JP2018110075A - ケーブル - Google Patents

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Masao Suzuki
雅雄 鈴木
栄三 小石
Eizo Koishi
栄三 小石
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Abstract

【課題】シースに発生したクラックが内部の絶縁層にまで達することのないケーブルを実現する。【解決手段】ケーブル1は、中心導体2と、中心導体2の周囲に設けられた絶縁層3と、絶縁層3の周囲に設けられた保護層4と、保護層4の周囲に設けられたシース5と、を有し、絶縁層3は樹脂材料によって形成され、保護層4は、絶縁層3の外周面に巻き付けられたテープ4aによって形成され、シース5は樹脂材料によって形成され、保護層4と直に接している。【選択図】図1

Description

本発明は、キャブタイヤケーブルその他のケーブルに関するものである。
中心導体の周囲に絶縁層が設けられ、該絶縁層の周囲に被覆層が設けられた送電ケーブルや通信ケーブル(以下“ケーブル”と総称する。)が知られており、前記被覆層は一般的に“シース”と呼ばれる。さらに、この種のケーブルでは、最外層を形成するシースとその内側の絶縁層との間に何らの介在物も存在せず、絶縁層とシースとが直に接している場合がある。
特開2008−130367号公報
図5に示されるように、最外層のシース15とその内側の絶縁層13とが直に接している場合、シース15に加えられた衝撃や捻れによって該シース15に割れ(クラック16)が発生した際に、そのクラック16が絶縁層13にまで及ぶことがあった。つまり、シース15に発生したクラック16が絶縁層13に伝搬することにより、ケーブル表面(シース表面)から絶縁層13にまで達するクラック16が発生することがあった。かかる現象は“共割れ”と呼ばれることがある。
上記のような共割れ現象は、低温環境下において特に発生しやすい。シース15及び絶縁層13は樹脂材料によって形成されているので、周囲温度が低下すると硬化し、柔軟性(伸縮性)が低下する。このため、衝撃や捻れによってシース15に急激な引張り力が加えられた場合、シース15はこの引張り力を吸収し得る程度及び速度で伸張することができず、シース15にクラック16が発生する。さらに、クラック16の発生速度は非常に速いため、シース15と絶縁層13とが直に接している場合、シース15と絶縁層13との界面でクラック16の進行が停止することはなく、クラック16が絶縁層13にまで達してしまう。
本発明の目的は、シースに発生したクラックが内部の絶縁層にまで達することのないケーブルを実現することである。
本発明のケーブルは、中心導体と、前記中心導体の周囲に設けられた絶縁層と、前記絶縁層の周囲に設けられた保護層と、前記保護層の周囲に設けられた被覆層と、を有する。前記絶縁層は樹脂材料によって形成され、前記保護層は、前記絶縁層の外周面に巻き付けられたテープ又はシートによって形成され、前記被覆層は樹脂材料によって形成され、前記保護層と直に接している。
本発明の一態様では、前記テープ又はシートがスフ糸の織物又は編物である。
本発明の他の態様では、前記絶縁層がエチレンプロピレンゴムによって形成され、前記被覆層がクロロプレンゴムによって形成される。
本発明の他の態様では、前記中心導体と前記絶縁層との間に内部導電層が設けられる。
本発明の他の態様では、前記中心導体は1本である。
本発明によれば、シースに発生したクラックが内部の絶縁層にまで達することのないケーブルが実現される。
本発明が適用されたケーブルの断面図である。 図1に示されるケーブルの各部の寸法を示す断面図である。 保護層の形成方法を示す斜視図である。 図1に示されるケーブルにおけるクラックの発生状態を示す断面図である。 従来のケーブルにおけるクラックの発生状態を示す断面図である。
以下、本発明が適用されたケーブルの一例について説明する。本実施形態に係るケーブルは、風力発電設備において用いられる送電用のケーブルであって、一般的に“キャブタイヤケーブル”と呼ばれるケーブルであって、その断面形状は真円または略真円である。
図1に示されるように、本実施形態に係るケーブル1は、1本の中心導体2と、中心導体2の周囲に設けられた絶縁層3と、絶縁層3の周囲に設けられた保護層4と、保護層4の周囲に設けられた被覆層としてのシース5と、を有する。つまり、ケーブル1はシングルケーブル(単芯ケーブル)である。
図2に示される中心導体2の直径(D1)は15mm、絶縁層3の直径(D2)は25mm、シース5の直径(D3)は30mmである。尚、シース5の直径(D3)がケーブル1の直径に相当することは明らかである。
図1,図2に示される中心導体2は、電気用軟銅線からなる撚線である。また、絶縁層3は、中心導体2の周囲に押し出された樹脂材料によって形成されており、本実施形態では、エチレンプロピレンゴム(EPゴム)によって絶縁層3が形成されている。保護層4は、絶縁層3の外周面に巻き付けられた厚さ0.1〜0.25mmのテープ4aによって形成されている。保護層4の材料や形成方法等については後に詳述する。シース5は、保護層4の周囲に押し出された樹脂材料によって形成されており、本実施形態では、クロロプレンゴムによってシース5が形成されている。
図3に示されるように、保護層4を形成するテープ4aは、絶縁層3の外周面に螺旋状に巻き付けられている。換言すれば、絶縁層3の外周面に横巻き(螺旋巻き)されたテープ4aによって保護層4が形成されている。
図示されているテープ4aは、スフ糸からなる布(織物又は編物)である。テープ4aは、絶縁層3を形成するために中心導体2の周囲に押し出された樹脂材料に対する架橋処理が終了した後に、絶縁層3の外周面に巻き付けられる。
再び図1を参照する。図示されているシース5は、図3に示されるようにして形成された保護層4の周囲に押し出された樹脂材料によって形成されている。シース5を形成するために保護層4の周囲に押し出された樹脂材料には、その後に架橋処理が施される。この際に加えられる熱によって、シース5及び絶縁層3とこれらの間に介在している保護層4(テープ4a)とは密着している。つまり、絶縁層3と保護層4(テープ4a)とは直に接しており、また、保護層4(テープ4a)とシース5とは直に接している。
もっとも、絶縁層3と保護層4(テープ4a)との間には接着層等は設けられておらず、ケーブル1の製造工程にこれらを意図的に接着させる工程は含まれていない。同様に、保護層4(テープ4a)とシース5との間にも接着層等は設けられておらず、ケーブル1の製造工程にこれらを意図的に接着させる工程は含まれていない。
以上のように、本実施形態に係るケーブル1では、被覆層(シース)5と絶縁層3との間に、保護層4が設けられている。さらに、シース5及び絶縁層3は樹脂材料によって形成されているのに対し、保護層4はテープ状の布(織物又は編物)によって形成されている。ここで、樹脂材料からなるシース5及び絶縁層3と布からなる保護層4とを比較した場合、シース5及び絶縁層3よりも保護層4の方が低温時における柔軟性に優れている。換言すれば、低温環境下において衝撃が加えられた際、布からなる保護層4は、樹脂材料からなるシース5及び絶縁層3に比べて破損し難い。つまり、本実施形態に係るケーブル1では、シース5と絶縁層3の間に、これらよりも低温時における耐衝撃性能に優れた保護層4が設けられている。
従って、図4に示されるように、最外層のシース5に加えられた衝撃や捻れによって該シース5に割れ(クラック6)が発生しても、そのクラック6が絶縁層3にまで及ぶことがない。つまり、シース5と絶縁層3との間に介在する保護層4により、シース5に発生したクラック6が絶縁層3へ伝搬することが阻止され、共割れ現象の発生が防止される。本件発明者らが行った実験では、−40℃の環境下でケーブル1の上に重りを落下させた後、ケーブル1を切断してその断面を確認した。この結果、シース5にはクラック6が発生していたが、そのクラック6は絶縁層3には達していなかった。
尚、保護層4による共割れ現象の発生防止効果は、低温環境下において特に有用であるが、環境温度に関わらず奏される効果である。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、絶縁層の外周面に巻き付けられたシートによって保護層を形成してもよい。この場合、保護層を形成するシートにはスフ糸の織物又は編物を用いることができる。また、絶縁層の外周面にシートを縦添え巻きして保護層を形成することができる。もっとも、ケーブルの屈曲性の観点からは螺旋巻きされたテープ又はシートによって保護層を形成する方が好ましい。
また、保護層を形成するテープやシートには、ポリエチレンテレフタレート(PET)系やポリオレフィン系の繊維からなる織物又は編物を用いることができ、セルロース系の繊維からなる織物又は編物を用いることもできる。
中心導体と絶縁層との間に、電気的真円度を高めるための内部導電層を設けることもできる。本明細書において説明した中心導体,絶縁層,シースの各直径は一例であり、保護層を形成するテープの厚さも一例である。さらに、これらの材料も全て一例である。また、本発明が適用されるケーブルは、キャブタイヤケーブル等の送電用ケーブルに限られない。
1 ケーブル
2 中心導体
3,13 絶縁層
4 保護層
4a テープ
5,15 シース
6,16 クラック

Claims (5)

  1. 中心導体と、
    前記中心導体の周囲に設けられた絶縁層と、
    前記絶縁層の周囲に設けられた保護層と、
    前記保護層の周囲に設けられた被覆層と、
    を有し、
    前記絶縁層は樹脂材料によって形成され、
    前記保護層は、前記絶縁層の外周面に巻き付けられたテープ又はシートによって形成され、
    前記被覆層は樹脂材料によって形成され、前記保護層と直に接している、
    ケーブル。
  2. 請求項1に記載のケーブルにおいて、前記テープ又はシートがスフ糸の織物又は編物である、ケーブル。
  3. 請求項1又は2に記載のケーブルにおいて、前記絶縁層がエチレンプロピレンゴムによって形成され、前記被覆層がクロロプレンゴムによって形成される、ケーブル。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のケーブルにおいて、前記中心導体と前記絶縁層との間に設けられた内部導電層を有する、ケーブル。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のケーブルにおいて、前記中心導体が1本である、ケーブル。
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