JP2020050035A - 鞍乗型電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】鞍乗型電動車両において、簡易な構成でバッテリーの冷却性能を向上させる。【解決手段】鞍乗型電動車両は、駆動輪と、駆動輪を駆動させる電動モータと、電動モータに電力を供給するバッテリー42と、バッテリー42を収容する金属製のバッテリーケース41と、を備え、バッテリーケース41の外面41dには、放熱用の冷却フィン47が設けられており、バッテリーケース41の内面41a、41bとバッテリー42の間には、冷媒45が封入されたフィルム44が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、電動モータが発生させる駆動力によって走行する鞍乗型電動車両に関する。
電動二輪車等の鞍乗型電動車両に用いられるバッテリーは、発熱する部品であるため、冷却が必要である。従来、バッテリーの冷却方式として、走行風を利用する空冷式や専用の冷却回路を循環する冷却水を利用する水冷式がある。
特許文献1には、電気機器と、電気機器を冷媒で冷却する冷却回路と、を備える車両が開示されている。
特開2018−69808号公報
走行風を利用する空冷式のみによってバッテリーを冷却する場合、バッテリーの冷却性能は走行風の強さに大きく左右される。そのため、走行風が弱い時には、バッテリーの冷却性能を十分に得られない恐れがある。
一方で、水冷式によってバッテリーを冷却する場合、専用の冷却回路、ラジエータ、ウォータポンプが必要となるため、バッテリーを冷却するための構成が複雑化する。これに伴って、車両が大型化したり、車両の重量が重くなったり、車両の製造コストが上昇したりする恐れがある。
そこで、本発明は、鞍乗型電動車両において、簡易な構成でバッテリーの冷却性能を向上させることを目的とする。
本発明に係る鞍乗型電動車両は、駆動輪と、前記駆動輪を駆動させる電動モータと、前記電動モータに電力を供給するバッテリーと、前記バッテリーを収容する金属製のバッテリーケースと、を備え、前記バッテリーケースの外面には、放熱用の冷却フィンが設けられており、前記バッテリーケースの内面と前記バッテリーの間には、冷媒が封入されたフィルムが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、鞍乗型電動車両において、簡易な構成でバッテリーの冷却性能を向上させることができる。
本発明の一実施例に係る電動二輪車を示す右側面図である。 本発明の一実施例に係る車体フレーム及び第1〜第3バッテリーユニットを示す斜視図である。 本発明の一実施例に係る車体フレーム及び第1〜第3バッテリーユニットを示す正面図である。 本発明の一実施例に係る車体フレーム及び第1〜第3バッテリーユニットを示す下面図である。 本発明の一実施例に係る第1バッテリーユニットを示す断面図である。 本発明の一実施例に係る樹脂プレートを示す斜視図である。 本発明の一実施例に係る第1バッテリーユニットにおいて、第1バッテリーケースにバッテリーが挿入される前の状態を示す断面図である。 本発明の他の異なる実施例に係る第1バッテリーユニットを示す断面図である。 本発明の他の異なる実施例に係る第1バッテリーユニットを示す断面図である。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型電動車両では、バッテリーケースの外面には、放熱用の冷却フィンが設けられており、バッテリーケースの内面とバッテリーの間には、冷媒が封入されたフィルムが設けられている。このような構成を採用することで、走行風を利用する空冷式のみによってバッテリーを冷却する場合と比較して、バッテリーの冷却性能が走行風の強さに左右されにくくなるため、走行風が弱い時であってもバッテリーの冷却性能を十分に高めることができる。
また、上記のような構成を採用することで、専用の冷却回路、ラジエータ、ウォータポンプを用いずに、バッテリーの冷却性能を向上させることができる。そのため、簡易な構成によってバッテリーを冷却することができ、車両が大型化したり、車両の重量が重くなったり、車両の製造コストが上昇したりするのを抑制することができる。
(電動二輪車1)
以下、図1〜図7に基づき、本発明の一実施例に係るスクータ型の電動二輪車1(鞍乗型電動車両の一例)について説明する。以下、前後、左右、上下等の方向を示す語は、電動二輪車1のライダーから見た方向を基準として用いる。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれ電動二輪車1の前方、後方、左方、右方、上方、下方を示している。各図に適宜付される矢印Iは左右方向内側(車両の左右方向の中央部に接近する側)を示しており、各図に適宜付される矢印Oは左右方向外側(車両の左右方向の中央部から離間する側)を示している。
図1を参照して、電動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2を覆う車体カバー3と、車体フレーム2の前方に配置されるステアリング機構4及び前輪5と、車体フレーム2の後下方に配置されるパワーユニット6と、車体フレーム2に支持される第1バッテリーユニット7、左右一対の第2バッテリーユニット8及び左右一対の第3バッテリーユニット9と、を主体として構成されている。以下、上記各構成要素について順番に説明する。
(車体フレーム2)
図2〜図4を参照して、車体フレーム2は、ヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から下方に延びるダウンフレーム12と、ダウンフレーム12から左右に分岐しつつ後方に延びる左右一対のフートボードチューブ13と、ダウンフレーム12の後方で左右方向に延びるブリッジフレーム14と、ブリッジフレーム14から後上方に延びる左右一対のシートレール15と、を備えている。
車両前面視で、車体フレーム2のダウンフレーム12は、上端部から下端部までの全域にわたって、車両の左右方向の中心線Mと重なっている。ダウンフレーム12は、上下方向に延びるフロント部12aと、フロント部12aの下端部から後方に延びるリア部12bと、を備えている。フロント部12aの上端部は、ヘッドパイプ11に接合されている。
車体フレーム2の各フートボードチューブ13は、後方に向かって左右方向外側に傾斜している。各フートボードチューブ13の前端部は、ダウンフレーム12のフロント部12aの下部に接合されている。各フートボードチューブ13には、前後一対の取付ブラケット17、18が接合されている。
車体フレーム2のブリッジフレーム14の左右方向中央部は、ダウンフレーム12のリア部12bの後端部に接合されている。ブリッジフレーム14の左右方向両端部は、左右一対の接続ブラケット20を介して各フートボードチューブ13の後部に接続されている。
車体フレーム2の各シートレール15の前下端部は、ブリッジフレーム14の左右方向両側部に接合されている。各シートレール15は、ライダーシート22(図1参照)を支持している。
(車体カバー3)
図1を参照して、車体カバー3は、フロントカバー24と、フロントカバー24の後方に設けられるリアカバー25と、フロントカバー24の下部とリアカバー25の下部を繋ぐアンダーカバー26と、を備えている。
車体カバー3のフロントカバー24は、ヘッドパイプ11の左右方向両側及びダウンフレーム12のフロント部12aの左右方向両側を覆っている。フロントカバー24の前面の上部には上側開口部28が設けられており、フロントカバー24の前面の下部には下側開口部29が設けられている。
車体カバー3のリアカバー25は、各シートレール15の左右方向両側を覆っている。リアカバー25は、ライダーの足が配置される空間Sを介して、フロントカバー24と対向している。
車体カバー3のアンダーカバー26は、各フートボードチューブ13の左右方向両側を覆っている。アンダーカバー26は、ライダーの足が配置される空間Sの下方に位置している。アンダーカバー26の上端部には、ライダーの足が置かれるフートボード31が設けられている。フートボード31は、各取付ブラケット17、18に取り付けられている。これにより、フートボード31が各取付ブラケット17、18を介して各フートボードチューブ13に取り付けられている。
(ステアリング機構4及び前輪5)
図1を参照して、ステアリング機構4は、ヘッドパイプ11に軸支されている。ステアリング機構4は、左右一対のフロントフォーク33と、左右一対のフロントフォーク33の上端部に接続されるハンドル34と、を備えている。左右一対のフロントフォーク33の下端部には、前輪5が回転可能に支持されている。
(パワーユニット6)
図1を参照して、パワーユニット6は、スイングアーム36と、スイングアーム36の後端部に取り付けられる電動モータ37と、スイングアーム36の後端部に回転可能に支持される後輪38(駆動輪の一例)と、を備えている。スイングアーム36の前端部は、ピボット軸(図示せず)を介してダウンフレーム12に取り付けられている。これにより、スイングアーム36がピボット軸を中心に揺動可能となっている。電動モータ37と後輪38は、同軸で配置されており、互いに接続されている。
(第1バッテリーユニット7)
図5を参照して、第1バッテリーユニット7は、第1バッテリーケース41と、第1バッテリーケース41に収容される第1バッテリー42と、第1バッテリーケース41に第1バッテリー42を固定する第1固定部材43と、第1バッテリーケース41の内周面41a(内面の一例)及び底面41b(内面の一例)と第1バッテリー42の間に設けられる第1フィルム44と、第1フィルム44に封入される第1冷媒45と、を備えている。
図1を参照して、第1バッテリーユニット7の第1バッテリーケース41の前部は、フロントカバー24の上側開口部28を介して、フロントカバー24よりも前方に突出している。そのため、第1バッテリーケース41の前部は、車両の艤装からはみ出している。第1バッテリーケース41の後部の左右方向両側は、フロントカバー24によって覆われている。
図1〜図3を参照して、第1バッテリーケース41は、直方体形状を成している。第1バッテリーケース41は、放熱性を高めるために、金属製である。第1バッテリーケース41は、ヘッドパイプ11の前方に、ヘッドパイプ11と平行に配置されている。第1バッテリーケース41は、ブラケット(図示せず)を介してヘッドパイプ11に取り付けられている。車両前面視で、第1バッテリーケース41は、車両の左右方向の中心線Mと重なっている。
第1バッテリーケース41の前面41c(外面の一例)及び左右方向両側面41d(外面の一例)には、放熱用の第1冷却フィン47が上下方向に間隔をおいて複数設けられている。各第1冷却フィン47は、第1バッテリーケース41と一体に設けられている。各第1冷却フィン47は、水平姿勢で設けられており、前後方向及び左右方向に延びている。各第1冷却フィン47の左右方向の幅は、後方に向かうにつれて広くなっている。
図5を参照して、第1バッテリーケース41の上側は開口されており、蓋体49によって覆われている。第1バッテリーケース41の内周面41aには、突出部50が設けられている。
図5、図6を参照して、第1バッテリーケース41の底面41bには、プレート51が設けられている。プレート51は、例えば、樹脂製である。プレート51は、第1バッテリーケース41とは別体に設けられており、第1バッテリーケース41の底面41bに貼り付けられている。プレート51の上面には、前後方向及び左右方向に間隔をおいて複数の突起52が設けられている。各突起52の間隔は、第1フィルム44及び第1冷媒45がスムーズに入り込めるように調整されている。
図5を参照して、第1バッテリーユニット7の第1バッテリー42は、直方体形状を成している。第1バッテリー42の上面42aには、一対の端子53が設けられている。各端子53は、ケーブル(図示せず)を介して電動モータ37に接続されている。これにより、第1バッテリー42から電動モータ37に電力を供給可能となっている。第1バッテリー42は、第1フィルム44を介してプレート51の各突起52に支持されている。
図5を参照して、第1バッテリーユニット7の第1固定部材43は、ゴムバンドによって構成されており、伸縮性及び可撓性を有している。第1固定部材43の左右方向両端部は、第1バッテリーケース41の内周面41aに取り付けられている。第1固定部材43の左右方向中央部は、第1バッテリー42の上面42aに接触している。
図5を参照して、第1バッテリーユニット7の第1フィルム44及び第1冷媒45は、第1バッテリー42の下方の空間及び第1バッテリー42の側方の空間に配置されている。第1フィルム44及び第1冷媒45は、プレート51の各突起52の間に入り込んでいる。
第1バッテリーユニット7の第1フィルム44は、例えば、柔軟性及び耐久性の高いアルミニウム製のシートによって形成されており、袋状を成している。第1フィルム44は、第1バッテリーケース41の内周面41a及び底面41bに貼り付けられており、第1バッテリーケース41の内周面41a及び底面41bに密着している。第1フィルム44は、第1バッテリー42の側面42b及び下面42cに密着している。第1フィルム44の上端部は、第1バッテリーケース41の内周面41aに設けられた突出部50に接触している。これにより、第1フィルム44の上方への移動が規制されている。
第1バッテリーユニット7の第1冷媒45は、例えば、液体によって構成されており、第1フィルム44の内部を移動可能となっている。
(左右一対の第2バッテリーユニット8)
図2〜図4を参照して、各第2バッテリーユニット8は、第2バッテリーケース61と、第2バッテリーケース61に収容される第2バッテリー(図示せず)と、第2バッテリーケース61に第2バッテリーを固定する第2固定部材(図示せず)と、第2バッテリーケース61の内面と第2バッテリーの間に設けられる第2フィルム(図示せず)と、第2フィルムに封入される第2冷媒(図示せず)と、を備えている。各第2バッテリーユニット8の第2バッテリー、第2固定部材、第2フィルム及び第2冷媒の構成は、第1バッテリーユニット7の第1バッテリー42、第1固定部材43、第1フィルム44及び第1冷媒45の構成と同様であるため、説明を省略する。
図1を参照して、各第2バッテリーユニット8の第2バッテリーケース61(以下、「各第2バッテリーケース61」と称する)は、フロントカバー24の下側開口部29の後方に位置している。そのため、各第2バッテリーケース61の前方は、フロントカバー24によって覆われていない。各第2バッテリーケース61の左右方向外側は、フロントカバー24によって覆われている。
図2〜図4を参照して、各第2バッテリーケース61は、直方体形状を成している。各第2バッテリーケース61は、放熱性を高めるために、金属製である。各第2バッテリーケース61は、ダウンフレーム12のフロント部12aの側方に、ダウンフレーム12のフロント部12aと平行に配置されている。各第2バッテリーケース61は、ブラケット(図示せず)を介してダウンフレーム12のフロント部12aに取り付けられている。各第2バッテリーケース61は、ダウンフレーム12のフロント部12aの左右方向両側に配置されている。
各第2バッテリーケース61の前面61a(外面の一例)及び左右方向外側面61b(外面の一例)には、放熱用の第2冷却フィン63が上下方向に間隔をおいて複数設けられている。なお、各第2バッテリーケース61の左右方向内側面61cには、第2冷却フィン63は設けられていない。各第2冷却フィン63は、水平姿勢で設けられており、前後方向及び左右方向に延びている。
各第2バッテリーケース61の後側は開口されており、蓋体65によって覆われている。各第2バッテリーケース61のその他の構成は、第1バッテリーケース41と同様であるため、説明を省略する。
(左右一対の第3バッテリーユニット9)
図2〜図4を参照して、各第3バッテリーユニット9は、第3バッテリーケース71と、第3バッテリーケース71に収容される第3バッテリー(図示せず)と、第3バッテリーケース71に第3バッテリーを固定する第3固定部材(図示せず)と、第3バッテリーケース71の内面と第3バッテリーの間に設けられる第3フィルム(図示せず)と、第3フィルムに封入される第3冷媒(図示せず)と、を備えている。各第3バッテリーユニット9の第3バッテリー、第3固定部材、第3フィルム及び第3冷媒の構成は、第1バッテリーユニット7の第1バッテリー42、第1固定部材43、第1フィルム44及び第1冷媒45の構成と同様であるため、説明を省略する。
図1を参照して、各第3バッテリーユニット9の第3バッテリーケース71(以下、「各第3バッテリーケース71」と称する)は、フロントカバー24の下側開口部29の後方に位置している。そのため、各第3バッテリーケース71の前方は、フロントカバー24によって覆われていない。各第3バッテリーケース71の左右方向外側は、アンダーカバー26によって覆われている。
図2〜図4を参照して、各第3バッテリーケース71は、直方体形状を成している。各第3バッテリーケース71は、放熱性を高めるために、金属製である。各第3バッテリーケース71は、ダウンフレーム12のリア部12bの側方且つ各フートボードチューブ13の下方に、ダウンフレーム12のリア部12bと平行に配置されている。各第3バッテリーケース71は、ブラケット(図示せず)を介してダウンフレーム12のリア部12bに取り付けられている。各第3バッテリーケース71は、ダウンフレーム12のリア部12bの左右方向両側に配置されている。各第3バッテリーケース71の左右方向外側の端部は、各フートボードチューブ13の左右方向外側の端部よりも、左右方向内側に位置している。
各第3バッテリーケース71の前面71a(外面の一例)及び下面71b(外面の一例)には、放熱用の第3冷却フィン73が左右方向に間隔をおいて複数設けられている。なお、各第3バッテリーケース71の左右方向外側面71c及び左右方向内側面71dには、第3冷却フィン73は設けられていない。車両前面視で、各第3冷却フィン73の下端部を繋ぐ直線Lは、左右方向外側に向かって上方に傾斜している。各第3冷却フィン73は、鉛直姿勢で設けられており、前後方向及び上下方向に延びている。
各第3バッテリーケース71の上側は開口されており、蓋体75によって覆われている。各第3バッテリーケース71のその他の構成は、第1バッテリーケース41と同様であるため、説明を省略する。
(電動二輪車1の走行)
電動二輪車1の走行時には、第1バッテリーユニット7の第1バッテリー42、各第2バッテリーユニット8の第2バッテリー(図示せず)及び各第3バッテリーユニット9の第3バッテリー(図示せず)から電動モータ37に供給される電力により、電動モータ37が回転する。このように電動モータ37が回転すると、電動モータ37に接続された後輪38が回転する。これにより、電動二輪車1が走行する。このように、電動二輪車1の走行時には、電動モータ37が後輪38を駆動させる。
(第1バッテリーケース41への第1バッテリー42の挿入)
図7は、第1バッテリーケース41に第1バッテリー42が挿入される前の状態を示している。この状態から第1バッテリーケース41に第1バッテリー42が挿入されると、図5に示されるように、第1バッテリー42の下面42cに沿って第1フィルム44が変形し、第1バッテリー42の下面42cに第1フィルム44が密着する。
また、上記のように第1バッテリーケース41に第1バッテリー42が挿入されると、図5に白抜き矢印で示されるように、第1バッテリー42の下面42cによって第1冷媒45の一部が第1バッテリー42の下方の空間から押し出される。この押し出された第1冷媒45の一部は、第1バッテリー42の下方の空間から第1バッテリー42の側方の空間に移動する。これにより、第1バッテリー42の側面42bに沿って第1フィルム44が変形し、第1バッテリー42の側面42bに第1フィルム44が密着する。
(効果)
以下、第1〜第3バッテリーユニット7〜9に共通の効果については、第1バッテリーユニット7についてのみ記載し、第2、第3バッテリーユニット8、9については記載を省略する。
本実施例では、第1バッテリーケース41の外面には、放熱用の第1冷却フィン47が設けられており、第1バッテリーケース41の内面と第1バッテリー42の間には、第1冷媒45が封入された第1フィルム44が設けられている。このような構成を採用することで、走行風を利用する空冷式のみによって第1バッテリー42を冷却する場合と比較して、第1バッテリー42の冷却性能が走行風の強さに左右されにくくなるため、走行風が弱い時であっても第1バッテリー42の冷却性能を十分に高めることができる。
また、上記のような構成を採用することで、専用の冷却回路、ラジエータ、ウォータポンプを用いずに、第1バッテリー42の冷却性能を向上させることができる。そのため、簡易な構成によって第1バッテリー42を冷却することができ、車両が大型化したり、車両の重量が重くなったり、車両の製造コストが上昇したりするのを抑制することができる。
また、上記のように第1冷媒45が第1フィルム44に封入されることで、第1冷媒45が漏れるのを抑制することができる。そのため、第1冷媒45が第1バッテリー42に付着するのを抑制することができ、第1バッテリー42の耐久性を向上させることができる。また、第1冷媒45と第1フィルム44の組み合わせを変更することで、第1バッテリーケース41のサイズを変更することなく、様々なサイズの第1バッテリー42に対応することが可能となる。
また、上記のような構成を採用することで、金属製の第1バッテリーケース41と第1バッテリー42の両方に第1フィルム44を十分に密着させ、熱交換性能を高めることができる。そのため、第1バッテリー42の冷却性能が向上する。
また、第1バッテリー42が第1バッテリーケース41に挿入されると、第1バッテリー42の下方の空間から押し出された第1冷媒45の一部が、第1バッテリー42の側方の空間に移動する。このような構成を採用することで、微妙に寸法が異なる複数の汎用バッテリーの中から第1バッテリー42が選択される場合でも、第1バッテリー42の下面42cだけでなく、第1バッテリー42の側面42bにも第1フィルム44を密着させることができる。そのため、第1バッテリー42の冷却性能が更に向上する。
また、本実施例では、第1固定部材43がゴムバンドによって構成されている。このような構成を採用することで、微妙に寸法が異なる複数の汎用バッテリーの中から第1バッテリー42が選択される場合でも、第1バッテリーケース41に第1バッテリー42を確実に固定することができる。
また、電動二輪車1のような二輪車では、四輪車と比較して、車両の走行時における路面振動やエンジン振動が大きく、車両の加減速時における重力加速度も大きいため、第1バッテリーケース41内において第1バッテリー42が動きやすい。もし、第1バッテリーケース41内において第1バッテリー42が大きく動くと、第1バッテリーケース41や第1バッテリー42が損傷する恐れがある。
そこで、本実施例では、第1バッテリーケース41の底面41bに、第1バッテリー42を支持するための複数の突起52が設けられている。このような構成を採用することで、柔軟性を有する第1フィルム44と第1冷媒45のみによって第1バッテリー42を支持する場合と比較して、第1バッテリー42を安定的に支持することができ、第1バッテリーケース41内において第1バッテリー42が大きく動くのを抑制することができる。そのため、第1バッテリーケース41や第1バッテリー42が損傷するのを抑制することができ、第1バッテリーケース41や第1バッテリー42の耐久性を向上させることができる。
また、複数の突起52の間には、第1フィルム44及び第1冷媒45が入り込んでいる。このような構成を採用することで、複数の突起52の間の空間における熱交換性能を高めることができ、第1バッテリー42の冷却性能が更に向上する。
また、本実施例では、金属製の第1バッテリーケース41とは別体に設けられた樹脂製のプレート51の上面に複数の突起52が設けられている。このような構成を採用することで、金属製の第1バッテリーケース41と一体に複数の突起52が設けられる場合と比較して、第1バッテリーユニット7を軽量化することができる。また、複数の突起52が金属では無く樹脂で形成されることになるため、複数の突起52が第1フィルム44を傷付けるのを抑制することができ、第1フィルム44の耐久性を向上させることができる。
また、第1バッテリーケース41は、ヘッドパイプ11の前方に配置されている。このような配置を採用することで、各第1冷却フィン47に走行風を積極的に当てることができ、第1バッテリー42の冷却性能が更に向上する。また、各第1冷却フィン47は、第1バッテリーケース41の前面及び左右方向両側面に設けられており、前後方向に延びている。このような構成を採用することで、走行風が各第1冷却フィン47の間を前方から後方に向かってスムーズに流れるため、第1バッテリー42の冷却性能が更に向上する。
また、第1バッテリーケース41は、ヘッドパイプ11と平行に配置されている。このような配置を採用することで、第1バッテリーケース41の前方への突出量をできるだけ抑えつつ、第1バッテリー42の容量を大きくすることができ、車両の航続距離を長くすることができる。
また、各第2バッテリーケース61は、ダウンフレーム12のフロント部12aの側方に配置されている。このような配置を採用することで、各第2冷却フィン63に走行風を積極的に当てることができるため、第2バッテリーの冷却性能が向上する。また、各第2冷却フィン63は、各第2バッテリーケース61の前面及び左右方向外側面に設けられており、前後方向に延びている。このような構成を採用することで、走行風が各第2冷却フィン63の間を前方から後方に向かってスムーズに流れるため、第2バッテリーの冷却性能が更に向上する。
なお、各第2バッテリーケース61の左右方向内側面に第2冷却フィン63を設けた場合、この第2冷却フィン63は、前輪5の後方の空間(走行風が当たり難い空間)に配置されることになる。そこで、本実施例では、各第2バッテリーケース61の左右方向内側面には第2冷却フィン63を設けていない。このような構成を採用することで、前輪5の後方の空間(走行風が当たり難い空間)を用いて第2バッテリーを大型化し、車両の航続距離を延ばすことができる。或いは、各第2バッテリーケース61を左右方向内側に寄せて配置することで、各第2バッテリーケース61が左右方向外側に突出するのを抑制することができる。
また、各第3バッテリーケース71は、ダウンフレーム12のリア部12bの側方且つ各フートボードチューブ13の下方に配置されている。このような配置を採用することで、各フートボードチューブ13の下方の空間を有効に利用しつつ、各第3冷却フィン73に走行風を積極的に当てることができるため、第3バッテリーの冷却性能が向上する。更に、各第3冷却フィン73を通過した走行風をアンダーカバー26の後方に向けてスムーズに排出することができるため、第3バッテリーの冷却性能が更に向上する。
また、各第3冷却フィン73は、各第3バッテリーケース71の前面及び下面に設けられている。このような構成を採用することで、各第3冷却フィン73によって路面の凹凸や飛石から各第3バッテリーケース71を保護することができる。そのため、各第3バッテリーケース71が損傷するのを抑制することができる。
また、車両前面視で、各第3冷却フィン73の下端部を繋ぐ直線Lは、左右方向外側に向かって上方に傾斜している。このような構成を採用することで、車両のバンク角を犠牲にすることなく、各フートボードチューブ13の下方の空間に各第3バッテリーケース71を配置することができる。
以上のように、本実施例では、スクータ型の電動二輪車1において走行風が当たりやすい3箇所(ヘッドパイプ11の前方、ダウンフレーム12のフロント部12aの側方、各フートボードチューブ13の下方)に、第1バッテリーケース41、各第2バッテリーケース61、各第3バッテリーケース71が配置されている。そのため、バッテリーの冷却性能に優れたスクータ型の電動二輪車1を提供することが可能となる。
(変形例)
以下、第1〜第3バッテリーユニット7〜9に共通の変形例については、第1バッテリーユニット7についてのみ記載し、第2、第3バッテリーユニット8、9については記載を省略する。
本実施例では、金属製の第1バッテリーケース41とは別体に設けられた樹脂製のプレート51の上面に複数の突起52が設けられている。一方で、他の異なる実施例では、図8に示されるように、金属製の第1バッテリーケース41と一体に、複数の突起52が設けられていても良い。このような構成を採用することで、第1バッテリーユニット7の部品点数を削減することができる。
本実施例では、プレート51が樹脂製である。一方で、他の異なる実施例では、プレート51がゴム製であっても良い。
本実施例では、第1バッテリーケース41の底面41bに、第1バッテリー42を支持するための複数の突起52が設けられている。一方で、他の異なる実施例では、図9に示されるように、第1バッテリーケース41の底面41bに複数の突起52が設けられておらず、第1バッテリーケース41の底面41bが平面状を成していても良い。
本実施例では、各第2バッテリーケース61がダウンフレーム12のフロント部12aの左右方向両側に配置されている。一方で、他の異なる実施例では、1個の第2バッテリーケース61がダウンフレーム12のフロント部12aの左右方向片側に配置されていても良い。
本実施例では、各第3バッテリーケース71がダウンフレーム12のリア部12bの左右方向両側に配置されている。一方で、他の異なる実施例では、1個の第3バッテリーケース71がダウンフレーム12のリア部12bの左右方向片側に配置されていても良い。
本実施例では、第1冷媒45が液体によって構成されている。一方で、他の異なる実施例では、第1冷媒45がゲルによって構成されていても良い。
本実施例では、第1固定部材43がゴムバンドによって構成されている。一方で、他の異なる実施例では、第1固定部材43が金属プレートによって構成されていても良い。このような構成を採用することで、第1バッテリーケース41に対する第1バッテリー42の固定強度を高めることができる。
本実施例では、スクータ型の電動二輪車1において走行風が当たりやすい3箇所(ヘッドパイプ11の前方、ダウンフレーム12のフロント部12aの側方、各フートボードチューブ13の下方)に、第1バッテリーケース41、各第2バッテリーケース61、各第3バッテリーケース71が配置されている。一方で、他の異なる実施例では、上記3箇所のうちの1箇所又は2箇所にバッテリーケースが配置されていても良いし、上記3箇所とは異なる箇所にバッテリーケースが配置されていても良い。
本実施例では、スクータ型の電動二輪車1を鞍乗型電動車両の一例としている。一方で、他の異なる実施例では、スポーツ型やオフロード型等のスクータ型以外の電動二輪車を鞍乗型電動車両の一例としても良いし、電動三輪車等の電動二輪車以外の車両を鞍乗型電動車両の一例としても良い。
1 電動二輪車(鞍乗型電動車両の一例)
4 ステアリング機構
11 ヘッドパイプ
12 ダウンフレーム
13 フートボードチューブ
37 電動モータ
38 後輪(駆動輪の一例)
41 第1バッテリーケース
41a 内周面(内面の一例)
41b 底面(内面の一例)
41c 前面(外面の一例)
41d 左右方向両側面(外面の一例)
42 第1バッテリー
42b 側面
44 第1フィルム
45 第1冷媒
47 第1冷却フィン
52 突起
61 第2バッテリーケース
61a 前面(外面の一例)
61b 左右方向外側面(外面の一例)
63 第2冷却フィン
71 第3バッテリーケース
71a 前面(外面の一例)
71b 下面(外面の一例)
73 第3冷却フィン
L 直線

Claims (7)

  1. 駆動輪と、
    前記駆動輪を駆動させる電動モータと、
    前記電動モータに電力を供給するバッテリーと、
    前記バッテリーを収容する金属製のバッテリーケースと、を備え、
    前記バッテリーケースの外面には、放熱用の冷却フィンが設けられており、
    前記バッテリーケースの内面と前記バッテリーの間には、冷媒が封入されたフィルムが設けられていることを特徴とする鞍乗型電動車両。
  2. 前記バッテリー及び前記バッテリーケースは、直方体形状を成しており、
    前記フィルム及び前記冷媒は、前記バッテリーの下方の空間及び前記バッテリーの側方の空間に配置されており、
    前記バッテリーが前記バッテリーケースに挿入されると、前記バッテリーの下方の空間から押し出された前記冷媒の一部が、前記バッテリーの側方の空間に移動することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型電動車両。
  3. 前記バッテリーケースの底面には、前記バッテリーを支持するための複数の突起が設けられており、
    複数の前記突起の間には、前記フィルム及び前記冷媒が入り込んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型電動車両。
  4. ステアリング機構と、
    前記ステアリング機構を軸支するヘッドパイプと、を備え、
    前記バッテリーケースは、前記ヘッドパイプの前方に配置されており、
    前記冷却フィンは、前記バッテリーケースの前面及び左右方向両側面に設けられており、前後方向に延びていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型電動車両。
  5. ステアリング機構と、
    前記ステアリング機構を軸支するヘッドパイプと、
    前記ヘッドパイプから下方に延びるダウンフレームと、を備え、
    前記バッテリーケースは、前記ダウンフレームの側方に配置されており、
    前記冷却フィンは、前記バッテリーケースの前面及び左右方向外側面に設けられており、前後方向に延びていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型電動車両。
  6. ステアリング機構と、
    前記ステアリング機構を軸支するヘッドパイプと、
    前記ヘッドパイプから下方に延びるダウンフレームと、
    前記ダウンフレームに接合されるフートボードチューブと、を備え、
    前記バッテリーケースは、前記ダウンフレームの側方且つ前記フートボードチューブの下方に配置されており、
    前記冷却フィンは、前記バッテリーケースの前面及び下面に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型電動車両。
  7. 前記冷却フィンは、左右方向に間隔をおいて複数設けられており、
    車両前面視で、前記各冷却フィンの下端部を繋ぐ直線は、左右方向外側に向かって上方に傾斜していることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型電動車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023007971A1 (ja) * 2021-07-30 2023-02-02 ヤマハ発動機株式会社 電動車両

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