JP2020055906A - ミスト加工用水溶性金属加工油剤組成物および金属加工方法 - Google Patents
ミスト加工用水溶性金属加工油剤組成物および金属加工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020055906A JP2020055906A JP2018185414A JP2018185414A JP2020055906A JP 2020055906 A JP2020055906 A JP 2020055906A JP 2018185414 A JP2018185414 A JP 2018185414A JP 2018185414 A JP2018185414 A JP 2018185414A JP 2020055906 A JP2020055906 A JP 2020055906A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- water
- fatty acid
- component
- processing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/10—Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working
Landscapes
- Lubricants (AREA)
Abstract
Description
R1O−(C2H4O)n−H (1)
(式(1)において、R1は炭素数8以上18以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示し、nはオキシエチレン基の平均付加モル数を示し、3以上9以下の数である。)
R2−COO−R3 (2)
(式(2)において、R2は炭素数8以上20以下の飽和または不飽和の脂肪族炭化水素基を示し、R3は炭素数1以上12以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示す。)
本発明のミスト加工用水溶性金属加工油剤組成物(水溶性金属加工油剤)は、成分Aと、成分Bと、成分Cとを含む。
・成分A:式(1)で表される非イオン性界面活性剤
R1O−(C2H4O)n−H (1)
・成分B:ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステルおよび脂肪酸アルカノールアミドから選ばれる非イオン性界面活性剤
・成分C:式(2)で表される脂肪酸エステル化合物
R2−COO−R3 (2)
・成分D:炭素数3以上18以下の脂肪酸塩から選ばれるアニオン性界面活性剤
・成分E:成分Aおよび成分Bのいずれとも異なる非イオン性界面活性剤
・成分F:成分Dとは異なる金属防食剤
・成分G:水
なお、水溶性金属加工油剤は、成分Aないし成分G以外の成分を含んでいてもよい。
成分Aは、上述したように、式(1)で表される非イオン性界面活性剤である。
R1O−(C2H4O)n−H (1)
成分Aは、水溶性金属加工油剤が含まれる加工液において、成分Cを乳化させる乳化剤として機能する。また、成分Aを配合することで、切りくず付着量を少なくすることができる。
成分Bは、上述したように、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステルおよび脂肪酸アルカノールアミドから選ばれる非イオン性界面活性剤である。成分Bは、加工液において、成分Aと共に成分Cを乳化させる乳化剤として機能する。
成分Cは、上述したように、式(2)で表される脂肪酸エステル化合物である。
R2−COO−R3 (2)
成分Cは、加工液において、成分Aおよび成分Bにより乳化される被乳化体として機能する。成分Cを配合することで、水溶性金属加工油剤に適度な潤滑性を付与することができる。
成分Dは、上述したように、炭素数3以上18以下の脂肪酸塩から選ばれるアニオン性界面活性剤である。成分Dは、水溶性金属加工油剤において、金属防食剤として機能する。また、成分Dは、他のアニオン性界面活性剤に比べ、動粘度が低いため、成分Dを配合することで、切りくず付着量を少なくすることができる。
成分Eは、上述したように、成分Aおよび成分Bのいずれとも異なる非イオン性界面活性剤である。非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(式(1)で表されるものを除く)、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルなどを挙げることができる。水溶性金属加工油剤における成分Eの含有量は、1質量%以上20質量%以下であることが好ましい。水溶性金属加工油剤は、成分Eとして、成分Aおよび成分Bのいずれとも異なる非イオン性界面活性剤を、1種類単独で含んでもよく、2種類以上を組み合わせて含んでもよい。
成分Fは、上述したように、成分Dとは異なる金属防食剤である。金属防食剤としては、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、メルカプトベンゾチアゾールなどを用いることができる。水溶性金属加工油剤における成分Fの含有量は、0.05質量%以上0.3質量%以下であることが好ましい。水溶性金属加工油剤は、成分Fとして、成分Dとは異なる金属防食剤を、1種類単独で含んでもよく、2種類以上を組み合わせて含んでもよい。
成分Gは、上述したように、水である。水溶性金属加工油剤は、成分Gとして予め水を含むことで、水溶性金属加工油剤を水で希釈した加工液における乳化安定性を向上させることができる。水としては、例えば、蒸留水、イオン交換水或いは水道水を用いることができる。水溶性金属加工油剤における成分Gの含有量は、1質量%以上30質量%以下であることが好ましい。
本発明の金属加工方法は、上記の水溶性金属加工油剤が含まれる加工液を、ミスト状にして加工点に供給するものである。加工液としては、水溶性金属加工油剤を希釈することなくそのまま用いてもよいが、水溶性金属加工油剤を水で希釈したものを用いることが好ましい。希釈濃度は、好ましくは2倍以上100倍以下、より好ましくは5倍以上20倍以下である。希釈水としては、上記の成分Gと同様に、例えば、蒸留水、イオン交換水或いは水道水を用いることができる。加工液をミスト状にして供給する方法としては特に限定されず、例えば、MQL(Minimum Quantity Lubrication)などのセミドライ加工に使用されるミスト供給装置を用いることができる。
水溶性金属加工油剤の各材料を、表1に示した配合量で容器に投入し、攪拌することにより、実施例1〜9および比較例1〜9の水溶性金属加工油剤を調製した。表1では、各成分の配合量を質量%で示す。なお、各成分の配合量は、小数点以下または小数点第二位を四捨五入したものである。また、比較例5の水溶性金属加工油剤は、上記の特許文献2(特開2002−212584号公報)の実施例4に相当するものである。なお、比較例3は、水溶性ではなく油性であるが、説明の便宜上、他の実施例および比較例と同様に、「水溶性金属加工油剤」と称する。
実施例1〜7および比較例1〜6の水溶性金属加工油剤について、以下のようにして切りくず付着量を測定した。
各水溶性金属油剤を水で10倍に希釈して試料液とし、ステンレス鋼板の表面に試料液を塗布した後、10分間以上、室温で乾燥させ、ステンレス鋼板に残った試料液の不揮発分の質量を測定した。ステンレス鋼板の塗布面に切りくずを約10g付着させた後、ステンレス鋼板に一定の衝撃を加えて切りくずを落とし、塗布面に残った切りくずの質量を測定した。比較のため、不揮発分1g当たりの切りくず付着量を算出して、測定結果とした。ステンレス鋼板としては、50mm×100mm×0.5mmサイズのSUS430板を使用した。また、切りくずとしては、50メッシュの篩を通したアルミニウム合金(ADC12)の微粉末を使用した。測定結果を表1,2に示す。
実施例1,8,9および比較例9の水溶性金属加工油剤について、以下のようにしてミスト加工性を評価した。
各水溶性金属加工油剤を水で10倍に希釈した加工液を、ミスト状にして75ml/時の供給量で加工点に供給しながら、アルミニウム合金(ADC12)に対してネジ穴加工を6穴連続加工×3セット実施し、16穴目のネジ穴面の良否を目視にて観察し、良好な方から順に、4,3,2,1の4段階でミスト加工性を評価した。また、実施例1,8,9の水溶性金属加工油剤について、各水溶性金属加工油剤を水で10倍に希釈した加工液の供給量を、50ml、75ml、100mlおよび200mlと変えたときの、タップの折損の有無を確認した。評価結果を表1,2に示す。
Claims (3)
- 式(1)で表される1種類以上の非イオン性界面活性剤を、25質量%以上50質量%以下と、
ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステルおよび脂肪酸アルカノールアミドから選ばれる1種類以上の非イオン性界面活性剤を、10質量%以上30質量%以下と、
式(2)で表される1種類以上の脂肪酸エステル化合物を、10質量%以上30質量%以下と、
を含むことを特徴とするミスト加工用水溶性金属加工油剤組成物。
R1O−(C2H4O)n−H (1)
(式(1)において、R1は炭素数8以上18以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示し、nはオキシエチレン基の平均付加モル数を示し、3以上9以下の数である。)
R2−COO−R3 (2)
(式(2)において、R2は炭素数8以上20以下の飽和または不飽和の脂肪族炭化水素基を示し、R3は炭素数1以上12以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示す。) - 炭素数3以上18以下の脂肪酸塩から選ばれる1種類以上のアニオン性界面活性剤を、1質量%以上10質量%以下、さらに含むことを特徴とする請求項1に記載のミスト加工用水溶性金属加工油剤組成物。
- 請求項1または2に記載のミスト加工用水溶性金属加工油剤組成物が含まれる加工液を、ミスト状にして加工点に供給することを特徴とする金属加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018185414A JP7133422B2 (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | ミスト加工用水溶性金属加工油剤組成物および金属加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018185414A JP7133422B2 (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | ミスト加工用水溶性金属加工油剤組成物および金属加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020055906A true JP2020055906A (ja) | 2020-04-09 |
JP7133422B2 JP7133422B2 (ja) | 2022-09-08 |
Family
ID=70106489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018185414A Active JP7133422B2 (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | ミスト加工用水溶性金属加工油剤組成物および金属加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7133422B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3507792A (en) * | 1967-11-30 | 1970-04-21 | Sinclair Research Inc | Biodegradable,water-dispersible lubricant compositions |
JPS541481A (en) * | 1977-05-17 | 1979-01-08 | Standard Oil Co | Fluid and refrigerant for use in high production speed cutting |
JPH0657279A (ja) * | 1992-08-05 | 1994-03-01 | Yushiro Chem Ind Co Ltd | 水可溶性潤滑剤組成物 |
JP2006124609A (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-18 | Nippon Oil Corp | 極微量油剤供給式切削・研削加工用油剤組成物 |
JP2008173730A (ja) * | 2007-01-19 | 2008-07-31 | Nippon Oil Corp | 極微量油剤供給式切削・研削加工方法 |
JP2018523748A (ja) * | 2015-08-13 | 2018-08-23 | フックス ペトロルブ ソキエタス エウロペアFuchs Petrolub Se | 極微量油剤潤滑のための組成物及びその使用 |
-
2018
- 2018-09-28 JP JP2018185414A patent/JP7133422B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3507792A (en) * | 1967-11-30 | 1970-04-21 | Sinclair Research Inc | Biodegradable,water-dispersible lubricant compositions |
JPS541481A (en) * | 1977-05-17 | 1979-01-08 | Standard Oil Co | Fluid and refrigerant for use in high production speed cutting |
JPH0657279A (ja) * | 1992-08-05 | 1994-03-01 | Yushiro Chem Ind Co Ltd | 水可溶性潤滑剤組成物 |
JP2006124609A (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-18 | Nippon Oil Corp | 極微量油剤供給式切削・研削加工用油剤組成物 |
JP2008173730A (ja) * | 2007-01-19 | 2008-07-31 | Nippon Oil Corp | 極微量油剤供給式切削・研削加工方法 |
JP2018523748A (ja) * | 2015-08-13 | 2018-08-23 | フックス ペトロルブ ソキエタス エウロペアFuchs Petrolub Se | 極微量油剤潤滑のための組成物及びその使用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7133422B2 (ja) | 2022-09-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101993485B1 (ko) | 무-아민, 무-voc 금속 가공 유체 | |
CN108315748A (zh) | 一种金属清洗剂及其制备方法 | |
JP2009536254A (ja) | 中和された脂肪酸を含む金属加工液 | |
TW201540825A (zh) | 水溶性金屬加工油及金屬加工用冷卻劑 | |
JP2012502121A (ja) | 金属加工液用の乳化剤 | |
TW201602334A (zh) | 水溶性金屬加工油及金屬加工用冷卻劑 | |
JP7133422B2 (ja) | ミスト加工用水溶性金属加工油剤組成物および金属加工方法 | |
JP2004018610A (ja) | 冷間圧延油および冷間圧延方法 | |
JP2015513004A (ja) | 金属表面を処理するための防食組成物 | |
JP4484651B2 (ja) | 水溶性切削油剤組成物及びそれを用いた切削加工方法 | |
US6524396B1 (en) | Agent and method for machining metal and for cleaning metal or anticorrosion treatment | |
CN108138072B (zh) | 用于进行最小量润滑的组合物及其用途 | |
JP4480981B2 (ja) | 水溶性金属加工油剤組成物 | |
JP6355339B2 (ja) | 金属加工油剤組成物、それを用いた加工方法及びその金属加工方法により製造される金属加工部品 | |
RU2228950C2 (ru) | Концентрат водоэмульсионной смазочно-охлаждающей жидкости для механической обработки металлов | |
JP7407591B2 (ja) | 無機材料の加工に用いる油剤組成物及び加工液 | |
JP2008214510A (ja) | 金属用水溶性加工油剤 | |
JP5571971B2 (ja) | 金属加工油組成物 | |
JP2005288576A (ja) | ポリッシング加工用ルブリカント及びそれからなるポリッシング加工用スラリー | |
JPH09314459A (ja) | 水性ラップ液組成物 | |
JPH11286694A (ja) | 潤滑油組成物 | |
JPH01230697A (ja) | 金属加工用潤滑剤 | |
JPH08325588A (ja) | 鋼板用冷間圧延潤滑油 | |
JP2021187963A (ja) | 金属加工油剤組成物及び金属加工方法 | |
JP2018177866A (ja) | 水溶性金属加工油組成物、及び金属加工方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210922 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220609 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220623 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220816 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220829 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7133422 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |