JP6852484B2 - 車両用サンバイザ - Google Patents

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Description

本発明は、車体に回転自在に取り付けられる支持シャフトに対し、サンバイザ本体が支持シャフトの軸方向に移動自在となる車両用サンバイザに関する。
サンバイザ本体が、車体に回転自在に取り付けられたシャフトの軸線方向にスライド移動することによって、遮光範囲を変更可能とした車両用サンバイザ構造が知られている(特許文献1)。特許文献1の車両用サンバイザ構造は、サンバイザ本体内にスライド移動可能なサポート部材を収容し、サポート部材にシャフトの挿入側の端部を挿入して取り付けている。サンバイザ本体内におけるシャフトの周囲には、サンバイザ本体のシャフトからの抜け止めとなる円形の抜け止め用当接片部を設けている。
特開2011−42335号公報
特許文献1の車両用サンバイザ構造は、サンバイザ本体のシャフトからの抜け止め部が軸方向の1箇所である。このため、サンバイザ本体をシャフトから引き出すようにスライド移動させたときに、抜け止め部、あるいは抜け止め部が当接する部分のサンバイザ本体が破損すると、サンバイザ本体がシャフトから外れてしてしまう。
そこで、本発明は、サンバイザ本体のシャフトから抜け止め機能を高めることを目的としている。
本発明は、サンバイザ本体を回転自在に支持する支持シャフトは、サンバイザ本体が、車室前方に対する遮光機能を発揮する使用位置と、車室側方に対する遮光機能を発揮する側方使用位置とに変位するように車体に回転自在に取り付けられる。支持シャフトの車体側の取付部と反対側の端部に取り付けられるサポート部材は、サンバイザ本体の内部において、サンバイザ本体に対し支持シャフトの軸方向に支持シャフトと共に相対移動自在である。支持シャフトは、サンバイザ本体に対する抜け止めとなる本体抜け止め凸部と、サポート部材に対する抜け止めとなるサポート抜け止め凸部とを備えている。サポート抜け止め凸部は、サンバイザ本体が支持シャフトに対して抜け方向に移動して本体抜け止め凸部がサンバイザ本体に当接したときに、サポート部材に当接または近接した位置にある。
本発明によれば、サンバイザ本体のシャフトからの抜け止め機能が高まる。
本発明の一実施形態を示す車両用サンバイザの斜視図である。 車両用サンバイザの内部構造を示す平面図である。 車両用サンバイザの支持シャフトを示す斜視図である。 車両用サンバイザのサポート部材を示す斜視図である。 サポート部材の正面図である。 サポート部材のサポート部材本体を示す斜視図である。 支持シャフトの先端を拡大して示す側面図である。 図7とは別の角度から見た支持シャフトの先端を拡大して示す側面図である。 支持シャフトを取り付ける前のサンバイザ本体の支持シャフト挿入側から見た正面図である。 サンバイザ本体の一方のコアの支持シャフト挿入口周辺を示す斜視図である。 図2に対し、支持シャフトをサンバイザ本体から引き出した状態を示す平面図である。 表皮を貼り付けた状態のサンバイザ本体の支持シャフト挿入口周辺を示す正面図である。 表皮を貼り付けた状態のサンバイザ本体の支持シャフト挿入口周辺を示す、図12とは別の例を示す正面図である。 支持シャフトにサポート部材及びブラケットを組み付けた状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る車両用サンバイザ1は、全体的に大略矩形で平板形状のサンバイザ本体3と、サンバイザ本体3の一側部の内部にスライド移動自在に挿入される支持シャフト5とを備える。サンバイザ本体3は、図2に示すように、一対のコア6,7を有する。
一対のコア6,7は、矩形の長辺部相互間にヒンジ部9が設けられ、ヒンジ部9によって連結された樹脂一体成形品である。ヒンジ部9の近傍に支持シャフト5を配置してある。一対のコア6,7を、ヒンジ部9を中心として互いに接近する方向に回転させて重ね合わせることで、図1のようなサンバイザ本体3となる。一対のコア6,7は、互いの対向面に設けた嵌合凸部と嵌合凹部とによって固定される。サンバイザ本体3は、外表面を表皮11により被覆してある。
サンバイザ本体3の図1中で紙面表側に位置する一方のコア7の表面には、ミラー蓋13を取り付けてあり、図1のように閉じた状態のミラー蓋13に対向するコア7の表面に、図示しないミラーを取り付けてある。ミラー蓋13を備えるコア7は、車両用サンバイザ1の図1に示す格納位置で車体(ルーフの天井面)に対向する位置となる。車両用サンバイザ1の格納位置に対し、サンバイザ本体3を支持シャフト5に対して下方(図1中の矢印R方向)に向けて回転させて、車室前方に対する遮光機能を発揮する状態を使用位置(前方使用位置)とする。
支持シャフト5は、図2、図3に示すように、金属製の内側筒部15の外側に樹脂製の外側筒部16で一体成形したインサート成形品である。内側筒部15内には電気配線17を通してある。電気配線17の一端は、ミラー用の図示しない照明器具に接続し、他端はサンバイザ本体3の外部に設けてあるコネクタ19に接続する。
支持シャフト5は、図3に示すように略L字形状に屈曲しており、サンバイザ本体3内に軸方向に移動自在に挿入される長尺の挿入部5Aと、挿入部5Aに対し90度屈曲して挿入部5Aよりも長さが短い取付部5Bとを備えている。取付部5Bは、図1、図2に示すブラケット21に取り付ける。ブラケット21は、図2中で紙面表側に位置する取付面21aを、図示しない車体(ルーフの天井面)に取り付ける。ブラケット21は、車体(ルーフの天井面)の係合孔に係合する係合爪21bと、固定具等を挿入して車体に固定するための固定孔21cと、支持シャフト5の取付部5Bを挿入するシャフト支持孔21dとを備える。
支持シャフト5は、取付部5Bをシャフト支持孔21dに挿入した状態で、取付部5Bの軸心を中心として回転自在である。サンバイザ本体3は、取付部5Bの軸心を中心とした回転によって、前述した車室前方に対する遮光機能を発揮する使用位置(前方使用位置)と、車室側方に対する遮光機能を発揮する側方使用位置とに変位する。
図1に示すように、サンバイザ本体3は、ブラケット21に対応する位置の角部に切欠部3aを形成してある。切欠部3aを設けた角部に対し、支持シャフト5の軸方向反対側の角部付近には、切欠凹部3bを形成してある。切欠凹部3bには、支持シャフト5と同軸上に位置する保持軸23を設けている。保持軸23は、サンバイザ本体3を格納位置としたときに、車体側の図示しない保持部に回転自在に保持される。
図2に示すように、サンバイザ本体3のヒンジ部9の近傍において、一対のコア6,7の互いの対向面に、支持シャフト5の軸方向に沿ってガイドレール6a,7aをそれぞれ形成してある。ガイドレール6a,7aには、図4に示すサポート部材25をスライド移動自在に配置している。すなわち、サポート部材25は、一対のコア6,7相互間に位置して支持シャフト5の軸方向に沿ってスライド移動する。サポート部材25は、支持シャフト5における挿入部5Aの取付部5Bと反対の先端側に取り付けてあり、支持シャフト5と共にガイドレール6a,7aに沿って、サンバイザ本体3に対して相対移動する。
サポート部材25は、図4、図5に示すように、樹脂製のサポート部材本体27と、サポート部材本体27に取り付けられる金属製の弾性部材としての板ばね29とを備える。サポート部材本体27は、基板部27aの長手方向両端から立ち上がる一対のシャフト支持部27b1,21b2を備えている。一対のシャフト支持部27b1,21b2は、図6に示すように基板部27aと反対側の端部付近を連結部27cによって互いに連結し、連結部27cと基板部27aとの中間付近を中間連結部27dによって互いに連結している。シャフト支持部27b1,21b2の基板部27a近傍位置には、サンバイザ本体3のガイドレール6a,7aがそれぞれ入り込むガイド凹部27e,27fを形成してある。
連結部27cと中間連結部27dとの間のシャフト支持部27b1,21b2には、サポート挿入孔としてのシャフト挿入孔27gを設けている。シャフト挿入孔27gの内径は支持シャフト5の挿入部5Aの外径よりやや大きく、挿入部5Aをシャフト挿入孔27gに挿入している。図4に示すように、一対のシャフト支持部27b1,21b2相互間に板ばね29を配置している。板ばね29は、図6に示す連結部27cを覆う断面略円弧形状の基部29aと、基部29aの両側から基板部27aに向けて延出する一対の押圧部29bとを備える。
一対の押圧部29bは、図5に示すように、シャフト支持部27b1,21b2におけるシャフト挿入孔27gの内側に突出している。このため、一対の押圧部29bが、シャフト挿入孔27gに挿入した状態の支持シャフト5の外周面を両側から弾性的に押圧している。板ばね29の基部29aと反対側の端部29cは、基板部27aの近傍に位置している。板ばね29は、端部29cの近傍に、中間連結部27dに係止する係止爪29dを備えている。
図3に示すように、支持シャフト5の挿入部5Aは、取付部5Bと反対側の端部において、内側筒部15が外側筒部16から突出する突出部15aを備えている。外側筒部16の突出部15a側の端部外周は、突出部15a側程外径が小さくなるようなテーパ面16aとなっており、当該テーパ面16aに、挿入部5Aの径方向外側に向けて突出するサポート抜け止め凸部31を設けている。サポート抜け止め凸部31は、挿入部5Aの軸心を中心として取付部5Bと反対側に位置している。すなわち、サポート抜け止め凸部31は、取付部5Bの挿入部5Aに対する屈曲方向と逆方向に突出している。
サポート抜け止め凸部31は、図7、図8に示すように、一対の側面31a、後面31b、上面31cを備えている。後面31bは挿入部5Aの中心軸線と略直角であり、上面31cは挿入部5Aの中心軸線と略平行である。上面31cの後面31bと反対側に、先端側程内側筒部15に近付くようにして傾斜する傾斜面31dを備えている。傾斜面31dの上面31cと反対側の端部は、外側筒部16の端部と略同一位置である。後面31bは、テーパ面16aの後端部16a1よりも傾斜面31d側に位置している。
サポート抜け止め凸部31に対し、取付部5B側に一定間隔をおいた挿入部5Aの外周面に、本体抜け止め凸部33を設けている。本体抜け止め凸部33は、挿入部5Aの径方向外側に向けて突出しており、サポート抜け止め凸部31に対し、挿入部5Aの円周方向に沿って90度隔てた位置にある。より詳細には、本体抜け止め凸部33は、図7、図8中で、内側筒部15の突出部15a側(図7、図8中の右側)から見て、サポート抜け止め凸部31に対して反時計回り方向に90度隔てた位置にある。
本体抜け止め凸部33は、一対の側面33a、後面33b、上面33cを備えている。後面33bは挿入部5Aの中心軸線と略直角であり、上面33cは挿入部5Aの中心軸線と略平行である。上面33cの後面33bと反対側に、先端側程内側筒部15に近付くようにして傾斜する傾斜面33dを備えている。本体抜け止め凸部33の一対の側面33a相互の間隔と、サポート抜け止め凸部31の一対の側面31a相互の間隔とは略同等である。
サポート抜け止め凸部31と本体抜け止め凸部33との間の支持シャフト5の外周に、図4、図5に示したサポート部材25を取り付けている。図5に示すように、サポート部材25は、シャフト挿入孔27gの基板部27a側にサポート凹部27hを形成している。サポート凹部27hは、底部27h1と一対の側部27h2とを有し、一対の側部27h2相互の間隔が、サポート抜け止め凸部31の一対の側面31a相互の間隔よりもやや広い。サポート凹部27hに対し、サポート抜け止め凸部31を挿入部5Aの軸方向に挿入可能である。
図9に示すように、サンバイザ本体3の切欠部3aのヒンジ部9近傍には、支持シャフト5の挿入部5Aを挿通するための開口3cを設けている。開口3cは、サポート部材本体27のシャフト挿入孔27gに対し、挿入部5Aの軸方向から見て重なる位置にあり、サポート凹部27hに対応する位置に、図9中で下方に拡大する拡大部3c1を形成している。拡大部3c1は、挿入部5Aの軸方向から見て、サポート凹部27hよりも外側に位置し、サポート凹部27hを包含するように形成している。
拡大部3c1を含む開口3cは、図10に示す一方のコア6における切欠部3aの壁面に形成される壁面凹部6bと、他方のコア7にも同様にして形成してある壁面凹部7b(図2)とで構成される。
図9に示すように、サンバイザ本体3の開口3cの奥側には、内径が開口3cよりもやや小さい本体挿入孔としてのシャフト挿通孔3dを設けている。シャフト挿通孔3dは、図2に示す一対のコア6,7の互いの対向面に設けてあるフランジ6f,7fに、半円形状の円弧部6f1(図10),7f1(図2)を形成することによって構成される。なお、図2では、図10に示す円弧部6f1に支持シャフト5の挿入部5Aが入り込んでいる。
図9に示すように、シャフト挿通孔3dの内面のヒンジ部9と反対側には、本体凹部3eを形成している。本体凹部3eは、挿入部5Aの軸方向から見て、図5に示したサポート凹部27hと重なる位置にあり、サポート凹部27hと略同形状である。したがって、拡大部3c1は、図9に示すように本体凹部3eを包含するように形成している。図10には、一方のコア6のフランジ6fに、本体凹部3eの半分形状のフランジ凹部6f2を示している。他方のコア7にも同様のフランジ凹部を形成している。コア6側のフランジ凹部6f2とコア7側のフランジ凹部とで、本体凹部3eが形成される。
支持シャフト5は、サポート部材25を一対のコア6,7相互間に配置した状態で一対のコア6,7相互を重ね合わせ、さら表皮11を貼り付けた状態で、サンバイザ本体3に取り付けることができる。この場合、まず、サポート抜け止め凸部31を、図9に示す開口3cの拡大部3c1及び本体凹部3eに挿通させる。その後、支持シャフト5を挿通方向(図9中で紙面表から裏に向かう方向)から見て反時計回り方向に、本体抜け止め凸部33が拡大部3c1に対応する位置となるよう90度回転させる。
この状態で、本体抜け止め凸部33を拡大部3c1及び本体凹部3eに挿通させる。本体抜け止め凸部33が本体凹部3eを通過したら、支持シャフト5を挿通方向から見て時計回り方向に90度回転させ、サポート抜け止め凸部31を拡大部3c1及び本体凹部3eに挿通させた位置に戻す。これにより、サポート抜け止め凸部31は、挿入部5Aの軸方向から見てサポート部材25の図4、図5に示すサポート凹部27hに重なる位置となる。
したがって、この状態で、支持シャフト5をさらにサンバイザ本体3の内部に押し込むことで、サポート抜け止め凸部31が、サポート部材本体27における一対のシャフト支持部27b1,21b2のそれぞれのサポート凹部27hを通過する。図7、図8は、サポート抜け止め凸部31がサポート凹部27hを通過して、支持シャフト5をサポート部材25に取り付けた状態の一対のシャフト支持部27b1,21b2の位置を二点鎖線で示している。
図7、図8に示すように、一対のシャフト支持部27b1,21b2相互間の支持シャフト5は、シャフト支持部27b1,21b2が位置する部位よりも僅かに小径とした小径部16bとなっている。小径部16bに対し図4、図5に示した板ばね29が弾性的に押し付ける。図7に示すように、小径部16bには格納位置平面部16cを形成している。格納位置平面部16cは、本体抜け止め凸部33に対し図7中で下部側に少しずれた位置にある。格納位置平面部16cは、サンバイザ本体3を格納位置としたときに、板ばね29の図5に示す一対の押圧部29bのうちの一方(図2中で紙面表側)が押し付けて、格納位置が保持される。このとき、本体抜け止め凸部33は図2中で上部に位置し、サポート抜け止め凸部31は図2中で紙面裏側に位置する。
図7、図8に示すように、小径部16bには、サポート抜け止め凸部31と周方向で一致する位置に使用位置平面部16dを形成している。使用位置平面部16dは、図7に示す格納位置平面部16cに対し周方向に120度程度隔てた位置にある。使用位置平面部16dは、サンバイザ本体3を使用位置としたときに、板ばね29の図5に示す一対の押圧部29bのうちの他方(図2中で紙面裏側)が押し付けて、使用位置が保持される。サンバイザ本体3を格納位置から使用位置、あるいは使用位置から格納位置に変位させたときに、押圧部29bが、小径部16bの外形が円形となる部分から、使用位置平面部16d及び格納位置平面部16cに移動することで、クリック感が発生する。
サポート部材25を支持シャフト5に取り付けた状態では、図8の二点鎖線で示すように、シャフト支持部27b1はサポート抜け止め凸部31の後面31bに対して略当接し、シャフト支持部21b2は本体抜け止め凸部33に対して離間している。この状態で、板ばね29の一対の押圧部29bが小径部16bの外周面を両側から挟持するようにして押し付けている。
図1に示す車両用サンバイザ1は、前席(運転席または助手席)の左座席用である。図1の状態で、ブラケット21の取付面21aを車体(ルーフの天井面)に取り付けると、ミラー蓋13を備えるコア7がルーフの天井面に対向した状態となる。このとき、支持シャフト5は、挿入部5Aが略車幅方向に延在し、取付部5Bが略車両上下方向に延在する。図1の格納位置からサンバイザ本体3を、支持シャフト5の挿入部5Aを中心として押し下げるようにして矢印R方向に90度〜120度程度回転させることで、ミラー蓋13を備える側のコア7が乗員側に向いた前方使用位置となり、車室前方に対する遮光機能を発揮する。
前方使用位置からサンバイザ本体3を、支持シャフト5の取付部5Bを中心として左側方に向けて90度程度回転させることで、ミラー蓋13を備える側のコア7が車両側方の車外側に向いた状態となる。これにより、車両用サンバイザ1は、サンバイザ本体3が側方使用位置となって車室側方に対する遮光機能を発揮する。
側方使用位置にあるサンバイザ本体3を支持シャフト5に対し、挿入部5Aの軸方向に沿って後方に向けて引き出すように移動させると、遮光範囲が車両後方に移動する。これにより、前席乗員に対し車両側方のより斜め後方からの入射光を遮光することができる。この状態を引出使用位置とする。
サンバイザ本体3を支持シャフト5から引き出す際には、図2に示すサポート部材25がサンバイザ本体3に対しガイドレール6a,7aに沿って相対移動する。相対移動する際には、サポート部材25は、板ばね29の一対の押圧部29bが小径部16bの外周面を両側から挟持するようにして押し付け、かつサポート抜け止め凸部31の後面31bがシャフト支持部27b1に略当接しているため、支持シャフト5に対し図2、図7、図8に示す位置を保持したままである。
図11は、図2に対しサンバイザ本体3を支持シャフト5から略最大限引き出した状態を示しており、本体抜け止め凸部33の後面33bがサンバイザ本体3のフランジ6f,7fに当接している。このとき、サポート抜け止め凸部31の後面31bはシャフト支持部27b1に略当接している。すなわち、サポート抜け止め凸部31は、サンバイザ本体3が支持シャフト5に対して抜け方向に移動して本体抜け止め凸部33がサンバイザ本体3に当接したときに、サポート部材25に当接または近接した位置にある。
このとき、サポート抜け止め凸部31は、サポート部材25に対し、図4、図5のサポート凹部27hとは周方向に異なる位置にあり、本体抜け止め凸部33は、サンバイザ本体3に対し、図9の本体凹部3eとは周方向に異なる位置にある。このため、サンバイザ本体3が支持シャフト5から外れるのを、2箇所の抜け止め部によって抑制できる。このように、本実施形態は、サンバイザ本体3を支持シャフト5から引き出す際に、支持シャフト5のサポート抜け止め凸部31及び本体抜け止め凸部33が、サポート部材25及びサンバイザ本体3にそれぞれ当接して抜け止めがなされる。
すなわち、本実施形態は、サンバイザ本体3と、サンバイザ本体3を格納位置と使用位置との間で回転自在に支持し、かつ、サンバイザ本体3が、車室前方に対する遮光機能を発揮する前方使用位置と、車室側方に対する遮光機能を発揮する側方使用位置とに変位するように車体に回転自在に取り付けられる支持シャフト5とを備える。さらに、支持シャフト5の車体側の取付部と反対側の端部に取り付けられ、サンバイザ本体3の内部において、サンバイザ本体3に対し支持シャフト5の挿入部5Aの軸方向に支持シャフト5と共に相対移動自在なサポート部材25を有する。支持シャフト5は、サンバイザ本体3に対する軸方向の抜け止めとなる本体抜け止め凸部33と、サポート部材25を間にして本体抜け止め凸部33と反対側に位置し、サポート部材25に対する軸方向の抜け止めとなるサポート抜け止め凸部31とを備える。サポート抜け止め凸部31は、サンバイザ本体3が支持シャフト5に対して抜け方向に移動して本体抜け止め凸部33がサンバイザ本体3に当接したときに、サポート部材25に当接または近接した位置にある。
このため、サンバイザ本体3を支持シャフト5から略最大限引き出したときのサンバイザ本体3及びサポート部材25に作用する荷重が、本体抜け止め凸部33及びサポート抜け止め凸部31の2箇所に分散されて軽減され、サンバイザ本体3の支持シャフト5からの抜け止め機能を高めることができる。仮に、サポート抜け止め凸部31が当接するサポート部材25と、本体抜け止め凸部33が当接するサンバイザ本体3とのいずれか一方が破損したとしても、他方によって抜け止め機能を維持できる。
本実施形態は、本体抜け止め凸部33とサポート抜け止め凸部31とは、支持シャフト5における挿入部5Aの周方向に沿って異なる位置に設けられている。この場合、サポート抜け止め凸部31がサポート凹部27hに対し周方向で一致する位置にあるときは、本体抜け止め凸部33が本体凹部3eに対し周方向にずれた位置となる。逆に、本体抜け止め凸部33が本体凹部3eに対し周方向で一致する位置にあるときは、サポート抜け止め凸部31がサポート凹部27hに対し周方向にずれた位置となる。このため、挿入部5Aに対するサンバイザ本体3の回転可動域の全域で抜け止め機能を発揮できる。
本実施形態は、サンバイザ本体3及びサポート部材25には、支持シャフト5の挿入部5Aを挿入するシャフト挿通孔3d及びシャフト挿入孔27gがそれぞれ設けられている。シャフト挿通孔3dには、支持シャフト5をサンバイザ本体3に組み付けるときに、サポート抜け止め凸部31及び本体抜け止め凸部33が通過する本体凹部3eが設けられている。シャフト挿入孔27gには、支持シャフト5をサポート部材25に組み付けるときに、サポート抜け止め凸部31が通過するサポート凹部27hが設けられている。
このため、サポート部材25をサンバイザ本体3の一対のコア6,7相互間に配置して、コア6,7相互を重ね合わせて固定した状態で、支持シャフト5をサンバイザ本体3内に挿入するようにして組み付けることができる。このような組み付け作業は、サンバイザ本体3に表皮11を貼り付けた状態でも行うことができる。
図12は、一対のコア6,7にそれぞれ貼り付けた表皮11a,11bの周縁同士を接合部35で接合した例である。図13は、一対のコア6,7にそれぞれ貼り付けた表皮11c,11dのそれぞれの周縁11c1,11d1をサンバイザ本体3の内部に入り込ませた例である。このような例においても、図9と同様に開口3c及びシャフト挿通孔3dが外部に露出するので、当該露出している開口3c及びシャフト挿通孔3dから挿入部5Aをサンバイザ本体3内に挿入するようにして組み付けることができる。図2のように一対のコア6,7を重ね合わせる前に、図14のようにサポート部材25を組み付けた状態の支持シャフト5をサンバイザ本体3に組み付けることもできる。
本実施形態は、サンバイザ本体3の格納位置で、本体抜け止め凸部33と本体凹部3eとが挿入部5Aの周方向に沿って異なる位置にあり、サポート抜け止め凸部31とサポート凹部27hとが挿入部5Aの周方向に沿って異なる位置にある。このため、格納位置でのサンバイザ本体3の支持シャフト5からの抜け止めをより確実に行うことができる。
本実施形態は、サンバイザ本体3の使用位置で、本体抜け止め凸部33と本体凹部3eとが挿入部5Aの周方向に沿って異なる位置にあり、サポート抜け止め凸部31とサポート凹部27hとが挿入部5Aの周方向に沿って異なる位置にある。このため、使用位置(前方使用位置及び側方使用位置)でのサンバイザ本体3の支持シャフト5からの抜け止めをより確実に行うことができる。
本実施形態は、サポート部材25は、本体抜け止め凸部33とサポート抜け止め凸部31との間で支持シャフト5を径方向に押圧する板ばね29を備える。板ばね29は、サンバイザ本体3が支持シャフト5に対して抜け方向に移動して、サポート抜け止め凸部31がサポート部材本体27のシャフト支持部27b1を破壊したときに、サポート抜け止め凸部31が当接してサンバイザ本体3の支持シャフト5からの抜け止めとなる板ばね端縁部29e(図5)を備えている。このため、仮に、本体抜け止め凸部33が当接するサンバイザ本体3のフランジ6f,7fと、サポート抜け止め凸部31が当接するサポート部材本体27のシャフト支持部27b1との両方が破損したとしても、サポート抜け止め凸部31と板ばね端縁部29eとが当接するよって抜け止め機能を維持できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含む。
例えば、本体抜け止め凸部33とサポート抜け止め凸部31とは、必ずしも周方向に90度を隔てた位置に設ける必要はない。
図1、図2の例では、格納位置及び使用位置のいずれにおいても、本体抜け止め凸部33が本体凹部3eに対して周方向にずれ、かつサポート抜け止め凸部31がサポート凹部27hに対して周方向にずれている。しかし、格納位置と使用位置とのいずれか一方において、本体抜け止め凸部33が本体凹部3eに対して周方向にずれるか、サポート抜け止め凸部31がサポート凹部27hに対して周方向にずれるかのどちらかの状態であってもよい。
上記した本体抜け止め凸部33及びサポート抜け止め凸部31を設けた2箇所の抜け止め構造による抜け止め機能は、乗員がサンバイザ本体3を支持シャフト5から引き抜く際に限るものではない。例えば、何らかの衝撃荷重がサンバイザ本体3を支持シャフト5から引き抜く方向に作用したときにも有効に機能する。
1 車両用サンバイザ
3 サンバイザ本体
3d サンバイザ本体のシャフト挿通孔(本体挿入孔)
3e サンバイザ本体の本体凹部
5 支持シャフト
25 サポート部材
27g サポート部材本体のシャフト挿入孔(サポート挿入孔)
27h サポート部材本体のサポート凹部
29 板ばね(弾性部材)
29e 板ばね端縁部(板ばねの抜け止め部)
31 支持シャフトのサポート抜け止め凸部
33 支持シャフトの本体抜け止め凸部

Claims (5)

  1. サンバイザ本体と、
    前記サンバイザ本体を格納位置と使用位置との間で回転自在に支持し、かつ、前記サンバイザ本体が、車室前方に対する遮光機能を発揮する前記使用位置と、車室側方に対する遮光機能を発揮する側方使用位置とに変位するように車体に回転自在に取り付けられる支持シャフトと、
    前記支持シャフトの前記車体側の取付部と反対側の端部に取り付けられ、前記サンバイザ本体の内部において、当該サンバイザ本体に対し前記支持シャフトの軸方向に支持シャフトと共に相対移動自在なサポート部材と、を有し、
    前記支持シャフトは、
    前記サンバイザ本体に対する軸方向の抜け止めとなる本体抜け止め凸部と、
    前記サポート部材を間にして前記本体抜け止め凸部と反対側に位置し、前記サポート部材に対する軸方向の抜け止めとなるサポート抜け止め凸部と、を備え、
    前記サポート抜け止め凸部は、前記サンバイザ本体が前記支持シャフトに対して抜け方向に移動して前記本体抜け止め凸部が前記サンバイザ本体に当接したときに、前記サポート部材に当接または近接した位置にあり、
    前記本体抜け止め凸部と前記サポート抜け止め凸部とは、前記支持シャフトの周方向に沿って異なる位置に設けられていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  2. 前記サンバイザ本体及び前記サポート部材には、前記支持シャフトを挿入する本体挿入孔及びサポート挿入孔がそれぞれ設けられ、前記本体挿入孔には、前記支持シャフトを前記サンバイザ本体に組み付けるときに、前記サポート抜け止め凸部及び前記本体抜け止め凸部が通過する本体凹部が設けられ、前記サポート挿入孔には、前記支持シャフトを前記サポート部材に組み付けるときに、前記サポート抜け止め凸部が通過するサポート凹部が設けられていることを特徴とする請求項に記載の車両用サンバイザ。
  3. 前記サンバイザ本体の前記格納位置で、前記本体抜け止め凸部と前記本体凹部とが前記支持シャフトの周方向に沿って異なる位置にあり、かつ前記サポート抜け止め凸部と前記サポート凹部とが前記支持シャフトの周方向に沿って異なる位置にあることを特徴とする請求項に記載の車両用サンバイザ。
  4. 前記サンバイザ本体の前記使用位置で、前記本体抜け止め凸部と前記本体凹部とが前記支持シャフトの周方向に沿って異なる位置にあり、かつ前記サポート抜け止め凸部と前記サポート凹部とが前記支持シャフトの周方向に沿って異なる位置にあることを特徴とする請求項に記載の車両用サンバイザ。
  5. 前記サポート部材は、前記本体抜け止め凸部と前記サポート抜け止め凸部との間で前記支持シャフトを径方向に押圧する弾性部材を備え、前記弾性部材は、前記サンバイザ本体が前記支持シャフトに対して抜け方向に移動して前記サポート抜け止め凸部が前記サポート部材を破壊したときに、前記サポート抜け止め凸部が当接して前記サンバイザ本体の前記支持シャフトからの抜け止めとなる抜け止め部を備えていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用サンバイザ。
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