JP5589663B2 - 光電気複合ケーブル - Google Patents

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Description

本発明は、電線及び光ファイバを有する光電気複合ケーブルに関する。
医療機器、携帯端末、小型ビデオカメラ、パーソナルコンピュータまたはPDA(Personal Digital Assistant)等の電子機器において、機能のさらなる高度化に伴い高速通信が要求されている。このため、電線と光ファイバを組み合わせた光電気複合ケーブルを用いることが行われている。
光電気複合ケーブルとしては、光ファイバの外周に緩衝層を設け、その外周にシースを設け、このシースの外側に電線を配し、その外周に外被を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、芯材の外周に間隔的に光ファイバが複数本配置され、その外側に芯材と光ファイバとを被覆する区画シートが設けられ、この区画シートの外側で光ファイバの間隔に相当する位置に電線が配置され、これらの外側に外被が設けられたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
実開昭62−135309号公報 実開昭60−109216号公報
ところで、光電気複合ケーブルを構成する光ファイバは、過剰な曲げや捻じれによって伝送損失が増加するおそれがある。特に、外周に配置する電線が撚り線であると、その撚り線の外周は長手方向に沿って凹凸を繰り返し有する形状であるため、ケーブルが曲げられた際に光ファイバが局所的に曲げられたり側圧が大きくなったりしてしまう。
この場合、光ファイバを収容するシース等を硬くしたり、シース内に抗張力体などの補強部材を設けることにより、過剰な曲げや捻じれの抑制が可能であるが、ケーブルの柔軟性が低下して配線の作業性が低下したり、ケーブルの大径化を招いてしまう。そのため、ケーブルを細径化して狭いスペース等へ円滑に配線することが困難となる。
本発明の目的は、ケーブルを大径化させず、光ファイバに外力が付与されることを抑え、光ファイバの良好な伝送特性を維持しつつ狭いスペース等へ円滑に配線することが可能な光電気複合ケーブルを提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明の光電気複合ケーブルは、外被の内側に光ファイバと複数本の電線とを有する光電気複合ケーブルであって、
前記複数本の電線が前記光ファイバの周囲に配置され、
前記光ファイバは、チューブの内側に収容され、
前記チューブは、弾性率が300MPa以上の樹脂から形成されて厚さが0.1mm以上であり、
前記複数本の電線は、互いに対角位置に配置された単独電線及び2本一組の対電線から構成され、前記対電線は、前記チューブの外周面に並列に縦添えされ、
前記チューブの外周側における前記単独電線と前記対電線との間には、介在が設けられていることを特徴とする。
本発明の光電気複合ケーブルにおいて、複数本の前記単独電線が、前記チューブの外周面に並列に縦添えされていることが好ましい。
本発明の光電気複合ケーブルによれば、光ファイバが、300MPa以上の弾性率を有する樹脂から形成されて0.1mm以上の厚さを有するチューブの内側に収容され、チューブの外周側において撚られていない単独電線及び2本一組の対電線を配置させているので、ケーブルの柔軟性を低下させたりケーブルを大径化させたりすることなく、光ファイバへの電線からの過剰な側圧の付与及び過剰な曲げや捻じれの発生を防止することができる。
また、対電線をチューブの外周面に並列に縦添えしているので、対電線を撚り合わせて配置した場合と比較して、ケーブルの小径化を図ることができる。つまり、本発明のケーブルを細径のものとしながら、光ファイバの良好な伝送特性を維持しつつ狭いスペース等へ円滑に配線することができる。
しかも、単独電線及び対電線を対角位置に配置し、これらの単独電線及び対電線の間に介在を設けることにより、内部の質量のバランスが良好に保たれ、ケーブルの捩れがなくなる。
本発明に係る光電気複合ケーブルの実施形態の例を示す断面図である。 参考例に係る光電気複合ケーブルを示す断面図である。
以下、本発明に係る光電気複合ケーブルの実施形態の例を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、光電気複合ケーブル11は、最外層である外被20の内側に、光ファイバ心線(光ファイバ)12と複数本の電線15とを有する。光ファイバ心線12は、複数本設けられ、光電気複合ケーブル11の断面中央に配置された保護チューブ(チューブ)13内に収容されている。
外被20の内側であって保護チューブ13の外側は、収容部14とされており、この収容部14には、複数本の電線15が配置されている。電線15としては、電力線として用いられる複数本の単独電線15a、及び、例えば、差動伝送用の信号線として用いられる2本一組の対電線15bがある。単独電線15aと対電線15bとは、互いに対角位置である光電気複合ケーブル11の中心に対して逆の位置に配置されている。対電線15bは、撚られることなく、保護チューブ13の外周面に並列に縦添えされている。また、それぞれの単独電線15aも保護チューブ13の外周面に並列に縦添えされている。
これらの単独電線15a及び対電線15bは、何れも錫メッキが施された軟銅線または銅合金線からなる素線を複数本撚り合わせた導体を外被によって覆った絶縁ケーブルであり、例えば、AWG(American Wire Gauge)の規格によるAWG20〜46程度のケーブルである。絶縁ケーブルの外被の材料としては、耐熱性、耐薬品性、非粘着性、自己潤滑性などに優れたテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)樹脂等のフッ素樹脂を用いるのが好ましい。また、絶縁ケーブルの外被としては、ポリエチレン(PE)樹脂やポリ塩化ビニル(PVC)樹脂を用いても良い。
また、保護チューブ13の外周側の収容部14には、単独電線15aと対電線15bとの間に、複数本の介在16が収容されている。これらの介在16としては、例えば、レーヨンやナイロンなどの繊維を紐状にしたものを用いるのが好ましい。
上記のように電線15及び介在16が収容された収容部14の周囲には、押さえ巻き18、シールド層19及び外被20が順に設けられている。
保護チューブ13内に収容された光ファイバ心線12は、コアとクラッドからなる光ファイバの周囲に紫外線硬化型樹脂からなる被覆層を形成したものであり、コア径が0.05〜1.0mm(例えば0.08mm)、クラッドの外径が0.125mmとされ、被覆層の外径が0.25mmとされている。また、さらに被覆層を設けて外径0.9mmの光ファイバ心線12としたり、光ファイバ心線12をさらに抗張力繊維及び被覆層で覆った光ファイバコードとしてもよい。
光ファイバ心線12としては、コアがガラスから形成されクラッドが高硬度プラスチックから形成されて折れ曲がり(キンク)に強く破断しにくいハードプラスチッククラッドファイバ(H−PCF)や、コア及びクラッドがプラスチックからなるプラスチックファイバであってもよい。
光電気複合ケーブル11が、例えば、医療用のセンサコードであるCCDコードのようにあまり小さな径に曲げることなく用いられる場合は、ガラスファイバが使用可能であり、USB(Universal Serial Bus)ケーブルやHDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブルのように小さな径に曲げられることがある場合は、ハードプラスチッククラッドファイバを用いるのが好ましい。
保護チューブ13の内側には、2本の光ファイバ心線12が収容されている。この保護チューブ13の内側には、光ファイバ心線12だけを収容しても良いが、光ファイバ心線12とともに抗張力線や介在を収容して強度を高めても良い。保護チューブ13の内部には、3本以上の光ファイバ心線12を収容する場合もあり、また、1本の光ファイバ心線12を収容する場合もある。複数本の光ファイバ心線12を保護チューブ13に収容する場合、光ファイバ心線12は、撚ることなく縦添えするのが好ましい。
保護チューブ13としては、外力から光ファイバ心線12を保護しつつ電線15等からの側圧を良好に吸収する緩衝材としての機能を有する必要がある。このため、この保護チューブ13は、弾性率が300MPa以上の樹脂から形成され、厚さが0.1mm以上とされている。本例では、保護チューブ13は、内径が約0.55mm、外径が約1.05mmとされ、厚さが約0.25mmとされている。
このような保護チューブ13の材料としては、機械的強度に優れた樹脂材料であるテトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)樹脂を用いるのが好ましく、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂を使用してもよい。
この保護チューブ13は、配列させた光ファイバ心線12の周囲に樹脂を押出被覆することによって、光ファイバ心線12を覆うように形成される。
押さえ巻18としては、耐熱性、耐摩耗性などに優れたポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂から形成された樹脂テープが用いられる。なお、この押さえ巻18としては、紙テープやポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂の樹脂テープを用いても良い。
シールド層19は、外径数十μm(例えば、外径0.03mmまたは0.04mm程度)の錫メッキされた銅線または銅合金線を編組したもので、約0.1mmの厚さに形成されている。なお、シールド層19としては、銅線または銅合金線を横巻きしても良く、また、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂から形成された樹脂テープに銅箔やアルミニウム箔が形成された金属樹脂テープを巻いても良い。
外被20は、ポリ塩化ビニル(PVC)やポリオレフィン系樹脂等から形成されている。非ハロゲンのポリオレフィン系樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン(PE)、スチレンエチレンブチレンスチレンブロック共重合体(SEBS)などのエラストマの混合物がある。また、ポリエチレン(PE)に、耐候剤、酸化防止剤、老化防止剤を添加したものでも良い。なお、このポリエチレン(PE)を用いた外被20としては、難燃剤を含まない非難燃性のものでも良い。外被20は、厚さが0.1〜0.5mm(例えば約0.25mm)であり、外径は数mm〜十数mm(例えば3.0mm)である。
このように構成された光電気複合ケーブル11によれば、光ファイバ心線12が、300MPa以上の弾性率を有する樹脂から形成されて0.1mm以上の厚さを有する保護チューブ13内に収容されているので、光ファイバ心線12への側圧を保護チューブ13により保護して小さく抑えることができる。また、保護チューブ13の外周側において単独電線15a及び2本一組の対電線15bを撚らずに並列に配置させているので、光電気複合ケーブル11の柔軟性を低下させたり光電気複合ケーブル11を大径化させたりすることもなく、単独電線15a及び対電線15bから光ファイバ心線12への過剰な側圧の付与、及び光ファイバ心線12の過剰な曲げや捻じれの発生を防止することができる。
また、対電線15bを保護チューブ13の外周面に並列に縦添えしているので、対電線15bを撚り合わせて配置した場合と比較して、小径化を図ることができる。つまり、光電気複合ケーブル11を大径化させず、光ファイバ心線12に外力が付与されることを抑え、光ファイバ心線12の良好な伝送特性を維持しつつ狭いスペース等へ円滑に配線することができる。
なお、本実施形態の光電気複合ケーブル11のように、対電線15bを撚り合わせずに縦添えすると、電気信号が雑音として互いに影響を受け易くなるが、収容部14の周囲をシールド層19によって覆っているので、互いの電気信号による影響を抑えることができる。
また、単独電線15a及び対電線15bを対角位置に配置し、これらの単独電線15a及び対電線15bの間に介在16を設けたので、内部の質量のバランスを良好に保ちながら引張強度を高め、光ファイバ心線12への過剰な張力の付与も防止することができる。
そして、このように、バランス良く単独電線15a及び対電線15bを配置させているので、光電気複合ケーブル11の端末部分において、単独電線15a、対電線15b及び介在16を周方向の一箇所へ束ねる際にも、単独電線15a及び対電線15bの捻じれを極力抑えて作業性を向上させることができる。また、バランス良く単独電線15a及び対電線15bを配置させたことにより、外被20を押出して光電気複合ケーブル11を製造する際にも、光ファイバ心線12を収容する保護チューブ13、単独電線15a、対電線15b及び介在16からなる集合コアの捻じれを最小限に抑えることができ、生産性を向上させることができる。
また、互いに隣接する対電線15bだけでなく、単独電線15a同士も隣接させて収容部14へ収容しているので、光電気複合ケーブル11の端末において、対電線15b及び単独電線15aを結線する際の作業性を向上させることができる。
上記の光電気複合ケーブル11において、光ファイバ心線12は、保護チューブ13の内周面との間に10μm以上のクリアランスを設けることが好ましく、また、光ファイバ心線12と保護チューブ13との間の摩擦係数を0.5以下とするのが好ましい。このようにすると、光電気複合ケーブル11を曲げたときに、光ファイバ心線12を長手方向に適度に移動させることができ、局所的に蛇行することもなく伝送損失の増加を防ぐことができる。例えば、光ファイバ心線12の被覆層及び保護チューブ13のそれぞれの材質を、フッ素系樹脂であるテトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)樹脂とすると、光ファイバ心線12と保護チューブ13との間の摩擦係数を0.1程度とすることができ、保護チューブ13内において光ファイバ心線12が長手方向へ移動し易くなり、伝送損失の増加を防ぐことができる。
なお、上記の実施形態では、2本の光ファイバ心線12を保護チューブ13に収容しているが、前述したように、光ファイバ心線12の本数は2本に限定されない。また、光ファイバ心線12を光電気複合ケーブル11の断面中央に配置したが、光ファイバ心線12の位置は、光電気複合ケーブル11の断面中央に対して偏った位置に配置されていても良い。また、電線15及び介在16の本数、太さ及び種類は上記実施形態に限定されない。
図2に示すケーブル11Aは、収容部14の2本の電線15a及び対電線15bをそれぞれ撚り合わせた構造の光電気複合ケーブルの断面構造である。このケーブル11Aでは、2本の電線15a及び対電線15bをそれぞれ撚り合わせていることから、光ファイバ心線12を収容した保護チューブ13に対して2本の電線15a及び対電線15bが一列に配列される部分が生じることがある。なお、保護チューブ13に対して2本の電線15aまたは対電線15bの何れかが一列に配列される場合もある。
したがって、このケーブルでは、保護チューブ13に対して2本の単独電線15a及び対電線15bがそれぞれ撚られているので電線同士が大きな側圧を受けやすく保護チューブ13も単独電線15aまたは対電線15bから側圧を受けやすい。撚られた電線15は1本の電線だけがチューブに接するのでチューブにかかる圧力は大きくなる。つまり、このケーブルでは、光ファイバ心線12での伝送損失が増加してしまう。また、2本の単独電線15a及び対電線15bの両方または何れか一方が撚られていると、その分だけケーブルの外径が大きくなってしまい、狭いスペース等への配線が困難となってしまう。特に、保護チューブ13に対して2本の単独電線15a及び対電線15bの両方または何れか一方が一列に配列される箇所では、ケーブルの外径が大きくなってしまう。
各種の光電気複合ケーブルを作製し、それぞれの光電気複合ケーブルの光ファイバ心線の伝送損失を挿入損失法によって評価した。
(1)評価方法
長さLが2mの光電気複合ケーブルの両端にコネクタを接続し、一方のコネクタをパワーメータに接続し、他方のコネクタを送光装置に接続する。送光装置から光を送り、光ファイバ心線からの出射パワーPoを測定波長850nmでパワーメータによって測定する。この測定した出射パワーPo、光ファイバ心線へ入射した入射パワーPi及び光電気複合ケーブルの長さLから、コネクタでの損失を含む光ファイバ心線の伝送損失αを次式から求める。
α=(Pi−Po)/L
上記の挿入損失法によって、光電気複合ケーブルを真直ぐにした状態で光ファイバ心線のコネクタでの損失を含む伝送損失α1を求め、次に、光電気複合ケーブルの中間部分を直径4mmのマンドレルに10回(ターン)巻き付けた状態として光ファイバ心線のコネクタでの損失を含む伝送損失α2を求める。
光電気複合ケーブルを巻いた状態の伝送損失α2と光電気複合ケーブルを真直ぐにした状態の伝送損失α1との差(α2−α1)を伝送損失増加量とし、この伝送損失増加量が1dBm/10ターン以下である場合を合格(〇)、1dBm/10ターンを超える場合を不合格(×)とした。
(2)評価対象の光電気複合ケーブル
(実施例1)
実施例1として、上記実施形態と同様に、保護チューブの内側に、コア径0.08mm、クラッド径0.125mm、外径0.25mmのハードプラスチッククラッドファイバ(H−PCF)の光ファイバ心線を2本収容し、保護チューブと外被との間に、2本の単独電線及び2本一組の対電線を縦添えして収容させた外径3.0mmのUSBケーブル用の光複合ケーブルを作製した。保護チューブとしては、弾性率300MPa、厚さ0.20mmのエチレン−テトラフルオロエチレンコポリマ(ETFE)樹脂製のものを用いた。単独電線と対電線との間にはナイロンの介在を入れ、それぞれの電線がケーブル断面で見て周方向にずれないようにした。
(比較例1)
比較例1として、保護チューブの内側に、コア径0.08mm、クラッド径0.125mm、外径0.25mmのハードプラスチッククラッドファイバ(H−PCF)の光ファイバ心線を2本収容し、保護チューブと外被との間に、2本の単独電線及び2本一組の対電線を収容させた外径4.0mmのUSBケーブル用の光複合ケーブルを作製した。比較例1では、図2に示したケーブルと同様に、2本の単独電線及び対電線をそれぞれ撚り合わせて収容した。したがって、比較例1のケーブルでは、光ファイバ心線を収容した保護チューブに対して2本の単独電線及び対電線が一列に配列されることがある。なお、保護チューブに対して2本の単独電線または対電線のいずれかが一列に配列される場合もある。保護チューブとしては、弾性率300MPa、厚さ0.20mmのポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂製のものを用いた。
(比較例2)
比較例2として、保護チューブの内側に、コア径0.08mm、クラッド径0.125mm、外径0.25mmのハードプラスチッククラッドファイバ(H−PCF)の光ファイバ心線を2本収容し、保護チューブと外被との間に、上記の実施例1と同様に2本の単独電線及び2本一組の対電線を縦添えして収容させた外径3.0mmのUSBケーブル用の光複合ケーブルを作製した。保護チューブとしては、弾性率100MPa、厚さ0.20mmのポリ塩化ビニル(PVC)樹脂製のものを用いた。
(比較例3)
比較例3として、保護チューブの内側に、コア径0.08mm、クラッド径0.125mm、外径0.25mmのハードプラスチッククラッドファイバ(H−PCF)の光ファイバ心線を2本収容し、保護チューブと外被との間に、上記の実施例1と同様に2本の単独電線及び2本一組の対電線を縦添えして収容させた外径3.0mmのUSBケーブル用の光複合ケーブルを作製した。保護チューブとしては、弾性率300MPa、厚さ0.05mmのポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂製のものを用いた。
(3)評価結果
表1に示すように、実施例1では、光ファイバ心線の伝送損失増加量が1dBm/10ターン以下となって合格(光ファイバ心線ロス:〇)であった。これに対して、比較例1〜3では、光ファイバ心線の伝送損失増加量が1dBm/10ターンを超えて不合格(光ファイバ心線ロス:×)となった。
Figure 0005589663
このように、実施例1では、光ファイバ心線が、300MPaの弾性率を有し0.20mmの厚さに形成された保護チューブの内側に収容され、保護チューブの外周側において単独電線及び2本一組の対電線を縦添えしていることから、光ファイバ心線が確実に保護され、介在によって引張強度が向上されて光ファイバ心線への過剰な張力の付与も防止されるため、巻いた状態でも伝送損失が増加しないことが判った。
これに対して、比較例1では、光ファイバ心線が、300MPaの弾性率を有し、0.20mmの厚さに形成された保護チューブの内側に収容されているものの、単独電線及び対電線が撚られているため、電線から光ファイバ心線へ大きな側圧が付与され、過剰な曲げや捻じれの発生を十分に防止できず、また、介在もないことから光ファイバ心線へ過剰な張力が付与され、伝送損失が増加することが判った。
比較例2では、実施例1と内部構造は同じであるが、光ファイバ心線を収容する保護チューブの弾性率が300MPa未満の100MPaであるため、光ファイバ心線への電線等からの過剰な側圧の付与及び過剰な曲げや捻じれの発生を十分に防止できず、伝送損失が増加することが判った。
比較例3では、実施例1と内部構造は同じであるが、光ファイバ心線を収容する保護チューブの厚さが0.1mm未満の0.05mmであるため、光ファイバ心線への電線等からの過剰な側圧の付与及び過剰な曲げや捻じれの発生を十分に防止できず、伝送損失が増加することが判った。
11:光電気複合ケーブル、12:光ファイバ心線(光ファイバ)、13:保護チューブ(チューブ)、15:電線、15a:単独電線、15b:対電線、16:介在、20:外被

Claims (2)

  1. 外被の内側に光ファイバと複数本の電線とを有する光電気複合ケーブルであって、
    前記複数本の電線が前記光ファイバの周囲に配置され、
    前記光ファイバは、チューブの内側に収容され、
    前記チューブは、弾性率が300MPa以上の樹脂から形成されて厚さが0.1mm以上であり、
    前記複数本の電線は、互いに対角位置に配置された単独電線及び2本一組の対電線から構成され、前記対電線は、前記チューブの外周面に並列に縦添えされ、
    前記チューブの外周側における前記単独電線と前記対電線との間には、介在が設けられていることを特徴とする光電気複合ケーブル。
  2. 請求項1に記載の光電気複合ケーブルであって、
    複数本の前記単独電線が、前記チューブの外周面に並列に縦添えされていることを特徴とする光電気複合ケーブル。
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