JP5813466B2 - スポット溶接装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数枚のパネルからなるワークを溶接するスポット溶接装置に関する。
自動車等の車体組立ラインにおいては、様々なパネルを組み合わせてスポット溶接を施すことにより、自動車車体が製造されている。溶接ロボットには一対のアーム部材を備えた溶接ガンが装着されており、溶接ガンから伸びるアーム部材の先端には電極チップが取り付けられている。そして、一対の電極チップによってパネルを加圧しながら短時間に大電流を流すことにより、抵抗発熱によってパネルを溶接することが可能となっている。
ところで、自動車車体等においては、板厚の異なる3枚以上のパネルが重ねられる構造も多く、このような構造のワークに対して溶接品質を確保しながらスポット溶接を施すことは困難となっていた。すなわち、薄板のパネルは厚板のパネルに比べて変形し易いことから、一対の電極チップによってワークを単に加圧した場合には、薄板と厚板との間(以下、薄板側という)の接触面積が厚板と厚板との間(以下、厚板側という)の接触面積に比べて増大し、薄板側の抵抗が厚板側の抵抗に比べて低下していた。この結果、薄板側の発熱量が厚板側の発熱量に比べて低下し、ナゲットが厚板側に偏って生成されることから、良好な溶接品質を得ることが困難となっていた。また、同じ板厚であっても電気抵抗が異なるパネルを組み合わせた場合には、発熱量が相違することから同様にナゲットの偏りが発生し、良好な溶接品質を得ることが困難となっていた。
そこで、一対の電極チップによってワークを加圧した後に、溶接ガンを薄板側に移動させるスポット溶接方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。溶接ガンを薄板側に移動させることにより、厚板側が凹むようにワークを撓ませることができ、薄板側の加圧力を厚板側の加圧力よりも撓み反力分だけ小さくすることが可能となる。このように、薄板側の加圧力を低下させることにより、薄板側の接触面積を減少させて抵抗を増大させることができ、薄板側の発熱量を増大させることが可能となる。
特開2003−251469号公報
しかしながら、特許文献1のスポット溶接方法は、溶接ガンを移動させてワークを撓ませることにより、薄板側の加圧力を撓み反力分だけ小さくする方法である。すなわち、パネルを変形させて撓み反力を発生させる必要があるため、高剛性のパネル(例えば、高張力鋼鈑)を前提とした溶接方法であり、十分な撓み反力が得られない低剛性のパネルに適用することは困難であった。そこで、電極チップ以外の加圧部材によってワークを薄板側から加圧することにより、薄板側に配置される電極チップの加圧力を低下させる溶接方法が考えられる。この溶接方法において、薄板側の加圧力を精度良く低下させるためには、加圧部材によって電極チップの近傍を均一に加圧することが重要となっている。しかしながら、ワークや溶接ガンの形状によっては、ワーク表面に対して加圧部材を垂直に押し当てることが困難であり、薄板側の加圧力を精度良く制御することが困難となっていた。このように、電極チップの加圧力の制御精度が低下することは、溶接品質を低下させる要因であった。
本発明の目的は、複数枚のパネルからなるワークの溶接品質を向上させることにある。
本発明のスポット溶接装置は、複数枚のパネルからなるワークを溶接するスポット溶接装置であって、相互に対向する第1および第2電極チップを備え、前記第1電極チップによって前記ワークを一方面から加圧し、前記第2電極チップによって前記ワークを他方面から加圧する溶接ガン本体と、前記溶接ガン本体に取り付けられる基部と、前記基部に一端部が連結されるロッドと、前記ロッドの他端部に連結される加圧ピースとを備え加圧部材と、前記溶接ガン本体と前記基部との間に設けられ、前記加圧ピースを前記ワークの一方面または他方面に押し付けるアクチュエータと、を有し、前記アクチュエータによって前記加圧ピースを前記ワークの一方面または他方面に押し付け、前記ロッドの中心軸周りに前記加圧ピースを回動させることで前記基部に対して前記加圧ピースを変位させ、前記ワークの一方面または他方面に前記加圧ピースを追従させることを特徴とする。
本発明によれば、基部に変位自在に連結される加圧ピースを備えた加圧部材を設けるとともに、この加圧部材の加圧ピースをワークに押し付けるようにしたので、加圧ピースをワーク表面に追従させることが可能となる。これにより、第1および第2電極チップの加圧力を精度良く制御することができ、複数枚のパネルからなるワークの溶接品質を向上させることが可能となる。
本発明の一実施の形態であるスポット溶接装置としてのスポット溶接ガンを示す概略図である。 スポット溶接ガンの使用状態を示す説明図である。 (a)〜(d)は副加圧アームの一部を示す側面図、平面図、正面図および断面図である。 (a)〜(c)はスポット溶接の手順を示す説明図である。 電極チップおよび副加圧アームによるワークの加圧状態を示す説明図である。 (a)および(b)は加圧ピースによるワークの加圧過程を示す説明図である。 (a)〜(c)はスポット溶接の手順を示す説明図である。 (a)〜(d)は本発明の他の実施の形態であるスポット溶接ガン(スポット溶接装置)が備える副加圧アームの一部を示す側面図、平面図、正面図および断面図である。 (a)〜(c)は本発明の他の実施の形態であるスポット溶接ガン(スポット溶接装置)が備える副加圧アームの一部を示す側面図、平面図および正面図である。 (a)は図9(a)のC−C線に沿って副加圧アームの内部構造を示す断面図であり、(b)および(c)は副加圧アームの作動状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるスポット溶接装置としてのスポット溶接ガン10を示す概略図である。また、図2はスポット溶接ガン10の使用状態を示す説明図である。図1および図2に示すように、図示するスポット溶接ガン10は、所謂ストレート式のC型ガンである。スポット溶接ガン10は、溶接ロボット11のロボットアーム12に固定される溶接ガン本体13を備えている。この溶接ガン本体13には、略コ字状に形成される固定ガンアーム14が固定されている。固定ガンアーム14の先端にはシャンク15が固定されており、シャンク15の先端には第1電極チップ16が装着されている。また、溶接ガン本体13には、図示しないサーボモータが組み込まれたアクチュエータ17が固定されている。このアクチュエータ17は進退駆動されるロッド部材18を有しており、このロッド部材18には可動ガンアーム19が固定されている。可動ガンアーム19の先端にはシャンク20が固定されており、シャンク20の先端には第2電極チップ21が装着されている。これらガンアーム14,19の電極チップ16,21は、互いに対向するように同軸上に配置されている。アクチュエータ17のロッド部材18を伸ばすことにより、可動ガンアーム19は電極チップ16に近づく方向に駆動される。一方、アクチュエータ17のロッド部材18を引き込むことにより、可動ガンアーム19は電極チップ16から離れる方向に駆動される。
また、溶接ガン本体13には、図示しないサーボモータが組み込まれたアクチュエータ22が固定されている。このアクチュエータ22は進退駆動されるロッド部材23を有しており、このロッド部材23には副加圧アーム(加圧部材)24が固定されている。副加圧アーム24は、ロッド部材23に取り付けられる基部25と、この基部25にトーションバー(弾性部材,長尺部材)26を介して連結される加圧ピース27とを備えている。すなわち、副加圧アーム24の基部25は、アクチュエータ22を介して溶接ガン本体13に取り付けられている。ここで、図3(a)〜(d)は副加圧アーム24の一部を示す側面図、平面図、正面図および断面図である。なお、図3(b)には図3(a)の矢印A方向から副加圧アーム24を示す平面図が示され、図3(c)には図3(a)の矢印B方向から副加圧アーム24を示す正面図が示され、図3(d)には図3(a)のC−C線に沿って副加圧アーム24を示す断面図が示されている。図3(a)および(b)に示すように、加圧ピース27は、円弧状に切り欠かれたピース本体28を有している。ピース本体28の切り欠きの内径は、電極チップ16,21やシャンク15,20の外径よりも大きく形成されている。ピース本体28の上端には上方に突出する一対の加圧面28aが形成されており、ピース本体28の下端には下方に突出する一対の加圧面28bが形成されている。また、バネ鋼からなるトーションバー26は、副加圧アーム24の移動方向に沿って縦長となる断面形状を備えたトーションバーとなっている。なお、加圧ピース27とトーションバー26との間には図示しない絶縁部材が設けられており、加圧ピース27とトーションバー26とは電気的に絶縁された状態となっている。
図2に示すように、溶接ロボット11の近傍には、コンピュータ等が組み込まれた溶接制御盤30が設置されている。溶接ロボット11には、予め教示された打点位置情報がケーブル31を介して送信されており、溶接ロボット11は、スポット溶接ガン10を所定の打点位置に向けて移動させる。また、スポット溶接ガン10には、打点毎に設定された溶接条件情報(加圧時間、通電時間、保持時間、通電電流等)がケーブル32を介して送信されており、スポット溶接ガン10は、溶接条件に沿ってスポット溶接を実行する。スポット溶接時には、アクチュエータ17を駆動することにより、電極チップ16,21間にワークWが挟み込まれて加圧されるとともに、アクチュエータ22を駆動することにより、副加圧アーム24によってワークWが加圧された状態となる。
続いて、スポット溶接の手順について説明する。図4(a)〜(c)はスポット溶接の手順を示す説明図である。図4(a)に示すように、溶接対象であるワークWは、3枚のパネルP1〜P3によって構成されている。上方に配置されるパネルP3は、下方に配置されるパネルP1や中央に配置されるパネルP2よりも板厚が薄く形成されている。また、薄板となるパネルP3は、厚板となるパネルP1,P2よりも剛性が低くなっている。以下の説明においては、発明の理解を容易にするため、パネルP1を厚板P1、パネルP2を厚板P2、パネルP3を薄板P3と記載する。なお、厚板P1,P2は、同じ寸法の板厚であっても良く、異なる寸法の板厚であっても良い。
ワークWは図示しないクランプ装置によって治具上に固定されている。このワークWに対してスポット溶接を施すため、図4(a)に示すように、可動ガンアーム19は固定ガンアーム14から離れる方向に移動し、電極チップ16,21間に所定の隙間が設けられる。そして、電極チップ16,21間にワークWを配置するように、ロボットアーム12はスポット溶接ガン10を移動させる。このとき、電極チップ16が厚板P1の表面(ワークWの一方面)に対して接触するように、ロボットアーム12はスポット溶接ガン10を移動させる。また、加圧ピース27を備える副加圧アーム24は薄板P3側に配置されている。すなわち、図示する場合には、副加圧アーム24が、薄板P3に対向する電極チップ21側に配置されるように、アクチュエータ22が駆動されている。
続いて、図4(b)に示すように、可動ガンアーム19は固定ガンアーム14に近づく方向に移動し、電極チップ16,21間にワークWが挟み込まれる。すなわち、電極チップ16によってワークWが厚板P1側の一方面から加圧されるとともに、電極チップ21によってワークWが薄板P3側の他方面から加圧されることになる。これにより、ワークWの打点位置には、電極チップ16から主加圧力FLが加えられた状態となり、電極チップ21から主加圧力FUが加えられた状態となる。次いで、図4(c)に示すように、副加圧アーム24の加圧ピース27を薄板P3の表面(ワークWの他方面)に押し付けるように、アクチュエータ22は副加圧アーム24を下方に押し下げる。
このように、電極チップ16,21によってワークWの打点位置が主加圧力FU,FLで加圧されるとともに、副加圧アーム24によってワークWの打点位置の近傍が副加圧力Fαで加圧された状態となる。そして、この加圧状態のもとで、電極チップ16,21間には短時間に大電流が流され、パネルP1〜P3を接合するナゲットが形成される。このようなスポット溶接が完了すると、図4(a)に示すように、再び可動ガンアーム19および副加圧アーム24は上方に引き上げられ、続く打点位置に向けてロボットアーム12はスポット溶接ガン10を移動させる。
ここで、図5は電極チップ16,21および副加圧アーム24によるワークWの加圧状態を示す説明図である。図5に示すように、電極チップ21から薄板P3の打点位置には主加圧力FUが付与され、電極チップ16から厚板P1の打点位置には主加圧力FLが付与される。さらに、副加圧アーム24から薄板P3の打点位置の近傍には副加圧力Fαが付与される。このとき、電極チップ16から厚板P1に付与される主加圧力FLは、薄板P3に対して電極チップ21から付与される主加圧力FUと加圧ピース27から付与される副加圧力Fαとの総和となる(FL=FU+Fα)。すなわち、薄板P3に対して電極チップ21から付与される主加圧力FUは、厚板P1に対して電極チップ16から付与される主加圧力FLに比べて小さくなる。
ここで、主加圧力FUと主加圧力FLとが同じ大きさであったとすると、薄板P3は厚板P1,P2に比べて変形し易いことから、薄板P3と厚板P2との接合部αにおける接触面積が、厚板P1と厚板P2との接合部βにおける接触面積に比べて増大することになる。すなわち、薄板P3側の接合部αの抵抗が厚板P1側の接合部βの抵抗に比べて低下することから、接合部αの発熱量が接合部βの発熱量に比べて低下し、ナゲットが厚板P1側に偏って良好な溶接品質を得ることが困難であった。これに対し、本発明のスポット溶接ガン10を用いた場合には、主加圧力FUを主加圧力FLよりも引き下げることができるため、薄板P3側の接合部αの接触面積を減少させることが可能となる。これにより、薄板P3側の接合部αの抵抗を増加させるとともに、接合部αの発熱量を増加させることができるため、ナゲットが厚板P1側に偏ることなく良好な溶接品質を得ることが可能となる。また、副加圧アーム24の副加圧力Fαを調整することで、主加圧力FU,FLの加圧力差を調整することができるため、高精度に主加圧力FU,FLを制御することが可能となる。さらに、ワークWの撓み反力を用いて主加圧力FU,FLを調整する構成では無いため、パネルP1〜P3の剛性によって影響されることなく、主加圧力FU,FLを調整することが可能となっている。また、副加圧アーム24によって薄板P3が押さえられることから、薄板P3の湾曲変形を抑制することができ、この点からも、良好な溶接品質を得ることが可能となる。
しかも、副加圧力Fαを付与する加圧ピース27は、弾性変形するトーションバー26を介して基部25に変位自在に連結されている。これにより、ワーク表面に対して加圧ピース27を副加圧力Fαで押し付ける際には、図3(c)に矢印Dで示すように、ワーク表面からの反力に応じて加圧ピース27を移動つまり変位させることが可能となる。すなわち、副加圧力Fαに応じてトーションバー26がその中心軸Xを軸に捩られるため、図3(c)に矢印Dで示すように、加圧ピース27をトーションバー26の捩り方向に変位させることが可能となる。これにより、ワークWや溶接ガン本体13の形状によって加圧ピース27の加圧面28a,28bをワーク表面に対して平行に配置できない場合であっても、傾斜するワーク表面に対して加圧ピース27の加圧面28a,28bを追従させることが可能となる。ここで、図6(a)および(b)は加圧ピース27によるワークWの加圧過程を示す説明図である。まず、図6(a)に示すように、加圧ピース27の加圧方向に対してワークWが傾斜している状態であっても、図6(b)に示すように、加圧ピース27をワーク表面に対して副加圧力Fαで押し付けることにより、トーションバー26が捩れて加圧ピース27の加圧面28bがワーク表面に追従することになる。これにより、加圧ピース27の加圧面28bの片当たりを防止することができるため、一対の加圧面28bに副加圧力Fαを適切に分散させることができ、主加圧力FUを精度良く低下させることが可能となる。
前述の説明では、上方つまり電極チップ21側に薄板P3が配置されているが、下方つまり電極チップ16側に薄板P3が配置されていても良い。図7(a)〜(c)はスポット溶接の手順を示す説明図である。図7(a)に示すように、溶接対象であるワークWは、前述したワークWの上下を反転させたものである。このように、ワークWの下側に薄板P3が配置される場合には、加圧ピース27が薄板P3に対向する電極チップ16側に位置するように、アクチュエータ22は副加圧アーム24を移動させる。そして、電極チップ16,21間にワークWを配置するように、ロボットアーム12はスポット溶接ガン10を移動させる。続いて、図7(b)に示すように、可動ガンアーム19が固定ガンアーム14に近づく方向に移動し、電極チップ16,21間にワークWが挟み込まれる。すなわち、電極チップ16によってワークWが薄板P3側の一方面から加圧されるとともに、電極チップ21によってワークWが厚板P1側の他方面から加圧されることになる。これにより、ワークWの打点位置には、電極チップ16から主加圧力FLが加えられた状態となり、電極チップ21から主加圧力FUが加えられた状態となる。次いで、図7(c)に示すように、副加圧アーム24の加圧ピース27を薄板P3の表面(ワークWの一方面)に押し付けるように、アクチュエータ22は副加圧アーム24を上方に引き上げる。このように、ワークWの下側に薄板P3が配置される場合には、副加圧アーム24によってワーク表面を下方から押し上げることにより、主加圧力FLが主加圧力FUよりも引き下げられる。これにより、ナゲットを厚板P1側に偏らせることなく、良好な溶接品質を得ることが可能となる。なお、ロボットアーム12を回転させてスポット溶接ガン10の上下を反転させることにより、下側に薄板P3が配置されるワークWに対応させても良い。
また、前述の説明では、図3(a)〜(d)に示すように、基部25と加圧ピース27とを連結するトーションバーとして、副加圧アーム24の移動方向に沿って縦長となる断面形状を備えたトーションバー26を用いている。しかしながら、基部25と加圧ピース27とを連結するトーションバーとしては、図3に示す形状に限られることはない。ここで、図8(a)〜(d)は本発明の他の実施の形態であるスポット溶接ガン(スポット溶接装置)が備える副加圧アーム40の一部を示す側面図、平面図、正面図および断面図である。図8(b)には図8(a)の矢印A方向から副加圧アーム40を示す平面図が示され、図8(c)には図8(a)の矢印B方向から副加圧アーム40を示す正面図が示され、図8(d)には図8(a)のC−C線に沿って副加圧アーム40を示す断面図が示されている。なお、図8において図3に示す部材と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。図8(a)〜(d)に示すように、基部25と加圧ピース27とを連結するトーションバー(弾性部材,長尺部材)41は、副加圧アーム40の移動方向に直交する方向に沿って横長となる断面形状を備えたトーションバーとなっている。このように、トーションバー41の取付方向を変えた場合であっても、加圧ピース27は基部25に対して変位自在に連結されることになる。これにより、ワーク表面に対して加圧ピース27を副加圧力Fαで押し付ける際には、図8(c)に矢印Dで示すように、ワーク表面からの反力に応じて加圧ピース27を移動つまり変位させることが可能となる。すなわち、副加圧力Fαに応じてトーションバー41がその中心軸Xを軸に捩られるため、図8(c)に矢印Dで示すように、加圧ピース27をトーションバー41の捩り方向に変位させることが可能となる。これにより、前述した副加圧アーム24と同様に、ワークWや溶接ガン本体13の形状によって加圧ピース27の加圧面28a,28bをワーク表面に対して平行に配置できない場合であっても、傾斜するワーク表面に対して加圧ピース27の加圧面28a,28bを追従させることが可能となる。
また、前述の説明では、基部25と加圧ピース27とをトーションバー26,41によって連結しているが、これに限られることはなく、他の構造によって基部25に加圧ピース27を変位自在に連結しても良い。ここで、図9(a)〜(c)は本発明の他の実施の形態であるスポット溶接ガン(スポット溶接装置)が備える副加圧アーム(加圧部材)42の一部を示す側面図、平面図および正面図である。図9(b)には図9(a)の矢印A方向から副加圧アーム42を示す平面図が示され、図9(c)には図9(a)の矢印B方向から副加圧アーム42を示す正面図が示されている。また、図10(a)は図9(a)のC−C線に沿って副加圧アーム42の内部構造を示す断面図であり、図10(b)および(c)は副加圧アーム42の作動状態を示す説明図である。なお、図9および図10において図3に示す部材と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図9(a)〜(c)に示すように、副加圧アーム42は、アクチュエータ22に取り付けられる基部43と、この基部43に支持ロッド(長尺部材)44を介して連結される加圧ピース45とを備えている。図10(a)に示すように、支持ロッド44は、基部43に固定される大径ロッド部46と、加圧ピース45の貫通孔47に回動自在に嵌合する小径ロッド部48とを備えている。小径ロッド部48には一対の切り欠き溝49が形成されており、これらの切り欠き溝49に連通するネジ孔50が加圧ピース45に形成されている。また、加圧ピース45のネジ孔50には切り欠き溝49に達するように止めネジ51が挿入されており、止めネジ51の先端と切り欠き溝49との間には所定の隙間が設けられている。このような構造により、図10(b)および(c)に示すように、止めネジ51の先端が切り欠き溝49に突き当たるまで、基部43および支持ロッド44に対して加圧ピース45を回動させることが可能となる。これにより、図9(c)に矢印Dで示すように、支持ロッド44の中心軸Xを軸に所定範囲で加圧ピース45を回動つまり変位させることが可能となっている。すなわち、図3(c)に矢印Dで示すように、加圧ピース45を支持ロッド44の捩り方向に変位させることが可能となる。これにより、前述した副加圧アーム24,40と同様に、ワークWや溶接ガン本体13の形状によって加圧ピース45の加圧面28a,28bをワーク表面に対して平行に配置できない場合であっても、傾斜するワーク表面に対して加圧ピース45の加圧面28a,28bを追従させることが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図示するスポット溶接ガン10は、ストレート式C型ガンであるが、これに限られることはなく、固定ガンアーム14に向けて可動ガンアーム19を揺動させるカム溝式C型ガンに本発明を適用しても良い。また、一対のガンアームを揺動させるようにしたXアームガンに本発明を適用しても良く、一対のガンアームを平行移動させるようにした直動Xガンに本発明を適用しても良い。
また、前述の説明では、アクチュエータ22によって副加圧アーム24を駆動しているが、これに限られることはなく、溶接ガン本体13に対して副加圧アーム24を固定しても良い。この場合には、ロボットアーム12を駆動して溶接ガン本体13を移動させることにより、副加圧アーム24の加圧ピース27はワーク表面に押し付けられる。また、図示する場合には、基部25と加圧ピース27とを連結するトーションバーとして、縦長や横長の断面形状を備えるトーションバー26,41を用いているが、これに限られることはなく、例えば円形や矩形の断面形状を備えるトーションバーを採用しても良い。
また、前述の説明では、アクチュエータ17,22に電動のサーボモータを組み込んでいるが、これに限られることはなく、油圧や空気圧で駆動されるアクチュエータを用いても良い。また、前述の説明では、電極チップ16,21によってワークWを挟んだ後に、加圧ピース27をワーク表面に押し付けているが、これに限られることはなく、加圧ピース27をワーク表面に押し付けた後に、電極チップ16,21によってワークWを挟んでも良い。また、同じタイミングで、電極チップ16,21によってワークWを挟むとともに、加圧ピース27をワーク表面に押し付けても良い。
また、前述の説明では、3枚のパネルP1〜P3からなるワークWを溶接対象としているが、これに限られることはなく、4枚以上のパネルからなるワークを溶接対象としても良い。さらに、前述の説明では、板厚の異なるパネルP1〜P3からなるワークWを溶接対象としているが、これに限られることはなく、同じ板厚のパネルからなるワークを溶接対象としても良い。すなわち、同じ板厚であっても物性値としての電気抵抗が異なるパネルを組み合わせた場合には、発熱量が相違することから溶接品質を確保することが困難となるが、副加圧アーム24を用いて主加圧力FU,FLを相違させることにより、適切な溶接品質を得ることが可能となる。
10 スポット溶接ガン(スポット溶接装置)
13 溶接ガン本体
16 電極チップ(第1電極チップ)
21 電極チップ(第2電極チップ)
24 副加圧アーム(加圧部材)
25 基部
26 トーションバー(弾性部材,長尺部材)
27 加圧ピース
40 副加圧アーム(加圧部材)
41 トーションバー(弾性部材,長尺部材)
42 副加圧アーム(加圧部材)
43 基部
44 支持ロッド(長尺部材)
45 加圧ピース

Claims (1)

  1. 複数枚のパネルからなるワークを溶接するスポット溶接装置であって、
    相互に対向する第1および第2電極チップを備え、前記第1電極チップによって前記ワークを一方面から加圧し、前記第2電極チップによって前記ワークを他方面から加圧する溶接ガン本体と、
    前記溶接ガン本体に取り付けられる基部と、前記基部に一端部が連結されるロッドと、前記ロッドの他端部に連結される加圧ピースとを備え加圧部材と
    前記溶接ガン本体と前記基部との間に設けられ、前記加圧ピースを前記ワークの一方面または他方面に押し付けるアクチュエータと、
    を有し、
    前記アクチュエータによって前記加圧ピースを前記ワークの一方面または他方面に押し付け、前記ロッドの中心軸周りに前記加圧ピースを回動させることで前記基部に対して前記加圧ピースを変位させ、前記ワークの一方面または他方面に前記加圧ピースを追従させることを特徴とするスポット溶接装置。
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