JP2020053571A - バリスタを実装した電気機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】バリスタの破片が電気機器の開口部から外部へ飛散することを防止する。【解決手段】電気機器100は、開口部550が設けられた外装100aと、外装の内部に設けられ、商用電源600に接続される基板700、2500と、基板に実装されたバリスタVzと、基板に実装されたラインフィルタC1、T1と、を備え、開口部は、バリスタの電極72、73に直交する所定の方向に設けられており、バリスタの中心に頂点Pを有し、所定の方向に高さを有し、所定の立体角θを有する円錐形状の範囲ARが開口部に交差しないように、ラインフィルタは、所定の方向においてバリスタと開口部の間に配置されている。【選択図】図5

Description

本発明は、バリスタが実装された基板を備える電気機器に関する。
画像形成装置の低圧電源等の電気回路基板には、雷サージや過大な電圧サージ等から基板上の回路を保護する目的で、バリスタに代表されるようなサージ吸収特性を持った電子部品が設けられている。このようなサージ吸収を目的とした電子部品は、異常電圧の印加が度重なるようなレアケースにおいては次第に劣化して部品の飛散を伴う故障を起こす場合がある。部品の飛散を伴う故障を起こすような最終段階まで電子部品の劣化が進むことは極めて稀ではあるものの、部品の飛散を想定しておく必要がある。一方、画像形成装置に用いられる電気回路基板周辺部には、発熱部品が集中するため、冷却用の開口部(ルーバー)が設けられることが多い。すなわち、冷却用の開口部とバリスタは隣接する場合が多いので、破損した電子部品の破片が風路を通って開口部から装置の外に出るケースを確実に回避することが求められる。
破損した電子部品の破片が風路を通って開口部から装置の外に出るケースを回避するための従来の技術は、大きく2つに分かれる。1つは、バリスタと開口部の距離を遠ざける方法である。もう1つは、バリスタの破片が外部へ飛散することを直接的に防止する方法である。後者の従来技術として、特許文献1は、一面が開放された金属ケースでバリスタを覆うことを開示している。また、後者の別の従来技術として、目隠し構造のルーバーや、穴の細かいルーバーを用いる方法がある。図7は、バリスタの飛散を防ぐ従来の画像形成装置1100の断面図である。従来の画像形成装置1100は、バリスタが実装された電気回路基板3500と、吸気用の開口部として通気ルートが入り組んだ目隠し構造の吸気ルーバー111と、冷却ファン113と、排気用の開口部として穴の細かい排気ルーバー112が設けられている。目隠し構造の吸気ルーバー111及び穴の細かい排気ルーバーは、バリスタの飛散した破片が画像形成装置1100の外部へ出ることを防止する。
特開2008−198969号公報
しかし、バリスタと開口部の距離を遠ざける方法では、バリスタを実装する位置が制約され、画像形成装置の大型化につながる。特許文献1に開示されているように金属ケースでバリスタを覆う場合も、電気回路基板上におけるバリスタの専有面積がケースの分だけ広くなるため電気回路基板自体が大きくなり、画像形成装置の小型化の妨げとなる。 また、図7に示すような目隠し構造の吸気ルーバー111及び穴の細かい排気ルーバー112の場合、通気性が損なわれ、電気回路基板の冷却に関して不利になる。特に、図7に示すように冷却ファン113が吸気ルーバー111から遠く離れている場合、通気性が低い吸気ルーバー111のために、画像形成装置1100の外部から内部へ引き込まれる空気の量が低下する。そのため、別の冷却ファンを追加したり大型の冷却ファンを設けたりする必要があり、画像形成装置1100の大型化につながる。
そこで、本発明は、電気機器を大型化することなく、バリスタが故障した際にバリスタの破片が電気機器の開口部から外部へ飛散することを防止する電気機器を提供する。
本発明の一実施例による開口部が設けられた外装を有する電気機器において、
前記外装の内部に設けられ、商用電源に接続される基板と、
前記基板に実装されたバリスタと、
前記基板に実装されたラインフィルタと、
を備え、
前記開口部は、前記バリスタの電極に直交する所定の方向に設けられており、
前記バリスタの中心に頂点を有し、前記所定の方向に高さを有し、所定の立体角θを有する円錐形状の範囲が前記開口部に交差しないように、前記ラインフィルタは、前記所定の方向において前記バリスタと前記開口部の間に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、電気機器を大型化することなく、バリスタが故障した際にバリスタの破片が電気機器の開口部から外部へ飛散することを防止することができる。
画像形成装置の断面図。 画像形成装置の制御システムのブロック図。 バリスタの説明図。 画像形成装置に設けられた従来のプリント基板の断面図。 画像形成装置に設けられた実施例1のプリント基板の断面図。 画像形成装置に設けられた実施例2のプリント基板の断面図。 バリスタの飛散を防ぐ従来の画像形成装置の断面図。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。
(画像形成装置)
以下、電気機器の一例として画像形成装置100を用いて実施例1を説明する。画像形成装置100は、記録媒体(以下、転写材という)Sに画像を形成する。図1は、画像形成装置100の断面図である。以下の説明において、画像形成装置100の下から上へ向かう鉛直方向をZ方向と定義し、画像形成装置100の左から右へ向かう水平方向をY方向と定義し、画像形成装置100の前側から後ろ側へ向かう水平方向をX方向と定義する。画像形成装置100は、電子写真方式を用いて記録媒体にカラー画像を形成するフルカラープリンタである。しかし、画像形成装置100は、フルカラープリンタに限定されるものではなく、例えば、電子写真複写機、カラーLEDプリンタ、MFP(複合機)、ファクシミリ装置又は印刷機であってもよい。画像形成装置100は、カラー画像を形成するカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像を形成するモノクロ画像形成装置であってもよい。画像形成方法は、電子写真方式に限らず、静電記録方式、インクジェット方式などであってもよい。画像形成装置100は、イエロー色の画像を形成する画像形成部1Yと、マゼンタ色の画像形成部1Mと、シアン色の画像形成部1Cと、ブラック色の画像形成部1Kの4つの画像形成部(画像形成ユニット)を備えている。これら4つの画像形成部1Y、1M、1C、1Kは一定の間隔において一列に配置される。
画像形成部1Y、1M、1C、1Kには、それぞれ像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)2Y、2M、2C、2Kが設置されている。各感光ドラム2Y、2M、2C、2Kの周囲には、一次帯電器3Y、3M、3C、3K、現像装置4Y、4M、4C、4K、転写手段としての転写ローラ5Y、5M、5C、5K、ドラムクリーナ装置6Y、6M、6C、6Kがそれぞれ配置されている。一次帯電器3Y、3M、3C、3Kと現像装置4Y、4M、4C、4Kとの間の下方には、レーザー露光装置7が設けられている。
現像装置4Y、4M、4C、4Kには、それぞれイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、ブラックトナーが収納されている。各感光ドラム2Y、2M、2C、2Kは、負帯電のOPC感光体でアルミニウム製のドラム基体上に光導電層を有しており、駆動装置(不図示)によって矢印方向(図1における時計回り方向)に所定のプロセススピードで回転駆動される。一次帯電手段としての一次帯電器3Y、3M、3C、3Kは、帯電バイアス電源(不図示)から印加される帯電バイアスによって各感光ドラム2Y、2M、2C、2Kの表面を負極性の所定電位に均一に帯電する。現像装置4Y、4M、4C、4Kは、感光ドラム2Y、2M、2C、2K上に形成される各静電潜像に各色のトナーを付着させてトナー像として現像(可視像化)する。一次転写手段としての転写ローラ5Y、5M、5C、5Kは、一次転写部32Y、32M、32C、32Kで中間転写ベルト8を介して感光ドラム2Y、2M、2C、2Kに当接可能に配置されている。ドラムクリーナ装置6Y、6M、6C、6Kは、感光ドラム2上で一次転写後に残留した転写残トナーを、感光ドラム2Y、2M、2C、2Kから除去するためのクリーニングブレードを有する。
中間転写ベルト8は、感光ドラム2Y、2M、2C、2Kの上面側に配置されている。中間転写ベルト8は、二次転写部34側に配置されて中間転写ベルト8に駆動力を付与する二次転写対向ローラ10と一次転写部32Y〜32Kを挟んで対向側に配置され中間転写ベルト8に張力を付与するテンションローラ11とによって張架されている。二次転写対向ローラ10は、二次転写部34において、中間転写ベルト8を介して二次転写ローラ12と当接可能に配置されている。中間転写ベルト8は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム等のような誘電体樹脂によって構成されている。中間転写ベルト8は、感光ドラム2Y、2M、2C、2Kとの対向面側に形成された一次転写面としての下部平面8aを、二次転写ローラ12側を下方にして傾斜して配置されている。すなわち、中間転写ベルト8は、感光ドラム2Y、2M、2C、2Kの上面に移動可能に対向配置されて感光ドラム2との対向面側に形成された一次転写面としての下部平面8aを、二次転写部34側が下方となるように傾斜して配置されている。
二次転写対向ローラ10は、二次転写部34にて中間転写ベルト8を介して二次転写ローラ12と当接可能に配置されている。また、無端状の中間転写ベルト8の外側で、テンションローラ11の近傍には、中間転写ベルト8の表面に残った転写残トナーを除去して回収するベルトクリーニング装置13が配置されている。また、二次転写部34よりも転写材Sの搬送方向の下流側には、定着装置16が縦パス構成で配置されている。レーザー露光装置7は、与えられる画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応した発光を行うレーザー光源、ポリゴンミラー及び反射ミラーから構成される。レーザー露光装置7は、各感光ドラム2a、2b、2c、2Kに露光をすることによって、各一次帯電器3Y、3M、3C、3Kで帯電された各感光ドラム2Y、2M、2C、2Kの表面に画像情報に応じた各色の静電潜像を形成する。
次に、画像形成装置100による画像形成動作を説明する。画像形成開始信号が発せられると、所定のプロセススピードで回転駆動される各画像形成部1Y,1M,1C,1Kの各感光ドラム2Y、2M、2C、2Kは、それぞれ一次帯電器3Y、3M、3C、3Kによって一様に負極性に帯電される。そして、レーザー露光装置7は、外部から入力されるカラー色分解された画像信号をレーザー発光素子からレーザー光を出射する。レーザー光は、ポリゴンミラー及び反射ミラーを経由し各感光ドラム2Y、2M、2C、2K上に各色の静電潜像を形成する。
そして、まず感光ドラム2Y上に形成された静電潜像に、感光ドラム2Yの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4Yによって、イエローのトナーを付着させてトナー像として可視像化する。イエローのトナー像は、感光ドラム2Yと転写ローラ5Yとの間の一次転写部32Yにて、一次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写ローラ5Yによって、回転する中間転写ベルト8上に一次転写される。
イエローのトナー像が転写された中間転写ベルト8は、画像形成部1Mへ移動される。そして、画像形成部1Mにおいても、同様にして、感光ドラム2Mに形成されたマゼンタのトナー像が、中間転写ベルト8上のイエローのトナー像上に重ね合わせて、一次転写部32Mにて転写される。この時、各感光ドラム2Y、2M、2C、2K上に残留した転写残トナーは、ドラムクリーナ装置6Y、6M、6C、6Kに設けられたクリーナブレード等により掻き落とされ、回収される。以下、同様にして、中間転写ベルト8上に重畳転写されたイエロー、マゼンタのトナー像上に画像形成部1C、1Kの感光ドラム2C、2Kで形成されたシアン、ブラックのトナー像を一次転写部32C、32Kにて順次重ね合わせる。このようにして、フルカラーのトナー像が中間転写ベルト8上に形成される。
転写材(用紙)Sは、給送カセット17から搬送パス18を通してレジストレーションローラ19へ搬送される。中間転写ベルト8上のフルカラーのトナー像先端が、二次転写対向ローラ10と二次転写ローラ12の間の二次転写部34へ移動されるタイミングに合わせて、転写材Sは、レジストレーションローラ19によって二次転写部34へ搬送される。中間転写ベルト8上のフルカラーのトナー像は、二次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された二次転写ローラ12によって、二次転写部34へ搬送された転写材Sへ一括して二次転写される。
フルカラーのトナー像が形成された転写材Sは、定着装置16へ搬送されて、フルカラーのトナー像が加熱及び加圧されて転写材Sの表面に熱定着された後、排出ローラ21によって本体上面の排出トレイ22上へ排出され、一連の画像形成動作を終了する。なお、中間転写ベルト8上に残った二次転写残トナーは、ベルトクリーニング装置13によって除去されて回収される。以上が片面画像形成時の画像形成動作である。
続いて、画像形成装置100による両面画像形成動作を説明する。両面画像形成動作において、片面に画像が形成された転写材Sが定着装置16へ搬送されるところまでは、片面画像形成動作と同様である。フルカラーのトナー像が加熱及び加圧されて転写材Sの表面に熱定着された後、排出ローラ21によって本体上面の排出トレイ22上へ転写材Sの大部分が排出された状態で、排出ローラ21の回転を停止する。その際、転写材Sの後端位置が反転可能位置42に到達しているように、転写材Sが停止している。
つづいて、排出ローラ21が通常の回転方向と反対の回転方向へ逆回転され、停止されていた転写材Sは、両面ローラ40、41を備えた両面パス23へ搬送される。排出ローラ21が逆回転されることによって、転写材Sは、反転可能位置42に位置していた転写材Sの後端を先端として両面ローラ40へ搬送される。その後、両面ローラ40によって転写材Sが両面ローラ41へ搬送され、両面ローラ40、41によってレジストレーションローラ19へ向かって転写材Sが搬送される。その間に画像形成開始信号を発生させ、片面画像形成時と同様、中間転写ベルト8上のフルカラーのトナー像先端が、二次転写対向ローラ10と二次転写ローラ12の間の二次転写部34へ移動される。レジストレーションローラ19は、中間転写ベルト8上のフルカラーのトナー像先端が二次転写部34へ移動されるタイミングに合わせて、転写材Sを二次転写部34へ搬送する。二次転写部34にてトナー像先端と転写材Sの先端を一致させ、トナー像を転写させた以降は、片面画像形成動作と同様に、定着装置16によって転写材S上のトナー像が定着される。両面に画像が形成された転写材Sは、排出ローラ21によって排出トレイ22上へ排出されて、一連の両面画像形成動作を終了する。
(基本制御部)
図2は、画像形成装置100の制御システムのブロック図である。画像形成装置100は、CPU171を含む基本制御部110を有する。CPU171は、ROM174、RAM175、不揮発性メモリ176、I/Oポート173及びアナログI/F180にアドレスバス及びデータバスによって接続されている。ROM174は、制御プログラムを保存している。RAM175は、制御を行うために必要なデータを保存する。不揮発性メモリ176は、画像形成装置100の電源装置500がOFFされてもデータを保存することができる。
電源装置500は、制御用電源部(不図示)及び負荷用電源部(不図示)を有する。制御用電源部(不図示)は、基本制御部110のCPU171、アナログI/F180及び転写材Sの位置を検出するセンサ(不図示)へ比較的低い電圧レベル(一般的に3.3〜5V)の制御用DC電源を供給する。負荷用電源部(不図示)は、モータ及びクラッチ等の駆動負荷(不図示)へ比較的高い電圧レベル(一般的に24V)の負荷用DC電源を供給する。電源装置500の実装部品及び冷却ファン540の位置関係は、図4を参照して後述する。
I/Oポート173は、モータ及びクラッチ等の駆動負荷(不図示)、転写材Sの位置を検出するセンサ(不図示)及び定着装置16に接続されている。CPU171は、ROM174に保存された制御プログラムに従ってI/Oポート173を介して順次入出力の制御を行い、画像形成動作を実行する。CPU171は、操作部172に電気的に接続されている。CPU171は、操作部172の表示手段及びキー入力手段を制御する。操作者は、キー入力手段を通して、画像形成動作モードの切り替え及び表示手段の表示画面の切り替えをCPU171へ指示することができる。CPU171は、画像形成装置100の状態及びキー入力手段によって設定される画像形成動作モードの値を表示手段に表示させる。CPU171は、外部I/F処理部400、画像メモリ部300及び画像形成制御部200に電気的に接続されている。外部I/F処理部400は、PC等の外部機器とCPU171の間で画像データ及び処理データを送受信する。画像メモリ部300は、画像の伸張処理及び画像データの一時的蓄積処理を行う。画像形成制御部200は、画像メモリ部300から転送されたライン画像データを処理する。レーザー露光装置7は、画像形成制御部200によって処理された画像データに従って感光ドラム2を露光する。基本制御部110は、定着装置16に電気的に接続されている。
(バリスタ)
電源装置500には、円板型のバリスタVzが設けられている。バリスタVzは、電源装置500及び基本制御部110を雷サージや過大な電圧サージ等の突発的な高電圧から保護するためのサージ吸収特性を有する電子部品である。図3は、バリスタVzの説明図である。図3(a)は、YZ平面に平行な平面におけるバリスタVzの断面図である。図3(b)は、YX平面に平行な平面におけるバリスタVzの断面図である。バリスタVzは、半導体セラミックス71、電極72、73、リード線74、75及び外装76とからなる。半導体セラミックス71は、非直線性抵抗特性を有する。二つの電極72、73は、半導体セラミックス71を挟むように設けられている。リード線74、75は、二つの電極72、73のそれぞれにはんだ付けされている。外装76は、半導体セラミックス及び電極を覆う。バリスタVzは、二つのリード線74、75間の電圧が低い時に電気抵抗が高く、ある程度以上に電圧が高くなると急激に電気抵抗が低くなる性質を有する。
バリスタVzは、故障すると、バリスタVzの半導体セラミックス71、電極72、73、リード線(端子)74、75、外装76等の部品が飛散することがある。図3(c)、図3(d)及び図3(e)は、バリスタVzの部品の飛散を伴う故障時に部品が飛散する方向と範囲ARを示す図である。図3(c)は、YX平面に平行な平面におけるバリスタVzの断面図である。図3(d)は、バリスタVzからの距離LxでYZ平面に平行な平面内の円形の範囲ARを示す図である。図3(e)は、XZ平面に平行な平面におけるバリスタVzの断面図である。本実施例において、バリスタVzは、円形状の電極72、73の面がYZ平面に平行に配置され、リード線74、75がY軸方向に平行に延在している。
前述したように、バリスタVzは、異常電圧の印加が度重なるようなレアケースにおいて部品の飛散を伴う故障を起こすことがある。図3(c)に示すYX平面において、バリスタVzの破片は、実験的に、バリスタVzの略中心を頂点Pとし、円形状の電極72,73に直交するX軸方向に高さを有し、立体角θを有する範囲AR内に飛散することがわかっている。図3(e)に示すXZ平面においても、バリスタVzの破片は、実験的に、バリスタVzの略中心を頂点Pとし、円形状の電極72,73に直交するX軸方向に高さを有し、立体角θを有する範囲AR内に飛散することがわかっている。すなわち、バリスタVzの略中心を頂点Pとし、X軸方向に高さを有し、立体角θを有する円錐形状の空間の範囲AR内に破片が飛散する。このため、例えば、図3(d)に示すように、バリスタVzからの距離LxでYZ平面に平行な平面内においては、半径Lx×tan(θ/2)の円の範囲AR内に破片が飛散する。
電源装置500に設けられる従来の電気回路基板(以下、プリント基板という)1500を説明する。図4は、画像形成装置100に設けられた従来のプリント基板1500の断面図である。図4(a)は、図1の画像形成装置100においてY方向におけるレーザー露光装置7の左側に配置された従来のプリント基板1500の一部の実装部品と冷却部品としての冷却ファン540の位置関係を示すXZ平面に平行な平面における断面図である。図4(b)は、図4(a)のIVB−IVB線における画像形成装置100に設けられた従来のプリント基板1500の断面図である。
プリント基板1500は、一般的なコネクタとしてのAC入力部501を介して商用電源600(図2)に接続される電源基板である。プリント基板1500は、各種ラインフィルタに接続されたパターンP_H及びパターンP_Nが形成されている。ラインフィルタは、アクロス・ザ・ラインコンデンサC1及びコモンモードチョークコイルT1を含む。AC入力部501で、商用電源600のH(ホット)端子(L(ライブ)端子)(第一端子)は、プリント基板のパターンP_H(第一パターン)に接続される。AC入力部501で、商用電源600のN(ニュートラル)端子(コールド端子)(第二端子)は、プリント基板のパターンP_N(第二パターン)に接続される。AC入力部501から下流へ向かって、アクロス・ザ・ラインコンデンサC1、バリスタVz及びコモンモードチョークコイルT1の順で、パターンP_H及びP_Nに電気的に接続されている。アクロス・ザ・ラインコンデンサC1、バリスタVz及びコモンモードチョークコイルT1のそれぞれは、商用電源600のH端子に接続されるパターンP_Hと商用電源600のN端子に接続されるパターンP_Nの間に接続される。コモンモードチョークコイルT1の下流で、パターンP_H及びP_Nは、制御用電源部及び負荷用電源部の実装部品に電気的に接続されている。
アクロス・ザ・ラインコンデンサC1は、プリント基板1500に対するノーマルモードノイズを吸収するために実装されるラインフィルタである。アクロス・ザ・ラインコンデンサC1は、商用電源600のH端子とN端子の間の耐電圧が要求されるため、一般的に三辺がそれぞれ3cm程度の比較的大きい直方体の部品である。バリスタVzは、商用電源600のH端子とN端子の間に雷などの過大な電圧が印加された場合に、プリント基板1500に印加される電圧を吸収するために実装される保護素子である。バリスタVzは、一般的に直径1cm程度の円板形状の部品である。コモンモードチョークコイルT1は、プリント基板1500に対するコモンモードノイズを吸収するために実装されるラインフィルタである。コモンモードチョークコイルT1も、駆動電流により芯線が太く且つノイズ吸収用に巻き数が増えるため、一般的に直径3cm程度の比較的大きい円柱型部品である。なお、バリスタVzをコモンモードチョークコイルT1の下流に配置すると、商用電源600に過大な電圧が印加された場合に、コモンモードチョークコイルT1のインダクタンス成分がその電圧をさらに上昇させ、バリスタVzが壊れやすくなる。したがって、上述の位置関係が一般的である。すなわち、バリスタVzは、AC入力部501の近傍に実装される。
また、プリント基板1500には、多くの発熱部品が設けられている。例えば、コモンモードチョークコイルT1は、抵抗成分×駆動電流のワット数で発熱する。AC/DCスイッチング電源である制御用電源部及び負荷用電源部は、スイッチング損失によって発熱する。したがって、プリント基板1500を冷却するために、プリント基板1500の近傍に冷却ファン540が配置されている。冷却ファン540は、X軸方向においてプリント基板1500の後ろ側に配置されている。冷却ファン540は、プリント基板1500からの熱によって温められた画像形成装置100内の空気を、画像形成装置100の後ろ側の外装100bに設けられた開口部551を通して画像形成装置100の外側へ排出する。開口部551は、外装100bの内部と外部との間で空気を流通させる風路である。画像形成装置100の前側の外装100aには、バリスタVzの電極72,73に直交するX軸方向においてプリント基板1500の前側に少なくとも一つの開口部550が設けられている。開口部550は、外装100aの内部と外部との間で空気を流通させる風路である。冷却ファン540の回転時に、画像形成装置100の外側の空気が開口部550を通して画像形成装置100内へ取り込まれる。これによって、冷却ファン540回転時に、画像形成装置100の外側の空気が開口部550、プリント基板1500、冷却ファン540及び開口部551を流れ、電源装置500が冷却される。
このように、一般的に、プリント基板1500の近傍に、冷却用の風路として開口部550が設けられる。つまり、バリスタVzの近傍に開口部550が配置される場合が多い。バリスタVzが部品の飛散を伴う故障をした場合、図3(c)、図3(d)及び図3(e)に示すようにバリスタVzの中心を頂点PとしてX軸の負方向(所定の方向)へ立体角θで破片が飛散する。バリスタVzの破片は、図4(a)及び図4(b)の矢印で示す方向へ飛散する。バリスタVzの破片が飛散する円錐形状の範囲ARは、開口部550に交差する。このため、飛散した破片の大きさによっては、開口部550を通って画像形成装置100の外部へ出る懸念がある。
電源装置500に設けられる実施例1の電気回路基板(以下、プリント基板という)700を説明する。図5は、画像形成装置100に設けられた実施例1のプリント基板700の断面図である。図5(a)は、図1の画像形成装置100においてY方向におけるレーザー露光装置7の左側に配置された実施例1のプリント基板700の一部の実装部品と冷却部品としての冷却ファン540の位置関係を示すXZ平面に平行な平面における断面図である。図5(b)は、図5(a)の VB− VB線における画像形成装置100に設けられた実施例1のプリント基板700の断面図である。図5(c)は、YZ平面に平行な平面における実施例1のプリント基板700の断面図である。プリント基板700は、AC入力部501を介して商用電源600(図2)に接続され、画像形成装置100の負荷に電力を供給する電源基板である。実施例1のプリント基板700は、図4(a)及び図4(b)に示す従来のプリント基板1500と電気的な接続は同様であるが、アクロス・ザ・ラインコンデンサC1の位置が異なる。具体的には、図5(a)に示すようにXZ平面に平行でY軸方向におけるバリスタVzの略中心を通る平面内で、X軸方向におけるバリスタVzの左側にアクロス・ザ・ラインコンデンサC1が配置されている。アクロス・ザ・ラインコンデンサC1は、バリスタVzの破片が飛散する円錐形状の範囲ARが開口部550に交差しないように、バリスタVzと開口部550の間に配置されている。
アクロス・ザ・ラインコンデンサC1とバリスタVzの位置関係を説明する。バリスタVzの中心のX軸、Y軸及びZ軸の座標をLx_vz、Ly_vz及びLz_vzとする。アクロス・ザ・ラインコンデンサC1とバリスタVzの中心との距離をLx_c1とする。Y軸方向におけるアクロス・ザ・ラインコンデンサC1の右端部(Y座標の上端部)の座標をLy_c1tとし、左端部(Y座標の下端部)の座標をLy_c1bとする。Z軸方向におけるアクロス・ザ・ラインコンデンサC1の上端部(Z座標の上端部)の座標をLz_c1tとし、下端部(Z座標の下端部)の座標をLz_c1bとする。アクロス・ザ・ラインコンデンサC1を選択される部品とする。アクロス・ザ・ラインコンデンサC1の右端部の座標Ly_c1t、左端部の座標Ly_c1b、上端部の座標Lz_c1t及び下端部の座標Lz_c1bを選択される部品のサイズとする。例えば、選択される部品のサイズ、バリスタVzの中心のY軸の座標Ly_vz、Z軸の座標Lz_vz及びアクロス・ザ・ラインコンデンサC1とバリスタVzの中心との距離Lx_c1が以下の関係を満たすように設定する。
Ly_vz+Lx_c1×tan(θ/2)<Ly_c1t
Ly_vz―Lx_c1×tan(θ/2)>Ly_c1b
Lz_vz+Lx_c1×tan(θ/2)<Lz_c1t
Lz_vz―Lx_c1×tan(θ/2)>Lz_c1b
上記の関係が満たされる場合、アクロス・ザ・ラインコンデンサC1は、バリスタVzの破片が飛散する立体角θを有する円錐形の範囲ARの底面の全域を覆うことができる。なお、バリスタVzが飛散する立体角θは、耐電圧や製造業者によって差があるものの、実験的に、最大で120°程度であった。所定の立体角θは、120°以下に設定されるとよい。
選択される部品のサイズと位置関係の例を以下に示す。アクロス・ザ・ラインコンデンサC1のサイズの例は、以下の通りである。
Ly_c1t−Ly_c1b=20mm
Lz_c1t−Lz_c1b=25mm
バリスタVzとアクロス・ザ・ラインコンデンサC1の位置関係は、以下の通りである。
Lx_c1=5mm
Ly_vz=Ly_c1b+10mm
Lz_vz=Lz_c1b+12.5mm
なお、実施例1においては、X軸の負方向へバリスタVzが飛散する立体角θの円錐形の範囲ARの底面の全域(以下、立体角θの全面という)がアクロス・ザ・ラインコンデンサC1によって覆われる。しかし、前述したようにバリスタVzが飛散する円錐形状の範囲ARが開口部550に交差しないようにバリスタVzが配置されている場合、バリスタVzが飛散する立体角θの全面をアクロス・ザ・ラインコンデンサC1が必ずしも覆う必要性はない。アクロス・ザ・ラインコンデンサC1は、バリスタVzが飛散する円錐形状の範囲ARが開口部550に交差する範囲ARの一部を覆えばよい。但し、画像形成装置100の外装と外装のつなぎ合わせの部分に意図せず発生する微小な隙間からバリスタVzの破片が飛散する可能性も考えられる。このような可能性を考慮すると、実施例1のように、アクロス・ザ・ラインコンデンサC1が立体角θの全面を覆うことによってバリスタVzの破片が飛散する範囲ARを制限することが望ましい。
実施例1によれば、画像形成装置100を大型化することなく、バリスタVzが故障した際にバリスタVzの破片が画像形成装置100の開口部550から外部へ飛散することを防止できる。
以下、図6を参照して、実施例2を説明する。実施例2において、実施例1と同様の構造には、同様の参照符号を付して説明を省略する。実施例2の画像形成装置100は、実施例1と同様であるので説明を省略する。電源装置500に設けられる実施例2の電気回路基板(以下、プリント基板という)2500を説明する。実施例2のプリント基板2500は、コモンモードチョークコイルT1の配置の点で実施例1のプリント基板700と異なるが、その他の点は、実施例1のプリント基板700と同様である。図6は、画像形成装置100に設けられた実施例2のプリント基板2500の断面図である。図6(a)は、図1の画像形成装置100においてY方向におけるレーザー露光装置7の左側に配置された実施例2のプリント基板2500の一部の実装部品と冷却部品としての冷却ファン540の位置関係を示すXZ平面に平行な平面における断面図である。図6(b)は、図6(a)のVIB−VIB線に沿って取った画像形成装置100に設けられた実施例2のプリント基板2500の断面図である。図6(c)は、YZ平面に平行な平面における実施例2のプリント基板2500の断面図である。
プリント基板2500は、AC入力部501を介して商用電源600(図2)に接続可能である。実施例2のプリント基板2500は、図5に示す実施例1のプリント基板700と電気的な接続は同様であるが、コモンモードチョークコイルT1の位置が異なる。具体的には、図6(a)に示すようにXZ平面に平行でY軸方向におけるバリスタVzの略中心を通る平面内で、X軸方向におけるバリスタVzの右側にコモンモードチョークコイルT1が配置されている。コモンモードチョークコイルT1は、バリスタVzの開口部550と反対の側に配置されている。バリスタVzが故障した場合、バリスタVzの破片は、バリスタVzの電極72,73に直交するX軸の正方向(所定の方向と反対の方向)へも飛散することがある。バリスタVzの破片は、バリスタVzの略中心を頂点Pとし、X軸の正方向(所定の方向と反対の方向)に高さを有し、所定の立体角θを有する円錐形状の空間の範囲AR内に飛散することがある。そこで、コモンモードチョークコイルT1は、バリスタVzの略中心を頂点Pとし、X軸の正方向(所定の方向と反対の方向)に高さを有し、所定の立体角θを有する円錐の底面の全域を覆うように配置されている。
コモンモードチョークコイルT1とバリスタVzの位置関係を説明する。バリスタVzの中心のX軸、Y軸及びZ軸の座標をLx_vz、Ly_vz及びLz_vzとする。コモンモードチョークコイルT1とバリスタVzの中心との距離をLx_t1とする。Y軸方向におけるコモンモードチョークコイルT1の右端部(Y座標の上端部)の座標をLy_t1tとし、左端部(Y座標の下端部)の座標をLy_t1bとする。Z軸方向におけるコモンモードチョークコイルT1の上端部(Z座標の上端部)の座標をLz_t1tとし、下端部(Z座標の下端部)の座標をLz_t1bとする。コモンモードチョークコイルT1は、円柱型である。コモンモードチョークコイルT1の右端部の座標Ly_t1t、左端部の座標Ly_t1b、上端部の座標Lz_t1t及び下端部の座標Lz_t1bを選択される部品のサイズとする。例えば、選択される部品のサイズと、バリスタVzの中心のY軸の座標Ly_vz、Z軸の座標Lz_vz及びコモンモードチョークコイルT1とバリスタVzの中心との距離Lx_t1が以下の関係を満たすように設定する。
Ly_vz+Lx_t1×tan(θ/2)<Ly_t1t
Ly_vz―Lx_t1×tan(θ/2)>Ly_t1b
Lz_vz+Lx_t1×tan(θ/2)<Lz_t1t
Lz_vz―Lx_t1×tan(θ/2)>Lz_t1b
上記の関係が満たされる場合、コモンモードチョークコイルT1は、バリスタVzの破片が飛散する立体角θを有する円錐形状の範囲ARの全面を覆うことができる。実施例2は、画像形成装置100の外装と外装のつなぎ合わせの部分に意図せず発生する微小な隙間からバリスタVzの破片が飛散する可能性を考慮したものである。実施例2によれば、画像形成装置100を大型化することなく、バリスタVzが故障した際にバリスタVzの破片が画像形成装置100の外装と外装のつなぎ合わせの部分に意図せずに発生する微小な隙間から外部へ飛散することを防止できる。
実施例2においては、バリスタVzが飛散する立体角θの全面がコモンモードチョークコイルT1によって覆われる。なお、ラインフィルタは、アクロス・ザ・ラインコンデンサC1、アクロス・ザ・ラインコンデンサC2(不図示)及びコモンモードチョークコイルT1を含んでもよい。そして、AC入力部501から下流へ向かって、アクロス・ザ・ラインコンデンサC1、バリスタVz、アクロス・ザ・ラインコンデンサC2(不図示)及びコモンモードチョークコイルT1の順で配置されてもよい。この場合、バリスタVzが飛散する立体角θの全面がアクロス・ザ・ラインコンデンサC2(不図示)によって覆われてもよい。この場合も、画像形成装置100を大型化することなく、バリスタVzが故障した際にバリスタVzの破片が画像形成装置100の外装と外装のつなぎ合わせの部分に意図せずに発生する微小な隙間から外部へ飛散することを防止できる。
72、73・・・電極
100・・・画像形成装置(電気機器)
100a、100b・・・外装
700、2500・・・プリント基板
550、551・・・開口部
600・・・商用電源
AR・・・範囲
Vz・・・バリスタ
C1・・・アクロス・ザ・ラインコンデンサ(ラインフィルタ)
T1・・・コモンモードチョークコイル(ラインフィルタ)
P・・・頂点

Claims (7)

  1. 開口部が設けられた外装を有する電気機器において、
    前記外装の内部に設けられ、商用電源に接続される基板と、
    前記基板に実装されたバリスタと、
    前記基板に実装されたラインフィルタと、
    を備え、
    前記開口部は、前記バリスタの電極に直交する所定の方向に設けられており、
    前記バリスタの中心に頂点を有し、前記所定の方向に高さを有し、所定の立体角θを有する円錐形状の範囲が前記開口部に交差しないように、前記ラインフィルタは、前記所定の方向において前記バリスタと前記開口部の間に配置されていることを特徴とする電気機器。
  2. 開口部が設けられた外装を有する電気機器において、
    前記外装の内部に設けられ、商用電源に接続される基板と、
    前記基板に実装されたバリスタと、
    前記基板に実装されたラインフィルタと、
    を備え、
    前記開口部は、前記バリスタの電極に直交する所定の方向に設けられており、
    前記バリスタの中心に頂点を有し、前記所定の方向に高さを有し、所定の立体角θを有する円錐形の底面の全域を覆うように、前記ラインフィルタは、前記所定の方向において前記バリスタと前記開口部の間に配置されることを特徴とする電気機器。
  3. 前記開口部は、前記外装の前記内部と外部との間で空気を流通させるための風路であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気機器。
  4. 前記ラインフィルタは、コンデンサ又はコモンモードチョークコイルであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気機器。
  5. 前記所定の立体角は、120°以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電気機器。
  6. 前記バリスタの中心に頂点を有し、前記所定の方向と反対の方向に高さを有し、前記所定の立体角θを有する円錐形の底面の全域を覆うように、前記基板に実装された別のラインフィルタを更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電気機器。
  7. 前記電気機器は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置であり、前記基板は、前記画像形成装置の負荷に電力を供給する電源基板であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電気機器。
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