JP2020049513A - インダイレクトスポット溶接装置及び溶接方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の小型化に資するとともに、溶接作業の効率を向上させることが可能なインダイレクトスポット溶接装置及び溶接方法を提供する。【解決手段】インダイレクトスポット溶接装置1は、溶接対象物である板状部材M1,M2の積層方向一方側の面に加圧接触される溶接電極13と、板状部材M1,M2の前記積層方向一方側の面に、溶接電極13の軸心L2からずれた位置に加圧接触されるアース電極11と、アース電極11と同軸上に、アース電極11との間で板状部材M1,M2の少なくとも一部を挟持するように対向配置された対向部材12とを備え、溶接電極13は、アース電極11の軸心L1方向と平行な軸心L2方向に移動可能に、アース電極11に一体化されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本開示は、インダイレクトスポット溶接装置及び溶接方法に関するものである。
従来より、例えば図10に示すような、溶接電極103及びアース電極101を同軸上に対向配置させ、溶接対象部材M101,M102の溶接対象個所をこれら両電極101,103で挟持した状態で、符号C101で示すように通電し、溶接を行うダイレクトスポット溶接が知られている。しかしながら、溶接対象部材の片側に他の部材が配置されている場合や、スペース上の制約がある場合等には、例えば図11に示すような、溶接電極103及びアース電極101の位置をずらした状態で両電極を溶接対象部材M101,M102に加圧接触させて符号C102で示すように通電し、溶接を行うインダイレクトスポット溶接が行われている。
例えば、特許文献1には、インダイレクトスポット溶接において、アース電極との間で溶接対象の板状部材を挟持するための挟持部材を設け、アース電極と板状部材との十分な接触を確保し、アース電極と板状部材との当接部位の周辺の溶着や電食を抑制する技術が開示されている。
特開2016−59937号公報
ところで、特許文献1に開示された技術では、特許文献1の図1に記載されているように、アース電極と挟持部材とは一体化されたC型部材である一方、溶接電極は当該C型部材とは別部材として構成されている。そうすると、アース電極と溶接電極との電極間距離が長くなるため、装置が大型化し、狭い個所における溶接作業が困難であるという問題や、溶接時の無効電流が増加し、溶接作業の効率を向上させることが困難であるという問題があった。
そこで本開示では、装置の小型化に資するとともに、溶接作業の効率を向上させることが可能なインダイレクトスポット溶接装置及び溶接方法を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本開示では、溶接電極をアース電極と一体構造とするようにした。
すなわち、ここに開示する第1の技術に係るインダイレクトスポット溶接装置は、溶接対象物である複数の板状部材の積層方向一方側の面に加圧接触される溶接電極と、前記複数の板状部材の前記積層方向一方側の面又は積層方向他方側の面に、前記溶接電極の軸心からずれた位置に加圧接触されるアース電極と、前記アース電極と同軸上に、該アース電極との間で前記複数の板状部材の少なくとも一部を挟持するように対向配置された対向部材とを備え、前記溶接電極は、前記アース電極の軸心方向と平行な方向に移動可能に、該アース電極に一体化されていることを特徴とする。
本技術によれば、溶接電極をアース電極と一体化させたから、溶接電極とアース電極との電極間距離を短縮化することができる。そうすると、電路を短くすることができ、溶接時の無効電流を抑制して効率的に発熱させることが可能となるため、溶接に要する通電時間を短縮化し、溶接作業の効率性を向上させることができる。また、作業スペースが限られた狭い溶接対象個所における溶接作業にも対応することができる。
第2の技術は、第1の技術において、前記アース電極と前記対向部材とは、一体化されていることを特徴とする。
本技術によれば、アース電極及び対向部材による複数の板状部材の挟持が容易となる。また、アース電極、対向部材及び溶接電極の三者が一体化されているから、装置のコンパクト化に資することができる。
第3の技術は、第1又は第2の技術において、前記アース電極は、該アース電極に配設されたアース電極駆動手段により前記複数の板状部材の積層方向に移動可能に構成されており、前記溶接電極は、該溶接電極に配設された溶接電極駆動手段により、前記アース電極の移動と独立して、前記複数の板状部材の積層方向に移動可能に構成されていることを特徴とする。
本技術によれば、アース電極と溶接電極とは、互いに独立して移動可能であるから、アース電極に対する溶接電極の相対的な位置を高精度で維持可能である。言い換えると、溶接電極の加圧機構とアース電極の加圧機構とは独立しているから、溶接品質を好適に得るために必要な加圧力を加圧機構毎に設定可能である。従って、アース電極を高加圧力で溶接対象物に接触させてアース電極及び対向部材による溶接対象物の挟持を確実にする一方、溶接電極は低加圧力で溶接対象物に接触させることができる。そうして、溶接電極の加圧接触や発熱に伴う溶接対象物の変形を抑制したり、通電に伴う溶接対象個所の過度の溶着等を抑制することができ、優れた溶接品質を再現性よくもたらすことができる。また、溶接工程の簡略化及び低コスト化をもたらすことができる。
第4の技術は、第1乃至第3の技術のいずれか一において、前記溶接電極と前記アース電極とに接続された電源装置を備え、前記対向部材は、前記電源装置に対し絶縁されていることを特徴とする。
本技術によれば、電路を溶接電極とアース電極の二極間に制限することにより、効率的な溶接が可能となる。
第5の技術は、第1乃至第4の技術のいずれか一において、前記複数の板状部材は、溶接対象個所に形成された接触部を介して互いに接触していることを特徴とする。
本技術によれば、複数の板状部材の所望の溶接対象個所に形成された接触部を介して、互いに接触させる構成とすることで、通電時に、電路が接触部内に制限される。そうすると、通電により接触部が融解することにより、接触部において、溶接の起点が形成され、効率的且つ迅速な溶接が可能となる。
第6の技術は、第5の技術において、前記複数の板状部材は、2枚の板状部材であり、前記接触部は、前記2枚の板状部材における互いに対向配置された面の一方に、対向する他方に向かって凸状に形成された凸部であることを特徴とする。
本技術によれば、板状部材に形成された凸部を接触部とすることで、簡便な構成で、電路を制限することができ、効率的に溶接を行うことができる。
ここに開示する第7の技術に係るインダイレクトスポット溶接方法は、アース電極と、該アース電極と同軸上に対向配置された対向部材との間で溶接対象物である複数の板状部材の少なくとも一部を挟持させる挟持工程と、前記複数の板状部材の積層方向一方側の面又は積層方向他方側の面に、前記アース電極の軸心からずれた位置に溶接電極を加圧接触させる加圧接触工程とを備え、前記溶接電極は、前記アース電極の軸心方向と平行な方向に移動可能に、該アース電極に一体化されており、前記溶接電極と前記アース電極との電極間距離は、30mm以上150mm以下であることを特徴とする。
本技術によれば、溶接電極とアース電極とは一体化されているから、溶接電極とアース電極との電極間距離を所定範囲まで短縮化することができる。そうすると、電路を短くすることができ、溶接時の無効電流を抑制して効率的に発熱させることが可能となるため、溶接に要する通電時間を短縮化し、溶接作業の効率性を向上させることができる。また、作業スペースが限られた狭い溶接対象個所における溶接作業にも対応することができる。
第8の技術は、第7の技術において、前記溶接電極の加圧力は、前記アース電極の加圧力よりも小さいことを特徴とする。
本技術によれば、アース電極を高加圧力で溶接対象物に接触させてアース電極及び対向部材による溶接対象物の挟持を確実にする一方、溶接電極は低加圧力で溶接対象物に接触させることができる。そうして、溶接電極の加圧接触や発熱に伴う溶接対象物の変形を抑制したり、通電に伴う溶接対象個所の過度の溶着等を抑制することができ、優れた溶接品質を再現性よくもたらすことができる。
第9の技術は、第7又は第8の技術において、前記複数の板状部材は、溶接対象個所に形成された接触部を介して互いに接触していることを特徴とする。
本技術によれば、複数の板状部材の所望の溶接対象個所に形成された接触部を介して、互いに接触させる構成とすることで、通電時に、電路が接触部内に制限される。そうすると、通電により接触部が融解することにより、接触部において、溶接の起点が形成され、効率的且つ迅速な溶接が可能となる。
第10の技術は、第9の技術において、前記複数の板状部材は、2枚の板状部材であり、前記接触部は、前記2枚の板状部材における互いに対向配置された面の一方に、対向する他方に向かって凸状に形成された凸部であることを特徴とする。
本技術によれば、板状部材に形成された凸部を接触部とすることで、簡便な構成で、電路を制限することができ、効率的に溶接を行うことができる。
以上述べたように、本開示によると、溶接電極をアース電極と一体化させたから、溶接電極とアース電極との電極間距離を短縮化することができる。そうすると、電路を短くすることができ、溶接時の無効電流を抑制して効率的に発熱させることが可能となるため、溶接に要する通電時間を短縮化し、溶接作業の効率性を向上させることができる。また、作業スペースが限られた狭い溶接対象個所における溶接作業にも対応することができる。
実施形態1に係るインダイレクトスポット溶接装置を模式的に示す図である。 図1のインダイレクトスポット溶接装置において、溶接電極を板状部材に近づけた状態を示す図である。 溶接対象物の一例を説明するための図である。 図1のインダイレクトスポット溶接装置において、通電時における板状部材近傍を模式的に示す図である。 実施形態1に係るインダイレクトスポット溶接方法の工程を説明するためのフローチャートである。 溶接電極を板状部材に加圧接触させ且つ通電前の状態の溶接電極と板状部材との接触位置近傍を模式的に示す断面図である。 図6Aにおいて、通電を開始した直後の状態を示す図である。 図6Aにおいて、通電を開始してから所定時間経過後の十分な溶接が進んだ状態を示す図である。 図6Aにおいて、通電を開始してから所定時間経過後さらに時間が経過して過度の溶接が進んだ状態を示す図である。 実施形態2に係るインダイレクトスポット溶接装置の構成を説明するための模式図である。 図7の装置を用いて溶接を行う様子を説明するための模式図である。 溶接時間に対する溶接電極先端面の位置の変化及び接触抵抗値の変化を示す図である。 従来のダイレクトスポット溶接の原理を説明するための図である。 従来のインダイレクトスポット溶接の原理を説明するための図である。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
<インダイレクトスポット溶接装置>
実施形態1に係るインダイレクトスポット溶接装置1は、図1〜図4に示すように、アース電極11と、対向部材12と、溶接電極13とを備えている。そして、アース電極11及び溶接電極13と、対向部材12との間には、溶接対象物としての2枚の板状部材M1,M2(複数の板状部材)と、追加の部材M3(複数の板状部材)とが配置されている。本実施形態において、溶接電極13は、板状部材M1に加圧接触され、アース電極11は、板状部材M2に加圧接触される。また、アース電極11と対向部材12との間には板状部材M2と追加の部材M3が挟持される。なお、溶接対象物は、2枚以上の板状部材M1,M2を備えていればよく、追加の部材M3が存在しない場合もあり得る。
なお、インダイレクトスポット溶接装置1は、図1,図2,図4に示すように、溶接電極13とアース電極11とに電気的に接続された電源装置15を備えている。電源装置15は、例えば溶接電極13とアース電極11とを接続する電気回路、当該電気回路に接続された交流電源、変圧器、及び両電極間に流れる電流量を制御する制御部等により構成されている。なお、電源装置15の物理的な配置は、図1,図2のものに限られるものではなく、インダイレクトスポット溶接装置1の構成に応じて適宜変更することができる。
電源装置15によって溶接電極13及びアース電極11間に電流を流すことにより、溶接電極13の溶接電極先端面13aから板状部材M1、板状部材M1,M2の接触点M15、及び板状部材M2を通って、アース電極11のアース電極先端面11aに到達する電路C1が形成され、接触点M15においてナゲットが形成されて板状部材M1,M2が溶接される。
−板状部材−
板状部材M1,M2は、スポット溶接により互いに接合され得る2枚以上の板材である。板状部材M1,M2は、通電且つ一般的にスポット溶接可能な金属製板材であればいかなるものも用いることができるが、例えば、鉄、鋼、アルミニウム及びこれらの合金等や表面メッキ処理された金属製板材である。板状部材M1,M2は、具体的には例えば、フロントパネル、フロアパネル、リアパネル、サイドシル、トンネルレイン、クロスメンバ、フレーム、アウターパネル等の互いに接合され得る車両部品等である。
なお、特に、図1〜図4に示すように、溶接対象物において、板状部材M2の板状部材M1が存在する側と反対側に追加の部材M3(複数の板状部材)等が存在している場合がある。具体的には例えば、板状部材M1がアウターパネル、板状部材M2がレインパネル、追加の部材M3がインナーパネル等のように、互いに3つ以上の部材が重なる溶接対象物等である。このような3つ以上の部材が重なる溶接対象物は、例えば図1等に示すように、追加の部材M3が例えば断面ハット状の部材や嵩高い部材等である場合や、例えば図3に示すように、板状部材M2が断面ハット状の部材や嵩高い部材等である場合が考えられる。このような部位では、追加の部材M3の存在が邪魔となり、一般的なダイレクトスポット溶接では板状部材M1,M2を互いに接合させることは困難である。従って、3つ以上の部材が重なる溶接対象物においては、本実施形態に係るインダイレクトスポット溶接により溶接を行うことが好適である。なお、例えば板状部材M1と板状部材M2、あるいは板状部材M2と追加の部材M3は、本実施形態に係るインダイレクトスポット溶接方法により溶接を行う溶接対象個所から離間した位置において、例えばスポット溶接を含む各種溶接工法、接着剤、リベット等により接合されていてもよいし、接合されていなくてもよい。
板状部材M1の厚さは、その材質にもよるが、例えば0.5mm以上1mm以下のものを用いることができる。また、板状部材M2の厚さは、その材質にもよるが、例えば1mm以上3mm以下のものを用いることができる。追加の部材M3の形状、サイズ等は、特に限定されるものではなく、必要に応じて適宜決定される。
−凸部−
図4に示すように、板状部材M1の板状部材M2と対向する側の溶接対象個所には、後述するように、通電時におけるナゲット形成を促進させる観点から、凸部M11(接触部)が形成されている。言い換えると、凸部M11は、板状部材M1,M2における互いに対向配置された面の一方である板状部材M1の面に、対向する他方である板状部材M2の面に向かって凸状に形成されている。そして、板状部材M1,M2は、凸部M11の接触点M15を介して互いに接触している。接触点M15は、溶接対象個所である。
本構成によれば、板状部材M1,M2の所望の溶接対象個所に形成された凸部M11を介して、互いに接触させる構成とすることで、通電時に、電路が凸部M11内に制限される。そうすると、通電により凸部M11が融解することにより、凸部M11において、溶接の起点であるナゲットの形成が促進され、効率的且つ迅速な溶接が可能となる。また、本構成は、板状部材M1の溶接対象個所に凸部M11を形成するだけであるから、簡便な構成で、電路を制限することができ、効率的に溶接を行うことができる。
凸部M11のサイズは、特に限定されるものではないが、ナゲット形成を促進させ、溶接時間を短縮化させる観点から、図3に示すように、例えば凸部M11の最大径dが1mm以上5mm以下とすることができる。なお、図1〜図4では、板状部材M1,M2は、凸部M11の接触点M15のみで互いに接触しているように記載しているが、図1〜図4の記載は模式的なものであり、板状部材M1,M2の互いの対向面のうち接触点M15以外の部分においても互いに接触していてもよい。
凸部M11の形成方法は、特に限定されるものではないが、プレス成形や、ポンチ打ち等により形成することができる。また、凸部M11は、板状部材M1に形成されているが、板状部材M2に形成されていてもよい。
−アース電極及び対向部材−
アース電極11は、溶接電極13との間で通電を行うための電極である。また、対向部材12は、アース電極11との間で板状部材M1,M2の少なくとも一方を挟持するための部材である。本実施形態では、図1〜図4に示すように、アース電極11と対向部材12との間には、板状部材M2と追加の部材M3とが挟持される。
図1に示すように、アース電極11は、板状部材M1,M2の積層方向Q1一方側の面、すなわち、板状部材M2の板状部材M1が存在する側に配置されている。
インダイレクトスポット溶接装置1は、図1,図2に示すように、略円柱状の対向部材12が配設された基台2aと、該基台2aに接続された支持部2cと、該支持部2cの先端に配設されたアース電極駆動手段2bと、該アース電極駆動手段2bの先端に接続された略円柱状のアース電極用ガン11bと、アース電極用ガン11bの先端に配設された略円柱状のアース電極11とを備えている。言い換えると、アース電極11及び対向部材12は、基台2aと、支持部2cと、アース電極駆動手段2bと、アース電極用ガン11bとからなるC型ガンにより一体化されている。アース電極用ガン11b及びアース電極11の中心軸は、軸心L1である。対向部材12は、アース電極11に対して、当該軸心L1と同軸上に対向配置されている。なお、軸心L1方向は、板状部材M1,M2の積層方向Q1と平行である。また、アース電極駆動手段2bは、特に限定されるものではないが、例えばエアシリンダによる駆動機構や、モータ駆動によるボールネジ機構、ロボットアーム等を採用することができる。
アース電極用ガン11bは、アース電極駆動手段2bの動作に伴って板状部材M1,M2の積層方向Q1、すなわち図1,図2中矢印G1で示すように軸心L1方向に移動する。そして、アース電極用ガン11bの移動に伴って、アース電極11も、軸心L1方向に移動可能に構成されている。アース電極11は、アース電極駆動手段2bの動作に伴って、図1,図2の矢印G1に示すように、上側から下側に下降し、板状部材M2の表面に加圧接触される。そうして、板状部材M2及び追加の部材M3は、アース電極11と対向部材12との間で挟持される。
図4に示すように、アース電極11は、アース電極先端面11aにおいて板状部材M2に加圧接触する。なお、アース電極先端面11aの形状は、軸心L1を中心とする円形であるが(図7参照)、十分な通電量を確保することができれば当該形状に限定されるものではなく、例えば軸心L1を中心とする楕円形、矩形等の形状であってもよい。アース電極先端面11aの最大径R1は、十分な通電量を確保する観点から、例えば5mm以上16mm以下とすることができる。
また、対向部材12は、対向部材先端面12aにおいて追加の部材M3に接触する。対向部材先端面12aの形状も、特に限定されるものではないが、アース電極11との間で確実に板状部材M2及び追加の部材M3を挟持する観点から、アース電極先端面11aの中心と同一中心を有する円形、楕円形、矩形等の形状とすることができる。対向部材先端面12aの最大径R2は、アース電極11との間で確実に板状部材M2及び追加の部材M3を挟持する観点から、例えば3mm以上8mm以下とすることができる。なお、対向部材先端面12aの最大径R2は、アース電極先端面11aの最大径R1よりも小さいことが望ましい。これにより、アース電極先端面11aと対向部材先端面12aとにより板状部材M2及び追加の部材M3を挟持したときの滑りを抑制することができる。
なお、対向部材12は、溶接電極13およびアース電極11が接続されている電源装置15に対して絶縁されている。具体的には、対向部材12及び/又は対向部材12が接続される基台2aは、ゴム材やベーク等の絶縁性材料により形成又は被覆されている。これにより、通電時の電路を溶接電極13とアース電極11の二極間に制限でき、効率的な溶接が可能となる。
アース電極11の加圧力は、板状部材M2との十分な接触を確保するとともに対向部材12との間で確実に板状部材M2及び追加の部材M3を挟持する観点から、例えば1.5kN以上6kN以下とすることができる。
−溶接電極−
溶接電極13は、アース電極11との間で通電を行い、溶接対象個所に溶接を行うための電極である。溶接電極13は、板状部材M1,M2の積層方向Q1一方側の面、すなわち板状部材M1の板状部材M2が配置されていない側の表面に加圧接触される。
ここに、本実施形態に係るインダイレクトスポット溶接装置1は、溶接電極13をアース電極11と一体構造とするようにしたことを特徴とする。
具体的に、アース電極用ガン11bには、接続部4を介して、略円柱状の溶接電極用ガン13bが付設されている。そして、略円柱状の溶接電極13は、溶接電極用ガン13bの先端に配設されている。なお、溶接電極13及び溶接電極用ガン13bの中心軸は、軸心L2である。軸心L2は、アース電極11及びアース電極用ガン11bの軸心L1と平行であり、軸心L1からずれた位置にある。言い換えると、アース電極11は、溶接電極13の軸心L2からずれた位置に配置されている。
溶接電極用ガン13bの溶接電極13が配置された側と反対側には、溶接電極駆動手段3が配設されている。当該溶接電極駆動手段3により、溶接電極用ガン13bは、アース電極用ガン11bの移動とは独立して、図1,図2中矢印G2で示すように、軸心L2方向に上下動するように駆動される。すなわち、溶接電極13は、アース電極11の移動と独立して、アース電極11の軸心L1と平行な軸心L2方向に移動可能に構成されている。本構成とすることにより、溶接電極13をアース電極11と一体化させたから、アース電極11に対して、溶接電極13の軸心L2方向の相対的な位置を高精度で維持可能である。そうすると、溶接電極13の加圧力を高精度でコントロールすることができる。なお、溶接電極13は、アース電極11と独立して加圧できるため、溶接電極13をアース電極11よりも低加圧力で正確に板状部材M1に加圧接触させることができる。そうして、板状部材M1,M2の変形を抑制しつつ、溶接電極13の接触抵抗を安定的にコントロールして、優れた溶接品質を再現性よくもたらすことができる。なお、溶接電極駆動手段3としては、例えばエアシリンダによる駆動機構や、モータ駆動によるボールネジ機構等を採用することができる。
また、溶接電極用ガン13bをアース電極用ガン11bと一体化することにより、アース電極11と溶接電極13との電極間距離を短縮化することができる。具体的に、アース電極先端面11aの中心と溶接電極先端面13aの中心との距離、すなわち軸心L1と軸心L2との最短距離は、電路を短縮し通電量及び溶接時間を低減させて効率的な溶接を可能とする観点から、例えば30mm以上150mm以下とすることができる。本構成とすることで、電路C1を短くすることができ、溶接に要する通電時間を短縮化することができる。そうして、溶接電極13、アース電極11、及び対向部材12の加圧接触に伴う板状部材M1,M2及び追加の部材M3の変形を抑制したり、通電に伴う溶接対象個所の過度の溶着等を抑制することができる。また、溶接工程のコスト削減及び簡略化をもたらすことができる。
溶接電極13は、図4に示すように、溶接電極先端面13aにおいて板状部材M1に加圧接触する。溶接電極先端面13aの形状は、軸心L2を中心とする円形であるが(図7参照)、十分な通電量を確保することができれば当該形状に限定されるものではなく、例えば軸心L2を中心とする楕円形、矩形等の形状としてもよい。溶接電極先端面13aの最大径R3は、十分な通電量を確保しつつ電路を絞る観点から、例えば3mm以上16mm以下とすることができる。
また、溶接電極13の加圧力は、板状部材M1との十分な接触を確保しつつ板状部材M1の損傷を抑える観点から、例えば0.4kN以上2.0kN以下とすることができる。なお、溶接電極13の加圧力は、アース電極11の加圧力よりも小さいことが望ましい。本構成によれば、アース電極11を高加圧力で溶接対象物に接触させてアース電極11及び対向部材12による溶接対象物の挟持を確実にする一方、溶接電極13は低加圧力で溶接対象物に接触させることができる。そうして、溶接電極13の加圧接触や発熱に伴う溶接対象物の変形を抑制したり、通電に伴う溶接対象個所の過度の溶着等を抑制することができ、優れた溶接品質を再現性よくもたらすことができる。
<インダイレクトスポット溶接方法>
本実施形態に係るインダイレクトスポット溶接方法は、図5に示すように、挟持工程S1と、加圧接触工程S2と、通電工程S3とを備えている。
−挟持工程−
まず挟持工程S1において、板状部材M1,M2及び追加の部材M3からなる溶接対象物の少なくとも一部をアース電極11及び対向部材12により挟持する。
具体的には、アース電極11と対向部材12とを十分に離間させた状態で、対向部材12の対向部材先端面12a上に板状部材M1,M2及び追加の部材M3からなる溶接対象物の一部を載置する。そして、アース電極駆動手段2bの動作により、軸心L1方向上側からアース電極11を下降させ、アース電極先端面11aを溶接対象物に加圧接触させて溶接対象物をアース電極11及び対向部材12により挟持する。こうして、板状部材M2の板状部材M1が配置されている側の面に、溶接電極13の軸心L2からずれた位置にアース電極11が加圧接触される。
−加圧接触工程−
次に、加圧接触工程S2において、溶接電極駆動手段3を駆動させて、溶接電極13を上側から下降させ、板状部材M1の板状部材M2が配置されていない側に溶接電極13を加圧接触させる。このとき、溶接電極13をアース電極11の軸心L1と平行な方向、すなわち軸心L2方向に移動させつつ、溶接電極13の加圧力を調整することにより、溶接電極13を低加圧力で溶接対象物の板状部材M1に加圧接触させることができる。
−通電工程−
溶接電極13を板状部材M1に加圧接触させた状態で、電源装置15により、溶接電極13とアース電極11との間に電圧を印加して通電する。
通電を開始すると、図6Aに示す接触点M15において板状部材M1,M2の融解が始まる。そして、図6Bに示すように、接触点M15において、ナゲットM12が形成される。ナゲットM12は、図6Cに示すように、通電時間との経過とともに成長し、溶接が終了する。なお、図6Dに示すように、通電時間が長すぎたり、溶接電極13の加圧力が大きすぎたりする等の理由によりナゲットM12が成長しすぎると、板状部材M1,M2の変形の原因となる。なお、例えば60Hzの交流電源を用いた場合、通電時間は、十分なナゲット成長を確保しつつ板状部材M1,M2の変形等を抑制する観点から、例えば5サイクル以上30サイクル以下とすることができる。
このように、電源装置15の制御部により、溶接電極13の適切な加圧力を保持しつつ、適切な電流量、溶接時間を調整し、板状部材M1,M2の溶接を完了する。
(実施形態2)
以下、本開示に係る他の実施形態について詳述する。なお、これらの実施形態の説明において、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
溶接電極13は、軸心L2方向の移動に加え、アース電極11の軸心L1周りに回転可能に構成してもよい。具体的には例えば、図7に示すように、アース電極用ガン11b及びアース電極11の軸心L1を中心として、軸心L1周りに溶接電極用ガン13b及び溶接電極13を回転可能に構成してもよい。
本構成によれば、例えば溶接対象物において溶接対象個所周りのスペースが限られている場合であっても、溶接電極13を軸心L1周りに回転して、溶接電極13及びアース電極11の打点位置を配置することにより、溶接が可能となる。具体的には例えば、図8の一点鎖線で示す板状部材M2aのように、溶接対象物において溶接対象個所周りのスペースが限られている場合は、溶接電極13の打点位置A1とアース電極11の打点位置A2との打点間距離Daが、溶接対象物の作業スペースの範囲内に収まらない場合がある。このような場合には、図7に示すように、溶接電極13をアース電極11の軸心L1周りに回転して、図8に示すように、アース電極11の打点位置を符号A2aで示す位置に変更することにより、溶接を行うことができる。
(その他の実施形態)
実施形態1では、板状部材M1に凸部M11を形成する構成であったが、凸部M11を形成しない構成であってもよい。なお、電路C1を絞り、溶接に要する電流量を低下させる観点からは、実施形態1のように凸部M11を形成する構成が望ましい。また、凸部M11を形成する代わりに、金属片等の別部材を配置する構成としてもよい。さらに、別の手法として、溶接電極13の溶接電極先端面13aの径を最小化して板状部材M1およびM2の通電密度を高めてもよい。
実施形態1においてアース電極11は、板状部材M1,M2に対し、溶接電極13と同じ側に配置されているが、積層方向Q1他方側に配置されていてもよい。この場合、対向部材12が溶接電極13と同じ側に配置され得る。具体的には例えば、アース電極11と対向部材12とが互いに入れ替わった構成であってもよい。
実施形態1において、アース電極11と対向部材12との間には、板状部材M2及び追加の部材M3が挟持される構成であったが、アース電極11と対向部材12との間には、板状部材M1,M2の少なくともいずれか一方が挟持されていれば足りる。言い換えると、アース電極11は、実施形態1の構成のように板状部材M2に加圧接触される構成であってもよいし、溶接電極13が加圧接触される板状部材M1に加圧接触される構成であってもよい。
実施例として、以下の構成でインダイレクトスポット溶接を行ったときの結果を図9に示す。
すなわち、インダイレクトスポット溶接装置1は、円形のアース電極先端面11a(最大径R1=8mm)を有するアース電極11、円形の対向部材先端面12a(最大径R2=5mm)を有する対向部材12、円形の溶接電極先端面13a(最大径R3=5mm)を有する溶接電極13を用い、アース電極11及び溶接電極13間距離、すなわち軸心L1及び軸心L2間の最短距離45mmの構成を有する装置である。なお、溶接電極駆動手段3はエアシリンダ機構であり、アース電極11の加圧力4.5kN、溶接電極13の加圧力1kNであった。
また、溶接対象物は、図3に示す構成のものを用いた。具体的には、板状部材M1として厚さ0.7mmの鋼板、板状部材M2として厚さ1.4mmの断面略ハット状の超高張力鋼板、追加の部材M3として厚さ1.4mmの超高張力鋼板を用いて溶接を行った。
なお、図9中破線E1で示す実施例1では、板状部材M1に凸部M11を設けない構成とした。また、図9中実線E2で示す実施例2では、板状部材M1に、溶接対象個所にプレス成形により最大径d=5mmの凸部M11を形成した。
図9のうち、符号D1で示す実線は、溶接電極13の溶接電極先端面13aの位置を示している。具体的に、溶接電極13を板状部材M1に加圧接触させ、図9中(A)で示す通電開始前の溶接電極先端面13aの位置を0とし、通電工程S3における溶接電極先端面13aの位置をプロットしたものである。なお、図9中(E)で示す溶接時間において、溶接電極先端面13aの位置は−1mmであり、この(E)において、溶接電極13を上昇させて、その加圧力を0としている。
図9の(B),(C)は、例えば図6B,図6Cに示すようなナゲットM12が形成された段階である。なお、(D)は、例えば図6Dに示すように、ナゲットM12が過度に成長し、板状部材M1,M2の変形が観察されている状態である。
図9中破線E1及び実線E2は、それぞれ実施例1及び実施例2のアース電極11及び溶接電極13間の抵抗値(相対値)を溶接時間に対してプロットしたものである。
実施例1,2において、いずれも(A)から(B)にかけて、抵抗値が急激に低下し、ナゲットM12の形成が促進されていることが判る。
なお、実施例1,2の抵抗値を比較すると、実施例2の方が実施例1のものに比べて抵抗値が高くなっている。これは、凸部M11が形成されていない実施例1のものに比べて、凸部M11が形成されている実施例2において、板状部材M1,M2間の接触面積が小さくなっているためと考えられる。そうすると、アース電極11及び溶接電極13間の印加電圧を同一とした場合、凸部M11を形成した実施例2の方が、凸部M11を形成していない実施例1に比べて、溶接に必要な電流量を低下させることができることが判る。
本開示は、装置の小型化に資するとともに、溶接作業の効率を向上させることが可能なインダイレクトスポット溶接装置及び溶接方法を提供することができるので、極めて有用である。
1 インダイレクトスポット溶接装置
2a 基台
2b アース電極駆動手段
2c 支持部
3 溶接電極駆動手段
4 接続部
11 アース電極
11a アース電極先端面
11b アース電極用ガン
12 対向部材
12a 対向部材先端面
13 溶接電極
13a 溶接電極先端面
13b 溶接電極用ガン
15 電源装置
C1 電路
L1 (アース電極及びアース電極用ガンの)軸心
L2 (溶接電極及び溶接電極用ガンの)軸心
M1 板状部材(複数の板状部材)
M11 凸部(接触部)
M12 ナゲット
M15 接触点
M2 板状部材(複数の板状部材)
M3 追加の部材(複数の板状部材)
S1 挟持工程
S2 加圧接触工程
S3 通電工程

Claims (10)

  1. 溶接対象物である複数の板状部材の積層方向一方側の面に加圧接触される溶接電極と、
    前記複数の板状部材の前記積層方向一方側の面又は積層方向他方側の面に、前記溶接電極の軸心からずれた位置に加圧接触されるアース電極と、
    前記アース電極と同軸上に、該アース電極との間で前記複数の板状部材の少なくとも一部を挟持するように対向配置された対向部材とを備え、
    前記溶接電極は、前記アース電極の軸心方向と平行な方向に移動可能に、該アース電極に一体化されている
    ことを特徴とするインダイレクトスポット溶接装置。
  2. 請求項1において、
    前記アース電極と前記対向部材とは、一体化されている
    ことを特徴とするインダイレクトスポット溶接装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記アース電極は、該アース電極に配設されたアース電極駆動手段により前記複数の板状部材の積層方向に移動可能に構成されており、
    前記溶接電極は、該溶接電極に配設された溶接電極駆動手段により、前記アース電極の移動と独立して、前記複数の板状部材の積層方向に移動可能に構成されている
    ことを特徴とするインダイレクトスポット溶接装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    前記溶接電極と前記アース電極とに接続された電源装置を備え、
    前記対向部材は、前記電源装置に対し絶縁されている
    ことを特徴とするインダイレクトスポット溶接装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    前記複数の板状部材は、溶接対象個所に形成された接触部を介して互いに接触している
    ことを特徴とするインダイレクトスポット溶接装置。
  6. 請求項5において、
    前記複数の板状部材は、2枚の板状部材であり、
    前記接触部は、前記2枚の板状部材における互いに対向配置された面の一方に、対向する他方に向かって凸状に形成された凸部である
    ことを特徴とするインダイレクトスポット溶接装置。
  7. アース電極と、該アース電極と同軸上に対向配置された対向部材との間で溶接対象物である複数の板状部材の少なくとも一部を挟持させる挟持工程と、
    前記複数の板状部材の積層方向一方側の面又は積層方向他方側の面に、前記アース電極の軸心からずれた位置に溶接電極を加圧接触させる加圧接触工程とを備え、
    前記溶接電極は、前記アース電極の軸心方向と平行な方向に移動可能に、該アース電極に一体化されており、
    前記溶接電極と前記アース電極との電極間距離は、30mm以上150mm以下である
    ことを特徴とするインダイレクトスポット溶接方法。
  8. 請求項7において、
    前記溶接電極の加圧力は、前記アース電極の加圧力よりも小さい
    ことを特徴とするインダイレクトスポット溶接方法。
  9. 請求項7又は請求項8において、
    前記複数の板状部材は、溶接対象個所に形成された接触部を介して互いに接触している
    ことを特徴とするインダイレクトスポット溶接方法。
  10. 請求項9において、
    前記複数の板状部材は、2枚の板状部材であり、
    前記接触部は、前記2枚の板状部材における互いに対向配置された面の一方に、対向する他方に向かって凸状に形成された凸部である
    ことを特徴とするインダイレクトスポット溶接方法。
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