JP2020045084A - スライドドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドドア及びワイヤハーネスとしての本来の機能を損なうことなく、ワイヤハーネスの車体内側への露出を防ぐことが可能なスライドドア構造を提供すること。【解決手段】スライドドア構造は、車体1に対して閉位置と開位置との間で移動可能に設けられるスライドドア2と、車体1とスライドドア2との間に配索されるワイヤハーネス11と、を備える。ワイヤハーネス11は、車体1に一端が支持されるとともにスライドドア2に他端が支持され、スライドドア2の移動に伴って変形可能である。スライドドア2は、ワイヤハーネス11の車体内側に位置する開閉可能なカバー31を有する。カバー31は、スライドドア2が閉位置にあるときにワイヤハーネス11の車体内側を覆うように閉じ、スライドドア2が閉位置と開位置との間を移動するときにワイヤハーネス11の変形を許容するように開く。【選択図】図4

Description

本発明は、車体に対して閉位置と開位置との間で移動可能に設けられるスライドドアと、車体とスライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスと、を備えたスライドドア構造、に関する。
従来から、車体とスライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスとして、柔軟性を有するコルゲートチューブ等の屈曲可能な外装部材によって外周を保護したワイヤハーネスが知られている(例えば、特許文献1,2を参照。)。
特開2010−017025号公報 特開2013−162716号公報
ところで、スライドドアが車体への出入口を閉じる閉位置にあるとき、ワイヤハーネスの配索経路によっては、ワイヤハーネスを覆うコルゲートチューブが車体内側に露出する場合がある。この場合、車両の乗員からワイヤハーネスが視認されることでスライドドアの美観が損なわれる可能性がある。また、乗員や積載物などがワイヤハーネスを覆うコルゲートチューブに接触することにより、ワイヤハーネス自体の機能に影響は無くとも、コルゲートチューブが傷付く可能性がある。しかし、ワイヤハーネスの露出を防ぐべくワイヤハーネスをスライドドアの内装板(いわゆるトリム)の車体外側に配索すると、スライドドアの移動に伴うワイヤハーネスの変形が制限され、スライドドア及びワイヤハーネスの本来の機能が損なわれる可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スライドドア及びワイヤハーネスとしての本来の機能を損なうことなくワイヤハーネスの車体内側への露出を防ぐことが可能なスライドドア構造、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るスライドドア構造は、下記[1]〜[7]を特徴としている。
[1]
車体に対して閉位置と開位置との間で移動可能に設けられるスライドドアと、前記車体と前記スライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスと、を備えたスライドドア構造であって、
前記ワイヤハーネスは、
前記車体に一端が支持されるとともに前記スライドドアに他端が支持され、前記スライドドアの移動に伴って変形可能であり、
前記スライドドアは、
前記ワイヤハーネスよりも車体内側に位置する開閉可能なカバーであって、当該スライドドアが前記閉位置にあるときに前記ワイヤハーネスの車体内側を覆うように閉じ、当該スライドドアが前記閉位置と前記開位置との間を移動するときに前記ワイヤハーネスの変形を許容するように開く、ように構成されたカバーを有する、
スライドドア構造であること。
[2]
上記[1]に記載のスライドドア構造において、
前記カバーは、
前記スライドドアの移動方向に延びるように配置される板状体と、前記スライドドアの移動方向に沿った前記板状体の縁部を中心に前記板状体が回転可能であるように前記板状体を支持するヒンジ部と、を有し、
前記スライドドアが前記閉位置から前記開位置へ移動するとき、前記スライドドアの移動に伴って前記スライドドアから離れるように前記スライドドアに対して車体内側に変形する前記ワイヤハーネスが前記カバーを車体内側に押すことで、前記カバーが閉状態から車体内側且つ上方に回動して開状態へと移行し、
前記スライドドアが前記開位置から前記閉位置へ移動するとき、前記スライドドアの移動に伴って前記ワイヤハーネスが前記スライドドアに近づくように前記スライドドアに対して車体外側に変形することで、前記カバーが前記開状態から自重により車体外側且つ下方に回動して閉状態へと移行する、
スライドドア構造であること。
[3]
上記[2]に記載のスライドドア構造において、
前記板状体は、
前記スライドドアの移動方向に交差する断面において前記ワイヤハーネスに向けて凸となる湾曲形状を有している、
スライドドア構造であること。
[4]
上記[1]に記載のスライドドア構造において、
前記カバーは、
前記スライドドアの移動方向に延びるように配置される板状体と、前記スライドドアの移動方向に沿った前記板状体の縁部を中心に前記板状体が回転可能であるように前記板状体を支持するヒンジ部と、を有し、
前記スライドドアは、
前記カバーを閉状態から開状態へ向いた回動方向へ常時付勢する付勢手段と、前記カバーを前記開状態から前記閉状態へと駆動するための駆動部材と、を有し、
前記スライドドアが前記開位置から前記閉位置へ移動するとき、前記スライドドアの移動に伴って前記スライドドアに近づくように前記スライドドアに対して車体外側に変形する前記ワイヤハーネスが前記駆動部材を車体外側に押すことで、前記カバーが前記開状態から前記付勢手段の付勢力に対抗しながら車体外側且つ下方に回動して前記閉状態へと移行し、
前記スライドドアが前記閉位置から前記開位置へ移動するとき、前記スライドドアの移動に伴って前記ワイヤハーネスが前記スライドドアから離れるように前記スライドドアに対して車体内側に変形することで、前記カバーが前記閉状態から前記付勢手段の付勢力により車体内側且つ上方に回動して前記開状態へと移行する、
スライドドア構造であること。
[5]
上記[4]に記載のスライドドア構造において、
前記駆動部材は、前記板状体と一体で回動するように構成された、
スライドドア構造であること。
[6]
上記[4]又は上記[5]記載のスライドドア構造において、
前記駆動部材は、前記スライドドアの移動方向において、前記一端と前記他端との間に延在する前記ワイヤハーネスにおける延在方向中央位置より前記一端寄りの所定箇所が当接可能な領域のみに設けられている、
スライドドア構造であること。
[7]
上記[2]乃至上記[6]の何れか一項に記載のスライドドア構造において、
前記カバーは、
前記スライドドアに設けられる内装板の車体内側面よりも車体外側に設けられる、
スライドドア構造であること。
上記[1]の構成のスライドドア構造によれば、スライドドアが閉位置にあるとき、カバーによってワイヤハーネスの車室内側が覆われる。よって、ワイヤハーネスの露出が防がれる。一方、スライドドアが閉位置と開位置との間を移動するとき、ワイヤハーネスの変形を妨げることがないようにカバーが開く。よって、ワイヤハーネスの変形の自由度が損なわれることがない。したがって、本構成のスライドドア構造によれば、スライドドア及びワイヤハーネスとしての本来の機能を損なうことなく、ワイヤハーネスの車体内側への露出を防ぐことが可能である。
上記[2]の構成のスライドドア構造によれば、スライドドアが閉位置から開位置へ移動するとき、スライドドアから離れるように変形するワイヤハーネスがカバーを車体内側に押すことで、カバーが閉状態から開状態へと移行し、スライドドアが開位置から閉位置へ移動するとき、ワイヤハーネスがスライドドアに近づくように変形することで、カバーが開状態から自重により閉状態へと移行することによって、カバーの所望の動作を実現することができる。
上記[3]の構成のスライドドア構造によれば、カバーが、ワイヤハーネスに向けて凸となる断面形状を有する。このため、ワイヤハーネスの変形に伴うカバーの開閉がより容易となる。
上記[4]の構成のスライドドア構造によれば、スライドドアが開位置から閉位置へ移動するとき、スライドドアに近づくように変形するワイヤハーネスが駆動部材を車体外側に押すことで、カバーが開状態から閉状態へと移行し、スライドドアが閉位置から開位置へ移動するとき、ワイヤハーネスがスライドドアから離れるように変形することで、カバーが閉状態から付勢手段の付勢力により開状態へと移行することによって、カバーの所望の動作を実現することができる。
上記[5]の構成のスライドドア構造によれば、駆動部材が板状体と一体で回動するように構成されるので、駆動部材が板状体とは別体で設けられる場合と比べて、スライドドア構造をより簡素化できる。
上記[6]の構成のスライドドア構造によれば、駆動部材が、スライドドアの移動方向(即ち、車体前後方向)において、ワイヤハーネスにおける延在方向中央位置より一端寄り(即ち、車体後側)の所定箇所が当接可能な領域のみに設けられる。ここで、スライドドアが閉位置から開位置へ向かって移動する際、ワイヤハーネスにおける延在方向中央位置より一端寄り(即ち、車体後側)の部分が、ワイヤハーネスにおける延在方向中央位置より他端寄り(即ち、車体前側)の部分より先に、スライドドアから離れるように変形する。従って、本構成によれば、スライドドアが閉位置から開位置へ向かって移動を開始した後の早い段階で、カバーを閉状態から開状態へと移行させることができる。
上記[7]の構成のスライドドア構造によれば、スライドドアの内装板の車体内側面よりも車体外側にカバーが配置される。これにより、スライドドアが閉位置にあるとき、カバー自体が更に乗員から視認され難くなるとともに、積載物などがカバーに更に接触し難くなる。よって、ワイヤハーネスの車体内側への露出を更に適正に防ぐことが可能である。
本発明によれば、スライドドア及びワイヤハーネスとしての本来の機能を損なうことなく、ワイヤハーネスの車体内側への露出を防ぐことが可能なスライドドア構造を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態に係るスライドドア構造を示す図であって、図1(a)はスライドドアが閉位置にあるときの概略平面図、図1(b)はスライドドアが半開状態のときの概略平面図、図1(c)はスライドドアが開位置にあるときの概略平面図である。 図2は、ワイヤハーネスの保護チューブの車体側の端部が接続された車体側給電具の水平方向の断面図である。 図3は、ワイヤハーネスの保護チューブのスライドドア側の端部が接続されたドア側給電具の水平方向の断面図である。 図4は、スライドドアに設けられたカバーの周囲を示す図であって、図4(a)はスライドドアが閉位置にあるときの斜視図であり、図4(b)はスライドドアが開位置にあるときの斜視図である。 図5は、図1(a)のA−A断面の概略図である。 図6は、図1(b)のB−B断面の概略図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係るスライドドア構造を示す図であって、図7(a)〜図7(c)は、それぞれ、図1(a)〜図1(c)に対応する図である。 図8は、図7(a)のA−A断面の概略図である。 図9は、図7(b)のB−B断面の概略図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の各実施形態に係るスライドドア構造について説明する。
<第1実施形態の全体構成>
図1(a)〜図1(c)に示すように、本発明の第1実施形態に係るスライドドア構造は、自動車等の車両の車体1に対して閉位置と開位置との間でスライド可能なスライドドア2と、車体1とスライドドア2との間に配索されるワイヤハーネス11と、を備える。スライドドア2は、車体1に対してスライドされることで、車体1に設けられた昇降口3を開閉する。昇降口3は、車内の前後に配置された座席4の間における車体1の側部に設けられている。
図1(a)に示すように、スライドドア2が閉位置に配置されて昇降口3が閉じられた閉状態からスライドドア2が開方向(即ち、図1(a)中の矢印X方向)へスライドされると、図1(b)に示すように、昇降口3が開く。その後、図1(c)に示すように、スライドドア2が開位置に配置されて昇降口3が開かれた開状態とされると、昇降口3の全体が開放される。即ち、図1(b)は、スライドドア2が閉位置と開位置との間の中間位置にある状態(即ち、半開状態)における、スライドドア2及びワイヤハーネス11等の位置関係を表している。逆に、図1(c)に示すように、スライドドア2が開位置から閉方向B(図1(c)中の矢印Y方向)へスライドされると、図1(b)に示すように、昇降口3が閉じる。その後、図1(a)に示すように、スライドドア2が閉位置に達すると、昇降口3が閉鎖される。
このように、スライドドア2は、開位置と閉位置との間を往復するように移動可能に構成されている。スライドドア2には、このような移動に伴って開閉可能なカバー31が設けられている。カバー31は、スライドドア2が閉位置にあるときにワイヤハーネス11の車体内側を覆うように閉じ、スライドドア2が開位置と閉位置との間を移動する際にワイヤハーネス11の変形を妨げないように開くようになっている。カバー31の構成及び動作については、より詳細に後述する。
車体1の昇降口3には、スカッフプレート5が設けられている。スカッフプレート5は本例では、車体1の昇降口3に形成された窪み3aに設けられている。ワイヤハーネス11は、本例では、スカッフプレート5の上側に配置されている。但し、ワイヤハーネス11の配索経路は車体1の形状などに応じて適宜設計されればよく、例えば、ワイヤハーネス11がスカッフプレート5から車体外側に離れた位置に配置されてもよい。
ワイヤハーネス11は、スライドドア2に設けられた種々の電装品および補機などへの電力供給や、車体1とスライドドア2との間での各種信号の送受信のために設けられる。ワイヤハーネス11は、複数本の電線束(図示略)を有している。電線束は、保護チューブ(外装部材)12に挿通されている。保護チューブ12としては、例えば、コルゲートチューブやケーブルベア(登録商標)が使用され得る。
車体1には車体側給電具14が設けられ、スライドドア2にはドア側給電具16が設けられている。ワイヤハーネス11の保護チューブ12は、その一端が車体側給電具14に接続され、その他端がドア側給電具16に接続されている。
図2は、ワイヤハーネス11の保護チューブ12の車体側の端部が接続された車体側給電具14の水平方向の断面図である。図3は、ワイヤハーネス11の保護チューブ12のスライドドア側の端部が接続されたドア側給電具16の水平方向の断面図である。
図2に示すように、車体側給電具14は、車体1に固定されたアウタ部材21と、アウタ部材21に水平方向に回動自在(首振り可能)に支持され且つワイヤハーネス11の保護チューブ12の端部を支持したインナ部材22と、を含んでいる。アウタ部材21及びインナ部材22により、車体側給電具14は、インナ部材22の軸22aを中心に保護チューブ12を水平方向に回動自在(首振り可能)に支持するようになっている。アウタ部材21は、回動規制壁21a,21bを有している。インナ部材22は、回動規制壁21a,21bに当接することにより、回動範囲が規制される。
図3に示すように、ドア側給電具16は、スライドドア2のインナパネルに固定されたアウタ部材25と、アウタ部材25に水平方向に回動自在(首振り可能)に支持され且つワイヤハーネス11の保護チューブ12の端部を支持したインナ部材26と、を含む。アウタ部材25とインナ部材26により、ドア側給電具16は、インナ部材26の軸26aを中心に保護チューブ12を水平方向に回動自在(首振り可能)に支持するようになっている。アウタ部材25は、回動規制壁25aを有している。インナ部材26は、回動規制壁25aに当接することにより、回動範囲が規制される。更に、本例では、ドア側給電具16は、インナ部材26をスライドドア2の開方向(即ち、図1(a)中の矢印X方向)且つドア側に向けて付勢するばね部材27を備えている。
スライドドア2が開閉されると、ワイヤハーネス11の保護チューブ12の動きに合わせ、保護チューブ12の端部が接続されているインナ部材22,26が回動する。これにより、スライドドア2の開閉時におけるワイヤハーネス11の端部での過剰な屈曲が抑えられる。
<第1実施形態におけるカバーの構成及び動作>
次いで、図4〜図6を参照しながら、スライドドア2に設けられたカバー31の構成及び動作について説明する。
図4〜図6に示すように、スライドドア2のドアインナパネル8(図5及び図6参照)の車体内側に、スライドドア2の内装板6(いわゆるトリム)が設けられている。内装板6の下端縁近傍には、車体外側に窪み且つ車体前後方向に延びるように設けられた凹部7が設けられている。カバー31は、この凹部7の溝内に配置されることで、スライドドア2が閉位置にあるときに内装板6の車体内側面よりも車体外側に位置するようになっている。
図5及び図6に示すように、樹脂製のカバー31は、車体前後方向に延びる内装板6の凹部7内にて車体前後方向に延びるように配置された板状体32と、板状体32の上端縁部を中心に回動可能に板状体32を凹部7の上方内壁に対して支持するヒンジ部33と、を有する。板状体32は、車体幅方向に沿う断面において、ワイヤハーネス11に向けて凸となる(即ち、車両外側に膨らんだ)湾曲形状を有している。カバー31(板状体32)の下端面(ヒンジ部33と反対側の端面)における車体後側端部及び車体前側端部にはそれぞれ、テーパ面31a及びテーパ面31bが形成されている(図1(b)及び図4参照)。
図4(a)及び図5に示すように、スライドドア2が閉位置にあるときには、カバー31(即ち、板状体32)は、ワイヤハーネス11の車体内側に位置し、自重により閉状態に維持される(図1(a)も参照)。これにより、ワイヤハーネス11の車体内側がカバー31により覆われることで、ワイヤハーネス11の露出が防がれる。
更に、カバー31の閉状態では、カバー31は、上述したように、内装板6の車体内側面よりも車体外側に設けられている。この結果、カバー31自体が乗員から視認され難くなるとともに、積載物などがカバー31に接触し難くなる。
図4(a)及び図5に示す状態から、スライドドア2が開位置に向けて移動すると、図4(b)に示すように、スライドドア2の移動に伴ってワイヤハーネス11がスライドドア2から離れる向き(車体内側)に変形する。この変形により、ワイヤハーネス11がカバー31を車体内側に押す(図1(b)も参照)。この押圧力により、カバー31は、図6に示すように、ワイヤハーネス11の変形を許容するように車体内側かつ上方に回動して開状態となる。その際、カバー31の開方向への回動途中の段階では、ワイヤハーネス11がカバー31のテーパ面31a上を滑りながら移動することで、テーパ面31aが設けられていない場合と比べて、カバー31の開方向への回動動作がスムーズになされ得る。
スライドドア2が開位置に到達した段階では、図1(c)に示すように、ワイヤハーネス11がスライドドア2に近づく向き(車体外側)に変形して、ワイヤハーネス11がスライドドア2の内装板6の凹部7の内部に移動しているので、上述した押圧力がなくなり、カバー31は、自重により車体外側かつ下方に回動して閉状態となっている。カバー31の閉方向への回動途中の段階では、ワイヤハーネス11がカバー31のテーパ面31b上を滑りながら移動することで、テーパ面31bが設けられていない場合と比べて、カバー31の閉方向への回動動作がスムーズになされ得る。なお、ワイヤハーネス11が図1(b)に示すように湾曲しているため、図6に示す断面図にはワイヤハーネス11の断面が2箇所に図示されている。
逆に、スライドドア2が開位置(即ち、カバー31が閉状態)から閉位置に向けて移動すると、先ず、スライドドア2の移動に伴ってワイヤハーネス11がスライドドア2から離れる向き(車体内側)に変形してカバー31が開状態となる。その後、スライドドア2の移動に伴ってワイヤハーネス11がスライドドア2に近づく向き(車体外側)に変形して、ワイヤハーネス11がスライドドア2の内装板6の凹部7の内部に移動することで、カバー31は、自重により回動して閉状態に戻る。
このように、カバー31は、スライドドア2が閉位置にあるときには、ワイヤハーネス11の車体内側を覆うように閉じており、スライドドア2が閉位置と開位置との間を移動するときにワイヤハーネス11の変形を許容するように開く。本例では、カバー31がワイヤハーネス11に向けて凸となる(換言すると、車両外側に膨らんだ)断面形状を有している。そのため、カバー31がワイヤハーネス11から離れる向きに凸となる(換言すると、車両内側に膨らんだ)断面形状を有する場合やカバー31が平らな形状を有する場合と比べ、カバー31とワイヤハーネス11とが滑らかに摺動する。よって、カバー31の開閉がより容易となる。
以上、本発明の第1実施形態に係るスライドドア構造によれば、スライドドア2が閉位置にあるとき、カバー31によってワイヤハーネス11の車室内側が覆われる。よって、ワイヤハーネス11の露出が防がれる。一方、スライドドア2が閉位置と開位置との間を移動するとき、ワイヤハーネス11の変形を妨げることがないようにカバー31が開く。よって、ワイヤハーネス11の変形の自由度が損なわれることがない。したがって、本構成のスライドドア構造によれば、スライドドア2及びワイヤハーネス11としての本来の機能を損なうことなく、ワイヤハーネス11の車体内側への露出を防ぐことが可能である。
更に、第1実施形態に係るスライドドア構造によれば、スライドドア2が閉位置から開位置へ移動するとき、スライドドア2から離れるように変形するワイヤハーネス11がカバー31を車体内側に押すことで、カバー31が閉状態から開状態へと移行し、スライドドア2が開位置から閉位置へ移動するとき、ワイヤハーネス11がスライドドア2に近づくように変形することで、カバー31が開状態から自重により閉状態へと移行することによって、カバー31の所望の動作を実現することができる。
更に、第1実施形態に係るスライドドア構造によれば、カバー31が、ワイヤハーネス11に向けて凸となる断面形状を有する。このため、ワイヤハーネス11の変形に伴うカバー31の開閉がより容易となる。
更に、第1実施形態に係るスライドドア構造によれば、スライドドア2の内装板6の車体内側面よりも車体外側にカバー31が配置される。これにより、スライドドア2が閉位置にあるとき、カバー31自体が乗員から視認され難くなるとともに、積載物などがカバー31に接触し難くなる。よって、ワイヤハーネス11の車体内側への露出をより適正に防ぐことが可能である。
<第2実施形態の全体構成>
次に、図7〜図9を参照しながら、本発明の第2実施形態に係るスライドドア構造について説明する。第2実施形態は、スプリング41(図8及び図9参照)と、駆動部材42(図7〜図9参照)と、を更に備える点、カバー31が、ワイヤハーネス11から離れる側に向けて凸となる(車両内側に膨らんだ)断面形状を有している点、及び、カバー31にテーパ面31a、31bが設けられていない点においてのみ、上記第1実施形態と異なる。以下、スプリング41及び駆動部材42について説明する。
スプリング41は、カバー31及び内装板6の双方に係合するように設けられ、カバー31を閉状態から開状態へ向いた回動方向へ常時付勢する機能を有している。スプリング41の構成としては、カバー31を閉状態から開状態へ向いた回動方向へ常時付勢する機能を有する限りにおいて、どのような構成が採用されてもよい。
駆動部材42は、カバー31を開状態から閉状態へと駆動するためにワイヤハーネス11により車体外側に押圧される部材である。駆動部材42は、図7〜図9(特に、図8及び図9)に示すように、車体前後方向に延びる平板状の形状を有しており、板状体32に対して所定の回動角度だけ車体外側に移動(回動)した位置にて板状体32と一体で回動するように、カバー31に一体に設けられている。
駆動部材42は、図7(a)に示すように、車体前後方向において、スライドドア2が閉位置にあるときのワイヤハーネス11における延在方向中央位置より車体後側寄りの所定箇所が当接可能な領域のみに設けられている。本例では、駆動部材42は、車体前後方向に延びる板状体32における車体後側端部の近傍領域のみに設けられている。
図8に示すように、スライドドア2が閉位置にあるときには、ワイヤハーネス11がスプリング41の付勢力に対抗して駆動部材42を車体外側に押圧することで、カバー31(即ち、板状体32)は、ワイヤハーネス11の車体内側に位置し、閉状態に維持される(図7(a)も参照)。これにより、ワイヤハーネス11の車体内側がカバー31により覆われることで、ワイヤハーネス11の露出が防がれる。
更に、カバー31の閉状態では、カバー31は、上述したように、内装板6の車体内側面よりも車体外側に設けられている。この結果、カバー31自体が乗員から視認され難くなるとともに、積載物などがカバー31に接触し難くなる。
図8に示す状態から、スライドドア2が開位置に向けて移動すると、スライドドア2の移動に伴ってワイヤハーネス11がスライドドア2から離れる向き(車体内側)に変形する。この変形により、ワイヤハーネス11による駆動部材42への押圧が解除される。この結果、カバー31は、図9に示すように、スプリング41の付勢力により、車体内側かつ上方に回動して開状態となる。カバー31の開状態は、図7(c)に示すように、スライドドア2が開位置にある状態においても維持される。なお、ワイヤハーネス11が図7(b)に示すように湾曲しているため、図9に示す断面図にはワイヤハーネス11の断面が2箇所に図示されている。
逆に、スライドドア2が開位置(即ち、カバー31が開状態)から閉位置に向けて移動すると、スライドドア2の移動に伴ってワイヤハーネス11がスライドドア2に近づく向き(車体外側)に変形する。この変形により、ワイヤハーネス11自身がスライドドア2の内装板6の凹部7の内部に移動する。このワイヤハーネス11の凹部7内への移動に伴って、ワイヤハーネス11がスプリング41の付勢力に対抗しながら駆動部材42を車体外側に押圧することで、カバー31は、車体外側かつ下方に回動して閉状態に戻る。スライドドア2が閉位置に戻ると、カバー31も閉状態に戻る。
このように、カバー31は、スライドドア2が閉位置にあるときには、ワイヤハーネス11の車体内側を覆うように閉じており、スライドドア2が閉位置と開位置との間を移動するときにワイヤハーネス11の変形を許容するように開く。
以上、本発明の第2実施形態に係るスライドドア構造によれば、スライドドア2が開位置から閉位置へ移動するとき、スライドドア2に近づくように変形するワイヤハーネス11が駆動部材42を車体外側に押すことで、カバー31が開状態から閉状態へと移行し、スライドドア2が閉位置から開位置へ移動するとき、ワイヤハーネス11がスライドドア2から離れるように変形することで、カバー31が閉状態からスプリング41の付勢力により開状態へと移行することによって、カバー31の所望の動作を実現することができる。
更に、第2実施形態に係るスライドドア構造によれば、駆動部材42が板状体32と一体で回動するように構成されるので、駆動部材42が板状体32とは別体で設けられる場合と比べて、スライドドア構造をより簡素化できる。
更に、第2実施形態に係るスライドドア構造によれば、駆動部材42が、車体前後方向において、スライドドア2が閉位置にあるときのワイヤハーネス11における延在方向中央位置より車体後側の所定箇所が当接可能な領域のみに設けられる。ここで、スライドドア2が閉位置から開位置へ向かって移動する際、スライドドア2における車体後側の部分が、スライドドア2における車体前側の部分より先に、車体1に対して車体外側に移動する。このため、ワイヤハーネス11における延在方向中央位置より車体後側の部分が、ワイヤハーネス11における延在方向中央位置より車体前側の部分より先に、スライドドア2から離れるように変形する。従って、本構成によれば、スライドドア2が閉位置から開位置へ向かって移動を開始した後の早い段階で、カバーを31閉状態から開状態へと移行させることができる。
更に、第2実施形態に係るスライドドア構造によれば、スライドドア2の内装板6の車体内側面よりも車体外側にカバー31が配置される。これにより、スライドドア2が閉位置にあるとき、カバー31自体が乗員から視認され難くなるとともに、積載物などがカバー31に接触し難くなる。よって、ワイヤハーネス11の車体内側への露出をより適正に防ぐことが可能である。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した各実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記第1実施形態では、カバー31が、ワイヤハーネス11に向けて凸となる(車両外側に膨らんだ)湾曲した断面形状を有している。しかし、カバー31は、ワイヤハーネス11に向けて凸となるように折れ曲がった断面形状を有してもよい。また、カバー31が、ワイヤハーネス11から離れる側に向けて凸となる(車両内側に膨らんだ)断面形状を有しても、カバー31が平板状の形状を有してもよい。同様に、上記第2実施形態では、カバー31が、ワイヤハーネス11から離れる側に向けて凸となる(車両内側に膨らんだ)湾曲した断面形状を有している。しかし、カバー31は、ワイヤハーネス11から離れる側に向けて凸となるように折れ曲がった断面形状を有してもよい。また、カバー31が、ワイヤハーネス11に向けて凸となる(車両外側に膨らんだ)断面形状を有しても、カバー31が平板状の形状を有してもよい。
更に、上記第1実施形態では、カバー31にテーパ面31a,31bが設けられ、上記第2実施形態では、カバー31にテーパ面31a,31bが設けられていない。しかし、上記第1実施形態にはカバー31にテーパ面31a,31bが設けられず、上記第2実施形態にはカバー31にテーパ面31a,31bが設けられていてもよい。
更に、上記第2実施形態では、駆動部材42が車体前後方向に延びる平板状の形状を有している。しかし、駆動部材42は、ワイヤハーネス11に向けて凸となる(車両外側に膨らんだ)湾曲した断面形状を有していてもよいし、ワイヤハーネス11から離れる側に向けて凸となる(車両内側に膨らんだ)断面形状を有していてもよい。
更に、上記第2実施形態では、駆動部材42は、板状体32に対して所定の回動角度だけ車体外側に移動した位置にて板状体32と一体で回動するように、カバー31に一体に設けられている。しかし、駆動部材42は、カバー31を開状態から前記閉状態へと駆動するためにワイヤハーネス11により車体外側に押圧される機能を発揮し得る限りにおいて、カバー31とは別体に設けられて板状体32と一体に回動しなくてもよい。
更に、上記各実施形態では、カバー31において、板状体32とヒンジ部33とは別部材で構成され、且つ、ヒンジ部33が内装板6の凹部7内(凹部7の上方内壁)に設けられている。しかし、カバー31が凹部7を塞ぐように、板状体32の上端部を凹部7の僅かに上方に位置する内装板6の車体内側面上に所定の固定具により固定すると共に、板状体32の上端部より僅かに下方に設けられた板状体32の薄肉部(車体前後方向に延びる薄肉部)をヒンジとして機能させてもよい。
ここで、上述した本発明に係るスライドドア構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[7]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
車体(1)に対して閉位置と開位置との間で移動可能に設けられるスライドドア(2)と、前記車体(1)と前記スライドドア(2)との間に配索されるワイヤハーネス(11)と、を備えたスライドドア構造であって、
前記ワイヤハーネス(11)は、
前記車体(1)に一端が支持されるとともに前記スライドドア(2)に他端が支持され、前記スライドドア(2)の移動に伴って変形可能であり、
前記スライドドア(2)は、
前記ワイヤハーネス(11)よりも車体内側に位置する開閉可能なカバー(31)であって、当該スライドドア(2)が前記閉位置にあるときに前記ワイヤハーネス(11)の車体内側を覆うように閉じ、当該スライドドア(2)が前記閉位置と前記開位置との間を移動するときに前記ワイヤハーネス(11)の変形を許容するように開く、ように構成されたカバー(31)を有する、
スライドドア構造。
[2]
上記[1]に記載のスライドドア構造において、
前記カバー(31)は、
前記スライドドア(2)の移動方向に延びるように配置される板状体(32)と、前記スライドドア(2)の移動方向に沿った前記板状体(32)の縁部を中心に前記板状体(32)が回転可能であるように前記板状体(32)を支持するヒンジ部(33)と、を有し、
前記スライドドア(2)が前記閉位置から前記開位置へ移動するとき、前記スライドドア(2)の移動に伴って前記スライドドア(2)から離れるように前記スライドドア(2)に対して車体内側に変形する前記ワイヤハーネス(11)が前記カバー(31)を車体内側に押すことで、前記カバー(31)が閉状態から車体内側且つ上方に回動して開状態へと移行し、
前記スライドドア(2)が前記開位置から前記閉位置へ移動するとき、前記スライドドア(2)の移動に伴って前記ワイヤハーネス(11)が前記スライドドア(2)に近づくように前記スライドドア(2)に対して車体外側に変形することで、前記カバー(31)が前記開状態から自重により車体外側且つ下方に回動して閉状態へと移行する、
スライドドア構造。
[3]
上記[2]に記載のスライドドア構造において、
前記板状体(32)は、
前記スライドドア(2)の移動方向に交差する断面において前記ワイヤハーネス(11)に向けて凸となる湾曲形状を有している、
スライドドア構造。
[4]
上記[1]に記載のスライドドア構造において、
前記カバー(31)は、
前記スライドドア(2)の移動方向に延びるように配置される板状体(32)と、前記スライドドア(2)の移動方向に沿った前記板状体(32)の縁部を中心に前記板状体(32)が回転可能であるように前記板状体(32)を支持するヒンジ部(33)と、を有し、
前記スライドドア(2)は、
前記カバー(31)を閉状態から開状態へ向いた回動方向へ常時付勢する付勢手段(41)と、前記カバー(31)を前記開状態から前記閉状態へと駆動するための駆動部材(42)と、を有し、
前記スライドドア(2)が前記開位置から前記閉位置へ移動するとき、前記スライドドア(2)の移動に伴って前記スライドドア(2)に近づくように前記スライドドア(2)に対して車体外側に変形する前記ワイヤハーネス(11)が前記駆動部材(42)を車体外側に押すことで、前記カバー(31)が前記開状態から前記付勢手段(41)の付勢力に対抗しながら車体外側且つ下方に回動して前記閉状態へと移行し、
前記スライドドア(2)が前記閉位置から前記開位置へ移動するとき、前記スライドドア(2)の移動に伴って前記ワイヤハーネス(11)が前記スライドドア(2)から離れるように前記スライドドア(2)に対して車体内側に変形することで、前記カバー(31)が前記閉状態から前記付勢手段(41)の付勢力により車体内側且つ上方に回動して前記開状態へと移行する、
スライドドア構造。
[5]
上記[4]に記載のスライドドア構造において、
前記駆動部材(42)は、前記板状体(32)と一体で回動するように構成された、
スライドドア構造。
[6]
上記[4]又は上記[5]記載のスライドドア構造において、
前記駆動部材(42)は、前記スライドドア(2)の移動方向において、前記一端と前記他端との間に延在する前記ワイヤハーネス(11)における延在方向中央位置より前記一端寄りの所定箇所が当接可能な領域のみに設けられている、
スライドドア構造。
[7]
上記[2]乃至上記[6]の何れか一項に記載のスライドドア構造において、
前記カバー(31)は、
前記スライドドア(2)に設けられる内装板(6)の車体内側面よりも車体外側に設けられる、
スライドドア構造。
1 車体
2 スライドドア
6 内装板
11 ワイヤハーネス
31 カバー
32 板状体
33 ヒンジ部
41 スプリング(付勢手段)
42 駆動部材

Claims (7)

  1. 車体に対して閉位置と開位置との間で移動可能に設けられるスライドドアと、前記車体と前記スライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスと、を備えたスライドドア構造であって、
    前記ワイヤハーネスは、
    前記車体に一端が支持されるとともに前記スライドドアに他端が支持され、前記スライドドアの移動に伴って変形可能であり、
    前記スライドドアは、
    前記ワイヤハーネスよりも車体内側に位置する開閉可能なカバーであって、当該スライドドアが前記閉位置にあるときに前記ワイヤハーネスの車体内側を覆うように閉じ、当該スライドドアが前記閉位置と前記開位置との間を移動するときに前記ワイヤハーネスの変形を許容するように開く、ように構成されたカバーを有する、
    スライドドア構造。
  2. 請求項1に記載のスライドドア構造において、
    前記カバーは、
    前記スライドドアの移動方向に延びるように配置される板状体と、前記スライドドアの移動方向に沿った前記板状体の縁部を中心に前記板状体が回転可能であるように前記板状体を支持するヒンジ部と、を有し、
    前記スライドドアが前記閉位置から前記開位置へ移動するとき、前記スライドドアの移動に伴って前記スライドドアから離れるように前記スライドドアに対して車体内側に変形する前記ワイヤハーネスが前記カバーを車体内側に押すことで、前記カバーが閉状態から車体内側且つ上方に回動して開状態へと移行し、
    前記スライドドアが前記開位置から前記閉位置へ移動するとき、前記スライドドアの移動に伴って前記ワイヤハーネスが前記スライドドアに近づくように前記スライドドアに対して車体外側に変形することで、前記カバーが前記開状態から自重により車体外側且つ下方に回動して閉状態へと移行する、
    スライドドア構造。
  3. 請求項2に記載のスライドドア構造において、
    前記板状体は、
    前記スライドドアの移動方向に交差する断面において前記ワイヤハーネスに向けて凸となる湾曲形状を有している、
    スライドドア構造。
  4. 請求項1に記載のスライドドア構造において、
    前記カバーは、
    前記スライドドアの移動方向に延びるように配置される板状体と、前記スライドドアの移動方向に沿った前記板状体の縁部を中心に前記板状体が回転可能であるように前記板状体を支持するヒンジ部と、を有し、
    前記スライドドアは、
    前記カバーを閉状態から開状態へ向いた回動方向へ常時付勢する付勢手段と、前記カバーを前記開状態から前記閉状態へと駆動するための駆動部材と、を有し、
    前記スライドドアが前記開位置から前記閉位置へ移動するとき、前記スライドドアの移動に伴って前記スライドドアに近づくように前記スライドドアに対して車体外側に変形する前記ワイヤハーネスが前記駆動部材を車体外側に押すことで、前記カバーが前記開状態から前記付勢手段の付勢力に対抗しながら車体外側且つ下方に回動して前記閉状態へと移行し、
    前記スライドドアが前記閉位置から前記開位置へ移動するとき、前記スライドドアの移動に伴って前記ワイヤハーネスが前記スライドドアから離れるように前記スライドドアに対して車体内側に変形することで、前記カバーが前記閉状態から前記付勢手段の付勢力により車体内側且つ上方に回動して前記開状態へと移行する、
    スライドドア構造。
  5. 請求項4に記載のスライドドア構造において、
    前記駆動部材は、前記板状体と一体で回動するように構成された、
    スライドドア構造。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のスライドドア構造において、
    前記駆動部材は、前記スライドドアの移動方向において、前記一端と前記他端との間に延在する前記ワイヤハーネスにおける延在方向中央位置より前記一端寄りの所定箇所が当接可能な領域のみに設けられている、
    スライドドア構造。
  7. 請求項2乃至請求項6の何れか一項に記載のスライドドア構造において、
    前記カバーは、
    前記スライドドアに設けられる内装板の車体内側面よりも車体外側に設けられる、
    スライドドア構造。
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