JP2020037818A - 天板と水槽との間の止水構造及び天板と水槽との固定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】止水性をより一層高めることができる天板と水槽との間の止水構造及び天板と水槽との固定方法を提供する。【解決手段】天板と水槽との間の止水構造4は、天板2と水槽3との間の止水構造であって、天板2には、開口部2sが形成され、水槽3は、開口部2sに配置された水槽本体30と、水槽本体30から外方に延出するフランジ部36と、を有し、天板2における開口部2s側に配置された第一面2dと、フランジ部36における第一面2d側を向く第二面36u,37uとは、隙間31s,32sを有して対向配置され、隙間31s,32sには、水の浸入経路の手前側から奥側に向かって順に、シリコン材が配置された第一止水部41及び水膨張性部材が配置された第二止水部46が、直列配置されていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、天板と水槽との間の止水構造及び天板と水槽との固定方法に関するものである。
従来から、キッチンに設置されるシンク等の水槽のフランジ部と、カウンター等の天板との間にはシリコン材が設けられている。シリコン材により、フランジ部と天板との間の止水性が確保されている(下記の特許文献1参照)。
特許第4278808号公報
しかしながら、フランジ部と天板との間に設けられたシリコン材は、硬化不良や経年劣化等の要因により、シリコン材の部分から水が浸入してしまう虞がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、止水性をより一層高めることができる天板と水槽との間の止水構造及び天板と水槽との固定方法を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る天板と水槽との間の止水構造は、天板と水槽との間の止水構造であって、前記天板には、開口部が形成され、前記水槽は、前記開口部に配置された水槽本体と、該水槽本体から外方に延出するフランジ部と、を有し、前記天板における前記開口部側に配置された第一面と、前記フランジ部における前記第一面側を向く第二面とは、隙間を有して対向配置され、前記隙間には、水の浸入経路の手前側から奥側に向かって順に、シリコン材が配置された第一止水部及び水膨張性部材が配置された第二止水部が、直列配置されていることを特徴とする。
このように構成された天板と水槽との間の止水構造では、天板の第一面と水槽のフランジ部の第二面とは、隙間を有して対向配置されている。隙間には、第一止水部及び第二止水部が配置されている。第一止水部は、第二止水部よりも水の浸入経路の手前側に配置されている。よって、通常時は、第一止水部のシリコン材が、止水して水の浸入を阻止する。万が一、第一止水部に損傷、劣化等が生じた際には、第一止水部よりも水の侵入経路の奥側に配置された第二止水部の水膨張性部材が、水を含んで膨張し、止水して水の浸入を阻止する。したがって、万が一、第一止水部から水が浸入しても第二止水部が止水するため、それよりも奥側に水が浸入することがなく、止水性をより一層高めることができる。
また、本発明に係る天板と水槽との間の止水構造は、前記天板はセラミックであり、前記第一面は、前記天板の下面であり、前記第二面は、前記フランジ部の上面であり、前記第一面のうち前記第一止水部が配置される部分のみ、前記セラミックを補強するガラス繊維層が剥離されていてもよい。
このように構成された天板と水槽との間の止水構造では、第二止水部を天板の第一面に接着させる必要がないため、天板の第一面のうち第二止水部が配置される部分にはガラス繊維層が設けられていてもよい。よって、セラミックで形成された天板の第一面(下面)のうち第一止水部が配置される部分のみ、セラミックを補強するガラス繊維層を剥離すればよいため、生産性が良い。
また、本発明に係る天板と水槽との間の止水構造は、前記第二止水部は、乾式部材であり、前記第二面に接着される接着層と、前記第一面に沿って配置され、前記水膨張性部材で形成された止水層と、を有していてもよい。
このように構成された天板と水槽との間の止水構造では、第二止水部は乾式部材であり、接着層をシンクのフランジ部の第二面に接着すれば、第二止水部は隙間に配置される。よって、第二止水部を湿式部材で構成する場合と比較して、養生が不要となり組立時間が短くなり、生産性が良い。
また、本発明に係る天板と水槽との固定方法は、天板と水槽との固定方法であって、前記天板には、開口部が形成され、前記水槽は、前記開口部に配置された水槽本体と、該水槽本体から外方に延出するフランジ部と、を有し、前記天板における前記開口部側に配置される第一面に、シリコン材を有する第一止水部を設置し、前記フランジ部における前記第一面側を向くように設置される第二面に、水膨張性部材を有する第二止水部を設置し、前記天板の前記第一面と前記フランジ部の前記第二面とを対向配置するように、前記天板と前記水槽とを固定し、水の浸入経路の手前側から奥側に向かって順に、前記第一止水部及び前記第二止水部が直列配置されていることを特徴とする。
このように構成された本発明に係る天板と水槽との固定方法では、天板の第一面と水槽のフランジ部の第二面とを対向配置すると、天板の第一面に設置されたシリコン材を有する第一止水部は、天板の第一面とフランジ部の第二面との間に充填される。また、フランジ部の第二面に設置された水膨張性部材を有する第二止水部は、フランジ部の第二面と天板の第一面との間を埋める。第一止水部は、第二止水部よりも水の浸入経路の手前側に配置されている。よって、通常時は、第一止水部のシリコン材が、止水して水の浸入を阻止する。万が一、第一止水部に損傷、劣化等が生じた際には、第一止水部よりも水の侵入経路の奥側に配置された第二止水部の水膨張性部材が、水を含んで膨張し、止水して水の浸入を阻止する。したがって、万が一、第一止水部から水が浸入しても第二止水部が止水するため、それよりも奥側に水が浸入することがなく、止水性をより一層高めることができる。
本発明に係る天板と水槽との間の止水構造及び天板と水槽との固定方法によれば、止水性をより一層高めることができる。
本発明の一実施形態に係る天板と水槽との間の止水構造を備えたキッチンユニットを示す斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態に係る天板と水槽との間の止水構造を備えたキッチンユニットにおいて、天板への水槽の取り付けを説明する図である。 本発明の一実施形態の変形例1に係る天板と水槽との間の止水構造を備えたキッチンユニットにおいて、図1のA−A線に相当する箇所の断面図である。 本発明の一実施形態の変形例1に係る天板と水槽との間の止水構造を備えたキッチンユニットにおいて、天板への水槽の取り付けを説明する図である。 本発明の一実施形態の変形例2に係る天板と水槽との間の止水構造を説明する図である。 本発明の一実施形態の変形例3に係る天板と水槽との間の止水構造を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態に係るキッチンユニットについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る天板と水槽との間の止水構造を備えたキッチンユニットを示す斜視図である。
図1に示すように、キッチンユニット100は、床面に設けられたキャビネット1と、キャビネット1の上部に設けられ作業面2uを有する天板2と、調理器具等(不図示)の洗浄を行うシンク3と、を備えている。
ここで、便宜上、利用者がキッチンユニット100に対向する側(図1に示す紙面左手前側)を前側と称し、前側と反対側(図1に示す紙面右奥側)を後側と称する。
(キャビネット)
キャビネット1は、内部に物品(不図示)が収容可能とされている。キャビネット1の構成としては、前部に開閉可能な扉(不図示。以下同じ。)が設けられた構成や、複数の引出し(不図示。以下同じ。)が設けられた構成や、扉と引出しとが組み合わせて設けられた構成等適宜選択可能である。
(天板)
天板2は、板状に形成され、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。天板2は、平面視矩形状に形成されている。天板2には、シンク3が配置されるための上下方向に貫通する開口部2sが形成されている。本実施形態では、天板2は、セラミックにより構成されている。なお、天板2は、人工大理石、ステンレス等の他の材料により構成されていてもよい。また、天板2には、上下方向に貫通する開口部2tも形成され、開口部2tにコンロ21が設けられていてもよい。
図2は、図1のA−A断面図である。
図2に示すように、天板2の下面(第一面)2dには、下面2dに沿って補強層(ガラス繊維層)24が層状に設けられている。本実施形態では、補強層24はガラス繊維により構成されている。
なお、補強層24は天板2を補強するために設けられているが、他の補強手段により補強したり、補強する必要がなかったりする場合には、補強層24が設けられていなくてもよい。
補強層24は、天板2の開口部2sの縁部には設けられていない。天板2の下面2dのうち後述する第一止水部材41が配置される部分には補強層24は設けられておらず、後述する第二止水部46が配置される部分には補強層24が設けられている。
天板2の前部において、天板2の下面2dには、前框22が設けられている。前框22は、板状に形成され、板厚方向を前後方向に向けて配置されている。
天板2の下面2dには、裏打ち材26が設けられている。本実施形態では、裏打ち材26は、合板により構成されている。
天板2の前部では、裏打ち材26の下部に前見付材27が設けられている。前見付材27の下面には、化粧が施された化粧板28が設けられている。これにより、利用者がカウンター10の下方を覗き込んだ場合でも、前見付材27の化粧された下面が見えるため、見栄えが損なわれることがない。
(シンク)
シンク3は、水槽本体30と、フランジ部36と、を有している。本実施形態では、シンク3は、ステンレスにより構成されている。
水槽本体30は、平面視矩形状に形成された底部31と、底部31の外縁部から立設された側壁部32と、を有している。
ここで、平面視で、シンク3の中心側を内側、シンク3の中心側と反対側を外側と称する。
フランジ部36は、側壁部32の上端部から外側に向かって折曲されて形成されている。フランジ部36の端部36aには、外側に向かうにしたがって次第に下方に向かうように形成された返し片部37が設けられている。フランジ部36及び返し片部37は、シンク3の周方向にわたって形成されている。
シンク3のフランジ部36は、天板2の下方に配置されている。フランジ部36の上面(第二面)36uは、天板2の下面2dのうちシンク3の開口部2s側に配置された開口側下面20dと隙間31sを有して対向配置されている。返し片部37の上面(第二面)37uは、天板2に設けられた補強層24と隙間32sを有して対向配置されている。
次に、天板2とシンク3との間の止水構造4について説明する。
天板2とシンク3との間の隙間31s,32sに対して、水の浸入経路は、シンク3の中心側(浸入経路の手前側)から外側(浸入経路の奥側)に向かう方向となる。止水構造4は、隙間31s,32sに直列配置された第一止水部材(第一止水部)41及び第二止水部材(第二止水部)46を有している。第一止水部材41は、第二止水部材46よりもシンク3の中心側に配置されている。直列配置とは、水の浸入経路に沿って、第一止水部材41及び第二止水部材46が順に配置されている状態をいう。止水構造4は、シンク3の周方向にわたって設けられている。
第一止水部材41は、隙間31sに配置されている。第一止水部材41は、隙間31sに対応した形状をなして、隙間31sを埋めている。第一止水部材41は、シリコン材で構成されている。例えば、第一止水部材41として、シリコンゴム製のテープ等やシリコン製のコーキングを採用することができる。
第二止水部材46は、隙間32sに配置されている。第二止水部材46は、隙間32sに対応した形状をなし、隙間32sを埋めている。第二止水部材46は、接着層47と、発泡層48と、止水層49と、を有している。接着層47、発泡層48及び止水層49は、シンク3の返し片部37部の上面37uから天板2の補強層24に向かってこの順に配置されている。本実施形態では、シート状に形成された乾式部材が採用されている。
接着層47は、シンク3の返し片部37の上面37uに接着され、本実施形態では、接着層47として、両面テープが採用されている。
発泡層48は、接着層47と止水層49との間に配置されている。発泡層48は、発泡材から形成されている。発泡層48により、天板2の下面2dの凹凸に追従しやすい。
止水層49は、水膨張性部材で形成されている。止水層49は、水と接触すると、ゲル状に変化して膨張するものである。止水層49は、天板2の補強層24に当接配置されている。なお、水膨張性部材として、ポリアクリル酸ナトリウム等で形成された公知の材料を適宜選択可能である。第二止水部材46として、水膨張性シール材、水膨張性ゴム及び水膨張性不織布等も採用することができる。
フランジ部36の上面36uの端部(シンク3の外側の端部)36aは、天板2に設けられた補強層24に当接配置されている。フランジ部36の端部36aが天板2の補強層24に当接して、第一止水部材41と第二止水部材46とは、シンク3の内側と外側とを結ぶ内外方向に分断(離間)して配置されている。なお、第一止水部材41と第二止水部材46とは、シンク3の内外方向に連続配置されていてもよい。
シンク3の裏打ち材26の下面には、スペーサー51が配置されている。スペーサー51には、押え金具52が螺合されている。
スペーサー51及び押さえ金具52は、シンク3のフランジ部36の外縁に沿って間隔を有して配置されている。
押え金具52は、スペーサー51の下面及び側面に沿って配置される固定部53と、固定部53から延び先端部54aがシンク3のフランジ部36の下面に当接配置された押え部54と、を有している。固定部53及びスペーサー51を貫通する螺子55が、裏打ち材26に螺合されている。シンク3のフランジ部36は、押え金具52の先端部54aにより、上方(天板2側)に押圧されている。フランジ部36の下方には、ウレタン等の充填材57が充填されている。
次に、上記のシンク3を天板2に取り付ける取付方法について説明する。
図3は、天板2へのシンク3の取り付けを説明する図である。
まず、予め、天板2の下面2dに裏打ち材26を取り付けておく。裏打ち材26が取り付けられた天板2を上下反転させて(図3の紙面を上下反転させた状態で)、天板2の作業面2uを組み立て作業台(不図示)上に設置する。
次に、天板2の開口側下面20dに、第一止水部材41を設ける。シンク3の返し片部37部の上面37uに、第二止水部材46を設ける。図3に示すように、この状態(シンク3を天板2に取り付ける前の状態)では、第一止水部材41は盛り上がった状態であるとともに、第二止水部材46の発泡層48は膨らんだ(上下方向に高さが高い)状態である。シンク3の下面2d上に、シンク3のフランジ部36を載せる。
図2に示すように、次に、裏打ち材26にスペーサー51を設置して、スペーサー51に押え金具52を設置する。押え金具52の押え部54の先端部54aが、シンク3のフランジ部36に当接するようにしておく。この状態で、螺子55を、押え金具52の固定部53及びスペーサー51に挿通させて、裏打ち材26に螺合させる。このように、押え金具52でフランジ部36を第一止水部材41側に押圧する。これにより、第一止水部材41及び第二止水部材46の発泡層48はともに押しつぶされて、それぞれ隙間31s,32s(図2参照)を埋める。フランジ部36に充填材57を充填する。
このように構成された止水構造4では、天板2の開口側下面20dとシンク3のフランジ部36の上面36uとは隙間31sを有して対向配置されるとともに、天板2の補強層24の下面とシンク3の返し片部37の上面37uとは隙間32sを有して対向配置されている。隙間31s,32sには、第一止水部材41及び第二止水部材46がそれぞれ配置されている。第一止水部材41は、第二止水部材46よりも水の浸入経路の手前側に配置されている。よって、通常時は、第一止水部材41を構成するシリコン材が、止水して水の浸入を阻止する。万が一、第一止水部材41に損傷、劣化等が生じた際には、第一止水部材41よりも水の侵入経路の奥側に配置された第二止水部材46を構成する水膨張性部材が、水を含んで膨張し隙間32sを確実に埋めて、止水して水の浸入を阻止する。したがって、万が一、第一止水部材41から水が浸入しても第二止水部材46が止水するため、それよりも奥側に水が浸入することがなく、止水性をより一層高めることができる。
また、第二止水部材46は水を含んで膨張するため、天板2の下面2dに凹凸があっても、凹凸に適切に追従するため、下面2dを平滑面にする加工手間がない。
また、第二止水部材46を天板2の下面2dに接着させる必要がないため、天板2の下面2dのうち第二止水部材46が配置される部分には補強層24が設けられていてもよい。よって、セラミックで形成された天板2の下面2dのうち第一止水部材41が配置される部分(開口側下面20d)のみ、セラミックを補強する補強層24を剥離すればよいため、生産性が良い。
また、第二止水部材46は乾式部材であり、接着層47をシンク3の返し片部37の上面37uに接着すれば、第二止水部材46は隙間32sに配置される。第二止水部材が湿式部材で構成されている場合には、養生や硬化に時間を要するが、第二止水部材46を乾式部材で構成することにより、養生が不要で、シンク3を天板2に固定する組立時間が短くなる。また、接着層47が両面テープで構成されていれば、接着層47をシンク3に容易に設けることができる。
(変形例1)
次に、本発明の変形例1に係るキッチンユニットについて、主に図4及び図5を用いて説明する。
下記に示す変形例の説明において、前述した部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4は、本発明の一実施形態の変形例1に係る天板と水槽との間の止水構造を備えたキッチンユニットにおいて、図1のA−A線に相当する箇所の断面図である。図5は、本発明の一実施形態の変形例1に係る天板と水槽との間の止水構造を備えたキッチンユニットにおいて、天板への水槽の取り付けを説明する図である。
図4及び図5に示すように、本変形例では、シンク3Aは人造大理石により構成されている。シンク3Aのフランジ部38の上面38uには、凹溝39及び凸部40が設けられている。凹溝39は、凸部40よりも(シンク3Aの)内側に配置されている。凹溝39と凸部40とは、シンク3Aの内側と外側とを結ぶ内外方向に離間して配置されている。
凹溝39は、フランジ部38の上面38uから下方に凹んでいる。凹溝39は、フランジ部38の周方向の全周に形成されている。
凹溝39は、フランジ部38の延出方向(奥行き方向)及び上下方向に沿う断面で、円弧状をなす曲面で形成されている。
凸部40は、フランジ部38の上面u38から上方に突出している。凸部40は、フランジ部38の周方向に間隔を有して配置されている。
凸部40は、フランジ部38の延出方向(奥行き方向)及び上下方向に沿う断面で、円弧状をなす曲面で形成されている。
フランジ部38の上面38uのうち、凸部40よりもシンク3Aの内側を上面38aとし、凸部40よりもシンク3Aの外側を上面38bとする。凸部40よりも内側では、天板2の開口側下面20dとフランジ部38の上面38a及び凹溝39との間に、隙間33sが形成されている。凸部40よりも外側では、補強層24の下面とフランジ部38の上面38aとの間に隙間34sが形成されている。
隙間33sには、第一止水部材41が配置されている。隙間34sには第二止水部材46が配置されている。第一止水部材41と第二止水部材46との間には、凸部40が天板2の補強層24に当接されている。これにより、第一止水部材41と第二止水部材46とは、連続せず、分断されている。
このように構成された止水構造4Aでは、隙間33s,34sには、第一止水部材41及び第二止水部材46がそれぞれ配置されている。第一止水部材41は、第二止水部材46よりも水の浸入経路の手前側に配置されている。よって、通常時は、第一止水部材41を構成するシリコン材が、止水して水の浸入を阻止する。万が一、第一止水部材41に損傷、劣化等が生じた際には、第一止水部材41よりも水の侵入経路の奥側に配置された第二止水部材46を構成する水膨張性部材が、水を含んで膨張し隙間32sを完全に埋めて、止水して水の浸入を阻止する。したがって、万が一、第一止水部材41から水が浸入しても第二止水部材46が止水するため、それよりも奥側に水が浸入することがなく、止水性をより一層高めることができる。
(変形例2)
次に、本発明の変形例2に係るキッチンユニットについて、主に図6を用いて説明する。
図6は、本発明の一実施形態の変形例2に係る天板と水槽との間の止水構造を説明する図である。
図6に示すように、天板2の開口部2sを向く端面(第一面)2aと、シンク3Bのフランジ部38Bの端面(第二面)38cとは、隙間35sを有して対向配置されている。天板2の作業面2uとシンク3Bのフランジ部38Bの上面38uとは略同一平面上に配置されている。
天板2の下面2dからシンク3Bのフランジ部38Bの下面38dにまたがるように、補強木29が設けられている。
天板2とシンク3Bとの間の隙間35sに対して、水の浸入経路は、シンク3Bの上側(浸入経路の手前側)から下側(浸入経路の奥側)に向かう方向となる。止水構造4Bは、隙間35sに直列配置された第一止水部材41B及び第二止水部材46Bを有している。
第一止水部材41Bは、第二止水部材46Bよりも上方に配置されている。第一止水部材41Bの下端は、第二止水部材46Bの上端に当接配置されている。
第一止水部材41Bは、天板の端面38cとシンク3Bのフランジ部38Bの端面38cとの間を埋めるように配置されている。第一止水部材41Bの上端は、天板2の作業面2u及びシンク3Bのフランジ部38Bの上面38uと略同一平面上に配置されている。
第二止水部材46Bの接着層47は、シンク3Bのフランジ部38Bの端面38cに接着されている。第二止水部材46Bの止水層49は、天板2の端面2aに当接配置されている。第二止水部材46Bの発泡層48は、接着層47と止水層49との間に配置されている。第二止水部材46Bの下端は、補強木29の上面に当接配置されている。
このように構成された止水構造4Bでは、天板2の端面2aとシンク3Bのフランジ部38Bの端面38cとは、隙間35sを有して対向配置されている。隙間35sには、第一止水部材41B及び第二止水部材46Bがそれぞれ配置されている。第一止水部材41Bは、第二止水部材46Bよりも水の浸入経路の手前側に配置されている。よって、通常時は、第一止水部材41Bを構成するシリコン材が、止水して水の浸入を阻止する。万が一、第一止水部材41Bに損傷、劣化等が生じた際には、第一止水部材41Bよりも水の侵入経路の奥側に配置された第二止水部材46を構成する水膨張性部材が、水を含んで膨張し隙間35sを完全に埋めて、止水して水の浸入を阻止する。したがって、万が一、第一止水部材41Bから水が浸入しても第二止水部材46Bが止水するため、それよりも奥側に水が浸入することがなく、止水性をより一層高めることができる。
(変形例3)
次に、本発明の変形例3に係るキッチンユニットについて、主に図7を用いて説明する。
図7は、本発明の一実施形態の変形例3に係る天板と水槽との間の止水構造を説明する図である。
図7に示すように、天板2Cは、天板部20と、補強部23と、を有している。本実施形態では、天板部20はセラミックにより構成され、補強部23は木材により構成されている。なお、補強部23が設けられておらず、補強部23の部分も一体としてセラミック等の天板部20として構成されていてもよい。
天板部20は、板状に形成され、板厚方向を上下方向に向けて配置されている。天板部20の作業面2uとシンク3Bのフランジ部38Bの上面38uとは略同一平面上に配置されている。
補強部23は、天板部20の下面2dに沿って配置されている。補強部23には、天板部20よりもシンク3B側に張り出した張出し部23dが形成されている。張出し部23dは、上部が切り欠かれた形状をなしている。張出し部23dは、シンク3Bのフランジ部38Bの下方に配置されている。
補強部23は、天板部20の開口部2sを向く端面(第一面)2aと連続するように、開口部2sを向く端面(第一面)23aを有している。補強部23の張出し部23dは、上方を向く上面(第一面)23bを有している。
天板部20の端面2a及び補強部23の端面23aと、シンク3Bのフランジ部38Bの端面(第二面)38cとは、隙間35tを有して配置されている。補強部23の上面23bと、シンク3Bのフランジ部38Bの下面(第二面)38dとは、隙間35uを有して配置されている。
天板2とシンク3Bとの間の隙間35t,35uに対して、水の浸入経路は、シンク3Bの上側(浸入経路の手前側)から下側(浸入経路の奥側)に向かう方向となる。詳細には、水の浸入経路は、隙間35t,35uの順となる。止水構造4Cは、隙間35t,35uに直列配置された第一止水部材41C及び第二止水部材46Cを有している。
隙間35t及び隙間35uにおけるシンク3Bの外側(平面視で、シンク3の中心側と反対側)の部分には、第一止水部材41Cが配置されている。隙間35uにおけるシンク3Bの内側の部分には、第二止水部材46Cが配置されている。第一止水部材41Cの内側の端部には、第二止水部材46Cの外側の端部が当接配置されている。
第一止水部材41Cは、隙間35t及び隙間35uにおけるシンク3Bの外側の部分を埋めるように配置されている。第一止水部材41Cの上端は、天板部20の作業面2u及びシンク3Bのフランジ部38Bの上面38uと略同一平面上に配置されている。
第二止水部材46Cの接着層47は、シンク3Bのフランジ部38Bの下面38dに接着されている。第二止水部材46Cの止水層49は、補強部23の上面23bに当接配置されている。第二止水部材46Cの発泡層48は、接着層47と止水層49との間に配置されている。
このように構成された止水構造4Cでは、天板部20の端面2a及び補強部23の端面23aとシンク3Bのフランジ部38Bの端面38cとは隙間35tを有して配置されるとともに、補強部23の上面23bとシンク3Bのフランジ部38Bの下面38dとは隙間35uを有して配置されている。隙間35t,35uには、第一止水部材41C及び第二止水部材46Cがそれぞれ配置されている。第一止水部材41Cは、第二止水部材46Cよりも水の浸入経路の手前側に配置されている。よって、通常時は、第一止水部材41Cを構成するシリコン材が、止水して水の浸入を阻止する。万が一、第一止水部材41Cに損傷、劣化等が生じた際には、第一止水部材41Cよりも水の侵入経路の奥側に配置された第二止水部材46を構成する水膨張性部材が、水を含んで膨張し隙間35uを完全に埋めて、止水して水の浸入を阻止する。したがって、万が一、第一止水部材41Cから水が浸入しても第二止水部材46Cが止水するため、それよりも奥側に水が浸入することがなく、止水性をより一層高めることができる。
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、第二止水部材46は乾式部材であることが好ましいが、水膨張性部材から構成されていれば、乾式部材でなくてもよい。
また、上記に示す実施形態では、シンク3に返し片部37が設けられていて、返し片部37に設けられた第二止水部材46が天板2の補強層24に当接される構成であるが、本発明はこれに限られない。シンク3に返し片部37が設けられておらず、フランジ部36のみが設けられている場合には、フランジ部36の内側に第一止水部材41が設けられ、フランジ部36の外側に第二止水部材46が設けられる構成であってもよい。この場合には、フランジ部36の外側に設けられた第二止水部材46が天板2の補強層24に当接配置される。
2…天板
2d…天板2の下面(第一面)
2s…開口部
3…シンク(水槽)
4…止水構造
24…補強層(ガラス繊維層)
30…水槽本体
31s,32s…隙間
36…フランジ部
36u…フランジ部36の上面(第二面)
37u…返し片部37の上面(第二面)
37…返し片部
41…第一止水部材(第一止水部)
46…第二止水部材(第二止水部)
47…接着層
48…発泡層
49…止水層
100…キッチンユニット

Claims (4)

  1. 天板と水槽との間の止水構造であって、
    前記天板には、開口部が形成され、
    前記水槽は、前記開口部に配置された水槽本体と、該水槽本体から外方に延出するフランジ部と、を有し、
    前記天板における前記開口部側に配置された第一面と、前記フランジ部における前記第一面側を向く第二面とは、隙間を有して対向配置され、
    前記隙間には、水の浸入経路の手前側から奥側に向かって順に、シリコン材が配置された第一止水部及び水膨張性部材が配置された第二止水部が、直列配置されていることを特徴とする天板と水槽との間の止水構造。
  2. 前記天板はセラミックであり、
    前記第一面は、前記天板の下面であり、
    前記第二面は、前記フランジ部の上面であり、
    前記第一面のうち前記第一止水部が配置される部分のみ、前記セラミックを補強するガラス繊維層が剥離されている請求項1に記載の天板と水槽との間の止水構造。
  3. 前記第二止水部は、乾式部材であり、
    前記第二面に接着される接着層と、
    前記第一面に沿って配置され、前記水膨張性部材で形成された止水層と、を有する請求項1または2に記載の天板と水槽との間の止水構造。
  4. 天板と水槽との固定方法であって、
    前記天板には、開口部が形成され、
    前記水槽は、前記開口部に配置された水槽本体と、該水槽本体から外方に延出するフランジ部と、を有し、
    前記天板における前記開口部側に配置される第一面に、シリコン材を有する第一止水部を設置し、
    前記フランジ部における前記第一面側を向くように設置される第二面に、水膨張性部材を有する第二止水部を設置し、
    前記天板の前記第一面と前記フランジ部の前記第二面とを対向配置するように、前記天板と前記水槽とを固定し、
    水の浸入経路の手前側から奥側に向かって順に、前記第一止水部及び前記第二止水部が直列配置されていることを特徴とする天板と水槽との固定方法。
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