JP2020038781A - 金属ラミネートテープ - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造性に優れ、軟化温度が高く、高い耐環境温度を有するケーブル用のラミネートテープを提供する。【解決手段】 ラミネートテープ1は、樹脂層5と、樹脂層5に積層される金属層3を有する。ラミネートテープ1は、ケーブルの外被の内側に巻き付けられて用いられる。ラミネートテープ1の樹脂層5は、ベース樹脂がポリエチレンまたはポリプロピレンである。ポリエチレンまたはポリプロピレンを適用することで、軟化温度を75℃以上とすることができる。樹脂層5を構成するポリエチレンまたはポリプロピレンには、添加剤としてマレイン酸が0.1質量%以上1質量%以下で添加され。このようにすることで、樹脂層5を構成するポリエチレンまたはポリプロピレンのメルトフローレートをJIS K6922−2で規定されるメルトフローレートが0.2g/10min以上20g/10min以下とすることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブルの外被の内側に使用され、樹脂層と金属層とが積層したラミネートテープに関するものである。
従来、通信ケーブル等において、金属層と樹脂層からなるラミネートテープが用いられている。このようなラミネートテープによれば、ケーブルの引張強度の確保や、難燃性、遮水性、遮蔽性等を付与することができる(例えば特許文献1〜特許文献5)。
特開2000−241684号公報 特開2001−143543号公報 特開2001−60418号公報 特開平7−122142号公報 特開平7−335038号公報
ケーブルは、環境温度に対して耐える必要がある。このため、ケーブルには、耐環境温度が要求され、60℃を上限するのが一般的であった。すなわち、60℃においても、ラミネートテープが軟化することがなく、防水性等が劣化しないことが要求される。
しかし、近年の異常気象やグローバル化に伴い、日中の最高気温記録は国内でも約41℃であり、海外に至っては50℃を超える場合もある。さらには日照による温度上昇を加味すると、従来の耐環境温度では十分とは言えない状況となっている。耐環境温度以上の温度で使用すると、ラミネートテープの樹脂層が軟化し、接着が剥がれて強度低下を引き起こしたり、ラミネートテープのラップ部で凸部が発生したりする不具合が発生するおそれがある。
このように、より高い温度で使用可能な、耐環境温度の高いケーブルが要求されているが、特許文献1〜特許文献5のように、従来のケーブルでは、このような耐環境温度については考慮されていなかった。
一方、より高い耐環境温度を得るためには、樹脂層の軟化温度を上げる方法がある。しかし、軟化温度を上げるため、単に、従来使用されているEVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)より軟化点が高い材料を選ぶと、ラミネートテープの製造時に、従来よりも高い温度で加工する必要があり、耐熱性が高い設備への改造が必要になった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、製造性に優れ、軟化温度が高く、高い耐環境温度を有するケーブル用のラミネートテープを提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、本発明は、ケーブルの外被の内側に用いられるラミネートテープであって、樹脂層と、金属層とが積層され、前記樹脂層は、ベース樹脂がポリエチレンまたはポリプロピレンであり、マレイン酸が0.1質量%以上1質量%以下で添加され、軟化温度が75℃以上であり、JIS K6922−2で規定されるメルトフローレートが0.2g/10min以上20g/10min以下であることを特徴とするラミネートテープである。
前記ベース樹脂は、高密度ポリエチレンであることが望ましい。
前記ベース樹脂には、マレイン酸が0.5質量%以上1質量%以下添加されることがより好ましい。
前記金属層がアルミニウム、ステンレス、銅またはスチールであることが好ましい。
前記樹脂層のショアD硬度が45以上であることが望ましい。
引張破断強度が10MPa以上であることが望ましい。
降伏点応力が5MPa以上であることが望ましい。
本発明によれば、ポリエチレンまたはポリプロピレンにマレイン酸を0.1質量%以上1質量%以下添加することで、75℃以上の軟化温度を確保することができ、高い耐環境温度を得ることができるとともに、JIS K6922−2で規定されるメルトフローレートが0.2g/10min以上20g/10min以下になり、高温対応の設備変更が少なく製造でき、製造性にも優れる。
特に、ベース樹脂が高密度ポリエチレンであれば、設備変更は不要になる点で望ましい。
また、マレイン酸を0.5質量%以上1質量%以下添加することで、さらに接着強度が高くなる点で望ましい。
また、金属層がアルミニウム、ステンレス、銅またはスチールであれば、従来のラミネートテープと同様に取り扱うことができる。
また、樹脂層のショアD硬度が45以上であれば、ケーブルに用いた際に、十分な剛性を得ることができる。
また、引張破断強度が10MPa以上であれば、ケーブルに用いた際に、十分な引張強度を得ることができる。
同様に、降伏点応力が5MPa以上であれば、十分な耐久性を確保することができる。
本発明によれば、製造性に優れ、軟化温度が高く、高い耐環境温度を有するケーブル用のラミネートテープを提供することができる。
ラミネートテープ1の断面図。 ラミネートテープ1を用いたメタリックケーブル30aの斜視図。 ラミネートテープ1を用いたメタリックケーブル30aの断面図。 図3のB部拡大図。 ラミネートテープ1を用いたメタリックケーブル30bの斜視図。 ラミネートテープ1を用いたメタリックケーブル30cの断面図。 ラミネートテープ1を用いたメタリックケーブル30dの断面図。 ラミネートテープ1を用いた光ケーブル40の断面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、ラミネートテープ1の断面図である。ラミネートテープ1は、樹脂層5と、樹脂層5に積層される金属層3を有する。ラミネートテープ1は、ケーブルの外被の内側に巻き付けられて用いられる。
ラミネートテープ1の金属層3としては、特に限定されないが、アルミニウム(アルミニウム合金を含む)、ステンレス、銅(銅合金を含む)またはスチールを適用可能である。なお、ラミネートテープ1の表面(金属層3の表面)には、図示を省略した接着剤層が設けられてもよい。また、金属層3の両面に樹脂層5を積層させてもよい。
ラミネートテープ1の樹脂層5は、ベース樹脂がポリエチレンまたはポリプロピレンであり、特に、高密度ポリエチレンであることが望ましい。ポリエチレンまたはポリプロピレンを適用することで、軟化温度を75℃以上とすることができる。なお、樹脂の軟化温度は、例えばJIS K7196(2012)で測定することができる。
樹脂層5を構成するポリエチレンまたはポリプロピレンは、マレイン酸を0.1質量%以上1質量%以下添加することでクラフト化する。より好ましくは、樹脂層5を構成するポリエチレンまたはポリプロピレンに、マレイン酸を0.5質量%以上1質量%以下添加することが望ましい。このようにすることで、樹脂層5を構成するポリエチレンまたはポリプロピレンのメルトフローレートをJIS K6922−2で規定されるメルトフローレートが0.2g/10min以上20g/10min以下とすることができる。なお、より望ましくは、樹脂層5を構成するポリエチレンまたはポリプロピレンのメルトフローレートは1.0g/10min以上15g/10min以下である。
メルトフローレートが低すぎると、製造性が悪化する。一方、メルトフローレートが高すぎると、製造時における形状維持性に問題が生じるおそれがある。なお、メルトフローレートは、例えば、JIS K7210−1(2014)で測定することができる。
樹脂層5のショアD硬度は、45以上であることが望ましい。樹脂層5のショアD硬度が低すぎると、ケーブルに用いた際に、ケーブルの剛性が低くなるためである。
ラミネートテープ1は、全体としての引張破断強度が10MPa以上であることが望ましい。ラミネートテープ1の引張破断強度を高くすることで、ケーブルに用いた際に、ケーブルの引張強度を高めることができる。
また、ラミネートテープ1は、降伏点応力が5MPa以上であることが望ましい。ラミネートテープ1の降伏点応力を高くすることで、ケーブルに用いた際に、ケーブルの耐久性を高めることができる。
また、ラミネートテープ1の厚さは特に限定されないが、例えば、0.05mm〜0.2mmであることが望ましい。これ以上、ラミネートテープ1の厚みを薄くするとケーブルの強度が劣化する。また、これ以上、ラミネートテープ1の厚みを厚くすると強度的に強くなるが、軽量化等の新たな課題が発生する。
また樹脂層5の厚さは0.03mm〜0.40mmであることが望ましい。これ以上、樹脂層5の厚さを薄くすると、接着性は向上するが製造歩留まり劣化する。逆にこれ以上樹脂層5の厚さを厚くすると、ケーブルの耐環境性の劣化等の新たな課題が発生する。
なお、樹脂層5と金属層3の厚さの比は、0.3≦樹脂層5/金属層3≦1.2にすることが望ましい。このようにすることで、ラミネートテープの製造ばらつきの低下を防ぐ効果を得ることができる。また、金属層3と樹脂層5との剥離強度は、2.9N/mm以上であることが望ましい。
次に、ラミネートテープ1が使用されたケーブルの一例について説明する。図2は、メタリックケーブル30aを示す斜視図であり、図3は断面図である。
メタリックケーブル30aは、主に、内部側から順に、複数の被覆導線31と押さえ巻きテープ37とラミネートテープ1と外被17等から構成される。被覆導線31は、導体と、導体を被覆する絶縁被覆とからなる。
被覆導線31の導体は、例えばアルミニウム製や銅製であり、図示した様な単線のものを使用することができる。導体の外周には、絶縁被覆が設けられる。絶縁被覆は、導体の略全長にわたって形成される。絶縁被覆は、絶縁性を有する樹脂によって形成される。なお、導体と絶縁被覆を含めた被覆導線31は単線でも使用されるが、2本を撚り合わせてペア線としたり、4本を撚り合わせてカッド線とすることもある。
複数の被覆導線31は粗巻き紐33によって束ねられる。複数の被覆導線31からなる複数の束の外周には、さらに、一括して押さえ巻きテープ37が巻き付けられる。なお、メタリックケーブル30aにおいては、押さえ巻きテープ37で束ねられた複数の被覆導線31をケーブルコア部25とする。
ここで、ケーブルコア部25を形成するにあたり、ペア線やカッド線を撚り合わせてユニット化し、ユニットをさらに撚り合わせて形成する方法や、中心層に単心線、ペア線、カッド線を撚り合わせてさらにその上層に1層目、2層目と単心線、ペア線、カッド線を撚り合わせる方法など多様である。
押さえ巻きテープ37の外周には、ラミネートテープ1が巻き付けられる。ラミネートテープ1は、幅方向の両端部が周方向にラップするように縦添え巻で巻き付けられる。すなわち、ケーブルコア部25の軸方向とラミネートテープ1の長手方向とを合わせてラミネートテープ1をケーブルコア部25の外周に巻き付け、ラミネートテープ1の両端部のラップ部23は、略直線状に形成される。
ラミネートテープ1の外周には、外被17が設けられる。外被17は、ラミネートテープ1の外周を覆うように設けられる。すなわち、ケーブルコア部25の外周に巻き付けられるラミネートテープ1は、外被17の内側に配置され、外被17はケーブルコア部25の最外周に設けられる。
なお、外被17は樹脂製であり、例えば、カーボンブラック等を添加したポリエチレンやポリオレフィンなどの樹脂が適用可能である。
メタリックケーブル30aにおいては、ラミネートテープ1は、透湿防止層として機能する。すなわち、ラミネートテープ1の一部の樹脂層5がラミネートテープ1の幅方向の両端を密着させ、ラミネートテープ1と外被17を密着させることで湿度の浸入経路を制限することが可能となる。ラミネートテープ1の幅方向の両端だけ樹脂層5を無くして幅方向の両端で金属層3を導通させ、金属管としてラミネートテープ全体を導体として使用することもできる。
なお、外被17は、1層だけでなく2層以上であってもよい。
メタリックケーブル30aは、ラミネートテープ1とケーブルコア部25の間に引き裂き紐35が配置される。引き裂き紐35を引き出すことで、ラミネートテープ1と外被17とを引き裂いて、内部の被覆導線31を取り出すことが可能である。
なお、メタリックケーブル30aにおいて、ケーブルコア部25を構成する被覆導線31の本数や、束数は図示した例には限られない。また、さらに、光ファイバ等が配置された複合ケーブルであってもよい。
前述したように、ラミネートテープ1は、ラップ部23を有する。図4は、図3のB部拡大図であり、ラップ部23の拡大図である。ラミネートテープ1は、樹脂層5を外側にしてケーブルコア部25の外周に巻き付けられる。すなわち、外被17と樹脂層5とが接着する。また、ラップ部23においては、ラップ部23の外側の端部の金属層3と内側の端部の樹脂層5とが接着する。
なお、ラミネートテープ1には接着剤層が設けられなくてもよい。この場合には、ラップ部23では、単にラミネートテープ1の端部同士が重なり合い、多少のずれが許容される。また、樹脂層5と外被17とは、単に接触しているだけで接着されていなくてもよい。
ここで、ラップ部23の周方向におけるラップ長さ(図中B)は、1mm以上かつメタリックケーブル30aの外径の1.5倍以下であることが望ましい。ラップ長が短すぎると、メタリックケーブル30aの曲げ時等において、ラップ部23のずれによる遮水性の悪化等のおそれがある。一方、ラップ長が長すぎると、透湿防止層が厚くなり可撓性にも影響がでる。
次に、メタリックケーブル30aの製造方法について説明する。導体の外周に、例えば押出加工で絶縁被覆を形成して、被覆導線31を形成する。次に、被覆導線31を撚り合わせ集合機にてペア線やカッド線、ユニットとその撚り合わせ、または多層のペア線やカッド線の撚り合わせを行って、必要に応じて粗巻き紐33で束ね、複数の束を一括して押さえ巻きテープ37で巻き付けて、ケーブルコア部25を形成する。予め樹脂層5と金属層3等を貼り合わせたラミネートテープ1を供給して、フォーミングマシン等によって、押さえ巻きテープ37(ケーブルコア部25)の外周に縦巻きフォーミングして透湿防止層が形成される。
ラミネートテープ1により形成された透湿防止層の外周には、外被17が押出加工されて一体化される。押出加工はフォーミングと一連の同時加工でもよい。以上によりメタリックケーブル30aが製造される。
以上、本実施の形態によれば、ラミネートテープ1の樹脂層5の軟化温度が75℃以上であるため、近年の気温の上昇に対しても、十分な耐環境温度を確保することができる。
また、樹脂層5の軟化温度を高くしても、メルトフローレートが所定以上を確保することができるため、製造性にも優れる。
次に、第2の実施形態について説明する。図5は、メタリックケーブル30bを示す斜視図である。なお、以下の説明において、メタリックケーブル30aと同様の構成については、図1〜図4と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
メタリックケーブル30bは、メタリックケーブル30aとほぼ同様の構成であるが、ラミネートテープ1に、波付加工が施される点で異なる。ラミネートテープ1の波付形状は、ケーブルコア部25の長手方向に対して山谷が繰り返され、山部と谷部のそれぞれが周方向に連続するように形成される。波付形状を施さずに平滑としてもよい。
ラミネートテープ1の波付け加工は、ラミネートテープ1の金属層3が、例えばステンレス製である場合に施される。ラミネートテープ1の金属層3がアルミニウムの場合には、メタリックケーブル30aのように、波付加工が施されずに、ラミネートテープ1をケーブルコア部の外周に巻き付けてもよい。
ラミネートテープ1の波付形状は、ラミネートテープ1の製造時に行って、波付形状のラミネートテープ1をケーブルコア部25の外周に送って巻きつけてもよく、または、ラミネートテープ1をフォーミングする際に、同時に波付け加工を行ってもよい。
このように、ラミネートテープ1は、必要に応じて波付け加工が施されて使用することもできる。
次に、第3の実施形態について説明する。図6は、メタリックケーブル30cを示す断面図である。メタリックケーブル30cは、メタリックケーブル30aとほぼ同様の構成であるが、ラミネートテープ1が縦添え巻きではなく、螺旋巻きされる点で異なる。
なお、螺旋巻きは、1枚のラミネートテープ1を用い、ラミネートテープ1の幅方向の片端が、1周前のラミネートテープ1の幅方向の反対端に重なるように巻き付けてもよい。また、1枚のラミネートテープ1を、間隔を空けて螺旋巻きし、他のラミネートテープ1の幅方向の片端または両端を、先に巻き付けたラミネートテープ1に重なるように多数枚でケーブルを覆うように螺旋巻きで巻き付けることもできる。このように、ラミネートテープ1は、縦添え巻ではなく螺旋巻きしてもよい。
次に、第4の実施形態について説明する。図7は、メタリックケーブル30dを示す断面図である。メタリックケーブル30dは、内部シース39を有する。メタリックケーブル30dは、メタリックケーブル30a、30b、30cと同様に、複数の被覆導線31が粗巻き紐33で束ねられ、この複数の束の外周に押さえ巻きテープ37が巻き付けられる。また、押さえ巻きテープ37の外周には、ラミネートテープ1がラップ部23を形成して縦添え巻される。なお、前述したように、ラミネートテープ1は螺旋巻きでもよいが、以下の説明では、ラミネートテープ1が縦添え巻された例を説明する。
メタリックケーブル30dでは、ラミネートテープ1の外周に、内部シース39が形成される。内部シース39は、例えば押出によって成形される。内部シース39の外周には、さらにラミネートテープ1が巻き付けられる。
外側のラミネートテープ1の外周であって、メタリックケーブル30dの最外周には、外被17が設けられる。すなわち、ラミネートテープ1は、外被17の内側に配置される。外被17は、ラミネートテープ1の外周を覆うように設けられて、ラミネートテープ1の樹脂層5と接着される。すなわち、メタリックケーブル30dは、外被17と内部シース39の2層の樹脂層を有し、外被17と内部シース39のそれぞれの内側に、ラミネートテープ1が巻き付けられる。
このように、内部シース39を設ける際には、内周側のラミネートテープ1と押さえ巻きテープ37との間と、内部シース39と外周側のラミネートテープ1の間に、それぞれ引き裂き紐35a、35bが配置される。このようにすることで、引き裂き紐35bを引き出すことで、外側のラミネートテープ1と外被17とを引き裂いて、内部シース39を露出させることができる。また、さらに引き裂き紐35aを引き出すことで、内側のラミネートテープ1と内部シース39とを引き裂いて、内部の被覆導線31を取り出すことが可能である。
なお、本実施形態では、押さえ巻きテープ37までをケーブルコア部25としたが、内部シース39を含めてケーブルコア部25としてもよい。いずれの場合でも、ラミネートテープ1は、ケーブルコア部の外周に巻き付けられることとなる。なお、内部シース39の内側にはラミネートテープ1を設けずに樹脂だけとしてもよい。
このように、メタリックケーブル30a、30b、30c、30dにラミネートテープ1を適用することで、遮水性を確保することができるとともに、耐環境性にも優れたメタリックケーブルを得ることができる。
また、メタリックケーブル30dのように、内部シース39を設け、引き裂き紐35a、35bをそれぞれの部位に設けることで、外被17等と内部シース39等とを別々に引き裂くことができるため、引き裂き作業が容易であり、引き裂き紐の破断等を抑制することができる。
次に、第5の実施形態について説明する。図8は、光ケーブル40を示す断面図である。光ケーブル40は、テンションメンバ41、スペーサ43、光ファイバテープ心線47、内部シース39、ラミネートテープ1、外被17等から構成される。
スペーサ43は、可撓性を有する樹脂で構成される。スペーサ43の外周には、複数の溝45が設けられ、溝45は、スペーサ43の長手方向に対して一方向に螺旋状、または両方向にSZ状に繰り返して連続して形成される。スペーサ43の中央には、テンションメンバ41が設けられる。溝45内には、複数の光ファイバテープ心線47が収容される。光ファイバテープ心線47は、例えば、長手方向に対して隣り合う光ファイバ同士が間欠的に接着された間欠光ファイバテープ心線である。
スペーサ43の外周には、押さえ巻きテープ49が巻き付けられる。押さえ巻きテープ49の外周には内部シース39が設けられる。内部シース39は、例えば押出成形で形成される。また、内部シース39の外周には、保護テープ53が巻き付けられる。内部シース39及び保護テープ53は樹脂製であり、内部シース39と保護テープ53は接着されない。
保護テープ53の外周には、ラミネートテープ1が巻き付けられる。前述したように、ラミネートテープ1は、樹脂層5を外周にして、ラップ部23を設けて縦添え巻きされる。
なお、本実施形態では、押さえ巻きテープ49までをケーブルコア部25としたが、内部シース39および保護テープ53を含めてケーブルコア部としてもよい。前述したように、いずれの場合でも、ラミネートテープ1は、ケーブルコア部の外周に巻き付けられるとする。すなわち、本発明において、ケーブルコア部の外周にラミネートテープ1が巻き付けられるとは、ケーブルコア部とラミネートテープ1の間に保護テープ53等の他の構成が設けられていることを含むものである。
ラミネートテープ1の外周であって、光ケーブル40の最外周には、外被17が設けられる。すなわち、ラミネートテープ1は、外被17の内側に配置される。外被17は、ラミネートテープ1の外周を覆うように設けられて、ラミネートテープ1の樹脂層5と接着される。
なお、光ケーブル40においても、ラミネートテープ1とケーブルコア部の間に引き裂き紐が配置される。図示した例では、押さえ巻きテープ49と内部シース39との間に引き裂き紐35aが配置され、さらに、保護テープ53とラミネートテープ1との間に引き裂き紐35bが配置される。引き裂き紐35bを引き出すことで、ラミネートテープ1と外被17とを引き裂いて、内部の保護テープ53等を露出させることができる。また、さらに引き裂き紐35aを引き出すことで、内部シース39と保護テープ53とを引き裂いて、内部の光ファイバテープ心線47を取り出すことが可能である。
なお、光ケーブル40において、溝45の形状、配置数や深さや、光ファイバテープ心線47等の構成は図示した例には限られない。また、内部シース39及び保護テープ53は、必ずしも必要ではない。
このように、光ケーブル40にラミネートテープ1を適用することで、遮水性を確保することができるとともに、耐環境性にも優れた光ケーブルを得ることができる。また、ラミネートテープ1のラップ部23が着き易くなるように樹脂層5を形成し、さらに遮水性を向上させることも可能である。
また、引き裂き紐35bと内部シース39との間に、保護テープ53を巻き付けることで、引き裂き紐35bが、内部シース39に食い込んだり密着したりして、引き出すことが困難となることを抑制することができる。
このように、ラミネートテープ1は、各種のケーブルに好適に適用することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、前述した各実施形態の各構成は、互いに組み合わせることができることは言うまでもない。
1………ラミネートテープ
3………金属層
5………樹脂層
17………外被
23………ラップ部
25………ケーブルコア部
30a、30b、30c、30d………メタリックケーブル
31………被覆導線
33………粗巻き紐
35、35a、35b………引き裂き紐
37………押さえ巻きテープ
39………内部シース
40………光ケーブル
41………テンションメンバ
43………スペーサ
45………溝
47………光ファイバテープ心線
49………押さえ巻きテープ
53………保護テープ

Claims (9)

  1. ケーブルの外被の内側に用いられるラミネートテープであって、
    樹脂層と、金属層とが積層され、
    前記樹脂層は、ベース樹脂がポリエチレンまたはポリプロピレンであり、マレイン酸が0.1質量%以上1質量%以下で添加されており、軟化温度が75℃以上であり、JIS K6922−2で規定されるメルトフローレートが0.2g/10min以上20g/10min以下あることを特徴とするラミネートテープ。
  2. 前記ベース樹脂が高密度ポリエチレンであることを特徴とする請求項1記載のラミネートテープ。
  3. 前記ベース樹脂には、マレイン酸が0.5質量%以上1質量%以下添加されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラミネートテープ。
  4. 前記金属層がアルミニウム、ステンレス、銅、スチールのいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のラミネートテープ。
  5. 前記樹脂層のショアD硬度が45以上であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のラミネートテープ。
  6. 引張破断強度が10MPa以上であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のラミネートテープ。
  7. 降伏点応力が5MPa以上であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のラミネートテープ。
  8. 前記ラミネートテープの厚さは0.05mm〜0.2mmであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のラミネートテープ。
  9. 前記樹脂層の厚さは0.03mm〜0.40mmであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のラミネートテープ。
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