JP2020052292A - 粉体回収装置および画像形成装置 - Google Patents

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伸二 川島
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Keijiro Hamaba
圭二郎 浜場
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Abstract

【課題】磁性の粉体を含む気流から粉体を除去する場合に、磁力で粉体を吸着保持する場合や下方に向けて傾斜する流路を使用する構成に比べて、粉体をより確実に除去すること。【解決手段】気流に含まれる粉体を除去する除去手段(52)よりも上流側の流路に配置された捕集手段(37)であって、気流が流入する流入部(38)と、流入部(38)よりも重力方向で上方に配置されて気流が流出する流出部(39)と、流入部(38)と流出部(39)との間に配置され且つ水平方向に対して傾斜する壁部(42)と、壁部(42)に沿って配置された磁石(46)、を有する捕集手段(37)、を備えた粉体回収装置(36)。【選択図】図3

Description

本発明は、粉体回収装置および画像形成装置に関する。
画像形成装置において、トナーとキャリア(磁性を有する粉体の一例)とを含む現像剤を使用する現像装置において、気流の中から浮遊するトナーやキャリアを除去する技術に関して、以下の特許文献1〜3に記載の技術が従来公知である。
特許文献1としての特許第4410596号明細書には、水平方向に延びるダクト(75)の左右両端部に、下方に開口する吸気口(79)が形成されており、吸気口(79)の上方の内面または外面に磁石(10)を設置して、ダクト(75)を流れる気流から磁性の粉体を磁石(10)で吸着して除去する技術が記載されている。
特許文献2としての特許第4358656号明細書には、現像装置(14)の下面に沿って水平方向に搬送ダクト(29)が延び、搬送ダクト(29)の下流側に吸引ダクト(31)、現像剤回収部(32)が階段状に斜め下方向に配置されており、現像剤回収部(32)の底部に磁石体(35)を設置する構成が記載されている。
特許文献3としての特許第5834732号明細書には、現像装置の現像槽(30)から現像剤が現像剤収容部(40)に気流で搬送され、気流の圧力が高くなった場合に気流を逃がすために排出容器(200)が接続された構成が記載されている。特許文献3では、排出容器(200)にはフィルタ(202)が設けられており、フィルタ(202)の外側で可動磁石(203)を移動させることで、フィルタ(202)の内面に付着した磁性のキャリアを片側に寄せると共にキャリアに巻き込む形でトナーもフィルタ(202)から除去している。
特許第4410596号明細書(「0046」〜「0069」、図3、図5−図8) 特許第4358656号明細書(「0028」−「0035」、図2) 特許第5834732号明細書(「0034」〜「0042」、図3−図7)
本発明は、磁性の粉体を含む気流から粉体を除去する場合に、磁力で粉体を吸着保持する場合や下方に向けて傾斜する流路を使用する構成に比べて、粉体をより確実に除去することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の粉体回収装置は、
磁性の粉体を含む気流が流れる流路と、
前記流路の下流側に配置され、気流に含まれる粉体を除去する除去手段と、
前記除去手段よりも上流側の流路に配置された捕集手段であって、前記気流が流入する流入部と、前記流入部よりも重力方向で上方に配置されて前記気流が流出する流出部と、前記流入部と前記流出部との間に配置され且つ水平方向に対して傾斜する壁部と、前記壁部に沿って配置された磁石と、を有する前記捕集手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の粉体回収装置において、
前記気流が通過する捕集手段の内部に対して、前記壁部の外部に配置された磁石、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の粉体回収装置において、
前記壁部に対して着脱可能に支持された前記磁石、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の粉体回収装置において、
非磁性の前記壁部、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の粉体回収装置において、
前記捕集手段の重力方向の底部に配置された第2の磁石、
を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の粉体回収装置において、
前記捕集手段の内部を開放する開放位置と、前記捕集手段の内部を密閉する密閉位置との間で移動可能な前記壁部、
を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の粉体回収装置において、
移動可能な壁部の縁に設けられ、密閉位置において前記捕集手段の本体に密着して隙間を密閉する密閉手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の粉体回収装置において、
前記壁部の下端に接続し且つ前記壁部に対して傾斜する方向に延びる第2の壁部と、
気流の流れ方向に対して前記第2の壁部の上流端に配置された回転軸を中心として、前記開放位置と前記密閉位置との間で移動可能な前記壁部および第2の壁部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の粉体回収装置において、
水平方向に沿って、下端よりも上端の方が流入部側に配置された前記壁部、
を備えたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の粉体回収装置において、
前記流入部に隣接して配置され、前記流入部から前記流出部へ向かう方向に対して、離れる方向に傾斜する第3の壁部、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項11に記載の発明の画像形成装置は、
像保持手段と、
前記像保持手段の表面に潜像を形成する潜像の形成手段と、
磁性の粉体を含む現像剤を使用して、前記像保持手段の表面の潜像を現像する現像手段と、
前記現像手段の周囲の気流から粉体を除去する請求項1ないし10のいずれかに記載の粉体回収装置と、
前記像保持手段の表面の可視像を媒体に転写する転写手段と、
前記媒体の表面の可視像を定着させる定着手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,11に記載の発明によれば、磁性の粉体を含む気流から粉体を除去する場合に、磁力で粉体を吸着保持する場合や下方に向けて傾斜する流路を使用する構成に比べて、粉体をより確実に除去することができる。
請求項2に記載の発明によれば、磁石が捕集手段の内部に配置された場合に比べて、磁石に直接粉体が付着することを防止できる。したがって、粉体の廃棄を容易に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、磁石が着脱不能な構成に比べて、磁石を取り外した状態では粉体の廃棄時に磁石で吸着されることがなく、廃棄作業を容易にすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、磁性の壁部に比べて、磁石を取り外した後に壁部に粉体が吸着しにくく、廃棄作業を容易にすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、第2の磁石を有しない場合に比べて、底部に堆積した粉体の舞い上がりを防止できる。
請求項6に記載の発明によれば、捕集手段の内部を開放して、捕集された粉体を廃棄することができる。
請求項7に記載の発明によれば、捕集手段の隙間から粉体が漏出することを防止できる。
請求項8に記載の明によれば、捕集手段を開放する際に、壁部と第2の壁部との窪み状の部分に粉体をためることができる。
請求項9に記載の発明によれば、壁部の下端が上端よりも流入部側に配置される構成に比べて、気流が逆流方向の成分を持って流れ、粉体を捕集しやすくなる。
請求項10に記載の発明によれば、第3の壁部を有しない場合に比べて、流入部から流入する気流で捕集された粉体が舞い上がることを低減できる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の現像装置の説明図である。 図3は現像剤の回収装置の説明図である。 図4は実施例1の現像剤の回収装置の斜視図である。 図5は実施例1の現像剤回収装置において底壁部が開放位置と密閉位置との間で移動する場合の説明図である。 図6は実施例1の密閉手段の要部説明図であり、図6Aは流入部側の密閉手段の説明図、図6Bは流出部側の密閉手段の説明図である。 図7は実施例1の底壁に着脱可能に支持された磁石の説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例としての実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
(実施例1の複写機Uの全体構成の説明)
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としての複写機Uは、画像の読取手段の一例としてのスキャナ部U1を有する。スキャナ部U1の下方には、媒体の供給手段の一例としての給紙装置U2が配置されている。給紙装置U2の右方には、画像形成装置の本体の一例としてのプリンタ部U3が配置されている。プリンタ部U3の右方には、後処理手段の一例としてのフィニッシャーU4が配置されている。また、給紙装置U2の上方には、操作部の一例としてのユーザインタフェースUIが支持されている。
ユーザインタフェースUIは、表示手段の一例としての表示パネルUI1と、入力手段の一例としてのコピースタートキー、テンキー、コピー枚数入力キー等の入力ボタンUI2とを有する。
スキャナ部U1は、原稿の搬送手段の一例としてのドキュメントフィーダU1aや、画像の読取部の一例としてのイメージスキャナU1b等により構成されている。
給紙装置U2は、媒体の収容手段の一例としての複数の給紙トレイTR1〜TR4を有する。各給紙トレイTR1〜TR4には、媒体の一例としてのシートSが収容される。給紙装置U2の内部には、搬送路の一例としての供給路SH1が形成されている。供給路SH1は、給紙トレイTR1〜TR4と、プリンタ部U3とを接続する。
(実施例1の画像記録部U3aの構成の説明)
図1において、プリンタ部U3は、シートSに画像記録を行う画像記録部U3aを有する。画像記録部U3aの上方には、現像剤の供給手段の一例としてのトナーディスペンサー装置U3bが配置されている。
また、プリンタ部U3は、制御手段の一例としてのコントローラCを有する。コントローラCには、画像情報の送信装置の一例としてのクライアントパソコンPCが電気的に接続されている。コントローラCには、クライアントパソコンPCから送信された画像情報等が入力される。コントローラCは、露光機の駆動回路の一例としてのレーザ駆動回路Dや、電源回路E等を制御する。
レーザ駆動回路Dは、スキャナ部U1やクライアントパソコンPCからの入力情報に基づいて、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の画像情報に応じた信号を予め設定された時期に各色Y,M,C,Kの露光機ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。
潜像の形成手段の一例としての各露光機ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの下方には、像保持手段の一例としての感光体Py,Pm,Pc,Pkが配置されている。実施例1では、使用頻度が高くて表面の磨耗が多い黒Kの感光体Pkは、他の色Y,M,Cの感光体Py,Pm,Pcに比べて大径に構成されている。よって、黒Kの感光体Pkは、高速回転に対応している。また、黒Kの感光体Pkは、長寿命化されている。
黒Kの感光体Pkの上方には、帯電手段の一例としての帯電器CCkが配置される。前記帯電器CCkに対して、感光体Pkの回転方向の下流側には、現像手段の一例としての現像器Gkが配置される。前記現像器Gkは、現像剤の保持手段の一例としての現像ロールR0を有する。前記現像器Gkに対して、感光体Pkの回転方向の下流側には、1次転写手段の一例としての1次転写ロールT1kが配置される。前記1次転写ロールT1kに対して、感光体Pkの回転方向の下流側には、像保持手段の清掃手段の一例としてのクリーナCLkが配置される。
前記感光体Pkと、帯電器CCkと、クリーナCLkとにより、実施例1の像保持体ユニットの一例としての黒Kの感光体ユニットUkが構成されている。したがって、感光体Pkと、帯電器CCkと、クリーナCLkとは、プリンタ部U3に対して一体的に着脱可能に構成されている。他の色Y,M,Cの感光体ユニットUy,Um,Ucも、黒Kの感光体ユニットUkと同様に、感光体Py,Pm,Pc、帯電器CCy,CCm,CCc、クリーナCLy,CLm,CLcにより構成されている。
前記感光体ユニットUy,Um,Uc,Ukと現像器Gy,Gm,Gc,Gkとにより、実施例1の可視像の形成手段の一例としての像形成手段Uy+Gy,Um+Gm,Uc+Gc,Uk+Gkが構成されている。
像形成手段Uy+Gy,Um+Gm,Uc+Gc,Uk+Gkの下方には、中間転写手段の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。
前記ベルトモジュールBMは、中間転写ベルトBと、1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kと、駆動手段の一例としてのベルト駆動ロールRdと、張架手段の一例としてのテンションロールRtと、蛇行の防止手段の一例としてのウォーキングロールRwと、従動手段の一例としての複数のアイドラロールRfと、2次転写用の対向手段の一例としてのバックアップロールT2aとを有する。像保持手段の一例であって、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBは、ベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより、矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
前記ベルト駆動ロールRdの近傍には、中間転写体用の清掃手段の一例としてのベルトクリーナCLBが配置されている。
前記バックアップロールT2aの下方には、2次転写ユニットUtが配置されている。2次転写ユニットUtは、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bを有する。前記2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBと接触する領域により、画像の記録領域の一例としての2次転写領域Q4が形成される。また、前記バックアップロールT2aには、電圧印加手段の一例としてのコンタクトロールT2cが接触している。前記コンタクトロールT2cには、コントローラCにより制御される電源回路Eから、予め設定された時期に、トナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。
前記バックアップロールT2aと、2次転写ロールT2bと、コンタクトロールT2cとにより、2次転写手段の一例としての2次転写器T2が構成されている。前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1k、中間転写ベルトB、2次転写器T2等により、感光体Py〜Pk表面の画像をシートSに転写する転写手段の一例としての転写装置T1+B+T2が構成されている。
前記ベルトモジュールBMの下方には、搬送路の一例としての搬入路SH2が形成されている。前記搬入路SH2は、給紙装置U2の供給路SH1から2次転写領域Q4に向けて延びている。前記搬入路SH2には、媒体の搬送手段の一例としての搬送ロールRaが複数配置されている。また、前記搬入路SH2には、2次転写領域Q4に対して、シートSの搬送方向の上流側に、2次転写器T2へのシートSの搬送時期を調整する調整手段の一例としてのレジロールRrが配置されている。前記レジロールRrに対して、シートSの搬送方向の下流側には、媒体の案内部材SGrが配置されている。なお、前記媒体の案内部材SGrは、レジロールRrとともに、プリンタ部U3に固定されている。前記媒体の案内部材SGrと2次転写領域Q4との間には、転写前の媒体の案内部材SG1が配置されている。
前記2次転写領域Q4に対して、シートSの搬送方向の下流側には、転写後の媒体の案内部材SG2が配置されている。前記転写後の媒体の案内部材SG2に対して、シートSの搬送方向の下流側には、媒体の搬送手段の一例としての搬送ベルトBHが配置されている。前記搬送ベルトBHに対して、シートSの搬送方向の下流側には、定着手段の一例としての定着装置Fが配置されている。前記定着装置Fは、加熱用の定着手段の一例としての加熱ロールFhと、加圧用の定着手段の一例としての加圧ロールFpとを有する。前記加熱ロールFhと加圧ロールFpとが接触する領域により、定着領域Q5が形成される。
前記像形成手段Uy+Gy〜Uk+Gkと、転写装置T1+B+T2と、定着装置Fとにより、実施例1の画像記録部U3aが構成されている。
前記定着装置Fに対して、シートSの搬送方向の下流側には、搬送路の一例としての排出路SH3が形成されている。前記排出路SH3は、搬入路SH2におけるシートSの搬送方向の下流端から右上方に向かって延びている。前記排出路SH3には、搬送ロールRaが配置されている。前記排出路SH3におけるシートSの搬送方向の下流端には、媒体の排出手段の一例としての排出ロールRhが配置されている。
搬入路SH2と排出路SH3の接続部には、搬送路の一例としての反転路SH4におけるシートSの搬送方向の上流端が接続されている。前記反転路SH4は、下方に向かって延びている。前記反転路SH4には、媒体の反転部材の一例としての正逆回転可能な反転ロールRbが配置されている。前記反転路SH4の途中には、搬送路の一例としての排出用の反転路SH5におけるシートSの搬送方向の上流端が接続されている。前記排出用の反転路SH5におけるシートSの搬送方向の下流端は、前記排出路SH3に接続されている。前記反転路SH4の途中には、前記排出用の反転路SH5との接続部に対して、シートSの搬送方向の下流側に、搬送路の一例としての循環路SH6におけるシートSの搬送方向の上流端が接続されている。前記循環路SH6は、反転路SH4と、給紙装置U2の供給路SH1とを接続する。前記循環路SH6には、搬送ロールRaが配置されている。
前記搬入路SH2と排出路SH3の接続部には、搬送先の切替手段の一例としての切替ゲートGT1が配置されている。
前記反転路SH4と排出用の反転路SH5の接続部には、搬送方向の規制手段の一例としてのマイラーゲートGT2が配置されている。
前記反転路SH4と循環路SH6の接続部には、搬送方向の規制手段の一例としてのマイラーゲートGT3が配置されている。
前記符号SH1〜SH6で示された要素により、実施例1の本体搬送路SHが構成されている。
(実施例1の画像記録部U3aの動作)
前記複写機Uでは、コントローラCに、クライアントパソコンPCやスキャナ部U1から画像情報が入力されると、画像形成動作であるジョブが開始される。ジョブが開始されると、感光体Py〜Pkや、中間転写ベルトB等が回転する。
帯電器CCy〜CCkは、電源回路Eにより予め設定された電圧が印加されて、感光体Py〜Pkの表面を帯電させる。
露光機ROSy〜ROSkは、レーザ駆動回路Dからの信号に応じて、潜像を書き込む光の一例としてのレーザー光Ly,Lm,Lc,Lkを出力する。感光体Py〜Pkの表面には、レーザー光Ly〜Lkが照射されて静電潜像が書き込まれる。
現像器Gy〜Gkの現像ロールR0は、感光体Py〜Pkの表面の静電潜像を可視像に現像する。
トナーディスペンサー装置U3bは、現像器Gy〜Gkにおいて消費された現像剤の補給を行う。
1次転写ロールT1y〜T1kは、電源回路Eにより現像剤の帯電極性とは逆極性の1次転写電圧が印加され、感光体Py〜Pkの表面の可視像を中間転写ベルトBの表面に転写する。
クリーナCLy〜CLkは、1次転写後に感光体Py〜Pkの表面に残留した現像剤を除去して清掃する。
中間転写ベルトBは、感光体Py〜Pkに対向する1次転写領域Q3y〜Q3kを通過する際に、Y,M,C,Kの順に、画像が転写されて積層され、2次転写器T2に対向する2次転写領域Q4を通過する。なお、単色画像の場合は、1色のみの画像が転写されて2次転写領域Q4を通過する。
給紙トレイTR1〜TR4にはシートSが収容される。給紙トレイTR1〜TR4のシートSは、搬送ロールRaにより給紙装置U2の供給路SH1を搬送されて、プリンタ部U3の搬入路SH2に搬入される。
搬入路SH2に搬入されたシートSは、レジロールRrに向けて搬送される。
レジロールRrは、中間転写ベルトBの表面の画像が2次転写領域Q4に送られる時期に合わせて、シートSを2次転写領域Q4に向けて送り出す。
2次転写器T2では、電源回路EからコンタクトロールT2cを介してバックアップロールT2aに2次転写電圧が印加される。2次転写電圧は、予め設定された現像剤の帯電極性と同極性に設定されている。よって、2次転写領域Q4を通過するシートSに中間転写ベルトBの画像が転写される。
ベルトクリーナCLBは、2次転写領域Q4で画像が転写された後の中間転写ベルトBの表面に残留した現像剤を除去して清掃する。
搬送ベルトBHは、2次転写器T2で画像が転写されたシートSを表面に保持して、定着装置Fに向けて搬送する。
定着装置Fは、定着領域Q5を通過するシートSを加圧しながら加熱する。よって、シートSの表面の未定着画像がシートSに定着される。画像が定着されたシートSは、搬入路SH2におけるシートSの搬送方向の下流端に搬送される。
搬入路SH2におけるシートSの搬送方向の下流端の切替ゲートGT1は、シートSの搬送先を、排出路SH3、または、反転路SH4のいずれかに選択的に切り替える。
シートSの表裏が反転されて排出される場合、または、両面印刷が行われる場合には、1面目に画像が記録されたシートSの搬送先が反転路SH4に切り替えられる。よって、シートSは反転路SH4に案内される。反転路SH4では、反転ロールRbによりシートSが搬送されてマイラーゲートGT2を通過する。
反転ロールRbは、シートSの表裏を反転させて排出する場合には、シートSの搬送方向の上流端がマイラーゲートGT2を通過した場合に、逆回転する。よって、シートSは、逆方向に搬送されて、いわゆる、スイッチバックする。また、前記反転ロールRbは、両面印刷を行う場合には、シートSの搬送方向の上流端がマイラーゲートGT2とマイラーゲートGT3を通過した場合に、逆回転して、シートSをスイッチバックさせる。
マイラーゲートGT2は、反転路SH4に搬送されてきたシートSを、そのまま、一旦通過させる。そして、マイラーゲートGT2は、スイッチバックしたシートSの搬送方向を規制して、排出用の反転路SH5に案内する。よって、シートSは、排出用の反転路SH5から排出路SH3に案内される。
マイラーゲートGT3は、反転路SH4に搬送されてきたシートSを、そのまま、一旦通過させる。そして、マイラーゲートGT3は、スイッチバックしたシートSの搬送方向を規制して、循環路SH6に案内する。
循環路SH6に搬送されたシートSは、給紙装置U2の供給路SH1に搬送される。よって、スイッチバックしたシートSは、表裏が逆になった状態で、供給路SH1から搬入路SH2のレジロールRrに向けて再送される。これにより、シートSの2面目にも画像が記録される。
画像が記録されたシートSが、プリンタ部U3から排出される場合には、シートSの搬送先が、排出路SH3に切り替えられる。よって、画像が記録されたシートSは排出路SH3に案内される。排出路SH3ではシートSが搬送ロールRaにより搬送されて、排出ロールRhにより、プリンタ部U3から排出される。
排出されたシートSは、フィニッシャーU4において、そのまま上段トレイTH0に排出されたり、端綴じ装置HTSで端綴じされた後、端綴じトレイTH1に排出されたり、中綴じ装置NTSで中綴じされた後、中綴じトレイTH2に排出されたりする。
(現像装置の説明)
図2は実施例1の現像装置の説明図である。
次に、前記本発明の実施例1の現像器Gy,Gm,Gc,Gkの説明をするが、各色の現像器Gy,Gm,Gc,Gkは同様に構成されているため、Y色の現像器Gyについてのみ詳細な説明をし、その他の色の現像器Gm,Gc,Gkについては、詳細な説明を省略する。
図2において、実施例1の現像器Gyは、トナー及びキャリアを含む2成分現像剤を収容する現像容器Vを有している。図2において、現像容器Vは、下部の容器本体1を有する。容器本体1の上部には、蓋部材の一例としての容器カバー2が支持されている。容器カバー2は、容器本体1の上面を塞いでいる。
図2において、容器本体1には、内部の左上部に、現像剤の保持体の収容部の一例としての現像ロール室4が形成されている。現像ロール室4の下方には、第1の収容室の一例としての供給室6が形成されている。供給室6は現像ロール室4と接続されている。供給室6の右方には、第2の収容室の一例としての撹拌室7が形成されている。
供給室6と撹拌室7との間は、仕切部材の一例としての仕切壁8で仕切られている。
現像ロール室4には、現像剤の保持手段の一例としての現像ロールR0yが収容されている。現像ロールR0yは左上方の外表面の一部が、感光体Pyに対向して配置されている。現像ロールR0yは、磁石部材の一例としての磁石ロール11を有する。
現像ロール室4の上方には、層厚の規制手段の一例としてのトリマー13が配置されている。トリマー13は、現像スリーブ12に対して、予め設定された隙間をあけて支持されている。
なお、前記磁石ロール11には、現像領域Q2yに対応して、現像磁極S1が設けられている。また、トリマー13に対向する位置には、層厚の規制用の磁極の一例としてのトリミング磁極N2が設けられている。トリミング磁極N2は、現像磁極S1とは逆極性の磁極により構成されている。また、現像スリーブ12の回転方向に対して、現像磁極S1の下流側には、現像磁極S1とは逆極性の搬送磁極N1が設けられている。現像スリーブ12の回転方向に対して、搬送磁極N1の下流側には、現像剤の離脱用の磁極の一例としてのピックオフ磁極S2が設けられている。ピックオフ磁極S2は、搬送磁極N1とは逆極性の磁極により構成されている。現像スリーブ12の回転方向に対して、ピックオフ磁極S2の下流側且つトリミング磁極N2の上流側には、現像剤の吸着用の磁極の一例としてのピックアップ磁極S3が設けられている。ピックアップ磁極S3は、ピックオフ磁極S2とは同極性且つトリミング磁極N2とは逆極性の磁極により構成されている。
図2において、供給室6には、第1の搬送部材の一例としての供給オーガ16が配置されている。供給オーガ16は、前後方向に延びる回転軸16aを有する。回転軸16aの外周には、螺旋状の搬送羽根16bが支持されている。
撹拌室7には、第2の搬送部材の一例としての撹拌オーガ17が配置されている。撹拌オーガ17は、供給オーガ16と同様に、回転軸17aと、搬送羽根17bと、を有する。
(現像装置の機能)
前記構成を備えた現像器Gy〜Gkでは、画像形成が開始されると、モータが駆動して、各オーガ16,17が回転すると共に、現像ロールR0y〜R0kが回転する。各オーガ16,17は互いに前後逆方向に現像剤を搬送して、供給室6と撹拌室7との間で現像剤が循環される。
供給室6の現像剤は、ピックアップ磁極S3の磁力で、現像スリーブ12に吸着される。現像スリーブ12に吸着された現像剤は、トリマー13を通過する際に、トリマー13と現像スリーブ12との隙間に対応する予め設定された現像剤のみが通過する。トリマー13を通過した現像剤は、現像領域Q2y〜Q2kにおいて、感光体Py〜Pkの潜像を現像する。現像に使用されなかった現像剤は、現像磁極S1と搬送磁極N1との間の磁界や搬送磁極N1とピックオフ磁極S2との間の磁界等で現像スリーブ12の表面に吸着されたまま搬送される。同極性のピックオフ磁極S2とピックアップ磁極S3との間では、現像剤を現像スリーブ12に吸着する磁力が低下する。よって、現像スリーブ12の表面に吸着された現像剤は、ピックオフ磁極S2とピックアップ磁極S3との間で、現像スリーブ12から離脱して、循環室6+7に戻される。
(現像剤の回収装置の説明)
図3は現像剤の回収装置の説明図である。
図4は実施例1の現像剤の回収装置の斜視図である。
図5は実施例1の現像剤回収装置において底壁部が開放位置と密閉位置との間で移動する場合の説明図である。
図6は実施例1の密閉手段の要部説明図であり、図6Aは流入部側の密閉手段の説明図、図6Bは流出部側の密閉手段の説明図である。
図7は実施例1の底壁に着脱可能に支持された磁石の説明図である。
図2において、現像容器Vの下端には、流路形成手段の一例としてのダクト31が支持されている。ダクト31の一端には、吸気口32が形成されている。吸気口32は、現像領域Q2y〜Q2kよりも下流側に配置されている。ダクト31の内部には、流路31aが形成されており、現像領域Q2y〜Q2kの近傍を浮遊する現像剤や放電生成物等の粉体を含んだ気体が流動可能である。
なお、実施例1では、ダクト31の外面に、漏出防止部材の一例としてのフィルムシール33が支持されている。フィルムシール33は、感光体ドラムPyに向けて延び、現像剤の外部への漏出を低減する。
図2、図3において、ダクト31の他端は、粉体回収装置の一例としての現像剤回収装置36に接続されている。
現像剤回収装置36は、捕集手段の一例としてのキャリア捕集部37を有する。実施例1のキャリア捕集部37は、内部が中空の箱状に形成されており、気流の流れ方向の上流側の下端部に流入部38が形成されている。また、気流の流れ方向の下流側の上端部に流出部39が形成されている。
箱状のキャリア捕集部37は、第2の壁部の一例としての底壁41を有する。底壁41は、流入部38の下方に配置されている。実施例1の底壁41には、流入部38から下方に傾斜する傾斜部41aと、傾斜部41aの下端から水平方向に延びる底壁本体41bとを有する。したがって、第3の壁部の一例としての傾斜部41aは、流入部38に隣接して配置され、流入部38から前記流出部39へ向かう方向である斜め上の方向に対して、離れる方向である下方向に傾斜している。
気流の流れ方向に対して、底壁41の下流側には、壁部の一例としての下流壁42が接続されている。下流壁42は、上端に流出部39が配置されており、水平方向に対して傾斜している。具体的には、キャリア捕集部37の内側における下流壁42と底壁41とが成す角θが、鋭角、すなわち、θ<90°に設定されている。よって、実施例1の下流壁42は、上方(気流の流れ方向下流側)に行くにつれて流入部38側(図3における左側)に傾斜している。すなわち、実施例1の下流壁42は、水平方向に沿って、下端よりも上端の方が流入部38側に配置されている。
キャリア捕集部37は、流入部38から上方に延びる上流壁43を有する。実施例1の上流壁43は重力方向に沿って上下方向に延びている。
図5において、底壁41と下流壁42は、底壁41の流入部38側の端部に設けられた回転軸41cを中心として回転可能に支持されている。したがって、底壁41および下流壁42は、図3や図5の破線で示す密閉位置と、図5の実線で示す開放位置との間で移動可能に構成されている。
図6において、底壁41の流入部38側の端部と、下流壁42の流出部39側の端部には、密閉手段の一例としてのシール部材44がそれぞれ支持されている。シール部材44は、弾性部材で構成されており、密閉位置に移動した場合に、キャリア捕集部37の筐体(捕集手段の本体の一例)37aに押し付けられて弾性変形した状態となる。したがって、シール部材44は、底壁41や下流壁42の端部と筐体37aとの隙間を密閉して、現像剤等の粉体が隙間から漏れ出すことを防止している。
図4において、実施例1の下流壁42には、外面側に第1の磁石46が支持されている。実施例1の第1の磁石46は、ネジ止めで固定されている。したがって、ネジを緩めることで、第1の磁石46は下流壁42に対して着脱可能に支持されている。
また、実施例1の底壁41には、底壁本体41bの外面側に第2の磁石47が支持されている。図7において、実施例1の第2の磁石47は、底壁41の外面に支持されたレール48に沿って移動させることで、着脱可能に支持されている。
なお、一対のレール48の間には突起49が設けられており、第2の磁石47が挿入されると、第2の磁石47の上面に突起49が接触して、摩擦により、第2の磁石47の自重では第2の磁石47が移動しないように保持する。すなわち、作業者が手で第2の磁石47を動かすことは可能であるが、底壁が開放位置に移動しても第2の磁石47が脱落しないように突起49で保持される。
なお、第1の磁石46も第2の磁石47のようにレール48で着脱可能に保持する構成とすることも可能であるし、第2の磁石47をネジ止めする構成とすることも可能である。
なお、実施例1では、下流壁42および底壁41は、非磁性の材料の一例としての樹脂材料で構成されている。なお、樹脂材料に限定されず、非磁性の金属材料で構成することも可能である。また、非磁性の材料で構成することが望ましいが、磁性の材料で構成することも可能である。
キャリア捕集部37の流出部39には、接続路51が接続されている。接続路51の下流側には、除去手段の一例としてのフィルタ52が配置されている。フィルタ52は、キャリア捕集部37で捕集されなかった気流中の粉体を除去する。フィルタ52の下流側には、気体移送手段の一例としてのブロワファン53が配置されている。
前記符号37〜53を付した各部位、各部材により、実施例1の粉体回収装置36が構成されている。なお、粉体回収装置36は、Y,M、C,Kの各現像器Gy〜Gkに対応して配置されているが、これに限定されない。Y,M,C,Kの各現像器Gy〜Gkから延びるダクト31を合流させて1つの粉体回収装置36に気流を合流させる構成とすることも可能である。また、現像器Gy〜Gk以外の部位、例えば、1次転写領域Q3y〜Q3kや2次転写領域Q4等からダクトを延ばして粉体回収装置36を設けることも可能である。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の粉体回収装置36を有する複写機Uでは、現像領域Q2y〜Q2kにおいて現像時に現像剤が浮遊することがある。浮遊した現像剤は、ほとんどがトナーであるが、磁性のキャリアも一部含まれる。特に、フィルムシール33が設けられた構成では、フィルムシール33で堰き止められるような形で現像剤が溜まりやすくなる。このように、現像器Gy〜Gkの内部に戻されなかった現像剤は、ブロワファン53の吸引に伴って、ダクト31を通じて粉体回収装置36に送られる。
粉体回収装置36のキャリア捕集部37では、気流の流れる方向が下方から上方に向かっており、トナーに比べて比重の大きなキャリアは、重力の影響で移動速度が低下しやすい。したがって、流出部39に到達する前に、気流から脱落してキャリア捕集部37の内部に落下しやすい。すなわち、キャリアがキャリア捕集部37で捕集されやすい。
特に、実施例1では、下流壁42が上方に行くにつれて流入部38側に傾斜しており、成す角θが鋭角になっている。したがって、流入部38から流入した気流が下流壁42に向かった後、上方に移動する際に、下流壁42に沿って移動する際に、移動方向が逆流方向の成分を有することとなり、移動速度がさらに低下しやすい。よって、キャリアが捕集されやすい。
また、実施例1では、下流壁42には、第1の磁石46が設置されている。したがって、磁性を有するキャリアは、移動速度が低下した上に、磁力を受ける。よって、キャリアは、流出部39に到達しにくくなり、キャリア捕集部37で捕集されやすい。
キャリア捕集部37でキャリアが捕集された気流は、フィルタ52を通じて外気に排出される。ここで、キャリア捕集部を有しない従来の構成では、キャリアもフィルタ52で除去することとなる。キャリアは、一般的にトナーに比べて体積の大きく、重量が重い。したがって、フィルタ52が早期に目詰まりして、吸引能力が低下しやすく、フィルタ52の交換頻度が上昇する問題があった。これに対して、実施例1では、キャリア捕集部37でキャリアが捕集された状態の気流がフィルタ52を通過する。したがって、フィルタ52にはキャリアがほとんど到達しない。よって、フィルタ52が目詰まりしにくく、フィルタ52の寿命を延ばすことが可能である。
また、特許文献1に記載の構成のように、磁力で粉体を吸着して除去し、除去後は磁力で保持する技術では、磁石のみで通過する気流中からキャリアを除去するには、強力な磁石が必要になると共に、吸着保持するキャリアが多くなると吸着しきれなくなり、キャリアの除去性能が低下する問題がある。
さらに、特許文献2に記載の構成のように、気流の流路が下方に向かっている場合は、磁石で吸着される前に流出部からキャリアが流出しやすく、キャリアの除去性能が低い問題がある。
特許文献3に記載のように、フィルタでキャリアを除去した後に、可動の磁石でフィルタからキャリアを除去する技術では、磁石の可動機構が複雑になる。また、フィルタと磁石の位置関係に精度が必要となるため、フィルタと磁石の可動機構を一体的な構成として一体的に交換可能な高価な構成となるか、フィルタと磁石の可動機構が別個だと高精度で高価な構成が必要となる。
これらに対して、実施例1では、キャリア捕集部37において、下流壁42で気流の流れにおけるキャリアの移動速度を低下させて、キャリアを捕集している。したがって、特許文献1〜3のような問題は発生せず、キャリアの除去能力を長期にわたって維持可能である。
特に、実施例1では、底壁41の外面に第2の磁石47が配置されている。したがって、キャリア捕集部37で捕集されて、重力で底壁41に落下、堆積したキャリア等が磁力で保持される。したがって、流入部38から流入する気流で堆積したキャリアが舞い上がりにくくなっている。よって、一度捕集したキャリアが再び気流で運ばれることが低減される。
また、実施例1では、傾斜壁41aが形成されており、流入部38からの気流に対して、堆積するキャリアの位置が、一段低い位置になっている。したがって、流入部38からの気流が、堆積したキャリアに直接吹き付けられにくくなっており、キャリアの舞い上がりが低減される。特に、傾斜壁41aがあることで、流入部38から流入後に気流が通過する断面積が大きくなり、気流の速度が低下する。したがって、気流の速度が低下しない場合に比べて、キャリアの舞い上がりがさらに低減される。
また、実施例1では、各磁石46,47が隔壁部41,42の外部に配置されている。したがって、磁石46,47に直接キャリアが付着しない。よって、磁石46,47のメンテナンスも必要ない。
そして、底壁41および下流壁42は、回転軸41cを中心として開閉可能に構成されている。したがって、キャリア捕集部37の内部に回収されたキャリアやトナー等が多くなると、開放位置に移動させて、内部のキャリア等を廃棄することが可能である。特に、実施例1では、底壁41と下流壁42との成す角θが鋭角になっており、密閉位置から開放位置に移動させる際に、底壁41と下流壁42の角の窪み状の部分にキャリア等の粉体が集まりやすい。したがって、成す角が鈍角の場合に比べて、開閉作業時に内部のキャリアが外部に流出しにくく、作業時に複写機Uの周辺をキャリアで汚すことが低減される。
この時、実施例1では、磁石46,47が着脱可能な構成となっている。したがって、キャリア等の廃棄時に磁石46,47を取り外せば、廃棄されるキャリア等が磁石46,47に吸着されず、廃棄作業を容易に行うことが可能である。また、実施例1では、底壁41と下流壁42が非磁性の材料で構成されており、キャリア廃棄時に残留磁化でキャリア等が吸着されることが低減される。
また、実施例1では、底壁41や下流壁42の端部には、シール部材44が配置されている。したがって、底壁41や下流壁42の端部の隙間からキャリア等の粉体が漏れ出すことが低減される。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H07)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機Uを例示したが、これに限定されず、例えば、プリンタ、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、複写機Uは、4色の現像剤が使用される構成を例示したが、これに限定されず、例えば、単色の画像形成装置や、5色以上または3色以下の多色の画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、例示した数値や材料に限定されず、設計や仕様等に応じて適宜変更可能である。
(H04)前記実施例において、成す角θは鋭角であることが望ましいが、鈍角や直角にすることも可能である。
(H05)前記実施例において、磁石46,47は、着脱可能な構成とすることが望ましいが、固定の構成とすることも可能である。
(H06)前記実施例において、底壁41および下流壁42を開閉可能な構成を例示したがこれに限定されない。下流壁42のみを開閉可能にしたり、底壁41のみを開閉可能にすることも可能である。また、開閉可能な構成とせず、内部のキャリアが多くなると、キャリア捕集部37を交換するような構成とすることも可能である。なお、開閉可能な構成でない場合、シール部材44は不要である。
(H07)前記実施例において、捕集したキャリアの舞い上がり防止のための第2の磁石47や傾斜壁41aは設けることが望ましいが、設けない構成とすることも可能である。
31a…流路、
36…粉体回収装置、
37…捕集手段、
38…流入部、
39…流出部、
41…第2の壁部、
41a…第3の壁部、
41c…回転軸、
42…壁部、
44…密閉手段、
46…磁石、
47…第2の磁石、
52…除去手段、
F…定着手段、
Gy,Gm,Gc,Gk…現像手段、
Py,Pm,Pc,Pk…像保持手段、
ROSy,ROSm,ROSc,ROSk…潜像の形成手段、
S…媒体、
T1+B+T2…転写手段、
U…画像形成装置。

Claims (11)

  1. 磁性の粉体を含む気流が流れる流路と、
    前記流路の下流側に配置され、気流に含まれる粉体を除去する除去手段と、
    前記除去手段よりも上流側の流路に配置された捕集手段であって、前記気流が流入する流入部と、前記流入部よりも重力方向で上方に配置されて前記気流が流出する流出部と、前記流入部と前記流出部との間に配置され且つ水平方向に対して傾斜する壁部と、前記壁部に沿って配置された磁石と、を有する前記捕集手段と、
    を備えたことを特徴とする粉体回収装置。
  2. 前記気流が通過する捕集手段の内部に対して、前記壁部の外部に配置された磁石、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の粉体回収装置。
  3. 前記壁部に対して着脱可能に支持された前記磁石、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の粉体回収装置。
  4. 非磁性の前記壁部、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の粉体回収装置。
  5. 前記捕集手段の重力方向の底部に配置された第2の磁石、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の粉体回収装置。
  6. 前記捕集手段の内部を開放する開放位置と、前記捕集手段の内部を密閉する密閉位置との間で移動可能な前記壁部、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の粉体回収装置。
  7. 移動可能な壁部の縁に設けられ、密閉位置において前記捕集手段の本体に密着して隙間を密閉する密閉手段、
    を備えたことを特徴とする請求項6に記載の粉体回収装置。
  8. 前記壁部の下端に接続し且つ前記壁部に対して傾斜する方向に延びる第2の壁部と、
    気流の流れ方向に対して前記第2の壁部の上流端に配置された回転軸を中心として、前記開放位置と前記密閉位置との間で移動可能な前記壁部および第2の壁部と、
    を備えたことを特徴とする請求項6または7に記載の粉体回収装置。
  9. 水平方向に沿って、下端よりも上端の方が流入部側に配置された前記壁部、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の粉体回収装置。
  10. 前記流入部に隣接して配置され、前記流入部から前記流出部へ向かう方向に対して、離れる方向に傾斜する第3の壁部、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の粉体回収装置。
  11. 像保持手段と、
    前記像保持手段の表面に潜像を形成する潜像の形成手段と、
    磁性の粉体を含む現像剤を使用して、前記像保持手段の表面の潜像を現像する現像手段と、
    前記現像手段の周囲の気流から粉体を除去する請求項1ないし10のいずれかに記載の粉体回収装置と、
    前記像保持手段の表面の可視像を媒体に転写する転写手段と、
    前記媒体の表面の可視像を定着させる定着手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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