JP5136321B2 - 覚醒装置および覚醒方法 - Google Patents
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このような請求項2または請求項3の構成であれば、対象者の目に到達する光の光量を容易に調整することができる。
また、条件設定手段により設定された希望のタイミングとなったとき、対象者の目にまぶたが閉じている状態の光量よりも小さい光量の光をまず照射し、その後、対象者のまぶたの開度に応じて照射する光の光量を調整するように構成してもよい。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の覚醒装置であって、対象者の周囲の照度を取得する手段を備えており、取得した照度に基づいて、光源装置の照射する光の光量を調整することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれかに記載の覚醒装置であって、光源装置が指向性を有する光を照射することを特徴とする。
なお、上述した各覚醒装置は、請求項10に記載の覚醒装置のように、車両に搭載されて用いられ、対象者として、車両の搭乗者を覚醒させることとしてもよい。
請求項11に記載の発明は、光源装置を用いて対象者を覚醒させる覚醒方法である。それは、対象者のまぶたの開度に基づいて覚醒状態を検出し、予め対象者が設定した光源装置が作動すべき希望のタイミングとなったときに対象者への光の照射を開始し、対象者が覚醒していると検出されたときに光の照射を停止する。また検出した前記対象者の覚醒状態に応じて、対象者の目に到達する光の光量を調整することを特徴とする。
また、対象者のまぶたの開度が大きくなるほど対象者に到達する光の光量が小さくなるように対象者への光の照射を行うように構成してもよいし、光源装置の動作を開始する希望のタイミングとなったとき、対象者の目にまぶたが閉じている状態の光量よりも小さい光量の光をまず照射し、その後、対象者のまぶたの開度に応じて照射する光の光量を調整するように構成してもよい。
このような請求項14または請求項15に記載の覚醒方法であれば、対象者の目に到達する光の光量を容易に調整することができる。
[実施例]
(1)全体構成
本実施例における覚醒システム1の上面透視図を図1(a)に示し、側面透視図を図1(b)に示す。また、覚醒システム1のブロック図を図2に示す。
(2)制御ECU40による処理
以下に、制御ECU40により実行される各種処理について説明する。
(2.1)目覚め制御処理
目覚め制御処理の処理手順を、図3に基づいて説明する。この目覚め制御処理は、ナビゲーションシステム30の入力装置38に対して本処理を開始するための操作がなされた際に開始される。
次に、ナビゲーションシステム30から、目的地への到着予想時刻、または現在時刻を示す情報を取得する(S4)。
次に、搭乗者4のまぶた開度を測定する(S8)。ここでは、S1によるまぶた開度の測定と同様の手法を用いてまぶた開度を測定する。この測定の結果、まぶたの開度が0、つまりまぶたが閉じていれば(S9:Yes)、処理がS8に戻る。
次に、S11にて測定したまぶたの開度が、所定の開度以下であるか否かを判定する(S12)。所定の開度とは、S1にて測定したまぶたの開度を基準とし、その値にα(α≦1)をかけた値である。この判定の結果、まぶたの開度が所定の開度以下であれば(S12:Yes)、処理がS10に戻る。
(2.2)照射設定処理
照射設定処理の処理手順を、図6に基づいて説明する。この照射設定処理は、目覚め制御処理のS6にて開始される。
(3)効果
このように構成された覚醒システム1では、まぶたが閉じている状態では光の輝度が高くなり、まぶたが開くにつれて光の輝度が低くなる。また、まぶたが開くにつれて光の照射先が目から離れた位置に移動する。
また、上記覚醒システム1は、指向性の高い光源24を使用しているので、対象者の周囲に光を照射して周囲の人に不快感を与えることを低減できる。特に夜間などは、車両2内部が明るくなるとドライバーの視認性が悪くなるが、上記構成であればそのような問題が発生し難くなる。
(4)変形例
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
また、上記実施例では、駆動部26はまぶたが開き出した後に動作する構成を例示したが、駆動部26はまぶたが開く前に駆動する構成であってもよい。例えば、光の照射先を搭乗者4の目と、それ以外の地点と、で交互に移動させることで、搭乗者4に刺激を与えて覚醒を促進するように構成することが考えられる。
Claims (15)
- 対象者を覚醒させる覚醒手段と、
前記対象者の覚醒状態を検出する覚醒検出手段と、
前記覚醒手段の動作を制御する制御手段と、
前記覚醒手段が作動すべき希望のタイミングを前記対象者が設定する条件設定手段と、
前記条件設定手段にて設定された希望のタイミングとなったか否かを判断する判断手段と、を備え、
前記覚醒手段は、前記対象者に光を照射する光源装置であり、
前記覚醒検出手段は、前記対象者のまぶたの開度に基づいて前記対象者の覚醒状態を検出するものであり、
前記制御手段は、前記判断手段が前記希望のタイミングとなったと判断したときに、前記光源装置による前記対象者への光の照射を開始させ、前記対象者のまぶたの開度が大きくなって所定の開度となったときに、前記光源装置による光の照射を停止させると共に、前記覚醒検出手段が検出した前記対象者の覚醒状態に応じて、前記対象者の目に到達する前記光の光量を調整する
ことを特徴とする覚醒装置。 - 前記制御手段は、前記覚醒検出手段が検出した前記対象者の覚醒状態に応じて、前記光源装置の照射する光の光量を調整する
ことを特徴とする請求項1に記載の覚醒装置。 - 前記制御手段は、前記覚醒検出手段が検出した前記対象者の覚醒状態に応じて、前記光源装置の照射する光の照射方向を変化させる
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の覚醒装置。 - 前記覚醒検出手段は、前記対象者の目を含む領域を撮影した画像に基づいて前記対象者のまぶたの開度を測定する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の覚醒装置。 - 前記制御手段は、前記対象者のまぶたの開度が大きくなるほど、前記対象者に到達する前記光の光量を小さくする
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の覚醒装置。 - 前記制御手段は、前記条件設定手段にて設定された希望のタイミングとなったとき、前記対象者の目に前記まぶたが閉じている状態の光量よりも小さい光量の光をまず照射し、その後、前記対象者のまぶたの開度に応じて照射する光の光量を調整する
ことを特徴とする請求項5に記載の覚醒装置。 - 前記対象者の覚醒状態におけるまぶたの開度を記憶する記憶手段を備えており、
前記所定の開度とは、前記記憶手段が記憶するまぶたの開度に基づいて定められたものである
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の覚醒装置。 - 前記対象者の周囲の照度を取得する照度情報取得手段を備え、
前記制御手段は、前記照度情報取得手段が取得した前記照度に基づいて、前記光源装置の照射する光の光量を調整する
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の覚醒装置。 - 前記光源装置は、指向性を有する光を照射する
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の覚醒装置。 - 車両に搭載されて用いられ、前記対象者として、車両の搭乗者を覚醒させる
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の覚醒装置。 - 対象者に光を照射する光源装置を用いて対象者を覚醒させる覚醒方法であって、
前記対象者のまぶたの開度に基づいて、前記対象者の覚醒状態を検出し、
予め前記対象者が設定した前記光源装置が作動すべき希望のタイミングとなったときに前記光源装置による前記対象者への光の照射を開始し、前記対象者が覚醒していると検出されたときに光の照射を停止すると共に、前記検出した前記対象者の覚醒状態に応じて、前記光源装置の動作を制御して、前記対象者の目に到達する前記光の光量を調整する
ことを特徴とする覚醒方法。 - 前記対象者のまぶたの開度が大きくなるほど前記対象者に到達する前記光の光量が小さくなるように前記対象者への光の照射を行う
ことを特徴とする請求項11に記載の覚醒方法。 - 前記光源装置の動作を開始する希望のタイミングとなったとき、前記対象者の目に前記まぶたが閉じている状態の光量よりも小さい光量の光をまず照射し、その後、前記対象者のまぶたの開度に応じて照射する光の光量を調整する
ことを特徴とする請求項12に記載の覚醒方法。 - 前記対象者の目に到達する前記光の光量の調整は、前記光源装置の照射する光の光量の調整により実現する
ことを特徴とする請求項11から請求項13のいずれかに記載の覚醒方法。 - 前記対象者の目に到達する前記光の光量の調整は、前記光源装置の照射する光の照射方向の変化により実現する
ことを特徴とする請求項11から請求項13のいずれかに記載の覚醒方法。
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