JP2020050094A - 車体構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車体側サイドフレームにおけるサスペンションのサブフレーム締結位置の剛性向上を図り、車体側サイドフレームへの振動エネルギの伝達を抑制することができる車体構造の提供を目的とする。
【解決手段】
車体側サイドフレーム7内部のサブフレーム取付け位置には、サブフレームの延在方向に対して車体側サイドフレーム7内部の車幅方向一辺部から他辺部にわたって斜めに延びる第1の板状部材41を固定し、当該第1の板状部材41と交差すると共に、その交差部CRから上記車体側サイドフレーム7内部の車幅方向一辺部にわたって延びる第2の板状部材42を固定し、上記第1の板状部材41と上記第2の板状部材42との交差部CRに、上記サブフレームを固定する固定部材15が設けられたことを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】
車体側サイドフレーム7内部のサブフレーム取付け位置には、サブフレームの延在方向に対して車体側サイドフレーム7内部の車幅方向一辺部から他辺部にわたって斜めに延びる第1の板状部材41を固定し、当該第1の板状部材41と交差すると共に、その交差部CRから上記車体側サイドフレーム7内部の車幅方向一辺部にわたって延びる第2の板状部材42を固定し、上記第1の板状部材41と上記第2の板状部材42との交差部CRに、上記サブフレームを固定する固定部材15が設けられたことを特徴とする。
【選択図】図3
Description
この発明は、車両前後方向に延び閉断面構造を有する車体側サイドフレーム(フロントサイドフレームまたはリヤサイドフレーム)を備え、上記車体側サイドフレームの下部にはサスペンションのサブフレームが取付けられた車体構造に関する。
車両の車体構造は、車両前後方向に延びる閉断面構造の車体側サイドフレーム(フロントサイドフレームまたはリヤサイドフレーム参照)を有すると共に、その下方に、サスペンション部材を組付けたサブフレームを固定するのが一般的である。
車体側サイドフレームにおける上記サブフレームの固定部分は、当該サブフレームがサスペンション部材を有するものであることから、路面からの振動が車体に伝わる際の入力部となる。車両の乗員が感じる振動や騒音を低減するためには、車体への振動入力部において、振動を跳ね返す等の工夫が必要となり、そのためには、振動入力部の剛性を向上することが効果的である。
振動入力部の剛性を向上するという目的で、既に特許文献1に開示されたものが発明されている。
すなわち、該特許文献1に開示されたものは、サブフレーム固定用の締結部が設けられる車体側サイドフレームの閉断面の内部を、車両平面視でX字型の補強部材(reinforcing brace 106参照)を用いて補強するものである。
すなわち、該特許文献1に開示されたものは、サブフレーム固定用の締結部が設けられる車体側サイドフレームの閉断面の内部を、車両平面視でX字型の補強部材(reinforcing brace 106参照)を用いて補強するものである。
しかしながら、車両の乗員が感じる振動や騒音のさらなる低減を図るためには、より一層効果的な補強構造が求められる。
そこで、この発明は、車体側サイドフレームにおけるサスペンションのサブフレーム締結位置の剛性向上を図り、車体側サイドフレームへの振動エネルギの伝達を抑制することができる車体構造の提供を目的とする。
この発明による車体構造は、車両前後方向に延び閉断面構造を有する車体側サイドフレームを備え、上記車体側サイドフレームの下部にはサスペンションのサブフレームが取付けられた車体構造であって、上記車体側サイドフレーム内部のサブフレーム取付け位置には、上記サブフレームの延在方向に対して車体側サイドフレーム内部の車幅方向一辺部から他辺部にわたって斜めに延びる第1の板状部材を固定し、当該第1の板状部材と交差すると共に、その交差部から上記車体側サイドフレーム内部の車幅方向一辺部にわたって延びる第2の板状部材を固定し、上記第1の板状部材と上記第2の板状部材との交差部に、上記サブフレームを固定する固定部材が設けられたものである。
上記車体構造は、フロント側、リヤ側の何れにも適用できるので、当該車体構造を前部車体構造とする場合には、上述の車体側サイドフレームはフロントサイドフレームとし、車体構造を後部車体構造とする場合には、上述の車体側サイドフレームはリヤサイドフレームとすることができる。
上記構成によれば、上記第1の板状部材が車体側サイドフレーム内部の車幅方向一辺部から他辺部にわたって斜めに延びており、この第1の板状部材を車体側サイドフレーム内部に架け渡していると共に、第1の板状部材と交差する第2の板状部材を設けて、当該第2の板状部材を交差部から車体側サイドフレーム内部の車幅方向一辺部にわたって延設しているので、車体側サイドフレームにおけるサスペンションのサブフレーム締結位置の剛性が向上し、車体側サイドフレームへの振動エネルギの伝達を抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1の板状部材と交差すると共に、その交差部から上記車体側サイドフレーム内部の車幅方向他辺部にわたって上記第2の板状部材の延長線上に延びる第3の板状部材を備えたものである。
上記構成によれば、上述の第1の板状部材および第2の板状部材と併せて上記第3の板状部材を設けたので、車体側サイドフレームにおけるサスペンションのサブフレーム締結位置の剛性がさらに向上し、車体側サイドフレームへの振動エネルギの伝達をさらに抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1の板状部材は略平板状に形成され、上記第2および第3の各板状部材は、車体側サイドフレームの上壁または下壁と略平行な横壁と、該横壁から略垂直方向に延びる縦壁とを有し、上記第1の板状部材と上記第2の板状部材と上記車体側サイドフレームとの間、並びに、上記第1の板状部材と上記第3の板状部材と上記車体側サイドフレームとの間に、それぞれ閉断面が形成されたものである。
上記構成によれば、第1の板状部材と第2の板状部材と車体側サイドフレームとの間に閉断面が形成されると共に、第1の板状部材と第3の板状部材と車体側サイドフレームとの間に閉断面が形成されるので、車体側サイドフレームにおけるサスペンションのサブフレーム締結位置の剛性がより一層強化され、車体側サイドフレームへの振動エネルギの伝達をより一層抑制することができる。
この発明によれば、車体側サイドフレームにおけるサスペンションのサブフレーム締結位置の剛性向上を図り、車体側サイドフレームへの振動エネルギの伝達を抑制することができる効果がある。
車体側サイドフレームにおけるサスペンションのサブフレーム締結位置の剛性向上を図り、車体側サイドフレームへの振動エネルギの伝達を抑制するという目的を、車両前後方向に延び閉断面構造を有する車体側サイドフレームを備え、上記車体側サイドフレームの下部にはサスペンションのサブフレームが取付けられた車体構造において、上記車体側サイドフレーム内部のサブフレーム取付け位置には、上記サブフレームの延在方向に対して車体側サイドフレーム内部の車幅方向一辺部から他辺部にわたって斜めに延びる第1の板状部材を固定し、当該第1の板状部材と交差すると共に、その交差部から上記車体側サイドフレーム内部の車幅方向一辺部にわたって延びる第2の板状部材を固定し、上記第1の板状部材と上記第2の板状部材との交差部に、上記サブフレームを固定する固定部材が設けられるという構成にて実現した。
(実施例)
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車体構造を示し、図1は当該車体構造の平面図、図2は図1の部分底面図である。
本発明の車体構造は、前部車体構造および後部車体構造の何れにも適用できるが、以下の実施例においては、後部車体構造に適用した場合について説明する。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車体構造を示し、図1は当該車体構造の平面図、図2は図1の部分底面図である。
本発明の車体構造は、前部車体構造および後部車体構造の何れにも適用できるが、以下の実施例においては、後部車体構造に適用した場合について説明する。
図1において、車室の床面を形成するフロアパネル1を設け、該フロアパネル1の車幅方向中央部にはトンネル部2を形成すると共に、上記フロアパネル1の車幅方向左右両サイドには、サイドシルを連結している。
このサイドシルは、サイドシルインナ3とサイドシルアウタ(図示せず)とを接合固定して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面を形成した車体強度部材である。
上述のフロアパネル1の後端には、該後端から上方に立上がった後に後方に延びるキックアップ部を設け、このキックアップ部には、左右一対のサイドシル間、並びに、後述する左右一対のリヤサイドフレーム7,7の前端部相互間を車幅方向に延びて連結するクロスメンバ4(いわゆるNO,3クロスメンバ)を設けている。
上記フロアパネル1の後端には、キックアップ部を介して後方に延びるリヤシートパン5を一体または一体的に連設している。このリヤシートパン5の上部にはリヤシート(図示せず)が搭載され、リヤシートパン5の下部には燃料タンク(図示せず)が配設される。
上記リヤシートパン5のさらに後方には、荷室の底面を形成するリヤフロアパン6が設けられ、該リヤフロアパン6の車幅方向中央部には下方に窪む凹部6aが一体形成されている。この凹部6aは、スペアタイヤパンまたは物品格納凹部を兼ねるものである。
図1に示すように、リヤシートパン5およびリヤフロアパン6の車幅方向両サイドには、車体側サイドフレームとしての左右一対のリヤサイドフレーム7が設けられている。
このリヤサイドフレーム7は、リヤサイドフレームアッパ17(図7参照)とリヤサイドフレームロア8とを接合固定して、車両の前後方向に延びるリヤサイド閉断面18(図7参照)を有する車体強度部材である。
また、上述のリヤサイドフレーム7はその前後方向中間に位置して当該リヤサイドフレーム7の他部に対して車幅方向に幅広に形成された中間部7Aと、この中間部7Aから前方に向けて下側に傾斜するよう形成された前部7Fと、中間部7Aから後方に向けて略水平に延びるよう形成された後部7Rと、を有する。
図1に示すように、リヤシートパン5とリヤフロアパン6との前後方向の境界部には、左右一対のリヤサイドフレーム7,7間を車幅方向に連結するハット断面形状の後部クロスメンバ9(いわゆるNO,4クロスメンバ)を設けている。
ここで、上述のリヤシートパン5およびリヤフロアパン6は、リヤフロアパネル10を形成するもので、上述の後部クロスメンバ9とリヤフロアパネル10との間には、車幅方向に延びる閉断面が形成されている。
上記リヤサイドフレーム7の車幅方向に幅広の中間部7A(いわゆる幅広部)には、リヤサスペンションのダンパを支持するダンパ支持部材12が設けられている。このダンパ支持部材12は天板部を有する略楕円形状の筒部材にて形成されており、当該ダンパ支持部材12は下方に開放した中空部を有すると共に、リヤサイドフレームロア8よりも上方へ突出する隆起形状に形成されている。
図2に底面図で示すように、上述のダンパ支持部材12の直後部において、左右一対のリヤサイドフレーム7,7間、詳しくは、左右一対のリヤサイドフレームロア8,8間を車幅方向に連結するハット断面形状の後端部クロスメンバ13(いわゆるNO4,5クロスメンバ)を設け、この後端部クロスメンバ13と凹部6a下面を含むリヤフロアパン6下面との間には、車幅方向に延びる閉断面を形成している。
図1に示すように、上述の後端部クロスメンバ13と対応するリヤサイドフレームロア8には、リヤサスペンションのサブフレーム14をリヤサイドフレーム7に固定する固定部材15が設けられている。この固定部材15は、車体への振動入力部となる。
上記サブフレーム14は、図1に示すように、リヤサイドフレーム7の下方に設けられるもので、該サブフレーム14は、前側において車幅方向に延びるフロントクロスメンバ14Fと、後側において車幅方向に延びるリヤクロスメンバ14Rと、前後の各クロスメンバ14F,14Rの車幅方向端部を連結すべく車両前後方向に延びる左右一対のサイドメンバ14S,14Sとを一体的に組合せて構成したものである。
ここで、図1、図2に示すように、上述のリヤサイドフレームロア8は、底壁8aと、該底壁8aの車幅方向内端から上方に立上がる縦壁8b(車幅方向一辺部)と、上記底壁8aの車幅方向外端から上方に立上がる縦壁8c(車幅方向他辺部)と、これらの各縦壁8b,8cの上端から車幅方向に延びるフランジ部8d,8eと、を一体形成したものである。
なお、図1、図2において、16はリヤサイドフレーム7よりも車幅方向の外側に位置するフロアサイドパネルである。
図1、図2に示すように、この実施例の車体構造(後部車体構造)は、車体のエンド部としてのリヤエンド部に設けられ、車幅方向に離間した左右一対のクラッシュカン20,20と、これら左右一対のクラッシュカン20,20の先端部間である後端部相互間を車幅方向に延びて連結するバンパレインフォースメント21とを備えている。
図1、図2に示すように、リヤサイドフレーム7における後部7Rの後端にセットプレート22を取付ける一方、クラッシュカン20の基端部としての前端部にも別のセットプレート23を取付けて、これら両セットプレート22,23を複数のボルト、ナット等の締結部材を用いて締結固定することで、左右一対のリヤサイドフレーム7,7の後端にセットプレート22,23を介してクラッシュカン20,20をそれぞれ固定したものである。換言すれば、上記クラッシュカン20はセットプレート23,22を介して車体側サイドフレームであるリヤサイドフレーム7に固定されたものである。
ここで、上記クラッシュカン20は、この実施例においては、中空十文字閉断面を有する形状のものが採用されているが、この形状のクラッシュカン20に代えて、一般的な箱形状のクラッシュカンを採用してもよい。
また、上記バンパレインフォースメント21は、ハット断面形状のバンパレイン本体25と、このバンパレイン本体25の後方開口部を閉塞するクロージングプレート26とを接合固定して、車幅方向に延びるバンパレイン閉断面を形成したものである。
図3はリヤフロアパン6を取外した状態で示す図1の要部拡大平面図、図4は第1乃至第3の板状部材と固定部材15とを示す平面図、図5は第1乃至第3の板状部材の分解平面図、図6は第1乃至第3の板状部材の組合せ構造を示す斜視図、図7は図3のA−A線矢視断面図、図8は第1乃至第3の板状部材と固定部材15とを示す分解斜視図である。
図7、図8に示すように、上述の固定部材15は、車両の上下方向に延びる軸状の部材であって、当該固定部材15は、軸部15aの上部に、鍔部15bおよび六角形状の頭部15cを一体形成すると共に、上記軸部15aの下部には、ネジ部15dと、リヤサイドフレームロア8の底壁8aから下方に延びる軸状の突出部15eとを一体形成したもので、この突出部15eにサブフレーム14の一端(後方かつ車幅方向外側の一端)が取付けられる。
図7に示すように、固定部材15の軸部15a、鍔部15b、頭部15c、ネジ部15dは、リヤサイドフレーム7のリヤサイド閉断面18内に位置しており、上記ネジ部15dがリヤサイドフレームロア8の底壁8a上面に予め溶接固定されたウエルドナット19に螺合されることで、固定部材15の位置決めが成されている。
そして、この固定部材15が車体側サイドフレームとしてのリヤサイドフレーム7内部のサブフレーム取付け位置となる。
そして、この固定部材15が車体側サイドフレームとしてのリヤサイドフレーム7内部のサブフレーム取付け位置となる。
当該サブフレーム取付け位置を含むリヤサイド閉断面18内には、図3〜図8に示す第1の板状部材(以下、第1ブラケット41と称する)と、第2の板状部材(以下、第2ブラケット42と称する)と、第3の板状部材(以下、第3ブラケット43と称する)とが設けられている。
図3に示すように、上記第1ブラケット41はサブフレーム14(図1参照)の延在方向に対してリヤサイドフレームロア8の車幅方向一辺部である車幅方向内側の縦壁8bから車幅方向他辺部である車幅方向外側の縦壁8cにわたって車幅方向に斜めに延びるものである。つまり、上記第1ブラケット41はリヤサイドフレームロア8内部を車幅方向にわたって筋交い状に延びる板状部材である。
また、上記第2ブラケット42は、第1ブラケット41と交差すると共に、その交差部CRからリヤサイドフレームロア8内部の車幅方向一辺部である縦壁8bにわたって延びるものである。
さらに、上記第3ブラケット43は、第1ブラケット41と交差すると共に、その交差部CRからリヤサイドフレームロア8内部の車幅方向他辺部である縦壁8cにわたって第2ブラケット42の延長線上に延びるものである。
つまり、上述の第2ブラケット42および第3ブラケット43は、リヤサイドフレームロア8内部を交差部CRから縦壁8bまたは縦壁8cに至るよう車幅方向にわたって延びる板状部材である。
上述の第1ブラケット41と第2ブラケット42と第3ブラケット43との交差部CRに、上記サブフレーム14を固定する固定部材15が設けられている。
つまり、上述の第2ブラケット42および第3ブラケット43は、リヤサイドフレームロア8内部を交差部CRから縦壁8bまたは縦壁8cに至るよう車幅方向にわたって延びる板状部材である。
上述の第1ブラケット41と第2ブラケット42と第3ブラケット43との交差部CRに、上記サブフレーム14を固定する固定部材15が設けられている。
このように、第1ブラケット41がリヤサイドフレームロア8内部の車幅方向一辺部(縦壁8b)から他辺部(縦壁8c)にわたって斜めに延びており、この第1ブラケット41をリヤサイドフレームロア8内部の全幅にわたって架け渡していると共に、第1ブラケット41と交差部CRにて交差する第2ブラケット42を設けて、当該第2ブラケット42を交差部CRからリヤサイドフレームロア8内部の車幅方向一辺部(縦壁8b)にわたって延設することで、リヤサイドフレーム7におけるサスペンションのサブフレーム締結位置(固定部材15の取付け位置参照)の剛性向上を図り、リヤサイドフレーム7への振動エネルギの伝達を抑制すべく構成したものである。
また、第1ブラケット41および第2ブラケット42と併せて上記第3ブラケット43を設けることで、リヤサイドフレーム7におけるサスペンションのサブフレーム締結位置のさらなる剛性向上を図り、リヤサイドフレーム7への振動エネルギの伝達をより一層抑制すべく構成したものである。
図3〜図8に示すように、上述の第1ブラケット41は、固定部材15の軸部15aの後側外周を抱持する平面視円弧状の抱持部41aと、該抱持部41aの一端から後方かつ車幅方向内方に傾斜状に延びる平板部41bと、この平板部41bの車幅方向内端に、後方に向けて屈曲形成されて上記縦壁8bに固定されるフランジ41cと、上記平板部41bの下端に後方に向けて屈曲形成されて上記底壁8aに固定されるフランジ41dと、上記抱持部41aの車幅方向他端から前方かつ車幅方向外方に傾斜状に延びる平板部41eと、この平板部41eの車幅方向外端に前方に向けて屈曲形成されて上記縦壁8cに固定されるフランジ41fと、上記平板部41eの下端に前方に向けて屈曲形成されて上記底壁8aに固定されるフランジ41gと、を一体形成したものである。
上述の各平板部41b,41eは平面視で略一直線状に並んでおり、上述の第1ブラケット41は、上下方向に指向する略平板状に形成されると共に、上記各フランジ41c,41d,41f,41gがスポット溶接等の接合手段にてリヤサイドフレームロア8に固定されている。
また、上述の第2ブラケット42は、図3〜図8に示すように、リヤサイドフレーム7の上壁または下壁と略平行で、平面視で略三角形状の横壁42aと、この横壁42aの前辺に稜線X1を介して連設され、上記横壁42aから略垂直方向下方に延びる縦壁42bと、該縦壁42bの車幅方向外端、つまり交差部CR側に屈曲形成されて、固定部材15の軸部15aの前側外周を抱持する平面視円弧状の抱持部42cと、上記縦壁42bの車幅方向内端に前方に向けて屈曲形成されて上記縦壁8bに固定されるフランジ42dと、上記縦壁42bの下端に前方に向けて屈曲形成されて上記底壁8aに固定されるフランジ42eと、上記横壁42aの後辺から上方に立上がって第1ブラケット41の一方の平板部41bに固定されるフランジ42fと、を一体形成したものである。
上述の第2ブラケット42は、上記各フランジ42d,42eがスポット溶接等の接合手段にてリヤサイドフレームロア8に固定されると共に、フランジ42fがスポット溶接等の接合手段にて第1ブラケット41の一方の平板部41bに固定されている。
さらに、上述の第3ブラケット43は、図3〜図8に示すように、リヤサイドフレーム7の上壁または下壁と略平行で、平面視で略三角形状の横壁43aと、この横壁43aの後辺に稜線X2を介して連設され、上記横壁43aから略垂直方向下方に延びる縦壁43bと、該縦壁43bの車幅方向内端、つまり交差部CR側に屈曲形成されて、第1ブラケット41の抱持部41aを介して固定部材15の軸部15aの後側外周を抱持する平面視円弧状の抱持部43cと、上記縦壁43bの車幅方向外端に後方に向けて屈曲形成されて上記縦壁8cに固定されるフランジ43dと、上記縦壁43bの下端に後方に向けて屈曲形成されて上記底壁8aに固定されるフランジ43eと、上記横壁43aの前辺から上方に立上がって第1ブラケット41の他方の平板部41eに固定されるフランジ43fと、を一体形成したものである。
上述の第3ブラケット43は、上記各フランジ43d,43eがスポット溶接等の接合手段にてリヤサイドフレームロア8に固定されると共に、フランジ43fがスポット溶接等の接合手段にて第1ブラケット41の他方の平板部41eに固定されている。
図3、図4に示すように、上記第1ブラケット41、第2ブラケット42、第3ブラケット43をリヤサイドフレームロア8に組付けた時、第1ブラケット41の平板部41b,41eと、第2ブラケット42の稜線X1(または縦壁42b)と、第3ブラケット43の稜線X2(または縦壁43b)とで、平面視で交差部CRを中心とするX字構造が形成される。
また、図6、図7に示すように、第1ブラケット41と第2ブラケット42とリヤサイドフレームロア8との間には、固定部材15より車幅方向内側に位置する第1閉断面S1が形成されると共に、同図に示すように、第1ブラケット41と第3ブラケット43とリヤサイドフレームロア8との間には、固定部材15より車幅方向外側に位置する第2閉断面S2が形成される。
ここで、上記第1閉断面S1は、各要素8a,8b,41b,42a,42bにより形成され、また、第2閉断面S2は、各要素8a,8c,41e,43a,43bにより形成され、図7に示すリヤサイド閉断面18と併せて二重閉断面構造となる。
このように、第1ブラケット41と第2ブラケット42とリヤサイドフレームロア8との間に第1閉断面S1を、また、第1ブラケット41と第3ブラケット43とリヤサイドフレームロア8との間に第2閉断面S2を、それぞれ形成することで、リヤサイドフレーム7におけるサスペンションのサブフレーム締結位置(固定部材15の取付け位置参照)の剛性をより一層強化し、リヤサイドフレーム7への振動エネルギの伝達をより一層抑制すべく構成したものである。
なお、図7において、45はホイールハウスを形成するホイールハウスインナであって、このホイールハウスインナ45の車幅方向内側の面には、リヤサイドフレームロア8における縦壁8cが連結固定されている。また、上記実施例においては、主に車両右側の構成について説明したが、車両左側の構成は、車両右側のそれと左右対称または左右略対称に形成されている。
さらに、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例の車体構造は、車両前後方向に延び閉断面構造を有する車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7参照)を備え、上記車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)の下部にはサスペンションのサブフレーム14が取付けられた車体構造であって、上記車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)内部のサブフレーム取付け位置(固定部材15の取付け位置参照)には、上記サブフレーム14の延在方向に対して車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)内部の車幅方向一辺部から他辺部にわたって斜めに延びる第1の板状部材(第1ブラケット41参照)を固定し、当該第1の板状部材(第1ブラケット41)と交差すると共に、その交差部CRから上記車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)内部の車幅方向一辺部にわたって延びる第2の板状部材(第2ブラケット42参照)を固定し、上記第1の板状部材(第1ブラケット41)と上記第2の板状部材(第2ブラケット42)との交差部CRに、上記サブフレーム14を固定する固定部材15が設けられたものである(図1、図3参照)。
この構成によれば、上記第1の板状部材(第1ブラケット41)が車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)内部の車幅方向一辺部から他辺部にわたって斜めに延びており、この第1の板状部材(第1ブラケット41)を車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)内部に架け渡していると共に、第1の板状部材(第1ブラケット41)と交差する第2の板状部材(第2ブラケット42)を設けて、当該第2の板状部材(第2ブラケット42)を交差部CRから車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)内部の車幅方向一辺部にわたって延設しているので、車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)におけるサスペンションのサブフレーム14の締結位置の剛性が向上し、車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)への振動エネルギの伝達を抑制することができる。
また、この発明の一実施形態においては、上記第1の板状部材(第1ブラケット41)と交差すると共に、その交差部CRから上記車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)内部の車幅方向他辺部にわたって上記第2の板状部材(第2ブラケット42)の延長線上に延びる第3の板状部材(第3ブラケット43参照)を備えたものである(図3参照)。
この構成によれば、上述の第1の板状部材(第1ブラケット41)および第2の板状部材(第2ブラケット42)と併せて上記第3の板状部材(第3ブラケット43)を設けたので、車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)におけるサスペンションのサブフレーム締結位置(固定部材15の取付け位置参照)の剛性がさらに向上し、車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)への振動エネルギの伝達をさらに抑制することができる。
さらに、この発明の一実施形態においては、上記第1の板状部材(第1ブラケット41)は略平板状に形成され、上記第2および第3の各板状部材(第2および第3のブラケット42,43)は、車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)の上壁または下壁と略平行な横壁42a,43aと、該横壁42a,43aから略垂直方向に延びる縦壁42b,43bとを有し、上記第1の板状部材(第1ブラケット41)と上記第2の板状部材(第2ブラケット42)と上記車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)との間、並びに、上記第1の板状部材(第1ブラケット41)と上記第3の板状部材(第3ブラケット43)と上記車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)との間に、それぞれ閉断面(第1閉断面S1,第2閉断面S2参照)が形成されたものである(図6、図7参照)。
この構成によれば、第1の板状部材(第1ブラケット41)と第2の板状部材(第2ブラケット42)と車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)との間に閉断面(第1閉断面S1)が形成されると共に、第1の板状部材(第1ブラケット41)と第3の板状部材(第3ブラケット43)と車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)との間に閉断面(第2閉断面S2)が形成されるので、車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)におけるサスペンションのサブフレーム14の締結位置の剛性がより一層強化され、車体側サイドフレーム(リヤサイドフレーム7)への振動エネルギの伝達をより一層抑制することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の車体側サイドフレームは、実施例のリヤサイドフレーム7に対応し、
以下同様に、
第1の板状部材は、第1ブラケット41に対応し、
第2の板状部材は、第2ブラケット42に対応し、
第3の板状部材は、第3ブラケット43に対応し、
閉断面は、第1閉断面S1、第2閉断面S2に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
この発明の車体側サイドフレームは、実施例のリヤサイドフレーム7に対応し、
以下同様に、
第1の板状部材は、第1ブラケット41に対応し、
第2の板状部材は、第2ブラケット42に対応し、
第3の板状部材は、第3ブラケット43に対応し、
閉断面は、第1閉断面S1、第2閉断面S2に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
上記実施例においては、車体構造の一例として後部車体構造について説明したが、本願発明は、リヤ側およびフロント側の何れにも適用できるので、上記車体構造を前部車体構造に適用してもよい。
以上説明したように、本発明は、車両前後方向に延び閉断面構造を有する車体側サイドフレームを備え、上記車体側サイドフレームの下部にはサスペンションのサブフレームが取付けられた車体構造について有用である。
7…リヤサイドフレーム(車体側サイドフレーム)
14…サブフレーム
15…固定部材
41…第1ブラケット(第1の板状部材)
42…第2ブラケット(第2の板状部材)
43…第3ブラケット(第3の板状部材)
42a,43a…横壁
42b,43b…縦壁
CR…交差部
S1…第1閉断面(閉断面)
S2…第2閉断面(閉断面)
14…サブフレーム
15…固定部材
41…第1ブラケット(第1の板状部材)
42…第2ブラケット(第2の板状部材)
43…第3ブラケット(第3の板状部材)
42a,43a…横壁
42b,43b…縦壁
CR…交差部
S1…第1閉断面(閉断面)
S2…第2閉断面(閉断面)
Claims (3)
- 車両前後方向に延び閉断面構造を有する車体側サイドフレームを備え、
上記車体側サイドフレームの下部にはサスペンションのサブフレームが取付けられた車体構造であって、
上記車体側サイドフレーム内部のサブフレーム取付け位置には、上記サブフレームの延在方向に対して車体側サイドフレーム内部の車幅方向一辺部から他辺部にわたって斜めに延びる第1の板状部材を固定し、
当該第1の板状部材と交差すると共に、その交差部から上記車体側サイドフレーム内部の車幅方向一辺部にわたって延びる第2の板状部材を固定し、
上記第1の板状部材と上記第2の板状部材との交差部に、上記サブフレームを固定する固定部材が設けられたことを特徴とする
車体構造。 - 上記第1の板状部材と交差すると共に、その交差部から上記車体側サイドフレーム内部の車幅方向他辺部にわたって上記第2の板状部材の延長線上に延びる第3の板状部材を備えた
請求項1に記載の車体構造。 - 上記第1の板状部材は略平板状に形成され、上記第2および第3の各板状部材は、車体側サイドフレームの上壁または下壁と略平行な横壁と、該横壁から略垂直方向に延びる縦壁とを有し、上記第1の板状部材と上記第2の板状部材と上記車体側サイドフレームとの間、並びに、上記第1の板状部材と上記第3の板状部材と上記車体側サイドフレームとの間に、それぞれ閉断面が形成された
請求項2に記載の車体構造。
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Citations (5)
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-
2018
- 2018-09-26 JP JP2018180469A patent/JP2020050094A/ja active Pending
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