JP5427210B2 - ソレノイドおよび電磁弁 - Google Patents

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Description

本発明は、ソレノイドおよび電磁弁に関する。
例えば、燃料電池車に搭載される水素タンクは、水素が35MPaや70MPaなどの高圧で充填されるため、水素タンクの弁装置(電磁弁)が取り付けられる水素タンクの開口部の開口面積を小さく形成しなければならない。一方で、水素タンクから燃料電池への流量を確保する必要があることから電磁弁の弁体のストロークを大きくしなければならない。また、燃料電池車に搭載される水素タンクのような、弁体の前後差圧が大きいものの場合、弁体を開弁する際の作動初期に大きな推力(吸引力)が必要になる。
このように大ストロークで動作させる場合や前後差圧が大きい場合を考慮し、これら状況の弁体に有効なソレノイドが種々提案されている。例えば、特許文献1では、プランジャ(可動子)とコア(ベース)において推力を発生させる部位の形状を軸方向に対して傾斜面を形成することにより表面積を増大させて、大ストロークでの推力を確保している。特許文献2では、プランジャ(可動鉄片)に凸部、コア(鉄芯)に凹部をそれぞれ形成することで、大ストロークで動作させる際の弁体の作動初期(作動前)においても、凸部と凹部とが近接するため、大きな推力を確保できるようになっている。特許文献3では、ソレノイドの基本構成(プランジャ、コア、コイル、ケース)に対して構成部品を追加することで大ストロークでの推力を確保するようになっている。
特許第4243901号公報 特開平9−199322号公報 特開2007−173448号公報
しかしながら、特許文献1では、弁体の前後差圧が大きい場合などでは、大ストロークで動作させようとすると、特に作動初期にプランジャとコアとのギャップが大きくなるため作動初期の推力が不足する問題がある。よって、必要な推力を確保するためにコイルを大型化したり、また磁気特性に優れる高価な材料を採用することが必要になるという問題がある。
また、特許文献2では、大ストロークの使用に対して大きな推力を得ることができるものの、前後差圧が大きくなる弁体を開弁する場合には作動初期の推力が不足するという問題がある。
また、特許文献1および特許文献3では、ソレノイドの基本構成からの部品点数が多くなり、構造が複雑になり、ソレノイドの高コスト化を招くという問題がある。
本発明は、前記従来の問題を解決するものであり、簡単な構成で、しかも作動初期に大きな推力を得ることができるソレノイドおよびそれを用いた電磁弁を提供することを課題とする。
本発明に係るソレノイドは、軸方向に移動可能なプランジャと、前記プランジャと前記軸方向において対向して配置されるコアと、通電時に前記プランジャを前記コア側に吸引する電磁コイルと、前記プランジャ、前記コアおよび前記電磁コイルを収容するケースと、を備えたソレノイドにおいて、前記プランジャは、前記コアに対向するプランジャ突出部を有し、前記コアは、前記プランジャに対向するコア突出部を有し、前記プランジャには、前記電磁コイルの通電時に前記コア突出部が収容されるコア収容部が形成され、前記コアには、前記電磁コイルの通電時に前記プランジャ突出部が収容されるプランジャ収容部が形成され、前記プランジャ突出部の先端および前記コア突出部の先端の双方は、前記軸方向の断面視において鋭角に形成され、前記コア収容部は、前記プランジャ突出部の周面から径方向外側に向けて延びる第1傾斜面によって囲まれ、前記コア突出部は、当該コア突出部の先端から径方向外側に向けて延びる第2傾斜面を有し、前記電磁コイルの非通電時に、前記コアと前記プランジャの各部位のうち、前記プランジャ突出部の先端と前記コア突出部の先端とが最も近接する部位となり、前記電磁コイルの通電時に前記プランジャと前記コアとが最も接近したときに、前記コア収容部の角度および前記コア突出部の先端の角度は、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とが互いに沿うように同じであることを特徴とする。
また、本発明に係るソレノイドは、軸方向に移動可能なプランジャと、前記プランジャと前記軸方向において対向して配置されるコアと、通電時に前記プランジャを前記コア側に吸引する電磁コイルと、前記プランジャ、前記コアおよび前記電磁コイルを収容するケースと、を備えたソレノイドにおいて、前記プランジャは、前記コアに対向するプランジャ突出部を有し、前記コアは、前記プランジャに対向するコア突出部を有し、前記プランジャには、前記電磁コイルの通電時に前記コア突出部が収容されるコア収容部が形成され、前記コアには、前記電磁コイルの通電時に前記プランジャ突出部が収容されるプランジャ収容部が形成され、前記プランジャ突出部の先端および前記コア突出部の先端の双方は、前記軸方向の断面視において鋭角に形成され、前記プランジャ収容部は、前記コア突出部の周面から径方向外側に向けて延びる第1傾斜面によって囲まれ、前記プランジャ突出部は、当該プランジャ突出部の先端から径方向外側に向けて延びる第2傾斜面を有し、前記電磁コイルの非通電時に、前記コアと前記プランジャの各部位のうち、前記プランジャ突出部の先端と前記コア突出部の先端とが最も近接する部位となり、前記電磁コイルの通電時に前記プランジャと前記コアとが最も接近したときに、前記プランジャ収容部の角度および前記プランジャ突出部の先端の角度は、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とが互いに沿うように同じであることを特徴とする。
これによれば、コア突出部の先端とプランジャ突出部の先端の少なくも一方が軸方向に沿って切断したときの断面視において鋭角に形成され、電磁コイルの非通電時にコア突出部の先端とプランジャ突出部の先端とが最も近接するように構成することで、推力発生部位(ギャップ部)に効果的に磁束を集中させることが可能となるので、大ストロークの使用においてもソレノイドの作動初期(作動前)における推力を向上させることが可能になる。
また、プランジャにプランジャ突出部とコア収容部、コアにコア突出部とプランジャ収容部をそれぞれ備えるように、プランジャとコアの形状のみを変更することにより、ソレノイドの基本構成に新たな部品を追加することなく(部品点数を増やすことなく)、大ストロークでの使用において作動初期(作動前)の推力を向上させることが可能になる。よって、作動初期の推力を確保するために電磁コイルの起磁力を大きくする必要がないので、通電時の電力の増大や、電磁コイルの大型化を防止でき、また磁気特性に優れる高価な材料を用いたりする必要がない。
また、前記プランジャ突出部には、複数の先端が形成され、前記コア突出部には、それぞれの前記プランジャ突出部の先端に対応して複数の先端が形成されることを特徴とする。
これによれば、作動初期(作動前)において、コア突出部の先端とプランジャ突出部の先端とを複数個所で磁束を集中させることができるので、ソレノイドの作動初期(作動前)における推力を確保できる箇所が増えることにより、さらに確実に、通電時の電力の増大や、電磁コイルの大型化を防ぐことができる。
本発明に係る電磁弁は、前記ソレノイドと、内部に圧力流体が通流する流路が形成された弁箱と、前記ソレノイドのプランジャに連動して前記弁箱に設けられた弁座に接離可能に動作する弁体と、前記弁体を閉弁方向に付勢する付勢部材と、を備えることを特徴とする。
これによれば、ソレノイドによって作動初期における弁体の推力を向上できるとともに、プランジャの移動に伴って推力を減少させることができるので、プランジャの動作(変位)を制限するために設けられるストッパへの衝突エネルギを低減することが可能となり、ストッパへの衝突音の削減や、ストッパの耐久性を向上させることが可能となる。
本発明によれば、簡単な構成で、しかも作動初期に大きな推力を得ることができるソレノイドおよびそれを用いた電磁弁を提供できる。
第1実施形態に係るソレノイドを示す斜視断面図である。 第1実施形態に係るソレノイドを示す断面図である。 第1実施形態に係るソレノイドを用いた電磁弁をタンクに取付けた状態を示す断面図である。 第1実施形態に係るソレノイドに発生する磁束流れを示す説明図であり、(a)は閉弁時(作動初期)、(b)は開弁時(作動後)である。 第1実施形態に係るソレノイドの作用効果を説明する図である。 第2実施形態に係るソレノイドを示す断面図である。 第3実施形態に係るソレノイドを示す断面図である。 第4実施形態に係るソレノイドを示す断面図である。 第1実施形態に係るソレノイドの変形例を示す断面図である。 第4実施形態に係るソレノイドの変形例を示す断面図である。
以下、本実施形態に係るソレノイドおよびソレノイドを備えた電磁弁について、図1ないし図10を参照して説明する。なお、第2実施形態および第3実施形態については、参考形態とする。
(第1実施形態)
図1に示すように、ソレノイド10Aは、プランジャ11(可動コア)と、コア12(固定コア)と、電磁コイル13と、これらを収容するケース14と、を含んで構成されている。
プランジャ11は、磁性金属材料によって略円柱状に形成され、軸方向Gに移動自在に配置される。なお、プランジャ11は、例えば、ケース14に設けられた円筒状の平軸受(不図示)を介してプランジャ11の周面が摺動自在に支持されている。
コア12は、磁性金属材料によって略凸状に形成され、プランジャ11側に延びる基部12aと、この基部12aの周面において径方向外側(外方)に突出する鍔部12bと、を有し、鍔部12bがケース14に接するように構成されている。
電磁コイル13は、通電することにより電磁力を生じさせるものであり、合成樹脂材料(非磁性材料)によって形成される円筒形状のボビン13a(図2参照、図1では図示省略)と、ボビン13aに銅線を巻回して構成されたコイル13bとを有している。また、図1に示すように、電磁コイル13の内側には、軸方向Gの一方から基部12aが挿入されるとともに、他方からプランジャ11の一部が挿入されている。
ケース14は、磁性金属材料によって略円筒状に形成され、電磁コイル13の周囲を囲むようにして形成される円筒部14aと、円筒部14aのプランジャ11側の一端においてプランジャ11側に延びる鍔部14bと、を有している。
これにより、ソレノイド10Aは、電磁コイル13の周囲において、プランジャ11、コア12およびケース14からなる磁気回路が構成される。
図1および図2に示すように、プランジャ11には、コア12側に向けて突出する略円柱形状のプランジャ突出部11aが一体に形成されている。このプランジャ突出部11aの直径は、プランジャ11の直径よりも小径に形成され、中心軸がプランジャ11の径方向の中心Oを通るように構成されている。
プランジャ突出部11aの先端11a1は、軸方向Gに沿って切断したときの断面視(以下、軸方向断面視と略記する)において鋭角となるように形成されている。すなわち、図2に示す軸方向断面視において、プランジャ突出部11aの先端11a1は、軸方向Gに沿って形成される直線状の面m1と、軸方向Gに対して径方向内側に向けて傾斜する面m2とで成す角度α1が鋭角になるように形成されている。
コア12には、プランジャ11側に向けて突出する略環状のコア突出部12cが形成されている。このコア突出部12cの内径は、プランジャ突出部11aがコア突出部12cに際どく接触せずに進退可能となる寸法に設定されている。
また、コア突出部12cの先端12c1は、軸方向断面視において鋭角となるように形成されている。すなわち、図2に示す軸方向断面視において、コア突出部12cの環状の先端12c1は、軸方向Gに沿って形成される直線状の面m3と、軸方向Gに対して径方向外側に向けて傾斜する面m4とで成す角度β1が鋭角になるように形成されている。
なお、角度α1,β1は、それぞれ鋭角に形成されるものであれば特に限定されるものではない。また、角度α1と角度β1とは、同一の角度であっても異なる角度であってもよい。
また、プランジャ11には、プランジャ突出部11aの周囲において、電磁コイル13の通電時にコア突出部12cが収容されるコア収容部11bが形成されている。コア収容部11bは、コア突出部12cの鋭角形状に沿うように、図2に示す軸方向断面視において、軸方向Gに沿って形成される直線状の面m5と、軸方向Gに対して径方向外側に向けて傾斜する面m6とで成す角度β1が鋭角になるように形成されている。なお、当該角度β1は、前記した面m3,m4での角度β1と同一である。
また、コア12には、コア突出部12cの内側に、プランジャ突出部11aが収容される軸方向断面視において凹形状のプランジャ収容部12dが形成されている。
図1および図2に示す状態は、電磁コイル13が非通電時(作動前)の状態であり、プランジャ11とコア12の各部位のうち、プランジャ突出部11aの先端11a1とコア突出部12cの先端12c1とが最も近接する部位となっている。なお、本実施形態では、先端11a1の角部と先端12c1の角部とが軸方向Gにおいて略対向するように構成されている。
図3は、第1実施形態に係るソレノイドを用いた電磁弁をタンクに取付けた状態を示す断面図である。この電磁弁1は、タンク100に設けられた円筒状の開口部101(ネック部)と螺合することによって取り付けられる。なお、タンク100は、例えば、車両(燃料電池車など)に搭載され、非常に高圧の水素(圧力流体)が充填されるものである。タンク100内の水素は、電磁弁1を開弁することにより、減圧弁等を介して燃料電池のアノードに供給され、車両内の別の場所に搭載されたエアコンプレッサからの圧縮空気が加湿器等を介して燃料電池のカソードに供給されることで、発電が行われる(いずれも図示せず)。なお、電磁弁1は燃料電池車のタンクに限定されない。また、タンク内の圧力流体についても水素に限定されるものではない。
電磁弁1は、前記したソレノイド10Aとともに、弁箱2、弁体3、圧縮コイルばね4(付勢部材)を含んで構成されている。
弁箱2は、内部に弁体3、コイルばね4、ソレノイド10Aを収容する略円筒状の収容部2aを有し、タンク100内と連通する連通孔2bが形成されている。また、弁箱2の内部には、連通孔2bからタンク100の外部へと通じる流路Rが形成されている。
また、弁箱2の外周面には、ねじ溝2cが形成されており、このねじ溝2cと、タンク100の開口部101の内周壁面に形成されたねじ溝101aとが、螺合することにより電磁弁1がタンク100に取り付けられる。なお、タンク100と電磁弁1とは、シール部材(不図示)を介して互いに接合され、タンク100内の水素が外部に漏れ出ないように構成されている。
弁体3は、略円柱状に形成され、ソレノイド10Aのプランジャ11と互いに同軸となるように連結され、プランジャ11の動作に連動して弁体3が弁箱2内の流路Rの出口側に形成された弁座2dに接離(着座および離座)可能となるように構成されている。また、弁体3は、弁座2dに対向する面にシール部材3aが嵌合されて構成されている。
すなわち、弁体3が弁座2dに当接(着座)することで弁体3の下流(タンク外)と上流(タンク内)とを遮断し、タンク100からの水素の供給が停止される。また、弁体3が弁座2dから離間(離座)することで、図中矢印で示すように、タンク100内の水素が連通孔2b、流路R、弁座2dと弁体3との間を通って燃料電池に供給される。
コイルばね4は、一端がプランジャ11の基端(図示上側)に形成されたフランジ部11sに当接し、他端がソレノイド10Aのケース14側の鍔部14bに当接するように配置され、プランジャ11をコア12から離れる方向に付勢して、弁体3を弁座2dに向けて付勢するように構成されている。
なお、ソレノイド10Aは、プランジャ11が所定のストロークを超えて動作(変位)するのを規制するストッパ5を備えている。このストッパ5は、例えば、ゴムなどの弾性材料で形成され、コア12に形成されたプランジャ収容部12dの底面に設けられている。また、ストッパ5の位置は、本実施形態に限定されず、プランジャ11側であってもよく、またはケース14の外部においてプランジャ11の動作経路上に設けてもよい。
次に、第1実施形態に係るソレノイド10Aの動作について図3ないし図5を参照して説明する。なお、図3は、ソレノイド10Aが非通電時の状態であり、ソレノイド10Aによる電磁力が発生しないため、コイルばね4のばね力(付勢力)およびタンク100内の水素の圧力によってプランジャ11が弁体3を弁座2dに押圧する方向に付勢された状態である。また、図4では、図3に示すストッパ5を省略している。
図4(a)に示すように、電磁コイル13が通電された作動初期では、ケース14を通る磁束は、プランジャ11からコア12側に向かって流れ、ケース14に戻る。このとき、プランジャ11からコア12に磁束が流れる際、プランジャ突出部11aの先端11a1とコア突出部12cの先端12c1とが最も近接した状態であり、しかも先端11a1,12c1がそれぞれ軸方向断面視において鋭角に形成されているので、先端11a1,12c1を介して磁束が集中して流れるようになる(図4(a)の丸印で囲む部分を参照)。このように、作動初期において、プランジャ11とコア12とが非常に接近した状態で磁束を集中させることができるので、プランジャ11(弁体3)を動作させる際の推力を向上させることが可能となる。
一方、図4(b)に示すように、プランジャ11とコア12とが最も接近した状態となる作動後では、プランジャ突出部11aがプランジャ収容部12d内に収容され、コア突出部12cがコア収容部11bに収容されることで、プランジャ11とコア12とでの磁束が流れる領域が最大となる。
なお、図4(a)に示す作動初期と図4(b)に示す作動後との間では、コア収容部11bを形成する軸方向Gに平行な面m1(図4(a)参照)と、コア突出部12cの軸方向Gに平行な面m3(図4(a)参照)とが対向する面積が徐々に増加することで、磁束の集中が徐々に解消され、プランジャ11を吸引する推力(プランジャ11とコア12とが互いに引き合う力)が徐々に減少する。また、軸方向Gに傾斜した面m5(図4(a)参照)と、軸方向Gに傾斜した面m4(図4(a)参照)との間においては、徐々に近づくことにより、引き合う力は緩やかに増え、作動後近くでさらに大きくなる。こうした減少と増加との組み合わせで、プランジャ11(弁体3)を動作させる際の推力が決められ、作動後においては作動初期と比較してその推力が減少している。
なお、図4(b)に示す作動後は、プランジャ突出部11aがストッパ5(図3参照、図4では図示省略)に当接することでプランジャ11の変位が規制され、プランジャ11の動作が停止する。
図5は、第1実施形態に係るソレノイドの作用効果を説明する図である。なお、下段の断面図(A)は本実施形態を示すソレノイド10A、断面図(B)はプランジャとコアの軸方向において対向する面がそれぞれ軸方向に直交する平面200a,200bであるソレノイド200(比較例1)、断面図(C)はプランジャとコアに軸方向に対して傾斜する面300a,300bが形成されたソレノイド300(比較例2)、断面図(D)はプランジャに凸部400a、コアに凸部400aと嵌合する凹部400bを備えたソレノイド400(比較例3)であり、いずれも作動前(作動初期)の状態を示している。これら(A)〜(D)において、作動初期(作動前)から作動後における推力の変化を示したものが上段のグラフである。なお、グラフの作動初期(作動前)が、ギャップが最も大きい状態、つまりプランジャ(11)とコア(12)とが最も離れた状態であり、作動後が、ギャップが最も小さい状態、つまりプランジャ(11)とコア(12)とが最も接近した状態である。
図5のグラフに示すように、比較例1(B)では、作動初期(ギャップが最大)の推力が最も小さく、ギャップが小さくなるにつれて推力が大きくなり、作動後(ギャップ最小)において推力が最大となる。すなわち、作動初期では、平面200aと平面200bとの距離が長いため推力が小さく、平面200a,200b同士が徐々に接近することにより推力が大きくなる。
比較例2(C)では、作動初期(ギャップ最大)の推力が最も小さく、ギャップが小さくなるにつれて推力が大きくなり、作動後(ギャップ最小)において推力が最大となる。すなわち、比較例1よりもプランジャとコアが対向する表面積が大きくなり、そして比較例1よりもストロークに対するギャップが小さくなっているので、作動初期における推力が比較例1よりも大きくなる。ただし、作動初期では、平面300aと平面300bとの距離が長いため推力が小さく、平面300a,300b同士が徐々に接近することにより推力が大きくなることは比較例1(B)と同様である。
比較例3(D)では、作動初期(ギャップ最大)の推力が最も大きく、ギャップが小さくなるにつれて推力が小さくなる。すなわち、作動初期において凸部400aと凹部400bとが接近することにより、作動初期における推力が比較例1,2よりも大きくなる。しかし、凸部400aと凹部400bとが鋭角部を有していないため、作動初期における推力は比較的小さくなる。
本実施形態(A)では、前記したソレノイド10Aに記載したようにプランジャ11とコア12の形状をそれぞれ変更することにより、作動初期(ギャップ最大)の推力が各比較例に対して大きく、ギャップが小さくなるにつれて推力が小さくなる。このように、プランジャ突出部11aの先端11a1とコア突出部12cの先端12c1とをそれぞれ鋭角形状とし、かつ、作動初期での先端11a1,12c1同士が最も近接する形状として(図1ないし図4参照)、先端11a1,12c1において磁束が集中することにより、比較例1ないし3よりも作動初期における推力を向上できる。また、ギャップが小さくなるにつれて、プランジャ11とコア12との間での磁束の集中が生じなくなるので、それに応じて推力も小さくなる。
以上説明したように、第1実施形態に係るソレノイド10Aでは、コア12にプランジャ11に対向するコア突出部12cを形成するとともに、プランジャ11にコア12に対向するプランジャ突出部11aを形成し、さらにコア12に電磁コイル13の通電時にプランジャ突出部11aが収容されるプランジャ収容部12dを形成するとともに、プランジャ11に電磁コイル13の通電時にコア突出部12cが収容されるコア収容部11bを形成している。またソレノイド10Aでは、コア突出部12cの先端12c1とプランジャ突出部11aの先端11a1とを軸方向断面視において鋭角に形成し、電磁コイル13の非通電時にコア12とプランジャ11の各部位のうち、コア突出部12cの先端12c1とプランジャ突出部11aの先端11a1とが最も近接する部位となるように構成したものである。これによれば、先端11a1と先端12c1との間の推力発生部位(ギャップ部)に磁束を集中させることが可能になるので、大ストローク(ロングストローク)での使用においても電磁コイル13による強力な電磁力を必要とすることなく作動初期の推力を向上させることができる(図5参照)。また、弁体3の前後差圧(P1−P2、図3参照)が大きい場合においては、前後差圧を受ける面積で発生する荷重に抗する推力を得るためにも有効である。
第1実施形態によれば、プランジャ11にプランジャ突出部11aとコア収容部11b、コア12にコア突出部12cとプランジャ収容部12dがそれぞれ形成されるように、プランジャ11とコア12の形状のみを変更することにより、ソレノイド10Aの基本構成(プランジャ、コア、電磁コイル、ケース)に新たな部品を追加することなく(部品点数を増やすことなく)、大ストロークでの使用において作動初期(作動前)の推力を向上させることが可能になる。しかも、電磁コイル13の通電時における電力を大きくする必要がないので電磁コイル13を大型化する必要がなく、また磁気特性に優れる高価な材料を用いたりする必要もない。
また、第1実施形態に係るソレノイド10Aを用いた電磁弁1によれば、前記したように作動初期の推力を向上させる一方で、プランジャ11が移動するに伴い(ギャップが小さくなるにつれて)推力が減少する特性を有しているので(図5のグラフ(A)参照)、プランジャ11のストローク(変位)を制限するストッパ5(図3参照)への衝突エネルギを低減することが可能となり、ストッパ5への衝突音の削減や、ストッパ5の耐久性を向上させることが可能となる。
(第2実施形態)
図6は第2実施形態に係るソレノイドを示す断面図である。このソレノイド10Bは、コア突出部12cとプランジャ突出部11aのうちのプランジャ突出部11aの先端11a1を軸方向断面視において鋭角に形成したものである。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して重複した説明を省略する(以降の実施形態も同様)。
ソレノイド10Bは、コア突出部12cの先端12c3が、軸方向断面視において軸方向Gに対して直交する方向に延びる面m6により形成されている。すなわち、先端12c3は、軸方向Gに沿って形成される直線状の面m3と、前記面m6とでなす角度が90度になるように形成されている。一方、コア収容部11bは、前記先端12c3の面m6と平行に形成された面m7が形成されている。また、コア収容部11bの角度は、先端12c3と同様に90度に形成されている。なお、先端11a1と対向する先端12c3の角度は、90度に限定されるものではなく、鈍角に形成されていてもよい。鈍角とは、軸方向Gに平行な面m3を基準として面m6を鈍角とする。その場合には、鈍角に合わせて面m7の角度も鈍角に変更する。
また、作動初期(作動前)にコア突出部12cの先端12c3とプランジャ突出部11aの先端11a1とが最も近接する部位となっている。また、本実施形態では、非通電時(作動初期、作動前)において、先端11a1の角部と先端12c3との角部とが軸方向Gに直交する方向において略対向するように構成されている。
第2実施形態によれば、プランジャ突出部11aの先端11a1のみを鋭角に形成した場合であっても、電磁コイル13の非通電時において先端11a1と先端12c1との間の推力発生部位(ギャップ部)に磁束を集中させることが可能になるので、大ストローク(ロングストローク)での使用においても作動初期の推力を向上させることができる。
よって、電磁コイル13の通電時における電力を大きくする必要がないので電磁コイル13を大型化する必要がなく、また磁気特性に優れる高価な材料を用いたりする必要もない。また、プランジャ11が移動するに伴い(ギャップが小さくなるにつれて)推力が減少する特性を有しているので、プランジャ11のストローク(変位)を制限するストッパ5(図3参照、図6では省略)への衝突エネルギを低減することが可能となり、ストッパ5への衝突音の削減や、ストッパ5の耐久性を向上させることが可能となる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態に係るソレノイドを示す断面図である。このソレノイド10Cは、コア突出部12cとプランジャ突出部11aのうちのコア突出部12cの先端12c1とコア収容部11bの角度を軸方向断面視において鋭角に形成したものである。
ソレノイド10Cは、プランジャ突出部11aの先端11a3が軸方向Gに直交する面m8が第1実施形態と異なるだけである。なお、第3実施形態での効果については、第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態に係るソレノイドを示す断面図である。このソレノイド10Dは、プランジャ突出部11aの先端を複数形成し(先端11a4,11a5参照)、当該複数の先端に対応するようにコア突出部12cの先端を複数形成したものである(先端12c4,12c5参照)。
ソレノイド10Dは、プランジャ突出部11aが環状の先端11a4,11a5(複数の先端)を有し、コア突出部12cが環状の先端12c4,12c5(複数の先端)を有している。また、プランジャ11には、電磁コイル13の通電時に、コア突出部12cが収容されるコア収容部11bが形成され、コア12には、電磁コイル13の通電時に、プランジャ突出部11aが収容されるプランジャ収容部12eが形成されている。
先端11a4は、径方向の中心側に位置し、先端11a5は、先端11a4よりも径方向の外側に位置している。また、先端11a4は、先端11a5よりも軸方向Gにおいてコア12側に突出している。
また、先端11a4は、軸方向Gに沿って直線状に形成される面m9と、軸方向Gに対して径方向内側に向けて傾斜する面m10とで成す角度α2が鋭角になるように形成されている。先端11a5は、軸方向Gに沿って直線状に形成される面m11と、軸方向Gに対して径方向内側に向けて傾斜する面m12とで成す角度α3が鋭角になるように形成されている。
先端12c4は、径方向の中心側に位置し、先端12c5は、先端12c4よりも径方向外側に位置している。また、先端12c5は、先端12c4よりも軸方向Gにおいてプランジャ11側に突出している。
また、先端12c4は、軸方向Gに沿って直線状に形成される面m13と、軸方向Gに対して径方向外側に向けて傾斜する面m14とで成す角度β2が鋭角になるように形成されている。先端12c5は、軸方向Gに沿って直線状に形成される面m15と、軸方向Gに対して径方向外側に向けて傾斜する面m16とで成す角度β3が鋭角になるように形成されている。
なお、角度α2,α3,β2,β3は、すべてが同じ角度であってもよく、または角度α2と角度β2とが互いに異なる角度、角度α3と角度β3とが互いに異なる角度であってもよい。なお、角度β2と角度α3とは同じ角度にすることが好ましい。
コア収容部11bは、先端12c4側のコア突出部12cが収容される第1収容部11c1と、先端12c5側のコア突出部12cが収容される第2収容部11c2とを有している。
プランジャ収容部12eは、先端11a4側のプランジャ突出部11aが収容される第1収容部12e1と、先端11a5側のプランジャ突出部11aが収容される第2収容部12e2とを有している。
プランジャ突出部11aの先端11a4は、プランジャ収容部12eの第1収容部12e1と接触せず進退可能に挿入され、プランジャ突出部11aの先端11a5は、プランジャ収容部12eの第2収容部12e2と接触せず進退可能に挿入される。
このように構成されたソレノイド10Dでは、電磁コイル13の非通電時に、先端11a4,11a5と先端12c4,12c5とが最も近接する部位となっている。また、本実施形態では、電磁コイル13の非通電時に、先端11a4の角部と先端12c4の角部とが軸方向Gに直交する方向において略対向して配置され、かつ、先端11a5の角部と先端12c5の角部とが軸方向Gに直交する方向において略対向して配置されている。
第4実施形態によれば、図8において丸印で囲んで示したように、推力発生部位(ギャップ部)を複数個所(2か所)に増やすことができるので、2か所において磁束を集中させることが可能になり、大ストローク(ロングストローク)での使用においても作動初期の推力をさらに向上させることができる。その他の効果については、第1実施形態と同様である。
なお、本実施形態では、鋭角近接部位を2か所に設けた場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、3箇所以上であってもよい。このように、鋭角近接部位を3箇所以上にすることにより、磁束の集中箇所をさらに増やすことができ、作動初期の推力を確保できる箇所が増えることにより、さらに確実に、通電時の電力の増大や、電磁コイルの大型化を防ぐことができる。
また、第4実施形態では、プランジャ突出部11aの先端11a4,11a5とコア突出部12cの先端12c4,12c5の双方を軸方向断面視において鋭角とした場合を例に挙げて説明したが、第2実施形態(図6)で説明したように、プランジャ突出部11aの先端11a4,11a5のみを鋭角にしてもよく、第3実施形態(図7)で説明したように、コア突出部12cの先端12c4,12c5のみを鋭角にしてもよい。
(第1実施形態の変形例)
図9は第1実施形態に係るソレノイドの変形例を示す断面図である。このソレノイド10Eは、プランジャ突出部11dとコア突出部12fを備え、プランジャ突出部11dがコア突出部12fの径方向の外側となるように構成したものである。なお、この変形例による効果は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。以下では、第1実施形態と異なる構成のみついて説明する。ちなみに、この場合、ストッパ5(図3参照)はコア収容部11eに設置される(図示省略)。
ソレノイド10Eにおいて、プランジャ突出部11dは、コア12側に向けて突出する略円筒状に形成されている。このプランジャ突出部11dの外径は、プランジャ11の直径と同じに形成されている。プランジャ突出部11dの先端11d1は、軸方向断面視において鋭角となるように形成されている。すなわち、プランジャ突出部11dの先端11d1は、軸方向Gに沿って形成される直線状の面m17と、軸方向Gに対して径方向外側に向けて傾斜する面m18とでなす角度α4が鋭角になるように形成されている。
コア突出部12fは、プランジャ突出部11dの内側に接触せず進退可能に挿入されるように略円柱状に突出して形成されている。また、コア突出部12fの先端12f1は、軸方向断面視において鋭角となるように形成されている。すなわち、コア突出部12fの先端12f1は、軸方向Gに沿って形成される直線状の面m19と、軸方向Gに対して径方向内側に向けて傾斜する面m20とで成す角度β4が鋭角になるように形成されている。なお、角度α4,β4は、それぞれ鋭角に形成されるものであれば特に限定されるものではない。また、角度α4と角度β4とは、同一の角度であっても異なる角度であってもよい。
プランジャ11には、プランジャ突出部11dの内側において、電磁コイル13の通電時にコア突出部12fが収容される凹形状のコア収容部11eが形成されている。
コア12には、プランジャ突出部11dの先端11d1が収容されるプランジャ収容部12gが形成されている。プランジャ収容部12gは、軸方向Gに沿って形成される直線状の面m21と、軸方向Gに対して径方向外側に向けて傾斜する面m22とでなす角度β5が鋭角になるように形成されている。なお、角度α4と角度β5とは同じ角度にすることが好ましい。
このように構成されたソレノイド10Eでは、電磁コイル13の非通電時に、先端11d1と先端12f1とが最も近接する部位となっている。また、本実施形態では、先端11d1の角部と先端12f1の角部とが、軸方向Gに直交する方向において略対向するように構成されている。
(第4実施形態の変形例)
図10は、第4実施形態に係るソレノイドの変形例を示す断面図である。このソレノイド10Fは、第4実施形態のような鋸歯形状(図8参照)ではなく、凹凸形状としたものである。
ソレノイド10Fは、略円柱形状の第1突出部11fおよび略円筒形状の第2突出部11gからなるプランジャ突出部11aと、略円筒形状の第1突出部12hおよび略円筒形状の第2突出部12iからなるコア突出部12cと、を備えている。
プランジャ突出部11aの第1突出部11fは、軸方向断面視において鋭角に形成された先端11f1を有し、第2突出部11gは、軸方向断面視において鋭角に形成された先端11g1を有している。すなわち、プランジャ突出部11aは、複数の先端11f1,11g1を備えている。
コア突出部12cの第1突出部12hは、軸方向断面視において鋭角に形成された先端12h1を有し、第2突出部12iは、軸方向断面視において鋭角に形成された先端12i1を有している。すなわち、コア突出部12cは、プランジャ突出部11aの先端11f1,11g1に対応して複数の先端12h1,12i1を備えている。
また、プランジャ11は、第1突出部12hが収容される第1収容部11hと、第2突出部12iが収容される第2収容部11iとからなるコア収容部11bを備えている。コア12は、第1突出部11fが収容される第1収容部12jと、第2突出部11gが収容される第2収容部12kとからなるプランジャ収容部12dを備えている。
このように構成されたソレノイド10Fでは、図10において丸印で囲んで示す部分が、第1突出部11fの先端11f1と第1突出部12hの先端12h1、および、第2突出部11gの先端11g1と第2突出部12iの先端12i1が、作動初期(電磁コイル13の非通電時)において最も近接する部位となっている。
したがって、推力発生部位(ギャップ部)を複数個所(2か所)に増やすことができるので、2か所において磁束を集中させることが可能になり、大ストローク(ロングストローク)での使用においても作動初期の推力を確保できる箇所が増えることにより、さらに確実に通電時の電力の増大や、電磁コイルの大型化を防ぐことができる。その他の効果については、第1実施形態と同様である。
また、前記した実施形態では、先端11a1,11a4,11a5,11d1の角部と、先端12c1,12c4,12c5,12f1の角部とが軸方向Gに直交する方向において略対向する配置を例に挙げて説明したが、これに限定されず、作動初期の推力を損なわない範囲において対向する先端同士が軸方向Gに離れて配置される構成であってもよい。
1 電磁弁
2 弁箱
2d 弁座
3 弁体
4 圧縮コイルばね(付勢部材)
10A、10B,10C,10D,10E,10F ソレノイド
11 プランジャ
11a,11d プランジャ突出部
11a1,11a4,11a5,11d1 先端(プランジャ突出部の先端)
11b コア収容部
11f 第1突出部
11g 第2突出部
12 コア
12c,12f コア突出部
12c1,12c4,12c5,12f1 先端(コア突出部の先端)
12d プランジャ収容部
12h 第1突出部
12i 第2突出部
13 電磁コイル
14 ケース
R 流路

Claims (4)

  1. 軸方向に移動可能なプランジャと、前記プランジャと前記軸方向において対向して配置されるコアと、通電時に前記プランジャを前記コア側に吸引する電磁コイルと、前記プランジャ、前記コアおよび前記電磁コイルを収容するケースと、を備えたソレノイドにおいて、
    前記プランジャは、前記コアに対向するプランジャ突出部を有し、
    前記コアは、前記プランジャに対向するコア突出部を有し、
    前記プランジャには、前記電磁コイルの通電時に前記コア突出部が収容されるコア収容部が形成され、
    前記コアには、前記電磁コイルの通電時に前記プランジャ突出部が収容されるプランジャ収容部が形成され、
    前記プランジャ突出部の先端および前記コア突出部の先端の双方は、前記軸方向の断面視において鋭角に形成され、
    前記コア収容部は、前記プランジャ突出部の周面から径方向外側に向けて延びる第1傾斜面によって囲まれ、
    前記コア突出部は、当該コア突出部の先端から径方向外側に向けて延びる第2傾斜面を有し、
    前記電磁コイルの非通電時に、前記コアと前記プランジャの各部位のうち、前記プランジャ突出部の先端と前記コア突出部の先端とが最も近接する部位となり、
    前記電磁コイルの通電時に前記プランジャと前記コアとが最も接近したときに、前記コア収容部の角度および前記コア突出部の先端の角度は、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とが互いに沿うように同じであることを特徴とするソレノイド。
  2. 軸方向に移動可能なプランジャと、前記プランジャと前記軸方向において対向して配置されるコアと、通電時に前記プランジャを前記コア側に吸引する電磁コイルと、前記プランジャ、前記コアおよび前記電磁コイルを収容するケースと、を備えたソレノイドにおいて、
    前記プランジャは、前記コアに対向するプランジャ突出部を有し、
    前記コアは、前記プランジャに対向するコア突出部を有し、
    前記プランジャには、前記電磁コイルの通電時に前記コア突出部が収容されるコア収容部が形成され、
    前記コアには、前記電磁コイルの通電時に前記プランジャ突出部が収容されるプランジャ収容部が形成され、
    前記プランジャ突出部の先端および前記コア突出部の先端の双方は、前記軸方向の断面視において鋭角に形成され、
    前記プランジャ収容部は、前記コア突出部の周面から径方向外側に向けて延びる第1傾斜面によって囲まれ、
    前記プランジャ突出部は、当該プランジャ突出部の先端から径方向外側に向けて延びる第2傾斜面を有し、
    前記電磁コイルの非通電時に、前記コアと前記プランジャの各部位のうち、前記プランジャ突出部の先端と前記コア突出部の先端とが最も近接する部位となり、
    前記電磁コイルの通電時に前記プランジャと前記コアとが最も接近したときに、前記プランジャ収容部の角度および前記プランジャ突出部の先端の角度は、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とが互いに沿うように同じであることを特徴とするソレノイド。
  3. 前記プランジャ突出部には、複数の先端が形成され、
    前記コア突出部には、それぞれの前記プランジャ突出部の先端に対応して複数の先端が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のソレノイド。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のソレノイドと、
    内部に圧力流体が通流する流路が形成された弁箱と、
    前記ソレノイドのプランジャに連動して前記弁箱に設けられた弁座に接離可能に動作する弁体と、
    前記弁体を閉弁方向に付勢する付勢部材と、を備えることを特徴とする電磁弁。
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