JP2020041642A - ブレーキロータ用粗材及びブレーキロータ製造方法 - Google Patents

ブレーキロータ用粗材及びブレーキロータ製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】取付部と制動部とが一体に成形されるとともに、異なる形状のハブに対する共通化が可能なブレーキロータ用粗材及びブレーキロータ製造方法を提供する。【解決手段】本開示の実施の形態に係るブレーキロータ用鋳造粗材10は、ブレーキロータ20を製造するためのブレーキロータ用鋳造粗材10であって、外周形状が円形状である外向きフランジ構造を有し、ブレーキロータ20の製造時に、ブレーキロータ20が取り付けられる車両300のハブ310が有するブレーキロータ取付穴の個数及び位置に応じて、ブレーキロータ取付穴と同数の取付穴211が設けられるフランジ部11と、フランジ部11と鋳造により一体に成形されるディスク部12と、を備える。【選択図】図1A

Description

本開示は、車両を制動するためのディスクブレーキが備えるブレーキロータの製造に用いられるブレーキロータ用粗材及びブレーキロータ製造方法に関する。
車両を制動する装置の1つとして、ブレーキキャリパに組み込まれたブレーキパッドをブレーキロータに押し付け、ブレーキパッドとブレーキロータとの間に生じる摩擦によって制動力を得るディスクブレーキがある。ディスクブレーキを構成する一部品であるブレーキロータは、ブレーキパッドが押しつけられる摺動面が設けられた円板状の制動部と、この制動部を車両のハブに取り付けるための取付部とを有する。
ブレーキロータの回転軸方向における取付部と車両のハブとの相対位置は、ハブの種類によって異なっている場合が多い。このため、ブレーキロータを取り付ける車両のハブ形状毎に専用のブレーキロータを設計及び製造する必要がある。しかしながら、特に多車種少量生産を行う場合には、ハブ形状毎にブレーキロータを製造するための金型を作成していては、費用対効果が得られにくいことがある。
このため、ハブの種類によらずブレーキロータを共通化することが要望されている。例えば特許文献1には、取付部と制動部とを別体に構成し、取付部に対して制動部をブレーキロータの回転軸方向にスライド可能に構成したブレーキロータが開示されており、取付部と制動部との相対位置関係を調節可能とすることで、車種間でハブの種類が異なる場合における部品の共通化が図られている。
特開2006−37993号公報
トラック等の貨物自動車では、積載物や自重が乗用車等と比較して大きいため、制動時にブレーキロータやハブにかかる荷重が乗用車等より大きくなりやすい。このような事情から、貨物自動車用のディスクブレーキ装置では、耐荷重性能を向上させるとともに、加工時間やコストを低減させるため、取付部と制動部とが一体に成形されたブレーキロータが要望されている。
本開示は、取付部と制動部とが一体に成形されるとともに、異なる形状のハブに対する共通化が可能なブレーキロータ用粗材及びブレーキロータ製造方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るブレーキロータ用粗材は、ブレーキロータを製造するためのブレーキロータ用粗材であって、外周形状が円形状である外向きフランジ構造を有し、車両のハブに取り付けられる部分に成形されるフランジ部と、前記フランジ部と一体に成形されるディスク部と、を備える。
本開示の一態様に係るブレーキロータ製造方法は、外周形状が円形状である外向きフランジ構造を有するフランジ部と、ディスク部と、を備えたブレーキロータ用粗材を一体に成形し、前記ブレーキロータ用粗材を用いて製造されるブレーキロータが取り付けられる車両のハブが有するブレーキロータ取付穴の個数及び位置に応じて、前記ブレーキロータ取付穴と同数の取付穴を前記フランジ部に設ける。
本開示によれば、取付部とディスク部とが一体に成形されるとともに、異なる形状のハブに対する共通化が可能なブレーキロータ用粗材及びブレーキロータ製造方法を提供することができる。
ブレーキロータ用鋳造粗材の斜視図 ブレーキロータ用鋳造粗材の正面図 ブレーキロータ用鋳造粗材の側面図 ブレーキロータ用鋳造粗材を用いて製造されるブレーキロータの完成品の例を示す図 ブレーキロータ用鋳造粗材を用いて製造されるブレーキロータの完成品の他の例を示す図 ブレーキロータが取り付けられる車両の車輪支持構造について説明するための図 ブレーキロータが取り付けられる車両の車輪支持構造について説明するための図
以下、本開示の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明、例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明等は省略する場合がある。
図1Aから図1Cは、本開示の実施の形態にかかるブレーキロータ用鋳造粗材10について説明するための図である。ブレーキロータ用鋳造粗材10は、本開示のブレーキロータ用粗材の一例である。図1Aはブレーキロータ用鋳造粗材10の斜視図であり、図1Bはブレーキロータ用鋳造粗材10の正面図であり、図1Cはブレーキロータ用鋳造粗材10の側面図である。
ブレーキロータ用鋳造粗材10は、鋳造により一体に成形された鋳造粗材である。図1Aから図1Cに示すように、ブレーキロータ用鋳造粗材10は、フランジ部11、ディスク部12及びこれらを接続する接続部13、を有する。なお、本明細書において、「粗材」とは、鋳造工程や鍛造工程における完成品であって、製品に加工される前のものを意味している。特に「鋳造粗材」とは、鋳造工程の完成品を意味している。従って、ブレーキロータ用鋳造粗材10に対して適切に加工が行われることにより、後述するブレーキロータ20(図2A及び図2Bを参照)が製造される。
フランジ部11は、図1Aから図1Cに示すように、外向きフランジ構造を有している。なお、本明細書において、外向きフランジ構造とは、ブレーキロータ20の回転軸(図1A及び図1Cに示すR軸)から外側へ広がるように設けられたフランジ構造である。この外向きフランジ構造の外周及び内周の形状は、円形状に成形されている。また、図1Cに示すように、フランジ部11の外向きフランジ構造は、R軸方向に沿って所定の厚さTを有するように成形されている。フランジ部11は、ブレーキロータ用鋳造粗材10を用いて製造されるブレーキロータ20における取付部21に対応する。取付部21は、ブレーキロータ20を車両のハブに取り付けるための部位である。ブレーキロータ20及び取付部21については、図2A及び図2Bを用いて後に説明する。
ディスク部12は、図1Aから図1Cに示すように、円板状の構成である。ディスク部12は、ブレーキロータ用鋳造粗材10を用いて製造されるブレーキロータ20における制動部22に対応する。制動部22は、ブレーキパッドに押しつけられることで摩擦による制動力を発揮させる部位である。制動部22については、図2A及び図2Bを用いて後に説明する。
接続部13は、フランジ部11の内径端部及びディスク部12の内径端部を接続する部位である。ブレーキロータ用鋳造粗材10を構成するフランジ部11、ディスク部12及び接続部13は、上記したように、鋳造により一体に成形されている。このため、ブレーキロータ用鋳造粗材10を用いて製造されるブレーキロータ20は、各部が別体に成形されて組み合わされたブレーキロータと比較して、より大きな荷重に耐えることができる。
このようなブレーキロータ用鋳造粗材10に対して、例えば研削加工、研磨加工、穴開け加工、及び/または切り欠き加工等の種々の加工を行うことにより、ブレーキロータ20が製造される。なお、研削加工及び/または研磨加工は、例えばディスク部12に摺動面を作ったり、フランジ部11の厚さを調整したりするために行われる。穴開け加工は、車両への取付用のボルト穴をフランジ部11に開けるために行われる。また、切り欠き加工は、例えばブレーキロータ20を車両に取り付けた際に、他部品との干渉を避けるために行われる。
ブレーキロータ20の製造時において、ブレーキロータ用鋳造粗材10に対して行われる加工の量を異ならせることにより、製造されるブレーキロータ20の形状を調整可能である。換言すれば、1種類のブレーキロータ用鋳造粗材10を用いて、複数種類のハブに対応するブレーキロータ20を製造することができる。以下では、1種類のブレーキロータ用鋳造粗材10を用いて、加工の量を異ならせることにより、複数種類のハブに対応する複数種類のブレーキロータ20を製造する具体例について説明する。
図2Aは、図1Aから図1Cに示すブレーキロータ用鋳造粗材10を用いて製造されるブレーキロータの完成品(ブレーキロータ20)の一例を示す図である。また、図2Bは、ブレーキロータ用鋳造粗材10を用いて製造されるブレーキロータの完成品(ブレーキロータ20)の他の例を示す図である。なお、以下の説明において、上記したように、ブレーキロータ用鋳造粗材10のフランジ部11に対応するブレーキロータ20の部位を取付部21と記載する。また、ブレーキロータ用鋳造粗材10のディスク部12に対応するブレーキロータ20の部位を制動部22と記載する。
以下の図2A及び図2Bの説明において、それぞれのブレーキロータ20を区別するため、図2Aに例示するブレーキロータをブレーキロータ20A、図2Bに例示するブレーキロータをブレーキロータ20Bと記載する。また、ブレーキロータ20Aが有する各構成についても符号にAを付して記載し、ブレーキロータ20Bが有する各構成についても符号にBを付して記載する。
図2Aには、取付部21Aに5個の取付穴211Aが設けられたブレーキロータ20Aが例示されている。この取付穴211Aは、ブレーキロータ用鋳造粗材10を用いたブレーキロータ20Aの製造時に、ブレーキロータ20Aが取り付けられる車両のハブ310Aに設けられたブレーキロータ取付穴の個数及び位置に応じて穴開け加工により成形される。なお、ハブ310Aについては、図3Aを用いて後に説明する。
一方、図2Bには、取付部21Bに6個の取付穴211Bが設けられているとともに、取付穴211B同士の間に切り欠き212Bが6箇所設けられたブレーキロータ20Bが例示されている。製造されたブレーキロータ20Bが車両のハブ310Bに取り付けられる際、車輪のホイール320Bをハブ310Bに取り付けるためのホイールピン321Bの頭部321BHが取付部21Bの外向きフランジ構造と干渉してしまうことがある。切り欠き212Bは、ブレーキロータ20Bを車両に取り付けた際に、他部品との干渉を避けるために設けられる構成である。従って、切り欠き212Bは、ブレーキロータ20Bの製造時に、ホイールピン321Bの本数に応じて切り欠き加工により成形される。
本実施の形態では、切り欠き212Bは、図2Bに示すように、取付部21Bの厚さ方向において、取付部21Bの外向きフランジ構造を貫通しないように設けられている。しかしながら、本開示はこれに限定されず、切り欠き212Bは、取付部21Bの外向きフランジ構造を貫通するように設けられていてもよい。なお、ハブ310B、ホイール320B、ホイールピン321B、ホイールピン321Bの頭部321BHについては、図3Bを用いて後に説明する。
このように、図2Aに示すブレーキロータ20Aと図2Bに示すブレーキロータ20Bとでは、取付穴211A、211Bの個数、及び切り欠き212Bの有無が相違している。また、ブレーキロータ20Aと20Bとでは、取付部21Aのフランジ構造の厚さTA及び取付部21Bのフランジ構造の厚さTBも異なっている。このような相違は、ブレーキロータ20Aが取り付けられる車両の車輪支持構造330Aと、ブレーキロータ20Bが取り付けられる車両の車輪支持構造330Bと、の相違に起因して生じる。ブレーキロータ20の製造時において、ブレーキロータ用鋳造粗材10のフランジ部11に対する研削及び/または研磨加工の量を異ならせることにより、このようにフランジ構造の厚さが異なる取付部21A、21Bが成形される。
図3Aは、ブレーキロータ20Aが取り付けられる車両の車輪支持構造330Aについて説明するための図である。また、図3Bは、ブレーキロータ20Bが取り付けられる車両の車輪支持構造330Bについて説明するための図である。図3A及び図3Bに示すように、車輪のホイール320A、320Bは、ホイールピン321A,321Bによってハブ310A、310Bに固定されている。一方、ブレーキロータ20A、20Bは、ブレーキロータ20A、20Bの取付穴211A、211Bとハブ310A、310Bのブレーキロータ取付穴(図示せず)に通される取付ボルト(図示せず)によってハブ310A、310Bに固定されている。図3A、図3Bに示す車輪支持構造330A、330Bは、ホイール320A、320Bが軸受け341A、341Bによってアクスルハウジング340A、340Bに取り付けられた全浮動式の支持構造を採用している。なお、全浮動式の支持構造を構成するべきもう一対の軸受けについては図3A、図3Bには図示していない。
図3Aに示す車輪支持構造330Aでは、ホイール320Aがハブ310Aに5本のホイールピン321Aで取り付けられている。一方、図3Bに示す車輪支持構造330Bでは、ホイール320Bがハブ310Bに6本のホイールピン321Bで取り付けられている。このような構成の相違は、ハブ310Aと310Bの形状の相違に起因して生じている。より詳細には、車輪支持構造330Aと330Bとでは、ハブ310A、310Bに取り付けるためのホイール取付穴(図示せず)の数が異なっていることにより、ホイールピン321A、321Bの本数が異なっている。
なお、これに伴い、車輪支持構造330Aと330Bとでは、ホイール取付穴同士の間に設けられる、ブレーキロータ20A、20Bを取り付けるためのブレーキロータ取付穴(図示せず)の数も異なっている。具体的には、図3Aに示す車輪支持構造330Aでは、ホイール取付穴の数が5個であるため、ブレーキロータ取付穴の数も5個となり、図3Bに示す車輪支持構造330Bでは、ホイール取付穴の数が6本であるため、ブレーキロータ取付穴の数も6個となる。
また、車輪支持構造330Aと330Bとでは、ハブ310Aと310Bとの形状の相違に伴って、ブレーキロータ20Aの制動面22SAから、ハブ310Aへの取付面21SAまでの距離DA(図3A参照)と、ブレーキロータ20Bの制動面22SBから、ハブ310Bへの取付面21SBまでの距離DB(図3B参照)が異なっている。なお、図3A、図3Bに示すように、制動面22SA、22SBは、ブレーキロータ20A、20Bの制動部22A、22Bの両面のうち、取付部21A、21Bに近い側の面であり、取付面21SA、21SBとは、取付部21A、21Bの面のうち、取り付けられる際にハブ310A、310Bに接触する側の面である。
また、図3Aに示すように、車輪支持構造330Aでは、ホイールピン321Aの頭部321AHは、ハブ310Aのブレーキロータ20A側の面に設けられたザグリ穴311A内に納められるようになっている。このため、車輪支持構造330Aでは、ホイールピン321Aの頭部321AHは、ブレーキロータ20Aの取付部21Aと干渉することがない。一方、図3Bに示すように、車輪支持構造330Bでは、ホイールピン321Bの頭部321BHを納めるためのザグリ穴がハブ310Bに設けられていない。これは、以下の理由による。5本のホイールピン321Aでホイール320Aが取り付けられるハブ310Aより、6本のホイールピン321Bでホイール320Bが取り付けられるハブ310Bの方が耐荷重性が高いため、ハブ310Bの方がより大きな荷重の掛かる環境で使用される傾向が強い。このため、ハブ310Bには、肉厚の減少による耐荷重性の低下を避けるため、ザグリ穴が設けられないようになっている。このようにザグリ穴が設けられないため、車輪支持構造330Bでは、ホイールピン321Bの頭部321BHは、ブレーキロータ20Bの取付部21Bと干渉してしまう。
図2Aに示すブレーキロータ20Aと図2Bに示すブレーキロータ20Bの形状の相違は、以上説明したような車輪支持構造330Aと車輪支持構造330Bの相違に対応するためのものである。なお、車輪支持構造330Aと車輪支持構造330Bとの相違、特にハブ310Aとハブ310Bとの形状の相違は、例えば車種の相違等に起因して生じる。
以上説明したように、本開示の実施の形態に係るブレーキロータ用鋳造粗材10に基づいて、複数の車種に対応するための複数の形状のブレーキロータ20を製造することができる。特に、本開示の実施の形態に係るブレーキロータ用鋳造粗材10では、フランジ部11の外周形状を円形状としたので、ハブ310の形状に応じて取付穴211の数や切り欠き212の有無を適宜変更することで、複数種類のハブ310の形状に対応することができる。
また、本開示の実施の形態に係るブレーキロータ用鋳造粗材10では、フランジ部11とディスク部12とを鋳造により一体に成形したため、これらを別体に成形して組み合わせた場合と比較して大きな荷重に耐えることができる。
以上のことから、異なる形状のハブに対応するブレーキロータ20製造用の粗材を、同一の金型で製造することができ、金型が共通化される。異なる形状のハブを有する複数車種の車両が生産される際に、各車種の生産台数が多い場合にはブレーキロータ20製造用の金型を車種毎に新規設計することがコスト的に許容される場合もあるが、多車種少量生産の場合は車種毎に金型を用意することは困難であった。本開示の実施の形態に係るブレーキロータ用鋳造粗材10によれば、このような多車種少量生産の場合の複数種類のハブ形状に対応することが可能となる。
なお、図3A及び図3Bに示す車輪支持構造330A、330Bは一例であって、本開示で想定される車輪支持構造330はこれらに限定されない。例えば、ホイールピン321の数は5本または6本以外の数でもよいし、ホイールピン321の頭部321Hを納めるためのザグリ穴がハブ310に設けられていてもいなくてもよい。本開示の実施の形態に係るブレーキロータ用鋳造粗材10では、ホイールピン321の数に合わせて取付穴211の数を変更することにより、異なるホイールピン321の数に対応することができる。また、本開示の実施の形態に係るブレーキロータ用鋳造粗材10では、取付部21にホイールピン321の数に応じた切り欠き212を適宜設けることにより、ホイールピン321の頭部321Hと取付部21とが干渉する事態を回避することができる。
本開示の実施の形態に係るブレーキロータ用鋳造粗材10を用いて製造されるブレーキロータ20の形状については、本開示では特に限定されない。上記した実施形態では、図2Aにおいて5個の取付穴211Aが設けられ、切り欠きが設けられていないブレーキロータ20Aが例示され、図2Bでは6個の取付穴211Bが設けられ、切り欠き212Bが設けられたブレーキロータ20Bが例示されていた。しかしながら、本開示の実施の形態に係るブレーキロータ用鋳造粗材10を用いて、例えば5個の取付穴211が設けられ、かつ切り欠き212が設けられたブレーキロータ20が製造されてもよいし、6個の取付穴211が設けられ、かつ切り欠きが設けられないブレーキロータ20が製造されてもよい。
<作用・効果>
以上説明したように、本開示の実施の形態に係るブレーキロータ用鋳造粗材10は、ブレーキロータ20を製造するためのブレーキロータ用鋳造粗材10であって、外周形状が円形状である外向きフランジ構造を有し、車両のハブに取り付けられる部分に成形されるフランジ部11と、フランジ部11と鋳造により一体に成形されるディスク部12と、を備える。
このような構成により、ブレーキロータ用鋳造粗材10に基づいて、複数の車種に対応するための複数の形状のブレーキロータ20を製造することができる。特に、本開示の実施の形態に係るブレーキロータ用鋳造粗材10では、フランジ部11とディスク部12とを鋳造により一体に成形したため、これらを別体に構成する場合と比較して大きな荷重に耐えることができる。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素は任意に組み合わせてられてもよい。
上記した実施の形態において、本開示のブレーキロータ用粗材の例であるブレーキロータ用鋳造粗材10は、鋳造により一体に成形されていた。しかしながら、本開示のブレーキロータ粗材は、鋳造に限定されず、例えば鍛造によって一体に成形されたものであってもよい。
本開示は、種々のブレーキロータを製造するためのブレーキロータ用鋳造粗材に有用である。
10 ブレーキロータ用鋳造粗材
11 フランジ部
12 ディスク部
13 接続部
20,20A,20B ブレーキロータ
21,21A,21B 取付部
21SA,21SB 取付面
22,22A,22B 制動部
22SA,22SB 制動面
211,211A,211B 取付穴
212,212B 切り欠き
310,310A,310B ハブ
311A ザグリ穴
320,320A,320B ホイール
321,321A,321B ホイールピン
321H,321AH、321BH 頭部
330,330A,330B 車輪支持構造
340A,340B アクスルハウジング
341A,341B 軸受け

Claims (5)

  1. ブレーキロータを製造するためのブレーキロータ用粗材であって、
    外周形状が円形状である外向きフランジ構造を有し、車両のハブに取り付けられる部分に成形されるフランジ部と、
    前記フランジ部と一体に成形されるディスク部と、を備える、
    ブレーキロータ用粗材。
  2. 外周形状が円形状である外向きフランジ構造を有するフランジ部と、ディスク部と、を備えたブレーキロータ用粗材を一体に成形し、
    前記ブレーキロータ用粗材を用いて製造されるブレーキロータが取り付けられる車両のハブが有するブレーキロータ取付穴の個数及び位置に応じて、前記ブレーキロータ取付穴と同数の取付穴を前記フランジ部に設ける、
    ブレーキロータ製造方法。
  3. 前記ブレーキロータを前記ハブに取り付ける際、ホイールを前記ハブに取り付けるためのホイールピンの頭部との干渉を避けるための切り欠きを前記フランジ部に設ける、
    請求項2に記載のブレーキロータ製造方法。
  4. 前記切り欠きは、複数の前記取付穴同士の間に、前記取付穴と同数設けられる、
    請求項3に記載のブレーキロータ製造方法。
  5. 前記切り欠きは、前記外向きフランジ構造の厚さ方向において貫通しないように設けられる、
    請求項3または4に記載のブレーキロータ製造方法。
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