JP2020055413A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱素子の効率的な冷却を実現できる車両用表示装置を提供する。【解決手段】発熱素子171が実装される回路基板40と、回路基板上に設けられ、発熱素子を覆う金属製のシールド部材173と、シールド部材と発熱素子との間に設けられ、弾性変形した状態で保持される第1熱伝導性シート172と、ヒートシンク60と、シールド部材とヒートシンクとの間に設けられ、弾性変形した状態で保持される第2熱伝導性シート66とを含み、第1熱伝導性シート、第2熱伝導性シート、及びヒートシンクは、回路基板に垂直な方向に視て、発熱素子に重なる範囲内に延在する、車両用表示装置。【選択図】図10

Description

本開示は、車両用表示装置に関する。
発熱素子とシールドケース(シールド部材)との間に伝熱部材を有し、シールドケースに熱伝導シートを介してヒートシンクの柱状部を当接させる表示装置が知られている。
特開2016−24334号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、発熱素子から外部への熱伝達経路が比較的に長く(発熱素子とヒートシンクとの間の横方向の距離が比較的長く)、効率的な冷却を実現する上で改善の余地がある。
そこで、1つの側面では、本発明は、発熱素子の効率的な冷却を実現できる車両用表示装置を提供することを目的とする。
1つの側面では、発熱素子が実装される回路基板と、
前記回路基板上に設けられ、前記発熱素子を覆う金属製のシールド部材と、
前記シールド部材と前記発熱素子との間に設けられ、弾性変形した状態で保持される第1熱伝導性シートと、
ヒートシンクと
前記シールド部材と前記ヒートシンクとの間に設けられ、弾性変形した状態で保持される第2熱伝導性シートとを含み、
前記第1熱伝導性シート、前記第2熱伝導性シート、及び前記ヒートシンクは、前記回路基板に垂直な方向に視て、前記発熱素子に重なる範囲内に延在する、車両用表示装置が提供される。
1つの側面では、本発明によれば、発熱素子の効率的な冷却を実現できる車両用表示装置を提供できる。
本実施例に係る車両用表示装置の正面図である。 車両用表示装置を背面側から見た斜視図である。 車両用表示装置を背面側から見た分解斜視図である。 冷却ユニットを背面側から見た斜視図である。 背面ケースを正面側から見た斜視図である。 図2におけるA部詳細図である。 一実施例による基板側放熱/シールド構造が適用された回路基板の斜視図である。 図7のQ1部の拡大図である。 図7からシールド部材を取り外した状態の図である。 全体としての放熱構造を示す断面図である。 他の実施例による基板側放熱/シールド構造が適用された回路基板の斜視図である。 図11のQ2部の拡大図であって第1シールド部材を取り外した状態の図である。 全体としての放熱構造を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
なお、以下、特に説明のない限り、車両用表示装置1において、車両用表示装置1が装着される車両の運転者に対向する側(車両の後方側)を正面側とし、その反対側(車両の前方側)を背面側とする。
(車両用表示装置1の全体構造)
まず、図1から図6を参照しながら本実施例に係る車両用表示装置1の全体構造を説明する。
図1は、本実施例に係る車両用表示装置1の正面図である。図2は、車両用表示装置1を背面側から見た斜視図である。図3は、車両用表示装置1を背面側から見た分解斜視図である。図4は、放熱ユニット80を背面側から見た斜視図である。図5は、背面ケース51を正面側から見た斜視図である。図6は、図2におけるA部詳細図である。
図1に示すように、本実施例に係る車両用表示装置1は、例えば、自動車等の車両の運転席より前方のダッシュボードにおいて、ユーザ(運転者)が視認可能なように、ユーザと対面して設けられる。車両用表示装置1は、車両情報(例えば、車速、エンジン回転数、各種異常)等を表示する。なお、通常、車両用表示装置1の下方には、操舵軸が設けられる。
図1から図3に示すように、車両用表示装置1は、表示ユニット20と、表示ユニット20の正面側に配置される保護カバー30(「見返し」とも称する)と、表示ユニット20を制御する回路基板40と、回路基板40を収めるケース50と、を備えている。そして、表示ユニット20に表示される表示画像は、車両用表示装置1に対向するユーザから視認できるようになっている。
(表示ユニット20)
表示ユニット20は、車両情報等を表示するものである。表示ユニット20は、例えばドットマトリクス型のTFT(Thin Film Transistor)パネル等を有し、バックライトユニット(図示せず)からの光を受けて、画像を表示する。表示ユニット20用の駆動回路及び電源回路は、回路基板40に実装されている。
(保護カバー30)
保護カバー30は、正面視において、ケース50と略同等の大きさを有する枠状のものである。保護カバー30は、例えば、遮光性を有する合成樹脂で形成されている。保護カバー30は、ケース50に設けられた被係合部に係合する複数の係合部を有している。そして、保護カバー30は、ケース50との間に表示ユニット20及び回路基板40を挟むようにして、ケース50に対して係合している。
(回路基板40)
回路基板40は、表示ユニット20の背面側に配置され、表示ユニット20を制御するものである。なお、回路基板40は、適宜、揺動自在な指針(例えばスピードメータやタコメータの係る指針)の動作を制御する回路を含んでいてもよい。なお、指針は、物理的な形態である必要はなく、表示ユニット20で表示されてもよい。
回路基板40は、ビス等でケース50に係止されている。回路基板40は、車体側に配置された電源、車載通信バス等から回路基板40に接続するためのハーネス用のハーネスコネクタ41を有している。また、回路基板40は、送風機70から延びる配線75に接続する配線コネクタ42を、背面ケース51の配線コネクタ用開口部50c(第2開口部)に対応する位置に有している。これにより、回路基板40をケース50に収めた後でも、送風機70の配線75を回路基板40に接続できる。
なお、回路基板40は、背面ケース51に支持された発音部材(スピーカ)から延びる配線に接続する発音部材用配線コネクタを、背面ケース51の配線コネクタ用開口部50cに対応する位置に有してもよい。これにより、回路基板40をケース50に収めた後でも、発音部材の配線を回路基板40に接続できる。
回路基板40は、更に、後述する放熱ユニット80と協動する基板側放熱/シールド構造170を備える。基板側放熱/シールド構造170は、回路基板40上に実装される発熱素子(後述)からの熱を放熱ユニット80を介して外部(車両用表示装置1の外部)に放出する機能を有する。基板側放熱/シールド構造170の詳細は後述する。
(ケース50)
ケース50は、図3に示すように、例えば、合成樹脂で一体成形される箱状の容器である。ケース50は、主に、表示ユニット20、回路基板40等を収容できる空間を内部に有している。そして、ケース50は、内部に収容される回路基板40等を支持する機能及び回路基板40等を外部から保護する機能等を有している。
ケース50は、板状の回路基板40と略平行になるように設けられる背面壁及び背面壁の外周縁に沿って外周縁の全周に亘って正面側へ立設される周壁を有する背面ケース51と、背面壁に対向して設けられる正面壁を有する正面ケース52と、を備えている。背面ケース51は、外縁に複数のフック受け部51aを有しており、正面ケース52はフック受け部51aに対応する複数のフック部52aを有している、そして、背面ケース51のフック受け部51aと正面ケース52のフック部52aとが互いに係合し合うことにより、ケース50は、内部に、表示ユニット20及び回路基板40等を収容可能な空間を形成している。
背面ケース51は、回路基板40の基板側放熱/シールド構造170に対応する位置に、ヒートシンク60及び送風機70を背面側に突出させた状態で露出するヒートシンク用開口部50a(開口部の一例)を有している。これにより、特に、回路基板40上の発熱素子からの熱を、送風機70を利用して、ヒートシンク60を介して、ケース50の外に、効率良く排熱できる。
背面ケース51は、ヒートシンク用開口部50aの周縁に、互いに間隔を空けて配置され、ヒートシンク60を背面ケース51に係合するためのビス等の係合部材62と係合する被係合部53を有している。
また、背面ケース51は、適宜、車体側に配置された電源、車載通信バス等から回路基板40に接続するためのハーネス用のハーネスコネクタ41を挿通自在な、ハーネスコネクタ用開口部50bを有している。
さらに、背面ケース51は、ヒートシンク用開口部50a(第1開口部)とは異なる位置に配置された配線コネクタ用開口部50c(第2開口部)を有している。配線コネクタ用開口部50cは、回路基板40において配線コネクタ42が配置された位置に対応する位置に配置されている。
また、背面ケース51は、配線コネクタ用開口部50cに対応する位置に、配線コネクタ用開口部50cを開閉可能な、すなわち、回路基板40に設けられた配線コネクタ42を覆った状態と露出した状態との間で揺動自在な蓋50dを有している。これにより、回路基板40をケース50に収めた後でも、蓋50dを開けることで、一時的に、配線コネクタ42を露出させて、送風機70の配線75を配線コネクタ42に接続でき、蓋50dを閉めることでケース50内への塵芥の侵入を抑制できる。
背面ケース51は、配線コネクタ用開口部50cの周縁から回路基板40に向けて正面側に立設する区画壁54を有している。区画壁54は、区画壁54における正面側の端部から背面側に切り欠かれた、配線75の位置を規制するための第2ノッチ55を有している。そして、送風機70の配線75は、図2、図5及び図6に示すように、第2ノッチ55に引っ掛かるようにして配置されている。これにより、第1ノッチ65と協働して、車両が振動しても、その振動によって配線75が揺れることを抑制できる。また、回路基板40をケース50に収めた後であっても、配線75を配線コネクタ42に接続できる。
正面ケース52は、保護カバー30及び回路基板40を、例えば、クリップ、ボルト等の適宜の係止手段によって係止している。
(放熱ユニット80)
車両用表示装置1は、ヒートシンク60と、送風機70と、を含む放熱ユニット80を備えている。
図4は、放熱ユニット80を背面側から見た斜視図である。
図4に示すように、ヒートシンク60と送風機70とは、送風機70における翼74の回転軸73に沿う方向において、重なるように配置された状態で、送風機70を貫通するビス等の係合部材72をヒートシンク60に設けられた被係合部63に係合することにより、互いに係合されている。
また、放熱ユニット80は、背面ケース51に設けられた被係合部53(図3参照)に係止される係合部材62を備えている。
係合部材62は、図3及び図4に示すように、ヒートシンク60の正面側からヒートシンク60を貫通して、背面ケース51の被係合部53に係合されるようになっている。なお、係合部材62は、背面ケース51の背面側から、背面ケース51を貫通し、ヒートシンク60に設けた被係合部(図示せず)に係合されるようになっていてもよい。このように、放熱ユニット80は、ヒートシンク60と送風機70とが組み立てられて、ユニット化されているので、ケース50に対して簡単に取り付けられるとともに、回路基板40をケース50に収めた後から、放熱ユニット80をケース50のヒートシンク用開口部50aに取り付けることができる。
(ヒートシンク60)
ヒートシンク60は、主に、回路基板40上の発熱素子からの熱を放熱するものであり、回路基板40の背面側に配置されている。
ヒートシンク60は、熱伝導率の高い(熱抵抗の小さい)材料、例えば、アルミニウム、鉄、銅等の金属で形成されており、表面積を高めるため、板状の基体64から背面側に立設する複数の突条で構成されたフィン61を有している。
ヒートシンク60は、ケース50の外部から内部への塵芥の侵入を極力防ぐため、背面ケース51のヒートシンク用開口部50aの周縁に対して、ヒートシンク60の基体64によってヒートシンク用開口部50aを塞ぐようにして、気密的に取り付けられている。
フィン61は、各突条が同じ向きに延在した状態で、各突条が互いに所定の間隔を置いて並べられて形成されている。本実施例においては、フィン61の各突条は、水平方向に延在し、鉛直方向に並んでいる。これにより、ヒートシンク60の上方又は下方にハーネス等の障害物がある等して空間が狭い場合であっても、送風機70から送られた空気を、ヒートシンク60にできる限り広い面積で接触させつつ、抵抗の少ない状態でフィン61の向きに沿って流すことができ、ヒートシンク60を効率的に放熱できる。なお、ヒートシンク60の上方又は下方に障害物がなく、十分な空間がある場合、フィン61の各突条は、鉛直方向に同じ向きに延在してもよい。この場合、フィン61の各突条の向きが、下方から上方に向けて上昇する熱の流れに沿うので、ヒートシンク60をより効率的に放熱できる。
ヒートシンク60は、背面ケース51の被係合部53に対して係合する係合部材62を貫通させる貫通孔64aを有している。
ヒートシンク60は、基板側放熱/シールド構造170の背面側に、放熱シート66(第2熱伝導性シートの一例)を介して配置されている。基板側放熱/シールド構造170の背面と放熱シート66とは全面的に接しており、放熱シート66とヒートシンク60とも全面的に接している。これにより、ケース50内に回路基板40が気密的に収められていても、回路基板40上の発熱素子からの熱を、放熱シート66を介して、ヒートシンク60に伝達でき、ヒートシンク60からケース50の外にあるヒートシンク60の周囲の空気へ放熱できるので、回路基板40上の発熱素子からの熱を効率良く放熱できる。
ヒートシンク60は、基体64の周縁から中心方向に切り欠かれた、第1ノッチ65を有している。そして、送風機70の配線75は、図4に示すように、ヒートシンク60の背面側から正面側に亘って、第1ノッチ65を通ってから折れ曲がり、そこから、回路基板40の背面側に沿って、配線コネクタ用開口部50cに至るように位置決めされる。これにより、ケース50のヒートシンク用開口部50aをヒートシンク60の基体64で塞いだ状態を極力保ったまま、配線をケース50の外部から内部に導くことができ、ケース50の外部から内部への塵芥の侵入を極力防ぐことができる。また、配線75の位置を規制でき、車両が振動しても、その振動によって配線75が揺れることを抑制できる。
(送風機70)
送風機70は、ヒートシンク60による放熱効果を高めるため、ヒートシンク60の近傍の空気を流動させるものである。送風機70は、いわゆる、ファンモータであり、例えば、翼74の回転軸73の方向から吸い込み、回転軸73の方向に送風可能な軸流ファンである。送風機70は、本体枠71と、本体枠71に支持された回転軸73と、回転軸73と一体となって回転する翼74と、回転軸73をロータとして回転させる電動機(図示せず)と、回路基板40と電動機とを繋ぐ配線75と、備えている。
送風機70は、送風機70からの排気流がヒートシンク60に向かうように、ヒートシンク60の背面側に配置されている。具体的には、送風機70は、ヒートシンク60の背面側に設けられた被係合部63に対して、送風機70の背面側から貫通した係合部材72を係合することによって取り付けられる。これにより、送風機70が送風機70の背面側から吸気した空気は、送風機70の正面側に排出されてヒートシンク60に接触し、フィン61の突条の延在方向である水平方向に偏向して流れるようになっている。よって、送風機70により、ヒートシンク60をより効率的に放熱できる。
なお、送風機70は、回転翼の半径方向から空気を吸い込み、軸方向から排出するものであってもよい。そして、送風機70の構造又は種類は、送風機70の周辺において空気の流れを妨げ得る障害物の配置状況により、適宜選択できる。送風機70による空気の流路にヒートシンク60が配置されるようにすれば、送風機70とヒートシンク60の位置関係は、上述の関係に限らない。
(防護部90)
ここで、車両用表示装置1は、送風機70を防護する防護部90を備えている。
防護部90は、枠状に形成されており、背面ケース51に設けられたヒートシンク用開口部50aを跨ぎ、背面ケース51より背面側に突出したヒートシンク60及び送風機70を避けるように、背面ケース51より背面側に突出して、ヒートシンク用開口部50aの周縁における上部及び下部に支持されて橋渡しされている。なお、防護部90は、ヒートシンク用開口部50aの周縁に対して固定されるか、着脱自在に取り付けられてよく、ヒートシンク60の基体64の周縁に固定されるか、着脱自在に取り付けられていてもよい。
防護部90は、背面視において、略矩形状となっており、外形状が、送風機70の外形状より大きくなっている。そして、防護部90は、送風機70と重なるように配置されている。
また、防護部90は、側面視において、アルファベットの略C形状となっている。
そして、防護部90は、側部に、ヒートシンク60を臨む排気窓部92を形成している。排気窓部92は、防護部90において、フィン61の突条が延在する方向に設けられている。これにより、障害物の存在により、ヒートシンク60の上方及び下方の空間が狭くても、送風機70からの排気を、フィン61の突条が延在する方向となる側方向(水平方向)に排出して排熱できる。また、これにより、送風機70からヒートシンク60のフィン61に沿って水平方向に排気される空気が排気窓部92をくぐるようにして横方向に排気されて、防護部90が空気の流路を妨げないので、ヒートシンク60を効率的に放熱できる。
防護部90は、送風機70を覆い、空気を流通自在な通気孔91を有している。通気孔91は、空気の流れを円滑にするため、エッジに丸めや面取りがなされていることが好ましい。通気孔91は、防護部90が橋渡しされる方向に、上部から下部にかけて細長いスリット状となっている。これにより、防護部90に所定の剛性を保持させたまま、送風機70による空気の流れを大きく遮ることなく、送風機70に障害物が接触することを抑制できる。
防護部90は、上部に、水分の透過を遮蔽する遮蔽部(図示せず)を有していてもよい。この遮蔽部には、前述の通気孔91は形成されていない。これにより、遮蔽部が屋根の役割をするので、車両用表示装置1の近傍で結露等によって生じた水滴が、重力により、防護部90の上部から、防護部90を伝って、ヒートシンク60に到達することを抑制できる。
(基板側放熱/シールド構造170)
次に、図7以降を参照して、基板側放熱/シールド構造170について詳説する。以下の説明において、上下方向は、図7に示すように、回路基板40における基板側放熱/シールド構造170が搭載される側(背面側)を「上側」とする。
図7は、回路基板40の斜視図である。なお、前出の図3では、基板側放熱/シールド構造170について、図7よりも簡易化して図示されている。図8は、図7のQ1部の拡大図である。図9は、図7からシールド部材173を取り外した状態の図である。図10は、ヒートシンク60、送風機70、及び基板側放熱/シールド構造170による全体としての放熱構造を示す断面図である。
図7及び図8に示すように、基板側放熱/シールド構造170は、回路基板40の背面側(表示ユニット20とは逆側)に設けられる。
基板側放熱/シールド構造170は、回路基板40上の発熱素子である電子部品171に対して機能し、電子部品171からの熱を外部に放出する機能と、電子部品171からの電磁波をシールド又は電子部品171への外部からの電磁波をシールドする機能(以下、「シールド性」とも称する)とを有する。
基板側放熱/シールド構造170が適用される電子部品171は、任意であるが、発熱量が比較的高い素子である。例えば、電子部品171は、LSI(Large−Scale Integration)などのICパッケージであってよいし、素子自体であってもよい。本実施例では、電子部品171は、GDC(Graphic Display Controller)やDDR(Double−Data−Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、PMIC(Power Management IC)等である。
基板側放熱/シールド構造170は、電子部品171上に設けられる熱伝導性シート172(第1熱伝導性シートの一例)と、シールド部材173とを含む。
熱伝導性シート172は、熱伝導性の高いシート上の部材であり、弾性変形可能な部材であってよい。熱伝導性シート172は、上述した放熱シート66と同様の素材により形成されてもよい。例えば、熱伝導性シート172は、厚み方向の圧力が高いほど熱抵抗が小さくなる特性を有する。即ち、熱伝導性シート172は、厚み方向の圧力が高いほど熱伝導性が高くなる特性を有する。なお、この特性は、線形であってもよいし、非線形であってもよい。熱伝導性シート172は、サーマルシート、TIM(Thermal Interface Material)又はその類により形成されてもよい。
熱伝導性シート172は、対象の電子部品171に対してそれぞれ設けられる。熱伝導性シート172は、電子部品171の上面に貼り付けられてよい。例えば、図9に示す例では、対象の電子部品171は、6つであり、それに応じて、熱伝導性シート172は、6つ設けられる。熱伝導性シート172は、図9に示すように、対応する電子部品171の外形に応じた外形を有し、対応する電子部品171の全体を覆う態様で設けられる。
シールド部材173は、熱伝導性が高くかつ電磁波のシールド性の高い材料(例えば金属)により形成される。シールド部材173は、箱状の形態であり、例えば板金を曲げ成形して形成される。シールド部材173は、回路基板40の表面に対向する上面部173aと、回路基板40の表面に垂直な側面部173bとを有する。シールド部材173は、回路基板40と協動して、内部に電子部品171を収容する空間を形成する。なお、当該空間は、側面部173bにより4方が実質的に閉塞され、上面部173aにより上部が実質的に閉塞されるう。これにより、シールド性が向上する。
シールド部材173は、回路基板40に半田付け等されるクリップ174aに側面部173bが保持されることで、回路基板40に支持される。クリップ174aは、導体であり、回路基板40のグランド電位(例えば銅のベタパターン)に電気的に接続される。これにより、シールド部材173が接地されるので、シールド性が向上する。
シールド部材173は、搭載状態では、図10に示すように、ケース50の正面ケース52からヒートシンク60が受ける下方向の力により、放熱シート66を介して回路基板40に向けて押圧される。なお、正面ケース52からの力は、正面ケース52が背面ケース51と結合することで生じる。換言すると、正面ケース52及び背面ケース51は、放熱シート66が弾性変形するような上下方向の寸法を持つ内部空間を形成する。
また、シールド部材173は、図10に示すように、側面部173bの下端面が回路基板40よりもわずかに離間する。従って、シールド部材173は、回路基板40に向けて押圧されることで回路基板40に向けて移動しうるが、シールド部材173は、下側から熱伝導性シート172により上側に押圧されることで、回路基板40から離間した状態で維持される。換言すると、正面ケース52及び背面ケース51は、放熱シート66及びシールド部材173が弾性変形するような上下方向の寸法を持つ内部空間を形成し、かつ、シールド部材173の側面部173bの高さは、シールド部材173が弾性変形するような寸法に設定される。これにより、搭載状態では、放熱シート66及びシールド部材173が弾性変形した状態となるので、熱伝導性が向上する。
シールド部材173の上面には、図10に示すように、放熱シート66が当接し、放熱シート66の上面にはヒートシンク60が当接する。従って、電子部品171からの熱は、空気を介することなく、熱伝導性シート172、シールド部材173、及び放熱シート66を介してヒートシンク60に伝わる。熱伝導性シート172、シールド部材173、及び放熱シート66は、熱伝導性が高いため、効率的な放熱を実現できる。なお、このようにしてヒートシンク60に伝わる熱は、上述のように、フィン61及び送風機70の作用により、効率的に外部へと放熱される。
ここで、本実施例では、図10に示すように、発熱素子である電子部品171からヒートシンク60までの熱伝達経路に存在する各部材である熱伝導性シート172、シールド部材173、及び放熱シート66は、回路基板40に垂直な方向に視て、電子部品171に重なる範囲に延在する。これにより、発熱素子である電子部品171からヒートシンク60までの熱伝達経路は、回路基板40に垂直な方向の最短距離の経路となるので、電子部品171からの熱を効率的にヒートシンク60へと伝達できる。
また、本実施例では、送風機70が固定されるヒートシンク60に対して電子部品171が熱的に接続しつつ、ヒートシンク60と電子部品171との間に弾性部材である熱伝導性シート172及び放熱シート66が介在するので、送風機70の作動に伴う振動が電子部品171に伝達し難い。また、同様に、ヒートシンク60とシールド部材173との間に弾性部材である放熱シート66が介在するので、送風機70の作動に伴う振動がシールド部材173に伝達し難い。これにより、送風機70の作動に伴う振動が電子部品171やシールド部材173に伝達されることに起因した不都合を低減できる。
次に、図11〜図13を参照して、別の実施例による基板側放熱/シールド構造170Aについて説明する。基板側放熱/シールド構造170Aは、上述した基板側放熱/シールド構造170に対して、シールド部材173が、2枚構成になった点が異なる。以下では、上述した基板側放熱/シールド構造170と同様であってよい構成要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する場合がある。
図11は、基板側放熱/シールド構造170Aが適用された回路基板40の斜視図である。図12は、図11のQ2部の拡大図であって第1シールド部材173−1を取り外した状態の図である。図13は、ヒートシンク60、送風機70、及び基板側放熱/シールド構造170Aによる全体としての放熱構造を示す断面図である。
基板側放熱/シールド構造170Aは、図11〜図13に示すように、上述した基板側放熱/シールド構造170に対して、シールド部材173が、第1シールド部材173−1と第2シールド部材173−2の2枚構成になった点が異なる。
第1シールド部材173−1は、蓋として機能し、上述した基板側放熱/シールド構造170の第1シールド部材173の上面部173aに対応する。ただし、第1シールド部材173−1は、上述した基板側放熱/シールド構造170の第1シールド部材173の上面部173aとは異なり、側面部173b−1を有してよい。側面部173b−1は、第2シールド部材173−2を外側から囲繞する態様で延在する。
第2シールド部材173−2は、対象の複数の電子部品171を側方から囲繞するように設けられる。第2シールド部材173−2は、上述した基板側放熱/シールド構造170の第1シールド部材173の側面部173bに対応する。ただし、第2シールド部材173−2は、上述した基板側放熱/シールド構造170の第1シールド部材173の側面部173bとは異なり、下端面が回路基板40に当接してもよい。この場合、電子部品171が収容される空間の密閉度が高まるので、シールド性が向上する。
なお、第2シールド部材173−2は、上述した基板側放熱/シールド構造170の第1シールド部材173の側面部173bと同様、回路基板40に半田付け等されるクリップ174aに保持される。これにより、第2シールド部材173−2は、回路基板40に支持される。なお、第1シールド部材173−1は、第2シールド部材173−2に対して特段固定等されなくてよいが、第1シールド部材173−1は、第2シールド部材173−2の上端面に上下方向で当接するように設けられる。これにより、第1シールド部材173−1は、第2シールド部材173−2を介して接地されるので、必要なシールド性を確保できる。
なお、クリップ174aによる保持でなく、第1シールド部材173−1又は第2シールド部材173−2と、回路基板40とが、半田接続によって接合されてもよい。この場合、部品点数の削減が可能となるとともに、回路基板40と第1シールド部材173−1又は第2シールド部材173−2との隙間を小さくできるので、ノイズに対するシールド効果を高めることが期待できる。また、この変化例は、上述した実施例に対しても適用できる。この場合も、部品点数の削減が可能となるとともに、回路基板40とシールド部材173との隙間を小さくできるので、ノイズに対するシールド効果を高めることが期待できる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
1 車両用表示装置
20 表示ユニット
30 保護カバー
40 回路基板
41 ハーネスコネクタ
42 配線コネクタ
50 ケース
50a ヒートシンク用開口部
50b ハーネスコネクタ用開口部
50c 配線コネクタ用開口部
50d 蓋
51 背面ケース
52 正面ケース
53 被係合部
54 区画壁
55 第2ノッチ
60 ヒートシンク
61 フィン
62 係合部材
63 被係合部
64 基体
64a 貫通孔
65 第1ノッチ
66 放熱シート
70 送風機
71 本体枠
72 係合部材
73 回転軸
74 翼
75 配線
80 放熱ユニット
90 防護部
91 通気孔
92 排気窓部

Claims (3)

  1. 発熱素子が実装される回路基板と、
    前記回路基板上に設けられ、前記発熱素子を覆う金属製のシールド部材と、
    前記シールド部材と前記発熱素子との間に設けられ、弾性変形した状態で保持される第1熱伝導性シートと、
    ヒートシンクと
    前記シールド部材と前記ヒートシンクとの間に設けられ、弾性変形した状態で保持される第2熱伝導性シートとを含み、
    前記第1熱伝導性シート、前記第2熱伝導性シート、及び前記ヒートシンクは、前記回路基板に垂直な方向に視て、前記発熱素子に重なる範囲内に延在する、車両用表示装置。
  2. 前記ヒートシンクは、前記第2熱伝導性シートに当接する側とは逆側に、複数の突条から構成されるフィンを有する、請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記回路基板に垂直な方向で前記フィンに対向する送風機と、
    前記回路基板、前記シールド部材、前記第1熱伝導性シート、前記第2熱伝導性シート、及び前記ヒートシンクを覆うケースとを更に含み、
    前記ケースは、前記送風機及び前記ヒートシンクを露出させる開口部を備える、請求項2に記載の車両用表示装置。
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