JP2020042730A - 情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置 - Google Patents

Abstract

【課題】利用者の満足度を低下させることなく、アンケートの質を高める情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置を提供する。【解決手段】情報表示プログラムは、コンピュータに第１コンテンツと、アンケートの設問を示す第２コンテンツと、アンケートの回答を示す第３コンテンツと配置し、第２コンテンツが有する所定の回答領域に第３コンテンツの一部を表示する表示手順と、第３コンテンツのうち、利用者の操作に応じて回答領域に表示された第３コンテンツの一部を、利用者が選択した回答として表示させる表示制御手順とを実行させる。【選択図】図７

Description

本発明は、情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置に関する。

従来、スマートフォンやタブレット型ＰＣ（Personal Computer）等のスマートデバイス、デスクトップ型のＰＣ等、任意の情報表示装置に複数の情報を表示させる技術が知られている。このような技術の一例として、画面上に所定のコンテンツを表示し、利用者からの操作に応じて、コンテンツの表示態様を変更することで、コンテンツに対する興味を生じさせる技術が知られている。例えば、広告に係るコンテンツをウェブページに設定された広告領域に配置し、利用者のスクロール操作に従って、コンテンツとウェブページとをスクロールさせる技術が知られている。

特開２０１４−０４９０９５号公報

ところで、上記した広告以外に、アンケートに関するコンテンツをウェブコンテンツとともに表示する技術がある。このようなアンケートを行う場合、より良い調査を行うためには、表示領域を広くして設問数や選択肢を多くすることが好ましい。しかしながら、アンケートに回答する意思が無い利用者にとっては、アンケートの表示領域が広いとウェブコンテンツを閲覧する際のスクロール量が嵩んでしまい、結果、ウェブコンテンツを提供するサービスに対する満足度が低下するおそれがあった。

本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者の満足度を低下させることなく、アンケートの質を高めることができる情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置を提供することを目的とする。

本願に係る情報表示プログラムは、コンピュータに第１コンテンツと、アンケートの設問を示す第２コンテンツと、前記アンケートの回答を示す第３コンテンツとを配置し、前記第２コンテンツが有する所定の回答領域に前記第３コンテンツの一部を表示する表示手順と、前記第３コンテンツのうち、利用者の操作に応じて前記回答領域に表示された前記第３コンテンツの一部を、前記利用者が選択した回答として表示させる表示制御手順とを実行させる。

実施形態の一態様によれば、利用者の満足度を低下させることなく、アンケートの質を高めることができるという効果を奏する。

図１は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の一例を示す図である。 図２は、実施形態に係る配信システムの構成例を示す図である。 図３は、実施形態に係るアンケート配信サーバの構成例を示す図である。 図４は、実施形態に係るアンケートデータベースに格納された情報の一例を示す図である。 図５は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバの構成例を示す図である。 図６は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。 図７は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図８は、ハードウェア構成の一例を示す図である。

以下に、本願に係る情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置を実施するための形態（以下、「実施形態」と記載する。）について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。

［実施形態］
まず、図１を用いて、情報表示装置の一例である端末装置１００が実行する表示処理の一例について説明する。なお、以下の説明では、端末装置１００が実行する表示処理として、第１コンテンツであるウェブコンテンツＣ１０や、第２コンテンツであるアンケートに関するコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の配信を受付けると、ウェブコンテンツＣ１０と共に、各コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を表示する処理の一例について説明する。

図１は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の一例を示す図である。なお、図１に示す例では、端末装置１００が表示処理においてウェブコンテンツＣ１０や各コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を表示する処理を、第１状態〜第６状態に分けて記載した。

なお、以下の説明では、ウェブコンテンツＣ１０やコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を画面に表示する際に基準となる位置であり、ウェブコンテンツＣ１０やコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を表示する際に、画面上の最も上側に配置される端（画面の端部）をウェブコンテンツＣ１０やコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の上端と記載する。また、ウェブコンテンツＣ１０やコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を画面に表示する際に生じる端のうち、画面上の最も下側に配置される端（画面の端部）をウェブコンテンツＣ１０やコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の下端と記載する。

また、以下の説明では、端末装置１００が有する画面上において、ウェブコンテンツＣ１０やコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の上端が表示される方向を画面上方向と記載し、画面上においてウェブコンテンツＣ１０やコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の下端が表示される方向を画面下方向と記載する。また、端末装置１００が有する画面上において、ウェブコンテンツＣ１０やコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の左側の端（画面の端部）が表示される方向を画面左方向と記載し、画面上においてウェブコンテンツＣ１０やコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の右側の端（画面の端部）が表示される方向を画面右方向と記載する。

まず、図１を用いて、実施形態に係る表示処理について説明する。端末装置１００は、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、３Ｇ（Generation）やＬＴＥ（Long Term Evolution）等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置１００は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者から指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、ウェブコンテンツＣ１０やコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０に対する各種の操作を受付ける。なお、以下の説明では、画面のうち、ウェブコンテンツＣ１０が表示されている領域上で行われた操作を、ウェブコンテンツＣ１０に対する操作と記載する場合がある。

ここで、端末装置１００が有する画面は、長方形の画面を有しているものとする。より具体的には、端末装置１００が有する画面は、縦方向の長さが横方向の長さよりも長い縦長の画面を有するものとする。また、以下の説明では、端末装置１００は、画面が縦長となる状態で使用される例について記載するが、実施形態は、これに限定されるものではなく、画面が横長となる状態で使用されてもよい。

ウェブコンテンツＣ１０は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されたウェブページであり、ＨＴＭＬ（Hyper Text Markup Language）やＸＭＬ（Extensible Markup Language）等で記述された、いわゆるポータルサイトのウェブページである。

例えば、ウェブコンテンツＣ１０は、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが独立したタイル状に配置されたコンテンツであり、タイル状に配置されたコンテンツごとに操作や更新等を行うことができるコンテンツである。また、ウェブコンテンツＣ１０には、広告に関連するコンテンツが配置されたタイルが随時挿入される。なお、ウェブコンテンツＣ１０に配置される各タイルの大きさ、配置位置、配置されるタイルの数は、タイルごとに自動で変更されてもよく、利用者の操作に応じて変更されてもよい。また、ウェブコンテンツＣ１０には、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が含まれていてもよい。

また、ウェブコンテンツＣ１０は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページであり、横方向の表示サイズが、端末装置１００が有する画面の横方向の表示サイズと同じウェブページであるものとする。また、ウェブコンテンツＣ１０は、縦方向の表示サイズが、端末装置１００が有する出力部１３０（例えば、図６参照）の縦方向の表示サイズよりも長い（以下、縦長と記載する。）ウェブページであり、端末装置１００の利用者の属性、利用者が選択したタイルに配置されたコンテンツの内容、入力した検索キーワード等により、タイルに配置されるコンテンツの内容や順序が変更されるものとする。

また、ウェブコンテンツＣ１０は、コンテンツ配信サーバ３０により配信される。例えば、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０の配信を行うコンテンツ配信サーバ３０に対して、ＵＲＬ（Uniform Resource Locator）等を送信する。このような場合、コンテンツ配信サーバ３０は、ウェブコンテンツＣ１０の配信を行う。

コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０は、アンケートに関するコンテンツである。例えば、コンテンツＣ２０（第２コンテンツの一例）は、アンケートの設問を示す情報を含む。例えば、コンテンツＣ２０は、テキストデータであり、「好きな車メーカーは？」のような設問文等のテキストデータを含む。また、コンテンツＣ２０は、後述のコンテンツＣ３０の回答が表示される回答領域Ｃ２１を有する。なお、コンテンツＣ２０は、上記の情報以外に、例えば、回答に要する目安時間、設問数、設問の種類（記述式か選択式か等）等の情報を含んでもよい。なお、コンテンツＣ２０は、テキストデータに限らず、写真や画像の情報、あるいは、アンケートの依頼主の商品や役務に関する情報等が含まれてもよい。

コンテンツＣ３０（第３コンテンツの一例）は、アンケートの回答を示す情報を含む。例えば、コンテンツＣ３０は、選択式の設問に対する複数の選択肢Ｃ３１〜Ｃ３４のテキストデータを含む。例えば、アンケートの依頼主が、複数の車メーカーの車種を取り扱うディーラーであった場合、車メーカーの嗜好性を問う設問では、かかるディーラーが取り扱う車メーカーが選択肢Ｃ３１〜Ｃ３４となる。なお、アンケートの選択肢は、アンケートの依頼主によって任意に設定可能であり、例えば、依頼主であるディーラーが取り扱っていない車メーカーを選択肢として設定してもよい。なお、アンケートの設問数は、１つである場合に限らず、複数であってもよい。また、アンケートは、選択式の設問限らず、記述式の設問であってもよい。また、コンテンツＣ３０は、テキストデータに限らず、写真や画像の情報等が含まれてもよい。

コンテンツＣ４０は、アンケートの回答後に表示されるコンテンツであり、例えば、アンケートが完了したことを通知する情報や、アンケートの回答に対する謝辞を示す情報を含むテキストデータである。なお、コンテンツＣ２０は、テキストデータに限らず、写真や画像の情報、あるいは、アンケートの依頼主と関連する商品や役務に関するコンテンツ（例えば、ランディングページ等）に含まれる情報を広く報知するものであってもよく、例えば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク等であってもよい。なお、コンテンツＣ４０は、アンケートの依頼主側で作成されてもよく、アンケート配信サーバ側で作成されてもよい。

さらに、コンテンツＣ４０は、上記の情報に加えて、広告に関する情報が含まれてもよい。具体的には、コンテンツＣ４０は、アンケートの依頼主である企業のロゴ等を含む画像や、その企業が販売する商品名や商品の画像等であってもよい。

例えば、コンテンツ配信サーバ３０は、アンケート配信サーバ２０に対してアンケートに関するコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の配信を要求し、ウェブコンテンツＣ１０とともに表示するよう端末装置１００を動作させる取得命令をウェブコンテンツＣ１０と共に配信する（ステップＳ１）。なお、このような取得命令は、例えば、ウェブコンテンツＣ１０に含まれるＪａｖａＳｃｒｉｐｔ（登録商標）やＣＳＳ（Cascading Style Sheets）等により実現される。

このような場合、端末装置１００は、コンテンツ配信サーバ３０から配信された取得命令に従って、アンケート配信サーバ２０に対してコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の配信を要求する（ステップＳ２）。この結果、アンケート配信サーバ２０は、アンケートに関するコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を端末装置１００に配信する（ステップＳ３）。そして、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０とともに、コンテンツＣ２０およびコンテンツＣ３０の一部（図１では、選択肢Ｃ３１）を第１状態の画面上に表示する。

［表示処理の概要］
ここで、端末装置１００は、利用者の満足度を低下させることなく、アンケートの質を高めるため、以下の表示処理を実行する。まず、端末装置１００は、第１コンテンツであるウェブコンテンツＣ１０と、アンケートの設問を示すコンテンツＣ２０と、アンケートの回答を示すコンテンツＣ３０とを配置し、コンテンツＣ２０が有する回答領域Ｃ２１にコンテンツＣ３０の一部を表示する。そして、端末装置１００は、コンテンツＣ３０のうち、利用者の操作に応じて回答領域Ｃ２１に表示されたコンテンツＣ３０の一部を、利用者が選択した回答として表示する。

［表示処理の具体例］
［第１状態］
以下、図１を用いて、端末装置１００が実行する表示処理の一例について説明する。例えば、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の配信を受付けると、ウェブコンテンツＣ１０と、コンテンツＣ２０と、コンテンツＣ３０と、コンテンツＣ４０と表示する。

例えば、端末装置１００は、第１状態に示すように、初期画面において、ウェブコンテンツＣ１０が有する所定の表示領域ＷにコンテンツＣ２０を表示する。また、端末装置１００は、表示領域Ｗに配置されたコンテンツＣ２０が有する回答領域Ｃ２１にコンテンツＣ３０の一部である選択肢Ｃ３１を表示する。具体的には、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０の上端を画面の上端に重ねて配置する。

また、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０をスクロール可能に配置して表示するとともに、コンテンツＣ２０を表示領域Ｗに固定した状態で表示する。つまり、端末装置１００は、利用者の操作に応じたウェブコンテンツＣ１０の動作に連動してコンテンツＣ２０を動作させる。

例えば、端末装置１００は、画面上方向へのスクロール操作があった場合、ウェブコンテンツＣ１０が画面上方向へスクロールする動作に連動して、コンテンツＣ２０が画面上方向にスクロールするように動作させる。また、端末装置１００は、回答領域Ｃ２１内においてスクロール可能にコンテンツＣ３０を表示する。より具体的には、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０およびコンテンツＣ３０それぞれを独立してスクロール可能に表示する。

このような表示方法を実現するために、端末装置１００は、背面を透過する回答領域Ｃ２１を有するコンテンツＣ２０の背面にコンテンツＣ３０を配置し、回答領域Ｃ２１により透過させたコンテンツＣ３０の一部を表示する。かかる場合、ウェブコンテンツＣ１０は、コンテンツＣ２０およびコンテンツＣ３０の背面に配置されてもよく、あるいは、コンテンツＣ２０およびコンテンツＣ３０の前面に配置されて、透過性を有する表示領域ＷによりコンテンツＣ２０およびコンテンツＣ３０を透過させてもよい。あるいは、ウェブコンテンツＣ１０の背面にコンテンツＣ３０を配置し、ウェブコンテンツＣ１０の前面にコンテンツＣ２０を配置し、透過性を有する回答領域Ｃ２１および表示領域Ｗにより透過させたコンテンツＣ３０の一部を表示させてもよい。

また、端末装置１００は、コンテンツＣ２０の背面にコンテンツＣ３０を配置する場合に限らず、コンテンツＣ２０の前面にコンテンツＣ３０を配置し、コンテンツＣ３０のうち、回答領域Ｃ２１と対応する範囲のコンテンツＣ３０の一部を回答領域Ｃ２１に表示してもよい。

なお、第１状態では、端末装置１００は、回答領域Ｃ２１が所定の位置（例えば、画面の中央領域周辺）以外の位置に配置されている場合、アンケートに対する回答を受け付け不可とする。つまり、回答領域Ｃ２１が所定の位置以外の位置に配置されている場合、回答領域Ｃ２１に表示されたコンテンツＣ３０の一部を利用者が選択した回答として処理を行わない。

［第２状態］
ここで、利用者の指Ｆ１０によりウェブコンテンツＣ１０に対する画面上方向へのスクロール操作が行われ、第１状態から第２状態へ遷移する場合について説明する。端末装置１００は、回答領域Ｃ２１が上記した所定の位置以外の位置に配置されている状態（つまり、第１状態）で、ウェブコンテンツＣ１０に対するスクロール操作が行われた場合、コンテンツＣ３０の動作を固定した状態でウェブコンテンツＣ１０をスクロールする。

図１に示す例では、第１状態から第２状態への遷移過程において、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０およびコンテンツＣ２０をスクロールし、一方で、回答領域Ｃ２１のコンテンツＣ３０をスクロールせずに、選択肢Ｃ３１である「１．Ａ社」を固定して表示する。なお、図１の第２状態に示す回答領域Ｃ２１の位置から画面上側の位置は、上記した所定の位置であることとする。

［第３状態］
ここで、さらに利用者の指Ｆ１０によりウェブコンテンツＣ１０に対する画面上方向へのスクロール操作が行われ、第２状態から第３状態へ遷移する場合について説明する。端末装置１００は、回答領域Ｃ２１が所定の位置に配置されている状態（つまり、第２状態）で、ウェブコンテンツＣ１０に対するスクロール操作が行われた場合、ウェブコンテンツＣ１０をスクロールするとともに、コンテンツＣ３０をスクロールする。

図１に示す例では、第２状態から第３状態への遷移過程において、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０およびコンテンツＣ２０をスクロールするとともに、回答領域Ｃ２１に表示されるコンテンツＣ３０をスクロールする。具体的には、端末装置１００は、コンテンツＣ３０の一部である選択肢Ｃ３１の「１．Ａ社」をスクロール方向にスクロールし、選択肢Ｃ３２の「２．Ｂ社」を表示する。

さらに、端末装置１００は、第３状態に示すように、回答領域Ｃ２１に表示された選択肢Ｃ３２を強調表示する。具体的には、端末装置１００は、回答領域Ｃ２１が所定の位置に配置されて、アンケートへの回答が可能であることを示す強調表示を行う。つまり、端末装置１００は、回答領域Ｃ２１に表示された選択肢Ｃ３２を、利用者が選択した回答として認識していることを強調表示により利用者へ通知する。なお、端末装置１００は、強調表示に限らず、アンケートへの回答が可能であることを示す表示であれば任意の表示態様であってよい。

また、端末装置１００は、回答領域Ｃ２１に表示されている選択肢Ｃ３２に関するコンテンツ（第４コンテンツの一例）を新たに表示してもよい。例えば、端末装置１００は、回答領域Ｃ２１に表示されている選択肢Ｃ３２であるＢ社が扱う車種の画像やテキストデータ等のコンテンツを新たに表示する。つまり、端末装置１００は、利用者がアンケートに回答する上で必要となる情報を含むコンテンツを表示する。これにより、利用者の各選択肢に対する情報量の差を少なくできるため、選択肢間での公平性を担保でき、質の高いアンケート結果を得ることができる。

［第４状態］
ここで、利用者の指Ｆ１０により回答領域Ｃ２１に対する画面上方向へのスクロール操作が行われ、第３状態から第４状態へ遷移する場合について説明する。端末装置１００は、上記した所定の位置に配置された回答領域Ｃ２１に対するスクロール操作が行われた場合、ウェブコンテンツＣ１０の動作を固定した状態で、コンテンツＣ３０をスクロールする。

図１に示す例では、第３状態から第４状態の遷移過程において、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０およびコンテンツＣ２０の動作を固定した状態で、コンテンツＣ３０をスクロールし、選択肢Ｃ３２の「２．Ｂ社」から選択肢Ｃ３３の「３．Ｃ社」へスクロールする。なお、端末装置１００は、第３状態において、ウェブコンテンツＣ１０に対するスクロール操作があった場合、ウェブコンテンツＣ１０およびコンテンツＣ２０をスクロールするとともに、回答領域Ｃ２１のコンテンツＣ３０をスクロールする。

［第５状態］
そして、端末装置１００は、回答領域Ｃ２１に選択肢Ｃ３３が表示された状態で、利用者による所定の確定操作があった場合、かかる選択肢Ｃ３３を利用者が選択した回答として確定する。例えば、端末装置１００は、回答領域Ｃ２１へのタップ操作や、図示しない専用の回答ボタンへの押下等を確定操作として受け付ける。そして、端末装置１００は、回答を確定した場合、第５状態に示すように、アンケートの回答完了や、回答に対する謝辞を示すコンテンツＣ４０を新たに表示する。また、端末装置１００は、コンテンツＣ４０とともに、他の利用者が選択した回答の結果画面へ移行するための結果を見るボタンや、閉じるボタン等を表示する。

［第６状態］
そして、端末装置１００は、利用者により閉じるボタンが押下されると、第６状態に示すように、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の表示領域Ｗを閉じて、ウェブコンテンツＣ１０のみを表示する。つまり、端末装置１００は、アンケートの回答後については、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の表示を取りやめる。

なお、図１では、第６状態において、端末装置１００は、表示領域Ｗの表示自体を取りやめたが、例えば、表示領域Ｗを残し、他のアンケートに関するコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０や、アンケート以外のコンテンツを表示領域Ｗに表示する処理を行ってもよい。

このように、端末装置１００は、利用者の操作に応じて回答領域Ｃ２１に表示されたコンテンツＣ３０の一部を、利用者が選択した回答として表示させる。これにより、ウェブコンテンツＣ１０の表示領域Ｗを拡張することなく、多くの設問や選択肢を表示させることができる。従って、アンケートに回答する意思が無い利用者は、ウェブコンテンツＣ１０を通常通り操作でき、一方で、アンケートに回答する意思が有る利用者に対しては、回答領域Ｃ２１の操作を通じて複数の選択肢から選択させることができる。すなわち、端末装置１００が実行する表示処理によれば、利用者の満足度を低下させることなく、アンケートの質を高めることができる。

なお、上述した各種の表示態様は、任意の態様により実現可能である。例えば、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０やコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０とともに配信されるＪａｖａＳｃｒｉｐｔ（登録商標）やＣＳＳ（Cascading Style Sheets）等により上述した表示処理を実現してもよい。

ここで、端末装置１００は、利用者が行った操作であれば、任意の操作に応じて、上述した表示処理を実行してよい。例えば、端末装置１００は、利用者が所定のキーワードを発した場合や、端末装置１００を振った場合等、利用者が端末装置１００に対して行った各種の行動に応じて、表示処理を実行してもよい。

例えば、端末装置１００は、マイクや各種のセンサを用いて、端末装置１００の状態や端末装置１００の周囲の状態を特定し、特定した状態が所定の条件を満たす場合は、利用者が端末装置１００に対して所定の行動を行ったと推定する。そして、端末装置１００は、利用者が端末装置１００に対して所定の行動を行ったと推定された場合は、表示処理を開始すればよい。

例えば、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０やコンテンツＣ２０に所定の条件を示す文字列を重ねて表示し、端末装置１００の状態や端末装置１００の周囲の状態が所定の条件を満たす場合は、上述した表示処理を開始すればよい。すなわち、端末装置１００は、操作の内容からウェブコンテンツＣ１０に対して利用者が興味を有していると推定することができる場合は、任意の操作に従って、変更処理を開始してよい。

なお、上記では説明を省略したが、端末装置１００は、上述した表示処理を任意の手法で実現することができる。例えば、端末装置１００は、上述した表示処理を端末装置１００に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、任意のタイミングでアプリケーションを起動することで、上述した表示処理を実現してもよい。

また、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０やコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の配信と同時に、ウェブブラウザ等、汎用のプログラムに上述した表示処理を実行させる制御情報の配信を受付ける。そして、端末装置１００は、制御情報に従って上記した表示処理を行ってもよい。

また、端末装置１００は、上述した制御情報に従って、上述した表示処理を実現するアプリケーションや、上述した表示処理を実現するアプリケーションそのものを制御情報として取得してもよい。例えば、端末装置１００は、利用者の操作に従って、上述した表示処理を実現するアプリケーションをダウンロードし、かかるアプリケーションを自装置にインストールする。かかるアプリケーションは、起動されると、利用者からの操作に応じてウェブコンテンツＣ１０とコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０とを取得し、上述した表示処理を実現するよう端末装置１００を制御する。ここで、アプリケーションは、上述した表示処理を実現するため、制御情報の配信を受付けてもよく、予めアプリケーションプログラム内に含んでいてもよい。

以下、上記した表示処理を実現する端末装置１００等について説明する。まず、図２を用いて、実施形態に係る配信システム１の構成について説明する。図２は、実施形態に係る配信システムの構成例を示す図である。図２に示すように、配信システム１は、端末装置１００と、依頼主端末１０と、アンケート配信サーバ２０と、コンテンツ配信サーバ３０とを含む。端末装置１００、依頼主端末１０、アンケート配信サーバ２０およびコンテンツ配信サーバ３０は、ネットワークＮを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図２に示す配信システム１には、複数台の端末装置１００や、複数台の依頼主端末１０や、複数台のアンケート配信サーバ２０や、複数台のコンテンツ配信サーバ３０が含まれてもよい。

端末装置１００は、利用者による操作にしたがって、コンテンツ配信サーバ３０からウェブコンテンツＣ１０を取得し、ウェブコンテンツＣ１０にコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の取得を要求する取得命令が含まれる場合には、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０をアンケート配信サーバ２０から取得する。また、端末装置１００は、上述した表示処理を実現する制御情報の配信をアンケート配信サーバ２０から受付けた場合は、かかる制御情報に従って動作し、表示処理を実現する。

依頼主端末１０は、アンケートの依頼主によって利用される情報処理装置である。例えば、依頼主端末１０は、デスクトップ型ＰＣや、ノート型ＰＣや、タブレット端末や、携帯電話機や、ＰＤＡ等である。依頼主端末１０は、アンケートの依頼主による操作にしたがって、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０等のコンテンツとしてアンケート配信サーバ２０に入稿する。例えば、依頼主端末１０は、アンケートに関するコンテンツとして、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０をアンケート配信サーバ２０に入稿する。

また、依頼主端末１０は、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０として、アンケートの設問文や回答に関するテキストデータや、依頼主のロゴなどといった画像、依頼主のロゴ等を構成する複数の構成要素の３Ｄモデルや、いずれかの３Ｄモデルが表示された際に表示される文字列、全ての３Ｄモデルが表示された際に表示される文字列、ランディングページを取得するためのＵＲＬ（Uniform Resource Locator）などをアンケート配信サーバ２０に入稿する。例えば、依頼主は、依頼主端末１０を介して、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の登録を行う。

また、依頼主は、アンケートに関するコンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、アンケート配信サーバ２０にアンケートに関するコンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「依頼主」といった表記は、依頼主だけでなく代理店を含む概念であり、「依頼主端末」といった表記は、依頼主端末１０だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。

アンケート配信サーバ２０は、依頼主端末１０から入稿されたアンケートに関するコンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、アンケート配信サーバ２０は、端末装置１００からアンケートに関するコンテンツの配信要求を受付けると、端末装置１００の場所や利用者の属性等から利用者とアンケートに関するコンテンツとのマッチングを行い、マッチングの結果配信対象となるアンケートに関するコンテンツを端末装置１００に配信する。また、アンケート配信サーバ２０は、上述した表示処理を実現するための制御情報をアンケートに関するコンテンツであるコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０とともに端末装置１００に配信する。この制御情報は、例えば、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ（登録商標）やＣＳＳ等のスクリプト言語により記述される。

コンテンツ配信サーバ３０は、端末装置１００にウェブコンテンツＣ１０を配信するウェブサーバ等である。例えば、コンテンツ配信サーバ３０は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス（株価）サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブコンテンツＣ１０を端末装置１００に配信する。なお、コンテンツ配信サーバ３０は、各種情報が配置されたポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。

ここで、コンテンツ配信サーバ３０によって配信されるウェブコンテンツＣ１０には、アンケートに関するコンテンツをアンケート配信サーバ２０から取得するよう指示する取得命令が含まれる。例えば、ウェブコンテンツＣ１０を形成するＨＴＭＬファイル等には、アンケート配信サーバ２０のＵＲＬや、アンケートに関するコンテンツを取得して、表示領域に配置して表示させるための各種スクリプト等が取得命令として記述される。この場合、端末装置１００は、ＨＴＭＬファイル等に記述されているＵＲＬにアクセスすることで、アンケート配信サーバ２０からコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０をアンケートに関するコンテンツとして取得する。

なお、コンテンツ配信サーバ３０から端末装置１００に配信される各種データは、実際にはウェブページを形成するＨＴＭＬファイルや画像、ウェブコンテンツＣ１０とともに表示される動画像等である。また、表示領域は、ウェブコンテンツＣ１０を形成するＨＴＭＬファイル等に所定の表示領域として記述されていてもよく、例えば、タイルの１つとして配信されてもよい。このように、表示領域がタイルの１つとして配信される場合、表示領域内に表示する広告コンテンツを取得させる取得命令が、表示領域部分の配信とともに、端末装置１００へと配信されることとなる。

次に、図３を用いて、実施形態に係るアンケート配信サーバ２０の構成について説明する。図３は、実施形態に係るアンケート配信サーバの構成例を示す図である。図３に示すように、アンケート配信サーバ２０は、通信部２１と、記憶部２２と、制御部２３とを有する。

通信部２１は、例えば、ＮＩＣ（Network Interface Card）等によって実現される。そして、通信部２１は、ネットワークＮと有線または無線で接続され、端末装置１００や依頼主端末１０やコンテンツ配信サーバ３０との間で情報の送受信を行う。

記憶部２２は、例えば、ＲＡＭ（Random Access Memory)、フラッシュメモリ（Flash Memory）等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部２２は、依頼主端末１０から入稿されたアンケートに関するコンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースであるアンケートデータベース２４を記憶する。

ここで、図４は、実施形態に係るアンケートデータベースに格納された情報の一例を示す図である。図４に示した例では、アンケートデータベース２４は、依頼主ＩＤ、コンテンツ、インプレッション数、インプレッション保証数、対価といった項目を有する。なお、アンケートデータベース２４は、コンテンツと利用者とのマッチングを行うための情報や、ＣＴＲ（Click Through Rate）といった情報をさらに記憶してもよい。

「依頼主ＩＤ」は、依頼主または依頼主端末１０を識別するための識別情報を示す。「コンテンツ」は、依頼主端末１０から入稿されたコンテンツ、すなわち、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０等のアンケートに関するコンテンツを示す。なお、図４では「コンテンツ」に「Ｃ２０、Ｃ３０」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、共通する情報を利用者に伝えようとする個別のオブジェクトが所在するＵＲＬ、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。

アンケートデータベース２４には、アンケートに関するコンテンツとして、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の他にも、上述した表示処理の実行を指示する表示指示が登録される。かかる表示指示には、例えば、初期画面において、コンテンツＣ２０をどの位置に配置して表示するか、どのような操作をトリガとして表示処理を行うか、どのような態様でコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の表示態様を変化させるか等、表示処理の態様を示す情報が、オブジェクトにより構成されるアンケートごとに含まれる。なお、上述した表示指示は、例えば、依頼主がアンケートに関するコンテンツを登録する際に、依頼主によって任意の設定が行われるものとする。

「インプレッション数」は、アンケートに関するコンテンツが表示された回数を示す。より具体的には、「インプレッション数」は、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０が表示された回数等を示す。また、「インプレッション保証数」は、対価に対して保証されているコンテンツの表示回数を示す。また、「対価」は、「インプレション保証数」だけコンテンツが表示された際に依頼主から支払われる報酬を示す。すなわち、アンケート配信サーバ２０は、アンケートに関するコンテンツをインプレッション保証型で配信するサーバである。

すなわち、図４では、依頼主ＩＤ「Ｂ１０」によって識別される依頼主が、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０をアンケートに関するコンテンツとして入稿した例を示している。また、図４では、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０のインプレッション数が「１００００」であり、インプレッション保証数が「２００００」であり、インプレッション保証数だけコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０が表示された際の課金額が「ａａａ」である例を示している。

なお、アンケート配信サーバ２０は、インプレッション保証型に限らず、例えば、アンケートの回答数を保証したサーバであってもよい。かかる場合、アンケートデータベース２４には、「インプレッション数」に相当する「アンケート回答数」や、「インプレッション保証数」に相当する「アンケート回答保証数」等の情報が含まれる。また、かかる場合、「対価」は、「アンケート回答保証数」だけアンケートの回答があった際に依頼主から支払われる報酬となる。

なお、アンケートに関するコンテンツが選択される度に課金が行われるクリック課金形式でアンケートに関するコンテンツを配信する場合はアンケートデータベース２４には、コンテンツが選択された回数や、コンテンツが選択された際の課金額等が登録される。また、配信要求を受信した際に、入札形式でアンケートに関するコンテンツを選択し、選択したコンテンツを配信する場合は、アンケートデータベース２４には、１インプレッションあたりの報酬として依頼主が設定した依頼料金である入札価格や、ＣＴＲ等が登録される。

図３に戻って、説明を続ける。制御部２３は、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）やＭＰＵ（Micro Processing Unit）等によって、アンケート配信サーバ２０内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがＲＡＭを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部２３は、例えば、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）やＦＰＧＡ（Field Programmable Gate Array）等の集積回路により実現される。

図３に示すように、制御部２３は、入稿受付部２５と、要求受付部２６と、アンケート選択部２７と、配信部２８とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部２３の内部構成は、図３に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部２３が有する各処理部の接続関係は、図３に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。

入稿受付部２５は、依頼主端末１０から、対価の指定とともにアンケートに関するコンテンツであるコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の入稿や表示指示を受付ける。かかる場合、入稿受付部２５は、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０、表示指示、依頼主ＩＤ、及び受付けた対価の値を対応付けてアンケートデータベース２４に登録する。

要求受付部２６は、端末装置１００からアンケートに関するコンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部２６は、アンケートに関するコンテンツの取得要求として、ＨＴＴＰリクエストを受け付ける。

アンケート選択部２７は、要求受付部２６によってアンケートに関するコンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補のアンケートに関するコンテンツをアンケートデータベース２４から選択する。例えば、アンケート選択部２７は、端末装置１００の位置や利用者の属性に基づいて、アンケートデータベース２４に登録されているアンケートに関するコンテンツから配信対象となるアンケートに関するコンテンツのマッチングを行う。

かかるマッチングにおいては、インプレッション数が、インプレッション保証数よりも多くなるように、アンケートに関するコンテンツの選択が行われる。例えば、アンケート選択部２７は、インプレッション保証数とインプレッション数との差が最も大きいコンテンツを優先して選択する。なお、アンケート選択部２７は、入札価格またはＣＴＲが高いコンテンツや、入札価格およびＣＴＲの双方が高いコンテンツが優先的に選択されてもよい。

また、アンケート選択部２７は、ウェブページが検索ページである場合には、検索ページに指定された検索キーワードとマッチするアンケートに関するコンテンツを抽出する検索連動型と呼ばれる配信手法を用いてもよい。また、アンケート選択部２７は、利用者の属性情報（サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など）とマッチするコンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる配信手法を用いてもよい。その後、アンケート選択部２７は、配信対象として選択されたコンテンツを配信部２８に出力する。

配信部２８は、アンケート選択部２７が選択したコンテンツとともに、端末装置１００に対して制御情報を配信する。具体的には、配信部２８は、アンケート選択部２７が選択したコンテンツを受信すると、受信したコンテンツに含まれる表示指示を抽出する。そして、配信部２８は、抽出した表示指示が示す内容の表示処理を端末装置１００に実行させるための制御情報を生成する。その後、配信部２８は、生成した制御情報と、コンテンツとを端末装置１００に対して配信する。

次に、図５を用いて、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ３０の構成について説明する。図５は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバの構成例を示す図である。図５に示すように、コンテンツ配信サーバ３０は、通信部３１と、コンテンツ記憶部３２と、制御部３３とを有する。

通信部３１は、例えば、ＮＩＣ等によって実現される。そして、通信部３１は、ネットワークＮと有線または無線で接続され、端末装置１００やアンケート配信サーバ２０との間で情報の送受信を行う。

コンテンツ記憶部３２は、例えば、ＲＡＭ、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部３２は、コンテンツの一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部３２は、ウェブページを形成するＨＴＭＬファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。

制御部３３は、例えば、ＣＰＵやＭＰＵ等によって、コンテンツ配信サーバ３０内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム（配信プログラムの一例に相当）がＲＡＭを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部３３は、例えば、ＡＳＩＣやＦＰＧＡ等の集積回路により実現される。

図５に示すように、制御部３３は、受付部３４と、配信部３５とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部３３の内部構成は、図５に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部３３が有する各処理部の接続関係は、図５に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。

受付部３４は、端末装置１００からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部３４は、ウェブページの取得要求として、ＨＴＴＰリクエストを受け付ける。

配信部３５は、受付部３４によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページを端末装置１００に配信する。具体的には、配信部３５は、コンテンツ記憶部３２から取得要求対象のウェブページをコンテンツ記憶部３２から取得し、取得したウェブページを端末装置１００に配信する。かかる場合、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０を受信すると、アンケート配信サーバ２０に対してアンケートに関するコンテンツの配信要求を送信し、応答として受信したアンケートに関するコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を表示する。そして、端末装置１００は、利用者の操作に応じて、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を変更する表示処理を実行する。

次に、図６を用いて、実施形態に係る端末装置１００の構成について説明する。図６は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。図６に示すように、端末装置１００は、通信部１１０と、入力部１２０と、出力部１３０と、物理センサ１４０と、制御部１５０とを有する。

通信部１１０は、例えば、ＮＩＣ等によって実現される。そして、通信部１１０は、ネットワークＮと有線または無線で接続され、アンケート配信サーバ２０やコンテンツ配信サーバ３０との間で情報の送受信を行う。

入力部１２０は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部１２０は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部１３０は、各種情報を表示するための表示装置であり、すなわち、画面である。例えば、出力部１３０は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置１００にタッチパネルが採用される場合には、入力部１２０と出力部１３０とは一体化される。また、以下の説明では、出力部１３０を画面と記載する場合がある。

物理センサ１４０は、端末装置１００の物理的な状態を検知するセンサである。例えば、物理センサ１４０は、端末装置１００の３軸方向の傾きを測定するジャイロセンサである。なお、物理センサ１４０は、ジャイロセンサに限定されるものではなく、例えば、加速度センサ、温度センサ、音量センサ、明度センサ等、任意のセンサが適用可能である。

制御部１５０は、例えば、ＣＰＵやＭＰＵ等によって、端末装置１００内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム（情報表示プログラムの一例に相当）がＲＡＭを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部１５０は、例えば、ＡＳＩＣやＦＰＧＡ等の集積回路により実現される。

図６に示すように、制御部１５０は、要求部１５１と、操作制御部１５２と、表示処理部１５３とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部１５０の内部構成は、図６に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部１５０が有する各処理部の接続関係は、図６に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。

要求部１５１は、操作制御部１５２からウェブコンテンツＣ１０のＵＲＬを受信した場合は、コンテンツ配信サーバ３０に対して受信したＵＲＬが示すウェブコンテンツＣ１０の取得要求を送信する。また、要求部１５１は、コンテンツ配信サーバ３０から受信したウェブコンテンツＣ１０に取得命令が含まれる場合に、アンケートに関するコンテンツの取得要求をアンケート配信サーバ２０に送信する。

操作制御部１５２は、入力部１２０を介して受け付けた利用者の操作にしたがって、各種制御を実行する。例えば、操作制御部１５２は、利用者が入力部１２０に対してウェブコンテンツＣ１０の表示操作を行った場合は、表示対象となるウェブコンテンツＣ１０のＵＲＬを要求部１５１に出力する。また、操作制御部１５２は、入力部１２０を介して受け付けたスクロール操作やタップ操作等、利用者の操作の内容を表示処理部１５３に出力する。

表示処理部１５３は、受信したウェブページおよびアンケートに関するコンテンツＣ２０、Ｃ３０，Ｃ４０を出力部１３０に表示し、上述した表示処理を実行する。例えば、表示処理部１５３は、制御部１５０が、ウェブコンテンツＣ１０とともに配信される取得命令や、コンテンツＣ２０、Ｃ３０，Ｃ４０とともに配信される制御情報を実行することで、図６に示すように、取得部１５４、表示部１５５、および表示制御部１５６として動作し、表示処理を実行する。取得部１５４、表示部１５５、および表示制御部１５６は、例えば、ＣＰＵやＭＰＵ等によって、制御情報がＲＡＭを作業領域として実行されることにより実現される。

取得部１５４は、ウェブコンテンツＣ１０やコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０（以下、「各コンテンツＣ２０〜Ｃ４０」と総称する場合がある。）を取得する。例えば、取得部１５４は、ウェブコンテンツＣ１０を取得すると、ウェブコンテンツＣ１０の取得指示に従い、アンケート配信サーバ２０からコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を取得する。

表示部１５５は、ウェブコンテンツＣ１０と、アンケートの設問を示すコンテンツＣ２０と、アンケートの回答を示すコンテンツＣ３０とを配置し、コンテンツＣ２０が有する所定の回答領域Ｃ２１にコンテンツＣ３０の一部を表示する。例えば、表示部１５５は、初期画面において、ウェブコンテンツＣ１０を画面の上端に揃えて配置して表示し、ウェブコンテンツＣ１０が有する所定の表示領域ＷにコンテンツＣ２０を配置し、コンテンツＣ２０の回答領域Ｃ２１にコンテンツＣ３０の一部を表示する。例えば、表示部１５５は、コンテンツＣ２０の背面にコンテンツＣ３０を配置し、回答領域Ｃ２１により透過させたコンテンツＣ３０の一部を表示する。

そして、表示部１５５は、表示制御部１５６による制御に従って、コンテンツＣ３０のうち、利用者の操作に応じて回答領域Ｃ２１に表示されたコンテンツＣ３０の一部を、利用者が選択した回答として表示する。

表示制御部１５６は、表示部１５５を制御し、上述した表示処理を実行させる。例えば、表示制御部１５６は、初期画面において、ウェブコンテンツＣ１０が有する所定の表示領域ＷにコンテンツＣ２０を表示させる。また、表示制御部１５６は、表示領域Ｗに配置されたコンテンツＣ２０が有する回答領域Ｃ２１にコンテンツＣ３０の一部を表示させる。具体的には、表示制御部１５６は、ウェブコンテンツＣ１０の上端を画面の上端に重ねて配置する。例えば、コンテンツＣ３０が複数の選択肢を含む回答を有するコンテンツであった場合、表示制御部１５６は、複数の選択肢のうち、利用者の操作に応じて回答領域Ｃ２１に表示された選択肢を、利用者が選択した選択肢として表示させる。

また、表示制御部１５６は、ウェブコンテンツＣ１０をスクロール可能に配置して表示させるとともに、コンテンツＣ２０を表示領域Ｗに固定した状態で表示する。つまり、表示制御部１５６は、利用者の操作に応じたウェブコンテンツＣ２１の動作に連動してコンテンツＣ２０を動作させる。

例えば、表示制御部１５６は、画面上方向へのスクロール操作があった場合、ウェブコンテンツＣ１０が画面上方向へスクロールする動作に連動して、コンテンツＣ２０が画面上方向にスクロールするように動作させる。また、表示制御部１５６は、回答領域Ｃ２１内においてスクロール可能にコンテンツＣ３０を表示させる。より具体的には、表示制御部１５６は、ウェブコンテンツＣ１０およびコンテンツＣ３０それぞれを独立してスクロール可能に表示させる。

このような表示方法を実現するために、表示制御部１５６は、背面を透過する回答領域Ｃ２１を有するコンテンツＣ２０の背面にコンテンツＣ３０を配置し、回答領域Ｃ２１により透過させたコンテンツＣ３０の一部を表示させる。かかる場合、ウェブコンテンツＣ１０は、コンテンツＣ２０およびコンテンツＣ３０の背面に配置されてもよく、あるいは、コンテンツＣ２０およびコンテンツＣ３０の前面に配置されて、透過性を有する表示領域ＷによりコンテンツＣ２０およびコンテンツＣ３０を透過させてもよい。あるいは、ウェブコンテンツＣ１０の背面にコンテンツＣ３０を配置し、ウェブコンテンツＣ１０の前面にコンテンツＣ２０を配置し、透過性を有する回答領域Ｃ２１および表示領域Ｗにより透過させたコンテンツＣ３０の一部を表示させてもよい。

また、表示制御部１５６は、コンテンツＣ２０の背面にコンテンツＣ３０を配置する場合に限らず、コンテンツＣ２０の前面にコンテンツＣ３０を配置し、コンテンツＣ３０のうち、回答領域Ｃ３１と対応する範囲のコンテンツＣ３０の一部を回答領域Ｃ２１に表示させてもよい。

なお、表示制御部１５６は、回答領域Ｃ２１が所定の位置（例えば、画面の中央領域周辺）以外の位置に配置されている場合、アンケートに対する回答を受け付け不可とする。つまり、表示制御部１５６は、回答領域Ｃ２１が所定の位置以外の位置に配置されている場合、回答領域Ｃ２１に表示されたコンテンツＣ３０の一部を利用者が選択した回答として処理を行わない。

また、表示制御部１５６は、回答領域Ｃ２１が所定の位置以外の位置に配置されている状態で、ウェブコンテンツＣ１０に対するスクロール操作が行われた場合、コンテンツＣ３０の動作を固定した状態でウェブコンテンツＣ１０をスクロールする。

具体的には、表示制御部１５６は、ウェブコンテンツＣ１０およびコンテンツＣ２０をスクロールし、一方で、回答領域Ｃ２１のコンテンツＣ３０の選択肢をスクロールせずに固定して表示する。

また、表示制御部１５６は、回答領域Ｃ２１が所定の位置に配置されている状態で、ウェブコンテンツＣ１０に対するスクロール操作が行われた場合、ウェブコンテンツＣ１０をスクロールするとともに、コンテンツＣ３０をスクロールする。

具体的には、表示制御部１５６は、ウェブコンテンツＣ１０およびコンテンツＣ２０をスクロールするとともに、回答領域Ｃ２１に表示されるコンテンツＣ３０をスクロールする。

また、表示制御部１５６は、回答領域Ｃ２１に表示されたコンテンツＣ３０の一部である選択肢を強調表示する。具体的には、表示制御部１５６は、回答領域Ｃ２１が所定の位置に配置されて、アンケートへの回答が可能であることを示す強調表示を行う。つまり、表示制御部１５６は、回答領域Ｃ２１に表示された選択肢を、利用者が選択した回答として認識していることを強調表示により利用者へ通知する。なお、表示制御部１５６は、強調表示に限らず、アンケートへの回答が可能であることを示す表示であれば任意の表示態様であってよい。

また、表示制御部１５６は、回答領域Ｃ２１に表示されている選択肢に関するコンテンツ（第４コンテンツの一例）を新たに表示してもよい。例えば、表示制御部１５６は、回答領域Ｃ２１に表示されている選択肢Ｃ３２であるＢ社が扱う車種の画像やテキストデータ等のコンテンツを新たに表示する。つまり、表示制御部１５６は、利用者がアンケートに回答する上で必要となる情報を含むコンテンツを表示する。これにより、利用者の各選択肢に対する情報量の差を少なくできるため、選択肢間での公平性を担保でき、質の高いアンケート結果を得ることができる。

また、表示制御部１５６は、所定の位置に配置された回答領域Ｃ２１に対するスクロール操作が行われた場合、ウェブコンテンツＣ１０の動作を固定した状態で、コンテンツＣ３０をスクロールする。

具体的には、表示制御部１５６は、ウェブコンテンツＣ１０およびコンテンツＣ２０の動作を固定した状態で、コンテンツＣ３０の選択肢をスクロールする。なお、表示制御部１５６は、回答領域Ｃ２１が所定の位置に配置された状態で、ウェブコンテンツＣ１０に対するスクロール操作があった場合、ウェブコンテンツＣ１０およびコンテンツＣ２０をスクロールするとともに、回答領域Ｃ２１のコンテンツＣ３０の選択肢をスクロールする。

そして、表示制御部１５６は、回答領域Ｃ２１に所定の選択肢が表示された状態で、利用者による所定の確定操作があった場合、回答領域Ｃ２１に表示された選択肢を利用者が選択した回答として確定する。例えば、表示制御部１５６は、回答領域Ｃ２１へのタップ操作や、図示しない専用の回答ボタンへの押下等を確定操作として受け付ける。そして、表示制御部１５６は、回答を確定した場合、アンケートの回答完了や、回答に対する謝辞を示すコンテンツＣ４０を新たに表示する。また、表示制御部１５６は、コンテンツＣ４０とともに、他の利用者が選択した回答の結果画面へ移行するための結果を見るボタンや、閉じるボタン等を表示する。なお、表示制御部１５６は、アンケートの設問が複数設定されている場合、利用者の確定操作後に、次の設問をコンテンツＣ２０として表示してもよい。

そして、表示制御部１５６は、利用者により閉じるボタンが押下されると、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の表示領域Ｗを閉じて、ウェブコンテンツＣ１０のみを表示する。つまり、表示制御部１５６は、アンケートの回答後については、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の表示を取りやめる。

なお、表示制御部１５６は、表示領域Ｗの表示自体を取りやめる場合に限らず、例えば、表示領域Ｗを残し、他のアンケートに関するコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０や、アンケート以外のコンテンツを表示領域Ｗに表示する処理を行ってもよい。

なお、表示制御部１５６は、上述した各種の表示処理を実現するため、任意の態様で、ウェブコンテンツＣ１０の表示領域やコンテンツＣ２０の表示領域の広さを変更させてよく、コンテンツＣ２０の表示態様やコンテンツＣ３０の表示態様を変更して良い。このような各種の変更は、例えば、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０とともに配信される制御情報により、任意の設定が可能である。

次に、図７を用いて、制御情報を実行した端末装置１００が実行する表示処理の手順について説明する。図７は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。

例えば、端末装置１００は、利用者の操作に応じてコンテンツ配信サーバ３０にウェブコンテンツＣ１０の配信を要求し、コンテンツ配信サーバ３０からウェブコンテンツＣ１０を受信する（ステップＳ１０１）。このような場合、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０画面全体に表示する（ステップＳ１０２）。そして、端末装置１００は、配信されたウェブコンテンツＣ１０に取得命令が含まれる場合は、アンケート配信サーバ２０に対してアンケートに関するコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０のリクエスト（配信要求）を送信する（ステップＳ１０３）。

ここで、端末装置１００は、アンケートに関するコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を受信したか否かを判定する（ステップＳ１０４）。そして、端末装置１００は、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を受信していないと判定した場合は（ステップＳ１０４：Ｎｏ）、再度ステップＳ１０４を実行する。

また、端末装置１００は、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を受信した場合は（ステップＳ１０４：Ｙｅｓ）、ウェブコンテンツＣ１０と、アンケートの設問を示すコンテンツＣ２０と、アンケートの回答を示すコンテンツＣ３０の一部を表示する（ステップＳ１０５）。

続いて端末装置１００は、利用者のスクロール操作があったか否かを判定する（ステップＳ１０６）。かかるスクロール操作は、ウェブコンテンツＣ１０に対するスクロール操作およびコンテンツＣ２０が有する回答領域Ｃ２１に対するスクロール操作のいずれであってもよい。端末装置１００は、スクロール操作があった場合（ステップＳ１０６：Ｙｅｓ）、スクロール操作に応じて回答領域Ｗに表示されたアンケートの回答を、利用者が選択した回答として表示する（ステップＳ１０７）。

続いて端末装置１００は、アンケートの回答が完了したか否かを判定し（ステップＳ１０８）、回答が完了していない場合（ステップＳ１０８：Ｎｏ）、ステップＳ１０６を実行する。また、端末装置１００は、回答が完了した場合は（ステップＳ１０８：Ｙｅｓ）、回答が完了したことを示す通知の情報や、回答に対する謝辞の情報を含むコンテンツＣ４０を表示する（ステップＳ１０９）。

続いて端末装置１００は、コンテンツＣ４０を表示後、アンケートに関するコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の表示を取りやめる（ステップＳ１１０）。続いて端末装置１００は、表示するウェブコンテンツＣ１０を変更するページ遷移操作が行われたか否かを判定し（ステップＳ１１１）、行われた場合は（ステップＳ１１１：Ｙｅｓ）、表示するページを遷移させ（ステップＳ１１２）、処理を終了する。また、端末装置１００は、ページ遷移操作が行われていない場合は（ステップＳ１１１：Ｎｏ）、ステップＳ１０６を実行する。

一方、ステップＳ１０６において、端末装置１００は、スクロール操作が行われなかった場合（ステップＳ１０６：Ｎｏ）、ステップＳ１１１を実行する。

上記では、図１に例示した表示態様を用いながら、端末装置１００による表示処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、端末装置１００が実行する表示処理の変形例について説明する。なお、以下に説明する表示処理は、例えば、取得部１５４、表示部１５５、および表示制御部１５６が発揮する処理により実現されるが、実施形態は、これに限定されるものではない。

また、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０は、ウェブコンテンツＣ１０を配信したサーバと同一のサーバにより配信されてもよく、それぞれ異なるサーバから配信されてもよい。すなわち、上述した表示処理を実行する際に、ウェブコンテンツＣ１０やコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を配信する処理の態様については、任意の態様が採用可能である。

上記した端末装置１００は、アンケート配信サーバ２０がコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０とともに配信する制御情報を用いて、上記した表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置１００は、上記した制御情報をコンテンツ配信サーバ３０からウェブコンテンツＣ１０とともに受信し、アンケート配信サーバ２０からコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０とともに制御指示を受信する。そして、端末装置１００は、コンテンツ配信サーバ３０から受信した制御情報を実行するとともに、受信した制御指示に従って表示処理を実行してもよい。

また、端末装置１００は、上述した表示処理等を端末装置１００に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。

また、上記実施形態では、配信システム１に、アンケート配信サーバ２０とコンテンツ配信サーバ３０とが含まれる例を示したが、アンケート配信サーバ２０とコンテンツ配信サーバ３０とは１個の装置として形成されてもよい。この場合、図３に示したアンケート配信サーバ２０は、例えば、図５に示したコンテンツ記憶部３２、受付部３４、配信部３５を有する。そして、アンケート配信サーバ２０は、端末装置１００からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、アンケートに関するコンテンツとともに、取得命令を含まないウェブページを端末装置１００に配信する。

また、上記実施形態では、アンケート配信サーバ２０から端末装置１００にコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０が配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ３０が、アンケート配信サーバ２０からコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を取得してもよい。この場合、アンケート配信サーバ２０の要求受付部２６は、コンテンツ配信サーバ３０からコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の取得要求を受け付ける。また、アンケート配信サーバ２０は、コンテンツ配信サーバ３０にコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を配信する。また、コンテンツ配信サーバ３０は、アンケート配信サーバ２０から取得したコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０とともに、取得命令を含まないウェブページを端末装置１００に配信し、上述した表示処理を実現させてもよい。

ここで、端末装置１００は、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０に関する各種のログを取ってもよい。例えば、端末装置１００は、コンテンツＣ２０、コンテンツＣ３０およびコンテンツＣ４０が表示されたか否か、コンテンツＣ２０の回答ボタンが押下され、コンテンツＣ３０が表示されたか否か、コンテンツＣ２０の表示領域の表示サイズをどこまで変更したか、ウェブコンテンツＣ１０の表示領域の表示サイズをどこまで拡大したか、スクロール操作がどのように行われたか、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０に対するスライド操作やタップ操作が行われたか否か等を示すログを取ってもよい。

また、端末装置１００は、コンテンツＣ２０の表示領域の大きさを変更した後で、初期画面まで表示を戻したか否か、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の表示を取りやめる操作が行われたか否か等を示すログを取ってもよい。また、端末装置１００は、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０が複数回表示されたかを示すログを取得してもよい。例えば、端末装置１００は、コンテンツＣ３０が表示された後で、画面の更新などが行われ、コンテンツＣ２０を再表示したか否かを示すログを取得してもよい。また、端末装置１００は、スクロール操作が繰り返し行われることで、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０が複数回表示されたか否かを示すログを取得してもよい。

例えば、端末装置１００は、初期表示から利用者がスクロール操作を行わずに、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を表示し続けた場合は、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０に対して利用者が興味を有した旨のログを取得してもよい。一方で、端末装置１００は、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０が画面内に表示された場合や、利用者がコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０に対する各種の操作を行った場合は、その旨を示すログを取ってもよい。

このように端末装置１００が取得したログは、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０のインプレッション数やＣＴＲの更新、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０等の表示に対する課金処理、および、依頼主にアンケート配信効果を報告する際等に有用なログとなる。例えば、表示処理の結果、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の表示領域の縮小および拡大が複数回行われた場合は、利用者がコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０に興味を示したものと予測される。

このため、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０や各オブジェクトの表示回数や表示時間、変更回数やキャンセルの回数等を示すログは、利用者がコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０に対して興味を有したか否かの指標となりえる。また、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を表示した回数やスクロール操作を繰り返した回数等は、利用者のアンケート（または依頼主）に対する認知度を示す指標になりえる。

そこで、アンケート配信サーバ２０は、取得された各ログを用いて、インプレッション数の更新や、課金額の変更等を行ってもよい。例えば、アンケート配信サーバ２０は、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の表示回数や表示時間、操作内容等に応じて課金額を変更してもよい。

また、端末装置１００が取得したログは、ランディングページに配置されるコンテンツの変更に用いられてもよい。例えば、端末装置１００は、同一のランディングページを取得するとともに、ランディングページが表示されるまでのログに応じて、ランディングページに配置するコンテンツを変更させてもよい。

また、上述してきた端末装置１００は、上述した表示態様において、利用者がどれだけ端末装置１００を操作したかという記録をアンケート配信サーバ２０に送信してもよい。具体的には、端末装置１００は、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０が表示された際におけるスクロール操作の内容や回数、利用者の選択操作、利用者がコンテンツＣ３０を選択した回数や位置、利用者がスクロール操作を停止した位置等を記録する。

また、端末装置１００は、スクロール操作の回数、リロードした回数や、上述した表示処理の内容、若しくは、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の内容などコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を特定する情報について端末装置１００からの発信操作（例えば、ＳＮＳへの書き込みなど）など、利用者が端末装置１００に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置１００は、操作履歴に関する情報をアンケート配信サーバ２０に送信する。

かかる場合、アンケート配信サーバ２０は、端末装置１００から配信された操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、アンケート配信サーバ２０は、制御情報とともにコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を配信した場合と、配信しなかった場合とについて、スクロール操作の回数や、表示処理を実行した回数、表示したランディングページの種別やランディングページに配置されたコンテンツの種別、ＣＴＲなどの効果の指標を比較した情報などを取得する。また、アンケート配信サーバ２０は、表示されたオブジェクト、表示されたアンケートや選択されたアンケートの回答を示す情報を取得する。

ここで、制御情報とともにコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を配信した際にウェブコンテンツＣ１０に対して行われた操作の履歴は、アンケートの効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０が表示されるウェブコンテンツＣ１０においては、利用者の操作によってコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０が表示され、表示態様が変更され、若しくは、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０のランディングページが表示されることのみならず、かかるウェブコンテンツＣ１０に対して利用者がどれだけ操作を行ったか（つまり、利用者がどれだけ画面の表示態様を変化させたか）という操作履歴自体が利用者のコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０への興味を示す指標といえる。

例えば、アンケート配信サーバ２０は、スクロール操作の内容、スクロール操作の回数、タップ回数やコンテンツＣ２０が表示されたか否か、表示を初期状態に戻した回数等を比較することで、実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０を表示した際に、コンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の情報、すなわちアンケートの回答の意思をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。

したがって、アンケート配信サーバ２０は、依頼主端末１０に端末装置１００の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係るコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０が表示されるウェブコンテンツＣ１０に対するアンケートの効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、アンケート配信サーバ２０は、依頼主端末１０に端末装置１００の操作履歴に関する情報やログをそのまま送信してもよい。

これにより、アンケート配信サーバ２０は、端末装置１００における実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツＣ２０、Ｃ３０、Ｃ４０の表示態様の有用性を依頼主に示すことができる。

また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。

また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。

また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。

また、上述してきた実施形態に係る端末装置１００は、例えば図８に示すような構成のコンピュータ１０００によって実現される。図８は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ１０００は、出力装置１０１０、入力装置１０２０と接続され、演算装置１０３０、一次記憶装置１０４０、二次記憶装置１０５０、出力ＩＦ（Interface）１０６０、入力ＩＦ１０７０、ネットワークＩＦ１０８０がバス１０９０により接続された形態を有する。

演算装置１０３０は、一次記憶装置１０４０や二次記憶装置１０５０に格納されたプログラムや入力装置１０２０から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置１０４０は、ＲＡＭ等、演算装置１０３０が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置１０５０は、演算装置１０３０が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ＲＯＭ(Read Only Memory)、ＨＤＤ、フラッシュメモリ等により実現される。

出力ＩＦ１０６０は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置１０１０に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、ＵＳＢ（Universal Serial Bus）やＤＶＩ（Digital Visual Interface）、ＨＤＭＩ（登録商標）（High Definition Multimedia Interface）といった規格のコネクタにより実現される。また、入力ＩＦ１０７０は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置１０２０から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、ＵＳＢ等により実現される。

なお、入力装置１０２０は、例えば、ＣＤ（Compact Disc）、ＤＶＤ（Digital Versatile Disc）、ＰＤ（Phase change rewritable Disk）等の光学記録媒体、ＭＯ（Magneto-Optical disk）等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置１０２０は、ＵＳＢメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。

ネットワークＩＦ１０８０は、ネットワークＮを介して他の機器からデータを受信して演算装置１０３０へ送り、また、ネットワークＮを介して演算装置１０３０が生成したデータを他の機器へ送信する。

演算装置１０３０は、出力ＩＦ１０６０や入力ＩＦ１０７０を介して、出力装置１０１０や入力装置１０２０の制御を行う。例えば、演算装置１０３０は、入力装置１０２０や二次記憶装置１０５０からプログラムを一次記憶装置１０４０上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。

例えば、コンピュータ１０００が端末装置１００として機能する場合、コンピュータ１０００の演算装置１０３０は、一次記憶装置１０４０上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部１５０の機能を実現する。

上述したように、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０と、アンケートの設問を示すコンテンツＣ２０と、アンケートの回答を示すコンテンツＣ３０とを配置し、コンテンツＣ２０が有する所定の回答領域Ｃ２１にコンテンツの一部を表示する。そして、端末装置１００は、コンテンツＣ３０のうち、利用者の操作に応じて回答領域Ｃ２１に表示されたコンテンツＣ３０の一部を、利用者が選択した回答として表示する。例えば、コンテンツＣ３０は、複数の選択肢を含む回答を有するコンテンツである。そして、端末装置１００は、複数の選択肢のうち、利用者の操作に応じて回答領域Ｃ２１に表示された選択肢を、利用者が選択した選択肢として表示させる。これにより、アンケートに回答する意思が無い利用者は、ウェブコンテンツＣ１０を通常通り操作でき、一方で、アンケートに回答する意思が有る利用者に対しては、回答領域Ｃ２１の操作を通じて複数の選択肢から選択させることができる。すなわち、端末装置１００が実行する表示処理によれば、利用者の満足度を低下させることなく、アンケートの質を高めることができる。

また、端末装置１００は、コンテンツＣ２０の背面にコンテンツＣ３０を配置し、回答領域Ｃ２１により透過させたコンテンツＣ３０の一部を表示する。これにより、例えば、コンテンツＣ３０の選択肢をスクロールする場合に、画素毎の表示制御を行う必要がないため、端末装置１００の処理負荷を低減することができる。

また、端末装置１００は、コンテンツＣ３０のうち回答領域Ｃ２１と対応する範囲のコンテンツＣ３０の一部を、回答領域Ｃ２１に表示させる。これにより、画素単位での表示制御が可能となるため、例えば、コンテンツＣ３０のスクロール等を精度良く表示することができる。

また、端末装置１００は、回答領域Ｃ２１に対するスクロール操作が行われた場合、ウェブコンテンツＣ１０の動作を固定した状態で、コンテンツＣ３０をスクロールする。これにより、コンテンツＣ３０のみがスクロールするため、コンテンツＣ３０に含まれるアンケートの回答を見やすくできるため、アンケートの誤回答を低減することができる。

また、端末装置１００は、画面における所定の位置に回答領域Ｃ２１が配置されている状態で、ウェブコンテンツＣ１０に対するスクロール操作が行われた場合、ウェブコンテンツＣ１０をスクロールするとともに、コンテンツＣ３０をスクロールする。これにより、例えば、ウェブコンテンツＣ１０を操作する度に、アンケートの回答がスクロールしてしまう等の状況を回避できるため、利用者の煩わしさを低減することができる。

また、端末装置１００は、所定の位置以外の位置に回答領域Ｃ２１が配置されている状態で、ウェブコンテンツＣ１０に対するスクロール操作が行われた場合、コンテンツＣ３０の動作を固定した状態で、ウェブコンテンツＣ１０をスクロールする。これにより、例えば、アンケートに回答する意思の無い利用者にとって、アンケートの回答が不必要にスクロールすることを防止できるため、かかる利用者の煩わしさを低減することができる。

また、端末装置１００は、回答領域Ｃ２１に表示された選択肢を強調表示させる。これにより、例えば、どの選択肢が現在選択されているかを視覚的に利用者に対して認識させることで、利用者が誤った選択肢を選択してしまうことを低減することができる。

また、端末装置１００は、回答領域Ｃ２１に所定の選択肢が表示されている場合、当該選択肢に関するコンテンツ（第４コンテンツの一例）を表示させる。これにより、利用者の各選択肢に対する情報量の差を少なくできるため、選択肢間での公平性を担保でき、質の高いアンケート結果を得ることができる。

また、端末装置１００は、ウェブコンテンツＣ１０が有する所定の表示領域Ｗに、コンテンツＣ２０を固定した状態で表示する。そして、端末装置１００は、利用者の操作に応じたウェブコンテンツＣ１０の動作に連動してコンテンツＣ２０を動作させる。これにより、コンテンツＣ２０に含まれるアンケートの設問を画面に常に表示できるため、利用者が設問を見失って回答を取りやめてしまうことを減らすことができる。つまり、アンケートの回答率を向上させることができる。

以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。

また、上記してきた「部（section、module、unit）」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。

１ 配信システム
１０ 依頼主端末
２０ アンケート配信サーバ
２１、３１、１１０ 通信部
２２ 記憶部
２３、３３、１５０ 制御部
２４ アンケートデータベース
２５ 入稿受付部
２６ 要求受付部
２７ アンケート選択部
２８ 配信部
３０ コンテンツ配信サーバ
３２ コンテンツ記憶部
３４ 受付部
３５ 配信部
１００ 端末装置
１２０ 入力部
１３０ 出力部
１４０ 物理センサ
１５１ 要求部
１５２ 操作制御部
１５３ 表示処理部
１５４ 取得部
１５５ 表示部
１５６ 表示制御部

Claims (13)

1. コンピュータに
   第１コンテンツと、アンケートの設問を示す第２コンテンツと、前記アンケートの回答を示す第３コンテンツとを配置し、前記第２コンテンツが有する所定の回答領域に前記第３コンテンツの一部を表示する表示手順と、
   前記第３コンテンツのうち、利用者の操作に応じて前記回答領域に表示された前記第３コンテンツの一部を、前記利用者が選択した回答として表示させる表示制御手順と
   を実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
2. 前記表示手順は、
   前記第２コンテンツの背面に前記第３コンテンツを配置し、前記回答領域により透過させた前記第３コンテンツの一部を表示すること
   を特徴とする請求項１に記載の情報表示プログラム。
3. 前記表示制御手順は、
   前記第３コンテンツのうち前記回答領域と対応する範囲の前記一部を、当該回答領域に表示させること
   を特徴とする請求項１に記載の情報表示プログラム。
4. 前記表示制御手順は、
   前記回答領域に対するスクロール操作が行われた場合、前記第１コンテンツの動作を固定した状態で、前記第３コンテンツをスクロールすること
   を特徴とする請求項１〜３のいずれか１つに記載の情報表示プログラム。
5. 前記表示制御手順は、
   画面における所定の位置に前記回答領域が配置されている状態で、前記第１コンテンツに対するスクロール操作が行われた場合、前記第１コンテンツをスクロールするとともに、前記第３コンテンツをスクロールすること
   を特徴とする請求項１〜４のいずれか１つに記載の情報表示プログラム。
6. 前記表示制御手順は、
   前記所定の位置以外の位置に前記回答領域が配置されている状態で、前記第１コンテンツに対するスクロール操作が行われた場合、前記第３コンテンツの動作を固定した状態で、前記第１コンテンツをスクロールすること
   を特徴とする請求項５に記載の情報表示プログラム。
7. 前記第３コンテンツは
   複数の選択肢を含む前記回答を有するコンテンツであって、
   前記表示制御手順は、
   前記複数の選択肢のうち、前記利用者の操作に応じて前記回答領域に表示された前記選択肢を、前記利用者が選択した選択肢として表示させること
   を特徴とする請求項１〜６のいずれか１つに記載の情報表示プログラム。
8. 前記表示制御手順は、
   前記回答領域に表示された前記選択肢を強調表示させること
   を特徴とする請求項７に記載の情報表示プログラム。
9. 前記表示制御手順は、
   前記回答領域に所定の前記選択肢が表示されている場合、当該選択肢に関する第４コンテンツを表示させること
   を特徴とする請求項７または８に記載の情報表示プログラム。
10. 前記表示手順は、
    前記第１コンテンツが有する所定の表示領域に、前記第２コンテンツを固定した状態で表示し、
    前記表示制御手順は、
    前記利用者の操作に応じた前記第１コンテンツの動作に連動して前記第２コンテンツを動作させること
    を特徴とする請求項１〜９のいずれか１つに記載の情報表示プログラム。
11. 第１コンテンツと、アンケートの設問を示す第２コンテンツと、前記アンケートの回答を示す第３コンテンツとを配置し、前記第２コンテンツが有する所定の回答領域に前記第３コンテンツの一部を表示する表示部と、
    前記第３コンテンツのうち、利用者の操作に応じて前記回答領域に表示された前記第３コンテンツの一部を、前記利用者が選択した回答として表示させる表示制御部と
    を備えることを特徴とする情報表示装置。
12. コンピュータが実行する情報表示方法であって、
    第１コンテンツと、アンケートの設問を示す第２コンテンツと、前記アンケートの回答を示す第３コンテンツとを配置し、前記第２コンテンツが有する所定の回答領域に前記第３コンテンツの一部を表示する表示工程と、
    前記第３コンテンツのうち、利用者の操作に応じて前記回答領域に表示された前記第３コンテンツの一部を、前記利用者が選択した回答として表示させる表示制御工程と
    を含むことを特徴とする情報表示方法。
13. 画面に情報を表示する端末装置に制御情報を配信する配信部を備え、
    前記配信部は、前記端末装置に前記制御情報を配信することで、
    第１コンテンツと、アンケートの設問を示す第２コンテンツと、前記アンケートの回答を示す第３コンテンツとを配置し、前記第２コンテンツが有する所定の回答領域に前記第３コンテンツの一部を表示する表示工程と、
    前記第３コンテンツのうち、利用者の操作に応じて前記回答領域に表示された前記第３コンテンツの一部を、前記利用者が選択した回答として表示させる表示制御工程と
    を実行させるよう前記端末装置を制御する、
    ことを特徴とする配信装置。

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