JP2020050132A - 車両の前部構造 - Google Patents

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JP2020050132A JP2018181379A JP2018181379A JP2020050132A JP 2020050132 A JP2020050132 A JP 2020050132A JP 2018181379 A JP2018181379 A JP 2018181379A JP 2018181379 A JP2018181379 A JP 2018181379A JP 2020050132 A JP2020050132 A JP 2020050132A
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将人 江口
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将人 江口
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Abstract

【課題】熱交換器の冷却性能を向上させて、車両の空気抵抗を低減する。【解決手段】バンパ11のバンパ開口12は、その車幅方向の中心が熱交換器2の車幅方向の中心から車幅方向の一側へオフセットした位置に設けられる。バンパ開口12の後方には、ダクト21及びシャッタ31が設けられる。シャッタ31の内板部32は、バンパ開口12の内端縁部18の近傍のバンパ11の後面13に近接する位置に配置され、シャッタ31の外板部33は、内板部32よりも後方の熱交換器2の車幅方向外端部2aの車幅方向外側の近傍に配置される。ダクト21は、バンパ開口12とシャッタ31の前面36との間に空気流通路22を区画する。開状態のシャッタ31は、空気流通路22から熱交換器2の前面への空気の流通を許容し、閉状態のシャッタ31は、空気流通路22から熱交換器2の前面への空気の流通を規制する。【選択図】図4

Description

本開示は、車両の前部構造に関する。
特許文献1には、自動車の車体前端部に設けられる可変ダクトが記載されている。車体前端部に設けられる外装部材であるバンパフェイスは、本体部、エアダム部等を有して構成されている。本体部とエアダム部との間は、冷却用の走行風が導入される開口となっている。可変ダクトは、バンパフェイスの開口に設けられ、開口を実質的に開閉するものであって、冷却負荷が小さく走行風の風量が少なくても良い場合には可変ダクトを閉じることにより、空気抵抗の低減等を図る。なお、同公報には、可変ダクトの後方にコンデンサ及びラジエータが配置された状態が図示されている。
特開2013−203175号公報
ところで、コンデンサやラジエータ等の熱交換器への冷却用の走行風を導入するためのバンパフェイス(バンパ)の開口は、熱交換器に対して車幅方向の一側へオフセットした位置に設けられる場合がある。この場合、バンパの開口から導入された走行風が熱交換器側へ効率よく向かわず、熱交換器の冷却性能が低くなってしまう可能性がある。熱交換器の冷却性能が低くなってしまうと、可変ダクト(シャッタ)を閉止している時間も短くなってしまうので、車両の空気抵抗を低減することが難しい。
そこで、本開示は、熱交換器の冷却性能を向上させて、車両の空気抵抗を低減することが可能な車両の前部構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、車両の前部に熱交換器が前後方向と交叉した状態で配置される車両の前部構造であって、バンパとシャッタとダクトとを備える。バンパは、熱交換器の前方且つ熱交換器に対して左右の一側で前方へ開口するバンパ開口を有し、車両の前端下部で車幅方向に延びる。シャッタは、バンパのバンパ開口の後方且つ熱交換器の前面よりも前方に配置され、上記一側の端部が左右の他側の端部よりも後方に位置する。ダクトは、バンパのバンパ開口とシャッタの前面との間にバンパ開口からシャッタの前面への空気流通路を区画する。シャッタは、ダクトの空気流通路を開放して空気流通路から熱交換器の前面への空気の流通を許容する開状態と、空気流通路を閉止して空気流通路から熱交換器の前面への空気の流通を規制する閉状態とに設定可能である。
上記構成では、ダクトの空気流通路を開閉可能なシャッタを備えるので、例えば、ラジエータ(熱交換器)によってエンジンの冷却水を冷却する必要がある場合には、シャッタを開状態にして熱交換器に対して空気を案内して冷却水を冷却し、エンジンの冷却水を冷却する必要がない場合には、シャッタを閉状態にして車両の内部への空気の流入を規制して、車両の空気抵抗を低減することができる。
また、シャッタの左右の一側の端部が他側の端部よりも後方に配置される。すなわち、シャッタは、開状態のときに空気流通路から後方へ流通する空気が熱交換器の幅方向の内側へ向かうように、熱交換器の前面に対して傾斜しているので、熱交換器に対して左右の一側にオフセットした位置に設けられたバンパのバンパ開口からの空気を、効率よく熱交換器の前面へ案内することができ、熱交換器の冷却性能を向上させることができる。
従って、熱交換器の冷却性能を向上させて、車両の空気抵抗を低減することができる。
また、熱交換器の冷却性能を向上させることができるので、シャッタを閉状態にして車両の空気抵抗を低減可能な時間を長く確保することができ、燃費を向上させることができる。
また、シャッタがバンパのバンパ開口の後方に配置され、シャッタの左右の一側の端部が他側の端部よりも後方に配置されるので、ダクトの空気流通路のうちシャッタの上記一側の端部の前方の領域を、上記他側の端部の前方の領域よりも前後方向に長く確保することができる。このため、ダクトの空気流通路のうち少なくともシャッタの上記一側の端部の前方の領域を、バンパのバンパ開口から足を挿入可能な空間として機能させることができるので、バンパのバンパ開口及びダクトを、作業者が車両の前面部を登る際に足を挿入するステップとして機能させることができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の車両の前部構造であって、バンパのバンパ開口の上記一側の端部は、シャッタの上記一側の端部よりも上記一側に配置される。ダクトの上記一側の側面部は、バンパのバンパ開口の上記一側の端部から後方のシャッタの上記一側の端部まで延びる。
上記構成では、バンパのバンパ開口の上記一側の端部が、シャッタの上記一側の端部よりも上記一側に配置されるので、バンパのバンパ開口を上記一側へ大きく確保することができる。このため、熱交換器へ案内する空気の流量を増大させて、熱交換器の冷却性能を向上させることができる。
また、バンパのバンパ開口の上記一側の端部が、シャッタの上記一側の端部よりも上記一側に配置され、ダクトの上記一側の側面部が、バンパのバンパ開口の上記一側の端部から後方のシャッタの上記一側の端部まで延びる。このため、空気流通路を、前後方向に対して傾斜させて、前側から上記他側の後方へ向かって延ばすことができるので、走行風が熱交換器の前面の幅方向中央へ向かって流れ易くなり、熱交換器の冷却性能を向上させることができる。
また、ダクトの上記一側の側面部は、バンパのバンパ開口の上記一側の端部から後方のシャッタの上記一側の端部まで延びる。すなわち、空気流通路の下方を区画するダクトの下板部が、シャッタの前方側からシャッタの上記一側の端部よりも上記一側へ延びるので、上記ステップを車幅方向に大きく確保することができる。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様または上記第2の態様の車両の前部構造であって、ストッパ部を備える。ストッパ部は、ダクトの空気流通路のうちバンパのバンパ開口から後方へ離間した位置に配置されてダクトに支持される。ストッパ部は、通気性を有し、バンパのバンパ開口側からシャッタ側への空気の流通を許容し、且つバンパのバンパ開口から空気流通路に挿入された足の後方への移動をストッパ部までに規制する。
上記構成では、ダクトの空気流通路のうちバンパのバンパ開口から後方へ離間した位置に配置されてダクトに支持されるストッパ部を備え、ストッパ部は、バンパのバンパ開口から空気流通路に挿入された足の後方への移動をストッパ部までに規制する。このため、バンパ及びダクトを上記ステップとして機能させた場合に、空気流通路に挿入された足とシャッタとの干渉をストッパ部によって防止することができ、シャッタの破損を防止することができる。
本開示によれば、熱交換器の冷却性能を向上させて、車両の空気抵抗を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る車両の正面図である。 図1の車両のバンパの要部の拡大図である。 図2のIII−III矢視断面図である。 図2のIV−IV矢視断面図である。 シャッタ及びダクトの前方からの斜視図である。 シャッタ及びダクトの後方からの斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係る車両1の前端下部のバンパ11の後方には、車幅方向に沿って起立する熱交換器2が設けられる。熱交換器2は、前後方向と交叉する状態で、バンパ11の後方の車幅方向の中央に配置される。なお、本実施形態では、熱交換器2は、過給されて高温化した吸気を冷却するインタークーラ3と、エンジン(図示省略)の冷却水を冷却するラジエータ4とであって、インタークーラ3がバンパ11の後方に配置され、ラジエータ4がインタークーラ3の後方に配置される(図3及び図4参照)。
図1〜図3に示すように、バンパ11は、バンパ11の前方の空間とバンパ11の後方の空間とを連通する左右1対のバンパ開口12を有し、車両1の前端下部で車幅方向に沿って延びる状態で、ブラケット(図示省略)を介して車体側に固定される。左右のバンパ開口12は、その車幅方向の中心が熱交換器2の車幅方向の中心(本実施形態では、車両1の車幅方向の中心と同じ)から車幅方向の一側(左側のバンパ開口12は左側、右側のバンパ開口12は右側)へオフセットした位置に設けられる。左右のバンパ開口12の後方には、左右1対のダクト21、及び左右1対のシャッタ31が設けられる。なお、左右のバンパ開口12、左右のダクト21、及び左右のシャッタ31は、車両1の左右に対称的に設けられ、略同じ構成を有するため、以下では、左側のバンパ開口12、左側のダクト21、及び左側のシャッタ31について説明し、右側の説明を省略する。
バンパ11の左側のバンパ開口12(以下、単にバンパ開口12という。)は、車幅方向に横長に形成され、バンパ11の前方から後方への空気の流通を許容する。バンパ開口12の車幅方向の内端縁部18は、熱交換器2の車幅方向外端2aよりも車幅方向内側に配置され、バンパ開口12の車幅方向の外端縁部(バンパ開口の左右の一側の端部)17は、熱交換器2の車幅方向外端2aよりも車幅方向外側に配置される。バンパ開口12の下端縁部15は、熱交換器2の下端縁部よりも上方に配置され、バンパ開口12の上端縁部16は、熱交換器2の上端縁部よりも下方に配置される。
図3〜図6に示すように、左側のシャッタ31(以下、単にシャッタ31という。)は、略矩形状の枠部34と、枠部34に回転自在に支持される上下2つの羽部35とを有する。上下の羽部35は、回転することによって枠部34の内側の空間を開閉可能である。シャッタ31は、上下の羽部35が枠部34の内側の空間を開放すると枠部34の前方から後方への空気の流通を許容する開状態となり、上下の羽部35が枠部34の内側の空間を閉止すると枠部34の前方から後方への空気の流通を規制する閉状態となる。上下の羽部35は、エンジンの冷却水の温度や吸気の温度等に応じてコントローラ(図示省略)によって制御されて回転する。本実施形態では、シャッタ31は、熱交換器2を使用してエンジンの冷却水の温度や吸気の温度を下げたい場合には開状態となるように、また、熱交換器2を使用しなくてもよい場合には閉状態となるように、コントローラに制御される。シャッタ31は、車幅方向に対して傾斜した状態で、インタークーラ3の前方、且つバンパ11のバンパ開口12の後方に配置され、ブラケット(図示省略)を介して車体側に固定される。シャッタ31の枠部34の上板部37は、バンパ11のバンパ開口12の上端縁部16と略同じ高さ位置に配置される。シャッタ31の枠部34の下板部38は、バンパ11のバンパ開口12の下端縁部15よりも僅かに上方に配置される。シャッタ31の枠部34の車幅方向の内板部(シャッタの左右の他側の端部)32は、バンパ11のうちバンパ開口12の内端縁部18の近傍の領域14の後面13に近接する位置に配置され、上下の羽部35の軸35aの幅方向内端部を回転自在に支持する。シャッタ31の枠部34の車幅方向の外板部(シャッタの左右の一側の端部)33は、枠部34の内板部32よりも後方の熱交換器2の車幅方向外端部2a(本実施形態では、インタークーラ3の車幅方向外端部)の車幅方向外側の近傍に配置され、上下の羽部35の軸35aの幅方向外端部を回転自在に支持する。上下の羽部35の軸35aの車幅方向外端部は、軸35aの車幅方向内端部よりも後方に配置され、上下の羽部35の軸35aは、車幅方向に対して傾斜した状態で枠部34の内板部32及び外板部33に回転自在に支持される。このように、シャッタ31は、その車幅方向の中心が熱交換器2の車幅方向の中心から車幅方向の一側(左側)へオフセットした位置に設けられ、開状態で前方から後方へ流通する空気が熱交換器2の前面(ラジエータ4の前面4a及びインタークーラ3の前面3a)の幅方向中央側へ向かうように、車幅方向に対して傾斜している。また、シャッタ31の枠部34の外板部33は、バンパ開口12の車幅方向の内端縁部18よりも車幅方向外側、且つバンパ開口12の車幅方向の外端縁部17よりも車幅方向内側に配置される。
左側のダクト21(以下、単にダクト21という。)は、シャッタ31に対して固定され、シャッタ31から前方のバンパ11のバンパ開口12へ向かって延びるダクトであって、バンパ11のバンパ開口12とシャッタ31の前面36との間に空気流通路22を区画する。ダクト21は、シャッタ31の枠部34の前端部を囲むように配置されるダクト枠部21dと、ダクト枠部21dの下板部42からバンパ開口12の下端縁部15へ向かって延びるダクト下板部21aと、ダクト枠部21dの上板部43からバンパ開口12の上端縁部16へ向かって延びるダクト上板部21bと、ダクト枠部21dの車幅方向外側の外板部44からバンパ開口12の外端縁部17へ向かって延びるダクト側板部21cとを一体的に有する。なお、本実施形態では、シャッタ31の枠部34の内板部32が、バンパ11の後面13に近接するので、ダクト枠部21dの内板部45とバンパ開口12の内端縁部18との間にダクト内板部を設けていないが、ダクト枠部21dの内板部45からバンパ開口12の内端縁部18へ向かって延びるダクト内板部を設けてもよい。
ダクト枠部21dは、上板部43、下板部42、外板部44、及び内板部45によって略矩枠状に形成され、その内部に通気性を有する格子状のストッパ部24を一体的に有する。ストッパ部24は、ダクト枠部21dの車幅方向の中央部で上板部43と下板部42との間で上下方向に延びる縦棒部46(本実施形態では、1本の縦棒部46)と、ダクト枠部21dの外板部44と内板部45との間で幅方向に延びる横棒部47(本実施形態では、上下2本の横棒部47)とによって構成される。ストッパ部24は、シャッタ31の羽部35と干渉しないように羽部35よりも前方に配置される。
ダクト下板部21aは、車幅方向に長尺に延びる板部であって、空気流通路22の下方を区画する。ダクト下板部21aは、ダクト枠部21dの下板部42の前端縁のうち、車幅方向の内端部の一部の領域54を除く他の領域から下方へ延びる縦板部26と、縦板部26の下端縁から前方へ略水平に延びるステップ部25とを有する。ダクト下板部21aの前端縁部23(ステップ部25の前端縁部23)は、車幅方向に沿って直線状に延び、バンパ11のバンパ開口12の下端縁部15に上方から当接する。ステップ部25の車幅方向内端48は、シャッタ31の枠部34の内板部32よりも車幅方向外側、且つバンパ11のバンパ開口12の内端縁部18よりも車幅方向内側に配置される。ステップ部25の車幅方向外端49は、シャッタ31の枠部34の外板部33よりも車幅方向外側のバンパ開口12の外端縁部17と略同じ車幅位置に配置される。ステップ部25の前後方向の長さは、その車幅方向内端48側から車幅方向外側のシャッタ31の枠部34の外板部33の位置60(図4に一点鎖線60で示す位置)へ向かうほど徐々に長くなり、シャッタ31の枠部34の外板部33の位置60から車幅方向外端49へ向かうほど短くなっている。
ダクト上板部21bは、車幅方向に長尺に延びる板部であって、空気流通路22の上方を区画する。ダクト上板部21bは、ダクト枠部21dの上板部43の前端縁のうち、車幅方向の内端部の一部の領域50を除く他の領域から前方へ略水平に延び、ダクト下板部21aから上方へ離間した位置でステップ部25に対向する。ダクト上板部21bの前端縁部27は、バンパ11のバンパ開口12の上端縁部16の上方近傍に配置される。ダクト上板部21bの車幅方向内端51は、ダクト下板部21aのステップ部25の車幅方向内端48と略同じ車幅位置に配置される。ダクト上板部21bの車幅方向外端52は、シャッタ31の枠部34の外板部33よりも車幅方向外側のバンパ開口12の外端縁部17と略同じ車幅位置に配置される。
ダクト側板部21cは、全体的に前方から車幅方向内側の後方へ向かって延びる板部であって、空気流通路22の車幅方向外側の側方を区画する。ダクト側板部21cは、ダクト枠部21dの外板部44の前端縁からバンパ11のバンパ開口12の外端縁部17の近傍まで、車幅方向に対して傾斜して延びる。すなわち、ダクト側板部21cの内面部(ダクトの左右の一側の側面部)53は、バンパ11のバンパ開口12の外端縁部17からシャッタ31の枠部34の外板部33まで延びる。
開状態のシャッタ31は、ダクト21の空気流通路22を開放し、空気流通路22から熱交換器2の前面への空気の流通を許容する。一方、閉状態のシャッタ31は、ダクト21の空気流通路22を閉止し、空気流通路22から熱交換器2の前面への空気の流通を規制する。
上記構成では、ダクト21の空気流通路22を開閉可能なシャッタ31を備えるので、熱交換器2を使用しなくてもよい場合にシャッタ31を閉状態にして、車両1の内部への空気の流入を規制して、車両1の空気抵抗を低減することができる。
また、シャッタ31の枠部34の車幅方向の外板部33が、枠部34の内板部32よりも後方に配置されることによって、シャッタ31は、開状態で前方から後方へ流通する空気が熱交換器2の前面の幅方向中央側へ向かうように、車幅方向に対して傾斜している。このため、熱交換器2に対して車幅方向の一側にオフセットした位置に設けられたバンパ11のバンパ開口12からの空気を、効率よく熱交換器2の前面へ案内することができ、熱交換器2の冷却性能を向上させることができる。
また、シャッタ31の枠部34の外板部33は、バンパ開口12の外端縁部17よりも車幅方向内側に配置される。すなわち、バンパ開口12の外端縁部17が、シャッタ31の外板部33よりも車幅方向外側に配置されるので、バンパ開口12を車幅方向外側へ大きく(広く)確保することができる。このため、熱交換器2へ案内する空気の流量を増大させて、熱交換器2の冷却性能を向上させることができる。
また、バンパ開口12の外端縁部17が、シャッタ31の外板部33よりも車幅方向外側に配置され、ダクト側板部21cの内面部53が、バンパ11のバンパ開口12の外端縁部17からシャッタ31の枠部34の外板部33まで延びる。このため、空気流通路22を、前後方向に対して傾斜させて、前側から車幅方向内側の後方へ向かって延ばすことができるので、走行風が熱交換器2の前面の幅方向中央へ向かって流れ易くなり、熱交換器2の冷却性能を向上させることができる。
従って、本実施形態によれば、熱交換器2の冷却性能を向上させて、車両1の空気抵抗を低減することができる。
また、熱交換器2の冷却性能を向上させることができるので、シャッタ31を閉状態にして車両1の空気抵抗を低減可能な時間を長く確保することができ、燃費を向上させることができる。
また、シャッタ31の枠部34の車幅方向の外板部33が、枠部34の内板部32よりも後方に配置されるので、ダクト21の空気流通路22のうちシャッタ31の枠部34の外板部33の前方の領域を、前後方向に長く確保することができる。このため、ダクト21の空気流通路22を、バンパ11のバンパ開口12から足を挿入可能な空間として機能させることができるので、バンパ11のバンパ開口12及びダクト21のステップ部25を、作業者が車両1の前面部を登る際に足を挿入するステップとして機能させることができる。
また、バンパ開口12の外端縁部17が、シャッタ31の外板部33よりも車幅方向外側に配置され、ダクト21のステップ部25の車幅方向外端49は、シャッタ31の枠部34の外板部33よりも車幅方向外側のバンパ開口12の外端縁部17と略同じ車幅位置に配置される。このため、バンパ開口12の外端縁部17及びステップ部25の車幅方向外端49を、シャッタ31の外板部33と略同じ車幅位置に配置する場合に比べ、ステップ部25を車幅方向外側へ大きく確保することができる。
また、ダクト21のダクト枠部21dには、格子状のストッパ部24が設けられるので、作業者がダクト21のステップ部25をステップとして使用する際に、バンパ開口12から空気流通路22に挿入された足の後方への移動を、ストッパ部24までに規制することができる。このため、作業者がダクト21のステップ部25をステップとして使用する際に、空気流通路22に挿入された足のつま先とシャッタ31との干渉をストッパ部24によって防止することができ、シャッタ31の破損を防止することができる。
なお、熱交換器2は、インタークーラ3及びラジエータ4に限定されるものではなく、空気(走行風)を利用する様々な熱交換器を適用することができる。例えば、熱交換器2は、エアコンのコンデンサ等であってもよい。
また、本実施形態では、熱交換器2を車幅方向の中央に配置したが、熱交換器2を配置する車幅位置は、これに限定されるものではなく、例えば、熱交換器2を車両1の車幅方向の中央から車幅方向にオフセットした位置に配置してもよい。この場合であっても、バンパ開口12は、熱交換器2に対して車幅方向の一側(右側又は左側)へオフセットした位置に配置される。
また、本実施形態では、バンパ11に2つのバンパ開口12を設けたが、バンパ開口12の数は2つに限定されるものではなく、バンパ11に1つまたは3つ以上のバンパ開口12を設けてもよい。
また、本実施形態では、バンパ開口12の車幅方向の内端縁部18を、熱交換器2の車幅方向外端2aよりも車幅方向内側に配置したが、バンパ開口12全体を、熱交換器2の車幅方向外端2aよりも車幅方向外側に配置してもよい。
また、本実施形態では、バンパ開口12の外端縁部17を、シャッタ31の外板部33よりも車幅方向外側に配置したが、これに限定されるものではなく、バンパ開口12の外端縁部17を、シャッタ31の外板部33と略同じ車幅位置に配置してもよい。
また、本実施形態では、シャッタ31を、ブラケット(図示省略)を介して車体側に固定し、ダクト21をシャッタ31に対して固定したが、これに限定されるものではなく、例えば、ダクト21をバンパ11に対して固定し、シャッタ31をダクト21に対して固定してもよい。
また、本実施形態では、ダクト21を、ダクト枠部21dとダクト下板部21aとダクト上板部21bとダクト側板部21cとによって構成したが、これに限定されるものではない。例えば、ダクトを、4つの板部によってバンパ開口12とシャッタ31との間で延びる筒状に形成してもよい。
また、本実施形態では、ダクト21の後端部のダクト枠部21dにストッパ部24を一体的に設けたが、ダクト21とは別体のストッパ部をダクト枠部21dに固定してもよい。或いは、ストッパ部24を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、ストッパ部24の形状を格子状としたが、ストッパ部24の形状は格子状に限定されるものではなく、通気性を有しストッパ部よりも後方への足の侵入を防止可能なストッパ部であれば、他の形状であってもよい。例えば、複数の縦棒部46または複数の横棒部47のみのストッパ部であってもよいし、或いは1本の縦棒部46または1本の横棒部47のみのストッパ部であってもよい。
また、シャッタ31の構造(羽部35の数や軸の方向等)は、上記に限定されるものではない。シャッタ31は、空気の流通を許容する開状態と空気の流通を規制する閉状態とに切り替え可能であればよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本開示に係る車両の前部構造は、車両の前部に熱交換器が配置される車両に広く適用することができる。
1:車両
2:熱交換器
11:バンパ
12:バンパ開口
17:バンパ開口の車幅方向の外端縁部(バンパ開口の左右の一側の端部)
21:ダクト
21c:ダクト側板部
22:空気流通路
24:ストッパ部
31:シャッタ
32:シャッタの内板部(シャッタの左右の他側の端部)
33:シャッタの外板部(シャッタの左右の一側の端部)
53:ダクト側板部の内面部(ダクトの左右の一側の側面部)

Claims (3)

  1. 車両の前部に熱交換器が前後方向と交叉した状態で配置される車両の前部構造であって、
    前記熱交換器の前方且つ前記熱交換器に対して左右の一側で前方へ開口するバンパ開口を有し、車両の前端下部で車幅方向に延びるバンパと、
    前記バンパの前記バンパ開口の後方且つ前記熱交換器の前面よりも前方に配置され、左右の前記一側の端部が他側の端部よりも後方に位置するシャッタと、
    前記バンパの前記バンパ開口と前記シャッタの前面との間に前記バンパ開口から前記シャッタの前面への空気流通路を区画するダクトと、を備え、
    前記シャッタは、前記ダクトの前記空気流通路を開放して前記空気流通路から前記熱交換器の前面への空気の流通を許容する開状態と、前記空気流通路を閉止して前記空気流通路から前記熱交換器の前面への空気の流通を規制する閉状態とに設定可能である
    ことを特徴とする車両の前部構造。
  2. 請求項1に記載の車両の前部構造であって、
    前記バンパの前記バンパ開口の前記一側の端部は、前記シャッタの前記一側の端部よりも前記一側に配置され、
    前記ダクトの前記一側の側面部は、前記バンパの前記バンパ開口の前記一側の端部から後方の前記シャッタの前記一側の端部まで延びる
    ことを特徴とする車両の前部構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両の前部構造であって、
    前記ダクトの前記空気流通路のうち前記バンパの前記バンパ開口から後方へ離間した位置に配置されて前記ダクトに支持されるストッパ部を備え、
    前記ストッパ部は、通気性を有し、前記バンパの前記バンパ開口側から前記シャッタ側への空気の流通を許容し、且つ前記バンパの前記バンパ開口から前記空気流通路に挿入された足の後方への移動を前記ストッパ部までに規制する
    ことを特徴とする車両の前部構造。
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