JP5136321B2 - 覚醒装置および覚醒方法 - Google Patents

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本発明は、対象者を快適に目覚めさせるための覚醒装置および覚醒方法に関する。
従来から、眠っている対象者を快適に目覚めさせる(睡眠から覚醒させる)ための技術として、例えば、エアコン、照明、カーテンなどを起床時刻に合わせて作動させ、対象者の目覚めを促進するものが提案されている。
また、車両に搭載される目覚めを促進する装置として、例えば、車両に搭載された車両用覚醒照明装置の制御装置が提案されている(特許文献1参照)。この装置では、車両の搭乗者が目覚める必要のあるタイミングで装置が作動し、光を搭乗者に照射することで搭乗者を目覚めさせる。
特開2006−27534号公報
上述した装置では、睡眠していた搭乗者が光の照射により覚醒した状態となっても、覚醒する前と同様の光を搭乗者に照射する。そのため、搭乗者が覚醒して目を開いても、覚醒させるための高輝度な光が目に入り、明るすぎることに不快感を感じたり、光の残像が目に焼きつき違和感を感じてしまうということがあった。
このように、従来の対象者に刺激を与えることで目覚めを促進する技術は、覚醒する必要のある時刻になった場合や、車両が特定の範囲に移動した場合などの条件を満たした場合に、照明などの装置を作動するだけのものであった。そのため、対象者が覚醒しても、覚醒していない状態と同様の動作を行ってしまうことになり、覚醒している対象者に覚醒させるための刺激を与え続けてしまう結果、対象者が不快感を感じてしまうという問題があった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、快適な目覚めを実現させる覚醒装置および覚醒方法を提供することである。
上述した課題を解決するためになされた請求項1にかかる発明は、対象者を覚醒させる覚醒手段と、対象者の覚醒状態を検出する手段と、覚醒させる手段の動作を制御する手段と、覚醒手段が作動すべき希望のタイミングを対象者が設定する条件設定手段と、条件設定手段にて設定された希望のタイミングとなったか否かを判断する判断手段と、を備える覚醒装置である。そして、判断手段が上記希望のタイミングとなったと判断したときに、光源装置による対象者への光の照射を開始し、対象者のまぶたの開度が大きくなって所定の開度となったときに光の照射を停止すると共に、検出された前記対象者の覚醒状態に応じて、対象者の目に到達する光の光量を調整することを特徴とする。なお、覚醒手段は、対象者に光を照射する光源装置であり、覚醒検出手段は、対象者のまぶたの開度に基づいて対象者の覚醒状態を検出する。
このように構成された覚醒装置では、覚醒手段の動作を対象者の覚醒状態に応じたものとすることができるため、覚醒する前と覚醒した後とに同様の刺激を覚醒手段から受けて不快感を受けることが低減でき、快適な目覚めを実現することができる。
また上記覚醒装置であれば、光を照射することにより対象者を覚醒させることができると共に、覚醒状態に応じた光量が目に到達するため、対象者が不快感を受けることを低減することができる。
なお、対象者の目に到達する光量を調整するためには、以下の2つの方法が考えられる。1つ目は、請求項2に記載の覚醒装置のように、対象者の覚醒状態に応じて、光源装置の照射する光の光量を調整する構成である。
2つ目は、請求項3に記載の覚醒装置のように、対象者の覚醒状態に応じて、光源装置の照射する光の照射方向を変化させる構成である。
このような請求項2または請求項3の構成であれば、対象者の目に到達する光の光量を容易に調整することができる。
なお、まぶたの開度を測定する具体的な方法は特に限定されない。例えば、請求項4に記載の覚醒装置のように。対象者の目を含む領域を撮影した画像に基づいて対象者のまぶたの開度を測定することとしてもよい。
このように構成された覚醒装置であれば、対象者のまぶたの開度を測定するために対象者の体にセンサなどを取り付ける必要がなくなるので、センサなどを取り付けることによって対象者に不快感を与えることを抑制できる。
ところで、光の光量を調整する具体的な方針としては、請求項5に記載の覚醒装置のように、対象者のまぶたの開度が大きくなるほど、対象者に到達する前記光の光量を小さくするように構成してもよい。
このように構成された覚醒装置であれば、対象者が覚醒する前のまぶたが閉じている状態やまぶたの開度が小さい場合には光量が大きくなり、対象者が覚醒してまぶたが開くと光量が小さくなる。よって、対象者が覚醒しているにもかかわらず強い光を照射して対象者が不快感を受けることを低減できる。
また、条件設定手段により設定された希望のタイミングとなったとき、対象者の目にまぶたが閉じている状態の光量よりも小さい光量の光をまず照射し、その後、対象者のまぶたの開度に応じて照射する光の光量を調整するように構成してもよい。
なお請求項1に記載の覚醒装置は、対象者のまぶたの開度が大きくなって所定の開度となったときに、光源装置による光の照射を停止させるように構成することで、対象者が覚醒した状態で光を照射することがなくなり、対象者の目に光を照射して不快感を与えることを抑制できる。また、光源装置による光の照射を停止するための操作を対象者が行なう手間を無くすことができる。
なお、目の大きさや覚醒時のまぶたの開度は個人差があるため、上述した所定の開度は、対象者ごとに定めると都合が良い。そのためには、請求項7に記載の覚醒装置のように、対象者の覚醒状態におけるまぶたの開度を記憶する記憶手段を備えた構成であって、記憶手段が記憶するまぶたの開度に基づいて、所定の開度を定めることとしてもよい。
このように構成された覚醒装置であれば、覚醒時におけるまぶたの開度の個人差の影響を受けず、対象者が覚醒したことを適切に判定することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の覚醒装置であって、対象者の周囲の照度を取得する手段を備えており、取得した照度に基づいて、光源装置の照射する光の光量を調整することを特徴とする。
このように構成された覚醒装置であれば、周辺環境に応じた制御を行なうことができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれかに記載の覚醒装置であって、光源装置が指向性を有する光を照射することを特徴とする。
このように構成された覚醒装置であれば、光の照射先を限定することができるので、対象者の周囲に光を照射して周囲の人に不快感を与えることを低減できる
また、請求項1に記載の覚醒装置、覚醒手段が作動すべき条件を設定する条件設定手段と、条件設定手段にて設定された条件を満たしたか否かを判断する判断手段とを備えており、判断手段が上述した条件を満たしたと判断したときに、覚醒手段を作動させるように構成されている
このように構成された覚醒装置であれば、対象者が設定した条件において覚醒装置が作動するため、対象者は希望のタイミングで目覚めることができる。
なお、上述した各覚醒装置は、請求項10に記載の覚醒装置のように、車両に搭載されて用いられ、対象者として、車両の搭乗者を覚醒させることとしてもよい。
このように構成された覚醒装置であれば、車両の搭乗者を快適に目覚めさせることができる。
請求項11に記載の発明は、光源装置を用いて対象者を覚醒させる覚醒方法である。それは、対象者のまぶたの開度に基づいて覚醒状態を検出し、予め対象者が設定した光源装置が作動すべき希望のタイミングとなったときに対象者への光の照射を開始し、対象者が覚醒していると検出されたときに光の照射を停止する。また検出した前記対象者の覚醒状態に応じて、対象者の目に到達する光の光量を調整することを特徴とする。
このような覚醒方法であれば、請求項1に記載の覚醒装置を用いた場合と同様に対象者を快適に目覚めさせることができる。
また、対象者のまぶたの開度が大きくなるほど対象者に到達する光の光量が小さくなるように対象者への光の照射を行うように構成してもよいし、光源装置の動作を開始する希望のタイミングとなったとき、対象者の目にまぶたが閉じている状態の光量よりも小さい光量の光をまず照射し、その後、対象者のまぶたの開度に応じて照射する光の光量を調整するように構成してもよい。
お、上述した覚醒方法において、対象者の目に到達する光量を調整するためには、以下の2つの方法が考えられる。1つ目は、請求項14に記載の覚醒方法のように光源装置の照射する光の光量を調整する方法である。
2つ目は、請求項15に記載の覚醒方法のように、光源装置の照射する光の照射方向を変化させる方法である。
このような請求項14または請求項15に記載の覚醒方法であれば、対象者の目に到達する光の光量を容易に調整することができる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[実施例]
(1)全体構成
本実施例における覚醒システム1の上面透視図を図1(a)に示し、側面透視図を図1(b)に示す。また、覚醒システム1のブロック図を図2に示す。
覚醒システム1は、車両2に搭載されて用いられるものであり、図1(a)、(b)に示すように、各シート3の前方(図1(a)、(b)における左方向)に配置されたカメラ10および光源装置20と、ダッシュボードに配置されたナビゲーションシステム30と、制御ECU40と、日射センサ50と、からなる。
これらのうち、カメラ10は、搭乗者4の顔画像を撮影するものであって、車両2における搭乗者4の正面方向にて搭乗者4に向けて配置されている。より詳細には、運転席、助手席の搭乗者4を撮影するカメラ10は、車両2のダッシュボードに配置されており、後部座席の搭乗者4を撮影するカメラ10は、運転席,助手席のシートの後方に配置されている。これらカメラ10は、搭乗者4の正面の顔画像を所定の時間間隔で撮影し、その撮影した顔画像を示す画像データを、逐次制御ECU40に送信するように構成されている。
光源装置20は、搭乗者4を覚醒させるために搭乗者4に光を照射するものであり、点灯回路22、光源24、および図示しない反射部材を駆動させる駆動部26などを有している。点灯回路22は、制御ECU40からの入力信号に従って光源24を点灯させる。光源24は、指向性を有するLED電球を用いており、PWM制御により光の輝度を変更可能に構成されている。光源24から照射された光は、反射部材によって反射され、搭乗者4の顔に到達する。
駆動部26は、上述した反射部材を駆動させることで、光源24の照射した光の到達先を移動させる。反射部材は予め光源24の照射した光が搭乗者4の顔付近に到達する位置関係で配置されており、駆動部26による反射部材の駆動により、その光の到達先が所定の範囲内で移動する。
ナビゲーションシステム30は、ナビゲーションシステム30全体を制御する制御装置31と、GPS受信機、ジャイロスコープ、車速センサなどからなる位置検出装置32と、地図データを記憶する記憶装置34と、地図表示画像などの各種画像表示を行う表示装置36と、搭乗者4による各種指示を入力するための入力装置38などを備える装置であり、地図表示処理や経路案内処理などを実行するほか、時計の機能を備えている。
地図表示処理とは、位置検出装置32からの各検出信号に基づいて車両の現在位置を算出し、記憶装置34に記憶された地図データに基づいて現在位置付近の地図等を表示装置36に表示する処理である。また、経路案内処理は、記憶装置34に記憶された地図データに基づいて、現在位置から、搭乗者によって設定された目的地までの最適な経路である目的地経路を算出し、現在位置と目的地経路との関係を考慮して目的地までの走行案内を行う処理である。このとき、一定時間ごとに目的地への到着予想時刻も算出する。
上述した表示装置36は、上述した地図表示処理や経路案内処理の画像表示のみでなく、覚醒システム1の入力操作などにおける画像表示も行うように構成されている。また、入力装置38は、ナビゲーションシステム30のみでなく、覚醒システム1の入力操作も受け付けるように構成されている。
制御ECU40は、CPU42,ROM44,RAM46,入出力インターフェース48(I/O48),およびこれらの構成を接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。
制御ECU40は、ROM44から読み込んだアプリケーションプログラムやRAM46に格納された各種データに従って、後述する目覚め制御処理、照射設定処理などを実行する。また、制御ECU40は、カメラ10から上記画像データを受信する毎に、RAM46にその画像データを記憶させる。その後、その画像データに基づいて、後述する目覚め制御処理においてまぶたの開度の測定を実行する。
また制御ECU40は日射センサ50と接続している。この日射センサ50は、車両2内部における太陽の光が到達するダッシュボード上に配置され、照度を測定する。
(2)制御ECU40による処理
以下に、制御ECU40により実行される各種処理について説明する。
(2.1)目覚め制御処理
目覚め制御処理の処理手順を、図3に基づいて説明する。この目覚め制御処理は、ナビゲーションシステム30の入力装置38に対して本処理を開始するための操作がなされた際に開始される。
この目覚め制御処理では、まず、搭乗者4のまぶた開度を測定する(S1)。まぶたの開度の測定は、カメラ10が撮影した顔画像を示す画像データにおける目を示す領域を特定し、その高さを計測することにより実現する。より詳細には、例えば、特開平7−313459号広報に記載の手法を用いることができる。
次に、上記S1にて測定した初回のまぶた開度を、RAM46に記憶する(S2)。ここで記憶されるまぶた開度は、搭乗者4の覚醒状態におけるまぶた開度として記憶され、後述するS12において、搭乗者4が覚醒したことの判断に用いられる。
次に、目覚め条件の設定を行う(S3)。ここでは、搭乗者4を覚醒させるために搭乗者4に光を照射する動作を、光源装置20に対して開始させるための条件を搭乗者4に入力させる。ナビゲーションシステム30の表示装置36には、図4(a)に示す画面が表示さる。搭乗者4は、車両2の目的地、または時刻のいずれを基準に条件を定めるかを選択する。
目的地を選択した場合は、図示しない目的地設定画面にて目的地(地名、施設名、地図上の位置など)を設定した後、図4(b)に示す時間設定画面において、車両2が設定した目的地に到達する何時間(何分)前に光源装置20を作動(光を照射)させるかを入力する。また、時刻を選択した場合は、図4(c)に示す時刻設定画面において、光源装置20を作動させる時刻を入力する。
上記選択および入力は、入力装置38により受け付ける。入力された情報はRAM46に記憶され、後述するS5にて目覚め条件を満たしたか否かの判定に用いられる。
次に、ナビゲーションシステム30から、目的地への到着予想時刻、または現在時刻を示す情報を取得する(S4)。
次に、S4にて取得した情報と、S3にてRAM46に記憶した情報とを比較し、目覚め条件を満たしているか否かを判定する(S5)。具体的には、目的地への到着予想時刻と現在時刻との間隔が設定の時間以下となったとき、または現在時刻が設定の時刻以降であるときに条件を満たしたと判定する。目覚め条件を満たしていなければ(S5:No)、処理がS4に戻る。
一方、目覚め条件を満たしていれば(S5:Yes)、照射設定処理を行う(S6)。この照射設定処理では、光源装置20から照射される光の輝度を設定することで搭乗者4の目に到達する光量を調節する。この照射設定処理の詳細は後述する。
次に、搭乗者4への光の照射を開始する(S7)。
次に、搭乗者4のまぶた開度を測定する(S8)。ここでは、S1によるまぶた開度の測定と同様の手法を用いてまぶた開度を測定する。この測定の結果、まぶたの開度が0、つまりまぶたが閉じていれば(S9:Yes)、処理がS8に戻る。
一方、まぶたの開度が0でなければ、つまりまぶたが少しでも開いていれば(S9:No)、輝度調整を行う(S10)。ここでは、光源装置20の照射する光の輝度を調整する。図5(a)に、輝度の変化を模式的に示す。図5(a)は、縦軸に輝度、横軸に本処理の経過段階を示している。
図中のAはS7にて光の照射を開始したタイミングであり、BはS9にてまぶたが閉じていると(つまり、S9:Yesと)最初に判定されたタイミングであり、Cは最初にS10にて輝度調整を開始したタイミングであり、Dは後述するS12にて搭乗者4が覚醒していると(つまり、S12:Yesと)判定されたタイミングである。
光源装置20の照射する光の輝度は、当初は予め定められている最大よりも小さい輝度(A−B間の輝度)であるが、まぶたが閉じている場合、目覚めを促進するため、輝度が上がる(B−C間の輝度)。まぶたが開きだすと、その開度が大きくなるにつれて輝度が下がる(C−D間の輝度)。S10では、このC−D間の輝度調整を行なう。具体的には、S9または後述するS11のうち、最後に実行されたステップにて計測されたまぶたの開度に応じて、まぶたの開度が大きくなるほど輝度が小さくなるように輝度を変化させる。
なお、図5(a)は、輝度変化の一例を示すものである。図中A〜Dは、処理の段階を示す位置であるため、図5(a)のような間隔になるとは限らない。また、C−D間の輝度は、まぶた開度の変化に伴って変化するため、図5(a)のように直線的になるとは限らない。なお、S9にてまぶたが閉じていると一度も判定されずにS10に処理が移行した場合には、B―C間の輝度調整を飛ばしてCの段階となる。そのときの輝度の変化の一例を図5(b)に示す。
さらに、このS10では、まぶたの開度に応じて光の照射先を移動させる。具体的には、まぶたの開度が大きくなるにつれて、光の照射先が搭乗者4の目から離れた位置となるように、駆動部26を動作させる。
次に、搭乗者4のまぶた開度を測定する(S11)。ここでは、S1によるまぶた開度の計測と同様の手法を用いてまぶた開度を測定する。
次に、S11にて測定したまぶたの開度が、所定の開度以下であるか否かを判定する(S12)。所定の開度とは、S1にて測定したまぶたの開度を基準とし、その値にα(α≦1)をかけた値である。この判定の結果、まぶたの開度が所定の開度以下であれば(S12:Yes)、処理がS10に戻る。
一方、まぶたの開度が所定の開度以上であれば(S12:No)、光源装置20による光の照射を停止させ(S13)、本処理を終了する。
(2.2)照射設定処理
照射設定処理の処理手順を、図6に基づいて説明する。この照射設定処理は、目覚め制御処理のS6にて開始される。
この照射設定処理では、まず、日射センサ50の測定値を読み取る(S21)。次に、S21にて読み取った測定値に基づいて、現在が昼であるか否かの判定をする(S22)。
S22にて昼と判定された場合には(S22:Yes)、昼用の輝度設定を行う(S23)。ここでは、後述する夜用の輝度設定よりも高い輝度に光源24の輝度を設定する。その後、本処理が終了する。
一方、S22にて昼と判定されなかった場合には(S22:No)、夜用の輝度設定を行う(S24)。ここでは、上述した昼用の輝度設定よりも低い輝度に光源24の輝度を設定する。その後、本処理が終了する。
(3)効果
このように構成された覚醒システム1では、まぶたが閉じている状態では光の輝度が高くなり、まぶたが開くにつれて光の輝度が低くなる。また、まぶたが開くにつれて光の照射先が目から離れた位置に移動する。
そのため、搭乗者4は、覚醒していない状態では強い光を受けて覚醒が促進されると共に、覚醒してまぶたが開くと光が弱くなり、光が目に焼きつくなどの不快感を受けることがなくなる。よって、搭乗者4は快適な目覚めを実現することができる。
また、上記覚醒システム1では、まぶたの開度の測定をカメラ10を用いて実現しているため、搭乗者4のまぶたの開度を測定するために搭乗者4の体にセンサなどを取り付ける必要がなくなるので、センサなどを取り付けることによって搭乗者4に不快感を与えることを抑制できる。
また、搭乗者4のまぶたが所定の開度となると光の照射を停止するので、搭乗者4の目に光を照射して不快感を与えることを抑制できるとともに、光源装置20による光の照射を停止するための操作を搭乗者4が行なう手間を無くすことができる。
さらに、まぶたの所定の開度は、搭乗者4の覚醒時におけるまぶたの開度から定まるものであるから、覚醒時4におけるまぶたの開度の個人差の影響を受けず、搭乗者4が覚醒したことを適切に判定することができる。
また、日射センサ50により昼夜を判断し、それに合わせて光の輝度を調整しているので、夜間に強すぎる光を受けたり、昼間に照射される光が弱すぎるなどといった問題が発生することを抑制できる。
また、上記覚醒システム1は、搭乗者4が設定した条件に合わせて光の照射動作を開始するため、搭乗者4は希望のタイミングで目覚めることができる。
また、上記覚醒システム1は、指向性の高い光源24を使用しているので、対象者の周囲に光を照射して周囲の人に不快感を与えることを低減できる。特に夜間などは、車両2内部が明るくなるとドライバーの視認性が悪くなるが、上記構成であればそのような問題が発生し難くなる。
(4)変形例
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施例では、搭乗者4を覚醒させるために光を照射する光源装置20を用いる構成を例示したが、それ以外の装置を用いて搭乗者4を覚醒させる構成であってもよい。例えば、音声を発生する装置や、シート3を振動させたりシート3の一部を動作させる装置などを、搭乗者4を覚醒させる覚醒装置として用いる構成であってもよい。その場合は、搭乗者4の覚醒状態に応じて覚醒装置の動作を制御すればよい。目覚め制御処理のフローにおいては、S1、S2、S6の処理を無くし、S7において覚醒装置の動作を開始し、S10において搭乗者4への刺激が小さくなるように覚醒装置の動作制御を行い、S13において覚醒装置の動作を停止するとよい。
また、上記実施例では、指向性の高い光源24を使用する構成を例示したが、指向性の低い、蛍光灯や電球などを使用してもよい。このように構成することで、搭乗者4以外へも光が到達してしまうものの、搭乗者4への目への負担を小さくすることができる。
また、上記実施例では、駆動部26が反射部材を駆動させる構成を例示したが、光源24を変位させることで光の照射方向を変化させる構成であってもよい。
また、上記実施例では、駆動部26はまぶたが開き出した後に動作する構成を例示したが、駆動部26はまぶたが開く前に駆動する構成であってもよい。例えば、光の照射先を搭乗者4の目と、それ以外の地点と、で交互に移動させることで、搭乗者4に刺激を与えて覚醒を促進するように構成することが考えられる。
覚醒システム示す側面図 覚醒システムを示すブロック図 目覚め制御処理の処理手順を示すフローチャート 表示装置に示される画面を示す図 輝度と覚醒状態との関係を示すグラフ 照射設定処理の処理手順を示すフローチャート
符号の説明
1…覚醒システム、2…車両、3…シート、4…搭乗者、10…カメラ、20…光源装置、22…点灯回路、24…光源、26…駆動部、30…ナビゲーションシステム、31…制御装置、32…位置検出装置、34…記憶装置、36…表示装置、38…入力装置、40…制御ECU、42…CPU、44…ROM、46…RAM、48…入出力インターフェース、50…日射センサ

Claims (15)

  1. 対象者を覚醒させる覚醒手段と、
    前記対象者の覚醒状態を検出する覚醒検出手段と、
    前記覚醒手段の動作を制御する制御手段と、
    前記覚醒手段が作動すべき希望のタイミングを前記対象者が設定する条件設定手段と、
    前記条件設定手段にて設定された希望のタイミングとなったか否かを判断する判断手段と、を備え、
    前記覚醒手段は、前記対象者に光を照射する光源装置であり、
    前記覚醒検出手段は、前記対象者のまぶたの開度に基づいて前記対象者の覚醒状態を検出するものであり、
    前記制御手段は、前記判断手段が前記希望のタイミングとなったと判断したときに、前記光源装置による前記対象者への光の照射を開始させ、前記対象者のまぶたの開度が大きくなって所定の開度となったときに、前記光源装置による光の照射を停止させると共に、前記覚醒検出手段が検出した前記対象者の覚醒状態に応じて、前記対象者の目に到達する前記光の光量を調整する
    ことを特徴とする覚醒装置。
  2. 前記制御手段は、前記覚醒検出手段が検出した前記対象者の覚醒状態に応じて、前記光源装置の照射する光の光量を調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の覚醒装置。
  3. 前記制御手段は、前記覚醒検出手段が検出した前記対象者の覚醒状態に応じて、前記光源装置の照射する光の照射方向を変化させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の覚醒装置。
  4. 前記覚醒検出手段は、前記対象者の目を含む領域を撮影した画像に基づいて前記対象者のまぶたの開度を測定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の覚醒装置。
  5. 前記制御手段は、前記対象者のまぶたの開度が大きくなるほど、前記対象者に到達する前記光の光量を小さくする
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の覚醒装置。
  6. 前記制御手段は、前記条件設定手段にて設定された希望のタイミングとなったとき、前記対象者の目に前記まぶたが閉じている状態の光量よりも小さい光量の光をまず照射し、その後、前記対象者のまぶたの開度に応じて照射する光の光量を調整する
    ことを特徴とする請求項5に記載の覚醒装置。
  7. 前記対象者の覚醒状態におけるまぶたの開度を記憶する記憶手段を備えており、
    前記所定の開度とは、前記記憶手段が記憶するまぶたの開度に基づいて定められたものである
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の覚醒装置。
  8. 前記対象者の周囲の照度を取得する照度情報取得手段を備え、
    前記制御手段は、前記照度情報取得手段が取得した前記照度に基づいて、前記光源装置の照射する光の光量を調整する
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の覚醒装置。
  9. 前記光源装置は、指向性を有する光を照射する
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の覚醒装置。
  10. 車両に搭載されて用いられ、前記対象者として、車両の搭乗者を覚醒させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の覚醒装置。
  11. 対象者に光を照射する光源装置を用いて対象者を覚醒させる覚醒方法であって、
    前記対象者のまぶたの開度に基づいて、前記対象者の覚醒状態を検出し、
    予め前記対象者が設定した前記光源装置が作動すべき希望のタイミングとなったときに前記光源装置による前記対象者への光の照射を開始し、前記対象者が覚醒していると検出されたときに光の照射を停止すると共に、前記検出した前記対象者の覚醒状態に応じて、前記光源装置の動作を制御して、前記対象者の目に到達する前記光の光量を調整する
    ことを特徴とする覚醒方法。
  12. 前記対象者のまぶたの開度が大きくなるほど前記対象者に到達する前記光の光量が小さくなるように前記対象者への光の照射を行う
    ことを特徴とする請求項11に記載の覚醒方法。
  13. 前記光源装置の動作を開始する希望のタイミングとなったとき、前記対象者の目に前記まぶたが閉じている状態の光量よりも小さい光量の光をまず照射し、その後、前記対象者のまぶたの開度に応じて照射する光の光量を調整する
    ことを特徴とする請求項12に記載の覚醒方法。
  14. 前記対象者の目に到達する前記光の光量の調整は、前記光源装置の照射する光の光量の調整により実現する
    ことを特徴とする請求項11から請求項13のいずれかに記載の覚醒方法。
  15. 前記対象者の目に到達する前記光の光量の調整は、前記光源装置の照射する光の照射方向の変化により実現する
    ことを特徴とする請求項11から請求項13のいずれかに記載の覚醒方法。
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