JP2020037640A - 分子鎖末端にシクロシロキサン構造を有するオルガノポリシロキサンの製造方法 - Google Patents

分子鎖末端にシクロシロキサン構造を有するオルガノポリシロキサンの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020037640A
JP2020037640A JP2018165059A JP2018165059A JP2020037640A JP 2020037640 A JP2020037640 A JP 2020037640A JP 2018165059 A JP2018165059 A JP 2018165059A JP 2018165059 A JP2018165059 A JP 2018165059A JP 2020037640 A JP2020037640 A JP 2020037640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituted
carbon atoms
halogen
atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018165059A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7001025B2 (ja
Inventor
知樹 秋葉
Tomoki Akiba
知樹 秋葉
荒木 正
Tadashi Araki
正 荒木
松田 剛
Tsuyoshi Matsuda
剛 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2018165059A priority Critical patent/JP7001025B2/ja
Publication of JP2020037640A publication Critical patent/JP2020037640A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7001025B2 publication Critical patent/JP7001025B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

【課題】分子鎖中にシルアルキレン結合を含まず、かつ、環状シロキサン構造を分子鎖(両)末端に有するオルガノポリシロキサンを簡便な方法で製造することが可能なオルガノポリシロキサンの製造方法を提供する。【解決手段】ケイ素原子に結合したアルケニルオキシ部位を有するシクロシロキサンと1分子中に2個以上のヒドロキシ基又は非置換もしくはアルコキシ置換アルコキシ基を有するオルガノポリシロキサンを、アミン存在下において置換反応させる工程を含むオルガノポリシロキサンの製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、ケイ素原子に結合したアルケニルオキシ部位(特には、ケテンシリルアセタール構造)を有するシクロシロキサンと1分子中に2個以上のヒドロキシ基又は非置換もしくはアルコキシ置換アルコキシ基を含有するオルガノポリシロキサンをアミン存在下において混合、反応させることで、定量的に容易に置換反応が進行することを特徴とする、分子鎖(両)末端にシクロシロキサン構造を有するオルガノポリシロキサン、特には直鎖状オルガノポリシロキサンの製造方法に関する。
ケイ素−酸素結合の繰り返し単位をもつポリシロキサン、いわゆるシリコーンゴム、シリコーン樹脂は、一般的に耐熱性、耐候性、耐寒性、耐油性、耐薬品性、柔軟性等の特徴を有し、電気電子材料、シーラント、車載用部品等に広く用いられている。通常、これらのシリコーンゴム、樹脂は付加反応や縮合反応により硬化させ、形成される。しかしながら、上記2つの硬化形態はそれぞれ欠点を持ち合わせており、付加反応硬化型シリコーンは加熱により迅速に硬化が進行することが利点として挙げられる一方、硬化物中における触媒の残存や、付加反応点となるシルアルキレン結合を硬化物中に有するため、それらを要因とした耐熱性の低下や経時での黄変等が懸念されうる。また縮合硬化型シリコーンは硬化時に発生するアウトガスの有毒性や付加反応型に比べると硬化時間が長いという欠点を有している。
上記2つの硬化形態の欠点となる要因をなくしたものが開環重合系である。高分子末端又は側鎖に環状シロキサン部位を有するオルガノポリシロキサンは古くから知られており、触媒存在下、加熱により環状シロキサン部位が開環し、他のオルガノポリシロキサンと反応することで、架橋系を形成する(特許文献1:特開昭41−011119号公報、特許文献2:特開昭43−014720号公報)。
しかしながら、該環状シロキサン部位を有するオルガノポリシロキサンは製造方法上、不可避的にシルアルキレン部位を有しており、依然として耐熱性低下の要因を内包している。最近、シルアルキレン結合を有さない環状シロキサン部位を有するオルガノポリシロキサンが報告されたが、反応条件が禁空気雰囲気下のため製造工程が容易なものではなく、しかも、得られるオルガノポリシロキサン鎖長はごく短いものに限定されているのが現状である(特許文献3:特表2016−516120号公報)。
特開昭41−011119号公報 特開昭43−014720号公報 特表2016−516120号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、分子鎖中にシルアルキレン結合を含まず、かつ、環状シロキサン構造を分子鎖(両)末端に有するオルガノポリシロキサンを簡便な方法で製造することが可能で、かつ該オルガノポリシロキサンの鎖長をより自在に制御することが可能なため、従来より長く、かつ、任意の長さ(重合度)の鎖長を持つ該オルガノポリシロキサンを製造可能な該オルガノポリシロキサンの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、ケイ素原子に結合したアルケニルオキシ部位(特には、ケテンシリルアセタール構造)を有するシクロシロキサンと1分子中に2個以上のヒドロキシ基又は非置換もしくはアルコキシ置換アルコキシ基を分子鎖(両)末端に有するオルガノポリシロキサンとをアミン存在下において混合、反応させることで、従来より簡便な製造条件で分子鎖中にシルアルキレン結合を含まず、かつ、環状シロキサン構造を分子鎖(両)末端に有するオルガノポリシロキサン、特には直鎖状オルガノポリシロキサンを製造可能なことを見出し、かつ、使用するヒドロキシ基又は非置換もしくはアルコキシ置換アルコキシ基を分子鎖(両)末端に有するオルガノポリシロキサンの主鎖の長さを任意に選択することで、様々な主鎖長のオルガノポリシロキサンの(両)末端にシルアルキレン結合を含まない環状シロキサン構造を導入可能であることを見出し、本発明をなすに至った。
したがって、本発明は、下記の分子鎖末端にシクロシロキサン構造を有するオルガノポリシロキサンの製造方法を提供する。
[1]
下記一般式(2)で示されるケイ素原子に結合したアルケニルオキシ部位(特には、ケテンシリルアセタール構造)を有するシクロシロキサンと下記一般式(3)又は(4)で示される1分子中に2個以上のヒドロキシ基又は非置換もしくはアルコキシ置換アルコキシ基を有するオルガノポリシロキサンを、アミン存在下において置換反応させる工程を含む下記一般式(1)で示されるオルガノポリシロキサンの製造方法。
Figure 2020037640
(式中、R1及びR6はそれぞれ独立に、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる同一又は異種の非置換又はハロゲン置換一価炭化水素基であり、aは1以上の整数,bは6以上の整数である。)
Figure 2020037640
(R5は同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換アルキル基であり、R6は同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換一価炭化水素基であり、R7は炭素数1〜20のアルコキシ基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換アルコキシ基であり、aは1以上の整数である。)
Figure 2020037640
(式中、R2は同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換一価炭化水素基であり、R3は水素原子、同一もしくは異種の炭素数1〜6のアルキル基又はアルコキシ置換アルキル基であり、R4は酸素原子であり、mはそれぞれ独立に1〜3の整数であり、cは3以上の整数である。)
[2]
一般式(1)において、R1及びR6が炭素原子数1〜8の非置換又はハロゲン置換アルキル基あるいは炭素数6〜10のアリール基であり、aが1又は2であり、bが6〜1,000の整数である[1]記載のオルガノポリシロキサンの製造方法。
本発明によれば、分子鎖中にシルアルキレン結合を含まず、かつ、環状シロキサン構造を分子鎖(両)末端に有するオルガノポリシロキサンを簡便な方法で製造することが可能で、かつ、該オルガノポリシロキサンの鎖長をより自在に制御することが可能なため、従来より長く、かつ、任意の長さ(重合度)の鎖長を持つ該オルガノポリシロキサンを製造可能な該オルガノポリシロキサンの製造方法を提供することができる。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明は、下記一般式(1)で示される分子鎖(両)末端にシクロシロキサン構造を有し、かつ、分子鎖中にシルアルキレン結合非含有であるオルガノポリシロキサンの製造方法を提供するものである。
Figure 2020037640
(式中、R1及びR6はそれぞれ独立に、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる同一又は異種の非置換又はハロゲン置換一価炭化水素基であり、aは1以上の整数,bは6以上の整数である。)
一般式(1)において、R1及びR6はそれぞれ独立に、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる同一又は異種の非置換又はハロゲン置換一価炭化水素基であり、好ましくは炭素原子数1〜8の1価炭化水素基又はその一部がハロゲン原子で置換された基、あるいは炭素数6〜10のアリール基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基等のアルキル基やフェニル基等のアリール基やこれらの各置換基の一部をハロゲン原子に置換した基などが挙げられる。
また、一般式(1)において、末端シクロシロキサン構造の一部を構成するジオルガノシロキサン単位の繰り返し数を示すaは1以上の整数であり、好ましくは1〜3の整数、より好ましくは1又は2であり、分子中の主鎖であるジオルガノポリシロキサン構造を構成するジオルガノシロキサン単位[−Si(R12O−]の繰り返し数(重合度)を示すbは、6以上の整数で、好ましくは6〜1,000、より好ましくは50〜800、更に好ましくは200〜600程度の整数である。
ここで、一般式(1)の化合物中において、ジオルガノシロキサン単位[−Si(R12O−]の配列はランダムである。
本発明において、繰り返し単位の繰り返し数(重合度)は、例えば、テトラヒドロフラン等を展開溶媒としてゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)分析におけるポリスチレン換算の数平均重合度(又は数平均分子量)として求めることができる。より具体的には、上記一般式(1)で表される化合物等のポリスチレン換算での数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ分析において、東ソー株式会社製のカラム:TSKgel Super H2500(1本)及びTSKgel Super HM−N(1本)、溶媒:テトラヒドロフラン、流量:0.6mL/min、検出器:RI(40℃)、カラム温度40℃、注入量50μL、サンプル濃度0.3質量%の条件にて測定することができる。
本発明の一般式(1)で表される分子鎖末端にシクロシロキサン構造を有し、かつ、分子鎖中にシルアルキレン結合非含有であるオルガノポリシロキサンの製造方法は、公知の方法で製造される下記一般式(5)で表される分子中にヒドロシリル基(SiH基)を1個有するシクロシロキサンを出発原料として、これを白金触媒存在下、アクリル酸アルキル又はメタクリル酸アルキルと付加反応させることで得られる下記一般式(2)で表されるケイ素原子に結合したアルケニルオキシ部位(より具体的には、ケテンシリルアセタール構造)を有するシクロシロキサンを、下記一般式(3)又は(4)で示される1分子中に2個以上のヒドロキシ基又は非置換もしくはアルコキシ置換アルコキシ基を分子鎖(両)末端に有するオルガノポリシロキサンとアミン存在下において置換反応させることで得るものである。
Figure 2020037640
(R6は同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換一価炭化水素基であり、好ましくは炭素原子数1〜8の1価炭化水素基又はその一部がハロゲン原子で置換された基、あるいは炭素数6〜10のアリール基であり、aは1以上の整数、好ましくは1〜3の整数、より好ましくは1又は2である。)
Figure 2020037640
(R5は同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換アルキル基であり、好ましくは炭素原子数1〜8の非置換又はハロゲン置換アルキル基である。R6は同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換一価炭化水素基であり、好ましくは炭素原子数1〜8の1価炭化水素基又はその一部がハロゲン原子で置換された基、あるいは炭素数6〜10のアリール基である。R7は炭素数1〜20のアルコキシ基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換アルコキシ基であり、好ましくは炭素原子数1〜8の非置換又はハロゲン置換アルコキシ基、より好ましくは炭素原子数1〜4のアルコキシ基である。aは1以上の整数、好ましくは1〜3の整数、より好ましくは1又は2である。)
Figure 2020037640
(式中、R2は同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換一価炭化水素基であり、好ましくは炭素原子数1〜8の1価炭化水素基又はその一部がハロゲン原子で置換された基、あるいは炭素数6〜10のアリール基である。R3は水素原子、同一もしくは異種の炭素数1〜6のアルキル基又はアルコキシ置換アルキル基であり、R4は酸素原子であり、mはそれぞれ独立に1〜3の整数であり、cは3以上の整数、好ましくは3〜997、特に47〜797、更には97〜697、とりわけ197〜597程度の整数である。)
上記一般式(5)において、R6は同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換一価炭化水素基であり、好ましくは炭素原子数1〜8の1価炭化水素基又はその一部がハロゲン原子で置換された基であり、より好ましくは炭素原子数1〜8の非置換又はハロゲン置換アルキル基である。炭素原子数1〜8の1価炭化水素基又はその一部がハロゲン原子で置換された基としては、上記一般式(1)で例示したものと同じものを挙げることができ、シクロシロキサン構造の一部を構成するジオルガノシロキサン単位の繰り返し数を示すaは、1以上の整数で好ましくは1〜3の整数、より好ましくは1又は2である。
一般式(5)で表される分子中にヒドロシリル基(SiH基)を有するシクロシロキサンは、公知の方法で製造でき、例えばアミン及び有機溶媒存在下、末端にシラノール基を有するオルガノシロキサンとジクロロジメチルシラン等の2官能クロロシランを室温における脱塩反応により製造される。
一般式(2)において、R5は同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換アルキル基、好ましくは炭素原子数1〜8の非置換又はハロゲン置換アルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ヘキシル基等が例示される。
一般式(2)において、R6は同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換一価炭化水素基であり、好ましくは炭素原子数1〜8の1価炭化水素基又はその一部がハロゲン原子で置換された基であり、より好ましくは炭素原子数1〜8の非置換又はハロゲン置換アルキル基である。炭素原子数1〜8の1価炭化水素基又はその一部がハロゲン原子で置換された基としては、上記一般式(1)で例示したものと同じものを挙げることができ、R7は炭素数1〜20のアルコキシ基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換アルコキシ基であり、好ましくは炭素原子数1〜8の非置換又はハロゲン置換アルコキシ基、より好ましくは炭素原子数1〜4のアルコキシ基である。アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ等が例示される。シクロシロキサン構造の一部を構成するジオルガノシロキサン単位の繰り返し数を示すaは、1以上の整数で好ましくは1〜3の整数、より好ましくは1又は2である。
一般式(2)で表されるケイ素原子に結合したアルケニルオキシ部位(特には、ケテンシリルアセタール構造)を有するシクロシロキサンは、白金触媒の存在下、前記一般式(5)で表される分子中にヒドロシリル基(SiH基)を有するシクロシロキサンとアクリル酸アルキル又はメタクリル酸アルキルとの付加反応により製造することができ、例えば、ペンタメチルシクロトリシロキサンとアクリル酸アルキルは白金触媒存在下、50℃以上の反応温度で容易に反応が進行し、一般式(2)で表されるケイ素原子に結合したアルケニルオキシ部位(ケテンシリルアセタール構造)を有するシクロシロキサンを簡便に得ることが可能である。
上記一般式(1)で表される分子鎖末端にシクロシロキサン構造を有し、かつ、分子鎖中にシルアルキレン結合非含有であるオルガノポリシロキサンを製造するにあたり、一般式(2)で表されるケイ素原子に結合したアルケニルオキシ部位(特には、ケテンシリルアセタール構造)を有するシクロシロキサンと置換反応させるオルガノポリシロキサンは、上記一般式(3)又は(4)で示される1分子中に2個以上のヒドロキシ基又は非置換もしくはアルコキシ置換アルコキシ基を含有するオルガノポリシロキサンであり、アルコキシ置換アルキル基としては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基等が例示される。
上記一般式(3)又は(4)で示されるオルガノポリシロキサンの重合度(又は分子主鎖中のケイ素原子数)は特に限定されないが、6〜1,000、特に50〜800、更には100〜700、とりわけ200〜600程度であることが好ましい。
なお、上記一般式(3)又は(4)で示されるオルガノポリシロキサンにおいて主鎖を構成するジオルガノシロキサン単位である[−Si(R22O−]及び[−Si(R22(R4)−]はいずれも、最終生成物である一般式(1)の化合物中においては、ジオルガノシロキサン単位[−Si(R12O−]に該当する(即ち、一般式(3)又は(4)におけるR2は一般式(1)におけるR1に該当する)ものである。
上記一般式(2)で表されるケイ素原子に結合したアルケニルオキシ部位(特に、ケテンシリルアセタール構造)を有するシクロシロキサン及び上記一般式(3)又は(4)で示される1分子中に2個以上のヒドロキシ基又は非置換もしくはアルコキシ置換アルコキシ基を含有するオルガノポリシロキサンをアミン存在下において置換反応させることで得られる、本発明の一般式(1)で表される分子鎖末端にシクロシロキサン構造を有し、かつ、分子鎖中にシルアルキレン結合非含有であるオルガノポリシロキサンの製造方法において、一般式(2)で示されるシクロシロキサンの配合量は、一般式(3)又は(4)で示されるオルガノポリシロキサンの末端官能基(シラノール基又はケイ素原子に結合した非置換もしくはアルコキシ置換アルコキシ基)の量1モルに対して、1〜5当量(1〜5倍モル)、好ましくは1.2〜2.5当量(1.2〜2.5倍モル)であり、その時の反応温度は、室温〜120℃程度であり、好ましくは50℃〜100℃である。
一般式(2)で示されるシクロシロキサンの配合量が少なすぎると反応が完全に進行しないため、一般式(3)又は(4)で示されるオルガノポリシロキサンが系中に残存するおそれがあり、一般式(2)で示されるシクロシロキサンの配合量が多すぎると、一般式(2)で示されるシクロシロキサンが過剰量となり、反応効率の観点から不利である。
また、反応温度が低すぎると該置換反応の進行に長時間を要するため、実用的ではなく、反応温度が高すぎると反応物の揮発及び分解が進行するため、目的物を得ることが困難となる。該置換反応の反応時間は3時間以上であれば特に制約はない。反応時間が短すぎると、反応が完結しないおそれがある。
また、該置換反応はアミンを添加することで進行し、アミンの種類は特に制限されないが、入手の容易さ及び適度な揮発性の観点からトリエチルアミン等が好ましい。揮発性が低すぎるアミンであると、反応終了後に該アミンを除去することが困難であり、揮発性が高すぎると、反応中に揮発してしまい、反応が進行しなくなるおそれがある。
該アミンの添加量としては一般式(3)又は(4)で示される1分子中に2個以上のヒドロキシ基又は非置換もしくはアルコキシ置換アルコキシ基を含有するオルガノポリシロキサン100質量部に対して、1〜30質量部程度が好ましい。
以下、合成例、実施例及び比較例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、「粘度」は25℃における回転粘度計による測定値であり、「部」は「質量部」を示し、「Me」、「Et」はそれぞれ「メチル基」、「エチル基」を示し、重合度(繰り返し単位の数)は、テトラヒドロフラン等を展開溶媒としてゲルパーミエーションクロマトグラフィ分析において、東ソー株式会社製のカラム:TSKgel Super H2500(1本)及びTSKgel Super HM−N(1本)、溶媒:テトラヒドロフラン、流量:0.6mL/min、検出器:RI(40℃)、カラム温度40℃、注入量50μL、サンプル濃度0.3質量%の条件にて測定した数平均分子量から算出したものである。
初めに、分子鎖末端にシクロシロキサン単位を有し、シルアルキレン結合非含有オルガノポリシロキサンの末端シクロシロキサン部位となり得る、アルケニルオキシ部位を有するシクロシロキサンの合成例を以下に示す。
[合成例1] 一般式(2)で示される化合物の製造
滴下漏斗、還流冷却器、温度計を備えた100mL3つ口フラスコに白金原子を0.5%含有する塩化白金酸ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液0.5部入れ、トルエンを40部添加し、トルエン還流温度にて3時間還流した。還流後、該溶液を廃棄し、該3つ口フラスコに公知の方法で製造した一般式(5)において、a=1、R6=メチル基に該当する下記化学式(6)で示されるペンタメチルシクロトリシロキサン32部、白金原子を0.5%含有する塩化白金酸ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液0.08部、ジt−ブチルヒドロキシトルエン0.1部、IRGANOX1330 0.1部添加し、内温を50℃になる様にオイルバスにて加温を行った。次に滴下漏斗を用いてアクリル酸エチル16.4gを内温が70℃以下を維持するようにゆっくり滴下し、50℃にて5時間熟成を行い、110℃/500Paにて蒸留精製することで、一般式(2)においてa=1、R5、R6=メチル基、R7=エトキシ基に該当する下記化学式(7)で示されるケイ素原子に結合したエチニルオキシ基を有するペンタメチルシクロトリシロキサンを得た(収率80%)。
Figure 2020037640
[実施例1] 一般式(1)で示される化合物の製造
還流冷却器、温度計を備えた100mL3つ口フラスコに下記化学式(8)で表される粘度700mPa・sのケイ素原子に結合したヒドロキシ基(シラノール基)を分子鎖両末端に有する直鎖状ジメチルポリシロキサン(c1=230、両末端ヒドロキシジメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン)100部、上記化学式(7)で示されるケイ素原子に結合したエチニルオキシ基を有するペンタメチルシクロトリシロキサン6部、トリエチルアミン9部を添加し、外温85℃にて8時間熟成し、得られた反応物を150℃/300Paにて減圧留去することで、下記化学式(9)で示される分子鎖末端にシクロシロキサン単位を有し、シルアルキレン結合非含有のオルガノポリシロキサンを得た(収率90%)。粘度1,000mPa・s、GPCから算出した数平均分子量はMn=18000、数平均重合度=約230、PDI(数平均分子量に対する重量平均分子量の比率である分散度;Mw/Mn)=1.6であった。
Figure 2020037640
[比較例1]
還流冷却器、温度計を備えた100mL3つ口フラスコに上記化学式(8)で表される粘度700mPa・sのケイ素原子に結合したヒドロキシ基(シラノール基)を分子鎖両末端に有する直鎖状ジメチルポリシロキサン(c1=230、両末端ヒドロキシジメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン)80部、上記化学式(7)で示されるケイ素原子に結合したエチニルオキシ基を有するペンタメチルシクロトリシロキサン5部を添加し、外温85℃にて24時間熟成したが、29SiNMRから反応が進行していないことが示唆された。
[比較例2]
還流冷却器、温度計を備えた100mL3つ口フラスコに上記化学式(8)で表される粘度700mPa・sのケイ素原子に結合したヒドロキシ基(シラノール基)を分子鎖両末端に有する直鎖状ジメチルポリシロキサン(c1=230、両末端ヒドロキシジメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン)50部、下記化学式(10)で示されるヒドロキシ基を有するペンタメチルシクロトリシロキサン3部、トリエチルアミン5部を添加し、外温85℃にて8時間熟成したが、反応物はゲル化してしまった。
Figure 2020037640
[比較例3]
アルゴン雰囲気下にて、還流冷却器、温度計を備えた100mL3つ口フラスコに0.04gのトリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン及び5.5gのジフェニルシランジオールと撹拌しながら、67質量%のフェニルトリス(ジメチルシロキシ)シランのキシレン溶液を滴下した。その後、反応混合物を50℃2時間熟成させた後に、室温下にて酸化アルミニウム9.0gを添加し、18時間撹拌を行った。反応混合物をろ過後、溶媒を留去することで、オイル様の生成物10.5gを得た。該生成物のGPCを測定したところ、数平均分子量(Mn)が1300であることからジフェニルシロキサンの3量体(重合度=3)からなる主鎖の両末端にフェニルトリス(ジメチルシロキシ)シリル基からなる環状シロキサン構造を有する低重合度物であることが示唆された(収率95%)。
これらの結果から、アルケニルオキシ部位を有するシクロシロキサンと1分子中に2個以上のヒドロキシ基又は非置換もしくはアルコキシ置換アルコキシ基を含有するオルガノポリシロキサンをアミン存在下において混合することで、従来より簡便な製造条件かつ従来よりも得られる生成物の高分子量化が容易であることを特徴とする、高分子鎖中にシルアルキレン結合を含まない環状シロキサン部位を有する直鎖状オルガノポリシロキサンの製造方法を見出した。
本発明の高分子鎖中にシルアルキレン結合を含まない環状シロキサン部位を有するオルガノポリシロキサンの硬化物は、耐熱性低下の要因となり得る、シルアルキレン結合を含まないことから、高温環境下で使用される電気電子用又は車載用のゲル、シーリング剤、接着剤あるいはコーティング剤等としての使用が期待できる。

Claims (2)

  1. 下記一般式(2)で示されるケイ素原子に結合したアルケニルオキシ部位を有するシクロシロキサンと下記一般式(3)又は(4)で示される1分子中に2個以上のヒドロキシ基又は非置換もしくはアルコキシ置換アルコキシ基を有するオルガノポリシロキサンを、アミン存在下において置換反応させる工程を含む下記一般式(1)で示されるオルガノポリシロキサンの製造方法。
    Figure 2020037640
    (式中、R1及びR6はそれぞれ独立に、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる同一又は異種の非置換又はハロゲン置換一価炭化水素基であり、aは1以上の整数,bは6以上の整数である。)
    Figure 2020037640
    (R5は同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換アルキル基であり、R6は同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換一価炭化水素基であり、R7は炭素数1〜20のアルコキシ基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換アルコキシ基であり、aは1以上の整数である。)
    Figure 2020037640
    (式中、R2は同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及びそれらの基の水素原子の一部がハロゲン原子で置換された基から選ばれる非置換又はハロゲン置換一価炭化水素基であり、R3は水素原子、同一もしくは異種の炭素数1〜6のアルキル基又はアルコキシ置換アルキル基であり、R4は酸素原子であり、mはそれぞれ独立に1〜3の整数であり、cは3以上の整数である。)
  2. 一般式(1)において、R1及びR6が炭素原子数1〜8の非置換又はハロゲン置換アルキル基あるいは炭素数6〜10のアリール基であり、aが1又は2であり、bが6〜1,000の整数である請求項1記載のオルガノポリシロキサンの製造方法。
JP2018165059A 2018-09-04 2018-09-04 分子鎖末端にシクロシロキサン構造を有するオルガノポリシロキサンの製造方法 Active JP7001025B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018165059A JP7001025B2 (ja) 2018-09-04 2018-09-04 分子鎖末端にシクロシロキサン構造を有するオルガノポリシロキサンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018165059A JP7001025B2 (ja) 2018-09-04 2018-09-04 分子鎖末端にシクロシロキサン構造を有するオルガノポリシロキサンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020037640A true JP2020037640A (ja) 2020-03-12
JP7001025B2 JP7001025B2 (ja) 2022-01-19

Family

ID=69737594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018165059A Active JP7001025B2 (ja) 2018-09-04 2018-09-04 分子鎖末端にシクロシロキサン構造を有するオルガノポリシロキサンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7001025B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6225128A (ja) * 1985-07-24 1987-02-03 Shin Etsu Chem Co Ltd シリコ−ン流動体
JPS63290888A (ja) * 1984-11-20 1988-11-28 ユニオン・カーバイド・コーポレーシヨン O―シリル化されたケテンアセタールおよびその製造方法
JP2008120927A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Shin Etsu Chem Co Ltd 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP2008120735A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Shin Etsu Chem Co Ltd 有機ケイ素化合物
JP2010084101A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及び該組成物でシールされた自動車用制御装置
JP2016060723A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 信越化学工業株式会社 有機ケイ素化合物

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63290888A (ja) * 1984-11-20 1988-11-28 ユニオン・カーバイド・コーポレーシヨン O―シリル化されたケテンアセタールおよびその製造方法
JPS6225128A (ja) * 1985-07-24 1987-02-03 Shin Etsu Chem Co Ltd シリコ−ン流動体
JP2008120927A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Shin Etsu Chem Co Ltd 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP2008120735A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Shin Etsu Chem Co Ltd 有機ケイ素化合物
JP2010084101A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及び該組成物でシールされた自動車用制御装置
JP2016060723A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 信越化学工業株式会社 有機ケイ素化合物

Also Published As

Publication number Publication date
JP7001025B2 (ja) 2022-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3542185B2 (ja) シリコーンレジン、これを含む組成物およびその硬化方法
CN105778516B (zh) 一种加成型可固化聚硅氧烷组合物
JP6187681B2 (ja) 新規ビス(アルコキシシリル−ビニレン)基含有ケイ素化合物及びその製造方法
KR101651684B1 (ko) 오르가노폴리실록산 및 그의 제조 방법
TWI794401B (zh) 可室溫固化有機聚矽氧烷組成物及電氣/電子設備
EP0455385B1 (en) Process of curing methylhydrosiloxanes
JP2000103859A (ja) エポキシ基含有オルガノポリシロキサン又はエポキシ基含有オルガノシランの製造方法
JP7424369B2 (ja) 両末端ラクタートシリル変性オルガノポリシロキサン及びその製造方法
US7126020B2 (en) Process for preparing highly viscous organopolysiloxanes
JP7001025B2 (ja) 分子鎖末端にシクロシロキサン構造を有するオルガノポリシロキサンの製造方法
JP4485710B2 (ja) 分岐状オルガノポリシロキサンの製造方法
US7868116B2 (en) Process for the production of high-molecular-weight organopolysiloxanes
JP5387524B2 (ja) オルガノハイドロジェンポリシロキサン及びその製造方法
JP7336509B2 (ja) 架橋性オルガノシロキサン組成物
JP6844384B2 (ja) 液状ケイ素化合物及びその製造方法
JP3229394B2 (ja) 両末端エポキシ基封鎖ジフェニルシロキシ単位含有ジオルガノポリシロキサンの製造方法
JP2013185147A (ja) 両末端官能基含有オルガノポリシロキサン及びその製造方法
JP2011213868A (ja) オルガノポリシロキサン及びその製造方法
US10858518B2 (en) Arylene group-containing organopolysiloxane and curable organopolysiloxane composition using same
JP3206429B2 (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物
WO2024024453A1 (ja) ビスシラン化合物からなる変性剤、その製造方法及びその使用
JP6225888B2 (ja) オルガノポリシロキサン化合物及びその製造方法
JP3257414B2 (ja) 環状エーテル基を有するオルガノポリシロキサン
EP3705535A1 (en) Organopolysiloxane composition, and organic silicon compound and production method therefor
JPH0583093B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7001025

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150