JP2017519954A - 大型車用縮小径ブレーキローター - Google Patents

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Abstract

本発明は、大型車用縮小された径のブレーキローターである。このローターは、縮小された径を有し、縮小された径の車輪端形状と結合して用いられることを可能とする。ローターは、インボード表面とアウトボード表面およびインボード表面とアウトボード表面間の、中実の、一定の断面とを有する、径方向に伸びるディスクを備える。ローターは、ローターを車の車輪ハブに取付けるための径方向に伸びる取付けフランジも有する。軸方向に伸びるスリーブは、ディスクと取付けフランジを合体して形成され且つそれらの間に伸びている。ローターの中実ディスクおよび他の特徴は、望ましいことに、その質量増加によってローターのピーク温度を低下させ、ブレーキ操作中にローターのコーニングを低減し、そしてローターの脆さを低下させ且つ熱強度を改善しつつ、ローターの熱伝導性を望ましく維持する。【選択図】図2

Description

関連出願への相互参照
本願は2014年6月20日に出願された米国仮特許出願62/014871の利益を請求する。
本発明は大型車のディスクブレーキ技術分野に関する。さらに詳しくは、本発明は大型車のディスクブレーキのローターに関する。さらに詳しくは、本発明は以下において、ブレーキローターというディスクブレーキローターに関する。このブレーキローターは縮小径車輪端形状と連結して使用するための縮小径を包含し、且つローターの最高温度を低減させ、ブレーキをかけている間にローターが円錐形になるのを低減しそして望ましくは脆化を低減させ且つローターの高温強度を改善しつつローター伝熱性能を維持するという特徴を有する。
車のディスクブレーキシステムはブレーキ技術分野でよく知られている。そのようなシステムではローターに対し一対の相対するブレーキパッドを押し付けることによって操作され、それによってパッドとローターの間に摩擦を生じさせて車を低速および/または停止させることを可能とする。詳しくは、ブレーキシステムは複数のディスクブレーキアセンブリを包含し、各集合体は車の車輪端上にまたはそれに隣接して駆動可能に取付けられている。
それぞれのディスクブレーキアセンブリはキャリアを包含し、キャリアは以下において詳しく説明するキャリパーを支え、トルク板に、典型的にはボルトの如き機械的止め具によって、取り付けられている。このトルク板は、溶接などによって、車の車軸/サスペンションシステムの車軸へと固く結合されている。トルク板はブレーキ負荷中に生じるトルクに対抗し且つキャリアとキャリパーの正常な配列を維持してブレーキアセンブリの各構成員が最適に作動するのを保証する。
上記のとおり、キャリアはキャリパーを支えそしてキャリパーは1つまたはそれ以上のピストンとアクチュエーターを受け入れるための孔を備えて作られている。アクチュエーターは典型的にはブレーキ空気室であり、これは圧縮空気源の流体連通しており且つピストンの動きを起こさせる。キャリパーも同様にピストンの反対に配置されている反動アームを包含している。一対の相対するブレーキパッドのそれぞれはブレーキ板上に取付けられ且つキャリア中に着床されている摩擦材料を備えており、パッドの一方はピストンに隣接しており、もう一方のパッドは反動アームに隣接している。アクチュエーターにより起動されると、ピストンと反動アームはブレーキパッドの動きを制御するように作動する。
ローターはディスク部分を包含し、ディスク部分はディスクパッドの間に、それぞれのパッドの摩擦材がディスク部分のそれぞれの表面と向き合うように、配置されている。ローターも取付部分を包含し、取付部分は車のそれぞれの車輪端アセンブリに対してボルトの如き機械的止め具によって取付けるのに適合している。スリーブは、典型的には、ディスク部分とローターの取付部分と一体に形成され且つそれらの間に伸長している。この構造はローターが車輪端アセンブリに従ってそれぞれの車輪に強固に結合されることを可能とする。
従来技術では、多くの大型車は直径22.5インチ(571.5mm)の車輪を採用していた。空気ディスクブレーキシステムが22.5インチ車輪に一緒に用いられると、ブレーキローター直径は典型的には約16.9インチ(430mm)となる。荷物のために使用しうる垂直空間を増やすために大型車の床面高さを低くするために、ある大型車仕様では22.5インチ車輪から縮小された直径を持つ車輪まで移動した。例えば、そのような縮小された径の車輪仕様では、22.5インチ径車輪よりも17.5インチ(444.5mm)径車輪が用いられた。
従来技術では、17.5インチ径車輪についてドラムブレーキシステムを用いることが普通であった。ドラムブレーキシステムと比較したとき空気ディスクブレーキシステムが改良された性能特性を持つために、縮小径17.5インチ車輪でもドラムブレーキシステムよりも空気ディスクブレーキシステムの使用を可能とすることが望ましい。しかしながら、17.5インチ車輪に空気ディスクブレーキシステムを使用するには、確かな挑戦が必要とされる。
例えば、国家高速道路安全管理局(NHTSA)のクラス8トレーラーとしてクラス分けされるトレーラーを包含する大型車は、20,000ポンド合計車軸重量級(GAWR)用の連邦自動車安全標準(FMVSS)−121ブレーキ保証書のような、確実なブレーキ保証書を保持することが望ましい。そのような級は、もっと大きい22.5インチ径車輪に採用されている空気ディスクブレーキには典型的であるが、縮小された17.5インチ径車輪に採用される空気ディスクブレーキにとっては挑戦が必要とされる。
さらに詳しくは、17.5インチ径車輪に採用されている、ブレーキローターを含む、空気ディスクブレーキは、それらの外径が17.5インチ車輪径の内に納まるように詰め込まなければならないので、それらの外径が制限される。そのような空気ディスクブレーキは、20,000ポンドGAWRを適切に支持するため約5インチの外径で推奨される、車軸の外径をもクリアしなければならないので、その内径もまた制限される。そのような大型車の空気ディスクブレーキシステムがブレーキローターとブレーキパッドの許容し得る性能と寿命を備えることも
望まれる。
伝統的には、ここでは便利なために縮小された径のブレーキローターといわれる、その種の小さな空気ディスクブレーキパッケージ中の従来のローターは、2つの回転ローターディスクを互に結合する翼板またはピンを備えた当該ディスクを包含するローターである、通気ローターであった。上記外径と内径制限のために、その種の通気ローターは耐久性の問題があった。さらに詳しくは、ブレーキを掛けることから生じる摩擦力がブレーキモーターに高温サイクルを与える。ローターのピーク温度として従来技術が知られている、ローターが実際に経験した最高温度は、それぞれのローターの特定の構造と特徴によって変わる。従来技術では、縮小された径の通気ローターは、それらを速やかに消耗させ且つ適用を求める際にローター面の熱分解を経験させる、高いピーク温度を経験していた。それ故、ローターのピーク温度を低減させる構造を備えた縮小された径のブレーキローターを提供することが求められている。
さらに、ブレーキローターと車輪ハブとの間の機械的接続はローターから車輪ハブへの伝熱を可能とする。ローターが高い温度を経験すると、今度はその伝熱が車輪ハブに高温度を生み出す。車輪ハブの高温度は車輪シールとハブ中の潤滑剤を早過ぎに老化させ、それによって車輪端アセンブリのサービス間隔を望まないのに短縮することになる。結果として、車輪ハブへ伝わる熱を少なくしそして望ましくはハブシールと潤滑剤の寿命を引き延ばす、ローターのピーク温度を低くする構造を備えた、縮小された径のブレーキローターを提供することは再度望ましいことになる。
さらにブレーキシステムの最適な機能のために、隣接するブレーキパッドの摩擦材とディスクのインボード表面と直角な均一の接触および隣接するブレーキパッドの摩擦材料とディスクのアウトボード表面と直角の均一な接触とを提供する垂直方向に、ローターのディスク部分が維持されることが望ましい。しかしながら、ローターのディスク部分に対し押付けられるブレーキパッドの摩擦で生じる熱がディスク部分を急速に膨張させることは当該技術分野でよく知られている。加えて、ローターのディスク部分に対し押付けられるブレーキパッドの摩擦で生じる熱がロータースリーブを横断する熱勾配を生じる。スリーブはローターディスク部分から離れているアウトボード域よりもローターディスク部分に隣接するインボード域の方がより熱くなっている。この熱勾配はローターディスク部分に隣接するインボード域でロータースリーブを膨張させる。ローターのディスク部分の径方向膨張とローターディスク部分に隣接するロータースリーブの膨張は、ディスク部分の外周囲を望ましい垂直方向から且つロータースリーブの方向で僅かに移動させる。それによって、ローターディスク部分はロータースリーブ方向にすなわちアウトボード方向に曲るかあるいは傾く。ブレーキによって生じる熱によるローターディスク部分のこのような傾きは、当該技術分野ではコーニング(coning)と言われる。
ローターディスクがコーニングを経験すると、ディスクのインボード表面は、その隣接するブレーキパッドの摩擦材と接触してさえ、もはや直角ではなくなり、しかも、ディスクのアウトボード表面もその隣接するブレーキパッドの摩擦材と接触しても、もはや直角ではなくなる。インボード表面とその隣接するブレーキパッドとの間およびアウトボードとその隣接するブレーキパッドとの間のこのような不均一な接触は、ブレーキシステムの効率を下げる。さらに、そのような不均一な接触は、ブレーキパッドとインボード表面およびアウトボード表面との間の不均一接触の各ポイントでストレス域を生み出し、ローターディスクにクラックを生成し、それによってローターの寿命を短くする。インボード表面とその隣接するブレーキパッドおよびアウトボード表面とその隣接するブレーキパッドとの間のそのような不均一接触はブレーキパッドの寿命もやっかいなことに低下させる。その結果、可能性のあるコーニングを減らし、そしてブレーキパッドとロータ―の寿命を増やす、縮小された径のブレーキローター構造を提供することが望まれる。
また、大型車のローターは、伝統的に、ブレーキ操作に必要とされる強度、硬度および安定性を示すために鋳鉄で作られてきた。従来技術では、その種のローターは、ローターがローターの熱ストレスを低減させるように熱を放散することを可能とし、それによってローターの性能と寿命を改善する、ローターディスクの熱伝導性を維持するために高炭素含量を持つもので形成されてきた。例えば、従来技術では、ローターの炭素含量は典型的には約4重量%炭素よりも多かった。そのように高い炭素含量は良好な熱伝導性を付与する一方で、それはいやなことに脆いローターを作ることになる。ローターが脆いと、高温度ストレスに抵抗する能力が殆ど無くなり、その結果、高い炭素含量を持つ従来のローターは、クラックの発生や成長をいやなことに経験することになる。さらに、そのような高炭素含量は、望ましくないことに当該技術分野でローターの高温強度(hot strength)の低下と言われる、高められた温度でのローターの強度を低下させる。それ故、望ましくはローターの熱伝導性を維持し、他方脆さを低減しそして従来技術の高炭素組成に伴う高温強度を改善する、冶金組成を含む縮小された径のブレーキローターを提供することが望まれる。
その結果、ローターのピーク温度を下げる構造を与え、ブレーキ付与中のローターのコーニングを抑えそして望ましくはローターの熱伝導性を維持する冶金組成を含み、他方では脆さを低減させ且つローターの高温強度を改善する大型車のための縮小された径のブレーキローターに対する要求が当該技術分野に存在する。本発明の大型車用の縮小された径のブレーキローターは、以下に詳細に記載するとおり、これらの要求を満足する。
本発明の目的は、ローターのピーク温度を下げる構造を与える大型車用の縮小された径のブレーキローターを提供することにある。
本発明の他の目的は、ブレーキを掛けている際のローターのコーニングを低下させる大型車用の縮小された径のブレーキローターを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、望ましくは、ローターの熱伝導性を維持しつつ脆さを低減させ且つローターの高温強度を改善する冶金組成を包含する大型車用の縮小された径のブレーキローターを提供することにある。
これらの目的およびその他は、本発明の大型車用の縮小された径のブレーキローターによって得られる。本発明の1つの実施態様では、ローターは、インボード表面とアウトボード表面、およびインボード表面とアウトボード表面の間の堅固な、一定の断面とを包含する径方向に伸長するディスクを包含する。径方向に伸長する取付けフランジは、車の車輪ハブにローターを取付けることを可能としそして径方向に伸長するスリーブはディスクと取付けフランジと一体に且つそれらの間に形成されている。
出願人が本発明の原理を適用することを試みた最適の形態の例である、本発明の好ましい態様が下記記載に記述され、図面に示されそして後に記載の請求項に特別に且つ明確に指摘され且つ記載される。
軸スピンドルに取付けられた車輪端アセンブリに取付けられた、大型車用の従来技術のディスクブレーキローターの、部分的に断面で示されている、破断側面図である。 本発明の大型車用縮小された径のブレーキローターの一実施態様のアウトボード斜視図である。 図2に示された縮小された径のブレーキローターのアウトボード正面図である。 図3の線F4−F4に沿う、縮小された径のブレーキローターのアウトボード断面図である。 図4のF5で示された囲われた領域の縮小された径のブレーキローターの部分の拡大された側断面図である。 図6Aは、本発明の大型車用の縮小された径のブレーキローターの一実施態様の部分の側面の概略図である。 図6Bは、縮小された径のブレーキローターの一実施態様の他の部分の側面の概略図である。 図6Cは、縮小された径のブレーキローターの一実施態様のさらに他の部分の側面の概略図である。 図2に示された、縮小された径のブレーキローターの一実施態様のインボード正面図である。 本発明の大型車用の縮小された径のブレーキローターと一緒に用いられるトルクプレート、車軸に溶接されている、の例の破断斜視図である。 本発明の大型車用の縮小された径のブレーキローターの一実施態様および大型車用の従来の縮小された径のブレーキローターの例についての1平方インチ当たり(psi)80ポンドにおけるリタデーション比率(retardation ratio)のプロットである。 本発明の大型車用の縮小された径ブレーキローターの一実施態様および大型車用の従来の縮小された径のブレーキローターの側のそれぞれの試験片における最後と最初の停止中の減速および回復圧力のプロットである。 図面を通して同じ数字は同じ部分を示している。
本発明の大型車用の改良されたディスクブレーキローターおよびそれが作動する環境をさらによく理解するために、従来技術の大型車用ディスクブレーキローター40を図1に示し、以下に説明する。ローター40の環境は1つ又はそれ以上の軸10を包含する。軸10は、典型的には、大型車(図示されていない)に懸垂され且つ大型車を横切って伸びている。大型車はトラックおよびトラクタートレーラーまたはセミトレーラーを含み、トラクタートレーラーまたはセミトレーラーは典型的には1つまたはそれ以上のトレーラーを備えている。便宜のため、ここでいう大型車とは、一般に、トラック、トラクタートレーラーおよびセミトレーラー並びにそれらのトレーラーを包含すると理解される。各軸10は、両端を有し、各端には車輪端アセンブリ12が取付けられている。便宜のためと明確にするために、軸10の一端とその車輪端アセンブリ12のみをここでは説明する。
軸10は中心管(図示されていない)を含み、軸スピンドル14は、中心管の端に、溶接などの適切な手段で、一体に接続されている。車輪端アセンブリ12は、インボードベアリング16と軸スピンドル14のアウトボード端に動かないように取付けられたアウトボードベアリング18を有するベアリングアセンブリを包含する。スピンドルナットアセンブリ20は、軸スピンドル14のアウトボード端にネジ係合しそしてベアリング16、18をしっかりと固定している。車輪ハブ22は、当業者によく知られた方法でインボードとアウトボードベアリング16、18上に回転可能に取付けられている。
ハブキャップ24は複数のボルト26によりハブ22のアウトボード端に取付けられている。各ボルトはハブキャップに形成された複数の開口28のそれぞれを通過し、ハブに形成された複数の配列したネジ開口30のそれぞれに係合する。このようにして、ハブキャップ24は車輪端アセンブリ12のアウトボード端を閉鎖する。主連続シール32は、車輪端アセンブリ12のインボード端に回転可能に取付けられそしてアセンブリのインボード端を閉鎖する。典型的な大型車の複輪形態では、複数のネジボルト34と係合ナット36とは、車輪端アセンブリ12に、特定のデザインを考慮して、1つのタイヤリムまたは一対のタイヤリム(図示されていない)を取り付けるのが普通である。一対のタイヤ(図示されていない)のそれぞれは、当該技術分野で知られているとおり、タイヤリムのそれぞれに取付けられている。
ローター40は、径方向に伸びる取付部すなわちフランジ42を包含し、それはボルトの如き機械的固定具46を受入れるための開口44を備えて形成されている。ハブ22は相当する開口48を備えて形成され、それによってボルト46が、配列されたハブ開口の1つとローターフランジ開口44を通過するのを可能としてハブにローター40を移動可能に固定する。この構造は、ローター40がハブ22を伴って回転することを可能とし、一方では修理のためハブからはずすことを可能とする。
ローター40は、径方向に伸びるディスク部分50を包含する。その構造を以下に詳細に記載する。ディスク部分50は、当該技術分野で知られた方法で一対の対向するブレーキパッド(図示されていない)の間に配置されている。軸方向に伸びるロータースリーブ52はディスク部分50と取付けフランジ42と共に一体に形成され且つそれらの間に伸びている。スリーブ52は、ローターディスク部分50が取付けフランジ42、従って車輪端アセンブリ12に堅固に接続されることを可能とする。
従来のローター40のディスク部分50はインボードディスク54とアウトボードディスク56を包含し、これらは間隔を置いてお互いに離れておりそして複数の翼板58によって相互に連結されている。さらに詳しくは、インボードディスク54はインボード表面60とアウトボード表面62を有しそしてアウトボードディスク56はインボード表面64とアウトボード表面66を有する。インボードディスク54のインボード表面60は、一対のブレーキパッド(図示されていない)のそれぞれ摩擦材と隣接しており、アウトボードディスク56のアウトボード表面66はブレーキパッド対の他の1つの摩擦材と隣接している。インボードディスク54のアウトボード表面62とアウトボードディスク56のインボード表面64は互に対面すなわち対向しており、そして翼板58はこれらの表面と一体に形成され且つこれらの表面の間に伸びている。翼板58は、インボードディスク54の内周68およびアウトボードディスク56の内周70から、それぞれ、インボードディスクの外周72およびアウトボードディスクの外周74まで径方向に伸びている。このように翼板58は、翼板の間に径方向に伸びる空気通路76を形成しつつ、インボードディスク54とアウトボードディスク56の間に堅固な接続を与える。
ディスク部分50とスリーブ52との一体接続は屈曲78を有する。さらに詳しくは、径方向に伸びるアウトボードディスク56と軸方向に伸びるスリーブ52とは90度屈曲78で出合う。スリーブ52の、ディスク部分50のアウトボードディスク56への接続は、ディスク部分の軸方向外側に配置されているスリーブをアウトボードディスクに接続するのに便利である従来技術に特有のものである。
従来のローター40は、典型的にはブレーキ操作中の摩擦によって生成される熱を放散させるために、ディスク部分50の熱伝導性能を維持するため高炭素含量の鋳鉄で形成されている。例えば、従来のローター40は約4重量%炭素よりも多い炭素含量を有している。
その意図した目的では満足するものの、従来のローター40は、ある欠点がある。例えば、従来のローター40が縮小された径のブレーキローターすなわち17.5インチ径の車輪で採用されるローターであるときには、インボードディスク54とアウトボードディスク56を有する従来のローターのディスク部分50は耐久性の問題がある。さらに詳しくは、従来の縮小された径の通気ローター40は、ブレーキ操作による摩擦力による高いピーク温度を経験する。該摩擦力は、それらを速やかに望ましくなく摩耗させ、且つインボードディスク54のインボード表面60とアウトボードディスク56のアウトボード表面66の熱分解を起す。
同様に、ローター40と車輪ハブ22の間の機械的接続は、ローターから車輪ハブへの高い熱移動を可能にし、車輪ハブに高い温度を作り出す。そのような高温度は主シール32、ハブキャップ24のシールおよびハブ22中の潤滑油を永続的に老化させ、それによって、望ましくないことに、車輪端アセンブリの修理間隔を短くすることになる。
さらに、ブレーキを掛けることによる発熱による、ローターディスク部分50の径方向膨張とローターディスク部分に隣接するロータースリーブ52の膨張は、スリーブの方向に、すなわちアウトボード方向に、ディスク部分のコーニングを引き起こす。そのようなコーニングは、インボードディスク54とその隣接するブレーキパッドの間およびアウトボードディスク56とその隣接するブレーキパッドとの間に望ましくない不均一接触を造り、ブレーキシステムの効率およびブレーキパッドの寿命を低下させる。そのようなコーニングは、また、望ましくなく、ブレーキパッドとそれぞれのインボードディスク54およびアウトボードディスク56との間の不均一接触の各ポイントでストレスを増やし、それはローターディスク部分50にクラックが形成され、拡大しそして成長する傾向を増大させ、それによってローター40の寿命を短くする。
さらに、従来のローター40は約4重量%炭素よりも多い炭素含量を示す。それは良好な熱伝導性を提供する炭素含量であるか、ローターを望ましくなく脆くし、従って望ましくないことに、ローターがクラックを起しかつ成長することを可能とし且つ望ましくないことに、ローターの高温強度を低くする。
その結果として、大型車用の縮小された径のブレーキローターについての当該技術分野においては、ローターのピーク温度を低くし、ブレーキを掛けている間のコーニングを低下させそしてローターの脆さを低減し且つ高温強度を改良しつつ、ローターの熱伝導性を望ましく維持する冶金組成を包含する構造を提供する要望が存在する。本発明の大型車用縮小された径のブレーキローターは要望を満足する。以下に説明する。
本発明の大型車用縮小された径のブレーキローターの一実施態様が図2〜7に示されており、一般に100で示されている。図2〜4を参照すると、縮小されたブレーキローター100は、インボード端102とアウトボード端104を包含する。アウトボード端104に、ローター100は径方向に伸びる取付部分すなわちフランジ106を有し、それはボルトの如き機械的固定具46(図1)を受け入れる開口108を備えて形成されている。車輪ハブ22(図1)は相当する開口48を備えて形成され、それによってローター100をハブに除去可能に固定するために、ボルト46がハブ開口の配列されたものとローターフランジ開口108を通過するのを可能とする。この構造は、ローター100を修理のためにハブから除去することを可能にしつつ、ハブ22と共に回転することを可能にしている。
インボード端102に、ローター100は径方向に伸びるディスク112を有する。その構造は下記に詳しく説明する。ディスク112は当該技術分野で知られているように、一対の対向するブレーキパッド(図示されていない)の間に配置される。軸方向に伸びるロータースリーブ114は、ディスク112と取付けフランジ106と共に一体に形成され、その間に伸びている。スリーブ114は、ローターディスク112が取付けフランジ106に従って車輪端アセンブリ12(図1)に堅固に接続されるのを可能にする。比較的小さな径のスリーブ114からより大きな径の取付けフランジ106への移行を提供するのは、角度ついたベルの部分110であり、これは取付けフランジの一部であると考えてもよい。
特に図4を参照すると、ローター100のディスク112は、インボード表面116とアウトボード表面118を有している。インボード表面116は一対のブレーキパッド(図示されていない)の一方の摩擦材に隣接しており、アウトボード表面118は一対のブレーキパッドの他方の摩擦材に隣接している。ローター100が縮小された径のブレーキローターであるために、ディスク112は、好ましくは約320mm〜約330mmの、122で示されている、外径を有している。
本発明の特徴は、ローター100のディスク112が中実(solid)であることである。すなわち、ローターディスク112は、それぞれ、インボード表面116とアウトボード表面118の間に一定の断面を有している。中実のディスク112を提供することによって、従来のローターディスク54、56(図1)の間の通気路76が除去され、本発明のローター100がディスク112の作動域に質量を加えることを可能にする。このようにして、本発明のローター100の質量は、ローターを、17.5インチ径車輪、および5インチ径車軸のための小さな収納形態で維持しながら、増やされている。このような質量の付加は、ローター100の寿命を延ばしそして、ローターディスクインボード表面116とアウトボード表面118それぞれの熱分解を低減させる、ピークローター温度を低減させる。さらに、ディスク112の増加された質量は望ましくは、車輪端アセンブリ12(図1)のベアリング16、18および主シール32での熱伝導を減らし、それによってこれらの各要素の性能と寿命を増加させる。
ローターディスク112の質量をさらに増加させるために、ディスクの厚みが増加されていてもよい。図4に示されているように、ローターディスク112の厚みは、120で示される、インボード表面116とアウトボード表面118間の距離である。例えば、ローターディスク112が約320mm〜約330mmの外径122を有すると、厚み120は約30mm〜約45mmとなり、好ましい厚みは約34mmである。ローター100の質量がローターディスク112の厚み120を増加させることによって増やすことは、ローターの、ブレーキ操作による熱を取り扱う能力を改善し、望ましいことに、ベアリング16、18および主シール32の性能と寿命を増加させるように熱伝導を低下させる。
比較のため、17.5インチ径車輪(図示されていない)を採用されている、従来の縮小された径の通気ローター40は、約41ポンド(約18.6kg)の重量である。約325mmの好ましいディスク外径112と約34mmの好ましいディスク厚120を持つ本発明のローター100については、ローターの全質量は約53.49ポンド(約24.3kg)であり、従来のローター40の約30%増である。実施例によって、ローター100の好ましい重量分布が図6A〜6Cに示されている。図6Aを参照すると、ローター100の中実ディスク112は約36.16ポンド(約16.4kg)の重量である。図6Bによって示されるように、軸スリーブ114は、約4.29ポンド(約1.95kg)の重量である。図6Cによって示されるように、ベル110と取付けフランジ106は約13.03ポンド(約5.9kg)の重量である。これは全部で、ローター100について、約53.49ポンドの重量となる。
本発明の縮小された径のブレーキローター100の増加された質量は、比率R1として表現される。比率R1は、ローター100の全重量を、ディスク112の外径122の値で割った値である。例えば、本発明のローター100が約325mmすなわち約12.8インチの好ましいディスク外径と約34mmの好ましいディスク厚み120を有する場合、比率R1は53.49ポンドを12.8インチで割った値であり、約4.2ポンド/インチの値となる。比率R1は、これに替えて、24.3kgを325mmで割った値として表すことができ、この場合約0.75kg/mmの値となる。
本発明の縮小された径のブレーキローター100の増加された質量は、付加的または代替の比率R2としても表現される。さらに詳しくは、当該技術分野で知られているように、軸10が20,000ポンド正味軸重量級(GAWR)を包含するとき、各車輪端アセンブリ12(図1)は、その半分の重量級である10,000ポンドでテストされるのが典型的である。比率R2は10,000ポンドのテスト必要条件をローターディスク112の重量で割った値である。上記したとおり、本発明のローター100の中実ディスク112は約36.16ポンドの重量である。ローター100の中実ディスク112の質量が10,000ポンドのそのテスト必要条件と、テスト必要条件を重量で割って比較すると、比率R2用に得られる値は約277である。仮に、ローターディスク112に付加的質量が加えられるなら、比率R2の値は低下する。それ故、本発明のローター100用の比率R2の好ましい値は約280またはそれより小さい値となる。
他の比率R3もまた本発明の縮小された径のブレーキローター100の増加された質量を説明する。特に、比率R3はローター100の全重量によって10,000ポンドのテスト必要条件を割った値である。上記したとおり、ローター100の全重量は約53.49ポンドである。53.49ポンドのローター100の全重量すなわち質量を、テスト必要条件を重量で割ることによって10,000ポンドのそのテスト必要条件と比較すると、比率R3用に得られる値は約187である。上記したとおり、比率R2と同様に、仮に付加的質量がローター100に加えられるときには、比率R3の値は低下する。結果として、本発明のローター100のための比率R2の好ましい値は約190またはそれよりも小さい値である。
比率R2とR3のそれぞれは、そのテスト必要条件の観点からローター100の質量を示しており、それが今度は大型車のブレーキ操作による熱スパイクに対抗する本発明のローターの望ましい能力を説明する。
図3および4を特に参照すると、本発明のローター100のもう一つの特徴は車輪ハブ22(図1)に対するローター100の大きな境界面であり、それはローターの質量をさらに増大させる。特に、上記したとおり、角度のついたベル部分110は、比較的小さな径のスリーブ114から比較的大きな径の取付けフランジ106への推移を提供する。取付けフランジ106は複数の大きな径方向外方向に伸びる凸起124を備えて形成され、そのそれぞれはそれぞれ1つのボルト開口108を備えて形成されている。凸起124はローター100が大きな径のボルトサークル126、好ましくは堅牢な8−ボルトサークルを維持することを可能とする。ローター100を車輪ハブ22に結ぐために、それぞれのボルト開口108は、車輪ハブに形成された相当するボルト開口48(図1)と整列し、整列した1組の開口のそれぞれはそれぞれのポルト46を受け入れる。このようにして、取付けフランジ106とその凸起124とは、車輪ハブ22に対してローター100に大きな且つ堅牢な境界面を提供する。ベル部分110は径方向に外方向に角度がついている取付けフランジ106への推移を提供するために、取付けフランジは比較的大きな外径を有している。さらに、凸起124は径方向、外方向に伸びているため、取付けフランジ106の外径、そして従って車輪ハブ22へのローター100の境界面は一層大きくなる。
ローター100の車輪ハブ22への大きな境界面は、比率R4として表現できる。比率R4はボルトサークル126の直径をディスク112の外径122の値によって割った値である。ローターディスク112が約325mmの外径122を持つとき、ボルトサークル126の径は好ましくは約249.5mm直径である。ローターディスク径122に対するボルトサークル126の径の比率R4は約0.77の値となる。車輪ハブ22に対するこのような大きな境界面を提供することによってローター100の質量は増加し、それはハブに対するローターの結合の安定性を増加させる。さらに、車輪ハブ22との境界面でのローター100の質量の増加は、好ましくは、ローターから車輪ハブへ移動する熱を低減させ、それはさらに車輪端主末端シール32(図1)および潤滑油により経験されるピーク温度スパイクを低減させ、それによって望ましくはシール、潤滑油およびベアリング16、18の寿命を延ばす。
さらに、本発明のローター100の凸起124とボルト開口108は車輪スタッド34(図1)から分離している。車輪ハブ22のためのボルト開口108が車輪スタッド34から離れている配置を採ることによって、ハブ留めボルト46はベアリング16、18から径方向に離れ且つ車輪スタッドの間に存在する。ハブ留めボルト46をベアリング16、18から径方向に離れ且つ車輪スタッド34間に位置させることによって、ハブ22からローター100を比較的容易に外すことができ、そして好ましくは、ハブ中の潤滑油、ベアリングおよび主シール32へのローター100からの熱移動を低減させる。特に、このような熱移動の低減は、熱移動点を車輪塊により近く且つベアリング16、18から離れるように移動させることによって達成され、そして望ましくは潤滑油、ベアリングおよびメインシール32の寿命を延ばす。
図4および図5について、本発明のローター100のさらに他の特徴はローターディスク112のアウトボード表面118に形成された切り込み128である。上記したとおり、ブレーキパッド(図示されていない)をディスク112に対して押し付ける摩擦により生ずる熱がディスクを径方向に膨張させる。加えて、ディスク112に対してブレーキパッドを押し付ける摩擦で発生する熱は、スリーブ114に熱勾配を生じ、ディスクに隣接するスリーブ領域をベル部分110に隣接するスリーブ領域よりも熱くする。この熱勾配はロータースリーブ114をディスク112に隣接して膨張される。ディスク112の径方向膨張とディスクに隣接するスリーブ114の膨張とは、ディスクの外周130をその望ましい垂直方向からおよびスリーブの方向に僅かに移動させる。それによって、ディスク112は、スリーブ114の方向に角度を付けあるいは傾く。これは当該技術分野でコーニング(coning)と言われている。
切り込み128は、縮小された径のブレーキローター100本体の量をそのような制限された、縮小された径のスペースに制限し、それによってコーニングに逆らうのを助ける。さらに詳しくは、切り込み128は、ディスク112のアウトボード表面118がスリーブ114と出合う場所である点132でチャンネルとして形成され、約8mmの最小深さ136を有している。さらに、ディスク112のインボード表面116には、好ましくは、切り込み128のすぐ反対側にリリーフ域134が形成されている。リリーフ域134はディスク112のインボード表面116の中心にあるヒートシンク遮断を提供するので、リリーフ域は切り込み128と一緒になってさらにコーニングに逆らうために採用される。好ましくは、リリーフ域134は切り込み128の深さ136よりも小さいすなわち浅い深さ138で形成される。
ローター100は、切り込み128と任意のリリーフ域134を提供することによって、ディスク112の径方向膨張がスリーブ114の角度のある膨張とバランスすることを可能とし、それによってコーニングを低減もしくは除去する。このようなコーニングの低減または除去は、インボード表面116とその隣接するブレーキパッド(図示されていない)間およびアウトボード表面118とその隣接するブレーキパッド(図示されていない)間の均一な接触を促進し、それによってブレーキシステムの効率を最適にし且つブレーキパッドの寿命を延ばす。また、このようなコーニングの低減または除去は、望ましいことに、ブレーキパッドとディスク112のそれぞれインボード表面116とアウトボード表面118との間のそれぞれの接触点での応力を、従来のローター40と比較して、低減し、それはディスク中にクラックが生成される傾向を減少させ、それによってローター100の寿命を長くする。
本発明のローター100のさらに別の特徴はローターの組成である。さらに詳しくは、ローター100はねずみ鋳鉄(grey iron)の合金を採用して従来の非合金化鋳鉄よりも温熱強度機械的性質を大きくしている。鋳鉄の合金であればどれでもローター100用に用いられると理解されるべきである。例えば、従来のローター40は、約4重量%よりも多い高炭素含量の鋳鉄から形成されていた。このような高い炭素含量は、従来のローター40の高い熱伝導性を維持するものの、望ましくないことに、ローターの急激なクラック開始と成長を可能としそして、ローターの温熱強度を低下させるという望ましくない脆さを生み出した。
本発明のローター100は、好ましくは、ディスク112の熱伝導性を維持し、他方では脆さを低減し且つ温熱強度を改良するため、ねずみ鋳鉄の合金を包含する組成から作られる。例えば、ローター100の組成は、ローターを形成するために用いられる炭素、珪素およびバナジウムの比を最適化して包含する。さらなる実施例によれば、本発明のローター100は、約4%以上ではなく約2.80〜約3.20重量%の炭素含量を有する。このような炭素含量は、もっと多い炭素含量より付与される脆さを低下させ且つローター100の熱強度を改良しつつ、ローターディスク112の硬さを維持する。ディスク112の熱伝導性を維持するため、本発明のローター100は約1.80〜約1.95重量%の珪素含量と約0.05〜約0.15重量%のバナジウム含量を有する。
別の実施例によれば、本発明のローター100は、好ましくは、以下の付加的添加物を含有する:マンガン約0.62〜約0.80重量%;硫黄 最大で約0.12重量%;リン 最大で約0.10重量%;クロム 約0.25〜約0.30重量%;銅 約0.60〜約0.75重量%;ニッケル 最大で約0.05重量%;モリブデン 約0.10〜約0.15重量%:チタン 最大で約0.03重量%;アルミニウム 最大で約0.01重量%;スズ 最大で約0.08重量%;そして炭素等価物 約3.40〜約3.90重量%。
本発明のローター100のこの組成、特にねずみ鋳鉄の合金および炭素含量、珪素含量およびバナジウム含量の任意の概念は、望ましくは、従来の高炭素組成と結び付く脆さを低減させつつ、ローターの熱伝導性を維持する。このような脆さの低減は、望ましいことに、ディスク112のクラックの急速な開始と成長を低下させてローター100の性能と寿命を改善する。また、ローター100の組成は、さらにその性能と寿命を改善することになる、ローターの熱強度を改善する。加えて、ローター100の上記組成に関連した費用は、望ましいことに、従来のローターのそれよりもさらに経済的である。上記したとおり、ローター100の上記組成は、実施例によるものであり、ねずみ鋳鉄のいかなるものでもローターに用いられると理解されるべきである。
次に図7について、本発明のローター100の別の特徴は、ローターディスク112のインボード表面116の中へ、アンチロック・ブレイキング・システム(ABS)トーンリング(tone ring)140が合体されているところである。ディスク112のインボード表面116、すなわちローター100中にトーンリング140が合体されていることによって、相当するABSセンサー(図示されていない)を保護される位置に配置することを可能とする。そのような保護された位置への配置は、望ましいことにもローター40に別に取付けられているかあるいは別の部品として取付けられ、それによってそれらの部品を車運転中に損傷させる、従来のトーンリング(図示されていない)と比較したとき、トーンリング140によってもたらされる問題を低減させる。
さらに図8を参照すると、トルクプレート142が車軸10に固く結合されており、そしてローター100を採用するディスクブレーキアセンブリのカリパス(図示されていない)に、トルクプレートが取付けられ且つサポートするのを可能とするファスナー(図示されていない)を受け入れる開口144を有する。トーンリング140と一緒になって、ローター100と一緒に用いられるトルクプレート142は、好ましくは、ABSセンサ(図示されていない)を受入れ且つ取付けるための開口146を備えて形成される。ABSセンサ開口146は、150mmピッチ円を目標とする、約15度のトーンレングセンサ用の角度を付けた配向150を有する。ローターディスク112のインボード表面116中のトーンリング140とABSセンサ開口146の角度150のような位置は、トルクプレート142とABSセンササポート(図示されていない)が、トルクプレートが連続溶接148で車軸に溶接されるように、構築されることを可能とする。従来技術では、トーンリングとABSセンサの位置は、車軸10へトルクプレートを取り付けるために連続溶接148と比較すると疲労強度が低かった、中断された溶接を使用せざるを得なかった。それ故、トーンリング140と角度のあるABSセンサ開口146の使用は、連続溶接148の使用を可能とし、それは従来の中断された溶接の使用と比較して車軸10へのトルクプレート142の接続の疲労強度を改善する。
本発明の縮小径のブレーキローター100は、ブレーキローター40(図1)と類似する従来の空気循環型縮小径ブレーキローターと動力計試験で比較された。合衆国自動車安全基準(FMVSS)−121ブレーキ証明標準による動力試験は、車輪は試験中ブレーキを越えないことを要求していると理解される。車輪が試験に適切な所にないと、空気はローター40、100に直接衝突しそして車輪がブレーキを囲むときに存在しない人工的冷却を作ることを許す。そのような試験では、ブレーキシステムは、ブレーキ作動から速やかに回復することを可能としつつ、あまりにも速く衰えないことが望ましい。
ブレーキローター40、100は、PAN17システム(PANは、WabcoIPホールディングLLCの登録商標である)として当該技術分野で知られている、同じ全空気ディスクブレーキシステム機構において、Jurid539−20(JuridはHoneywellインターナショナルInc.の登録商標である)として当該技術分野で知られている、同じ摩擦材とともに採用され、その結果唯一違うのはローターであった。従来のローター40は、325mmの外径とディスク厚34mmの空気循環ローターでありそして本発明のローター100は外径325mm、ディスク厚34mmの中実ディスクローターであった。
車輪が試験中ブレーキを越えないことを要求する、FMVSS−121標準による試験の最初のラウンドでは、従来のローター40は、本発明の中実ローター100と比較して熱ブレーキの減速を維持するために、より高いブレーキ圧を必要とした。空気循環ディスクを持つローター40は超冷却デザインを提供することが当該技術分野で知られていたが、この試験では、従来のローターは、不都合なことに、中実ディスクローター100よりも熱ブレーキの原則を維持するために、より高いブレーキ圧を必要としたことを示していた。
試験の第2ラウンドでは、車輪(図示されていない)が取付けられた。この試験では、従来のローター40は、車輪なしで必要とされた減速レベルを維持するために、さらに高い圧力を必要とした。また、本発明のローター100は、車輪が取付けられたときに性能の低下は無かった。
図9と10は性能データと試験結果を示している。図9は、80ポンド/(インチ)(psi)におけるリタデーション比率である。リタデーション比率は、寒冷温度(cold temperature)といわれる、160°Fの温度で、ブレーキにより生成されたg−力の百分率(%)である。FMVSS−121は、最低の要求をしめしたのではあるが、最低の要求を越えるある余裕を見ることは望ましいことである。プロットに見られるように、本発明のローター100は、車輪の取付け無しに、従来のローター40よりも、より高いリタデーション比率を有し、従来のローターよりもより良く機能することは望ましいことである。車輪を取付けると、本発明のローター100は、再び、従来のローター40よりも高いリタデーション比率を有し、従来のローターよりもより良く機能することは望ましいことである。従来の空気循環ローター40に取付けられた車輪では、リタデーション比率は、望ましくないことにFMVSS−121最低要求よりもかなり低かった。
図10は、それぞれの試験区分において、最後と最初の停止中の減退および回復圧力のプロットである。この試験の減退および回復圧力はエネルギー吸収試験である。要求は、減退部分では100psiよりも小さいことであり、回復部分では85psiよりも小さいことであり、小さい圧力ほど良好である。図10に見られるように、タイヤ/車輪のあるなしの本発明のローター100について最後の停止中の減退圧力は、それぞれのローターに取付けられた車輪のない従来の空気循環ローター40と同様であった。試験結果は、本発明のローター100は、従来の空気循環ローター40と比較して回復部分で良好な余裕を有していた。また、車輪の取付けは、Pan17ブレーキシステムの本発明の中実ディスクローター100について、ブレーキ性能に影響を持たない様に見え、他方従来の空気循環ローターディスク40の場合には、減退および回復圧力は、望ましくないことに、ベースラインよりも有意に高かった。
このように、本発明の大型車用のディスクブレーキの縮径ブレーキローター100の構造は、ローターのピーク温度を低下させる構造を提供する。さらに詳しくは、ローター100はディスクの作動域に質量を付加する中実ディスク112を有し、またディスクの増加した厚みを有していてもよい。このような質量の付加は、ピークローター温度を低下させ、それはローターの寿命を延ばしそしてそれぞれ、ローターディスクのインボード表面116とアウトボード表面118の熱分解を低減させる。さらに、ディスク112の増加された質量は、望ましいことに、ベアリング16、18および車輪端アセンブリ12のメインシール32における熱移動を低下させ、それによってこれらの部品の性能と寿命を長くする。
ローター100は、同様に、車輪ハブ22に対し大きな境界面を提供し、それはローターの質量をさらに増大させ、それはローターのハブへの接続の安定性を増大させる。加えて、車輪ハブ22との境界面におけるローター100の質量の増加は、望ましいことに、ローターからの熱移動を低下させ、それは車輪端メイン端部シール32と潤滑油が経験するピーク温度スパイクを低下させ、それによって、望ましいことに、シール、潤滑油およびベアリング16、18の寿命を延ばす。
加えて、ローター100は切り込み128および任意のリリーフ域134を伴って形成され、これらはディスク112の径方向膨張がスリーブ114の角度ある膨張とバランスすることを可能とし、それによってコーニングを低減あるいは除去する。コーニングのこのような低減や除去は、インボード表面116とその隣接するブレーキパッドおよびアウトボード表面118とその隣接するブレーキパッドとの間の均一な接触を促進させ、それによってブレーキシステムの効率を最適化し且つブレーキパッドの寿命を増大させる。コーニングのような低減あるいは除去は、同様に、望ましいことに、従来のローター40と比較すると、ブレーキパッドとディスク112のそれぞれのインボード表面116とアウトボード表面118との間の接触の各点における応力を低下させ、ディスク中にクラックが形成される傾向を低下させ、それによってローター100の寿命を増す。
さらに、ローター100は、ローターの脆さを低下させ且つ熱強度を改善しつつ、望ましいことに、ローターの熱伝導性を維持する金属組成を有する。ローター100は、ディスク112のインボード表面116中にトーンリング140を合体させてABSセンサを保護された位置に配置することを可能とし且つトーンリングが経験する問題を低減させる。合体されたトーンリング140および角度を持つABSセンサ開口146の使用は連続溶接148の使用を可能にし、もしくは、従来の断続した溶接の使用と比較すると車軸10へのトルク板142の接続の疲労強度を改善する。ローター100と従来のローター40の試験は、本発明のローターが、従来の空気循環ローターを超える増大したFMVSS−121に従う余裕を提供することを示している。
本発明は同様に、本発明の大型車のために縮径ブレーキローター100を製造する方法および使用する方法も提供する。この方法は、図2〜10に示され且つ述べられた記述に従う工程を有する。
本発明の大型車用の上記縮径ブレーキローター100の構造と配置は本発明の全体の概念と操作に影響を与えないで、変更されあるいは再整理されてもよいことは理解されるべきである。加えて、本発明の大型車用縮径ブレーキローター100は、本発明の全体の概念と操作に影響を与えないで、他の型の車軸、車輪端アセンブリ、車軸/サスペンションシステムおよび/または上記に示し且つ記載した以上のブレーキシステムを採用することができる。さらに、ここでは便宜的に大型車について一般的に記載したが、このような言及は、トラック、トラクタートレーラーおよびセミトレーラー、並びにそれらのトレーラーを含むと理解されている。
従って、本発明の大型車用縮径ブレーキローターは、簡素化され、全ての種々の目的を達成する、効果的な、安全な、経済的な且つ効率的な構造を提供し、従来の縮径ディスクブレーキローターが直面した困難を除去することを提供し且つ当該技術分野における問題を解決しそして新しい結果を得るものである。
下記記述において、用語は、簡潔さ、明瞭さおよび理解のために使用されてきたものであるが、従来技術の要求を越えて不必要な限定は示唆されるべきではない。なぜならそのような用語は、記述する目的のために用いられ且つ広く解釈されることを意図しているからである。さらに、本発明は実施態様を参照して記述されている。この説明は実施例によるもので限定によるものではない。本発明の範囲は示され且つ記述されたままの詳細に限定されるべきではない。可能性ある改善と変更とは、この開示を読み且つ理解した人々に起こるであろう。本発明はそのような改善およびそれらの同等物の全てを包含すると理解されるべきである。
本発明の特徴・発見および原則、本発明の大型車用縮径ブレーキローターが組立てられ、整理され且つ用いられる仕方、構造と整理の特徴並びに得られる利点、新規且つ有用な結果が今や記載されたので、新規且つ有用な構造、装置、要素、配列、部品および組合せが下記請求項に記載される。

Claims (20)

  1. 大型車用の縮小された径のブレーキローターであって、該ローターは、径方向に伸びるディスク、該ディスクはインボード表面、アウトボード表面および該インボード表面と該アウトボード表面の間の中実で、一定の断面とを有し;該車の車輪ハブに該ローターを取り付けるための径方向に伸びる取付けフランジ;ならびに該ディスクと該取付けフランジと一緒に合体して形成され且つそれらの間に伸びている軸方向に伸びるスリーブ、
    からなる上記ブレーキローター。
  2. 該スリーブから該取付けフランジへの遷移を提供する角度が付けられたベル部分をさらに有する、請求項1の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  3. 該ディスクが約320mm〜約330mmの外径を有する、請求項1の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  4. 該ディスクが約30mm〜約45mmの厚みを有する、請求項1の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  5. 該ディスクが約34mmの厚みを有する、請求項4の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  6. 該ディスクの外径の値によって該ローターの全重量を除した値が約4.2ポンド/インチである、請求項1の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  7. 該ディスクの全重量によって、10,000ポンドのテスト必要条件の値で除した値が最大で約280である、請求項1の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  8. 該ディスクの全重量によって10,000ポンドのテスト必要条件の値で除した値が最大で約190である、請求項1の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  9. 該ディスクの外径によって該取付けフランジのボルトサークルの直径を除した値が約0.77である、請求項1の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  10. 上記取付けフランジが径方向に伸びる複数の凸起を有し、それぞれの凸起は開口と共に形成されており、そして該凸起と開口は該車の車輪端アセンブリの車輪スタッドから離れている、請求項1の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  11. 該ディスクの該アウトボード表面が切り込みを有して形成されている、請求項1の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  12. 該切込みが該ディスクの該アウトボード表面が該スリーブと出合う位置に形成されている請求項11の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  13. 該切込みが約8mmの最小深さを有する、請求項12の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  14. 該ディスクの該インボード表面が該切り込みと反対側のリリーフ域と共に形成されている、請求項12の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  15. 該リリーフ域は、該切り込みの深さよりも浅い深さを有する、請求項14の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  16. 該ディスクは約2.80重量%〜約3.20重量%炭素の炭素含量および約1.80重量%〜約1.95重量%シリコンのシリコン含量を有する、請求項1の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  17. 該ディスクは約0.05重量%〜約0.15重量%バナジウムのバナジウム含量を有する、請求項16の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  18. 該ローターディスクの該インボード表面に合体して形成されているトーンリングをさらに有する、請求項1の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  19. ABSセンサを受け入れ且つ取付けるための開口と共に好ましく形成されている該ローターと結合して用いられるトルク板をさらに有し、該ABSセンサは150mmピッチサークルを目標として約15度の、トーンリング用の角度を付けた配向を有する、請求項18の大型車用縮小された径のブレーキローター。
  20. 該トルク板は連続溶接を備えた車軸に溶接されている、請求項19の大型車用縮小された径のブレーキローター。
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