JP4383615B2 - サイクロン式分級装置 - Google Patents
サイクロン式分級装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4383615B2 JP4383615B2 JP36734199A JP36734199A JP4383615B2 JP 4383615 B2 JP4383615 B2 JP 4383615B2 JP 36734199 A JP36734199 A JP 36734199A JP 36734199 A JP36734199 A JP 36734199A JP 4383615 B2 JP4383615 B2 JP 4383615B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- coarse powder
- guide
- cyclone
- air flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cyclones (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、所定の粒径範囲で分布する粉体を粗粉と微粉に分級するサイクロン式の分級装置に関し、詳しくは、分級精度を低下させることなく広い粒径範囲に渡って分級点を可変できる特徴をもったサイクロン式の分級装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景と従来技術】
粉体の分級は、セラミック工業等の発展や、技術の高度化に伴って、分級性能の向上や、分級時のコンタミ防止、大量処理等々の要求が高まってきている。
【0003】
例えば、火力発電所においては微粉炭燃料を使用する割合が増加していることに伴い、石炭を燃焼した場合にフライアッシュが多量に副生するためその有効利用が検討され、その一つとしてセメント製品の強度、流動性、気密性等を向上させる目的で上記フライアッシュの混入が考えられ実際にも利用されてきている。そして混入するフライアッシュは、その粒子径が小さくかつ粒度分布幅が小さいほどセメント製品の機能をより優れたものとできて高付加価値のものとなるので、この面から分級装置はその分級性能の一層の向上が望まれる。
【0004】
また上記問題とは別に、一つの装置で異なる分離径の粉体分級を行うことができれば、製造条件や品質の変更等に対処できるので好ましい。
【0005】
ところで、乾式分級装置としては、従来から回転羽根式とサイクロン式の分級装置が知られており、前者の回転羽根式装置は、回転羽根の回転数(回転速度)の変化で分離径(通常50%分離径をいい、以下も同様とする)を変更できる利点があるが、粒子による回転羽根の摩耗という問題がある他、機械的な回転部分があるために構造が複雑で高価な装置となり易く、また保守・点検の負担も必ずしも小さくないという問題がある。
【0006】
一方、サイクロン式の分級装置は、概ね直立円筒形のサイクロン塔本体の上部に、乾燥状態の分散粉体を含んだ空気流を内壁面に沿って水平方向に気流を吹込んでサイクロン塔本体内に渦流を形成させ、この渦流に含まれている粉体のうちの嵩比重の大きな粗粉は、該渦流に乗って次第に沈降するのでこれを塔本体下部に設けた粗粉回収手段で回収し、他方、比較的小さくて嵩比重の小さい微粉は、塔本体の渦流の中心部に上方からの弱い吸気を作用させて吸気回収するようにした構成のものであり、装置の大型化が比較的容易であり、回転部分がないので摩耗の問題が少なく、保守・点検が比較的容易であるという利点がある(特開平1−75074号公報参照)。
【0007】
図6は、このサイクロン式の分級装置を含む分級設備の一例の構成概要を示し、図7はサイクロン塔下部とガイドブロックの関係を拡大したものであり、これらの図において1は粉体フィーダーであり、被分級対象の粉体を貯留し、フィーダースクリュー101によって連続的に下部の凝集状態の粉体を一次粒子の状態に分散させる粉体分散器2にこの粉体を供給する。
【0008】
粉体分散器2を通った粉体は、粉体搬送管3を通って空気取り入れ口4からの空気と共にサイクロン塔5の気流導入部6に吹込まれる。サイクロン塔本体5は直立円筒状をなしていて、その上部の直筒部501と、水平断面径が漸減する下部の漏斗状部502とから成っていて、下端の粗粉排出口5021は粗粉貯留槽8に開口している。またサイクロン塔5の天井部からは、微粉取り出しのための微粉取出し管7が塔本体内部の一定高さの位置まで垂下されていて、ブロアー10からの負圧が与えられている。なお702は微粉回収のために微粉搬送管701に設けられたフィルターであり、9は粗粉排出口5021に対向して設けられた円錐形状のガイドブロックである。
【0009】
このような構成のサイクロ式分級装置により、渦流に乗って粗粉が沈降し、他方、微粉は微粉取出し管7からの弱い負圧により上部から取り出すことができる。
【0010】
上記のように、サイクロン式の分級装置は微小粒子の粉体の分級を簡易にかつ安価に行なえるものであるが、しかし反面において、分離径(分級点)の可変が容易な上記の回転羽根式の分級装置に比べて、通常はサイクロン塔の構造等によって分離径(分級点)が固定的に決まってしまい、一つの装置で異なる分級点で粉体を分級することは難かしく、製造条件や品質の変更等に対応した分級点の変更が必要な設備への適用には適していないという問題があった。
【0011】
そこで、上記利点のあるサイクロン式分級装置について、その分離径(分級点)の変更を有効に実現するための提案が従来からされている。
【0012】
例えば、特開平4−349949号公報では、サイクロン塔上部の粉体導入口にスライド壁(案内板)を設けて粉体含有の気流導入口の断面積を変更可能とし、これにより気流の吹込み速度を変えることで粉体に生ずる遠心効果を変化させ、分離径(分級点)の変更を図る提案がされている。この方法によれば、気流導入口の断面積を小さくし、気流吹込み速度を大きくすることで分離径を小さくすることができる。しかしこの方法は、気流導入口の断面積を小さくすると圧損を招くことになるため、あまり大きく断面積を縮小する調整は難しい。
【0013】
また、特開平6−238197号公報では、図6のサイクロン塔下端の粗粉排出口に対向させて設けた円錐形状のガイドブロック9の上下位置を調整可能として、粗粉排出口とガイドブロックの間の円環状の隙間を拡縮調節できるようにし、これによって分離径(分級点)の変更を図る提案がされている。一般的には、上記の隙間を小さくすると円環状の粗粉排出口の有効流路面積が小さくなって粗大粒子しか排出されなくなるため分離径は大きくなるので分離径の変更が実現できる。しかし上記の隙間をあまり小さくするとガイドブロック上で粉体の閉塞を招く虞れがあり、調整には限界がある。
【0014】
また、分離径(分級点)の変更幅を拡大する目的で上記の各構成等と組み合わせて、粗粉排出口の気流に対してブローダウン,ブローアップの作用を与える方法も提案されている。
【0015】
しかし、上記の各提案の方法によってサイクロン式分級装置の分離径変更を行うと、分級性能(分級精度)が低下する傾向がある。図8は分離径を変更するためにブローアップエアを粗粉貯留槽に吹込んだ際の気流の流れを示し、ブローアップにより気流が乱れて粗粉が微粉側に混入する傾向が大きくなる。
【0016】
これに対処する方法としては、サイクロン塔下部の逆円錐形胴筒部をその一部が重複した上下二段の構成に設けるなど、要するにサイクロン塔断面径が漸減する漏斗状部の中間位置で径を拡大させることにより渦流速度を減速させて微粉中に粗粉が混入することを防ぐ提案もされている(特開昭8−266938号公報参照)。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したように種々提案されているサイクロン式分級装置の分離径の変更を好適に実現するための新たな提案をするものであり、具体的には、分級精度の低下を抑制しながら、分離径の変更を広い範囲で行えるようにしたサイクロン式分級装置の提供を目的としてなされたものである。
【0018】
また本発明の別の目的は、サイクロン式分級装置における分級点の変更のための構成を、比較的簡単な構造により実現し、構造が簡単で、保守点検の負担も少ないというサイクロン式分級装置の特徴を十分に生かすことができる分級装置を提供することにある。
【0019】
また本発明の更に別の目的は、上述のように種々提供されているサイクロン式の分級装置における分離径の変更のための他の手段,方法と組み合わせて用いることができ、これによって一層の分離径の変更幅の拡大、分級精度の向上あるいは装置性能の向上を実現できる分級装置を提供するところにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的の達成のために本発明者等は、サイクロン式の分級装置であって、工業的により向上した分級特性を有する本発明のサイクロン式の分級装置を完成した。
【0021】
すなわち、本願請求項1の発明よりなるサイクロン式の分級装置の特徴は、縦筒状をなし下部は断面径が下方に向かって漸減するサイクロン塔の本体を形成する胴筒と、胴筒の上部に設けられて被分級対象の粉体を含む気流を胴筒内に周方向に導入させる気流導入口と、胴筒の中心部に弱い負圧を作用させて微粉を含む気流を上方に抜き出す微粉排出口と、胴筒の下端に形成され、胴筒の下部に至った粗粉を含む気流を下方に排出させる円形開口型の粗粉排出口と、胴筒の下端に接続され、粗粉排出口から落下排出される粉体を受け入れる粉体回収容器と、粉体回収容器内で、粗粉排出口の下方に配置され、上下方向において粗粉排出口と対向する円錐形案内面を有する内側ガイドと、粉体回収容器内に配置され、粗粉排出口の開口縁から下方に向かって延びるカバーと、粉体回収容器内に気流を導入し、粉体回収容器内から胴筒内に向かうブローアップ気流を発生させるためのブローアップ手段と、
を備え、上記カバーは、上記内側ガイドの円錐形案内面に対向し、該内側ガイドの円錐形母線方向に平行して沿設する外側ガイドを有し、内側ガイドの円錐形案内面と外側ガイドとの間に円環状の粗粉排出路が形成されているという構成をなすところにある。
【0022】
本発明において上記構成を採用したのは次の理由による。すなわち、粉体が所定の分離径(50%分離径)で粗粉側と微粉側に分ける際の分級精度は、例えば粗粉が微粉側に混入し、あるいは粗粉が微粉側に混入する割合の大小で判断され、一般的には分級精度指数(κ)で示される。そして基本装置では分離径が固定的であるサイクロン式分級装置において、遠心効果を変化させて分離径を変更させるようにすると、渦流等の気流に乱れが生じ易く、これが分離径を変更させた際の分級性能の低下にむすびつくと考えられる。そこで本発明者は、この問題の解決のためには、粗粉排出口近傍を流れる気流を整流化することが、サイクロン塔内における気流の乱れの影響をできるだけ小さくすることに有効と考え、サイクロン塔下部から粗粉回収容器に流れる気流の整流化に適した上記発明の構成を採用して試験を繰り返したところ、以下の実施例で示すように分離径(分級点)の変更を広い範囲に渡って行っても分級精度の低下を抑制できることを確認したのである。
【0023】
このような粗粉排出口近傍の気流を整流化するために上記円環状の粗粉排出路を形成するカバーは、上記内側ガイドの外周斜面に実質的に対向する範囲において平行な内周斜面としての外側ガイドを有するように設けられるが、外側ガイドの沿設長は、内側ガイドに対して幾何学的に厳密に対向する範囲に一致して設けられることに限定されるものではなく、本発明の目的を達成することができるものであれば内側ガイドより長くても短くてもよいが、一般的には内・外ガイドで形成される流路長は、5mm以上、好ましくは20mm以上とすることがよい。流路長の上限は特に限定されないが、50mm以上に長くしても効果の向上は認められない。外側ガイドの構造は、内周斜面を有するものであればよく、厚い板材の下端を斜めにカットした形状のもの、あるいは薄い板材を円錐形に形成したものなどを適宜採用でき、また外側ガイド,内側ガイドを構成する材料の材質は、金属,プラスチック等適宜のものを用いることができるが、粉体の付着性が低いもの、帯電性の小さいものなどが好ましく用いられる。
【0024】
本発明によれば、サイクロン塔下部から外側ガイド,内側ガイドで形成された整流化ゾーンを流れる気流が整流化され、粗粉が円滑に落下排出されるので、粗粉排出口近傍を流れる気流の乱れが抑制され、サイクロン塔上部から負圧によって取り出される微粉への粗粉の混入が防止されて上記分級性能の向上に好ましい影響を与える。例えば、セメント製品に混入するフライアッシュの高精度分級を可能とし、粒子径幅が狭く、粒子径も小さい付加価値の高い微粉を得るのに有効である。
【0025】
なお上記構成において、サイクロン塔をなす胴筒は、上部に、粉体を含む気流の導入口、及び弱い負圧を胴筒中心付近に作用させて微粉を取り出す微粉排出口を有し、下部には、上部の直筒部から下端の粗粉排出口に至る範囲で水平断面径が漸減する構造を有するものが好ましく採用されるが、分級精度を向上させる他の手段を併せて採用してもよい。例えば、サイクロン塔の径漸減部の中間において径を拡大し、その下方で下端の粗粉排出口に至るまで再び径が漸減する下部を有する構造のもの(特開平8−266938号公報参照)で示されている標準,A,B,Xの構造のもの(同公報図4参照)を必要に応じて適宜選択して採用することができる。
【0026】
上記発明は、気流吹込み速度の調節や、気流排出風量の調節等によって分級点を変更する適宜の手段と組合わせて優れた効果を奏する。例えば、サイクロン塔に粉体を導入する気流導入口に弧状スライド壁を設けて、その進出で気流の吹込先端断面積を調節して吹込まれる空気流の流速を変化させることで分離径(分級点)を変更する構成(特開平4−349949号公報参照)等と組合わせて用いることができる。
【0027】
これらによって分離径を変更する場合にも、整流化ゾーンを備えていない装置に比べて分級精度が向上し、分級点を変更しても高精度分級が実現される。
ブローアップは一般的には粗粉排出口近傍の気流を乱す要因となるので分級性能のためには必ずしも良い効果を与えるものではないが、上記した外側ガイド,内側ガイドで整流化ゾーンを形成する本発明の構成と組み合わせることによれば、分級精度の低下を抑制しながら、ブローアップ作用により広い範囲に渡る分離径(分級点)の変更、特に50%分離径を大きくする方向で分離径の変更範囲を拡大することができる。
なお、この発明で言うブローアップ手段は、例えば粉体回収容器に若干の気流を導入するためのブローアップ気流導入口を設けて、バルブで気流の流量を調節するものを例示的に挙げることができる。
【0028】
請求項2の発明は、上記発明カバーは、粗粉排出口から下方に延びる縦筒状の直筒部と、この直筒部下端から下方に向かって径が漸増する円錐形内面を有する外側ガイドとから構成されていることを特徴とする。
【0029】
この発明によれば、粗粉排出口から下方に延びる縦筒状の直筒部を通った後に外側ガイド,内側ガイドの整流ゾーンに気流が流れるので粗粉を含む気流の転向が緩やかになり、気流の乱れはより一層抑制されて粗粉が微粉側に混入する虞れは更に低減され、微粉側の粒子径の分布幅を狭くでき、分級精度を向上するのに有効である。
【0030】
請求項3の発明は、上記カバーの内面屈曲部位、例えば直筒部から外側ガイドに連続する屈曲部位、あるいは外側ガイドの下端部位のいずれか一方、好ましくは双方を弧状に面取りしたことを特徴とする。
【0031】
この発明によれば、カバーのエッジ部や屈曲部など、直線的に面が屈曲する際に生じ易い気流の乱れが抑制され、粗粉を含む気流の整流化がより良好に得られて分級精度の向上に有効である。
【0032】
請求項4の発明は、上記粉体回収容器は、円筒状に形成されており、ブローアップ手段は、上記カバーに対して、粉体回収容器の径方向外側に位置する導入口から、粉体回収容器の周方向にブローアップ気流を導入することを特徴とする。
【0035】
請求項5の発明は、上記内側ガイドを、上下方向に位置調整可能に設けて、前記粗粉排出路の流路幅を変更調整できるようにしたことを特徴とする。
【0036】
この発明によれば、粗粉排出口に続く整流化ゾーンの気流整流化の効果(分級精度の低下の抑制)を得つつ、例えば、流路幅を小さくする方向に調整することで有効流路断面積を小さくし、サイクロン塔内の平均気流上昇速度を増大させて50%分離径を大きくすることができ、反対に流路幅を大きくすることで分離径を小さくすることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0038】
実施形態1
図4のサイクロン式分級装置を含む分級設備の構成概要が示される本例は、上記図6で説明した従来の分級設備に比べて、サイクロン塔5下端の円形粗粉排出口と、これに対向する図6のガイドブロック9に相当する構成部分とが異なるが、他の構成は実質的に図6の例と同じである。なお、図1は本例のサイクロン塔を拡大して示した図、図2は内側ガイドと外側ガイドにより形成された整流ゾーンとしての粗粉排出路を拡大して示した図、図3は本例の装置においてブローアップを行った時の気流の流れの状態を示した図である。
【0039】
これらの図において1は粉体フィーダーであり、分級対象の粉体を貯留し、フィーダースクリュー101によって連続的に下部の粉体分散器2にこの粉体を供給する。この粉体分散器2は凝集状態の粉体を一次粒子の状態に分散させるためのものであり適宜既知のものが使用できる。
【0040】
粉体分散器2を通った粉体は、粉体搬送管3を通って空気取り入れ口4からの空気と共にサイクロン塔5の気流導入部6に吹込まれる。サイクロン塔5をなす胴筒は縦筒状をなしていて、上部の直筒部501と、水平断面径が漸減する下部の漏斗状部502とから成っているが、より具体的な構造は図1に示され、胴筒は、フランジを介して接合された上下3段の構造をなしていて、最上部の第一段5011は、上端閉塞で下端開放の縦筒状形状をなし、サイクロン塔5内の中心に向かう微粉取出し管7がその天板の中央を貫通して垂下されていて、該管7の下端が微粉取出口701として開口されている。また、分級対象の粉体を含む気流の導入部6はこの第一段5011に設けられていて、図1(b)に示すように水平方向から筒内面に沿うように接線方向から同気流が吹込まれるようになっている。601は気流吹込み口である。
【0041】
第二段5012は上下開放の縦筒状をなしていて、吹込まれた気流が渦状に旋回して粉体に遠心効果を作用させ、粗粉は渦流にのせて下方に移行させ、微粉は微粉取出し管を通して塔内中心部に作用させたブロアー10からの弱い負圧により上方に抜出す部分を構成する。なお702は微粉回収のために微粉搬送管701に設けられたフィルターである。
【0042】
第三段502は水平断面径が下方に向かって漸減する漏斗状部をなしていて、下端の粗粉排出口5021は粗粉貯留槽8に開口している。5022は粗粉貯留槽8の蓋をなしかつサイクロン塔5の下端が接合されるプレートである。
【0043】
9は粗粉排出口5021に対向して粗粉貯留槽8内に設けられた円錐形状の内側ガイド(図6のガイドブロックに相当する)であり、粗粉排出流路13を円環状に形成させる。
【0044】
11は粗粉排出口5021から内側ガイド9の円錐形の斜面に対向する範囲に渡って粗粉の排出気流を整流するように設けられたカバーであり、同内側ガイド9とカバー11とによってこの部分に整流化ゾーンを形成するが、詳細は図2,図3により説明する。12は粗粉貯留槽8に接続されたブローアップ用気流吹込み管であり、図1(c)に示すように水平方向から筒内面に沿うように接線方向から同気流が吹込まれるようになっている。1201はブローアップ気流吹込み口である。ブローアップ気流吹込み管12は、サイクロン塔5の気流の旋回方向と同じ方向にブローアップ気流を吹込むように接続されている。
【0045】
本例の特徴を図1〜図3により更に説明すると、サイクロン塔5を形成している胴筒は、その第三段502の下端において粗粉排出口5021が粗粉貯留槽8に開口し(図4参照)、その下方に円錐形状の内側ガイド9が対向されていると共に、粗粉排出口5021縁から垂直下方に直筒状のカバー11が垂下されている。
【0046】
そして本例においては、上記垂下されたカバー11は厚肉のものが用いられていると共に、その下端部分の内周縁を円錐台形状に切り落とした形状に設けて外側ガイド1101とし、その内周斜面1102を内側ガイド9の円錐形斜面901に対向させることで通路幅tの円環状の粗粉排出流路13を形成し、この流路が整流化ゾーンを構成するようにしている。
【0047】
以上の構成により、粗粉を含んだ気流がサイクロン塔5から粗粉排出口5021を通って粗粉貯留槽8に排出される際に、この気流は整流作用をもった通路幅tの粗粉排出流路13を通るので、気流が円滑に流れて乱れが抑制される。したがって、サイクロン塔5内における気流の乱れで粗粉が微粉側に混入する虞れが低減され、したがって、内側ガイド9の上下位置を調節するなどの方法により分離径(分級点)を変更した際の分級精度の低下が抑制されて、広い範囲に渡って分級精度の低下の傾向を抑制しながら分離径の変更を行うことができる。
【0048】
図3は、上記例において、ブローアップ用気流吹込み管12から気流を吹込んで上記粗粉排出流路13を通してブローアップを行った際の気流の流れを示しているが、この場合にも整流化作用により、従来の図8に示したような構成におけるエッジ効果等による気流の乱れが抑制されて、分級精度の低下の傾向を抑制しながら分離径の変更を広い範囲に渡って行うことができる。
【0049】
実施形態2
図5に示した本例は、本発明の他の実施形態を示したものであり、(a)図は上記実施形態1のカバー11における直筒部内面から斜面1102に移行する部分を弧状に面取り(図中にRで示した)し、また外側ガイド1101の斜面1102の下端部を弧状に面取りした構成のものを示している。
【0050】
このような屈曲部を弧状に面取りすることで、気流がエッジ効果で乱れるという問題が抑制されるので、より好ましい整流化効果が奏される。
【0051】
また(b)図は、上記カバー11に代えて、直筒部1111の下部に、内側ガイド9の円錐形斜面901に沿って径が漸増する外側ガイド1112を有するようにした、薄肉の材料を彎曲させてなるカバー1110を用いた例を示したものであり、また本例においても、上記(a)図のものと同様に屈曲部を弧状に面取りしている。
【0052】
本例の構成の整流化作用を有するように設けた分級装置によって、上記実施形態1と同等ないしそれ以上の優れた分級精度の改善を図ることができ、分級精度の低下の傾向を抑制しながら分離径の変更を広い範囲に渡って行うことができる。
【0053】
【実施例】
本発明の構成よりなるサイクロン式分級装置の分級精度を確認するために以下の試験を行なった。
【0054】
使用した装置は図4の構成のものであり、粉体フィーダ1で供給した原料粉体は、分散機2(日清エンジニアリング(株)社製:ディスパーションノズル)で分散させ、ブロアー10で吸引している空気と共にサイクロン塔5に導入した。粉体のうち、分級点より微粉側の成分は微粉取出し管7を経てフィルター702で回収し、一方粗粉側の成分は、粗粉貯留槽8で回収した。
【0055】
使用したサイクロン塔の構造は次の通りである。
サイクロン塔の直筒部の直径: 76mmφ
サイクロン塔の直筒部の長さ: 150.5mm
サイクロン塔の漏斗状部下端の直径: 40mmφ
サイクロン塔の漏斗状部の長さ: 71.5mm
カバーの直径: 56mmφ
カバーの長さ: 30mm
斜面の長さ: 10mm
内側ガイドの底面直径: 36mmφ
内側ガイドの頂点角度: 60度
粗粉貯留槽の直径: 101mmφ
粗粉貯留槽の長さ: 215mm
(分級テスト1)
原料粉体として、中位径10.6μmのフライアッシュを2g/minの供給速度で投入した。そして入口速度が20m/sになるようにブロアーの風量を調節し、その風量の10%のブローアップエアーを導入した。カバー下端と内側ガイドの底面の距離hを、h=6mm、20mmに設定してそれぞれ分級を行った。なお、比較のために、図4のカバーを設けない図6のサイクロン式分級装置を用いて分級を行った。これらの結果を下記表1に示した。なお下記表中におけるκは、上述した分級精度指数(κ=DP25/DP75)をいい、この数値が小さいほど分級精度が悪いことを示す
【0056】
【表1】
この表1の結果から分かるように、カバーを設けた本例の装置による分級テストの結果は、hを20mmから6mmに変更した場合もκ=0.60の値を示しているが、カバーを設けていない従来の装置では、hを20mmから6mmに変更することでκは0.60から0.46と大きく低下し、本発明によれば分級精度の大きな低下を招かずに、分離径を広い範囲に渡って変更できることが確認された。
(分級テスト2)
分級テスト1と同じ装置を用いて、カバー下端と内側ガイドの底面の距離hを20mmに設定し、ブローアップ風量を0〜40%で導入する他は分級テスト1と同じ条件で中位径8μmのシリカの分級をそれぞれ行った。また比較のために、カバーを設けない図6の装置を用いて同じ条件で試験を行った。
【0057】
その結果を下記表2に示した。
【0058】
【表2】
この結果から分かるように、カバーなし図6の装置に比べて、本例の装置の場合には分級精度の著しい低下を招くことなく、2〜20μmの範囲で分離径(分級点)の変更を行うことができた。
【0059】
【効果】
以上述べたように、本発明によれば、サイクロン式分級装置において分級精度の低下を抑制しながら分級点の変更を行うことができ、分級点の変更が難しいとされているサイクロン式分級装置の問題点が改善されて、その有用性が増大するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態1のサイクロン式分級装置のサイクロン塔及び粗粉貯留槽の構成概要を示した図であり、(a)は装置全体の正面図、(b)は粉体を含む気流導入部の平断面図、(c)はブローアップ気流の吹込み部の平断面図である。
【図2】図2は、同装置の粗粉排出口近傍の構成を示した図。
【図3】図3は、同装置においてブローアップを行った場合の気流の流れを説明するための図。
【図4】図4は、本発明の実施形態1のサイクロン式分級装置を備えた分級設備の構成概要を示した図。
【図5】図5(a),(b)は、本発明の他の実施形態の粗粉排出口近傍の構成を示した図。
【図6】図6は、従来のサイクロン式分級装置を備えた分級設備の構成概要を示した図。
【図7】図7は、同装置の粗粉排出口近傍の構成を示した図。
【図8】図8は、同従来装置においてブローアップを行った場合の気流の流れを説明するための図。
【符号の説明】
1:粉体フィーダー
2:粉体分散器
3:粉体搬送管
5:サイクロン塔
501:直筒部
502:漏斗状部
5021:粗粉排出口
6:粉体導入部
7:微粉取出し管
8:粗粉貯留槽
9:内側ガイド
901:斜面
10:ブロアー
11:カバー
1101:外側ガイド
1102:斜面
12:ブローアップエア吹込み管
13:粗粉排出流路。
Claims (5)
- 縦筒状をなし下部は断面径が下方に向かって漸減するサイクロン塔の本体を形成する胴筒と、
前記胴筒の上部に設けられて被分級対象の粉体を含む気流を該胴筒内に周方向に導入させる気流導入口と、
前記胴筒の中心部に弱い負圧を作用させて微粉を含む気流を上方に抜き出す微粉排出口と、
前記胴筒の下端に形成され、前記胴筒の下部に至った粗粉を含む気流を下方に排出させる円形開口型の粗粉排出口と、
前記胴筒の下端に接続され、前記粗粉排出口から落下排出される粉体を受け入れる粉体回収容器と、
前記粉体回収容器内で、前記粗粉排出口の下方に配置され、上下方向において前記粗粉排出口と対向する円錐形案内面を有する内側ガイドと、
前記粉体回収容器内に配置され、前記粗粉排出口の開口縁から下方に向かって延びるカバーと、
前記粉体回収容器内に気流を導入し、前記粉体回収容器内から前記胴筒内に向かうブローアップ気流を発生させるためのブローアップ手段と、を備え、
前記カバーは、前記内側ガイドの円錐形案内面に対向し、該内側ガイドの円錐形母線方向に平行して沿設する外側ガイドを有し、前記内側ガイドの円錐形案内面と前記外側ガイドとの間に円環状の粗粉排出路が形成されていることを特徴とするサイクロン式分級装置。 - 前記カバーは、前記粗粉排出口から下方に延びる縦筒状の直筒部と、この直筒部下端から下方に向かって径が漸増する円錐形内面を有する前記外側ガイドとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のサイクロン式分級装置。
- 前記カバーは、前記直筒部から前記外側ガイドに連続する屈曲部位及び/又は前記外側ガイドの下端部位が、弧状に面取りされていることを特徴とする請求項2に記載のサイクロン式分級装置。
- 前記粉体回収容器は、円筒状に形成されており、
前記ブローアップ手段は、前記カバーに対して、前記粉体回収容器の径方向外側に位置する導入口から、前記粉体回収容器の周方向に沿って前記ブローアップ気流を導入することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のサイクロン式分級装置。 - 前記内側ガイドを、上下方向に位置調整可能に設けて、前記粗粉排出路の流路幅を変更調整できるようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のサイクロン式分級装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36734199A JP4383615B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | サイクロン式分級装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36734199A JP4383615B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | サイクロン式分級装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001179134A JP2001179134A (ja) | 2001-07-03 |
JP4383615B2 true JP4383615B2 (ja) | 2009-12-16 |
Family
ID=18489074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36734199A Expired - Fee Related JP4383615B2 (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | サイクロン式分級装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4383615B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016019953A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 兼松エンジニアリング株式会社 | サイクロン式集塵装置 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10251925A1 (de) | 2001-11-13 | 2003-07-03 | Alstom Switzerland Ltd | Vorrrichtung zur Staub- und Schmutzabscheidung in strömenden Medien |
JP4565224B2 (ja) * | 2004-01-20 | 2010-10-20 | 太平工業株式会社 | サイクロン分級装置 |
JP5039074B2 (ja) * | 2009-02-27 | 2012-10-03 | 株式会社カワタ | サイクロン装置 |
KR200453174Y1 (ko) | 2009-03-31 | 2011-04-15 | 크라텍주식회사 | 사이클론의 유량 조절장치 |
CN103433157A (zh) * | 2013-09-06 | 2013-12-11 | 彭维明 | 一种用于100mw~1500mw燃煤电厂锅炉仓储式制粉系统的细粉分离器 |
JP6558383B2 (ja) * | 2017-02-10 | 2019-08-14 | 三菱マテリアル株式会社 | 石炭灰の改質方法およびコンクリート混和材用のフライアッシュの製造方法 |
JP6935781B2 (ja) * | 2018-03-30 | 2021-09-15 | 三菱マテリアル株式会社 | コンクリート構造物補修材およびそれを用いたモルタル |
-
1999
- 1999-12-24 JP JP36734199A patent/JP4383615B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016019953A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 兼松エンジニアリング株式会社 | サイクロン式集塵装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001179134A (ja) | 2001-07-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5180257A (en) | Straightening instrument and cyclone | |
US4743363A (en) | Classifying cyclone | |
JP2742669B2 (ja) | 分級点可変型サイクロン装置 | |
JP4383615B2 (ja) | サイクロン式分級装置 | |
EP0468426A2 (en) | Classifier for powdery material | |
JP6124356B2 (ja) | サイクロン式集塵装置 | |
JP4422972B2 (ja) | サイクロン装置 | |
CN214077294U (zh) | 一种气相粉体分级设备 | |
JP2722126B2 (ja) | サイクロン | |
JP4097619B2 (ja) | サイクロン式分級装置 | |
JPH0389975A (ja) | 粒度による粒子分離装置および方法 | |
JP2000237636A (ja) | 粉体捕集用サイクロン装置及びトナーの製造装置 | |
JP7137378B2 (ja) | 気流分級装置 | |
JPH06238197A (ja) | サイクロン装置 | |
JPH1034022A (ja) | 粉粒体捕集用サイクロン装置及びトナーの製造装置 | |
JP5474465B2 (ja) | 分級装置 | |
CN217093962U (zh) | 一种旋风分离器 | |
JPS6256791B2 (ja) | ||
JPH0335993B2 (ja) | ||
JPH0222060Y2 (ja) | ||
CN208695301U (zh) | 一种卧式涡流分级机中的分级加强装置 | |
JPH0574681U (ja) | 多段分級機 | |
CN218742564U (zh) | 旋风分级收集器 | |
CN211394522U (zh) | 一种高炉煤气重力除尘器 | |
JP3731077B2 (ja) | 気流式分級装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050324 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050324 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090421 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090618 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090716 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20090716 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20090716 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090915 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090924 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4383615 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |