JP2020052251A - 画像形成装置およびその部品の寿命を予測するための方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置におけるベルトユニットの寿命を予測する技術を提供する。【解決手段】画像形成装置100は、転写部107と、ヒーター202が配置された加熱ローラー201の外周に接するように配置された定着ベルト203と、定着ベルト203を回転させる加圧ローラー206と、定着ベルト203と加圧ローラー206との間でニップ圧が発生するように、定着ベルト203をガイドする定着ガイド205と、定着ベルト203の回転方向の移動量を測定するセンサー401と、定着ベルト203の回転方向の速度に関する閾値データを記憶する記憶部111と、制御部110とを備える。制御部110は、定着ベルト203の回転方向の移動量に基づきその回転方向の速度を求め、当該回転方向の速度と閾値データとを比較し、当該回転方向の速度が閾値データを下回った場合は、少なくとも定着ベルト203を含むユニットが劣化していると判定する。【選択図】図12

Description

本開示は、画像形成装置に関し、より特定的には、画像形成装置の部品の寿命を予測する制御に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、トナーが、感光体ドラム等の転写像担持体上に画像を形成する。そして、チャージャーが、転写像担持体上のトナーを紙等の転写媒体に転写させる。転写後、転写媒体は、加熱用のベルトユニットと加圧ローラーとの間を通過することにより、転写媒体の表面のトナーが、ベルトユニットの熱により定着する。
ベルトユニットは、通紙経路において、加圧ニップに荷重が発生するように加圧ローラーと接しており、ベルトユニットの表面と加圧ローラーの表面との間の摩擦により回転する。ベルトユニットは、転写媒体の表面に付着したトナーの定着を繰り返すことにより、次第に劣化していく。そのため、壊れる前にベルトユニットの寿命を予測することが望ましい。
ベルトユニットの寿命予測に関し、例えば、特開2018−31836号公報(特許文献1)は「加熱ベルト方式の画像加熱装置において、摺動部材であるベルトの交換時期を精度良く、且つ異常が発生する前に予測できる装置」を開示している(「要約」参照)。
また、特開2018−4787号公報(特許文献2)は、「駆動手段が停止した状態から駆動を開始してからの時間を計測する場合に比べ、駆動手段又は負荷部のトルク上昇の予測精度を高くすることができる画像形成装置」を開示している(「要約」参照)。
また、特開2006−284629号公報(特許文献3)は、「精度良くフィルム状の回転体の寿命時期を予測可能な定着装置及びそれを備えた画像形成装置」を開示している(「要約」参照)。
その他、特開2006−163017号公報(特許文献4)は「定着ヒータ等の加熱手段への通電時間や投入電力をモニタし、その総量があらかじめ規定した値に達したら寿命到達とする」方法を開示している(「要約」参照)。
特開2018−31836号公報 特開2018−4787号公報 特開2006−284629号公報 特開2006−163017号公報
特許文献1から4に開示された技術では、ベルトユニットの表面の摩擦低下による劣化に関しては直接的に計測できず正確な寿命予測ができない。したがって、ベルトユニットの表面の回転方向の摩擦低下による劣化を直接的に検出するための技術が必要とされている。
本開示は、上記のような背景に鑑みてなされたものであって、ある局面における目的は、ベルトユニットの回転方向における表面の摩擦低下による劣化を計測し、ベルトユニットの寿命を予測する技術を提供することにある。
ある局面に従う画像形成装置は、トナー像を用紙に転写する転写部と、内部にヒーターが配置された加熱ローラーと、加熱ローラーの外周に接するように配置された定着ベルトと、定着ベルトを回転させるための加圧ローラーと、定着ベルトと加圧ローラーとの間でニップ圧が発生するように、定着ベルトをガイドする定着ガイドと、定着ベルトの回転方向の移動量を測定するセンサーと、定着ベルトの回転方向の速度に関する閾値データを記憶するための記憶部と、画像形成装置を制御する制御部とを備える。制御部は、定着ベルトの回転方向の移動量に基づき定着ベルトの回転方向の速度を求め、定着ベルトの回転方向の速度と閾値データとを比較し、定着ベルトの回転方向の速度が閾値データを下回った場合は、少なくとも定着ベルトを含むユニットが劣化していると判定する。
ある局面において、画像形成装置は、加圧ローラーの位置を変化させることにより定着ベルトと加圧ローラーとのニップ圧を調整する調整機構をさらに備える。制御部は、調整機構を用いて、定着ベルトと加圧ローラーとのニップ圧が用紙の定着処理を行う場合のニップ圧より小さくなるように加圧ローラーの位置を調整してから、定着ベルトの回転方向の移動量に基づき定着ベルトの回転方向の速度を求める。
ある局面において、制御部は、用紙の定着処理を行わず、かつ、定着ベルトの回転方向の速度を求めない場合は、調整機構を用いて定着ベルトと加圧ローラーとが接触しないように加圧ローラーの位置を調整する。
ある局面において、制御部は、加圧ローラーの回転速度を用紙の定着処理を行う場合の加圧ローラーの回転速度よりも高速にしてから、定着ベルトの回転方向の移動量に基づき定着ベルトの回転方向の速度を求める。
ある局面において、画像形成装置は、加熱ローラーの冷却用の冷却ファンをさらに備える。制御部は、冷却ファンを用いて加熱ローラーの端部および中央部を冷却してから、定着ベルトの回転方向の移動量に基づき定着ベルトの回転方向の速度を求める。
ある局面において、画像形成装置は、冷却ファンの送風による加熱ローラーの冷却エリアを調整するダクトをさらに備える。ダクトは、複数の通風路と、複数の通風路のそれぞれを開閉する開閉口とを含む。制御部は、用紙の定着処理を行う場合は開閉口の一部を閉じ、定着ベルトの回転方向の速度を求める場合は開閉口の全てを開く。
ある局面において、画像形成装置は、情報を提示する表示部をさらに備える。制御部は、判定の結果に基づいて、表示部に定着ベルトの交換を促す表示をする。
ある局面において、制御部は、判定の結果を外部のサーバーに送信する。
ある局面において、センサーは、発光部と、発光部から発せられた光の反射光を受光する受光部とを含む。定着ベルトの表面には、発光部から発せられた光を反射させるためのマークが、定着ベルトの回転方向に一定間隔で配置されている。制御部は、受光部がマークからの反射光を受光したタイムスタンプに基づいて、定着ベルトの回転方向の速度を求める。
ある局面において、マークは、定着ベルトの表面にレーザーを照射することによって変色した領域である。
ある局面において、閾値データは、加圧ローラーの回転開始から、センサーが1つ目のマークを読み取るまでの許容時間を含む。比較することは、加圧ローラーの回転の開始からセンサーによる1つ目のマークを読み取るまでの時間を計測することと、1つ目のマークを読み取るまでの時間と閾値データとの比較の結果に基づいて、定着ベルトの回転方向の速度が閾値データを下回ったか否かを判定することとを含む。
ある局面において、閾値データは、センサーが、マークを読み取ってから次のマークを読み取るまでの許容時間を含む。比較することは、センサーによる第1のマークを読み取ってから、第2のマークを読み取るまでの時間を計測することと、第2のマークを読み取るまでの時間と閾値データとの比較の結果に基づいて、定着ベルトの回転方向の速度が閾値データを下回ったか否かを判定することとを含む。
他の実施の形態に従うと、画像形成装置における制御方法が提供される。この制御方法は、内部にヒーターが配置された加熱ローラーの外周に接するように配置された定着ベルトを回転させるステップと、定着ベルトの回転方向の移動量を測定するステップと、定着ベルトの回転方向の移動量に基づき定着ベルトの回転方向の速度を求めるステップと、定着ベルトの回転方向の速度に関する閾値データにアクセスするステップと、定着ベルトの回転方向の速度と閾値データとを比較するステップと、定着ベルトの回転方向の速度が閾値データを下回った場合に少なくとも定着ベルトを含むユニットが劣化していると判定するステップとを含む。
ある局面において、当該制御方法は、定着ベルトの回転方向の速度を求める前に、定着ベルトと接することでニップ圧を発生させる加圧ローラーの位置を、用紙の定着処理を行う場合よりも定着ベルトと加圧ローラーとのニップ圧が小さくなるように調整するステップをさらに含む。
ある局面において、当該制御方法は、用紙の定着処理を行わず、かつ、定着ベルトの回転方向の速度を求めない場合において、定着ベルトと加圧ローラーとが接触しないように加圧ローラーの位置を変更するステップをさらに含む。
ある局面において、当該制御方法は、定着ベルトの回転方向の速度を求める前に、用紙の定着処理を行う場合よりも高速に定着ベルトを回転させるステップをさらに含む。
ある局面において、当該制御方法は、定着ベルトの回転方向の速度を求める前に、加熱ローラーの端部および中央部を冷却するステップをさらに含む。
ある局面において、当該制御方法は、用紙の定着処理を行う場合は中央部の冷却を停止し、定着ベルトの回転方向の速度を求める場合は端部および中央部を冷却するステップをさらに含む。
ある局面において、当該制御方法は、判定の結果に基づいて、定着ベルトの交換を促す表示をするステップをさらに含む。
ある局面において、当該制御方法は、判定の結果を外部のサーバーに送信するステップをさらに含む。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
本技術によれば、ベルトユニットと加圧ローラーとの間での摩擦の低下を検出して、ベルトユニットの寿命を予測することが可能である。
第1の実施の形態に従う画像形成装置100の一構成例を示す図である。 第1の実施の形態に従う定着部108の一構成例を示す図である。 第1の実施の形態に従う定着ベルト203にかかる摩擦の一例を示す図である。 第1の実施の形態に従う定着ベルト203を含む定着部108の寿命を予測する一構成例を示す図である。 定着ベルト203の表面に対するマーク402のつけ方の一例を示す図である。 反射型センサー401によるセンサー入力のグラフの一例を示す図である。 許容周期時間602内にマークの検出に失敗した場合のグラフの一例を示す図である。 許容開始時間601内に1つ目のマークの検出に失敗した場合のグラフの一例を示す図である。 第1の実施の形態に従う定着ベルト203の非通紙部403の一例を示す図である。 図9の定着ベルト203を用いた検出結果の一例を示す図である。 許容開始時間601に基づく、図9の定着ベルト203の異常の有無の検出の例である。 第2の実施の形態に従う定着部108の一構成例を示す図である。 圧接カム1203の圧接角度が270度のときの正常な測定結果のグラフを示す図である。 圧接カム1203の圧接角度が270度のときの正常ではない測定結果のグラフを示す図である。 圧接カム1203の圧接角度が180度のときの定着部108の状態を示す図である。 圧接カム1203の圧接角度が180度のときの、定着ベルト203の正常ではない測定結果のグラフを示す図である。 圧接カム1203の圧接角度が90度のときの定着部108の状態を示す図である。 各荷重における許容周期時間602を用いた定着ベルト203の計測結果のグラフの一例を示す図である。 各荷重における許容開始時間601を用いた定着ベルト203の計測結果の一例を示す図である。 第3の実施の形態に従う定着部108の冷却機構の一構成例を示す図である。 小サイズの用紙の定着処理時のシャッター2003の状態を示す図である。 極小サイズの用紙の定着処理時のシャッター2003の状態を示す図である。 定着ベルト203の検査時のシャッター2003の状態を示す図である。 定着ベルト203の回転速度の計測に透過型センサーを用いた一構成例を示す図である。 定着ベルト203の回転速度の計測にエンコーダーを用いた一構成例を示す図である。 定着ベルト2601の回転速度の計測に温度センサーを用いた一構成例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示に係る技術思想の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[第1の実施の形態]
<A.画像形成装置の装置構成>
まず、本実施の形態に従う画像形成装置100の装置構成について説明する。典型例として、複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)として実装されるカラー画像形成装置である画像形成装置100について説明するが、本実施の形態に係る技術思想は、カラー画像形成装置に限定されるわけではなく、モノクロ画像形成装置にも適用可能である。
図1は、本実施の形態に従う画像形成装置100の一構成例を示す図である。図1を参照して、画像形成装置100は、手差しトレー101と、給紙カセット102と、給紙ローラー103と、レジストローラー104と、イメージングユニット105と、中間転写ベルト106と、転写ローラー107と、定着部108と、排出トレー109と、制御部110と、記憶部111とを含む。イメージングユニット105は、感光体と、帯電部と、露光部と、現像部とを備える。
本実施の形態に従う画像形成装置100は、一例として、イメージングユニット105が生成したトナー像を、中間転写ベルト106を介して被転写部材に転写する構成を採用する。なお、図1では、トナー像を中間転写ベルト106に一旦転写した後、被転写部材に転写する構成について例示するが、感光体上のトナー像を被転写部材に直接転写するようにしてもよい。
用紙は手差しトレー101もしくは給紙カセット102のいずれかに載置される。給紙ローラー103は手差しトレー101もしくは給紙カセット102に載置された用紙を1枚ずつ、用紙搬送経路に搬送する。レジストローラー104は、給紙ローラー103によって搬送された用紙をさらに下流に搬送する。転写ローラー107は、搬送されてきた用紙に中間転写ベルト106上の転写像を転写する。定着部108は、用紙の表面に転写されたトナーを溶かして用紙に定着させる。定着処理まで完了した用紙は排出トレー109に排出される。制御部110は、画像形成装置100の全体の動作を制御している。記憶部111は、制御部110によって使用されるデータを格納する。
<B.定着部の構成>
図2は、本実施の形態に従う定着部108の一構成例を示す図である。図2を参照して、定着部108は、加熱ローラー201と、ヒーター202と、定着ベルト203と、分離パッド204と、定着パッド205と、加圧ローラー206と、支持板金207とを備える。
加熱ローラー201は、ヒーター202によって加熱され、表面の温度が上昇する。定着ベルト203は、加熱ローラー201の表面と接することにより加熱される。定着ベルト203は、支持板金207によって固定されている分離パッド204と定着パッド205とを経由して、加熱ローラー201まで一周する。また、定着ベルト203は、定着パッド205と加圧ローラー206との間にニップ圧が発生するように挟まれている。加圧ローラー206は、モーター等(図示しない)により回転し、定着ベルト203と加圧ローラー206との間の摩擦を利用して、定着ベルト203を回転させる。なお、定着部108は、定着パッド205の代わりにローラーを備えてもよい。
固定された定着パッド205を備える方式の定着部108は、小型化とコストダウンが容易である反面、定着ベルト203を回転させるために大きいトルクが必要になる。そのため、定着ベルト203や加圧ローラー206の劣化や摩耗により、定着ベルト203と加圧ローラー206との間の摩擦が十分でなくなると、摩擦力不足により、定着ベルト203が加圧ローラー206の回転によって正常に回転しない、いわゆる、スリップが発生することがある。ここでのスリップとは、加圧ローラー206が回転しているにもかかわらず、定着ベルト203が、加圧ローラー206の回転速度よりも遅く回転する、もしくは、回転しないことをいう。
定着ベルト203のスリップは、画像のズレや、紙詰まりを発生させる原因となるため、可能な限り、定着ベルト203のスリップが発生する前に、摩耗した定着ベルト203を交換することが望ましい。
<C.定着ベルト203に加わる力>
図3は、本実施の形態に従う定着ベルト203にかかる摩擦の一例を示す図である。加圧ローラー206が、矢印301の方向に回転する場合、加圧ローラー206は、定着ベルト203に対して、矢印301の方向に駆動力Fを加える。定着ベルト203には、駆動力Fを妨げる方向に、負荷L1、負荷L2および負荷L3が加わる。負荷L1は、定着ベルト203自身のゆがみによる負荷である。負荷L2は、定着ベルト203と定着パッド205との間に発生する摩擦による負荷である。負荷L3は、定着ベルト203と加熱ローラー201との間に発生する摩擦による負荷である。
定着ベルト203が正常に回転するためには、駆動力Fが、負荷L1、負荷L2および負荷L3の合計よりも大きい必要がある。定着部108が、定着処理を何度も繰り返すと、定着ベルト203を含む定着部108の劣化により、定着ベルト203と加圧ローラー206との間の摩擦が小さくなり、駆動力Fも小さくなることがある。また、逆に、負荷L1、負荷L2および負荷L3が大きくなることことがある。
そして、定着ベルト203を含む定着部108が劣化し続けると、駆動力Fが、定着ベルト203の表面の全体もしくは一部分において、負荷L1、負荷L2および負荷L3の合計よりも小さくなる場合がある。駆動力Fが、負荷L1、負荷L2および負荷L3の合計よりも小さくなるとスリップが発生する。そのため、駆動力Fが、定着ベルト203の表面の全体において、負荷L1、負荷L2および負荷L3の合計よりも常に大きいことが望ましい。
<D.定着部108の寿命予測方法>
図4は、本実施の形態に従う定着ベルト203を含む定着部108の寿命を予測する一構成例を示す図である。反射型センサー401は、発光部と受光部を含み、定着ベルト203に近接する位置に配置される。反射型センサー401は、発光部を用いて、定着ベルト203の端部にある非通紙部403に光を照射し、受光部を用いて、反射光を受光する。なお、定着ベルト203の非通紙部403以外を通紙部404という。
定着ベルト203の非通紙部403の表面には、反射型センサー401でセンシングするためのマーク402が一定間隔で並んでいる。非通紙部403の表面のマーク402がある部分と、マーク402の無い部分では反射光が異なり、制御部110は、反射型センサー401の受光部によって受光する反射光の変化に基づいて、定着ベルト203が回転していることを検出する。
また、制御部110は、反射型センサー401により読み取ったマーク402の個数をカウントすることにより、定着ベルト203の回転方向に対する移動量を計測することができる。さらに、連続する2つのマーク402のそれぞれのセンシング時のタイムスタンプの差分を求めることにより、定着ベルト203のある地点における回転速度を計測することができる。
図5は、定着ベルト203の表面に対するマーク402のつけ方の一例を示す図である。定着ベルト203の表面にはフッ素樹脂の層501がある。このフッ素樹脂の層501の表面にレーザー光502を照射することにより、フッ素樹脂の層501が変色してマーク402が形成される。なお、レーザー光502の照射以外の方法を用いてもよい。シールを定着ベルト203の表面に貼り付けてもよいし、定着ベルト203の表面を何らかの塗料などで塗装してもよい。
図6は、反射型センサー401によるセンサー入力のグラフの一例を示す図である。図6のグラフの横軸は時間軸を表す。図6のグラフの縦軸は、制御部110が反射型センサー401から読み取るセンサー出力の値である。センサー出力の値は、通常は、反射型センサー401から制御部110に出力される電圧の値である。なお、センサー出力の値は必ずしも電圧の値ではなく、デジタルデータでもよい。
許容開始時間601は、制御部110が、加圧ローラー206の回転を開始させてから、反射型センサー401による1つ目のマークの検出を行うまでの許容時間である。制御部110が、加圧ローラー206の回転開始603から、反射型センサー401による1つ目のマークの検出を行うまでの時間が、許容開始時間601以内であれば、制御部110は、定着ベルト203は正常に回転していると判定する。逆に、制御部110が加圧ローラー206の回転を開始させてから、反射型センサー401による1つ目のマークの検出を行うまでの時間が、許容開始時間601を超えた場合、制御部110は、定着ベルト203は正常に回転しておらず、定着ベルト203を含む定着部108の経年劣化によるスリップが発生していると判定する。
許容開始時間601を用いた定着ベルト203の異常の検出は、定着ベルト203の回転開始時しか実行できないが、定着ベルト203の回転開始時は負荷L1、負荷L2および負荷L3が大きいため、定着ベルト203のスリップが発生しやすい。すなわち、反射型センサー401による異常検出が行いやすい期間であるといえる。
許容周期時間602は、制御部110が、反射型センサー401によるマークの検出をしてから、次のマークの検出を行うまでの許容時間である。制御部110が、反射型センサー401によりマークを検出してから、次のマークの検出を行うまでの時間が、許容周期時間602以内であれば、制御部110は、定着ベルト203は正常に回転していると判定する。逆に、制御部110が、反射型センサー401によるマークの検出をしてから、次のマークの検出を行うまでの時間が、許容周期時間602を超えた場合、制御部110は、定着ベルト203は正常に回転しておらず、定着ベルト203を含む定着部108の経年劣化によるスリップが発生していると判定する。
許容周期時間602を用いた定着ベルト203を含む定着部108の異常の検出に関し、許容開始時間601を用いた定着ベルト203を含む定着部108の異常の検出と比較すると、異常検出の感度は低くなるが、定着ベルト203の回転中は常に行うことができるという利点がある。
図6のグラフを例にすると、制御部110は、許容開始時間601の範囲内で反射型センサー401による1つ目のマークの検出を行っている。また、制御部110は、許容周期時間602の範囲内で反射型センサー401によるマークの検出を行っている。そのため、制御部110は、定着ベルト203は正常に回転しており、異常は発生していないと判定する。
図7は、許容周期時間602内にマークの検出に失敗した場合のグラフの一例を示した図である。図7のグラフでは、制御部110は、許容開始時間601内に1つ目のマークの検出には成功しているが、許容周期時間602の範囲内で反射型センサー401による2個目のマークの検出を完了していない。そのため、制御部110は、定着ベルト203は正常に回転しておらず、定着ベルト203を含む定着部108の経年劣化によるスリップが発生していると判定する。
図8は、許容開始時間601内に1つ目のマークの検出に失敗した場合のグラフの一例を示した図である。図8のグラフでは、制御部110は、許容開始時間601の範囲内で反射型センサー401による1つ目のマークの検出を完了していない。そのため、制御部110は、定着ベルト203は正常に回転しておらず、定着ベルト203を含む定着部108の経年劣化によるスリップが発生していると判定する。
図6〜図8の例のように、制御部110は、検出したマークの周期に基づいて、マーク1周期毎に、定着ベルト203を含む定着部108に異常があるか否かを検出可能である。なお、定着ベルト203の回転中のゆがみ等により検出にばらつきが出ることがあるため、定着ベルト203の1周単位で異常の有無を検出してもよい。次に、図9および図10を用いて、定着ベルト203を含む定着部108の1周単位での異常の有無の検出の例を説明する。
図9は、本実施の形態に従う定着ベルト203の非通紙部403の一例を示した図である。図9の例では、定着ベルト203の1周の長さ901は94.2mmである。定着ベルト203の進行方向(回転方向)に対するマーク402の長さ902は5.9mmであり、マーク間の長さ903は5.9mmである。マーク402の周期はマーク402の長さ902とマーク間の長さ903との和になるため11.8mmとなる。したがって、定着ベルト203の1周の中に8個のマークが存在することになる。また、定着ベルト203の回転速度を120mm/sとする。そうすると、反射型センサー401がマーク402を読み取る周期は11.8/120=0.098(以下簡略化のため「0.1」とする)になる。
図10は、図9の定着ベルト203を用いた検出結果の一例を示す図である。定着ベルト203が1回転するのにかかる時間は、理想的には0.8秒となる。制御部110は、理想的な定着ベルト203の1回転するのにかかる時間を基に閾値を設けて、定着ベルト203の1回転の計測に要した時間と閾値とを比較して、定着ベルト203を含む定着部108に異常があるか否かを判定する。
図10の例では、閾値は0.82秒となっている。制御部110は、反射型センサー401による計測に基づき、定着ベルト203が1回転する時間が0.82秒以下であれば正常回転として判定し、定着ベルト203が1回転する時間が0.83秒以上であれば正常に回転しておらず、スリップしていると判定する。ここでの定着ベルト203の1回転とは、反射型センサー401によるマーク402の周期の検出を8周期分繰り返した時間である。
図10の検出結果1では、定着ベルト203が1周する時間が0.82秒である。よって、制御部110は、定着ベルト203を含む定着部108は正常であると判定する。しかし、検出結果2、3および4では、定着ベルト203が1周する時間がいずれも0.83秒以上となっている。そのため、制御部110は、定着ベルト203を含む定着部108に異常があると判定する。
また、制御部110は、計測した定着ベルト203の回転時間が、定着ベルト203の1周分(もしくは、1個のマーク単位の周期)の閾値からどれだけ差異があるかによって、液晶画面等を用いた使用者に対する表示を変更してもよい。例えば、図10の検出結果2の段階であれば、使用者に対して定着ベルト203の予備の準備を提案し、検出結果4の段階であれば、速やかな定着ベルト203の交換を提案してもよい。また、制御部110は、判定結果を外部サーバー等に送信して、サポート業務に役立てる等してもよい。
制御部110は、定着ベルト203が1回転するのに要した時間を検出して、理想的な定着ベルト203の1回転の時間とどれだけ差があるかに基づいて、定着ベルト203の寿命を予測する。なお、制御部110が予測する定着ベルト203の寿命は、具体的な時間でもよいし、部品交換の緊急度が「低」、「中」、「高」のような段階を示すものであってもよい。また、図10の例では、定着ベルト203の1回転単位での検出結果であるが、1マーク単位で計測してもよいし、1マーク単位での計測を複数個所で行ってもよい。
図11は、許容開始時間601に基づく、図9の定着ベルト203の異常の有無の検出の例である。定着ベルト203の回転開始から、1つ目のマークを検出するまでの理想的な時間は0.1秒であるとする。制御部110は、この理想的な時間を基に例えば0.15秒を閾値(許容開始時間601)として定着ベルト203に異常があるか否かを判定する。検出結果1の場合、定着ベルト203の回転開始から1つ目のマークを検出するのに要した時間は0.15秒なので、閾値以下となり、制御部110は、定着ベルト203は正常であると判定する。検出結果2〜4に関しては、いずれも定着ベルト203の回転開始から1つ目のマークを検出するのに要した時間は0.15秒を超えており、制御部110は、定着ベルト203に異常があると判定する。
許容開始時間601に基づく定着ベルト203の異常の有無の検出においても、制御部110は、検出結果が閾値からどれだけ差異があるかによって、液晶画面等を用いた使用者に対する表示を変更してもよい。また、制御部110は、判定結果を外部サーバー等に送信して、サポート業務に役立てる等してもよい。なお、制御部110は、必要に応じて許容開始時間601、許容周期時間602および閾値を記憶部111から読み出して使用してもよい。
本実施の形態によれば、定着ベルト203の回転方向における速度変化により、スリップの程度を調べることで、適切な時期に定着ベルト203を交換できるように使用者に情報を提示することが可能となる。
[第2の実施の形態]
<E.定着ベルト203の早期の寿命予測方法>
以下、第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る画像形成装置100のハードウェアは、図12の構成を除いて、第1の実施の形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成と同じである。したがって、第1の実施の形態で説明したハードウェア構成の説明は繰り返さない。
図12は、第2の実施の形態に従う定着部108の一構成例を示す図である。図12を参照して、定着部108は、加圧ローラー軸1201と、圧接バネ1202と、圧接カム1203とを備える。
加圧ローラー軸1201は、加圧ローラー206の回転軸上に位置する。圧接バネ1202は、加圧ローラー軸1201を定着ベルト203の方向に押し出すことにより、定着ベルト203と加圧ローラー206との間に加圧ニップにかかる荷重を発生させる。圧接カム1203は、サーボモーター等(図示しない)により回転して、圧接カム1203の角度を変えることで、加圧ローラー軸1201を圧接バネ1202の方向に押し返すことにより、定着ベルト203と加圧ローラー206との間の加圧ニップにかかる荷重を調整する。なお、加圧ローラー軸1201は、ブッシュやベアリング等を介して、圧接バネ1202および圧接カム1203と接していてもよい。
図12の例では、圧接カム1203のAの位置から、加圧ローラー206に最も近い位置Bまでの時計回りの角度(以降、「圧接角度」という)が270度になっている。この場合、圧接カム1203と加圧ローラー軸1201とは非接触になる。そのため、圧接バネ1202は、加圧ローラー軸1201を定着ベルト203の方向に対し最大限押し出すことになる(荷重=100%)。すなわち、定着ベルト203と加圧ローラー206との間の摩擦は最大となる。用紙の定着処理を行う場合は、圧接カム1203の圧接角度は270度になる。
図13は、圧接カム1203の圧接角度が270度のときの正常な測定結果を示す図である。制御部110は、許容開始時間601内に1つ目のマークの検出を完了しており、また、それ以降も許容周期時間602内にマークの検出を完了している。そのため、制御部110は、定着ベルト203を含む定着部108は正常であると判定する。
図14は、圧接カム1203の圧接角度が270度のときの正常ではない測定結果を示す図である。制御部110は、許容開始時間601内に1つ目のマークの検出を完了できておらず、また、それ以降も許容周期時間602内にマークの検出ができていない。そのため、制御部110は、定着ベルト203は正常に回転しておらず、定着ベルト203を含む定着部108の経年劣化によるスリップが発生していると判定する。
本実施の形態によれば、図12の例のように、用紙の定着処理を行う場合の加圧ニップにかかる荷重になるように、圧接角度を調整して、定着ベルト203の異常検出を行ってもよい。また、後述するように、圧接カム1203の圧接角度を調節してして、用紙の定着処理を行う場合よりも、定着ベルト203と加圧ローラー206との間の加圧ニップにかかる荷重を下げて、定着ベルト203を含む定着部108の異常検出を行うと、効果が一層高くなる。
図15は、圧接カム1203の圧接角度が180度のときの定着部108の状態を示す図である。圧接カム1203の圧接角度が180度の場合において、圧接バネ1202から加圧ローラー軸1201にかかる荷重は、圧接角度が270度のときの半分になる(荷重=50%)。すなわち、図15の例における、定着ベルト203と加圧ローラー206との間の加圧ニップにかかる荷重は、通常時の半分になる。
通常時(圧接角度が270度で、定着処理を行う場合)よりも、加圧ニップにかかる荷重をあえて低くして摩擦を減らすことにより、スリップを起こしやすい状況を作り、定着ベルト203を含む定着部108の異常検出を行うことが可能となる。こうすることで、実際の定着処理に影響が出る少し前の段階で、定着ベルト203を含む定着部108の異常を検出し、対処することができる。
図16は、圧接カム1203の圧接角度が180度のときの、定着ベルト203を含む定着部108の正常ではない測定結果を示す図である。例えば、図16の例のように、圧接カム1203の圧接角度が180度のときの計測結果で、制御部110は、許容開始時間601内に1つ目のマークの検出を完了できておらず、また、それ以降も許容周期時間602内にマークの検出ができていないとする。これに対し、圧接カム1203の圧接角度が270度のときの計測結果が、図13であったとする。この場合、通常の使用時においてはまだ影響は出ていないが、定着ベルト203を含む定着部108の摩耗による劣化自体は進んでおり、いずれは、通常時にも影響を及ぼす可能性があることがわかる。この段階で、定着ベルト203を新しいものと交換する等の対応をとれば、紙詰まりや印刷ズレ等の問題を回避することが可能となる。
図17は、圧接カム1203の圧接角度が90度のときの定着部108の状態を示す図である。圧接カム1203の圧接角度が90度の場合において、定着ベルト203と加圧ローラー206との間には隙間ができる(荷重=0%)。そのため、定着ベルト203と加圧ローラー206との間の加圧ニップにかかる荷重は0となる。制御部110は、定着処理と、定着ベルト203の回転速度の計測とを行わない場合は、圧接カム1203の圧接角度を90度にしておくことで、定着ベルト203、定着パッド205および加圧ローラー206の変形を抑制することができる。
なお、圧接カム1203の角度調整は90度単位でなくてもよい。また、圧接カム1203の形状は必ずしも本実施の形態に限られるわけではなく、また、各圧接角度における荷重は、設計時に適宜設定すればよい。
図18は、各荷重における許容周期時間602を用いた定着ベルト203を含む定着部108の計測結果の一例を示す図である。表800は、圧接バネ1202から加圧ローラー206に対する荷重が、全荷重(通常時の荷重)、1/2荷重、1/3荷重および1/4荷重におけるそれぞれの計測結果を表している。表800の例では、制御部110は、定着ベルト203が1周するのにかかる時間が0.83秒以下で正常と判定し、0.84秒以上で異常と判定する。
400k(400,000枚印刷した時点)の列では、1/4荷重の計測結果のみ「0.84秒以上」であり、定着ベルト203を含む定着部108が少し劣化していることがわかる。また、推定寿命の「40%」が経過したことがわかる。
また、800k(800,000枚印刷した時点)の列では、1/2荷重、1/3荷重および1/4荷重の計測結果が「0.84秒以上」であり、定着ベルト203を含む定着部108の劣化がかなり進んでおり、早目に定着ベルト203を新品と交換したほうがよいことがわかる。また、推定寿命の「70%」が経過したことがわかる。
推定寿命は、予め製品テスト等において、1/4荷重の計測で異常が出た場合は推定寿命の「40%」が経過、1/3荷重の計測で異常が出た場合は推定寿命の「50%」が経過等の相関関係を調べておくことでわかる。制御部110は、記憶部111に記憶された計測結果と、推定寿命の関連情報と、実際の定着ベルト203を含む定着部108の計測結果とに基づいて、現在の定着ベルト203を含む定着部108の寿命を推定できる。
図19は、各荷重における許容開始時間601を用いた定着ベルト203を含む定着部108の計測結果の一例を示す図である。表900は、圧接バネ1202から加圧ローラー206に対する荷重が、全荷重(通常時の荷重)、1/2荷重、1/3荷重および1/4荷重におけるそれぞれの計測結果を表している。表900の例では、制御部110は、定着ベルト203の回転開始から、1つ目のマークを検出するまでにかかる時間が0.15秒以下で正常とみなし、0.16秒以上で異常とみなす。
400k(400,000枚印刷した時点)の列では、1/4荷重の計測結果のみ「0.16秒以上」であり、定着ベルト203を含む定着部108が少し劣化していることがわかる。また、推定寿命の「40%」が経過したことがわかる。
また、800k(800,000枚印刷した時点)の列では、1/2荷重、1/3荷重および1/4荷重の計測結果が「0.16秒以上」であり、定着ベルト203を含む定着部108の劣化がかなり進んでおり、早目に定着ベルト203を新品と交換したほうがよいことがわかる。また、推定寿命の「70%」が経過したことがわかる。なお、現在の定着ベルト203を含む定着部108の寿命の推定方法は、図18の例と同様である。
本実施の形態によれば、定着ベルト203と加圧ローラー206との間の加圧ニップにかかる荷重を意図的に下げて、定着ベルト203を含む定着部108の劣化を調べることにより、より早期に定着ベルト203を含む定着部108の劣化の発見と寿命の推定が可能となる。なお、制御部110は、必要に応じて記憶部111から推定寿命および閾値を読み出して使用してもよい。
また、図18および図19の例のように、複数の荷重において計測を行うことで、より詳細な定着ベルト203を含む定着部108の寿命の推定が可能となる。本実施の形態に従う計測は、定着処理を行わない時間帯に定期的に実行されるか、外部から何等かのトリガーを受けて実行されてもよい。
[第3の実施の形態]
<F.冷却を用いた定着ベルト203を含む定着部108の寿命予測方法>
以下、第3の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る画像形成装置100のハードウェアは、図20の構成を除いて、第1の実施の形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成と同じである。したがって、第1の実施の形態で説明したハードウェア構成の説明は繰り返さない。
図20は、第3の実施の形態に従う定着部108の冷却機構の一構成例を示す図である。図20を参照して、冷却機構は、冷却ファン2001と、送風ダクト2002と、シャッター2003A、シャッター2003B、シャッター2003C、シャッター2003D、シャッター2003E(以降、「シャッター2003」と総称することもある)と、中央温度センサー2004と、中間温度センサー2005と、端部温度センサー2006とを備える。
中央温度センサー2004および端部温度センサー2006は、それぞれ加熱ローラー201の中央と端部の表面の温度を計測するためのセンサーである。中間温度センサー2005は、加熱ローラー201の中央と端部との中間地点の温度を計測するためのセンサーである。
制御部110は、中央温度センサー2004、中間温度センサー2005および端部温度センサー2006を用いて、加熱ローラー201の各部位の表面温度を計測し、温度が高すぎる部分がある場合は、冷却ファン2001により温度が高い部分を冷却する。なお、本実施の形態において、温度が高すぎるとは、加熱ローラー201の一部が用紙の定着に必要な温度以上になることをいう。送風ダクト2002は、冷却ファン2001の冷却風を、加熱ローラー201に送るためのものである。送風ダクト2002は、加熱ローラー201の各部位を選択的に冷却可能にするために、内部で通路A、B、C、D、Eに枝分かれしている。各通路にはシャッター2003があり、それぞれ、シャッター2003A、シャッター2003B、シャッター2003C、シャッター2003Dおよびシャッター2003Eである。
シャッター2003は、主に用紙の定着処理の際に、定着ベルト203の用紙が通過しない部分の温度上昇を抑えるために使用される。用紙が通過しない部分は、用紙によって熱が奪われないため、温度が高くなる傾向があるためである。図20では、加熱ローラー201に向かって冷却ファン2001の冷却風が送られている。定着ベルト203は、加熱ローラー201の表面に接して加熱されるので、定着ベルト203も冷却ファン2001により冷却される。
図20の例では、フルサイズ(すなわち、本実施例の画像形成装置100で取り込める最大サイズ)の用紙の定着処理時のシャッター2003の状態を示している。用紙2010は、定着ベルト203上で通過しない部分がないため、制御部110は、全てのシャッター2003を閉じる。
図21は、小サイズの用紙の定着処理時のシャッター2003の状態を示す図である。図21の例では、用紙2101は、定着ベルト203の端部を通過しない。そのため、制御部110は、シャッター2003Aおよび2003Eを開いて、定着ベルト203の用紙が通過しない部分を冷却する。
図22は、極小サイズの用紙の定着処理時のシャッター2003の状態を示す図である。図22の例では、用紙2201は、定着ベルト203の中間部及び端部は通過しない。そのため、制御部110は、シャッター2003A、2003B、2003Dおよび2003Eを開いて、定着ベルト203の用紙が通過しない部分を冷却する。
図23は、定着ベルト203の検査時のシャッター2003の状態を示す図である。定着ベルト203を含む定着部108の検査時には、用紙2101は定着ベルト203を通過しない。そのため、制御部110は、全てのシャッター2003を開ける。この状態で、制御部110は、第1または第2の実施の形態に基づいた定着ベルト203を含む定着部108の検査を行う。定着ベルト203を含む定着部108の計測の際に、冷却ファン2001の冷却風で、定着ベルト203全体を冷やすことにより、定着ベルト203と、定着ベルト203および定着パッド205の間のグリスとが固くなり、摩擦抵抗力が増大することで、通常時よりもスリップが起こりやすい状況を作り出す。
本実施の形態によれば、加圧ローラー206の荷重の調整の代わりに定着ベルト203を冷却することで、よりスリップが起こりやすい状況を作り出している。これにより、通常よりも早期に定着ベルト203を含む定着部108の異常の発見と寿命の推定が可能となる。
[第4の実施の形態]
<G.その他の定着ベルト203を含む定着部108の寿命予測方法>
以下、第4の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る画像形成装置100のハードウェアは、図24から図26で説明する部分を除いて、第1の実施の形態における画像形成装置100のハードウェアと同一である。したがって、当該ハードウェアの説明は繰り返さない。
第1から第3の実施の形態における、許容開始時間601を用いた計測において、定着ベルト203の回転速度を通常時よりも速い速度に設定してもよい。静止状態の定着ベルト203をより速い速度で回転させることにより、回転開始時の定着ベルト203の慣性力が高くなり、スリップが起こりやすくなる。その結果、スリップの検出感度が高くなる。
図24は、定着ベルト203の回転速度の計測に透過型センサーを用いた一構成例を示す図である。定着ベルト203の非通紙部403に、マーク402の代わりに穴2401を等間隔にならべる。制御部110は、透過型センサー2402により、穴2401を読み取ることにより、定着ベルト203の回転速度を計測することができる。
図25は、定着ベルト203の回転速度の計測にエンコーダーを用いた一構成例を示す図である。マーク402の代わりに、定着ベルト203の非通紙部403と接する位置にエンコーダー2501を配置する。エンコーダー2501は、定着ベルト203から受ける摩擦により回転する。制御部110は、エンコーダー2501のスリットを透過型センサー2502で読み取ることにより、定着ベルト203の回転速度を計測することができる。
図26は、定着ベルト203の回転速度の計測に温度センサーを用いた一構成例を示す図である。図26を参照して、定着部108は、定着ベルト2601と、ヒーター2602と、支持板金2603と、温度センサー2604と、定着パッド2605と、加圧ローラー2606とを備える。
温度センサー2604は、ヒーター2602の加熱領域外に配置されており、定着ベルト2601が回転しない間は、ヒーター2602が加熱されても、温度センサー2604は急激な温度上昇を検知しない。
ヒーター2602が定着ベルト2601を加熱する状態で、定着ベルト2601が、加圧ローラー2606により回転を開始すると、正常時であれば予め定められた時間以内に、温度センサー2604の入力値が上昇する。制御部110は、定着ベルト2601が回転を開始してから、温度センサー2604の入力値が上昇するまでにかかった時間が、予め定められた時間以内か否かを判定することで、定着ベルト2601を含む定着部108の各部の劣化を調べることができる。
以上詳述したように、本実施の形態に係る画像形成装置100によれば、定着ベルト203または定着ベルト2601の進行方向の速度変化を計測することにより、定着ベルト203または定着ベルト2601を含む定着部108の各部の劣化を検出できる。さらに、用紙の定着時よりもスリップが起こりやすい状態を作り出すことにより、より早期に定着部108の各部の劣化を検出することができる。
なお、さらに別の局面において、上記の制御部による動作は、プロセッサが、一時的ではない不揮発性のコンピュータ読取可能なデータ記録媒体に格納された命令を有するプログラムを実行することによっても実現され得る。なお、当該コンピュータの構成は周知である。したがって、当該構成の説明は繰り返さない。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内で全ての変更が含まれることが意図される。
100 画像形成装置、101 手差しトレー、102 給紙カセット、103 給紙ローラー、104 レジストローラー、105 イメージングユニット、106 中間転写ベルト、107 転写ローラー、108 定着部、109 排出トレー、110 制御部、111 記憶部、201 加熱ローラー、202,2602 ヒーター、203,2601 定着ベルト、204 分離パッド、205,2605 定着パッド、206,2606 加圧ローラー、207,2603 支持板金、401 反射型センサー、402 マーク、403 非通紙部、404 通紙部、501 フッ素樹脂の層、502 レーザー光、601 許容開始時間、602 許容周期時間、603 回転開始、1201 加圧ローラー軸、1202 圧接バネ、1203 圧接カム、2001 冷却ファン、2002 送風ダクト、2003,2003A,2003B,2003C,2003D,2003E シャッター、2004 中央温度センサー、2005 中間温度センサー、2006 端部温度センサー、2010,2101,2201 用紙、2401 穴、2402,2502 透過型センサー、2501 エンコーダー、2604 温度センサー。

Claims (20)

  1. 画像形成装置であって、
    トナー像を用紙に転写する転写部と、
    内部にヒーターが配置された加熱ローラーと、
    前記加熱ローラーの外周に接するように配置された定着ベルトと、
    前記定着ベルトを回転させるための加圧ローラーと、
    前記定着ベルトと前記加圧ローラーとの間でニップ圧が発生するように、前記定着ベルトをガイドする定着ガイドと、
    前記定着ベルトの回転方向の移動量を測定するセンサーと、
    前記定着ベルトの回転方向の速度に関する閾値データを記憶するための記憶部と、
    前記画像形成装置を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記定着ベルトの回転方向の移動量に基づき前記定着ベルトの回転方向の速度を求め、前記定着ベルトの回転方向の速度と前記閾値データとを比較し、前記定着ベルトの回転方向の速度が前記閾値データを下回った場合は、少なくとも前記定着ベルトを含むユニットが劣化していると判定する、画像形成装置。
  2. 前記加圧ローラーの位置を変化させることにより前記定着ベルトと前記加圧ローラーとのニップ圧を調整する調整機構をさらに備え、
    前記制御部は、前記調整機構を用いて前記定着ベルトと前記加圧ローラーとのニップ圧を用紙の定着処理を行う場合のニップ圧より小さくなるように前記加圧ローラーの位置を調整してから、前記定着ベルトの回転方向の移動量に基づき前記定着ベルトの回転方向の速度を求める、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、用紙の定着処理を行わず、かつ、前記定着ベルトの回転方向の速度を求めない場合は、前記調整機構を用いて前記定着ベルトと前記加圧ローラーとが接触しないように前記加圧ローラーの位置を調整する、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記加圧ローラーの回転速度を用紙の定着処理を行う場合の前記加圧ローラーの回転速度よりも高速にしてから、前記定着ベルトの回転方向の移動量に基づき前記定着ベルトの回転方向の速度を求める、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記加熱ローラーの冷却用の冷却ファンをさらに備え、
    前記制御部は、前記冷却ファンを用いて前記加熱ローラーの端部および中央部を冷却してから、前記定着ベルトの回転方向の移動量に基づき前記定着ベルトの回転方向の速度を求める、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記冷却ファンの送風による前記加熱ローラーの冷却エリアを調整するダクトをさらに備え、
    前記ダクトは複数の通風路と、前記複数の通風路のそれぞれを開閉する開閉口を含み、
    前記制御部は、用紙の定着処理を行う場合は前記開閉口の一部を閉じ、前記定着ベルトの回転方向の速度を求める場合は前記開閉口の全てを開く、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 情報を提示する表示部をさらに備え、
    前記制御部は、前記判定の結果に基づいて、前記表示部に前記定着ベルトの交換を促す表示をする、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記判定の結果を外部のサーバーに送信する、請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記センサーは、発光部と、前記発光部から発せられた光の反射光を受光する受光部とを含み、
    前記定着ベルトの表面には、前記発光部から発せられた光を反射させるためのマークが、前記定着ベルトの回転方向に一定間隔で配置されており、
    前記制御部は、前記受光部が前記マークからの反射光を受光したタイムスタンプに基づいて、前記定着ベルトの回転方向の速度を求める、請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記マークは、前記定着ベルトの表面にレーザーを照射することによって変色した領域である、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記閾値データは、前記加圧ローラーの回転開始から、前記センサーが1つ目の前記マークを読み取るまでの許容時間を含み、
    前記比較することは、前記加圧ローラーの回転の開始から前記センサーによる1つ目のマークを読み取るまでの時間を計測することと、前記1つ目のマークを読み取るまでの時間と前記閾値データとの比較の結果に基づいて、前記定着ベルトの回転方向の速度が前記閾値データを下回ったか否かを判定することとを含む、請求項9に記載の画像形成装置。
  12. 前記閾値データは、前記センサーが、前記マークを読み取ってから次の前記マークを読み取るまでの許容時間を含み、
    前記比較することは、前記センサーによる第1のマークを読み取ってから、第2のマークを読み取るまでの時間を計測することと、前記第2のマークを読み取るまでの時間と前記閾値データとの比較の結果に基づいて、前記定着ベルトの回転方向の速度が前記閾値データを下回ったか否かを判定することとを含む、請求項9に記載の画像形成装置。
  13. 画像形成装置の部品の寿命を判定するための方法であって、
    内部にヒーターが配置された加熱ローラーの外周に接するように配置された定着ベルトを回転させるステップと、
    前記定着ベルトの回転方向の移動量を測定するステップと、
    前記定着ベルトの回転方向の移動量に基づき前記定着ベルトの回転方向の速度を求めるステップと、
    前記定着ベルトの回転方向の速度に関する閾値データにアクセスするステップと、
    前記定着ベルトの回転方向の速度と前記閾値データとを比較するステップと、
    前記定着ベルトの回転方向の速度が前記閾値データを下回った場合に少なくとも前記定着ベルトを含むユニットが劣化していると判定するステップとを含む、方法。
  14. 前記定着ベルトの回転方向の速度を求める前に、前記定着ベルトと接することでニップ圧を発生させる加圧ローラーの位置を、用紙の定着処理を行う場合よりも前記定着ベルトと前記加圧ローラーとのニップ圧が小さくなるように調整するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 用紙の定着処理を行わず、かつ、前記定着ベルトの回転方向の速度を求めない場合において、前記定着ベルトと前記加圧ローラーとが接触しないように前記加圧ローラーの位置を変更するステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記定着ベルトの回転方向の速度を求める前に、用紙の定着処理を行う場合よりも高速に前記定着ベルトを回転させるステップをさらに含む、請求項13から15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記定着ベルトの回転方向の速度を求める前に、前記加熱ローラーの端部および中央部を冷却するステップをさらに含む、請求項13から16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 用紙の定着処理を行う場合は前記中央部の冷却を停止し、前記定着ベルトの回転方向の速度を求める場合は前記端部および前記中央部を冷却するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記判定の結果に基づいて、前記定着ベルトの交換を促す表示をするステップをさらに含む、請求項13から18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記判定の結果を外部のサーバーに送信するステップをさらに含む、請求項13から19のいずれか1項に記載の方法。
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