JP2020035966A - コイル部品及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子部間の短絡を抑制したコイル部品を提供する。【解決手段】磁性粒子を含有する樹脂で形成された第1樹脂部12と、第1樹脂部12の表面に接合され、樹脂を含んで形成され、第1樹脂部12よりも絶縁性が高い第2樹脂部14と、を有する基体部10と、第1樹脂部12に埋め込まれ、絶縁被膜を有する導体で形成されたコイル40と、導体で形成され、コイル40から第2樹脂部14に引き出される引出部と、引出部と電気的に接続される端子部60a、60bと、を備える。引出部のうちの絶縁被膜で被覆された被覆部46の一部は第2樹脂部14に埋め込まれ、端子部60a、60bと第1樹脂部12との間には第2樹脂部14が介在している。【選択図】図2

Description

本発明は、コイル部品及び電子機器に関する。
電子機器の高性能化に伴い、電子機器で使用される電子部品の数が増大している。このため、電子部品の小型化が進められている。電子機器に使用される電子部品として、磁性粒子を含有する樹脂からなる基体部に、導体で形成されたコイルが埋め込まれたコイル部品がある。近年、磁性粒子として金属磁性粒子が用いられるようになってきているが、金属磁性粒子を含有する樹脂からなる基体部はフェライト粒子を含有する樹脂からなる基体部に比べて絶縁性が低下する傾向にある。また、高電圧が印加される回路基板にもコイル部品が用いられており、この場合、コイル部品の端子間に高電圧が印加されることになる。
例えば、コイルが基体部(樹脂成形体)に埋設され、端子部の表面が基体部の裏面から露出するとともに厚みの少なくとも一部が基体部に埋設されたコイル部品が知られている(例えば、特許文献1)。また、コイルを内蔵する基体部の表面にコーティング膜が設けられ、コーティング膜の表面の無機粒子が付着している部分に外部電極が設けられたコイル部品が知られている(例えば、特許文献2)。また、コイルが形成されたドラムコア及びリングコアが熱硬化性接着剤で樹脂ベースに接着されたコイル部品が知られている(例えば、特許文献3)。
特開2009−200435号公報 特開2016−167576号公報 特開2017−183678号公報
コイル部品の小型化が進むに従い端子部間の距離が短くなるとともに、使用される電圧の高電圧化が進むに従い端子部に高電圧が印加されるようになっている。このため、端子部間で短絡が起こり易くなっている。例えば、特許文献1に記載のコイル部品では、コイル特性を考慮して基体部の材料に金属磁性粒子を含有する樹脂を選択した場合などで基体部の絶縁性が低下することがあり、端子部間の距離が短くなること及び/又は端子部に高電圧が印加されることで、端子部間の短絡が発生することが懸念される。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、端子部間の短絡を抑制することを目的とする。
本発明は、磁性粒子を含有する樹脂で形成された第1樹脂部と、前記第1樹脂部の表面に接合され、樹脂を含んで形成され、前記第1樹脂部よりも絶縁性が高い第2樹脂部と、を有する基体部と、前記第1樹脂部に埋め込まれ、絶縁被膜を有する導体で形成されたコイルと、前記導体で形成され、前記コイルから前記第2樹脂部に引き出される引出部と、前記引出部と電気的に接続される端子部と、を備え、前記引出部のうちの前記絶縁被膜で被覆された被覆部の一部は前記第2樹脂部に埋め込まれ、前記端子部と前記第1樹脂部との間には前記第2樹脂部が介在している、コイル部品である。
上記構成において、1対の前記端子部を備え、前記1対の端子部の間の最短距離をD1(mm)とし、前記1対の端子部のうちの一方の端子部と前記第1樹脂部との間の最短距離と他方の端子部と前記第1樹脂部との間の最短距離との和をD2(mm)とし、前記第2樹脂部の絶縁耐圧をR(kV/mm)とした場合に、(3×D1/D2)<Rの関係を満たす構成とすることができる。
上記構成において、前記端子部は、前記引出部のうちの前記絶縁被膜で被覆されていない非被覆部と前記非被覆部に接合された金属部材とからなる構成とすることができる。
上記構成において、前記端子部は、前記引出部のうちの前記絶縁被膜で被覆されていない非被覆部からなる構成とすることができる。
上記構成において、前記引出部は、前記絶縁被膜で被覆された前記被覆部で前記第1樹脂部と前記第2樹脂部との境界を貫通する構成とすることができる。
上記構成において、前記端子部は、前記第2樹脂部に埋め込まれている構成とすることができる。
上記構成において、前記第1樹脂部は、金属磁性粒子を含有する樹脂で形成されている構成とすることができる。
上記構成において、前記第2樹脂部は、磁性粒子を含まない樹脂で形成されている構成とすることができる。
上記構成において、前記基体部は、前記第2樹脂部が前記第1樹脂部の表面のうちの少なくとも2つの面に接合されている構成とすることができる。
上記構成において、前記基体部は、前記第1樹脂部と前記第2樹脂部が一体成形で形成されている構成とすることができる。
本発明は、上記記載のコイル部品と、前記コイル部品が実装された回路基板と、を備える電子機器である。
本発明によれば、端子部間の短絡を抑制することができる。
図1(a)は、実施例1に係るコイル部品の上面図、図1(b)は、下面図である。 図2(a)及び図2(b)は、実施例1に係るコイル部品の内部透視側面図、図2(c)は、断面図である。 図3(a)及び図3(b)は、実施例1に係るコイル部品の製造方法を示す図(その1)である。 図4(a)から図4(c)は、実施例1に係るコイル部品の製造方法を示す図(その2)である。 図5(a)及び図5(b)は、比較例1に係るコイル部品の内部透視側面図、図5(c)は、断面図である。 図6は、実施例1に係るコイル部品の端子部近傍を拡大した断面図である。 図7(a)及び図7(b)は、実施例1の変形例1に係るコイル部品の内部透視側面図である。 図8(a)及び図8(b)は、実施例2に係るコイル部品の内部透視側面図である。 図9(a)及び図9(b)は、実施例3に係るコイル部品の内部透視側面図である。 図10は、実施例3に係るコイル部品の端子部近傍を拡大した断面図である。 図11(a)及び図11(b)は、実施例4に係るコイル部品の内部透視側面図、図11(c)は、断面図である。 図12(a)及び図12(b)は、実施例4に係るコイル部品の製造方法を示す図(その1)である。 図13(a)及び図13(b)は、実施例4に係るコイル部品の製造方法を示す図(その2)である。 図14(a)及び図14(b)は、実施例4に係るコイル部品の製造方法を示す図(その3)である。 図15は、基体部の側面がテーパ形状をしている場合の断面図である。 図16(a)は、実施例5に係るコイル部品の斜視図、図16(b)は、図16(a)のA−A間の断面図である。 図17(a)及び図17(b)は、実施例6に係る電子機器の内部透視側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1(a)は、実施例1に係るコイル部品の上面図、図1(b)は、下面図である。図2(a)及び図2(b)は、実施例1に係るコイル部品の内部透視側面図、図2(c)は、断面図である。図2(a)は、図1(a)をA方向から見た内部透視側面図、図2(b)は、図1(a)をB方向から見た内部透視側面図、図2(c)は、図1(a)のC−C間の断面図である。なお、図2(a)及び図2(b)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。
図1(a)、図1(b)、図2(a)から図2(c)のように、実施例1のコイル部品100は、基体部10と、コイル40と、1対の引出線50a及び50bと、1対の端子部60a及び60bと、を備える。
基体部10は、樹脂部12と、樹脂部12よりも絶縁性の高い樹脂部14と、を含んで形成されている。樹脂部12の一部にはコア16を含むことができる。コア16は樹脂部12よりも透磁率を高くすることができる。樹脂部14は、例えば樹脂部12と一体成形で形成されている。すなわち、樹脂部14は、樹脂部12の回路基板に実装される側の面である下面22に直接接合されている。樹脂部14が樹脂部12に直接接合することで接合を強固なものとすることができる。また、後述の実施例4で説明するように、樹脂部14は、樹脂部12の下面22に加えて樹脂部12の上面及び側面にも直接接合することができ、この場合では接合強度を更に高めることができる。樹脂部12と樹脂部14を互いに別個に独立した部材として準備し、樹脂部14を樹脂部12の下面22に接着剤などによって接合してもよいが、この場合、樹脂部12と樹脂部14は一体成形でないことから接合強度が低下してしまう。また、別部材として形成される樹脂部12内の引出線50a及び50bと樹脂部14内の引出線50a及び50bとの接合を基体部10の内部又は外部で行うことになる。このようなことから、樹脂部14を樹脂部12に接着剤で接合することはあまり好ましくない。コア16は、巻軸17と、巻軸17の軸方向の一端に設けられた鍔部18と、を含み、樹脂部12に埋設されている。なお、コア16は、このようなT型コア以外にも、ドラムコア(H型コア)又はI型コアなどの他の形状をしていてもよい。巻軸17は例えば円柱形状をし、鍔部18は例えば巻軸17の軸方向に厚みを有する円盤形状をしている。
樹脂部12は、磁性粒子を含有する樹脂で形成されている。磁性粒子として、例えばNi−Zn系又はMn−Zn系などのフェライト材料、Fe−Si−Cr系、Fe−Si−Al系、又はFe−Si−Cr−Al系などの軟磁性合金材料、Fe又はNiなどの磁性金属材料、アモルファス磁性金属材料、若しくはナノ結晶磁性金属材料などからなる磁性粒子が挙げられる。これら磁性粒子が軟磁性合金材料、磁性金属材料、アモルファス金属材料、又はナノ結晶磁性金属材料である場合、これらの粒子表面に絶縁処理が施されていてもよい。樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、シリコン樹脂、又はフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、又はポリアミド樹脂、フッ素樹脂などの熱可塑性樹脂を使用することもできる。樹脂部12にはコイル部品の耐熱温度より高い耐熱性を持つ樹脂が選択される。
樹脂部14は、樹脂部12よりも絶縁の高い樹脂が選ばれる。樹脂部12と同様に、例えばエポキシ樹脂、シリコン樹脂、又はフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、又はポリアミド樹脂、フッ素樹脂などの熱可塑性樹脂を使用することもできる。樹脂部14についても、コイル部品の耐熱温度より高い耐熱性を持つ樹脂が選択される。樹脂部14は、樹脂部12と熱膨張係数を合わせるために、酸化シリコン、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛などの無機粒子がフィラーとして添加されていてもよい。樹脂部14は、樹脂部12よりも絶縁性が高ければ、磁性粒子を含んでいても含んでいなくてもよい。樹脂部14が軟磁性合金材料、磁性金属材料、アモルファス磁性金属材料、又はナノ結晶磁性金属材料などからなる磁性金属粒子を含んでいる場合、絶縁性の点から、磁性金属粒子の充填率は70wt%以下の場合が好ましく、60wt%以下の場合がより好ましく、50wt%以下の場合が更に好ましい。樹脂部14を形成する樹脂は、樹脂部12を形成する樹脂と同じ材料である場合が好ましいが、異なる材料であってもよい。
コア16は、磁性材料を含んで形成され、フェライト材料、磁性金属材料、又は磁性材料を含有する樹脂で形成されている。例えば、コア16は、Ni−Zn系又はMn−Zn系のフェライト材料、Fe−Si−Cr系、Fe−Si−Al系、又はFe−Si−Cr−Al系などの軟磁性合金材料、Fe又はNiなどの磁性金属材料、アモルファス磁性金属材料、ナノ結晶磁性金属材料、或いはいずれかの磁性材料を含有する樹脂で形成されている。コア16が軟磁性合金材料、磁性金属材料、アモルファス磁性金属材料、又はナノ結晶磁性金属材料で形成されている場合、これらの粒子表面に絶縁処理が施されていてもよい。なお、コア16は設けられていない場合でもよい。
基体部10は、例えば直方体形状をしている。また、基体部10は、四角錐台などの他の形状であってもよい。基体部10の上面30及び下面32は、一辺の長さが例えば4.0mm程度である。基体部10の高さ(上面30と下面32の間の長さ)は、例えば3.0mm程度である。下面32は回路基板に実装される実装面であり、上面30は下面32と反対側の面である。上面30と下面32とに接続する面が側面34a〜34dである。
コイル40は、金属線を被覆する絶縁被膜を有する導線42が巻回されて形成され、基体部10の樹脂部12に埋設されている。コイル40は、例えば全体が樹脂部12に埋設されているが、少なくとも一部が樹脂部12に埋め込まれている場合でもよい。コイル40は、例えば樹脂部12の外部には露出していない。導線42の両端がコイル40から引き出されて引出線50a及び50bとなっている。引出線50a及び50bは、コイル40から樹脂部12内を通り樹脂部14に連続的に引き出されている。引出線50a及び50bが、樹脂部12から樹脂部14に連続的に引き出されていることにより、樹脂部12及び樹脂部14の外部に引出線の接合部が形成されないため、接合の工数を削減できるとともに、接合部の絶縁対策を行わずに済む。
コイル40は、例えば断面形状が矩形状の平角線からなる導線42がエッジワイズ巻で巻回されることで形成されているが、この場合に限られる訳ではない。コイル40は、導線42がアルファ巻きなどの他の巻き方で巻回されている場合でもよい。また、導線42は、平角線からなる場合に限られず、例えば断面形状が円形状の丸線など、その他の形状をしていてもよい。
導線42は、金属線が絶縁被膜で被覆された被覆部と、絶縁被膜で被覆されていない非被覆部と、を有する。引出線50aの先端部分52a及び引出線50bの先端部分52bは、絶縁被膜で被覆されずに金属線が露出した非被覆部44a及び44bとなっている。導線42は、引出線50a及び50bの先端部分52a及び52b以外の部分では、金属線が絶縁被膜で被覆された被覆部46となっている。したがって、コイル40は、導線42のうちの被覆部46の部分が巻回されて形成されている。金属線の材料として、例えば銅、銅合金、銀、又はパラジウムなどが挙げられるが、その他の金属材料であってもよい。絶縁被膜の材料として、例えばポリエステルイミド又はポリアミドなどの樹脂材料が挙げられるが、その他の絶縁材料であってもよい。
引出線50a及び50bは、樹脂部12から樹脂部14内に引き出されている。一例では、引出線50a及び50bは、基体部10の下面32近傍で下面32に平行となるように折り曲げられているが、必ずしも折り曲げられている必要はない。引出線50a及び50bが折り曲げられていることにより部品全体の高さを低くすることができる。また、引出線50a及び50bが折り曲げられていることにより、後述する実施例3のように、端子部60a及び60bを、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bである先端部分52a及び52bで構成することも可能となる。引出線50a及び50bは、金属線が絶縁被膜で被覆された被覆部46で樹脂部12と樹脂部14との境界を貫通している。したがって、引出線50a及び50bのうちの被覆部46の一部は樹脂部14に埋め込まれている。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bである先端部分52a及び52bは、樹脂部14に埋め込まれ、一例では基体部10の下面32に平行となって下面32に沿って延びている。なお、平行とは、引出線50a及び50bの先端部分52a及び52bと基体部10の下面32とが完全に平行な場合に限られない。製造誤差程度に平行からずれている場合、例えば基体部10の下面32に対して引出線50a及び50bの先端部分52a及び52bが10°以下で傾いている略平行の場合も含む。
引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bは、一例では、樹脂部14に全体が埋め込まれていて、樹脂部14の外部に露出していない。後述する実施例3のように、端子部60a及び60bが引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bからなる場合であっても、非被覆部44a及び44bの端子面として機能する部分以外の部分は樹脂部14に全体が埋め込まれていて、樹脂部14の外部に露出していない。このため、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bは、樹脂部12に接していない。樹脂部12には、導線42のうちの金属線が絶縁被膜で被覆された被覆部46が接している。
端子部60aは、一例では、引出線50aの非被覆部44aと非被覆部44aに接合された金属部材62aとからなり、樹脂部14に埋設されている。この例では、金属部材62aは、樹脂部14内で引出線50aの非被覆部44aに接合されている。端子部60bは、一例では、引出線50bの非被覆部44bと非被覆部44bに接合された金属部材62bとからなり、樹脂部14に埋設されている。この例では、金属部材62bは、樹脂部14内で引出線50bの非被覆部44bに接合されている。引出線50a及び50bが基体部10の下面32近傍で折り曲げられていることによって、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと金属部材62a及び62bとの接合部分を大きくすることができ、接合を確実なものとすることができる。なお、端子部60a及び60bは、後述する実施例3のように、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bからなり、金属部材62a及び62bが使用されない場合もある。金属部材62a及び62bは、高い電気伝導率及び高い機械的剛性を有する材料で形成されている場合が好ましく、例えば厚さが0.05mm〜0.2mm程度の銅板又は銅合金板などの金属板である場合が好ましい。金属部材62a及び62bと引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bとの接合は、一般的に知られている金属間の接合方法、例えば半田接合、レーザ溶接、圧着、又は超音波接合などを用いることができる。
金属部材62a及び62bは、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bに対して樹脂部12とは反対側に位置し、底面が基体部10の下面32から露出して樹脂部14に埋め込まれている。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bは樹脂部12に接していないことから、金属部材62a及び62bも樹脂部12に接していない。すなわち、端子部60aとなる引出線50aの非被覆部44a及び金属部材62aと樹脂部12との間には樹脂部14が介在し、端子部60bとなる引出線50bの非被覆部44b及び金属部材62bと樹脂部12との間には樹脂部14が介在している。なお、金属部材62a及び62bは、底面が基体部10の下面32から露出していれば、金属部材62a及び62bの底面以外の全てが基体部10の樹脂部14に埋め込まれていてもよいし、厚さの一部分が樹脂部14に埋め込まれている場合でもよい。金属部材62a及び62bの底面と基体部10の下面32とは、例えば同一面となっていてもよい。なお、後述する実施例3のように、金属部材62a及び62bが用いられずに、端子部60a及び60bが引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bからなる場合でも、端子部60a及び60bは非被覆部44a及び44bの端子面として機能する部分のみが基体部10の下面32から露出して樹脂部14に埋め込まれている。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bは樹脂部12に接していないことから、後述する実施例3においても、端子部60a及び60bは樹脂部12に接していない。すなわち、後述する実施例3においても、端子部60aとなる引出線50aの非被覆部44aと樹脂部12との間には樹脂部14が介在し、端子部60bとなる引出線50bの非被覆部44bと樹脂部12との間には樹脂部14が介在している。
次に、実施例1のコイル部品100の製造方法について説明する。図3(a)から図4(c)は、実施例1に係るコイル部品の製造方法を示す図である。なお、図の明瞭化のために、図3(a)及び図3(b)では、導線42のうちの金属線が絶縁被膜で被覆された被覆部46にハッチングを付し、図4(a)から図4(c)では、各部材にハッチングを付している。図3(a)及び図3(b)のように、まず、平角線からなる導線42をエッジワイズ方式で巻回してコイル40を形成するとともに、コイル40から直線状の略平行な2本の引出線50a及び50bを適切な長さで引き出す。次いで、引出線50aの先端部分52a及び引出線50bの先端部分52bでの絶縁被膜を剥離して金属線が露出した非被覆部44a及び44bとする。絶縁被膜は、レーザ光の照射、カッター、又は化学薬剤などによって剥離することができる。
次いで、引出線50a及び50bを折り曲げるフォーミング加工を行い、引出線50a及び50bの先端部分52a及び52bがコイル40に対して同じ側に位置して互いに略平行となるようにする。次いで、金属部材62aを引出線50aの非被覆部44aに接合し、金属部材62bを引出線50bの非被覆部44bに接合する。金属部材62a及び62bの接合は、例えば半田接合、レーザ溶接、圧着、又は超音波接合などによって行うことができる。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと非被覆部44a及び44bに接合された金属部材62a及び62bとが、端子部60a及び60bとなる。次いで、巻軸17と鍔部18を有するコア16を、コイル40の空芯部に巻軸17が挿入されるようにコイル40に搭載する。
図4(a)のように、コア16を搭載したコイル40を金型70内にセットする。そして、金型70内に樹脂部14を形成するための液状の樹脂をディスペンサなどによって注入する。この際、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bが完全に埋め込まれるまで液状の樹脂を注入する。その後、金型70内に充填した液状の樹脂に対して仮硬化を行う。仮硬化は、樹脂部14を形成するための液状の樹脂に熱硬化性樹脂を使用した場合では、例えば150℃を5分間維持する条件で行うことができる。これにより、樹脂部14を形成するための液状の樹脂が形状保持された樹脂層72が形成される。なお、仮硬化を行う前に、金型70に充填した液状の樹脂から気泡を取り除くための脱泡工程を行ってもよい。
図4(b)のように、金型70内に樹脂部12を形成するための磁性粒子を含有する液状の樹脂をディスペンサなどによって注入する。この際、コア16が完全に埋め込まれるまで磁性粒子を含有する液状の樹脂を注入する。その後、金型70内に充填した磁性粒子を含有する液状の樹脂に対して仮硬化を行う。仮硬化は、樹脂部12を形成するための磁性粒子を含有する液状の樹脂に熱硬化性樹脂を使用した場合では、例えば150℃を5分間維持する条件で行うことができる。これにより、金型70に充填した磁性粒子を含有する液状の樹脂が形状保持された樹脂層74が形成される。
図4(c)のように、成形体を金型70から取り出し、必要な面を研磨して樹脂層72及び74のうちの余分な部分を取り除いた後、樹脂層72及び74に対して本硬化を行う。本硬化は、樹脂層72及び74が熱硬化樹脂である場合は、仮硬化よりも高い温度且つ長い時間の条件で行うことができ、例えば180℃を60分間維持する条件で行うことができる。これにより、コア16及びコイル40が埋設された樹脂部12と、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと金属部材62a及び62bとからなる端子部60a及び60bが埋設された樹脂部14と、が一体成形された基体部10を備えるコイル部品100が形成される。樹脂層72及び74を一体成形する場合、熱伝導性の高いフィラーを用いることで、硬化部位の熱伝導を良くすることができる。これにより、樹脂層72及び74のフィラーの添加量の異なる基体部10の樹脂の硬化過程においても、全体の温度を均一にし易く、硬化速度をそろえることとなり、より強固に一体成形することができる。
なお、樹脂層72及び74に熱可塑性樹脂を用いる場合では、樹脂部14を形成するための液状の樹脂を加熱して注入を行い、その後にある程度冷却させることで(例えば50℃冷却させることで)、樹脂部14を形成するための液状の樹脂を仮硬化させて樹脂層72を形成する。その後に注入する樹脂部12を形成するための磁性粒子を含有する液状の樹脂は、樹脂部14を形成するための液状の樹脂のときよりも高い温度で加熱して注入し、樹脂層72の樹脂部12を形成するための磁性粒子を含有する液状の樹脂との境界部分を流動化させた上で冷却を行うことで、樹脂層72と一体硬化させる。熱可塑性樹脂を用いる場合、各々の樹脂部の硬化温度をそろえておくと、同時に樹脂を硬化させることができ、それによって一体成形をさらに強固とできる。
なお、樹脂層72及び74は、共に熱硬化性樹脂を用いる場合、又は、共に熱可塑性樹脂を用いる場合に限られる訳ではない。樹脂層72及び74の一方に熱硬化性樹脂を用い、他方に熱可塑性樹脂を用いる場合でもよい。また、樹脂層72及び74はこの順に形成される場合に限られるわけではない。金型の開口部を下側、横側、又は上側などの任意の位置に設定する工夫などによって、又は、開口部ではなく一部の面を開閉可能な金型を用いることで、樹脂層72及び74を任意の順で形成することができる。
実施例1のコイル部品100の効果を説明するにあたり、比較例1のコイル部品について説明する。図5(a)及び図5(b)は、比較例1に係るコイル部品の内部透視側面図、図5(c)は、断面図である。なお、図5(a)及び図5(b)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。図5(a)から図5(c)のように、比較例1のコイル部品1000では、基体部90は樹脂部12のみで形成されている。したがって、引出線50a及び50bは、樹脂部12内を引き回されている。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bである先端部分52a及び52bは、樹脂部12に埋設され、樹脂部12内を基体部90の下面32に平行となって下面32に沿って延びている。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと非被覆部44a及び44bに接合された金属部材62a及び62bとからなる端子部60a及び60bは樹脂部12に埋設されている。したがって、端子部60a及び60bは樹脂部12に接している。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
比較例1では、端子部60a及び60bは樹脂部12に埋め込まれて樹脂部12に接している。このため、コイル部品の小型化に伴い端子部60a及び60bの間の距離が短くなると端子部60a及び60bの間で樹脂部12を介した沿面放電92及び/又は内部放電94が発生することがあり、特に高い電圧が印加されると沿面放電92及び/又は内部放電94が発生し易くなる。沿面放電92及び/又は内部放電94が発生すると、端子部60a及び60b間の短絡が生じてしまう。端子部60a及び60b間の短絡を抑制するために、樹脂部12に含まれる磁性粒子の含有量を減らすなどして樹脂部12の絶縁性を向上させることが考えられるが、この場合、コイル特性の低下が生じてしまう。
一方、実施例1によれば、図2(a)から図2(c)のように、端子部60aと樹脂部12との間に樹脂部14が介在し、端子部60bと樹脂部12との間に樹脂部14が介在している。樹脂部14は樹脂部12よりも絶縁性が高いため、端子部60a及び60b間の距離が短くなったり、端子部60a及び60bに高電圧が印加されたりした場合でも、端子部60a及び60b間で樹脂部14の表面での沿面放電、樹脂部14内での内部放電、及び樹脂部12と14の境界を介した沿面放電が起こり難くなる。したがって、端子部60a及び60b間の短絡を抑制することができる。また、樹脂部14の絶縁性は、コイル40が埋め込まれた樹脂部12とは別個に調整することができるため、樹脂部12はコイル特性を考慮した適切な材料を選択することができる。よって、良好なコイル特性を実現しつつ、端子部60a及び60b間の短絡を抑制することができる。なお、実施例1では、端子部60aと樹脂部12との間及び端子部60bと樹脂部12との間の両方で樹脂部14が介在している場合を例に示したが、少なくとも一方で樹脂部14が介在していれば、端子部60a及び60b間の短絡を抑制できる。なお、後述する実施例3のように、金属部材62a及び62bが用いられずに、端子部60a及び60bが引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bからなる場合においても同様の効果が得られる。
コイル40が樹脂部12に埋設されることから、コイル特性を考慮すると、樹脂部12は、軟磁性合金材料、磁性金属材料、アモルファス磁性金属材料、又はナノ結晶磁性金属材料などからなる磁性金属粒子を含有する樹脂で形成される場合が好ましい。この場合、樹脂部12の絶縁性が低下し易いが、端子部60aと樹脂部12との間及び端子部60bと樹脂部12との間に樹脂部14が介在していることで、端子部60a及び60b間の短絡を抑制することができる。なお、後述する実施例3のように、金属部材62a及び62bが用いられずに、端子部60a及び60bが引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bからなる場合においても同様である。
樹脂部14は、磁性粒子を含有する樹脂で形成されていてもよいが、絶縁性を高める点から、磁性粒子を含まない樹脂で形成されている場合が好ましい。
図6は、実施例1に係るコイル部品の端子部近傍を拡大した断面図である。図6のように、引出線50aの非被覆部44aと非被覆部44aに接合された金属部材62aとからなる端子部60aと、引出線50bの非被覆部44bと非被覆部44bに接合された金属部材62bとからなる端子部60bと、の間の最短距離をD1(mm)とする。すなわち、引出線50aの非被覆部44a及び金属部材62aと引出線50bの非被覆部44b及び金属部材62bとの間の最短距離をD1(mm)とする。また、端子部60aと樹脂部12との間の最短距離d1(mm)と、端子部60bと樹脂部12との間の最短距離d2(mm)と、の和(d1+d2)をD2(mm)とする。すなわち、金属部材62aと樹脂部12との間の最短距離及び引出線50aの非被覆部44aと樹脂部12との間の最短距離のうちの短い方がd1(mm)となり、金属部材62bと樹脂部12との間の最短距離及び引出線50bの非被覆部44bと樹脂部12との間の最短距離のうちの短い方がd2(mm)となる。また、樹脂部14の絶縁耐圧(絶縁耐力と称すこともある)をR(kV/mm)とし、空気の絶縁耐圧を3(kV/mm)とする。この場合、
(3×D1)/D2<R・・・(1)
の関係を満たすことが好ましい。これは以下の理由によるものである。
すなわち、上記の式(1)は、3×D1<R×D2・・・(2)と書き表せる。式(2)の左辺は、端子部60a及び60b間の空気を介した耐圧に関する値であり、右辺は、端子部60a及び60b間の樹脂部14及び樹脂部12を介した耐圧に関する値である。式(2)において右辺が左辺よりも大きいということは、端子部60a及び60b間の樹脂部14及び樹脂部12を介した短絡が空気を介した短絡よりも起こり難いことを示している。端子部60a及び60b間の空気を介した短絡は構造的に不可避であることから、端子部60a及び60b間の樹脂部14及び12を介した短絡が空気を介した短絡よりも起こり難くなる上記の式(1)を満たすことで、端子部60a及び60b間の短絡を効果的に抑制することができる。
例えば、上記の式(1)において、D1が1.4mm、D2が1.0mmとすると4.2kV/mm<Rとなり、D1が1mm、D2が0.4mmとすると7.5kV/mm<Rとなる。D1が0.5mm、D2が0.2mmとすると7.5kV/mm<Rとなり、D1が2mm、D2が1mmとすると6kV/mm<Rとなる。このことから、樹脂部14の絶縁耐圧Rは、8kV/mm以上であることが好ましく、10kV/mm以上であることがより好ましく、12kV/mm以上であることが更に好ましい。なお、樹脂部12が磁性金属粒子を含有する樹脂で形成されている場合、樹脂部12の体積抵抗率は1×10Ω・cm程度である場合が多い。また、例えば樹脂部12がフェライト粒子を含有する樹脂で形成されている場合では、樹脂部12の体積抵抗率は1×10Ω・cm程度になることがある。このことを踏まえると、絶縁性の点から、樹脂部14の体積抵抗率は1×1010Ω・cm以上である場合が好ましく、1×1011Ω・cm以上である場合がより好ましく、1×1012Ω・cm以上である場合が更に好ましい。
なお、上記の式(1)において、樹脂部12が磁性金属粒子を含有する樹脂で形成され、樹脂部14が磁性粒子を含まない樹脂で形成されている場合、樹脂部12の絶縁耐圧は樹脂部14及び空気の絶縁耐圧に比べて十分に小さいことから、樹脂部12の絶縁耐圧は計算上無視することができる。
図2(a)から図2(c)のように、好適には、端子部60a及び60bは、樹脂部14に埋め込まれている。これにより、コイル部品100の低背化及び端子部60a及び60bの保護を図りつつ、端子部60a及び60b間の短絡を抑制することができる。
図2(a)から図2(c)のように、好適には、引出線50a及び50bは、絶縁被膜で被覆された被覆部46で樹脂部12と樹脂部14との境界を貫通する。これにより、引出線50a及び50bが基体部10の外部に引き出されている場合に比べて信頼性を向上させつつ、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bが樹脂部12に接することを抑制できる。
図4(a)から図4(c)のように、好適には、基体部10は、樹脂部12と樹脂部14とが一体成形で形成されている。これにより、樹脂部12と樹脂部14とが大きな接合強度で接合された基体部10を得ることができる。
図2(a)及び図2(b)のように、好適には、引出線50aは、コイル40の巻き終わりの位置から基体部10の下面32に向かって基体部10の下面32に略垂直となって引き出される。これにより、コイル部品100の小型化が図れるとともに、引出線50aの長さを短くできるために電気抵抗を低く抑えることができる。なお、引出線50bが長い場合には、引出線50aと同様に、コイル40の巻き終わりの位置から基体部10の下面32に向かって基体部10の下面32に略垂直となって引き出されることが好ましい。
図7(a)及び図7(b)は、実施例1の変形例1に係るコイル部品の内部透視側面図である。なお、図7(a)及び図7(b)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。図7(a)及び図7(b)のように、実施例1の変形例1のコイル部品110では、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bである先端部分52a及び52bは、基体部10の下面32に沿って延在していない。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bである先端部分52a及び52bは、実施例1のように、基体部10の下面32に沿って延在して金属部材62a及び62bに接合していてもよいし、実施例1の変形例1のように、基体部10の下面32に沿って延在せずに金属部材62a及び62bに接合していてもよい。
図8(a)及び図8(b)は、実施例2に係るコイル部品の内部透視側面図である。なお、図8(a)及び図8(b)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。図8(a)及び図8(b)のように、実施例2のコイル部品200では、金属部材62aは、引出線50aの非被覆部44aである先端部分52aと基体部10の下面32に交差する方向(例えば垂直方向)で重なる位置に開口66aを有する。開口66aでは引出線50aの非被覆部44aが露出している。金属部材62bは、引出線50bの非被覆部44bである先端部分52bと基体部10の下面32に交差する方向(例えば垂直方向)で重なる位置に開口66bを有する。開口66bでは引出線50bの非被覆部44bが露出している。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例2によれば、金属部材62a及び62bに引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと重なる位置に開口66a及び66bを有する。これにより、コイル部品200を回路基板に半田を用いて実装する際、実装用の半田が引出線50a及び50bに直接接合するようになるため、引出線50a及び50bと回路基板との接続信頼性を向上させることができる。コイル部品200を回路基板に半田を用いて実装する際、実装用の半田が引出線50a及び50bに直接接合するようになるため、引出線50a及び50bと回路基板との接続信頼性を向上させることができる。
図9(a)及び図9(b)は、実施例3に係るコイル部品の内部透視側面図である。なお、図9(a)及び図9(b)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。図9(a)及び図9(b)のように、実施例3のコイル部品300では、金属部材62a及び62bが設けられてなく、端子部60a及び60bは、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bからなる。したがって、端子部60a及び60bと樹脂部12との間には樹脂部14が介在し、端子部60a及び60bは樹脂部12に接していない。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bは、基体部10の下面32側の面が基体部10の下面32から露出して、樹脂部14に埋め込まれている。なお、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bは、基体部10の下面32側の面が基体部10の下面32から露出していれば、基体部10の下面32側の面以外の全てが樹脂部14に埋め込まれていてもよいし、厚さの一部分が樹脂部14に埋め込まれている場合でもよい。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bの基体部10の下面32側の面と、基体部10の下面32とは、例えば同一面となっていてもよい。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例3に係るコイル部品300は、実施例1の図3(a)及び図3(b)において、引出線50a及び50bを折り曲げるフォーミング加工時に、端子部60a及び60bの位置となるような引出線50a及び50bの折り曲げ加工を行う。以降の工程は、実施例1の図4(a)から図4(c)で説明した工程と同様の方法で形成することができる。
実施例3のように、端子部60a及び60bは、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bからなる場合でもよい。この場合、コイル部品300を回路基板に半田を用いて実装する際、実装用の半田が引出線50a及び50bに直接接合するようになるため、引出線50a及び50bと回路基板との接続信頼性を向上させることができる。
図10は、実施例3に係るコイル部品の端子部近傍を拡大した断面図である。図10のように、端子部60a及び60bの間(すなわち、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bの間)の最短距離をD1(mm)とする。端子部60aと樹脂部12の間(すなわち、引出線50aの非被覆部44aと樹脂部12の間)の最短距離をd1とし、端子部60bと樹脂部12の間(すなわち、引出線50bの非被覆部44bと樹脂部12の間)の最短距離をd2とし、d1とd2の和(d1+d2)をD2(mm)とする。樹脂部14の絶縁耐圧をR(kV/mm)とする。空気の絶縁耐圧を3(kV/mm)とする。この場合、
(3×D1)/D2<R・・・(1)
の関係を満たすことが好ましい。これは、実施例1で説明した理由と同じ理由によるものである。
図11(a)及び図11(b)は、実施例4に係るコイル部品の内部透視側面図、図11(c)は、断面図である。なお、図11(a)及び図11(b)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。図11(a)から図11(c)のように、実施例4のコイル部品400では、樹脂部14は、樹脂部12の上面20、下面22、及び側面24a〜24dの全ての面に接合されている。引出線50a及び50bを樹脂部12から引き出す位置は、樹脂部14が接合されている面であれば任意の位置から引き出し可能であり、実施例4では、引出線50a及び50bは、樹脂部12の側面24cから樹脂部14に引き出されている場合としている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。なお、実施例4では、端子部60a及び60bは、実施例1の端子部60a及び60bと同じ構成である場合を示しているが、実施例2又は実施例3の端子部60a及び60bと同じ構成をしていてもよい。
図12(a)から図14(b)は、実施例4に係るコイル部品の製造方法を示す図である。なお、図の明瞭化のために、図12(a)及び図12(b)では、導線42のうちの金属線が絶縁被膜で被覆された被覆部46にハッチングを付し、図13(a)から図14(b)では、各部材にハッチングを付している。図12(a)及び図12(b)のように、平角線からなる導線42をエッジワイズ方式で巻回してコイル40を形成するとともに、コイル40から直線状の略平行な2本の引出線50a及び50bを適切な長さで引き出す。次いで、引出線50a及び50bを折り曲げるフォーミング加工を行う。次いで、巻軸17と鍔部18を有するコア16を、コイル40の空芯部に巻軸17が挿入されるようにコイル40に搭載する。
図13(a)のように、コア16を搭載したコイル40を金型76内にセットする。そして、金型76内に樹脂部12を形成するための磁性粒子を含有する液状の樹脂をディスペンサなどによって注入する。この際、コア16が完全に埋め込まれるまで磁性粒子を含有する液状の樹脂を注入する。その後、金型76内に充填した磁性粒子を含有する液状の樹脂に対して仮硬化を行う。仮硬化は、例えば150℃を5分間維持する条件で行うことができる。これにより、金型76に充填した磁性粒子を含有する液状の樹脂が形状保持された樹脂層74が形成される。
図13(b)のように、樹脂層74で覆われたコイル40を金型76から取り出した後、引出線50a及び50bの先端部分52a及び52bでの絶縁被膜を剥離して金属線が露出した非被覆部44a及び44bとする。次いで、引出線50a及び50bを折り曲げるフォーミング加工を行った後、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bである先端部分52a及び52bに金属部材62a及び62bを接合する。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと非被覆部44a及び44bに接合された金属部材62a及び62bとが端子部60a及び60bとなる。
図14(a)のように、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bに金属部材62a及び62bが接合されたコイル40を金型78内にセットする。そして、金型78内に樹脂部14を形成するための液状の樹脂をディスペンサなどによって注入する。この際、樹脂層74が埋め込まれるまで液状の樹脂を注入する。その後、金型78内に充填した液状の樹脂に対して仮硬化を行う。仮硬化は、例えば150℃を5分間維持する条件で行うことができる。これにより、樹脂部14を形成するための液状の樹脂が形状保持された樹脂層72が形成される。
図14(b)のように、成形体を金型78から取り出した後、樹脂層72及び74に対して本硬化を行う。本硬化は、仮硬化よりも高い温度且つ長い時間の条件で行うことができ、例えば180℃を60分間維持する条件で行うことができる。これにより、コア16及びコイル40が埋設された樹脂部12と、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと金属部材62a及び62bとからなる端子部60a及び60bが埋設された樹脂部14と、が一体成形された基体部10を備えるコイル部品400が形成される。なお、ここに記載した製造方法は、熱硬化性樹脂を用いた製造方法であるが、実施例4においても、実施例1と同様の製造方法によって熱可塑性樹脂を用いることもできる。
実施例4によれば、図11(a)から図11(c)のように、樹脂部14は、樹脂部12の上面20、下面22、及び側面24a〜24cに接合されている。これにより、樹脂部12と樹脂部14の接合面積が大きくなり、接合強度を大きくすることができる。なお、接合強度の点から、樹脂部14は、樹脂部12の上面20、下面22、及び側面24a〜24cの全てに接合されていることが最も好ましいが、少なくとも2つの面に接合されている場合でもよく、下面22と側面24a〜24cとに接合されている場合でもよい。
なお、実施例1から実施例4では、引出線50a及び50bは基体部10の内部を引き回されているが、基体部10の外部を引き回されていてもよい。また、基体部10の側面は、垂直になっている場合に限られず、上面30から下面32に向かって広がるようなテーパ形状となっていてもよい。図15は、基体部の側面がテーパ形状をしている場合の断面図である。テーパ形状となることで、テーパの広い側に開口部を設けた金型、若しくは、テーパの広い側が開閉できる金型を用いた場合に、成形体を金型70から取り出し易くなる。
図16(a)は、実施例5に係るコイル部品の斜視図、図16(b)は、図16(a)のA−A間の断面図である。図16(a)及び図16(b)のように、実施例5のコイル部品500は、樹脂部12の上面20、下面22、及び側面24a〜24dの全てに樹脂部14が接合されて基体部10が形成されている。樹脂部12にはコア16は埋設されていない。引出線50a及び50bは、コイル40から基体部10の下面32に向かって引き出されている。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bである先端部分52a及び52bは、基体部10の下面32で樹脂部14から露出している。樹脂部14から露出した引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bには金属部材62a及び62bが接合され、端子部60a及び60bが形成されている。
端子部60aは、基体部10の下面32から側面34aを経由して上面30に延在し且つ側面34b及び34dの一部を覆っている。端子部60bは、基体部10の下面32から側面34cを経由して上面30に延在し且つ側面34b及び34dの一部を覆っている。すなわち、端子部60a及び60bは、基体部10の5面を覆っている。なお、端子部60a及び60bは、基体部10の下面32から側面34a又は34cを経由して上面30まで延在し、基体部10の3面を覆っている場合でもよい。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例5のコイル部品500においても、端子部60a及び60bの間の短絡を抑制することができる。
図17(a)及び図17(b)は、実施例6に係る電子機器の内部透視側面図である。なお、図17(a)及び図17(b)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。図17(a)及び図17(b)のように、実施例6の電子機器600は、回路基板80と回路基板80に実装された実施例1のコイル部品100と、を備える。コイル部品100は、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと非被覆部44a及び44bに接合された金属部材62a及び62bとからなる端子部60a及び60bが半田84によって回路基板80の電極82に接合されることで、回路基板80に実装されている。
実施例6の電子機器600によれば、回路基板80に実施例1のコイル部品100が実装されている。これにより、端子部60a及び60b間の短絡が抑制されたコイル部品100を有する電子機器600を得ることができる。なお、実施例6では、回路基板80に実施例1のコイル部品100が実装されている場合を例に示したが、実施例1の変形例1から実施例5のコイル部品が実装される場合でもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、他の実施例としては、コイルをめっきで形成し、平面コイルとする場合や、各樹脂部を印刷やシート成形により層状に形成するなど、特に薄型のコイル部品を作ることができる。
10 基体部
12 樹脂部
14 樹脂部
16 コア
17 巻軸
18 鍔部
20 上面
22 下面
24a〜24d 側面
30 上面
32 下面
34a〜34d 側面
40 コイル
42 導線
44a、44b 非被覆部
46 被覆部
50a、50b 引出線
52a、52b 先端部分
60a、60b 端子部
62a、62b 金属部材
66a、66b 開口
70、76、78 金型
72、74 樹脂層
80 回路基板
82 電極
84 半田
90 基体部
92 沿面放電
94 内部放電
100〜500 コイル部品
600 電子機器
1000 コイル部品

Claims (11)

  1. 磁性粒子を含有する樹脂で形成された第1樹脂部と、前記第1樹脂部の表面に接合され、樹脂を含んで形成され、前記第1樹脂部よりも絶縁性が高い第2樹脂部と、を有する基体部と、
    前記第1樹脂部に埋め込まれ、絶縁被膜を有する導体で形成されたコイルと、
    前記導体で形成され、前記コイルから前記第2樹脂部に引き出される引出部と、
    前記引出部と電気的に接続される端子部と、を備え、
    前記引出部のうちの前記絶縁被膜で被覆された被覆部の一部は前記第2樹脂部に埋め込まれ、
    前記端子部と前記第1樹脂部との間には前記第2樹脂部が介在している、コイル部品。
  2. 1対の前記端子部を備え、
    前記1対の端子部の間の最短距離をD1(mm)とし、
    前記1対の端子部のうちの一方の端子部と前記第1樹脂部との間の最短距離と他方の端子部と前記第1樹脂部との間の最短距離との和をD2(mm)とし、
    前記第2樹脂部の絶縁耐圧をR(kV/mm)とした場合に、
    (3×D1/D2)<Rの関係を満たす、請求項1記載のコイル部品。
  3. 前記端子部は、前記引出部のうちの前記絶縁被膜で被覆されていない非被覆部と前記非被覆部に接合された金属部材とからなる、請求項1または2記載のコイル部品。
  4. 前記端子部は、前記引出部のうちの前記絶縁被膜で被覆されていない非被覆部からなる、請求項1または2記載のコイル部品。
  5. 前記引出部は、前記絶縁被膜で被覆された前記被覆部で前記第1樹脂部と前記第2樹脂部との境界を貫通する、請求項1から4のいずれか一項記載のコイル部品。
  6. 前記端子部は、前記第2樹脂部に埋め込まれている、請求項1から5のいずれか一項記載のコイル部品。
  7. 前記第1樹脂部は、金属磁性粒子を含有する樹脂で形成されている、請求項1から6のいずれか一項記載のコイル部品。
  8. 前記第2樹脂部は、磁性粒子を含まない樹脂で形成されている、請求項1から7のいずれか一項記載のコイル部品。
  9. 前記基体部は、前記第2樹脂部が前記第1樹脂部の表面のうちの少なくとも2つの面に接合されている、請求項1から8のいずれか一項記載のコイル部品。
  10. 前記基体部は、前記第1樹脂部と前記第2樹脂部が一体成形で形成されている、請求項1から9のいずれか一項記載のコイル部品。
  11. 請求項1から10のいずれか一項記載のコイル部品と、
    前記コイル部品が実装された回路基板と、を備える電子機器。
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