JP2020053268A - コネクタの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の中子樹脂部の各一端部が互いに重なって外側樹脂部の外部に配置される場合に、各中子樹脂部の一端部から突出する各端子の一端部の位置にばらつきが生じないようにするコネクタの製造方法を提供する。【解決手段】コネクタ1の製造方法においては、第1中子樹脂部2A、第2中子樹脂部2B及び外側樹脂部4を備えるコネクタ1を製造する。各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cは、外側樹脂部4の外部に配置されている。コネクタ1の製造方法においては、各中子樹脂部2A,2B,2Cを成形する一次成形工程と、各中子樹脂部2A,2B,2Cをインサートして外側樹脂部4を成形する二次成形工程とを行う。二次成形工程においては、外側樹脂部4の成形前から成形後まで、各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cの外周面202に挟持冶具7を装着する。【選択図】図6

Description

本発明は、端子が配置された複数の中子樹脂部と、複数の中子樹脂部を覆う外側樹脂部とを備えるコネクタの製造方法に関する。
コネクタは、種々の制御部品を制御装置に電気配線する際に用いられる。コネクタは、電気接続される複数の端子を有する。そして、複数の端子が複数段に配列される場合には、樹脂材料のインサート成形を行う際の端子の配列を容易にするために、インサート成形を段階的に行うことがある。この場合、一次成形として、各段の端子が別々に内部に配置された複数の中子樹脂部のインサート成形をそれぞれ行う。次いで、二次成形として、複数の中子樹脂部が内部に配置された外側樹脂部のインサート成形を行う。こうして、外側樹脂部内に複数の中子樹脂部が配置されたコネクタが成形される。このようなコネクタとしては、例えば、特許文献1に示されるものがある。
特開2016−154072号公報
ところで、二次成形として、複数の中子樹脂部を内部に配置して外側樹脂部のインサート成形を行う際には、外側樹脂部を成形する部位に成形型の成形面を設ける必要がある。そこで、この成形型の構成を簡単にするために、端子の一端部を突出させる、複数の中子樹脂部の一端部を、外側樹脂部によって覆わずにコネクタの表面に露出させることが考えられる。この場合には、複数の中子樹脂部の一端部は、成形型の外部に配置され、成形型の構成を簡単にすることができる。
しかしながら、この場合には、成形型内に外側樹脂部を成形し、成形型内から成形品を取り出した後に、複数の中子樹脂部の一端部を拘束するものがなくなる。そのため、外側樹脂部を構成する樹脂材料が冷されて収縮するときには、複数の中子樹脂部の一端部に、複数の中子樹脂部の一端部同士が互いに離れようとする方向に応力が作用することがある。このとき、複数の中子樹脂部の一端部から突出する複数の端子の一端部の位置にばらつきが生じ、複数の端子の電気接続に不具合が生じるおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、複数の中子樹脂部の各一端部が互いに重なって外側樹脂部の外部に配置される場合であっても、各中子樹脂部の一端部から突出する各端子の一端部の位置にばらつきが生じないようにすることができるコネクタの製造方法を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、第1端子と、
前記第1端子の両端部を除く中間部を覆う第1中子樹脂部と、
第2端子と、
前記第2端子の両端部を除く中間部を覆う第2中子樹脂部と、
互いに重なった状態の前記第1中子樹脂部及び前記第2中子樹脂部を部分的に覆う外側樹脂部と、を備え、
前記第1端子の一端部及び前記第2端子の一端部は、第1方向に沿って互いに平行に配置されており、
前記第1端子の一端部を突出させる前記第1中子樹脂部の一端部と、前記第2端子の一端部を突出させる前記第2中子樹脂部の一端部とは、前記第1方向に直交する第2方向の境界面において互いに対面して、前記外側樹脂部の外部に配置された、コネクタを製造する方法において、
前記第1端子をインサートして、前記第1中子樹脂部を成形するとともに、前記第2端子をインサートして、前記第2中子樹脂部を成形する一次成形工程と、
前記第1中子樹脂部及び前記第2中子樹脂部をインサートして、前記外側樹脂部を成形する二次成形工程と、を含み、
前記二次成形工程においては、前記外側樹脂部の成形前に、互いに対面する前記第1中子樹脂部の一端部及び前記第2中子樹脂部の一端部に挟持冶具を装着し、前記外側樹脂部の成形中に、前記挟持冶具によって前記第1中子樹脂部の一端部と前記第2中子樹脂部の一端部とを挟み込み、前記外側樹脂部の成形後に、互いに対面する前記第1中子樹脂部の一端部及び前記第2中子樹脂部の一端部から前記挟持冶具を取り外す、コネクタの製造方法にある。
本発明の他の態様は、第1端子と、
前記第1端子の両端部を除く中間部を覆う第1中子樹脂部と、
第2端子と、
前記第2端子の両端部を除く中間部を覆う第2中子樹脂部と、
第3端子と、
前記第3端子の両端部を除く中間部を覆う第3中子樹脂部と、
互いに重なった状態の前記第1中子樹脂部、前記第2中子樹脂部及び前記第3中子樹脂部を部分的に覆う外側樹脂部と、を備え、
前記第1端子の一端部、前記第2端子の一端部及び前記第3端子の一端部は、第1方向に沿って互いに平行に配置されており、
前記第1端子の一端部を突出させる前記第1中子樹脂部の一端部と、前記第2端子の一端部を突出させる前記第2中子樹脂部の一端部とは、前記第1方向に直交する第2方向の境界面において互いに対面しており、
前記第3端子の一端部を突出させる前記第3中子樹脂部の一端部は、前記第1中子樹脂部の一端部と前記第2中子樹脂部の一端部とに、前記第1方向と前記第2方向とに直交する第3方向の境界面において互いに対面しており、
前記第1中子樹脂部の一端部、前記第2中子樹脂部の一端部及び前記第3中子樹脂部の一端部は、前記外側樹脂部の外部に配置された、コネクタを製造する方法において、
前記第1端子をインサートして、前記第1中子樹脂部を成形するとともに、前記第2端子をインサートして、前記第2中子樹脂部を成形し、かつ前記第3端子をインサートして、前記第3中子樹脂部を成形する一次成形工程と、
前記第1中子樹脂部、前記第2中子樹脂部及び前記第3中子樹脂部をインサートして、前記外側樹脂部を成形する二次成形工程と、を含み、
前記外側樹脂部の成形前に、互いに対面する前記第1中子樹脂部の一端部、前記第2中子樹脂部の一端部及び前記第3中子樹脂部の一端部に挟持冶具を装着し、前記外側樹脂部の成形中に、前記挟持冶具によって前記第1中子樹脂部の一端部と前記第2中子樹脂部の一端部と前記第3中子樹脂部の一端部とを挟み込み、前記外側樹脂部の成形後に、互いに対面する前記第1中子樹脂部の一端部、前記第2中子樹脂部の一端部及び前記第3中子樹脂部の一端部から前記挟持冶具を取り外す、コネクタの製造方法にある。
(一態様のコネクタの製造方法)
前記一態様のコネクタの製造方法においては、外側樹脂部を成形する際に、外側樹脂部の外部に配置された、第1、第2中子樹脂部の各一端部が互いに離れないようにしている。
具体的には、前記一態様のコネクタの製造方法においては、一次成形工程において第1中子樹脂部及び第2中子樹脂部を成形した後に、二次成形工程において、第1中子樹脂部及び第2中子樹脂部をインサートして外側樹脂部を成形する。そして、二次成形工程においては、互いに対面する第1中子樹脂部の一端部及び第2中子樹脂部の一端部に装着する挟持冶具を用いる。
この挟持冶具は、外側樹脂部の成形前に、互いに対面する第1中子樹脂部の一端部及び第2中子樹脂部の一端部に装着した後、外側樹脂部の成形後まで装着した状態を維持する。これにより、特に、外側樹脂部を成形するための樹脂材料が溶融した状態から冷やされて、固化及び収縮するときの応力が、第1中子樹脂部及び第2中子樹脂部の各一端部に作用したときでも、第1中子樹脂部の一端部と第2中子樹脂部の一端部とが第2方向へ互いに離れることを防止することができる。こうして成形された外側樹脂部においては、第1端子及び第2端子の各一端部の位置にばらつきが生じないようにすることができる。
それ故、前記一態様のコネクタの製造方法によれば、複数の中子樹脂部の各一端部が互いに重なって外側樹脂部の外部に配置される場合であっても、各中子樹脂部の一端部から突出する各端子の一端部の位置にばらつきが生じないようにすることができる。
(他の態様のコネクタの製造方法)
前記他の態様のコネクタの製造方法においては、外側樹脂部を成形する際に、外側樹脂部の外部に配置された、第1〜第3中子樹脂部の各一端部が互いに離れないようにしている。
具体的には、前記他の態様のコネクタの製造方法においては、一次成形工程において第1中子樹脂部、第2中子樹脂部及び第3中子樹脂部を成形した後に、二次成形工程において、第1中子樹脂部、第2中子樹脂部及び第3中子樹脂部をインサートして外側樹脂部を成形する。そして、二次成形工程においては、互いに対面する第1中子樹脂部の一端部、第2中子樹脂部の一端部及び第3中子樹脂部の一端部に装着する挟持冶具を用いる。
この挟持冶具は、外側樹脂部の成形前に、互いに対面する第1中子樹脂部の一端部、第2中子樹脂部の一端部及び第3中子樹脂部の一端部に装着した後、外側樹脂部の成形後まで装着した状態を維持する。これにより、特に、外側樹脂部を成形するための樹脂材料が溶融した状態から冷やされて、固化及び収縮するときの応力が、第1中子樹脂部、第2中子樹脂部及び第3中子樹脂部の各一端部に作用したときでも、第1中子樹脂部の一端部と第2中子樹脂部の一端部とが第2方向へ互いに離れることを防止することができ、第1中子樹脂部及び第2中子樹脂部の各一端部と第3中子樹脂部の一端部とが第3方向へ互いに離れることを防止することができる。こうして成形された外側樹脂部においては、第1端子、第2端子及び第3端子の各一端部の位置にばらつきが生じないようにすることができる。
それ故、前記他の態様のコネクタの製造方法によっても、複数の中子樹脂部の各一端部が互いに重なって外側樹脂部の外部に配置される場合であっても、各中子樹脂部の一端部から突出する各端子の一端部の位置にばらつきが生じないようにすることができる。
実施形態1にかかる、コネクタを示す斜視図。 実施形態1にかかる、コネクタを示す、図1のX1矢視図。 実施形態1にかかる、コネクタを示す、図1のX2矢視図。 実施形態1にかかる、コネクタを示す、図1のX3矢視図。 実施形態1にかかる、コネクタを示す、図2のV−V断面図。 実施形態1にかかる、コネクタにおける、第1〜第3中子樹脂部の各一端部の周辺を示す斜視図。 実施形態1にかかる、第1〜第3中子樹脂部の各一端部に挟持冶具が装着された状態を示す平面図。 実施形態1にかかる、第1〜第3中子樹脂部の各一端部に挟持冶具を装着する状態を示す断面図。 実施形態1にかかる、第1〜第3中子樹脂部が配置された成形型において外側樹脂部を成形する状態を示す断面図。 実施形態1にかかる、成形型からコネクタを取り出した状態を示す断面図。 実施形態1にかかる、第1〜第3中子樹脂部の各一端部から挟持冶具を取り外した状態を示す断面図。 実施形態1にかかる、第1〜第3中子樹脂部の各一端部に他の挟持冶具が装着された状態を示す平面図。 実施形態1にかかる、第1〜第3中子樹脂部の各一端部に他の挟持冶具が装着された状態を示す平面図。 実施形態1にかかる、第1〜第3中子樹脂部の各一端部に他の挟持冶具が装着された状態を示す平面図。 実施形態2にかかる、コネクタにおける、第1、第2中子樹脂部の各一端部の周辺を示す斜視図。
前述したコネクタの製造方法にかかる好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
本形態のコネクタ1の製造方法は、図1〜図5に示すように、複数の第1端子3A、第1中子樹脂部2A、複数の第2端子3B、第2中子樹脂部2B、複数の第3端子3C、第3中子樹脂部2C及び外側樹脂部4を備えるコネクタ1を製造する。第1中子樹脂部2Aは、複数の第1端子3Aの両端部31A,32Aを除く中間部33を覆うものである。第2中子樹脂部2Bは、複数の第2端子3Bの両端部31B,32Bを除く中間部33を覆うものである。第3中子樹脂部2Cは、複数の第3端子3Cの両端部31C,32Cを除く中間部33を覆うものである。外側樹脂部4は、互いに重なった状態の第1中子樹脂部2A、第2中子樹脂部2B及び第3中子樹脂部2Cを部分的に覆うものである。
複数の第1端子3Aの一端部31A、複数の第2端子3Bの一端部31B及び複数の第3端子3Cの一端部31Cは、第1方向D1に沿って互いに平行に配置されている。第1端子3Aの一端部31Aを突出させる第1中子樹脂部2Aの一端部20Aと、第2端子3Bの一端部31Bを突出させる第2中子樹脂部2Bの一端部20Bとは、第1方向D1に直交する第2方向D2の境界面201において互いに対面している。また、第3端子3Cの一端部31Cを突出させる第3中子樹脂部2Cの一端部20Cは、第1中子樹脂部2Aの一端部20Aと第2中子樹脂部2Bの一端部20Bとに、第1方向D1と第2方向D2とに直交する第3方向D3の境界面201において互いに対面している。第1中子樹脂部2Aの一端部20A、第2中子樹脂部2Bの一端部20B及び第3中子樹脂部2Cの一端部20Cは、外側樹脂部4の外部に配置されている。
コネクタ1の製造方法においては、一次成形工程及び二次成形工程を行う。一次成形工程においては、第1端子3Aをインサートして、第1中子樹脂部2Aを成形するとともに、第2端子3Bをインサートして、第2中子樹脂部2Bを成形し、かつ第3端子3Cをインサートして、第3中子樹脂部2Cを成形する。二次成形工程においては、第1中子樹脂部2A、第2中子樹脂部2B及び第3中子樹脂部2Cをインサートして、外側樹脂部4を成形する。
また、二次成形工程においては、図6〜図8に示すように、外側樹脂部4の成形前に、互いに対面する第1中子樹脂部2Aの一端部20A、第2中子樹脂部2Bの一端部20B及び第3中子樹脂部2Cの一端部20Cの外周面202に挟持冶具7を装着する。各一端部20A,20B,20Cの外周面202とは、各一端部20A,20B,20Cが組み合わされたときに外周を形成する面のことをいう。
次いで、図9及び図10に示すように、外側樹脂部4の成形中に、挟持冶具7によって第1中子樹脂部2Aの一端部20Aと第2中子樹脂部2Bの一端部20Bと第3中子樹脂部2Cの一端部20Cとを挟み込む。その後、図11に示すように、外側樹脂部4の成形後に、互いに対面する第1中子樹脂部2Aの一端部20A、第2中子樹脂部2Bの一端部20B及び第3中子樹脂部2Cの一端部20Cから挟持冶具7を取り外す。
以下に、本形態のコネクタ1の製造方法について詳説する。
(コネクタ1)
図1に示すように、本形態のコネクタ1は、種々の制御部品5を制御装置に電気配線する際に、電気配線を中継する中継コネクタとして使用される。コネクタ1は、導体ピンとなる各端子3A,3B,3Cが設けられた雄コネクタを構成する。各端子3A,3B,3Cの一端部31A,31B,31Cは、制御装置の制御基板6に接続され、各端子3A,3B,3Cの他端部32A,32B,32Cは、雌コネクタの雌端子に接続される。
図2〜図5に示すように、各端子3A,3B,3Cは、制御用又は電源用のいずれの用途に用いてもよい。本形態の複数の第1端子3A及び複数の第2端子3Bは制御用の端子を構成し、本形態の複数の第3端子3Cは電源用の端子を構成する。第3端子3Cの他端部32Cは、一端部31Cと別の端部34Cとに分岐している。
各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20C及び本体部の一部において、複数の第1端子3Aと複数の第2端子3Bとは、2段に重なる状態で配置されている。また、各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20C及び本体部の一部において、複数の第3端子3Cは、第1端子3A及び第2端子3Bの側方に重なる状態で配置されている。なお、各中子樹脂部2A,2B,2Cの本体部とは、各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cを除く部位のことをいう。
図1に示すように、本形態のコネクタ1は、コネクタベース部11と、コネクタベース部11から突出するコネクタ突出部12と、コネクタベース部11から突出するコネクタ装着部13とを有する。コネクタベース部11は、制御基板6に対向して配置されるコネクタ1の本体部を構成する。コネクタベース部11は、第1中子樹脂部2Aの本体部、第2中子樹脂部2Bの本体部及び第3中子樹脂部2Cの本体部の多くが、外側樹脂部4によって覆われて形成された部位である。
コネクタ突出部12は、コネクタベース部11から垂直に屈曲している。コネクタ突出部12は、外側樹脂部4の外部に配置された、第1中子樹脂部2Aの一端部20A、第2中子樹脂部2Bの一端部20B及び第3中子樹脂部2Cの一端部20Cを含んで形成された部位である。コネクタ突出部12には、各中子樹脂部2A,2B,2C及び外側樹脂部4が配置されている。コネクタ突出部12は、制御装置の制御基板6に接続される。コネクタ装着部13は、各端子3A,3B,3Cの他端部32A,32B,32Cが、外側樹脂部4による筒形状部41によって覆われて形成された部位である。コネクタ装着部13は、雌コネクタに装着される。
図1〜図5に示すように、コネクタ突出部12において、第1中子樹脂部2Aの一端部20A、第2中子樹脂部2Bの一端部20B及び第3中子樹脂部2Cの一端部20Cの基端側に隣接する位置には、外側樹脂部4が配置されている。各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cの表面は、外側樹脂部4の表面に隣接して、コネクタ突出部12の外表面を形成している。各端子3A,3B,3Cの中間部33には、各中子樹脂部2A,2B,2Cによって覆われず、各中子樹脂部2A,2B,2Cの外部に露出する露出部35が形成されている。そして、露出部35は、外側樹脂部4によって覆われている。
各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cの基端側に外側樹脂部4が隣接して配置されていることにより、外側樹脂部4を構成する樹脂材料を成形する際に生じる収縮力が、各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cに作用しやすくなっている。
図1及び図3に示すように、各端子3A,3B,3Cは、コネクタベース部11、コネクタ突出部12及びコネクタ装着部13の形状に応じて、クランク状に屈曲して形成されている。各端子3A,3B,3Cの一端部31A,31B,31Cは、コネクタベース部11から一方側に突出して配置されている。各端子3A,3B,3Cの他端部32A,32B,32Cは、コネクタベース部11から他方側に突出して配置される。
(各中子樹脂部2A,2B,2C及び外側樹脂部4)
図1〜図5に示すように、各中子樹脂部2A,2B,2Cは、各端子3A,3B,3Cを内部に配置したインサート成形を行うことによって形成されている。また、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cのそれぞれは、別々に成形される。第1中子樹脂部2Aは、複数の第1端子3Aを成形型内に配置し、成形型内に樹脂材料をインサート成形することによって形成されている。第2中子樹脂部2Bは、複数の第2端子3Bを成形型内に配置し、成形型内に樹脂材料をインサート成形することによって形成されている。第3中子樹脂部2Cは、複数の第3端子3Cを成形型内に配置し、成形型内に樹脂材料をインサート成形することによって形成されている。このように、各中子樹脂部2A,2B,2Cは、各端子3A,3B,3Cをインサートした一次成形品として形成される。また、コネクタ1の製造方法において使用される挟持冶具7は、第1中子樹脂部2A、第2中子樹脂部2B又は第3中子樹脂部2Cのいずれかを成形する成形型内において成形される。
図8及び図9に示すように、コネクタ1は、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cを成形型8内に配置し、成形型8内に外側樹脂部4を構成する樹脂材料をインサート成形することによって形成される。外側樹脂部4は、各中子樹脂部2A,2B,2Cをインサートした二次成形品として形成される。
(各端子3A,3B,3Cの一端部31A,31B,31C及び各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cの構成)
図1及び図6に示すように、第1方向D1、第2方向D2及び第3方向D3は、各端子3A,3B,3Cの一端部31A,31B,31C及び各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cにおける方向を示すために便宜的に用いる。第1方向D1は、各端子3A,3B,3Cの一端部31A,31B,31Cが延びる方向を示し、各端子3A,3B,3Cの本体部が配置されたコネクタ1のコネクタベース部11に垂直な方向として設定されている。第2方向D2及び第3方向D3は、コネクタ1のコネクタベース部11に平行な方向として設定されている。また、第1方向D1において、各中子樹脂部2A,2B,2Cから各端子3A,3B,3Cの一端部31A,31B,31Cが突出する側を先端側とし、第1方向D1において、先端側とは反対側を基端側とする。
図6及び図7に示すように、複数の第1端子3Aの一端部31A及び複数の第2端子3Bの一端部31Bは、それぞれ第3方向D3に沿って複数本が整列して並んで、1段の状態で配置されている。本形態においては、第1端子3A及び第2端子3Bは3本ずつ並んでいる。そして、複数の第1端子3Aと複数の第2端子3Bとは、第2方向D2に向き合っており、第2方向D2において2段に重なって配置されている。
また、複数の第3端子3Cの一端部31Cは、第1端子3Aの一端部31A及び第2端子3Bの一端部31Bの第3方向D3に隣接して、第2方向D2に沿って複数本が整列して配置されている。言い換えれば、複数の第3端子3Cの一端部31Cは、第2方向D2に並んで配置されているとともに、第1端子3A及び第2端子3Bとともに第3方向D3に並んで配置されている。本形態においては、2本の第3端子3Cが、2段に重なる第1端子3A及び第2端子3Bの配列に合わせて配列されている。
図6及び図7に示すように、複数の第1端子3Aを覆う第1中子樹脂部2Aの一端部20Aと、複数の第2端子3Bを覆う第2中子樹脂部2Bの一端部20Bとは第2方向D2に並んで合わさっている。また、複数の第3端子3Cを覆う第3中子樹脂部2Cの一端部20Cは、第1中子樹脂部2Aの一端部20A及び第2中子樹脂部2Bの一端部20Bに対して第3方向D3に並んで合わさっている。
第1〜第3端子3A,3B,3Cは、導電性に優れた金属材料から構成されている。第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2C及び外側樹脂部4は、射出成形等の成形性に優れた熱可塑性樹脂から構成されている。
(挟持冶具7)
図6及び図7に示すように、挟持冶具7は、互いに対面する第1中子樹脂部2Aの一端部20A、第2中子樹脂部2Bの一端部20B及び第3中子樹脂部2Cの一端部20Cが互いに離れることを防止する形状を有する。本形態の挟持冶具7は、互いに対面する第1中子樹脂部2Aの一端部20A、第2中子樹脂部2Bの一端部20B及び第3中子樹脂部2Cの一端部20Cの全周を囲む環形状に形成されている。挟持冶具7は、コネクタ突出部12における、互いに対面する第1中子樹脂部2Aの一端部20A、第2中子樹脂部2Bの一端部20B及び第3中子樹脂部2Cの一端部20Cの外周面202に対して、第1方向D1の先端側から装着される。環形状の挟持冶具7は、各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cを嵌入させる形状に形成することができる。
また、図12に示すように、環形状の挟持冶具7は、その開口方向E(図6参照)に対して直交する方向に弾性変形可能な形状に形成することもできる。この場合には、挟持冶具7は、各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cの外周において、各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cを内周側へ押圧するよう、各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cに弾性変形によるバネ力を付与することができる。本形態の挟持冶具7は、四角環形状に形成されている。挟持冶具7は、断面略四角形状に組み合わされた、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cを、開口方向Eに直交する4つの方向から押圧するよう構成することができる。
図6及び図8に示すように、各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cの外周面202には、第1方向D1の先端側に行くほど断面積が縮小するテーパ面203が形成されている。そして、挟持冶具7は、各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cにおけるテーパ面203よりも基端側に位置する平行面まで装着することができる。
また、図13に示すように、挟持冶具7の内周面には、各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cを内周側へ押圧するための突起71を形成することができる。突起71は、四角環形状の挟持冶具7の4つの辺部にそれぞれ複数形成することができる。また、突起71は、各中子樹脂部2A,2B,2Cの第1方向D1に平行に配置される、挟持冶具7の開口方向Eに沿って形成することができる。
また、図示は省略するが、挟持冶具7の、開口部の近傍に位置する内周面には、各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cの外周への挟持冶具7の装着を容易にするためのテーパ面を形成することができる。
挟持冶具7は、互いに対面する第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cが互いに離れることを防止する形状及び剛性を有していれば、必ずしも環形状に形成する必要はない。例えば、挟持冶具7は、図14に示すように、第3中子樹脂部2Cの外側に対向する部分に切欠き部72を有する略C形状に形成することもできる。この場合には、挟持冶具7の剛性を十分に高くし、挟持冶具7から各中子樹脂部2A,2B,2Cの一端部20A,20B,20Cに押圧力を作用させることが好ましい。
(コネクタ1の製造方法)
各中子樹脂部2A,2B,2C及び外側樹脂部4は、成形型8内に樹脂材料を射出して成形を行う射出成形によって成形される。コネクタ1は、各中子樹脂部2A,2B,2C及び挟持冶具7を成形する一次成形工程と、外側樹脂部4を成形する二次成形工程とを行って製造する。一次成形工程において成形された挟持冶具7は、二次成形工程において使用される。一次成形工程及び二次成形工程は、それぞれ別々に複数回繰り返し行うことができる。そして、例えば、一次成形工程を複数回繰り返し行った後に、二次成形工程を複数回繰り返し行うことができる。
一次成形工程においては、成形型に複数の第1端子3Aを配置し、この成形型内に第1中子樹脂部2Aを成形するための樹脂材料を射出(充填)する。この成形型には、挟持冶具7を成形するためのキャビティも形成されており、樹脂材料は、挟持冶具7を成形するためのキャビティにも充填される。そして、成形型内に、複数の第1端子3Aを有し、複数の第1端子3Aの両端部31A,32Aが露出された第1中子樹脂部2Aと、挟持冶具7とを同時に成形する。
また、一次成形工程においては、成形型に複数の第2端子3Bを配置し、この成形型内に第2中子樹脂部2Bを成形するための樹脂材料を射出する。そして、成形型内に、複数の第2端子3Bを有し、複数の第2端子3Bの両端部31B,32Bが露出された第2中子樹脂部2Bを成形する。また、成形型に複数の第3端子3Cを配置し、この成形型内に第3中子樹脂部2Cを成形するための樹脂材料を射出する。そして、成形型内に、複数の第3端子3Cを有し、複数の第3端子3Cの両端部31C,32Cが露出された第3中子樹脂部2Cを成形する。
なお、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cは、別々の成形型において成形することができ、同じ成形型において成形することもできる。また、挟持冶具7は、第2中子樹脂部2B又は第3中子樹脂部2Cを成形する成形型において成形することもできる。また、挟持冶具7は、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cを成形する成形型とは別の成形型において成形することもできる。また、挟持冶具7は、樹脂以外の金属等の材料によって形成することもできる。
次いで、二次成形工程においては、図8に示すように、成形型8に第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cを配置する。このとき、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cを互いに対面させる。第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cは、外側樹脂部4によって覆われないことにより、成形型8の外部に配置される。そして、外側樹脂部4の成形前に、互いに対面する第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cの外周面202に挟持冶具7を装着する。
挟持冶具7は、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cの第1方向D1の先端側から、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cに装着する。このとき、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cにテーパ面203が形成されていることにより、テーパ面203をガイドにして第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cへの挟持冶具7の装着を容易にすることができる。
次いで、図9に示すように、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cが配置された成形型8内に、外側樹脂部4を成形するための溶融状態の樹脂材料を射出(充填)し、外側樹脂部4を成形する。外側樹脂部4が成形されるときには、成形型8においては、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cの外周面202に装着された挟持冶具7によって、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cが挟み込まれた状態が維持される。
そして、成形型8内に、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cがインサートされた外側樹脂部4が成形され、コネクタ1が成形される。また、成形型8においては、外側樹脂部4を構成する樹脂材料が冷却されるとともに固化する過程において、挟持冶具7によって、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cが互いに離れないように維持される。
次いで、図10に示すように、外側樹脂部4を構成する樹脂材料が冷却されるとともに固化する過程において、成形型8内からコネクタ1が取り出される。そして、成形型8の外部において、外側樹脂部4を構成する樹脂材料が冷却されるとともに固化する過程において、挟持冶具7によって、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cが互いに離れないように維持される。その後、図11に示すように、外側樹脂部4がほぼ完全に固化した後、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cの外周面202から挟持冶具7が取り外される。
(作用効果)
本形態のコネクタ1においては、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cが互いに重なって外側樹脂部4の外部に配置される場合に、この第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cが互いに離れないようにする工夫をしている。
具体的には、本形態のコネクタ1の製造方法においては、二次成形工程における外側樹脂部4の成形前から成形後に亘って、互いに対面する第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cに装着する挟持冶具7を用いる。この挟持冶具7は、外側樹脂部4の成形前に、互いに対面する第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cに装着した後、外側樹脂部4の成形後まで装着した状態を維持する。
これにより、特に、外側樹脂部4を成形するための樹脂材料が溶融した状態から冷やされて、固化及び収縮するときの応力が、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cに作用したときでも、第1中子樹脂部2Aの一端部20Aと第2中子樹脂部2Bの一端部20Bとが第2方向D2へ互いに離れることを防止することができ、第1、第2中子樹脂部2A,2Bの各一端部20A,20Bと第3中子樹脂部2Cの一端部20Cとが第3方向D3へ互いに離れることを防止することができる。こうして成形された外側樹脂部4においては、第1〜第3端子3A,3B,3Cの各一端部31A,31B,31Cの位置にばらつきが生じないようにすることができる。
それ故、本形態のコネクタ1の製造方法によれば、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cが互いに重なって外側樹脂部4の外部に配置される場合であっても、第1〜第3中子樹脂部2A,2B,2Cの各一端部20A,20B,20Cから突出する第1〜第3端子3A,3B,3Cの各一端部31A,31B,31Cの位置にばらつきが生じないようにすることができる。
<実施形態2>
本形態は、図15に示すように、2つの中子樹脂部2D,2Eを有するコネクタ1を製造する方法について示す。
本形態のコネクタ1は、複数の第1端子3Dと、各第1端子3Dの両端部31Dを除く中間部33を覆う第1中子樹脂部2Dと、複数の第2端子3Eと、各第2端子3Eの両端部31Eを除く中間部33を覆う第2中子樹脂部2Eと、互いに重なった状態の第1中子樹脂部2D及び第2中子樹脂部2Eを部分的に覆う外側樹脂部4とを備える。なお、第1端子3Dの他端部及び第2端子3Eの他端部の図示は省略する。
第1端子3Dの一端部31D及び第2端子3Eの一端部31Eは、第1方向D1に沿って互いに平行に配置されている。各第1端子3Dの一端部31Dを突出させる第1中子樹脂部2Dの一端部20Dと、各第2端子3Eの一端部31Eを突出させる第2中子樹脂部2Eの一端部20Eとは、第1方向D1に直交する第2方向D2の境界面201において互いに対面して、外側樹脂部4の外部に配置されている。第1端子3D、第1中子樹脂部2D、第2端子3E及び第2中子樹脂部2Eの詳細な構成は、実施形態1の場合と同様である。
本形態のコネクタ1の製造方法においても、一次成形工程と二次成形工程とを行う。一次成形工程においては、複数の第1端子3Dをインサートして、第1中子樹脂部2Dを成形するとともに、複数の第2端子3Eをインサートして、第2中子樹脂部2Eを成形する。第1中子樹脂部2D又は第2中子樹脂部2Eを成形する成形型においては、第1中子樹脂部2D又は第2中子樹脂部2Eを成形すると同時に、挟持冶具7を成形することができる。
図15に示すように、二次成形工程においては、第1中子樹脂部2D及び第2中子樹脂部2Eをインサートして、外側樹脂部4を成形する際に、第1中子樹脂部2Dと第2中子樹脂部2Eとが互いに離れることを防止する挟持冶具7を用いる。本形態の挟持冶具7は、互いに対面する第1中子樹脂部2Dの一端部20D及び第2中子樹脂部2Eの一端部20Eの全周を囲む略四角環形状に形成されている。
二次成形工程においては、成形型8に第1、第2中子樹脂部2D,2Eを配置するときに、第1、第2中子樹脂部2D,2Eの各一端部20D,20Eを互いに対面させる。第1、第2中子樹脂部2D,2Eの各一端部20D,20Eは、外側樹脂部4によって覆われないことにより、成形型8の外部に配置される。そして、外側樹脂部4の成形前に、互いに対面する第1、第2中子樹脂部2D,2Eの各一端部20D,20Eに挟持冶具7を装着する。
次いで、第1、第2中子樹脂部2D,2Eが配置された成形型8内に、外側樹脂部4を成形するための溶融状態の樹脂材料を射出(充填)し、外側樹脂部4を成形する。外側樹脂部4が成形されるときには、成形型8においては、第1、第2中子樹脂部2D,2Eの各一端部20D,20Eに装着された挟持冶具7によって、第1、第2中子樹脂部2D,2Eの各一端部20D,20Eが挟み込まれた状態が維持される。
そして、成形型8内に、第1、第2中子樹脂部2D,2Eがインサートされた外側樹脂部4が成形され、コネクタ1が成形される。また、成形型8においては、外側樹脂部4を構成する樹脂材料が冷却されるとともに固化する過程において、挟持冶具7によって、第1、第2中子樹脂部2D,2Eの各一端部20D,20Eが互いに離れないように維持される。
次いで、外側樹脂部4を構成する樹脂材料が冷却されるとともに固化する過程において、成形型8内からコネクタ1が取り出される。そして、成形型8の外部において、外側樹脂部4を構成する樹脂材料が冷却されるとともに固化する過程において、挟持冶具7によって、第1、第2中子樹脂部2D,2Eの各一端部20D,20Eが互いに離れないように維持される。その後、外側樹脂部4がほぼ完全に固化した後、互いに対面する第1、第2中子樹脂部2D,2Eの各一端部20D,20Eから挟持冶具7が取り外される。
本形態のコネクタ1の製造方法における、その他の構成、作用効果等については、実施形態1の場合と同様である。また、本形態においても、実施形態1に示した符号と同一の符号が示す構成要素は、実施形態1の場合と同様である。
本発明は、各実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲においてさらに異なる実施形態を構成することが可能である。また、本発明は、様々な変形例、均等範囲内の変形例等を含む。さらに、本発明から想定される様々な構成要素の組み合わせ、形態等も本発明の技術思想に含まれる。
1 コネクタ
2A,2D 第1中子樹脂部
2B,2E 第2中子樹脂部
2C 第3中子樹脂部
20A,20B,20C,20D,20E 一端部
201 境界面
3A,3D 第1端子
3B,3E 第2端子
3C 第3端子
31A,31B,31C,31D,31E 一端部
4 外側樹脂部
7 挟持冶具
8 成形型

Claims (6)

  1. 第1端子と、
    前記第1端子の両端部を除く中間部を覆う第1中子樹脂部と、
    第2端子と、
    前記第2端子の両端部を除く中間部を覆う第2中子樹脂部と、
    互いに重なった状態の前記第1中子樹脂部及び前記第2中子樹脂部を部分的に覆う外側樹脂部と、を備え、
    前記第1端子の一端部及び前記第2端子の一端部は、第1方向に沿って互いに平行に配置されており、
    前記第1端子の一端部を突出させる前記第1中子樹脂部の一端部と、前記第2端子の一端部を突出させる前記第2中子樹脂部の一端部とは、前記第1方向に直交する第2方向の境界面において互いに対面して、前記外側樹脂部の外部に配置された、コネクタを製造する方法において、
    前記第1端子をインサートして、前記第1中子樹脂部を成形するとともに、前記第2端子をインサートして、前記第2中子樹脂部を成形する一次成形工程と、
    前記第1中子樹脂部及び前記第2中子樹脂部をインサートして、前記外側樹脂部を成形する二次成形工程と、を含み、
    前記二次成形工程においては、前記外側樹脂部の成形前に、互いに対面する前記第1中子樹脂部の一端部及び前記第2中子樹脂部の一端部に挟持冶具を装着し、前記外側樹脂部の成形中に、前記挟持冶具によって前記第1中子樹脂部の一端部と前記第2中子樹脂部の一端部とを挟み込み、前記外側樹脂部の成形後に、互いに対面する前記第1中子樹脂部の一端部及び前記第2中子樹脂部の一端部から前記挟持冶具を取り外す、コネクタの製造方法。
  2. 前記一次成形工程においては、前記第1中子樹脂部又は前記第2中子樹脂部を成形型内に成形すると同時に、前記成形型内に前記挟持冶具を成形する、請求項1に記載のコネクタの製造方法。
  3. 前記挟持冶具は、互いに対面する前記第1中子樹脂部の一端部及び前記第2中子樹脂部の一端部の全周を囲む環形状に形成されている、請求項1又は2に記載のコネクタの製造方法。
  4. 第1端子と、
    前記第1端子の両端部を除く中間部を覆う第1中子樹脂部と、
    第2端子と、
    前記第2端子の両端部を除く中間部を覆う第2中子樹脂部と、
    第3端子と、
    前記第3端子の両端部を除く中間部を覆う第3中子樹脂部と、
    互いに重なった状態の前記第1中子樹脂部、前記第2中子樹脂部及び前記第3中子樹脂部を部分的に覆う外側樹脂部と、を備え、
    前記第1端子の一端部、前記第2端子の一端部及び前記第3端子の一端部は、第1方向に沿って互いに平行に配置されており、
    前記第1端子の一端部を突出させる前記第1中子樹脂部の一端部と、前記第2端子の一端部を突出させる前記第2中子樹脂部の一端部とは、前記第1方向に直交する第2方向の境界面において互いに対面しており、
    前記第3端子の一端部を突出させる前記第3中子樹脂部の一端部は、前記第1中子樹脂部の一端部と前記第2中子樹脂部の一端部とに、前記第1方向と前記第2方向とに直交する第3方向の境界面において互いに対面しており、
    前記第1中子樹脂部の一端部、前記第2中子樹脂部の一端部及び前記第3中子樹脂部の一端部は、前記外側樹脂部の外部に配置された、コネクタを製造する方法において、
    前記第1端子をインサートして、前記第1中子樹脂部を成形するとともに、前記第2端子をインサートして、前記第2中子樹脂部を成形し、かつ前記第3端子をインサートして、前記第3中子樹脂部を成形する一次成形工程と、
    前記第1中子樹脂部、前記第2中子樹脂部及び前記第3中子樹脂部をインサートして、前記外側樹脂部を成形する二次成形工程と、を含み、
    前記外側樹脂部の成形前に、互いに対面する前記第1中子樹脂部の一端部、前記第2中子樹脂部の一端部及び前記第3中子樹脂部の一端部に挟持冶具を装着し、前記外側樹脂部の成形中に、前記挟持冶具によって前記第1中子樹脂部の一端部と前記第2中子樹脂部の一端部と前記第3中子樹脂部の一端部とを挟み込み、前記外側樹脂部の成形後に、互いに対面する前記第1中子樹脂部の一端部、前記第2中子樹脂部の一端部及び前記第3中子樹脂部の一端部から前記挟持冶具を取り外す、コネクタの製造方法。
  5. 前記一次成形工程においては、前記第1中子樹脂部、前記第2中子樹脂部又は前記第3中子樹脂部を成形型内に成形すると同時に、前記成形型内に前記挟持冶具を成形する、請求項4に記載のコネクタの製造方法。
  6. 前記挟持冶具は、互いに対面する前記第1中子樹脂部の一端部、前記第2中子樹脂部の一端部及び前記第3中子樹脂部の一端部の全周を囲む環形状に形成されている、請求項4又は5に記載のコネクタの製造方法。
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