JP2004203746A - 染毛剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【目的】染色性及び洗髪堅牢度に優る酸化染毛剤組成物を提供する。
【構成】アミノ酸またはその塩をp−フェニレンジアミンを含有する酸化染毛料に配合することにより、染色性及び洗髪堅牢度に優る酸化染毛剤組成物を得ることができる。本発明に用いられるアミノ酸は、アミノ酸ならば特に限定されないが、好ましくはイオウを有するものである。例えばシスチン、システイン、メチオニン等がある。そしてさらに好ましくはシステインである。また、モノエタノールアミンを配合する場合は染色性、洗髪堅牢性が劣るという欠点があったが、本発明を適用することにより、刺激臭に悩まされることなく、染色性、洗髪堅牢性も満足できる商品を提供できる。
【構成】アミノ酸またはその塩をp−フェニレンジアミンを含有する酸化染毛料に配合することにより、染色性及び洗髪堅牢度に優る酸化染毛剤組成物を得ることができる。本発明に用いられるアミノ酸は、アミノ酸ならば特に限定されないが、好ましくはイオウを有するものである。例えばシスチン、システイン、メチオニン等がある。そしてさらに好ましくはシステインである。また、モノエタノールアミンを配合する場合は染色性、洗髪堅牢性が劣るという欠点があったが、本発明を適用することにより、刺激臭に悩まされることなく、染色性、洗髪堅牢性も満足できる商品を提供できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、酸化染毛剤組成物の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
酸化染毛剤は永久染毛剤の中で最も広く使用されているもので、染毛剤の酸化染料が毛髪中に浸透して酸化重合し、発色する事により毛髪を化学的に染色するので染毛効果が持続するのが特徴である。酸化染毛剤の剤型としては、酸化染料を含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とを用時混合して用いる2剤型が多いが、粉末剤で用時水と混合して用いる1剤型や、3剤以上の多剤型もある。一方、アミノ酸またはその塩は特許文献1や特許文献2に述べられているように、染毛処理後の毛髪の損傷を抑える、特にハリ、コシを維持することを目的に配合されることが開示されている。また特許文献3には酸性染料による半永久染毛料に対し、システイン誘導体が染色性及び洗髪堅牢性に優れると開示されている。しかし、p−フェニレンジアミンを含有する酸化染毛料に対し、アミノ酸またはその塩が染色助剤として染色性、洗髪堅牢性のアップに寄与するという技術思想は全くない。
【0003】
【特許文献1】
特開昭60−78915号公報
【特許文献2】
特開平7−330559号公報
【特許文献3】
特開平3−141215号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、染色性、洗髪堅牢性に優れた染毛剤組成物を提供することにある。また、酸化染毛剤組成物は、普通アンモニア水で膨潤させて酸化染料を毛髪に浸透させるが、アンモニア特有の刺激臭により施術者、被施術者は苦痛を強いられる。そこで、アンモニアの量を低減し、または配合せず、モノエタノールアミンを配合する場合がある。しかしモノエタノールアミンを配合する場合は染色性、洗髪堅牢性が劣るという欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、p−フェニレンジアミンを含有する酸化染毛料にアミノ酸またはその塩を染色助剤として配合することにより、飛躍的に染色効果がアップすることを見出し本発明を完成した。すなわち、本発明の酸化染毛料は、p−フェニレンジアミン及びアミノ酸またはその塩、好ましくは分子中にイオウを有するアミノ酸またはその塩を含有することを特徴とする。また、モノエタノールアミンを配合する処方においては、刺激臭に悩まされることなく、染色性、洗髪堅牢性も満足できる商品を提供できる。以下に本発明の構成を詳述する。
【0006】
本発明に用いられるアミノ酸は、一般にアミノ基を有するカルボン酸を総称するものである。例えばグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、アスパラギン酸、アスパラギン、システイン、ヒスチジン、アルギニン、グルタミン、ピロリドンカルボン酸等がある。本発明に用いられるアミノ酸は、アミノ酸ならば特に限定されないが、好ましくはイオウを有するものである。例えばシスチン、システイン、メチオニン等がある。そしてさらに好ましくはシステインである。また本発明のアミノ酸の塩は、塩であれば特に限定されないが、例えば塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸塩及び酢酸、蟻酸、シュウ酸、クエン酸などの有機酸塩が好ましい塩としてあげられ、特に塩酸塩が好ましい。本発明の染毛剤組成物において、アミノ酸またはその塩の配合量は本発明の効果が得られる範囲であれば別段限定されず、配合量を適宜調整して用いることができるが、アミノ酸またはその塩が好ましくは0.001〜5重量%、さらに好ましくは0.01〜3重量%である。0.001%以下では効果が発現しない場合があり、5%以上では効果の増強がなく不経済である。
【0007】
本発明の酸化染毛剤組成物に用いられる酸化染料は、p−フェニレンジアミンであるが、他の酸化染料も適宜目的の色調に合わせ、使用できる。例えば、フェニレンジアミン類、アミノフェノ−ル類、トルイレンジアミン類、アミノニトロフェノ−ル類、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類、レゾルシン、ピロガロ−ル、カテコ−ル、アミノクレゾ−ル類、及びこれらの塩等が挙げられる。p−フェニレンジアミンの配合量は通常酸化染毛剤に用いられる範囲であれば特に限定されない。
【0008】
また、本発明の酸化染毛剤組成物においては、p−フェニレンジアミン及びアミノ酸またはその塩を配合しているので、染毛処理中に染毛効果を増強させ、また洗髪堅牢性を上げる効果を得ることができる。
【0009】
本発明の対象となる酸化染毛剤としては、特に限定されるものではなく、種々の剤型のものが対象となり、通常、酸化染料と酸化剤との組み合わせからなる2剤型のもの、粉末剤で用時水と混合して用いる1剤型のもの、3剤以上の多剤型もあげられる。しかし、酸化染料、アミノ酸を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を用時混合して用いる2剤型が製品安定性の点で好ましい。第1剤と第2剤との混合比は、通常重量比で第1剤:第2剤=1:1であることが多いが、垂れ落ちや使用性、染着性、使用感等において不都合がない限り特に限定されない。本発明で用いられる酸化剤としては、例えば、過酸化水素、過硫酸塩、過ホウ酸塩、臭素酸塩、過ヨウ素酸塩、過酸化尿素等が挙げられる。
【0010】
本発明の酸化染毛剤組成物は本発明の効果が損なわれない範囲で、通常酸化染毛剤に用いられる他の成分も配合することが可能である。例えば、グリセリン、プロピレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、コンドロイチン硫酸塩、ヒアルロン酸塩、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコ−ル、ソルビト−ル等の保湿剤、ラノリン、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、高級脂肪酸、高級アルコ−ル、トリグリセライド、エステル油等の油性成分、ジメチルシロキサン、メチルフェニルシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ゴム状ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン等のシリコ−ン類が挙げられる。
【0011】
また、チオグリコ−ル酸塩、L−アスコルビン酸塩、亜硫酸水素塩、ハイドロサルファイト塩、亜硫酸塩等の酸化防止剤及び安定化剤、アンモニア水、アルカノ−ルアミン、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アミノメチルプロパノ−ル等のアルカリ剤を配合することも可能である。
【0012】
また、乳化剤として、両親媒性物質や界面活性剤を用いることも可能である。非イオン性界面活性剤としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコ−ル脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等のポリオキシエチレン系界面活性剤、オクチルグルコシド、オクチルポリグルコシド、イソステアリルグルコシド、イソステアリルマルトシド、イソステアリルポリグルコシド等のアルキルポリグルコシド類、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエ−テル等のポリグリセリン系界面活性剤、マルチトールヒドロキシアルキルエ−テル、ソルビトールアルキルエーテル等の糖アルコールエーテル類、脂肪酸ジエタノ−ルアミド等が挙げられ、高級脂肪酸塩類、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルリン酸エステル類等のアニオン性界面活性剤、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルアミンオキサイド等のカチオン性界面活性剤、イミダゾリウムベタイン、ジメチルアルカロイルリジン等の両性界面活性剤、その他の界面活性剤を適宜使用できる。
【0013】
また、金属イオン封鎖剤および防腐剤として、ヒドロキシエタンジホスホン酸塩類、フェナセチン、EDTA及びその塩、パラベン類、錫酸塩類等が挙げられる。また、カルボキシメチルセルロ−ス、カルボキシビニルポリマ−、ヒドロキシエチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルセルロ−ス、メチルセルロ−ス、キサンタンガム、カラギ−ナン、アルギン酸塩、ペクチン、フェラ−セン、アラビアガム、ガッチガム、カラヤガム、トラガントガム、カンテン末、ベントナイト、架橋性ポリアルキル酸塩等の増粘剤も、本発明の効果が損なわれない範囲で使用することができる。
【0014】
また、pH緩衝剤として、リン酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、シュウ酸、塩酸及びこれらの塩も適宜配合できる。また、上記以外にも香料、着色剤、水、アルコ−ル類等も適宜配合できる。
【0015】
【発明の効果】
本発明に係わる酸化染毛剤組成物は、染色性及び洗髪堅牢性に優れるという特徴を有することを実験により示す。実験例に先立ち、各実施例で用いた試験法について説明する。
【0016】
〔実験例〕 下記処方に表1〜5の試料を加えて酸化染毛剤組成物を調製し、以下に示す試験方法及び評価基準に従って「染色性」及び「洗髪堅牢性」の評価を行った。
(1)染色性試験
山羊毛束(白色、重量2g)に試験液(1剤:2剤 各2g)を塗布し、ハケで均一に行きわたらせた後、毛束を室温に放置した後、シャンプーし約40℃の流水ですすいだ後、ドライヤーで乾燥させた。染色性を肉眼で評価した。それぞれ2本の毛束を染めた。
(評価基準)
◎:染まりがきわめて良い(均一にかつ濃く染まる)
○:染まりが良い
△:染まりが薄い
×:染まりが悪い
【0017】
(2)洗髪堅牢性試験
上記の染色性試験で得た染色毛束2本のうち1本をシャンプー液約1gを塗布し、手で約30秒もみ洗いし、約40℃の流水で30秒間すすいだ。その後ドライヤーで乾燥させた。この操作を10回繰り返した。そして色落ち具合(洗髪堅牢性試験)を肉眼で評価した。その場合、上記の染色性試験で得た残りの染色毛束(基準染色毛束)と比較し、評価した。
(評価基準)
◎:基準染色毛束と変わらない
○:基準染色毛束に比べて殆ど変わらない
△:基準染色毛束に比べて色落ちが目立つ
×:色落ちが激しい(色が殆ど残っていない)
【0018】
<第1剤−Aの調製>
(処方)
イソプロパノ−ル 5.0%
ポリオキシエチレン(5E.O.)オクチルフェニルエ−テル 5.0
イソステアリン酸 10.0
ポリオキシエチレン(5E.O.)オレイルエ−テル 10.0
プロピレングリコ−ル 10.0
アミノ酸またはその塩(表1〜3参照)
p−アミノフェノール 2.0
p−フェニレンジアミン 表1〜3の量参
照
チオグリコ−ル酸アンモニウム 1.0
L−アスコルビン酸 0.5
EDTA 0.5
アンモニア水(28%) 7.0
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)常温下で下記成分をイオン交換水に順次溶解して第1剤を調製した。
【0019】
<第1剤−Bの調製>
(処方)
モノエタノールアミン 4.0
重炭酸アンモニウム 1.2
硫酸第一鉄 20ppm
エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム 0.2
炭酸カリウム 2.0
トルエン−2,5−ジアミン 1.5
レゾルシン 0.6
m−アミノフェノール 0.3
p−アミノフェノール 0.5
p−フェニレンジアミン 表4〜5の量参
照
オレイン酸 10.0
オレイン酸ジエタノールアミド 8.0
POE(20)オクチルドデシルエーテル 10.0
エタノール 12.0
プロピレングリコール 10.0
アミノ酸またはその塩(表4〜5参照)
亜硫酸ナトリウム 0.5
アスコルビン酸 0.5
香料 0.5
炭酸水素カリウム pHを11に調
整する量
精製水 残量
【0020】
<第2剤の調製>
次に、下記表2の処方を常温下でイオン交換水に順次溶解し第2剤を調製した。
過酸化水素水30% 15.0
リン酸緩衝液 pH3に調節
メチルパラベン 0.2
錫酸ナトリウム 0.1
精製水 残余
【0021】
染毛試験の結果を表1〜5に示す。
【0022】
【表1】第1剤-Aの処方
【0023】
【表2】第1剤-Aの処方
【0024】
【表3】第1剤-Aの処方
【0025】
【表4】第1剤-Bの処方
【0026】
【表5】第1剤-Bの処方
【0027】
上記実験結果からもわかるようにアミノ酸またはその塩を染色助剤として配合したp−フェニレンジアミンを含有する酸化染毛剤組成物は、配合していないものよりも染色性、洗髪堅牢性に優れるものであった。そしてアミノ酸の中でも分子中にイオウを含有するアミノ酸またはその塩は特に優れた効果のあるものであった。
【0028】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、実施例、比較例中の%は全て重量%を示す。
【0029】
実施例1 2剤型酸化染毛料
<第1剤>
イソプロパノ−ル 5.0重量%
ポリオキシエチレン(5E.O.)オクチルフェニルエ−テル 5.0
イソステアリン酸 10.0
ポリオキシエチレン(5E.O.)オレイルエ−テル 10.0
プロピレングリコ−ル 10.0
L−システイン 2.0
チオグリコ−ル酸アンモニウム 1.0
L−アスコルビン酸 0.5
EDTA 0.5
アンモニア水(28%) 7.0
p−フェニレンジアミン 1.0
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)常温でイオン交換水に全成分を順次混合して溶解した。
【0030】
実施例2 2剤型酸化染毛料 <第1剤>
イソプロパノ−ル 5.0重量%
ポリオキシエチレン(5E.O.)オクチルフェニルエ−テル 5.0
イソステアリン酸 10.0
ポリオキシエチレン(4E.O.)オレイルエ−テル 10.0
ポリオキシエチレン(2E.O.)ラウリル硫酸ナトリウム 5.0
プロピレングリコ−ル 10.0
L−システイン 0.5
チオグリコ−ル酸アンモニウム 1.0
L−アスコルビン酸 0.5
EDTA 0.5
モノエタノ−ルアミン 1.0
アンモニア水(28%) 7.0
p−フェニレンジアミン 1.0
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)常温でイオン交換水に全成分を順次混合して溶解した。
【0031】
実施例3 <第1剤>
イソプロパノ−ル 5.0重量%
ポリオキシエチレン(5E.O.)オクチルフェニルエ−テル 5.0
オレイン酸 10.0
ポリオキシエチレン(4E.O.)オレイルエ−テル 10.0
ポリオキシエチレン(2E.O.)ラウリル硫酸ナトリウム 5.0
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 5.0
プロピレングリコ−ル 10.0
L−システイン 0.01
L−アスコルビン酸 0.5
ヒドロキシエタンジホスホン酸 1.0
アンモニア水(28%) 7.0
p−フェニレンジアミン 1.0
m−アミノフェノール 0.2
レゾルシン 0.5
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)常温でイオン交換水に全成分を順次混合して溶解した。
【0032】
実施例4<第1剤>
プロピレングリコ−ル 5.0重量%
ステアリン酸 3.0
オレイン酸 3.0
セタノ−ル 10.0
ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体
(シリコ−ンSC−9450:信越化学(株)社製) 0.2
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
L−システイン 0.1
アラニン 0.1
L−アスコルビン酸 0.5
EDTA 0.2
アンモニア水(28%) 6.0
5−アミノ−o−クレゾール 0.3
p−フェニルジアミン 2.0
レゾルシン 1.0
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)80℃で全成分を溶解混合して冷却した。
【0033】
実施例5 2剤型染毛料 <第1剤>
プロピレングリコ−ル 5.0重量%
ステアリン酸 3.0
セトステアリルアルコ−ル 10.0
アミノ変性シリコーン
(シリコ−ンSM−8702C:東レ・シリコ−ン社製) 1.0
ポリオキシエチレン(2E.O.)
ラウリル硫酸トリエタノ−ルアミン 0.5
L−システイン 0.1
アルギニン 0.1
L−アスコルビン酸 0.5
EDTA 0.2
モノエタノ−ルアミン 5.0
p−フェニレンジアミン 2.0
レゾルシン 1.0
硫酸−p−ニトロメタフェニレンジアミン 0.1
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)80℃で全成分を溶解混合して冷却した。
【0034】
実施例6 2剤型染毛料 <第1剤>
セトステアリルアルコール 10.0重量%
ラノリン 1.0
グリセリン 5.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
L−システイン 0.1
アルギニン 0.1
L−アスコルビン酸 0.5
EDTA 0.2
モノエタノ−ルアミン 5.0
p−フェニレンジアミン 1.0
レゾルシン 1.0
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)80℃で全成分を溶解混合して冷却した。
【0035】
上記の実施例はすべて染色性及び洗髪堅牢性に優れ、良好な酸化染毛剤組成物であった。
【産業上の利用分野】
本発明は、酸化染毛剤組成物の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
酸化染毛剤は永久染毛剤の中で最も広く使用されているもので、染毛剤の酸化染料が毛髪中に浸透して酸化重合し、発色する事により毛髪を化学的に染色するので染毛効果が持続するのが特徴である。酸化染毛剤の剤型としては、酸化染料を含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とを用時混合して用いる2剤型が多いが、粉末剤で用時水と混合して用いる1剤型や、3剤以上の多剤型もある。一方、アミノ酸またはその塩は特許文献1や特許文献2に述べられているように、染毛処理後の毛髪の損傷を抑える、特にハリ、コシを維持することを目的に配合されることが開示されている。また特許文献3には酸性染料による半永久染毛料に対し、システイン誘導体が染色性及び洗髪堅牢性に優れると開示されている。しかし、p−フェニレンジアミンを含有する酸化染毛料に対し、アミノ酸またはその塩が染色助剤として染色性、洗髪堅牢性のアップに寄与するという技術思想は全くない。
【0003】
【特許文献1】
特開昭60−78915号公報
【特許文献2】
特開平7−330559号公報
【特許文献3】
特開平3−141215号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、染色性、洗髪堅牢性に優れた染毛剤組成物を提供することにある。また、酸化染毛剤組成物は、普通アンモニア水で膨潤させて酸化染料を毛髪に浸透させるが、アンモニア特有の刺激臭により施術者、被施術者は苦痛を強いられる。そこで、アンモニアの量を低減し、または配合せず、モノエタノールアミンを配合する場合がある。しかしモノエタノールアミンを配合する場合は染色性、洗髪堅牢性が劣るという欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、p−フェニレンジアミンを含有する酸化染毛料にアミノ酸またはその塩を染色助剤として配合することにより、飛躍的に染色効果がアップすることを見出し本発明を完成した。すなわち、本発明の酸化染毛料は、p−フェニレンジアミン及びアミノ酸またはその塩、好ましくは分子中にイオウを有するアミノ酸またはその塩を含有することを特徴とする。また、モノエタノールアミンを配合する処方においては、刺激臭に悩まされることなく、染色性、洗髪堅牢性も満足できる商品を提供できる。以下に本発明の構成を詳述する。
【0006】
本発明に用いられるアミノ酸は、一般にアミノ基を有するカルボン酸を総称するものである。例えばグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、アスパラギン酸、アスパラギン、システイン、ヒスチジン、アルギニン、グルタミン、ピロリドンカルボン酸等がある。本発明に用いられるアミノ酸は、アミノ酸ならば特に限定されないが、好ましくはイオウを有するものである。例えばシスチン、システイン、メチオニン等がある。そしてさらに好ましくはシステインである。また本発明のアミノ酸の塩は、塩であれば特に限定されないが、例えば塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸塩及び酢酸、蟻酸、シュウ酸、クエン酸などの有機酸塩が好ましい塩としてあげられ、特に塩酸塩が好ましい。本発明の染毛剤組成物において、アミノ酸またはその塩の配合量は本発明の効果が得られる範囲であれば別段限定されず、配合量を適宜調整して用いることができるが、アミノ酸またはその塩が好ましくは0.001〜5重量%、さらに好ましくは0.01〜3重量%である。0.001%以下では効果が発現しない場合があり、5%以上では効果の増強がなく不経済である。
【0007】
本発明の酸化染毛剤組成物に用いられる酸化染料は、p−フェニレンジアミンであるが、他の酸化染料も適宜目的の色調に合わせ、使用できる。例えば、フェニレンジアミン類、アミノフェノ−ル類、トルイレンジアミン類、アミノニトロフェノ−ル類、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類、レゾルシン、ピロガロ−ル、カテコ−ル、アミノクレゾ−ル類、及びこれらの塩等が挙げられる。p−フェニレンジアミンの配合量は通常酸化染毛剤に用いられる範囲であれば特に限定されない。
【0008】
また、本発明の酸化染毛剤組成物においては、p−フェニレンジアミン及びアミノ酸またはその塩を配合しているので、染毛処理中に染毛効果を増強させ、また洗髪堅牢性を上げる効果を得ることができる。
【0009】
本発明の対象となる酸化染毛剤としては、特に限定されるものではなく、種々の剤型のものが対象となり、通常、酸化染料と酸化剤との組み合わせからなる2剤型のもの、粉末剤で用時水と混合して用いる1剤型のもの、3剤以上の多剤型もあげられる。しかし、酸化染料、アミノ酸を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を用時混合して用いる2剤型が製品安定性の点で好ましい。第1剤と第2剤との混合比は、通常重量比で第1剤:第2剤=1:1であることが多いが、垂れ落ちや使用性、染着性、使用感等において不都合がない限り特に限定されない。本発明で用いられる酸化剤としては、例えば、過酸化水素、過硫酸塩、過ホウ酸塩、臭素酸塩、過ヨウ素酸塩、過酸化尿素等が挙げられる。
【0010】
本発明の酸化染毛剤組成物は本発明の効果が損なわれない範囲で、通常酸化染毛剤に用いられる他の成分も配合することが可能である。例えば、グリセリン、プロピレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、コンドロイチン硫酸塩、ヒアルロン酸塩、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコ−ル、ソルビト−ル等の保湿剤、ラノリン、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、高級脂肪酸、高級アルコ−ル、トリグリセライド、エステル油等の油性成分、ジメチルシロキサン、メチルフェニルシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ゴム状ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン等のシリコ−ン類が挙げられる。
【0011】
また、チオグリコ−ル酸塩、L−アスコルビン酸塩、亜硫酸水素塩、ハイドロサルファイト塩、亜硫酸塩等の酸化防止剤及び安定化剤、アンモニア水、アルカノ−ルアミン、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アミノメチルプロパノ−ル等のアルカリ剤を配合することも可能である。
【0012】
また、乳化剤として、両親媒性物質や界面活性剤を用いることも可能である。非イオン性界面活性剤としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコ−ル脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等のポリオキシエチレン系界面活性剤、オクチルグルコシド、オクチルポリグルコシド、イソステアリルグルコシド、イソステアリルマルトシド、イソステアリルポリグルコシド等のアルキルポリグルコシド類、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエ−テル等のポリグリセリン系界面活性剤、マルチトールヒドロキシアルキルエ−テル、ソルビトールアルキルエーテル等の糖アルコールエーテル類、脂肪酸ジエタノ−ルアミド等が挙げられ、高級脂肪酸塩類、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルリン酸エステル類等のアニオン性界面活性剤、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルアミンオキサイド等のカチオン性界面活性剤、イミダゾリウムベタイン、ジメチルアルカロイルリジン等の両性界面活性剤、その他の界面活性剤を適宜使用できる。
【0013】
また、金属イオン封鎖剤および防腐剤として、ヒドロキシエタンジホスホン酸塩類、フェナセチン、EDTA及びその塩、パラベン類、錫酸塩類等が挙げられる。また、カルボキシメチルセルロ−ス、カルボキシビニルポリマ−、ヒドロキシエチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルセルロ−ス、メチルセルロ−ス、キサンタンガム、カラギ−ナン、アルギン酸塩、ペクチン、フェラ−セン、アラビアガム、ガッチガム、カラヤガム、トラガントガム、カンテン末、ベントナイト、架橋性ポリアルキル酸塩等の増粘剤も、本発明の効果が損なわれない範囲で使用することができる。
【0014】
また、pH緩衝剤として、リン酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、シュウ酸、塩酸及びこれらの塩も適宜配合できる。また、上記以外にも香料、着色剤、水、アルコ−ル類等も適宜配合できる。
【0015】
【発明の効果】
本発明に係わる酸化染毛剤組成物は、染色性及び洗髪堅牢性に優れるという特徴を有することを実験により示す。実験例に先立ち、各実施例で用いた試験法について説明する。
【0016】
〔実験例〕 下記処方に表1〜5の試料を加えて酸化染毛剤組成物を調製し、以下に示す試験方法及び評価基準に従って「染色性」及び「洗髪堅牢性」の評価を行った。
(1)染色性試験
山羊毛束(白色、重量2g)に試験液(1剤:2剤 各2g)を塗布し、ハケで均一に行きわたらせた後、毛束を室温に放置した後、シャンプーし約40℃の流水ですすいだ後、ドライヤーで乾燥させた。染色性を肉眼で評価した。それぞれ2本の毛束を染めた。
(評価基準)
◎:染まりがきわめて良い(均一にかつ濃く染まる)
○:染まりが良い
△:染まりが薄い
×:染まりが悪い
【0017】
(2)洗髪堅牢性試験
上記の染色性試験で得た染色毛束2本のうち1本をシャンプー液約1gを塗布し、手で約30秒もみ洗いし、約40℃の流水で30秒間すすいだ。その後ドライヤーで乾燥させた。この操作を10回繰り返した。そして色落ち具合(洗髪堅牢性試験)を肉眼で評価した。その場合、上記の染色性試験で得た残りの染色毛束(基準染色毛束)と比較し、評価した。
(評価基準)
◎:基準染色毛束と変わらない
○:基準染色毛束に比べて殆ど変わらない
△:基準染色毛束に比べて色落ちが目立つ
×:色落ちが激しい(色が殆ど残っていない)
【0018】
<第1剤−Aの調製>
(処方)
イソプロパノ−ル 5.0%
ポリオキシエチレン(5E.O.)オクチルフェニルエ−テル 5.0
イソステアリン酸 10.0
ポリオキシエチレン(5E.O.)オレイルエ−テル 10.0
プロピレングリコ−ル 10.0
アミノ酸またはその塩(表1〜3参照)
p−アミノフェノール 2.0
p−フェニレンジアミン 表1〜3の量参
照
チオグリコ−ル酸アンモニウム 1.0
L−アスコルビン酸 0.5
EDTA 0.5
アンモニア水(28%) 7.0
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)常温下で下記成分をイオン交換水に順次溶解して第1剤を調製した。
【0019】
<第1剤−Bの調製>
(処方)
モノエタノールアミン 4.0
重炭酸アンモニウム 1.2
硫酸第一鉄 20ppm
エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム 0.2
炭酸カリウム 2.0
トルエン−2,5−ジアミン 1.5
レゾルシン 0.6
m−アミノフェノール 0.3
p−アミノフェノール 0.5
p−フェニレンジアミン 表4〜5の量参
照
オレイン酸 10.0
オレイン酸ジエタノールアミド 8.0
POE(20)オクチルドデシルエーテル 10.0
エタノール 12.0
プロピレングリコール 10.0
アミノ酸またはその塩(表4〜5参照)
亜硫酸ナトリウム 0.5
アスコルビン酸 0.5
香料 0.5
炭酸水素カリウム pHを11に調
整する量
精製水 残量
【0020】
<第2剤の調製>
次に、下記表2の処方を常温下でイオン交換水に順次溶解し第2剤を調製した。
過酸化水素水30% 15.0
リン酸緩衝液 pH3に調節
メチルパラベン 0.2
錫酸ナトリウム 0.1
精製水 残余
【0021】
染毛試験の結果を表1〜5に示す。
【0022】
【表1】第1剤-Aの処方
【0023】
【表2】第1剤-Aの処方
【0024】
【表3】第1剤-Aの処方
【0025】
【表4】第1剤-Bの処方
【0026】
【表5】第1剤-Bの処方
【0027】
上記実験結果からもわかるようにアミノ酸またはその塩を染色助剤として配合したp−フェニレンジアミンを含有する酸化染毛剤組成物は、配合していないものよりも染色性、洗髪堅牢性に優れるものであった。そしてアミノ酸の中でも分子中にイオウを含有するアミノ酸またはその塩は特に優れた効果のあるものであった。
【0028】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、実施例、比較例中の%は全て重量%を示す。
【0029】
実施例1 2剤型酸化染毛料
<第1剤>
イソプロパノ−ル 5.0重量%
ポリオキシエチレン(5E.O.)オクチルフェニルエ−テル 5.0
イソステアリン酸 10.0
ポリオキシエチレン(5E.O.)オレイルエ−テル 10.0
プロピレングリコ−ル 10.0
L−システイン 2.0
チオグリコ−ル酸アンモニウム 1.0
L−アスコルビン酸 0.5
EDTA 0.5
アンモニア水(28%) 7.0
p−フェニレンジアミン 1.0
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)常温でイオン交換水に全成分を順次混合して溶解した。
【0030】
実施例2 2剤型酸化染毛料 <第1剤>
イソプロパノ−ル 5.0重量%
ポリオキシエチレン(5E.O.)オクチルフェニルエ−テル 5.0
イソステアリン酸 10.0
ポリオキシエチレン(4E.O.)オレイルエ−テル 10.0
ポリオキシエチレン(2E.O.)ラウリル硫酸ナトリウム 5.0
プロピレングリコ−ル 10.0
L−システイン 0.5
チオグリコ−ル酸アンモニウム 1.0
L−アスコルビン酸 0.5
EDTA 0.5
モノエタノ−ルアミン 1.0
アンモニア水(28%) 7.0
p−フェニレンジアミン 1.0
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)常温でイオン交換水に全成分を順次混合して溶解した。
【0031】
実施例3 <第1剤>
イソプロパノ−ル 5.0重量%
ポリオキシエチレン(5E.O.)オクチルフェニルエ−テル 5.0
オレイン酸 10.0
ポリオキシエチレン(4E.O.)オレイルエ−テル 10.0
ポリオキシエチレン(2E.O.)ラウリル硫酸ナトリウム 5.0
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 5.0
プロピレングリコ−ル 10.0
L−システイン 0.01
L−アスコルビン酸 0.5
ヒドロキシエタンジホスホン酸 1.0
アンモニア水(28%) 7.0
p−フェニレンジアミン 1.0
m−アミノフェノール 0.2
レゾルシン 0.5
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)常温でイオン交換水に全成分を順次混合して溶解した。
【0032】
実施例4<第1剤>
プロピレングリコ−ル 5.0重量%
ステアリン酸 3.0
オレイン酸 3.0
セタノ−ル 10.0
ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体
(シリコ−ンSC−9450:信越化学(株)社製) 0.2
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
L−システイン 0.1
アラニン 0.1
L−アスコルビン酸 0.5
EDTA 0.2
アンモニア水(28%) 6.0
5−アミノ−o−クレゾール 0.3
p−フェニルジアミン 2.0
レゾルシン 1.0
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)80℃で全成分を溶解混合して冷却した。
【0033】
実施例5 2剤型染毛料 <第1剤>
プロピレングリコ−ル 5.0重量%
ステアリン酸 3.0
セトステアリルアルコ−ル 10.0
アミノ変性シリコーン
(シリコ−ンSM−8702C:東レ・シリコ−ン社製) 1.0
ポリオキシエチレン(2E.O.)
ラウリル硫酸トリエタノ−ルアミン 0.5
L−システイン 0.1
アルギニン 0.1
L−アスコルビン酸 0.5
EDTA 0.2
モノエタノ−ルアミン 5.0
p−フェニレンジアミン 2.0
レゾルシン 1.0
硫酸−p−ニトロメタフェニレンジアミン 0.1
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)80℃で全成分を溶解混合して冷却した。
【0034】
実施例6 2剤型染毛料 <第1剤>
セトステアリルアルコール 10.0重量%
ラノリン 1.0
グリセリン 5.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
L−システイン 0.1
アルギニン 0.1
L−アスコルビン酸 0.5
EDTA 0.2
モノエタノ−ルアミン 5.0
p−フェニレンジアミン 1.0
レゾルシン 1.0
香料 適量
イオン交換水 残余
(製法)80℃で全成分を溶解混合して冷却した。
【0035】
上記の実施例はすべて染色性及び洗髪堅牢性に優れ、良好な酸化染毛剤組成物であった。
Claims (7)
- アミノ酸またはその塩を染色助剤として含有し、かつp−フェニレンジアミンを含有することを特徴とする酸化染毛剤組成物。
- アミノ酸またはその塩が分子中にイオウを有することを特徴とする請求項1の酸化染毛剤組成物。
- アミノ酸またはその塩がL−システインまたはL−システイン塩酸塩であることを特徴とする請求項1の酸化染毛剤組成物。
- アミノ酸またはその塩の含有量が0.01〜3%であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の酸化染毛剤組成物。
- 染毛剤組成物がアンモニアを含有しないことを特徴とする請求項1乃至請求項4の酸化染毛剤組成物。
- アミノ酸またはその塩からなる、酸化染毛剤用染色助剤。
- 酸化染毛剤がp−フェニレンジアミンを含有することを特徴とする請求項6の酸化染毛剤用染色助剤。
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