JP2020037804A - 制震構造物 - Google Patents
制震構造物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020037804A JP2020037804A JP2018165232A JP2018165232A JP2020037804A JP 2020037804 A JP2020037804 A JP 2020037804A JP 2018165232 A JP2018165232 A JP 2018165232A JP 2018165232 A JP2018165232 A JP 2018165232A JP 2020037804 A JP2020037804 A JP 2020037804A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- damping
- seismic isolation
- building
- core rod
- structure according
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
Description
図1は、本実施の形態による制震構造物1を示す図である。制震構造物1は、建物10、芯棒20、減衰装置30及び免震ゴム40を備える。
図1に示すように、建物10は、基礎2の上に位置する下側部分11と、下側部分11の上に位置する上側部分12と、を含む。下側部分11の内側には空間13が形成されている。上側部分12は、下側部分11の内側の空間13を上方から覆うよう上側部分12の上に設けられている。
芯棒20は、建物10の下側部分11の内部の空間13において上下方向に延びている。芯棒20は、建物10の上側部分12に下方から連結された上端21と、基礎2よりも上方に位置する下端22と、を有する。芯棒20の上端21は、例えば、建物10の上側部分12のうち最も下方に位置する梁15に固定されている。芯棒20の下端22は、免震ゴム40に固定されている。
減衰装置30は、例えば、オイルダンパーなどのダンパーである。図2は、減衰装置30及びその周囲の構成要素を拡大して示す図である。図2に示すように、減衰装置30は、建物10の下側部分11の側面111と芯棒20の側面23との間において水平方向に延びている。減衰装置30は、下側部分11の側面111に対して固定された一端31と、芯棒20の側面23に対して固定された他端32と、を有する。
次に、免震ゴム40について説明する。免震ゴム40は、図1に示すように、芯棒20の下端22と基礎2との間に位置している。免震ゴム40は、水平方向において芯棒20を元の位置に戻すための復元機能を備える。図3Aは、免震ゴム40の一例を示す縦断面図である。
(例1)
・減衰装置30の数:10個
・減衰装置30のリリーフ減衰力:800kN
・免震ゴム40の数:8個
・免震ゴム40の復元力:500kN
この場合、減衰装置30の数が免震ゴム40の数よりも多いので、条件1が成立している。また、減衰装置30のリリーフ減衰力に減衰装置30の数を掛けた値は8000kNであり、免震ゴム40の復元力に免震ゴム40の数を掛けた値は4000kNであるので、条件2も成立している。
・x方向における減衰装置30の数:10個
・y方向における減衰装置30の数:8個
・減衰装置30のリリーフ減衰力:800kN
・免震ゴム40の数:10個
・免震ゴム40の復元力:500kN
この場合、条件1は、x方向及びy方向に設けられている減衰装置30に関しては成立しているが、x方向又はy方向のいずれかに設けられている減衰装置30に関しては成立していない。条件2は、x方向及びy方向に設けられている減衰装置30の合計、x方向に設けられている減衰装置30、及び、y方向に設けられている減衰装置30のいずれに関しても成立している。
・x方向における減衰装置30の数:10個
・y方向における減衰装置30の数:8個
・減衰装置30のリリーフ減衰力:800kN
・免震ゴム40の数:10個
・免震ゴム40の復元力:700kN
この場合、条件1は、x方向及びy方向に設けられている減衰装置30に関しては成立しているが、x方向又はy方向のいずれかに設けられている減衰装置30に関しては成立していない。条件2は、x方向及びy方向に設けられている減衰装置30の合計、及び、x方向に設けられている減衰装置30に関しては成立しているが、y方向に設けられている減衰装置30に関しては成立していない。
・x方向における減衰装置30の数:10個
・y方向における減衰装置30の数:8個
・減衰装置30のリリーフ減衰力:800kN
・免震ゴム40の数:10個
・免震ゴム40の復元力:1000kN
この場合、条件1は、x方向及びy方向に設けられている減衰装置30に関しては成立しているが、x方向又はy方向のいずれかに設けられている減衰装置30に関しては成立していない。条件2は、x方向及びy方向に設けられている減衰装置30の合計に関しては成立しているが、x方向に設けられている減衰装置30、及び、y方向に設けられている減衰装置30に関しては成立していない。
次に、地震の際の制震構造物1の作用について説明する。図6、7は、地震の際に制震構造物1の建物10が揺れる様子を示す図である。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、必要に応じて図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
2 基礎
10 建物
11 下側部分
111 側面
12 上側部分
13 空間
14 柱
15 梁
20 芯棒
21 上端
22 下端
23 側面
24 柱
25 梁
30 減衰装置
31 一端
32 他端
40 免震ゴム
41 上側フランジ
42 下側フランジ
43 積層ゴム
44 金属プラグ
45 すべり材
46 すべり板
Claims (12)
- 内側に空間が形成されるよう基礎の上に位置する下側部分と、前記空間を覆うよう前記下側部分の上に位置する上側部分と、を含む建物と、
前記空間において上下方向に延びる芯棒であって、前記建物の前記上側部分に連結された上端と、前記基礎よりも上方に位置する下端と、を有する芯棒と、
前記建物の前記下側部分に対して連結された一端と、前記芯棒に対して連結された他端と、を有する減衰装置と、
前記芯棒の前記下端と前記基礎との間に位置する免震ゴムと、
を備える、制震構造物。 - 前記芯棒の高さが、15m以上60m以下である、請求項1に記載の制震構造物。
- 前記芯棒の高さが、前記建物の高さの1/6以上1/2以下である、請求項1又は2に記載の制震構造物。
- 前記芯棒の前記上端から前記減衰装置までの上下方向における最大距離が、前記芯棒の高さの6/10以上である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の制震構造物。
- 前記建物の前記下側部分の側面と前記芯棒の側面との間に複数の前記減衰装置が上下方向に並んでいる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の制震構造物。
- 前記減衰装置の数が、前記免震ゴムの数よりも多い、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の制震構造物。
- 前記減衰装置のリリーフ減衰力に前記減衰装置の数を掛けた値が、前記免震ゴムの復元力に前記免震ゴムの数を掛けた値よりも大きい、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の制震構造物。
- 前記免震ゴムは、水平方向において前記芯棒を元の位置に戻すための復元機能と、水平方向における前記芯棒の揺れを減衰させるための減衰機能と、を備える、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の制震構造物。
- 前記免震ゴムは、上側フランジ及び下側フランジと、前記上側フランジと前記下側フランジとの間に位置し、前記復元機能を備える積層ゴムと、前記積層ゴムに封入され、前記上側フランジから前記下側フランジまで延び、前記減衰機能を備える金属プラグと、を有する、請求項8に記載の制震構造物。
- 前記免震ゴムは、上側フランジ及び下側フランジと、前記上側フランジと前記下側フランジとの間に位置し、前記復元機能及び前記減衰機能を備える積層ゴムを有する、請求項8に記載の制震構造物。
- 前記免震ゴムは、すべり板と、前記すべり板上に位置するすべり材と、すべり材よりも上方に位置する上側フランジと、前記上側フランジと前記すべり材との間に位置し、前記復元機能を備える積層ゴムと、を有し、
水平方向において前記免震ゴムに加わる力が所定の閾値を超えると、前記すべり材が前記積層ゴム、前記上側フランジ及び前記芯棒とともに前記すべり板に対して変位し、前記減衰機能が呈される、請求項8に記載の制震構造物。 - 前記建物の前記上側部分に設けられたすじかいと、すじかいに対して固定された上側減衰装置と、を更に備える、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の制震構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018165232A JP6490862B1 (ja) | 2018-09-04 | 2018-09-04 | 制震構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018165232A JP6490862B1 (ja) | 2018-09-04 | 2018-09-04 | 制震構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6490862B1 JP6490862B1 (ja) | 2019-03-27 |
JP2020037804A true JP2020037804A (ja) | 2020-03-12 |
Family
ID=65895204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018165232A Active JP6490862B1 (ja) | 2018-09-04 | 2018-09-04 | 制震構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6490862B1 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10133736A (ja) * | 1996-10-30 | 1998-05-22 | Hitachi Kizai Kk | 建築物用受動型緩衝装置の監視システム |
JP3861430B2 (ja) * | 1998-01-14 | 2006-12-20 | 株式会社大林組 | 連結構造物の制振方法 |
JP3827475B2 (ja) * | 1999-06-07 | 2006-09-27 | 株式会社竹中工務店 | ハイブリッド型制振方法及び制振構造物 |
JP2017141878A (ja) * | 2016-02-09 | 2017-08-17 | 住友金属鉱山シポレックス株式会社 | 振動減衰材、及び、それを用いた金属プラグ入り積層ゴム型免震支承 |
JP6752166B2 (ja) * | 2017-02-23 | 2020-09-09 | 昭和電線ケーブルシステム株式会社 | 免震装置 |
-
2018
- 2018-09-04 JP JP2018165232A patent/JP6490862B1/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6490862B1 (ja) | 2019-03-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9163424B2 (en) | Viscous wall coupling damper | |
JP5422905B2 (ja) | 制振構造物 | |
JP2015055293A (ja) | 制震装置 | |
Lee et al. | Seismic retrofit of structures using steel honeycomb dampers | |
JP2017150179A (ja) | 減振構造を有する柱梁構造 | |
JP2020008153A (ja) | 免震構造 | |
CA3127272C (en) | Construction damper with at least one at least in regions ladder-like constructed thrust damping part | |
JP6267457B2 (ja) | 構造物用3面スライド支承装置 | |
JPH06300081A (ja) | 制振支持構造 | |
JP2020037804A (ja) | 制震構造物 | |
JP7020045B2 (ja) | 制振構造 | |
JP5720718B2 (ja) | 制振建物 | |
JP2016094989A (ja) | 振動吸収装置及び建物 | |
JP6682393B2 (ja) | チューンド・マス・ダンパー | |
JP6846313B2 (ja) | 上部構造物支承構造 | |
JP2017043988A (ja) | 制振建物 | |
JP5252227B2 (ja) | 免震システム | |
JP6756441B2 (ja) | 制振装置、及び構造物の制振構造 | |
JP2016205413A (ja) | 免震構造 | |
JP7465702B2 (ja) | 免震装置および設計方法 | |
JP2019031855A (ja) | 制振構造 | |
JP7257747B2 (ja) | 制震構造 | |
JP7266468B2 (ja) | 免震構造 | |
JP5743432B2 (ja) | エキスパンションジョイント構造 | |
JP6354125B2 (ja) | 制振建物及び制振方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180905 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20180905 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20181011 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181019 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181211 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190109 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6490862 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |