JP2020044150A - 鼻水吸収部材 - Google Patents

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Kazumi Kobayashi
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【課題】鼻水を効率よく吸収し、垂れ流れる鼻水を確実に受け止めることができる鼻水吸収部材を提供する。【解決手段】マスク本体の内側に装着される鼻水吸収部材10であって、所定の厚みと長さと幅を有する略方形の形状を有して、高分子吸水ポリマーから成る鼻水吸着剤20が表層シート体21で包含されると共に、裏面に位置する表層シート体21には装着手段22が備えられて成り、該装着手段22を介して当接する鼻孔部を覆うようにマスク本体の内側に装着されて成る手段を採る。【選択図】図1

Description

本発明は、鼻水を吸収する部材に関し、詳しくは、垂れ流れる鼻水をマスク本体内において効率よく吸収することができる鼻水吸収部材に関するものである。
一般的に、花粉症を含むアレルギー性鼻炎や感冒などにかかると、大量の鼻水が分泌して鼻腔を閉塞し、鼻呼吸が困難となるばかりでなく、連続的に垂れ流し状態になることから、日常生活に大きな支障を及ぼすことがしばしばある。
このような垂れ流し状態にある症状に対処するには、病院で支給される処方薬を用いるか、頻繁にティッシュペーパーやハンカチなどを鼻孔に押し当て、流下する鼻水を吸収して処置する術しかなかった。
しかながら、処方薬による副作用を敬遠する志向により、ティッシュペーパーで鼻をかむという方法のみで対処することも多くなっているが、該方法では頻繁に鼻をかむことを要して煩わしいばかりでなく、鼻孔内の皮膚を刺激して炎症を起こす場合も少なくない。
また、ハンカチやティッシュペーパーなどで鼻孔を押える方法は、少なくとも片手が使えなくなるので、日常生活に支障を来すことになる。
一方、ガーゼやマスクを用いる方法は、手を使わなくて済むが、鼻水がガーゼに浸み込んだりすると、マスク内の空気の流通が妨げられて鼻呼吸ができなくなるばかりか、口呼吸も困難になって息苦しくなってくる、といった装着性の問題を解決することができなかった。
従来より、マスクの内側に備えられて流れ出る鼻水を防止することができる「鼻水吸収部材」が数多く提案されている。
例えば、マスク着用中に鼻水が流れ落ちたり、あるいはマスクに付着することを防止することができ、小型で目立ちにくい鼻水吸収パッドを提供することを目的とする「鼻水吸収パッド」(特許文献1参照)が提案され、公知技術となっている。具体的には、使用者の鼻下に接触する鼻下接触面と、鼻下接触面の反対側のマスク裏面接触面を有し、マスク裏面接触面にはマスクの裏面に取り付けるための取付部材が設けられて、鼻孔から出た鼻水を外部に流出させることなく、そのまま吸収することができる提案となっている。
しかしながら、かかる「鼻水吸収パッド」の提案によれば、鼻水を吸収するための吸収材として、変形性等を考慮してアクリル繊維を主体とした混合繊維から成る綿状のものが使用されているため、一度吸収した鼻水の保水性に難があり、すなわち、吸収した鼻水の逆戻り現象(放出現象)が生ずるおそれがある、といった問題があった。
また、鼻水を吸収するとともに、鼻水でマスクが汚れることを抑制する「マスク用の鼻水吸収部材」(特許文献2参照)が提案され、公知技術となっている。具体的には、マスクの装着者の鼻水を吸収するためのマスク用の鼻水吸収部材であって、装着者がマスクを装着したときにマスクの装着者の鼻孔の下に相当する位置に配置され、鼻孔からの鼻水を吸収する吸収性の高い吸収材と、吸収材をマスクに固定するための粘着シートと、を有し、吸収材は、母線が装着者の鼻の幅方向の長さよりも長い円筒形状を有し、粘着シートによりマスクの鼻孔に対向する面に固定される鼻水吸収部材の提案となっている。
しかしながら、かかる「マスク用の鼻水吸収部材」の提案によれば、鼻水を吸収するための吸収材として、円筒状に巻かれたガーゼが使用されているため、上記同様、一度吸収した鼻水の保水性に難があり、すなわち、吸収した鼻水の逆戻り現象(放出現象)が生ずるおそれがある、といった問題があった。
さらに、花粉症や感冒などで鼻水の流出が止まらないときに、既製品のマスクの下に鼻に被せるように装着し、鼻水の流出を防止することにより、鼻をかむ回数を減少させるとともに、マスクの汚れを防止する「鼻水吸収鼻型のインナーパッド」(特許文献3参照)が提案され、公知技術となっている。具体的には、鼻孔部分に吸水性の高い素材を使用し、全体が鼻の表面に沿う形状をした容易に着脱できるインナーパッドを既製品のマスクの下で鼻に被せるように装着し、一定時間鼻水の流出を抑え、鼻をかむ回数を減少させることにより、花粉症や感冒時の不快感を軽減すると共に、マスクの汚れを防止し、さらにインナーパッドのみの交換によりマスク内の衛生を保つことができる提案となっている。
しかしながら、かかる「鼻水吸収鼻型のインナーパッド」の提案によれば、鼻全体を被覆する形態を採用することから、大掛かりな部材となってしまい、しかも、インナーパッドの形状が使用する人によって異なる鼻の形状や大きさに対応することができないため、装着時においての違和感が生じ得る、といった問題があった。
またさらに、鼻腔から分泌される鼻水を、呼吸を妨げることなく連続的に導出し、鼻孔外に設置された鼻水蓄積部に蓄積することによって、呼吸困難や苦痛を緩和し、鼻水処理の煩わしさを軽減することができる「鼻水吸収具」(特許文献4参照)が提案され、公知技術となっている。具体的には、呼吸のための空気の流通を妨げずに鼻水を鼻孔外に導出する鼻水導出部と、導出された鼻水を吸収蓄積する鼻水蓄積部とを有する鼻水吸収具であって、該鼻水導出部は繊維組織体またはスポンジ状多孔質体から形成され、鼻水蓄積部は高吸水性樹脂を含む提案となっている。
しかしながら、かかる「鼻水吸収具」の提案によれば、鼻水吸収具が常に鼻孔を塞ぐ形で装着されるものであるため、息苦しさと違和感が生じることは避けられず、また、人によって異なる鼻孔の大きさに対応することができない、といった問題があった。
本出願人は、以上のような従来から提案されているマスクの内側に装着される鼻水吸収部材において、吸収した鼻水の保持性が図られていない点に着目し、鼻水を効率よく吸収して、大量に垂れ流れる鼻水をマスク本体内にて受け止めることができる鼻水吸収部材を開発し、本発明における「鼻水吸収部材」の提案に至るものである。
特開2012−139449号公報 実用新案登録第3213785号公報 実用新案登録第3140007号公報 特開平8−317949号公報
本発明は、上記事情に鑑み、垂れ流れる鼻水をマスク本体内において効率よく吸収することができる鼻水吸収部材を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、本発明は、マスク本体の内側に装着される鼻水吸収部材であって、所定の厚みと長さと幅を有する略方形の形状を有して、高分子吸水ポリマーから成る鼻水吸着剤が表層シート体で包含されると共に、裏面に位置する表層シート体には装着手段が備えられて成り、該装着手段を介して当接する鼻孔部を覆うようにマスク本体の内側に装着される手段を採る。
また、本発明は、前記表層シート体と前記装着手段との間に樹脂フィルムを介在させて成る手段を採る。
さらに、本発明は、前記表層シート体あるいは前記鼻水吸収部材のいずれか一方若しくは両方に、清涼感を付与する清涼成分が塗布あるいは含浸されて成る手段を採る。
またさらに、本発明は、前記清涼成分と共に香料が塗布あるいは含浸されて成る手段を採る。
さらにまた、本発明は、前記表層シート体あるいは前記鼻水吸収部材に、銀ナノ粒子を担持させて成る手段を採る。
そしてまた、本発明は、前記表層シート体の表面に、エンボス加工が施されて成る手段を採る。
さらにまた、本発明は、前記鼻水吸収部材の上端辺に、垂れ流れる鼻水を受け止めるための凹部が形成されて成る手段を採る。
本発明にかかる鼻水吸収部材によれば、鼻水が確実に受け止められて逆戻りすることなく吸収蓄積されるため、マスクを汚す事がなく常に衛生的な状態が保持される、といった優れた効果を奏する。
また、本発明にかかる鼻水吸収部材によれば、マスクが汚れずに衛生的に保持可能であるため、例えば使い捨てマスクと組み合わせて使用した場合に、該使い捨てマスクの長時間使用に資する、といった優れた効果を奏する。
さらに、本発明にかかる鼻水吸収部材によれば、マスクの内側に隠ぺいした状態で装着されるため、装着状態における外観上の違和感がなく使用することができる、といった優れた効果を奏する。
またさらに、本発明にかかる鼻水吸収部材によれば、マスク内の空気の流通を防ぐことなく鼻呼吸を継続しながら鼻孔内に蓄積する鼻水を呼吸経路外に排除することができると共に、垂れ落ちる鼻水を連続的に吸収蓄積して、呼吸困難や苦痛を緩和し、さらに鼻水処理の煩わしさを大幅に軽減することができる、といった優れた効果を奏する。
さらにまた、本発明にかかる鼻水吸収部材によれば、表層シート体と装着手段との間に樹脂フィルムを介在させることで、鼻水による装着手段の装着力(粘着力)の低下を防止することができると共に、吸収した鼻水がマスク本体へ染み出るのを防止することができる、といった優れた効果を奏する。
そしてまた、本発明にかかる鼻水吸収部材によれば、鼻水吸収部材における表層シート体あるいは汗吸着材のいずれか一方若しくは両方に、清涼感を付与するメントールやエリスリトール、キシリトール等の多糖類から成る清涼成分が塗布あるいは含浸されることによって、常時清涼感が得られることで鼻づまりの緩和に資すると共に、鼻孔周辺の冷感作用ならびに吸熱作用が得られる、といった優れた効果を奏する。
さらにまた、本発明にかかる鼻水吸収部材によれば、清涼成分と共に香料が塗布あるいは含浸されることによって、清涼感や冷感作用、吸熱作用と併せて、心地よい香りを吸引し得ると共に、鼻水の臭いを香料でかき消すこともできる、といった優れた効果を奏する。
またさらに、本発明にかかる鼻水吸収部材によれば、鼻水吸収部材における表層シート体に、銀ナノ粒子を担持させることによって、抗菌作用ならびに消臭作用が得られる、といった優れた効果を奏する。
さらにまた、本発明にかかる鼻水吸収部材によれば、装着手段として粘着テープを使用することによって、衛生マスクや防塵マスクといったマスク本体にワンタッチで安定的に装着できる、といった優れた効果を奏する。
そしてまた、本発明にかかる鼻水吸収部材によれば、鼻水吸収部材の上端辺に鼻水を受け止めるための凹部が形成されていることによって、鼻孔から垂れ流れる鼻水が外部に流れ出すことなく、確実に鼻水吸収部材によって吸収し得る、といった優れた効果を奏する。
本発明にかかる鼻水吸収部材の実施形態を示す説明図である。(実施例1) 本発明にかかる鼻水吸収部材の使用態様を示す説明図である。 本発明にかかる鼻水吸収部材の他の実施形態を示す断面説明図である。(実施例2) 本発明にかかる鼻水吸収部材の他の実施形態を示す断面説明図である。(実施例3) 本発明にかかる鼻水吸収部材の他の実施形態を示す断面説明図である。(実施例4) 本発明にかかる鼻水吸収部材の他の使用態様を示す説明図である。 本発明にかかる鼻水吸収部材の他の実施形態を示す説明図である。(実施例5)
本発明にかかる鼻水吸収部材10は、マスク本体Mの内側に装着される鼻水吸収部材10であって、所定の厚みと長さと幅を有する略方形の形状を有して、高分子吸水ポリマーから成る鼻水吸着剤20が表層シート体21で包含されると共に、該表層シート体21の裏面には装着手段22が備えられて成り、該装着手段22を介して当接する鼻孔部Nを覆うようにマスク本体Mの内側に装着される手段を採ったことを最大の特徴とする。
以下、本発明にかかる鼻水吸収部材10の実施形態を、図面に基づいて説明する。
尚、本発明にかかる鼻水吸収部材10は、以下に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状や寸法等の範囲内で、適宜変更することができる。
本発明にかかる鼻水吸収部材10の第一の実施形態を、図1及び図2に基づき説明する。図1は、本発明にかかる鼻水吸収部材の実施形態を示す説明図であり、(a)は全体斜視図、(b)は断面図である。また、図2は、本発明にかかる鼻水吸収部材の使用態様を示す説明図であり、(a)は正面図、図(b)は側断面図である。
本発明は、マスク本体Mの内側に装着される鼻水吸収部材10である。
鼻水吸収部材10は、高分子吸水ポリマーから成る鼻水吸着剤20と、該鼻水吸着剤20を包含する表層シート体21とで構成され、所定の厚みと長さと幅を有する略方形の形状を有し、例えば縦略1〜2cm、幅略4〜7cm、厚み略5mm程度の略方形に形成される。鼻水吸収部材10の裏側に位置する表層シート体21には、マスク本体Mの内側に装着することができる装着手段22が備えられており、鼻水吸収部材10は、該装着手段22を介して当接する鼻孔部Nを覆うようにマスク本体Mの内側に装着される
表層シート体21は、その材質について特に限定はないが、内包する高分子吸水ポリマーの漏出を防止すべく、ポリプロピレン等から成る不織布によって形成されることが好ましい。また、該表層シート体21について、不織布による二層構造を備えて成形される態様も考え得る。その場合、上層は鼻水Sを素早く吸収し且つ逆戻りを防止するため、常に乾燥状態に近い肌触り感覚を得ることができるもので、その材質としてはポリオレフィン素材が好適に採用されるが、その他ポリウレタン系の素材でも構わない。また、下層は鼻水Sを素早く且つ多量に吸収する役割を持つもので、その材質としてはレーヨンが好適に採用されるが、その他パルプやP E T、ウレタン等の素材を採用することもできる。
鼻水吸着剤20は、ジェルまたは粒子状の高分子吸水ポリマーによって形成されて成る。具体的には、吸水量(吸水倍率)や吸水速度、保水性、徐放性、増粘性、凝集力、耐塩基性、耐候性などの特性に優れたポリアクリル酸ナトリウムを顆粒状またはゼリー状にした高吸水性高分子素材が使用される。
装着手段22は、鼻水吸収部材10の裏面に備えられ、具体的には、裏面に位置する表層シート体21に備えられるもので、該装着手段22を介してマスク本体Mの内側に鼻水吸収部材10が装着されることとなる。かかる装着手段22の具体的構成については、特に限定するものではなく、例えばマスク本体Mの内側所定箇所に係止可能なフックやボタン等の係止手段や、粘着テープによる貼着手段などが採用可能となる。
尚、装着手段22について、図示のように、表層シート体21との間に樹脂フィルム23を介在させる態様が望ましい。樹脂フィルム23は、ビニールなど樹脂製のフィルム地から成り、鼻水吸収部材10の裏面における表層シート体21に貼着されることで、装着手段22との間に介在される。該樹脂フィルム23の形状については、特に限定するものではないが、好ましくは鼻水吸収部材10の裏面全体を被覆可能な形状であることが望ましい。
以上で構成される本実施形態にかかる鼻水吸収部材10は、どのような形状のマスク本体Mにも容易にワンタッチで貼着することができ、マスクの内側に隠ぺいした状態で装着されるため、装着状態における外観上の違和感がなく、また、着用者の鼻から流れ出る鼻水Sを効率的に受け止めて逆戻りすることなく吸収蓄積されるため、マスクを汚す事がなく常に衛生的な状態が保持されることとなる。
さらに、表層シート体21と装着手段22との間に樹脂フィルム23を介在させることで、該樹脂フィルム23が装着手段22への鼻水Sの流出を遮断することとなって、該装着手段22の装着力(粘着力)の低下を防止することができると共に、マスク本体Mへ鼻水Sが染み出るのを防止することができる。
本発明にかかる鼻水吸収部材10の第二の実施形態を、図3に基づき説明する。上記実施例1と同様の部分は省略する。図3は、本発明にかかる鼻水吸収部材の実施形態を示す断面図である。
本実施形態にかかる鼻水吸収部材10は、図3(a)に示すように、表層シート体21あるいは鼻水吸収部材10のいずれか一方若しくは両方に、清涼感を付与する清涼成分24が付与された態様を採用する。該清涼成分24は、表層シート体21に塗布され、あるいは、鼻水吸収部材10に含浸されることで、付与される。尚、図面では、鼻水吸収部材10に清涼成分24を含浸した場合について示している。
清涼成分24の詳細は、清涼感を付与し得るものであれば特に限定はないが、例えばメントールを主成分とし、その他エリスリトールやキシリトール等の多糖類が組み合わさって成るものが考え得る。
このように、鼻水吸収部材10に清涼感を付与することで、常時清涼感が得られることとなって、鼻づまりの緩和に資すると共に、鼻孔周辺の冷感作用ならびに吸熱作用に資することとなる。
また、本実施形態にかかる鼻水吸収部材10において、図3(a)に示すように、上述した清涼成分24と併せて香料25が付与された態様を採用し得る。該香料25は、清涼成分24と同様、表層シート体21に塗布され、あるいは、鼻水吸収部材10に含浸されることで、付与される。尚、図面では、鼻水吸収部材10に香料25を含浸した場合について示している。
香料25の詳細は、特に限定はなく使用者の好みによって適宜決定すれば足りるものであるが、例えば脳を刺激し運動向上能力や集中力が増大することができるとされるコーヒー豆の香りやハーブ等から成る香料25を採用することが考え得る。
このように、鼻水吸収部材10に香料25を付与することで、清涼感や冷感作用、吸熱作用と併せて、心地よい香りを吸引し得ると共に、鼻水Sの臭いを香料25でかき消すことも可能となる。
さらに、本実施形態にかかる鼻水吸収部材10において、図3(b)に示すように、表層シート体21あるいは鼻水吸収部材10に、銀ナノ粒子26を担持させて成る態様を採用し得る。
銀ナノ粒子26は、ナノ銀、ナノ純銀などと呼ばれ、その構造としては球形が一般的だが、ひし形や薄いシート構造もよく見られる。また表面積が極端に大きいため多くの配位子がナノ粒子に配位することができる。通常粒径1−100nmの銀のナノ粒子で構成される。さらにイオンを低い濃度で持続的に放出する性質によって、さまざまな細菌に対して抗菌作用を示すことから、抗菌性コーティング剤などに使用されるものである。
かかる銀ナノ粒子26を鼻水吸収部材10における表層シート体21あるいは鼻水吸収部材10に担持させることによって、該銀ナノ粒子26が有する抗菌作用により鼻水Sが細菌と反応することを抑え、これにより鼻水Sの臭いの発生を抑制することが可能となり、衛生的向上が図られる。
本発明にかかる鼻水吸収部材10の第三の実施形態を、図4に基づき説明する。上記実施例1乃至2と同様の部分は省略する。図4は、本発明にかかる鼻水吸収部材の実施形態を示す説明図である。
本実施形態にかかる鼻水吸収部材10は、図4に示すように、表層シート体21の表面に、エンボス加工27が施された態様を採用する。
エンボス加工27は、表層シート体21において、プレス加工によって連続する凹凸状に加工されるもので、当該エンボス加工27による凸部形状については特に限定はなく、図示の様な円形状のほか、四角その他の多角形状や、十字にクロスした形状などが採用し得る。
以上で構成される本実施形態にかかる鼻水吸収部材10は、鼻水吸収部材10の表面がエンボス加工27されることによって、ズレ防止ならびに鼻孔当接部に常時安定した装着感が得られると共に、多量の鼻水Sであっても表層シート体21が着用者の鼻下に張り付くことなく、快適な使用に資することとなる。
本発明にかかる鼻水吸収部材10の第四の実施形態を、図5及び図6に基づき説明する。上記実施例1乃至3と同様の部分は省略する。図5は、本発明にかかる鼻水吸収部材の実施形態を示す説明図である。また、図6は、本発明にかかる鼻水吸収部材の使用態様を示す説明図である。
本実施形態にかかる鼻水吸収部材10は、図示のように、鼻水吸収部材10の上端辺に、鼻孔部Nから垂れ流れる鼻水Sを受け止めるための凹部28が形成されて成る手段を採用するものである。
凹部28は、鼻水吸収部材10の上端辺に設けられる窪みであって、鼻孔部Nから垂れ流れる鼻水Sを受け止めるための貯留部として機能する。該凹部28の形状については、半月状やV溝状など特に限定するものではなく、また、一の上端辺に設けられる凹部28の数についても特に限定はない。尚、図5(a)は一つの半月状の凹部28を形成した場合、図5(b)は二つ半月状の凹部28を形成した場合を示している。
以上で構成される本実施形態にかかる鼻水吸収部材10は、鼻水吸収部材10の上端辺に、鼻孔部Nから垂れ流れる鼻水Sを受け止めるための凹部28が形成されていることによって、該凹部28が鼻水Sの貯留部として機能して、外部に鼻水Sが流れ出すことなく確実に受け止めることが可能となる。
本発明にかかる鼻水吸収部材10の第五の実施形態を、図7に基づき説明する。上記実施例1乃至4と同様の部分は省略する。図7は、本発明にかかる鼻水吸収部材の実施形態を示す説明図である。
本実施形態にかかる鼻水吸収部材10は、図7に示すように、各々が別個に包装体Bで包装されて成る態様を採用するものである。
包装体Bは、鼻水吸収部材10を包装して衛生的に保つためのものであって、その材質について特に限定はなく、常法の包装態様を採用すれば足りる。尚、図示されているように、鼻水吸収部材10を内包した状態の包装体Bは、破線部等によって切り離し可能に連続して繋がっている態様を採用し得る。
以上で構成される本実施形態にかかる鼻水吸収部材10は、各々が別個に包装体Bで包装されることによって、鼻水吸収部材10が衛生的に保たれると共に、必要分だけ切り離してバッグに入れて持ち運ぶなど携帯性にも優れた鼻水吸収部材10を提供するものである。
本発明にかかる鼻水吸収部材は、着用者の鼻孔から流れ出る鼻水を効率的に吸収するだけでなく、どのようなマスク本体にも容易に取り付け取り外しができ、マスク本体の内側にワンタッチで貼着することができると共に、清涼感や芳香感、抗菌性を付与することも可能であって、さらには、垂れ流れる鼻水を確実に受け止めることを可能ならしめるものである。したがって、本発明にかかる「鼻水吸収部材」の産業上の利用可能性は極めて大であるものと思料する。
10 鼻水吸収部材
20 鼻水吸着剤
21 表層シート体
22 装着手段
23 樹脂フィルム
24 清涼成分
25 香料
26 銀ナノ粒子
27 エンボス加工
28 凹部
B 包装体
M マスク本体
N 鼻孔部
S 鼻水
本発明にかかる鼻水吸収部材の実施形態を示す説明図である。(実施例1) 本発明にかかる鼻水吸収部材の使用態様を示す説明図である。 本発明にかかる鼻水吸収部材の他の実施形態を示す断面説明図である。(実施例2) 本発明にかかる鼻水吸収部材の他の実施形態を示す断面説明図である。(実施例3) 本発明にかかる鼻水吸収部材の他の実施形態を示す説明図である。(実施例5)
鼻水吸収部材10は、高分子吸水ポリマーから成る鼻水吸着剤20と、該鼻水吸着剤20を包含する表層シート体21とで構成され、所定の厚みと長さと幅を有する略方形の形状を有し、例えば縦略1〜2cm、幅略4〜7cm、厚み略5mm程度の略方形に形成される。鼻水吸収部材10の裏側に位置する表層シート体21には、マスク本体Mの内側に装着することができる装着手段22が備えられており、鼻水吸収部材10は、該装着手段22を介して当接する鼻孔部Nを覆うようにマスク本体Mの内側に装着される
鼻水吸収部材10の上端辺には、鼻孔部Nから垂れ流れる鼻水Sを受け止めるための凹部28が形成されて成る。
凹部28は、鼻水吸収部材10の上端辺に設けられる窪みであって、鼻孔部Nから垂れ流れる鼻水Sを受け止めるための貯留部として機能する。該凹部28の形状については、半月状やV溝状など特に限定するものではなく、また、一の上端辺に設けられる凹部28の数についても特に限定はない。尚、図面では、一つの半月状の凹部28を形成した場合と、二つ半月状の凹部28を形成した場合を示している。
以上で構成される本実施形態にかかる鼻水吸収部材10は、どのような形状のマスク本体Mにも容易にワンタッチで貼着することができ、マスクの内側に隠ぺいした状態で装着されるため、装着状態における外観上の違和感がなく、また、着用者の鼻から流れ出る鼻水Sを効率的に受け止めて逆戻りすることなく吸収蓄積されるため、マスクを汚す事がなく常に衛生的な状態が保持されることとなる。
また、鼻水吸収部材10の上端辺に、鼻孔部Nから垂れ流れる鼻水Sを受け止めるための凹部28が形成されていることによって、該凹部28が鼻水Sの貯留部として機能して、外部に鼻水Sが流れ出すことなく確実に受け止めることが可能となる。

Claims (7)

  1. マスク本体の内側に装着される鼻水吸収部材であって、
    所定の厚みと長さと幅を有する略方形の形状を有して、高分子吸水ポリマーから成る鼻水吸着剤が表層シート体で包含されると共に、裏面に位置する表層シート体には装着手段が備えられて成り、該装着手段を介して当接する鼻孔部を覆うようにマスク本体の内側に装着されることを特徴とする鼻水吸収部材。
  2. 前記表層シート体と前記装着手段との間に樹脂フィルムを介在させて成ることを特徴とする請求項1に記載の鼻水吸収部材。
  3. 前記表層シート体あるいは前記鼻水吸収部材のいずれか一方若しくは両方に、清涼感を付与する清涼成分が塗布あるいは含浸されて成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鼻水吸収部材。
  4. 前記清涼成分と共に香料が塗布あるいは含浸されて成ることを特徴とする請求項3に記載の鼻水吸収部材。
  5. 前記表層シート体あるいは前記鼻水吸収部材に、銀ナノ粒子を担持させて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか記載の鼻水吸収部材。
  6. 前記表層シート体の表面に、エンボス加工が施されて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか記載の鼻水吸収部材。
  7. 前記鼻水吸収部材の上端辺に、鼻孔から垂れ流れる鼻水を受け止めるための凹部が形成されて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか記載の鼻水吸収部材。
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