JP2020043633A - ゲート制御回路、電源回路及びインバータ回路 - Google Patents

ゲート制御回路、電源回路及びインバータ回路 Download PDF

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Abstract

【課題】スイッチングトランジスタのドレイン電圧のスルーレートを最適化する。【解決手段】ゲート制御回路は、第1パルス信号及び第2パルス信号に応じたゲート電圧にてオン又はオフするスイッチングトランジスタのドレイン電圧の遷移時間を検出する遷移時間検出回路と、遷移時間と、予め定めた目標遷移時間と、の差分を表す誤差電圧を出力する誤差検出回路と、スイッチングトランジスタのオン又はオフを指示する入力信号に応じた第1パルス信号と、誤差電圧と、に基づいて、第2パルス信号を生成する遷移時間制御回路と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、ゲート制御回路、電源回路及びインバータ回路に関する。
コンバータ、インバータ、力率改善回路など、スイッチング動作するトランジスタを用いた回路は、そのスイッチング動作により電圧が急激に変化するため、雑音の発生源となる。雑音の発生量はトランジスタのドレイン電圧のスルーレートに依存する。雑音を防止するために、トランジスタのゲート端子に直列に抵抗を挿入し、ゲート電圧の変化を遅くすることでドレイン電圧のスルーレートを抑制することが一般的である。
しかしながら、ドレイン電圧のスルーレートを小さくすると、スイッチングロスが増大してしまうという問題点がある。スルーレートは負荷電流、素子温度、素子ばらつきなどにも依存するため、あらゆる動作条件で雑音が所定値を超えないようにゲート抵抗の値を決めると、多くの期間はスルーレートが所定値よりも大幅に小さくなり、必要以上にスイッチングロスが発生している状態となる。
このような問題を解決するためには、ドレイン電圧のスルーレートすなわち遷移時間を観測し、その変化量が所定値となるようにゲート駆動信号を調整すればよい。例えば、ドレイン電圧の立ち上がり時間を検出し、検出した立ち上がり時間と目標時間との差分をFETの駆動回路にフィードバックする方法が提案されている。しかしながら、FETのゲート駆動信号を生成する方法は具体的には提案されていない。そのため、ドレイン電圧のスルーレートを目標値に調整することができない。
特開2016−59172号公報
本発明の一態様は、スイッチングトランジスタのドレイン電圧のスルーレートを最適化することができるゲート制御回路、電源回路及びインバータ回路を提供するものである。
本実施形態によれば、第1パルス信号及び第2パルス信号に応じたゲート電圧にてオン又はオフするスイッチングトランジスタのドレイン電圧の遷移時間を検出する遷移時間検出回路と、
前記遷移時間と、予め定めた目標遷移時間と、の差分を表す誤差電圧を出力する誤差検出回路と、
前記スイッチングトランジスタのオン又はオフを指示する入力信号に応じた前記第1パルス信号と、前記誤差電圧と、に基づいて、前記第2パルス信号を生成する遷移時間制御回路と、を備える、ゲート制御回路が提供される。
第1の実施形態によるゲート制御回路を備えた電源回路の概略構成を示すブロック図。 第1の実施形態によるゲート制御回路のタイミング図。 第2の実施形態によるゲート制御回路のタイミング図。 第3の実施形態によるゲート制御回路を備えた電源回路の回路図。 図4のゲート制御回路内の各部のタイミング図。 第4の実施形態によるゲート制御回路を備えた電源回路の回路図。 図6のゲート制御回路内の各部のタイミング図。 第1〜第4の実施形態によるゲート制御回路を内部に備えた昇圧コンバータのブロック図。 第1〜第4の実施形態によるゲート制御回路を内部に備えた3相インバータ回路のブロック図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の実施形態では、ゲート制御回路、電源回路及びインバータ回路内の特徴的な構成および動作を中心に説明するが、ゲート制御回路、電源回路及びインバータ回路には以下の説明で省略した構成および動作が存在しうる。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態によるゲート制御回路1を備えた電源回路2の概略構成を示すブロック図である。図1の電源回路2は、ゲート制御回路1と、第1抵抗素子R1及び第2抵抗素子R2と、スイッチングトランジスタM1と、ダイオードD1とを備えている。スイッチングトランジスタM1は、モータ等の負荷を駆動する。スイッチングトランジスタM1は、例えば力率改善回路を構成し、電源回路2の主回路の一部である。図1では、負荷をインダクタL1の記号で表している。スイッチングトランジスタM1は、例えばN型のMOSトランジスタである。なお、スイッチングトランジスタM1は、N型のIGBTであってもよいが、以下では、スイッチングトランジスタM1がN型のMOSトランジスタである例を説明する。
負荷L1に流れる負荷電流は、スイッチングトランジスタM1がオフであれば、ダイオードD1に流れ、スイッチングトランジスタM1がオンであれば、スイッチングトランジスタM1のドレイン−ソース間を流れる。図1では、スイッチングトランジスタM1をローサイド側に配置し、ダイオードD1をハイサイド側に配置しているが、これは一例であり、スイッチングトランジスタM1周辺の回路構成は図1に示したものには限定されない。図1の例では、ダイオードD1のアノードは、スイッチングトランジスタM1のドレインとインダクタL1の一端とに接続され、ダイオードD1のカソードとインダクタL1の他端にはバス電圧Vbbノードが接続されている。
図1のゲート制御回路1は、遷移時間検出回路3と、誤差検出回路4と、遷移時間制御回路5とを備えている。この他、図1のゲート制御回路1は、スイッチングトランジスタM1のオン又はオフを指示する入力信号Vinから第1パルス信号V1を生成する第1バッファアンプA1と、遷移時間制御回路5の出力信号から第2パルス信号V2を生成する第2バッファアンプA2とを備えていてもよい。また、図1のゲート制御回路1は、入力信号Vinが入力される第1端子Tinと、第1パルス信号V1が出力される第2端子Tout1と、第2パルス信号V2が出力される第3端子Tout2と、スイッチングトランジスタM1のドレイン電圧が入力さえる第4端子Tdとを備えている。
第2端子Tout1と第3端子Tout2との間には、第1抵抗素子R1及び第2抵抗素子R2が直列接続され、これら抵抗素子R1,R2の接続ノードがスイッチングトランジスタM1のゲートに接続されている。これにより、スイッチングトランジスタM1のゲート電圧は、第1パルス信号V1及び第2パルス信号V2に応じた電圧になる。
遷移時間検出回路3は、スイッチングトランジスタM1のドレイン電圧の遷移時間を検出する。ドレイン電圧の遷移時間とは、スイッチングトランジスタM1がオフからオンに遷移するときに、ドレイン電圧がバス電圧Vbbから接地電圧になるまでの時間である。誤差検出回路4は、遷移時間と、予め定めた目標遷移時間と、の差分を表す誤差電圧Verrを出力する。
遷移時間検出回路3は、後述する図4に示すように、分圧回路6と、パルス生成回路7と、時間電圧変換回路8とを有していてもよい。分圧回路6は、スイッチングトランジスタM1のドレイン電圧Vdを例えば複数のキャパシタの容量比により分圧する。パルス生成回路7は、分圧回路6から出力された分圧電圧Vd_divが所定の電圧範囲内であることを示すパルス信号を出力する。時間電圧変換回路8は、パルス信号のパルス幅に応じた電圧を出力する。この場合、誤差検出回路4は、時間電圧変換回路8から出力された電圧と、目標遷移時間に応じた基準電圧と、の差分に応じた誤差電圧Verrを出力する。誤差検出回路4は、誤差アンプ4aとも呼ばれる。
後述する図4に示すように、パルス生成回路7は、第1遷移検出部7aと第2遷移検出部7bを有していてもよい。第1遷移検出部7aは、第1パルス信号V1が奇数番目のパルス信号を出力するときに、分圧回路6の出力電圧が所定の電圧範囲内であることを示す第1遷移検出信号を出力する。第2遷移検出部7bは、第1パルス信号V1が偶数番目のパルス信号を出力するときに、分圧回路6の出力電圧が所定の電圧範囲内であることを示す第2遷移検出信号を出力する。
後述する図4に示すように、時間電圧変換回路8は、第1時間電圧変換回路8aと第2時間電圧変換回路8bを有していてもよい。第1時間電圧変換回路8aは、第1遷移検出信号のパルス幅に応じた第1電圧を出力する。第2時間電圧変換回路8bは、第2遷移検出信号のパルス幅に応じた第2電圧を出力する。この場合、誤差検出回路4は、第1電圧及び第2電圧と、基準電圧との差分に応じた誤差電圧Verrを出力する。
遷移時間制御回路5は、入力信号Vinに応じた第1パルス信号V1と、誤差電圧Verrと、に基づいて、第2パルス信号V2を生成する。遷移時間制御回路5は、第1パルス信号V1の立ち上がりエッジに同期させて第2パルス信号V2を立ち上げた後、第2パルス信号V2を1回目に立ち下げるタイミングを誤差電圧Verrに応じて制御してもよい。遷移時間制御回路5は、第2パルス信号V2を1回目に立ち下げた後、2回目に立ち上げるタイミングをドレイン電圧Vdに応じて制御してもよい。
後述する図4に示すように、遷移時間制御回路5は、鋸波電圧発生回路5aと、第1タイミング検出回路5bと、第2ロジック回路5cとを有していてもよい。鋸波電圧発生回路5aは、鋸波電圧を出力する。第1タイミング検出回路5bは、誤差電圧Verrが鋸波電圧に一致するタイミングを検出する。第2ロジック回路5cは、誤差電圧Verrが鋸波電圧に一致するタイミングに基づいて、第2パルス信号V2が立ち下がるタイミングを決定する。
図2は第1の実施形態によるゲート制御回路1のタイミング図である。以下、図2を参照して、図1のゲート制御回路1の動作を説明する。
時刻t0で、入力信号Vinと第1パルス信号V1がローからハイに立ち上がると、遷移時間制御回路5は、第2パルス信号V2をローからハイに立ち上げる。これにより、スイッチングトランジスタM1のゲート電圧が上昇し、それに応じて、スイッチングトランジスタM1のドレイン電流が増加し始める。入力信号Vinの電圧レベルは、遷移時間制御回路5(第2ロジック回路5c)の動作電圧である0〜5V程度、第1パルス信号V1の電圧レベルは、スイッチングトランジスタM1の駆動に適した電圧である0〜10V程度である。
このように、時刻t0にて、第1パルス信号V1と第2パルス信号V2がともにハイになるため、スイッチングトランジスタM1のゲート電圧が上昇し始めるとともに、ドレイン電流は上昇し始め、ドレイン電圧Vdは低下し始める。
遷移時間検出回路3は、スイッチングトランジスタM1のドレイン電圧Vdを観測する。時刻t2において、遷移時間制御回路5は、ドレイン電圧Vdが所定電圧にまで低下すると、第2パルス信号V2をローに遷移させる。第1抵抗素子R1の抵抗値を第2抵抗素子R2の抵抗値よりも大きくすることで、時刻t2を境にして、スイッチングトランジスタM1のゲート電流は大幅に低下し、ドレイン電流Idの上昇が抑制される。ここで、ドレイン電流IdがインダクタL1電流を超えると、ハイサイド側のダイオードD1はリバースリカバリ状態となり、しばらくの間は、ダイオードD1内の蓄積電荷が放電される。ダイオードD1のリバースリカバリ電流が減少すると同時にドレイン電流Idとドレイン電圧Vdは低下し始める(図2の実線波形)。
ここで、遷移時間制御回路5が、時刻t2より手前の時刻t1で、第2パルス信号V2をローに遷移させたとする。この場合、図2の破線波形に示すように、ドレイン電流Idのピークが抑制されるとともに、ドレイン電流Idのピーク値が維持される期間が長くなる(時刻t2〜t5)。時刻t5以降は、ドレイン電流Idが下がり始める。時刻t5以降のドレイン電流Idの減少量は、実線波形に比べて小さくなる。よって、ドレイン電圧Vdが下がる速度(破線波形)は実線波形よりも小さくなり、ドレイン電圧Vdのスルーレートが小さくなる。
ここで、ドレイン電圧Vdの目標スルーレートを、ドレイン電圧VdがVrefHからVrefLまで遷移する時間と規定する。例えば、VrefHは主回路バス電圧Vbbの90%、VrefLは主回路バス電圧Vbbの10%である。ドレイン電圧Vdの遷移時間が目標時間よりも長い場合、すなわちドレイン電圧Vdのスルーレートが目標スルーレートよりも小さい場合、誤差検出回路4から出力される誤差電圧Verrは正になる。一方、ドレイン電圧Vdの遷移時間が目標時間よりも短い場合は、誤差検出回路4から出力される誤差電圧Verrは負になる。
遷移時間制御回路5は、誤差電圧Verrが正であれば、第2パルス信号V2が1回目にハイからローに遷移するタイミングを遅らせる。また、遷移時間制御回路5は、誤差電圧Verrが負であれば、第2パルス信号V2が1回目にハイからローに遷移するタイミングを早める。
遷移時間制御回路5は、ドレイン電圧VdがVrefLよりも低くなると、いったんローに遷移させた第2パルス信号V2をハイに遷移させる。なお、ドレイン電圧VdがVrefLよりも低くなった後に、第2パルス信号V2をハイに遷移させることは必須ではない。ただし、第2パルス信号V2をハイに遷移させることにより、スイッチングトランジスタM1のゲートを低いインピーダンスで駆動することになり、より望ましい。
このように、図1のゲート制御回路1は、スイッチングトランジスタM1のゲート電圧を第1パルス信号V1と第2パルス信号V2に応じて制御するようにし、スイッチングトランジスタM1のドレイン電圧Vdの遷移時間に応じて、第2パルス信号V2を1回目にハイからローに遷移させるタイミングを調整する。これにより、スイッチングトランジスタM1のドレイン電圧Vdに応じてゲート電圧を調整でき、ドレイン電圧Vdのスルーレートを所望の値に制御することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態によるゲート制御回路1では、第2パルス信号V2が2回目にハイに遷移するタイミングはドレイン電圧Vdの遷移時間とは無関係であった。これに対して、第2の実施形態によるゲート制御回路1は、第2パルス信号V2が初めて(1回目に)ローに遷移するタイミングを固定にするとともに、2回目にハイに遷移するタイミングをドレイン電圧Vdの遷移時間に応じて制御するものである。
第2の実施形態によるゲート制御回路1は、図1と同様のブロック構成を有するが、遷移時間制御回路5の動作が図1とは異なる。本実施形態による遷移時間制御回路5は、第1パルス信号V1の立ち上がりエッジに同期させて第2パルス信号V2をハイに遷移させた後、予め定めた所定期間経過後に第2パルス信号V2を1回目にローに遷移させ、その後、第2パルス信号V2を2回目にハイに遷移させるタイミングを誤差電圧Verrに応じて制御する。
図3は第2の実施形態によるゲート制御回路1のタイミング図である。図3の時刻t0で、入力信号Vinと第1パルス信号V1がローからハイに立ち上がると、第2パルス信号V2もハイに立ち上がる。その後、予め定めた規定期間が経過した時刻t1で、遷移時間制御回路5は、第2パルス信号V2をローに遷移させる。これにより、ドレイン電流は時刻t1〜t2の間、変化が緩やかになり、その後、低下し始める。これに合わせて、ドレイン電圧Vdは、時刻t2まで同じ電圧値を維持し、その後、低下し始める。
時刻t4で、遷移時間制御回路5が第2パルス信号V2をハイに遷移させると、ゲート電流が増加することから、ドレイン電圧Vdは急激に低下する(時刻t4〜t5の実線波形)。
これに対して、時刻t4よりも遅れた時刻t6で、遷移時間制御回路5が第2パルス信号V2をハイに遷移させると、時刻t6に至るまでの間にドレイン電圧Vdは徐々に下がり続けているため(時刻t4〜t6の破線波形)、時刻t6で第2パルス信号V2をハイに遷移させても、ドレイン電圧Vdはわずかしか下がらない。
時刻t4〜t5の実線波形と時刻t4〜t6の破線波形を比較すればわかるように、ドレイン電圧VdがVrefHからVrefLまで遷移する時間は、時刻t4〜t5よりも時刻t4〜t6の方が長い。よって、遷移時間制御回路5は、誤差電圧Verrが正の場合(ドレイン電圧Vdのスルーレートが目標スルーレートよりも小さい場合)、第2パルス信号V2が2回目にハイになるタイミングを早くし、誤差電圧Verrが負の場合(ドレイン電圧Vdのスルーレートが目標スルーレートよりも大きい場合)、第2パルス信号V2が2回目にハイになるタイミングを遅くする。
このように、第2の実施形態では、第2パルス信号V2が1回目にハイからローに遷移するタイミングを予め定めた規定時刻にするとともに、第2パルス信号V2が2回目にローからハイに遷移するタイミングを、スイッチングトランジスタM1のドレイン電圧Vdの遷移時間に応じて制御する。これにより、第1の実施形態と同様に、ドレイン電圧Vdのスルーレートを所望の値に調整できる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態によるゲート制御回路1は、第1の実施形態によるゲート制御回路1の回路構成を具体化したものである。
図4は第3の実施形態によるゲート制御回路1を備えた電源回路2の回路図である。図4のゲート制御回路1は、遷移時間検出回路3と、誤差検出回路4に対応する誤差アンプ4aと、遷移時間制御回路5と、第1バッファアンプA1と、第2バッファアンプA2と、クロック生成回路9とを備えている。
クロック生成回路9は、入力信号Vinに同期して、リセット信号Resetと、第1及び第2周期選択信号Integ1,Integ2とを生成する。リセット信号Resetは、入力信号Vinと同位相及び同周波数の信号である。第1及び第2周期選択信号Integ1,Integ2は、入力信号Vinの2周期に1回、入力信号Vinがローのときにハイになる信号である。第1周期選択信号Integ1と第2周期選択信号Integ2は、位相が入力信号Vinの1周期分ずれている。
遷移時間検出回路3は、直列接続された第1キャパシタC1及び第2キャパシタC2と、第1〜第5スイッチSW1〜SW5と、第1コンパレータ11と、第2コンパレータ12と、第1ロジック回路13と、第1電流源14と、第3キャパシタC3と、第2電流源15と、第4キャパシタC4とを備えている。
第1キャパシタC1及び第2キャパシタC2は、スイッチングトランジスタM1のドレインと接地ノードとの間に直列接続されている。第1キャパシタC1及び第2キャパシタC2の接続ノードからは、ドレイン電圧Vdを第1キャパシタC1及び第2キャパシタC2の容量比で分圧した分圧電圧Vd_divが出力される。この分圧電圧Vd_divは、第1コンパレータ11の入力端子と第2コンパレータ12の入力端子に入力されている。第1キャパシタC1及び第2キャパシタC2の容量比は、分圧電圧Vd_divの最大値がゲート制御回路1の出力電圧以下、例えば5V以下になるように設定される。
第1スイッチSW1は、電源電圧ノードと分圧電圧ノードとの間に接続されている。第1スイッチSW1は、リセット信号Resetがローのときにオンして、電源電圧ノードと分圧電圧ノードを短絡させる。すなわち、第1スイッチSW1は、入力信号Vinがハイの期間に分圧電圧Vd_divを生成し、入力信号Vinがローの期間は、第1キャパシタC1及び第2キャパシタC2の接続ノードを電源電圧(例えば、5V)に初期化する。
第1コンパレータ11は、分圧電圧Vd_divと第1基準電圧VrefHとの差電圧に応じた信号を出力する。第2コンパレータ12は、分圧電圧Vd_divと第2基準電圧VrefLとの差電圧に応じた信号を出力する。第1ロジック回路13は、第1コンパレータ11の出力信号と第2コンパレータ12の出力信号に基づいて、分圧電圧Vd_divが第1基準電圧VrefHから第2基準電圧VrefLに低下するまでの遷移時間を示す信号Slew1、Slew2を各クロック周期ごとに交互に出力する。信号Slew1、Slew2は、遷移時間に応じたパルス幅を有する。
第1コンパレータ11と、第2コンパレータ12と、第1ロジック回路13は、パルス生成回路7を構成している。また、第1ロジック回路13は、第1遷移検出部7aと第2遷移検出部7bを構成している。
電源電圧ノードと接地ノードとの間には、第1電流源14と、第2スイッチSW2と、第3キャパシタC3とが直列接続されている。同様に、電源電圧ノードと接地ノードとの間には、第2電流源15と、第3スイッチSW3と、第4キャパシタC4とが直列接続されている。第2スイッチSW2は、信号Slew1がハイのときにオンし、第1電流源14からの電流は、第2スイッチSW2を通過して第3キャパシタC3に流れて電荷が蓄積される。第3スイッチSW3は、信号Slew2がハイのときにオンし、第2電流源15からの電流は、第3スイッチSW3を通過して第4キャパシタC4に流れて電荷が蓄積される。
第1電流源14と、第2スイッチSW2と、第3キャパシタC3とは、第1時間電圧変換回路8aを構成している。第2電流源15と、第3スイッチSW3と、第4キャパシタC4とは、第2時間電圧変換回路8bを構成している。
第4スイッチSW4は、第2スイッチSW2及び第3キャパシタC3の接続ノードと、遷移時間検出回路3の出力ノードとの間に接続されている。第5スイッチSW5は、第3スイッチSW3及び第4キャパシタC4の接続ノードと、遷移時間検出回路3の出力ノードとの間に接続されている。
第4スイッチSW4は、第1周期選択信号Integ1がハイのときにオンし、第3キャパシタC3の蓄積電荷に応じた電流を遷移時間検出回路3の出力ノードから出力する。第5スイッチSW5は、第2周期選択信号Integ2がハイのときにオンし、第4キャパシタC4の蓄積電荷に応じた電流を遷移時間検出回路3の出力ノードから出力する。
誤差アンプ4aは、第1差動アンプ4bと、第5キャパシタC5と、第3抵抗素子R3と、第2差動アンプ4cと、第4抵抗素子R4とを有する。第1差動アンプ4bは、遷移時間検出回路3の出力電圧と基準電圧との差電圧に応じた信号を出力する。第5キャパシタC5は、第1差動アンプ4bの反転入力ノードと出力ノードとの間に接続されている。第1差動アンプ4bと第5キャパシタC5とにより積分器が構成されている。
第1差動アンプ4bの非反転入力ノードには、目標遷移時間に応じた基準電圧Vrefが入力されている。よって、第4スイッチSW4がオンすると、第3キャパシタC3内の蓄積電荷が第5キャパシタC5に転送される。第5キャパシタC5に転送される電荷は、(Vslew1−Vref)・C3で表される。従って、第1差動アンプ4bの出力電圧は、(Vslew1−Vref)・C3/Cintegだけ低下する。
同様に、第5スイッチSW5がオンすると、第4キャパシタC4内の蓄積電荷が第5キャパシタC5に転送される。第5キャパシタC5に転送される電荷は、(Vslew2−Vref)・C4で表される。従って、第1差動アンプ4bの出力電圧は、(Vslew2−Vref)・C4/Cintegだけ低下する。
第1差動アンプ4bと第5キャパシタC5による積分器では極性が反転するため、積分器の次段には、第2差動アンプ4c、第3抵抗素子R3及び第4抵抗素子R4からなる反転アンプが設けられている。積分器の出力信号を反転アンプに通すことで、極性を元に戻すことができる。
積分器と反転アンプを有する誤差アンプ4aは、電圧Vslew1と基準電圧との差電圧と、電圧Vslew2と基準電圧との差電圧とをそれぞれ積分する機能を有する。このように、誤差アンプ4aが、信号同士の単なる差電圧を誤差電圧Verrとして出力するのではなく、積分機能を持たせることで、制御ループの精度と安定性を向上させることができる。
第3抵抗素子R3は、第1差動アンプ4bの出力ノードと第2差動アンプ4cの反転入力ノードとの間に接続されている。第4抵抗素子R4は、第2差動アンプ4cの反転入力ノードと出力ノードとの間に接続されている。第1差動アンプ4bの非反転入力ノードと第2差動アンプ4cの非反転入力ノードには基準電圧が入力されている。
遷移時間検出回路3内の第3キャパシタC3の蓄積電荷は、第1周期選択信号Integ1がハイのときに、誤差アンプ4a内の第5キャパシタC5に転送される。同様に、遷移時間検出回路3内の第4キャパシタC4の蓄積電荷は、第2周期選択信号Integ2がハイのときに、誤差アンプ4a内の第5キャパシタC5に転送される。
遷移時間制御回路5は、第3電流源16と、第6キャパシタC6と、第3コンパレータ17と、第6スイッチSW6とを有する。電源電圧ノードと接地ノードの間に、第3電流源16と第6キャパシタC6が直列接続されている。第6キャパシタC6には、時間に比例して、第3電流源16からの電流に応じた電荷が蓄積される。よって、第6キャパシタC6の一端側の電圧は、鋸波電圧になる。第6スイッチSW6は、第6キャパシタC6に並列接続されている。第6スイッチSW6は、リセット信号Resetがハイのときにオフし、リセット信号Resetがローのときにオンする。第6スイッチSW6がオフすると、第6キャパシタC6の蓄積電荷に応じた鋸波電圧が第3コンパレータ17に入力される。第6スイッチSW6がオンすると、第6キャパシタC6内の蓄積電荷は放電される。第3コンパレータ17は、リセット信号Resetがハイの期間に、鋸波電圧と誤差電圧Verrとを比較して、両電圧の差電圧に応じた信号を出力する。
第3電流源16と第6キャパシタC6は鋸波電圧発生回路5aを構成している。第3コンパレータ17は第1タイミング検出回路5bを構成している。
第2ロジック回路5cは、入力信号Vinと、第2コンパレータ12の出力信号と、第3コンパレータ17の出力信号とに応じた信号を出力する。第2ロジック回路5cの出力信号は、入力信号Vinの立ち上がりのタイミングでローからハイに遷移し、かつ第3コンパレータ17で鋸波電圧と誤差電圧Verrとの一致が検出されたタイミングでハイからローに遷移し、かつ第2コンパレータ12で分圧電圧Vd_divとVrefLとの一致が検出されたタイミングでローからハイに遷移する。第2ロジック回路5cの出力信号は、第2バッファアンプA2に入力されて、第2バッファアンプA2にて第2パルス信号V2が生成される。
図5は図4のゲート制御回路1内の各部のタイミング図である。以下、図5を参照して図4のゲート制御回路1の動作を説明する。まず、時刻t10で、入力信号Vinがローからハイに遷移すると、第1パルス信号V1もハイに遷移する。また、クロック生成回路9は、入力信号Vinと同位相のリセット信号Resetを出力するとともに、入力信号Vinの1周期ごとに交互に、第1周期選択信号Integ1と第2周期選択信号Integ2を半周期分だけハイにする。時刻t10以降、スイッチングトランジスタM1のドレイン電圧Vdは徐々に下がり始めるため、第1キャパシタC1と第2キャパシタC2による分圧電圧Vd_divも、徐々に下がり始める。
遷移時間検出回路3内の第1コンパレータ11は、分圧電圧Vd_divがVrefHと一致するか否かを示す信号を出力し、第2コンパレータ12は、分圧電圧Vd_divがVrefLと一致するか否かを示す信号を出力する。第1ロジック回路13は、分圧電圧Vd_divがVrefHとVrefLの間の電圧範囲内にあるか否かを示す信号Slew1と信号Slew2を、入力信号Vinの1周期ごとに交互に出力する。図5の時刻t11〜t12の期間内に分圧電圧Vd_divがVrefHとVrefLの間の電圧範囲内になるため、この期間内に信号Slew1はハイになる。信号Slew1と信号Slew2のパルス幅は、分圧電圧Vd_divがVrefHと一致してから、VrefLに一致するまでに要する時間幅に応じて変化する。
第2スイッチSW2は信号Slew1によってオン又はオフし、第3スイッチSW3は信号Slew2によってオン又はオフする。これにより、入力信号Vinの1周期ごとに交互に、第3キャパシタC3は信号Slew1のパルス幅に応じた電荷を蓄積するか、又は第4キャパシタC4は信号Slew2のパルス幅に応じた電荷を蓄積する。これにより、第3キャパシタC3の一端と第4キャパシタC4の一端から、分圧電圧Vd_divがVrefHに一致してからVrefLに一致するまでの時間に応じた電圧Vslew1とVslew2が、入力信号Vinの1周期ごとに交互に出力される。このように、電圧Vslew1と電圧Vslew2をインターリーブ出力することで、ゲート制御回路1内の各部の動作タイミングを入力信号Vinに同期化させることができ、入力信号Vinよりも周波数の高いクロック信号が不要となる。
電圧Vslew1は、第2電流源15を流れる電流と、第3キャパシタC3の容量とで決まる傾きで電圧が上昇する。同様に、電圧Vslew2は、第3電流源16を流れる電流と、第4キャパシタC4の容量とで決まる傾きで電圧が上昇する。
電圧Vslew1と電圧Vslew2は、誤差アンプ4aに入力される。時刻t11〜t12の間に、誤差アンプ4a内の積分器は電圧Vslew1と基準電圧との差電圧を反転して積分し、誤差アンプ4a内の反転アンプは積分器の出力信号を元の論理に戻すことで、誤差電圧Verrが生成される。誤差電圧Verrは、電圧Vslew1や信号slew2のパルス幅が長いほど、電圧値が大きくなる。
遷移時間制御回路5内の第3コンパレータ17は、第3電流源16と第6キャパシタC6で生成した鋸波電圧と誤差電圧Verrとが一致するか否かを検出する。誤差電圧Verrが大きいほど、第3コンパレータ17で一致が検出されるタイミングが遅くなる。図5の例では、時刻t11で、第3コンパレータ17が一致を検出する例を示している。第2ロジック回路5cは、時刻t10で第2パルス信号V2をローからハイに遷移させる。その後、第3コンパレータ17が一致を検出する時刻t11で、第2パルス信号V2をハイからローに変位させる。その後、第2コンパレータ12が分圧電圧Vd_divとVrefLの一致を検出する時刻t12で、第2パルス信号V2をローからハイに遷移させる。その後、入力信号Vinがハイからローに遷移する時刻t13で、第2パルス信号V2をハイからローに遷移させる。その後、時刻t14〜t17では、信号slew2のパルス幅に応じて、同様の動作が行われる。
このように、第3の実施形態では、スイッチングトランジスタM1のドレイン電圧Vdをそのまま用いるのではなく、ドレイン電圧Vdを第1キャパシタC1と第2キャパシタC2の容量比により分圧した分圧電圧Vd_divに基づいて第2パルス信号V2を生成するため、ゲート制御回路1は低耐圧のプロセスで実現できる。また、分圧電圧Vd_divがVrefHに一致してからVrefLに一致するまでの時間に応じたパルス幅の信号slew1と信号slew2を入力信号Vinの1周期ごとに交互に生成し、信号slew1に応じて電圧Vslew1を生成し、信号slew2に応じて電圧Vslew1を生成する。これにより、電圧Vslew1とVslew2を入力信号Vinの1周期ごとに交互にインターリーブ出力することができ、入力信号Vinよりも周波数の高いクロック信号を入力する必要がなくなる。また、電圧Vslew1又は電圧Vslew2と基準電圧との差電圧を積分して誤差電圧Verrを生成し、鋸波電圧が誤差電圧Verrに一致するタイミングと、入力信号Vinと、分圧電圧Vd_divがVrefLに一致するタイミングとに基づいて、第2パルス信号V2を生成する。これにより、誤差電圧Verrの電圧値に応じて、第2パルス信号V2が1回目にハイからローに遷移するタイミングを調整できる。
第3の実施形態によれば、スイッチングトランジスタM1のドレイン電圧Vdの遷移時間が長いほど、電圧Vslew1、Vslew2が大きくなって、誤差電圧Verrが上昇し、誤差電圧Verrが鋸波電圧と一致するタイミングが遅くなる。よって、第2パルス信号V2が1回目にハイからローに遷移するタイミングが遅くなり、ドレイン電圧Vdの遷移時間が短くなる方向に帰還制御される。このように、図4のゲート制御回路1を用いることで、ドレイン電圧Vdの遷移時間を一定に保持することができ、その遷移時間は誤差アンプ4aに入力される基準電圧にて任意に調整できる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態によるゲート制御回路1は、第2の実施形態によるゲート制御回路1の回路構成を具体化したものである。
図6は第4の実施形態によるゲート制御回路1を備えた電源回路2の回路図、図7は図6のゲート制御回路1内の各部のタイミング図である。図6では、図4と共通する回路部品には同一符号を付しており、以下では、相違点を中心に説明する。
図6のゲート制御回路1は、遷移時間制御回路5内の一部の回路構成が図4と相違しているものの、それ以外は図4と同様の回路構成を備えている。図6の遷移時間制御回路5は、図4の遷移時間制御回路5と同様の第3コンパレータ17と、第6キャパシタC6と、第6スイッチSW6と、第3電流源16とを有することに加えて、第4コンパレータ18と、第7キャパシタC7と、第7スイッチSW7と、第4電流源19とを有する。第4コンパレータ18は、第2タイミング検出回路に該当する。
図6の第6キャパシタC6と第3電流源16は、電源電圧ノードと接地ノードとの間に直列接続されている。第3コンパレータ17には、第6キャパシタC6と第3電流源16との接続ノードの鋸波電圧が入力される。図6の第6キャパシタC6と第3電流源16との接続ノードの鋸波電圧の波形は、図4の鋸波電圧とは波形が逆になっている。図4のゲート制御回路1は、第3コンパレータ17の出力信号により、第2パルス信号V2が1回目にハイからローに遷移するタイミングを設定したが、図6の第2ロジック回路5cは、第3コンパレータ17の出力信号により、第2パルス信号V2が2回目にローからハイに遷移するタイミングを設定する。スイッチングトランジスタM1のドレイン電圧Vdの遷移時間が長くなって誤差電圧Verrが大きくなると、第3コンパレータ17は、より早く鋸波電圧と誤差電圧Verrとの一致を検出するため、第2パルス信号V2が2回目にハイになるタイミングは早くなる。これにより、ドレイン電圧Vdの遷移時間が短くなるように帰還制御される。
第7スイッチSW7は、リセット信号Resetがハイのときにオフして、ローのときにオンする。第7スイッチSW7がオフすると、第7キャパシタC7の蓄積電荷に応じた電流が第4電流源19に流れる。これにより、第7キャパシタC7と第4電流源19との接続ノードの電圧は、鋸波電圧になる。この鋸波電圧は、第4コンパレータ18に入力される。第4コンパレータ18は、鋸波電圧が予め定めた規定電圧に一致するか否かを検出する。
第2ロジック回路5cは、第4コンパレータ18で一致が検出されたタイミングにて、第2パルス信号V2が1回目にローに遷移するタイミングを設定する。
このように、第4の実施形態では、遷移時間制御回路5内に、第3コンパレータ17を設けて第2パルス信号V2が2回目にローからハイに遷移するタイミングをドレイン電圧Vdの遷移時間に応じて調整するとともに、第4コンパレータ18を設けて第2パルス信号V2が1回目にハイからローに遷移するタイミングを予め定めた規定時間に設定するため、第3の実施形態と同様に、ドレイン電圧Vdの遷移時間を最適化することができる。
(第5の実施形態)
上述した第1〜第4の実施形態によるゲート制御回路1は、昇圧コンバータや降圧コンバータの内部に設けることができる。
図8は第1〜第4の実施形態によるゲート制御回路1を内部に備えた昇圧コンバータ21のブロック図である。図8の昇圧コンバータ21は、上述したゲート制御回路1、第1抵抗素子R1、第2抵抗素子R2、スイッチングトランジスタM1、及びダイオードD1を備えており、これらに加えて、昇圧用のインダクタL1を備えている。また、ダイオードD1のカソードには、DC負荷22とキャパシタ23とが並列接続されている。
ゲート制御回路1には、パルス源24からのパルス信号が入力信号Vinとして入力されている。スイッチングトランジスタM1、ダイオードD1、及びインダクタL1により昇圧コンバータ21が構成される。インダクタL1の一端には、入力DC電圧VLが供給される。インダクタL1は、入力DC電圧VLよりも高いDC電圧VHに変換してDC負荷22に供給する。DC負荷22に並列に接続されたキャパシタ23は平滑容量であり、DC電圧VHのリップルを低減する。
スイッチングトランジスタM1のドレイン電圧Vdをゲート制御回路1内の遷移時間検出回路3に帰還させることにより、図8の昇圧コンバータ21においても、第1〜第4の実施形態と同様に、スイッチングトランジスタM1のドレイン電圧Vdのスルーレートを最適化することができる。
(第6の実施形態)
上述した第1〜第4の実施形態によるゲート制御回路1は、3相インバータ回路等のインバータ回路に適用可能である。
図9は第1〜第4の実施形態によるゲート制御回路1を内部に備えた3相インバータ回路25のブロック図である。3相インバータ回路25は、3相モータ26の駆動信号VU、VV、VWを生成する回路である。図9の3相インバータ回路25は、同一構成の3つのレグLegU、LegV、LegWを備えており、各レグは、駆動信号VU、VV、VWのいずれかを生成する。
各レグには、DCバス電圧Vbbが供給されている。各レグは、ローサイドトランジスタM2とハイサイドトランジスタM3とがオン又はオフ動作することにより、駆動電圧VU、VV、VWのいずれかを出力する。
以下では、レグLegUの内部構成を説明するが、他のレグLegV、LegWの内部構成及び動作はレグLegUと同様である。
レグLegUは、ハイサイドトランジスタM2のゲートに接続されるゲート制御回路1aと、ローサイドトランジスタM2のゲートに接続されるゲート制御回路1bとを有する。ローサイドトランジスタM3のゲートに接続されるゲート制御回路1bは、接地ノードを基準として動作し、接地ノードを基準とする入力パルスVinLがパルス源24から供給される。
ローサイドトランジスタM3とハイサイドトランジスタM2は直列接続されており、両トランジスタM2,M3の接続ノードの電圧がレグLegUの出力電圧VUである。この出力電圧VUは、レグLegUのローサイド側のゲート制御回路1aに帰還される。ローサイド側のゲート制御回路1bは、出力電圧VUのスルーレートが一定になるように帰還制御を行う。
ハイサイド側のゲート制御回路1aは、レグLegUの出力電圧VUを基準に動作し、この出力電圧VU基準の入力パルスVinHがパルス源24から供給される。バス電圧Vbbは、ハイサイド側のゲート制御回路1aに帰還される。ハイサイド側のゲート制御回路1aは、ハイサイドトランジスタM2のドレイン−ソース間電圧(Vbb−VU)のスルーレートが一定になるように帰還制御を行う。
このように、3相インバータ回路25を構成する6個のトランジスタのゲートにそれぞれ、第1〜第4の実施形態によるゲート制御回路1を接続することで、全トランジスタのドレイン−ソース間電圧のスルーレートを最適化することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、1a、1b ゲート制御回路、2 電源回路、3 遷移時間検出回路、4 誤差検出回路、4a 誤差アンプ、4b 第1差動アンプ、4c 第2差動アンプ、5 遷移時間制御回路、5a 鋸波電圧発生回路、5b 第1タイミング検出回路、5c 第2ロジック回路、6 分圧回路、7 パルス生成回路、7a 第1遷移検出部、7b 第2遷移検出部、8 時間電圧変換回路、8a 第1時間電圧変換回路、8b 第2時間電圧変換回路、9 クロック生成回路、11 第1コンパレータ、12 第2コンパレータ、13 第1ロジック回路、14 第1電流源、15 第2電流源、16 第3電流源

Claims (11)

  1. 第1パルス信号及び第2パルス信号に応じたゲート電圧にてオン又はオフするスイッチングトランジスタのドレイン電圧の遷移時間を検出する遷移時間検出回路と、
    前記遷移時間と、予め定めた目標遷移時間と、の差分を表す誤差電圧を出力する誤差検出回路と、
    前記スイッチングトランジスタのオン又はオフを指示する入力信号に応じた前記第1パルス信号と、前記誤差電圧と、に基づいて、前記第2パルス信号を生成する遷移時間制御回路と、を備える、ゲート制御回路。
  2. 前記入力信号が入力される第1端子と、
    前記第1パルス信号が出力される第2端子と、
    前記第2パルス信号が出力される第3端子と、
    前記スイッチングトランジスタのドレイン電圧が入力される第4端子と、
    を備える、請求項1に記載のゲート制御回路。
  3. 前記遷移時間制御回路は、前記第1パルス信号の立ち上がりエッジに同期させて前記第2パルス信号を立ち上げた後、前記第2パルス信号を1回目に立ち下げるタイミングを前記誤差電圧に応じて制御する、請求項1又は2に記載のゲート制御回路。
  4. 前記遷移時間制御回路は、前記第2パルス信号を1回目に立ち下げた後、2回目に立ち上げるタイミングを前記ドレイン電圧に応じて制御する、請求項3に記載のゲート制御回路。
  5. 前記遷移時間制御回路は、前記第1パルス信号の立ち上がりエッジに同期させて前記第2パルス信号を立ち上げた後、予め定めた所定期間経過後に前記第2パルス信号を1回目に立ち下げ、その後、前記第1パルス信号を2回目に立ち上げるタイミングを前記誤差電圧に応じて制御する、請求項1又は2に記載のゲート制御回路。
  6. 前記遷移時間検出回路は、
    前記スイッチングトランジスタのドレイン電圧を複数のキャパシタの容量比により分圧する分圧回路と、
    前記分圧回路の出力電圧が所定の電圧範囲内であることを示すパルス信号を出力するパルス生成回路と、
    前記パルス信号のパルス幅に応じた電圧を出力する時間電圧変換回路と、を有し、
    前記誤差検出回路は、前記時間電圧変換回路から出力された電圧と、前記目標遷移時間に応じた基準電圧との差分に応じた前記誤差電圧を出力する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のゲート制御回路。
  7. 前記パルス生成回路は、
    前記第1パルス信号が奇数番目のパルス信号を出力するときに、前記分圧回路の出力電圧が所定の電圧範囲内であることを示す第1遷移検出信号を出力する第1遷移検出部と、
    前記第1パルス信号が偶数番目のパルス信号を出力するときに、前記分圧回路の出力電圧が所定の電圧範囲内であることを示す第2遷移検出信号を出力する第2遷移検出部と、を有し、
    前記時間電圧変換回路は、
    前記第1遷移検出信号のパルス幅に応じた第1電圧を出力する第1時間電圧変換回路と、
    前記第2遷移検出信号のパルス幅に応じた第2電圧を出力する第2時間電圧変換回路と、を有し、
    前記誤差検出回路は、前記第1電圧及び前記第2電圧と、前記基準電圧との差分に応じた前記誤差電圧を出力する、請求項6に記載のゲート制御回路。
  8. 前記遷移時間制御回路は、
    鋸波電圧を出力する鋸波電圧発生回路と、
    前記誤差電圧が前記鋸波電圧に一致するタイミングを検出する第1タイミング検出回路と、
    前記誤差電圧が前記鋸波電圧に一致するタイミングに基づいて、前記第2パルス信号が2回目に立ち上がるタイミングを決定する論理回路と、を有する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のゲート制御回路。
  9. 前記遷移時間制御回路は、
    所定の基準電圧が前記鋸波電圧に一致するタイミングを検出する第2タイミング検出回路を備え、
    前記論理回路は、前記基準電圧が前記鋸波電圧に一致するタイミングに基づいて、前記第2パルス信号が1回目に立ち下がるタイミングを決定する、請求項8に記載のゲート制御回路。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のゲート制御回路と、
    前記ゲート制御回路から出力される前記第1パルス信号及び前記第2パルス信号に応じたゲート電圧によりオン又はオフする前記スイッチングトランジスタと、
    前記スイッチングトランジスタのドレインにアノードが接続され、カソード側に負荷が接続されるダイオードと、を備える電源回路。
  11. 複数相のモータと、
    前記モータの各相ごとに設けられ、対応する相の電流をそれぞれ発生する複数の電源回路と、を備え、
    前記複数の電源回路のそれぞれは、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載のゲート制御回路と、
    前記ゲート制御回路から出力される前記第1パルス信号及び前記第2パルス信号に応じたゲート電圧によりオン又はオフする前記スイッチングトランジスタと、を備えるインバータ回路。
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