JP2006250571A - Emc試験用電界強度測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、電界強度の測定結果を目視で容易に確認でき、しかも、電界強度の測定範囲を高精度に規定し得るEMC試験用の電界強度測定装置を、低コストで実現する。
【解決手段】 電界強度測定装置20は、EMC試験(詳しくはイミュニティ試験)用の電波を受信する受信アンテナとして、微小ループアンテナ24を備え、この微小ループアンテナ24からの受信信号の信号レベルを、表示部26を構成する複数の発光ダイオードを利用して段階的に表示するように構成されている。また、本体22内には、受信信号を検波してその信号レベルを基準電圧と比較することにより、点灯させる発光ダイオードの個数を決定する測定回路が設けられるが、その電源電圧は、受信信号を検波した検波信号の一部を平滑化することにより生成される。
【選択図】 図2

Description

EMC試験用のアンテナ装置から試験対象物に向けて放射された電波の電界強度を測定するEMC試験用電界強度測定装置に関する。
従来より、電子装置や電子部品の電磁環境適合性(EMC:Electro Magnetic Compatibility)を評価するEMC試験として、試験の対象物(電子装置や電子部品)自身から放射される妨害波の大きさを測定するエミッション試験(EMI試験)と、外部からの妨害波を受けた際の機器の耐性を測定するイミュニティ試験(EMS試験)とが知られている。
そして、エミッション試験では、試験対象物から放射される妨害波の大きさを測定する必要があり、イミュニティ試験では、試験対象物に対して妨害波として照射する試験用電波の強度や照射範囲を国際電気標準会議(IEC)等の国際規格に則って設定する必要があるため、EMC試験を行う際には電界強度測定装置が用いられる。
こうしたEMC試験用の電界強度測定装置は、通常、EMC試験を行う電波暗室内に、無指向性のアンテナ素子からなるプローブを、X・Y・Z軸方向(換言すれば3次元方向)に配置し、各プローブからの受信信号を光信号に変換して電波暗室外に設置された測定装置まで伝送することによって、この測定装置側で電波暗室内の各プローブの設置位置での電界強度を表示するように構成されている。
しかし、この種の電界強度測定装置では、各プローブの設置位置での電界強度(換言すれば試験対象物周囲の電界強度)を正確に測定することができるものの、電界強度測定装置が高価になるため、EMC試験装置を簡単に構築することができなかった。
一方、試験対象物周囲での妨害波の分布を目視で確認できるようにするために、ダイポールアンテナと電界強度表示用のランプとを備え、ダイポールアンテナからの受信信号の信号レベルに応じてランプを点灯させることにより、そのランプの明るさにて妨害波の強度を表示するよう構成された電界強度測定装置を、電波暗室内でX・Y・Z方向に移動させることが提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
そして、この提案の電界強度測定装置によれば、電界強度測定用の受信アンテナとして一つのダイポールアンテナを用いるだけであり、しかも、ランプの点灯状態によって電界強度を一目で確認できることから、EMC試験用の電界強度測定装置としては、従来のものに比べて極めて安価に構成でき、しかも、使い勝手を向上することができる。
特許第3043490号公報
しかしながら、上記提案の電界強度測定装置は、受信アンテナとしてダイポールアンテナを使用するため、電界強度の測定位置の精度が要求されるEMC試験装置では、採用することができなかった。
つまり、EMC試験においては、試験対象物から放射される妨害波の電界強度、若しくは、EMC試験用アンテナから放射される試験用電波の電界強度を測定すべき位置が、試験対象物からの離隔距離として規定されていることから、EMC試験の精度を高めるには、電界強度測定装置による電界強度の測定位置を高精度に設定する必要がある。
しかし、ダイポールアンテナは、アンテナ素子(つまりダイポール)の周囲の電界を受信するものであるため、アンテナの長さよりも短い範囲内で電界強度を測定することができない。
この結果、EMC試験の精度が要求される場合には、上記提案の電界強度測定装置を使用することはできず、上述した無指向性アンテナからなるプローブを用いた高価な電界強度測定装置を使用する必要があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、電界強度の測定結果を目視で容易に確認でき、しかも、電界強度の測定範囲を高精度に規定し得るEMC試験用の電界強度測定装置を、低コストで実現することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、EMC試験用の電波暗室内に設けられ、試験対象物から放射される妨害波若しくは試験対象物に向けて放射される試験用電波の電界強度を測定するEMC試験用電界強度測定装置であって、妨害波若しくは試験用電波を受信するための受信アンテナと、電界強度を識別可能に表示するための表示手段と、受信アンテナからの受信信号を検波する検波手段と、この検波手段から出力される検波信号の信号レベルを電界強度として表示手段に表示させる表示制御手段とを備え、受信アンテナをループアンテナにて構成したことを特徴とする。
このように、本発明のEMC試験用電界強度測定装置においては、受信アンテナとしてループアンテナを備え、このループアンテナからの受信信号の信号レベルを、表示手段に表示するよう構成されていることから、ダイポールアンテナを使用した場合に比べて、EMC試験を高精度に行うことができる。
つまり、ループアンテナは、ダイポールをループ状に曲折したものであるため、ダイポールに比べて、狭い範囲で電界強度を測定できる。また、ループアンテナは、所謂微小ループアンテナとして、ループの半径を、電界強度の測定対象となる電波の波長の10分の1以下に設定すれば、電界強度の測定範囲をそのループ内に制限することができるだけでなく、雑音電界にも強くなり、しかも、その実効高も簡単に計算できる。
よって、本発明のように、EMC試験用電界強度測定装置において、受信アンテナをループアンテナ(より好ましくは微小ループアンテナ)にて構成すれば、試験対象物から放射される妨害波、若しくは、EMC試験用アンテナから試験対象物に向けて放射された試験用電波の電界強度を、予め設定された測定位置で極めて高精度に測定することができるようになるのである。
また、本発明のEMC試験用電界強度測定装置においては、ループアンテナを介して得られた受信信号の信号レベルを表示手段に表示することから、電界強度の測定結果を目視で簡単に確認することができ、受信信号を電気信号に変換して測定装置まで伝送する装置に比べ、使い勝手を向上できると共に、安価に実現できる。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のEMC試験用電界強度測定装置において、表示制御手段は、電源電圧から信号レベル判定用の複数の基準電圧を生成する基準電圧生成手段と、この基準電圧生成手段にて生成された複数の基準電圧と検波信号とを各々大小比較することにより、電界強度を段階的に表す検出信号を生成する検出信号生成手段とを備え、この検出信号にて表示手段に電界強度を表示させることを特徴とする。
この請求項2に記載のEMC試験用電界強度測定装置によれば、測定対象となる電波の電界強度を表示手段に段階的に表示させることができ、使用者は、その表示状態から電界強度測定装置(詳しくはループアンテナ)の設置位置での電界強度を感覚的に把握することができる。
また次に、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のEMC試験用電界強度測定装置において、表示手段は、一列に配置された複数の発光素子からなり、表示制御手段は、その複数の発光素子を検出信号にて点灯又は消灯させることにより、表示手段に電界強度を表示させることを特徴とする。
この請求項3に記載のEMC試験用電界強度測定装置によれば、電界強度をLCD等に表示するようにした場合に比べて、表示手段を極めて簡単に構成することができ、延いては、当該装置の低コスト化を図ることができる。また、このように複数の発光素子の点灯・消灯によって電界強度を表示するようにすれば、その表示位置から離れた位置からでも電界強度を目視にて確認できることになり、装置の使い勝手を向上することもできる。
一方、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載のEMC試験用電界強度測定装置において、受信アンテナからの受信信号に基づき当該装置の動作用の電源電圧を生成する電源電圧生成手段を備えたことを特徴とする。
この請求項4に記載のEMC試験用電界強度測定装置によれば、電界強度を測定して表示するのに必要な電力を確保するために電池を組み込む必要がなく、当該装置の小型化を図ることができる。
なお、電源電圧生成手段にて電源電圧を生成するには、受信信号が高電力である必要があり、試験対象物から放射される微弱な妨害波を測定する際には、電源電圧を生成できないことが考えられるので、請求項4に記載のEMC試験用電界強度測定装置は、EMC試験の内、特に、試験対象物に対して妨害波となる試験用電波を放射するイミュニティ試験において、その試験用電波の電界強度を測定するのに使用するようにするとよい。
また次に、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のEMC試験用電界強度測定装置において、電源電圧生成手段は、検波手段から出力される検波信号の一部を取り込み、平滑化することにより、電源電圧を生成することを特徴とする。
この請求項5に記載のEMC試験用電界強度測定装置によれば、検波手段からの検波信号が、信号レベル測定用と電源電圧生成用とに分配されて使用されることから、電源電圧生成のために受信信号を整流する整流素子を別途設ける必要がなく、電源電圧生成手段を簡素化して、当該装置の低コスト化を図ることができる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本実施形態のEMC試験装置全体の構成を表す構成図である。
図1に示すように、本実施形態のEMC試験装置は、妨害波による試験対象物6の耐性を測定するイミュニティ試験を行うために、試験対象物6に向けて試験用の妨害波(試験用電波)を送信するものであり、試験用電波となる高周波信号を発生する発振器12と、この発振器12から出力される高周波信号を所定レベルまで増幅する増幅器14と、この増幅器14にて増幅された高周波信号を受けて、試験用電波を試験対象物6に向けて放射するホーンアンテナ10とを備える。
そして、ホーンアンテナ10は、EMC試験用の電波暗室2内に支柱8を介して所定高さ位置に設置されており、試験対象物6は、電波暗室2内にてホーンアンテナ10から所定距離だけ離れた位置に設置されたテーブル4上に載置される。
イミュニティ試験は、ホーンアンテナ10から試験対象物6に向けて試験用電波を放射している状態で、試験対象物6の動作を監視することにより、試験対象物6の妨害波に対する耐性を測定するものであるが、この試験を行うに際には、試験対象物6に照射される試験用電波の強度や照射範囲を試験用の規格に則って設定しておく必要がある。
このため、EMC試験を行うに当たっては、図1に点線で示すように、試験対象物6が載置されるテーブル4上やテーブル4の周囲に電界強度測定装置20を設置して、試験用電波の電界強度を測定し、その測定結果が試験用の規格内に入るように、増幅器14からホーンアンテナ10に出力する高周波信号の信号レベルや、ホーンアンテナ10の開口面の向きを調整する、初期設定作業が行われる。
次に、この初期設定作業で使用される電界強度測定装置20について説明する。
図2に示すように、この電界強度測定装置20は、後述する電界強度測定用の測定回路を電波吸収体で覆われた筐体内に収納してなる本体22と、この本体22の上部外壁に固定された微小ループアンテナ24とから構成されている。そして、この本体22の側壁には、電界強度を表示するための表示部26が設けられている。
なお、この表示部26は、本発明(詳しくは請求項3に記載)の表示手段に相当するものであり、複数(本実施形態では5個)の発光ダイオードD11〜D1n(図3参照)を本体22の側壁に縦一列に配置することにより構成されている。そして、電界強度は、その複数の発光ダイオードD11〜D1nが、下方に配置された発光ダイオードD1nから順に点灯されることにより、段階的に表示される。
つまり、本実施形態の電界強度測定装置20は、その設置位置での試験用電波の電界強度が極めて低い場合には、最も下に位置する発光ダイオードD1nのみを点灯し、その電界強度が極めて高い場合には、全ての発光ダイオードD11〜D1nを点灯し、電界強度が適正レベルであれば最も下に位置する発光ダイオードD1nから中間に位置する発光ダイオード(例えばD13)までを点灯する、というように、点灯する発光ダイオードD1の数にて電界強度を段階的に表示するのである。
次に、電界強度測定装置20の本体22に収納された測定回路の構成を図3を用いて説明する。
図3に示すように、電界強度測定装置20には、微小ループアンテナ24の両端に接続されて、微小ループアンテナ24から受信信号を取り込むための一対の端子からなる入力端子Tinが備えられている。そして、この入力端子Tinに入力された受信信号は、一方の端子に接続された検波手段としてのダイオードD0によりダイオード検波され、その検波後の受信信号(検波信号)は、ダイオードD0のカソードに接続された2つの抵抗R0、R11にて2系統に分配される。なお、入力端子Tinの他方の端子は、当該電界強度測定装置20のグランドラインGNDに接続されている。
また、抵抗R1のダイオードD0とは反対側は、抵抗R2を介してグランドラインGNDに接続されると共に、発光ダイオードD11〜D1nと同数のコンパレータCOM1,COM2,…COMnの非反転入力端子(+)にそれぞれ接続されている。
一方、抵抗R0のダイオードD0とは反対側には、アノードがグランドラインGNDに接続されたツェナーダイオードZDのカソードが接続されると共に、負極側がグランドラインGNDに接続されたコンデンサC1の正極側が接続されている。このため、抵抗R0側に分配された検波信号は、コンデンサC1にて平滑化され、ツェナーダイオードZDの降伏電圧で決まる一定電圧に制御される。
なお、このようにコンデンサC1及びツェナーダイオードZDを介して生成される電圧は、測定回路の電源電圧として、コンパレータCOM1〜COMnに供給される。従って、本実施形態では、抵抗R0、コンデンサC1、及びツェナーダイオードZDが、本発明の電源電圧生成手段に相当する。
また、この抵抗R0のダイオードD0とは反対側は、抵抗R3、R41,R42,…R4nの直列回路を介してグランドラインGNDに接続されている。この結果、上記のように生成された電源電圧は、これら各抵抗R3、R41〜R4nにて分圧されることになる。
また、これら各抵抗R3、R41〜R4nの接続点は、それぞれ、コンパレータCOM1〜COMnの反転入力端子(−)に接続されている。このため、コンパレータCOM1〜COMnの反転入力端子(−)には、各抵抗R3、R41〜R4nの接続点に生じる分圧電圧が、基準電圧として入力されることになる。
そして、コンパレータCOM1〜COMnの非反転入力端子(+)には、抵抗R1を介して検波電圧が印加されることから、各コンパレータCOM1〜COMnでは、検波電圧(換言すれば微小ループアンテナ24にて受信された試験用電波の電界強度)と各抵抗R3、R41〜R4nにて生成された基準電圧とが各々大小比較されることになる。
このため、各コンパレータCOM1〜COMnからは、検波電圧が個々の基準電圧よりも高い場合にハイレベルとなり、検波電圧が個々の基準電圧以下である場合にローレベルとなり、全体的には検波電圧(延いては試験用電波の電界強度)を表すnビットの検出信号(検出データ)が出力されることになる。
また、コンパレータCOM1〜COMnの出力端子は、それぞれ、発光素子としての発光ダイオードD11〜D1nのアノードに接続されており、発光ダイオードD11〜D1nのカソードは、それぞれ、抵抗R51〜R5nを介してグランドラインGNDに接続されている。
このため、各発光ダイオードD11〜D1nは、検波電圧が基準電圧よりも高いと判定したコンパレータCOMn,…から出力されるハイレベルの信号により、下方の発光ダイオードD1n側から順に点灯されることになり、使用者は、その点灯状態から、試験用電波の電界強度を黙視で簡単に確認することができる。
なお、本実施形態において、抵抗R3、R41〜R4n及びコンパレータCOM1〜COMnは、本発明の表示制御手段に相当し、この内、特に、抵抗R3、R41〜R4nは、本発明(詳しくは請求項2に記載)の基準電圧生成手段に相当し、コンパレータCOM1〜COMnは、本発明(詳しくは請求項2に記載)の検出信号生成手段に相当する。
以上説明したように、本実施形態の電界強度測定装置20には、EMC試験(詳しくはイミュニティ試験)用の電波を受信する受信アンテナとして、微小ループアンテナ24が備えられており、この微小ループアンテナ24からの受信信号の信号レベルを、表示部26に段階的に表示するようにされている。
このため、本実施形態の電界強度測定装置20によれば、受信アンテナとしてダイポールアンテナを使用した場合に比べて、電界強度測定装置20の設置位置での試験用電波の電界強度を精度よく測定することが可能となる。
また、本実施形態では、受信アンテナとして、ループの半径が受信対象となる電波の波長の10分の1以下に設定された微小ループアンテナ24を使用することから、電界強度の測定範囲をそのループ内に制限することができるだけでなく、雑音電界にも強くなり、しかも、その実効高も簡単に計算できる。
また、本実施形態では、複数の発光ダイオードD11〜D1nを検波信号の信号レベルに応じた個数分だけ点灯させることで、試験用電波の電界強度を段階的に表示することから、使用者は、その電界強度を目視で簡単に確認することができる。よって、本実施形態の電界強度測定装置20によれば、従来装置に比べて、使い勝手を向上できると共に、安価に実現することができる。
また、本実施形態の電界強度測定装置20においては、検波信号の一部を平滑化することにより電源電圧を生成するように構成されていることから、動作用の電力を確保するために電池を組み込む必要がなく、当該装置の小型化を図ることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲を逸脱しない範囲内にて、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施形態では、表示部26は複数の発光ダイオードにて構成されており、電界強度の表示は、点灯させる発光ダイオードの個数を変化させることによって行うものとして説明したが、表示部26を発光色を変更可能なランプにて構成し、電界強度は、そのランプの色を変化させることにより、表示するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、イミュニティ試験の初期設定を行うのに用いる電界強度測定装置を例に採り説明したが、本発明は、エミッション試験において、試験対象物から放射される妨害波の強度を測定するのに用られる電界強度測定装置であっても、上記実施形態と同様に構成して、同様の効果を得ることができる。ただし、この場合、測定すべき電界強度のレベルが低いことから、内部回路を駆動するための電池を内蔵させる必要はある。
実施形態のEMC試験装置全体の構成を表す構成図である。 実施形態の電界強度測定装置の外観を表す説明図である。 実施形態の電界強度測定装置の回路構成を表す電気回路図である。
符号の説明
2…電波暗室、4…テーブル、6…試験対象物、8…支柱、10…ホーンアンテナ、12…発振器、14…増幅器、20…電界強度測定装置、22…本体、24…微小ループアンテナ、26…表示部、Tin…入力端子、D0…ダイオード、ZD…ツェナーダイオード、C1…コンデンサ、COM1〜COMn…コンパレータ、R0,R1,R2,R3,R41〜R4n,R51〜R5n…抵抗、D11〜D1n…発光ダイオード。

Claims (5)

  1. EMC試験用の電波暗室内に設けられ、試験対象物から放射される妨害波若しくは試験対象物に向けて放射される試験用電波の電界強度を測定するEMC試験用電界強度測定装置であって、
    前記妨害波若しくは試験用電波を受信するための受信アンテナと、
    前記電界強度を識別可能に表示するための表示手段と、
    前記受信アンテナからの受信信号を検波する検波手段と、
    該検波手段から出力される検波信号の信号レベルを前記電界強度として前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を備え、前記受信アンテナをループアンテナにて構成したことを特徴とするEMC試験用電界強度測定装置。
  2. 前記表示制御手段は、
    前記電源電圧から信号レベル判定用の複数の基準電圧を生成する基準電圧生成手段と、
    該基準電圧生成手段にて生成された複数の基準電圧と前記検波信号とを各々大小比較することにより、前記電界強度を段階的に表す検出信号を生成する検出信号生成手段と、
    を備え、該検出信号にて前記表示手段に前記電界強度を表示させることを特徴とする請求項1に記載のEMC試験用電界強度測定装置。
  3. 前記表示手段は、一列に配置された複数の発光素子からなり、
    前記表示制御手段は、該複数の発光素子を前記検出信号にて点灯又は消灯させることにより、前記表示手段に前記電界強度を表示させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のEMC試験用電界強度測定装置。
  4. 前記受信アンテナからの受信信号に基づき当該装置の動作用の電源電圧を生成する電源電圧生成手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のEMC試験用電界強度測定装置。
  5. 前記電源電圧生成手段は、前記検波手段から出力される検波信号の一部を取り込み、平滑化することにより、前記電源電圧を生成することを特徴とする請求項4に記載のEMC試験用電界強度測定装置。
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