JP2020050643A - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】保存前の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調に対して、保存後の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調の変化をかなり抑えることができる毛髪化粧料組成物を提供する。【解決手段】本発明の毛髪化粧料組成物は、カシスエキス、マキベリーエキス、及びビルベリーエキスからなる群より選ばれる植物エキス(成分A)と、ニトロベンゼン構造を有する染料、及びアゾ結合を有する染料からなる群より選ばれる染料(成分B)とを含む。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪を染色するために用いられる毛髪化粧料組成物に関する。
毛髪を染色するために、塩基性染料やニトロ染料(HC染料)を含む毛髪化粧料組成物が用いられている。上記毛髪化粧料組成物は、洗髪と同時に毛髪を染色できるカラーシャンプー、及び洗髪後の毛髪に毛髪化粧料組成物を塗布して毛髪を染色できるカラートリートメント(一般に、カラーリンス又はカラーコンディショナーと称されることもある)等の形態として用いられることがある。
塩基性染料やニトロ染料(HC染料)を含む従来の毛髪化粧料組成物では、該毛髪化粧料組成物の保存中に、上記塩基性染料及び上記ニトロ染料の化学構造が変化することがある。特に、ニトロベンゼン構造を有する染料及びアゾ結合を有する染料は、保存中に構造変化を起こしやすい。化学構造が変化する前後で、毛髪化粧料組成物の染色力が変化する。このため、化学構造が変化した染料を含む毛髪化粧料組成物を用いて毛髪を染色した場合には、毛髪を所望の色調に染色できないことがある。
このような課題に対して、下記の特許文献1には、(A)特定の構造を有する化合物を含む色調変化抑制剤が開示されている。また、特許文献1には、上記色調変化抑制剤と、(B)直接染料とを含む毛髪化粧料組成物が開示されている。
一方、下記の特許文献2には、植物から得られる青色抽出物と、アルコール性有機溶剤、脂肪族ケトン及び炭水化物から選ばれる1種以上の成分とを含む頭髪外用剤が開示されている。また、特許文献2には、上記青色抽出物として、アントシアニンを含む抽出物が記載されている。
特開2017−197498号公報 特開2008−162897号公報
特許文献1に記載の毛髪化粧料組成物では、(B)直接染料の構造変化をある程度抑えることができるので、保存前の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調と、保存後の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調とを比較した場合に、色調の差異をある程度小さくすることができる。しかしながら、特許文献1に記載の毛髪化粧料組成物でも、色調変化の抑制効果は十分ではなく、保存後の毛髪化粧料組成物を用いて染色した場合に、毛髪を所望の色調に染色できないことがある。
また、特許文献2に記載の頭髪外用剤は、アントシアニン色素が不安定で退色しやすいという課題を解決することを目的としている。特許文献2には、ニトロベンゼン構造を有する染料及びアゾ結合を有する染料等の構造変化を抑えることについては、何ら記載されておらず、かつ何ら示唆されていない。
また、毛髪化粧料組成物を比較的高い温度(例えば30℃以上)で保存した場合には、染料の構造変化が生じやすい。このため、比較的高い温度で保存された毛髪化粧料組成物を用いて毛髪を染色した場合に、毛髪を所望の色調に染色することがより一層困難なことがある。
本発明の目的は、保存前の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調に対して、保存後の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調の変化をかなり抑えることができる毛髪化粧料組成物を提供することである。
本発明は、下記成分(A)と、下記成分(B)とを含む、毛髪化粧料組成物を提供する。
成分(A):カシスエキス、マキベリーエキス、及びビルベリーエキスからなる群より選ばれる植物エキス
成分(B):ニトロベンゼン構造を有する染料、及びアゾ結合を有する染料からなる群より選ばれる染料
本発明の毛髪化粧料組成物は、前記成分(B)として、下記成分(B1)を含むことが好ましい。
成分(B1):HC青2、HC青12、HC赤3、HC赤13、HC Violet BS、HC紫2、及び塩基性茶16からなる群より選ばれる染料
本発明の毛髪化粧料組成物は、前記成分(B)として、下記成分(B11)を含むことが好ましい。
成分(B11):HC青2、HC青12、HC赤3、HC紫2、及びHC Violet BSからなる群より選ばれる染料
本発明の毛髪化粧料組成物は、前記成分Aの含有量の前記成分Bの含有量に対する質量比が0.05以上、3.5以下であることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物は、染毛料組成物であることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物は、カラーシャンプーであることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物は、カラートリートメントであることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物は、特定の成分(A)と、特定の成分(B)とを含むので、保存前の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調に対して、保存後の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調の変化をかなり抑えることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の毛髪化粧料組成物は、カシスエキス、マキベリーエキス、及びビルベリーエキスからなる群より選ばれる植物エキスと、ニトロベンゼン構造を有する染料、及びアゾ結合を有する染料からなる群より選ばれる染料とを含む。
本明細書においては、上記「カシスエキス、マキベリーエキス、及びビルベリーエキスからなる群より選ばれる植物エキス」を「成分(A)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「ニトロベンゼン構造を有する染料、及びアゾ結合を有する染料からなる群より選ばれる染料」を「成分(B)」と称する場合がある。
本発明の毛髪化粧料組成物は、成分(A)と、成分(B)とを含む。
本発明の毛髪化粧料組成物では、上記の構成が備えられているので、保存前の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調に対して、保存後の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調の変化をかなり抑えることができる。本発明の毛髪化粧料組成物では、保存前の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調と、保存後の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調とを比較した場合に、色調の差異をかなり小さくすることができる。本発明の毛髪化粧料組成物では、保存前の毛髪化粧料組成物を用いて毛髪を染色した場合に、所望の色調に染色可能なように設計されているので、毛髪を所望の色調に染色することができる。さらに、本発明の毛髪化粧料組成物では、保存後の毛髪化粧料組成物を用いて毛髪を染色した場合でも、毛髪を所望の色調に染色することができる。
上記のように、本発明の毛髪化粧料組成物は、成分(A)と成分(B)とを少なくとも含む。本発明の毛髪化粧料組成物は、成分(A)及び成分(B)以外の他の成分を含んでいてもよい。
上記の成分、例えば、成分(A)、成分(B)や他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
以下、本発明の毛髪化粧料組成物に用いられる各成分の詳細を説明する。
(成分(A))
成分(A)は、カシスエキス、マキベリーエキス、及びビルベリーエキスからなる群より選ばれる植物エキス(少なくとも1の植物エキス)である。上記カシスエキス、上記マキベリーエキス、及び上記ビルベリーエキスはそれぞれ、アントシアニンを含む植物エキスである。成分(A)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、好ましくは1.5質量%以下、より好ましくは0.7質量%以下である。成分(A)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、保存前後の毛髪化粧料組成物で染色した毛髪の色調の差異を効果的に小さくすることができる。成分(A)の含有量は、本発明の毛髪化粧料組成物中の全ての成分(A)の含有量の合計である。
成分(A)の含有量の成分(B)の含有量に対する質量比(成分(A)の含有量/成分(B)の含有量)は、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、好ましくは3.5以下、より好ましくは2.0以下である。上記質量比(成分(A)の含有量/成分(B)の含有量)が上記下限以上及び上記上限以下であると、保存前後の毛髪化粧料組成物で染色した毛髪の色調の差異を効果的に小さくすることができる。
(成分(B))
成分(B)は、ニトロベンゼン構造を有する染料、及びアゾ結合を有する染料からなる群より選ばれる染料(少なくとも1の染料)である。成分(B)を用いることにより、毛髪を染色することができる。成分(B)は、ニトロベンゼン構造を有する染料であってもよく、アゾ結合を有する染料であってもよく、ニトロベンゼン構造を有しかつアゾ結合を有する染料であってもよい。成分(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記「ニトロベンゼン構造」とは、ニトロベンゼン(CNO)より1個以上の水素原子が脱離した構造を意味する。従って、上記ニトロベンゼン構造を有する染料とは、ニトロベンゼンの1個以上の水素原子が他の化学構造で置換された構造を有する染料である。
成分(B)は、塩基性染料であってもよく、ニトロ染料(HC染料)であってもよい。
上記ニトロベンゼン構造を有する染料としては、HC青2、HC青11、HC青12、HC赤1、HC赤3、HC赤7、HC赤10、HC赤11、HC赤13、HC黄12、HC黄13、HC橙2、HC Violet BS、HC紫1、HC紫2、HC赤15、及びHC橙3等が挙げられる。
上記アゾ結合を有する染料としては、塩基性茶16、塩基性赤51、塩基性黄57、塩基性橙31、HC黄7、塩基性赤76、及びHC茶1等が挙げられる。
上記ニトロベンゼン構造を有しかつアゾ結合を有する染料としては、塩基性茶17、及び塩基性赤118等が挙げられる。
保存前後の毛髪化粧料組成物で染色した毛髪の色調の差異を効果的に小さくする観点からは、成分(B)は、HC青2、HC青12、HC赤3、HC赤13、HC Violet BS、HC紫2、及び塩基性茶16からなる群より選ばれる染料(少なくとも1の染料)を含むことが好ましい。
本明細書においては、「HC青2、HC青12、HC赤3、HC赤13、HC Violet BS、HC紫2、及び塩基性茶16からなる群より選ばれる染料」を、「成分(B1)」と称する場合がある。
したがって、成分(B)は、成分(B1)を含むことが好ましい。本発明の毛髪化粧料組成物は、成分(B1)を含むことが好ましい。
成分(B1)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
保存前後の毛髪化粧料組成物で染色した毛髪の色調の差異を効果的に小さくする観点からは、成分(B)は、HC青2、HC青12、HC赤3、HC紫2、及びHC Violet BSからなる群より選ばれる染料(少なくとも1の染料)を含むことが好ましい。
本明細書においては、「HC青2、HC青12、HC赤3、HC紫2、及びHC Violet BSからなる群より選ばれる染料」を、「成分(B11)」と称する場合がある。
したがって、成分(B)は、成分(B11)であることが好ましい。本発明の毛髪化粧料組成物は、成分(B11)を含むことが好ましい。
成分(B11)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(B11)の各染料は、ニトロフェニルアミノアルコール構造を有する点で互いに類似する。
本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上、好ましくは3.0質量%以下、より好ましくは2.5質量%以下、更に好ましくは2.0質量%以下である。成分(B)の含有量が上記下限以上であると、毛髪を良好に染色することができる。成分(B)の含有量は、本発明の毛髪化粧料組成物中の全ての成分(B)の含有量の合計である。
本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、成分(B1)の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上、好ましくは3.0質量%以下、より好ましくは2.5質量%以下、更に好ましくは2.0質量%以下である。成分(B1)の含有量が上記下限以上であると、毛髪を良好に染色することができる。成分(B1)の含有量は、本発明の毛髪化粧料組成物中の全ての成分(B1)の含有量の合計である。
本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、成分(B11)の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上、好ましくは3.0質量%以下、より好ましくは2.5質量%以下、更に好ましくは2.0質量%以下である。成分(B11)の含有量が上記下限以上であると、毛髪を良好に染色することができる。成分(B11)の含有量は、本発明の毛髪化粧料組成物中の全ての成分(B11)の含有量の合計である。
(他の成分)
本発明の毛髪化粧料組成物は、上述した成分(A)及び成分(B)以外の他の成分を含んでいてもよい。上記他の成分としては、成分(B)とは異なる染料、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオンポリマー、シリコーン油、多価アルコール、高級アルコール、低級アルコール、炭化水素油、エステル油、脂肪酸アミド、清涼剤、pH調整剤、防腐剤、抗酸化剤、金属封鎖剤、ビタミン類、動物抽出エキス、成分(A)とは異なる植物抽出エキス、パール化剤、着色剤、及び香料等が挙げられる。上記他の成分は、それぞれ1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
<成分(B)とは異なる染料>
上記成分(B)とは異なる染料は、ニトロベンゼン構造及びアゾ結合を有さない染料である。
染毛力をより一層高める観点及び染毛後のシャンプーなどによる退色を効果的に抑制する観点からは、本発明の毛髪化粧料組成物は上記成分(B)とは異なる染料を含むことが好ましい。
上記成分(B)とは異なる染料としては、塩基性青9、塩基性青75、塩基性青77、塩基性青99、塩基性青124(ベーシックブルー124)、塩基性黄87、塩基性紫2、塩基性紫16、HC青14、HC青16、HC青17、塩基性赤2、及び塩基性黄11等が挙げられる。上記成分(B)とは異なる染料と成分(B)とを併用することにより、染毛力及び退色抑止効果をより一層高めることができる。
本発明の毛髪化粧料組成物が上記成分(B)とは異なる染料を含む場合に、本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、上記成分(B)とは異なる染料の含有量は、好ましくは0.007質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、好ましくは2.0質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下である。上記成分(B)とは異なる染料の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、保存前後の毛髪化粧料組成物で染色した毛髪の色調の差異を効果的に小さくすることができる。
<アニオン界面活性剤>
本発明の毛髪化粧料組成物は、アニオン界面活性剤を含んでいてもよい。本発明の毛髪化粧料組成物がアニオン界面活性剤を含むと、洗浄性を高めることができる。
上記アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、及びセチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、及びポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のα−オレフィンスルホン酸塩;ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、オレオイルメチルタウリンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム等のN−アシルメチルタウリン塩;スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、及びスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム等のスルホコハク酸アルキル塩;スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリル二ナトリウム等のスルホコハク酸ポリオキシエチレンアルキル塩;ラウリルリン酸ナトリウム、セチルリン酸ナトリウム、及びセチルリン酸ジエタノールアミン等のモノアルキルリン酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウム、及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ミリストイルサルコシンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン塩;ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアラニンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム等のN−アシル−N−メチル−β−アラニン塩;ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、及びヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン等のN−アシルグルタミン酸塩;ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、及びヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム等のN−アシルグリシン塩;ラウリルグリコール酢酸ナトリウム(ドデカン−1,2−ジオール酢酸ナトリウム)、ラウリルグリコール酢酸カリウム、ミリスチルグリコール酢酸ナトリウム、ミリスチルグリコール酢酸カリウム、パルミチルグリコール酢酸ナトリウム、パルミチルグリコール酢酸カリウム、ステアリルグリコール酢酸ナトリウム、ステアリルグリコール酢酸カリウム、ベヘニルグリコール酢酸ナトリウム、及びベヘニルグリコール酢酸カリウム等のアルキルエーテルグリコール酢酸塩等が挙げられる。
洗浄性をより一層高める観点からは、上記アニオン界面活性剤は、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、又はN−アシルグルタミン酸塩であることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物が上記アニオン界面活性剤を含む場合に、本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、上記アニオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは2.0質量%以下である。上記アニオン界面活性剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、染毛力の低下を効果的に抑えつつ、洗浄性を高めることができる。
<カチオン界面活性剤>
本発明の毛髪化粧料組成物は、カチオン界面活性剤を含んでいてもよい。本発明の毛髪化粧料組成物がカチオン界面活性剤を含むと、毛髪に良好な風合い付与することができる。
上記カチオン界面活性剤としては、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩、アルキルアミン、及び脂肪酸アミドアミン等が挙げられる。
上記モノアルキル型4級アンモニウム塩としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ミリスチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベへニルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム、塩化アルキル(20〜22)トリメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム、及び塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム等が挙げられる。
上記脂肪酸アミドアミンとしては、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、及びベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミド等が挙げられる。
上記脂肪酸アミドアミンは、有機酸又は無機酸により中和されていることが好ましい。上記脂肪酸アミドアミンは脂肪酸アミドアミン塩であることが好ましい。上記有機酸としては、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、及び酢酸等が挙げられる。上記無機酸としては、リン酸、塩酸、及び硫酸等が挙げられる。上記脂肪酸アミドアミンは、乳酸により中和されていることがより好ましい。なお、上記有機酸及び上記無機酸の配合量は、上記脂肪酸アミドアミンを中和できれば特に限定されない。
毛髪の風合いをより一層良好にするからは、上記カチオン界面活性剤は、上記モノアルキル型4級アンモニウム塩、又は上記脂肪酸アミドアミンであることが好ましく、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベへニルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム、塩化アルキル(20〜22)トリメチルアンモニウム、又はステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドであることがより好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物が上記カチオン界面活性剤を含む場合に、本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、上記カチオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下である。上記カチオン界面活性剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると毛髪の風合いをより一層良好にすることができる。
<両性界面活性剤>
本発明の毛髪化粧料組成物は、両性界面活性剤を含んでいてもよい。本発明の毛髪化粧料組成物が両性界面活性剤を含むと、洗浄性を高めることができる。
上記両性界面活性剤としては、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、及びヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等のアルキルアミドベタイン型両性界面活性剤;アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン塩、及びN−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルグリシン塩等のグリシン型両性界面活性剤;アルキルアミノプロピオン酸塩、及びアルキルイミノジプロピオン酸塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、及びアルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;アルキルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤;アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリニウム型両性界面活性剤;N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−プロピルスルホン酸塩;N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−(2−ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩;N−脂肪酸アミドプロピル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−(2−ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩等が挙げられる。
洗浄性をより一層高める観点からは、上記両性界面活性剤は、アルキルアミドベタイン型両性界面活性剤であることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物が上記両性界面活性剤を含む場合に、本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、上記両性界面活性剤の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは5.0質量%以上、好ましくは20.0質量%以下、より好ましくは15.0質量%以下である。上記両性界面活性剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、染毛力の低下を効果的に抑えつつ、洗浄性を高めることができる。
<ノニオン界面活性剤>
本発明の毛髪化粧料組成物は、ノニオン界面活性剤を含んでいてもよい。本発明の毛髪化粧料組成物がノニオン界面活性剤を含むと、染毛力の低下を抑えつつ洗浄性を高めることができる。
上記ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン(硬化)ヒマシ油、及び脂肪酸アルキロールアミド等が挙げられる。
染毛力の低下をより一層抑える観点からは、上記ノニオン界面活性剤は、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、又は脂肪酸アルキロールアミドであることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物が上記ノニオン界面活性剤を含む場合に、本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、上記ノニオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは7.0質量%以下、より好ましくは5.0質量%以下である。上記ノニオン界面活性剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、毛髪化粧料組成物の粘性をより一層良好にできる。
<カチオンポリマー>
本発明の毛髪化粧料組成物は、カチオンポリマーを含んでいてもよい。本発明の毛髪化粧料組成物がカチオンポリマーを含むと、水洗時のきしみ感を効果的に抑えることができる。
上記カチオンポリマーとしては、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース等の第4級窒素含有セルロースエーテル誘導体;塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グァーガム等の第4級窒素含有グァーガム誘導体;カチオン性澱粉、ジアリル第4級アンモニウム塩重合物、ジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、第4級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポリアミン縮合物、アジピン酸・ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合物、及びカチオン化デキストラン等が挙げられる。
水洗時のきしみ感をより一層効果的に抑える観点からは、上記カチオンポリマーは、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ジアリル第4級アンモニウム塩重合物、又はジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物であることが好ましく、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウムであることがより好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物が上記カチオンポリマーを含む場合に、本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、上記カチオンポリマーの含有量は、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、好ましくは1.0質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下である。上記カチオンポリマーの含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、水洗時のきしみ感をより一層効果的に抑えることができる。
<シリコーン油>
本発明の毛髪化粧料組成物は、シリコーン油を含んでいてもよい。本発明の毛髪化粧料組成物がシリコーン油を含むと、水洗時のきしみ感を効果的に抑えることができる。
上記シリコーン油としては、メチルポリシロキサン、平均重合度が650〜7000である高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、及びジメチコノール等の鎖状シリコーン;メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、及びドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン;アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、及びアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等のアミノ変性シリコーン;カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、及びアルキル変性シリコーン等の変性シリコーン等が挙げられる。
水洗時のきしみ感をより一層効果的に抑える観点からは、上記シリコーン油は、鎖状シリコーン、又はアミノ変性シリコーンであることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物が上記シリコーン油を含む場合に、本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、上記シリコーン油の含有量は、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下である。上記シリコーン油の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、水洗時のきしみ感をより一層効果的に抑えることができる。
<多価アルコール>
上記多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、及び1,2−オクタンジオール等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料組成物が上記多価アルコールを含む場合に、本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、上記多価アルコールの含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは5.0質量%以下である。
<高級アルコール>
上記高級アルコールとしては、炭素数16〜22のアルコールが挙げられる。上記炭素数16〜22のアルコールとしては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、オレイルアルコール、及びベヘニルアルコール等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料組成物が上記高級アルコールを含む場合に、本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、上記高級アルコールの含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは3.0質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは8.0質量%以下である。
<低級アルコール>
上記低級アルコールとしては、エタノール等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料組成物が上記低級アルコールを含む場合に、本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、上記低級アルコールの含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、好ましくは20.0質量%以下、より好ましくは10.0質量%以下である。
<炭化水素油>
上記炭化水素油としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、合成スクワラン、植物性スクワラン、流動イソパラフィン、及び流動パラフィン等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料組成物が上記炭化水素油を含む場合に、本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、上記炭化水素油の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは5.0質量%以下である。
<エステル油>
上記エステル油は、脂肪酸部分の炭素数が12以下であるエステル油であることが好ましい。上記脂肪酸部分の炭素数が12以下である上記エステル油としては、カプリン酸グリセリル等のカプリン酸エステル、カプリル酸グリセリル等のカプリル酸エステル、2−エチルヘキサン酸セチル、及びイソノナン酸イソノニル等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料組成物が上記エステル油を含む場合に、本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、上記エステル油の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下である。上記エステル油の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、染毛力を高めることができる。
<脂肪酸アミド>
本発明の毛髪化粧料組成物は、脂肪酸アミドを含んでいてもよい。本発明の毛髪化粧料組成物が脂肪酸アミドを含むと、毛髪のバリア機能を向上させることができる。
上記脂肪酸アミドとしては、例えば、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、アラキジン酸アミド、ベヘニン酸アミド、パルミトレイン酸アミドなどが挙げられる。
上記脂肪酸アミドは、脂肪酸部分の炭素数が16〜22である脂肪酸アミドであることが好ましく、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、又はベヘニン酸アミドであることがより好ましく、ステアリン酸アミド、又はベヘニン酸アミドであることが更に好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物が上記脂肪酸アミドを含む場合に、本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、上記脂肪酸アミドの含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下である。上記脂肪酸アミドの含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、毛髪のバリア機能をより一層向上させることができる。
<清涼剤>
上記清涼剤としては、l−メントール、1,8−シネオール、及びカンファ等が挙げられる。
<防腐剤>
上記防腐剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、及びフェノキシエタノール等が挙げられる。
<水>
本発明の毛髪化粧料組成物は、水を含むことが好ましい。上記水は精製水であることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物中の水の含有量は、他の成分の含有量によって適宜調整することができる。本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、水の含有量は、好ましくは50.0質量%以上、より好ましくは60.0質量%以上、好ましくは90.0質量%以下、より好ましくは80.0質量%以下である。
(毛髪化粧料組成物の他の詳細)
本発明の毛髪化粧料組成物の性状は、特に限定されない。本発明の毛髪化粧料組成物の性状は、液状であってもよく、ジェル状であってもよく、クリーム状であってもよく、グリース状であってもよく、ワックス状であってもよい。本発明の効果をより一層効果的に発揮する観点からは、本発明の毛髪化粧料組成物の性状は、ジェル状又はクリーム状であることが好ましく、クリーム状であることがより好ましい。本発明の毛髪化粧料組成物は、ジェル状毛髪化粧料組成物又はクリーム状毛髪化粧料組成物であることが好ましく、クリーム状毛髪化粧料組成物であることがより好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物は、毛髪を良好に染色することができるので、染毛料組成物であることが好ましい。また、本発明の毛髪化粧料組成物は、カラーシャンプー、カラートリートメント、又はヘアマニキュアであることが好ましく、カラーシャンプー、又はカラートリートメントであることがより好ましい。なお、カラートリートメントは、一般に、カラーリンス又はカラーコンディショナーとも称されることもある。
<カラーシャンプー>
カラーシャンプーは、洗髪時に毛髪に塗布して用いられる。該カラーシャンプーを毛髪に塗布し、洗髪し、該カラーシャンプーを洗い流すことにより、洗髪と同時に毛髪を染色することができる。
本発明の毛髪化粧料組成物がカラーシャンプーである場合、洗浄性を高める観点から、本発明の毛髪化粧料組成物は、上記アニオン界面活性剤、上記カチオン界面活性剤、上記両性界面活性剤、及び上記ノニオン界面活性剤からなる群より選ばれた界面活性剤(少なくとも1の界面活性剤)を含むことが好ましく、上記両性界面活性剤、及び上記ノニオン界面活性剤からなる群より選ばれた界面活性剤(少なくとも1の界面活性剤)を含むことがより好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物がカラーシャンプーである場合、本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、上記界面活性剤の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは5.0質量%以上、好ましくは25.0質量%以下、より好ましくは20.0質量%以下である。上記界面活性剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、染毛力の低下を効果的に抑えつつ、洗浄性を高めることができる。上記界面活性剤の含有量は、本発明の毛髪化粧料組成物中の全ての上記界面活性剤の含有量の合計である。
<カラートリートメント及びヘアマニキュア>
カラートリートメントは、シャンプー等により洗髪した毛髪に塗布して用いられる。例えば、洗髪後の毛髪にカラートリートメントを塗布して3分〜20分間保持した後、該カラートリートメントを洗い流すことにより毛髪を染色することができる。
ヘアマニキュアは、乾いた毛髪に塗布して用いられる。例えば、乾いた毛髪にヘアマニキュアを塗布して5分〜30分間保持した後、該ヘアマニキュアを洗い流すことにより毛髪を染色することができる。
本発明の毛髪化粧料組成物がカラートリートメント又はヘアマニキュアである場合、水洗時のきしみ感を効果的に抑える観点から、本発明の毛髪化粧料組成物は、上記カチオン界面活性剤、上記カチオンポリマー、及び上記シリコーン油からなる群より選ばれた成分(少なくとも1の成分)を含むことが好ましい。上記成分は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
本発明の毛髪化粧料組成物がカラートリートメント又はヘアマニキュアである場合、本発明の毛髪化粧料組成物100質量%中、上記カチオン界面活性剤、上記カチオンポリマー、及び上記シリコーン油からなる群より選ばれた成分の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは5.0質量%以下である。上記成分の含有量が上記下限以上であると、水洗時のきしみ感をより一層効果的に抑えることができる。なお、上記成分の含有量が10.0質量%を超えると、10.0質量%以下である場合と比べて、該毛髪化粧料組成物が連続して使用される場合に、上記成分が毛髪上に蓄積されて、ごわつきが生じることがある。上記カチオン界面活性剤、上記カチオンポリマー、及び上記シリコーン油からなる群より選ばれた成分の含有量は、本発明の毛髪化粧料組成物中の全ての上記カチオン界面活性剤、上記カチオンポリマー、及び上記シリコーン油の含有量の合計量である。
本発明の毛髪化粧料組成物がカラートリートメント又はヘアマニキュアである場合、染料の溶解性を高める観点からは、本発明の毛髪化粧料組成物は、上記多価アルコールを含むことが好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物がカラートリートメント又はヘアマニキュアである場合、保存安定性を高める観点からは、本発明の毛髪化粧料組成物は、上記高級アルコールを含むことが好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物がカラートリートメント又はヘアマニキュアである場合、塗布性を高める観点からは、本発明の毛髪化粧料組成物は、上記炭化水素油を含むことが好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物のpHは、好ましくは3.5以上、より好ましくは4.5以上、好ましくは8.0以下、より好ましくは6.5以下である。上記pHが上記下限以上及び上記上限以下であると、コンディショニング性をより一層良好にすることができ、かつ染毛力をより一層高めることができる。なお、本発明の毛髪化粧料組成物がカラーシャンプーである場合には、pHは5.0以上、6.5以下であることが好ましく、カラートリートメント又はヘアマニキュアである場合には、pHは3.5以上、6.5以下であることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料組成物の製造方法としては、公知の毛髪化粧料組成物の製造方法を採用することができる。本発明の毛髪化粧料組成物の製造方法としては、各成分をパドルミキサー等で撹拌して均一化する方法等が挙げられる。
また、本発明の毛髪化粧料組成物がカラーシャンプーである場合、例えば、以下のようにして、該カラーシャンプーを製造することができる。
水性成分を常温(15℃〜25℃)で混合した後、必要に応じて界面活性剤を添加して混合し、第1の混合液を得る。油性成分を70℃〜80℃で混合し、第2の混合液を得る。第1の混合液に、第2の混合液を徐々に添加しながら、パドルミキサー等で撹拌して乳化を行った後、常温まで冷却してカラーシャンプーを得る。成分(A)、成分(B)、pH調整剤などは適宜配合することができる。
また、本発明の毛髪化粧料組成物がカラートリートメントである場合、例えば、以下のようにして、該カラートリートメントを製造することができる。
水性成分を70℃〜90℃で混合し、第1の混合液を得る。油性成分を70℃〜90℃で混合し、第2の混合液を得る。第1の混合液及び第2の混合液の液温を70℃〜90℃に保ったまま、第1の混合液に、第2の混合液を徐々に添加しながら、パドルミキサー等で撹拌して乳化を行った後、20℃〜40℃に冷却してカラートリートメントを得る。成分(A)、成分(B)、pH調整剤などは適宜配合することができる。
以下に、本発明の構成と本発明の効果との関連性を更に詳細に説明する。また、以下に、アントシアニンにより成分(B)の化学構造の変化が抑制される推定メカニズムを説明する。
従来の成分(B)を含む毛髪化粧料組成物では、保存中に成分(B)の化学構造が変化することがある。また、毛髪化粧料組成物を比較的高い温度(例えば30℃以上)で保存した場合には、成分(B)の化学構造がより一層変化しやすい。このため、従来の毛髪化粧料組成物では、染色力が低下しやすく、保存前の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調と、保存後の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調とを比較した場合に、色調に差異が生じやすく、保存後の毛髪化粧料組成物を用いて染色した場合に、毛髪を所望の色調に染色できないことがある。
成分(B)の化学構造の変化は、成分(B)の酸化還元反応に起因する分子構造の共役系の減少によるものであると考えられる。しかしながら、本発明者らは、後述する実施例の項目に示すように、成分(B)と、アスコルビン酸及び亜硫酸ナトリウム等の酸化防止剤、又は、ユビデカレノン、ジブチルヒドロキシトルエン及びL−システイン塩酸塩等の抗酸化物質とを配合した毛髪化粧料組成物では、保存前の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調と、保存後の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調とを比較した場合に、色調の差異を小さくすることはできないことを見出した。
一方、アントシアニンも抗酸化作用を有する抗酸化物質である。アントシアニンは植物エキス等に含まれる成分であり、アントシアニンにはデルフィニジン、シアニジン、ペオニジン、ペチュニジン、及びマルビジン等の種類がある。
本発明者は、アントシアニンを含む植物エキスが成分(B)の化学構造の変化を効果的に抑えることを見出した。すなわち、本発明者は、アントシアニンを含む植物エキスと成分(B)とを含む毛髪化粧料組成物では、保存前の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調と、保存後の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調とを比較した場合に、色調の差異を小さくすることができることを見出した。なお、アントシアニンを含む植物エキスとしては、カシスエキス、マキベリーエキス、ビルベリーエキス、黒米エキス、黒ショウガエキス及び紫茶エキス等が挙げられる。
さらに、本発明者は、アントシアニンを含む植物エキスの中でも、成分(A)が成分(B)の化学構造の変化をより一層効果的に抑えることを見出した。すなわち、本発明者は、成分(A)と成分(B)とを含む毛髪化粧料組成物では、保存前の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調と、保存後の毛髪化粧料組成物を用いて染色した毛髪の色調とを比較した場合に、色調の差異をかなり小さくすることができることを見出した。
アントシアニンを含む植物エキスが成分(B)の化学構造の変化を抑制するメカニズムとしては、以下が推定される。
上述したように、成分(B)の化学構造の変化は酸化還元反応に起因するものであると考えられる。より具体的には、ある成分(B)が還元されて発生した活性酸素によって、別の成分(B)が酸化されることで分子構造の共役系が減少し、その結果、加速的に染色力が低下すると考えられる。アントシアニンを含む植物エキスは、スーパーオキシドアニオンを除去する効果が高く、発生した活性酸素を除去することで成分(B)の酸化を抑制していると考えられる。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
実施例及び比較例では、下記の成分を用いた。
(成分(A))
カシスエキス:商品名「カシスエキス−35」、タマ生化学社製
マキベリーエキス:商品名「マキベリーエキス−PC35」、オリザ油化社製
ビルベリーエキス:商品名「ブルーベリーエキス」、タマ生化学社製
(成分(A)に相当しない成分)
オロチン酸:商品名「オロチン酸一水和物(和光一級)」、富士フイルム和光純薬社製
アスコルビン酸ナトリウム:酸化防止剤
亜硫酸ナトリウム:酸化防止剤
リン酸
ピロリン酸四ナトリウム
ユビデカレノン:抗酸化物質
L-システイン塩酸塩:抗酸化物質
フィチン酸液:商品名「フィチン酸」、築野ライスファインケミカルズ社製
フェノキシエタノール
ジブチルヒドロキシトルエン:抗酸化物質
カフェ酸:商品名「Caffeic Acid」、東京化成工業社製
フェルラ酸:商品名「フェルラ酸」、オリザ油化社製
L-グルタチオン:商品名「グルタチオン」、協和発酵バイオ社製
黒ショウガエキス:商品名「黒ショウガエキス−PC」、オリザ油化社製
紫茶エキス:商品名「紫茶エキス−PC」、オリザ油化社製
(成分(B))
HC青2:商品名「COLOREX HCB2」、TELUCA社製
HC青12:商品名「HCB12」、Artec Chemical Company社製
HC赤13:商品名「HCR13」、Artec Chemical Company社製
HC Violet BS:商品名「HCVBS」、Artec Chemical Company社製
HC紫2:商品名「HCV2」、Artec Chemical Company社製
塩基性茶16:商品名「AHC BROWN SP」、保土谷化学工業社製
(その他)
エタノール
ジプロピレングリコール
10%硫酸
5%水酸化ナトリウム水溶液
乳酸
乳酸ナトリウム
尿素
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド
ステアリルアルコール
ポリオキシエチレンセチルエーテル
流動パラフィン:商品名「CARNATION」、Sonneborn社製
親油型モノステアリン酸グリセリル:商品名「CUTINA GMS−V」、BASF社製
ベヘニン酸アミド
モノステアリン酸ソルビタン
メチルポリシロキサン
ビスセテアリルアモジメチコン:商品名「SILSOFT AX」、MOMENTIVE社製
DOW CORNING TORAY CB―1002 CONDITIONING AGENT:東レ・ダウコーニング社製
精製水
(実施例1〜16及び比較例1〜27)
下記の表1〜7に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、毛髪化粧料組成物を調製した。表中の配合量(毛髪化粧料組成物100質量%中の配合量)は、商品の実際の配合量(単位:質量%)で示した。
実施例1〜16で得られた毛髪化粧料組成物の性状はいずれもクリーム状であった。
(評価)
得られた毛髪化粧料組成物について、以下の評価を行った。評価結果は表1〜7中に示した。
(試験例1:pH)
pHメーター(堀場製作所社製「F−74」)を用いて、得られた毛髪化粧料組成物のpHを測定した。
(試験例2:保存安定性)
(試験例2−1:毛束の色調変化)
<評価用毛束の作製>
得られた毛髪化粧料組成物1gをヤク毛毛束(スタッフス社製、長さ10cm、重さ1g)にハケを用いて塗布した。上記毛髪化粧料組成物がヤク毛毛束に塗布された状態で10分間放置した。放置後、ヤク毛毛束から、上記毛髪化粧料組成物を洗い流した。このようにして、ヤク毛毛束を染色した評価用毛束(保存前)を得た。
チューブ容器に、得られた毛髪化粧料組成物を約30g収容し、表1〜7に記載の保存温度及び保存期間で保存した。保存後の毛髪化粧料組成物1gをヤク毛毛束(スタッフス社製、長さ10cm、重さ1g)にハケを用いて塗布した。上記毛髪化粧料組成物がヤク毛毛束に塗布された状態で10分間放置した。放置後、ヤク毛毛束から、上記毛髪化粧料組成物を洗い流した。このようにして、ヤク毛毛束を染色した評価用毛束(保存後)を得た。
各実施例及び比較例を以下のようにグループ1〜12に分類した。同一のグループの分類された実施例及び比較例は、毛髪化粧料組成物のベースの色調が同一であり、かつ同日に評価が行われている。なお、同日に評価を行ったのは、異なる日に染色した場合に、温度及び湿度等が染色力に影響し、染色結果を直接対比できない場合があるためである。
グループ1:実施例1、比較例1−5。
グループ1において、比較例5が、成分(A)及び成分(A)に相当しない成分を含まない毛髪化粧料組成物であるため、実施例1及び比較例1−4(評価対象例)と、比較例5(比較標準例)とを比較することで、成分(A)又は成分(A)に相当しない成分の色調抑制効果を評価することができる。
グループ2:実施例2,3、比較例6−8。
グループ2において、比較例8が、成分(A)及び成分(A)に相当しない成分を含まない毛髪化粧料組成物であるため、実施例2,3及び比較例6,7(評価対象例)と、比較例8(比較標準例)とを比較することで、成分(A)又は成分(A)に相当しない成分の色調抑制効果を評価することができる。
グループ3:比較例9−11。
グループ3において、比較例11が、成分(A)及び成分(A)に相当しない成分を含まない毛髪化粧料組成物であるため、比較例9,10(評価対象例)と、比較例11(比較標準例)とを比較することで、成分(A)に相当しない成分の色調抑制効果を評価することができる。
グループ4:比較例12−18。
グループ4において、比較例18が、成分(A)及び成分(A)に相当しない成分を含まない毛髪化粧料組成物であるため、比較例12−17(評価対象例)と、比較例18(比較標準例)とを比較することで、成分(A)に相当しない成分の色調抑制効果を評価することができる。なお、グループ4については、評価用毛束を作成せず、毛髪化粧料組成物についてHC青2の収率の評価のみを行った。
グループ5:実施例4−6、比較例19,20。
グループ5において、比較例20が、成分(A)及び成分(A)に相当しない成分を含まない毛髪化粧料組成物であるため、実施例4−6及び比較例19(評価対象例)と、比較例20(比較標準例)とを比較することで、成分(A)又は成分(A)に相当しない成分の色調抑制効果を評価することができる。
グループ6:実施例7、比較例21。
グループ6において、比較例21が、成分(A)及び成分(A)に相当しない成分を含まない毛髪化粧料組成物であるため、実施例7(評価対象例)と、比較例21(比較標準例)とを比較することで、成分(A)の色調抑制効果を評価することができる。
グループ7:実施例8,9、比較例22。
グループ7において、比較例22が、成分(A)及び成分(A)に相当しない成分を含まない毛髪化粧料組成物であるため、実施例8,9(評価対象例)と、比較例22(比較標準例)とを比較することで、成分(A)の色調抑制効果を評価することができる。
グループ8:実施例10,11、比較例23。
グループ8において、比較例23が、成分(A)及び成分(A)に相当しない成分を含まない毛髪化粧料組成物であるため、実施例10,11(評価対象例)と、比較例23(比較標準例)とを比較することで、成分(A)の色調抑制効果を評価することができる。
グループ9:実施例12,13、比較例24。
グループ9において、比較例24が、成分(A)及び成分(A)に相当しない成分を含まない毛髪化粧料組成物であるため、実施例12,13(評価対象例)と、比較例24(比較標準例)とを比較することで、成分(A)の色調抑制効果を評価することができる。
グループ10:実施例14、比較例25。
グループ10において、比較例25が、成分(A)及び成分(A)に相当しない成分を含まない毛髪化粧料組成物であるため、実施例14(評価対象例)と、比較例25(比較標準例)とを比較することで、成分(A)の色調抑制効果を評価することができる。
グループ11:実施例15、比較例26。
グループ11において、比較例26が、成分(A)及び成分(A)に相当しない成分を含まない毛髪化粧料組成物であるため、実施例15(評価対象例)と、比較例26(比較標準例)とを比較することで、成分(A)の色調抑制効果を評価することができる。
グループ12:実施例16、比較例27。
グループ12において、比較例27が、成分(A)及び成分(A)に相当しない成分を含まない毛髪化粧料組成物であるため、実施例16(評価対象例)と、比較例27(比較標準例)とを比較することで、成分(A)の色調抑制効果を評価することができる。
<目視評価>
専門パネル5名が、評価用毛束(保存前)の色調と評価用毛束(保存後)の色調とを目視にて比較した。
<保存安定性(目視)の評価基準>
○○(かなり良好):評価対象例の評価用毛束(保存前)の色調と評価用毛束(保存後)の色調の差が比較標準例と比較して極めて小さい
○(良好):評価対象例の評価用毛束(保存前)の色調と評価用毛束(保存後)の色調の差が比較標準例と比較して小さい
△(やや不良):評価対象例の評価用毛束(保存前)の色調と評価用毛束(保存後)の色調の差が比較標準例と比較してやや小さい又は同じ程度である
×(不良):評価対象例の評価用毛束(保存前)の色調と評価用毛束(保存後)の色調の差が比較標準例と比較して大きい
<ΔE*abの評価>
分光測色計(ミノルタ社製、CM3610d型)を用いて、評価用毛束(保存前)及び評価用毛束(保存後)のL*a*b*表色系のL*値、a*値、b*値を測定し、これらの測定値からΔE*abを求めた。なお、各実施例及び各比較例を対比する場合において、得られた毛髪化粧料組成物のベースの色調が同じである場合(染料の組成及び含有量が同じである場合)には、それらの色調が同じである組成物を用いたΔE*abの値を比較することにより、評価用毛束の色調の変化の抑制効果の優劣を判断することができる。一方、各実施例及び各比較例を対比する場合において、毛髪化粧料組成物のベースの色調が異なる場合(染料の組成又は含有量が異なる場合)には、それらの色調が異なる組成物を用いたΔE*abの値を比較することにより、評価用毛束の色調の変化の抑制効果の優劣を判断することはできない。よって、同一グループにおける比較標準例のΔE*abとの対比により、色調の変化の抑制効果を評価することができる。
(試験例2−2:HC青2の収率)
チューブ容器に、実施例1−3、比較例5,8,10−18で得られた毛髪化粧料組成物を約30g収容し、表1〜7に記載の保存温度及び保存期間で保存した。保存後の毛髪化粧料組成物を以下の条件で液体クロマトグラフィーにより測定した。また、商品名「COLOREX HCB2」(TELUCA社製)も以下の条件で液体クロマトグラフィーにより測定した。
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:430nm(HC青2の吸収波長である))
カラム:ODS(粒子径5μm、内径4.6mm、長さ150mm)
カラム温度:40℃
移動相:精製水800mLに1−オクタンスルホン酸ナトリウム8.0gとリン酸0.64gを加え溶解させた液にメタノール200mLを加えた溶液。
商品名「COLOREX HCB2」(TELUCA社製)を標準品として、保存後の毛髪化粧料組成物を測定した際に得られたHC青2のピーク面積と、該標準品を測定した際に得られたHC青2のピーク面積とを比較することにより、HC2青2の収率を算出した。
組成及び結果を下記の表1〜7に示す。
Figure 2020050643
Figure 2020050643
Figure 2020050643
Figure 2020050643
表1〜3に示すグループ1〜グループ3の評価結果より、毛髪化粧料組成物が成分(A)を含む場合には、保存前後の毛髪化粧料組成物で染色した毛髪の色調変化を効果的に抑制できることが理解できる。これに対して、毛髪化粧料組成物が成分(A)を含まずかつ成分(A)に相当しない成分(酸化防止剤、抗酸化物質及びキレート剤等)を含む場合には、保存前後の毛髪化粧料組成物で染色した毛髪の色調変化が大きいことが理解できる。
なお、表1〜3に示すように、毛束の色調変化の評価結果と、HC青2の収率の評価結果とは相関があった。このため、表4に示すグループ4では、HC青2の収率の評価のみにより、色調変化の抑制効果を判断した。その結果、表4に示す成分(A)に相当しない成分(酸化防止剤、抗酸化物質及びキレート剤等)も、色調変化の抑制効果に劣ると推定される。
Figure 2020050643
Figure 2020050643
Figure 2020050643
表5〜7に示すグループ5〜グループ12では、成分(A)及び成分(B)の種類や含有量を変更して、成分(A)による色調変化の抑制効果を評価した。その結果、成分(A)と成分(B)との双方が含まれている場合には、保存前後の毛髪化粧料組成物で染色した毛髪の色調変化を効果的に抑制できていた。
以下に、本発明の毛髪化粧料組成物の処方例を示す。
(処方例1)カラーリンス(クリーム)
ベーシックブルー124 0.05質量%
塩基性茶16 0.2質量%
HC黄4 0.03質量%
HC青2 0. 2質量%
ブルーベリーエキス(ビルベリーエキス) 0.9質量%
ステアリルアルコール 7.0質量%
塩化アルキルトリメチルアンモニウム液(純分80質量%) 3.0質量%
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1.0質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(5E.O.) 0.5質量%
流動パラフィン 3.0質量%
ジプロピレングリコール 5.0質量%
2−エチルヘキサン酸セチル 2.0質量%
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.5質量%
メチルポリシロキサン 2.0質量%
乳酸 適量(pH5に調整)
フェノキシエタノール 0.5質量%
水溶性コラーゲン(3) 0.1質量%
アルガンオイル 0.1質量%
L−グルタミン酸 0.1質量%
精製水 残量
合計 100質量%
(処方例2)カラーリンス(乳液)
塩基性青75 0.05質量%
塩基性茶17 1.0質量%
HC黄4 0.08質量%
HC青2 1.2質量%
HC赤13 0.2質量%
マキベリーエキス 0.3質量%
セタノール 6.0質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(5E.O.) 2.0質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0質量%
流動パラフィン 5.0質量%
ジプロピレングリコール 3.0質量%
カプリン酸グリセリル 2.0質量%
ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム液(純分40質量%) 1.0質量%
アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体エマルション(純分40質量%) 1.5質量%
クエン酸 適量(pH5に調整)
安息香酸ナトリウム 0.5質量%
ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム 0.5質量%
シリカ 0.2質量%
海藻エキス(1) 0.1質量%
尿素 0.3質量%
l−メントール 0.1質量%
精製水 残量
合計 100質量%
(処方例3)ヘアマニキュア(ジェル)
HC青16 1.0質量%
塩基性茶16 0.3質量%
HC黄2 0.1質量%
HC青12 1.3質量%
マキベリーエキス 0.6質量%
ヒドロキシエチルセルロース 2.5質量%
エタノール 10.0質量%
ベンジルアルコール 5.0質量%
ポリプロピレングリコール 3.0質量%
イソノナン酸イソノニル 1.5質量%
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.5質量%
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5質量%
エデト酸二ナトリウム 0.2質量%
グリコール酸 適量(pH5に調整)
ツバキ油 0.1質量%
パンテノール 0.1質量%
精製水 残量
合計 100質量%
(処方例4)カラーシャンプー
ベーシックブルー124 0.05質量%
塩基性茶16 0.2質量%
HC黄4 0.2質量%
HC紫2 1.5質量%
カシスエキス 0.2質量%
ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム液(純分30質量%) 5.0質量%
ラウリン酸アミドプロピルベタイン液(純分30質量%) 30.0質量%
ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド 2.0質量%
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.2質量%
ジプロピレングリコール 3.0質量%
カプリン酸グリセリル 1.0質量%
モノラウリン酸ポリグリセリル 0.1質量%
高重合メチルポリシロキサン(1) 0.1質量%
メチルポリシロキサン 0.4質量%
クエン酸 適量(pH5に調整)
ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム液 0.3質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
水溶性コラーゲン(3) 0.1質量%
ホホバ油 0.1質量%
精製水 残量
合計 100質量%
(処方例5)カラーシャンプー
ベーシックブルー124 0.4質量%
塩基性橙31 1.0質量%
HC黄2 0.01質量%
HC赤3 0.2質量%
HC Violet BS 0.5質量%
ブルーベリーエキス(ビルベリーエキス) 0.3質量%
N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン液(純分30質量%)
5.0質量%
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液(純分30質量%) 30.0質量%
ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド 2.0質量%
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グァーガムジプロピレングリコール 0.2質量%
ポリプロピレングリコール 3.0質量%
カプリル酸グリセリル 1.0質量%
アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体エマルション(純分40質量%) 0.5質量%
クエン酸 適量(pH5に調整)
安息香酸ナトリウム 0.5質量%
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1質量%
ラベンダー油 0.1質量%
クワエキス 0.1質量%
精製水 残量
合計 100質量%
(処方例6)カラーリンス(クリーム)
塩基性青75 0.01質量%
ベーシックブルー124 0.01質量%
塩基性茶16 0.2質量%
HC黄2 0.03質量%
HC青2 0.3質量%
カシスエキス 0.3質量%
マキベリーエキス 0.3質量%
ステアリルアルコール 5.0質量%
ベヘニルアルコール 2.0質量%
塩化アルキルトリメチルアンモニウム液(純分80質量%) 3.0質量%
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1.0質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(5E.O.) 0.5質量%
流動パラフィン 3.0質量%
ジプロピレングリコール 5.0質量%
2−エチルヘキサン酸セチル 2.0質量%
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.5質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 1.0質量%
ポリメチルシルセスキオキサン 0.5質量%
エタノール 5.0質量%
乳酸 適量(pH5に調整)
シア脂 1.0質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
水溶性コラーゲン(3) 0.1質量%
加水分解シルク液 0.1質量%
精製水 残量
合計 100質量%
(処方例7)カラーリンス(クリーム)
ベーシックブルー124 0.05質量%
塩基性茶17 0.5質量%
HC黄2 0.035質量%
HC黄4 0.015質量%
HC青2 0.4質量%
マキベリーエキス 0.15質量%
セタノール 8.0質量%
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(純分28質量%) 5.8質量%
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1.0質量%
流動パラフィン 3.0質量%
1,3−ブチレングリコール 5.0質量%
(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)デカグリセリル液 1.2質量%
濃グリセリン 0.8質量%
ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム液(純分40質量%) 1.0質量%
マイクロクリスタリンワックス 1.0質量%
エタノール 3.0質量%
乳酸 適量(pH5に調整)
安息香酸ナトリウム 0.5質量%
エデト酸二ナトリウム 0.2質量%
ケイ皮エキス 0.1質量%
カンゾウ抽出末 0.1質量%
精製水 残量
合計 100質量%

Claims (7)

  1. 下記成分Aと、下記成分Bとを含む、毛髪化粧料組成物。
    成分A:カシスエキス、マキベリーエキス、及びビルベリーエキスからなる群より選ばれる植物エキス
    成分B:ニトロベンゼン構造を有する染料、及びアゾ結合を有する染料からなる群より選ばれる染料
  2. 前記成分Bとして、下記成分B1を含む、請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
    成分B1:HC青2、HC青12、HC赤3、HC赤13、HC Violet BS、HC紫2、及び塩基性茶16からなる群より選ばれる染料
  3. 前記成分Bとして、下記成分B11を含む、請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
    成分B11:HC青2、HC青12、HC赤3、HC紫2、及びHC Violet BSからなる群より選ばれる染料
  4. 前記成分Aの含有量の前記成分Bの含有量に対する質量比が0.05以上、3.5以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪化粧料組成物。
  5. 染毛料組成物である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料組成物。
  6. カラーシャンプーである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の毛髪化粧料組成物。
  7. カラートリートメントである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の毛髪化粧料組成物。
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