JP2020039512A - 電気掃除機 - Google Patents

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真愛 及川
Masayoshi Oikawa
真愛 及川
田中 正俊
Masatoshi Tanaka
正俊 田中
信秀 興津
Nobuhide Okitsu
信秀 興津
孝吉 清水
Kokichi Shimizu
孝吉 清水
市川 洋光
Hiromitsu Ichikawa
洋光 市川
聰 後藤
Satoshi Goto
聰 後藤
拳斗 大島
Kento Oshima
拳斗 大島
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Abstract

【課題】風路体を掃除機本体に係止した状態での安定感を向上した電気掃除機を提供する。【解決手段】風路体7は、第一管部であるホース17と、第二管部28と、吸込口体20と、を有する。後輪11は、掃除機本体2に回転自在に配置される。掃除機本体2は、風路体7を係止する係止部33を被掃除面に対向する位置に有する。風路体7は、後輪11により立位状態とした掃除機本体2の係止部33に係止される被係止部34を有する。風路体7は、被係止部34が係止部33に対して係止された状態で、少なくともホース17と第二管部28との接続位置が後輪11の中心を通る鉛直方向の仮想線Vに対して掃除機本体2側に位置する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、掃除機本体に風路体を係止可能な電気掃除機に関する。
従来、キャニスタ型の電気掃除機は、掃除機本体に対し、ホース、管部、及び吸込口体等を有する風路体が接続されている。このような電気掃除機は、風路体のいずれかの位置に設けられたフック等の被係止部を、掃除機本体に設けられた係止部に係止した状態とすることで、風路体を自立させた状態で掃除機本体に保持することができ、この状態で収納等がなされる。
この係止状態をよりコンパクトにするために、係止部を掃除機本体の下部に設け、掃除機本体の後部を接地させて立たせた状態で風路体のフックを係止部に係止するように構成するものが広く知られている。しかしながら、掃除機本体の小型化が進むに従い、立たせた掃除機本体を接地面に接地する面積が狭くなったり、接地面への支持位置同士が接近したりすることで、掃除機本体を安定的に支持しにくくなっており、立たせた掃除機本体が係止された風路体の重量によって不安定となり、倒れてしまうことが考えられる。
特開2011−255056号公報
本発明が解決しようとする課題は、風路体を掃除機本体に係止した状態での安定感を向上した電気掃除機を提供することである。
実施形態の電気掃除機は、掃除機本体と、風路体と、走行輪と、を備える。風路体は、第一管部と、第二管部と、吸込口体と、を有する。第一管部は、一端側が掃除機本体に接続され少なくとも一部が可撓性を有する。第二管部は、一端側が第一管部に接続される。吸込口体は、一端側が第二管部に接続される。走行輪は、掃除機本体に回転自在に配置される。掃除機本体は、風路体を係止する係止部を被掃除面に対向する位置に有する。風路体は、走行輪により立位状態とした掃除機本体の係止部に係止される被係止部を有する。また、風路体は、被係止部が係止部に対して係止された状態で、少なくとも第一管部と第二管部との接続位置が走行輪の中心を通る鉛直方向の仮想線に対して掃除機本体側に位置する。
一実施形態の電気掃除機の係止状態を示す側面図である。 同上電気掃除機の立位状態の掃除機本体を示す側面図である。 同上電気掃除機の掃除機本体を後方から示す平面図である。 (a)は同上電気掃除機の係止部に対して被係止部が取り外された状態を示す部分断面図、(b)は同上電気掃除機の係止部に対して被係止部が取り付けられた状態を示す部分断面図である。 同上電気掃除機の使用状態を示す斜視図である。
以下、一実施形態について、図面を参照して説明する。
図5において、1は電気掃除機である。電気掃除機1は、本実施形態において、ユーザが床面上を走行させて移動させ、床面上の塵埃を掃除する床面を掃除する。本実施形態では、電気掃除機1として、キャニスタ型の電気掃除機を例に挙げて説明する。以下、本実施形態において、前後方向、左右方向及び上下方向は、キャニスタ型の電気掃除機1を床面等の平面に載置した使用状態を基準として説明する。
電気掃除機1は、掃除機本体2を備えている。掃除機本体2には、吸引源となる電動送風機3、電動送風機3を制御する制御部、及び、これら電動送風機3や制御部に電源を供給する電源部等が収容されている。電源部としては、例えば外部電源を取るためのコードリール装置、あるいは二次電池等が用いられる。また、掃除機本体2は、走行面である床面上で走行させる走行手段4を備えている。さらに、掃除機本体2は、電動送風機3の吸込側と連通する吸込口5を備えている。吸込口5と電動送風機3の吸込側との間には、集塵部6が介在される。また、吸込口5には、本実施形態において、風路体7が着脱可能に接続される。
図1及び図2に示すように、走行手段4は、本実施形態では、前輪10と、走行輪である後輪11とを備えているが、これに限られず、その他の任意の車輪等を備えていてもよい。
前輪10は、掃除機本体2の床面に対向する下部にて一方側である走行方向の前方側に配置されている。前輪10は、本実施形態において、掃除機本体2の幅方向の中央部に一つ配置されているが、これに限られず、例えば左右に対をなして配置されていてもよい。
後輪11は、掃除機本体2の床面に対向する下部にて他方側である走行方向の後方側に回転自在に配置されている。後輪11は、本実施形態において、掃除機本体2の幅方向の左右にそれぞれ配置されている。また、後輪11の外周の一部は、掃除機本体2の後面部12に対して後方に突出している。
ここで、掃除機本体2の後面部12には、図3に示すように、電動送風機3の排気を排出する排気口14が複数設けられている。また、掃除機本体2の後面部12には、支持部15が突設されている。支持部15は、掃除機本体2を、吸込口5側である前側を上側、後面部12を下側とした立位状態で床面等の接地面S(図1)に対して支持する支持部15である。つまり、支持部15は、後輪11とともに、立位状態の掃除機本体2を支持する範囲を設定する支持部15である。支持部15は、後輪11に対して上方に離れて位置している。また、支持部15は、立位状態の掃除機本体2を支持できれば形状は問わないが、本実施形態では例えば円筒状に形成されている。さらに、支持部15は、一つでも二つ以上でもよいが、本実施形態において、左右に対をなして配置されている。支持部15は、掃除機本体2の後面部12において左右に離れて配置されている。支持部15の左右の位置は、後輪11よりも掃除機本体2の幅方向の中心寄りとなっている。また、支持部15は、後輪11に対し上方に離れて位置している。本実施形態において、支持部15は、掃除機本体2の上下方向の中央部よりも上方に位置している。さらに、図1及び図3に示すように、対をなす支持部15が、対をなす後輪11とともに、立位状態の掃除機本体2を接地面Sに対して四点支持するようになっている。つまり、本実施形態の電気掃除機1は、掃除機本体2を立位状態とした場合、対をなす支持部15及び対をなす後輪11以外に接地面Sに接地する部分がない。さらに、支持部15は、立位状態の掃除機本体2の姿勢又は傾斜角度を設定するものである。すなわち、支持部15の後面部12からの突出長さが長いほど、立位状態の掃除機本体2が傾き、重心が鉛直方向に見て支持部15から離れることとなるため、支持部15は、鉛直方向に見た立位状態の掃除機本体2の重心が少なくとも後輪11の中心位置よりも支持部15側となるように後面部12からの突出長さが設定されている。なお、掃除機本体1の後面部12の一部分又は一部の面が支持部15として機能するものであってもよい。
集塵部6は、本実施形態において、掃除機本体2に着脱可能な集塵カップとするが、これに限られず、掃除機本体2に内蔵された集塵装置や、掃除機本体2の集塵室に着脱可能な紙パック等のフィルタとしてもよい。
風路体7は、集塵部6と連通する吸込風路を形成する風路体7である。図1に示すように、風路体7は、ホース17、握り管部18、直管部である延長管19、及び、吸込口体20を備えている。
ホース17は、湾曲可能な長尺の管体であり、例えば可撓性を有する部材により蛇腹状に形成されている。該ホース17が、本実施形態における第一管部に対応する。ホース17は、吸込風路の下流側である基端部が、接続管22を介して吸込口5に着脱可能に接続される。本実施形態において、ホース17には、吸込風路の外側に、掃除機本体2と吸込口体20とを電気的に接続する配線が埋め込まれている。ホース17は、その自重と配線等とにより重量物ともいえる。本実施形態では、第一管部がホース17からなる例を説明したが、第一管部の構成はこれに限られるものではなく、例えば、ホース17の途中に剛性のある管部を有するものなど、他の構成であってもよい。
握り管部18は、ホース17の上流側である先端部と接続される。握り管部18は、ホース17と接続される筒状の接続部24を下流側である基端側に備えている。接続部24は、円筒状に形成され、ホース17が内部に挿入されて接続され、吸込風路の一部をなす。また、接続部24は、ホース17を軸線回りに回動可能に保持している。さらに、握り管部18は、設定操作用の設定部25を備えている。設定部25は、接続部24から接続部24の径方向に突設されている。つまり、設定部25は、接続部24と連なって設けられている。設定部25には、電動送風機3の起動、停止等を設定するボタンや回路基板等からなる設定手段が配置されており、ユーザが電気掃除機1の運転のオンオフ等を設定手段により設定可能となっている。また、設定部25は、接続部24の基端側に向かって延びている。さらに、握り管部18は、把持部26を備えている。把持部26は、ユーザが把持する部分であり、設定部25の端部に連なり、接続部24に隣接して配置されている。また、把持部26は、握り管部18のホース17側の端部に位置している。さらに、握り管部18は、筒状の管部27を備えている。管部27は、接続部24の上流側である先端側に連通して吸込風路の一部をなすとともに、設定部25に連なって配置されている。また、管部27は、接続部24の軸方向に対して傾斜する方向に沿って軸方向を有している。そのため、握り管部18は、側方から見て、屈曲して形成されている。さらに、管部27は、延長管19の下流側である基端部と接続される。
延長管19は、所定長さを有する長尺の管体であり、例えば硬質の部材により形成された剛体である。延長管19は、握り管部18に対し、ホース17とは反対側である先端側に接続される。延長管19は、握り管部18に対して吸込風路の上流側に位置する。延長管19は、本実施形態において、伸縮延長管とするが、これに限られず、伸縮しない延長管19や、複数の管体が互いに連結された延長管19等でもよい。本実施形態では、延長管19と握り管部18とにより、本実施形態における第二管部28が構成される。
本実施形態では、第二管部が握り管部18と延長管19とからなる例を説明したが、第二管部の構成はこれに限られるものではなく、例えば、第二管部が1の管部から構成されるものや、第二管部が3以上の管部から構成されるもの、その一部にホースを含む構成など、他の構成であってもよい。また、握り管部18等の各管部の構成も上記の例に限られるものではない。第二管部は、吸込口体20とホース17との間に接続される構成であれば、特に限定されるものではない。
吸込口体20は、第二管部28の延長管19に対し、握り管部18とは反対側である先端側に接続される。吸込口体20は、延長管19に対して吸込風路の上流側に位置し、吸込風路の上流端を構成する。吸込口体20は、本実施形態において、横長のケース体30と、ケース体30から突出する吸込口体接続管31とを備える床ブラシとするが、これに限られず、任意の形態の吸込口体20を用いることができる。本実施形態では、吸込口体接続管31は、例えばケース体30に対して、軸線と交差する方向、及び、軸線回りにそれぞれ回動可能に接続される。また、吸込口体20には、掃除機本体2側からの給電により動作する駆動部が配置されていてもよい。
また、風路体7は、掃除機本体2に係止されて自立状態で保持される。風路体7には、掃除機本体2に設けられた係止部33に対して係止される被係止部34が設けられている。
ここで、図1、図2、図4(a)及び図4(b)に示す係止部33は、被係止部34が挿入されるポケット部である。係止部33は、掃除機本体2の被掃除面に対向する位置である下部に配置されている。係止部33は、掃除機本体2の走行方向の前方側の下部に配置されている。本実施形態において、係止部33は、掃除機本体2にて、集塵部6の下方に配置されている。また、係止部33は、掃除機本体2の幅方向の中央部に配置されている。また、係止部33は、前輪10の前方に配置されている。また、係止部33は、掃除機本体2の下部に形成された傾斜部36に配置されている。ここで、傾斜部36は、掃除機本体2の走行時に走行面から突出する段差等を乗り越えやすくするもので、掃除機本体2の走行方向の前方側に向かい上方へと傾斜している。さらに、係止部33は、掃除機本体2に凹設された凹部38と、凹部38に突設された係止突起39とを備えている。凹部38は、掃除機本体2の前後方向に沿って形成されている。本実施形態の凹部38は、掃除機本体2の下部の最前部に位置している。凹部38は、前端が開放された溝状となっている。本実施形態において、凹部38は、係止部33に対する被係止部34の挿入方向一端側である前方の投影範囲に構造物がなく、立位状態とした掃除機本体2において、開口端が上方に露出されている。凹部38の開口端は、傾斜部36に位置している。また、係止突起39は、凹部38の両側縁に沿ってそれぞれリブ状に形成されている。係止突起39は、係止部33に対する被係止部34の挿入方向の一端側である前方に向かい拡開状に傾斜した呼込部40を備えている。さらに、係止突起39は、掃除機本体2の下部(傾斜部36)と面一又は略面一に形成され、凹部38の天面部41から下方に離れて位置している。
被係止部34は、係止部33に挿入係止されるフック部である。被係止部34は、延長管19に形成されている。本実施形態では、被係止部34は延長管19に設けられているが、これに限られるものではなく、吸込口体20の吸込口体接続管31等、風路体7の他の部分に設けられるものであってもよい。被係止部34は、吸込口体20の先端部に近接した位置に配置され、吸込口体20の先端部からの距離が、後輪11の後端部から係止部33までの距離よりも小さく設定されている。また、被係止部34は、図4(a)および図4(b)に示すように、係止部33の凹部38と係止突起39との間に挿入される被挿入部43と、係止突起39が嵌合される溝部44とを両側に備えている。被挿入部43は、直線リブ状に形成され、溝部44に隣接して位置する。溝部44は、直線溝状に形成され、開口端である先端側に向かって拡開状となっている。
次に、一実施形態の作用を説明する。
掃除の際、ユーザは握り管部18の把持部26を把持し、設定部25の設定手段を操作して、電気掃除機1を起動させる。ユーザは、掃除機本体2を走行手段4によって所望の位置に移動させ、把持部26によって風路体7を操作し、先端に位置する吸込口体20を床面等の被掃除面上で動かしながら、電動送風機3の駆動により生じた負圧により塵埃を空気とともに吸込風路に吸い込む。含塵空気は、吸込口5から集塵部6へと吸い込まれ、集塵部6で塵埃が分離捕集されて、空気が電動送風機3へと吸い込まれ、この空気が電動送風機3を冷却して排気口14から掃除機本体2の外部へと排出される。掃除が終了すると、ユーザが設定部25の設定手段を操作して電気掃除機1を停止させる。
電気掃除機1を収納等する際には、まず、床面等の平面状の接地面S上で、掃除機本体2の吸込口5側である前側を風路体7等により持ち上げると、掃除機本体2が後輪11を中心として回動し、図2に示すように、支持部15が接地面Sに接触した状態で、掃除機本体2が、吸込口5側である前側を上側、その反対側である後面部12側を下側とした立位状態で接地面Sに支持される。この立位状態で、係止部33の凹部38の開口端が掃除機本体2の上方に露出するとともに、係止部33が鉛直方向に対して所定角度傾斜する。また、掃除機本体2の重心は、鉛直方向に見て、図1に示す後輪11の中心位置を通る鉛直方向の仮想線Vよりも掃除機本体2側に位置する。さらに、係止部33は、仮想線Vに対し、掃除機本体2とは反対側で、かつ、仮想線Vに近接した位置にある。
次いで、ユーザは、延長管19を収縮させるとともに、延長管19のホース17を巻き付けながら、立位状態とした掃除機本体2に対して上方から、図4(a)及び図4(b)に示すように、被係止部34を係止部33に位置合わせして挿入し、被挿入部43を凹部38に嵌合させ、係止突起39を溝部44に嵌合させる。このとき、係止部33は、凹部38の開口端が上方に露出していることから、ユーザは係止部33の凹部38の開口端の位置を目視しながら被係止部34を係止部33へと容易に位置合わせできる。また、係止部33は、凹部38の開口端が傾斜部36に位置するため、傾斜部36が被係止部34を係止部33へと導くガイドとなる。さらに、被係止部34は、呼込部40によって両側の係止突起39間に呼び込まれるので、係止部33と被係止部34との位置が仮に左右方向に多少ずれていたとしても、被係止部34が係止部33に対して正規の位置へと導かれる。また、被係止部34は、溝部44の開口端が拡開されていることで、係止突起39を溝部44に挿入しやすい。被係止部34を係止部33へ挿入すると、図1に示すように、風路体7は、延長管19が凹部38の開口方向である傾斜部36の傾斜方向に沿って傾斜状に掃除機本体2に保持されて自立する。
このとき、風路体7の延長管19の基端側より吸込風路の下流側にある握り管部18は、仮想線Vに対し、掃除機本体2側に位置する。図1に示す例では、被係止部34が係止部33に対して係止された状態で、少なくとも第二管部28とホース17との接続位置である接続部24が仮想線Vに対して掃除機本体2側に位置している。また、被係止部34が係止部33に対して係止された状態で、風路体7は、ホース17の過半、握り管部18全体、及び延長管19の基端側が仮想線Vに対して掃除機本体2側に位置し、延長管19に巻き付けられたホース17の一部、延長管19の長手方向の中央部から先端側の部分、及び吸込口体20全体が仮想線Vに対して掃除機本体2とは反対側に位置する。また、仮想線Vに対する延長管19の軸線A方向の傾きθは10°以上であることが好ましく、本実施形態では、およそ12.5°である。
ここで、立位状態とした掃除機本体2は、後輪11が掃除機本体2に対して回転自在であることから、後輪11を中心として回動しやすく、仮想線Vに対して掃除機本体2側とは反対側に風路体7の重量が多く加わると、鉛直方向に見た電気掃除機1の重心位置が、後輪11の接地面Sに対する接地位置及び支持部15の中央部又は接地面Sに対する接地位置により囲まれる範囲である仮想四角形SQ(図3)内から風路体7側となることで、電気掃除機1全体が風路体7側へと容易に倒れ込むおそれがあるのに対し、本実施形態では、風路体7の重量の一部が、後輪11の中心よりも掃除機本体2側に加わることとなるので、鉛直方向に見た電気掃除機1の重心位置が、仮想四角形SQ内に収まり、掃除機本体2を立位状態としてコンパクトに収納可能とした電気掃除機1の安定性が向上し、倒れにくくなる。
特に、近年、掃除機本体2の小型化が進んできているため、後輪11と支持部15とによる掃除機本体2の接地面Sに対する支持位置が接近し、つまり仮想四角形SQが狭くなり、立位状態の掃除機本体2の支持の安定性が損なわれる場合がある。本実施形態では、風路体7を被係止部34により掃除機本体2の係止部33に係止した係止状態で風路体7の重量の一部を仮想線Vに対して掃除機本体2側に振り分けることにより、上記係止状態の電気掃除機1の重心位置の偏りを防止し、掃除機本体2を小型化した場合であっても、安定的に片付けておくことができる。
また、握り管部18については、被係止部34が係止部33に対して係止された状態で、把持部26も仮想線Vに対して掃除機本体2側に位置するため、掃除機本体2に対して、電気掃除機1の倒れを抑制する方向に風路体7の重量の一部を確実に加えることができる。
さらに、被係止部34が係止部33に対して係止された状態で、把持部26に連なる設定部25も仮想線Vに対して掃除機本体2側に位置するため、電気掃除機1の倒れを抑制する方向に掃除機本体2に加わる風路体7の重量をより大きくすることができる。
さらに、被係止部34が係止部33に対して係止された状態で、握り管部18と延長管19との接続位置が仮想線Vに対して掃除機本体2側に位置するため、電気掃除機1の倒れを抑制する方向に掃除機本体2に加わる風路体7の重量をより大きくすることができる。
また、被係止部34と吸込口体20とが近接して位置することで、被係止部34が係止部33に対して係止された状態で吸込口体20が接地面Sに接地しないため、被係止部34を係止部33に係止する際に、被係止部34よりも接地面Sに近い位置にある吸込口体20が接地面Sに当たって被係止部34の係止部33への挿入を妨げること等がなく、係止の作業性が良好であるとともに、吸込口体20によって接地面Sを汚しにくい。また、掃除機本体2や風路体7に外力が加わる等して、掃除機本体2が倒れようとする場合でも、吸込口体20が接地面Sに突っ張ることで、容易に倒れないように支持できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 電気掃除機
2 掃除機本体
7 風路体
11 走行輪である後輪
17 第一管部であるホース
18 握り管部
19 延長管
20 吸込口体
25 設定部
26 把持部
28 第二管部
33 係止部
34 被係止部
V 仮想線

Claims (6)

  1. 掃除機本体と、
    一端側が前記掃除機本体に接続され少なくとも一部が可撓性を有する第一管部と、一端側が前記第一管部に接続される第二管部と、一端側が前記第二管部に接続される吸込口体と、を有する風路体と、
    前記掃除機本体に回転自在に配置された走行輪と、を備えた電気掃除機であって、
    前記掃除機本体は、前記風路体を係止する係止部を被掃除面に対向する位置に有し、
    前記風路体は、前記走行輪により立位状態とした前記掃除機本体の前記係止部に係止される被係止部を有し、該被係止部が前記係止部に対して係止された状態で、少なくとも前記第一管部と前記第二管部との接続位置が前記走行輪の中心を通る鉛直方向の仮想線に対して前記掃除機本体側に位置する
    ことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記第二管部は、一端側が前記第一管部に接続される握り管部と、一端側が前記握り管部に接続されるとともに他端側が前記吸込口体に接続される延長管と、を有し、
    前記握り管部においてユーザに把持される把持部は、前記被係止部が前記係止部に対して係止された状態で、前記仮想線に対して前記掃除機本体側に位置する
    ことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  3. 前記握り管部において、前記把持部に連なって位置する設定操作用の設定部は、前記被係止部が前記係止部に対して係止された状態で、前記仮想線に対して前記掃除機本体側に位置する
    ことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機。
  4. 前記第二管部は、一端側が前記第一管部に接続される握り管部と、一端側が前記握り管部に接続されるとともに他端側が前記吸込口体に接続される延長管と、を有し、
    前記握り管部と前記延長管との接続位置は、前記被係止部が前記係止部に対して係止された状態で、前記仮想線に対して前記掃除機本体側に位置する
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の電気掃除機。
  5. 前記被係止部が前記係止部に対して係止された状態で、前記仮想線に対する前記延長管の軸線方向の傾きが10°以上である
    ことを特徴とする請求項2ないし4いずれか一記載の電気掃除機。
  6. 前記吸込口体は、前記被係止部が前記係止部に対して係止された状態で接地しない
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか一記載の電気掃除機。
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