JP2020040680A - 容器の蓋構造 - Google Patents

容器の蓋構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2020040680A
JP2020040680A JP2018167433A JP2018167433A JP2020040680A JP 2020040680 A JP2020040680 A JP 2020040680A JP 2018167433 A JP2018167433 A JP 2018167433A JP 2018167433 A JP2018167433 A JP 2018167433A JP 2020040680 A JP2020040680 A JP 2020040680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
projection
locking
locking projection
lid member
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018167433A
Other languages
English (en)
Inventor
勝和 高畑
Masakazu Takahata
勝和 高畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOMII KAGAKU KK
Original Assignee
TOMII KAGAKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOMII KAGAKU KK filed Critical TOMII KAGAKU KK
Priority to JP2018167433A priority Critical patent/JP2020040680A/ja
Publication of JP2020040680A publication Critical patent/JP2020040680A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

【課題】容器の閉蓋及び開蓋を簡易且つ迅速に行う。【解決手段】容器本体2の円筒状口部3の上端開口5を蓋部材6で閉蓋可能とする。円筒状口部3の外側面の下端側に第1の係止突部11を設け、その下側に係止凹部12を設ける。第1の係止突部11の上側に外螺旋突部13を設ける。蓋部材6の内側面の下端側に第2の係止突部20を設け第2の係止突部20の上側に内螺旋突部21を設ける。第2の係止突部20を第1の係止突部11に載せて蓋部材6を押し付けると、内螺旋突部13の先端が内螺旋突部21の先端を乗り越え、第2の係止突部20が、第1の係止突部11を乗り越えて係止凹部12に嵌合する。嵌合状態で、蓋部材6を回転させると、第2の係止突部20が、第1の係止突部11を乗り越え、第2の係止突部20と係止凹部12の係合が解除される。【選択図】 図3

Description

本発明は、容器の蓋構造に関するものであり、より詳しくは、容器本体の円筒状口部の上端開口をプラスチック製の蓋部材で閉蓋可能となされており、該蓋部材を該容器本体上に押し付けることによって容易に閉蓋できると共に、該蓋部材を、これが該円筒状口部の上方に向けて移動するように螺合によって回転させることにより容易に開蓋できる容器の蓋構造に関するものである。
例えば粒状や粉状の入浴剤や洗剤等を収容した容器本体の口部を蓋部材で開閉する蓋構造としては、該口部の外側面に設けられた外螺旋突部と該蓋部材の内側面に設けられた内螺旋突部とを螺合させて締め付けることにより閉蓋する一方、該蓋部材を逆回転させて開蓋する螺合方式のものが一般的である。かかる螺合方式の蓋構造としては、例えば特許文献1や、特許文献2の図1に記載されているもの等、多種のものが提供されている。
容器本体の口部の上端開口を蓋部材で開閉する蓋構造の他の態様としては、例えば特許文献2の図5や特許文献3が開示するものが提供されている。特許文献2の図5に記載の蓋構造は、該口部の上部に、周方向に環状の係止突部を設ける一方、蓋部材の内面に、該環状の係止突部と密接嵌合状態に係合し得る環状の係止溝部を設けてなり、該蓋部材を容器本体上に押し付けることにより該環状の係止突部と該環状の係止溝部とを密接状態に嵌合させて閉蓋する一方、該蓋部材の弾力性を活かして該円筒状口部と該蓋部材との係合状態を解除するように該蓋部材を変形させつつ持ち上げて開蓋する構成のものであった。又特許文献3記載の蓋構造は、容器本体と蓋部材の相対位置を、容器の口部の外側面に設けた外突起と蓋部材の内側面に設けた内突起とを対応位置にして該蓋部材を容器本体上に押し付けることによって閉蓋すると共に、該蓋部材をその弾力性によって持ち上げることにより開蓋する構成のものであった。
しかしながら前記螺合方式の蓋構造によるときは、生産現場において、容器本体に入浴剤等を収容した後に口部を閉蓋する作業を人手で行う場合、1人の作業者が1日に何千個もの容器の閉蓋作業を行ううちに腱鞘炎を発症する事態を招く等、作業者の負担が大きい問題があった。かかることから、閉蓋作業の省力化が望まれていた。
又、環状の係止突部と環状の係止溝部とを密接状態に嵌合させて閉蓋する前記閉蓋構造や、容器本体の口部の外側面に設けた外突起と蓋部材の内側面に設けた内突起とを対応する位置にして蓋部材を容器本体上に押し付けることによって閉蓋する前記蓋構造によるときは、閉蓋は容易に行うことができるが、開蓋は、蓋部材をこじ開けるようにして行わなければならず、開蓋しにくい問題があった。
特開2004−136976号公報 米国公開特許2006/0096982号公報 特開2000−272646号公報
本発明は、蓋部材を容器本体の円筒状口部の上端開口に対して押し付けることにより簡易且つ迅速に閉蓋し得ると共に、蓋部材の回転操作によって、しかも少ない回転量で蓋部材を容易に且つ迅速に開蓋し得る容器の蓋構造の提供を課題とするものである。
前記課題を解決するため本発明は以下の手段を採用する。
即ち本発明に係る容器の蓋構造の第1の態様は、容器本体の円筒状口部の上端開口を可撓性を有するプラスチック製の蓋部材で閉蓋可能となされた容器の蓋構造であって、前記円筒状口部の外側面の下端側には、同一の円周上で第1の係止突部が突設されると共に該第1の係止突部の下側に係止凹部が形成されており、又該外側面には、該第1の係止突部よりも上側の部分に外螺旋突部が突設されている。前記蓋部材は、頂部の周縁で円筒状スカート部を下設してなり、該円筒状スカート部の内側面の下端側には、同一の円周上で第2の係止突部が突設されると共に、該内側面には、該第2の係止突部よりも上側の部分に、前記外螺旋突部と螺合し得る内螺旋突部が突設されており、前記第2の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径は、前記外螺旋突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径よりも大きく設定され、或いは該両直径が同一に設定されており、且つ、前記第2の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径は、前記第1の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径よりも小さく設定されている。そして、前記第2の係止突部の下部を前記第1の係止突部の上部に載せた状態で前記蓋部材を相対的に下方に向けて押し付けたときに、少なくとも前記蓋部材の弾性変形によって、前記外螺旋突部の先端と前記内螺旋突部の先端とが互いに乗り越えると共に、前記第2の係止突部が前記第1の係止突部を前記係止凹部に向けて乗り越えて該係止凹部に嵌合した状態となり、該嵌合した状態で、該第2の係止突部の上部が前記第1の係止突部の下部と当接して前記蓋部材の浮き上がりが阻止されるようになされており、又、前記第2の係止突部が前記係止凹部に嵌合した状態で、前記蓋部材を、これが前記円筒状口部の上方に向けて移動するように前記外螺旋突部と前記内螺旋突部の螺合によって回転させることにより、少なくとも前記蓋部材の弾性変形によって、前記第2の係止突部が、前記第1の係止突部を上方に向けて乗り越え、前記第2の係止突部と前記係止凹部との係合状態が解除されることを特徴とするものである。
本発明に係る容器の蓋構造の第2の態様は、容器本体の円筒状口部の上端開口を可撓性を有するプラスチック製の蓋部材で閉蓋可能となされた容器の蓋構造であって、前記円筒状口部の外側面の下端側には、同一の円周上で周方向に連続する環状の第1の係止突部が突設されると共に、該第1の係止突部の下側に、同一の円周上で周方向に連続する係止凹部が形成されており、又該外側面には、該第1の係止突部よりも上側に位置させて外螺旋突部が突設されている。前記蓋部材は、頂部の周縁で円筒状スカート部を下設してなり、該円筒状スカート部の内側面の下端側には、同一の円周上で所要間隔を置いて、前記係止凹部に嵌合し得る第2の係止突部が突設されており、又該内側面の該第2の係止突部よりも上側の部分に、前記外螺旋突部と螺合し得る内螺旋突部が突設されており、前記第2の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径は、前記外螺旋突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径よりも大きく設定され、或いは該両直径が同一に設定されており、且つ、前記第2の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径は、前記第1の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径よりも小さく設定されている。そして、前記第2の係止突部の下部を前記第1の係止突部の上部に載せた状態で前記蓋部材を相対的に下方に向けて押し付けたときに、少なくとも前記蓋部材の弾性変形によって、前記外螺旋突部の先端と前記内螺旋突部の先端とが互いに乗り越えると共に、前記第2の係止突部が前記第1の係止突部を前記係止凹部に向けて乗り越えて該係止凹部に嵌合した状態となり、該嵌合した状態で、該第2の係止突部の上部が前記第1の係止突部の下部と当接して前記蓋部材の浮き上がりが阻止されるようになされており、又、前記第2の係止突部が前記係止凹部に嵌合した状態で、前記蓋部材を、これが前記円筒状口部の上方に向けて移動するように前記外螺旋突部と前記内螺旋突部の螺合によって回転させることにより、少なくとも前記蓋部材の弾性変形によって、前記第2の係止突部が、前記第1の係止突部を上方に向けて乗り越え、前記第2の係止突部と前記係止凹部との係合状態が解除されることを特徴とするものである。
本発明に係る容器の蓋構造の第3の態様は、容器本体の円筒状口部の上端開口を可撓性を有するプラスチック製の蓋部材で閉蓋可能となされた容器の蓋構造であって、前記円筒状口部の外側面の下端側には、同一の円周上で所要間隔を置いて第1の係止突部が突設されると共に、該第1の係止突部の下側に係止凹部が形成されており、又該外側面には、該第1の係止突部よりも上側の部分に外螺旋突部が突設されている。前記蓋部材は、頂部の周縁で円筒状スカート部を下設してなり、該円筒状スカート部の内側面の下端側には、同一の円周上で周方向に連続する第2の係止突部が突設されると共に、該内側面には、該第2の係止突部よりも上側の部分に、前記外螺旋突部と螺合し得る内螺旋突部が突設されており、前記第2の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径は、前記外螺旋突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径よりも大きく設定され、或いは該両直径が同一に設定されており、且つ、前記第2の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径は、前記第1の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径よりも小さく設定されている。そして、前記第2の係止突部の下部を前記第1の係止突部の上部に載せた状態で前記蓋部材を相対的に下方に向けて押し付けたときに、少なくとも前記蓋部材の弾性変形によって、前記外螺旋突部の先端と前記内螺旋突部の先端とが互いに乗り越えると共に、前記第2の係止突部が前記第1の係止突部を前記係止凹部に向けて乗り越えて該係止凹部に嵌合した状態となり、該嵌合した状態で、該第2の係止突部の上部が前記第1の係止突部の下部と当接して前記蓋部材の浮き上がりが阻止されるようになされており、又、前記第2の係止突部が前記係止凹部に嵌合した状態で、前記蓋部材を、これが前記円筒状口部の上方に向けて移動するように、前記外螺旋突部と前記内螺旋突部の螺合によって回転させることにより、少なくとも前記蓋部材の弾性変形によって、前記第2の係止突部が、前記第1の係止突部を相対的に上方に向けて乗り越え、前記第2の係止突部と前記係止凹部との係合状態が解除されることを特徴とするものである。
前記第1〜第3の何れかの態様において、前記円筒状スカート部の前記内側面は、その下端側が、その上側の部分の下端に、段差部を介して稍大径に拡径して設けられており、該下端側に前記第2の係止突部が設けられたものとして構成することができる。
前記第1〜第3の何れかの態様において、前記円筒状スカート部の前記内側面には、前記第2の係止突部が前記係止凹部に嵌合した状態で前記第1の係止突部の上部と当接して前記蓋部材の下方への移動を阻止する係合突部が設けられたものとして構成することができる。
前記第1〜第4の何れかの態様において、前記第1の係止突部は、その延長方向と直交する横断面の先端部分が突の円弧状面を呈すると共に、該第1の係止突部の下部は、その基端からその先端に向けて上方に傾斜する傾斜面として形成されており、前記第2の係止突部は、その延長方向と直交する横断面の先端部分が突の円弧状を呈しており、前記第2の係止突部と前記係止凹部とが嵌合した状態で、前記第2の係止突部の上部が前記傾斜面に当接する如く構成することができる。
前記第1〜第4の何れかの態様において、前記第1の係止突部は、その延長方向と直交する横断面の先端部分が円弧状を呈すると共に、前記第2の係止突部は、その延長方向と直交する横断面の先端部分が突の円弧状を呈すると共に、その上部は、その基端からその先端に向けて下方に傾斜する傾斜面として形成されており、前記第2の係止突部と前記係止凹部とが嵌合した状態で、前記第2の係止突部の該傾斜面が前記第1の係止突部の下部に当接する如く構成することができる。
前記第3の態様において、前記係止凹部が前記円筒状口部の周方向に連続したものとして構成することができる。
本発明によるときは、蓋部材を容器本体の円筒状口部の上端開口に対して押し付けることにより簡易且つ迅速に閉蓋できると共に、該蓋部材の回転操作によって、しかも少ない回転量で該蓋部材を容易に且つ迅速に開蓋できる。
本発明に係る容器の蓋構造を、容器本体と蓋部材を分離した状態で説明する斜視図である。 容器本体に蓋部材を装着した容器を示す斜視図である。 容器本体と蓋部材を分離した状態で示す容器の蓋構造の一部断面側面図である。 閉蓋過程を説明する説明図である。 閉蓋過程を説明する部分拡大図である。 閉蓋過程を説明する部分拡大図である。 開蓋時における蓋部材の回転操作を説明する斜視図である。 蓋部材の円筒状スカート部の内側面に設けた段差部の意義を説明する説明図である。 蓋部材の回転操作に伴って外螺旋突部と内螺旋突部が上下入れ替わる状態を説明する説明図である。 開蓋時における蓋部材の回転操作と、その際において第2の係止突部が第1の係止突部を上方に乗り越える状態を説明する説明図である。 蓋部材の回転操作に伴って第2の係止突部が第1の係止突部を上方に乗り越えた状態を説明する説明図である。 第2の係止突部が120度の角度ピッチで3個設けられてなる容器の蓋構造を、容器本体と蓋部材を分離した状態で説明する説明図である。 その蓋構造における閉蓋過程を説明する説明図である。 その蓋構造の容器を示す斜視図である。 その蓋構造における開蓋過程を説明する説明図である。 第2の係止突部が周方向に連続すると共に第1の係止突部が周方向で途切れ状態に設けられている容器の蓋構造を説明する説明図である。 その閉蓋構造における閉蓋過程を説明する説明図である。
図1〜4において本発明に係る容器の蓋構造1は、容器本体2の円筒状口部3の上端開口5を可撓性を有するプラスチック製の蓋部材6で閉蓋可能となされている。前記円筒状口部3の外側面7の下端側9には、本実施例においては、該外側面7の下端10から稍上方位置において、同一の円周上で周方向に連続する第1の係止突部11が突設されると共に、該第1の係止突部11の下側に(本実施例においては該第1の係止突部11と前記下端10との間に、)同一の円周上で周方向に連続する係止凹部12が形成されている。又、前記外側面7には、該第1の係止突部11よりも上側の部分に、外螺旋突部13が突設されている。前記蓋部材6は、頂部15の周縁で円筒状スカート部16を下設してなり、該円筒状スカート部16の内側面17の下端側19には、同一の円周上で所要間隔を置いて、前記係止凹部12に嵌合し得る第2の係止突部20が突設されると共に、該内側面17には、該第2の係止突部20よりも上側の部分に、前記外螺旋突部13と螺合し得る内螺旋突部21(図1)が突設されている。
なお本実施例においては、後述する、前記第2の係止突部20と前記係止凹部12との係合状態の解除を、前記外螺旋突部13と前記内螺旋突部21との螺合によって行うことができる範囲で、該外螺旋突部13と該内螺旋突部21との引っ掛り量は極力小さく設定されている。
そして図3に示すように、複数の前記第2の係止突部20の、その突出方向で見た先端22が存する円の直径D1は、前記外螺旋突部13の、その突出方向で見た先端23が存する円の直径D2よりも大きく設定され(例えば0.3mm程度大きく設定されている)、且つ前記第1の係止突部11の、その突出方向で見た先端25が存する円の直径D3よりも小さく設定されている。又、図4(B)、図5(B)に示すように該第2の係止突部20の下部26を前記第1の係止突部11の上部27に載せた状態で前記蓋部材6を下方に向けて押し付けることによって、図4(C)(D)、図6(A)(B)に示すように、少なくとも前記蓋部材6の弾性変形によって、前記第2の係止突部20が前記第1の係止突部11を前記係止凹部12に向けて乗り越えて該第2の係止突部20が該係止凹部12に嵌合した状態となる(図4(D)、図6(B)。そして該嵌合した状態で、図6(C)に示すように、該第2の係止突部20の上部29が前記円環状を呈する前記第1の係止突部11の下部30と当接して前記蓋部材6の浮き上がりが阻止されるように構成されている。
そして前記嵌合した状態で、前記蓋部材6を、これが前記外螺旋突部13と前記内螺旋突部21との螺合によって、図7に矢印で示すように前記円筒状口部3の上方に向けて移動するように回転させることにより、少なくとも前記蓋部材6の弾性変形によって前記第2の係止突部20が前記第1の係止突部11を上方に向けて乗り越え、前記第2の係止突部20と前記係止凹部12との係合状態が解除されるようになされている。
以下、これをより具体的に説明する。前記容器本体2は図1〜3に示すように、本実施例においては可撓性を有するプラスチック製で、例えば入浴剤や洗剤等の粒状や粉状のものを収容するものであり、有底で上端が開口した円筒状容器部31の上端に前記円筒状口部3が同心に設けられている。該円筒状口部3は、例えば、該円筒状容器部31の上端32で立設された2段筒部として構成されており、該上端32の径よりも小径の円筒状の下筒部33と、該下筒部33の上端35の径よりも小径に形成された円筒状の上筒部36とから構成されている。該下筒部33の外側面37の下端側39(前記外側面7の下端側9と同じ)には、前記第1の係止突部11が突設されている。該第1の係止突部11は本実施例においては図1、図3に示すように、同一の円周上で周方向に連続する円環状に構成されており、その延長方向と直交する横断面の先端部分は、突の円弧状を呈する先端面42とされている。そして、上面40が水平面を呈し、下面43(前記下部30)は、その基端45からその先端25に向けて上方に傾斜する傾斜面として形成されている。
又図1、図3に示すように、前記下筒部33の外側面47(前記外側面7と同じ)には、前記第1の係止突部11よりも上側の部分に、前記外螺旋突部13が突設されている。該外螺旋突部13は本実施例においては、120度の角度ピッチで3条設けられており、上下隣り合う外螺旋突部13,13の端部分49,50相互間には、前記内螺旋突部21(図1)の周方向での進入を許す間隙51が設けられている。又前記上筒部36は、前記下筒部33の上端35に段差52を介して連設されており、該下筒部33の上端35の径よりも小径に形成された円筒状を呈している。そして、該上筒部36の上端に前記上端開口5が同心に設けられている。
前記蓋部材6は、本実施例においては図1〜3に示すように、円板状を呈する前記頂部15の外周縁で前記円筒状スカート部16を下設してなり、該頂部15の下面56には、該円筒状スカート部16と同心に且つ該円筒状スカート部16の垂下長さよりも短い長さを有する閉止筒57が下設されている。該閉止筒57の外径は、前記上端開口5の内径と略等しく形成されており、図6(B)に示すように、該蓋部材6が前記円筒状口部3に装着された状態で、該閉止筒57が該上端開口5を通して該円筒状口部3内に挿入された状態となる。そして該閉止筒57が完全に挿入された状態で、図6(B)に示すように、その上端の外側面部59が該上端開口5の内縁60に略密接した状態となり、これによって、該上端開口5が、該閉止筒57の上端の頂部分61で塞がれた状態となる。
本実施例においては、前記円筒状スカート部16の前記内側面17は、図1、図3、図5(A)に示すように、その下端側19(図1)が、その上側の部分63の下端に、段差部65を介して稍大径に拡径して設けられている。そして本実施例においては、該下端側19の下端部66(図1)に前記第2の係止突部20が設けられることによって、前記第2の係止突部20が、前記円筒状スカート部16の内側面17の前記下端側62に突出状態に設けられた状態とされている。該第2の係止突部20は本実施例においては図1に示すように、同一の円周上で90度の角度ピッチで4個設けられている。
本実施例においては前記のように、前記段差部65を介して前記下端側19を設ける結果、該段差部65の段差分だけ前記第2の係止突部20の内方向への突出量を大きくできる。これによって、図6(B)(C)で示すように、前記第2の係止突部20と前記係止凹部12との嵌合状態を深くでき、該嵌合による係合力を所要に確保できて前記蓋部材6の閉蓋状態を安定化させ得ることとなる。もしも図8(A)に示すように、前記段差部65を設けないとすれば、前記第2の係合突部20と前記係止凹部12との嵌合状態が浅くなり、前記嵌合による係合力が低下して前記蓋部材6の閉蓋状態を不安定化させる恐れがある。
なお、前記段差部65を設けない場合において前記嵌合状態を深くして前記係合力を大きくせんとして、例えば図8(B)に示すように、前記第2の係止突部20の突出量を、前記段差部65の段差分程度大きくすることが考えられる。しかしながら、前記第2の係止突部20の突出量を大きくすると、前記蓋部材6の前記内部空所68内に前記円筒状口部3を収容させるために該蓋部材6を下降させる際、図8(C)に示すように、前記第2の係止突部20の先端22が前記外螺旋突部13の先端23に当たってしまい該収容が困難乃至不可能となる事態を生じさせてしまう。
前記第2の係止突部20は、その周方向での長さが例えば10mm程度に設定されており、図5(A)に示すように、その延長方向と直交する横断面の先端部分が円弧状を呈し、本実施例においては、その下端面部67は前記蓋部材6の下端69と面一に形成されている。そして図1に示すように、前記内螺旋突部21は、前記円筒状スカート部16の内側面17の、該第2の係止突部20よりも上側の部分63に設けられており、前記外螺旋突部13と螺合し得る。
そして前記のように、かかる構成を有する第2の係止突部20の上部29は、図6(B)に示すように、円環状に構成された前記第1の係止突部11の下部30と当接し得る。該当接した状態で、前記蓋部材6の浮き上がりが阻止される。
なお本実施例においては図6(C)に拡大して示すように、前記段差部65としての係合突部70が円環状の前記第1の係止突部11の上部27と当接して前記蓋部材6の下方への移動を阻止することともなっている。
次に、前記容器本体2の前記円筒状口部3に前記蓋部材6を装着して後に該蓋部材6を相対的に下方向に押し付けて(本実施例においては、定置された状態にある前記容器本体2に対して該蓋部材6を下方向に押し付ける)前記上端開口5(図1)を閉蓋する要領を図3、図4〜6に基づいて説明する。図3は、前記容器本体2の前記円筒状口部3と、該円筒状口部3に装着される前記蓋部材6を示している。図4は、該蓋部材6の前記円筒状スカート部16内に前記円筒状口部3を収容する過程を示すものであり、図4(B)、図5(B)は、かかる過程で、前記第2の係止突部20の先側の下部26が前記第1の係止突部11の先側の上部27に載った状態を示している。
かかる状態は、図4(A)(B)、図5(A)(B)に示すように、該第2の係止突部20の下方向への移動が、前記円筒状口部3に突設されている前記外螺旋突部13が障害となることなく得られる。これは第1に、図3に基づいて前記したように、前記第2の係止突部20の、その突出方向で見た先端22が存する円の直径D1が、前記外螺旋突部13の、その突出方向で見た先端23が存する円の直径D2よりも大きく設定されている(本実施例においては0.3mm程度大きく設定されている)からである。そのため図4(A)に示すように、該第2の係止突部20の先端22が前記外螺旋突部13の先端23と無理に擦れ合うことなく、前記蓋部材6を、その内部空所68内に前記円筒状口部3を収容させつつ円滑に下降させることができるのである。
第2には、プラスチック製である前記蓋部材6の弾性変形作用が得られ、特に本実施例においては、プラスチック製である前記容器本体2の弾性変形作用も得られるからである。即ち、前記したように、前記第2の係止突部20と前記係止凹部12との係合状態の解除を、前記外螺旋突部13と前記内螺旋突部21との螺合によって行うことから、前記内部空所68(図4)内に前記円筒状口部3を収容させるために前記蓋部材6を下降させる際には、図8(A)(B)に示すように、上下に位置する前記外螺旋突部13の先端23と前記内螺旋突部21の先端72とが擦られ、最後には、該先端23と該先端72とが上下入れ替わるのであるが、主として前記蓋部材6の前記円筒状スカート部16の弾性変形によって、この際における擦れに伴う抵抗を小さく抑制できるからである。
そして、図4(B)、図5(B)に示すように前記第2の係止突部20の下部26が前記第1の係止突部11の上部27に載った状態で、前記蓋部材6の上面部73(図4(B))を例えばプレス機で下方に向けて押し付けると、前記円筒状スカート部16や前記円筒状口部3の弾性変形によって、前記第2の係止突部20が円環状の前記第1の係止突部11の、円弧状面としての前記先端面42に案内され、該第2の係止突部20が該第1の係止突部11を下方向に乗り越え、最終的には図4(D)、図6(B)(C)に示すように、該第2の係止突部20が前記係止凹部12に嵌合状態となる。これにより、該第2の係止突部20の上部29が円環状の前記第1の係止突部11の下部30と当接し、該当接による係合力によって、前記蓋部材6の浮き上がり(即ち、該蓋部材6の外れ)が阻止されることとなり、前記円筒状口部3の前記上端開口5が該蓋部材6で閉蓋されることとなる。
そしてこの状態で、図6(B)(C)に示すように、前記段差部65としての前記係合突部70が円環状の前記第1の係止突部11の上部27と当接して前記蓋部材6の下方への移動が阻止されることとなる。本実施例においては、前記係止凹部12が前記円筒状口部3の周方向に連続しているため、前記第2の係止突部20を前記係止凹部12に嵌合させる際に位置合わせが不要である。このことは、後述する実施例2においても同様である。
次に、前記蓋部材6を前記円筒状口部3から取り外して前記上端開口5を開蓋する要領を図2、図4(B)(C)、図9、図10〜11に基づいて説明する。図2、図4(D)は、前記蓋部材6が前記円筒状口部3に装着されて前記上端開口5が閉蓋された状態を示している。この状態で該蓋部材6を、図10に矢印で示すように、前記外螺旋突部13と前記内螺旋突部21との螺合によって前記円筒状口部3の上方に向けて移動するように回転させる(通常、反時計回りに回転させる)。この回転の際、前記円筒状スカート部16や前記円筒状口部3が弾性変形して前記第2の係止突部20が前記係止凹部12から徐々に外れる。
図10(B)は、該回転によって、該第2の係止突部20が円環状の前記第1の係止突部11の先端25に当接した状態を示している。この状態は、図4(C)に示す状態と同じである。図10(A)は、閉蓋状態にある前記蓋部材6の平面図である。そして、図10(A)において一点鎖線で示す第2の係止突部20は、前記閉蓋状態におけるものであり、同図に破線で示す第2の係止突部20は該当接した状態におけるものである。その後も前記蓋部材6を前記反時計回りに回転させると、図11(B)に示すように、該蓋部材6は円環状の前記第1の係止突部11を乗り越えて、該第2の係止突部20が該第1の係止突部11上に載った状態となり、これによって該第2の係止突部20と前記係止凹部12との係合状態が解除される。この状態は、図4(B)に示す状態と同じである。図11(A)において破線で示す第2の係合突部20は、前記係合が解除された状態におけるものである。該第2の係止突部20が前記第1の係止突部11の前記先端25に当接した状態から、該第2の係止突部20が該第1の係止突部11上に載った状態となるまでの該蓋部材6の回転角度は極く小さい。前記閉蓋状態から前記係合が解除されるまでの前記蓋部材6の上方に向けての移動量は例えば2〜3mm程度である。かかる係合状態の解除は、前記外螺旋突部13と前記内螺旋突部21の螺合による前記蓋部材6の回転作用を利用して行うため、前記蓋部(前記円筒状スカート部16等)や前記円筒状口部3の弾性変形によって前記第1の係合突部11と前記第2の係合突部20との係合力がある程度強くても容易に開蓋できる。
その後は図11(B)に矢印で示すように、係合解除状態にある前記蓋部材6を、前記外螺旋突部13が障害となることなく上に向けて移動させることができ、該蓋部材6を該円筒状口部3から容易に取り外すことができる。これは、閉蓋時に関して説明したと同様に、前記第2の係止突部20の、その突出方向で見た先端22が存する円の直径D1が、前記外螺旋突部13の、その突出方向で見た先端23が存する円の直径D2よりも大きく形成されていることと、前記外螺旋突部13の先端23と前記内螺旋突部21の先端72(図9)との擦れに伴う抵抗を、主として前記蓋部材6の前記円筒状スカート部16の弾性変形によって小さく抑制できるからである。
以上説明したように、本発明に係る容器の蓋構造1によるときは、前記蓋部材6を前記容器本体2の上端開口5に向けて押し付ける(下方に向けて押し付ける)ことにより簡易且つ迅速に閉蓋し得ると共に、蓋部材6の回転操作によって、しかも少ない回転量で、該蓋部材6を容易且つ迅速に開蓋できる。
図12は、本発明に係る容器の蓋構造1の他の実施例を示すものであり、実施例1における場合と相違するのは、第1に、実施例1においては前記第2の係止突部20を同一の円周上で90度の角度ピッチで4個設けているのに対して、本実施例においては前記第2の係止突部20を同一の円周上で120度の角度ピッチで3個設けている点である。又図13(D)(E)に示すように、円環状の前記第1の係止突部11の、その延長方向と直交する横断面の先端部分を突の円弧状に構成すると共に、前記第2の係止突部20は、その延長方向と直交する横断面の先端部分が突の円弧状を呈して先端面73が円弧状面を呈し、その上部29は、その基端76からその先端77に向けて下方に傾斜する傾斜面79として形成されている点である。該傾斜面79は図13(D)(E)に示すように、前記第1の係止突部11の下部30と当接することによって、前記蓋部材6の浮き上がりが阻止される。
然して図13(A)に示す状態を経て図13(B)に示すように、前記第2の係止突部20の下部26が前記第1の係止突部11の上部27に載った状態で、前記蓋部材6を例えばプレス機で下方に向けて押し付けることにより、実施例1で説明したと同様の弾性変形が得られて(図13(C))、該第2の係止突部20が、図13(B)(C)(D)に示すように該第1の係止突部11を下方向に乗り越え、最終的には図13(D)(E)に示すように、該第2の係止突部20が前記係止凹部12に嵌合状態となる。これにより、該第2の係止突部20の上部29が円環状の前記第1の係止突部11の下部30と当接し、該当接による係合力によって、前記蓋部材6の浮き上がり(即ち、該蓋部材6の外れ)が阻止されることとなり、前記円筒状口部3の前記上端開口5が該蓋部材6で閉蓋されることとなる。そしてこの状態で、図13(E)に示すように、前記段差部65としての前記係合突部70が円環状の前記第1の係止突部11の上部27と当接して前記蓋部材6の下方への移動が阻止されることとなる。なお本実施例においては、実施例1における該閉蓋状態とは異なり前記第2の係止突部20の個数が、3個と1個少ないため、該閉蓋状態における前記蓋部材6の浮き上がりによる該蓋部材6の外れをより確実に防止するために、該第2の係止突部20の前記周方向での長さを長く設定するのがよい。例えば15〜20mm程度に設定するのがよい。
次に、前記蓋部材6を前記円筒状口部3から取り外して前記上端開口5を開蓋する要領を説明する。図14は、前記蓋部材6が前記円筒状口部3に装着されて前記上端開口5が閉蓋された状態を示している。この状態で該蓋部材6を図14に矢印で示すように、前記外螺旋突部13と前記内螺旋突部21との螺合によって、前記円筒状口部3の上方に向けて移動するように回転させる(図14では反時計回りに回転させる)ことにより、実施例1で説明したと同様にして弾性変形が得られて、前記第2の係止突部20が前記係止凹部12から徐々に浮き上がって外れる。
図15(A)は、該第2の係止突部20が円環状の前記第1の係止突部11の先端25に当接した状態を示している。その後も前記蓋部材6を前記反時計回りに回転させると、該蓋部材6は円環状の前記第1の係止突部11を乗り越えて、図15(B)に示すように、該第2の係止突部20が該第1の係止突部11上に載った状態となり、これによって該第2の係止突部20と前記係止凹部12との係合状態が解除される。該第2の係止突部20が前記第1の係止突部11の前記先端25に当接した状態(図15(A))から該係合状態が解除されるまでの該蓋部材6の回転角度は極く小さい。この開蓋時における前記蓋部材6の上方に向けての移動量は例えば2〜3mm程度である。
かかる開蓋は、実施例1における場合と同様にして、前記外螺旋突部13と前記内螺旋突部21の螺合による前記蓋部材6の回転作用を利用して行うため、前記第1の係合突部11と前記第2の係合突部20との係合力がある程度強くても、実施例1で説明したと同様にして前記蓋部材6の弾性変形が得られて、容易に開蓋できる。その後は図15(C)に示すように、該係合解除状態にある該蓋部材6を、前記外螺旋突部13が障害となることなく上に向けて移動させることができ、該円筒状口部3から容易に取り外すことができる。このように、本実施例に係る容器の蓋構造1によるときは、前記蓋部材6を前記容器本体2の上端開口5に向けて押し付ける(下方に向けて押し付ける)ことにより簡易且つ迅速に閉蓋し得ると共に、蓋部材6の回転操作によって、しかも少ない回転量で、該蓋部材16を容易に開蓋できる。
図16は、本発明に係る容器の蓋構造1のその他の実施例を示すものであり、前記実施例における場合とは逆に、前記蓋部材6の前記円筒状スカート部16の内面側17の下端側19に突設される前記第2の係止突部20を、同一の円周上で周方向に連続するものとして構成する一方、前記円筒状口部3の外面側7の下端側9に突設される前記第1の係止突部11の複数を、同一の円周上で所要間隔を置いて突設してなる。本実施例においては、前記係止凹部12は該第1の係止突部11の下側に周方向に連続する状態で設けられている。
図17(A)(B)(C)は、前記第2の係止突部20が前記係止凹部12に嵌合する過程を示している。この過程は、前記第2の係止突部20の下部26を前記第1の係止突部11の上部27に載せた状態で前記蓋部材6を下方に向けて押し付ける。これにより、実施例1で説明したと同様の弾性変形が得られて、前記円筒状スカート部16等の弾性変形を伴って、前記第2の係止突部20が前記第1の係止突部11を前記係止凹部12に向けて乗り越える。その後、該第2の係止突部20が該係止凹部12に嵌合する(図17(C))。該嵌合した状態で、該第2の係止突部20の上部29が前記第1の係止突部11の下部30と当接して前記蓋部材6の浮き上がりが阻止される(図17(C))。
そして開蓋する際は、前記と同様にして、前記蓋部材6が、前記円筒状口部3の上方に向けて移動するように、前記外螺旋突部13と前記内螺旋突部21の螺合によって前記蓋部材6を回転させる。これにより、実施例1で説明したと同様の弾性変形が得られて、前記第2の係止突部20が前記第1の係止突部11を上方に向けて乗り越え、前記第2の係止突部20と前記係止凹部12との係合状態が解除され、容易且つ迅速に開蓋できることとなる。
本発明は、前記実施例で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能である。
(1)円環状の前記第1の係止突部11の、その長さ方向と直交する方向での横断面形態、及び、前記第2の係止突部20の、その長さ方向と直交する方向での横断面形態は、前記実施例で示したものに限定されない。即ち、これらの横断面形態は、前記上端開口5を前記蓋部材6で閉蓋する際に、該第2の係止突部20の下部26を前記第1の係止突部11の上部27に載せた状態で前記蓋部材6を前記下方に向けて押し付けることによって、少なくとも前記蓋部材6の弾性変形を伴って、該第2の係止突部20を前記係止凹部12に嵌合した状態となすことができること、そして、該嵌合した状態で、該第2の係止突部20の上部29が前記第1の係止突部11の下部30と当接して前記蓋部材6の浮き上がりを阻止できること、且つ、前記蓋部材6の開蓋時においては、該蓋部材6を、前記外螺旋突部13と前記内螺旋突部21の螺合によって前記円筒状口部3の上方に向けて移動するように回転させることができるものであれば、前記実施例で示したものに限定されない。
(2)前記外螺旋突部13と前記内螺旋突部21の螺旋方向での長さは、前記閉蓋状態において、前記蓋部材6を、これが前記円筒状口部3の上方に向けて移動するように回転させることによって前記第2の係止突部20が前記第1の係止突部11を上方に向けて乗り越えることができ、これによって前記第2の係止突部20と前記係止凹部12との係合状態を解除できて前記蓋部材6を開蓋できるものであれば、螺旋方向に比較的短く設定してもよい。又前記外螺旋突部13と前記内螺旋突部21は、螺旋上で所要間隔を置いて並置された短い点状に構成してもよい。
(3)前記第2の係止突部20の、その突出方向で見た先端22が存する円の直径D1と、前記外螺旋突部13の、その突出方向で見た先端23が存する円の直径D2を同一に設定した場合も、前記蓋部材6を前記容器本体2の前記円筒状口部3の前記上端開口5に対して押し付けることにより簡易且つ迅速に閉蓋できると共に、前記蓋部材6の回転操作によって、しかも少ない回転量で該蓋部材6を容易に且つ迅速に開蓋できる。
(4)入浴剤等を使用する消費者にあっては、前記上端開口5を前記蓋部材6で閉蓋する際、前記蓋部材6を、前記開蓋時におけるとは逆方向に(通常時計回りの方向)に回転させて行ってもよい。この場合は、前記第2の係止突部20が前記第1の係止突部11をその下方に向けて乗り越え該第2の係止突部20が前記係止凹部12に嵌合状態となって閉蓋される。
このように閉蓋する場合も、前記したように、前記第2の係止突部20の、その突出方向で見た先端22が存する円の直径D1が、前記外螺旋突部13の、その突出方向で見た先端23が存する円の直径D2よりも大きく設定されており(例えば0.3mm程度大きく設定されている)、或いは該両直径D1、D2が同一に設定されており、且つ該直径D1が、前記第1の係止突部11の、その突出方向で見た先端25が存する円の直径D3よりも小さく設定されているので、前記第2の係止突部20が前記円筒状口部3に突設されている外螺旋突部13が障害となることなく、前記蓋部材6を前記円筒状口部3に速やかに装着して前記第2の係止突部20の下部26を前記第1の係止突部11の上部27に載せた状態とできる。この状態で該蓋部材6を僅かに時計回りに回転させるだけで、前記第2の係止突部20が前記第1の係止突部11を下方に向けて乗り越え、該第2の係止突部20が前記係止凹部12に勘合して閉蓋されることとなる。
(5)本発明に係る容器の蓋構造を構成する前記容器本体2は、ガラス瓶等のプラスチック以外の弾性変形しにくい素材からなるものであってもよい。この場合は、前記閉蓋時においての前記第2の係止突部20が前記第1の係止突部11を前記係止凹部12に向けて乗り越える作用や、前記外螺旋突部13の先端71と前記内螺旋突部21の先端72とが擦れ合う場合におけるこの擦れに伴う抵抗の軽減作用、前記開蓋時においての、前記第2の係止突部20が、前記第1の係止突部11を上方に向けて乗り越える作用は、少なくとも前記蓋部材6の弾性変形を伴って得られる。主としては、前記蓋部材6の前記円筒状スカート部16の弾性変形を伴って得られる。
(6)本発明において、前記円筒状口部3の前記外側面7の下端側9とは、該外側面7の下端部乃至その稍上側部分を意味する。又、前記円筒状スカート部16の内側面17の下端側19とは、該内側面17の下端部乃至その稍上側部分を意味する。
(7)前記実施例においては、前記上端開口5が前記蓋部材6で閉蓋された状態において、前記段差部52としての前記係合突部70が前記第1の係止突部11の上部27と当接して前記蓋部材6の下方への移動を阻止するように構成されているが、該閉蓋状態において前記蓋部材6の下端69(図6(C))が前記円筒状口部3の下端の周辺部分73(図1)と当接して前記蓋部材6の下方への移動を阻止するように構成することもできる。この場合は、前記段差部65等としての係合突部70が設けられなくてもよい。
(8)前記係合突部70は、前記円筒状スカート部16の前記内側面17に設けた突部として構成されてもよい。
(9)前記蓋部材6の前記円筒状スカート部16の内側面17の下端側で同一の円周上で設けられる前記第2の係止突部20を途切れ状態で設ける場合、該第2の係止突部20と嵌合する前記係止凹部12は、前記円筒状口部3の周方向に連続して設けられる他、該第2の係止突部20と位置を合わせて独立的に設けられてもよい。
(10)前記円筒状スカート部16等の弾性変形を伴って、前記第2の係止突部20が前記第1の係止突部11を前記係止凹部12に向けて乗り越え、その後、該第2の係止突部20が該係止凹部12に嵌合できるならば、前記第1の係止突部11と前記第2の係止突部20の双方を、同一の円周上で周方向に連続する環状に構成してもよい。
1 容器の蓋構造
2 容器本体
3 円筒状口部
5 上端開口
6 蓋部材
7 外側面
9 下端側
11 第1の係止突部
12 係止凹部
13 外螺旋突部
15 頂部
16 円筒状スカート部
17 内側面
19 下端側
20 第2の係止突部
21 内螺旋突部
22 先端
23 先端
25 先端
26 下部
27 上部
29 上部
30 下部
70 係合突部

Claims (8)

  1. 容器本体の円筒状口部の上端開口を可撓性を有するプラスチック製の蓋部材で閉蓋可能となされた容器の蓋構造であって、
    前記円筒状口部の外側面の下端側には、同一の円周上で第1の係止突部が突設されると共に該第1の係止突部の下側に係止凹部が形成されており、又該外側面には、該第1の係止突部よりも上側の部分に外螺旋突部が突設されており、
    前記蓋部材は、頂部の周縁で円筒状スカート部を下設してなり、該円筒状スカート部の内側面の下端側には、同一の円周上で第2の係止突部が突設されると共に、該内側面には、該第2の係止突部よりも上側の部分に、前記外螺旋突部と螺合し得る内螺旋突部が突設されており、
    前記第2の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径は、前記外螺旋突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径よりも大きく設定され、或いは該両直径が同一に設定されており、且つ、前記第2の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径は、前記第1の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径よりも小さく設定されており、
    前記第2の係止突部の下部を前記第1の係止突部の上部に載せた状態で前記蓋部材を相対的に下方に向けて押し付けたときに、少なくとも前記蓋部材の弾性変形によって、前記外螺旋突部の先端と前記内螺旋突部の先端とが互いに乗り越えると共に、前記第2の係止突部が前記第1の係止突部を前記係止凹部に向けて乗り越えて該係止凹部に嵌合した状態となり、該嵌合した状態で、該第2の係止突部の上部が前記第1の係止突部の下部と当接して前記蓋部材の浮き上がりが阻止されるようになされており、
    前記第2の係止突部が前記係止凹部に嵌合した状態で、前記蓋部材を、これが前記円筒状口部の上方に向けて移動するように前記外螺旋突部と前記内螺旋突部の螺合によって回転させることにより、少なくとも前記蓋部材の弾性変形によって、前記第2の係止突部が、前記第1の係止突部を上方に向けて乗り越え、前記第2の係止突部と前記係止凹部との係合状態が解除されることを特徴とする容器の蓋構造。
  2. 容器本体の円筒状口部の上端開口を可撓性を有するプラスチック製の蓋部材で閉蓋可能となされた容器の蓋構造であって、
    前記円筒状口部の外側面の下端側には、同一の円周上で周方向に連続する環状の第1の係止突部が突設されると共に、該第1の係止突部の下側に、同一の円周上で周方向に連続する係止凹部が形成されており、又該外側面には、該第1の係止突部よりも上側に位置させて外螺旋突部が突設されており、
    前記蓋部材は、頂部の周縁で円筒状スカート部を下設してなり、該円筒状スカート部の内側面の下端側には、同一の円周上で所要間隔を置いて、前記係止凹部に嵌合し得る第2の係止突部が突設されており、又該内側面の該第2の係止突部よりも上側の部分に、前記外螺旋突部と螺合し得る内螺旋突部が突設されており、
    前記第2の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径は、前記外螺旋突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径よりも大きく設定され、或いは該両直径が同一に設定されており、且つ、前記第2の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径は、前記第1の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径よりも小さく設定されており、
    前記第2の係止突部の下部を前記第1の係止突部の上部に載せた状態で前記蓋部材を相対的に下方に向けて押し付けたときに、少なくとも前記蓋部材の弾性変形によって、前記外螺旋突部の先端と前記内螺旋突部の先端とが互いに乗り越えると共に、前記第2の係止突部が前記第1の係止突部を前記係止凹部に向けて乗り越えて該係止凹部に嵌合した状態となり、該嵌合した状態で、該第2の係止突部の上部が前記第1の係止突部の下部と当接して前記蓋部材の浮き上がりが阻止されるようになされており、
    前記第2の係止突部が前記係止凹部に嵌合した状態で、前記蓋部材を、これが前記円筒状口部の上方に向けて移動するように前記外螺旋突部と前記内螺旋突部の螺合によって回転させることにより、少なくとも前記蓋部材の弾性変形によって、前記第2の係止突部が、前記第1の係止突部を上方に向けて乗り越え、前記第2の係止突部と前記係止凹部との係合状態が解除されることを特徴とする容器の蓋構造。
  3. 容器本体の円筒状口部の上端開口を可撓性を有するプラスチック製の蓋部材で閉蓋可能となされた容器の蓋構造であって、
    前記円筒状口部の外側面の下端側には、同一の円周上で所要間隔を置いて第1の係止突部が突設されると共に、該第1の係止突部の下側に係止凹部が形成されており、又該外側面には、該第1の係止突部よりも上側の部分に外螺旋突部が突設されており、
    前記蓋部材は、頂部の周縁で円筒状スカート部を下設してなり、該円筒状スカート部の内側面の下端側には、同一の円周上で周方向に連続する第2の係止突部が突設されると共に、該内側面には、該第2の係止突部よりも上側の部分に、前記外螺旋突部と螺合し得る内螺旋突部が突設されており、
    前記第2の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径は、前記外螺旋突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径よりも大きく設定され、或いは該両直径が同一に設定されており、且つ、前記第2の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径が、前記第1の係止突部の、その突出方向で見た先端が存する円の直径よりも小さく設定されており、
    前記第2の係止突部の下部を前記第1の係止突部の上部に載せた状態で前記蓋部材を相対的に下方に向けて押し付けたときに、少なくとも前記蓋部材の弾性変形によって、前記外螺旋突部の先端と前記内螺旋突部の先端とが互いに乗り越えると共に、前記第2の係止突部が前記第1の係止突部を前記係止凹部に向けて乗り越えて該係止凹部に嵌合した状態となり、該嵌合した状態で、該第2の係止突部の上部が前記第1の係止突部の下部と当接して前記蓋部材の浮き上がりが阻止されるようになされており、
    前記第2の係止突部が前記係止凹部に嵌合した状態で、前記蓋部材を、これが前記円筒状口部の上方に向けて移動するように、前記外螺旋突部と前記内螺旋突部の螺合によって回転させることにより、少なくとも前記蓋部材の弾性変形によって、前記第2の係止突部が、前記第1の係止突部を上方に向けて乗り越え、前記第2の係止突部と前記係止凹部との係合状態が解除されることを特徴とする容器の蓋構造。
  4. 前記円筒状スカート部の前記内側面は、その下端側が、その上側の部分の下端に、段差部を介して稍大径に拡径して設けられており、該下端側に前記第2の係止突部が設けられていることを特徴する請求項1、2又は3記載の容器の蓋構造。
  5. 前記円筒状スカート部の前記内側面には、前記第2の係止突部が前記係止凹部に嵌合した状態で前記第1の係止突部の上部と当接して前記蓋部材の下方への移動を阻止する係合突部が設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の容器の蓋構造
  6. 前記第1の係止突部は、その延長方向と直交する横断面の先端部分が突の円弧状を呈すると共に、該第1の係止突部の下部は、その基端からその先端に向けて上方に傾斜する傾斜面として形成されており、前記第2の係止突部は、その延長方向と直交する横断面の先端部分が突の円弧状を呈しており、前記第2の係止突部と前記係止凹部とが嵌合した状態で、前記第2の係止突部の上部が前記傾斜面に当接することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の容器の蓋構造。
  7. 前記第1の係止突部は、その延長方向と直交する横断面の先端部分が円弧状を呈すると共に、前記第2の係止突部は、その延長方向と直交する横断面の先端部分が突の円弧状を呈すると共に、その上部は、その基端からその先端に向けて下方に傾斜する傾斜面として形成されており、前記第2の係止突部と前記係止凹部とが嵌合した状態で、前記第2の係止突部の該傾斜面が前記第1の係止突部の下部に当接することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の容器の蓋構造。
  8. 前記係止凹部が前記円筒状口部の周方向に連続していることを特徴とする請求項3記載の容器の蓋構造。
JP2018167433A 2018-09-07 2018-09-07 容器の蓋構造 Pending JP2020040680A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018167433A JP2020040680A (ja) 2018-09-07 2018-09-07 容器の蓋構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018167433A JP2020040680A (ja) 2018-09-07 2018-09-07 容器の蓋構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020040680A true JP2020040680A (ja) 2020-03-19

Family

ID=69797370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018167433A Pending JP2020040680A (ja) 2018-09-07 2018-09-07 容器の蓋構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020040680A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4990547U (ja) * 1972-11-24 1974-08-06
US20060096982A1 (en) * 2004-10-29 2006-05-11 Sonoco Development, Inc. Container with gas release feature
JP2008155961A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Lion Corp ヒンジキャップ付き容器の構造
JP2009179391A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd 簡易開蓋キャップ
JP2017030809A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社吉野工業所 蓋体付き容器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4990547U (ja) * 1972-11-24 1974-08-06
US20060096982A1 (en) * 2004-10-29 2006-05-11 Sonoco Development, Inc. Container with gas release feature
JP2008155961A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Lion Corp ヒンジキャップ付き容器の構造
JP2009179391A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd 簡易開蓋キャップ
JP2017030809A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社吉野工業所 蓋体付き容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008529916A (ja) フリップトップ式チャイルドレジスタント小出しクロージャ、パッケージおよび製造方法
JP5117414B2 (ja) 容器用の回転持ち上げ式蓋
JP5600461B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP6723021B2 (ja) 容器蓋
JP7217166B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
US20150014269A1 (en) Senior friendly child resistant closure
JP6456216B2 (ja) ねじ式キャップ容器
JP2014218279A (ja) 中栓付き容器
JP2020040680A (ja) 容器の蓋構造
JP6461415B1 (ja) 包装用容器及び包装容器用蓋体
JP4718779B2 (ja) ロック用蓋アセンブリ付き開放型容器
JP5658027B2 (ja) キャップ付き容器
JP2008030802A (ja) キャップ付き容器
JP7158013B2 (ja) キャップ
JP2018193088A (ja) キャップ
RU2470845C2 (ru) Приспособление для закрывания и розлива из бутылки с напитком, в частности из бутылки с алкогольным напитком
JP5607477B2 (ja) 容器
JP5590913B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP2018154341A (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP2013154886A (ja) 容器と蓋との組み合わせ
JP4378606B2 (ja) キャップのタンパーエビデンス構造
JP2019011106A (ja) レフィル容器
JP7365666B2 (ja) キャップ
JP6453511B1 (ja) 容器キャップ、及びボトル容器
JP2022073071A (ja) 二重容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210902

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220816

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230227