JP2020049438A - 旋回渦流式分級装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気輸送途中でも分級でき、ガイドベーンへの粉体の付着を抑制し、分級精度を向上できる旋回渦流式分級装置を提供する。【解決手段】粉体を微粉と粗粉とに分級する旋回渦流式分級装置2であって、中心体10と、前記中心体の下部周縁部から中心部に向かって半径方向に対して所定の角度で延び、前記中心体の下部周縁部に円形配列される複数のガイドベーン12,14と、前記中心体及び前記複数のガイドベーンを覆うカバー16と、前記粉体が供給される供給口6と、前記中心体の側壁面及び前記カバーの内壁面により形成され、前記供給口に供給された前記粉体が前記ガイドベーンに向かって流れる粉体流路26と、前記カバーの内壁面に取り付けられ、上面が前記ガイドベーンの上部と同一水平面内または前記ガイドベーンの上部より上方に位置する整流部材18と、前記微粉を回収する微粉回収管8と、前記粗粉を回収する粗粉回収管20とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、粉体を微粉と粗粉とに分級する旋回渦流式分級装置に関するものである。
旋回空気流を用いて粉体に旋回運動を与えて微粉と粗粉とに遠心分離する旋回渦流式分級装置(例えば特許文献1〜3参照)について開示されている。特許文献1〜3記載の旋回渦流式分級装置においては、ガイドベーンの外側からガイドベーンに流入した空気が旋回渦流となって、複数のガイドベーンにより囲まれた分級領域に向かい、排気管に流入する。ここで、粉体供給口より供給されガイドベーンの外側へ到達した粉体は、ガイドベーンの外側からガイドベーンに導入された空気と共に分級領域に搬送され、遠心力により微粉と粗粉とに分級される。微粉は、排気管から回収される。
特開昭63−111980号公報 特開平1−207152号公報 特開2015−73938号公報
ところで、特許文献1及び2記載の旋回渦流式分級装置は、大気圧開放状態で使用する必要があり、例えば粉砕機による粉砕直後に分級するには、一旦、空気を含んだ粉体を回収し、空気と粉体を分離してから分級機に粉体を供給しなければならず、設備が大掛かりになる問題があった。また、特許文献3記載のようなインライン型旋回渦流式分級装置においては、ガイドベーンに粉体が付着し、流路を閉塞するなどの問題があった。流路が閉塞されると、旋回渦流式分級装置の連続運転が不可能となり、メンテナンス頻度が増加する。更に、ガイドベーンに粉体が付着することにより、粉体がガイドベーンに均一に導入されなくなり、分級精度が低下するなどの問題もあった。
本発明の目的は、空気輸送途中でも分級することができ、ガイドベーンへの粉体の付着を抑制し、分級精度を向上させることができる旋回渦流式分級装置を提供することである。
本発明の旋回渦流式分級装置は、粉体を微粉と粗粉とに分級する旋回渦流式分級装置であって、円錐状の側壁面を有する上体と円周状の側壁面を有する下体とを有する中心体と、前記中心体の下部周縁部から中心部に向かって半径方向に対して所定の角度で延び、前記中心体の下部周縁部に円形配列される複数のガイドベーンと、前記中心体及び前記複数のガイドベーンを覆うカバーと、前記中心体の上部及び前記カバーの上部により形成され、前記粉体が供給される供給口と、前記中心体の側壁面及び前記カバーの内壁面により形成され、前記供給口に供給された前記粉体が前記ガイドベーンに向かって流れる粉体流路と、前記カバーの内壁面に取り付けられ、上面が前記ガイドベーンの上部と同一水平面内または前記ガイドベーンの上部より上方に位置する整流部材と、前記微粉を回収する微粉回収管と、前記粗粉を回収する粗粉回収管とを備えることを特徴とする。
また、本発明の旋回渦流式分級装置は、前記微粉回収管の上端が前記複数のガイドベーンにより囲まれた分級領域の下部中央に位置し、前記微粉回収管の上端周縁部には、上方へ向けて延びる環状の第1飛込み防止部材が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の旋回渦流式分級装置は、前記微粉回収管及び前記粗粉回収管が前記微粉回収管を内管とし前記粗粉回収管を外管とする二重配管として構成され、前記粗粉回収管の上端は、前記複数のガイドベーンにより囲まれた分級領域の下部周縁に位置し、前記粗粉回収管の上端周縁部には、前記粗粉回収管の内部へ向けて延びる環状の第2飛込み防止部材が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の旋回渦流式分級装置は、前記中心体の上端から下端までの間の前記粉体流路の水平面内における断面積が略同一であることを特徴とする。
また、本発明の旋回渦流式分級装置は、前記上体の側壁面の水平方向に対する傾斜角度が前記供給口に供給される前記粉体の安息角以上90度未満であることを特徴とする。
また、本発明の旋回渦流式分級装置は、前記ガイドベーンが前記中心体の下部に配置される第1ガイドベーンと、前記第1ガイドベーンの下部に配置される第2ガイドベーンとを備え、前記第1ガイドベーンと前記第2ガイドベーンとの間に整流板を備えることを特徴とする。
また、本発明の旋回渦流式分級装置は、前記ガイドベーン間を上部と下部とに分割する整流板を備えることを特徴とする。
本発明によれば、空気輸送途中でも分級することができ、ガイドベーンへの粉体の付着を抑制し、分級精度を向上させることができる旋回渦流式分級装置を提供することである。
実施の形態に係る旋回渦流式分級装置の概略構成を示す端面図である。 実施の形態に係るガイドベーンの構成を説明するための図である。 実施の形態に係る整流部材近傍の粉体及び空気の流れについて説明するための図である。 実施の形態に係る分級システムの概略構成を示す模式図である。 他の整流部材の構成を示す図である。 他の整流部材の構成を示す図である。 比較例に係る整流部材の構成を示す図である。 実施例に係る粒子径及び部分分級効率の関係を示す図である。 実施例に係る粒子径及び部分分級効率の関係を示す図である。 実施例及び比較例に係る粒子径及び部分分級効率の関係を示す図である。 実施例及び比較例に係る粒子径及び部分分級効率の関係を示す図である。 実施例及び比較例に係る粒子径及び部分分級効率の関係を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る旋回渦流式分級装置について説明する。図1は、実施の形態に係る旋回渦流式分級装置の概略構成を示す端面図である。この実施の形態に係る旋回渦流式分級装置(以下、単に分級装置という。)2は、粉体4(図3参照)を微粉と粗粉とに分級する分級機であって、外部から空気等を取り入れず、空気輸送経路に供給口6と微粉回収管8とを接続するインライン型の分級装置である。分級装置2においては、空気輸送経路の下流から吸引排気することにより生じる圧力差、または空気輸送経路の上流から圧送することにより生じる圧力差で、粉体4が上流から空気輸送されて供給口6に供給され、微粉回収管8から下流へ空気輸送される。
分級装置2は、図1に示すように、中心体10、複数の第1ガイドベーン12、複数の第2ガイドベーン14、カバー16、整流部材18、微粉回収管8及び粗粉回収管20を備えている。中心体10は、円錐状の側壁面10cを有する上体10aと円周状の側壁面を有する下体10bからなる。上体10aの側壁面10cの水平方向(図1の紙面左右方向)に対する傾斜角度θは、供給口6に供給される粉体4の安息角以上90度未満、好ましくは70度未満である。傾斜角度θを粉体4の安息角以上90度(好ましくは70度)未満とすることにより、円錐状の側壁面10cとカバー16の内壁面との間に形成される粉体流路26を流れる粉体4が上体10aの側壁面10cに付着し、粉体流路26を閉塞することを防止することができる。
複数の第1ガイドベーン12は、中心体10(下体10b)の下部に配置され、複数の第2ガイドベーン14は、複数の第1ガイドベーン12の下部に配置される。第1ガイドベーン12と第2ガイドベーン14との間には、ドーナツ(中空円板)形状の整流板22が配置されている。
図2は、複数の第1ガイドベーン12の構成を説明するための図である。複数の第1ガイドベーン12は、図2に示すように、整流板22の周縁部から中心部に向かって、整流板22の半径方向に対して所定の角度で延び、整流板22上に円形配列されている。複数の第2ガイドベーン14は、整流板22の下部に配置され、整流板22の周縁部から中心部に向かって、整流板22の半径方向に対して所定の角度で延び、整流板22下に円形配列されている。即ち、複数の第1ガイドベーン12及び複数の第2ガイドベーン14は、中心体10の下部周縁部から中心部に向かって、中心体10の半径方向に対して所定の角度で延び、中心体10の下部周縁部に円形配列されている。整流板22は、ガイドベーン間(第1ガイドベーン12と第2ガイドベーン14との間)を上部と下部とに分割する。なお、第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14の所定の角度は、調整可能である。所定の角度とは、中心体の下部周縁部から中心部に向かって半径方向に対して、30度〜70度の範囲である。
カバー16は、中心体10、複数の第1ガイドベーン12及び複数の第2ガイドベーン14の外側を覆い、供給口6及び粉体流路26を形成する。供給口6は、中心体10(上体10a)の上部及びカバー16の上部により形成され、空気輸送経路の上流に接続されている。供給口6は、空気輸送経路の上流から輸送されてきた粉体4、例えば空気輸送経路の上流に位置する粉砕機34(図4参照)等により粉砕された粉体4を分級装置2に供給する。粉体流路26は、中心体10の側壁面とカバー16の内壁面との間に形成され、供給口6に供給された粉体4は、第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14に向かって粉体流路26を流れる。中心体10の上端から下端までの間の粉体流路26の水平面内(図1の紙面左右方向)における断面積は、同一である。即ち、粉体流路26の断面積が中心体10の上端から下端にかけて一定である。なお、同一(一定)には、公差等による誤差範囲を含むものとする。粉体流路26の断面積を略同一とすることにより、粉体流路26を流れる粉体4の断面積に対する量が略一定且つ粉体流路26内の風速が略一定となり、粉体4が上体10aの側壁面10cに付着し、粉体流路26を閉塞することを防止することができる。
整流部材18は、中心体10の半径方向に向けて延びる環状部材であって、整流部材18の上面18aが第1ガイドベーン12の上部と同一水平面内または第1ガイドベーン12の上部より上方(図1の紙面上方向)に位置するように、カバー16の内壁面に取り付けられている。図3は、整流部材18近傍の粉体及び空気の流れについて説明するための図である。粉体流路26を通過した粉体4及び空気28は、図3に示すように、第1ガイドベーン12または第2ガイドベーン14に導入される。具体的には、整流部材18の下部に回り込まずに第1ガイドベーン12に導入される粉体4及び空気28、整流部材18の下部に回り込まずに第2ガイドベーン14に導入される粉体4及び空気28、及び整流部材18の下部に回り込んだ後第1ガイドベーン12または第2ガイドベーン14に導入される粉体4及び空気28がある。即ち、整流部材18を設けることにより、整流部材18下部に渦流が発生し、粉体4を第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14に均一に導入することができる。また、粉体4が第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14に均一に流れることにより、第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14に粉体4が付着することを抑制することができる。
中心体10(下体10b)の底部10d、複数の第1ガイドベーン12、複数の第2ガイドベーン14及び粗粉回収管20の上端に囲まれた中央部には、分級領域24が形成されている。整流板22により、粉体4は水平に複数の第1ガイドベーン12及び複数の第2ガイドベーン14を通過し、分級領域24へ導入される。分級領域24は、複数の第1ガイドベーン12及び複数の第2ガイドベーン14を通過した粉体4を微粉と粗粉とに分級する。
微粉回収管8は、空気輸送経路の下流に接続されており、分級領域24内において分級された微粉を回収する。微粉回収管8に回収された微粉は、例えば空気輸送経路の下流に位置するサイクロン装置36(図4参照)等へ搬送される。微粉回収管8の上端は、分級領域24の下部中央に位置し、微粉回収管8の上端周縁部には、上方へ向けて短く延びる環状の第1飛込み防止部材9が形成されている。第1飛込み防止部材9は、分級領域24内において分級された粗粉が微粉回収管8に飛び込むことを防止する。
粗粉回収管20は、分級領域24内において分級された粗粉を回収する。粗粉回収管20に回収された粗粉は、例えば空気輸送経路の上流に位置する粉砕機34に戻される。微粉回収管8及び粗粉回収管20は、図1に示すように、微粉回収管8を内管とし粗粉回収管20を外管とする二重配管として構成されており、粗粉回収管20の上端は、分級領域24の下部周縁に位置し、粗粉回収管20の上端周縁部には、粗粉回収管20の内部へ向けて短く延びる環状の第2飛込み防止部材21が形成されている。第2飛込み防止部材21は、分級領域24内において分級された微粉が粗粉回収管20に飛び込むことを防止する。
分級装置2においては、第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14の所定角度、空気輸送経路の吸引力(圧送力)を変更することにより分級点を変更することができる。次に、分級装置2を用いた分級システムにより微粉を捕集する処理について説明する。図4は、分級装置2を用いた分級システムの一例であってその概略構成を示す模式図である。分級システム30は、フィーダー部32、粉砕機34、分級装置2、サイクロン装置36、フィルター38、オリフィス40及びブロアー42を備えている。
フィーダー部32より供給された粉体4は、粉砕機34により粉砕された後、輸送管44を介して分級装置2に搬送され、分級装置2において微粉と粗粉とに分級される。分級装置2の粗粉回収管20において回収された粗粉は、粉砕機34に戻され、粉砕機34により再び粉砕された後、輸送管44を介して分級装置2に搬送される。分級装置2の供給口6に供給された粉体4は、粉体流路26を流れた後、第1ガイドベーン12または第2ガイドベーン14を介して分級領域24内で微粉と粗粉とに分級される。分級装置2の微粉回収管8において回収された微粉は、輸送管46を介してサイクロン装置36に搬送される。サイクロン装置36内では、ブロアー42により輸送管48及びフィルター38等を介して空気が吸引されており、旋回流が発生している。ブロアー42とフィルター38との間には、オリフィス40が設けられている。オリフィス40は、ブロアー42による空気の流量を計測する。サイクロン装置36内に搬送された微粉は、旋回流によりサイクロン装置36内を旋回しながら下降し、分離された後、粉砕品として捕集される。旋回流により分離されなかった微粉は、サイクロン装置36から排出された後、輸送管48を介してフィルター38により捕集される。
この実施の形態に係る分級装置2によれば、整流部材18を備えているため、第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14に粉体が均一に導入される。また、第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14に粉体が付着することを抑制することができる。また、第1飛込み防止部材9を備えているため、粗粉が微粉回収管8に飛び込むことを抑制することができる。また、第2飛込み防止部材21を備えているため、微粉が粗粉回収管20に飛び込むことを抑制することができる。また、中心体10の上端から下端までの間の粉体流路26の水平面内における断面積が略同一であるため、粉体流路26を流れる粉体4の断面積に対する量が略一定且つ粉体流路26内の風速が略一定となり、粉体4の側壁面10cへの付着及び粉体流路26の閉塞を防止することができる。更に、側壁面10cの鉛直方向に対する傾斜角度θが粉体4の安息角以上90度(好ましくは70度)未満であるため、粉体4の側壁面10cへの付着及び粉体流路26の閉塞を防止することができる。
なお、上述の実施の形態に係る分級装置2においては、中空円板形状の整流部材18を備えているが、整流部材18に代えて図5に示すような整流部材50を備えてもよい。整流部材50は、図5に示すように、中心体10の半径方向に向けて延びる環状部材であって、その断面形状は、斜辺を第1,第2ガイドベーン12,14に向けた略直角三角形状である。整流部材50は、その上面50aが第1ガイドベーン12の上部と同一水平面内または第1ガイドベーン12の上部より上方(図5の紙面上方向)に位置するように、カバー16の内壁面に取り付けられている。整流部材50の下部に回り込まずに第1ガイドベーン12に導入される粉体4及び空気28、整流部材50の下部に回り込まずに第2ガイドベーン14に導入される粉体4及び空気28、及び整流部材50の下部に回り込んだ後第1ガイドベーン12または第2ガイドベーン14に導入される粉体4及び空気28があり、粉体4を第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14に均一に導入することができる。また、粉体4が第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14に均一に流れることにより、第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14に粉体4が付着することを抑制することができる。
また、整流部材18に代えて図6に示すような整流部材52を備えてもよい。整流部材52は、図6に示すように、中心体10の半径方向に向けて延びる環状部材であって、その断面形状は、斜辺52aを中心体10の側壁面に向けた略直角三角形状と半円形状の凹部52bを第1,第2ガイドベーン12,14に向けた形状とを有する形状である。整流部材52は、斜辺52aの下端が第1ガイドベーン12の上部と同一水平面内または第1ガイドベーン12の上部より上方(図6の紙面上方向)に位置するように、カバー16の内壁面に取り付けられている。凹部52bに回り込まずに第1ガイドベーン12に導入される粉体4及び空気28、凹部52bに回り込まずに第2ガイドベーン14に導入される粉体4及び空気28、及び凹部52bに回り込んだ後第1ガイドベーン12または第2ガイドベーン14に導入される粉体4及び空気28があり、粉体4が第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14に不均一に導入されることを抑制することができる。また、粉体4が第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14に均一に流れることにより、第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14に粉体4が付着することを抑制することができる。
また、上述の実施の形態に係る分級装置2においては、第1ガイドベーン12、第2ガイドベーン14及び整流板22を備えているが、これらに代えてガイドベーン及びガイドベーン間を上部と下部とに分割する整流板を備えてもよい。即ち、複数の第1ガイドベーン12及び複数の第2ガイドベーン14に代えて複数のガイドベーンを備え、整流板22に代えてガイドベーンと隣り合うガイドベーンとの間を上段と下段とに分割する整流板を備えるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態に係る分級装置2においては、空気の代わりに特定の気体で粉体を分級装置2へ供給してもよい。この場合、特定の気体とは、例えば窒素ガスや不活性ガスなどが挙げられる。
また、上述の実施の形態においては、外部から空気等を取り入れず、空気輸送経路に供給口6と微粉回収管8とを接続するインライン型の分級装置2を例に挙げて説明したが、外部から空気等を取り入れるインライン型でない分級装置においても本発明を適用することができる。
(実施例)
上述の実施の形態に係る分級装置2を用いて粉体(例えば小麦粉)を分級した。(1)整流部材18を備えない場合(比較例1とする)、(2)図7に示すような整流部材、即ち中心体10の側壁面に取り付けられた中空円板形状の整流部材を備えた場合(比較例2とする)、(3)上面が第1ガイドベーン12の上部より15mm下方に位置するようにカバー16の内壁面に取り付けられた整流部材18を備えた場合(比較例3とする)、(4)整流部材18を備えた場合(実施例1とする)、(5)整流部材50を備えた場合(実施例2とする)(6)上面が第1ガイドベーン12の上部より30mm上方に位置するようにカバー16の内壁面に取り付けられた整流部材18を備えた場合(実施例3とする)、のそれぞれにおいて、粉体を分級した。そして、粉体の分級精度及び粉体の装置への付着度合を調べた。
図8は、実施例1,2に係る部分分級効率を示すグラフである。図8においては、実施例1に係る部分分級効率を実線、実施例2に係る部分分級効率を破線で示す。図9は、実施例1,3に係る部分分級効率を示すグラフである。図9においては、実施例1に係る部分分級効率を実線、実施例3に係る部分分級効率を破線で示す。図10は実施例1及び比較例1に係る部分分級効率を示すグラフ、図11は実施例1及び比較例2に係る部分分級効率を示すグラフ、図12は実施例2及び比較例3に係る部分分級効率を示すグラフである。図10〜図12においては、実施例1,2に係る部分分級効率を実線、比較例1〜3に係る部分分級効率を破線で示す。図8および図9のグラフに示すように、実施例1〜3に係る部分分級効率曲線は立ち上がりが急峻となり、図10及び図11に示すグラフによれば、実施例1に係る部分分級効率曲線は比較例1,2に係る部分分級効率曲線より立ち上がりが急峻であった。また、図12に示すグラフによれば、実施例2に係る部分分級効率曲線は比較例3に係る部分分級効率曲線よりも立ち上がりが急峻であった。即ち、図8〜図12のグラフに示すように、実施例1〜3に係る部分分級効率曲線は、比較例1〜3に係る部分分級効率曲線よりも立ち上がりが急峻であり、実施例1〜3において分級精度が向上したという結果を得た。また、実施例1〜3において粉体の第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14への付着が無く、比較例1〜3において粉体の第1ガイドベーン12及び第2ガイドベーン14への付着があったという結果を得た。
2…旋回渦流式分級装置、4…粉体、6…供給口、8…微粉回収管、9…第1飛込み防止部材、10…中心体、10a…上体、10b…下体、12…第1ガイドベーン、14…第2ガイドベーン、16…カバー、18,50,52…整流部材、20…粗粉回収管、21…第2飛込み防止部材、22…整流板、24…分級領域、26…粉体流路、28…空気、30…分級システム、32…フィーダー部、34…粉砕機、36…サイクロン装置、38…フィルター、40…オリフィス、42…ブロアー、44,46,48…輸送管。

Claims (7)

  1. 粉体を微粉と粗粉とに分級する旋回渦流式分級装置であって、
    円錐状の側壁面を有する上体と円周状の側壁面を有する下体とを有する中心体と、
    前記中心体の下部周縁部から中心部に向かって半径方向に対して所定の角度で延び、前記中心体の下部周縁部に円形配列される複数のガイドベーンと、
    前記中心体及び前記複数のガイドベーンを覆うカバーと、
    前記中心体の上部及び前記カバーの上部により形成され、前記粉体が供給される供給口と、
    前記中心体の側壁面及び前記カバーの内壁面により形成され、前記供給口に供給された前記粉体が前記ガイドベーンに向かって流れる粉体流路と、
    前記カバーの内壁面に取り付けられ、上面が前記ガイドベーンの上部と同一水平面内または前記ガイドベーンの上部より上方に位置する整流部材と、
    前記微粉を回収する微粉回収管と、
    前記粗粉を回収する粗粉回収管と、
    を備えることを特徴とする旋回渦流式分級装置。
  2. 前記微粉回収管の上端は、前記複数のガイドベーンにより囲まれた分級領域の下部中央に位置し、
    前記微粉回収管の上端周縁部には、上方へ向けて延びる環状の第1飛込み防止部材が形成されていることを特徴とする請求項1記載の旋回渦流式分級装置。
  3. 前記微粉回収管及び前記粗粉回収管は、前記微粉回収管を内管とし前記粗粉回収管を外管とする二重配管として構成され、
    前記粗粉回収管の上端は、前記複数のガイドベーンにより囲まれた分級領域の下部周縁に位置し、
    前記粗粉回収管の上端周縁部には、前記粗粉回収管の内部へ向けて延びる環状の第2飛込み防止部材が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の旋回渦流式分級装置。
  4. 前記中心体の上端から下端までの間の前記粉体流路の水平面内における断面積は、略同一であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の旋回渦流式分級装置。
  5. 前記上体の側壁面の水平方向に対する傾斜角度は、前記供給口に供給される前記粉体の安息角以上90度未満であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の旋回渦流式分級装置。
  6. 前記ガイドベーンは、前記中心体の下部に配置される第1ガイドベーンと、前記第1ガイドベーンの下部に配置される第2ガイドベーンとを備え、
    前記第1ガイドベーンと前記第2ガイドベーンとの間に整流板を備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の旋回渦流式分級装置。
  7. 前記ガイドベーン間を上部と下部とに分割する整流板を備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の旋回渦流式分級装置。
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