JP2004237891A - 車両用照明システム - Google Patents

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真由美 安井
Masanori Nagata
雅典 永田
Chiho Kubo
千穂 久保
Minoru Makiguchi
実 牧口
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Abstract

【課題】空調効果を増強することが可能な照明システムを提供することを目的とする。
【解決手段】第1の発光ダイオード及び第2の発光ダイオードを備える光源と、前記各発光ダイオードの発光状態を調整することにより前記光源の照明光の態様を制御するコントローラと、を備えた車両用システムとし、
前記コントローラによって、空調機が暖房モードのときに前記照明光を暖色系の色とし、前記空調機が冷房モードのときに前記照明光を寒色系の色とし、及び前記空調機の作動状態の変化又は車両室温の変化に連動して前記照明光の態様を変化させる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用照明システムに関する。詳しくは空調効果を補助する車両用照明システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車室内にはルームランプをはじめとした各種照明装置が設置されている。このような照明装置は車室内の明るさの確保(室内照明)や意匠性の向上などを目的として使用される。一方、空調効果を高める目的で、空調ダクトの吹き出し口に照明装置を設置し、かかる照明装置より空調機の運転モード(暖房又は冷房)に合わせて暖色又は寒色の光による照明を行うことが提案されている(特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−328486号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1において提案される照明装置では空調効果を高めるために照明光が利用されるが、運転モードごとに異なる照明色による照明が行われるに過ぎないことから運転モードが同じ場合には常に同一の照明態様となる。即ち、例えば風量の変化など同一の運転モード内における空調機の状態の変化については考慮されていない。ここで、例えば空調機の設定温度と実際の車両室温との差が大きい場合などでは、空調効果が一層高まる状態として乗員の快適性を向上することが望まれるが、上記の照明システムではこのような乗員の快適性については配慮がない。また、上記従来の照明装置では空調ダクトという狭い部品内に照明装置が設置されるため、乗員の視野に対する照明範囲の割合が小さく、照明光(照明色)がもたらす感覚的な効果が小さかった。
そこで本発明は、乗員の快適性を向上すべく、空調効果を増強することが可能な照明システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであって、次の構成からなる。
第1の発光ダイオード及び第2の発光ダイオードを備える光源と、
前記各発光ダイオードの発光状態を調整することにより前記光源の照明光の態様を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、空調機が暖房モードのときに前記照明光を暖色系の色とし、前記空調機が冷房モードのときに前記照明光を寒色系の色とし、及び前記空調機の作動状態の変化又は車両室温の変化に連動して前記照明光の態様を変化させる、車両用照明システムである。
【0006】
以上の構成の照明システムでは、空調機の運転モードに対応した色による照明が行われるとともに、その照明態様が空調機の作動状態の変化又は車両室温の変化に連動して変化する。即ち、寒色系の色により乗員に涼しい感覚を、暖色系の色により乗員に暖かい感覚を与えることにより、空調機の空調効果がアシスト(補助)される。これによって、空調効果が効果的に高められ、乗員がより快適と感じる車室環境がつくりだされる。
【0007】
以上の構成において、例えば第1の発光ダイオード(以下、「第1LED」という)として暖色系の発光色の発光ダイオードが用いられ、第2の発光ダイオード(以下、「第2LED」という)として寒色系の発光色の発光ダイオードが用いられる。この場合において、第1LEDの光と第2LEDの光とを混合(混色)させて暖房モードにおける暖色系の色の発光、及び/又は冷房モードにおける寒色系の色の発光を得てもよい。このような2種類の光の混色によればやわらかい光による照明を行うことができ、乗員の快適性が高まり、また演出効果も高くなる。
【0008】
暖色系の発光色の第1LEDとしては例えば、発光ピーク波長が570nm〜620nmの範囲内にある発光ダイオードを用いることができる。特に、発光ピーク波長が580nm〜600nmの範囲内にある発光ダイオードを用いることが好ましい。このような発光ダイオードではアンバー色の発光が得られることから、暖かみがあり且つ高級感のある照明が行えるからである。他方、寒色系の発光色の第2LEDとしては例えば、発光ピーク波長が440nm〜490nmの範囲内にある発光ダイオードを用いることができる。特に、発光ピーク波長が460〜480nmの範囲内にある発光ダイオードを用いることが好ましい。視認性の高い光による照明を行えることとなり、高いアシスト効果を期待できるからである。
【0009】
両者の光が混色することによって白色系の照明光が得られるような発光色を有する、第1LED及び第2LEDを用いることが好ましい。即ち、各LEDの発光状態を調節することにより白色系の照明光を得ることができる構成とすることが好ましい。かかる構成によれば暖色系の光及び寒色系の光による照明に加えて、白色系の光による照明を行うことができる。従って、空調のアシストだけでなく、室内照明をも行うことが可能な照明システムとなる。尚、一般に、色度図において各LEDの発光ピーク波長を示す位置を結ぶ直線が白色領域を通過すれば両LEDの混色により白色系の発光が得られる。
【0010】
ここで、発光ダイオードは小型であるから照明システムをコンパクトに構成することができる。これにより照明システムのハンドリング性が向上し、また設置場所の自由度が高まる。また、発光ダイオードは振動、衝撃に強いことから信頼性の高い照明システムの構築が可能となる。
光源を構成する発光ダイオードは、砲弾型やチップ型にアッセンブリしたものなど、種々のタイプのものを用いることができる。第1LEDと第2LEDとが一つのパッケージとして構成されていてもよい。このような構成としては、第1LED及び第2LEDが内蔵された2チップ構成のLEDを例示することができる。
第1LEDとして複数個のLEDを用いてもよい。同様に第2LEDとして複数個のLEDを用いてもよい。
尚、第1LED及び第2LEDの他に、これらのLEDの発光色と異なる発光色のLED(複数種類を用いてもよい)を組合わせて光源を構成してもよい。
【0011】
本発明の照明システムにおける光源は、アシスト効果を良好に発揮でき、且つその照明光が運転に影響を及ぼさない場所に設置される。例えば、乗員の足元を照明可能なようにダッシュボードの下や運転席及び/又は助手席の下などに光源を設置することができる。空調機の吹き出し口(レジスタ)付近に設置することもできる。これらの位置に光源を設置すれば、照明光が乗員に認識され易く高いアシスト効果を期待できる。特に、乗員の足元を照明するように光源を設置すれば乗員を包むように広く照明できるため乗員の温冷感を効果的に刺激することができると考えられることから、足元を照明する位置に光源を設置することが好ましい。
【0012】
コントローラは第1LED及び第2LEDの発光状態を調整し、これにより光源の照明光の態様を制御する。ここでの各LEDの発光状態の調整は各LEDのオンオフの切り換え及び発光量の調整を含む。コントローラによるこのような調整は空調機の運転状態に対応して各LEDごとに行われる。空調機が暖房モードのときには、照明光が暖色系の色(赤色系〜白色系)となるように各LEDの発光状態が調整される。他方、空調機が冷房モードのときには照明光が寒色系の色(青色系〜白色系)となるように各LEDの発光状態が調整される。このような運転モードに対応した制御に加えて、コントローラは空調機の作動状態(風量など)の変化又は車両室温の変化に連動した制御を行う。これにより、空調機の作動状態又は車両室温の変化を反映した照明光が作り出され、より高いアシスト効果が得られる。
【0013】
コントローラによる制御態様として次のものを例示できる。空調機における風量の状態に連動して照明光の状態が制御される態様である。具体的には、空調機における風量が多いときに照明光の照度を高い状態とし、他方空調機における風量が少ないときに照明光の照度を低い状態とする制御態様を例示することができる。尚、風量が少ないときに照度をゼロ(照明)とするような制御を行ってもよい。オートエアコンを搭載した車両であればオートエアコンの風量に連動させて以上のような制御を行うことができる。
【0014】
コントローラによる制御態様の他の例としては次のものを挙げることができる。車両室温の変化に連動して照明光の状態を制御する態様である。具体的には、車両室温が予め定められた適温(快適温度)に近づくにつれて照明光の照度及び/又は色が変化するような制御態様を例示することができる。例えば、車両室温がリニアに下降する場合において、車室温度の降下速度よりも照明光の色の変化する速度(色温度下降速度)を高くすれば冷却感を増長させることができ、高いアシスト効果が発揮される。
【0015】
空調機における設定温度と車両室温との差に連動して照明光の状態が制御されるようにしてもよい。例えば、空調機における設定温度と車両室温との差が小さくなるに従って照明光の照度が低下するように第1LED及び第2LEDの発光状態を調整する。このような制御によれば、空調機における設定温度と車両室温との差が大きいとき、即ち高い空調効果が必要とされる状況において高いアシスト効果が発揮される。
【0016】
車両室温が設定温度付近(例えば、空調機の設定温度の±2℃以内)であるときに照明光の照度を低い状態又はゼロ(照明なし)となるようにしてもよい。このような制御を行えば、高い空調効果が必要とされるときと、それ以外のときとの間で照度の差が設けられ、アシスト効果が増強される。
車両室温が設定温度付近であるときに白色系の光による照明が行われるようにしてもよい。このような制御を行えば、例えば乗員の足元を照明することなどの室内照明を行うことができる。即ち、空調効果のアシストに加えて室内照明をも行うことが可能な照明システムとなる。以上のような白色光による照明を車両室内の照度が低いとき(夜間など)のみに行うこともできる。
【0017】
コントローラによる制御態様の更に他の例としては次のものを挙げることができる。照明光の状態を、空調機の設定温度と車両室温との差(温度差)に応じて予め定められた状態とする制御態様である。例えば、設定温度と車両室温との差が+のときに暖色系の照明光とし、−のときに寒色系の照明光とする制御を行うことができる。また、設定温度と車両室温との差の絶対値が大きいほど照明光の照度を高める制御を行うこともできる。具体的には、温度差が10℃以上ある場合に最大の照度とし、温度差が5℃未満では最大照度の70%の照度、温度差が2℃以内では最大照度の50%の照度にするなど、温度差の程度に応じて段階的に照度が変化するように制御することができる。このような段階的な変化ではなくリニアな変化としてもよい。また、段階的な変化とリニアな変化とを組合わてもよい。
【0018】
空調機における設定温度と車両室温との差が小さくなるに従って照明光の色が白色系に近い色へと変化するように第1LED及び第2LEDの発光状態を制御することもできる。このような制御によれば、高い空調効果が必要とされる状況において高いアシスト効果が発揮される。また、照明光の色の変化による演出効果も奏される。更には、アシスト効果のための照明から室内照明への移行がスムーズに行われ、演出効果に優れたものとなる。尚、設定温度と車室温度との差が一定温度以下になるまで照明光の色を変化させ、それ以降は照明光の色を白色系とするように制御してもよい。
【0019】
尚、以上例示した各制御態様において照明光の照度及び/又は色が変化する場合には、その変化を連続的又は段階的なものとすることができる。照明光の照度を乗員が好みに応じて調節できるように構成してもよい。乗員の嗜好に合致した照明効果が得られ、乗員の快適性を向上できるからである。
以下、本発明の実施の形態を実施例を用いて具体的に説明する。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一の実施例である照明システムに使用される光源10を示す斜視図である。図2は光源10の設置場所を示す斜視図である。図3は光源10の設置状態を示す断面図である。図4は本照明システムの回路構成を示す図である。図5は本照明システムにおける制御を表すフローチャートである。図6はUV色度図を示す。
【0021】
光源10はLEDユニット20及び筐体11から構成される。LEDユニット20はアンバー系LED21、青系LED22、及びこれらがマウントされる基板23を備え、基板23が筐体の内壁に接着されることによって筐体に固定されている。アンバー系LED21は発光ピーク波長が590nmの発光素子を内蔵するチップ型のLEDである。同様に青系LED22は発光ピーク波長が470nmの発光素子を内蔵するチップ型のLEDである。尚、図6の色度図に各LEDのピーク波長位置を示す。図6において斜線部分は白色領域である。
【0022】
基板23上にはLED21、22の他に保護抵抗がマウントされており、また所定の配線パターンが形成されている。この配線パターンを介して電源線及び制御線24が各LEDに接続される。筐体11の上部(光放出口)12は光拡散剤を分散させた透光性樹脂によって形成されており、その他の部分は遮光性の材料によって形成されている。各LEDの光は光放出口12を通過する際、光拡散剤によって拡散し、その結果より広範囲の光となって外部に放射する。また、この光拡散剤による拡散効果によって、両LEDを同時に点灯した場合に両LEDの光が良好に混色することとなる。尚、光源10内にリフレクタを設置し、各LEDから放出された光が一旦当該リフレクタによって反射された後に外部に放射する構成とすることもできる。このようなリフレクタを用いることにより、光源の照射範囲、照射方向などの設計自由度が高まる。
【0023】
光源10は図2及び図3に示されるようにダッシュボード下(グローブボックス下)に設置される。尚、図3では助手席側に設置された光源10の状態が示される。図示されるように、光源10はLEDユニット20側を設置面側として(即ち光放出口12が下となるように)グローブボックス18の底面に設置、固定される。このような状態に設置された光源10から放出される光は、図3の斜線で示すように、乗員の足元付近(フロアマットなど)を照明することとなる。乗員が照明光を認識し易くするために、フロアマットの表面を光反射性とすることができる。また、フロアマットの色として明色を用いれば照明光の再現性を高めることができる。
尚、アンバー系LED21と青系LED22の両者が同時に点灯した場合には両LEDの光が混合して得られる光、即ちアンバー系と青系が混色した色の光によって照明が行われる。
【0024】
光源10にはコントローラ30が接続される(図4を参照)。このコントローラ30は、車両に搭載されるオートエアコン35に接続されており、オートエアコン35の風量に基づいてLED21、22の点灯状態を制御する。コントローラ30には車幅灯のオンオフの信号も入力されるように構成されており、これによってコントローラ30は車幅灯の状態も反映した制御を行う。
図5はコントローラ30が実行する制御を表すフローチャートである。以下、当該フローチャートを参照しながら本照明システムの照明態様について説明する。尚、光源10では、アンバー系LED21を最大輝度の50%の輝度で点灯させ、青系LED22を最大輝度の50%の輝度で点灯させた場合に白色系の色の照明光が得られるように両LED21、22の最大輝度が設定されている。また、本実施例において使用されるオートエアコン35の風量レンジは1(最小)〜5(最大)である。
【0025】
まず、コントローラ30はオートエアコン35が運転状態であるかどうかを判定して(ステップ1)、運転状態であれば暖房モードであるか冷房モードであるかを判定する(ステップ2)。暖房モードであると判断した場合には、コントローラ30は続いてオートエアコン35の風量を判定する(ステップ3)。風量が5又は4であると判断したときはコントローラ30はアンバー系LED21を最大輝度で点灯させる(ステップ4)。続いてコントローラ30はオートエアコン35の風量を定期的に判定し(ステップ5)、風量が3又は2へと低下したと判断したときにはアンバー系LED21への電力供給量を減少させてアンバー系LED21の輝度を最大輝度の約50%に調整し、これと同時に青系LED22をその最大輝度の約20%の輝度で点灯させる(ステップ6)。尚、アンバー系LED21の輝度が徐変するような調整を行ってもよい。同様に青系LEDの輝度が徐変するようにこれを点灯させてもよい。
【0026】
コントローラ30は引き続きオートエアコン35の風量を定期的に判定し(ステップ7)、風量が1へと低下したと判断したときにはアンバー系LED21への電力供給量をさらに減少させてアンバー系LED21の輝度を最大輝度の約20%に調整する(青系LED22の輝度ついては変化させない)(ステップ8)。尚、アンバー系LED21の輝度が徐変するような調整を行ってもよい。
次に、コントローラ30は車幅灯の点灯状態を判定し(ステップ9)、車幅灯が点灯していると判断した場合にはアンバー系LED21及び青系LED22の点灯状態をそのまま維持する(ステップ10)。一方、車幅灯が消灯した状態であると判断した場合にはアンバー系LED21及び青系LED22を消灯させる(ステップ11)。コントローラ30は、車幅灯が消灯した状態であると判断するまでアンバー系LED21及び青系LED22の点灯状態を維持する。
【0027】
ステップ3においてオートエアコン35の風量が3以下であると判断したときには、コントローラ30は風量が3又は2であるか、それとも風量が1であるかを判定する(ステップ3a)。前者であると判断した場合には、コントローラ30はアンバー系LED21をその輝度が50%となるように点灯させ、青系LED22をその輝度が20%となるように点灯させる(ステップ3b)。その後は上述したステップ7〜ステップ11を実行する。一方、風量が1であると判断した場合には、コントローラ30はアンバー系LED21及び青系LED22をともに輝度が20%となるように点灯させ(ステップ3c)、その後は上述したステップ9〜11を実行する。
【0028】
ステップ2においてオートエアコン35が冷房モードで運転されていると判断すれば、コントローラ30は上記暖房ボードの場合と同様に、オートエアコン35の風量に基づいてアンバー系LED21と青系LED22の点灯状態を制御する(ステップ3’〜ステップ7’、ステップ3a’〜ステップ3c’、ステップ8〜ステップ11)。但し、この冷房モードにおける制御では、青系LED22が上記暖房モードにおける制御でのアンバー系LED21と同様な点灯制御を受け、アンバー系LED21が上記暖房モードにおける制御での青系LED22と同様な点灯制御を受ける。
【0029】
コントローラ30による以上の制御によって、乗車直後などの急速暖房時においては最初に照度の高いアンバー系の光による照明が行われ、時間とともに照度が中程度の光による照明へと変化し、そして最後には照度が低い白色系の光による照明が行われる。従って、急速暖房時の初期には照度の高いアンバー系の光が視覚を通じて乗員の心理面に作用し、乗員は実際よりも暖かく感じることとなる。また、照明光の照度及び色の変化が乗員の心理面に作用して乗員は実際よりも早く車両室温が上昇しているかのように錯覚する。即ち、乗員は照明光の照度及び色の変化を車両室温の変化として感じ取り、あたかも照明態様の変化と同調して車両室温が変化しているように錯覚する。これによって高いアシスト効果が発揮され、空調効果が増強される。
【0030】
一方、経時的に照明光の照度及び色が変化することからその照明態様は演出効果が高いものとなり、車両室内の意匠性を向上させるという効果も奏される。また車幅灯が点灯した状態では白色光による照明が行われることから、車両室内の照度が低い状況における乗員の足元の明るさを確保することができる。即ち、本実施例の照明システムは足元照明としても機能する。しかも、アシスト効果のための照明から足元照明への移行が連続的に行われることから演出性に優れた照明を実現することが可能となる。
尚、急速暖房時以外の状況においては各状況に応じた適度なアシスト効果が発揮され、乗員の快適性が向上する。また、オートエアコンが冷房モードで運転中の場合においても上記と同様の効果が奏される。
【0031】
本実施例の制御では照明光の照度及び色が経時的に変化するように制御することとしたが、照度又は色のいずれかのみが経時的に変化するような制御を行ってもよい。このような場合においても、上記と同様に照明光の態様の変化による高いアシスト効果を期待できる。
また、本実施例の制御では暖房モードの初期及び冷房モードの初期において片方のLEDのみが点灯することとしているが、このような初期においても両LEDを点灯させて混色による照明を行ってもよい。両LEDの混色を利用すればやわらかい光による照明が行われることから、より高い演出効果が発揮され、また乗員に対する刺激が和らぎ乗員の快適性が更に向上する。
【0032】
図7に他の実施例の照明システムの構成を示す。図8はこの実施例において使用されるコントローラ40の制御を表すフローチャートである。この実施例では、マニュアルエアコンを搭載した車両に本発明を適用した例が示される。尚、各図面において上記実施例における各要素と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
この照明システムは光源10、コントローラ40、及び温度センサ50によって構成され、コントローラ40は温度センサ50が検知する車両室温の変化に連動した制御を行う。以下、図8を参照しながらコントローラ40による照明態様の制御について説明する。
【0033】
まず、コントローラ40はエアコンが運転状態であるかどうかを判定して(ステップ21)、運転状態であれば暖房モードであるか冷房モードであるかを判定する(ステップ22)。暖房モードであると判断した場合には、コントローラ40は続いて温度センサ50の検出値に基づいて、予め定められた快適室温(例えば20℃)と車両室温との温度差を判定する(ステップ23)。温度差が10℃以上であると判断したときコントローラ40はアンバー系LED21を最大輝度で点灯させる(ステップ24)。続いてコントローラ40は快適室温と車両室温との温度差を定期的に判定し(ステップ25)、温度差が5℃未満になったと判断したときには、コントローラ40はアンバー系LED21への電力供給量をリニアに減少させてアンバー系LED21の輝度を最大輝度の70%に調整し、これと同時に青系LED22をその輝度がリニアに増加するように点灯させ、最終的に青系LED22の輝度を最大輝度の30%とする(ステップ26)。
【0034】
コントローラ40は引き続き快適室温と車両室温との温度差を定期的に判定し(ステップ27)、温度差が2℃未満になったと判断したときには、照明光に占める両LEDの輝度比を一定の状態に維持しながら(即ち、アンバー系LED21の輝度の低下速度の方が速い)、アンバー系LED21の輝度及び青系LED22の輝度をそれぞれリニアに低下させ、照明光の照度を最大照度の20%とする(ステップ28)。
次に、コントローラ40は車幅灯の点灯状態を判定し(ステップ29)、車幅灯が点灯していると判断した場合にはアンバー系LED21及び青系LED22の点灯状態をそのまま維持する(ステップ30)。一方、車幅灯が消灯した状態であると判断した場合にはアンバー系LED21及び青系LED22を消灯させる(ステップ31)。コントローラ40は車幅灯が消灯した状態であると判断するまでアンバー系LED21及び青系LED22の点灯状態を維持する。
【0035】
ステップ23において温度差が10℃未満であると判断したときには、コントローラ40は温度差が2℃未満であるかを判定する(ステップ23a)。2℃未満でない(即ち、10℃未満5℃以上)コントローラ40はアンバー系LED21をその輝度が80%となるように点灯させ(ステップ23b)、その後、ステップ26を実行する。一方、ステップ23aにおいて2℃未満であると判断した場合には、コントローラ40はアンバー系LED21をその輝度が14%となるように点灯させ、青系LED22をその輝度が6%となるように点灯させ(ステップ23c)、その後ステップ29を実行する。
【0036】
ステップ22においてエアコンが冷房モードで運転されていると判断すれば、コントローラ40は上記の場合と同様に温度センサの検出値に基づいてアンバー系LED21と青系LED22の点灯状態を制御する(ステップ23’〜ステップ30’、ステップ23a’〜ステップ23c、ステップ31)。但し、この冷房モードにおける制御では、青系LED22が上記暖房モードにおける制御でのアンバー系LED21と同様な点灯制御を受け、アンバー系LED21が上記暖房モードにおける制御での青系LED22と同様な点灯制御を受ける。
【0037】
コントローラ40による以上の制御によって、上述の実施例と同様の作用効果が得られる。即ち、照明光によってエアコンに対する高いアシスト効果が得られ、乗員の快適性が向上する。また、車両室内の意匠性(雰囲気)を向上させるといった効果も得られる。更には、車幅灯の点灯に連動して白色系の光による室内照明が行われ、乗降時の利便性などを向上させることができる。
尚、急速暖房時以外の状況においては各状況に応じた適度なアシスト効果が発揮され、乗員の快適性が向上する。また、オートエアコンが冷房モードで運転中の場合においても上記と同様の効果が奏される。
【0038】
この発明は、上記発明の実施の形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【0039】
【発明の効果】
本発明の車両用照明システムでは、空調機の運転モードに対応した色による照明が行われ、且つその照明態様が空調機の作動状態の変化又は車両室温の変化に連動して変化する。これにより、空調機の状態が効果的にアシストされ、空調効果が高められる。
【0040】
以下、次の事項を開示する。
11.前記コントローラは、前記空調機における風量が多いときに前記照明光の照度を高い状態とし、及び前記空調機における風量が少ないときに前記照明光の照度を低い状態とする、請求項4に記載の車両用照明システム。
12.前記コントローラは、前記空調機における設定温度と車両室温との差が小さくなるに従って前記照明光の光量を低下させる、請求項5に記載の車両用照明システム。
13.前記コントローラは、前記空調機における設定温度と車両室温との差が大きいほど前記照明光の照度を高い状態とする、請求項5に記載の車両用照明システム。
14.前記第1の発光ダイオードの光と前記第2の発光ダイオードの光との混色によって、前記暖色系の色の照明光、及び/又は前記寒色系の色の照明光が得られる、請求項1〜6、及び11.〜13.のいずれかに記載の車両用照明システム。
21.前記照明光の態様を任意に調節可能である、請求項1〜6、及び11.〜14.のいずれかに記載の車両用照明システム。
22.乗員の足元を照明する位置に設置されて使用される、請求項1〜6、11.〜14.、及び21.のいずれかに記載の車両用照明システム。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一の実施例である照明システムに使用される光源10を示す斜視図である。
【図2】図2は光源10の設置場所を示す斜視図である。
【図3】図3は光源10の設置状態を示す断面図である。
【図4】図4は実施例の本照明システムの回路構成を示す図である。
【図5】図5は実施例の照明システムにおける制御を表すフローチャートである。
【図6】図6はUV色度図を示す。
【図7】図7は他の実施例の照明システムの回路構成を示す図である。
【図8】図8は他の実施例の照明システムにおける制御を表すフローチャートである。
【符号の説明】
10 光源
20 LEDユニット
21 アンバー系LED
22 青系LED
30 40 コントローラ
50 温度センサ

Claims (6)

  1. 第1の発光ダイオード及び第2の発光ダイオードを備える光源と、
    前記各発光ダイオードの発光状態を調整することにより前記光源の照明光の態様を制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、空調機が暖房モードのときに前記照明光を暖色系の色とし、前記空調機が冷房モードのときに前記照明光を寒色系の色とし、及び前記空調機の作動状態の変化又は車両室温の変化に連動して前記照明光の態様を変化させる、車両用照明システム。
  2. 前記第1の発光ダイオードの発光ピーク波長が570nm〜620nmの範囲内にあり、前記第2の発光ダイオードの発光ピーク波長が440nm〜490nmの範囲内にある、請求項1に記載の車両用照明システム。
  3. 前記第1の発光ダイオードの光と前記第2の発光ダイオードの光とが混色することによって白色系の照明光が得られるように、前記第1の発光ダイオードの発光ピーク波長及び前記第2の発光ダイオードの発光ピーク波長が設定されている、請求項2に記載の車両用照明システム。
  4. 前記コントローラによる制御が、前記空調機における風量の状態に連動して行われる、請求項1〜3のいずれかに記載の車両用照明システム。
  5. 前記コントローラによる制御が、前記空調機における設定温度と車両室温との差に連動して行われる、請求項1〜3のいずれかに記載の車両用照明システム。
  6. 前記コントローラは、前記空調機における設定温度と車両室温との差が小さくなるに従って前記照明光の色を白色系に近い色へと変化させる、請求項3に記載の車両用照明システム。
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