JP2020036694A - 画像表示装置及び放射線撮影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーが写損画像を確認する際に、動態画像又は動画の写損画像であっても、静止画の写損画像の判別と同程度の容易さで写損理由を判別できるようにする。【解決手段】画像表示装置3は、画像を表示可能な表示部34と、放射線撮影装置2が生成した複数のフレームFからなる動態画像又は動画の画像データを取得する取得手段と、取得した画像データ又は当該画像データを解析して得られる解析画像データに基づく動態画像又は動画の中に含まれる、診断に供することができない原因となる問題点を有する少なくとも一枚の写損フレームFfを写損画像として前記表示部に表示させる表示制御手段と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、画像表示装置及びこの画像表示装置を備える放射線撮影システムに関する。
放射線画像の撮影においては、事前に行う撮影条件の設定やポジショニングの不備、患者の体動等により、適切な放射線画像の生成に失敗する(以下、写損という)場合がある。そのような場合、生成された放射線画像を診断に供することのできない画像(以下、写損画像という)という扱いにし、再度撮影をやり直すのが一般的である。
放射線画像の撮影分野では、一般的な可視光を用いた画像撮影の失敗時にそれらの失敗画像が容易に削除される扱いとなるのとは異なり、患者への無用な被曝を可能な限り低減させる目的で、写損画像の画像データは、単に廃棄されることはあまりなく、例えば、写損理由の解析に用いられたり(特許文献1参照)、写損理由とともに保管されたり(特許文献2,3参照)することで、今後の撮影の改善に役立てられることが多い。
また、こうした写損画像の管理技術においては、類似する次回撮影時の失敗を低減する目的により、写損画像を画面上でいつでも確認できるようにするためのアプリケーションが多数存在する。
特開2016−186736号公報 特開2017−035294号公報 特開2017−144075号公報
近年、画像データの生成を短時間で繰り返し行うことのできる放射線撮影装置を用いて複数のフレームからなる動態画像の撮影が行われるようになってきているが、こうした動態画像の撮影においても被検体が途中で動いてしまう等の理由で写損が起きる場合がある。
また、動態画像の写損画像は、例えば、動態画像を構成する複数のフレーム全てが写損というわけではないために、どのような理由で写損となったのか一目見ただけでは判別することが困難な場合がある。
しかしながら、上記特許文献1〜3に記載した技術は、何れも静止画の写損画像を対象とするものであり、動態画像の写損画像を表示するためには、写損となった理由を判別しやすくするための更なる工夫が必要となる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ユーザーが写損画像を確認する際に、動態画像又は動画の写損画像であっても、静止画の写損画像の判別と同程度の容易さで写損理由を判別できるようにすることを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明は、
画像を表示可能な表示部と、
放射線撮影装置が生成した複数のフレームからなる動態画像又は動画の画像データを取得する取得手段と、
取得した画像データ又は当該画像データを解析して得られる解析画像データに基づく動態画像又は動画の中に含まれる、診断に供することができない原因となる問題点を有する少なくとも一枚の写損フレームを写損画像として前記表示部に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザーが写損画像を確認する際に、動態画像又は動画の写損画像であっても、静止画の写損画像の判別と同程度の容易さで写損理由を判別することができる。
本発明の第一、第二実施形態に係る放射線撮影システムの概略構成を表すブロック図である。 図1の放射線撮影システムが備える画像表示装置の具体的構成を表すブロック図である。 第一実施形態に係る放射線撮影システムにおける写損フレームの設定方法の一例を表す図である。 図2の画像表示装置が表示する動態画像又は動画の一例を表す図である。 (a)は図1の放射線撮影システムの具体的な使用方法の一例を表す側面図であり、(b)はその具体的構成を表すブロック図である。 (a)は図1の放射線撮影システムの具体的な使用方法の他の例を表す側面図であり、(b)はその具体的構成を表すブロック図である。 第一,第二実施形態の変形例に係る放射線撮影システムの概略構成を表すブロック図である。 図2の画像表示装置が表示する設定画面の一例を表す図である。 図1の放射線撮影システムによる他の装置への画像データの送信方法の一例を表すブロック図である。 図1の放射線撮影システムによる他の装置への画像データの送信方法の他の例を表すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されるものではない。
<第一実施形態>
まず、本発明の第一実施形態について説明する。
〔放射線撮影システム〕
まず、本実施形態に係る放射線撮影システムの構成について説明する。図1は、本実施形態の放射線撮影システム100の概略構成を表すブロック図である。なお、図1における括弧書きされた符号は、後述する第二実施形態のものである。
本実施形態の放射線撮影システム100は、図1に示したように、放射線照射装置(以下、照射装置1)や、放射線撮影装置(以下、撮影装置2)、画像表示装置3等で構成されている。
照射装置1は、ジェネレーター11、曝射スイッチ12、放射線源13等を備えている。
ジェネレーター11は、曝射スイッチ12が操作されたことに基づいて、予め設定された放射線照射条件(管電圧や管電流、照射時間(mAs値)等)に応じた電圧を放射線源13に印加することが可能に構成されている。
放射線源13(管球)は、図示しない回転陽極やフィラメント等を有している。そして、ジェネレーター11から電圧が印加されると、フィラメントが印加された電圧に応じた電子ビームを回転陽極に向けて照射し、回転陽極が電子ビームの強度に応じた線量の放射線X(X線等)を発生させるようになっている。
なお、図1には、各部11〜13が別々に分かれたものを例示したが、これらは一体となっていてもよい。
また、図1には、曝射スイッチ12がジェネレーター11に接続されたものを例示したが、曝射スイッチ12はジェネレーター11に接続される他の装置(例えば図示しない操作卓等)に備えられていてもよい。
撮影装置2は、図示を省略するが、放射線Xを受けることで線量に応じた電荷を発生させる放射線検出素子や電荷の蓄積・放出を行うスイッチ素子を備えた画素が二次元状(マトリクス状)に配列されたセンサー基板や、各画素から放出された電荷の量を信号値として読み出す読み出し回路、読み出し回路が読み出した複数の信号値から画像データを生成する制御部、生成した画像データ等を有線又は無線で外部へ送信する出力部等を備えている。
なお、撮影装置2は、シンチレーター等を内蔵し、照射された放射線Xをシンチレーターで可視光等の他の波長の光に変換し、変換した光に応じた電荷を発生させるもの(いわゆる間接型)であってもよいし、シンチレーター等を介さずに放射線Xから直接電荷を発生させるもの(いわゆる直接型)であってもよい。
このように構成された本実施形態の照射装置1及び撮影装置2は、被検体の動態撮影(シリアル撮影ともいう)を行うことが可能となっている。
被検体には、人や動物、構造物等が含まれるが、本実施形態においては特に人であることを想定して説明する場合がある。
また、本実施形態における動態撮影とは、1回の撮影操作(曝射スイッチ12の押下)に基づいて、撮影装置2が電荷の蓄積と信号値の読み出しを短時間で複数回(例えば1秒間に15回)繰り返すことにより、照射装置1から照射された放射線に基づく一連の複数の画像データを繰り返し生成することをいう。
照射装置1は、撮影装置2が電荷の蓄積と信号値の読み出しを繰り返す間、放射線を照射し続けてもよいし、撮影装置2の動作に合わせてパルス状の放射線を繰り返し照射するようにしてもよい。
以下、動態撮影により得られた一連の複数枚の画像を動態画像と称し、動態画像を構成する個々の画像をフレームFと称する。
画像表示装置3は、撮影装置2と有線又は無線で通信可能となっており、撮影装置2が生成した動態画像の画像データを取得し、その画像データに基づくフレームFや動態画像を表示することが可能となっている。
なお、画像表示装置3は、撮影装置2以外の図示しない透視装置等が生成した動画の画像データを取得し、その画像データに基づくフレームFや動画を表示することも可能である。
この画像表示装置3の詳細については後述する。
〔画像表示装置〕
次に、上記放射線撮影システム100が備える画像表示装置3の詳細について説明する。図2は、画像表示装置3の具体的構成を表すブロック図である。なお、図2における括弧書きされた符号は、後述する第二実施形態のものである。
画像表示装置3は、図2に示したように、制御部31や、通信部32、記憶部33、表示部34、操作部35等を備えて構成されており、各部31〜35はバス36により接続されている。
制御部31は、CPU、RAM等で画像表示装置3の各部の動作を統括的に制御するように構成されている。具体的には、操作部35から操作信号が入力されたことや撮影装置2から各種信号やデータを受信したことに基づいて、記憶部33に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、当該処理プログラムに従って各種処理を実行したり、表示部34の表示内容を制御したりする。
通信部32は、ネットワークインターフェース等により構成され、LAN、WAN、インターネット等の通信ネットワークを介して接続された外部装置との間でデータの送受信を行う。なお、通信部32は、携帯電話回線等を用いて無線通信を行い、通信ネットワークを介して接続された外部装置との間でデータの送受信を行うものであってもよい。
記憶部33は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。
また、記憶部33は、他の装置(例えば撮影装置2や、後述するコンソール4、PACS130等)から受信した画像データ(後述する写損フレームFfの画像データを含む)を記憶することが可能となっている。
なお、記憶部33に、画像データと撮影オーダー情報や付帯情報とを紐づけて管理するデータベースを備えるようにしてもよい。
表示部34は、LCD等のモニターで、制御部31から入力される表示信号の指示に従って各種画像を表示するよう構成されている。
操作部35は、各種キーを備えたキーボードやマウス等のポインティングデバイス、表示部34に積層されたタッチパネル等で構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作、タッチパネルへのタッチの位置に応じて入力された操作信号を制御部31に出力する。
このように構成された画像表示装置3の制御部31は、記憶部33に記憶されている処理プログラムに従って以下のような動作をする。
例えば、制御部31は、撮影装置2が生成した複数のフレームFからなる動態画像又は動画(以下、動態画像等と称する)の画像データを取得する機能を有している。
本実施形態では、通信部32を介して受信することにより取得する。
すなわち、制御部31は、本発明における取得手段をなす。
なお、撮影装置2が生成した画像データを直接取得するのではなく、後述するコンソール4や、PACS130等、他の装置に一旦取り込んだものを取得するようにしてもよい。
また、通信部32を、USBメモリー等の各種メディアを接続可能な入出力部とし、画像データが記憶されたメディアから読み込むことで取得するようにしてもよい。
また、制御部31は、取得した画像データ又は当該画像データを解析して得られる解析画像データに基づく動態画像等の中に含まれる、診断に供することができない原因となる問題点を有する少なくとも一枚の写損フレームFfを写損画像として表示部34に表示させる機能を有している。
本実施形態においては、複数のフレームFのうち、ユーザー(撮影者や得られたフレームFを確認する者(撮影者、読影者、医師等))から指定されたフレームを写損フレームFfに設定するようになっている。
指定の仕方としては、表示部34の画像表示画面S1に表示された画像データ又は解析画像データに基づく動態画像等を見ながら、被検体の体動の有無や、放射線の照射条件が適切であったか否か等をチェックする。そして、被検体が動いている、あるいは画像が暗すぎる(明るすぎる)、更には散乱線が多くコントラストが低い等の理由により、所望の動態画像等が得られていないと感じたタイミングで、例えば図3(a)に示したように、操作部35を操作(画像をクリックあるいはタッチ)することにより、そのときに表示されていたフレームを写損フレームFfとして指定する。
なお、操作部35を操作後、例えば図3(b)に示したように、更に写損フレームFfに指定するか否かを選択する操作(例えば写損アイコンIのクリックあるいはタッチ)が行われた後に、写損フレームFfに指定するようにしてもよい。
また、指定された写損フレームFfにマークMを付す(例えば図3(c)に示したように、枠状のマークMで囲む等)ことにより、他のフレームFと表示態様を変えるようにしてもよい。
また、写損フレームFfの指定を画像表示装置3とは異なる他の装置で行い、写損フレームFfに指定された画像データを取得するようにしても差し支えない。
そして、制御部31は、写損フレームFfに設定されたフレームを表示部34に表示させるようになっている。
写損フレームFfは、例えば、表示部34の画像表示画面S1に初めから表示してもよいし、初めは写損フレームFfを含む動態画像等の先頭のフレームFを表示しておき、当該先頭のフレームFに対し所定のポイント操作がなされたときに、写損フレームFfの表示に切り替えるようにしてもよい。
また、写損フレームFfが複数(例えば総フレーム数xに対してn枚(ただしn<x))存在する場合には、その中の一枚を代表して表示するようにしてもよいし、複数の写損フレームFfを含み動態画像等よりも短い部分動態画像又は部分動画(以下、部分動態画像等、図4参照)を表示部34に表示させてもよい。
また、写損フレームFfを表示させるタイミングは、特に限定されるものでは無いが、写損フレームFfであるか否かの判定を行った直後であってもよいし、判定を行った後、一旦写損フレームFfの画像データを記憶部33に記憶しておき、ユーザーの指示に基づいて記憶部33から写損フレームFfの画像データを読み出し、当該画像データに基づく写損フレームFfを表示部34に表示させることも可能である。
こうした機能を有する本実施形態の制御部31は、本発明における設定手段及び表示制御手段をなす。
このように構成された本実施形態の画像表示装置3を用いれば、ユーザーが写損画像を確認する際に、動態画像等の写損画像であっても、静止画の写損画像の判別と同程度の容易さで写損理由を判別することができる。
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態について説明する。なお、第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
上記第一実施形態に係る放射線撮影システム100は、ユーザーが複数のフレームFの中から指定した写損フレームFfを画像表示装置3に表示するようになっていたが、本実施形態に係る放射線撮影システム100Aは、画像表示装置3Aが複数のフレームFの中から自動で写損フレームFfを見つけ出して表示するようになっている。
このため、本実施形態に係る画像表示装置3Aは、第一実施形態に係る画像表示装置3と異なっている。
例えば、本実施形態の記憶部33は、一部の内容(詳細後述)が第一実施形態とは異なる処理プログラムを記憶している。
また、記憶部33は、体動量を比較するための基準位置や、放射線の照射条件を比較するための基準条件を記憶している。
なお、本実施形態の画像表示装置3Aは、ユーザーによる写損フレームFfの指定を受け付ける必要が無いため、第一実施形態の操作部35に相当する構成を備えなくてもよい。
このように構成された本実施形態の画像表示装置3Aの制御部31は、処理プログラムの一部の内容が第一実施形態と異なることにより、以下のような第一実施形態とは異なる動作をする。
具体的には、制御部31は、第一実施形態における、ユーザーから指定されたフレームを写損フレームFfに設定する機能に相当する機能を有していない。
一方、制御部31は、第一実施形態の画像表示装置3が有していない、取得した画像データ又は解析画像データに基づく動態画像等に含まれる複数のフレームFを解析し、各フレームFが写損フレームFfであるか否かをそれぞれ判定する機能を有している。
具体的には、下記(1),(2)のうちの少なくともいずれかを実行する。
(1)複数のフレームFについて、被検体の位置を所定の基準位置とそれぞれ比較し、被検体の位置が基準位置から所定距離以上離れている場合に、対象のフレームを写損フレームFfであると判定する。
(2)複数のフレームFについて、画素信号値から放射線の照射条件を算出し、算出した照射条件を所定の基準条件と比較し、照射条件が基準条件から所定値以上離れている場合に、対象のフレームを写損フレームFfであると判定する。
(1)を実行する場合の制御部31は、本発明における比較手段及び判定手段をなす。また、(2)を実行する場合の制御部31は、本発明における算出手段、比較手段及び判定手段をなす。
そして、制御部31は、写損フレームFfと判定されたフレームを写損画像として表示部34に表示させる。
このように構成された本実施形態の画像表示装置3Aを用いれば、第一実施形態の画像表示装置3を用いた場合と同様、ユーザーが写損画像を確認する際に、動態画像等の写損画像であっても、静止画の写損画像の判別と同程度の容易さで写損理由を判別することができる。
なお、上記第一,第二実施形態において、表示部34に写損フレームFfを表示させる際に、写損フレームFfである旨のマークを併せて表示させる機能を制御部31に持たせるようにしてもよい。
この場合、マークは、写損フレームFfの近傍に表示させるのが好ましい。
例えば、写損フレームFfであるか否かを判断した者とは異なる者が画像表示装置3で写損フレームFfを確認する場合、一見しただけでは写損フレームFfであるか否かを判断できない場合が考えられる。しかし、このようにすれば、写損フレームFfであることを容易に把握することができる。
ここで、写損フレームFfをより容易に識別できるように、写損フレームFfを、それ以外のフレームFと色を分けて表示しても良い。あるいは写損であることを示すマークの表示様態を変えても良い。変更する表示様態としては、例えば色を変えたり、点滅表示したりする方法を用いることが出来る。
また、写損となった理由別に、表示マークや表示様態を変えて表示しても良い。
また、複数の理由がある場合には、複数の理由を表示しても良い。
また、上記第一,第二実施形態において、表示部34に写損フレームFfを表示させる際に、当該写損フレームFfを含む動態画像等の全撮影期間における総被曝線量を併せて表示させる機能を制御部31に持たせるようにしてもよい。
この場合、総被曝線量は、写損フレームFfの近傍に表示させるのが好ましい。
動態撮影は、比較的長時間に及ぶため、静止画撮影に比べて被検体の被曝線量が多くなる。このため、被曝線量はユーザーや診断者、被検体にとって重大な関心事となる。そこで、このようにすれば、撮影時にどの程度被曝したのかを容易に把握することができるため、再撮影の可否あるいは再撮影の時期等を判断し易くなる。
ここで、被曝線量を表示する場合には、該当する撮影の被曝線量だけではなく、その前後の撮影における撮影内容や撮影時間、その撮影での写損の有無や写損理由、その撮影での被曝線量、該当する撮影及びその前後の撮影を含む全撮影での総被曝線量を別途表示するようにしても良い。
このようにすれば、例えばユーザーや診断者が、被検体が連続してどのような撮影を受けているのか、連続して写損となっていないか、連続して類似の原因で写損となっていないか、またその総被曝線量といった重大関心事を容易に把握し、判断することが可能となる。
また、上記第一,第二実施形態において、制御部31に、写損フレームFfが複数存在する場合であって、それを部分動態画像等として表示する場合には、例えば図4に示したように、部分動態画像等を表示部34に繰り返しループ再生させる機能を持たせるようにしてもよい。
このようにすれば、例えば緩やかな被験者の体動や放射線量の変化等、写損理由が複数のフレームに跨って存在する場合にも、その影響範囲も含めて写損理由を容易に確認することができる。
ここで、上記部分動態画像等を表示する場合には、全体の動態画像等の中のどの部分を再生しているのかが分かるように表示部34に表示しても良い。これは、例えば再生する部分動態画像等の一部に、全体の動態画像の再生長さに相当する全体バーを表示し、再生している部分動態画像等が全体の動態画像等のどの部分であるかが分かるように、部分動態画像等の再生長さに相当する部分バーを前記全体バーと並行するように表示する構成とすることが出来る。また、再生に合わせ、前記全体あるいは部分バーのどの部分を再生しているかを示すスリット等を更に設けても良い。
また、一つの動態画像等の中に複数の写損フレームFfが分散して存在する場合、それぞれの部分動態画像等を表示部34に繰り返しループ再生させても構わない。また、複数の写損フレームFfが分散している場合には、更にそれぞれの部分動態画像等の再生の間に一定の間隔を持たせ、複数の部分動態画像等が1つの部分動態画像等と受け取られないようにしても良い。
また、写損と判断された部分動態画像等(以下、写損動態画像等)は、その中の全フレームFが写損フレームFfであるわけではなく、写損動態画像等の中の一部のフレームFが写損フレームFfであると判断されることが多い。しかしながら、ユーザーは、写損動態画像等を確認する際には、写損と判断された写損フレームFf近傍のフレームFも確認したくなる。
そこで、写損動態画像等が、写損と判断された少なくとも1つの写損フレームFfの前後のフレームFを含むように抽出される構成としても良い。
例えば図4に示した場合を例にすると、ユーザーや診断者等が、得られた動態画像等を確認し、(m+α)枚目(ただし1<α<n)のフレームFを確認した際に体動があると判断し、そのフレームFを写損フレームFfに指定する。ここで、放射線撮影システム100が、(m+α)枚目の写損フレームFf及びその前後のフレームFを含むm〜n枚のフレームFを選択し、それを写損動態画像等として前述したように表示を行うようにする。これにより、ユーザーは、(m+α)枚目の写損フレームFfだけではなくその前後のフレームFも含むm〜n枚の写損動態画像を確認することで、体動が発生したことを容易に確認することが可能となり、場合によっては、体動が発生した経緯を確認することも可能となる。
また、ここで、放射線撮影システム100が写損動態画像等を抽出する際に含める写損フレームFfの前後のフレームFの数は、写損理由により変更しても良い。これにより、例えば、写損理由1では写損フレームFfよりも前の時点の動きが重要となるような場合には、写損フレームFfの前のフレームFが後のフレームFより多くなるように写損動態画像等を抽出し、写損理由2では写損フレームFfより後の動きが重要となるような場合には、写損フレームFfの後のフレームFが前のフレームFより多くなるよう写損動態画像等を抽出するといった対応が可能となる。
また、放射線撮影システム100,100Aは、撮影室内に据え付けて用いてもよいが、例えば図5に示したように、回診車110,110Aとして用いることも可能である。
具体的には、車輪101aを有する筐体101に、照射装置1と画像表示装置3の他、コンソール4や、回診車制御部102、通信部103、電源部104等を搭載して回診車本体110aとし、撮影装置2をパネル状の可搬型のものとすることで移動可能に構成する。
その際、画像表示装置3,3Aは、図5に示したように回診車本体110aと一体にしてもよいし、図6に示したように回診車本体110aとは別にしてもよい。
また、画像表示装置3は、例えば図7に示したように、コンソール4(或いは専用の解析装置)等、表示部を有する他の装置に組み込んでもよい。
その際、放射線撮影システム100,100Aに、撮影オーダー情報を管理するRIS120(Radiology Information System:放射線科情報システム)や、画像データを蓄積するPACS130(Picture Archiving and Communication System:画像記憶通信システム)、動態画像等の画像処理を行う専用の画像処理ワークステーション(以下、画像処理WS140)を接続したりするようにしてもよい。
次に、本発明を上記実施形態のようにして実施した場合に新たに生じることが想定される課題とそれを解決するための具体的な実施例を挙げる。
[静止画と動態画像等の表示方法(1)]
本発明の第一、第二の何れの実施形態においても、図3に示した画像表示画面S1における、動態画像等と、静止画の識別が困難である。
この課題を解決するために、少なくとも動態画像等、静止画の一方の画像に、その画像が動態画像等か静止画であるかを示すマークを付与するようにしてもよい。
あるいは動態画像等と静止画の一方の画像の周縁部に色付けして、動態画像等と静止画を区別するようにしても良い。
[静止画と動態画像等の表示方法(2)]
また、図3に示した画像表示画面S1において、複数のフレームFからなる動態画像等は、動態画像等の撮影目的にマッチする最も特徴的なフレームFを表示するようにしてもよい。例えば、肺換気の状態を確認することを目的として撮影した動態画像等を表示する場合には、横隔膜が最も低い位置もしくは高い位置にあるフレームFを表示したり、胸郭の最も膨張した状態もしくは縮小した状態を撮影したフレームFを表示したりする。
なお、上記最も特徴的なフレームFは、図3に示した画像表示画面S1上で、ユーザーにより指定することが可能である。
また、動態画像等において撮影を行った技師や診断を行った医師が注目すべきと判断してアノテーションを付与したフレームFを最も特徴的なフレームとして用いても良い。
更には、撮影目的に照らして適切と思われる特徴的なフレームFを、画像解析により自動抽出したものを、最も特徴的なフレームFとすることも可能である。
[静止画と動態画像等の表示方法(3)]
また、図3に示に示した画像表示画面S1では、動態画像等を定常状態でループ再生することにより、静止画との識別や動態画像等の特徴を容易に認識することが可能になる。
また、図3に示した画像表示画面S1や、図8に示した設定画面S2の一部領域(図8には左下部の場合を例示、以下サムネイル表示領域R)で行うサムネイルTの表示において、ユーザーが撮影済みの動態画像等にポイント操作(マウスのポインタを重ねたり、タッチパネルでタッチしたりする)を行ったことを契機として、動態画像等のループ再生を開始することも可能である。
また、動態画像等のループ再生においては、全てのフレームFを再生するのではなく、撮影目的にマッチする一部のフレームFのみを再生することで、より短時間に動態画像等の特徴を掴むことが可能になる。ポイント操作が行われる前の静止表示されているサムネイルTは、静止画とは異なる色付けにしておき、ポイント操作によりループ再生が開始された後は、静止画と同じ色付けに変更することで、動態画像等と静止画の識別性を更に向上させることも可能である。
また、上記の定常状態で動態画像等をループ再生させる場合には、ポイント操作前の再生速度とポイント操作後の再生速度とを異ならせることも可能である。例えば、ポイント操作前はゆっくりと再生して特徴を把握し易くし、ポイント操作後は撮影対象物の実際の生体活動と同じ速度で再生して診断への適正性を上げることで、ユーザーの利便性を向上させることが可能になる。
[静止画と動態画像等の表示方法(4)]
図3に示した画像表示画面S1における動態画像等のループ再生においては、時間軸上の関心領域(注目する期間の複数フレームF)をアノテーションと共に表示することも可能である。なお、撮影の全期間を再生する場合には、上記関心領域の期間でのみアノテーションを表示することも可能であるし、撮影全期間に亘ってアノテーションを表示することも可能である。その際、動態画像等上のアノテーションは、当初表示された内容が、時間軸上の関心領域の表示期間に亘って、同じ位置に表示され続ける。
なお、アノテーションを複数のフレームFに跨って表示するのではなく、特定のフレームFのみに表示することも可能である。
動態画像等アノテーションの表示位置は、ユーザーにより指定することも可能であるし、構造物の動きの小さい関心度の低い領域に自動的に設定することも可能である。
なお、上述の時間軸上の関心領域(注目する期間の複数フレームF)は、ユーザーにより設定することも可能であるし、例えば肺換気や心臓の拍動に伴う体内構造物の動きを画像解析した結果に基づいて、撮影目的に適した時間軸上の関心領域を自動的に設定することも可能である。
[静止画と動態画像等の表示方法(5)]
図3に示した画像表示画面S1では、例えば胸部正面の静止画に対する胸部正面の動態画像等、互いに関連性の深い静止画と動態画像等を並べて表示することで、画質調整等の画像生成や診断を行う際のユーザーの利便性を向上することが可能である。
また、同一部位を異なる撮影時期に撮影して得られた複数の動態画像等を表示する際に、各動態画像等を撮影時期の古い順又は新しい順で並べて表示することにより、ユーザーの利便性を向上することも可能である。
[静止画と動態画像等の処理方法(1)]
図3に示した画像表示画面S1において、形態診断(腫瘤の陰影等、撮影対象物の形状・濃度による診断)を目的とした静止画と、機能診断(横隔膜や胸郭等、撮影対象物の動きによる診断)を目的とした動態画像等とに、それぞれ異なる画像処理を施すことで、診断能の向上に寄与することが可能である。例えば、動態画像等には機能診断に有利な、粒状性を上げて鮮鋭性を下げる処理を実施し、体内の大きな構造物の動きをより視認し易くする等の処理が有効である。また、体内の構造物の辺縁部を強調する処理も有効である。
[静止画と動態画像等の処理方法(2)]
図3に示した画像表示画面S1に動態画像等を表示するためには、画像表示装置3,3Aに、一定以上の処理能力や、記憶部33の空き容量の確保が必要となるため、動態画像等の画質を上記機能診断に必要十分な空間分解能(解像度)や、信号レベル分解能(諧調)に落としてから、画像処理や画像表示を実施することが有効になる。空間や信号レベルの分解能の落とし方については、動態画像等の撮影目的に合わせて、適切な分解能をユーザーが指定することも可能であるし、撮影目的に照らして分解能を適切に自動設定することも可能である。
[写損動態画像等の表示/処理方法(1)]
図3に示した画像表示画面S1や、図8に示した設定画面S2のサムネイル表示領域Rで、写損扱いとした動態画像等を表示する際は、写損理由を顕著に示す少なくとも1枚のフレームFを表示する。なお、写損理由を示すフレームFが複数枚に亘る場合(例えば複数フレームFに亘って体動によるポジショニングの不備が生じた場合)には、これらの複数フレームFをループ再生する。
また、これらの写損理由となった少なくとも1枚のフレームFに、写損扱いとしていることを示すマーク等を付与することで、写損扱いとした動態画像等であるか否かの識別性を向上することが可能となる。
また、静止画に比較して放射線照射量が多くなる可能性の高い動態画像等が写損扱いとなり、当該写損扱いとした動態画像等を表示する際には、撮影の全期間に亘る放射線照射量(患者の被曝量に相当)を、写損扱いとした動態画像等と併せて表示することで、ユーザー再撮影の実施可否を判断する際や再撮影の撮影条件を設定する際に必要となる情報を提供可能とする。
また、図3に示した画像表示画面S1や、図8に示した設定画面S2のサムネイル表示領域Rに、写損扱いとした動態画像等を表示する際には、写損理由を示す少なくとも1枚の写損フレームFfを示し、写損理由が複数フレームに亘る場合には、これら複数の写損フレームFfをループ再生することで、ユーザーの写損理由の把握を容易にする。また、画像表示画面S1上でのポイント操作により、複数の写損フレームFfのループ再生を開始することも可能である。
[写損動態画像等の表示/処理方法(2)]
なお、図3に示した画像表示画面S1や、図8に示した設定画面S2のサムネイル表示領域Rに、過去に撮影された動態画像等像を参照するために表示する際にも、上記の写損理由を示す写損フレームFfの表示(ループ再生)、マークの付与、線量の表示等を行うことにより、過去の撮影における写損動態画像等の写損理由を容易に把握することが可能になる。
[写損動態画像等の表示/処理方法(3)]
写損フレームFfの設定は、ユーザーが、図3に示した画像表示画面S1で再生されている動態画像等を視認しながら、患者のポジショニング(基準位置からの変異の有無や程度)、撮影目的に照らした放射線量の多寡、コントラストに影響する線質や、粒状性や鮮鋭性として現れる画質、撮影対象物の空間的・時間的分解能の適正性を勘案することにより行われる。
例えば、患者のポジショニングの適正性に基づく写損フレームFfの設定については、撮影対象となる体内構造物の基準位置に対して、当該撮影における体内構造物の変位量が規定値を超えたことを画像解析することとにより行うことも可能である。
放射線量の適正性に基づく写損フレームFfの設定については、動態画像等を構成する各フレームFにおいて、基準となる信号レベルとの差が規定値を超えることを画像解析することにより行うことが可能である。
照射装置1の菅電圧や、放射線源13の照射口に取り付ける付加フィルターにより定まる放射線質の適正性に基づく写損フレームFfの設定については、動態画像等を構成する各フレームFにおいて、関心領域内のコントラストの付き方を基準値と比較することにより行うことが可能である。更には、粒状性や鮮鋭性や空間分解能等の画質指標を基準値と比較することによっても、写損フレームFfを自動設定することが可能である。
なお、ここでは動態画像等を構成する各フレームFを静止画として捉えた際の写損フレームFfの抽出方法について述べたが、複数のフレームFからなる動態画像等の特性として、撮影対象物の単位時間当たりの移動量や、フレームF間での移動量等、時間軸の要素を解析することにより、少なくとも1枚の写損フレームFfを自動設定することも可能である。
[写損動態画像等の表示/処理方法(4)]
図3に示した画像表示画面S1で写損扱いとした動態画像等については、圧縮処理後に保存することでデータ保存容量の増加を抑制することが可能である。
その際、後に写損理由を詳細に解析するために、写損フレームFfのみをそのままの状態で残し、写損フレームFf以外のフレームFのみを圧縮処理したり、写損フレームFf以外のフレームFを削除して保存しないようにしたりすることで、更に保存容量を削減することも可能である。
[撮影オーダーの表示方法(1)]
コンソール4に表示される図示しない撮影オーダーリスト上において、撮影オーダーの表示形式を、動態画像等の撮影を含む撮影オーダー(動態画像等のみ、動態画像等と静止画混在を含む)と静止画撮影のみの撮影オーダーとで、異ならせることにより、ポジショニングや所要時間の相違に対応するためのユーザーの事前計画が可能となる。
表示形式の異ならせ方としては、例えば動態画像等の撮影を含む撮影オーダーの表示と静止画のみの撮影オーダーの表示の、撮影オーダーリスト上での配色を異ならせたり、それぞれの表示に撮影オーダーの属性を示すアイコンを付与したりしても良い。その際、動態画像等を含むオーダーを示すアイコンをアニメーション形式で表示する等の機能を持たせることも有効である。
[撮影オーダーの表示方法(2)]
コンソール4に表示される図示しない撮影オーダーリスト上において、静止画撮影に対して撮影時間を多く要する動態画像等の撮影を含む撮影オーダーの表示に、予想する撮影所要時間を併せて表示することは、ユーザーが効率的な撮影のための計画を立てる上で有効である。もちろん、静止画のみの撮影オーダーの表示に、予想する撮影所用時間を表示しても良い。
また、動態画像等の撮影を含む撮影オーダーの表示には、撮影中の呼吸方法等、撮影をサポートする情報を含めて表示することも可能である。その際、撮影オーダーの表示にポイント操作が行われた場合に撮影サポート情報が表示されるようにすれば、表示スペースの問題もない。
なお、撮影オーダーを実施するときに表示される図8に示した設定画面S2上で、撮影サポート情報が表示されるようにしても良い。
[撮影オーダーの処理方法]
コンソール4に表示される図示しない撮影オーダーリストでは、動態画像等を含む撮影オーダーと静止画のみの撮影オーダーをソート(撮影順の並び替え)可能とすることで、効率的な撮影作業を計画することが可能となる。その際、動態画像等の撮影を含む複数の撮影オーダーを、撮影手技に影響する撮影目的に応じて更に詳細に分類することも、効率的な撮影計画を立てる上で有効である。例えば肺換気機能の撮影を目的とした撮影オーダーと関節の可動状況の確認を撮影目的とする撮影オーダーを分類することで、同種の動態画像等の撮影を続けて行うことが可能となり、ポジショニング用治具の設置を含む撮影準備や、呼吸法等の撮影中の患者への指示を効率的に実施することが可能となる。
また、動態画像等を撮影可能な環境と、静止画撮影のみ可能な環境の両者が存在する場合には、ソートした撮影オーダーを撮影に適した環境毎に振り分けるといった効率化も図ることができる。
上記の撮影に適した環境への撮影オーダーの振り分けについては、例えば動態画像等を撮影可能な環境内のコンソールのみ動態画像等を含む撮影オーダーの取得を可能とする方法もある。また、RIS等の撮影オーダーを配信するシステム側で、動態画像等を撮影可能な環境にのみ動態画像等を含む撮影オーダーを配信する方法も可能である。何れの場合も動態画像等を撮影不能な環境が動態画像等を含む撮影オーダーを取得する、あるいは動態画像等を撮影不能な環境へ動態画像等を含む撮影オーダーを配信することに伴う非効率を回避することが可能となる。
[順序による撮影効率化]
図8に示した設定画面S2上の1の撮影オーダー内に静止画と動態画像等が混在する場合(例えば胸部正面静止画の次に胸部正面の動態画像等を撮影した後に、臥位静止画撮影を実施するような場合)に、1の撮影オーダーに含まれる複数の撮影を自動的にソートすることで、効率的な撮影が実施可能となる。
なお、各撮影の実施に当たっては、動態画像等の撮影と静止画撮影に適切な撮影装置の紐づけを行う。具体的には、動態画像等の撮影を行う際には動態画像等を撮影可能な撮影装置をアクティブにして撮影可能状態とし、静止画撮影を行う際には静止画撮影可能な撮影装置をアクティブにして撮影可能状態にすることを指す。撮影目的にマッチする撮影装置の選択においては、撮影装置のサイズも加味される。
また、患者の属性に応じて、静止画と動態画像等の撮影順序を設定することも有効である。例えば、高齢の患者に対しては、疲労を伴う動態画像等の撮影を後回しにして先に静止画撮影を実施することにより、安定した静止画を取得することが可能となる場合もある。
[機器による撮影効率化(1)]
1の撮影オーダー内に静止画と動態画像等の撮影が混在し、それぞれの撮影に適した撮影装置を選択的に使用するケースでは、動態画像等の撮影可能な撮影装置と静止画のみ撮影可能な装置を視覚的に容易に識別可能とすることは、誤操作、延いては患者への誤曝射の回避のために有効である。
また、動態画像等の撮影を実施する際に、動態画像等を撮影可能な撮影装置の状態を撮影装置自身やコンソール4のインジケーターに表示したり、間違って動態画像等を撮影できない撮影装置が選択された際に、撮影不能であることを警告的に表示したりすることも有効である。
[機器による撮影効率化(2)]
1の撮影オーダーの中で、動態画像等の撮影と静止画撮影が切り替わる際に、動態画像等の撮影において患者に呼吸方法を指示する等の目的で使用されるオートボイスを自動的に撮影に連動させる(動態画像等の撮影に切り替える際にOnにし、静止画撮影に切り替える際にOffにする)ことも、ユーザーの撮影作業の負担を減らす上で有効である。また、動態画像等の撮影内容に連携して、オートボイスの内容を変更することも撮影効率の向上に寄与する。
[機器による撮影効率化(3)]
多くの照射装置1では、静止画撮影と動態画像等の撮影の切換え時に、放射線量や線質を調整する必要が生じ、付加フィルターの種別を変更する可能性がある。この変更作業を適切に行うことはユーザーにとって負担であり、万一間違った付加フィルターを選択した際には、患者に意図しない被曝が生じたり、適切な画像データが得られなくなったりするリスクがある。
この課題の解決のためには、静止画や動態画像等の撮影の切り替え時に、撮影目的に合わせて付加フィルターを自動的に変更する機能が有効である。なお、ある静止画撮影から他の静止画撮影への切り替えや、ある動態画像等の撮影から他の動態画像等の撮影への切り替えの際に撮影目的に合わせて付加フィルターの種別を変更することも有効であることは言うまでもない。
一方、付加フィルターの自動切換えが出来ないシステムにおいては、ユーザーに付加フィルターの変更を促す通知を行う、もしくは付加フィルターが撮影目的と整合していない場合にその旨をユーザーに通知することが次善策として有効となる。
[静止画の撮影、動態画像等の撮影の選択(1)]
放射線撮影を行うための撮影室には、サイズや性能(解像度等)が異なる複数の撮影装置2が置かれており、その中から適切な撮影装置を選択して利用する場合がある。具体的には、画像表示装置の表示部34やコンソール4の図示しない表示部に、例えば図8に示したような設定画面S2を表示し、その中の複数の撮影メニュー画像I1〜I4の中から何れかをクリックあるいはタッチすることで選択するような場合である。
また、院内回診や救急で使用する回診車110,110Aにも、サイズや性能が異なる複数の撮影装置が搭載される場合がある。
また、ローミングを行うことにより、ある撮影装置を、普段とは異なる撮影室において、あるいは回診車110,110Aに搭載して用いる場合がある。
このような条件下では、動画等の撮影に対応した撮影装置2と、静止画しか撮影できない撮影装置が混在する場合がある。このため、静止画専用の撮影装置を用いて動態画像等の撮影を行い、被検体が無駄に被曝してしまうことがあった。
このような課題に鑑み、放射線撮影システム100,100Aに撮影装置を登録する際、動態画像等の撮影に対応した撮影装置2か静止画専用の撮影装置かを識別し、登録されたのが動態画像等の撮影に対応した撮影装置2であった場合のみ、ユーザーが動画用撮影メニューと静止画用の撮影メニューのいずれかを選択できるように制御する。図8の場合には、全てのメニュー画像I1〜I4を選択可能とする。
このようにすれば、静止画専用の撮影装置が、動態画像等の撮影に対応した撮影装置2として登録されてしまうことが無くなるため、動態画像等の撮影が行えない組合せで動態画像等の撮影を行い、被検体が無駄に被爆してしまうのを確実に防ぐことができる。
[静止画の撮影、動態画像等の撮影の選択(2)]
また、上述した動態画像等の撮影に対応した撮影装置2と、静止画しか撮影できない撮影装置が混在する場合に、静止画専用の撮影装置2を用いて動態画像等の撮影を行い、被検体が無駄に被曝してしまう、という課題に鑑み、コンソール4に撮影装置を登録する際、動態画像等の撮影に対応した撮影装置2か静止画専用の撮影装置かを識別し、登録されたのが静止画専用の撮影装置であった場合は、下記(1)〜(4)のいずれかを行うようにしてもよい。
(1)動態画像等の撮影メニュー画像I3を表示しない。
(2)動態画像等の撮影メニュー画像I3を表示するが選択できないようにする(その際、グレーアウトのように色を変えてもよい)。
(3)動態画像等の撮影メニュー画像I3を選択しても撮影できないようにする。
(4)静止画専用の撮影装置が登録されているため動態画像等の撮影メニューは選択できないことを警告表示する。
このようにすれば、実施例5−1と同様、静止画専用の撮影装置が、動態画像等の撮影に対応した撮影装置2として登録されてしまうことが無くなるため、動態画像等の撮影が行えない組合せで動態画像等の撮影を行い、被検体が無駄に被爆してしまうのを確実に防ぐことができる。
[静止画の撮影、動態画像等の撮影の選択(3)]
また、上述した動態画像等の撮影に対応した撮影装置2と、静止画しか撮影できない撮影装置が混在する場合に、静止画専用の撮影装置2を用いて動態画像等の撮影を行い、被検体が無駄に被曝してしまう、という課題に鑑み、コンソール4に撮影装置を登録する際、動態画像等の撮影に対応した撮影装置2か静止画専用の撮影装置かを識別し、ユーザーが動態画像等の撮影メニューを選択したにもかかわらず、静止画専用の撮影装置を登録した場合には、警告表示や警告音でユーザーにその旨を通知するとともに、動態画像等の撮影(特に放射線照射)の実施を規制するようにしてもよい。
このようにすれば、実施例5−1と同様、静止画専用の撮影装置が、動態画像等の撮影に対応した撮影装置2として登録されてしまうことが無くなるため、動態画像等の撮影が行えない組合せで動態画像等の撮影を行い、被検体が無駄に被爆してしまうのを確実に防ぐことができる。
[データ送信の選択(1)]
動画はデータ量が大きいため、動態画像等の画像データを無線通信で院内ネットワークに送信する際、送信に時間がかかったり、院内ネットワークに障害を生じさせてしまったりする問題があった。
このような課題に鑑み、画像データの送信先を、画像データの種類に応じて送信先を個別に設定できるようにしてもよい。
例えば図9に示したように、動態画像等の画像データの送信先は画像処理WS140、静止画の画像データはPACS130、といったように設定できるようにする。そして、PACS130や画像処理WS140から診断用画像表示システム150へ画像データを送信するようにする。
このようにすれば、画像データのデータサイズに応じた適切な送信がなされることとなるため、送信に時間がかかったり、院内ネットワークに障害を生じさせてしまったりすることを確実に防ぐことができる。
[データ送信の選択(2)]
また、上述したデータ量の大きい動態画像等の画像データを無線通信で院内ネットワークに送信する際、送信に時間がかかったり、院内ネットワークに障害を生じさせてしまったりする、という課題に鑑み、動態画像等と静止画をセットで撮影した場合には、静止画の画像データを動態画像等の画像データと一緒に画像処理WS140に送付するようにしてもよい。
このようにすれば、静止画の画像データはデータ量が小さく、どちらに送信しても影響は無いため、送信に時間がかかったり、院内ネットワークに障害を生じさせてしまったりすることを確実に防ぐことができる。
[データ送信の選択(3)]
また、上述したデータ量の大きい動態画像等の画像データを無線通信で院内ネットワークに送信する際、送信に時間がかかったり、院内ネットワークに障害を生じさせてしまったりする、という課題に鑑み、静止画の画像データは回診車110,110Aから無線でPACS130に自動的に送付するようにし、一方で、動態画像等の画像データは自動的に送信しないようにしてもよい。
動態画像等の画像データについては、例えば図10に示したように、回診車110,110Aのコンソール4が所定のエリアもしくは所定の院内ネットワークに入ったとき、あるいは所定の無線ネットワークに入ったとき、あるいは所定の無線通信ネットワーク内において通信速度が所定の通信速度以上であったとき、あるいは所定の無線通信ネットワーク内において電波強度が所定の値以上であったとき、あるいは回診車110、10Aのコンソール4が有線で院内ネットワークと接続されたときに送信するようにする。
このようにすれば、実施例6−1と同様、画像データのデータサイズに応じた適切な送信がなされることとなるため、送信に時間がかかったり、院内ネットワークに障害を生じさせてしまったりすることを確実に防ぐことができる。
[データ送信の選択(4)]
また、上述したデータ量の大きい動態画像等の画像データを無線通信で院内ネットワークに送信する際、送信に時間がかかったり、院内ネットワークに障害を生じさせてしまったりする、という課題に鑑み、動態画像等の撮影後、動態画像等の中から1枚もしくは複数枚のフレームFを選択し、選択されたフレームFの画像データのみを院内ネットワークへ先行して送信し、回診車110,110Aのコンソール4が所定のエリアもしくは所定の無線ネットワークに入ったとき、あるいは回診車110,110Aのコンソール4が有線でネットワーク接続されたときに、動態画像等の全画像データを送信するようにしてもよい。
その際、選択されたフレームFの画像データの送信先と、動態画像等の全画像データの送信先を選択可能にしてもよい。
例えば、フレームFの画像データの送信先は静止画と同様にPACS130とし、動態画像等の全画像データの送信先は画像処理WS140としてもよい。
また、画像処理WS140で画像処理を完了した後は、処理済みの画像データをPACS130に送信し、先に送信していたフレームFの画像データと置き換えるようにしてもよい。
このようにすれば、実施例6−1と同様、画像データのデータサイズに応じた適切な送信がなされることとなるため、送信に時間がかかったり、院内ネットワークに障害を生じさせてしまったりすることを確実に防ぐことができる。
[データ送信の方法(1)]
一人の被検体に対して、動態画像等の撮影と静止画撮影を連続して行う場合がある。そのような場合、撮影後の放射線撮影システム100内には、動態画像等の画像データと静止画の画像データが混在することとなる。
ここで、混在する静止画の画像データと動態画像等の画像データに対し、データの種類を区別せずに同様の送信処理を行うと、画像データはデータ量が大きいため、ネットワークに負荷がかかって問題を生じる場合があった。
このような課題に鑑み、動態画像等の撮影中は、オリジナルの画像データを撮影装置2内部に保存するとともに、オリジナルの画像データからデータ量を落とした間引き画像データを生成してコンソールに無線で送信するようにしてもよい。
オリジナルの画像データについては、撮影終了後に院内ネットワークに入ったところで、又は回診車110,110Aのコンソール4と有線接続されたところで送信するようにする。
なお、間引き画像データの生成方法としては、画像解像度を落とす、フレームレートを下げてフレームFを間引く、動態画像等の一部を短く抜き出す、といった方法が挙げられる。
また、こうした間引き画像データの生成処理は無線通信時に行うようにしてもよい。
このようにすれば、画像データのデータサイズに応じた適切な送信がされることとなるため、院内ネットワークに障害を生じさせてしまうことを確実に防ぐことができる。
[データ送信の方法(2)]
また、上述した混在する静止画の画像データと動態画像等の画像データに対し、データの種類を区別せずに同様の送信処理を行うと、画像データはデータ量が大きいため、ネットワークに負荷がかかって問題を生じる、という課題に鑑み、静止画の場合は撮影中、動態画像等の場合は撮影終了後に、コンソール4に間引き画像データを無線送信するようにしてもよい。
オリジナルの画像データについては、撮影終了後に院内ネットワークに入ったところで、又は回診車110,110Aのコンソール4と有線接続されたところで送信するようにする。
なお、間引き画像データの生成方法としては、画像解像度を落とすことが挙げられる。
このようにすれば、画像データのデータサイズに応じた適切な送信がされることとなるため、院内ネットワークに障害を生じさせてしまうことを確実に防ぐことができる。
[データ送信の方法(3)]
一人の被検体に対して、動態画像等の撮影と静止画撮影を連続して行う場合がある。そのような場合、撮影後の放射線撮影システム100内には、動態画像等の画像データと静止画の画像データが混在することとなる。
ここで、混在する静止画の画像データと動態画像等の画像データに対し、データの種類を区別せずに同様の画像処理を行うと、画像データはデータ量が大きいため、撮影装置2での処理に時間がかかり問題となる場合があった。
このような課題に鑑み、静止画については撮影装置2でゲイン補正、オフセット補正あるいはその両方を行い、動態画像等についてはコンソール4でゲイン補正、オフセット補正あるいはその両方を行うようにしてもよい。
なお、ゲイン補正やオフセット補正は、画素単位で行ってもよいし、読み出しライン単位、あるいは画像全体に対して行うようにしてもよい。
また、コンソール4の記憶部に、各撮影装置2の画素単位、あるいはライン単位、あるいは画像全体に対する、オフセット補正値やゲイン補正値を格納しておき、コンソール4で行う補正はこれらの補正値を用いて行うようにする。
また、撮影装置2での補正で使用するオフセット補正値やゲイン補正値が変更された場合には、その補正値をコンソール4に送付し、コンソール4内のオフセット補正値やゲイン補正値に上書きするようにする。
また、オフセット補正値やゲイン補正値は、例えば、被検体がいない状態で撮影を行うことで取得することができる。
このようにすれば、静止画、動態画像等に対して、適切な処理能力を有する処理装置(撮影装置2又はコンソール4)で画像処理が行われることにより、画像処理に無駄に時間が浪費されるのを確実に防ぐことができる。
[データ送信の方法(4)]
一人の被検体に対して、動態画像等の撮影と静止画撮影を連続して行う場合がある。そのような場合、撮影後の放射線撮影システム100内には、動態画像等の画像データと静止画の画像データが混在することとなる。
ここで、混在する静止画の画像データと動態画像等の画像データに対し、データの種類を区別せずに同様の送信処理や画像処理を行うと、画像データはデータ量が大きいため、撮影装置2での処理に時間がかかったり、画像データの送信に時間がかかったり、ネットワークに負荷がかかって問題を生じたりする等の問題があった。
このような課題に鑑み、動態画像等の解像度を、静止画の解像度よりも下げるようにしてもよい。
このようにすれば、動態画像等の画像データに対する処理が容易になるため、画像処理や画像データの送信に無駄に時間が浪費されるのを防ぐことができる上、ネットワークに負荷がかかって問題を生じるのを確実に防ぐことができる。
[データ送信の方法(5)]
また、上述した混在する静止画の画像データと動態画像等の画像データに対し、データの種類を区別せずに同様の送信処理や画像処理を行うと、画像データはデータ量が大きいため、撮影装置2での処理に時間がかかったり、画像データの送信に時間がかかったり、ネットワークに負荷がかかって問題を生じたりする等の問題がある、という課題に鑑み、動態画像等の間引き画像データを生成する際、静止画の間引き画像データよりも間引きの程度を大きくするようにしてもよい。
このようにすれば、動態画像等の画像データに対する処理が容易になるため、画像処理や画像データの送信に無駄に時間が浪費されるのを防ぐことができる上、ネットワークに負荷がかかって問題を生じるのを確実に防ぐことができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能であることは言うまでもない。
100,100A 放射線撮影システム
1 放射線照射装置
11 ジェネレーター
12 曝射スイッチ
13 放射線源
2 放射線撮影装置
3,3A 画像表示装置
31 制御部
32 通信部
33 記憶部
34 表示部
35 操作部
36 バス
4 コンソール
110,110A 回診車
110a 回診車本体
101 筐体
101a 車輪
102 回診車制御部
103 通信部
104 電源部
120 RIS
130 PACS
140 画像処理ワークステーション
F フレーム
Ff 写損フレーム
I1〜I4 メニュー画像
X 放射線

Claims (10)

  1. 画像を表示可能な表示部と、
    放射線撮影装置が生成した複数のフレームからなる動態画像又は動画の画像データを取得する取得手段と、
    取得した画像データ又は当該画像データを解析して得られる解析画像データに基づく動態画像又は動画の中に含まれる、診断に供することができない原因となる問題点を有する少なくとも一枚の写損フレームを写損画像として前記表示部に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記表示部に前記写損フレームを表示させる際に、写損フレームである旨のマークを併せて表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記表示部に前記写損フレームを表示させる際に、当該写損フレームを含む前記動態画像又は動画の全撮影期間における総被曝線量を併せて表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記写損フレームが複数存在する場合には、前記複数の写損フレームを含み前記動態画像又は動画よりも短い部分動態画像又は部分動画を前記表示部に繰り返し表示させることが可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  5. 前記写損フレームの画像データを記憶することが可能な記憶部を備え、
    前記表示制御手段は、ユーザーの指示に基づいて前記記憶部から前記写損フレームの画像データを読み出し、当該画像データに基づく写損フレームを前記表示部に表示させることが可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  6. 前記複数のフレームのうち、ユーザーから指定された前記フレームを前記写損フレームに設定する設定手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記写損フレームに設定された前記フレームを前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  7. 取得した画像データ又は前記解析画像データに基づく動態画像又は動画に含まれる複数のフレームを解析し、各フレームが前記写損フレームであるか否かをそれぞれ判定する判定手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記写損フレームと判定された前記フレームを前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  8. 前記複数のフレームについて、被検体の位置を所定の基準位置とそれぞれ比較する比較手段を備え、
    前記判定手段は、前記被検体の位置が前記基準位置から所定距離以上離れている場合に、対象の前記フレームを前記写損フレームであると判定することを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
  9. 前記複数のフレームについて、画素信号値から放射線の照射条件を算出する算出手段と、
    算出した照射条件を所定の基準条件と比較する比較手段と、を備え、
    前記判定手段は、前記照射条件が前記基準条件から所定値以上離れている場合に、対象の前記フレームを前記写損フレームであると判定することを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
  10. 放射線を発生させることが可能な放射線照射装置と、
    1回の撮影操作に基づいて、電荷の蓄積と信号値の読み出しを複数回繰り返すことにより、放射線照射装置から照射された放射線に基づく複数の画像データを繰り返し生成することが可能な放射線撮影装置と、
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の画像表示装置と、を備えることを特徴とする放射線撮影システム。
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