JP2023017603A - 覚醒支援装置及び覚醒支援方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023017603000001
【課題】個々の運転者ごとに、より適切な覚醒刺激を行うことを可能にする。
【解決手段】自車の運転者の覚醒を支援する覚醒刺激として複数種類の覚醒刺激を行わせることが可能な刺激制御部202と、運転者からの、覚醒刺激の種類別の停止入力を受け付ける停止受け付け部231と、停止受け付け部231で覚醒刺激の種類別の停止入力を受け付けた場合に、その停止入力を受け付けた種類の覚醒刺激である対象刺激について、停止の理由を推定する理由推定部207と、理由推定部207で推定した停止の理由に応じて、対象刺激の態様を変更する変更設定を行う設定部204とを備え、刺激制御部202は、設定部204で変更設定が行われている場合には、対象刺激の態様を、変更設定に従わせる。
【選択図】図2

Description

本開示は、覚醒支援装置及び覚醒支援方法に関するものである。
運転者に刺激を与えて覚醒状態を維持しようとする技術が知られている。例えば、特許文献1には、空調システムの左右の吹き出し口からの低温の送風によって運転者に覚醒維持のための刺激を与える技術が開示されている。
特開2012-001056号公報
しかしながら、刺激によって覚醒を促す際に、人によっては同じ刺激であっても、不快と感じたり効果が少なかったりする場合がある。よって、特許文献1に開示の技術では、個々の運転者ごとに適切な覚醒刺激を行うことが難しいという問題点があった。
この開示のひとつの目的は、個々の運転者ごとに、より適切な覚醒刺激を行うことを可能にする覚醒支援装置及び覚醒支援方法を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、開示の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本開示の覚醒支援装置は、車両で用いることが可能な覚醒支援装置であって、車両の運転者の覚醒を支援する刺激である覚醒刺激として複数種類の覚醒刺激を行わせることが可能な刺激制御部(202)と、運転者からの、覚醒刺激の種類別の停止入力を受け付ける停止受け付け部(231)と、停止受け付け部で覚醒刺激の種類別の停止入力を受け付けた場合に、その停止入力を受け付けた種類の覚醒刺激である対象刺激について、停止の理由を推定する理由推定部(207)と、理由推定部で推定した停止の理由に応じて、対象刺激の態様を変更する変更設定を行う設定部(204)とを備え、刺激制御部は、設定部で変更設定が行われている場合には、対象刺激の態様を、変更設定に従わせる。
上記目的を達成するために、本開示の覚醒支援方法は、車両で用いることが可能な覚醒支援方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、車両の運転者の覚醒を支援する刺激である覚醒刺激として複数種類の覚醒刺激を行わせることが可能な刺激制御工程と、運転者からの、覚醒刺激の種類別の停止入力を受け付ける停止受け付け工程と、停止受け付け工程で覚醒刺激の種類別の停止入力を受け付けた場合に、その停止入力を受け付けた種類の覚醒刺激である対象刺激について、停止の理由を推定する理由推定工程と、理由推定工程で推定した停止の理由に応じて、対象刺激の態様を変更する変更設定を行う設定工程とを含み、刺激制御工程では、設定工程で変更設定が行われている場合には、対象刺激の態様を、変更設定に従わせる。
これによれば、停止入力を受け付けた種類の覚醒刺激である対象刺激の態様を変更する変更設定が行われている場合に、対象刺激の態様を、変更設定に従わせるので、複数種類の覚醒刺激の態様を、種類別に変更することが可能になる。よって、複数種類の覚醒刺激の態様を一律に変更する構成に比べ、個々の運転者ごとにより適切な覚醒刺激を行うことが可能になる。また、変更設定は、対象刺激について推定された停止の理由に応じて行われるので、対象刺激の停止の理由に応じた適切な態様に対象刺激の態様を変更することが可能になる。よって、この点でも、個々の運転者ごとにより適切な覚醒刺激を行うことが可能になる。
覚醒支援システム1の概略的な構成の一例を示す図である。 HCU20の概略的な構成の一例を示す図である。 設定入力を受け付けるためのタッチパネルの表示画面の一例を示す図である。 HCU20での停止理由推定関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 HCU20での覚醒刺激関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 HCU20でのレベル3処理の流れの一例を示すフローチャートである。 HCU20でのレベル2処理の流れの一例を示すフローチャートである。 HCU20でのレベル1処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<覚醒支援システム1の概略構成>
以下、本実施形態について図面を用いて説明する。図1に示す覚醒支援システム1は、自動車(以下、単に車両)で用いられるものであり、HMI(Human Machine Interface)システム2、空調システム3、及び車両センサ4を含んでいる。HMIシステム2、空調システム3、及び車両センサ4は、例えば車内LANに接続されているものとする。覚醒支援システム1を搭載している車両を以降では自車と呼ぶ。
空調システム3は、車両用の冷暖房システムである。空調システム3は、自車のユーザによって設定された空調関連の設定値等を含む空調要求情報を後述するHCU20から取得する。そして、取得した空調要求情報に従い、自車の車室内の温度、気流、及び香り等を調整する。空調システム3は、空調制御ECU30、エアコンユニット31、及びアロマユニット32を備えている。
エアコンユニット31は、温風及び冷風(以下、空調風)を生成する。空調風は、自車の例えばインストルメントパネルに設けられた吹出口から車室内に供給される。アロマユニット32は、芳香成分を含むエッセンシャルオイル等のアロマオイルを含侵させたビーズ等(以下、含侵物)を有する。そして、エアコンユニット31によって生成された気流を、この含侵物の周りに通過させることで、芳香を車室内に供給する。他にも、アロマユニット32は、アロマオイルを霧状にするものであってもよい。この場合、アロマユニット32によって霧状にされた芳香成分は、エアコンユニット31によって生成された気流と混ぜられて車室内へと供給される構成とすればよい。エアコンユニット31は、自車の乗員に風による刺激を与える。また、エアコンユニット31は、空調風の温度の違いによって、自車の乗員に温冷刺激を与える。つまり、エアコンユニット31は、触覚刺激を与える。アロマユニット32は、自車の乗員に芳香による刺激を与える。つまり、アロマユニット32は、嗅覚刺激を与える。エアコンユニット31及びアロマユニット32のいずれも、刺激を提示する提示装置である。空調制御ECU30は、エアコンユニット31及びアロマユニット32の作動を制御する電子制御装置である。空調制御ECU30は、エアコンユニット31及びアロマユニット32と接続されている。
車両センサ4は、自車の状態を検出するためのセンサ群である。車両センサ4としては、照度センサ,外気温センサ等がある。照度センサは、自車の外部の明るさを検出するセンサである。照度センサは、例えば自車のフロントウインドシールドでの明るさ(つまり、照度)を検出するように配置すればよい。照度センサは、例えば自車のインストルメントパネルの上面に設ける等すればよい。外気温センサは、自車の外部の温度(つまり、外気温)を検出するセンサである。車両センサ4は、検出結果を車内LANへ出力する。なお、車両センサ4での検出結果は、自車に搭載されるECUを介して車内LANへ出力される構成であってもよい。
HMIシステム2は、自車の乗員の情報を取得する。HMIシステム2は、自車の乗員からの入力を受け付ける。HMIシステム2は、自車の乗員に向けて刺激を提示する。ここでの刺激には、情報の提供も含まれる。HMIシステム2の詳細については、以下で述べる。
<HMIシステム2の概略構成>
HMIシステム2は、HCU(Human Machine Interface Control Unit)20、室内カメラ21、照明装置22、表示装置23、音声出力装置24、及びユーザ入力装置25を備えている。
室内カメラ21は、自車の車室内の所定範囲を撮像する。室内カメラ21は、少なくとも自車の運転席を含む範囲を撮像するものとする。室内カメラ21は、自車の運転席の他、助手席及び後部座席を含む範囲を撮像してもよい。室内カメラ21としては、複数台のカメラを用い、複数台のカメラで撮像範囲を分担してもよい。室内カメラ21は、例えば近赤外光源及び近赤外カメラと、これらを制御する制御ユニット等とによって構成される。室内カメラ21は、近赤外光源によって近赤外光を照射された乗員を、近赤外カメラによって撮影する。本実施形態では、室内カメラ21は、少なくとも運転席の乗員である運転者を撮影するものとして説明を行う。近赤外カメラによる撮像画像は、制御ユニットによって画像解析される。制御ユニットは、撮像画像を画像解析して抽出した乗員の特徴量をもとに、乗員の覚醒度等を検出する。覚醒度の検出は、例えば瞼の開閉の度合いによって検出すればよい。
照明装置22は、運転者が視認可能な位置に設けられる。照明装置22は、運転者に発光による刺激を与える。つまり、視覚刺激を与える。照明装置22は、刺激を提示する提示装置である。照明装置22としては、LED等の発光装置を用いればよい。照明装置22は、発光の色を切り替えることが可能であることが好ましい。照明装置22は、HCU20によって発光が制御される。
表示装置23は、情報を表示する。表示装置23は、運転者が視認可能な位置に設けられる。表示装置23は、運転者に表示による刺激を与える。つまり、視覚刺激を与える。表示装置23は、刺激を提示する提示装置である。表示装置23は、少なくとも画像を表示することが好ましい。表示装置23は、画像の他にテキスト等を表示してもよい。表示装置23は、HCU20によって、表示が制御される。表示装置23としては、例えばメータMID(Multi Information Display),CID(Center Information Display),HUD(Head-Up Display)を用いることができる。
メータMIDは、自車の車室内のうちの運転席の正面に設けられる表示装置である。一例として、メータMIDは、メータパネルに設けられる構成とすればよい。CIDは、自車のインストルメントパネルの中央に配置される表示装置である。HUDは、車室内のうちの例えばインストルメントパネルに設けられる。HUDは、プロジェクタによって形成される表示像を、投影部材としてのフロントウインドシールドに既定された投影領域に投影する。フロントウインドシールドによって車室内側に反射された画像の光は、運転席に着座する運転者によって知覚される。これにより、運転者は、フロントウインドシールドの前方にて結像される表示像の虚像を、前景の一部と重ねて視認可能となる。HUDは、フロントウインドシールドの代わりに、運転席の正面に設けられるコンバイナに表示像を投影する構成としてもよい。
音声出力装置24は、運転者に音による刺激を与える。つまり、聴覚刺激を与える。音声出力装置24は、刺激を提示する提示装置である。音声出力装置24から出力する音としては、音楽,環境音等が挙げられる。音楽には、BGMを含んでもよい。環境音とは、特定の環境を再現する音とすればよい。音声出力装置24としては、例えば音声を出力するオーディオスピーカ等を用いればよい。
ユーザ入力装置25は、ユーザからの入力を受け付ける。ユーザ入力装置25は、ユーザからの操作入力を受け付ける操作デバイスとすればよい。操作デバイスとしては、メカニカルなスイッチであってもよいし、表示装置23と一体となったタッチスイッチであってもよい。一例としては、CIDと一体になったタッチスイッチとすればよい。なお、ユーザ入力装置25は、ユーザからの入力を受け付ける装置であれば、操作入力を受け付ける操作デバイスに限らない。例えば、ユーザからの音声の入力を受け付ける音声入力装置であってもよい。
HCU20は、プロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるマイクロコンピュータを主体として構成される。HCU20は、メモリに記憶された制御プログラムを実行することで自車の運転者の覚醒支援に関する処理等の各種の処理を実行する。このHCU20が覚醒支援装置に相当する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体(non- transitory tangible storage medium)である。また、非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリ又は磁気ディスクなどによって実現される。なお、HCU20の概略構成については以下で述べる。
<HCU20の概略構成>
続いて、図2を用いて、HCU20の概略構成について説明を行う。HCU20は、図2に示すように、状態特定部201、刺激制御部202、入力受け付け部203、設定部204、情報提示制御部205、設定情報取得部206、及び理由推定部207を機能ブロックとして備える。また、コンピュータによってこれらの機能ブロックの処理が実行されることが、覚醒支援方法が実行されることに相当する。なお、HCU20が実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、HCU20が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。
状態特定部201は、自車の乗員の状態を特定する。状態特定部201は、自車の運転者の状態を特定することが好ましい。状態特定部201は、運転者の状態を、室内カメラ21での検出結果から特定する。状態特定部201は、運転者の状態を、室内カメラ21で撮像した運転者の画像を画像認識することで特定してもよい。状態特定部201は、運転者の薄着,マスク着用有無,鼻かぜ,サングラス着用,眠気の度合い,快不快の状態等を特定すればよい。薄着,マスク着用有無,鼻かぜ,サングラス着用については、例えばこれらを区別するように機械学習した学習器を用いて特定すればよい。運転者の快不快の状態については、室内カメラ21で撮像した運転者の顔画像の特徴量から特定すればよい。
状態特定部201は、眠気特定部211を有する。眠気特定部211は、運転者の眠気の度合いを特定する。眠気特定部211は、室内カメラ21で検出した運転者の覚醒度から眠気の度合いを特定すればよい。なお、室内カメラ21で覚醒度まで検出せずに、室内カメラ21での撮像画像から眠気特定部211で眠気の度合いを特定してもよい。一例として、眠気特定部211は、以下で説明する6段階に区分された眠気レベルを特定する。例えば、眠気レベルの区分は、NEDOの評定方法に従った区分とすればよい。
眠気レベル0は、全く眠くなさそう(Not Sleepy)に該当する度合いである。眠気レベル0は覚醒状態と言い換えることができる。眠気レベル1は、やや眠そう(Slightly Sleepy)に該当する度合いである。眠気レベル1以上は非覚醒状態と言い換えることもできる。眠気レベル2は、眠そう(Sleepy)に該当する度合いである。眠気レベル2以上と眠気レベル2未満との区分は、対象者が眠気を自覚するか否かの区分と言い換えることもできる。眠気レベル2以上が、対象者が眠気を自覚する区分である。眠気レベル2未満が、対象者が眠気を自覚しない区分である。眠気レベル3は、かなり眠そう(Rather Sleepy)に該当する度合いである。眠気レベル3以上と眠気レベル3未満との区分は、対象者に警報が必要になるか否かの区分と言い換えることもできる。眠気レベル3以上が、対象者に警報が必要な区分である。眠気レベル3未満が、対象者に警報が必要でない区分である。眠気レベル4は、非常に眠そう(Very Sleepy)に該当する度合いである。眠気レベル5は、眠っている(Sleeping)に該当する度合いである。眠気レベル5は睡眠状態と言い換えることができる。
本実施形態では、対象者の眠気を室内カメラ21での撮像画像をもとに特定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、対象者の生体情報を計測する生体センサで計測した生体情報をもとに、対象者の眠気を特定する構成としてもよい。生体センサは、ステアリングホイール,シート等に設けるといったように自車に設ける構成としてもよい。また、生体センサは、対象者が装着するウェアラブルデバイスに設けられる構成としてもよい。ウェアラブルデバイスに生体センサが設けられている場合には、例えば近距離無線通信を介して、生体センサでの計測結果をHCU20が取得する構成とすればよい。生体センサで計測する生体情報の一例としては、呼吸,脈拍,心拍,皮膚の温度等が挙げられる。
状態特定部201は、自車の運転者以外の乗員(以下、同乗者)の状態も特定することが好ましい。状態特定部201は、同乗者の状態を、室内カメラ21での検出結果から特定すればよい。状態特定部201は、同乗者の状態を、室内カメラ21で撮像した同乗者の画像を画像認識することで特定してもよい。状態特定部201は、同乗者の状態として、同乗者の有無,同乗者の食事の有無,同乗者の眠気レベル等を特定すればよい。同乗者の眠気レベルについては、運転者の眠気レベルと同様にして特定すればよい。
刺激制御部202は、自車の運転者の覚醒を支援する刺激(以下、覚醒刺激)を行わせる。刺激制御部202は、複数種類の覚醒刺激を行わせることが可能となっている。複数種類の刺激の例としては、視覚刺激,嗅覚刺激,聴覚刺激,触覚刺激が挙げられる。視覚刺激としては、照明装置22の点灯,表示装置23のうちのHUDの点灯が例に挙げられる。これらの点灯による視覚刺激を、以下では「照明」と呼ぶ。「照明」は、覚醒効果があると推定される発光色での点灯によって行わせればよい。嗅覚刺激としては、空調制御ECU30を介してアロマユニット32から発生させる芳香が例に挙げられる。この芳香による嗅覚刺激を、以下では「アロマ」と呼ぶ。「アロマ」は、覚醒効果があると推定される芳香の発生によって行わせればよい。聴覚刺激としては、音声出力装置24から出力させる音楽が例に挙げられる。この音楽による聴覚刺激を、以下では「音楽」と呼ぶ。「音楽」は、覚醒効果があると推定される楽曲の演奏によって行わせればよい。触覚刺激としては、空調制御ECU30を介してエアコンユニット31から送り出させる冷風が例に挙げられる。この冷風による触覚刺激を、以下では「冷風」と呼ぶ。「冷風」は、覚醒効果があると推定される温度の冷風によって行わせればよい。
刺激制御部202は、後述する設定部204での設定に従って覚醒刺激を行わせる。刺激制御部202は、設定部204で覚醒刺激による覚醒の支援の機能自体の停止(以下、支援停止)が設定されている場合には、覚醒刺激を行わせない。刺激制御部202は、設定部204で支援停止が設定されていない場合には、眠気特定部211で特定する運転者の眠気レベルが閾値以上の場合に、覚醒刺激を行わせればよい。閾値は、例えば眠気レベル1とすればよい。
刺激制御部202は、覚醒刺激を行わせる場合でも、設定部204で覚醒刺激の種類別に刺激の態様を変更する変更設定が行われている場合には、この変更設定に従って、覚醒刺激の種類別に刺激の態様を変更する。ここで言うところの変更とは、デフォルトの設定からの変更を意味する。デフォルトの設定では、覚醒刺激の種類別に、基準となる強度で刺激を行わせる設定が行われているものとする。設定部204での変更設定については、後に詳述する。この刺激制御部202での処理が刺激制御工程に相当する。
入力受け付け部203は、ユーザ入力装置25で受け付けた操作入力の情報を取得する。入力受け付け部203は、ユーザ入力装置25で受け付けた運転者の音声の情報を取得してもよい。入力受け付け部203は、ユーザ入力装置25で受け付けた、覚醒刺激による覚醒の支援の機能(以下、覚醒支援機能)のオンオフを指示する入力の情報を取得する。覚醒支援機能のオンオフを指示する入力は、覚醒刺激の種類を区別せず、一律に覚醒刺激の要否を指示する入力にあたる。入力受け付け部203は、停止受け付け部231を有する。停止受け付け部231は、ユーザ入力装置25で運転者から受け付けた、覚醒刺激の種類別にオンオフを指示する入力の情報を取得する。つまり、停止受け付け部231は、運転者からの、覚醒刺激の種類別の実行入力と停止入力とを受け付ける。この停止受け付け部231での処理が停止受け付け工程に相当する。
以下では、一例として、入力受け付け部203は、CIDと一体となったタッチスイッチで受け付けた、覚醒支援機能のオンオフを指示する入力の情報,覚醒刺激の種類別にオンオフを指示する入力の情報を取得するものとする。覚醒支援機能のオンオフを指示する入力,覚醒刺激の種類別にオンオフを指示する入力といった設定入力については、図3に示すようなタッチパネルの表示画面で受け付ける構成とすればよい。
図3の表示画面の表示は、後述する情報提示制御部205によって制御されるものとする。図3のENが、覚醒支援機能のオンオフを切り替えるためのボタン表示を示す。図3のILが「照明」のオンオフを切り替えるためのボタン表示を示す。図3のARが「アロマ」のオンオフを切り替えるためのボタン表示を示す。図3のMUが「音楽」のオンオフを切り替えるためのボタン表示を示す。図3のCAが「冷風」のオンオフを切り替えるためのボタン表示を示す。これらのボタン表示は、オンオフのいずれに設定されているかで表示が切り替わることにより、オンオフのいずれに設定されているかも表現していることが好ましい。運転者は、表示画面中のENをタッチ操作することで、覚醒支援機能のオンオフを指示する入力を行うことができる。また、運転者は、表示画面中のIL,AR,MU,CAをそれぞれタッチ操作することで、「照明」,「アロマ」,「音楽」,「冷風」のオンオフを個別に指示する入力を行うことができる。
設定部204は、覚醒刺激についての設定を行う。設定部204は、覚醒支援機能のオンオフについては、入力受け付け部203で受け付ける、覚醒支援機能のオンオフを指示する入力の情報に従って設定を行えばよい。設定部204は、覚醒刺激の種類別のオンオフについては、入力受け付け部203で受け付ける、覚醒刺激の種類別にオンオフを指示する入力の情報に従って設定を行えばよい。また、設定部204は、停止受け付け部231で覚醒刺激の種類別の停止入力を受け付けた場合に、後述する理由推定部207で推定する停止の理由に応じて、覚醒刺激の種類別に以降の刺激の態様を変更する変更設定を行う。変更設定の詳細については後述する。この設定部204での処理が設定工程に相当する。
情報提示制御部205は、表示装置23に情報を表示させる制御を行う。情報提示制御部205は、前述したタッチパネルの表示画面の表示を制御する。情報提示制御部205は、設定部204で行われている設定を、タッチパネルの表示画面の表示に反映させればよい。例えば、「アロマ」をオンにするが「照明」をオフにする設定が設定部204で行われている場合には、「アロマ」のオンオフを切り替えるためのボタン表示はオンの側の表示とする一方、「照明」のオンオフを切り替えるためのボタン表示はオフの側の表示とすればよい。また、覚醒刺激の強度を下げる設定が設定部204で行われている場合には、例えば図3に示すような「弱い刺激です」といったテキスト表示を行わせればよい。
なお、情報提示制御部205は、「照明」,「アロマ」,「音楽」,「冷風」といった複数種類の覚醒刺激の全てについて、個々の停止入力によって刺激を行わせない設定となっている場合であっても、覚醒支援機能がオフされていなければ、上述の表示画面の表示は継続すればよい。
設定情報取得部206は、自車の車載機器の設定情報を取得する。例えば、音声出力装置24を用いて音声を出力するオーディオの設定情報,空調関連の設定情報を取得する。
理由推定部207は、停止受け付け部231で覚醒刺激の種類別の停止入力を受け付けた場合に、その停止入力を受け付けた種類の覚醒刺激(以下、対象刺激)について、停止の理由を推定する。この理由推定部207での処理が理由推定工程に相当する。理由推定部207は、停止の理由として、対象刺激が苦手であることを推定可能であることが好ましい。対象刺激が苦手である例としては、以下が挙げられる。例えば、「アロマ」では、匂いが苦手な例が挙げられる。「音楽」では、曲調が苦手な例が挙げられる。「冷風」では、顔に当たるのが苦手な例が挙げられる。
理由推定部207は、刺激の開始前に停止入力を停止受け付け部231で受け付けた対象刺激について、停止の理由を、対象刺激が苦手であることと推定することが好ましい。これは、刺激が開始される前に停止される対象刺激は、運転者の苦手な覚醒刺激である可能性が高いためである。なお、運転者は、どのような覚醒刺激が行われるかは、前述したタッチパネルの表示画面の表示等で確認可能であるものとする。例えば、刺激の開始前に、「アロマ」については停止入力を受け付けたが、「音楽」については停止入力を受け付けていない場合は、「アロマ」が苦手と推定するが、「音楽」は苦手と推定しない。
理由推定部207は、刺激の開始から所定時間内に停止入力を停止受け付け部231で受け付けた対象刺激について、停止の理由を、対象刺激が苦手であることと推定することが好ましい。これは、刺激の開始から短い時間で停止される対象刺激は、運転者の苦手な覚醒刺激である可能性が高いためである。ここで言うところの所定時間は、短時間か否かを区分する時間であって、直後と言える程度の短い時間とすればよい。
理由推定部207は、停止入力を停止受け付け部231で受け付けた対象刺激について、状態特定部201で運転者の状態が不快と特定した場合に、停止の理由を、対象刺激が苦手であることと推定することが好ましい。これは、運転者の状態が不快と特定される場合に停止される対象刺激は、運転者の苦手な覚醒刺激である可能性が高いためである。前述の例では、状態特定部201が、運転者の状態が不快であることを、運転者の顔画像の特徴量から特定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、状態特定部201が、運転者の状態が不快であることを、入力受け付け部203で受け付けた運転者の音声から特定する構成としてもよい。この場合、運転者の状態が不快であることは、運転者の音声のトーン,発話内容等から特定すればよい。
設定部204は、理由推定部207で推定した停止の理由が、対象刺激が苦手であることであった場合に、対象刺激を行わない態様に変更する変更設定を行えばよい。例えば、理由推定部207で推定した停止の理由が、「アロマ」が苦手であることであった場合には、「アロマ」についてのみ、刺激を行わない態様に変更する変更設定を行えばよい。そして、刺激制御部202は、設定部204で対象刺激を行わない態様に変更する変更設定が行われている場合には、その対象刺激を行わないようにする。つまり、刺激制御部202は、対象刺激を行わない態様に変更する変更設定が行われた後は、その対象刺激の停止入力を受け付けなくても、予めその対象刺激を行わせないようにする。対象刺激を行わない態様に変更する変更設定については、停止受け付け部231でその対象刺激の実行入力を受け付けた場合に、設定部204がその対象刺激を行わせる態様に戻せばよい。
理由推定部207は、停止の理由として、対象刺激が効かないことを推定可能であることが好ましい。対象刺激が効かない例としては、以下が挙げられる。例えば、「照明」では、眠気が改善しない例が挙げられる。「アロマ」でも、眠気が改善しない例が挙げられる。「音楽」でも、眠気が改善しない例が挙げられる。「冷風」でも、眠気が改善しない例が挙げられる。
理由推定部207は、停止入力を停止受け付け部231で受け付けた対象刺激について、その対象刺激を一定度合い以上継続していたにもかかわらず、眠気特定部211で特定する運転者の眠気の度合いが改善しない、若しくは悪化していた場合に、停止の理由を、対象刺激が効かないことと推定することが好ましい。これは、一定度合い以上継続していたにもかかわらず眠気の度合いが改善しなかったり悪化したりする対象刺激は、効果のない覚醒刺激と考えられるためである。ここで言うところの一定度合いとは、刺激の反復回数であってもよいし、刺激の反復回数であってもよい。一定度合いについては任意に設定可能とすればよい。例えば、刺激の反復回数が2回以上とすればよい。例えば、「冷風」を一定度合い以上継続していたにもかかわらず、「冷風」について停止入力を受け付けた場合は、「冷風」が効かないと推定する。
設定部204は、理由推定部207で推定した停止の理由が、対象刺激が効かないことであった場合に、対象刺激の強度を上げる態様に変更する変更設定を行えばよい。例えば、理由推定部207で推定した停止の理由が、「冷風」が効かないことであった場合には、「冷風」についてのみ、刺激の強度を上げる態様に変更する変更設定を行えばよい。そして、刺激制御部202は、設定部204で対象刺激の強度を上げる態様に変更する変更設定が行われている場合には、その対象刺激の強度を上げさせる。強度を上げさせるとは、従前の設定における強度よりも上げさせるものとすればよい。従前の設定がデフォルトの強度である場合には、デフォルトの強度よりも上げさせるものとすればよい。つまり、刺激制御部202は、対象刺激の強度を上げる態様に変更する変更設定が行われた後は、その対象刺激を行わせる際に、その対象刺激の強度を従前の設定よりも上げてその対象刺激を行わせるようにする。「冷風」については、風量を大きくすることで刺激の強度を上げさせればよい。「アロマ」については、芳香成分の噴出時間を延ばすことで刺激の強度を上げさせればよい。「音楽」については、テンポを上げることで刺激の強度を上げさせればよい。「照明」については、色を変えることで刺激の強度を上げさせればよい。色を変える場合は、色を濃くしたり、より鮮やかな色にしたりすることで刺激の強度を上げればよい。
理由推定部207は、停止の理由として、対象刺激が強すぎることを推定可能であることが好ましい。対象刺激が強すぎる例としては、以下が挙げられる。例えば、「照明」では、運転者にとって眩しい例が挙げられる。「アロマ」では、対象者にとって匂いが強すぎる例が挙げられる。「音楽」では、対象者が音楽に気を取られ過ぎる例が挙げられる。「冷風」では、対象者にとって寒すぎる例が挙げられる。
理由推定部207は、刺激の開始から前述の所定時間経過後に、停止入力を停止受け付け部231で受け付けた対象刺激について、停止の理由を、対象刺激が強すぎることと推定することが好ましい。これは、刺激の開始から時間をおいて停止入力が行われるのは、その刺激が苦手ではなく、運転者にとって強すぎるからである可能性が高いためである。
設定部204は、理由推定部207で推定した停止の理由が、対象刺激が強すぎることであった場合に、対象刺激の強度を下げる態様に変更する変更設定を行えばよい。例えば、理由推定部207で推定した停止の理由が、「冷風」が強すぎることであった場合には、「冷風」についてのみ、刺激の強度を下げる態様に変更する変更設定を行えばよい。そして、刺激制御部202は、設定部204で対象刺激の強度を下げる態様に変更する変更設定が行われている場合には、その対象刺激の強度を下げさせる。強度を下げさせるとは、従前の設定における強度よりも下げさせるものとすればよい。従前の設定がデフォルトの強度である場合には、デフォルトの強度よりも下げさせるものとすればよい。つまり、刺激制御部202は、対象刺激の強度を下げる態様に変更する変更設定が行われた後は、その対象刺激を行わせる際に、その対象刺激の強度を従前の設定よりも下げてその対象刺激を行わせるようにする。「冷風」については、風量を小さくすることで刺激の強度を下げさせればよい。「アロマ」については、芳香成分の噴出時間を短くすることで刺激の強度を下げさせればよい。「音楽」については、音量を小さくすることで刺激の強度を下げさせればよい。「照明」については、輝度を下げることで刺激の強度を下げさせればよい。
理由推定部207は、停止の理由として、特定状態において対象刺激が不要であったことを推定可能であることが好ましい。特定状態とは、自車の外部の環境である車外環境、自車の室内の環境である車内環境、自車の運転者の状態である運転者環境、及び自車の同乗者の状態である同乗者環境の少なくともいずれかについての状態とすればよい。
理由推定部207は、特定状態において停止入力を停止受け付け部231で受け付けた頻度が規定値以上の対象刺激について、停止の理由を、その特定状態において対象刺激が不要であることと推定することが好ましい。言い換えると、対象刺激が不要な特定状態を学習し、停止の理由を、その特定状態において対象刺激が不要であることと推定することが好ましい。これは、過去の同じ環境でも停止入力が行われる刺激については、運転者にとって、その環境で不要な刺激である可能性が高いためである。ここで言うところの規定値は、推定精度を高めるためには複数回であることが好ましいが、1回であってもよい。
理由推定部207は、停止入力を停止受け付け部231で受け付けた際の車外環境、車内環境、運転者環境、及び同乗者環境の少なくともいずれかの環境についての情報(以下、停止時環境情報)を、停止入力を受け付けるごとに、その停止入力が行われた対象刺激と紐付けて記憶しておけばよい。停止時環境情報と対象刺激との組み合わせについては、HCU20の不揮発性メモリに記憶すればよい。そして、理由推定部207は、記憶しておいたこの停止時環境情報と対象刺激との組み合わせを用いて、特定状態において停止入力を停止受け付け部231で受け付けた頻度が規定値以上の対象刺激か否かを判断すればよい。また、過去の環境と現在の環境が同じか否かについては、理由推定部207が、環境の情報が予め規定する範囲内におさまるか否かで判断すればよい。
ここで対象とする環境は、例えば以下に挙げられる環境とすればよい。車外環境としては、例えば自車の外部の明るさ,自車の外気温が挙げられる。自車の外部の明るさについての情報としては、車両センサ4のうちの照度センサで検出した照度を用いればよい。これによれば、例えば自車の外部が西日等で眩しい場合に「照明」が不要であることを推定したりすることが可能になる。自車の外気温についての情報としては、車両センサ4のうちの外気温センサで検出した外気温を用いればよい。これによれば、例えば自車の外気温が低く寒い場合に「冷風」が不要であることを推定したりすることが可能になる。
車内環境としては、自車のオーディオの設定,自車の空調の設定が挙げられる。自車のオーディオの設定の情報としては、設定情報取得部206で取得するオーディオの設定情報を用いればよい。これによれば、例えばラジオを流している場合に「音楽」が不要であることを推定したりすることが可能になる。自車の空調の設定の情報としては、設定情報取得部206で取得する空調の設定情報を用いればよい。これによれば、例えば車室内を暖房している場合に「冷風」が不要であることを推定したりすることが可能になる。
運転者環境としては、運転者の外観が挙げられる。運転者の外観としては、状態特定部201で特定する運転者の薄着,マスク着用有無,鼻かぜ,サングラス着用等の状態を用いれればよい。これによれば、例えば運転者がサングラスを着用している場合に「照明」が不要であることを推定したりすることが可能になる。他にも、運転者が鼻かぜをひいている場合に「アロマ」が不要であることを推定したりすることが可能になる。運転者がマスクを着用している場合に「アロマ」が不要であることを推定したりすることも可能になる。運転者が薄着である場合に「冷風」が不要であることを推定したりすることも可能になる。
同乗者環境としては、同乗者の状態が挙げられる。同乗者の状態としては、状態特定部201で特定する同乗者の有無,同乗者の食事の有無,同乗者の眠気レベル等の状態を用いれればよい。これによれば、例えば同乗者がいる場合に「音楽」が不要であることを推定したりすることが可能になる。他にも、同乗者が食事中の場合に「アロマ」が不要であることを推定したりすることが可能になる。同乗者が眠っている場合に「冷風」が不要であることを推定したりすることも可能になる。
設定部204は、理由推定部207で推定した停止の理由が、特定状態において対象刺激が不要であったことであった場合に、その特定状態においてはその対象刺激を行わせない態様に変更する変更設定を行えばよい。例えば、理由推定部207で推定した停止の理由が、車室内を暖房している場合に「冷風」が不要であることであった場合には、車室内を暖房している場合に「冷風」を行わせない態様に変更する変更設定を行えばよい。そして、刺激制御部202は、車室内を暖房している場合には、「冷風」を行わせないようにする。
また、刺激制御部202は、眠気特定部211で特定する運転者の眠気の度合いが閾値未満である場合であって、且つ、設定部204で変更設定が行われている場合には、変更設定に従った、複数種類の覚醒刺激の種類ごとの対象刺激の態様の変更を行わせることが好ましい。一方、刺激制御部202は、眠気特定部211で特定する眠気の度合いが閾値以上である場合には、設定部204で変更設定が行われている場合であっても、変更設定に従った、複数種類の覚醒刺激の種類ごとの対象刺激の態様の変更を行わせないことが好ましい。これによれば、運転者の眠気の度合いが小さい場合には、運転者の好みに合わせた運転空間を提供可能とする一方、眠気の度合いが大きい場合には、運転者の覚醒を優先させることを可能とする。ここで言うところの閾値は、自覚のできる眠気か否かを区分する眠気の度合いとすればよい。例えば、閾値は、前述の眠気レベル1とすればよい。
なお、種類ごとの対象刺激の態様の変更は、眠気特定部211で特定する運転者の眠気の度合いが閾値未満である場合に限る一方、覚醒支援機能のオンオフについては、運転者の眠気の度合いに限らず切り替え可能とすればよい。
<HCU20での停止理由推定関連処理>
続いて、図4のフローチャートを用いて、HCU20での対象刺激の停止の理由の推定に関連する処理(以下、停止理由推定関連処理)の流れの一例について説明を行う。図4のフローチャートは、停止受け付け部231で停止入力を受け付けた場合に開始する構成とすればよい。図4のフローチャートは、停止入力を受け付けた対象刺激を対象として行われる。
まず、ステップS1では、理由推定部207が、停止時環境情報を、停止入力が行われた対象刺激と紐付けて記憶する。ステップS2では、対象刺激について停止入力が行われた環境として特定状態の頻度が高かった場合(S2でYES)には、ステップS3に移る。一方、特定状態の頻度が高くなかった場合(S2でNO)には、ステップS4に移る。対象刺激について停止入力が行われた環境として特定状態の頻度が高かったか否かについては、理由推定部207が、今回の停止時環境情報のうち、過去の停止時環境情報と同じ停止時環境情報が規定回数以上存在したか否かで判断すればよい。規定回数は複数回であることが好ましいが、1回であってもよい。今回の停止時環境情報のうち、過去の停止時環境情報と同じ停止時環境情報が規定回数以上存在した情報に対応する状態が特定状態にあたる。ステップS3では、理由推定部207が、対象刺激の停止の理由を、特定状態において対象刺激が不要であることと推定し、停止理由推定関連処理を終了する。
ステップS4では、対象刺激を一定度合い以上継続していたにもかかわらず、眠気特定部211で特定する運転者の眠気の度合いが改善しない場合(S4でYES)には、ステップS5に移る。なお、眠気の度合いが改善しない場合には、眠気の度合いが悪化している場合も含む。一方、対象刺激を一定度合い以上継続した結果、眠気特定部211で特定する運転者の眠気の度合いが改善していた場合(S4でNO)には、ステップS6に移る。ステップS5では、理由推定部207が、対象刺激の停止の理由を、対象刺激が効かないことと推定し、停止理由推定関連処理を終了する。
ステップS6では、停止入力を受け付けたのが、対象刺激の刺激開始前であった場合(S6でYES)には、ステップS9に移る。一方、停止入力を受け付けたのが対象刺激の刺激開始前でなかった場合(S6でNO)には、ステップS7に移る。ステップS7では、停止入力を受け付けたのが、刺激の開始から所定時間内である刺激開始直後であった場合(S7でYES)には、ステップS9に移る。一方、停止入力を受け付けたのが刺激開始直後でなかった場合(S7でNO)には、ステップS8に移る。ステップS8では、停止入力を受け付けた際に、状態特定部201で運転者の状態が不快と特定していた場合(S8でYES)には、ステップS9に移る。一方、停止入力を受け付けた際に、状態特定部201で運転者の状態が不快と特定していなかった場合(S8でNO)には、ステップS10に移る。ステップS9では、理由推定部207が、対象刺激の停止の理由を、対象刺激が苦手であることと推定し、停止理由推定関連処理を終了する。
ステップS10では、停止入力を受け付けたのが、刺激の開始から前述の所定時間経過後であるので、理由推定部207が、対象刺激の停止の理由を、対象刺激が強すぎることと推定し、停止理由推定関連処理を終了する。
HCU20では、理由推定部207で停止の理由を推定した場合に、推定結果が正しいか否かを運転者に確認する構成としてもよい。そして、推定結果が正しかった場合に限って、設定部204が、推定した停止の理由に応じて変更設定を行う構成としてもよい。また、HCU20では、推定した停止の理由に応じた変更設定での対象刺激の可否を運転者に確認する構成としてもよい。そして、運転者の許可があった場合に限って、設定部204が、推定した停止の理由に応じた変更設定を可能にする構成としてもよい。運転者への確認は、表示装置23への表示によって行ってもよいし、音声出力装置24からの音声出力によって行ってもよい。確認に対する運転者からの回答については、ユーザ入力装置25で受け付ければよい。
<HCU20での覚醒刺激関連処理>
続いて、図5のフローチャートを用いて、HCU20での運転者への覚醒刺激に関連する処理(以下、覚醒刺激関連処理)の流れの一例について説明を行う。図5のフローチャートは、例えば、自車の内燃機関又はモータジェネレータを始動させるためのスイッチ(以下、パワースイッチ)がオンになった場合に開始する構成とすればよい。他にも、ユーザ入力装置25を介して覚醒支援機能のオンオフの設定を切り替えることができる構成の場合には、覚醒支援機能がオンとなっていることも条件に加える構成とすればよい。
まず、ステップS21では、眠気特定部211が、運転者の眠気レベルを特定する。ステップS22では、運転者の眠気レベルが1以上であった場合(S22でYES)には、ステップS23に移る。一方、運転者の眠気レベルが0であった場合(S22でNO)には、ステップS28に移る。
ステップS23では、運転者の眠気レベルが2以上であった場合(S23でYES)には、ステップS24に移る。一方、運転者の眠気レベルが1であった場合(S23でNO)には、ステップS27に移る。ステップS24では、運転者の眠気レベルが3以上であった場合(S24でYES)には、ステップS25に移る。一方、運転者の眠気レベルが2であった場合(S24でNO)には、ステップS26に移る。
ステップS25では、レベル3処理を行って、ステップS28に移る。ここで、図6のフローチャートを用いて、レベル3処理の流れの一例について説明を行う。
まず、ステップS251では、覚醒刺激の提案を行う。一例としては、情報提示制御部205が、覚醒刺激を開始してはどうかを問い合わせる表示を表示装置23に表示させればよい。覚醒刺激の提案では、眠気レベル3以上の場合に行う覚醒刺激の内容を併せて通知してもよい。なお、覚醒刺激の提案は、音声出力装置24からの音声出力によって行わせてもよい。
ステップS252では、覚醒刺激を停止する場合(S252でYES)には、刺激制御部202が複数種類の覚醒刺激の全刺激を行わせずにステップS28に移る。一方、覚醒刺激を停止しない場合(S252でNO)には、ステップS253に移る。一例としては、S251での覚醒刺激の提案に対して、入力受け付け部203でその提案を拒否する入力を受け付けた場合に、刺激制御部202が、覚醒刺激を停止すると判断すればよい。
ステップS253では、刺激制御部202が覚醒刺激を開始させる。眠気レベル3以上の場合には、刺激制御部202は、複数種類の覚醒刺激の組み合わせをローテーションで変更しつつ、複数種類の覚醒刺激を同時に行わせればよい。また、休憩の提案も同時に行わせればよい。休憩の提案は、表示装置23の表示で行わせてもよいし、音声出力装置24からの音声入力で行わせてもよい。一例としては、視覚刺激、聴覚刺激、触覚刺激、及び休憩提案の組み合わせの刺激と、視覚刺激、嗅覚刺激、触覚刺激、及び休憩提案の組み合わせの刺激とを交互にローテーションで行わせればよい。
ステップS254では、覚醒刺激を停止する場合(S254でYES)には、刺激制御部202が複数種類の覚醒刺激の全てを停止させて、ステップS28に移る。一方、覚醒刺激を停止しない場合(S254でNO)には、ステップS255に移る。一例としては、刺激制御部202は、入力受け付け部203で覚醒支援機能のオフを指示する入力の情報を取得した場合に、覚醒刺激を停止すると判断すればよい。
ステップS255では、眠気特定部211が、運転者の眠気レベルを特定する。そして、運転者の眠気レベルが3未満であった場合(S255でYES)には、ステップS28に移る。一方、運転者の眠気レベルが3以上であった場合(S255でNO)には、S254に戻って処理を繰り返す。
ステップS26では、レベル2処理を行って、ステップS28に移る。ここで、図7のフローチャートを用いて、レベル2処理の流れの一例について説明を行う。
まず、ステップS261では、S251と同様にして、覚醒刺激の提案を行う。覚醒刺激の提案では、眠気レベル2の場合に行う覚醒刺激の内容を併せて通知してもよい。
ステップS262では、覚醒刺激を停止する場合(S262でYES)には、刺激制御部202が複数種類の覚醒刺激の全刺激を行わせずにステップS28に移る。一方、覚醒刺激を停止しない場合(S262でNO)には、ステップS263に移る。一例としては、S261での覚醒刺激の提案に対して、入力受け付け部203でその提案を拒否する入力を受け付けた場合に、刺激制御部202が、覚醒刺激を停止すると判断すればよい。
ステップS263では、刺激制御部202が覚醒刺激を開始させる。眠気レベル2の場合には、刺激制御部202は、複数種類の覚醒刺激の組み合わせをローテーションで変更しつつ、複数種類の覚醒刺激を同時に行わせればよい。眠気レベル2の場合には、休憩の提案は行わせないものとすればよい。一例としては、視覚刺激、聴覚刺激、及び触覚刺激の組み合わせの刺激と、視覚刺激、嗅覚刺激、及び触覚刺激の組み合わせの刺激とを交互にローテーションで行わせればよい。
ステップS264では、覚醒刺激を停止する場合(S264でYES)には、刺激制御部202が複数種類の覚醒刺激の全てを停止させて、ステップS28に移る。一方、覚醒刺激を停止しない場合(S264でNO)には、ステップS265に移る。一例としては、刺激制御部202は、入力受け付け部203で覚醒支援機能のオフを指示する入力の情報を取得した場合に、覚醒刺激を停止すると判断すればよい。
ステップS265では、眠気特定部211が、運転者の眠気レベルを特定する。そして、運転者の眠気レベルが2であった場合(S265でYES)には、S264に戻って処理を繰り返す。一方、運転者の眠気レベルが2でなかった場合(S265でNO)には、ステップS28に移る。
ステップS27では、レベル1処理を行って、ステップS28に移る。ここで、図8のフローチャートを用いて、レベル1処理の流れの一例について説明を行う。
まず、ステップS271では、S251と同様にして、覚醒刺激の提案を行う。覚醒刺激の提案では、眠気レベル1の場合に行う覚醒刺激の内容を併せて通知してもよい。
ステップS272では、覚醒刺激を停止する場合(S272でYES)には、刺激制御部202が複数種類の覚醒刺激の全刺激を行わせずにステップS28に移る。一方、覚醒刺激を停止しない場合(S272でNO)には、ステップS273に移る。一例としては、S271での覚醒刺激の提案に対して、入力受け付け部203でその提案を拒否する入力を受け付けた場合に、刺激制御部202が、覚醒刺激を停止すると判断すればよい。他にも、複数種類の覚醒刺激の全刺激について、それぞれ個別に刺激を行わせない変更設定が設定部204で行われていた場合に、刺激制御部202が、覚醒刺激を停止すると判断すればよい。一方、設定部204で複数種類の覚醒刺激の全刺激について、それぞれ個別に刺激を行わせない変更設定が行われていた場合であっても、入力受け付け部203で上述の提案を受諾する入力を受け付けた場合には、覚醒刺激を再開すると判断すればよい。
ステップS273では、刺激制御部202が覚醒刺激を開始させる。眠気レベル1の場合には、刺激制御部202は、複数種類の覚醒刺激のうちから1種類の覚醒刺激ずつ順番に、ローテーションで提示させればよい。一例としては、視覚刺激としての「照明」、嗅覚刺激としての「アロマ」、聴覚刺激としての「音楽」、及び触覚刺激としての「冷風」を順番にローテーションで提示させればよい。
ステップS274では、設定部204で変更設定が既に行われていた場合(S274でYES)には、ステップS275に移る。一方、設定部204で変更設定が行われていなかった場合(S274でNO)には、ステップS276に移る。
ステップS275では、設定部204での変更設定に従って、覚醒刺激の態様を変更する。ここでの変更とは、例えばデフォルトの設定に対しての変更とすればよい。覚醒刺激の態様の変更は、複数種類の覚醒刺激のうち、変更設定が行われている覚醒刺激についてのみ行う。刺激を停止する変更設定が行われている種類の覚醒刺激については、その覚醒刺激を行わせないようにする。刺激の強度を上げる変更設定が行われている種類の覚醒刺激については、その覚醒刺激の強度を上げさせるようにする。刺激の強度を下げる変更設定が行われている種類の覚醒刺激については、その覚醒刺激の強度を下げさせるようにする。
ステップS276では、覚醒刺激を停止する場合(S276でYES)には、刺激制御部202が複数種類の覚醒刺激の全てを停止させて、ステップS28に移る。一方、覚醒刺激を停止しない場合(S276でNO)には、ステップS277に移る。一例としては、刺激制御部202は、入力受け付け部203で覚醒支援機能のオフを指示する入力の情報を取得した場合に、覚醒刺激を停止すると判断すればよい。
ステップS277では、眠気特定部211が、運転者の眠気レベルを特定する。そして、運転者の眠気レベルが1であった場合(S277でYES)には、S276に戻って処理を繰り返す。一方、運転者の眠気レベルが1でなかった場合(S277でNO)には、ステップS28に移る。
ステップS28では、覚醒刺激関連処理の終了タイミングであった場合(S28でYES)には、覚醒刺激関連処理を終了する。一方、覚醒刺激関連処理の終了タイミングでなかった場合(S28でNO)には、S21に戻って処理を繰り返す。覚醒刺激関連処理の終了タイミングの一例としては、自車のパワースイッチがオフになったこと,覚醒支援機能がオフに切り替わったこと等がある。
以上の覚醒刺激関連処理によれば、運転者が自覚する前の軽い眠気の状態のときから運転者の覚醒を支援し、眠気が悪化しないようにサポートすることが可能になる。また、運転者の眠気が軽い場合には、複数種類の覚醒刺激の個別の態様変更を可能にすることで、運転者の好みにあった運転空間を提供することが可能になる。一方、運転者の眠気が進んだ場合には、複数種類の覚醒刺激の個別の態様変更をできないようにして、運転者の好みにあった運転空間の提供よりも、覚醒を優先させることが可能になる。
<実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、複数種類の覚醒刺激の態様を、種類別に変更することが可能になる。よって、複数種類の覚醒刺激の態様を一律に変更する構成に比べ、個々の運転者ごとにより適切な覚醒刺激を行うことが可能になる。また、変更設定は、対象刺激について推定された停止の理由に応じて行われるので、対象刺激の停止の理由に応じた適切な態様に対象刺激の態様を変更することが可能になる。よって、この点でも、対象者ごとにより適切な覚醒刺激を行うことが可能になる。
(実施形態2)
前述の実施形態では、停止理由推定関連処理及び覚醒刺激関連処理をHCU20が担う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、停止理由推定関連処理及び覚醒刺激関連処理の少なくともいずれかをHCU20と他のECUとで担う構成としてもよい。また、停止理由推定関連処理及び覚醒刺激関連処理の少なくともいずれかを、HCU20以外のECUが担う構成としてもよい。
なお、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。また、本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された1つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと1つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された1つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
1 覚醒支援システム、20 HCU(覚醒支援装置)、201 状態特定部、202 刺激制御部、204 設定部、207 理由推定部、211 眠気特定部、231 停止受け付け部

Claims (13)

  1. 車両で用いることが可能な覚醒支援装置であって、
    前記車両の運転者の覚醒を支援する刺激である覚醒刺激として複数種類の覚醒刺激を行わせることが可能な刺激制御部(202)と、
    前記運転者からの、前記覚醒刺激の種類別の停止入力を受け付ける停止受け付け部(231)と、
    前記停止受け付け部で前記覚醒刺激の種類別の停止入力を受け付けた場合に、その停止入力を受け付けた種類の前記覚醒刺激である対象刺激について、停止の理由を推定する理由推定部(207)と、
    前記理由推定部で推定した停止の理由に応じて、前記対象刺激の態様を変更する変更設定を行う設定部(204)とを備え、
    前記刺激制御部は、前記設定部で前記変更設定が行われている場合には、前記対象刺激の態様を、前記変更設定に従わせる覚醒支援装置。
  2. 請求項1に記載の覚醒支援装置であって、
    前記設定部は、前記理由推定部で推定した停止の理由が、前記対象刺激が苦手であることであった場合に、前記対象刺激を行わない態様に変更する前記変更設定を行い、
    前記刺激制御部は、前記設定部で前記対象刺激を行わない態様に変更する前記変更設定が行われている場合には、その対象刺激を行わないようにする覚醒支援装置。
  3. 請求項2に記載の覚醒支援装置であって、
    前記理由推定部は、刺激の開始前に前記停止入力を前記停止受け付け部で受け付けた前記対象刺激について、停止の理由を、前記対象刺激が苦手であることと推定する覚醒支援装置。
  4. 請求項2又は3に記載の覚醒支援装置であって、
    前記理由推定部は、刺激の開始から所定時間内に前記停止入力を前記停止受け付け部で受け付けた前記対象刺激について、停止の理由を、前記対象刺激が苦手であることと推定する覚醒支援装置。
  5. 請求項2~4のいずれか1項に記載の覚醒支援装置であって、
    前記運転者の状態を特定する状態特定部(201)を備え、
    前記理由推定部は、前記停止入力を前記停止受け付け部で受け付けた前記対象刺激について、前記状態特定部で前記運転者の状態が不快と特定した場合に、停止の理由を、前記対象刺激が苦手であることと推定する覚醒支援装置。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の覚醒支援装置であって、
    前記設定部は、前記理由推定部で推定した停止の理由が、前記対象刺激が効かないことであった場合に、前記対象刺激の強度を上げる態様に変更する前記変更設定を行い、
    前記刺激制御部は、前記設定部で前記対象刺激の強度を上げる態様に変更する前記変更設定が行われている場合には、その対象刺激の強度を上げるようにする覚醒支援装置。
  7. 請求項6に記載の覚醒支援装置であって、
    前記運転者の眠気の度合いを特定する眠気特定部(211)を備え、
    前記理由推定部は、前記停止入力を前記停止受け付け部で受け付けた前記対象刺激について、その対象刺激を一定度合い以上継続していたにもかかわらず、前記眠気特定部で特定する前記運転者の眠気の度合いが改善しない、若しくは悪化していた場合に、停止の理由を、前記対象刺激が効かないことと推定する覚醒支援装置。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の覚醒支援装置であって、
    前記設定部は、前記理由推定部で推定した停止の理由が、前記対象刺激が強すぎることであった場合に、前記対象刺激の強度を下げる態様に変更する前記変更設定を行い、
    前記刺激制御部は、前記設定部で前記対象刺激の強度を下げる態様に変更する前記変更設定が行われている場合には、その対象刺激の強度を下げるようにする覚醒支援装置。
  9. 請求項8に記載の覚醒支援装置であって、
    前記理由推定部は、刺激の開始から所定時間経過後に前記停止入力を前記停止受け付け部で受け付けた前記対象刺激について、停止の理由を、前記対象刺激が強すぎることと推定する覚醒支援装置。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載の覚醒支援装置であって、
    前記設定部は、前記理由推定部で推定した停止の理由が、前記車両の外部の環境である車外環境、前記車両の室内の環境である車内環境、前記車両の運転者の状態である運転者環境、及び前記車両の同乗者の状態である同乗者環境の少なくともいずれかについての特定状態において前記対象刺激が不要であった場合に、その特定状態においては前記対象刺激を行わせない態様に変更する前記変更設定を行い、
    前記刺激制御部は、前記設定部で前記特定状態においては前記対象刺激を行わせない態様に変更する前記変更設定が行われている場合には、その特定状態においては前記対象刺激を行わせないようにする覚醒支援装置。
  11. 請求項10に記載の覚醒支援装置であって、
    前記理由推定部は、前記特定状態において前記停止入力を前記停止受け付け部で受け付けた頻度が規定値以上の前記対象刺激について、停止の理由を、前記特定状態において前記対象刺激が不要であることと推定する覚醒支援装置。
  12. 請求項1~11のいずれか1項に記載の覚醒支援装置であって、
    前記運転者の眠気の度合いを特定する眠気特定部(211)を備えるものであり、
    前記刺激制御部は、前記眠気特定部で特定する眠気の度合いが閾値未満である場合であって、且つ、前記設定部で前記変更設定が行われている場合には、前記変更設定に従った、複数種類の前記覚醒刺激の種類ごとの前記対象刺激の態様の変更を行わせる一方、前記眠気特定部で特定する眠気の度合いが閾値以上である場合には、前記設定部で前記変更設定が行われている場合であっても、前記変更設定に従った、複数種類の前記覚醒刺激の種類ごとの前記対象刺激の態様の変更を行わせない覚醒支援装置。
  13. 車両で用いることが可能な覚醒支援方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
    前記車両の運転者の覚醒を支援する刺激である覚醒刺激として複数種類の覚醒刺激を行わせることが可能な刺激制御工程と、
    前記運転者からの、前記覚醒刺激の種類別の停止入力を受け付ける停止受け付け工程と、
    前記停止受け付け工程で前記覚醒刺激の種類別の停止入力を受け付けた場合に、その停止入力を受け付けた種類の前記覚醒刺激である対象刺激について、停止の理由を推定する理由推定工程と、
    前記理由推定工程で推定した停止の理由に応じて、前記対象刺激の態様を変更する変更設定を行う設定工程とを含み、
    前記刺激制御工程では、前記設定工程で前記変更設定が行われている場合には、前記対象刺激の態様を、前記変更設定に従わせる覚醒支援方法。
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