JPH02138438A - ディスクブレーキ用ローター - Google Patents
ディスクブレーキ用ローターInfo
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- JPH02138438A JPH02138438A JP29200488A JP29200488A JPH02138438A JP H02138438 A JPH02138438 A JP H02138438A JP 29200488 A JP29200488 A JP 29200488A JP 29200488 A JP29200488 A JP 29200488A JP H02138438 A JPH02138438 A JP H02138438A
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Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
(f−梁上の利用分野)
本発明は、#熱亀裂性、制振性、耐摩耗性および強度に
優れており、とくに自動車などの車両のディスクブレー
キ装置に利用されるディスクブレーキ用ローターに関す
るものである。 (従来の技術) 一般に、車両のディスクブレーキ川口−ターとしては1
例えば、第1図に示すような構造をもつものがある。 このディスクブレーキ用ローター1は、摺動部2と締結
部3とをそなえ、摺動部2には通風孔2aを有している
と共に締結部3には複数の取付は用ボルト孔3aを有し
ているものである(この種のディスクブレーキ用ロータ
ーに関しては、例えば、[新編 自動車工学便覧く第5
編〉昭和57年11月26日 社団法人 自動車技術会
発行の第2−13頁〜第2−14頁に記載されている。 )。 (発明が解決しようとする課題) ところマ、近年の高速道路網の整備充実による車両の高
速化に伴い、高速走行時点からの制動の繰り返しを行う
ような使用のされがたが多くなってきており、特に高速
道路が発達しそして速度制限のない欧州等の地域で兄貴
けられ、従来のローター材質であるJIS Fe12
(ねずみ鋳鉄)を素材としたディスクブレーキ用ロータ
ーでは超高速からの急制動の繰返しという超過酷な状態
では摺動部に熱亀裂が発生する可能性が絶無とはいえず
、亀裂によるローター表面の荒れによってローター/バ
ッド間の厚擦が操舵装置を介して運転者に振動として伝
達される可能性もある。 また、制動時のいわゆるブレーキ鳴きを防止するための
制振性や、繰り返しのブレーキ使用に対する#摩耗性も
要求されている。 このような問題や要求に対して、本発明者らはすでに、
耐熱亀裂性に影響する最も必要な特性は材料の熱伝導率
であることを明らかにし、熱伝導率を向上させるととも
に、熱伝導率の向上で低下する強度を熱伝導率に影響を
与えない範囲で補償した高C量、低Si量、 M o添
加、TI添加の組成のディスクブレーキ用ローターを開
発した。 このディスクブレーキ用ローターは、高速車両のディス
クブレーキ用ローターの耐熱亀裂性に対して有効なもの
であるが、従来のJISFC25製のディスクブレーキ
用ローターに比べて素材の引張強度が同等であるかそれ
より若干低いものであるため、車両の軽量化の観点から
小型、薄肉化されたディスクブレーキ用ローターに適用
した場合に、外的な異常入力に対する強度および靭性等
により使用範囲が限定されることがないとはいえないと
いう課題があった。 (発明の目的) 本発明は、上述したような課題にかんがみてなされたも
ので、耐熱亀裂性、制振性および耐摩耗性に優れている
のみならず強度においても優れており、車両の軽量化の
観点からより小型、frJ、自他されたディスクブレー
キ用ローグーに適用した場合にも外的な異常入力に対す
る強度および靭性が良好であり、強度の向上および耐熱
亀裂性のより一層の向上をはかったディスクブレーキ用
ローターを提供することを目的としている。
優れており、とくに自動車などの車両のディスクブレー
キ装置に利用されるディスクブレーキ用ローターに関す
るものである。 (従来の技術) 一般に、車両のディスクブレーキ川口−ターとしては1
例えば、第1図に示すような構造をもつものがある。 このディスクブレーキ用ローター1は、摺動部2と締結
部3とをそなえ、摺動部2には通風孔2aを有している
と共に締結部3には複数の取付は用ボルト孔3aを有し
ているものである(この種のディスクブレーキ用ロータ
ーに関しては、例えば、[新編 自動車工学便覧く第5
編〉昭和57年11月26日 社団法人 自動車技術会
発行の第2−13頁〜第2−14頁に記載されている。 )。 (発明が解決しようとする課題) ところマ、近年の高速道路網の整備充実による車両の高
速化に伴い、高速走行時点からの制動の繰り返しを行う
ような使用のされがたが多くなってきており、特に高速
道路が発達しそして速度制限のない欧州等の地域で兄貴
けられ、従来のローター材質であるJIS Fe12
(ねずみ鋳鉄)を素材としたディスクブレーキ用ロータ
ーでは超高速からの急制動の繰返しという超過酷な状態
では摺動部に熱亀裂が発生する可能性が絶無とはいえず
、亀裂によるローター表面の荒れによってローター/バ
ッド間の厚擦が操舵装置を介して運転者に振動として伝
達される可能性もある。 また、制動時のいわゆるブレーキ鳴きを防止するための
制振性や、繰り返しのブレーキ使用に対する#摩耗性も
要求されている。 このような問題や要求に対して、本発明者らはすでに、
耐熱亀裂性に影響する最も必要な特性は材料の熱伝導率
であることを明らかにし、熱伝導率を向上させるととも
に、熱伝導率の向上で低下する強度を熱伝導率に影響を
与えない範囲で補償した高C量、低Si量、 M o添
加、TI添加の組成のディスクブレーキ用ローターを開
発した。 このディスクブレーキ用ローターは、高速車両のディス
クブレーキ用ローターの耐熱亀裂性に対して有効なもの
であるが、従来のJISFC25製のディスクブレーキ
用ローターに比べて素材の引張強度が同等であるかそれ
より若干低いものであるため、車両の軽量化の観点から
小型、薄肉化されたディスクブレーキ用ローターに適用
した場合に、外的な異常入力に対する強度および靭性等
により使用範囲が限定されることがないとはいえないと
いう課題があった。 (発明の目的) 本発明は、上述したような課題にかんがみてなされたも
ので、耐熱亀裂性、制振性および耐摩耗性に優れている
のみならず強度においても優れており、車両の軽量化の
観点からより小型、frJ、自他されたディスクブレー
キ用ローグーに適用した場合にも外的な異常入力に対す
る強度および靭性が良好であり、強度の向上および耐熱
亀裂性のより一層の向上をはかったディスクブレーキ用
ローターを提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段)
本発明に係るディスクブレーキ用ローターは、重量比率
で、C:3−5〜4.0%、Si:1.4〜2.0%、
Mn : 0 .5〜0.8%、M o :
0 、 4〜1.2%、 Ti:0.05〜0 、l
0%、V:0.02〜0.35%、 Ce :o、o
i 〜0.05%、 Cu:0.20〜2.0%、Cr
:0.05〜1.0%を含み、残部Feおよび不可避的
不純物の成分組成を有する片状黒鉛鋳鉄から成る構成と
したことを特徴としており、このようなディスクブレー
キ用ローターの構成を上述した従来の課題を解決するた
めの手段としている。 一般に、鋳鉄の耐熱亀裂性は、高温強度、ヤング率、熱
伝導率、熱膨張率等が関与することが知られている。す
なわち、耐熱亀裂性は、熱負荷時の材料強度、熱負荷に
よって生じる歪みを拘束された状態での体積変化による
熱応力で決まる。ただし、これらの材料特性が耐熱亀裂
性に影響する度合いは、部品によって大きく異なり、必
要となる材料強度は部品によって異なる。そこで、ディ
スクブレーキ用ローターの耐熱亀裂性に必要な材料特性
をさらに検討した。 本発明者らのさきの検討によれば、ディスクブレーキ用
ローターの#熱亀裂性に最も必要な特性は、熱伝導率の
向上であり、一般に、鋳鉄において、熱伝導率を上げる
ことは強度を低下させる方向となるため、熱伝導率を向
上させるとともに、熱伝導率の向上しろをそこなうこと
なく、強度の補填を行う必要があることも明らかにされ
た。 さらには、強度補填を行うための添加元素もローターの
熱亀裂発生温度で有効な強度補填を行える元素である必
要があることも明らかとされた。 そのため、先に開発したディスクブレーキ用ローターの
素材は、高C1低Stを基本とし、熱伝導率を低下させ
ることなく、ディスクブレーキ用ローターの熱亀裂発生
温度で有効な強度補填を行える元素としてMoを添加し
、また耐摩耗性の向上のためにTiを添加したものが、
ディスクブレーキ用ローターの熱亀裂防止に極めて有効
であることを先に見い出した。 本発明は、最近の厳しい車両の軽量化の要求に対応した
、小型1g肉化したディスクブレーキ用ローターに適用
可能とするため、すでに開発したディスクブレーキ用ロ
ーターの熱伝導率を低下させることなく2強度を向上さ
せるとともに#熱亀裂性をさらに向上できる組成を検討
した結果なさたものであって、重量比率で、C:3.5
〜4.0%、Si:1.4〜2.0%、Mn:0.5〜
0.8%、Mo:0.4〜1.2%、Ti:0.05〜
0.10%、残部Feおよび不可避的不純物からなる片
状黒鉛M鉄に、V:0.02〜0.35%、Ce:0.
01〜0.05%、Cu:0.20〜2.0%、Cr:
0.05〜1oO%を加えることにより、高速走行時か
らの繰り返し制動によっても、耐摩耗性、制振性が低下
することなく、耐熱亀裂性が更に向上し、また、強度向
上も実現されるため、従来不可能であった小型、薄肉化
されたディスクブレーキ用ローターにも適用可能な材料
を見いだしたものである。 次に、本発明に係るディスクブレーキ用ローターの成分
組成(玉量%)の限定理由を説明する。 C:3.5〜4.0% 一般にCは鋳鉄の熱伝導率を向上させる元素であり、本
発明に係るディスクブレーキ用ローターの素材において
必要なC量は3.5%以上である。しかし、cFil、
が4.0%を超えるど共晶点を超えた組成となるため粗
大な黒鉛が析出し1強度が低下するため、1llF#熟
亀裂性が損なわれることとなる。そこで、Cmは3.5
〜4.0%に定めた。 Sf:1.4〜2.0% StはFt鉄の基地組織中に固溶し、熱伝導率を低下さ
せるため、2.0%を超えて添加することはできない、
また、良好な片状黒鉛を析出させ、良好な耐摩JL性を
保つためには、1.4%以」−の添加が必要である。そ
こで、Si量は1.4〜2.0%に定めた。 Mn:0.5〜0.8% Mnはディスクブレーキ用ローターとして必要な強度を
保つために0.5%以上の添加が必要であり、また、添
加量が0.8%を超えたものとなると基地中に靭性に有
害なM n Sが析出する。そこで、Mn量は0.5〜
0.8%に定めた。 Mo:0.4〜1.2% MOはディスクブレーキ用ローターの強度補填のために
必要な元素であり、このような強度補填に有効な添加量
は0.4%以上であるが、1.2%を超えると熱膨張係
数の大きいベイナイト組織が析出し、ディスクブレーキ
用ローターの#熱亀裂性がかえって損なわれる。そこで
、MO量は0.4〜1.2%に定めた。 Ti:0.05〜0.10% Tiはこれを添加することによってさらに優れた耐摩耗
性を付与しうることも明らかになった。 この際、Ti量は0.05%以上添加しないとその効果
はなく。また、0.10%を超えると片状黒鉛が微細化
し、耐摩耗性の効果がうすれることとなるので、0.0
5〜0610%に定めた。 V:0.02〜0.35% ■は微G(の添加で強度の向上および耐熱亀裂性のより
一層の向上に効果があり、熱伝導率を低−Fさせる作用
の小さいことを本発明者らは見いだした。そして、v
5)は0.02%以上としないとその効果はなく、0.
35%を超えると炭化物が増加し、靭性が損なわれるた
め、0.35%以下どした。 Ce:0.01〜0.05% Ceは微量の添加で強度の向」〕に効果がある。 また、Ceは黒鉛球状化元素であるため、片状黒鉛の先
端に丸みをゲえること等により、耐熱亀裂性の向上にも
有効であることがわかった。そして、この効果はo、o
i%以」−の添加により生じ、0.05%を超えると白
銑化傾向が強くなり、強度は低下するため、0.01.
−0.05%とした。 Cu:0.20〜2.0% Cuは熱伝導率を低下させるが、強度向上の効果もある
0本発明者らはCuの効果を検討し、2.0%以内の添
加であれば熱伝導率に大きな影響を及ぼすことなく、強
度の向上が可能であることを明らかにしfsh、また、
強度向上のために有効な添加量は、0.20%以上であ
る。そこで、添加量を0.02〜2.0%とした。 Cr:0.05〜1.0% Crも熱伝導率を低下させるが、耐熱亀裂性を向上させ
る効果がある0本発明者らの検討によれば、Crが1.
0%以下の添加量であれば、熱伝導率を低下させる効果
は小さく、耐熱亀裂性を向上させることができることが
明らかになった。また、0.05%以上の添加量でなけ
れば、耐熱亀裂性の向上に効果のないこともわかった。 そこで、添加量は0.05〜1.0%とした。 (発明の作用) 本発明に係るディスクブレーキ用ローターは、上記の成
分組成を有し、さらに基地組織が片状黒鉛鋳鉄から成っ
ているものであるので、高速走行時からの繰り返し制動
によっても、耐熱亀裂性。 耐摩耗性に優れ、さらには制振性にも優れているため、
制動時の鳴き発生が小さいものとなっているとともに、
強度にもより優れたものとなっており、#熱亀裂性がよ
り一層向上したものとなっていることとあわせて、小型
9g肉化されたディスクブレーキ用ローターへの適用も
可能なものとなっている。 (実施例) 本実施例に用いたディスクブレーキ用ローターの素材と
なる鋳鉄の組成を比較のディスクブレーキ用ローターの
素材となる鋳鉄の組成とともに第1表に示す。 本実施例においてはt51図に示した形状のディスクブ
レーキ用ローター1を試作した。そして、ここで製作し
た各ディスクブレーキ用ローター1の組織を調べたとこ
ろ、いずれも基地組織が片状黒鉛鋳鉄であった。 次に、試作したディスクブレーキ用ローター1をブレー
キΦダイナモ試験機に組み込み、時速260kmに相当
する回転数からブレーキ・パッドを押し付け、30秒で
停止させる試験を100サイクル繰り返す過酷な高速制
動試験を行った。 この高速制動試験に用いたブレーキ・パッドは、スチー
ル・ファイバーおよび芳香族ポリアミド(商品名:ケプ
ラー)ファイバーを使ったいわゆるノンアスベスト(ロ
ースチール)系のブレーキ・パッドである。 そして、試験後のディスクブレーキ用ローター1表面に
おける亀裂の発生状況を亀裂検査用の亀裂着色材を用い
て調査した。 その結果を第2表に示す、なお、第2表のローター表面
における10mm以上の亀裂の全長さを示す欄において
()内は5mm以上の亀裂の全長さを示している。 また、各ディスクブレーキ用ローター1に対しては、上
記の高速制動試験のほか、0.6gのパッド押し付は力
で、時速1100kから停止までの制動を100回繰り
返す試験を行った後のローター表面の摩耗量を測定した
。その結果を第2表に合わせて示した。 第2表に示すように、本発明品No、 1 、2のデ
ィスクブレーキ用ローター1は、現行のJISFC25
からなる比較品N004のディスクブレーキ用ローター
1よりもはるかに優れた耐熱亀裂性を示すとともに、優
れた材料強度を示すことが確認された。また、従来のJ
IS FC25相当のc、stiの材料に単に合金元
素を添加した1比較品N005のニレジストよりなるデ
ィスクブレーキ用ローター1は、熱亀裂性において現行
のJIS Fe12からなる比較品No、 4よりも
劣る結果となり、強度を単に上げただけでは熱亀裂性は
向上せず、熱伝導性が劣るためかえって現行のJIS
Fe12からなるものよりも劣る結果となることがわ
かった。 また、本発明のディスクブレーキ用ローター1は、現行
のディスクブレーキ用ローター1よりもローター摩耗量
が少なく、耐摩耗性に優れることが確認された。 また、ブレーキの制動性(ブレーキのきき)を示すロー
ター/パッド間の摩擦係数は、本発明品とすることによ
っても、現行のJIS Fe12と変わることはなく
、制動性が本発明品の採用により低下することのないこ
とが確かめられた。 本発明に係るディスクブレーキ用ローター1の制振性を
確認するため、ローターより板状の試験片を切り出し、
振動減衰能を測定した。その結果も合わせて第2表に示
した。第2表に示すように1本発明品の振動減衰能は、
現行のJISFC25よりも優れた値となった。これは
、本発明品が耐熱亀裂性を上げるために、高C量として
いることから、結果的に振動減衰能も優れた値となった
ものである。したがって1本発明品は制振性にも優れて
いることが確認された。
で、C:3−5〜4.0%、Si:1.4〜2.0%、
Mn : 0 .5〜0.8%、M o :
0 、 4〜1.2%、 Ti:0.05〜0 、l
0%、V:0.02〜0.35%、 Ce :o、o
i 〜0.05%、 Cu:0.20〜2.0%、Cr
:0.05〜1.0%を含み、残部Feおよび不可避的
不純物の成分組成を有する片状黒鉛鋳鉄から成る構成と
したことを特徴としており、このようなディスクブレー
キ用ローターの構成を上述した従来の課題を解決するた
めの手段としている。 一般に、鋳鉄の耐熱亀裂性は、高温強度、ヤング率、熱
伝導率、熱膨張率等が関与することが知られている。す
なわち、耐熱亀裂性は、熱負荷時の材料強度、熱負荷に
よって生じる歪みを拘束された状態での体積変化による
熱応力で決まる。ただし、これらの材料特性が耐熱亀裂
性に影響する度合いは、部品によって大きく異なり、必
要となる材料強度は部品によって異なる。そこで、ディ
スクブレーキ用ローターの耐熱亀裂性に必要な材料特性
をさらに検討した。 本発明者らのさきの検討によれば、ディスクブレーキ用
ローターの#熱亀裂性に最も必要な特性は、熱伝導率の
向上であり、一般に、鋳鉄において、熱伝導率を上げる
ことは強度を低下させる方向となるため、熱伝導率を向
上させるとともに、熱伝導率の向上しろをそこなうこと
なく、強度の補填を行う必要があることも明らかにされ
た。 さらには、強度補填を行うための添加元素もローターの
熱亀裂発生温度で有効な強度補填を行える元素である必
要があることも明らかとされた。 そのため、先に開発したディスクブレーキ用ローターの
素材は、高C1低Stを基本とし、熱伝導率を低下させ
ることなく、ディスクブレーキ用ローターの熱亀裂発生
温度で有効な強度補填を行える元素としてMoを添加し
、また耐摩耗性の向上のためにTiを添加したものが、
ディスクブレーキ用ローターの熱亀裂防止に極めて有効
であることを先に見い出した。 本発明は、最近の厳しい車両の軽量化の要求に対応した
、小型1g肉化したディスクブレーキ用ローターに適用
可能とするため、すでに開発したディスクブレーキ用ロ
ーターの熱伝導率を低下させることなく2強度を向上さ
せるとともに#熱亀裂性をさらに向上できる組成を検討
した結果なさたものであって、重量比率で、C:3.5
〜4.0%、Si:1.4〜2.0%、Mn:0.5〜
0.8%、Mo:0.4〜1.2%、Ti:0.05〜
0.10%、残部Feおよび不可避的不純物からなる片
状黒鉛M鉄に、V:0.02〜0.35%、Ce:0.
01〜0.05%、Cu:0.20〜2.0%、Cr:
0.05〜1oO%を加えることにより、高速走行時か
らの繰り返し制動によっても、耐摩耗性、制振性が低下
することなく、耐熱亀裂性が更に向上し、また、強度向
上も実現されるため、従来不可能であった小型、薄肉化
されたディスクブレーキ用ローターにも適用可能な材料
を見いだしたものである。 次に、本発明に係るディスクブレーキ用ローターの成分
組成(玉量%)の限定理由を説明する。 C:3.5〜4.0% 一般にCは鋳鉄の熱伝導率を向上させる元素であり、本
発明に係るディスクブレーキ用ローターの素材において
必要なC量は3.5%以上である。しかし、cFil、
が4.0%を超えるど共晶点を超えた組成となるため粗
大な黒鉛が析出し1強度が低下するため、1llF#熟
亀裂性が損なわれることとなる。そこで、Cmは3.5
〜4.0%に定めた。 Sf:1.4〜2.0% StはFt鉄の基地組織中に固溶し、熱伝導率を低下さ
せるため、2.0%を超えて添加することはできない、
また、良好な片状黒鉛を析出させ、良好な耐摩JL性を
保つためには、1.4%以」−の添加が必要である。そ
こで、Si量は1.4〜2.0%に定めた。 Mn:0.5〜0.8% Mnはディスクブレーキ用ローターとして必要な強度を
保つために0.5%以上の添加が必要であり、また、添
加量が0.8%を超えたものとなると基地中に靭性に有
害なM n Sが析出する。そこで、Mn量は0.5〜
0.8%に定めた。 Mo:0.4〜1.2% MOはディスクブレーキ用ローターの強度補填のために
必要な元素であり、このような強度補填に有効な添加量
は0.4%以上であるが、1.2%を超えると熱膨張係
数の大きいベイナイト組織が析出し、ディスクブレーキ
用ローターの#熱亀裂性がかえって損なわれる。そこで
、MO量は0.4〜1.2%に定めた。 Ti:0.05〜0.10% Tiはこれを添加することによってさらに優れた耐摩耗
性を付与しうることも明らかになった。 この際、Ti量は0.05%以上添加しないとその効果
はなく。また、0.10%を超えると片状黒鉛が微細化
し、耐摩耗性の効果がうすれることとなるので、0.0
5〜0610%に定めた。 V:0.02〜0.35% ■は微G(の添加で強度の向上および耐熱亀裂性のより
一層の向上に効果があり、熱伝導率を低−Fさせる作用
の小さいことを本発明者らは見いだした。そして、v
5)は0.02%以上としないとその効果はなく、0.
35%を超えると炭化物が増加し、靭性が損なわれるた
め、0.35%以下どした。 Ce:0.01〜0.05% Ceは微量の添加で強度の向」〕に効果がある。 また、Ceは黒鉛球状化元素であるため、片状黒鉛の先
端に丸みをゲえること等により、耐熱亀裂性の向上にも
有効であることがわかった。そして、この効果はo、o
i%以」−の添加により生じ、0.05%を超えると白
銑化傾向が強くなり、強度は低下するため、0.01.
−0.05%とした。 Cu:0.20〜2.0% Cuは熱伝導率を低下させるが、強度向上の効果もある
0本発明者らはCuの効果を検討し、2.0%以内の添
加であれば熱伝導率に大きな影響を及ぼすことなく、強
度の向上が可能であることを明らかにしfsh、また、
強度向上のために有効な添加量は、0.20%以上であ
る。そこで、添加量を0.02〜2.0%とした。 Cr:0.05〜1.0% Crも熱伝導率を低下させるが、耐熱亀裂性を向上させ
る効果がある0本発明者らの検討によれば、Crが1.
0%以下の添加量であれば、熱伝導率を低下させる効果
は小さく、耐熱亀裂性を向上させることができることが
明らかになった。また、0.05%以上の添加量でなけ
れば、耐熱亀裂性の向上に効果のないこともわかった。 そこで、添加量は0.05〜1.0%とした。 (発明の作用) 本発明に係るディスクブレーキ用ローターは、上記の成
分組成を有し、さらに基地組織が片状黒鉛鋳鉄から成っ
ているものであるので、高速走行時からの繰り返し制動
によっても、耐熱亀裂性。 耐摩耗性に優れ、さらには制振性にも優れているため、
制動時の鳴き発生が小さいものとなっているとともに、
強度にもより優れたものとなっており、#熱亀裂性がよ
り一層向上したものとなっていることとあわせて、小型
9g肉化されたディスクブレーキ用ローターへの適用も
可能なものとなっている。 (実施例) 本実施例に用いたディスクブレーキ用ローターの素材と
なる鋳鉄の組成を比較のディスクブレーキ用ローターの
素材となる鋳鉄の組成とともに第1表に示す。 本実施例においてはt51図に示した形状のディスクブ
レーキ用ローター1を試作した。そして、ここで製作し
た各ディスクブレーキ用ローター1の組織を調べたとこ
ろ、いずれも基地組織が片状黒鉛鋳鉄であった。 次に、試作したディスクブレーキ用ローター1をブレー
キΦダイナモ試験機に組み込み、時速260kmに相当
する回転数からブレーキ・パッドを押し付け、30秒で
停止させる試験を100サイクル繰り返す過酷な高速制
動試験を行った。 この高速制動試験に用いたブレーキ・パッドは、スチー
ル・ファイバーおよび芳香族ポリアミド(商品名:ケプ
ラー)ファイバーを使ったいわゆるノンアスベスト(ロ
ースチール)系のブレーキ・パッドである。 そして、試験後のディスクブレーキ用ローター1表面に
おける亀裂の発生状況を亀裂検査用の亀裂着色材を用い
て調査した。 その結果を第2表に示す、なお、第2表のローター表面
における10mm以上の亀裂の全長さを示す欄において
()内は5mm以上の亀裂の全長さを示している。 また、各ディスクブレーキ用ローター1に対しては、上
記の高速制動試験のほか、0.6gのパッド押し付は力
で、時速1100kから停止までの制動を100回繰り
返す試験を行った後のローター表面の摩耗量を測定した
。その結果を第2表に合わせて示した。 第2表に示すように、本発明品No、 1 、2のデ
ィスクブレーキ用ローター1は、現行のJISFC25
からなる比較品N004のディスクブレーキ用ローター
1よりもはるかに優れた耐熱亀裂性を示すとともに、優
れた材料強度を示すことが確認された。また、従来のJ
IS FC25相当のc、stiの材料に単に合金元
素を添加した1比較品N005のニレジストよりなるデ
ィスクブレーキ用ローター1は、熱亀裂性において現行
のJIS Fe12からなる比較品No、 4よりも
劣る結果となり、強度を単に上げただけでは熱亀裂性は
向上せず、熱伝導性が劣るためかえって現行のJIS
Fe12からなるものよりも劣る結果となることがわ
かった。 また、本発明のディスクブレーキ用ローター1は、現行
のディスクブレーキ用ローター1よりもローター摩耗量
が少なく、耐摩耗性に優れることが確認された。 また、ブレーキの制動性(ブレーキのきき)を示すロー
ター/パッド間の摩擦係数は、本発明品とすることによ
っても、現行のJIS Fe12と変わることはなく
、制動性が本発明品の採用により低下することのないこ
とが確かめられた。 本発明に係るディスクブレーキ用ローター1の制振性を
確認するため、ローターより板状の試験片を切り出し、
振動減衰能を測定した。その結果も合わせて第2表に示
した。第2表に示すように1本発明品の振動減衰能は、
現行のJISFC25よりも優れた値となった。これは
、本発明品が耐熱亀裂性を上げるために、高C量として
いることから、結果的に振動減衰能も優れた値となった
ものである。したがって1本発明品は制振性にも優れて
いることが確認された。
以上説明してきたように、本発明に係るディスクブレー
キ用ローターは、重量比率で、C:3.5〜4.0%、
Si :1.4〜2.0%。 Mn:0.5〜0.8%、Mo:0.4〜1.2%、T
i:0.05〜0.10%、V:0.02〜0.35%
、 Ce:0.01〜0.05%。 Cu:0.20〜2.0%、 Cr:0.05〜1.0
%を含み、残部Feおよび不可避的不純物の成分組成を
有する片状黒鉛鋳鉄から成るものであるから、耐熱亀裂
性、制振性、耐摩耗性に優れていると共に強度において
も優れているディスクブレーキ用ローターであり、とく
に高速走行時点からの制動を繰り返し行うような使用の
されがたをしたときでも摺動部の熱亀裂を発生すること
がなく、制動時の鳴き発生も小さいものとすることがで
き、強度が高いものであることから小型、薄肉化も可能
であって車両の軽量化にも寄与するものであるという著
しく優れた効果がもたらされる。
キ用ローターは、重量比率で、C:3.5〜4.0%、
Si :1.4〜2.0%。 Mn:0.5〜0.8%、Mo:0.4〜1.2%、T
i:0.05〜0.10%、V:0.02〜0.35%
、 Ce:0.01〜0.05%。 Cu:0.20〜2.0%、 Cr:0.05〜1.0
%を含み、残部Feおよび不可避的不純物の成分組成を
有する片状黒鉛鋳鉄から成るものであるから、耐熱亀裂
性、制振性、耐摩耗性に優れていると共に強度において
も優れているディスクブレーキ用ローターであり、とく
に高速走行時点からの制動を繰り返し行うような使用の
されがたをしたときでも摺動部の熱亀裂を発生すること
がなく、制動時の鳴き発生も小さいものとすることがで
き、強度が高いものであることから小型、薄肉化も可能
であって車両の軽量化にも寄与するものであるという著
しく優れた効果がもたらされる。
第1図はディスクブレーキ用ローターの構造を例示する
断面説明図である。 1・・・ディスクブレーキ用ローター 2・・・摺動部、 3・・・締結部。 第1図 2慴動即
断面説明図である。 1・・・ディスクブレーキ用ローター 2・・・摺動部、 3・・・締結部。 第1図 2慴動即
Claims (1)
- (1)重量比率で、C:3.5〜4.0%、Si:1.
4〜2.0%、Mn:0.5〜0.8%、Mo:0.4
〜1.2%、Ti:0.05〜0.10%、V:0.0
2〜0.35%、Ce:0.01〜0.05%、Cu:
0.20〜2.0%、Cr:0.05〜1.0%を含み
、残部Feおよび不可避的不純物の成分組成を有する片
状黒鉛鋳鉄から成ることを特徴とする耐熱亀裂性、制振
性、耐摩耗性および強度に優れたディスクブレーキ用ロ
ーター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63292004A JPH0832944B2 (ja) | 1988-11-17 | 1988-11-17 | ディスクブレーキ用ローター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63292004A JPH0832944B2 (ja) | 1988-11-17 | 1988-11-17 | ディスクブレーキ用ローター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02138438A true JPH02138438A (ja) | 1990-05-28 |
JPH0832944B2 JPH0832944B2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=17776283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63292004A Expired - Lifetime JPH0832944B2 (ja) | 1988-11-17 | 1988-11-17 | ディスクブレーキ用ローター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0832944B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0778355A1 (de) * | 1995-12-07 | 1997-06-11 | Mercedes-Benz Ag | Optimierte Lamellen-Graugusslegierung für Bremsscheiben von Nutzfahrzeug |
WO1999013122A1 (en) * | 1997-09-09 | 1999-03-18 | Federal-Mogul Technology Limited | Disc brake rotor with a grey cast iron composition |
KR100935882B1 (ko) * | 2009-07-22 | 2010-01-11 | 다산폴리텍 주식회사 | 고탄소 합금주철재 브레이크 디스크 |
RU2475563C1 (ru) * | 2012-02-22 | 2013-02-20 | Юлия Алексеевна Щепочкина | Чугун |
US20130118651A1 (en) * | 2011-11-14 | 2013-05-16 | Lg Electronics Inc. | Alloy cast iron and manufacturing method of vane using the same |
JP2017519954A (ja) * | 2014-06-20 | 2017-07-20 | ヘンドリクソン ユーエスエイ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 大型車用縮小径ブレーキローター |
FR3140636A1 (fr) * | 2022-10-11 | 2024-04-12 | Renault S.A.S | Alliage de fer et pièce pour véhicule automobile comprenant ledit alliage |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5441533A (en) * | 1977-09-08 | 1979-04-02 | Iida Kensetsu Co Ltd | Quaywall of damping wave |
-
1988
- 1988-11-17 JP JP63292004A patent/JPH0832944B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2024079417A1 (fr) * | 2022-10-11 | 2024-04-18 | Renault S.A.S | Alliage de fer et pièce pour véhicule automobile comprenant ledit alliage |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0832944B2 (ja) | 1996-03-29 |
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