JP3206429B2 - 硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

硬化性オルガノポリシロキサン組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性に優れ、高
透過率の硬化物が得られる硬化性オルガノポリシロキサ
ン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
縮合硬化性オルガノポリシロキサン組成物において、硬
化促進のために有機チタン酸エステル、有機錫化合物等
を添加することは公知であり、速硬化性及び深部硬化性
を得るために有効な手段とされてきた。しかしながら、
これら有機チタン酸エステル、有機錫化合物は、もとも
とオルガノポリシロキサンポリマーに対しては相溶性が
悪いため、その添加量が多いと組成物を濁らせる原因に
なる等の不利があり、得られる硬化物の透明性、透過率
に限界があった。
【0003】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
高透明性、高透過率を有する硬化物を与える硬化性オル
ガノポリシロキサン組成物を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、大気中に含まれる水分によって硬化する硬化性オ
ルガノポリシロキサン組成物を得るに際し、 (A)分子鎖両末端が水酸基又は加水分解性基で封鎖さ
れ、25℃における粘度が25〜1000000cSt
であるジオルガノポリシロキサン100重量部 (B)下記一般式(1)又は(2)で示される(ポリ)
スタノシロキサン化合物又はその部分縮合物
0.01〜50重量部 を含有してなる硬化性オルガノポリシロキサン組成物
が、優れた高透明性、高透過率を有する硬化物を与える
ことを知見した。
【0005】
【化2】 (式中、R1及びR2は互いに同一又は異種の炭素数1〜
20の非置換又は水素原子の少なくとも一部がシアノ基
若しくはハロゲン原子で置換された1価炭化水素基、R
3は水素原子又はR1と同様の基、Rは互いに同一又は異
種の炭素数1〜10の非置換又は水素原子の少なくとも
一部がシアノ基若しくはハロゲン原子で置換された1価
炭化水素基又は水素原子を示す。a,bはそれぞれ0又
は1以上の整数であるが、a,bが同時に0となること
はない。また、mは2以上の整数である。)
【0006】従来より知られているスタノシロキサンと
しては、錫塩化化合物とクロロシランとの共加水分解、
アルキル金属シラノレートと錫塩化物との反応、ジスタ
ノシロキサンとシラノールとの反応(The Chem
istry of organotin Compou
nds,R.C.Poller,Longos Pre
ss Ltd.,1970)により合成される下記一般
式(3)で示されるもの、スズアルコキサイドとシラノ
ールとの脱アルコール反応[Y.Abe,etal.,
Bull.Chem.Soc.Jpn.,45,125
8(1972)]により合成される下記一般式(4)で
示されるものを挙げることができる。
【0007】
【化3】
【0008】しかしながら、これらスタノシロキサン中
のSn−O−Si結合の生成には、縮合性を有するシラ
ノールや、加水分解性を有するクロロシラン等といった
不安定な材料を用いる必要がある。
【0009】一方、錫塩化物とケイ酸との脱塩酸反応
[A.Kasgoz,et al.,J.Cerami
c Soc.Jpn.,100,763(1992)]
により得られる下記一般式(5)で示されるポリスタノ
シロキサンも知られている。
【0010】
【化4】
【0011】しかしながら、この方法では、溶剤の種
類、反応温度、反応時間等の反応条件によっては、生成
物の物性、分子量分布、Sn/Siのモル比が変動する
等の欠点が生じる。また、得られるポリスタノシロキサ
ンは溶媒中でのみ安定に存在し、溶媒を除去した場合、
ゲル化して溶媒に不溶の固体になるので扱い性が悪く、
無溶媒で他の成分と混合して組成物を作ることができな
かった。
【0012】これに対し、本発明者らは、シロキサンポ
リマーに対して、相溶性の良い錫化合物を検討した結
果、上記一般式(1)又は(2)で示される(ポリ)ス
タノシロキサン化合物を配合することにより、上記不利
を解決し得ることを知見し、本発明をなすに至った。
【0013】従って、本発明は、(A)分子鎖両末端が
水酸基又は加水分解性基で封鎖され、25℃における粘
度が25〜1000000cStであるジオルガノポリ
シロキサン
100重量部 (B)上記一般式(1)又は(2)で示される(ポリ)
スタノシロキサン化合物又はその部分縮合物
0.01〜50重量部 を含有してなることを特徴とする硬化性シリコーン組成
物を提供する。
【0014】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の第1の成分である(A)成分は、ベースポ
リマーであり、分子鎖両末端が水酸基又は加水分解性基
で封鎖されていることが必要である。これら水酸基又は
加水分解性基は、大気中の水分と反応し、加水分解及び
重縮合してゴム弾性体の硬化物を形成する。ここで、加
水分解性基は具体的には、カルボキシル基、ケトオキシ
ム基、アルコキシ基、アルケノキシ基、アミノ基、アミ
ノキシ基、アミド基等を挙げることができ、これら加水
分解性基は分子鎖末端のケイ素原子に対して1〜3個、
好ましくは2〜3個結合していればよい。更に、上記加
水分解性基が結合しているケイ素原子は他の有機基と結
合していてもよく、有機基として具体的には、メチル
基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、シクロヘキ
シル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基等の
アルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基あ
るいはこれらの基の水素原子の一部又は全部がハロゲン
原子等で置換された基、例えばクロロメチル基、3,
3,3−トリフルオロプロピル基等の炭素数1〜12、
好ましくは1〜8の非置換又は置換1価炭化水素基を挙
げることができる。
【0015】また、(A)成分のジオルガノポリシロキ
サンは、室温25℃における粘度が25〜100000
0cStの範囲にあることが必要である。粘度がこの範
囲外であると、高透明性、高透過率を有するゴム硬化物
を形成することが困難となったり、作業性が低下するな
どの不都合を生じる。
【0016】ここで、(A)成分のジオルガノポリシロ
キサンとして具体的には、下記一般式(6)で示される
ものを例示することができる。
【0017】
【化5】
【0018】式中、R8 〜R10 は互いに同一又は異種の
炭素数1〜12、特に1〜8の非置換又は置換の1価炭
化水素基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアル
キル基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、フェニ
ル基、トリル基等のアリール基あるいはこれらの基の水
素原子の一部又は全部がハロゲン原子等で置換された
基、例えばクロロメチル基、3,3,3−トリフルオロ
プロピル基等が挙げられるが、これらの中では特にメチ
ル基が好ましい。
【0019】また、Xは上述した水酸基又は加水分解性
基、sは1〜3の整数であり、Xが水酸基の場合はsは
1であることが好ましく、Xが加水分解性基である場合
はsは2又は3であることが好ましい。更に、tは上記
粘度範囲とする正の整数である。
【0020】次に、本発明の第2の成分にかかる(B)
成分は(ポリ)スタノシロキサン又はその部分縮合物で
あり、(ポリ)スタノシロキサンとしては、下記一般式
(1)又は(2)で示されるものを使用する。
【0021】
【化6】
【0022】ここで、式中、R1及びR2は互いに同一又
は異種の炭素数1〜20、好ましくは1〜10の非置換
又は置換の1価炭化水素基である。具体的には、メチル
基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、シクロヘキ
シル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、ヘ
キセニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等
のアリール基あるいはこれらの基の炭素原子に結合して
いる水素原子の一部又は全部をシアノ基、ハロゲン原子
などで置換したシアノエチル基、3−クロロプロピル
基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等を挙げるこ
とができる。また、R3は水素原子又はR1と同様の炭素
数1〜10の非置換又は置換の1価炭化水素基である。
【0023】更に、Rは互いに同一又は異種の炭素数1
〜10の非置換又は置換の1価炭化水素基又は水素原子
である。この場合、1価炭化水素基としては、例えば、
メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、シク
ロヘキシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル
基、ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリ
ル基等のアリール基あるいはこれらの基の炭素原子に結
合している水素原子の一部又は全部をシアノ基、ハロゲ
ン原子などで置換したシアノエチル基、3−クロロプロ
ピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等を挙げ
ることができる。
【0024】更に、a,bはそれぞれ0又は1以上の整
数であるが、a,bが同時に0にならない数であり、好
ましくは1≦a+b≦50を満たす数である。また、m
は2以上の整数であり、通常2≦m≦1000、特に2
≦m≦100を満たす数であることが好ましい。
【0025】上述した式(1)で示される(ポリ)スタ
ノシロキサンの具体例としては、下記式で示されるもの
を挙げることができる(下記例において、Meはメチル
基、Prはプロピル基、Buはブチル基、Ocはオクチ
ル基を示す)。
【0026】
【化7】
【0027】また、本発明においては、(B)成分とし
て使用する式(2)で示される(ポリ)スタノシロキサ
ンは、上述した(ポリ)スタノシロキサンを加水分解、
縮合させることにより得られ、具体的には、以下の平均
組成式で示されるものを例示することができる。
【0028】
【化8】 (式中、3a+3b=6又は24、mは上記と同様の意
味を示す。)
【0029】この(B)成分の(ポリ)スタノシロキサ
ン及びその部分縮合物は、例えば、先に本発明者が提案
した特願平7−183492号明細書に記載の方法によ
って得ることができる。この場合、従来法に比べてスタ
ノシロキサンを簡単に得ることができ、しかもこのスタ
ノシロキサンは無溶媒でも安定するので取扱い性にも優
れたものである。
【0030】即ち、下記反応式に示したように、下記式
(A)で示される錫化合物と下記式(B)で示されるシ
クロトリシロキサンとを反応させることにより、式
(1)のスタノシロキサンが得られ、更にこのスタノシ
ロキサンを加水分解、縮重合させることにより下記式
(2)で示されるポリスタノシロキサンが得られるもの
である。
【0031】
【化9】
【0032】ここで、上記反応は、例えば、乾燥窒素、
乾燥アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下、シクロトリシ
ロキサン又はその2種以上の混合物にジオルガノスズジ
アルコキシド又はその2種以上の混合物を添加し、又
は、ジオルガノスズジアルコキシドにシクロトリシロキ
サンを添加して、室温〜300℃の温度、好ましくは室
温〜150℃で反応させる。この時、必要に応じて有機
溶剤を使用することができる。有機溶剤としては、例え
ば、ヘキサン、オクタン、トルエン、キシレンなどの炭
化水素系溶剤、イソプロパノール、ブタノールなどのア
ルコール類、酢酸ブチル、酢酸エチルなどのエステル
類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブ
チルエーテル、ジオキサンなどのエーテル系溶剤、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤などを用いること
ができる。
【0033】ジオルガノスズジアルコキシドとシクロト
リシロキサンの仕込み比は任意でよく、Sn/Siのモ
ル比は0.1/99.9〜99.9/0.1とすること
ができるが、1分子中にスタノシロキサン結合(Sn−
O−Si結合)を含有しない成分の生成をより効果的に
なくすため、1/99〜25/75とすることがより好
ましい。
【0034】反応終了後、必要に応じて得られた式
(1)のスタノシロキサン分子末端の加水分解性基の一
部又は全部を加水分解、縮重合させることによって式
(2)のポリスタノシロキサンを得ることができる。こ
れには、上記の反応混合物に水又は水と有機溶剤の混合
物を添加し、室温〜200℃の温度で加水分解反応を行
い、縮合生成物とすればよい。
【0035】このようにして(ポリ)スタノシロキサン
を含む生成物が得られ、これは必要に応じて加熱及び/
又は減圧下で揮発性成分を除去し、本発明の(ポリ)ス
タノシロキサンとすることができる。
【0036】なお、上記(B)成分の配合量は適宜選定
されるが、上記(A)成分100重量部に対して、
(B)成分0.01〜50重量部、好ましくは0.05
〜20重量部であり、これら成分を均一混合することに
よって所望の組成物を得ることができる。(A)成分に
対する(B)成分の配合量が0.01重量部より少ない
と硬化性が不十分となり、50重量部より多いと硬化後
のゴム物性が機械的強度に劣る場合がある。
【0037】また、本発明の組成物には、必要に応じ、
上記必須成分に加えて各種添加剤を加えることもでき
る。例えば、製造のし易さ、組成物の保存安定性の見地
から、加水分解性基を有するシラン化合物及びこのシラ
ン化合物の加水分解物を使用してもよい。この場合、シ
ラン化合物として具体的には、メチルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン
等のアルコキシシラン、メチルトリ(メチルエチルケト
オキシム)シラン、メチルトリプロペニルオキシシラ
ン、メチルトリアセトキシシラン、あるいはこれらシラ
ン化合物のメチル基をビニル基、フェニル基、トリフル
オロプロピル基で置換したオルガノシラン等を挙げるこ
とができる。
【0038】また、硬化物の機械的性質を向上させるた
め、高透明性を阻害しないフュームドシリカ系の充填剤
を添加したり、物性を調節する目的からチクソトロピー
付与剤、耐熱性向上剤、着色剤、接着性付与剤等を適宜
添加してもよい。
【0039】このようにして得られた本発明の硬化性オ
ルガノポリシロキサン組成物は、室温硬化性であって、
空気中の水分と加水分解縮合することによって硬化す
る。この場合、得られた硬化物は、硬化前の組成物同
様、優れた高透明性、高透過率を有するものであり、特
に325nm以下の低波長の光に対して優れた透過率を
示すものである。
【0040】
【発明の効果】本発明の硬化性オルガノポリシロキサン
組成物は、それ自体透明性、透過率が高いものであると
共に、この組成物を硬化して得られる硬化物は優れた透
明性を有し、特に325nm以下の低波長の光に対して
優れた透過性を示す。
【0041】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、例中の部は重量部、粘度は室温2
5℃中での測定値を示す。
【0042】[実施例1]両末端がトリアルコキシ基で
封鎖され、粘度が1050cStのポリジメチルシロキ
サン100部に、下記式(7)で示されるスタノシロキ
サン化合物0.2部を均一混合して、組成物1を調製し
た。
【0043】
【化10】
【0044】[実施例2]両末端がトリアルコキシ基で
封鎖され、粘度が1050cStのポリジメチルシロキ
サン100部に、下記式(8)で示されるスタノシロキ
サン化合物4.0部を均一混合して、組成物2を調製し
た。
【0045】
【化11】
【0046】[実施例3]両末端がトリアルコキシ基で
封鎖され、粘度が1050cStのポリジメチルシロキ
サン100部に、下記式(9)で示されるスタノシロキ
サン化合物4.0部を均一混合して、組成物3を調製し
た。
【0047】
【化12】
【0048】[実施例4]両末端がトリアルコキシ基で
封鎖され、粘度が1050cStのポリジメチルシロキ
サン100部に、下記式(10)で示されるスタノシロ
キサン化合物4.0部を均一混合して、組成物4を調製
した。
【0049】
【化13】
【0050】[比較例1]両末端がトリアルコキシ基で
封鎖され、粘度が1050cStのポリジメチルシロキ
サン100部に、ジブチル錫メトキサイド0.2部を均
一混合して、組成物5を調製した。
【0051】次いで、得られた組成物1〜5をそれぞれ
20±3℃,55±5%RH×7日で硬化させ、それぞ
れの硬化物の物性を測定した。結果を表1に示す。な
お、光透過率については、分光光度計Ubest−50
型(日本分光(株)製)を用いて測定を行った。
【0052】
【表1】
【0053】[参考例1]撹拌機、冷却器、温度計、滴
下ロートを取り付けた300mLの四つ口フラスコにヘ
キサメチルシクロトリシロキサン178gを仕込み、窒
素雰囲気下80℃に加熱した。ここにジブチルスズジメ
トキシド59.6gを滴下し、80℃で4時間加熱撹拌
した。ガスクロマトグラフィーによりヘキサメチルシク
ロトリシロキサンが消失したことを確認した後、120
℃、4mmHgで揮発分を留去した。得られた生成物2
14gは粘度244cpの液体で、1H−NMRスペク
トル、IRスペクトルにより下記平均組成式で示される
スタノシロキサンであることが確認された。
【0054】
【化14】
【0055】[参考例2]撹拌機、冷却器、温度計、滴
下ロートを取り付けた1Lの四つ口フラスコにヘキサメ
チルシクロトリシロキサン213gを仕込み、窒素雰囲
気下80℃に加熱した。ここにジブチルスズジメトキシ
ド35.4gを滴下し、80℃で4時間加熱撹拌した。
ガスクロマトグラフィーによりヘキサメチルシクロトリ
シロキサンが消失したことを確認した後、室温まで冷却
した。これに水/メタノール溶液(22g/22g)を
添加し、室温で2時間撹拌した。トルエン500mLを
加え、共沸脱水により残留する水分を除去し、更に12
0℃、4mmHgで揮発分を留去した。得られた生成物
220gは生ゴム状の半固体で、1H−NMRスペクト
ル、IRスペクトルにより下記平均組成式で示されるポ
リスタノシロキサンであることが確認された。そのポリ
スチレン換算数平均分子量は4200であった。
【0056】
【化15】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 正俊 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 平8−231728(JP,A) 特開 平9−12586(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/00 - 83/16 C08K 5/57

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)分子鎖両末端が水酸基又は加水分
    解性基で封鎖され、25℃における粘度が25〜100
    0000cStであるジオルガノポリシロキサン
    100重量部 (B)下記一般式(1)又は(2)で示される(ポリ)
    スタノシロキサン化合物又はその部分縮合物
    0.01〜50重量部 【化1】 (式中、R1及びR2は互いに同一又は異種の炭素数1〜
    20の非置換又は水素原子の少なくとも一部がシアノ基
    若しくはハロゲン原子で置換された1価炭化水素基、R
    3は水素原子又はR1と同様の基、Rは互いに同一又は異
    種の炭素数1〜10の非置換又は水素原子の少なくとも
    一部がシアノ基若しくはハロゲン原子で置換された1価
    炭化水素基又は水素原子を示す。a,bはそれぞれ0又
    は1以上の整数であるが、a,bが同時に0となること
    はない。また、mは2以上の整数である。)を含有して
    なることを特徴とする硬化性シリコーン組成物。
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