JP2020055081A - 油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置 - Google Patents

油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置 Download PDF

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Abstract

【課題】油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置が発生する打撃トルクの大きさの精度を高く、かつ、打撃トルクの発生周期を短くし、さらに、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の耐久性やエネルギ効率を向上することができるとともに、油量の変動の影響を受けにくい油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置を提供すること。【解決手段】ライナー7に、回転軸と平行にシリンダ部14aを形成するとともに、シリンダ部14aに開口し、シリンダ部14aを介して打撃トルクの発生時に高圧室及び低圧室となるライナー7の内部を連通させる作動油流路14cを形成し、シリンダ部14a内に、周面部に作動油の流路となる切欠部14b’を形成した円柱形状の弁体14bを回転自在となるように配設するようにしたオートリリーフ機構14を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置に関するものである。
従来、トルクレンチの打撃トルク発生装置として、騒音と振動が小さい油圧式の打撃トルク発生装置を使用した油圧式トルクレンチが、開発され、実用化されるに至っている(例えば、特許文献1〜2参照)。
図6及び図7は、この油圧式トルクレンチの一例を示したもので、この油圧式トルクレンチ1は、高圧空気の供給、停止を行うメインバルブ2と正逆回転の打撃トルクを選択的に発生させるための正逆回転切換バルブ3を有し、両バルブ2、3を介して送気される高圧空気により回転トルクを発生するロータ4を駆動するようにし、そして、ロータ4の回転トルクを打撃トルクに変換する油圧式の打撃トルク発生装置5を油圧式トルクレンチ1のケース6内に設けるようにしている。
油圧式の打撃トルク発生装置5は、ロータ4によって回転されるライナー7に形成した空洞内に作動油を充填、密閉し、ライナー7内に同軸に嵌挿した主軸8に2個(1個又は3個以上の複数個の場合もある。)の羽根挿入溝を設け、羽根挿入溝内に羽根9を嵌挿し、羽根9をばね10にて常時主軸8の外周方向に付勢してライナー7の内周面に当接するように構成する。
また、打撃トルク発生装置5には、発生する打撃トルクの大きさを調節できるように、出力調節機構11が配設されている。
そして、ロータ4によりライナー7を回転駆動することにより、ライナー7の内周面に形成した複数個のシール面と主軸8の外周面に形成したシール面及び羽根9とが合致したとき、主軸8に打撃トルクを発生させ、主軸8の先端に係合したナット等を締め付け又は弛めるものである。
ところで、従来の油圧式トルクレンチにおいて、打撃トルクの大きさを調節する出力調節機構11は、操作軸を操作することにより、打撃トルクの発生時に高圧室及び低圧室となるライナー7の内部を連通する作動油流路の大きさを調節する(具体的には、操作軸を開放側に操作して作動油流路を大きくすることにより打撃トルクの大きさが小さくなり、逆に、操作軸を閉鎖側に操作して作動油流路を小さくすることにより打撃トルクの大きさが大きくなる。)ことにより行うように構成されている。
しかしながら、操作軸を操作することにより調節される作動油流路の大きさは、油圧式トルクレンチの動作中は一定(固定)のため、以下(1)〜(4)の問題が生じていた。
(1)実際に発生する打撃トルクの大きさと設定した打撃トルクの大きさとの誤差が大きい。
(2)締付動作の開始時(締付部材の着座時)に異常な高い打撃トルクが発生しやすい。
(3)打撃トルク発生後(パルス発生後)の抵抗が大きく、打撃トルクの発生周期が長い。
(4)シール部への負荷圧力がかかりやすく耐久性が乏しい。
この問題点に対処するために、本件出願人は、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置が発生する打撃トルクの大きさの精度を高く、かつ、打撃トルクの発生周期を短くすることができる、打撃トルクの大きさを調節する出力調節機構を備えた油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置を提案した(特許文献3)。
図8〜図9は、この油圧式トルクレンチの一例を示したもので、この油圧式トルクレンチ1は、磁歪式トルク検出機構12を備え、この磁歪式トルク検出機構12の出力によってロータ4の駆動等を制御するようにしている。
ところで、この油圧式トルクレンチ1において、打撃トルクの大きさを調節する出力調節機構11は、操作軸11aを操作することにより、打撃トルクの発生時に高圧室H及び低圧室Lとなるライナー7の内部を連通する作動油流路11bの大きさを調節する(具体的には、操作軸11aを開放側に操作して作動油流路11bを大きくする(絞らない)ことにより打撃トルクの大きさが小さくなり、逆に、操作軸11aを閉鎖側に操作して作動油流路11bを小さくする(絞る)ことにより打撃トルクの大きさが大きくなる。)ことにより行うように構成されている。
さらに、この出力調節機構11は、作動油流路11bに、操作軸11a及びばね11cを介して作動油流路11bを開放する方向に付勢された弁体11dを配設するとともに、この弁体11dの後背部に打撃トルクの発生時に高圧室Hとなるライナー7の内部と連通する油室11eを形成し、締付動作の進行に従って高圧室Hの作動油の圧力が上昇すると、この高圧室Hの作動油の圧力の上昇に応じて、図9(a)から図9(b)に示すように、作動油流路11bが小さくなる(絞られる)オートリリーフ機構を備えるようにしている。
これにより、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置が発生する打撃トルクの大きさの精度を高く、かつ、打撃トルクの発生周期を短くし、さらに、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の耐久性を向上することができる。
ところで、特許文献3に開示された油圧式トルクレンチ1の打撃トルク調節装置は、上記の優れた作用効果を奏するものであるが、一方向の回転、具体的には、正転時(締付時)のみしか機能せず、他方向の回転、具体的には、逆転時(弛め時)には機能せず、上記作用効果を奏するものではなかった。
この問題点に対処するために、本件出願人は、両方向の回転時、すなわち、正転時(締付時)及び逆転時(弛め時)に、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置が発生する打撃トルクの大きさの精度を高く、かつ、打撃トルクの発生周期を短くし、さらに、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の耐久性を向上することができる油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置を提案した(特許文献4)。
図10〜図11は、この油圧式トルクレンチの一例を示したもので、この油圧式トルクレンチ1に備えられた打撃トルクの大きさを調節する出力調節機構11は、打撃トルクの発生時に高圧室H及び低圧室Lとなるライナー7の内部を連通する作動油流路11bを形成し、作動油流路11bに作動油流路11bを開放する方向に付勢された弁体15dを配設するとともに、弁体15dの後背部に主軸8の羽根挿入部8aとライナ蓋7a、7bに形成された流路7c、7dを介して連通する油室15eを形成し、高圧室Hの作動油の圧力の上昇に伴って上昇する主軸8の羽根挿入部8aの作動油の圧力の上昇に応じて、作動油流路11bが小さくなる(図11の上側に示す状態。)オートリリーフ機構15を備えるようにしている。
弁体15dは、作動油流路15bを挟み対向するように配設された2個の弁体15dからなり、ばね15cを介して作動油流路15bを開放する方向に付勢されている。
ここで、2個の弁体15dの動作が安定するように、一方の弁体15d(図10(a)において右側の弁体15d)を中実に、他方の弁体15d(図10(a)において左側の弁体15d)を有底筒状にそれぞれ形成し、右側の中実に形成した弁体15dに、左側の有底筒状に形成した弁体15dの筒状部に挿入されるばね受け兼ガイド15fを突設するようにしている。
そして、2個の弁体15dを作動油流路11bを挟み対向するように配設するとともに、各弁体15dの後背部に、主軸8の羽根挿入部8aとライナ上蓋7a及び下蓋7bに形成された流路7c、7dを介して連通する油室15eを形成し、高圧室Hの作動油の圧力の上昇に伴って上昇する主軸8の羽根挿入部8aの作動油の圧力の上昇に応じて、2個の弁体15dが作動油流路11bが小さくなる(絞られる)ように移動するようにしている。
実開平3−40076号公報 特開平6−297349号公報 特開2009−83090号公報 特開2010−199790号公報
ところで、特許文献3及び特許文献4に開示された油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置は、上記の優れた作用効果を奏するものであるが、打撃トルクの大きさを調節する出力調節機構11にばね11c、15cを用いているため、耐久性に問題があり、また、作動油流路の開放時の大きさに制約があるため、十分なエネルギ効率の向上効果が得にくく、さらに、作動油の圧力によって作動油の流量を調節するものであるため、油量の変動の影響を受けやすいという問題があった。
本発明は、特許文献3及び特許文献4に開示された油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置が有する、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置が発生する打撃トルクの大きさの精度を高く、かつ、打撃トルクの発生周期を短くできるという利点を享有しながら、さらに、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の耐久性やエネルギ効率を向上することができるとともに、油量の変動の影響を受けにくい油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置は、ロータにより回転されるライナーと、該ライナーの内部に配設した主軸及び羽根とを備えた油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置において、前記ライナーに、回転軸と平行にシリンダ部を形成するとともに、該シリンダ部に開口し、シリンダ部を介して打撃トルクの発生時に高圧室及び低圧室となるライナーの内部を連通させる作動油流路を形成し、前記シリンダ部内に、周面部に作動油の流路となる切欠部を形成した円柱形状の弁体を回転自在となるように配設し、前記ライナーの回転から得られる弁体の公転による遠心力と、パルス発生時のライナーの急制動から得られる弁体の自転による慣性力とによって、弁体のシリンダ部内での回転位置が変化するようにし、前記弁体のシリンダ部内での回転位置が変化することにより、シリンダ部の作動油流路の開口と弁体の切欠部の重なり面積を変化させて、作動油流路及び弁体の切欠部を介する高圧室側から低圧室側への作動油の流量を調節するオートリリーフ機構を備えるようにしたことを特徴とする。
この場合において、前記弁体の両端部をそれぞれ鋼球によって支持するようにすることができる。
本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置によれば、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置が発生する打撃トルクの大きさの精度を高く、かつ、打撃トルクの発生周期を短くし、さらに、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の耐久性やエネルギ効率を向上することができるとともに、油量の変動の影響を受けにくくすることができる。
また、弁体の両端部をそれぞれ鋼球によって支持するようにすることにより、弁体の回転動作を円滑にすることができる。
本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置の一実施例を示す全体正面断面図である。 同油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置の動作説明図である。 油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置の弁体の説明図で、(a)は全体図、(b)は(a)のA−A、B−B及びC−C断面図である。 出力特性図を示し、(a)は従来例(特許文献4)の場合を、(b)は実施例の場合を、それぞれ示す。 出力特性図を示し、(a)は従来例(特許文献4)の場合を、(b)は実施例の場合を、それぞれ示す。 従来の油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置を示す全体正面断面図である。 従来の油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置を示す全体正面断面図である。 従来の油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置を示す全体正面断面図である。 同油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置の要部の説明図で、(a)は締付動作の開始時の要部正面断面図、(b)は締付動作の進行時の要部正面断面図、(c)は(a)のA−A断面図、(d)は(a)のB−B断面図ある。 従来の油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置を示し、(a)は正面断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 同油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置の動作説明図である。
以下、本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図3に、本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置の一実施例を示す。
この油圧式トルクレンチ1は、磁歪式トルク検出機構12を備え、この磁歪式トルク検出機構12の出力によってロータ4の駆動等を制御するようにしている。
また、打撃トルクの大きさを調節する出力調節機構11は、操作軸11aを操作することにより、打撃トルクの発生時に高圧室H及び低圧室Lとなるライナー7の内部を連通する作動油流路11bの大きさを調節する(具体的には、操作軸11aを開放側に操作して作動油流路11bを大きくする(絞らない)ことにより打撃トルクの大きさが小さくなり、逆に、操作軸11aを閉鎖側に操作して作動油流路11bを小さくする(絞る)ことにより打撃トルクの大きさが大きくなる。)ことにより行うように構成されている。
そして、この油圧式トルクレンチ1は、ライナー7に、回転軸と平行にシリンダ部14aを形成するとともに、シリンダ部14aに開口し、シリンダ部14aを介して打撃トルクの発生時に高圧室及び低圧室となるライナーの内部を連通させる作動油流路14cを形成し、シリンダ部14a内に、周面部に作動油の流路となる切欠部14b’を形成した円柱形状の弁体14bを回転自在となるように配設し、ライナー7の回転から得られる弁体14bの公転による遠心力と、パルス発生時のライナー7の急制動から得られる弁体14bの自転による慣性力とによって、弁体14bのシリンダ部14a内での回転位置が変化するようにする。
そして、弁体14bのシリンダ部14a内での回転位置が変化することにより、シリンダ部14aの作動油流路14cの開口と弁体14bの切欠部14b’の重なり面積を変化させて、作動油流路14c及び弁体14bの切欠部14b’を介する高圧室H側から低圧室L側への作動油の流量を調節するオートリリーフ機構14を備えるようにしている。
このオートリリーフ機構14に用いられる弁体14bは、図3に示すように、柱形状の素材の周面部に作動油の流路となる切欠部14b’を形成することによって、その重心が中心軸から偏倚するようにしている。
なお、本実施例において、切欠部14b’は、2つの仕切り壁によって3つに区画するようにしているが、区画することなく1つの切欠部として構成することもできる。
これにより、ライナー7が回転しているときは、ライナー7の回転から得られる弁体14bの公転による遠心力によって、弁体14bのシリンダ部14a内での回転位置が、弁体14bの切欠部14b’がライナー7の回転軸の中心側を向くように位置し(図2の下側に示す状態。)、これにより、シリンダ部14aの作動油流路14cの開口と弁体14bの切欠部14b’の重なり面積が大きくなり、作動油流路14c及び弁体14bの切欠部14b’を介する作動油の流量が制限されない。
一方、パルス発生時のライナー7の急制動から得られる弁体14bの自転による慣性力とによって、弁体14bの切欠部14b’がライナー7の回転軸の中心側以外の方向を向くように弁体14bのシリンダ部14a内での回転位置が変化し(図2の上側に示す状態。)、これにより、シリンダ部14aの作動油流路14cの開口と弁体14bの切欠部14b’の重なり面積が小さくなり(又は実質的になくなり)、作動油流路14c及び弁体14bの切欠部14b’を介する作動油の流量を制限する。
この作動油の流量の制限度合いは、パルス発生時のライナー7の制動の大きさによって変化するため、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置が発生する打撃トルクの大きさの精度を高く、かつ、打撃トルクの発生周期を短くし、作業効率を高めることができる。
また、柱形状の素材からなる弁体14bは、鋼棒に、例えば、クロムメッキ等を施すことによって、耐摩耗性等の機械的特性を向上することができるが、さらに、弁体14bの両端部14b”をそれぞれ鋼球14dによって支持するようにすることができる。
これにより、弁体14bの回転動作を円滑にすることができる。
そして、この油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置は、両方向の回転時、すなわち、正転時(締付時)及び逆転時(弛め時)に、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置が発生する打撃トルクの大きさの精度を高く、かつ、打撃トルクの発生周期を短くし、さらに、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の耐久性を向上することができることに加え、以下の作用効果を奏する。
(1)従来の油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置は、打撃トルクの大きさを調節する出力調節機構11にばね11c、15cを用いていたが、この油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置は、このようなばねを用いていないため、耐久性を向上することができる。
(2)従来の油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置は、作動油流路の開放時の大きさに制約があったが、この油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置は、そのような制約がないため、エネルギ効率を向上することができる(ロータ4(エアモータ)に0.6MPaの高圧空気を供給した場合における、図4(a)の従来例(特許文献4)に比べて、図4(b)の実施例は、締付作業に要する時間を、0.87秒から0.76秒に短縮することができた。)。
(3)従来の油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置は、作動油の圧力によって作動油の流量を調節するものであるため、油量の変動の影響を受けやすかったが、この油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置は、作動油の圧力にかかわらず作動油の流量を調節することができるため、油圧式トルクレンチの長期間の使用による作動油の漏出等による油量の変動の影響を受けにくく、長期間に亘って安定した稼働状態を維持することができる(作動油の充填量を標準より0.8ml少なくし、ロータ4(エアモータ)に0.5MPaの高圧空気を供給した場合における、図5(a)の従来例(特許文献4)に比べて、図5(b)の実施例は、締付作業に要する時間を、1.18秒から0.93秒に短縮することができた。)。
以上、本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、例えば、高圧空気により回転トルクを発生するロータ4(エアモータ)に代えて、電気モータを用いるようにしたり、その駆動等の制御を、磁歪式トルク検出機構12等のトルク検出機構の出力によって行うようにすることに代えて、図7に開示された従来の油圧式トルクレンチと同様、出力調節機構11にリリーフバルブBを配設し、締付動作が進行して高圧室Hの作動油の圧力(打撃トルク)が設定した大きさに達したときに、リリーフバルブBが開放され、作動油の圧力をシャットオフバルブ機構13に伝達することによって行うようにする等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置は、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置が発生する打撃トルクの大きさの精度を高く、かつ、打撃トルクの発生周期を短くし、さらに、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の耐久性やエネルギ効率を向上することができるとともに、油量の変動の影響を受けにくいという特性を有することから、油圧式の打撃トルク発生装置を使用した油圧式トルクレンチの用途に好適に用いることができる。
1 油圧式トルクレンチ
2 メインバルブ
3 正逆回転切換バルブ
4 ロータ
5 打撃トルク発生装置
6 ケース
7 ライナー
7a ライナ上蓋
7b ライナ下蓋
7c 流路
7d 流路
8 主軸
8a 羽根挿入部
9 羽根
10 ばね
11 出力調節機構
11a 操作軸
11b 作動油流路
11c ばね
11d 弁体
11e 油室
12 磁歪式トルク検出機構
13 シャットオフバルブ機構
14 オートリリーフ機構
14a シリンダ部
14b 弁体
14b’ 切欠部
14c 作動油流路(開口)
14d 鋼球
15 オートリリーフ機構
15b 作動油流路
15c ばね
15d 弁体
15e 油室
15f ばね受け兼ガイド
B リリーフバルブ
H 高圧室
L 低圧室

Claims (2)

  1. ロータにより回転されるライナーと、該ライナーの内部に配設した主軸及び羽根とを備えた油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置において、
    前記ライナーに、回転軸と平行にシリンダ部を形成するとともに、該シリンダ部に開口し、シリンダ部を介して打撃トルクの発生時に高圧室及び低圧室となるライナーの内部を連通させる作動油流路を形成し、
    前記シリンダ部内に、周面部に作動油の流路となる切欠部を形成した円柱形状の弁体を回転自在となるように配設し、
    前記ライナーの回転から得られる弁体の公転による遠心力と、パルス発生時のライナーの急制動から得られる弁体の自転による慣性力とによって、弁体のシリンダ部内での回転位置が変化するようにし、
    前記弁体のシリンダ部内での回転位置が変化することにより、シリンダ部の作動油流路の開口と弁体の切欠部の重なり面積を変化させて、作動油流路及び弁体の切欠部を介する高圧室側から低圧室側への作動油の流量を調節する
    オートリリーフ機構を備えるようにした
    ことを特徴とする油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置。
  2. 前記弁体の両端部をそれぞれ鋼球によって支持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の油圧式トルクレンチの打撃トルク調節装置。
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