JP2020055651A - 積載装置、給送装置、および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長尺対応のシート供給装置において、大型のヒータを使うことなく、長尺のシートを乾燥させることが可能な給送装置を提供する。【解決手段】第1シートを積載する第1積載部と、所定の高さよりも下方に移動することができないように構成され、所定の高さ以上の高さにおいて第1積載部と協働して、第1シートよりも所定の装置に給送される給送方向において大きいサイズの第2シートを積載する第2積載部とを有する。また、給送方向に沿って移動可能であり、積載されたシートの給送方向における端部を規制する規制部と、第1シートの積載される空間と、第2積載部の下方かつ所定の高さ未満の高さの空間と、を仕切る仕切り部材を有する。加熱部は、仕切り部材により仕切られる第1シートの積載側であって第1積載部の下部に設けられる。【選択図】図9
Description
本発明は、積載されたシートを給送する積載装置、給送装置、および画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置は、シート収納部と、シート収納部に収納されたシートを送り出す給送ローラ等の給送手段とを備え、シート収納部に収納されたシートを給送手段により画像形成部に給送する構成を備えたものが知られている。近年、数千枚もの大量のシートを補給可能な大容量のシート収納部を備えるものが増えてきている。また、近年、印刷市場において、A3、A4などの普通サイズ紙よりも長い、長尺紙に対して印刷を行うニーズが増えてきている(例えば、ブックカバー、カタログの見開きページ、POP広告)。
従来の長尺紙対応のシート給紙装置は、複数の用紙積載リフターを並べて配置して常用では取り外し可能な仕切り板を設け、それぞれ独立して動作している。この仕切り板は積載用紙の荷崩れを防いだり、混載を防いだりしている(特許文献1参照)。また、近年の給紙装置では多様な紙種に対応する必要があり、特にコート紙のように紙間の摩擦係数が高い紙を使用する場合に、シートが吸湿しているとシートの供給に不具合が生じることがある。シート収納部に収納されているシートを乾燥させるために、シート収納部を加熱するヒータを有するものがある(特許文献2)。
長尺対応のシート供給装置において、シート収容部に収容されているシートを加熱するために、収容可能なシートの最大サイズに合わせてヒータを設置すると、広い面積を加熱するヒータが必要となり、装置のコストが上昇してしまう。
本発明の目的は、このような従来の問題点に鑑み、長尺対応のシート供給装置において、大型のヒータを使うことなく、長尺のシートを乾燥させることが可能な積載装置、給送装置、および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る積載装置は、所定の装置に給送されるシートである第1シート及び該第1シートよりも前記所定の装置に給送される給送方向において大きいサイズの第2シートを積載可能な積載装置であって、前記第1シートを積載する第1積載部と、所定の高さよりも下方に移動することができないように構成され、前記所定の高さ以上の高さにおいて前記第1積載部と協働して、前記第2シートを積載する第2積載部と、前記給送方向に沿って移動可能であり、積載されたシートの前記給送方向における端部を規制する規制手段と、前記第1シートの積載される空間と、前記第2積載部の下方かつ前記所定の高さ未満の高さの空間と、を仕切る仕切り部材と、前記仕切り部材により仕切られる前記第1シートの積載側であって前記第1積載部の下部に設けられる加熱手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、長尺対応のシート供給装置において、大型のヒータを使うことなく、長尺のシートを乾燥させることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るシート給送装置を備えた画像形成装置を示す概略断面図である。画像形成システム1000は、画像形成画像形成装置画像形成装置900と、画像形成装置900の上面に配置されたスキャナ装置2000と、画像形成装置900に接続されたペーパーデッキ3000とを備えている。
原稿を読み取るスキャナ装置2000は、走査光学系光源201、プラテンガラス202、開閉可能な原稿圧板203、レンズ204、受光素子(光電変換)205、画像処理部206、及びメモリ部208等を備えている。メモリ部208は、画像処理部206で処理された画像処理信号を記憶する。
スキャナ装置2000は、原稿を読み取る際に、プラテンガラス202上に載置された原稿(不図示)に走査光学系光源201から光を照射して読み取るように構成されている。そして、読み取られた原稿像は、画像処理部206で処理された後、電気的に符号化された電気信号207に変換されて、画像形成装置900内のレーザスキャナ111に伝送される。
なお、画像処理部206で処理され、符号化された画像情報をメモリ部208に一旦記憶させ、後述するコントローラ120からの信号により、必要に応じてレーザスキャナ111に伝送することもできる。また、ペーパーデッキ3000内には、コントローラ120の指令に従ってペーパーデッキ3000を制御する、CPU、RAM、ROMを有する制御部41が設けられている。
また、画像形成装置900は、シートSを給送する第1〜第4シート給送装置1001〜1004や、シート給送装置1001〜1004から給送されたシートSを画像形成部901に搬送するシート搬送装置902とを備えている。画像形成装置900は、画像形成システム1000の各部を制御する、CPU、RAM、ROMを有するコントローラ120を備えている。
ここで、第1〜第4シート給送装置1001〜1004は、それぞれシートSを収納する給送カセット10と、ピックアップローラ11と、フィードローラ22及びリタードローラ23から構成される分離搬送ローラ対25とを備えている。給送カセット10内に収納されたシートSは、所定のタイミングで昇降動作して回転するピックアップローラ11と分離搬送ローラ対25とによって1枚ずつ分離されて給送される。
また、フィードローラ22とリタードローラ23とのシート給送方向の下流側近傍には給送センサ24が配置されており、この給送センサ24によりシートSの通過が検出され、その検知信号がコントローラ120に送信される。
シート搬送装置902は、搬送ローラ対15、プレレジストローラ対130、及びレジストローラ対110を備えている。シート給送装置1001〜1004から給送されたシートSは、搬送ローラ対15及びプレレジストローラ対130により、シート搬送路108を通過させられた後、レジストローラ対110に導かれる。この後、シートSは、レジストローラ対110によって、所定のタイミングで画像形成部901に送り込まれる。
画像形成部901は、感光ドラム112、レーザスキャナ111、現像器114、転写帯電器115、及び分離帯電器116等を備えている。そして、画像形成時には、レーザスキャナ111からのレーザ光がミラー113で折り返されて、時計回り方向に回転する感光ドラム112に照射されることで、感光ドラム上に静電潜像が形成される。さらに、このようにして感光ドラム上に形成された静電潜像は、この後、現像器114によってトナー像として顕像化される。
この後、感光ドラム上のトナー像は、転写部112bにおいて転写帯電器115によりシートSに転写される。さらに、このようにトナー像が転写されたシートSは、分離帯電器116により感光ドラム112から静電分離された後、搬送ベルト117により定着装置118に搬送されてトナー像の定着が行われ、この後、排出ローラ119によって排出される。画像形成部901及び定着装置118は、シート給送装置30(或いはシート給送装置1001〜1004)から給送されたシートSに画像を形成するための構成となる。
また、定着装置118と排出ローラ119との間の搬送経路中に排出センサ122が配置されており、この排出センサ122の検知信号に基づき、コントローラ120が、排出されるシートSの通過を検出する。
なお、本実施形態では、画像形成装置900とスキャナ装置2000とは別体に構成されているが、画像形成装置900とスキャナ装置2000とが一体として構成されても良い。また、画像形成装置900はスキャナ装置2000と別体でも一体でも良く、レーザスキャナ111にスキャナ装置2000の処理信号を入力すれば複写機として機能し、FAXの送信信号を入力すればFAXとして機能する。さらに、パーソナルコンピュータ(PC)からの信号を入力すれば、プリンタとしても機能する。
逆に、スキャナ装置2000の画像処理部206の処理信号を、他のFAXに送信すれば、FAXとして機能する。また、スキャナ装置2000において、圧板203に代えて、二点鎖線で示すような原稿自動送り装置(ADF)250を装着するように構成すれば、原稿(不図示)を連続的に給送して読み取ることも可能になる。
次に、本実施形態に係る画像形成システム1000のシート給送装置30について、大容量デッキであるペーパーデッキ3000を一例として説明する。図2は、外装カバーを取り外した状態でのペーパーデッキ3000の要部を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、ペーパーデッキ3000は、本体3000aと、本体3000a内に収容された大容量デッキ収納庫62と、シート給送装置30とを有している。このシート給送装置30は、大容量デッキ収納庫62内に積載・収容されたシートSを画像形成部901に向けて送り出す。
シート給送装置30は、常用サイズ紙のシートSS(以下、普通紙)を積載するメインリフター61a(第1積載部)と、大型サイズ紙のシートSL(長尺紙)を給送したい時に使用する延長リフター61b(第2積載部)(以下、両方合わせてリフター61と呼ぶ)とに積載されたシートSを送り出すピックアップローラ51と、フィードローラ12及びリタードローラ13から構成される分離搬送ローラ対31とを備える。延長リフター61bは、メインリフター61aの積載面積を搬送方向上に拡張するものである。ピックアップローラ51は、シート給送方向(矢印b方向)の先端部の近傍に、リフター61上の最上位シートに適宜の力で圧接可能となるように配置されている。ピックアップローラ51は、リフター61の上方に設けられ、上昇したリフター61に積載されたシートSの最上位シートと当接して給送する。
リフター61は、シートが積載可能で、昇降モーター55を含む駆動機構54(図6)により昇降可能なように支持されている。また、リフター61上側におけるピックアップローラ51の上流側には上面検知センサ50が配置されている。上面検知センサ50は、リフター61の上方に位置して積載部材上のシートSを検知する。
シート給送装置30は、リフター61と、二対のサイド規制部材80及び83を備えている。サイド規制部材80及び83は、リフター61に積載されたシートSの給送方向(図2の矢印b方向)と直交する幅方向(図2の矢印h方向)の側端位置を規制可能、且つ双方が幅方向に移動可能に構成されている。
本実施形態では、ピックアップローラ51が積載部材上のシートSの最上位のシートに適正な力で圧接可能となるように構成されている。リフター61上のシートSは、所定のタイミングで昇降動作して回転するピックアップローラ51と分離搬送ローラ対31とにより1枚ずつ分離給送される。
ペーパーデッキ3000の画像形成装置900との接続部には、ペーパーデッキ3000側から画像形成装置900側のプレレジストローラ対130にシートSを送り出す接続搬送路32が配置されている。
大容量デッキ収納庫62内には、シート給送方向(矢印b方向)と直交する方向(本実施形態では幅方向)の両側に配置された二対のサイド規制部材80及び83が配置されている。二対のサイド規制部材80及び83は、仕様上対応した全てのシートサイズ幅までスライドして、リフター61上のシートSをガイド可能となるように構成されている。即ち、サイド規制部材80及び83は、幅方向に移動可能に支持されて、積載されたシートSの両端部に当接してシートSの両側位置を規制する。なお、図2中の前端規制部86は、リフター61上のシートSの前端部を規制する。
また、リフター61上のシートSの後端部を規制するように後端規制部材87が配置されている。後端規制部材87は、シート給送方向(矢印b方向)と平行な方向に移動可能に支持されて、シートSの後端位置を規制している。この後端規制部材87は、リフター61の中央部に形成された位置決め長穴部61c(図2)に沿って移動可能である。
図2に示すように、ピックアップローラ51が駆動部(不図示)により駆動されて、シートSを給送する方向(矢印a方向)に回転すると、最上位のシートSが矢印b方向に送り出される。これにより、シートSは、ピックアップローラ51の出口側に隣接している分離搬送ローラ対31のニップ部に当接する。
ピックアップローラ51で送り出されるシートSに重送が発生すると、次のように動作する。つまり、矢印aと同じ方向(矢印c方向)に回転するフィードローラ12とは逆方向に従動回転するリタードローラ13が、ニップ部に2枚以上のシートSが介在することでフィードローラ12と同じ方向に回転する。すると、このリタードローラ13により、ニップ部内の2枚目以降のシートSがリフター61の方向に押し戻され、フィードローラ12により最上位の1枚のシートSだけが矢印b方向に送り出される。
以上の構成を有するペーパーデッキ3000から給送され、或いは前述した第1〜第4シート給送装置1001〜1004の何れかからシートSが給送されると、シートSの先端は、プレレジストローラ対130のニップ部に突き当たる。プレレジストローラ対130は、一対の対向ローラで構成されて、駆動部(不図示)により図2中の矢印dの方向に回転可能に、シートSの搬送路上に配置されている。プレレジストローラ対130のニップ部に一旦突き当たったシートSは、給送タイミングに合わせて回転するこのローラ対130により、画像形成装置900内部に搬送される。
図5(a)は、ペーパーデッキ3000に大容量デッキ収納庫62が格納されている状態を示す図である。収納庫開閉ボタン306は、大容量デッキ収納庫62を引き出す指示を受け付けるボタンである。ユーザが開閉指示ボタン306を押下することにより、大容量デッキ収納庫62が引き出し可能となる。図5(b)は、大容量デッキ収納庫62がペーパーデッキ3000から手前側に引き出された状態を示す図である。例えば、ユーザがシートを補給するときや、リフター61内に残留するシートを取り除くとき、後述するモードの切り替えを行うときに、図5(b)に示すように、大容量デッキ収納庫62が引き出される。ペーパーデッキ3000には、後述する、メインリフター61aと延長リフター61bの状態を通知するためのLED400が構成されている。
リフター61は、メインリフター61aと延長リフター61bを含んで構成されている。メインリフター61aは、図2に示すように、複数のワイヤーがメインリフター61aの各ワイヤー支点に接続され、ワイヤーによってメインリフター61aが吊り下げられている。モーターに接続された巻取り部によって、ワイヤーが巻き取られると、リフター61が上昇し、ワイヤーが送り出されるとリフター61が下降する機構となっている。
延長リフター61bは、図2、図3(a)に示すように、延長リフター支持部材305と大容量デッキ収納庫62に支持されて設置される。延長リフター61b自体に駆動力は無く、例えば、メインリフター61aが延長リフター61bの支持高さの位置以上の上方に有る場合はメインリフター61aと連結して協働(連動)して動く。逆に、メインリフター61aが延長リフター61bの支持高さの位置未満の下方に有る場合は、支持高さに待機する構成になる。
この支持高さは、リフター61の駆動力や強度を鑑み設定されていて、このリフター間の段差により長尺紙SLの積載枚数をシート給送装置30の許容範囲に収めることができる。
図6は、本実施形態の動作を実現するための画像形成システム1000のブロック構成を示す図である。図6には、ペーパーデッキ3000と画像形成装置900と操作パネル40とが示されている。操作パネル40は、装置情報や設定画面、ジョブ情報等、各種のユーザインタフェース画面を表示し、また、ユーザからの指示や設定操作を受け付ける。操作パネル40は、例えば画像形成装置900に構成されている。画像形成装置900は、ペーパーデッキ3000の制御部41に対して印刷要求し、制御部41は、画像形成装置900から印刷要求を受信すると、画像形成装置900に対して給送動作を行う。また、制御部41が画像形成装置900に設けられている構成でもよい。
制御部41は、ペーパーデッキ3000を統括的に制御する。例えば、制御部41は、収納庫開閉ボタン306の押下による開閉要求信号を受信すると、ドライバ45を介して、収納庫ロックソレノイド46のロック状態を解除し、大容量デッキ収納庫62をオープン状態とする。制御部41は、入出力インタフェース(I/O)42に接続されたモータドライバ43を介して、シートの搬送路上の各種モーター44を駆動する。また、制御部41は、入出力インタフェース(I/O)42に接続されたモータドライバ53を介して、メインリフター61a及び延長リフター61bを昇降動作させる駆動機構54を制御する。駆動機構54は、昇降モーター55を含む。昇降モーター55は、不図示の巻取り部を駆動する。
中継ぎセンサ48、収納庫開閉検知センサ401、紙面検知センサ50、紙有無検知センサ300からの検知信号は、制御部41に送信される。ここで、収納庫開閉検知センサ401は、収納庫の開閉状態を検知するセンサである。下限位置検知センサ301、後端規制部材位置検知センサ302、メインリフター位置検知センサ304、延長リフターHPセンサ303、異物検知センサ49からの検知信号は、制御部41に送信される。また、収納庫開閉ボタン306の押下による収納庫の開放要求信号は、制御部41に送信される。
制御部41は、点灯制御信号により、LED400の点灯を制御する。制御部41は、例えば、普通紙モード/長尺紙モードに応じて、予め定められたパターンに基づいて、LED400の点灯を制御する。
ここで、積載されるシートの種類によるシート給送装置30の二つのモードの違いについて説明する。本実施形態ではシートの種類を大きく二つに分類している。一方はA3、A4などの普通紙、もう一方は普通紙よりも給送搬送方向に長い長尺紙に分類している。そして、リフター61へ積載されるシートを後端規制部材87の位置によって普通紙および長尺紙の切り分けを行っている。後端規制部材87の位置は後端規制部材位置検知センサ302により検知される。
図4(a)に示すように、後端規制部材87が図中の一点鎖線よりも左側にある場合、リフター61へ積載されるシートは普通紙であると判断する。この状態を普通紙モードと呼ぶ。普通紙モードの場合は、図3(a)に示すようにメインリフター61aが図示の下限位置センサ301により検出可能な位置まで下降することが可能となり、大量のシートを積載することが可能になる。例えば、メインリフター61aが下限位置センサ301により検出可能な位置まで下降すると、普通紙が3000枚積載可能となる。図4(a)では、普通紙を積載したときのシート外径を点線で示している。後述するカセットヒーター351で加熱された空気は、サイド規制板80近傍の隙間を通って上方に伝わっていく。
図4(b)に示すように、後端規制部材87が図中の一点鎖線よりも右側にある場合、リフター61へ積載されるシートは長尺紙であると判断する。この状態を長尺紙モードと呼ぶ。長尺紙モードの場合は、図3(b)に示すようにリフター61が図示の延長リフターHPセンサ303により検出可能な位置までしか下降することができなくなり、シートの積載可能枚数が普通紙モードと比較し制限される。例えば、普通紙が3000枚積載可能であるのに対して、長尺紙の積載可能枚数は、1000枚に制限される。図4(b)では、長尺紙を積載したときのシート外径を点線で示している。後述するカセットヒーター351で加熱された空気は、サイド規制板80及び83近傍の隙間を通って上方に伝わっていく。
以下、長尺紙を使用していたユーザが普通紙へ切り替える際の動作について、図7を参照しながら説明する。前述したように、ユーザが後端規制部材87を図4で示す一点鎖線の右側から左側へ移動することで、長尺紙モードから普通紙モードへモードを切り替えることができる。
図7の処理は、ユーザにより収納庫開閉ボタン306が押下されると開始する。S101において、CPU41は、大容量デッキ収納庫62をオープン状態(引き出し可能状態)にする。S102において、CPU41は、後端規制部材位置検知センサ302がON状態であるか、OFF状態であるかを判定する。ここで、ON状態であると判定された場合、S103へ進み、OFF状態であると判定された場合、S104へ進む。S103において、CPU41は、LED400を点灯させ、ユーザに長尺紙モードになっていることを通知する。その際の点灯パターンは、予め定められており、LED400による通知により、ユーザに長尺紙モードであることをユーザに認識させることができる。ここで、ユーザが後端規制部材87を図4で示す一点鎖線の右側から左側へ移動し、後端規制部材位置検知センサ302がOFF状態であることをCPU41が検出すると、S104へ進む。
S104において、ユーザにより普通紙がセットされると、CPU41は、普通紙がセットされたことを検出する。そして、ユーザにより大容量デッキ収納庫62がクローズされると、S105において、CPU41は、大容量デッキ収納庫62がクローズ状態であることを検出する。その後、普通紙モードでの給送動作が開始される。
次に、普通紙を使用していたユーザが長尺紙へ切り替える際の動作について、図8を参照しながら説明する。前述したように、ユーザが後端規制部材87を図4で示す一点鎖線の左側から右側へ移動することで、普通紙モードから長尺紙モードへモードを切り替えることができる。
図8の処理は、ユーザにより収納庫開閉ボタン306が押下されると開始する。S201において、CPU41は、大容量デッキ収納庫62をオープン状態(引き出し可能状態)にする。S202において、CPU41は、後端規制部材位置検知センサ302がON状態であるか、OFF状態であるかを判定する。ここで、OFF状態であると判定された場合、S203へ進み、ON状態であると判定された場合、S204へ進む。S203において、CPU41は、LED400を点灯させ、ユーザに普通紙モードになっていることを通知する。その際の点灯パターンは、予め定められており、LED400による通知により、ユーザに普通紙モードであることをユーザに認識させることができる。ここで、ユーザが後端規制部材87を図4で示す一点鎖線の左側から右側へ移動し、後端規制部材位置検知センサ302がON状態であることをCPU41が検出すると、S204へ進む。
S204において、CPU41は、延長リフターHPセンサ303の検知結果と、メインリフター位置検知センサ304の検知結果との組み合わせを確認する。ここで、延長リフターHPセンサ303とメインリフター位置検知センサ304がともにOFFであれば、S210へ進む。この場合は、延長リフター61aと延長リフター61bがともに、延長リフターHPセンサ303及びメインリフター位置検知センサ304の上方に上がっている状態である。その場合、S210において、CPU41は、メインリフター61aを図3(b)に示すような長尺紙モードの待機位置へ移動させる。S210の後、S211へ進む。
また、検知結果の組み合わせが上記以外の場合には、S205へ進む。この場合は、例えば、普通用紙が積載されてメインリフター61aがメインリフター位置検知センサ304より下方に下がっている状態である。その状態では、普通紙が残っている状況である。従って、S205において、CPU41は、操作パネル40に「長尺紙セットの前準備のため紙を取り除いて収納庫を閉めて下さい。普通紙をご使用の場合は、後端規制板の位置をご確認下さい。」のメッセージを表示する。
メッセージの表示後、ユーザが、紙を取り除き、大容量デッキ収納庫62をクローズすると、S206において、CPU41は、大容量デッキ収納庫62のクローズを検出する。S207において、CPU41は、メインリフター61aを図3(b)に示すような長尺紙モードの待機位置へ移動させる。S207の後、S208において、CPU41は、ユーザによる収納庫開閉ボタン306の押下を検出すると、S209において、CPU41は、大容量デッキ収納庫62をオープン状態とする。S209の後、S211へ進む。
S211において、ユーザにより長尺紙がセットされると、CPU41は、長尺紙がセットされたことを検出する。そして、ユーザにより大容量デッキ収納庫62がクローズされると、S212において、CPU41は、大容量デッキ収納庫62がクローズ状態であることを検出する。その後、長尺紙モードでの給送動作が開始される。
以下、仕切り板350とカセットヒーター351について説明する。近年の給送装置では、多様な紙種に対応する必要があり、特にコート紙のように紙間の摩擦係数が高い紙の対策として、カセットヒーターなどの熱源(加熱源)が必要となる。
図12は、本実施形態におけるカセットヒーター351の制御処理を示すフローチャートである。図12の処理は、例えば、CPU41がROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、画像形成装置900及びペーパーデッキ3000の電源が投入されると、図12の処理を開始する。
S301において、CPU41は、画像形成装置900から、ユーザ入力により受け付けた紙種の情報を取得する。S302において、CPU41は、S301で取得した紙種の情報に基づいて、カセットヒーター351による加熱が必要か否かを判定する。例えば、コート紙等の比較的厚みがある紙種であれば、カセットヒーター351による加熱が必要であると判定する。
S302で加熱が必要であると判定された場合は、S303において、CPU41は、S301で取得した情報が示す紙種に応じた設定温度に設定する。そして、S304において、CPU41は、設定した設定温度でカセットヒーター351の加熱を開始させる。一方、S302で加熱が必要でないと判定された場合は、カセットヒーター351の加熱を行なわずに、図12の処理を終了する。
本実施形態においては、熱源となるカセットヒーター351は、通常よく使う普通サイズ紙側を暖めることができるように設置されるので、カセットヒーター351と、メインリフター61aと、延長リフター61bと、仕切り板350との間の位置関係は、図9に示すようになる。なお、仕切り板350に開口部を設けて、装置内の空気を移動しやすくしても良い。
普通サイズ紙の積載時にカセットヒーター351を駆動した場合の加熱された空気の流れを図9に示す。図4(a)で説明したように、カセットヒーター351で加熱された空気は、サイド規制板80近傍の空間を通って上方へ移動し、シートの乾燥を促す。
長尺サイズ紙の積載時にカセットヒーター351を駆動した場合の加熱された空気の流れを図10に示す。長尺紙を使用する場合は、リフターが所定の高さ以上の位置にあるために、その下方に空間が生じる。カセットヒーター351の加熱により、その下方の空間が加温されるとともに、仕切り板350が温められることで延長リフターの下部も温められ、長尺紙の加温が可能となる。ここで、仕切り板350に開口がない場合には、仕切り板の温度が上昇することにより、間接的に延長リフター61b下部の空間が温められる。一方、仕切り板350に開口がある場合は、カセットヒーター351で加温された空気が開口部を通って延長リフター下部に到達し、延長リフター61b上の長尺紙が加温される。
以上説明したように、本実施形態によれば、メインリフター61aによる積載側(第1積載部側)にカセットヒーター351が設けられる。そのような構成により、長尺紙対応のシート給送装置において、大型のカセットヒーターを使うことなく、長尺のシートを乾燥させることが可能となる。
上述した実施形態では、画像形成装置900にシート給送装置30が別体として装着されて画像形成システムを構成したが、画像形成装置900にシート給送装置30が一体的に取り付けられて画像形成装置を構成している形態であっても本発明を適用可能である。
また、上述した実施形態では、カセットヒーター351を用いる構成を説明した。つまり、上述の実施形態では、メインリフター61aの下部の空間と延長リフター61bの下部の空間との間で通気性を良好に保つために気流を発生させることを目的として、カセットヒーター351を構成した。しかしながら、気流を発生させるために他の構成が設けられても良い。例えば、メインリフター61aの下部の装置壁面にファンを構成し、それにより庫内に気流を発生させる構成としても良い。もしくは、カセットヒーター351とファンとを組み合わせて、メインリフター61aの下部の空間と延長リフター61bの下部の空間との間で気流を発生させるように構成しても良い。
30 シート給送装置: 41 制御部: 61a メインリフター: 61b 延長リフター: 350 仕切り板: 351 カセットヒーター
Claims (7)
- 所定の装置に給送されるシートである第1シート及び該第1シートよりも前記所定の装置に給送される給送方向において大きいサイズの第2シートを積載可能な積載装置であって、
前記第1シートを積載する第1積載部と、
所定の高さよりも下方に移動することができないように構成され、前記所定の高さ以上の高さにおいて前記第1積載部と協働して、前記第2シートを積載する第2積載部と、
前記給送方向に沿って移動可能であり、積載されたシートの前記給送方向における端部を規制する規制手段と、
前記第1シートの積載される空間と、前記第2積載部の下方かつ前記所定の高さ未満の高さの空間と、を仕切る仕切り部材と、
前記仕切り部材により仕切られる前記第1シートの積載側であって前記第1積載部の下部に設けられる加熱手段と、
を有することを特徴とする積載装置。 - 前記仕切り部材は、開口部を有することを特徴とする請求項1に記載の積載装置。
- 前記第1積載部および前記第2積載部は昇降可能に構成され、
前記第1積載部が前記所定の高さに位置する状態において、前記第2積載部が前記第1積載部と連結し、前記第1積載部と協働して前記第2シートが積載可能となる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の積載装置。 - 前記仕切り部材は、前記第1積載部が前記所定の高さより低い位置にある場合に、前記第2積載部を支持することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の積載装置。
- 前記第1積載部が前記所定の高さ以上の位置で昇降する場合、前記第2積載部は、前記第1積載部と連動して昇降することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の積載装置。
- 所定の装置に給送されるシートである第1シート及び該第1シートよりも前記所定の装置に給送される給送方向において大きいサイズの第2シートを積載可能な積載装置と、前記積載装置に積載されたシートを給送する給送手段と、を備える給送装置であって、
前記積載装置は、
前記第1シートを積載する第1積載部と、
前記第2シートを積載するために前記第1積載部の積載面積を前記給送方向に拡張する第2積載部と、
前記給送方向に沿って移動可能であり、積載されたシートの前記給送方向における端部を規制する規制手段と、
前記第1及び第2積載部の間で構成され、前記第1シートの積載を支持する仕切り部材と、
前記仕切り部材より前記第1積載部側であって前記第1積載部の下方に設けられる加熱手段と、
を有することを特徴とする給送装置。 - 所定の装置に給送されるシートである第1シート及び該第1シートよりも前記所定の装置に給送される給送方向において大きいサイズの第2シートを積載可能な積載装置と、前記積載装置に積載されたシートを給送する給送手段と、前記給送手段により給送されたシートに画像を形成する画像形成手段と、を備える画像形成装置であって、
前記積載装置は、
前記第1シートを積載する第1積載部と、
前記第2シートを積載するために前記第1積載部の積載面積を前記給送方向に拡張する第2積載部と、
前記給送方向に沿って移動可能であり、積載されたシートの前記給送方向における端部を規制する規制手段と、
前記第1及び第2積載部の間で構成され、前記第1シートの積載を支持する仕切り部材と、
前記仕切り部材より前記第1積載部側であって前記第1積載部の下部に設けられる加熱手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018184920A JP2020055651A (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | 積載装置、給送装置、および画像形成装置 |
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JP2020055651A true JP2020055651A (ja) | 2020-04-09 |
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ID=70106662
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JP2018184920A Pending JP2020055651A (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | 積載装置、給送装置、および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020055651A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11745524B2 (en) | 2020-12-25 | 2023-09-05 | Seiko Epson Corporation | Recording apparatus |
-
2018
- 2018-09-28 JP JP2018184920A patent/JP2020055651A/ja active Pending
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