JP2020056670A - ガスセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】被毒による電極の劣化を抑制しつつ、検出対象ガス中の特定ガス成分の検出精度及び検出の応答性を高く維持することができるガスセンサを提供する。【解決手段】ガスセンサ1は、検出対象ガスGに晒される検知部20が長尺方向Lの先端部に設けられたセンサ素子2を有する。センサ素子2は、固体電解質体21、検出電極22、基準電極23及び絶縁体3A,3Bを備える。絶縁体3Aには、検出対象ガスGが通過するトンネル状のガス通路4が、検出電極22を内部に配置する状態で、固体電解質体21に隣接して形成されている。ガス通路4は、先端側開口部411と、先端側開口部411よりも長尺方向Lの基端側L2に形成された基端側開口部421とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、センサ素子を有するガスセンサに関する。
ガスセンサは、例えば、内燃機関の排気管に配置され、排気管を流れる排ガスを検出対象ガスとして、検出対象ガスにおける酸素、NOx、アンモニア等の特定ガス成分の濃度を検出するために用いられる。ガスセンサのセンサ素子は、酸素イオンの伝導性を有する固体電解質体と、固体電解質体の両表面における対向位置に設けられた検出電極及び基準電極とを有する。また、固体電解質体に積層された絶縁体には、通電によって発熱する発熱体が埋設されている。発熱体における発熱部は、電極に対向する位置に配置されている。そして、発熱部から発生する熱によって、検出電極、基準電極、及び各電極間に挟まれた固体電解質体の部分を活性温度に加熱している。
また、排ガスにおけるアンモニアの濃度を検出するアンモニアガスセンサとしては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1のアンモニアガスセンサのセンサ素子は、有底円筒形状の固体電解質体の外側面に排ガスに晒される検知電極を有するとともに、固体電解質体の内側面に大気に晒される基準電極を有する。そして、排ガスにアンモニアが含まれる場合には、排ガス中のアンモニア濃度に応じて生じる、検知電極と基準電極との間の起電力(電位差)によって、アンモニア濃度を検出している。
特開2009−222703
特許文献1のアンモニアガスセンサにおいては、検知電極の表面を、検知電極を劣化させるおそれがある被毒物質から保護するための保護層が少なくとも覆っている。保護層は、排ガスを透過させる一方、被毒物質を透過させない多孔質材料から構成されている。
しかしながら、発明者の研究により、排ガスにおけるアンモニアを起電力(電位差)によって検出する場合には、アンモニアによる起電力は、排ガスの流速に依存することが分かった。そして、排ガスの流速が遅いときには、排ガス中にアンモニアが含まれていても、アンモニア濃度を示す起電力が生じにくいことが分かった。
一方、検知電極の表面を保護層等によって覆わずに、検知電極がセンサ素子の表面にそのまま露出される場合には、検知電極に、劣化の原因となる被毒物質が付着しやすくなる。この場合には、ガスセンサを使用する間に、検知電極が劣化し、検知電極と基準電極との間に生じる起電力が得られにくくなるおそれがある。従って、検知電極に必要とされる流速で排ガスが接触し、かつ検知電極を排ガス中の被毒物質から保護するためには更なる工夫が必要とされる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、被毒による電極の劣化を抑制しつつ、検出対象ガス中の特定ガス成分の検出精度及び検出の応答性を高く維持することができるガスセンサを提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、検出対象ガス(G)に晒される検知部(20)が長尺方向(L)の先端部に設けられたセンサ素子(2)を有するガスセンサ(1)において、
前記センサ素子は、
酸素イオンの伝導性を有する固体電解質体(21)と、
前記固体電解質体における、前記検知部の形成部位に設けられた一対の電極(22,23)と、
前記固体電解質体に積層された絶縁体(3A,3B)と、を備え、
前記絶縁体には、前記検出対象ガスが通過するトンネル状のガス通路(4)が、前記電極の少なくとも一つを内部に配置する状態で、前記固体電解質体の表面に隣接して形成されており、
前記ガス通路は、先端側開口部(411)と、前記先端側開口部よりも前記長尺方向の基端側(L2)に形成された基端側開口部(421)とを有する、ガスセンサにある。
前記一態様のガスセンサにおいては、固体電解質体に積層された絶縁体に、検出対象ガスに晒される少なくとも一つの電極が配置されたトンネル状のガス通路が形成されている。トンネル状のガス通路内においては、基端側開口部と先端側開口部との間に適度な流速で検出対象ガスが通過する。これにより、電極に接触する検出対象ガスは、適度な流速で電極の表面を通り過ぎることができる。そのため、一対の電極間に起電力又は電位差が生じやすい状態を形成して、検出対象ガス中の特定ガス成分の検出精度及び検出の応答性を高く維持することができる。
また、電極がトンネル状のガス通路によって覆われていることにより、検出対象ガスに含まれる、電極に対する被毒物質が、電極に直接衝突して電極に付着することを抑制することができる。これにより、被毒による電極の劣化を抑制することができる。
それ故、前記一態様のガスセンサによれば、被毒による電極の劣化を抑制しつつ、検出対象ガス中の特定ガス成分の検出精度及び検出の応答性を高く維持することができる。
なお、本発明の一態様において示す各構成要素のカッコ書きの符号は、実施形態における図中の符号との対応関係を示すが、各構成要素を実施形態の内容のみに限定するものではない。
固体電解質体における一対の電極は、固体電解質体の第1表面に形成されたものと、固体電解質体の第2表面に形成されたものとによって構成することができる。また、一対の電極は、固体電解質体の第1表面におけるガス通路内に形成することもできる。また、固体電解質体には、一対の電極以外にも、種々の用途の電極が形成されていてもよい。
実施形態1にかかる、ガスセンサのセンサ素子の断面及び制御装置を示す説明図。 実施形態1にかかる、センサ素子の断面を示す図1のII−II線説明図。 実施形態1にかかる、センサ素子の断面を示す図1のIII−III線説明図。 実施形態1にかかる、ガスセンサが配置された、内燃機関の排気管の周辺を示す説明図。 実施形態1にかかる、先端側カバーによって覆われたセンサ素子の断面を示す説明図。 実施形態1にかかる、先端側カバーによって覆われたセンサ素子の断面を示す図5のVI−VI線説明図。 実施形態1にかかる、他の先端側カバーによって覆われたセンサ素子の断面を示す説明図。 実施形態1にかかる、検出電極において生じる混成電位を示す説明図。 実施形態1にかかる、アンモニア濃度が変化したときに検出電極において生じる混成電位を示す説明図。 実施形態1にかかる、酸素濃度が変化したときに検出電極において生じる混成電位を示す説明図。 実施形態1にかかる、他のセンサ素子の断面を示す説明図。 実施形態1にかかる、他のセンサ素子の断面を示す図1のII−II線相当の説明図。 実施形態1にかかる、他のセンサ素子の断面を示す図12のXIII−XIII線説明図。 実施形態1にかかる、他のセンサ素子の断面を示す図1のII−II線相当の説明図。 実施形態1にかかる、他のセンサ素子の断面を示す図1のII−II線相当の説明図。 実施形態1にかかる、他のセンサ素子の断面を示す図15のXVI−XVI線説明図。 実施形態1にかかる、他のセンサ素子の断面を示す説明図。 実施形態1にかかる、他のセンサ素子の断面を示す図17のXVIII−XVIII線説明図。 実施形態1にかかる、他のセンサ素子の断面を示す説明図。 実施形態1にかかる、他のセンサ素子の断面を示す図19のXX−XX線説明図。 実施形態2にかかる、ガスセンサのセンサ素子の断面及び制御装置を示す説明図。 実施形態2にかかる、センサ素子の断面を示す図1のXXII−XXII線説明図。 確認試験にかかる、検出対象ガスの流速とアンモニア感度比との関係を示すグラフ。
前述したガスセンサにかかる好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
本形態のガスセンサ1は、図1〜図3に示すように、検出対象ガスGに晒される検知部20が長尺方向Lの先端部に設けられたセンサ素子2を有する。センサ素子2は、酸素イオンの伝導性を有する固体電解質体21と、固体電解質体21における、検知部20の形成部位に設けられた一対の電極としての検出電極22及び基準電極23と、固体電解質体21に積層された絶縁体3A,3Bとを備える。絶縁体3Aには、検出対象ガスGが通過するトンネル状のガス通路4が、検出電極22を内部に配置する状態で、固体電解質体21の第1表面201に隣接して形成されている。ガス通路4は、先端側開口部411と、先端側開口部411よりも長尺方向Lの基端側L2に形成された基端側開口部421とを有する。
以下に、本形態のガスセンサ1について詳説する。
図1に示すように、本形態のガスセンサ1は、アンモニアセンサを構成する。ガスセンサ1は、電位差式(起電力式)としての混成電位式のものであり、検出対象ガスGに含まれるアンモニアの濃度を検出するために用いられる。このガスセンサ1においては、酸素及びアンモニアが含まれる状態の検出対象ガスGにおけるアンモニアの濃度を検出する。
(内燃機関7)
図4に示すように、ガスセンサ1は、車両の内燃機関(エンジン)7の排気管71に配置されて用いられ、排気管71内を流れる排ガスを検出対象ガスGとする。また、ガスセンサ1は、排気管71内に配置された触媒72から流出するアンモニアの濃度を検出するものである。
排ガスの組成は、内燃機関7における燃焼状態によって変化する。内燃機関7における、空気と燃料との質量比である空燃比が、理論空燃比に比べて燃料リッチな状態にあるときには、排ガスの組成においては、未燃ガスに含まれるHC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)、H2(水素)等の割合が多くなる一方、NOxの割合が少なくなる。内燃機関7における空燃比が、理論空燃比に比べて燃料リーンな状態にあるときには、排ガスの組成においては、HC、CO等の割合が少なくなる一方、NOxの割合が多くなる。また、燃料リッチな状態においては、検出対象ガスGに酸素(空気)がほとんど含まれず、燃料リーンな状態においては、検出対象ガスGに酸素(空気)がより多く含まれる。
(触媒72)
図4に示すように、排気管71には、NOxを還元する触媒72と、触媒72へアンモニアを含む還元剤Kを供給する還元剤供給装置73とが配置されている。触媒72は、触媒担体に、NOxの還元剤Kとしてのアンモニアが付着されるものである。触媒72の触媒担体におけるアンモニアの付着量は、NOxの還元反応に伴って減少する。そして、触媒担体におけるアンモニアの付着量が少なくなったときには、還元剤供給装置73から触媒担体へ新たにアンモニアが補充される。還元剤供給装置73は、排気管71における、触媒72よりも排ガスの流れの上流側位置に配置されており、尿素水を噴射して発生するアンモニアガスを排気管71へ供給するものである。アンモニアガスは、尿素水が加水分解されて生成される。還元剤供給装置73には、尿素水のタンク731が接続されている。
本形態の内燃機関7は、軽油の自己着火を利用して燃焼運転を行うディーゼルエンジンである。また、触媒72は、NOx(窒素酸化物)をアンモニア(NH3)と化学反応させて窒素(N2)及び水(H2O)に還元する選択式還元触媒(SCR)である。
なお、図示は省略するが、排気管71における、触媒72の上流側位置には、NOのNO2への変換(酸化)、CO、HC(炭化水素)等の低減を行う酸化触媒(DOC)、微粒子を捕集するフィルタ(DPF)等が配置されていてもよい。
(ガスセンサ1)
図4に示すように、本形態のガスセンサ1は、排気管71における、触媒72よりも下流側位置に配置される。なお、排気管71に配置されるのは、厳密には、ガスセンサ1の本体部10であり、ガスセンサ1の制御装置としてのセンサ制御ユニット(SCU)5は、排気管71の外部に配置される。
本形態のガスセンサ1は、アンモニア濃度の検出だけでなく、酸素濃度及びNOx濃度の検出も可能なマルチガスセンサ(複合センサ)として形成されている。そして、酸素濃度は、酸素濃度の影響を受けるアンモニア濃度を補正するために使用される。また、ガスセンサ1によるアンモニア濃度及びNOx濃度は、内燃機関7の制御装置としてのエンジン制御ユニット(ECU)50によって、還元剤供給装置73から排気管71へ還元剤Kとしてのアンモニアを供給する時期を決定するために使用される。
なお、車両における制御装置には、エンジンの動作を制御するエンジン制御ユニット50、ガスセンサ1の動作を制御するセンサ制御ユニット5の他、種々の電子制御ユニットがある。制御装置とは、種々のコンピュータ(処理装置)のことをいう。
エンジン制御ユニット50は、ガスセンサ1によって、検出対象ガスG中にNOxが存在することが検出されるときには、触媒72においてアンモニアが不足していると検知し、還元剤供給装置73から尿素水を噴射し、触媒72へアンモニアを供給するよう構成されている。一方、エンジン制御ユニット50は、ガスセンサ1によって、検出対象ガスG中にアンモニアが存在することが検出されるときには、触媒72においてアンモニアが過剰に存在していると検知し、還元剤供給装置73からの尿素水の噴射を停止し、触媒72へのアンモニアの供給を停止するよう構成されている。触媒72においては、NOxを還元するためのアンモニアが過不足なく供給されることが好ましい。
(センサ素子2)
図1〜図3に示すように、センサ素子2は、固体電解質体21に絶縁体3A,3B及び発熱体31が積層された積層タイプのものである。固体電解質体21は、板状に形成されており、所定の温度において酸素イオンを伝導させる性質を有するジルコニア材料を用いて構成されている。ジルコニア材料は、ジルコニアを主成分とする種々の材料によって構成することができる。ジルコニア材料には、イットリア(酸化イットリウム)等の希土類金属元素もしくはアルカリ土類金属元素によってジルコニアの一部を置換させた安定化ジルコニア又は部分安定化ジルコニアを用いることができる。
センサ素子2は、長尺形状に形成されており、検出電極22、基準電極23、ガス通路4、及び発熱体31の発熱部311は、センサ素子2における、長尺方向Lの先端側L1の部位に配置されている。センサ素子2の長尺方向Lの先端側L1の部位には、検出電極22及び基準電極23と、これらの電極22,23の間に挟まれた固体電解質体21の部分とによる検知部20が形成されている。
センサ素子2の長尺方向Lとは、センサ素子2が長尺形状に形成された方向のことをいう。また、長尺方向Lに直交し、固体電解質体21、絶縁体3A,3B及び発熱体31が積層された方向を、積層方向Dという。また、長尺方向Lと積層方向Dとに直交する方向を、幅方向Wという。また、センサ素子2の長尺方向Lにおいて、検知部20が形成された側を先端側L1といい、先端側L1の反対側を基端側L2という。
図1及び図3に示すように、絶縁体3A,3Bは、固体電解質体21の第1表面201に隣接して配置された第1絶縁体3Aと、固体電解質体21の、第1表面201の反対側に位置する第2表面202に隣接して配置された第2絶縁体3Bとからなる。第1絶縁体3Aには、ガス通路4が形成されており、第2絶縁体3Bには、大気等の基準ガスAが導入される基準ガスダクト33が形成されている。同図において、第1絶縁体3A及び第2絶縁体3Bを、積層方向Dに分断するように引かれた破線は、各絶縁体3A,3Bが複数の絶縁板を積層して形成されることを示す。
本形態の一対の電極は、固体電解質体21の第1表面201における、ガス室32内に配置された検出電極22と、固体電解質体21の第2表面202における、基準ガスダクト33内に配置された基準電極23とからなる。各絶縁体3A,3Bは、酸化アルミニウム(アルミナ)等の絶縁材料としてのセラミック材料から構成されている。
基準ガスダクト33は、第2絶縁体3Bにおける、基準電極23を収容する位置からセンサ素子2の基端位置まで形成されている。センサ素子2の基端位置には、基準ガスダクト33の開口部331が形成されている。
検出電極22は、アンモニア及び酸素に対する触媒活性を有する金(Au)、白金−金合金、白金−パラジウム合金、パラジウム−金合金等の貴金属材料を用いて構成されている。基準電極23は、酸素に対する触媒活性を有する白金(Pt)等の貴金属材料を用いて構成されている。また、検出電極22及び基準電極23は、固体電解質体21と焼結する際の共材となるジルコニア材料を含有していてもよい。共材は、固体電解質体21にペースト状の電極材料を印刷(塗布)して両者を焼結する際に、電極材料によって形成される検出電極22及び基準電極23と固体電解質体21との結合強度を維持するためのものである。
図2に示すように、検出電極22及び基準電極23には、これらの電極22,23をガスセンサ1の外部と電気接続するための電極リード部221,231が接続されている。電極リード部221,231は、ガス通路4の後述する副ガス通路部42を迂回して、センサ素子2における長尺方向Lの基端側L2の部位まで引き出されている。
(先端側カバー63A,63B等)
図5及び図6に示すように、ガスセンサ1は、センサ素子2の他に、ハウジング61、インシュレータ62、先端側カバー63A,63B、基端側カバー等を備える。ハウジング61は、センサ素子2の検知部20を長尺方向Lの先端側L1に突出させる状態で、インシュレータ62を介してセンサ素子2を保持する。ハウジング61は、排気管71に取り付けられる。インシュレータ62は、センサ素子2をハウジング61に保持する際の緩衝部材である。
先端側カバー63A,63Bは、有底円筒形状に形成され、円筒形状部631及び底部632を有する。先端側カバー63A,63Bは、ハウジング61に取り付けられており、センサ素子2の検知部20を覆っている。図示は省略するが、基端側カバーは、ハウジング61に取り付けられており、センサ素子2に繋がる電気配線部分を覆っている。
本形態の先端側カバー63A,63Bは、センサ素子2の検知部20を覆う内側カバー63Aと、内側カバー63Aの外周側に配置された外側カバー63Bとの二重カバーによって構成されている。内側カバー63Aの円筒形状部631及び底部632、並びに外側カバー63Bの円筒形状部631及び底部632には、検出対象ガスGが流通するための流通孔633がそれぞれ形成されている。円筒形状部631は、センサ素子2の側面206の全周を囲む部位として形成され、底部632は、センサ素子2の先端面205に対向して、円筒形状部631の先端部を閉塞する部位として形成されている。
図5及び図6に示すように、内側カバー63Aの円筒形状部631における流通孔633は、円筒形状部631の周方向Cの複数箇所に形成されている。内側カバー63Aの円筒形状部631における流通孔633は、ガス通路4の基端側開口部421よりも長尺方向Lの基端側L2に配置されている。
外側カバー63Bの円筒形状部631における流通孔633は、円筒形状部631の周方向Cの複数箇所に形成されている。外側カバー63Bの円筒形状部631における流通孔633は、内側カバー63Aの円筒形状部631における流通孔633よりも長尺方向Lの先端側L1に配置されている。外側カバー63Bの円筒形状部631における流通孔633は、長尺方向Lにおける、ガス通路4の先端側開口部411の形成部位の付近に配置されている。
内側カバー63Aの底部632における流通孔633及び外側カバー63Bの底部632における流通孔633は、各底部632の中心部に形成されている。そして、内側カバー63Aの底部632における流通孔633及び外側カバー63Bの底部632における流通孔633は、センサ素子2の先端面205に対向する位置に配置されている。なお、底部632における流通孔633は、底部632の外周付近における周方向Cの複数箇所に形成してもよい。
内側カバー63Aの底部632と外側カバー63Bの底部632とは、互いに重なっており、内側カバー63Aの底部632の流通孔633と外側カバー63Bの底部632の流通孔633とは、互いに連通されている。
本形態においては、内側カバー63Aの底部632と、外側カバー63Bの底部632とは、互いに対面している。また、内側カバー63Aの底部632の流通孔633の直径と、外側カバー63Bの底部632の流通孔633の直径とは、同じである。これ以外にも、内側カバー63Aの底部632と、外側カバー63Bの底部632とは、所定の間隔で離れていてもよい。また、内側カバー63Aの底部632の流通孔633の直径と、外側カバー63Bの底部632の流通孔633の直径とは、互いに異なっていてもよい。
センサ素子2の長尺方向Lは、ハウジング61及び先端側カバー63A,63Bの中心軸線Oの方向と平行である。センサ素子2は、ハウジング61及び先端側カバー63A,63Bにおける、中心軸線Oが通る中心部に配置されている。
また、先端側カバー63A,63Bは、二重カバーによって構成する以外にも、図7に示すように、一重カバー63Cによって構成することもできる。この場合には、一重カバー63Cとしての先端側カバーの円筒形状部631における流通孔633は、ガス通路4の基端側開口部421よりも長尺方向Lの基端側L2に形成することができる。
(アンモニア検出部51)
図1に示すように、ガスセンサ1は、検出電極22と基準電極23との間に生じる電位差に基づいて検出対象ガスGにおけるアンモニア濃度を検出するアンモニア検出部51を備える。図8に示すように、アンモニア検出部51は、検出電極22における、酸素の電気化学的還元反応(以下、単に還元反応という。)による還元電流とアンモニアの電気化学的酸化反応(以下、単に酸化反応という。)による酸化電流とが等しくなるときに生じる、検出電極22と基準電極23との間の電位差ΔVを検出するよう構成されている。検出電極22と基準電極23との間に生じる電位差ΔVは、アンモニア及び酸素が含まれる検出対象ガスGによって検出電極22に生じる混成電位として示される。アンモニア検出部51は、センサ制御ユニット5内に形成されている。
検出電極22においては、検出電極22に接触する検出対象ガスGにアンモニアと酸素とが存在する場合に、アンモニアの酸化反応と、酸素の還元反応とが同時に進行する。アンモニアの酸化反応は、代表的には、2NH3+3O2-→N2+3H2O+6e-によって表される。酸素の還元反応は、代表的には、O2+4e-→2O2-によって表される。そして、検出電極22における、アンモニアと酸素とによる混成電位は、検出電極22における、アンモニアの酸化反応(速度)と酸素の還元反応(速度)とが等しくなるときの電位として生じる。
図8は、検出電極22において生じる混成電位を説明するための図である。同図においては、横軸に、基準電極23に対する検出電極22の電位(電位差ΔV)をとり、縦軸に、検出電極22と基準電極23との間に流れる電流をとって、混成電位の変化の仕方を示す。また、同図においては、検出電極22においてアンモニアの酸化反応が行われる際の電位と電流の関係を示す第1ラインL1と、検出電極22において酸素の還元反応が行われる際の電位と電流の関係を示す第2ラインL2とを示す。第1ラインL1及び第2ラインL2は、いずれも右肩上がりのラインによって示す。
電位(電位差ΔV)が0(ゼロ)の場合は、検出電極22の電位が基準電極23の電位と同じであることを示す。混成電位は、アンモニアの酸化反応を示す第1ラインL1上のプラス側の電流と、酸素の還元反応を示す第2ラインL2上のマイナス側の電流とが釣り合ったときの電位となる。そして、検出電極22における混成電位は、基準電極23に対してマイナス側の電位として検出される。
また、図9に示すように、検出対象ガスGにおけるアンモニア濃度が高くなるときには、アンモニアの酸化反応を示す第1ラインL1の傾きθaが急になる。このとき、第1ラインL1上のプラス側の電流と、第2ラインL2上のマイナス側の電流とが釣り合う電位が、よりマイナス側へシフトする。これにより、アンモニア濃度が高くなるほど、基準電極23に対する検出電極22の電位がマイナス側に大きくなる。言い換えれば、アンモニア濃度が高くなるほど、検出電極22と基準電極23との電位差(混成電位)ΔVが大きくなる。そのため、アンモニア濃度が高くなるほど電位差ΔVが大きくなり、電位差ΔVを検出することにより、検出対象ガスGにおけるアンモニア濃度を検出することが可能になる。
また、図10に示すように、検出対象ガスGにおける酸素濃度が高くなるときには、酸素の還元反応を示す第2ラインL2の傾きθsが急になる。このとき、第1ラインL1上のプラス側の電流と、第2ラインL2上のマイナス側の電流とが釣り合う電位が、よりマイナス側におけるゼロに近い位置へシフトする。これにより、酸素濃度が高くなるほど、基準電極23に対する検出電極22のマイナス側の電位が小さくなる。言い換えれば、酸素濃度が高くなるほど、検出電極22と基準電極23との電位差(混成電位)ΔVが小さくなる。そのため、酸素濃度が高くなるほど、電位差ΔV又はアンモニア濃度を高くする補正を行うことにより、アンモニア濃度の検出精度を高めることができる。
(発熱体31)
図1及び図3に示すように、第2絶縁体3Bにおける、一対の電極22,23に対向する位置には、通電によって発熱する発熱体31が埋設されている。発熱体31は、発熱部311と、発熱部311に繋がる発熱体リード部312とによって形成されており、発熱部311が検出電極22及び基準電極23に対向する位置に形成されている。発熱体31には、発熱体31に通電を行うための通電制御部52が接続されている。通電制御部52は、発熱体31に、PWM(パルス幅変調)制御等を行った電圧を印加するドライブ回路等を用いて形成されている。通電制御部52は、センサ制御ユニット5内に形成されている。
発熱部311は、直線部分及び曲線部分によって蛇行する線状の導体部によって形成されている。本形態の発熱部311の直線部分は、長尺方向Lに平行に形成されている。発熱体リード部312は、直線状の導体部によって形成されている。発熱部311の単位長さ当たりの抵抗値は、発熱体リード部312の単位長さ当たりの抵抗値よりも大きい。発熱体リード部312は、長尺方向Lの基端側L2の部位まで引き出されている。発熱体31は、導電性を有する金属材料を含有している。
発熱部311の断面積は、発熱体リード部312の断面積よりも小さく、発熱部311の単位長さ当たりの抵抗値は、発熱体リード部312の単位長さ当たりの抵抗値よりも高い。この断面積とは、発熱部311及び発熱体リード部312が延びる方向に直交する面内の断面積のことをいう。そして、一対の発熱体リード部312に電圧が印加されると、発熱部311がジュール熱によって発熱し、この発熱によって、センサ素子2の検知部20の周辺が加熱される。
(ガス通路4)
図1及び図2に示すように、本形態のセンサ素子2においては、固体電解質体21の検出電極22の配置位置に、検出対象ガスGが通り抜けることができるトンネル状のガス通路4を形成している。ガス通路4は、検出電極22に接触する検出対象ガスGの流速を適度に保ち、検出対象ガスGに含まれる被毒物質が検出電極22に付着しにくくすることを目的として形成されたものである。そして、ガス通路4の形成によって、検出対象ガスGに含まれるアンモニアを、混成電位によって検出することを容易にしている。
ガス通路4は、センサ素子2の長尺方向Lの先端面205から、検出電極22、基準電極23及び発熱部311の長尺方向Lの基端位置よりも基端側に位置する、センサ素子2の側面206まで形成されている。センサ素子2の側面206とは、センサ素子2の長尺方向Lに直交する表面のことをいう。ガス通路4の先端側開口部411は、センサ素子2の長尺方向Lの先端面205において開口している。ガス通路4の基端側開口部421は、センサ素子2の側面206における、一対の電極22,23よりも長尺方向Lの基端側L2の位置に開口している。また、基端側開口部421は、発熱体31における発熱部311の基端位置よりも長尺方向Lの基端側L2に配置されている
図1に示すように、ガス通路4は、第1絶縁体3Aに設けられた切欠き溝、貫通孔等によって形成されている。ガス通路4は、固体電解質体21の第1表面201に隣接して長尺方向Lに沿って形成された主ガス通路部41と、主ガス通路部41の長尺方向Lの基端側端部において、主ガス通路部41から屈曲して形成された副ガス通路部42とを有する。主ガス通路部41は、第1絶縁体3Aにおける、固体電解質体21の第1表面201に対向する切欠き溝によって形成されている。先端側開口部411は、主ガス通路部41の端部に形成されている。副ガス通路部42は、第1絶縁体3Aにおける、主ガス通路部41の端部からセンサ素子2の側面206に貫通する貫通孔によって形成されている。基端側開口部421は、副ガス通路部42の端部に形成されている。
副ガス通路部42の基端側開口部421は、第1絶縁体3Aにおける積層方向Dの表面に開口している。本形態の副ガス通路部42は、主ガス通路部41から垂直に屈曲して積層方向Dに沿って形成されている。
図1に示すように、副ガス通路部42の形成により、基端側開口部421からガス通路4内へ流入する検出対象ガスGを、主ガス通路部41と副ガス通路部42との間の屈曲角部43に衝突させることができる。そして、検出対象ガスGに含まれる被毒物質は、検出対象ガスGの流れの変化に追従することができず、屈曲角部43の周辺に付着しやすくすることができる。
また、副ガス通路部42は、発熱体31の発熱部311よりも長尺方向Lの基端側L2に配置されており、第1絶縁体3Aの基端側開口部421の周辺の温度は、検出電極22及び基準電極23の温度に比べて低い。検出対象ガスGに含まれる被毒物質は、温度が低い部位に付着しやすい性質を有する。そのため、基端側開口部421から副ガス通路部42内に流入した検出対象ガスG中の被毒物質が屈曲角部43の周辺に付着しやすくすることができる。
なお、検出対象ガスGに含まれる被毒物質とは、検出電極22に付着することによって検出電極22の触媒機能を低下させるものをいう。被毒物質には、検出対象ガスGとしての排ガスに含まれる微粒子、潤滑油等のオイル成分、ゴム等から揮発した成分、セラミック、金属等の酸化物などがある。
図11に示すように、副ガス通路部42は、積層方向Dに対して傾斜する状態で形成することもできる。この場合に、副ガス通路部42は、長尺方向Lに対して傾斜していてもよく、幅方向Wに対して傾斜していてもよい。
また、図12及び図13に示すように、副ガス通路部42は、主ガス通路部41から複数に分岐して形成することもできる。この場合に、副ガス通路部42は、幅方向Wの両側に分岐して形成し、基端側開口部421は、幅方向Wに並ぶ状態で形成することができる。
また、図14に示すように、副ガス通路部42は、主ガス通路部41から幅方向Wの一方又は両方に屈曲して形成することもできる。この場合に、基端側開口部421は、第1絶縁体3Aの幅方向Wの一方又は両方の側面206に開口する状態で形成することもできる。
図1に示すように、副ガス通路部42における、基端側開口部421と反対側に位置する端部には、主ガス通路部41と副ガス通路部42との間の屈曲角部43よりも積層方向Dの奥側へ陥没した側方捕集部44が形成されている。側方捕集部44は、検出対象ガスGの流れを一旦滞留させるための陥没凹部として形成されている。固体電解質体21は、センサ素子2の長尺方向L及び幅方向Wの全体に形成されている。そして、側方捕集部44は、固体電解質体21の一部に陥没する状態で形成することができる。
基端側開口部421から副ガス通路部42内へ流入する検出対象ガスGを側方捕集部44内に一旦滞留させることにより、検出対象ガスG中の被毒物質を側方捕集部44に捕集することができる。これにより、ガス通路4内に被毒物質を捕集して、検出電極22に被毒物質が到達しにくくすることができる。また、ガス通路4における検出対象ガスGの流速は、検出対象ガスGが側方捕集部44に衝突することにより弱められる。
図15及び図16に示すように、側方捕集部44は、屈曲角部43から幅方向Wの一方又は両方へ陥没して形成することもできる。この場合にも、検出対象ガスG中の被毒物質を効果的に捕集することができる。
また、図17及び図18に示すように、主ガス通路部41における、先端側開口部411と反対側に位置する長尺方向Lの基端部には、主ガス通路部41と副ガス通路部42との間の屈曲角部43よりも基端側L2へ陥没する基端側捕集部45を形成することもできる。この場合には、特に、側方捕集部44と基端側捕集部45との組み合わせによって、検出対象ガスG中の被毒物質を、各捕集部44,45の周辺にさらに捕集しやすくすることができる。
また、同図に示すように、側方捕集部44には、検出対象ガスGに含まれる被毒物質を捕集するための多孔質体46を配置することもできる。多孔質体46は、検出対象ガスGに含まれる被毒物質を捕集可能な複数の気孔が形成されたセラミック材料とすることができる。側方捕集部44に多孔質体46が配置されることにより、被毒物質の捕集をより効果的に行うことができる。また、被毒物質を捕集するための多孔質体46は、基端側捕集部45に配置することもできる。この場合にも、被毒物質の捕集を効果的に行うことができる。
また、図示は省略するが、固体電解質体21は、検出電極22及び基準電極23が配置されるセンサ素子2の長尺方向Lの先端側部分にのみ配置し、固体電解質体21が配置されていない第1絶縁体3Aと第2絶縁体3Bとの間の隙間には、第1絶縁体3Aと第2絶縁体3Bとを連結する連結絶縁体を配置することができる。この場合には、側方捕集部44は、第1絶縁体3Aから連結絶縁体に陥没する状態で形成することができる。
また、第1絶縁体3Aにおいてガス通路4の基端側開口部421を形成する位置は、検出電極22よりも長尺方向Lの基端側L2へ、できるだけ離れた位置とすることができる。センサ素子2の長尺方向Lの基端側L2に位置するほど、センサ素子2の温度が低くなり、被毒物質が付着しやすい状況が形成されるためである。
また、図2に示すように、検出電極22の長尺方向Lの基端位置222から基端側開口部421の先端位置422までの長さLa[mm]は、1〜20[mm]の範囲内に設定することができる。長さLaが1[mm]未満の場合には、基端側開口部421が検出電極22に近くなり、屈曲角部43等の基端側開口部421の周辺に被毒物質が付着しにくくなる。一方、長さLaが20[mm]超過の場合には、ガス通路4が長くなり、センサ素子2を長尺方向Lに長く形成する必要が生じる。
(ガス通路4内の流れ)
図5に示すように、内側カバー63Aの円筒形状部631における複数の流通孔633の総断面積は、内側カバー63Aの底部632における流通孔633の断面積に比べて大きい。なお、内側カバー63Aの円筒形状部631における複数の流通孔633の総断面積は、内側カバー63Aの底部632における流通孔633の断面積及び外側カバー63Bの底部632における流通孔633の断面積のうちの小さい方に比べて大きい。この構成により、内側カバー63Aの円筒形状部631における複数の流通孔633から内側カバー63A内に流入する検出対象ガスGの流速に比べて、内側カバー63Aの底部632における流通孔633から外側カバー63Bの外部に流出する検出対象ガスGの流速が速くなる。
この先端側カバー63A,63B内の検出対象ガスGの流れにより、センサ素子2のガス通路4においては、基端側開口部421から先端側開口部411への排ガスの一方向の流れが形成される。換言すれば、内側カバー63Aの円筒形状部631における流通孔633から内側カバー63Aの底部632における流通孔633への排ガスの流れを受けて、ガス通路4においては、基端側開口部421から先端側開口部411への排ガスの一方向の流れが形成される。
また、ガスセンサ1の内側カバー63A及び外側カバー63Bの底部632は、排気管71内の中心部付近に配置される。排気管71の中心部付近における排ガスの流れは、排気管71の外周部付近における排ガスの流れよりも速い。また、ガスセンサ1の内側カバー63A及び外側カバー63Bの各底部632は、排気管71の中心部付近に配置される。そして、外側カバー63Bの底部632の外側を排ガスが通過する際に、外側カバー63Bの底部632の外側の圧力が低下し、内側カバー63A及び外側カバー63Bの各底部632の流通孔633を介して、内側カバー63A内の排ガスが流出される流れが生じると考えられる。
また、排気管71内を流れる排ガスは、外側カバー63Bの円筒形状部631の流通孔633から外側カバー63B内へ流入し、内側カバー63Aの円筒形状部631の流通孔633を介して内側カバー63A内へ流入する。そして、内側カバー63A内においては、長尺方向Lの基端側L2から先端側L1への排ガスの流れが形成される。これにより、センサ素子2においては、基端側開口部421からガス通路4内へ排ガスが流入するとともに、基端側開口部421から流入した排ガスがガス通路4の先端側L1へ通過し、この排ガスが先端側開口部411から流出する。
ガス通路4における基端側開口部421から先端側開口部411への排ガスの一方向の流れを形成することにより、ガス通路4内の検出電極22に対して適度な流速で排ガスを接触させることができる。この効果は、一重カバー63Cによる先端側カバーを用いる場合にも同様に得られる。また、この効果は、内側カバー63Aの底部632と外側カバー63Bの底部632とが、所定の間隔で離れている場合にも同様に得られる。
なお、内側カバー63Aの円筒形状部631における周方向Cに並ぶ複数の流通孔633のうちの、排気管71内の排ガスの流れの上流側に位置する流通孔633から、内側カバー63A内に流入した排ガスは、内側カバー63Aの円筒形状部631の、排気管71内の排ガスの流れの下流側に位置する流通孔633へ流出される場合もある。
(製造方法)
センサ素子2の製造においては、固体電解質体21、各絶縁体3A,3B、発熱体31等を積層して積層体とし、この積層体を加熱して焼結する。検出電極22及び基準電極23は、貴金属、固体電解質、溶媒等を含有するペースト材料を固体電解質体21に印刷(塗布)し、センサ素子2の積層体を焼結する際に、貴金属及び固体電解質が焼結されて形成される。
(作用効果)
本形態のガスセンサ1においては、固体電解質体21に積層された第1絶縁体3Aに、検出電極22が配置されたトンネル状のガス通路4が形成されている。トンネル状のガス通路4内においては、基端側開口部421から先端側開口部411へ適度な流速で検出対象ガスGが通過する。これにより、検出電極22に接触する検出対象ガスGは、適度な流速で検出電極22の表面を通り過ぎることができる。そのため、検出電極22と基準電極23との間に電位差ΔVが生じやすい状態を形成して、電位差ΔVに基づいて検出対象ガスG中のアンモニアの濃度が検出される。
特に、本形態のガスセンサ1は、検出電極22に生じる混成電位の出力を利用してアンモニア濃度を検出する。そして、混成電位の出力は、検出電極22に検出対象ガスGが適度な流速で接触することにより、必要とする大きさで得られる。これにより、検出対象ガスGに含まれるアンモニアの検出精度を高く維持し、この検出の応答性を高く維持することができる。
また、検出電極22がトンネル状のガス通路4によって覆われていることにより、検出対象ガスGに含まれる、検出電極22に対する被毒物質が、検出電極22に直接衝突して検出電極22に付着することを抑制することができる。これにより、被毒による検出電極22の劣化を抑制することができる。
それ故、本形態のガスセンサ1によれば、被毒による検出電極22の劣化を抑制しつつ、検出対象ガスG中のアンモニアの検出精度及び検出の応答性を高く維持することができる。
本形態のガスセンサ1においては、検出電極22に適度な流速で検出対象ガスGが接触するとともに、検出電極22に被毒物質が付着しにくくするために、検出電極22をトンネル状のガス通路4内に配置している。このような課題を解決するために、トンネル状のガス通路4を形成することは、本形態のガスセンサ1において初めて見出されたことである。例えば、ガスセンサ1以外のセンサの素子においてトンネル状の通路が形成されている場合があっても、このセンサにおいて、本形態のガスセンサ1の課題が想定されない以上、トンネル状の通路をガスセンサ1のセンサ素子2に採用することは容易に考えられることではない。
センサ素子2の固体電解質体21に設ける一対の電極22A,22Bの構成は、次のようにすることもできる。すなわち、図19及び図20に示すように、固体電解質体21における、ガス通路4が隣接する表面のガス通路4内には、アンモニア及び酸素に対する触媒活性を示す検出電極22Aと、アンモニアに対する触媒活性を示さないとともに酸素に対する触媒活性を示す参照電極22Bとを設けることができる。そして、検出電極22Aと参照電極22Bとを比較して、検出対象ガスGに含まれるアンモニアの濃度を検出することができる。
<実施形態2>
本形態は、図21及び図22に示すように、センサ素子2の構成が実施形態1の場合と異なり、ガスセンサ1が、検出対象ガスGに含まれるアンモニアの濃度の他に、検出対象ガスGに含まれる酸素及びNOxの各濃度も検出する場合について示す。本形態のガスセンサ1は、排気管71内における、触媒(選択式還元触媒)72が配置された位置の排ガスの流れの下流側に配置して、アンモニア濃度、酸素濃度及びNOx濃度の検出が可能なマルチガスセンサとして用いる。また、本形態のガスセンサ1は、触媒72が、NOx濃度が高い状態にあるのかアンモニア濃度が高い状態にあるのかを判別するために用いることができる。
本形態のセンサ素子2は、アンモニアを検出するための検出電極22及び基準電極23が設けられた第1固体電解質体21Aの他に、酸素を検出するためのポンプ電極24及び基準電極26、並びにNOxを検出するためのNOx電極25及び基準電極26が設けられた第2固体電解質体21Bを有する。本形態の絶縁体3A,3B,3Cは、第1固体電解質体21Aと第2固体電解質体21Bとの間に積層された中間絶縁体3Cと、第1固体電解質体21Aの、中間絶縁体3Cが積層された側と反対側に積層された第1絶縁体3Aと、及び第2固体電解質体21Bの、中間絶縁体3Cが積層された側と反対側に積層された第2絶縁体3Bとによって構成されている。
ポンプ電極24及びNOx電極25は、第2固体電解質体21Bの検出対象ガスGに晒される第3表面203に設けられている。基準電極26は、第2固体電解質体21Bの基準ガスAに晒される第4表面204に設けられている。
図21に示すように、第1絶縁体3Aには、実施形態1の場合と同様に、ガス通路4が形成されている。第2絶縁体3Bには、検出対象ガスGが導入されるガス室32が形成されるとともに発熱体31が埋設されており、中間絶縁体3Cには、基準ガスダクト33が形成されている。ガス室32には、検出対象ガスGを所定の拡散速度で導入するための拡散抵抗部321が形成されている。拡散抵抗部321は、セラミック材料の多孔質体によって構成することができ、貫通孔によって構成することもできる。
第1固体電解質体21Aにおける検出電極22は、第1絶縁体3Aのガス通路4内に配置されており、第1固体電解質体21Aにおける基準電極23は、中間絶縁体3Cの基準ガスダクト33内に配置されている。第2固体電解質体21Bにおけるポンプ電極24は、ガス室32内に配置されており、第2固体電解質体21Bにおける基準電極26は、基準ガスダクト33内に配置されている。第2固体電解質体21BにおけるNOx電極25は、ガス室32内における、ポンプ電極24に対する検出対象ガスGの流れの下流側に配置されており、第2固体電解質体21Bにおける基準電極26は、基準ガスダクト33内に配置されている。NOx電極25には、ポンプ電極24によって酸素濃度が調整された後の検出対象ガスGが供給される。
本形態のガスセンサ1は、ポンプ電極24と基準電極26との間に電圧を印加して、ガス室32内の検出対象ガスGにおける酸素を汲み出すためのポンプ制御部53と、ポンプ電極24と基準電極26との間に流れる電流を検出して検出対象ガスGにおける酸素の濃度を検出するための酸素検出部54と、NOx電極25と基準電極26との間に、限界電流特性を生じるための電圧を印加する電圧印加部55と、NOx電極25と基準電極26との間に流れる電流を検出して、検出対象ガスGにおけるNOx濃度を検出するためのNOx検出部56とを備える。なお、ポンプ制御部53、酸素検出部54、電圧印加部55及びNOx検出部56は、センサ制御ユニット5内に形成されている。
酸素検出部54によって検出された酸素の濃度は、アンモニア検出部51によって検出されたアンモニアの濃度を補正するために利用することができる。この補正は、酸素濃度をパラメータとして、補正前のアンモニア濃度と補正後のアンモニア濃度との関係を示す関係マップを用いて行うことができる。
ポンプ電極24は、酸素に対する触媒活性を有する白金−金合金等の貴金属材料を用いて構成されている。NOx電極25は、NOx及び酸素に対する触媒活性を有する白金−ロジウム合金等の貴金属材料を用いて構成されている。基準電極26は、酸素に対する触媒活性を有する白金等の貴金属材料を用いて構成されている。また、ポンプ電極24、NOx電極25、基準電極26は、第2固体電解質体21Bと焼結する際の共材となるジルコニア材料を含有していてもよい。
基準電極26は、第2固体電解質体21Bを介してポンプ電極24及びNOx電極25と対向する位置に1つ設けられていてもよく、第2固体電解質体21Bを介して、ポンプ電極24と対向する位置及びNOx電極25と対向する位置に別々に設けられていてもよい。
本形態のガスセンサ1においては、アンモニア濃度だけでなく、酸素濃度及びNOx濃度を検出することができる。そのため、1つのガスセンサ1によって複数種類のガスの濃度を検出することができ、内燃機関7の排気管71におけるセンサの使用数を減らすことができる。
本形態のガスセンサ1における、その他の構成、作用効果等については、実施形態1の場合と同様である。また、本形態においても、実施形態1に示した符号と同一の符号が示す構成要素は、実施形態1における構成要素と同様である。
<確認試験>
本確認試験においては、図23に示すように、実施形態1に示したガスセンサ1の検出電極22の表面を通過する検出対象ガスGの流速を変化させたときに、ガスセンサ1によってアンモニア濃度を検出する感度がどれだけ変化したかを確認した。本確認試験においては、検出対象ガスGの流速を適宜変化させ、所定濃度のアンモニアが含まれる検出対象ガスGを検出電極22へ供給する際に、検出電極22と基準電極23との間に生じる電位差ΔVを測定した。
また、アンモニア濃度を検出する感度は、アンモニア感度比とし、検出電極22に接触する検出対象ガスGの流速が100[mm/s]であるときの電位差ΔVを基準値として、検出対象ガスGの流速が小さくなるときの電位差ΔVが基準値に対してどれだけ低下したかによって示す。
この確認試験の結果、検出対象ガスGの流速が40〜100[mm/s]であるときのアンモニア感度比の低下はなかった。一方、検出対象ガスGの流速が40[mm/s]未満になると、検出対象ガスGの流速が小さくなるほど、アンモニア感度比が低下していくことが分かった。なお、車両の内燃機関7においてアイドリング運転を行っているときには、排気管71には、50[mm/s]程度の排ガスが流れる。
検出電極22が多孔質層によって覆われている場合には、検出電極22の表面を通過する検出対象ガスGの流速は2[mm/s]程度である。この場合のアンモニア感度比は基準値に対して0.1程度となり、アンモニア感度比の低下が著しいことが分かる。実施形態1,2に示したガスセンサ1においては、検出電極22がガス通路4内に配置されていることによって、検出電極22の表面を通過する検出対象ガスGの流速を40[mm/s]以上にすることができる。そのため、実施形態1,2に示したガスセンサ1を用いることにより、アンモニア濃度を検出する感度としてのアンモニアの検出精度及び検出の応答性を高く維持できることが分かった。
本発明は、各実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲においてさらに異なる実施形態を構成することが可能である。また、本発明は、様々な変形例、均等範囲内の変形例等を含む。
1 ガスセンサ
2 センサ素子
20 検知部
21 固体電解質体
22 検出電極
23 基準電極
3A,3B 絶縁体
4 ガス通路

Claims (13)

  1. 検出対象ガス(G)に晒される検知部(20)が長尺方向(L)の先端部に設けられたセンサ素子(2)を有するガスセンサ(1)において、
    前記センサ素子は、
    酸素イオンの伝導性を有する固体電解質体(21)と、
    前記固体電解質体における、前記検知部の形成部位に設けられた一対の電極(22,23)と、
    前記固体電解質体に積層された絶縁体(3A,3B)と、を備え、
    前記絶縁体には、前記検出対象ガスが通過するトンネル状のガス通路(4)が、前記電極の少なくとも一つを内部に配置する状態で、前記固体電解質体の表面に隣接して形成されており、
    前記ガス通路は、先端側開口部(411)と、前記先端側開口部よりも前記長尺方向の基端側(L2)に形成された基端側開口部(421)とを有する、ガスセンサ。
  2. 一対の前記電極は、前記検出対象ガスに含まれるアンモニアを検出するためのものである、請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記先端側開口部は、前記センサ素子の前記長尺方向の先端面(205)において開口しており、
    前記基端側開口部は、複数の前記電極よりも前記長尺方向の基端側の位置であって、前記センサ素子の側面(206)において開口している、請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 前記ガス通路は、
    前記固体電解質体の表面に隣接して前記長尺方向に沿って形成されるとともに、前記先端側開口部が形成された主ガス通路部(41)と、
    前記主ガス通路部の前記長尺方向の基端側端部において、前記主ガス通路部から屈曲して形成されるとともに、前記基端側開口部が形成された副ガス通路部(42)と、を有し、
    前記副ガス通路部における、前記基端側開口部と反対側に位置する端部には、前記主ガス通路部と前記副ガス通路部との間の屈曲角部(43)よりも奥側へ陥没する側方捕集部(44)が形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  5. 前記主ガス通路部における、前記先端側開口部と反対側に位置する前記長尺方向の基端部には、前記屈曲角部よりも前記長尺方向の基端側へ陥没する基端側捕集部(45)が形成されている、請求項4に記載のガスセンサ。
  6. 前記副ガス通路部は、前記主ガス通路部の前記長尺方向の基端部から複数に分岐して形成されている、請求項4又は5に記載のガスセンサ。
  7. 前記側方捕集部には、前記検出対象ガスに含まれる被毒物質を捕集するための多孔質体(46)が配置されている、請求項4〜6のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  8. 前記基端側捕集部には、前記検出対象ガスに含まれる被毒物質を捕集するための多孔質体(46)が配置されている、請求項5に記載のガスセンサ。
  9. 前記絶縁体は、
    前記固体電解質体の第1表面(201)に隣接するとともに、前記ガス通路が形成された第1絶縁体(3A)と、
    前記固体電解質体の、前記第1表面の反対側に位置する第2表面(202)に隣接するとともに、基準ガス(A)が導入される基準ガスダクト(33)が形成された第2絶縁体(3B)と、を有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  10. 一対の前記電極は、前記固体電解質体の前記第1表面における、前記ガス通路内に配置された検出電極(22)と、前記固体電解質体の前記第2表面における、前記基準ガスダクト内に配置された基準電極(23)とからなり、
    前記ガスセンサは、前記検出電極と前記基準電極との間に生じる電位差(ΔV)に基づいて前記検出対象ガスにおけるアンモニア濃度を検出するアンモニア検出部(51)を備える、請求項9に記載のガスセンサ。
  11. 前記検出電極の前記長尺方向の基端位置(222)から前記基端側開口部の先端位置(422)までの長さは、1〜20[mm]の範囲内にある、請求項10に記載のガスセンサ。
  12. 前記第2絶縁体における、一対の前記電極に対向する位置には、通電によって発熱する発熱体(31)が埋設されており、
    前記基端側開口部は、前記発熱体における発熱部(311)の基端位置よりも前記長尺方向の基端側に配置されている、請求項9〜11のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  13. 前記ガスセンサは、
    前記センサ素子の前記検知部を突出させる状態で、前記センサ素子を保持するハウジング(61)と、
    前記ハウジングに取り付けられて前記センサ素子の前記検知部を覆い、円筒形状部(631)及び底部(632)を有する有底円筒形状の先端側カバー(63A,63B)と、を備え、
    前記円筒形状部及び前記底部には、前記検出対象ガスが流通するための流通孔(633)がそれぞれ形成されており、
    前記円筒形状部における前記流通孔は、前記基端側開口部よりも前記長尺方向の基端側に配置されており、
    前記ガス通路においては、前記円筒形状部における前記流通孔から前記底部における前記流通孔への前記検出対象ガスの流れを受けて、前記基端側開口部から前記先端側開口部への前記検出対象ガスの流れが形成されるよう構成されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載のガスセンサ。
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