JP2020050631A - 経口組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸又はその塩を含む、ダマの形成を抑制した分散性の高い経口組成物を提供すること。【解決手段】3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸又はその塩と、ヒハツ及びヘスペリジンから選ばれる少なくとも1種の素材とを含有する経口組成物である。【選択図】図1

Description

本発明は、3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸又はその塩を含有する経口組成物に関する。
3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸(HMB)は、必須アミノ酸であるロイシンの代謝生成物であり、筋肉の合成促進や分解抑制にかかわっていることが知られている。しかしながら、体内でのHMB生成量は非常に少ないため、このHMBをサプリメント等として摂取する試みがなされている(例えば、特許文献1、2参照)。
特表2015−533509号公報 特開2009−159983号公報
サプリメントとして一般的に用いられる3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸カルシウムは、粉末であるが、粘度が高いことから、ダマになりやすく、そのため、食感が悪い。また、粉末を溶かして飲む場合、ダマになりやすいため溶けにくく、かつ、食感が悪い。さらに、製品の製造工程においても、ダマになりやすいため均一に混合しにくい等の問題があり、特に顆粒や錠剤に加工する場合には、粘度が高いため機械に付着したり、打錠性が悪化したりして、製造効率が低下するという問題がある。
本発明の課題は、3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸又はその塩を含む、ダマの形成が抑制された分散性の高い経口組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸又はその塩と共に、ヒハツ及びヘスペリジンから選ばれる少なくとも1種の素材を用いることにより、ダマの形成が抑えられ、これにより、食感がよくなり、製造効率が向上することを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
[1]3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸又はその塩と、ヒハツ及びヘスペリジンから選ばれる少なくとも1種の素材とを含有することを特徴とする経口組成物。
[2]さらに、ブドウ及びトウガラシから選ばれる少なくとも1種の素材を含有することを特徴とする上記[1]記載の経口組成物。
本発明によれば、3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸の高い粘度に起因するダマの形成が抑制された分散性の高い経口組成物を提供することができる。
本発明の組成物(粉末)の粒度測定における受け皿に回収された粉末量(150μm未満の粉末の量)を示す図である。
本発明の経口組成物は、3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸又はその塩と、ヒハツ及びヘスペリジンから選ばれる少なくとも1種の素材とを含有することを特徴とする。
3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸又はその塩と共に、ヒハツ及びヘスペリジンから選ばれる少なくとも1種の素材を用いることにより、ダマの形成(凝集)を抑制することができる。したがって、粉体のまま摂取する際も、食感がよい。また、水やお湯等の液体に溶かして摂取する場合も、液体に溶けやすく、簡単に混合することができ、また、食感がよい。さらに、製品の製造工程では、粉末の混合工程において粉末同士の付着を抑制し、ダマの形成を抑制して均一な混合が可能となる。すなわち、本発明の経口組成物は、単に混合するだけで調製できるものであり、その調製も容易である。例えば、凝集性が強く、ダマを形成しやすい原料を混合する際には、その原料について粉砕機を用いた解砕等の前処理を行い、原料の流動性を確保したうえで仕込み、さらに、仕込み後は、再凝集しないようできるだけ速やかに給気し、流動を開始する必要があることが知られているが、このような煩雑な操作も行う必要がない。また、顆粒や錠剤を製造する場合には、機械に原料が付着することなく、また、打錠性の悪化を抑制できることから、製造効率の低下を抑制することができる。
また、本発明の組成物は分散性が高いことから、さらに本発明の成分以外の素材を混合して本発明の経口組成物とする場合にも、上記のような煩雑な操作を行う必要がなく、単に混合するだけで調製することができる。
[3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸又はその塩]
3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸(HMB)とは、必須アミノ酸であるロイシンの代謝産物であり、ヒトの体内で合成される。本発明においては、HMB又はその塩が使用できる。HMBの塩としては、特に制限されないが、カルシウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が挙げられ、筋肉増強効果やダイエット効果の観点から、カルシウム塩(HMBCa)が好ましい。本発明の経口組成物におけるHMB又はその塩は、公知の方法により合成したものや、市販品を用いることができる。市販品としては、食品に適用可能なものであれば限定されない。また、本発明においてHMB又はその塩は1種類のみを使用してもよいし、2種類以上を使用してもよい。
3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸又はその塩の含有量は、筋肉増強効果及び/又はダイエット効果が認められる量であれば特に限定されないが、例えば、組成物全量に対して0.1〜99質量%であり、好ましくは1〜98質量%であり、より好ましくは5〜97質量%である。
[ヒハツ]
ヒハツとは、コショウ科コショウ属で、学名がPiper longum L.の植物で、別名のインドナガコショウで称されることもある。本発明で使用するヒハツとしては、成熟又は未成熟の果穂(実)、葉、葉柄、枝、根等が挙げられ、成熟又は未成熟の果穂が好ましい。ヒハツとしては、ヒハツを加工した加工物を用いてもよく、例えば、収穫したヒハツを乾燥させて粉砕し粉末にしたものや、水、低級アルコール又はそれらの混合溶媒等で抽出した抽出物(エキス末)や、発酵物(発酵粉末)を使用でき、エキス末を使用することが好ましい。本発明で使用するヒハツとしては、むくみ抑制効果やむくみ改善効果、身体の冷えの改善効果の観点から、成熟又は未成熟の果穂のエキス末が望ましい。
[ヘスペリジン]
本発明で使用するヘスペリジンとしては、ヘスペリジン、又はこれを豊富に含む食品素材(例えば、みかん、グレープフルーツなどの柑橘類の果皮、果汁、種子の抽出物(エキス末))を挙げることができる。また、メチルヘスペリジン、酵素処理ヘスペリジン、糖転移ヘスペリジンなどのヘスペリジンの誘導体であってもよく、むくみ抑制効果やむくみ改善効果、血管の強化効果、血流改善効果の観点から、糖転移ヘスペリジンが好ましい。
本発明の経口組成物は、3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸又はその塩、並びにヒハツ及びヘスペリジンから選ばれる少なくとも1種の素材と共に、ブドウ及びトウガラシから選ばれる少なくとも1種の素材を含有することが好ましい。これにより、ダマの形成をより抑制することができる。
[ブドウ]
ブドウは、ブドウ科に属する植物で、本発明で使用するブドウとしては、実、皮、種子、葉などを用いることができ、特に限定するものではないが、実、種子、又は葉が好ましい。また、ブドウとしては、欧米種(学名:Vitis. vinifera)、米国種(学名:Vitis. labrusca)など、特に限定するものではなく、いかなる品種を用いてもよいが、欧米種が好ましい。特に、赤色、紫色、青色、紺色又は黒色に近い果皮と赤色の果肉の欧米種である赤ブドウが好ましい。ブドウとしては、ブドウを加工した加工物を用いてもよく、例えば、収穫したブドウを乾燥させて粉砕し粉末にしたものや、水、低級アルコール又はそれらの混合溶媒等で抽出した抽出物(エキス末)や、発酵物(発酵粉末)を使用でき、エキス末を使用することが好ましい。本発明で使用するブドウとしては、むくみ抑制効果やむくみ改善効果、血小板凝集効果、抗炎症効果の観点から、ブドウの実、種子、又は葉のエキス末が好ましく、特に、赤ブドウの葉のエキス末が好ましい。また、3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸又はその塩と、ヒハツ及びヘスペリジンから選ばれる少なくとも1種の素材とを含有する経口組成物に、ブドウ、特に、ブドウの実、種子、又は葉のエキス末、さらに好ましくは、赤ブドウの葉のエキス末を加えることで、むくみ抑制効果やむくみ改善効果の向上が期待できる。
[トウガラシ]
トウガラシは、ナス科トウガラシ属で、学名がCapsicum annuumの植物で、本発明で使用するトウガラシとしては、実や葉などを用いることができ、特に限定するものではないが、実が好ましい。また、トウガラシとしては、実が熟し、赤色をした、いわゆる赤トウガラシ、実が未成熟で、緑色をした、いわゆる青トウガラシなどいずれのトウガラシを用いてもよいが、青トウガラシを用いることが好ましい。また、トウガラシとしては、トウガラシを加工した加工物を用いてもよく、例えば、収穫したトウガラシを乾燥させて粉砕し粉末にしたものや、水、低級アルコール又はそれらの混合溶媒等で抽出した抽出物(エキス末)や、発酵物(発酵粉末)を使用でき、発酵粉末を使用することが好ましい。
発酵粉末としては、収穫したトウガラシを発酵し、乾燥させて粉末化したものや、収穫したトウガラシから抽出物を得、その抽出物を発酵し、粉末化したものや、収穫したトウガラシを発酵し、その発酵物を抽出して粉末化したもの等を挙げることができる。発酵に用いる菌体としては、麹菌、酵母菌、乳酸菌、酢酸菌、枯草菌等の発酵に通常使用される菌体を用いることができるが、乳酸菌を用いることが好ましい。本発明で使用するトウガラシとしては、むくみ抑制効果やむくみ改善効果、血流改善効果、代謝促進効果の観点から、青トウガラシの発酵物が好ましい。また、3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸又はその塩と、ヒハツ及びヘスペリジンから選ばれる少なくとも1種の素材とを含有する経口組成物に、トウガラシ、特に、青トウガラシの発酵物を加えることで、むくみ抑制効果やむくみ改善効果の向上が期待できる。
本発明の経口組成物は、例えば、医薬品(医薬部外品を含む)や、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品等の所定機関より効能の表示が認められた機能性食品などのいわゆる健康食品や、一般的な食品、食品添加剤、飼料等として用いることができる。
本発明の経口組成物は、筋肉の増強のために用いられる筋肉増強用組成物として用いることができる。かかる筋肉増強用組成物としては、HMB又はその塩、並びにヒハツ及び/又はヘスペリジンを含有し、筋肉増強や筋肉疲労回復に用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物のいずれかに、例えば、筋肉増強、筋合成の亢進、筋分解の抑制、筋肉量(筋肉重量、筋断面積、筋肉密度)の低下抑制・維持・増加、筋肉の質の低下抑制・維持・向上、筋力(パワー、持久力)の低下抑制・維持・増加、運動能力の低下抑制・維持・向上、代謝(基礎代謝、安静時及び運動時代謝)の低下抑制・維持・向上、除脂肪体重の低下抑制・維持・増加、筋肉疲労の予防・改善、筋肉増強による代謝向上効果、ロコモティブシンドロームの予防・改善効果、サルコペニアの予防・改善効果等の機能がある旨を表示したものが本発明の範囲に含まれる。
なお、本発明の筋肉増強用組成物は、製品の包装等に、本発明の成分(HMB又はその塩、並びにヒハツ及び/又はヘスペリジン)が筋肉増強の有効成分として表示されているものに限られない。例えば、有効成分を特定していないものであってもよく、HMB又はその塩のみを有効成分として表示したものであってもよい。
具体的に、本発明の筋肉増強用組成物としては、医薬品(医薬部外品を含む)やいわゆる健康食品が挙げられ、いわゆる健康食品においては、「筋肉をつくる力をサポートする」、「筋肉の分解を抑える」、「筋力を増強する」、「歩行能力の低下抑制・維持・改善・向上」、「筋肉増強による代謝向上を図る」、「代謝の衰えを抑える」、「筋肉疲労の予防・回復」、「バランス能力の低下抑制・維持」、「シェイプアップ」、「マッチョ」、「細マッチョ」、「美ボディ」、「寝たきり予防」、「転倒予防」、「筋肉増強による代謝向上を図る」、「筋肉量や筋力を維持する」等を表示したものを例示することができる。本発明の経口組成物を摂取する対象としては、通常、筋肉の増強を必要とする人であり、シェイプアップを目的とする人や、スポーツ選手や、足腰の弱った高齢者等を好ましく例示することができる。
また、本発明の経口組成物は、ダイエットのために用いられるダイエット用組成物として用いることができる。かかるダイエット用組成物としては、HMB又はその塩、並びにヒハツ及び/又はヘスペリジンを含有し、ダイエット(肥満抑制、肥満改善)に用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物のいずれかに、ダイエット(体脂肪低減、体脂肪蓄積抑制、メタボリックシンドローム改善、痩身などを含む)の機能がある旨を表示したものが本発明の範囲に含まれる。なお、本発明のダイエット用組成物は、製品の包装等に、本発明の成分(HMB又はその塩、並びにヒハツ及び/又はヘスペリジン)がダイエットの有効成分として表示されているものに限られない。例えば、有効成分を特定していないものであってもよく、HMB又はその塩のみを有効成分として表示したものであってもよい。
具体的に、本発明のダイエット用組成物としては、医薬品(医薬部外品を含む)やいわゆる健康食品が挙げられ、いわゆる健康食品においては、「体脂肪が気になる方へ」、「肥満気味な方へ」、「体重(BMI)が気になる方へ」、「体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)を減らす」、「ウエスト周囲長を減らす」等を表示したものを例示することができる。
本発明の経口組成物による筋肉増強効果、ダイエット効果は、日常生活と共に本発明の組成物を摂取すれば得られるものであるが、運動と併用することで、より優れた効果を得ることができる。運動とは、例えば、有酸素運動、レジスタンス運動(筋力トレーニング、ウェイトトレーニング)を挙げることができる。特に、筋肉増強効果を得る場合、レジスタンス運動を併用することが好ましく、運動量としては、1日あたり10分以上であることが好ましく、20分以上であることがより好ましく、30分以上であることがさらに好ましい。
また、本発明の経口組成物は、むくみの抑制のために用いられるむくみ抑制用組成物や、むくみの改善のために用いられるむくみ改善用組成物として用いることができる。かかるむくみ抑制及び/又は改善用組成物としては、HMB又はその塩、並びにヒハツ及び/又はヘスペリジンを含有し、むくみの抑制及び/又はむくみの改善に用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物のいずれかに、例えば、むくみの抑制、むくみの改善、むくみの予防、むくみの低減、むくみの解消、足首・ふくらはぎ・下腿部・大腿部・腿などの脚部や上腕・前腕などの腕部の周囲長の減少・面積の減少・体積の減少、顔の面積の減少・体積の減少等の機能がある旨を表示したものが本発明の範囲に含まれる。なお、本発明のダイエット用組成物は、製品の包装等に、本発明の成分(HMB又はその塩、並びにヒハツ及び/又はヘスペリジン)がむくみの抑制及び/又はむくみの解消の有効成分として表示されているものに限られない。例えば、有効成分を特定していないものであってもよく、ヒハツ及び/又はスペリジンを有効成分として表示したものであってもよい。
具体的に、本発明のむくみの抑制及び/又は改善用組成物としては、医薬品(医薬部外品を含む)やいわゆる健康食品が挙げられ、いわゆる健康食品においては、「むくみが気になる方へ」、「むくみを防ぐ」、「むくみを減らす」、「むくみをなくす」、「足首の周囲長を減らす」、「ふくらはぎの周囲長を減らす」、「大腿部の周囲長を減らす」、「上腕の周囲長を減らす」、「前腕の周囲長を減らす」等を表示したものを例示することができる。
本発明の組成物の形態としては、例えば、錠状、カプセル状(ハードカプセル状やソフトカプセル状など)、粉末状、顆粒状、液状、粒状、棒状、板状、ブロック状、固形状、丸状、ペースト状、クリーム状、カプレット状、ゲル状、チュアブル錠状、スティック状等を挙げることができる。これらの中でも、錠状、ハードカプセル状、粉末状、顆粒状、丸状、チュアブル錠状の形態が好ましい。
本発明の組成物を錠状、丸状、チュアブル錠状とする場合、賦形剤、滑沢剤、流動化剤のいずれか1種以上を添加することにより、成型性を高めるとともに得られた錠剤、丸剤又はチュアブル錠剤の保存安定性を向上するため、好ましい。特に、賦形剤及び滑沢剤を使用することで保存安定性をより高めることができる。
賦形剤とは、組成物の取扱いあるいは成形の向上や服用を便利にするために加えるものである。本発明に使用できる賦形剤としては特に制限はなく、例えば、デンプン、アルファー化デンプン、部分アルファー化デンプン、デンプン分解物等のデンプン又はその誘導体、結晶セルロース、糖アルコール、乳糖、ビール酵母、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、精製白糖、軽質無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、酸化チタン、沈降炭酸カルシウム等を挙げることができる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
滑沢剤とは、錠剤用の粉末を圧縮する際に打錠機杵臼と錠剤間の摩擦を緩和し、スティッキングなどの打錠障害を防ぐために使用するものである。本発明に使用できる滑沢剤としては、上記目的を達成することが可能な成分であれば特に制限はなく、例えば、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸又はその塩、フマル酸ステアリルナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、タルク、ポリエチレングリコール、植物油脂、硬化油等を挙げることができる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
流動化剤とは、混合末や顆粒の流動性を改善するために使用するものである。本発明に使用できる流動化剤としては特に制限はなく、例えば、二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム等を挙げることができる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。本発明において、賦形剤、滑沢剤、流動化剤はいずれも市販品を使用することができる。
本発明の成分(HMB又はその塩、並びにヒハツ及び/又はヘスペリジン)の含有量としては、その効果の奏する範囲で適宜含有させればよい。
具体的には、本発明の経口組成物が錠状、丸状、カプセル状のサプリメントや医薬品の場合には、本発明の成分が乾燥質量換算で全体の5〜99質量%含まれていることが好ましく、8〜98質量%含まれていることがより好ましく、10〜97質量%含まれていることが特に好ましい。また、本発明の経口組成物がチュアブル錠状のサプリメントや医薬品の場合には、本発明の成分が乾燥質量換算で全体の0.1〜70質量%含まれていることが好ましく、0.5〜60質量%含まれていることがより好ましく、1〜50質量%含まれていることが特に好ましい。粉末状、顆粒状のサプリメントや医薬品の場合、本発明の成分が乾燥質量換算で全体の0.1〜90質量%含まれていることが好ましく、0.5〜80質量%含まれていることがより好ましく、1〜70質量%含まれていることが特に好ましい。液状のサプリメントや医薬品の場合、本発明の成分が乾燥質量換算で全体の5〜99質量%含まれていることが好ましく、8〜98質量%含まれていることがより好ましく、10〜97質量%含まれていることが特に好ましい。
本発明の経口組成物の摂取量としては特に制限はないが、本発明の効果をより顕著に発揮させる観点から、成人の1日当たり、HMB又はその塩の摂取量が、100mg/日以上となるように摂取することが好ましく、200mg/日以上となるように摂取することがより好ましく、300mg/日以上となるように摂取することが特に好ましい。その上限は、例えば、10000mg/日であり、好ましくは8000mg/日であり、より好ましくは5000mg/日である。本発明の経口組成物は、1日の摂取量が前記摂取量となるように適宜設計すればよく、1回で摂取してもよいし、複数回に分けて摂取してもよい。例えば、錠剤、カプセル剤、粉末剤、顆粒剤、丸剤又はチュアブル錠剤の場合は1日あたり1〜4回の摂取回数とし、合計量として前記摂取量が摂取できればよく、飲料の場合、1日の摂取量に前記摂取量が配合されていればよい。本発明の経口組成物は、1日の摂取量が前記摂取量となるように、1つの容器に、又は例えば2〜3の複数の容器に分けて、1日分として収容することができる。
HMB又はその塩と、ヒハツ及びヘスペリジンの合計量との配合質量比としては、乾燥質量換算で、1:0.00001〜10の範囲であることが好ましく、1:0.00005〜5の範囲であることがより好ましく、1:0.0001〜1の範囲であることが特に好ましい。
本発明の経口組成物は、必要に応じて、本発明の成分以外の他の成分を添加して、公知の方法によって製造することができる。本発明の成分以外の他の成分としては、例えば、水溶性ビタミン(ビタミンB1、B2、B3、B5、B6、B12、B13、B15、B17、ビオチン、コリン、葉酸、イノシトール、PABA、ビタミンC、ビタミンP)、油溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)等のビタミン類;マグネシウム、リン、亜鉛、鉄等のミネラル類;タウリン、ニンニク等に含まれる含硫化合物;ヘスペリジン、ケルセチン等のフラバノイド或いはフラボノイド類;コラーゲン等のタンパク質;ペプチド;アミノ酸;動物性油脂;植物性油脂;動物・植物の粉砕物又は抽出物等を挙げることができる。特に、糖質を筋肉に運ぶことが可能なグルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)ホルモンの分泌を亢進する成分が好ましく、例えば、スピルリナ、甘藷茎葉、マジョラム、カワラヨモギが挙げられる。
以下、本発明を実施例に基づき説明する。なお、本発明は、実施例に限定されるものではない。
(サンプルの調製)
3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸又はその塩としては、HMBCa(粉末)を用いた。
ヒハツとしては、ヒハツの果穂を熱水で抽出したものを乾燥し、粉砕したエキス末を用いた。
ヘスペリジンとしては、糖転移ヘスペリジンを用いた。
ブドウとしては、赤ブドウの葉を30%エタノール水溶液で抽出したものを乾燥し、粉砕したエキス末を用いた。
トウガラシとしては、青トウガラシの実を、乳酸菌を用いて発酵し、固液分離によって液体を得て、デキストリンを添加・混合し、スプレードライして粉末にした発酵抽出物(粉末)を用いた。
各サンプルを下記表1(単位:g)に示す分量でよく混合した。そのうちの10gを使って混合物の粒度を測定した。
具体的には、ミクロ型電磁振動ふるい器M−2型(筒井理化学器械(株)製)を用いて粒度を測定した。測定条件は、各サンプル10gにつき、振動度の目盛りを5に合わせて、振動時間を5分とした。使用した篩は、目開きが150、106μmの2種類で、受け器の上に、下から目開きの小さい順に大きなものを重ねて使用した。5分間の振動後、各篩及び受け器に残った粉末を回収し、当該粉末の重量を測定した。
その結果を表2及び図1に示す。
表2及び図1に示すように、HMBと共にヒハツ又はヘスペリジンを用いた混合物(実施例1〜3)における150μm未満の粒度の小さい粉末の回収量は、HMB単独の場合(比較例1)よりも増加しており、ダマの形成(凝集)が抑制されたことがわかる。また、実施例1〜3の粉末回収量は、HMB、ヒハツ、ヘスペリジンそれぞれ単独の場合(比較例1〜3)よりも増加しており、組み合せによる相乗的な凝集抑制効果がみられた。さらに、実施例4〜10に示すように、ブドウ及び/又はトウガラシを加えることにより、その凝集抑制効果はさらに顕著なものとなった。
<製造例1〜6>
下記表3の配合にて、HMB又はその塩と、ヒハツ及び/又はヘスペリジンを含有する顆粒剤を製造した。
<製造例7〜12>
下記表4の配合にて、HMB又はその塩と、ヒハツ及び/又はヘスペリジンを含有する顆粒剤を製造した。
<製造例13〜18>
下記表5の配合にて、HMB又はその塩と、ヒハツ及び/又はヘスペリジンを含有する粉末飲料を製造した。
<製造例19〜24>
下記表6の配合にて、HMB又はその塩と、ヒハツ及び/又はヘスペリジンを含有するソフトカプセルを製造した。
<製造例25〜30>
下記表7の配合にて、HMB又はその塩と、ヒハツ及び/又はヘスペリジンを含有するハードカプセルを製造した。
<製造例31〜36>
下記表8の配合にて、HMB又はその塩と、ヒハツ及び/又はヘスペリジンを含有する液体飲料を製造した。
<製造例37〜42>
下記表9の配合にて、HMB又はその塩と、ヒハツ及び/又はヘスペリジンを含有する錠剤を製造した。
本発明の経口組成物は、いわゆる健康食品等として用いることができることから、産業上有用である。特に、錠状、ハードカプセル状、粉末状、顆粒状、丸状、チュアブル錠状の健康食品が有用である。

Claims (2)

  1. 3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸又はその塩と、ヒハツ及びヘスペリジンから選ばれる少なくとも1種の素材とを含有することを特徴とする経口組成物。
  2. さらに、ブドウ及びトウガラシから選ばれる少なくとも1種の素材を含有することを特徴とする請求項1記載の経口組成物。
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