JP2019182556A - 給紙装置、およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

給紙装置、およびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019182556A
JP2019182556A JP2018070636A JP2018070636A JP2019182556A JP 2019182556 A JP2019182556 A JP 2019182556A JP 2018070636 A JP2018070636 A JP 2018070636A JP 2018070636 A JP2018070636 A JP 2018070636A JP 2019182556 A JP2019182556 A JP 2019182556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
roller
tray
paper
auxiliary roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018070636A
Other languages
English (en)
Inventor
嘉典 大野
Yoshinori Ono
嘉典 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2018070636A priority Critical patent/JP2019182556A/ja
Priority to US16/291,285 priority patent/US20190300307A1/en
Publication of JP2019182556A publication Critical patent/JP2019182556A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H1/00Supports or magazines for piles from which articles are to be separated
    • B65H1/08Supports or magazines for piles from which articles are to be separated with means for advancing the articles to present the articles to the separating device
    • B65H1/14Supports or magazines for piles from which articles are to be separated with means for advancing the articles to present the articles to the separating device comprising positively-acting mechanical devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H1/00Supports or magazines for piles from which articles are to be separated
    • B65H1/08Supports or magazines for piles from which articles are to be separated with means for advancing the articles to present the articles to the separating device
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/02Separating articles from piles using friction forces between articles and separator
    • B65H3/06Rollers or like rotary separators
    • B65H3/0669Driving devices therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/02Separating articles from piles using friction forces between articles and separator
    • B65H3/06Rollers or like rotary separators
    • B65H3/0676Rollers or like rotary separators with two or more separator rollers in the feeding direction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/02Separating articles from piles using friction forces between articles and separator
    • B65H3/06Rollers or like rotary separators
    • B65H3/0684Rollers or like rotary separators on moving support, e.g. pivoting, for bringing the roller or like rotary separator into contact with the pile
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/46Supplementary devices or measures to assist separation or prevent double feed
    • B65H3/52Friction retainers acting on under or rear side of article being separated
    • B65H3/5207Non-driven retainers, e.g. movable retainers being moved by the motion of the article
    • B65H3/5215Non-driven retainers, e.g. movable retainers being moved by the motion of the article the retainers positioned under articles separated from the top of the pile
    • B65H3/5223Retainers of the pad-type, e.g. friction pads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/46Supplementary devices or measures to assist separation or prevent double feed
    • B65H3/52Friction retainers acting on under or rear side of article being separated
    • B65H3/5246Driven retainers, i.e. the motion thereof being provided by a dedicated drive
    • B65H3/5253Driven retainers, i.e. the motion thereof being provided by a dedicated drive the retainers positioned under articles separated from the top of the pile
    • B65H3/5261Retainers of the roller type, e.g. rollers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2407/00Means not provided for in groups B65H2220/00 – B65H2406/00 specially adapted for particular purposes
    • B65H2407/20Means not provided for in groups B65H2220/00 – B65H2406/00 specially adapted for particular purposes for manual intervention of operator
    • B65H2407/21Manual feeding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】ピックアップローラーの省略による装置の小型化、低コスト化を妨げることなくシートの取り込みの確実性を向上させることが可能な給紙装置を提供する。【解決手段】トレイ(162)に積載されたシートの束からシートを繰り出す際、束の先端の下に位置するトレイの端部(165)が押し上げられる。この端部の軌道(TRC)と給紙ローラー(15F)の外周面が交差する。給紙ローラーは外周面へ押し付けられるシートを搬送方向へ移動させる。分離部材(15R)は、トレイの端部の軌道に対して搬送方向の下流側で給紙ローラーとニップ(NP)を形成し、このニップへ進入するシートに抵抗力を加える。補助ローラー(16X)は、トレイの端部の軌道に対して搬送方向の上流側に外周面を含む。この外周面へ押し付けられるシートに補助ローラーは搬送力を、給紙ローラーの搬送方向へ加えて、そのシートに給紙ローラーの外周面との接触状態を維持させる。【選択図】図7

Description

本発明は給紙装置に関し、特にトレイに積載されたシートの束を押し上げる機構(メカニズム)を備えたものに関する。
「給紙装置」とは、プリンター、コピー機、スキャナー、ファクシミリ機、フィニッシャー等、シートを処理対象とする機械へシートを自動的に給送する装置をいう。給紙装置は一般に、給紙カセット、ピックアップローラー、および、給紙ローラーと分離部材との対を含む(たとえば、特許文献1、2参照)。給紙カセットの中にはシートの束が積載可能である。ピックアップローラーは給紙カセットの上方に設置され、シート束の上面に外周面を押し当てて回転し、それに伴う摩擦力(=シート表面に対する外周面の摩擦係数×シート表面に加わる圧力。以下、「搬送力」という。)で束の上面からシートを移動させる。この移動先では給紙ローラーが分離部材とニップを形成している。ニップに到達したシートの表面に対して給紙ローラーは搬送力を作用させる。分離部材はパッドまたはローラーであり、ニップを通過するシートの裏面に対して搬送方向とは逆方向の摩擦力を作用させる。もし先行のシートに次のシートが連れ送り(重送)されていたとしても、この次のシートは分離部材からの摩擦力によって進行が阻まれ、先行のシートから分離される。こうして、給紙装置は、シートを束から1枚ずつ分離して給送先へ繰り出す。
ピックアップローラーを用いてシートを給紙カセットから給紙ローラーと分離部材との間のニップへ送り込む仕組みは、シートを束から確実に分離するのには有利である。しかし、その反面、ピックアップローラーにシートを、そのサイズにかかわらず確実に繰り出させるには、ピックアップローラーを給紙ローラーと分離部材との間のニップからある程度離しておかねばならない。これは、給紙カセットの上方にピックアップローラーの設置空間がある程度広く確保される必要性を意味し、給紙装置の小型化には不利である。特にこの仕組みが装置本体に収納可能な手差しトレイへ採用される場合、手差しトレイが収納される本体部分にピックアップローラーの収納場所が確保される必要性から、装置の小型化との両立が難しい。
この難点の解決を目的として、たとえばピックアップローラーを省略し、給紙カセット内へのシートの積載に応じて、その先端を直に給紙ローラーの外周面と接触させる給紙装置が開発されている(たとえば、特許文献3、4参照)。この種の給紙装置は一般に、給紙カセット内でのシートの積載領域(以下、「トレイ」という。)の少なくとも一部を押し上げる機構を備えている。この押上機構がトレイ越しにその上のシートの先端を給紙ローラーの外周面へ押し付けることにより、そのシートは給紙ローラーの搬送力で分離部材とのニップに引き込まれる。
特開平5−294484号公報 特開2014−058400号公報 特開2015−155036号公報 特開2014−040312号公報
ピックアップローラーを利用する給紙装置では、給紙カセット内のシートをまずピックアップローラーが単独で搬送する。したがって、ピックアップローラーには一般に、給紙ローラーと同程度の搬送力が必要である。さらに、シートの先端から給紙ローラーと分離部材との間のニップまでの距離がある程度開いているので、その距離をシートが移動する間に外部から受ける振動衝撃、または搬送開始前のシートの不正な姿勢(反り、折れ、傾き)等により、シートの先端がニップから逸れる危険性が残る。もしこの場合にもピックアップローラーがシートに搬送力をそのまま加え続けると、給紙ローラーと分離部材との間のニップでの紙詰まり(ジャム)が悪化しやすい。この悪化を防ぐには、たとえば、シートの先端が給紙ローラーと分離部材との間のニップから逸れたら即座にピックアップローラーを停止させる制御が必要である。このような制御は、センサーの必要性等により、給紙装置の低コスト化を困難にする。
ピックアップローラーが省略された給紙装置では、トレイの押上機構がシートの先端を給紙ローラーの外周面へ確実に押し付けることが必要である。しかし、たとえば、束ねられたシート間で先端位置が過剰に不揃いであった場合、またはシート間の摩擦力が過小であり、トレイの傾斜の増大に伴ってシートの先端が正しい位置から過大にずれた場合、先端が給紙ローラーの外周面から逸れるシートが現れかねない。これらの取り損ねられたシートは、ユーザーが整え直さない限り、給紙装置に取り込ませることができない。これにより、この種の給紙装置は信頼性の更なる向上が難しい。
本発明の目的は上記の課題を解決することであり、特に、ピックアップローラーの省略による装置の小型化、低コスト化を妨げることなく、シートの取り込みの確実性を向上させることが可能な給紙装置を提供することにある。
本発明の1つの観点における給紙装置は、トレイに積載されたシートの束からシートを繰り出す給紙装置である。この給紙装置は、束の先端の下に位置するトレイの端部を押し上げる押上機構と、この押上機構がトレイの端部を押し上げる際のその端部の軌道、またはその延長線と交差する外周面を含み、その外周面へ押上機構がトレイの端部越しに押し付けるシートに搬送力を加えてそのシートを搬送方向へ移動させる給紙ローラーと、トレイの端部の軌道に対して搬送方向の下流側で給紙ローラーとニップを形成している部材であり、給紙ローラーの搬送力でニップへ進入するシートに、その搬送力とは逆方向の抵抗力を加える分離部材と、トレイの端部の軌道に対して搬送方向の上流側に外周面を含み、その外周面へ押上機構がトレイの端部越しに押し付けるシートに搬送力を、給紙ローラーの搬送方向へ加えることにより、そのシートに給紙ローラーの外周面との接触状態を維持させる補助ローラーとを備えている。
補助ローラーは給紙ローラーよりも搬送力が弱く、かつシートの送り量が小さく設計されていてもよい。仮に給紙ローラーと分離部材との間のニップでシートの先端が進行を阻まれた場合にはそのシートの表面上で補助ローラーがスリップするように、補助ローラーの搬送力に上限が設定されていてもよい。
この給紙装置は、補助ローラーを、押上機構がトレイの端部を押し上げることに伴うシートの移動可能範囲と外周面が交差する圧接位置と、その移動可能範囲の外に外周面が位置する退避位置との間で移動可能に支持する支持機構を更に備えていてもよい。この支持機構は補助ローラーを、給紙ローラーの回転中は圧接位置に維持し、給紙ローラーの停止に伴って退避位置へ移動させてもよい。支持機構は補助ローラーを、押上機構がトレイの端部を押し上げている間は圧接位置に維持し、押上機構がトレイの端部を下げる際に退避位置へ移動させてもよい。圧接位置において補助ローラーの外周面がシートに加える力のうちそのシートの法線方向における成分の大きさは、支持機構のうち補助ローラーの軸受を含む部材と補助ローラーとの全体の重みで決定されていてもよい。支持機構は、アクチュエーターと、このアクチュエーターの出力を用いて補助ローラーを移動させるリンク機構とを含んでいてもよい。
補助ローラーは、給紙ローラーに作用する駆動トルクの一部を補助ローラーへ伝達して補助ローラーの回転を給紙ローラーの回転に同期させるトルク伝達機構を含んでいてもよい。このトルク伝達機構は、補助ローラーの軸と給紙ローラーの軸との間に懸架され、給紙ローラーの回転に補助ローラーの回転を従動させるベルトを含んでいてもよい。
分離部材は、給紙ローラーとニップを形成する弾性体のパッドを含んでいてもよい。分離部材は、給紙ローラーとニップを形成するトルクリミッター付き分離ローラーを含んでいてもよい。トレイは手差しトレイであってもよい。
本発明の1つの観点における画像形成装置は、上記の給紙装置と、この給紙装置から繰り出されたシートを搬送する搬送部と、この搬送部が搬送しているシートに画像を形成する印刷部とを備えている。
本発明の1つの観点における給紙装置では上記のとおり、押上機構によって押し上げられるトレイの端部の軌道に対して搬送方向の上流側で補助ローラーが、押上機構によってトレイの端部越しに押し上げられたシートに搬送力を給紙ローラーの搬送方向へ加える。これにより、いずれのシートもその先端と給紙ローラーの外周面との間の接触状態を確実に維持するので、給紙ローラーと分離部材との間のニップへ確実に進入する。補助ローラーの搬送力の強さは、シートの先端が誤って給紙ローラーの外周面から外れた場合にその先端を給紙ローラーの外周面と接触する位置まで戻す程度であればよい。したがって、補助ローラーは、ピックアップローラーとは異なり、給紙ローラーからの距離が小さくてもよく、構造が簡素でよい。こうして、この給紙装置は、ピックアップローラーの省略による装置の小型化、低コスト化を妨げることなく、シートの取り込みの確実性を向上させることができる。
本発明の実施形態による画像形成装置の外観を示す斜視図である。 図1の示すプリンターの内部構造を模式的に示す正面図である。 (a)は、図1の示す給紙カセットの外観を示す斜視図であり、(b)は、(a)の示すトレイに対する押上機構の構造を示す模式図である。 (a)は、図1の示す手差しトレイの外観を示す斜視図であり、(b)は、この手差しトレイのうちフレームの内側の中心部近傍の拡大図である。 (a)、(b)は、図4の(a)が示す共に退避位置にある可動ホルダーと押上板との斜視図である。 (a)、(b)は、図4の(b)が示す共に圧接位置にある可動ホルダーと押上板との斜視図である。 (a)、(b)はそれぞれ、退避位置、圧接位置にある場合の可動ホルダーと押上板との正面図である。 (a)、(b)は、図6の示すソレノイドのプランジャー、リンクレバー、および可動ホルダーの突起の側面図である。(c)は、図5の示す給紙ローラーと分離ローラーとの間のニップに通紙されるシートの枚数と補助ローラーの搬送力の強さとの間の関係を示すグラフである。 (a)、(b)、(c)はそれぞれ、図4の示すフレームの側柱の内側に実装された機構を、図1の示すMFPの正面側から見た斜視図、背面側から見た示す斜視図、および背面図である。 図2の示すプリンターの電子制御系統の構成を示すブロック図である。 図9の示す給紙部の制御回路が駆動回路へ送る信号のタイミングチャートの一例である。 駆動軸15Sから補助ローラー16Xの中心軸へのトルク伝達にベルトを利用する可動ホルダーの中の機構の正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[画像形成装置の外観]
図1は、本発明の実施形態による画像形成装置の外観を示す斜視図である。この画像形成装置は複合機(multi-function peripheral:MFP)100であり、スキャナー、コピー機、およびプリンターの機能を併せ持つ。MFP100の筐体の上面には自動原稿搬送装置(auto document feeder:ADF)110が開閉可能に装着されている。ADF110の直下に位置する筐体の上部にはスキャナー120が内蔵され、この筐体の下部にはプリンター130が内蔵され、その更に下側には給紙カセット11が筐体の前面に挿抜可能に取り付けられ、側面には手差しトレイ16が縦開き可能に取り付けられている。
MFP100は胴内排紙型である。すなわち、スキャナー120とプリンター130との隙間DSPには排紙トレイ44が設置され、この隙間DSPの奥には排紙口(図1では見えない。)が設置され、そこから排紙トレイ44へシートが排紙される。隙間DSPの横に位置する筐体の前面部分には操作パネル51が取り付けられている。操作パネル51の前面にはタッチパネルが埋め込まれ、各種の機械的な押しボタンに囲まれている。タッチパネルは、操作画面、各種情報の入力画面等のグラフィックスユーザーインターフェイス(GUI)画面を表示し、それの含むアイコン、仮想ボタン、メニュー、ツールバー等のガジェットを通してユーザーの入力操作を受け付ける。
[プリンターの構造]
図2は、プリンター130の内部構造を模式的に示す正面図である。この図にはプリンター130の要素が、あたかも筐体の前面を透かして見えているように描かれている。プリンター130は電子写真式のカラープリンターであり、給送部10、作像部20、定着部30、および排紙部40を含む。これらの要素10−40は協働してMFP100の筐体内でシートを搬送しながら、画像データに基づいてそのシートに画像を形成する。
給送部10は、プリンター130に搭載された給紙装置の機構部であり、搬送ローラー12P、12F、12R、13、15F、15R、16Xを利用して、給紙カセット11または手差しトレイ16に収容されたシートの束SHTからシートを1枚ずつ分離する。この分離したシートSH1を給送部10は更にタイミングローラー14を用いて作像部20へ、決まったタイミングで給送する。給紙カセット11と手差しトレイ16とはいわゆるユニバーサルタイプであり、多種多様なシートを収容可能である。収容可能なシートの材質には紙と樹脂とが含まれ、紙種には、普通紙、上質紙、カラー用紙、および塗工紙が含まれる。シートサイズは縦横共に連続的に変更可能であり、その範囲には、JIS規格の定める標準サイズ、たとえばA3からA7までとB4からB7までとの他、名刺、しおり、チケット、葉書、封筒、写真(L版)が含まれる。シートの姿勢は縦置きと横置きとのいずれにも設定可能である。
作像部20は、給送部10から送られたシートSH2の上にトナー像を形成する。具体的には、4つの作像ユニット21Y、21M、21C、21Kがまず、内蔵の感光体ドラム25Y、25M、25C、25Kの表面を帯電させて光走査部26からのレーザー光に曝す。レーザー光は照射先の感光体ドラム別に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)のいずれか異なる1色の画像データに基づいて変調されているので、感光体ドラム25Y−25Kの露光された表面には静電潜像が1つずつ作成される。作像ユニット21Y−21Kは次に静電潜像を、Y、M、C、およびKのうち、照射されたレーザー光に重畳された画像データと同色のトナーで現像する。4つの単色トナー像は1次転写ローラー22Y、22M、22C、22Kと感光体ドラム25Y−25Kとの間の電界によって感光体ドラム25Y−25Kの表面から順番に中間転写ベルト23の表面上の同じ位置へ転写される。こうしてその位置に1つのカラートナー像が構成される。このカラートナー像は更に中間転写ベルト23の駆動ローラー23Rと2次転写ローラー24との間のニップを通過する際、両ローラー23R、24の間の電界により、そのニップへ同時に通紙されたシートSH2の表面へ転写される。このシートSH2は駆動ローラー23Rの搬送力によって定着部30へ送り出される。
定着部30は、作像部20から送り出されたシートSH2の上にトナー像を熱定着させる。具体的には、定着ローラー31と加圧ローラー32との間のニップへこのシートSH2が通紙されるとき、定着ローラー31はこのシートSH2の表面へ内蔵のヒーターの熱を加え、加圧ローラー32はこのシートSH2の加熱部分に対して圧力を加えて定着ローラー31へ押し付ける。定着ローラー31からの熱と加圧ローラー32からの圧力とにより、トナー像がこのシートSH2の表面上に定着する。その後、定着部30はこのシートSH2を上部から送り出す。
排紙部40は、定着部30から送り出されたシートSH3を排紙ローラー43によって排紙口42から排出し、排紙トレイ44の上に積載する。
[給紙カセットの構造]
図3の(a)は、給紙カセット11の外観を示す斜視図である。給紙カセット11は本体210とトレイ220とを含む。
本体210は、上部が開放された直方体形状の筐体である。本体210の前面211(図ではX軸の正側に位置する部分)はプリンター130の前面の一部を成し、外面に取っ手212を含む。本体210の側面213、214は給紙カセット11の挿抜方向(図ではX軸方向)に拡がっており、その一方213(図ではY軸の正側に位置する。)は上端にピックアップローラー12Pを含む。ピックアップローラー12Pは回転軸が給紙カセット11の挿抜方向(X軸方向)に伸びており、その両端が本体210の上端によって回転可能に支持されている。給紙カセット11がプリンター130の筐体内に収容された場合、図2が示すように、ピックアップローラー12Pは給紙ローラー12Fと分離ローラー(捌きローラーともいう。)12Rとの間のニップに対向する。
トレイ220は実質的に矩形状の薄板部材であり、本体210の底面216のうち給紙方向、すなわち給紙カセット11の挿抜方向(X軸方向)に対して垂直な水平方向(Y軸方向)における中央部分からピックアップローラー12Pの下方までの範囲に拡がっている。その底面216の中央部分ではトレイ220が、そこに位置する一辺のまわりに揺動可能に支持されている。この揺動によりトレイ220は、給紙方向(Y軸方向)における傾斜角が可変である。図3の(a)が2点鎖線で示すように、トレイ220の上にはシートの束SHTが積載可能である。この束SHTはトレイ220の傾斜により、ピックアップローラー12Pに近い側の一辺、すなわち先端が持ち上げられた姿勢で給紙カセット11の中に収容される。特に束SHTの一番上のシートは先端がピックアップローラー12Pの外周面に押し当てられる。
図3の(b)は、トレイ220に対する押上機構240の構造を示す模式図である。この図では、給紙カセット11の本体210が直方体に単純化(デフォルメ)され、押上機構240の構成要素244、245が誇張されている。これらの構成要素244、245は、図3の(a)には示されていないが、本体210の底面216に埋め込まれている。押上機構240は、トレイ220の傾斜角を変更する機構であり、押上軸244と押上板245とを含む。押上軸244は、本体210の底面216の上を挿抜方向(X軸方向)に伸びている棒状部材であり、両端が本体210により回転可能に支持されている。押上軸244は、その一端がモーター等のアクチュエーター(図は示していない。)から駆動トルクを受けると回転する。押上軸244の他端は押上板245を支持している。押上板245は、トレイ220よりも面積の小さい板状部材であり、押上軸244の端部とトレイ220との間に、押上軸244のまわりに揺動可能に配置されている。押上軸244の回転に伴って押上板245が傾斜角を増大させると、押上板245の上端がトレイ220を下から押し上げる。これにより、トレイ220の上に積載されたシートの束SHTの先端がピックアップローラー12Pの外周面へ押し当てられる。
ピックアップローラー12Pが回転するとその搬送力により、束SHTの一番上のシートSH1はトレイ220の傾斜を上って本体210の側面213の上端から外へ繰り出される。この繰り出し先には給紙ローラー12Fと分離ローラー12Rとの間のニップが位置する(図2参照)。このニップに到達したシートSH1の表面に対して給紙ローラー12Fは搬送力を作用させ、同じシートSH1の裏面に対して分離ローラー12Rは搬送方向とは逆方向の搬送力を作用させる。このシートSH1に次のシートが連れ送りされていない正常の場合、給紙ローラー12Fの搬送力がシートSH1越しに分離ローラー12Rにまで作用するので、分離ローラー12Rの負荷トルクが閾値を超え、内蔵のトルクリミッターを起動させる。したがって、分離ローラー12Rは給紙ローラー12Fに従動回転する。もしこのシートSH1に次のシートが連れ送りされていれば、シート間の摩擦係数の低さによって給紙ローラー12Fの搬送力は重送のシート間を超えて分離ローラー12Rにまでは伝達されない。したがって、次のシートは分離ローラー12Rの搬送力によって進行が阻まれ、先行のシートSH1から分離される。
[手差しトレイの構造]
図4の(a)は、手差しトレイ16の外観を示す斜視図であり、図4の(b)は、この手差しトレイ16のうちフレーム161の内側の中心部近傍の拡大図である。手差しトレイ16は、フレーム161、可動トレイ162、および可動ホルダー163を含む。
−フレーム−
フレーム161は実質的に横長の長方形状の枠であり、剛性の高い素材、たとえば、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム合金等の板金、または強化プラスチックの成形品で構成されている。フレーム161はMFP100のシャーシ(図は示していない。)に固定され、側柱169の一面がMFP100の筐体の側面(図1、図2参照。)の裏側に固定されている。これにより、フレーム161は、MFP100の筐体の側面に空けられた給紙口17の内側を囲む。
−可動トレイ−
可動トレイ162は実質的に矩形状の薄板部材であり、たとえば強化プラスチックの成形品で構成されている。可動トレイ162は、その一辺がフレーム161の長方形状の内周の長辺に平行であるように配置され、その一辺の両端がフレーム161の底部の軸受16Bに軸支接続されている。この一辺のまわりに揺動することにより、可動トレイ162は縦開き可能である(図1、図4の(a)の2点鎖線参照)。図1が示す閉じられた姿勢の可動トレイ162は、その外面がプリンター130の側面の一部を成す。図2、図4の(a)が示す開かれた姿勢の可動トレイ162は、上向きとなった内面164の上にシートSH4が積載可能である(図4の(a)が示す1点鎖線参照)。
フレーム161の内側では押上板165が可動トレイ162の内面164の一辺に沿って伸びている。押上板165は実質的に長尺の矩形板であり、フレーム161の内側から遠い方の長辺(以下、「固定辺」という。)166が可動トレイ162の内面に軸支接続されている。この固定辺166のまわりに揺動して傾斜を変えることにより、押上板165はフレーム161の内側に近い方の長辺(以下、「可動辺」という。)167を上下に変位させる。図4の(a)が示す可動辺167を最も低く下げた位置(以下、「退避位置」という。)において押上板165はその傾斜により、可動トレイ162の内面164の上に載せられたシートSH4のフレーム161に近い側の一辺、すなわち先端をフレーム161の内側まで滑り落とす。図4の(b)が示す可動辺167を最も高く上げた位置(以下、「圧接位置」という。)では、押上板165は可動トレイ162の内面164とは傾斜が逆になる。
−可動ホルダー−
可動ホルダー163は実質的に直方体形状の筐体であり、たとえばプラスチック成形品である。可動ホルダー163は、その上面の一辺がフレーム161の梁168に平行な姿勢で、その梁168の下面に軸支接続されている。この一辺のまわりに揺動することにより、可動ホルダー163はフレーム161の梁168から可動トレイ162の内面164の上方に突き出ている部分が上下に変位可能である。図4の(a)には、その部分を最も高く上げた可動ホルダー163の位置(以下、「退避位置」という。)が示され、図4の(b)には、その部分を最も低く下げた可動ホルダー163の位置(以下、「圧接位置」という。)が示されている。可動ホルダー163が揺動する範囲は、MFP100の正面側(X軸の正方向の側)から見た場合、フレーム161の側柱169よりも内側である。したがって、この揺動範囲は、可動トレイ162の開閉に伴う移動範囲には干渉しない。それ故、可動トレイ162を閉じる際に可動トレイ162の内面164に可動ホルダー163を避けさせるための構造も機構も不要である。
[手差しトレイの給紙機構]
図5の(a)、(b)は、共に退避位置にある可動ホルダー163と押上板165との斜視図である。図6の(a)、(b)は、共に圧接位置にある可動ホルダー163と押上板165との斜視図である。図5の(a)、図6の(a)ではフレーム161の梁168があたかも透明であるかのように描かれている。図5の(b)、図6の(b)ではその梁168も省略され、更に可動ホルダー163があたかも透明であるかのように描かれている。図7の(a)、(b)はそれぞれ、退避位置、圧接位置にある場合の可動ホルダー163と押上板165との正面図である。いずれの図においても本発明にとって重要な要素の明示を目的として、ねじ等の支持部材を含め、当業者に自明な要素は省略されている。これらの図が示すように、フレーム161の梁168の下方には、給紙ローラー15F、駆動軸15S、分離ローラー(捌きローラー)15R、ソレノイド15D、およびリンクレバー15Lが設置され、可動ホルダー163の中には、補助ローラー16X、ギア列16G、および錘16Wが収容されている。
−給紙ローラー−
給紙ローラー15Fは、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、シリコーンゴム等、シートに対する摩擦係数が高く、耐摩耗性に優れた樹脂で外周面が滑らかに覆われている。給紙ローラー15Fは、フレーム161の梁168の下面に取り付けられた軸受部材(図は示していない。)により、中心軸のまわりに回転可能に支持されている。給紙ローラー15Fは、軸方向が可動トレイ162の幅方向(図ではX軸方向)に平行であり、その幅方向における可動トレイ162の中心部の上方に位置する。給紙ローラー15Fの中心軸の両端は、可動ホルダー163の両側面の縁から延長された腕部16Aを貫いている。こうして、給紙ローラー15Fの中心軸は可動ホルダー163を、退避位置と圧接位置との間で揺動可能に支持している。さらに、給紙ローラー15Fの外周面は、押上板165の可動辺167の軌道またはその延長線TRC(以下、「軌道等」と呼ぶ。)と交差する。したがって、可動トレイ162の内面164の上に載せられたシートSH4の先端がフレーム161の内側まで滑り落ちた状態で押上板165が退避位置から圧接位置へ移動すると、そのシートSH4の先端が給紙ローラー15Fの外周面に押し付けられる。
−駆動軸−
駆動軸15Sは、剛性の高い金属、たとえば、鉄、SUSから成る棒材であり、梁168の下をその長手方向(X軸方向)に沿って伸びている。駆動軸15Sの一端は給紙ローラー15Fの中心軸に接続され、他端はフレーム161の側柱169の内側に配置された給紙モーター(図8参照。)のシャフトに接続されている。駆動軸15Sは、給紙モーターの出力トルクを給紙ローラー15Fに伝えて(図7では時計方向へ)回転させる。この回転に伴う摩擦力が、給紙ローラー15Fの外周面に押し付けられているシートSH4には搬送力として作用し、そのシートSH4の先端を給紙ローラー15Fと分離ローラー15Rとの間のニップNPへ移動させる(図7の(b)参照)。
−分離ローラー−
分離ローラー15Rは、給紙ローラー15Fと同様、EPDM、シリコーンゴム等、シートに対する摩擦係数が高く、耐摩耗性に優れた樹脂で外周面が滑らかに覆われている。分離ローラー15Rは、梁168の下面に取り付けられた軸受部材(図は示していない。)によって中心軸のまわりに回転可能に支持され、押上板165の可動辺167の軌道等TRCに対して搬送方向の下流側で給紙ローラー15FとニップNPを形成している(図7の(b)参照)。分離ローラー15Rの中心軸にはトルクリミッターが内蔵され、給紙ローラー15FからニップNPを通して分離ローラー15Rの受ける負荷トルクが閾値以下である間は分離ローラー15Rの従動回転を阻止し、閾値を超えればその従動回転を許す。このトルクリミッターにより、分離ローラー15Rは、給紙ローラー15Fの搬送力でニップNPに進入したシートSH4の裏面に対して搬送方向とは逆方向の抵抗力を作用させる。このシートSH4に次のシートが連れ送りされていない正常の場合、給紙ローラー15Fの搬送力がシートSH4越しに分離ローラー15Rにまで作用するので、分離ローラー15Rの負荷トルクが閾値を超える。したがって、分離ローラー15Rは給紙ローラー15Fに従動回転する。このシートSH4に次のシートが連れ送りされていれば、シート間の摩擦係数の低さにより、給紙ローラー15Fの搬送力は重送のシート間を超えてまでは分離ローラー15Rへは伝達されない。したがって、分離ローラー15Rが従動回転しないので、次のシートは分離ローラー15Rの外周面から受ける摩擦力によって進行が阻まれ、先行のシートSH4から分離される。
−可動ホルダー用アクチュエーター−
ソレノイド15Dとリンクレバー15Lとの組み合わせは、可動ホルダー163を退避位置と圧接位置との間で移動させるアクチュエーターを構成している。ソレノイド15Dはフレーム161の梁168に固定され、棒状の可動芯(プランジャー)15Pを梁168の長手方向(X軸方向)に平行に支持している。内蔵の電磁石とばねとの組み合わせを利用してソレノイド15Dはプランジャー15Pを長手方向(X軸方向)に往復運動させる。リンクレバー15Lは、プランジャー15Pの先端と可動ホルダー163の側面との間で梁168の下面により揺動可能に支持された梃子であり、たとえばプラスチック成形品である。リンクレバー15Lの支点である揺動軸151は梁168の下面に軸支接続され、力点側のアーム152はプランジャー15Pの先端に接触し、作用点側のアーム153は可動ホルダー163の側面の突起16Pの下方に位置する。
図8の(a)、(b)は、ソレノイド15Dのプランジャー15P、リンクレバー15L、および可動ホルダー163の突起16Pの側面図であり、特に(a)はソレノイド15Dがプランジャー15Pを押し出す際の状態を示し、(b)はソレノイド15Dがプランジャー15Pを引き込む際の状態を示す。ソレノイド15Dがプランジャー15Pを押し出すと、その先端で力点側アーム152が押されるので、リンクレバー15Lは揺動軸151のまわりに(図8の(a)では反時計方向へ)回転して作用点側アーム153の先端を可動ホルダー163の突起16Pに下から接触させる。力点側アーム152がプランジャー15Pから受ける力FPに伴う駆動トルクは、作用点側アーム153の先端が受ける可動ホルダー163の重みWHに伴う負荷トルクよりも大きいので、その先端は可動ホルダー163を下から押し上げる。これにより可動ホルダー163は、腕部16Aを貫く給紙ローラー15Fの中心軸のまわりに回転して退避位置へ移動する。一方、図8の(b)が示すようにソレノイド15Dがプランジャー15Pを引き込むと、その先端から力点側アーム152が解放されるので、リンクレバー15Lは可動ホルダー163の重みWHを支えきれない。したがって、可動ホルダー163は自重で揺動して退避位置から圧接位置へ移動する。それに伴って落下する可動ホルダー163の突起16Pに作用点側アーム153が押し下げられるので、リンクレバー15Lは揺動軸151のまわりに(図8の(b)では時計方向へ)回転し、力点側アーム152を再びソレノイド15Dのプランジャー15Pの先端に接触させる。このように、ソレノイド15Dのオンオフに伴うプランジャー15Pの伸縮に応じて可動ホルダー163の位置が退避位置と圧接位置との間で切り換えられる。
−可動ホルダー内の給紙補助機構−
補助ローラー16X、ギア列16G、および錘16Wの組み合わせは、給紙ローラー15FによるシートSH4の取り込みの確実性を高める補助機構を構成している。
補助ローラー16Xは、軟質ポリウレタンフォーム等、シートに対する摩擦係数が高い軟質樹脂で外周面が覆われたローラーであり、可動ホルダー163の内側面に取り付けられた軸受部材(図は示していない。)により、中心軸のまわりに回転可能に支持されている。補助ローラー16Xは、軸方向が可動トレイ162の幅方向(図ではX軸方向)に平行であり、その幅方向における中心が給紙ローラー15Fの中心と一致している。可動ホルダー163の揺動に伴って補助ローラー16Xの外周面は、押上板165の可動辺167の軌道等TRCに対して搬送方向の上流側で変位する。特に可動ホルダー163が圧接位置にある場合には、押上板165の傾斜の変化に伴うシートSH4の移動可能範囲MVRと交差し、可動ホルダー163が退避位置にある場合には、シートSH4の移動可能範囲MVRの外に位置する。
補助ローラー16Xは給紙ローラー15Fと比べて外径が十分に小さい。これにより、揺動範囲が可動トレイ162の移動範囲に干渉しない程度に可動ホルダー163の(Y軸方向における)サイズが小さく制限されていても、その中に補助ローラー16Xは収容可能である。補助ローラー16Xは外径が小さい反面、外周面の全体に軸方向の溝が周方向において等間隔に刻まれているので、外周面は柔軟性が高い。可動ホルダー163が圧接位置にあり、かつ可動トレイ162の上でシートSH4の先端がフレーム161の内側まで滑り落ちた状態で押上板165が退避位置から圧接位置へ移動すると、そのシートSH4の先端が補助ローラー16Xの外周面に接触する。このとき、可動ホルダー163は、給紙ローラー15Fとは異なり、そのシートSH4の法線方向には位置が固定されていない。したがって、そのシートSH4を補助ローラー16Xが押し下げる力は押上板165からの押し上げ力よりも弱く、可動ホルダー163の自重程度に留まる。しかし、補助ローラー16Xは外周面の柔軟性の高さにより、シートSH4との(真実)接触面積を拡げてシートSH4に対する摩擦係数を高めている。
ギア列16Gは、給紙ローラー15Fの中心軸に同軸に接続された主ギアGM、補助ローラー16Xの中心軸に同軸に接続された補助ギアGA、およびそれら両方のギアGM、GAに噛み合わされた中間ギアGIを含む。これら3個のギアGM、GI、GAを通して駆動軸15Sから給紙ローラー15Fの中心軸へ伝わる駆動トルクの一部が補助ローラー16Xの中心軸に伝わる。その結果、補助ローラー16Xは給紙ローラー15Fと同方向(図6では時計方向)へ同じタイミングで回転し、停止する。特に、補助ローラー16Xが外周面に接触するシートSH4に与える搬送力は、そのシートSH4に給紙ローラーが与える搬送力と同方向である。
錘16Wは、比重の高い素材、たとえば鉄から成る棒であり、補助ローラー16Xの上方に組み込まれている。これにより、可動ホルダー163の全体の重量が増加され、シートSH4に対する補助ローラー16Xの搬送力が適正範囲内に調節される。この適正範囲は、シートSH4に給紙ローラー15Fの外周面との接触状態を維持させるように設定される。具体的には、補助ローラー16Xは給紙ローラー15Fよりも搬送力が弱く、かつシートの送り量が小さく設計されている。特に、補助ローラー16Xの搬送力には上限が設定されている。これにより、仮に給紙ローラー15Fと分離ローラー15Rとの間のニップNPでシートSH4の先端が進行を阻まれた場合には、そのシートSH4の表面上で補助ローラー16Xがスリップするように設計されている。したがって、搬送力とシートの送り量とが給紙ローラーと同等に設定されるピックアップローラーとは異なり、補助ローラー16Xは特段の駆動制御がなくても、給紙ローラー15Fと分離ローラー15Rとの間のニップNPでのジャムを悪化させる危険性がない。
図8の(c)は、給紙ローラー15Fと分離ローラー15Rとの間のニップNPに通紙されるシートの枚数と補助ローラー16Xの搬送力との間の関係を示すグラフである。これらのグラフは、上記の給紙機構と同種の機構3台に実際にシートを通紙させながら各補助ローラー16Xの搬送力を測定した結果をプロットしたものである。なお、通紙の間、補助ローラー16Xに対する清掃は行われていない。いずれの補助ローラー16Xも搬送力の初期値は座屈閾値4.0[N]とスリップ閾値約0.3[N]との中間値約2[N]に揃えられている。座屈閾値は補助ローラー16Xの搬送力の強さの上限を表す。補助ローラー16Xの搬送力がこの上限よりも弱い限り、仮に給紙ローラー15Fと分離ローラー15Rとの間のニップNPでジャムが生じてシートの先行部分の進行が阻まれた場合、補助ローラー16Xの搬送力だけではそのシートの後続部分までをそのニップNPへ送り込むことはできない。こうして、そのシートにループ(または座屈)を生じさせてジャムを悪化させる危険性が抑えられる。スリップ閾値は、補助ローラー16Xがシートを移動させることなくスリップするという条件を満たすその搬送力の強さの上限を表す。図8の(c)が示すとおり、いずれの給紙機構においても通紙枚数が増加するにつれて補助ローラー16Xの搬送力は弱まるので、座屈閾値よりは十分に弱く抑えられたままである。これは、補助ローラー16Xの表面への紙粉等の付着量の増加に伴い、その表面のシートに対する摩擦係数が下がることによる。その一方で補助ローラー16Xの搬送力はスリップ閾値よりは十分に強く維持される。これにより補助ローラー16Xは、シートの先端が誤って給紙ローラー15Fの外周面から外れた場合でも、その先端をその外周面と接触する位置まで戻すことができる。すなわち、補助ローラー16Xは、シートにループを生じさせることなく、給紙ローラー15Fとの接触状態を維持させる機能を十分に長期間持続可能である。
[手差しトレイの押上機構]
図9の(a)、(b)、(c)はそれぞれ、フレーム161の側柱169の内側に実装された機構をMFP100の正面側から見た斜視図、背面側から見た示す斜視図、および背面図である。本発明にとって重要な要素を明確にする目的で、いずれの図においてもフレーム161の梁168と側柱169とがあたかも透明であるかのように描かれている。また、ねじ等の支持部材を含め、当業者に自明な要素は省略されている。側柱169の内側には、クラッチ15Mに加え、ギア列16H、遮蔽板16S、光センサー16T、段付環16R、およびフラッパーソレノイド16Dが実装され、押上板165の縁に対向する側柱169の外面にはカム16Cが取り付けられている。これらは、可動トレイ162の押上板165を上下動させる押上機構を構成している。
クラッチ15M、ギア列16H、およびカム16Cは、たとえばMFP100の筐体内に設置されたステッピングモーターまたは直流ブラシレス(BLDC)モーター(図は示していない。以下、「給紙モーター」と呼ぶ。)からの駆動トルクを利用して、押上板165の上下動に対するアクチュエーターとして機能する。クラッチ15Mは、給紙モーターからの駆動トルクを駆動軸15Sに伝達し、または駆動軸15Sから遮断する。これにより、給紙ローラー15Fの回転のタイミングが制御される。ギア列16Hは、クラッチ15Mと同軸に接続された主ギアHM、カム16Cの偏心軸RXに接続された補助ギアHA、およびそれら両方のギアHM、HAに噛み合わされた中間ギアHIを含む。これら3個のギアHM、HI、HAを通してクラッチ15Mから駆動軸15Sへ伝わる駆動トルクの一部がカム16Cへ伝わる。カム16Cは、円環面が潰れたような滑らかな閉曲面形状の外周面を含む小片であり、たとえばプラスチック成形品である。カム16Cは、幾何学的中心から外れた位置に偏心軸RXを含む。この偏心軸RXは側柱169を貫いて補助ギアHAに同軸に接続され、偏心軸RXのまわりをカム16Cは補助ギアHAと共に回転する。カム16Cの外周面は、押上板165の縁から上方へ伸びている壁16Lの上端面と接触して、押上板165の底面を下から押し上げるばね(図は示していない。)の力を支える。カム16Cが偏心軸RXのまわりを回転すると、その回転角に応じて偏心軸RXから押上板165の壁16Lまでの距離が伸縮するので、押上板165が底面の受けるばねの力で固定辺166のまわりに揺動し、可動辺167を上下動させる。
遮蔽板16S、光センサー16T、段付環16R、およびフラッパーソレノイド16Dは、押上板165の上下動に対するストッパーとして機能する。遮蔽板16Sと光センサー16Tとの組み合わせはカム16Cの回転角を監視する。遮蔽板16Sはたとえばプラスチック製の扇状部材であり、その要部分が補助ギアHAに対してカム16Cとは反対側でその偏心軸RXに接続されている。これにより、遮蔽板16Sはカム16Cと共に回転する。光センサー16Tはたとえば透過型であり、コの字形に突出した2本の腕それぞれの中に発光部と受光部とを含む。これらの腕の間、発光部から受光部への光の射線に遮蔽板16Sの扇面部分の軌道が交差している。したがって、発光部から出射される赤外線または可視光が受光部によって検出されるか否かで、光センサー16Tの腕の間から遮蔽板16Sの扇面部分が外れているか否かが検知される。段付環16Rはたとえばプラスチック製の円環部材であり、補助ギアHAに対してカム16Cとは反対側で補助ギアHAに同軸に接続されている。これにより、段付環16Rは補助ギアHAと共に回転する。段付環16Rの外周面からは2個の突起16Eが径方向に突き出ている。これらの突起16Eは互いに、段付環16Rの中心に対して反対側に位置する。フラッパーソレノイド16Dは内蔵の電磁石とばねCSPとの組み合わせを利用して、長尺の板形状である可動片(フラッパー)16Fをその板面に対して垂直方向にたわませ、その先端から段付環16Rの外周面までの距離を増減させる。フラッパー16Fの先端は段付環16Rの外周面に向かって屈折し、爪16Kを形成している。フラッパーソレノイド16Dがフラッパー16Fの先端を段付環16Rの外周面へ接近させると、フラッパー16Fの爪16Kが段付環16Rの突起16Eに引っ掛かり、その回転に対する制動トルクを加える。補助ギアHAは軸にトルクリミッターを内蔵しているので、フラッパー16Fの爪16Kからの制動トルクに応じてクラッチ15Mからの駆動トルクを遮断する。したがって、補助ギアHAが停止してカム16Cと遮蔽板16Sとを停止させる。停止したときのカム16Cの回転角が押上板165の退避位置または圧接位置に対応するように、段付環16Rの突起16Eの位置が設計されている。さらに、カム16Cの回転角が押上板165の退避位置または圧接位置に対応する目標値であるか否かが光センサー16Tの出力信号から正確に検知されるように、補助ギアHAに対する遮蔽板16Sの位置が決定されている。たとえば、カム16Cの回転角が目標値に等しいとき、遮蔽板16Sの周方向における中心が光センサー16Tの腕の間に位置する。
[画像形成装置の電子制御系統]
図10は、プリンター130の電子制御系統の構成を示すブロック図である。この電子制御系統では、給送部10、作像部20、定着部30、および排紙部40に加え、操作部50と主制御部60とがバス90を通して互いに通信可能に接続されている。
操作部50は、MFP100に実装されたユーザーと外部の電子機器とに対するインタフェースの全体であり、ユーザーの操作または外部の電子機器との通信を通してジョブ処理要求と印刷対象の画像データとを受け付け、それらを主制御部60へ伝える。操作部50は操作パネル51と外部インタフェース(I/F)52とを含む。操作パネル51はディスプレイにグラフィックスユーザーインターフェース(GUI)画面を表示し、その画面の中でユーザーが触れた位置をタッチパネルで検出し、またはその画面に従ってユーザーが押したボタンを識別し、その検出または識別に関する情報を操作情報として主制御部60へ伝える。特に印刷ジョブの入力画面がディスプレイに表示されている場合、操作パネル51は、印刷対象のシートのサイズ、紙種、姿勢(縦置きと横置きとの別)、部数、画質等の印刷条件をユーザーから受け付けて操作情報に組み込む。外部I/F52はUSBポートまたはメモリカードスロットを通してUSBメモリーまたはハードディスクドライブ(HDD)等の外付けの記憶装置から直に印刷対象の画像データを取り込む。外部I/F52は更に、外部ネットワークに有線または無線で接続された通信ポートを通して他の電子機器から印刷対象の画像データを受信する。
主制御部60は、プリンター130に内蔵された1枚の印刷回路基板に実装された集積回路であり、CPU61、RAM62、およびROM63を含む。CPU61はマイクロプロセッサ(MPU/CPU)で構成され、各種ファームウェアを実行する。RAM62は、DRAM、SRAM等の揮発性半導体記憶装置であり、CPU61にファームウェアを実行する際の作業領域を提供し、操作部50が受け付けた印刷対象の画像データを保存する。ROM63は、書き込み不可の不揮発性記憶装置と書き換え可能な不揮発性記憶装置との組み合わせで構成されている。前者はファームウェアを格納し、後者は、EEPROM、フラッシュメモリー、ソリッドステートドライブ(SSD)等の半導体記憶装置またはHDDを含み、CPU61に環境変数等の保存領域を提供する。
主制御部60は、CPU61の実行する各種ファームウェアに従い、操作部50からの操作情報に基づいてプリンター130内の他の要素10−50を制御する。具体的には、主制御部60は操作部50に操作画面を表示させてユーザーの操作を受け付けさせる。この操作に応じて主制御部60は、稼動モード、待機モード、スリープモード等の動作モードを決定し、その動作モードを他の要素10−50へ駆動信号で通知してその動作モードに応じた処理を各要素に実行させる。たとえば、操作部50が印刷ジョブを受け付けたとき、主制御部60はまず操作部50に印刷対象の画像データをRAM62へ転送させる。主制御部60は次に、各要素10−50へ稼働モードを通知し、処理に必要なパラメーターの値を印刷条件に従って指定する。たとえば、給送部10には、給送対象のシートの収容場所(給紙カセット11または手差しトレイ16)、紙種、サイズ、枚数、および給送のタイミングを指定し、作像部20には画像データを提供し、定着部30には定着ローラー31の温度を指定する。
−給紙部の制御系統−
給送部10、作像部20、定着部30、および排紙部40はそれぞれ、所属する可動部材を制御する電子回路系統を備えている。各系統は、モーター、ソレノイド等のアクチュエーター10A−40Aに対する制御回路10C−40Cと駆動回路10D−40Dとを含み、アクチュエーター10A−40Aが可動部材に与えるべき駆動力を制御する。給紙部10では可動部材が搬送ローラー群12P、12F、12R、13、14、15F、15R、16Xを含み、アクチュエーター10Aが、給紙モーター、クラッチ15M、ソレノイド15D、およびフラッパーソレノイド16Dを含む。制御回路10C−40Cは、MPU/CPU、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプログラム可能な集積回路(FPGA)等の電子回路であり、主制御部60から指定されたパラメーターの値に従ってアクチュエーターの出力(制御量)に対する目標値を設定して駆動回路10D−40Dに指示する。たとえば搬送ローラーの駆動制御では、主制御部60から指定されたシートの搬送速度の目標値とモーターからフィードバックされる実際の回転数とに基づいてそのモーターに対する印加電圧の目標値が指示される。さらに、主制御部60から指定された搬送のタイミングに従って、そのモーターに対する電圧印加のタイミングが指示される。駆動回路10D−40Dはスイッチングコンバーターであり、電界効果トランジスタ(FET)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)等のパワートランジスタをスイッチング素子として利用してアクチュエーターへの供給電力を調節することにより、その出力を目標値に維持する。
図11は、給紙部10の制御回路が駆動回路へ送る信号のタイミングチャートの一例である。この例は、手差しトレイ16に積載されたシートの束から3枚を連続して給紙する際の動作を示す。
印刷開始前の待機モードでは、押上板165と可動ホルダー163とは共に退避位置に静止している。手差しトレイ16から連続して3枚のシートを給送するように主制御部60から指示されたとき、給紙部10の制御回路は、手差しトレイ16に積載されたシートの存在を、たとえば可動トレイ162の内面164に組み込まれた機械スイッチ等のセンサー(図は示していない。)の状態から確認する。その状態に異常がなければ、制御回路は給紙準備を開始する。まず、制御回路はフラッパーソレノイド16Dに爪16Kを段付環16Rの突起16Eから解除させた上で給紙モーターを十分に低い速度で起動させる。これによりカム16Cが回転し始めるので、押上板165が退避位置から移動し始める(図11の示す開始時刻T0参照)。光センサー16Tの出力信号からカム16Cが半回転したことが確認された場合、制御回路はフラッパーソレノイド16Dに爪16Kを段付環16Rの次の突起16Eに引っ掛けさせた上で、クラッチ15Mに給紙モーターからの駆動トルクを遮断させる。これにより、押上板165が圧接位置において、その上に載せられたシートの先端を給紙ローラー15Fの外周面に押し付けた状態で停止する。押上板165の移動中、クラッチ15Mからの駆動トルクで給紙ローラー15Fと補助ローラー16Xとが回転する。しかし、クラッチ15Mの回転が十分に低速であるので、給紙ローラー15Fはシートに十分な搬送力が与えられない。また、可動ホルダー163が退避位置にあるので、補助ローラー16Xはシートには接触しない。したがって、開始時刻T0ではまだ可動トレイ162からシートが移動しない。次に、給紙部10の制御回路はソレノイド15Dにプランジャー15Pを引き込ませる(図11の示す第1時刻T1参照)。これにより、可動ホルダー163が退避位置から圧接位置へ移動して補助ローラー16Xの外周面を、すでに圧接位置にある押上板165の上のシートSH4に押し付ける。こうして、押上板165と可動ホルダー163との両方が圧接位置に移動した状態で給紙準備が完了する。
図11の示す第2時刻T2(>T1)に、給紙部10の制御回路は給紙を開始する。まず、制御回路は給紙モーターを、主制御部60から指定されたシートの搬送速度に対応する回転速度で起動させる。これにより、給紙ローラー15Fがシートの搬送速度に対応する速度で回転し、それに同期して補助ローラー16Xが給紙ローラー15Fと同方向へ回転するので、最初のシートが手差しトレイ16から繰り出される。制御回路は給紙モーターの駆動を第3時刻T3まで継続させる。第2時刻T2から第3時刻T3までの時間T3−T2は少なくとも、最初のシートの先端が給紙ローラー15Fからタイミングローラー14まで移動するのに必要な時間に等しい。第3時刻T3ではまだ、タイミングローラー14が停止しているので、最初のシートは先端の進行がタイミングローラー14に阻止され、給紙ローラー15Fとの間の搬送経路内でループ状に変形した後に停止させられる。このループが所望の大きさであるように、第2時刻T2から第3時刻T3までの時間T3−T2は設定されている。
その後、主制御部60からの指示に応じて給送部10の制御回路は、タイミングローラー14と共に、給紙ローラー15Fと補助ローラー16Xとを回転させ始める(図11の示す第4時刻T4参照)。これにより、転写対象のトナー像が中間転写ベルト23の駆動ローラー23Rと2次転写ローラー24との間のニップへ進入するタイミングで、最初のシートがこのニップへ通紙される。最初のシートの後端が給紙ローラー15Fと分離ローラー15Rとの間のニップを抜け出る予定の第5時刻T5には、制御回路がクラッチ15Mに給紙モーターからの駆動トルクを遮断させるので、給紙ローラー15Fと補助ローラー16Xとが停止する。最初のシートの後端が更にタイミングローラー14を抜け出る予定の第6時刻T6には、制御回路がタイミングローラー14を停止させる。こうして最初のシートの給紙が完了する。
第2時刻T2から第6時刻T6までの給紙動作を給送部10の制御回路は給送対象のシートの枚数に等しい回数、図11では3回繰り返す。これにより、3枚のシートが連続して手差しトレイ16から給紙される。最後のシートの後端が給紙ローラー15Fと分離ローラー15Rとの間のニップを抜け出る予定の第7時刻T7にクラッチ15Mに給紙モーターからの駆動トルクを遮断させた後、制御回路は給紙の終了処理を開始する。まず、制御回路はソレノイド15Dにプランジャー15Pを押し出させる(図11の示す第8時刻T8参照)。これにより、可動ホルダー163が圧接位置から退避位置へ移動して補助ローラー16Xを、まだ圧接位置にある押上板165から遠ざける。次に、制御回路はフラッパーソレノイド16Dに爪16Kを段付環16Rの突起16Eから解除させた上で、クラッチ15Mを十分な低速で回転させる。これによりカム16Cが回転し始めるので、押上板165が圧接位置から移動し始める(図11の示す第9時刻T9参照)。光センサー16Tの出力信号からカム16Cが半回転したことが確認された場合、制御回路はフラッパーソレノイド16Dに爪16Kを段付環16Rの次の突起16Eに引っ掛けさせた上でクラッチ15Mに給紙モーターからの駆動トルクを遮断させる。これにより、押上板165が給紙ローラー15Fから退避位置まで遠ざかる。こうして、押上板165と可動ホルダー163との両方が退避位置に移動した状態で給紙の終了処理が完了する。
[実施形態の利点]
本発明の実施形態による給紙装置、すなわちMFP100の給送部10では、手差しトレイ16の押上板165の軌道TRCに対して搬送方向の上流側で補助ローラー16Xが押上板165に押し上げられたシートSH4に搬送力を、給紙ローラー15Fの搬送方向へ加える。これにより、このシートSH4は、その先端と給紙ローラー15Fの外周面との間の接触状態を確実に維持するので、給紙ローラー15Fと分離ローラー15Rとの間のニップNPへ確実に進入する。補助ローラー16Xの搬送力の強さは、シートSH4の先端が誤って給紙ローラー15Fの外周面から外れた場合にその先端を給紙ローラー15Fの外周面と接触する位置まで戻す程度である。したがって、補助ローラー16Xは給紙ローラー15Fからの距離が小さくてもよく、かつ給紙ローラー15Fよりも小型でよいので、それを内部に収める可動ホルダー163は、その揺動範囲が可動トレイ162の開閉に伴う移動範囲には干渉しないように小型化可能である。それ故、可動トレイ162を閉じる際に可動トレイ162の内面164に可動ホルダー163を避けさせるための構造も機構も不要である。こうして、手差しトレイ16の給紙機構は、ピックアップローラーの省略による小型化、低コスト化を妨げることなく、シートの取り込みの確実性を向上させることができる。
[変形例]
(A)図1の示す画像形成装置100はMFPである。本発明の実施形態による給紙装置はその他に、プリンター、コピー機、ファクシミリ機等の単機能の画像形成装置、スキャナー等の画像読取装置が備えたADF、フィニッシャー、自動区分け機等のシート搬送装置のいずれにおいても利用可能である。また、補助ローラー16Xは、上記の実施形態による手差しトレイ16と同様な手差しトレイには限らず、たとえば上記の給紙カセット11において、ピックアップローラー15Pに代えて適用することも可能である。
(B)図6、図7の示す給紙機構では給紙ローラー15Fが分離ローラー15Rとニップを形成している。その他に、給紙ローラー15Fは弾性体製のパッドとニップを形成していてもよい。また、押上板165の可動辺167の全体または中央部に沿って、人工皮革等、シートに対する摩擦係数の高い膜状または板状の部材が、重送防止部材として貼り付けられていてもよい。手差しトレイ16に複数枚のシートが積載される場合、給紙ローラー15Fが繰り出すシートの直下のシートが重送防止部材との摩擦力によって進行が阻まれ、その連れ送りが防止される。
(C)図6、図7の示す給紙機構では、ギア列16Gが駆動軸15Sから駆動トルクの一部を補助ローラー16Xの中心軸へ伝える。このギア列16Gに代えて、ベルトがトルク伝達に利用されてもよい。
図12は、そのようなベルトをトルク伝達に利用している可動ホルダー173の中の機構の断面図である。この可動ホルダー173の中では、給紙ローラー15Fの中心軸に同軸に接続された駆動プーリーと、補助ローラー16Xの中心軸に同軸に接続された従動プーリーとの間にベルト17Bが懸架されている。給紙ローラー15Fの回転に伴ってベルト17Bが回転することにより、駆動軸15Sから給紙ローラー15Fの中心軸へ伝わる駆動トルクの一部が補助ローラー16Xの中心軸へ伝わる。その結果、補助ローラー16Xは給紙ローラー15Fと同方向(図12では時計方向)へ同じタイミングで回転し、停止する。さらに、ベルト17Bの張力TNSは可動ホルダー173自体に対しても、押上板165へ押し付けるように回転させる方向のトルクを作用させる。これにより、補助ローラー16Xがシートに与える圧力を補うことにより、錘16Wが省略可能である。
(D)図6、図7が示す可動トレイ162の押上板165と可動ホルダー163との間では、図11が示すタイミングで退避位置と圧接位置とが切り換えられる。このタイミングは、給紙部10の制御回路によるソレノイド15D、16Dに対する電子制御で実現される。その他に、たとえば、押上板165を揺動させるトルクの一部が、ギア、ベルト等のトルク伝達機構によって可動ホルダー163へ伝えられる機械的なタイミング制御が実現されるように、手差しトレイ16の給紙機構が設計されていてもよい。
本発明は給紙装置に関し、上記のとおり、押し上げられるトレイの端部の軌道に対して搬送方向の上流側に補助ローラーを設置して、トレイの端部越しに押し上げられたシートに搬送力を加える。このように、本発明は明らかに産業上利用可能である。
100 MFP
130 プリンター
10 給送部
20 作像部
30 定着部
40 排紙部
16 手差しトレイ
15F 給紙ローラー
15S 駆動軸
15M クラッチ
15R 分離ローラー
15D ソレノイド
15P ソレノイドのプランジャー
15L リンクレバー
151 リンクレバーの揺動軸
152 リンクレバーの力点側アーム
153 リンクレバーの作用点側アーム
162 可動トレイ
164 可動トレイの内面
165 押上板
166 押上板の固定辺
167 押上板の可動辺
16E 段付環の外周面の突起
163 可動ホルダー
16A 可動ホルダーの腕部
16P 可動ホルダーの側面の突起
16X 補助ローラー
16G 可動ホルダー内のギア列
16W 錘
161 フレーム
168 フレームの梁
169 フレームの側柱
16B フレームの底部の軸受
16C カム
16H フレームの側柱内のギア列
16R 段付環
16S 遮蔽板
16T 光センサー
16D フラッパーソレノイド
16F フラッパー
16K フラッパーの爪

Claims (14)

  1. トレイに積載されたシートの束からシートを繰り出す給紙装置であって、
    前記束の先端の下に位置する前記トレイの端部を押し上げる押上機構と、
    前記押上機構が前記トレイの端部を押し上げる際の当該端部の軌道、またはその延長線と交差する外周面を含み、当該外周面へ前記押上機構が前記トレイの端部越しに押し付けるシートに搬送力を加えて当該シートを搬送方向へ移動させる給紙ローラーと、
    前記トレイの端部の軌道に対して前記搬送方向の下流側で前記給紙ローラーとニップを形成している部材であり、前記給紙ローラーの搬送力で前記ニップへ進入するシートに、当該搬送力とは逆方向の抵抗力を加える分離部材と、
    前記トレイの端部の軌道に対して前記搬送方向の上流側に外周面を含み、当該外周面へ前記押上機構が前記トレイの端部越しに押し付けるシートに搬送力を前記搬送方向へ加えることにより、当該シートに前記給紙ローラーの外周面との接触状態を維持させる補助ローラーと
    を備えた給紙装置。
  2. 前記補助ローラーは前記給紙ローラーよりも搬送力が弱く、かつシートの送り量が小さく設計されていることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 仮に前記給紙ローラーと前記分離部材との間のニップでシートの先端が進行を阻まれた場合には当該シートの表面上で前記補助ローラーがスリップするように、前記補助ローラーの搬送力に上限が設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給紙装置。
  4. 前記補助ローラーを、前記押上機構が前記トレイの端部を押し上げることに伴うシートの移動可能範囲と外周面が交差する圧接位置と、当該移動可能範囲の外に外周面が位置する退避位置との間で移動可能に支持する支持機構
    を更に備えた、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の給紙装置。
  5. 前記支持機構は前記補助ローラーを、前記給紙ローラーの回転中は前記圧接位置に維持し、前記給紙ローラーの停止に伴って前記退避位置へ移動させることを特徴とする、請求項4に記載の給紙装置。
  6. 前記支持機構は前記補助ローラーを、前記押上機構が前記トレイの端部を押し上げている間は前記圧接位置に維持し、前記押上機構が前記トレイの端部を下げる際に前記退避位置へ移動させることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の給紙装置。
  7. 前記圧接位置において前記補助ローラーの外周面がシートに加える力のうち当該シートの法線方向における成分の大きさは、前記支持機構のうち前記補助ローラーの軸受を含む部材と前記補助ローラーとの全体の重みで決定されていることを特徴とする、請求項4から請求項6までのいずれかに記載の給紙装置。
  8. 前記支持機構は、
    アクチュエーターと、
    前記アクチュエーターの出力を用いて前記補助ローラーを移動させるリンク機構と
    を含む、請求項4から請求項7までのいずれかに記載の給紙装置。
  9. 前記補助ローラーは、
    前記給紙ローラーに作用する駆動トルクの一部を前記補助ローラーへ伝達して、前記補助ローラーの回転を前記給紙ローラーの回転に同期させるトルク伝達機構
    を含む、請求項1から請求項8までのいずれかに記載の給紙装置。
  10. 前記トルク伝達機構は、
    前記補助ローラーの軸と前記給紙ローラーの軸との間に懸架され、前記給紙ローラーの回転に前記補助ローラーの回転を従動させるベルト
    を含む、請求項9に記載の給紙装置。
  11. 前記分離部材は、前記給紙ローラーとニップを形成する弾性体のパッドを含む、請求項1から請求項10までのいずれかに記載の給紙装置。
  12. 前記分離部材は、前記給紙ローラーとニップを形成するトルクリミッター付き分離ローラーを含む、請求項1から請求項10までのいずれかに記載の給紙装置。
  13. 前記トレイは手差しトレイであることを特徴とする、請求項1から請求項12までのいずれかに記載の給紙装置。
  14. 請求項1から請求項13までのいずれかに記載の給紙装置と、
    前記給紙装置から繰り出されたシートを搬送する搬送部と、
    前記搬送部が搬送しているシートに画像を形成する印刷部と
    を備えた画像形成装置。
JP2018070636A 2018-04-02 2018-04-02 給紙装置、およびそれを備えた画像形成装置 Pending JP2019182556A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018070636A JP2019182556A (ja) 2018-04-02 2018-04-02 給紙装置、およびそれを備えた画像形成装置
US16/291,285 US20190300307A1 (en) 2018-04-02 2019-03-04 Paper feeder and image forming device incorporating same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018070636A JP2019182556A (ja) 2018-04-02 2018-04-02 給紙装置、およびそれを備えた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019182556A true JP2019182556A (ja) 2019-10-24

Family

ID=68055312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018070636A Pending JP2019182556A (ja) 2018-04-02 2018-04-02 給紙装置、およびそれを備えた画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20190300307A1 (ja)
JP (1) JP2019182556A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7404858B2 (ja) 2019-12-23 2023-12-26 コニカミノルタ株式会社 シート積載装置及び画像形成装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7403996B2 (ja) * 2019-08-26 2023-12-25 キヤノン株式会社 シート給送装置及び画像形成装置
EP4049164A4 (en) 2019-10-21 2022-12-07 Universal Electronics Inc. CONSENT MANAGEMENT SYSTEM WITH REGISTRATION AND SYNCHRONIZATION PROCESS

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02149637U (ja) * 1989-05-23 1990-12-20
JPH06329275A (ja) * 1993-05-19 1994-11-29 Riso Kagaku Corp 給紙装置
JPH09235033A (ja) * 1995-12-26 1997-09-09 Tohoku Ricoh Co Ltd 給紙装置
JP2001072263A (ja) * 1999-09-06 2001-03-21 Canon Inc シート材給送装置及びシート材処理装置
JP2001180831A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Konica Corp 記録装置
JP2003276872A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Ricoh Co Ltd 給紙装置および画像形成装置
US20130142561A1 (en) * 2011-12-05 2013-06-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus haing a pickup unit
JP2014043315A (ja) * 2012-08-27 2014-03-13 Xerox Corp 給紙装置
JP2014205530A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 株式会社リコー 給紙装置、及び、画像形成装置
JP2016069096A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 株式会社沖データ 媒体搬送装置及び画像形成装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4722740B2 (ja) * 2006-03-22 2011-07-13 株式会社沖データ 媒体搬送装置、及び画像形成装置
JP5757201B2 (ja) * 2011-08-31 2015-07-29 村田機械株式会社 給紙装置、画像形成装置
JP6093690B2 (ja) * 2013-12-27 2017-03-08 株式会社沖データ 媒体搬送装置及び画像形成装置
TWI560073B (en) * 2014-10-30 2016-12-01 Avision Inc Feeding device with slide
JP6584380B2 (ja) * 2016-10-27 2019-10-02 キヤノン株式会社 給送ユニット、給送ユニットを備える給紙装置及び給送装置を備える画像形成装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02149637U (ja) * 1989-05-23 1990-12-20
JPH06329275A (ja) * 1993-05-19 1994-11-29 Riso Kagaku Corp 給紙装置
JPH09235033A (ja) * 1995-12-26 1997-09-09 Tohoku Ricoh Co Ltd 給紙装置
JP2001072263A (ja) * 1999-09-06 2001-03-21 Canon Inc シート材給送装置及びシート材処理装置
JP2001180831A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Konica Corp 記録装置
JP2003276872A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Ricoh Co Ltd 給紙装置および画像形成装置
US20130142561A1 (en) * 2011-12-05 2013-06-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus haing a pickup unit
JP2014043315A (ja) * 2012-08-27 2014-03-13 Xerox Corp 給紙装置
JP2014205530A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 株式会社リコー 給紙装置、及び、画像形成装置
JP2016069096A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 株式会社沖データ 媒体搬送装置及び画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7404858B2 (ja) 2019-12-23 2023-12-26 コニカミノルタ株式会社 シート積載装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20190300307A1 (en) 2019-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7900917B2 (en) Recording medium conveyer capable of effectively conveying recording medium of various types
US8668198B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming apparatus
JP2005015199A (ja) シート給送装置,画像形成装置
JP2013006660A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
US10787332B2 (en) Sheet conveyance apparatus and image forming apparatus including the same
JP2019182556A (ja) 給紙装置、およびそれを備えた画像形成装置
US11713204B2 (en) Sheet conveying apparatus, image reading apparatus, and image forming apparatus
JP3882439B2 (ja) 画像形成装置
US11535467B2 (en) Sheet guiding device and image forming apparatus incorporating the sheet guiding device
CN113225445A (zh) 图像读取装置和图像形成装置
JP5578129B2 (ja) 画像形成装置
JPH10218503A (ja) 原稿搬送装置
JP2009298512A (ja) 用紙搬送装置、画像形成装置
JP6904713B2 (ja) シート整合装置、シート処理装置、及び画像形成装置
JP2004168436A (ja) 給紙装置および給紙装置を備える画像形成装置
JP2020055658A (ja) 画像形成装置
JP2020046636A (ja) 画像形成装置
US11290611B2 (en) Document reading apparatus and image forming apparatus
US20230391570A1 (en) Sheet feeding apparatus
US10556762B2 (en) Sheet conveying apparatus, image forming apparatus, and image reading apparatus
JP6601370B2 (ja) 後処理装置およびこれを備えた画像形成装置
JP6531737B2 (ja) シート後処理装置及びそれを備えた画像形成システム
JP2013159459A (ja) シート搬送装置、原稿読取装置および画像形成装置
JP2007062910A (ja) シート積載装置及び画像形成装置
JP2005350244A (ja) 給紙装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211026

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220419