JP2020040543A - 車両用空調照明システム - Google Patents

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邦裕 野倉
知史 河村
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Abstract

【課題】乗員の属性や状態に応じて、空調効果と照明効果を自動的に制御し、快適な車両内環境を提供することのできる車両用空調照明システムを提供する。【解決手段】本発明の一態様として、車両内の空気調節を行う空調装置11と、車両内を照明する照明装置12と、乗員の属性又は状態を表す個人情報と空調装置11の空調設定及び照明装置12の照明設定とが対応づけられた第1のテーブルが記憶された記憶部14と、個人情報と記憶部14に記憶された第1のテーブルとを照合して、空調装置11の空調設定及び照明装置12の照明設定を決定し、決定された空調設定と照明設定に基づいて空調装置11と照明装置12の動作をそれぞれ制御する制御部10と、を有する、車両用空調照明システム1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用空調照明システムに関する。
従来、空調機が暖房モードのときに照明光の色を暖色系とし、空調機が冷房モードのときに照明光の色を寒色系とする車両用照明システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両用照明システムによれば、寒色系の色により乗員に涼しい感覚を与え、暖色系の色により乗員に暖かい感覚を与えることにより、空調機の空調効果がアシスト(補助)される。これによって、空調効果が効果的に高められ、乗員がより快適と感じる車室環境がつくりだされる。
特開2004−237891号公報
しかしながら、求められる空調効果や照明効果の大きさは、年齢、性別などの乗員の属性や、健康状態や覚醒度などの乗員の状態によって異なり、空調効果や照明効果の大きさが不適切である場合、乗員が不快に感じたり、体調を崩したりするおそれがある。
本発明の目的は、乗員の属性や状態に応じて、空調効果と照明効果を自動的に制御し、快適な車両内環境を提供することのできる車両用空調照明システムを提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するために、下記[1]〜[6]の車両用空調照明システムを提供する。
[1]車両内の空気調節を行う空調装置と、前記車両内を照明する照明装置と、乗員の属性又は状態を表す個人情報と前記空調装置の空調設定及び前記照明装置の照明設定とが対応づけられた第1のテーブルが記憶された記憶部と、前記個人情報と前記記憶部に記憶された前記第1のテーブルとを照合して、前記空調装置の前記空調設定及び前記照明装置の前記照明設定を決定し、決定された前記空調設定と前記照明設定に基づいて前記空調装置と前記照明装置の動作をそれぞれ制御する制御部10と、を有する、車両用空調照明システム。
[2]前記個人情報を取得して前記制御部へ出力する情報取得部を有する、上記[1]に記載の車両用空調照明システム。
[3]前記情報取得部が、外部端末から前記個人情報を受信する、無線通信又は有線通信の受信部である、上記[2]に記載の車両用空調照明システム。
[4]乗員を測定して身体的情報を取得し、その身体的情報を前記制御部へ出力する測定部を有し、前記身体的情報と前記個人情報とが対応付けられた第2のテーブルが前記記憶部に記憶され、前記制御部が、前記身体的情報と前記記憶部に記憶された前記第2のテーブルとを照合して、前記個人情報を決定し、さらに、決定された前記個人情報と前記記憶部に記憶された前記第1のテーブルとを照合して、前記空調装置の前記空調設定及び前記照明装置の前記照明設定を決定し、決定された前記空調設定と前記照明設定に基づいて前記空調装置と前記照明装置の動作をそれぞれ制御する、上記[1]に記載の車両用空調照明システム。
[5]前記測定部が、カメラ又はセンサーである、上記[4]に記載の車両用空調照明システム。
[6]前記空調装置が冷房運転しているときに前記照明装置が寒色系の色の光で前記車両内を照明し、前記空調装置が暖房運転しているときに前記照明装置が暖色系の色の光で前記車両内を照明するように、前記制御部10が前記空調装置及び前記照明装置を制御する、上記[1]〜[5]のいずれか1項に記載の車両用空調照明システム。
本発明によれば、乗員の属性や状態に応じて、空調効果と照明効果を自動的に制御し、快適な車両内環境を提供することのできる車両用空調照明システムを提供することができる。
図1は、第1の実施の形態に係る車両用空調照明システムの構成を概略的に表すブロック図である。 図2は、第1の実施の形態に係る照明装置の設置位置を例示する模式図である。 図3は、第2の実施の形態に係る車両用空調照明システムの構成を概略的に表すブロック図である。 図4(a)は、実施例に係る、夏季に実施された実験により得られた、車両内温度と温冷感との関係を示すグラフである。図4(b)は、実施例に係る、夏季に実施された実験により得られた、車両内温度と熱的快適感との関係を示すグラフである。 図5(a)は、実施例に係る、冬季に実施された実験により得られた、車両内温度と温冷感との関係を示すグラフである。図5(b)は、実施例に係る、冬季に実施された実験により得られた、車両内温度と熱的快適感との関係を示すグラフである。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る車両用空調照明システム1の構成を概略的に表すブロック図である。
第1の実施の形態に係る車両用空調照明システム1は、車両内の空気調節を行う空調装置11と、車両内を照明する照明装置12と、乗員の属性又は状態を表す個人情報を取得して制御部10へ出力する情報取得部13と、乗員の属性又は状態を表す個人情報と空調装置11の空調設定及び照明装置12の照明設定とが対応づけられたテーブルが記憶された記憶部14と、情報取得部13から入力された乗員の個人情報と記憶部14に記憶されたテーブルとを照合して、空調装置11の空調設定及び照明装置12の照明設定を決定し、決定された空調設定と照明設定に基づいて空調装置11と照明装置12の動作をそれぞれ制御する制御部10と、を有する。
空調装置11は、典型的にはカーエアコンであり、インストルメントパネル、後部座席の上方、全後部座席の足元などに風の吹き出し口を有する。
照明装置12は、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子を光源とする発光装置であり、暖色系の光(例えば、単色光の場合、発光ピーク波長が570〜780nm)と、寒色系の光(例えば、単色光の場合、発光ピーク波長が380〜500nm)と、白色光を発することができる。照明装置12は、例えば、暖色系の光を発するLEDと、寒色系の光を発するLEDと、白色光を発するLEDを少なくとも1個ずつ有する。
図2は、照明装置12の車両30内の設置位置を例示する模式図である。図2に示される照明装置12a、12b、12cは、それぞれインストルメントパネルに設置された照明装置12、グラブボックス下部に設置された照明装置12、コンソール後方下部に設置された照明装置12である。このうち、照明装置12b、12cは、フロアマットなどに反射した反射光を利用した間接照明である。
照明装置12a、12bは、主に運転席32に座る乗員であるドライバー31や助手席に座る乗員に照明効果を与えるために用いられる。照明装置12cは、主に後部座席33に座る乗員に照明効果を与えるために用いられる。
なお、照明装置12の設置位置は、図2に例示されたものに限られない。例えば、フロアマットにLEDや導光体などを埋め込み、照明装置12として用いてもよい。
照明装置12の照明によれば、寒色系の色により乗員に涼しい感覚を与え、暖色系の色により乗員に暖かい感覚を与えることができ、それによって空調装置11の空調効果がアシスト(補助)される。
具体的には、空調装置11が冷房運転しているときに照明装置12が寒色系の色の光で車両内を照明すること、又は、反対に、空調装置11が暖房運転しているときに照明装置12が暖色系の色の光で車両内を照明することにより、照明色による心理的効果により、空調装置11の出力を抑えつつ、乗員の感じる快適度を増加させることができる。このため、空調が苦手な場合など、空調装置11の出力を上げたくない場合であっても、車両内環境を快適にすることができる。
また、空調装置11の出力を抑えることにより、車両の消費電力を抑えることができる。特に、電気自動車など、駆動に電気を利用する車両においては、空調による電力消費の影響が大きいため、空調装置11の出力の抑制による効果は大きい。また、自動運転化により、さらに制御系の消費電力が増加するため、空調装置11の出力の抑制による効果は、今後一層重要になるものと思われる。
また、車両用空調照明システム1においては、乗員の個人情報の内容に応じて、空調装置11による空調効果と照明装置12による照明効果のバランスを制御することができる。ここで、照明効果とは、照明により感覚的に車両内温度が下がる又は上がると感じられる効果を意味する。
空調効果の大きさは、空調装置11の空調設定項目である設定温度や風量により調節することができる。例えば、空調装置11の設定温度を下げることにより冷房効果が強くなり、空調装置11の設定温度を上げることにより、暖房効果が強くなる。また、空調装置11の風量により、冷暖房効果の大きさを調節することができる。
照明効果の大きさは、照明装置12の照明設定項目である照明色や発光強度により調節することができる。例えば、照明色を寒色系にして、発光強度を調節することにより、感覚的に車両内温度が下がるように感じる照明効果の大きさを調節することができる。また、照明色を暖色系にして、発光強度を調節することにより、感覚的に車両内温度が上がるように感じる照明効果の大きさを調節することができる。
また、照明色を変化させることにより照明効果の大きさを調節してもよい。例えば、照明色を白色から寒色系又は暖色系に近づけることにより照明効果を大きくし、照明色を白色に近づけることにより照明効果を小さくすることができる。
情報取得部13は、例えば、外部端末16から乗員の個人情報を受信する、無線通信又は有線通信の受信部である。外部端末16は、例えば、スマートフォンやライフログ機能を搭載したウェアラブル端末である。ここで、乗員とは、車両内の人、すなわち車両のドライバー、助手席や後部座席に座る人などを意味する。
個人情報は、年齢、性別、身長、体重、病歴、空調設定の好み(温度、風量など)などの個人の属性を表す情報、又は健康状態、覚醒度、疲労度などの個人の状態を表す情報である。
制御部10は、例えば、車両制御システムに含まれるCPUなどのプロセッサである。記憶部14は、例えば、車両制御システムに含まれるフラッシュメモリなどの記憶媒体である。
次の表1に、乗員の個人情報と空調照明バランス(空調装置11による空調効果と照明装置12による照明効果とのバランス)との対応関係の例を挙げる。
Figure 2020040543
表1の例1は、乗員の個人情報として、性別が「女性」であることが記録されている場合である。一般に、女性は男性と比べて血圧が低く、冷房により体が冷えやすい傾向がある。このため、体を過度に冷やして体調を崩さないように、空調効果に対して照明効果を大きくする。
この場合には、記憶部14に記憶されたテーブルには、性別が女性であるという乗員の個人情報に対応する空調装置11の空調設定及び照明装置12の照明設定として、空調効果に対して照明効果が大きくなるような設定がそれぞれ記録されている。
表1の例2は、乗員の個人情報として、「高齢者」に該当する年齢が記録されている場合である。一般に、高齢者は、若者と比べて暑さ、寒さに対する感覚が鈍い傾向がある。また、発汗や血流の変化などのからだの反応が弱いため、暑いときに体内の熱を逃がしたり、寒いときに体内の熱が逃げるのを抑えたりし難くなる。このため、体調を崩さないように(熱中症など)、体を十分に冷やす又は温めるため、照明効果に対して空調効果を大きくする。
この場合には、記憶部14に記憶されたテーブルには、年齢が高齢者に該当するという乗員の個人情報に対応する空調装置11の空調設定及び照明装置12の照明設定として、照明効果に対して空調効果が大きくなるような設定がそれぞれ記録されている。
表1の例3は、乗員の個人情報として、「空調が苦手」(又は弱い空調が好み)であることが記録されている場合である。例えば、空調が苦手な人は、空調の風を直接浴びることによって体調を崩したり、不安感を抱いたりすることがある。このような場合、なるべく空調効果に頼らずに車両内環境を快適にするため、空調効果に対して照明効果を大きくする。
この場合には、記憶部14に記憶されたテーブルには、空調が苦手であるという乗員の個人情報に対応する空調装置11の空調設定及び照明装置12の照明設定として、空調効果に対して照明効果が大きくなるような設定がそれぞれ記録されている。
表1の例4は、乗員の個人情報として、「覚醒度が低い」、すなわち眠気に襲われている状態であることが記録されている場合である。一般に、車両内環境が暖かく、快適すぎる場合、副交感神経が優位になり、覚醒度が下がりやすい。ドライバーの覚醒度が低いことは車両の走行において危険であるため、車両内温度を下げたり、冷風を当てたりすることにより交感神経を刺激して覚醒度を上げるように、照明効果に対して空調効果を大きくする。
この場合には、記憶部14に記憶されたテーブルには、覚醒度が低いという乗員の個人情報に対応する空調装置11の空調設定及び照明装置12の照明設定として、照明効果に対して空調効果が大きくなるような設定がそれぞれ記録されている。
表1の例5は、乗員の個人情報として、「暑さ、寒さを過度に感じている」ことが記録されている場合である。例えば、気温が非常に高いときや低いときに車両に乗り込んだ際には、車両内の空調装置により、なるべく早く体を冷ましたい、温めたい場合がある。この場合は、照明効果と空調効果の両者を強くすることにより、より効果的に乗員の温冷感を満足させることができる。
このため、記憶部14に記憶されたテーブルには、暑さ、寒さを過度に感じているという乗員の個人情報に対応する空調装置11の空調設定及び照明装置12の照明設定として、照明効果と空調効果の両者が強く発揮されるような設定がそれぞれ記録されている。
なお、乗員の覚醒度や、暑さ、寒さを過度に感じているという情報は、例えば、心拍数の数値やその変化から読み取ることができ、この場合、心拍数が個人情報として記録されてもよい。心拍数は、例えば、外部端末16としてのライフログ機能を搭載したウェアラブル端末から取得することができる。
記憶部14に記憶されたテーブルには、表1に例示されるような乗員の個人情報と空調照明バランスの対応関係に基づいた、乗員の個人情報と空調装置11の空調設定及び照明装置12の照明設定とが関連づけられたデータ(例えば、年齢と空調設定及び照明設定の関係を示すデータ)が記録されている。
制御部10は、情報取得部13から入力された乗員の個人情報と記憶部14に記憶されたテーブルとを照合して、空調装置11の空調設定及び照明装置12の照明設定を決定する。そして、決定された空調設定と照明設定に基づいて空調装置11と照明装置12の動作をそれぞれ制御する。これによって、乗員の属性や状態に応じて、快適な車両内環境を提供することができる。
車両用空調照明システム1は、情報取得部13の代わりに個人情報を入力することのできる入力部15を有してもよい。入力部15は、例えば、車両内に設置されたスイッチやタッチパネルであり、制御部10を介して記憶部14にアクセスすることができる。
記憶部14に記憶されたテーブルの内容は、修正したり、データを追加したりできてもよく、この場合、例えば、外部端末16から情報取得部13を介して、又は入力部15からデータの修正や追加を行うことができる。
〔第2の実施の形態〕
本発明の第2の実施の形態は、乗員の個人情報の取得方法において、第1の実施の形態と異なる。なお、第1の実施の形態と同様の点については、説明を省略又は簡略化する。
図3は、第2の実施の形態に係る車両用空調照明システム2の構成を概略的に表すブロック図である。
第2の実施の形態に係る車両用空調照明システム2は、車両内の空気の温度を調整する空調装置11と、車両内を照明する照明装置12と、乗員を測定して身体的情報を取得し、その身体的情報を制御部10へ出力する測定部23と、乗員の身体的情報と乗員の属性又は状態を表す個人情報とが対応付けられたテーブルAと、乗員の個人情報と空調装置11の空調設定及び照明装置12の照明設定とが対応づけられたテーブルBとが記憶された記憶部14と、測定部23から入力された乗員の身体的情報と記憶部14に記憶された第2のテーブルAとを照合して、乗員の個人情報を決定し、さらに、決定された乗員の個人情報と記憶部14に記憶された第1のテーブルBとを照合して、空調装置11の空調設定及び照明装置12の照明設定を決定し、決定された空調設定と照明設定に基づいて空調装置11と照明装置12の動作をそれぞれ制御する制御部10と、を有する。
測定部23は、例えば、対象物の位置、形状、温度などを測定することのできるカメラや、温度センサーなどのセンサーである。測定部23は、例えば、バックミラー34、ステアリング35のパッド(図2参照)、サンバイザーなどに取り付けることができる。
次の表2に、測定部23の測定により取得される乗員の身体的情報と、そこから導かれる乗員の個人情報との対応関係の例を挙げる。
Figure 2020040543
ここで、乗員の目、鼻、口などの位置は、例えば、測定部23としてのカメラを用いて測定することができる。乗員の体温やその分布は、測定部23としてのカメラや温度センサーを用いて測定することができる。乗員の姿勢や表情は、測定部23としてのカメラを用いて測定することができる。
また、測定部23は、座席位置ごとに乗員の身体的情報の測定を行い、乗員ごとの個人情報をそれぞれ取得することもできる。
記憶部14に記憶されたテーブルAには、表2に例示されるような身体的情報と個人情報とが関連づけられたデータ(例えば、乗員の目、鼻、口などの位置と年齢の関係を示すデータ)が記録されている。
記憶部14に記憶されたテーブルBは、第1の実施の形態に係る車両用空調照明システム1の記憶部14に記憶されたテーブルと同じものである。
制御部10は、測定部23から入力された乗員の身体的情報と記憶部14に記憶された第2のテーブルAとを照合して、乗員の個人情報を決定する。その後、決定された乗員の個人情報と記憶部14に記憶された第1のテーブルBとを照合して、空調装置11の空調設定及び照明装置12の照明設定を決定する。そして、決定された空調設定と照明設定に基づいて空調装置11と照明装置12の動作をそれぞれ制御する。これによって、乗員の属性や状態に応じて、快適な車両内環境を提供することができる。
また、測定部23としてのカメラを用いる場合、乗員の視線を読み取り、乗員の視線方向に照明するように、照明装置12の光の照射方向、照射面積、照度(発光素子の点灯数)などを制御することができる。
この場合、制御部10が乗員の視線についての情報を測定部23から取得し、記憶部14に記憶された、乗員の視線と照明装置12の設定(照射方向、照射面積、照度など)とが関連づけられたデータが記録されたテーブルと照合し、照明装置12の設定を決定する。そして、決定された設定に基づいて、光の照射方向、照射面積、照度などを調整するための照明装置12の動作を制御する。
なお、光の照射方向、照射面積、照度などを調整するための照明装置12の動作は、機械的に制御することもできるし、電気的に制御することもできる。例えば、機械的に制御する場合は、制御部10に制御されるモーターなどの駆動部により、照明装置12に含まれる発光素子やレンズなどの光学系を動かす(移動させる、角度を変えるなど)。また、電気的に制御する場合は、照明装置12において、複数の発光素子を異なる複数の方向に発光するように配置し、制御部10の制御により、点灯する発光素子を切り替える。
(実施の形態の効果)
上記第1、第2の実施の形態に係る車両用空調照明システムによれば、乗員の属性や状態に応じて、空調効果と照明効果を自動的に制御し、快適な車両内環境を提供することができる。また、照明効果を利用して空調効果をアシストすることにより、空調装置の出力を抑え、電力消費量やCO排出量を低減することができる。
上記第1、第2の実施の形態に係る照明装置12の照明効果による、空調装置11の空調効果のアシスト効果を実験により検証した。
[実験方法]
4つの温度条件下にて被験者に車両内の助手席に座ってもらい、温度に順応する為安静状態を10分間保つ。その後、3分おきに照明状態を変更し各状態に対しアンケートに回答してもらう。
[実験条件]
温度条件は、18℃、23℃、28℃、33℃(相対湿度47.5%±5.4)の4つである。また、照明条件は、寒色系の光で照明する条件(寒色条件)、暖色系の光で照明する条件(暖色条件)、白色光で照明する条件(白色条件)の3つである。
[評価システム]
インストルメントパネル(インパネ)と被験者の足元に青色LED(寒色系光源として)、アンバー色LED(暖色系光源として)、白色LEDを組み合わせた照明装置を設置した(図2の照明装置12aと12bに対応)。各照明装置の明るさは、明るさ感が同一になるよう、最高照度で青色が白色の1/3、アンバー色が白色の2/3となるように設定した。
また、実験中、被験者の前方(フロントガラスの外側)に設置されたスクリーンに、映写機により夜間走行中の景色の画像を映した。
[被験者]
同じ服装をした21〜34歳の男性5名を被験者とした。
[実験結果1]
図4(a)は、夏季に実施された実験により得られた、車両内温度と温冷感との関係を示すグラフである。図4(b)は、夏季に実施された実験により得られた、車両内温度と熱的快適感との関係を示すグラフである。図4(a)、(b)のグラフにプロットされた値は、5名の被験者による評価値の平均値である。
図4(a)、(b)に示されるように、照明条件によって、温度に対する温冷感、熱的快適感が明確に異なることが確認された。
温冷感については、暑さ、寒さを感じないニュートラルの状態(官能値が50)であると感じるときの温度が、寒色条件と暖色条件で約2.6℃異なることが確認された。
熱的快適感については、最も快適と感じる温度が寒色条件と暖色条件で約1.4℃異なることが確認された。また、20.7℃以下では暖色条件、20.7〜27.9℃では白色条件、27.9℃以上では寒色条件がより快適な照明条件であることが確認された。
以上の結果から、官能評価において暖色条件では“暖か味”が増し、寒色条件では“涼しさ”が増す傾向が見られ、夏季の室温の高い環境下で寒冷色の照明を用いることで、冷房の設定温度を1℃以上上げられる可能性が確認できた。また、この効果により、CO排出量削減や冷房病対策に役立てられる可能性が示唆された。
[実験結果2]
図5(a)は、冬季に実施された実験により得られた、車両内温度と温冷感との関係を示すグラフである。図5(b)は、冬季に実施された実験により得られた、車両内温度と熱的快適感との関係を示すグラフである。図5(a)、(b)のグラフにプロットされた値は、5名の被験者による評価値の平均値である。
図5(a)に示されるように、夏季に実施された実験の結果と比べると大きくはなかったが、照明条件の違いによる、温度に対する温冷感の差が確認されたた。一方、図5(b)に示されるように、照明条件によって、温度に対する熱的快適感が明確に異なることが確認された。
温冷感については、暑さ、寒さを感じないニュートラルの状態(官能値が50)であると感じるときの温度が、寒色条件と暖色条件で約1.14℃異なることが確認された。
熱的快適感については、最も快適と感じる温度が寒色条件と暖色条件で約2.4℃異なることが確認された。
以上の結果から、夏季に実施された実験の結果と同様に、官能評価において暖色条件では“暖か味”が増し、寒色条件では“涼しさ”が増す傾向が見られ、冬季の室温の低い環境下で暖色の照明を用いることで、暖房の設定温度を1℃以上下げられる可能性が確認できた。また、この効果により、CO排出量削減に役立てられる可能性が示唆された。
以上、本発明の実施の形態及び実施例を説明したが、本発明は、上記の実施の形態及び実施例に限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。また、発明の主旨を逸脱しない範囲内において上記実施の形態及び実施例の構成要素を任意に組み合わせることができる。
例えば、車両用空調照明システムは、第1の実施の形態に係る情報取得部13と第2の実施の形態に係る測定部23の両方を備え、これら両方を用いて乗員の個人情報を取得してもよい。
また、上記の実施の形態及び実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態及び実施例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1 車両用空調照明システム
10 制御部
11 空調装置
12 照明装置
13 情報取得部
14 記憶部
16 外部端末
23 側壁部分

Claims (6)

  1. 車両内の空気調節を行う空調装置と、
    前記車両内を照明する照明装置と、
    乗員の属性又は状態を表す個人情報と前記空調装置の空調設定及び前記照明装置の照明設定とが対応づけられた第1のテーブルが記憶された記憶部と、
    前記個人情報と前記記憶部に記憶された前記第1のテーブルとを照合して、前記空調装置の前記空調設定及び前記照明装置の前記照明設定を決定し、決定された前記空調設定と前記照明設定に基づいて前記空調装置と前記照明装置の動作をそれぞれ制御する制御部と、
    を有する、車両用空調照明システム。
  2. 前記個人情報を取得して前記制御部へ出力する情報取得部を有する、
    請求項1に記載の車両用空調照明システム。
  3. 前記情報取得部が、外部端末から前記個人情報を受信する、無線通信又は有線通信の受信部である、
    請求項2に記載の車両用空調照明システム。
  4. 乗員を測定して身体的情報を取得し、その身体的情報を前記制御部へ出力する測定部を有し、
    前記身体的情報と前記個人情報とが対応付けられた第2のテーブルが前記記憶部に記憶され、
    前記制御部が、前記身体的情報と前記記憶部に記憶された前記第2のテーブルとを照合して、前記個人情報を決定し、さらに、決定された前記個人情報と前記記憶部に記憶された前記第1のテーブルとを照合して、前記空調装置の前記空調設定及び前記照明装置の前記照明設定を決定し、決定された前記空調設定と前記照明設定に基づいて前記空調装置と前記照明装置の動作をそれぞれ制御する、
    請求項1に記載の車両用空調照明システム。
  5. 前記測定部が、カメラ又はセンサーである、
    請求項4に記載の車両用空調照明システム。
  6. 前記空調装置が冷房運転しているときに前記照明装置が寒色系の色の光で前記車両内を照明し、前記空調装置が暖房運転しているときに前記照明装置が暖色系の色の光で前記車両内を照明するように、前記制御部が前記空調装置及び前記照明装置を制御する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用空調照明システム。
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