JP2001238828A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2001238828A
JP2001238828A JP2000320629A JP2000320629A JP2001238828A JP 2001238828 A JP2001238828 A JP 2001238828A JP 2000320629 A JP2000320629 A JP 2000320629A JP 2000320629 A JP2000320629 A JP 2000320629A JP 2001238828 A JP2001238828 A JP 2001238828A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般家庭で使用される電気掃除機において、
掃除機本体が横転しにくくし、かつ横転しても車輪が床
面接地側になるように掃除機本体を回動できるように
し、しかも、小型、軽量で、かつ使い勝手のよい電気掃
除機を得る。 【解決手段】 吸引力を発生する電動送風機を内蔵した
掃除機本体20の吸引力にて、吸口体22より延長管2
4及びホース23を介して被掃除面の塵埃を吸い込み、
掃除機本体20に設けた集塵部に塵埃を集塵し、掃除機
本体20に床面移動用の一対の車輪27を設ける。掃除
機本体20の少なくとも側面を第1の転がり面36と
し、掃除機本体20が第1の転がり面36が床面に接す
るよう傾いても、一対の車輪27が床面に接地する方向
に掃除機本体20が回動するように掃除機本体20の重
心を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で使用さ
れる電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機を、図27〜図29を
用いて説明する。まず図27、図28に示すように掃除
機本体1と、吸口体2は、ホース3及び延長管4を介し
て接続され、さらに、図28で掃除機本体1の断面を示
すが、吸込み力を発生する電動送風機5を収納する電動
送風機室6及び電源電線7を収納したコードリール8を
収納するコードリール室9とを有し、掃除機本体1の両
側面には移動用の車輪10を設けている。
【0003】また、図29に示すような大車輪11を掃
除機本体12の両側面に設け、大車輪11より胴体部1
3が突出しないように設けているものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、掃除機本体1を掃除中に引っ張った際に車輪10
の片側が座布団等の障害物に乗り上げた際にバランスを
崩し掃除機本体1が横転してしまうことがあり、その都
度掃除機本体1を起こし直す煩わしさがあった。
【0005】また、図29に示すように、掃除機本体1
2の横転を防止するために、掃除機本体12の側面に掃
除機本体12の最外郭を構成するような大車輪11を有
したものもあるが、これも掃除機本体12を引っ張った
際に椅子等が大車輪11とホース3間に引っかかって動
かなくなったり、いったん横転すると大車輪11の側面
が床面に接地してしまい、上述の掃除機本体1と同様に
使いづらいものであった。
【0006】さらに、胴体部13内に電動送風機や電源
電線等を収納し、かつ大車輪11より突出しないように
する必要があり、掃除機本体12の両側面に設けた大車
輪11の間を幅広く取ったり、大車輪11の径を大きく
する等、掃除機本体12の大型化を必要とするものであ
った。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、掃除機本体が横転しにくくし、かつ横転しても車輪
が床面接地側になるように掃除機本体を回動できるよう
にし、しかも、小型、軽量で、かつ使い勝手のよい電気
掃除機を得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、吸引力を発生する電動送風機を内蔵した掃
除機本体の吸引力にて、吸口体より延長管及びホースを
介して被掃除面の塵埃を吸い込み、掃除機本体に設けた
集塵部に塵埃を集塵し、掃除機本体に床面移動用の一対
の車輪を設け、掃除機本体の少なくとも側面を転がり面
とし、掃除機本体が転がり面が床面に接するよう傾いて
も、一対の車輪が床面に接地する方向に掃除機本体が回
動するように掃除機本体の重心を設けたものである。
【0009】これにより、掃除機本体が横転しにくく、
かつ横転しても車輪が床面接地側になるように掃除機本
体を回動することができ、しかも、小型、軽量で、かつ
使い勝手のよい電気掃除機を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、吸引力を発生する電動送風機を内蔵した掃除機本体
と、前記電動送風機の吸引力にて延長管及びホースを介
して被掃除面の塵埃を吸い込むための吸口体と、前記掃
除機本体に設け塵埃を集塵する集塵部と、前記掃除機本
体に設けた床面移動用の一対の車輪を備え、前記掃除機
本体の少なくとも側面を転がり面とし、掃除機本体が前
記転がり面が床面に接するよう傾いても、前記一対の車
輪が床面に接地する方向に掃除機本体が回動するように
掃除機本体の重心を設けたものであり、掃除機本体が横
転しにくく、かつ横転しても車輪が床面接地側になるよ
うに掃除機本体が回動することができ、しかも、小型、
軽量で、かつ使い勝手のよい電気掃除機を得ることがで
きる。
【0011】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、掃除機本体の底面両端に、側面の
転がり面より底面側に掃除機本体が回動し、掃除機本体
の底面が床面側になるように突出した車輪を設けたもの
であり、車輪の小型化ができて、掃除機本体の側面の転
がり面を大きくとることができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の発明において、掃除機本体の移動方向に
直行する面の断面形状を略円形又は略楕円形としたもの
であり、掃除機本体を進行方向に対して長手方向に長く
しても、掃除機本体の側面に設けた転がり面にて回動す
ることができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、吸引力を発生す
る電動送風機を内蔵した掃除機本体と、前記電動送風機
の吸引力にて延長管及びホースを介して被掃除面の塵埃
を吸い込むための吸口体と、前記掃除機本体に設け塵埃
を集塵する集塵部と、前記掃除機本体に設けた床面移動
用の一対の車輪を備え、前記掃除機本体の少なくとも側
面を転がり面とし、掃除機本体が前記転がり面が床面に
接するよう傾いても、前記一対の車輪が床面に接地する
方向に掃除機本体が回動するように掃除機本体の重心を
設け、前記転がり面を有する掃除機本体を略球形状また
は略球状の多面体にしたものであり、掃除機本体の側面
のみならず、あらゆる方向に掃除機本体が傾いても、車
輪が床面接地する方向に掃除機本体が回動することがで
きる。ここでいう略球形状とは、完全な球体でなくても
よく、さらにその一部が略球形状と異なっても、掃除機
本体が傾斜あるいは転倒した場合に床面接地側に回動す
る構成を有していればよい。
【0014】請求項5に記載の発明は、上記請求項4に
記載の発明において、掃除機本体を形成する略球形状ま
たは略球状の多面体の一部を掃除機本体移動用の車輪と
したものであり、掃除機本体が傾いた状態でも、球形状
からなる車輪にて走行することができる。
【0015】請求項6に記載の発明は、上記請求項4ま
たは5に記載の発明において、掃除機本体の少なくとも
上面に把手等の突出体を形成し、前記突出体を含む掃除
機本体の外郭形状が略球形状または略球形状の多面体と
なるようにしたものであり、掃除機本体を大きくするこ
となく、突出体を把手部等に形成することができる。
【0016】請求項7に記載の発明は、上記請求項4〜
6に記載の発明において、掃除機本体両側面に回転軸心
を内側に向かって床面と略水平より上方に傾斜させ、断
面形状が略半球面状または略半球面状の多面体からなる
車輪にて構成したものであり、車輪を大型化することな
く掃除機本体が傾いた状態でも走行することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を用い
て説明する。
【0018】(実施例1)図1及び図2に示すように、
掃除機本体20は、吸引力を発生する電動送風機21を
内蔵し、電動送風機21にて生じた吸引力により塵埃を
吸引する吸口体22を、ホース23及び延長管24を介
して設けている。ホース23には掃除機本体20に着脱
自在に係合する接続パイプ25と延長管24を着脱自在
に係合する先端パイプ26を設け、掃除機本体20の両
側面には移動用の車輪27を回転自在に設けている。ホ
ース23の両端に設けた接続パイプ25と先端パイプ2
6は、共にホース23が360度回転自在となるよう回
転機構を内蔵している。
【0019】また、図2に示すように、上方に電動送風
機21を収納する電動送風機室28を、下方には電池2
9を収納する電池室30を設け、ホース23を通過した
塵埃は電動送風機室28の前部に設けた集塵部31内に
着脱自在に設けた集塵袋32内に集塵される。
【0020】ここで、本実施例においては、塵埃を集塵
する集塵袋32を掃除機本体20内に設けているが、こ
れは吸口体22から電動送風機21までの通風流路間の
いずれかに塵埃を捕集する手段があればよく、集塵袋3
2の有無や集塵部31の形態等が異なっても何ら支障の
無いものである。
【0021】次に、図3に示すように、電動送風機21
及び電池29は、右側本体33と左側本体34にて保持
している。本実施例については、掃除機本体20を左右
に分割した構成を示しているが、分割方向はいずれでも
よく、要は内部に電動送風機21及び電池29を内蔵保
持できればよいものである。
【0022】さらに、掃除機本体20は、図3に示すよ
うに、その断面形状が略球形状であり、右側本体33及
び左側本体34の外郭形状の一部となっている。車輪2
7も同様に略球形状を外郭形状に有している。また、図
4及び図5に示すように、車輪27においては、床面接
地部35以外の側面部分に第1の転がり面(転がり面)
36を有しており、図5に示すように、右側本体33又
は左側本体34においても、第2の転がり面37を有し
ている。ここで床面接地部35の中でも、床面44より
突出した部分で実際に床面とその時点で接地していた部
分を床面設置ポイント35aと呼ぶことにする(図
2)。
【0023】勿論、転がりながら床面に接地している車
輪27の外周端面に形成された床面接地部35の中の実
際の接地部であるため、都度変化することになるが、た
だし、図2に示すように、掃除機本体20が正態した状
態で常に掃除機本体20の最下端に来るポイントであ
る。ここにおいて、第1の転がり面36、第2の転がり
面37については、図6及び図7に示すように、球形状
でなくてもよく、多角形の転がり面38や、一部に平坦
面39があってもよく、要は少なくとも側面の一部に転
がり面を有していればよいものである。
【0024】上記構成において、図5に示すように、掃
除機本体20の重心を車輪27の第1の転がり面36や
右側本体33又は左側本体34の第2の転がり面37が
床面に接した状態で、車輪27の床面接地ポイント35
aが床面側に回動するように、掃除機本体20の重心G
40を掃除機本体20の略中心線41近傍で、かつ転が
り面37の接地部からの法線42との交点43より掃除
機本体20の底面44側に設けている。
【0025】上記構成による作用は以下の通りである。
【0026】掃除機本体20が第1の転がり面36又は
第2の転がり面37が床面に接するように傾いた場合で
も、車輪27の床面接地ポイント35aが床面接地側に
回動するように掃除機本体20の重心G40を設けたこ
とにより、図4に示すように、いずれか一方の車輪27
が床面から浮いた状態になっても掃除機本体20が横転
することなく矢印イ側に回動するものであり、また、図
5に示すように、仮に横転しても重心G40が図示の位
置にあるため矢印ロ方向に回動し、車輪27の床面接地
ポイント35aが床面接地側になる。
【0027】また、図8に示すように、掃除機本体20
の底面44側に設けた電池29を電動送風機21より重
くすることにより、掃除機本体20の重心G40を他の
重り等を搭載する必要なく、重心位置を偏心させる構成
が容易にできる。さらに、車輪27の内面に設けた空間
部分に、右側本体33及び左側本体34を突出して配置
することにより、電池室30を幅方向に広く確保できる
ため、より多くの電池29を収納できるとともに、電動
送風機室28についても電動送風機21の側方を効率よ
く排気を通過させるための排気空間を十分確保すること
ができる。
【0028】さらに、ホース23の両端に設けた接続パ
イプ25及び先端パイプ26が回転自在となっているた
め、掃除機本体20が傾いて転がっても横転せずに回動
して元に戻り、一回転した場合でも手元ホース等がねじ
れて持ち手に負担がかかるようなことはない。
【0029】つぎに、図9に示すように、車輪45は、
掃除機本体20の底面44より突出するように設けてお
り、掃除機本体20の側面に設けた第3の転がり面46
が床面に接地した状態より底面44側に回動する際に、
車輪45の側面を乗り越えて車輪45の床面接地面47
が接するような突出代に設定されている。
【0030】また、図3、図6及び図9においては、掃
除機本体20はその走行方向と直交した面の矢視図であ
るが、進行方向に平行な方の形状については球体もしく
は円筒形状でもよく、要は掃除機本体20が傾いたとき
に正規の状態に復帰しようとする転がり面が少なくとも
掃除機本体20の側面の一部にあればよいものである。
【0031】上記構成による作用は以下の通りである。
【0032】車輪45を底面44に配置でき、さらに車
輪45の外径についても小径化できるため、掃除機本体
20の寸法を小さく、コンパクトにすることができる。
【0033】さらに、図10に示すように、掃除機本体
20の両側面に回転軸心48を内側に向かって床面と略
水平より上方に傾斜させ、断面形状が略半球面状または
略半球面状の多面体からなる車輪49を配設している。
【0034】上記構成による作用は以下の通りである。
【0035】車輪49は車輪幅Wを確保した状態で、前
述のように、つまりは、図3に示すように、車輪27の
回転軸心を床面と水平にして車輪を設けようとすると、
斜線部50となる、ここで、掃除機本体20内に搭載す
る部品をさらに大きくしようとすると、車輪幅Wを確保
するためには仮想外郭51のように大きくしないとでき
ない。これに対し、回転軸心48を偏心させ車輪49を
設けたものにおいては、斜線部50が内部部品収納スペ
ースに活用できるため、仮想外郭51まで大きくしなく
てもよくなる。
【0036】さらに、図11に示すように、たとえ掃除
機本体20が傾いても、車輪49の側面にて片輪走行を
したり、車輪49から連なる掃除機本体20の第4の転
がり面52を設けることにより、横転した状態からでも
正規の位置に回動復帰することができる。
【0037】つぎに、図12に示すように、掃除機本体
20に内蔵した複数または単一の電池29の配置を、掃
除機本体20の中心線41に対して、複数の電池29を
結合した状態で偏心させるか、又は単一の電池(図示せ
ず)を偏心させて配置し、掃除機本体20が転がり面が
接するよう傾いた場合でも、車輪27の床面接地ポイン
ト35aが床面接地側に回動するように掃除機本体20
の重心を設けている。
【0038】また、掃除機本体20の重心を掃除機本体
20の中心線41に対しいずれかの方向に偏心させるこ
とが目的であり、例えば電動送風機21と電池29のい
ずれか又は内蔵部品全体の重心を掃除機本体20の略中
心に対して、いずれかの方向に偏心させたものであって
もよい。
【0039】上記構成による作用は以下の通りである。
【0040】掃除機本体20の第2の転がり面37の法
線42と中心線41が略一致するような状況で掃除機本
体20が横転しても、電池29の重心Ga53が中心線
41に対して偏心しているため、必ず矢印ハの方向に掃
除機本体20は回動するため、掃除機本体20が横転し
たままとなることはなくなる。
【0041】(実施例2)つぎに、本発明の第2の実施
例を図13を用いて説明する。
【0042】図13に示すように、掃除機本体20の上
部には、突出体54を設け、両側面に車輪55を回転自
在に配置し、突出体54は車輪55にて形成される略球
形状の外郭線近傍に位置している。
【0043】図14に示すように、掃除機本体20が横
転した状態において、突出体54と車輪55にて床面に
接地したとき、掃除機本体20の中心線41に対し車輪
55の接点56の垂線57との交点より外方に掃除機本
体20の重心Gb58を設けている。
【0044】上記構成による作用は以下の通りである。
【0045】図14において、横転した状態の掃除機本
体20は、車輪55の接点56を回動支点として重心G
b58側の矢印ニ方向に回動し、車輪55が床面接地状
態に戻ることができる。
【0046】(実施例3)つぎに、本発明の第3の実施
例を図15を用いて説明する。
【0047】図15に示すように、掃除機本体20の前
部にはホース23の端部に設けた接続パイプ25と着脱
自在に接続するための前カバー59を設け、両側面に車
輪60を回動自在に設け、掃除機本体20の重心Gc6
1は車輪60の水平線62より下方で、かつ垂直線63
より後方に設けている。
【0048】上記構成による作用は以下の通りである。
【0049】図16に示すように、掃除機本体20の重
心Gc61は車輪60の後方で、かつ下方に位置するた
め、ホース23が矢印ホ方向に回動するため、掃除機本
体20の移動に際して、床面にホース23がすれたり、
掃除機本体20自身が床面等に接することなく、車輪6
0にて軽く移動することができる。
【0050】さらに、掃除機本体20に装着されたホー
ス23を外したときには、矢印ホ方向に回動するため、
ホース23を再度掃除機本体20に接続する際には、前
カバー59が上方に回動しているので装着しやすくな
る。
【0051】(実施例4)次に、本発明の第4の実施例
を図17及び図18を用いて説明する。
【0052】図17に示すように、掃除機本体20は、
電動送風機(図示せず)及び充電用の二次電池(図示せ
ず)を内蔵している。充電台66は掃除機本体20の二
次電池を充電するものであり、充電台66の前後には掃
除機本体20の車輪27にて床面より充電台66上部へ
移動するための導入部67を設けている。
【0053】上記構成より、充電台66の上部に移動し
た掃除機本体20の充電端子(図示せず)と充電台66
の充電端子接続部(図示せず)が接続され、二次電池へ
の充電が開始される。また、図18に示すように、充電
台66に導入部67より移動させて掃除機本体20をセ
ットした後、ホース23、延長管24、吸口体22を接
続した状態で収納するようにすることにより、掃除中か
ら充電時まで掃除機本体20をいっさい持ち上げること
なく掃除をすることができる。
【0054】(実施例5)次に、本発明の第5の実施例
を図19を用いて説明する。
【0055】図19に示すように、掃除機本体20に
は、電動送風機(図示せず)及び充電用の二次電池(図
示せず)が内蔵されている。掃除機本体20と接続され
たホース23、延長管24を介して接続された吸口体2
2は床型充電台68に着脱自在に接続されている。
【0056】上記構成より、床型充電台68の上部に移
動した吸口体22の充電端子(図示せず)と床型充電台
68の充電端子接続部(図示せず)が接続され、二次電
池への充電が開始される。掃除機本体20にホース2
3、延長管24を接続した状態で、吸口体22を床型充
電台68に収納するようにすることにより、掃除中から
充電時まで、掃除機本体20をいっさい持ち上げること
なく掃除をすることができる。
【0057】(実施例6)つぎに、本発明の第6の実施
例を図20を用いて説明する。
【0058】図20に示すように、掃除機本体20は右
側本体33及び左側本体34からなり、その内部には電
動送風機21を収納する電動送風機室28及び電源電線
69を収納するコードリール室70を設け、右側本体3
3、左側本体34の両側には車輪27を回転自在に保持
している。なお、図において、上記実施例と同一符号の
ものは、同一構造を有するため、説明を省略する。
【0059】上記構成より、電源電線69と電動送風機
21の設置状態での掃除機本体20の重心Gd71は、
車輪27の回転中心72より下方の底面44側に位置し
ている。本実施例においては、底面44側に電動送風機
21を設けたが、これはコードリール室70と逆の構成
でもよく、要は重心Gd71が図示の位置にくるように
重心調整が行われていればよい。
【0060】上記構成による作用は以下の通りである。
【0061】前述の第1の実施例と同様に、重心Gd7
1の位置を規定することにより、掃除機本体20が傾い
て側面に設けた第1の転がり面36等が床面に接地した
状態より、床面接地状態へ回動して戻ることができる。
【0062】また、図21に示すように、電源電線69
を掃除機本体20より引き出すことにより、掃除機本体
20内の電源電線69の重量が減少し、掃除機本体20
の重心Ge73が重心Gd71より底面44側に移動す
るため、走行時のより安定した低重心化が図れると共
に、掃除機本体20も車輪27が片方のみ障害物に乗り
上げたとしてもより倒れにくくすることができる。
【0063】さらに、図22及び図23は、電動送風機
室28とコードリール室70の他の配置構成であり、重
心Gf74及び重心Gg75は、前述の図20と同様
に、回転中心72より底面44側に位置させてある。こ
のため、上記と同様にして、掃除機本体20が転がって
も、床面接地状態へ移動して戻ることができ、電源電線
69を引き出しすことにより、さらに低重心化をはかる
ことができる。
【0064】(実施例7)つぎに、本発明の第7の実施
例を図24及び図25を用いて説明する。なお図におい
て、上記実施例と同一符号のものは、同一構造を有する
ため、説明を省略する。
【0065】図24に示すように、掃除機本体20に内
蔵された電源電線69は、掃除機本体20の後方に設け
ている。また、図25に示すように、電源電線69を車
輪27の中央近傍より引き出すようにしている。
【0066】上記構成による作用は以下の通りである。
【0067】図24において、掃除機本体20を掃除中
に引き回した際に、掃除機本体20が障害物等に乗り上
げ、側面方向に360度反転した場合でも、電源電線6
9が掃除機本体20の後方にあるため、乗り上げるよう
なことがないようにできる。
【0068】また、図25において、掃除機本体20が
移動や回転をする際に、車輪27中央より電源電線69
を引き出しているため、前述と同様に、電源電線69等
に乗り上げにくくすることができる。
【0069】(実施例8)つぎに、本発明の第8の実施
例を図26を用いて説明する。なお、図において、前記
実施例と同一符号のものは、同一構造を有するため、説
明を省略する。
【0070】図26に示すように、掃除機本体20は、
内部には電動送風機(図示せず)を収納する電動送風機
室(図示せず)を設け、両側には車輪27を回転自在に
保持している。
【0071】また、収納台76は、掃除機本体20を収
納時に支持固定するものであり、さらに電動送風機への
電源を供給する電源電線69を収納するコードリール台
77を併設し、電源電線69の他端となる掃除機本体2
0側は保持固定されている。
【0072】上記構成による作用は以下の通りである。
【0073】電源電線69を収納するスペースを掃除機
本体20内部より除くことにより、掃除機本体20の重
心Gh78を調整する重量物は電動送風機のみとなり、
重心の調整を容易にすることができる。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、吸引力を発生する電動送風機を内蔵した
掃除機本体と、前記電動送風機の吸引力にて延長管及び
ホースを介して被掃除面の塵埃を吸い込むための吸口体
と、前記掃除機本体に設け塵埃を集塵する集塵部と、前
記掃除機本体に設けた床面移動用の一対の車輪を備え、
前記掃除機本体の少なくとも側面を転がり面とし、掃除
機本体が前記転がり面が床面に接するよう傾いても、前
記一対の車輪が床面に接地する方向に掃除機本体が回動
するように掃除機本体の重心を設けたから、掃除機本体
が横転しにくく、かつ横転しても車輪が床面接地側にな
るように掃除機本体が回動することができ、しかも、小
型、軽量で、かつ使い勝手のよい電気掃除機を得ること
ができる。
【0075】また、請求項2に記載の発明によれば、掃
除機本体の底面両端に、側面の転がり面より底面側に掃
除機本体が回動し、掃除機本体の底面が床面側になるよ
うに突出した車輪を設けたから、車輪の小型化ができ
て、掃除機本体の側面の転がり面を大きくとることがで
きる。
【0076】また、請求項3に記載の発明によれば、掃
除機本体の移動方向に直行する面の断面形状を略円形又
は略楕円形としたから、掃除機本体を進行方向に対して
長手方向に長くしても、掃除機本体の側面に設けた転が
り面にて回動することができる。
【0077】また、請求項4に記載の発明によれば、吸
引力を発生する電動送風機を内蔵した掃除機本体と、前
記電動送風機の吸引力にて延長管及びホースを介して被
掃除面の塵埃を吸い込むための吸口体と、前記掃除機本
体に設け塵埃を集塵する集塵部と、前記掃除機本体に設
けた床面移動用の一対の車輪を備え、前記掃除機本体の
少なくとも側面を転がり面とし、掃除機本体が前記転が
り面が床面に接するよう傾いても、前記一対の車輪が床
面に接地する方向に掃除機本体が回動するように掃除機
本体の重心を設け、前記転がり面を有する掃除機本体を
略球形状または略球状の多面体にしたから、掃除機本体
の側面のみならず、あらゆる方向に掃除機本体が傾いて
も、車輪が床面接地する方向に掃除機本体が回動するこ
とができる。ここでいう略球形状とは、完全な球体でな
くてもよく、さらにその一部が略球形状と異なっても、
掃除機本体が傾斜あるいは転倒した場合に床面接地側に
回動する構成を有していればよい。
【0078】また、請求項5に記載の発明によれば、掃
除機本体を形成する略球形状または略球状の多面体の一
部を掃除機本体移動用の車輪としたから、掃除機本体が
傾いた状態でも、球形状からなる車輪にて走行すること
ができる。
【0079】また、請求項6に記載の発明によれば、掃
除機本体の少なくとも上面に把手等の突出体を形成し、
前記突出体を含む掃除機本体の外郭形状が略球形状また
は略球形状の多面体となるようにしたから、掃除機本体
を大きくすることなく、突出体を把手部等に形成するこ
とができる。
【0080】また、請求項7に記載の発明によれば、掃
除機本体両側面に回転軸心を内側に向かって床面と略水
平より上方に傾斜させ、断面形状が略半球面状または略
半球面状の多面体からなる車輪にて構成したから、車輪
を大型化することなく掃除機本体が傾いた状態でも走行
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電気掃除機の斜視図
【図2】同電気掃除機の掃除機本体の側断面図
【図3】同電気掃除機の掃除機本体の断面図
【図4】同電気掃除機の掃除機本体の傾いた状態の正面
【図5】同電気掃除機の掃除機本体の横転した状態の正
面図
【図6】同電気掃除機の掃除機本体の他の例の傾いた状
態の正面図
【図7】同電気掃除機の掃除機本体の他の例の正面図
【図8】同電気掃除機の掃除機本体の他の例の横転した
状態の断面図
【図9】同電気掃除機の掃除機本体の他の例の正面図
【図10】同電気掃除機の掃除機本体の他の例の正面図
【図11】同電気掃除機の掃除機本体の傾いた状態の正
面図
【図12】同電気掃除機の掃除機本体の他の例の横転し
た状態の断面図
【図13】本発明の第2の実施例の電気掃除機の掃除機
本体の正面図
【図14】同電気掃除機の掃除機本体の横転した状態の
断面図
【図15】本発明の第3の実施例の電気掃除機の要部側
面図
【図16】同電気掃除機の使用状態の要部側面図
【図17】本発明の第4の実施例の電気掃除機の要部側
面図
【図18】同電気掃除機の斜視図
【図19】本発明の第5の実施例の電気掃除機の斜視図
【図20】本発明の第6の実施例の電気掃除機の掃除機
本体の断面図
【図21】同電気掃除機の掃除機本体の他の例の断面図
【図22】同電気掃除機の掃除機本体の他の例の断面図
【図23】同電気掃除機の掃除機本体の他の例の断面図
【図24】本発明の第7の実施例の電気掃除機の掃除機
本体の一部切欠した側面図
【図25】同電気掃除機の側面図
【図26】本発明の第8の実施例の電気掃除機の部分断
面図
【図27】従来の電気掃除機の斜視図
【図28】同電気掃除機の掃除機本体の断面図
【図29】従来の電気掃除機の他の例の斜視図
【符号の説明】
20 掃除機本体 21 電動送風機 22 吸口体 23 ホース 24 延長管 27 車輪 31 集塵部 36 第1の転がり面(転がり面) 40 重心G

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引力を発生する電動送風機を内蔵した
    掃除機本体と、前記電動送風機の吸引力にて延長管及び
    ホースを介して被掃除面の塵埃を吸い込むための吸口体
    と、前記掃除機本体に設け塵埃を集塵する集塵部と、前
    記掃除機本体に設けた床面移動用の一対の車輪を備え、
    前記掃除機本体の少なくとも側面を転がり面とし、掃除
    機本体が前記転がり面が床面に接するよう傾いても、前
    記一対の車輪が床面に接地する方向に掃除機本体が回動
    するように掃除機本体の重心を設けた電気掃除機。
  2. 【請求項2】 掃除機本体の底面両端に、側面の転がり
    面より底面側に掃除機本体が回動し、掃除機本体の底面
    が床面側になるように突出した車輪を設けた請求項1記
    載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】 掃除機本体の移動方向に直行する面の断
    面形状を略円形又は略楕円形とした請求項1記載または
    2記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 吸引力を発生する電動送風機を内蔵した
    掃除機本体と、前記電動送風機の吸引力にて延長管及び
    ホースを介して被掃除面の塵埃を吸い込むための吸口体
    と、前記掃除機本体に設け塵埃を集塵する集塵部と、前
    記掃除機本体に設けた床面移動用の一対の車輪を備え、
    前記掃除機本体の少なくとも側面を転がり面とし、掃除
    機本体が前記転がり面が床面に接するよう傾いても、前
    記一対の車輪が床面に接地する方向に掃除機本体が回動
    するように掃除機本体の重心を設け、前記転がり面を有
    する掃除機本体を略球形状または略球状の多面体にした
    電気掃除機。
  5. 【請求項5】 掃除機本体を形成する略球形状または略
    球状の多面体の一部を掃除機本体移動用の車輪とした請
    求項4記載の電気掃除機。
  6. 【請求項6】 掃除機本体の少なくとも上面に把手等の
    突出体を形成し、前記突出体を含む掃除機本体の外郭形
    状が略球形状または略球形状の多面体となるようにした
    請求項4または5記載の電気掃除機。
  7. 【請求項7】 掃除機本体両側面に回転軸心を内側に向
    かって床面と略水平より上方に傾斜させ、断面形状が略
    半球面状または略半球面状の多面体からなる車輪にて構
    成した請求項4〜6のいずれか1項に記載の電気掃除
    機。
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