JP2020056642A - イオン分布可視化装置及びイオン分布可視化システム - Google Patents
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Abstract
Description
図12は、このイオン風可視化装置の主要部を示す斜視図である。図12において、101はフレーム、102はフレーム101の上面を矢印方向に移動可能な第1移動体、103は第1移動体102の上面を矢印方向に移動可能な第2移動体、104はイオン計測装置、105はLED、106はディジタルカメラ、107は支持枠、111はフレーム101の側方に配置されたマーカー、120はイオン発生源としてのドライヤーである。
図13において、ドライヤー120からイオン風を送風した状態で、第1移動体102及び第2移動体103を平面内で移動させながらイオン計測装置104がイオンを計測し、その量に応じてLED105の輝度を変化させつつ点灯させる。同時に、図12のディジタルカメラ106によって点灯状態のLED105を撮像することにより、例えば、LED105を中心とした範囲a1,b1,c1の画像a2,b2,c2を得る。
これらの画像a2,b2,c2を、フレーム101のマーカー111を基準にして画像処理ソフトにより合成して画像dを作成し、この画像dをイオン風の分布画像としてディスプレイに表示するものである。
図14は、このイオンチェッカーの構成図であり、200はイオン発生源としてのクラスタユニット、210は正イオン発生部、220は負イオン発生部、310P,310Nはイオンセンサ、311は正イオンまたは負イオンの電荷を検出する集電電極、321,322は発光色が異なるLED、350は電源である。また、図15は上記イオンセンサ310P,310Nの内部構成図であり、313は保護電極、314は集電電極311による検出電荷量(検出イオン量)を測定するオペアンプ、315は検出イオン量に応じた電圧信号を出力すると共に電源電圧が供給される端子部である。
更に、このイオン風可視化装置では、目的とする場所におけるイオンの平面的な分布状態を測定したい場合でも、装置全体の構造や大きさに起因して測定できないことがあった。
加えて、測定器を様々な場所に設置するにつれてイオンの流れが変わってしまい、正確な測定が難しい。
前記イオン分布可視化ユニットの構成要素のうち、少なくとも、前記センサ、前記正イオン用発光素子及び前記負イオン用発光素子を一組として、その複数組を基板の表面に配置したことを特徴とする。
また、イオンの分布状態を発光素子によって可視化するだけでなく、イオン分布可視化システムとして、検出回路の出力信号をパソコンや携帯情報端末等の情報処理装置によりディジタル処理して画像データまたはテキストデータをディスプレイに表示し、あるいは記憶装置に保存することにより、利便性を一層高めることができる。
まず、図1は、本発明を構成するイオン分布可視化ユニットの一実施例を示している。このイオン分布可視化ユニットDPUは、正イオンを負イオンより多く検出した時に点灯する正イオン用のLED 1Pと、負イオンを正イオンより多く検出した時に点灯する負イオン用のLED 1Nと、正イオン及び負イオンを捕集する共通の帯電電極としてのセンサ2と、センサ2の出力信号に基づいてLED 1P,1Nを点灯(発光)させるための検出回路3と、を備えている。なお、検出回路3に電源を供給する電源回路については図示を省略してある。
上記構成において、例えばLED 1Pは赤色、LED 1Nは青色というように、発光色が異なっている。
従って、図1に示したイオン分布可視化ユニットDPUを後述する基板4等の表面に多数配置し、図示されていない電源回路から電源を供給することにより、個々のイオン分布可視化ユニットDPUの配置箇所における正負イオンの分布状態やイオン濃度の高低を視覚的に表示することができる。
このイオン分布可視化装置DP1においては、LED 1P,1Nとセンサ2とを交互に配置して形成した直線状のセンサ/表示部6を、矩形の基板4の表面に複数並置すると共に、基板4の端部に電源回路5を配置して構成されている。なお、検出回路3は、基板4の裏面に配置するか、表面側のセンサ/表示部6の相互間に配置される。また、電源回路5は、基板4上のイオン分布可視化装置DP1とは別置き(別体)に構成しても良く、このことは第2実施形態以降の各実施形態でも同様である。
このイオン分布可視化装置DP2は、LED 1P,1Nとセンサ2とを一組にして矩形の基板4の表面に隙間なく高密度に配置すると共に、基板4の端部に電源回路5を配置して構成される。なお、検出回路3は、基板4の裏面に配置されている。
ここで、センサ2は、正負イオン用に共通のものでも良いし、後述する図8のように、正イオン用センサと負イオン用センサとが分離されていても良い。
このイオン分布可視化装置DP3は、LED 1P,1Nとセンサ2とを一組にして円形の基板4の表面に隙間なく高密度に配置し、基板4の裏面に検出回路3を配置して構成されている。図示されていないが、電源回路は基板4の裏面の適宜な位置に配置すれば良い。
前述したごとく、センサ2は、正負イオン用に共通のものでも良いし、正イオン用センサと負イオン用センサとが分離されていても良い。
このような場合、ユーザの要求に応じて製造された所定の平面形状(A5,A4,A3等の四角形、または円形など)を有する基板4の表面に、多数のLED 1P,1Nやセンサ2を配置すると共に、検出回路3及び電源回路5を適宜設けてイオン分布可視化装置を構成すれば良く、この可視化装置を除電対象物の表面に載置してLED 1P,1Nの点灯状態を観測すれば、イオンの平面的な分布状態やイオン濃度の高低を確認することができる。
イオン分布可視化装置DP4は、前述した図3、図4の実施形態のように構成されており、図示は省略するが、多数のLED 1P,1Nやセンサ2等がイオナイザ30側に配置されている。
また、図10は、図8のイオン分布可視化ユニットDPU’に適用される負イオン検出・点灯回路の構成図であり、10Nはオペアンプ、20Nは負電源、R1N,R2Nは抵抗である。この回路によれば、センサ2Nにより検出された負イオン濃度に比例して入力電圧Vinが発生し、この入力電圧Vinに応じた出力電圧VoutによってLED 1Nが点灯する。
また、立方体または直方体に形成された箱状容器の内部に検出回路や電源回路を収納すると共に、イオンの分布状態を測定したい領域に合わせて、箱状容器の一または複数の表面に多数のセンサやLEDを配置してイオン分布可視化装置を構成しても良い。
図11(b)に示したシステムによれば、イオン分布可視化装置DPから離れた場所においても、イオンの分布状態等を情報処理装置50のディスプレイ上で確認することができる。
2,2P,2N:センサ
3:検出回路
4:基板
5:電源回路
6:センサ/表示部
10,10P,10N:オペアンプ
20P:正電源
20N:負電源
30:イオナイザ
31P,31N:電極
41:アナログ出力回路
42:A/D変換回路
43:ディジタル出力回路
44,45:無線通信回路
50:情報処理装置
DPU,DPU’:イオン分布可視化ユニット
DP,DP1,DP2,DP3,DP4,DP5:イオン分布可視化装置
AP1,AP2,AN1,AN2,AN3:領域
R1,R1P,R1N,R2,R2P,R2N,R3,R4:抵抗
Claims (7)
- イオン発生源から放射された正イオンまたは負イオンを捕集して帯電するセンサと、前記センサにより捕集した正イオンまたは負イオンの濃度を検出する検出回路と、前記検出回路により検出した正イオン濃度が所定値以上である時に発光する正イオン用発光素子と、前記検出回路により検出した負イオン濃度が所定値以上である時に発光する負イオン用発光素子と、によりイオン分布可視化ユニットを構成し、
前記イオン分布可視化ユニットの構成要素のうち、少なくとも、前記センサ、前記正イオン用発光素子及び前記負イオン用発光素子を一組として、その複数組を基板の表面に配置したことを特徴とするイオン分布可視化装置。 - 請求項1に記載したイオン分布可視化装置において、
前記センサが、正イオン及び負イオンを捕集して帯電する正負イオン共通のセンサであることを特徴とするイオン分布可視化装置。 - 請求項1に記載したイオン分布可視化装置において、
前記センサが、正イオンを捕集して帯電する正イオン用センサと、負イオンを捕集して帯電する負イオン用センサと、に分離されていることを特徴とするイオン分布可視化装置。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載したイオン分布可視化装置において、
前記基板が、除電対象物の表面形状に合致した形状を有することを特徴とするイオン分布可視化装置。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載したイオン分布可視化装置において、
前記検出回路を前記基板の裏面に配置したことを特徴とするイオン分布可視化装置。 - 請求項1〜5の何れか1項に記載したイオン分布可視化装置において、
前記検出回路に電源を供給する電源回路を前記基板の表面端部に配置したことを特徴とするイオン分布可視化装置。 - 請求項1〜6の何れか1項に記載したイオン分布可視化装置における前記検出回路の出力信号をディジタル処理し、情報処理装置により前記正イオン用発光素子または前記負イオン用発光素子の発光状態を示す画像データまたはテキストデータを生成すると共に、前記画像データまたはテキストデータを表示または保存することを特徴としたイオン分布可視化システム。
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