JP2020041469A - 電磁ポンプ - Google Patents

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聡 藪下
Satoshi Yabushita
聡 藪下
良幸 田中
Yoshiyuki Tanaka
良幸 田中
隆行 三瓶
Takayuki Sampei
隆行 三瓶
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Abstract

【課題】組み立て工程において、第2逆止弁80をシリンダ51に固定する工程を省略して組み立て工程を簡略化することができる電磁ポンプ1を提供する。【解決手段】第2逆止弁80が、流路54内で軸方向(Z軸方向)に移動可能であり、第2逆止弁80とピストン60とを軸方向に沿って逆方向に付勢する第3弾性体90が、流路54の軸方向における第2逆止弁80とピストン60との間に配置され、第2逆止弁80が、第3弾性体90により、シリンダ51の内壁面であって且つ第2逆止弁80の第2貫通口81aを備える壁81aと対向する面に向けて付勢される。【選択図】図2

Description

本発明は、オイルなどの流体を移送するための電磁ポンプに関する。
ソレノイドと、ソレノイドの軸方向に延びる流体の流路を備えるシリンダの中に配置されるピストン、第1逆止弁、及び第2逆止弁とを備える電磁ポンプが知られている。ピストン、及び第2逆止弁は、何れも中空構造である。第1逆止弁はピストンの中空内に設けられる。
例えば、従来から知られている特許文献1に記載の電磁ポンプは、シリンダの軸方向の一方側に接続されるソレノイドを備える。また、シリンダ内の軸方向に延びる流路の中で軸方向に移動可能なピストンと、ピストンの中空内に設けられる第1逆止弁と、流路内における第1逆止弁よりも軸方向の他方側に配置される第2逆止弁とを備える。
ピストンは、ソレノイドの軸部に接続される。ソレノイドによって流路内のピストンが軸方向の一方側から他方側に移動すると、軸方向において第2逆止弁と第1逆止弁との間に位置していた作動油が第1逆止弁を通過する。ソレノイドによってピストンが軸方向の一方側から他方側に戻ると、ピストンよりも軸方向の他方側に位置する作動油がシリンダの吐出口から吐出する。同時に、シリンダ外の作動油が、シリンダに設けられた流入口と、第2逆止弁とを通過する。
特開2011−21593号公報
特許文献1に記載の電磁ポンプにおいては、電磁ポンプの組み立て工程において、第2逆止弁をシリンダの流路内に固定する工程が必要になって組み立て工程を複雑化させるという課題がある。
本願の例示的な第1発明は、軸方向に延びる流体の流路を備え、シリンダにおける軸方向の一方側の端面に接続されるソレノイドと、軸方向の他方側の端部に壁を備え、前記ソレノイドによって前記流路内で軸方向に移動する中空構造のピストンと、前記ピストンの中空内に配置される第1弾性体、及び前記ピストンの中空内において前記第1弾性体によって前記壁に設けられた第1貫通口に向けて付勢される第1弁体、を備えた第1逆止弁と、中空が設けられ、且つ、前記中空内に配置される第2弾性体、軸方向の他方側の端部に配置される壁、前記中空内において前記第2弾性体によって前記壁に設けられた第2貫通口に向けて付勢される第2弁体、を有した第2逆止弁とを備える電磁ポンプであって、前記第2逆止弁が、前記流路内で軸方向に移動可能であり、前記第2逆止弁と前記ピストンとを軸方向に沿って逆方向に付勢する第3弾性体が、前記流路の軸方向における前記第2逆止弁と前記ピストンとの間に配置され、前記第2逆止弁が、前記第3弾性体により、前記シリンダの内壁面であって且つ前記第2逆止弁の前記第2貫通口を備えた壁と対向する面に向けて付勢される、電磁ポンプである。
本願の例示的な第1発明によれば、電磁ポンプの組み立て工程において、第2逆止弁をシリンダに固定する作業を省略して組み立て工程を簡略化することができる電磁ポンプが提供される。
実施形態に係る電磁ポンプの斜視図である。 電磁ポンプの縦断面図である。 ソレノイドのコイルへの通電を停止した状態の同電磁ポンプの縦断面図である。 同コイルへの通電を開始した直後の同電磁ポンプの縦断面図である。 同ソレノイドのプランジャが軸方向可動領域のフロント側の端まで移動した状態の同電磁ポンプの縦断面図である。 同コイルへの通電を停止した直後の同電磁ポンプの縦断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る電磁ポンプについて説明する。本実施形態では、オイルの移送に用いられる電磁ポンプについて説明する。以下の図面においては、各構成をわかり易くするために、実際の構造と各構造における縮尺及び数等を異ならせる場合がある。
また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、図1に示す中心軸Jの軸方向と平行な方向とする。X軸方向は、図1に示す電磁ポンプの短手方向と平行な方向とする。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向とする。
また、以下の説明においては、Z軸方向の正の側(+Z側)を「リア側」と記し、Z軸方向の負の側(−Z側)を「フロント側」と記述する。なお、リア側及びフロント側とは、単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係や方向を限定しない。また、特に断りのない限り、中心軸Jに平行な方向(Z軸方向)を単に「軸方向」と記述し、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と記し、中心軸Jを中心とする周方向、すなわち、中心軸Jの軸周り(θ方向)を単に「周方向」と記述する。
なお、本明細書において、軸方向に延びる、とは、厳密に軸方向(Z軸方向)に延びる場合に加えて、軸方向に対して、45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。また、本明細書において、径方向に延びる、とは、厳密に径方向、すなわち、軸方向(Z軸方向)に対して垂直な方向に延びる場合に加えて、径方向に対して、45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。
各図における軸方向(Z軸方向)は、本発明における軸方向に相当する。また、各図における軸方向のリア側は、本発明における一方側に相当する。また、各図における軸方向のフロント側は、本発明における軸方向の他方側に相当する。
<全体構成>
図1は、実施形態に係る電磁ポンプの斜視図である。電磁ポンプ1は、図1に示されるように、ソレノイド10と、ポンプ部50とを備える。ソレノイド10とポンプ部50は、軸方向に沿って配置される。具体的には、ソレノイド10は、ポンプ部50の軸方向のリア側に接続される。以下、構成部材毎に詳細に説明する。
<ソレノイド10>
図2は、電磁ポンプ1の縦断面図である。ソレノイド10は、図2に示されるように、ケース30と、ボビン25と、コア17と、ヨーク21と、プランジャ13とを備える。
(ケース30)
円筒状のケース30は、磁性金属材料製である。ケース30は、軸方向のリア側に配置される底部30aと、軸方向のフロント側の端に設けられたカシメ部30bとを備える。円筒状のケース30の形状は、厳密な円筒形状に限られない。多角形の横断面形状であってもよい。つまり、ケース30の構造は、中空を備え且つ横断面が多角形状の構造であってもよい。ケース30に限らず、ソレノイド10の各部材のうち、他の円筒状の部材も、中空を備え且つ横断面が多角形状の構造であってもよい。
円筒状のケース30の円筒本体と底部30aとは、同じ金属材料からなり、同一の成型工程で成型される。円筒本体と底部30aとを、異なる成型工程で成型し、後の工程で円筒本体に底部30aを組み付けてもよい。
(ボビン25)
ボビン25には磁力を発生させるためのコイル29が巻かれる。樹脂などの非磁性材料からなる円筒状のボビン25は、ケース30の円筒内の軸方向における中央に配置される。
(コア17)
磁性材料からなるコア17は、軸方向のフロント側に、径方向外側に向けて広がるフランジ部17aを備える。コア17のフランジ部17aを除く部分は、本体部17bである。本体部17bは、ボビン25の円筒内に位置する。一方、コア17のフランジ部17aは、ボビン25よりも軸方向のフロント側に位置する。
(ヨーク21)
磁性材料からなるヨーク21は、ボビン25の円筒内において、コア17よりも軸方向のリア側に配置される。コア17とヨーク21との間には、ギャップGが存在する。
(プランジャ13)
磁性材料からなる円柱状のプランジャ13は、ヨーク21の円筒内で軸方向に移動可能であり、ヨーク21によって軸方向への移動をガイドされる。
(軸部11)
コア17は、コア中心軸線に沿った貫通丸穴を備える。軸部11は、コア17の貫通丸穴を貫通する。軸部11の軸方向のリア側の端面は、プランジャ13の軸方向のフロント側の端面に接触する。軸部11は、軸方向への移動をコア17によってガイドされながら、プランジャ13とともに軸方向に移動可能である。
(コイル29)
コイル29は、ボビン25に巻かれる。コイル29は、ボビン25の円筒部25aの径方向外側の外周面に沿って周方向に巻かれる。コイル29の両端部はターミナル38に電気的に接続される。コイル29を巻かれたボビン25と、ターミナル本体部37とは、同一の樹脂材料からなる。
通電によってコイル29に電流が流れると、コイル29の周囲に磁気回路が発生する。すると、プランジャ13が磁力によって軸方向のリア側からフロント側に引き寄せられる。このとき、プランジャ13は、ポンプ部50の後述する第3コイルバネ90の付勢力に抗して、軸部11とポンプ部50の後述するピストン60とを押して、軸方向のフロント側に移動させる。一方、通電の停止によってコイル29に電流が流れなくなると、コイル29の周囲にあった磁気回路がなくなる。すると、磁力によって軸方向のフロント側に引き寄せられていたプランジャ13が、第3コイルバネ90の付勢力により、軸部11、及びポンプ部50のピストン60とともに、軸方向のリア側に移動する。
図2においては、コイル29への通電が停止されたことで、プランジャ13及び軸部11と、ポンプ部50のピストン60とが軸方向のリア側に移動している状態である。
<ポンプ部50>
ポンプ部50は、金属製の筒状のシリンダ51と、ピストン60と、第1逆止弁70と、第2逆止弁80と、第3コイルバネ90と、パッキン91と、ガイド筒92とを備える。
(シリンダ51)
シリンダ51は、軸方向に沿って延びる円柱状の空間を備える。シリンダ51は、軸方向のフロント側でその円柱状の空間に連通する流入口53と、軸方向のリア側において円柱状の空間に対して−X側から連通する吐出口52とを備える。流入口53の径は、前述の円柱状の空間の径よりも小さい。シリンダ51の内壁のうち、前述の円柱状の空間における軸方向のフロント側の端に位置する内壁は、流入側内壁51aである。
(ガイド筒92)
シリンダ51の円筒内には、円筒状のガイド筒92が圧入される。ガイド筒92は、後述するピストン60の軸方向への移動をガイドする。ガイド筒92の円筒内は、流体たるオイルの流路54である。
(ピストン60)
円筒状のピストン60は、ガイド筒92の円筒内における軸方向のリア側の領域に配置される。ピストン60の軸方向のリア側の壁である後壁62には、ソレノイド10の軸部11の先端面が接触する。
ピストン60において、軸方向のフロント側の壁である前壁61には、第1入口貫通口61aが設けられる。ピストン60の構造は、2重の円筒状の構造である。
(第1逆止弁70)
ピストン60の円筒内には、第1逆止弁70が配置される。第1逆止弁70は、2重の円筒状のピストン60における内側の円筒内に配置される第1弾性体たる第1コイルバネ71と、第1コイルバネ71によって軸方向のリア側からフロント側に向けて付勢される第1弁体72とを備える。
図2において、第1弁体72は、第1コイルバネ71による付勢力でピストン60の前壁61に押し当てられて前壁61の第1入口貫通口61aを塞いでいる状態である。
(第2逆止弁80)
第2逆止弁80は、流路54内における第1逆止弁70よりも軸方向のフロント側の領域に配置される。第2逆止弁80も、第1逆止弁70と同様に、2重の円筒状の構造である。第2逆止弁80は、軸方向のフロント側の壁である前壁81を備える。第2逆止弁80は、2重の円筒のうち、内側の円筒内に配置された第2弾性体たる第2コイルバネ82と、第2コイルバネ82によって軸方向のリア側からフロント側に向けて付勢される第2弁体83とを備える。
図2において、第2弁体83は、第2コイルバネ82による付勢力で第2逆止弁80の前壁81に押し当てられて前壁81の第2入口貫通口81aを塞いでいる状態である。
ピストン60と第2逆止弁80とは互いに同径である。ピストン60は、その外周面をガイド筒92の内周面に密着させた状態で軸方向に移動する。第2逆止弁80は、その外周面をガイド筒92の内周面に密着させる。
(第3コイルバネ90)
流路54における第2逆止弁80とピストン60との間の領域には、第3弾性体たる第3コイルバネ90が配置される。第3コイルバネ90は、第2逆止弁80を軸方向のリア側からフロント側に向けて付勢する。このように付勢される第2逆止弁80は、シリンダ51の流入側内壁51aとの間に、リング状のパッキン91を挟み込む。パッキン91の中心貫通口は、シリンダ51の流入口53に連通する。パッキン91の中心貫通口は、第2逆止弁80の第2入口貫通口81aと連通する。
第3コイルバネ90は、ピストン60を軸方向のフロント側からリア側に向けて付勢する。第3コイルバネ90は、ピストン60を介して、ソレノイド10の軸部11及びプランジャ13を軸方向のフロント側からリア側に向けて付勢する。
第2逆止弁80の後壁84の外面には、軸方向におけるリア側に向けて突出するリング状の凸部84bが設けられる。ピストン60の前壁61の外面には、軸方向のフロント側に向けて突出するリング状の凸部61bが設けられる。第3コイルバネ90は、軸方向におけるリア側の端部にピストン60のリング状の凸部61bを挿入され、且つ軸方向におけるフロント側の端部に第2逆止弁80のリング状の凸部84bを挿入される。
(ポンプ部50の動作)
図3は、ソレノイド10のコイル29への通電を停止した状態の電磁ポンプ1の縦断面図である。図3では、見易くするために、ソレノイド10のケース30及びターミナル本体部37の図示を省略する。後述する図4、図5、図6においても同様に、ソレノイド10のケース30及びターミナル本体部37の図示を省略する。
図3において、ソレノイド10のプランジャ13及び軸部11と、ポンプ部50のピストン60とは、軸方向のリア側に移動した状態である。第1逆止弁70の第1弁体72は、ピストン60の前壁61の第1入口貫通口61aを塞いでいる状態である。第2逆止弁80の第2弁体83は、第2逆止弁80の前壁81の第2入口貫通口81aを塞いでいる状態である。
ピストン60の軸方向のリア側の壁である後壁62には、第1出口貫通口62aが設けられる。ピストン60の中空と、流路54におけるピストン60よりも軸方向のリア側の領域とは、第1出口貫通口62aによって連通する。
第2逆止弁80の軸方向のリア側の壁である後壁84には、第2出口貫通口84aが設けられる。流路54における第2逆止弁80とピストン60との間の領域と、第2逆止弁80の中空とは、第2出口貫通口84aによって連通する。
図4は、ソレノイド10のコイル29への通電を開始した直後の電磁ポンプ1の縦断面図である。図4においては、コイル29への通電開始により、ソレノイド10のプランジャ13及び軸部11と、ポンプ部50のピストン60とが軸方向に沿ったリア側からフロント側への移動を開始している状態である。その移動により、流路54における第2逆止弁80とピストン60との間の領域の容積が小さくなると、その領域のオイルの圧力が高まる。同時に、前述の領域に連通する第2逆止弁80の中空内のオイルの圧力も高まる。このとき、第2逆止弁80内のオイルは、圧力の高まりによって第2弁体83を第2逆止弁80の前壁81に押し付けて前壁81の第2入口貫通口81aを強く塞ぐ。このため、第2逆止弁80の中空内のオイルは、前壁81の第2入口貫通口81aを通じてシリンダ51の流入口53に逆流することがない。
流路54における第2逆止弁80とピストン60との間の領域のオイルは、圧力の高まりにより、第1逆止弁70の第1弁体72を第1コイルバネ71の付勢力に抗して軸方向のフロント側からリア側に移動させる。この移動により、ピストン60の前壁61の第1入口貫通口61aが開いて、第2逆止弁80とピストン60との間のオイルが第1入口貫通口61aを通じてピストン60の中空内に流入する。また、ピストン60の中空内のオイルが、ピストン60の後壁62の第1出口貫通口62aを通じて、流路54におけるピストン60よりも軸方向のリア側の領域に流入する。この領域の容積は、ピストン60の軸方向のフロント側への移動に伴って増加する。よって、この領域にピストン60の中空内のオイルが流入してきても、この領域のオイルの圧力はほとんど増加しない。
図5は、ソレノイド10のプランジャ13が軸方向可動領域のフロント側の端まで移動した状態の電磁ポンプ1の縦断面図である。図5においては、流路54における第2逆止弁80とピストン60との間の領域におけるオイルの圧力が、第1逆止弁70の第1コイルバネ71の付勢力よりも低い状態である。このため、第1逆止弁70の第1弁体72は、第1コイルバネ71の付勢力によってピストン60の前壁61に押し付けられて、前壁61の第1入口貫通口61aを塞ぐ。
図6は、ソレノイド10のコイル29への通電を停止した直後の電磁ポンプ1の縦断面図である。図6においては、第3コイルバネ90の付勢力により、ソレノイド10のプランジャ13及び軸部11と、ポンプ部50のピストン60とが軸方向に沿ったフロント側からリア側への移動を開始している状態である。その移動により、流路54における第2逆止弁80とピストン60との間の領域の容積が大きくなると、その領域のオイルの圧力が低下する。同時に、その領域に連通する第2逆止弁80の中空内のオイルの圧力も低下する。このとき、第2逆止弁80の中空内のオイルの圧力は、シリンダ51の外部においてシリンダ51の流入口53に連通する外部配管のオイルの圧力よりよりも低くなる。すると、外部配管内のオイルが、第2逆止弁80の第2コイルバネ82の付勢力に抗して第2弁体83を軸方向のフロント側からリア側に向けて移動させる。この移動により、第2逆止弁80の前壁81の第2入口貫通口81aが開口する。シリンダ51に接続される外部配管内のオイルは、シリンダ51の流入口53と第2逆止弁80の前壁81の第2入口貫通口81aとを通じて、第2逆止弁80の中空内に流入する。この流入により、第2逆止弁80の中空内のオイルが、第2逆止弁80の後壁84の第2出口貫通口84aを通じて、流路54における第2逆止弁80とピストン60との間の領域に流入する。
一方、流路54におけるピストン60よりも軸方向のリア側の領域では、ピストン60のリア側への移動に伴って容積が減少することから、オイルの圧力が高まる。また、その領域に対して第1出口貫通口62aによって連通するピストン60の中空内のオイルの圧力も高まる。ピストン60の中空内のオイルは、圧力の高まりにより、第1逆止弁70の第1弁体72をピストン60の前壁61に押し付けることから、前壁61の第1入口貫通口61aが第1弁体72によって強く塞がれる。よって、ピストン60の中空内のオイルは、前壁61の第1入口貫通口61aを通じて流路54におけるピストン60と第2逆止弁80との間に逆流することがない。
流路54におけるピストン60よりも軸方向のリア側の領域のオイルは、圧力の高まりにより、シリンダ51の吐出口を通じてシリンダ51外へ吐出する。
<電磁ポンプ1の作用・効果>
(1)図3〜図6からわかるように、シリンダ51の流路54内に配置される第2逆止弁80は、ピストン60の軸方向への移動位置にかかわらず、第3コイルバネの付勢力によってシリンダ51の流入側内壁51aに向けて押し付けられる。このため、第2逆止弁80は、ピストン60の軸方向への移動位置にかかわらず、軸方向において、シリンダ51の流入側内壁51aとの間にパッキン91を挟み込む位置に係止される。このため、実施形態に係る電磁ポンプ1においては、第2逆止弁80を、シリンダ51の流入側内壁51aとの間にパッキン91を挟み込ませる位置に固定する必要がない。よって、実施形態に係る電磁ポンプ1によれば、電磁ポンプ1の組み立て工程において、第2逆止弁80をシリンダ51に固定する工程を省略して組み立て工程を簡略化することができる。
組み立て作業者は、パッキン91及び第2逆止弁80を、シリンダ51に設けられたソレノイド軸部貫通用の開口から流路54内に投入するだけで、パッキン91及び第2逆止弁80を流路54内にセットすることができる。
(2)実施形態に係る電磁ポンプ1においては、シリンダ51をドリルなどで切削加工して軸方向に延びる円柱状の空間を一つ設けるだけで、ピストン60及び第2逆止弁80を収容する流路54をシリンダ51に設けることができる。よって、複雑な形状の流路をシリンダに設ける従来構成に比べて、シリンダ51の生産性を向上させることができる。
(3)実施形態に係る電磁ポンプ1においては、ピストン60の外周面の周方向における全域をガイド筒92の内周面に密着させ、且つ第2逆止弁80の外周面の周方向における全域をガイド筒92の内周面に密着させる。よって、実施形態に係る電磁ポンプ1によれば、ピストン60よりも軸方向のリア側に存在するオイルが、ピストン60の外周面とガイド筒92の内周面との隙間からフロント側に向けて逆流してしまうことを防止することができる。更には、実施形態に係る電磁ポンプ1によれば、第2逆止弁80とピストン60との間に存在するオイルが、第2逆止弁80の外周面とガイド筒92の内周面との隙間からフロント側に向けて逆流してしまうことを防止することができる。
(4)実施形態に係る電磁ポンプ1は、ピストン60の軸方向への移動位置にかかわらず、第3コイルバネ90の軸方向のリア側をピストン60のリング状の凸部61bによって支持する。加えて、実施形態に係る電磁ポンプ1は、ピストン60の軸方向への移動位置にかかわらず、第3コイルバネ90の軸方向のフロント側を第2逆止弁80のリング状の凸部84bによって支持する。よって、実施形態に係る電磁ポンプ1によれば、ピストン60の軸方向への移動にかかわらず、第3コイルバネ90を安定して支持することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。実施形態及びその変形は、発明の範囲及び要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:電磁ポンプ
10:ソレノイド
11:軸部
13:プランジャ
17:コア
17a:フランジ部
17b:本体部
21:ヨーク
25:ボビン
29:コイル
30:ケース
30a:底部
30b:カシメ部
50:ポンプ部
51:シリンダ
51a:流入側内壁(第2逆止弁80の前壁81と対向する面を備える壁)
52:吐出口
53:流入口
54:流路
60:ピストン
61:前壁
61a:第1入口貫通口
61b:リング状の凸部
62:後壁
62a:第1出口貫通口
70:第1逆止弁
71:第1コイルバネ(第1弾性体)
72:第1弁体
80:第2逆止弁
81:前壁
81a:第2入口貫通口
82:第2コイルバネ(第2弾性体)
83:第2弁体
84:後壁
84a:第2出口貫通口
90:第3コイルバネ(第3弾性体)
91:パッキン
92:ガイド筒


Claims (4)

  1. 軸方向に延びる流体の流路を備え、シリンダにおける軸方向の一方側の端面に接続されるソレノイドと、
    軸方向の他方側の端部に壁を備え、前記ソレノイドによって前記流路内で軸方向に移動する中空構造のピストンと、
    前記ピストンの中空内に配置される第1弾性体、及び前記ピストンの中空内において前記第1弾性体によって前記壁に設けられた第1貫通口に向けて付勢される第1弁体、を備えた第1逆止弁と、
    中空が設けられ、且つ、前記中空内に配置される第2弾性体、軸方向の他方側の端部に配置される壁、前記中空内において前記第2弾性体によって前記壁に設けられた第2貫通口に向けて付勢される第2弁体、を有した第2逆止弁と
    を備える電磁ポンプであって、
    前記第2逆止弁が、前記流路内で軸方向に移動可能であり、
    前記第2逆止弁と前記ピストンとを軸方向に沿って逆方向に付勢する第3弾性体が、前記流路の軸方向における前記第2逆止弁と前記ピストンとの間に配置され、
    前記第2逆止弁が、前記第3弾性体により、前記シリンダの内壁面であって且つ前記第2逆止弁の前記第2貫通口を備えた壁と対向する面に向けて付勢される、
    電磁ポンプ。
  2. 前記シリンダの流路空間が、軸方向に延びる円柱状の空間であり、
    前記ピストンの形状が、円筒状である、
    請求項1に記載の電磁ポンプ。
  3. 前記第2逆止弁の形状が、筒状であり、
    前記ピストンと前記第2逆止弁とが互いに同径である、
    請求項2に記載の電磁ポンプ。
  4. 前記第3弾性体がコイルバネであり、
    前記ピストンが、前記ピストンの軸方向の他方側の端部に設けられた壁の軸方向における他方側の面上で他方側に向けて突出するリング状の凸部を備え、
    リング状の前記凸部が、前記第1貫通口を備え、
    前記第2逆止弁が、前記第2逆止弁の軸方向の一方側の端部に設けられた壁の軸方向における一方側の面上で一方側に向けて突出する凸部を備え、
    前記コイルバネが、軸方向における一方側の端部のコイル内に前記ピストンのリング状の凸部を挿入され、且つ軸方向における他方側の端部のコイル内に前記第2逆止弁の凸部を挿入される、
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の電磁ポンプ。

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