JP2022149637A - コイル部品及びコイル部品の製造方法 - Google Patents

コイル部品及びコイル部品の製造方法 Download PDF

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利典 松浦
Toshinori Matsuura
一 加藤
Hajime Kato
順一郎 占部
Junichiro Urabe
和哉 飛田
Kazuya Hida
悠人 志賀
Yuto Shiga
悠一 田久保
Yuichi Takubo
洋一 數田
Yoichi Kazuta
紀彰 濱地
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Abstract

【課題】特性を低下させがたく、かつ、ワイヤと端子電極の接続強度を向上するコイル部品を提供することを目的とする。【解決手段】コイル部品C1は、外装体2と、端子電極3と、コア4と、ワイヤ5と、を備えている。外装体2は、樹脂からなり、実装面を構成するように配置される主面2aを有している。端子電極3は、主面2aに配置されている。コア4は、外装体2の内部に配置されている。ワイヤ5は、端子電極3に接続されている接続部5bと、コアの周りに位置している螺旋状のコイル部5aと、を有していると共に、外装体2の内部に配置されている。接続部5bは、主面から露出していると共に、主面に沿って延在している露出面5cを含んでいる。端子電極3は、露出面5cにおいて接続部5bと接続されている。【選択図】図2

Description

本発明は、コイル部品及びコイル部品の製造方法に関する。
知られているコイル部品は、樹脂からなる外装体と、外装体上に配置されている端子電極と、外装体の内部に配置されているコアと、外装体の内部に配置されているワイヤと、を備えている(たとえば、特許文献1参照)。ワイヤは、端子電極に接続されている接続部と、コアの周りに位置している螺旋状のコイル部と、を有している。
特開2015-070154号公報
コイル部品には、一般に、端子電極とワイヤとの接続強度の向上が求められている。ワイヤは、外装体から露出する端面を有している。ワイヤは、端面で、端子電極と接続されている。そのため、端子電極とワイヤとの接続強度は、端面の面積に依存する。しかしながら、端面の面積を増やすために線径が太いワイヤが用いられると、コイル部品の特性が低下するおそれがある。たとえば、巻き数が低下して、インダクタンスが低下するおそれがある。
本発明の一つの態様は、特性を低下させがたく、かつ、ワイヤと端子電極との接続強度を向上するコイル部品を提供することを目的とする。本発明の別の一つの態様は、特性を低下させがたく、かつ、ワイヤと端子電極との接続強度を向上するコイル部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一つの態様に係るコイル部品は、外装体と、端子電極と、コアと、ワイヤと、を備えている。外装体は、樹脂からなり、実装面を構成するように配置される主面を有している。端子電極は、主面に配置されている。コアは、外装体の内部に配置されている。ワイヤは、端子電極に接続されている接続部と、コアの周りに位置している螺旋状のコイル部と、を有していると共に、外装体の内部に配置されている。接続部は、主面から露出していると共に、主面に沿って延在している露出面を含んでいる。端子電極は、露出面において接続部と接続されている。
上記一つの態様によれば、端子電極とワイヤとは、接続部の露出面において接続されている。露出面は、主面に沿って延在しているので、露出面の面積は、ワイヤをワイヤの中心軸に直交する方向で切断したときの断面の面積より大きい。したがって、線径が太いワイヤが用いられない場合でも、露出面と端子電極との接続面積が増加しやすい。この結果、上記一つの態様は、特性を低下させがたく、かつ、ワイヤと端子電極との接続強度を向上する。
コアは、コアの軸線方向と主面とが交差しないように配置されていてもよい。
コアが、軸線方向と主面とが交差しないように配置されている構成では、コアが、軸線方向と主面とが交差するように配置されている構成と比べて、主面に対する軸線方向の傾きが小さい。したがって、主面に配置されている端子電極は、ワイヤに流れる電流により生じる磁束を遮りにくい。この結果、コアが、軸線方向と主面とが交差しないように配置されている構成は、渦電流を端子電極に生じさせがたく、コイル部品の特性劣化を抑制する。
上記一つの態様では、主面と直交する方向から見て、露出面は、軸線方向と交差する方向に沿って延在していてもよい。
主面と直交する方向から見て、露出面が軸線方向と交差する方向に沿って延在している構成では、主面と直交する方向から見て、接続部のワイヤは、軸線方向と交差する方向に沿って延びている。主面と直交する方向から見て、コイル部のワイヤは、コイル部の中心軸線と交差する方向(軸線方向と交差する方向)に沿って延びている。したがって、主面と直交する方向から見て、接続部においてワイヤが延びている方向と、コイル部においてワイヤが延びている方向と、は何れも軸線方向と交差する方向であるため、それぞれの方向が同じ方向に揃いやすい。たとえば、主面と直交する方向から見て、接続部においてワイヤが延びている方向と、コイル部においてワイヤが延びている方向と、が揃う構成は、主面と直交する方向から見て、接続部においてワイヤが延びている方向と、コイル部においてワイヤが延びている方向と、が揃わない構成と比べて、接続部の形成を容易にする。
上記一つの態様では、コアは、軸線方向に延在している本体部と、突出部と、を有していてもよい。この場合、突出部は、本体部よりもコアの軸線方向での端寄りに位置していると共に、本体部に比べて主面に向かって張り出している。接続部は、突出部上に位置していてもよい。
接続部が突出部上に位置している構成は、露出面を含む接続部の位置決めを容易にする。
上記一つの態様では、突出部は、主面と互いに対向していると共に、主面からワイヤの直径より小さい距離離れている側面を含んでいてもよい。接続部は、側面上に位置していてもよい。
接続部が側面上に位置している構成は、露出面を含む接続部の位置決めを確実に容易にする。
上記一つの態様では、突出部は、軸線方向でのコアの端までの距離が小さくなるにつれて主面までの距離が小さくなるように傾斜している傾斜面を含んでいてもよい。傾斜面は、主面までの距離がワイヤの直径より小さい領域を含んでいてもよい。接続部は、傾斜面の上記領域上に位置していてもよい。
接続部が傾斜面の上記領域上に位置している構成は、露出面を含む接続部の位置決めを確実に容易にする。
上記一つの態様では、コアは、鍔部を有していてもよい。この場合、鍔部は、突出部よりもコアの軸線方向での端寄りに位置していると共に、突出部に比べて主面に向かって張り出している。
コアが鍔部を有している構成は、露出面を含む接続部の位置決めをより一層確実に容易にする。
上記一つの態様では、コアは樹脂部材によって形成されていてもよい。
コアが樹脂部材によって形成されていている構成では、コアが金属によって形成されている場合と比べて、コアの比透磁率が小さい。
本発明の別の一つの態様に係るコイル部品の製造方法は、準備工程と、成形工程と、除去工程と、形成工程と、を含む。準備工程では、コアの周りに螺旋状のワイヤが位置している構造体を準備する。成形工程では、構造体が樹脂で覆われている成形体を得る。除去工程では、成形体を通る仮想平面まで樹脂を除去して、ワイヤの端を樹脂の表面に露出させる。形成工程では、ワイヤと接続される端子電極を形成する。成形工程では、成形体を通る仮想平面を含み、かつ、仮想平面に沿って延在するように端を配置する。除去工程では、仮想平面の位置までの樹脂の一部と端の一部とを除去し、仮想平面の位置で、樹脂の残部の表面と端の残部の表面とを露出させる。形成工程では、端の残部の表面と接続されるように、端子電極を樹脂の残部の表面に形成する。
上記別の一つの態様により得られるコイル部品では、端子電極とワイヤとは、ワイヤの上記表面において接続されている。ワイヤの上記表面は、樹脂の上記表面に沿って延在しているので、ワイヤの上記表面の面積は、ワイヤをワイヤの中心軸に直交する方向で切断したときの断面の面積より大きい。したがって、線径が太いワイヤが用いられない場合でも、ワイヤの上記表面と端子電極との接続面積が増加しやすい。この結果、上記別の一つの態様は、特性を低下させがたく、かつ、ワイヤと端子電極との接続強度を向上するコイル部品を実現する。
本発明の一つの態様は、特性を低下させがたく、かつ、ワイヤと端子電極との接続強度を向上するコイル部品を提供する。本発明の別の一つの態様は、特性を低下させがたく、かつ、ワイヤと端子電極との接続強度を向上するコイル部品の製造方法を提供する。
図1は、一実施形態に係るコイル部品の斜視図である。 図2は、本実施形態に係るコイル部品の斜視図である。 図3は、本実施形態に係るコイル部品の断面構成を示す図である。 図4は、本実施形態に係るコアの斜視図である。 図5は、本実施形態に係るコイル部品の製造過程を示す斜視図である。 図6は、本実施形態に係るコイル部品の製造過程の断面構成を示す図である。 図7は、本実施形態に係るコイル部品の製造過程を示す斜視図である。 図8は、本実施形態に係るコイル部品の製造過程の断面構成を示す図である。 図9は、本実施形態の変形例に係るコイル部品を示す斜視図である。 図10は、本実施形態の変形例に係るコイル部品の断面構成を示す図である。 図11は、本実施形態の変形例に係るコイル部品を示す斜視図である。 図12は、本実施形態の変形例に係るコイル部品の断面構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は適宜省略する。
図1~図4を参照して、本実施形態に係るコイル部品C1の構成を説明する。図1は、一実施形態に係るコイル部品C1の斜視図である。図2は、本実施形態に係るコイル部品C1の斜視図である。図3は、本実施形態に係るコイル部品C1の断面構成を示す図である。図4は、本実施形態に係るコアの斜視図である。図2及び図3では、外装体2の外形は二点鎖線で示されると共に、外装体2のハッチングが省略されている。本実施形態では、コイル部品C1は、たとえば、インダクタである。コイル部品C1は、電子機器にはんだ実装される。電子機器は、たとえば、回路基板又は電子部品を含む。
コイル部品C1は、図1に示されるように、直方体形状を呈している外装体2と、一対の端子電極3と、備えている。一対の端子電極3は、外装体2の外表面に配置されている。一対の端子電極3は、外装体2の一つの面に配置されると共に、互いに離間している。
外装体2は、互いに対向している一対の主面2aと、互いに対向している一対の側面2bと、互いに対向している一対の側面2cと、を有している。各主面2a及び各側面2b,2cは、矩形状を呈している。主面2aと側面2bとは、互いに隣り合っている。主面2aと側面2cとは、互いに隣り合っている。
一対の側面2bが互いに対向している方向D1は、側面2bに直交している。方向D1は、一対の側面2cが互いに対向している方向D2と直交している。方向D2は、側面2cに直交している。一対の主面2aが互いに対向している方向D3は、主面2aと直交していると共に、側面2bと側面2cとに平行である。方向D3は、方向D1と方向D2とに直交している。主面2aは、方向D3から見て露出している。側面2bは、方向D1から見て露出している。側面2cは、方向D2から見て露出している。
コイル部品C1では、一方の主面2aが、電子機器と対向する実装面を構成している。すなわち、一方の主面2aは、実装面を構成するように配置される。一方の主面2aには、一対の端子電極3が配置されている。コイル部品C1は、コア4及びワイヤ5を有している。コア4及びワイヤ5は、外装体2の内部に配置されている。
外装体2は、樹脂からなる。外装体2の材料は、たとえば、液晶ポリマー、ポリイミド樹脂、結晶性ポリスチレン、エポキシ樹脂、及び、フッ素系樹脂から選択された少なくとも一つを含んでいる。ポリイミド樹脂は、たとえば、ビスマレイミド樹脂である。フッ素樹脂は、たとえば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂である。外装体2は、コア4及びワイヤ5を保護している。一例として、外装体2は、所定の型に樹脂を充填することで成形される。
図1に示されるように、一対の端子電極3は、一方の主面2aに沿って延在している。各端子電極3は、たとえば、板状又は膜状である。一対の端子電極3は、互いに離間しており、一方の主面2aの方向D2における端部にそれぞれ配置されている。一対の端子電極3は、コイル部品C1の実装面に配置されている。コイル部品C1が電子機器に実装された場合、一対の端子電極3と電子機器とが電気的に接続されている。
一対の端子電極3は、ワイヤ5と物理的かつ電気的に接続されている。図2に示されるように、ワイヤ5は、一方の主面2aに露出している一対の接続部5bを有している。接続部5bは、一方の主面2aに露出している露出面5cを含んでいる。各露出面5cは、一対の端子電極3のうち対応する端子電極3に接続されている。一例として、端子電極3は、乾燥した導電性ペーストによって構成されている。端子電極3は、めっき層を有していてもよい。各端子電極3とワイヤ5とは、直接接続されていてもよく、電気導電性を有する材料によって接続されていてもよい。
図3及び図4に示されるように、コイル部品C1では、外装体2の内部に、コア4が配置されている。コア4は、本体部4a及び突出部4bを有している。コア4は、樹脂によって形成されている。コア4を形成する樹脂は、たとえば、液晶ポリマー、ポリイミド樹脂、結晶性ポリスチレン、エポキシ樹脂、及び、フッ素系樹脂から選択された少なくとも一つを含む。ポリイミド樹脂は、たとえば、ビスマレイミド樹脂である。フッ素樹脂は、たとえば、PTFE樹脂である。コア4は、樹脂以外の材料によって形成されていてもよい。コア4は、たとえば、フェライト、又はガラスセラミックスによって形成されていてもよい。
本体部4aは、柱状を呈している。本体部4aは、方向D1に沿って延在している。すなわち、方向D1は、本体部4aの軸線方向である。本実施形態では、本体部4aは、方向D1に延在している稜部が丸められている直方体形状を呈している。コア4は、ワイヤ5を螺旋状に巻回するためのガイドとして機能してもよい。
コア4は、一対の突出部4bを有している。突出部4bは、方向D1におけるコア4の端部に位置している。すなわち、突出部4bは、本体部4aよりもコア4の方向D1での端寄りに位置している。突出部4bは、主面2aに向かって突出している。本実施形態では、突出部4bは、本体部4aに比べて、主面2aに向かって張り出している。突出部4bは、たとえば、コア4の方向D1における端面を含んでいる。本実施形態では、突出部4bは、本体部4aの方向D2における一方の端面を含んでいる仮想平面から、本体部4aの方向D2における他方の端面を含んでいる仮想平面まで、方向D2に沿って延在している。本実施形態では、突出部4bは、方向D1から見て、角が丸められている矩形形状を呈している。
突出部4bは、側面4cを含んでいる。本実施形態では、側面4cと主面2aとは、方向D3で互いに対向している。側面4cと主面2aとの間の距離は、ワイヤ5の直径より小さい。すなわち、側面4cは、主面2aからワイヤ5の直径より小さい距離離れている。ワイヤ5の直径は、たとえば、20~40μmである。本実施形態では、ワイヤ5の直径は、約30μmである。側面4cと主面2aとの間の距離は、方向D3での側面4cと主面2aとの間隔である。側面4cと主面2aとの間の距離は、たとえば、10~20μmである。本実施形態では、側面4cと主面2aとの間の距離は、約15μmである。側面4cは、たとえば、突出部4bの方向D3における端面であると共に、コア4の方向D3における端面を含んでいる。側面4cは、突出部4bと共に、方向D2に沿って延在している。
コイル部品C1では、外装体2の内部に、ワイヤ5が配置されている。ワイヤ5は、導電体から形成される心線と、心線を被覆する皮膜によって構成されている。皮膜は、電気絶縁性を有している。心線の材料は、たとえば、銅である。皮膜の材料は、たとえば、ポリエステルである。ワイヤ5は、湾曲自在である。ワイヤ5は、コイル部5aと、接続部5bと、を有している。ワイヤ5の直径は、たとえば、ワイヤ5のうち、コイル部5aを構成する部分の直径で規定される。接続部5bは、露出面5cを含んでいる。ワイヤ5は、外装体2の内部に配置されている。なお、図3、図5、図7、図9及び図11では、ワイヤ5の構成を説明するため、心線と皮膜との図示が省略されている。
図2に示されるように、コイル部5aは、螺旋状を呈している。コイル部5aは、本体部4aの周りに位置している。コイル部5aは、たとえば、ワイヤ5の一部が本体部4aに沿って螺旋状に巻回されることで構成されている。この場合、ワイヤ5の上記一部は、本体部4aに沿って直接巻回されている。本体部4aは、ワイヤ5の巻芯でもある。本体部4aの中心軸線は、方向D1に延在している。すなわち、コイル部品C1では、コイル軸が方向D1に延在している。
接続部5bは、ワイヤ5の端部にそれぞれ位置している。接続部5bは、一対の端子電極3にそれぞれ接続されている。本実施形態では、接続部5bは、側面4c上に位置していると共に、方向D2に沿って延在している。本実施形態では、接続部5bは、側面4cに接している。接続部5bは、方向D2に沿って延在していなくてもよい。露出面5cは、方向D1と交差する方向に延在していればよい。
接続部5bは、主面2aから露出している露出面5cを含んでいる。露出面5cは、主面2aを含んでいる。露出面5cは、接続部5bの断面である。露出面5cは、方向D2に沿って延在している。露出面5cは、方向D2に沿って延在していなくてもよい。露出面5cは、主面2aに沿って延在していればよい。換言すれば、露出面5cは、主面2aの面内方向に沿って延在していればよい。主面2aの面内方向とは、方向D1及び方向D2である。
以上のように、本実施形態では、端子電極3とワイヤ5とは、露出面5cにおいて接続されている。露出面5cは、主面2aに沿って延在しているので、露出面5cの面積は、ワイヤ5をワイヤ5の中心軸に直交する方向で切断したときの断面の面積より大きい。したがって、線径が太いワイヤが用いられない場合でも、露出面5cと端子電極3との接続面積が増加しやすい。この結果、本実施形態は、特性を低下させがたく、かつ、ワイヤ5と端子電極3との接続強度を向上する。
本実施形態では、コア4は、コア4の軸線方向と主面2aとが交差しないように配置されている。
コア4が、軸線方向と主面2aとが交差しないように配置されている構成では、コア4が、軸線方向と主面2aとが交差するように配置されている構成と比べて、主面2aに対する軸線方向の傾きが小さい。したがって、主面2aに配置されている端子電極3は、ワイヤ5に流れる電流により生じる磁束を遮りにくい。この結果、コア4が、軸線方向と主面2aとが交差しないように配置されている構成は、渦電流を端子電極3に生じさせがたく、コイル部品C1の特性劣化を抑制する。
本実施形態では、主面2aと直交する方向から見て、露出面5cは、軸線方向と交差する方向に沿って延在している。
主面2aと直交する方向から見て、露出面5cが軸線方向と交差する方向に沿って延在している構成では、主面2aと直交する方向から見た接続部のワイヤ5は、軸線方向と交差する方向に沿って延びている。主面2aと直交する方向から見て、コイル部5aのワイヤ5は、コイル部5aの中心軸線と交差する方向(軸線方向と交差する方向)に沿って延びている。したがって、主面2aと直交する方向から見て、接続部においてワイヤ5が延びている方向と、コイル部5aにおいてワイヤ5が延びている方向と、は何れも軸線方向と交差する方向であるため、それぞれの方向が同じ方向に揃いやすい。たとえば、主面2aと直交する方向から見て、接続部においてワイヤ5が延びている方向と、コイル部5aにおいてワイヤ5が延びている方向と、が揃う構成は、主面2aと直交する方向から見て、接続部においてワイヤ5が延びている方向と、コイル部5aにおいてワイヤ5が延びている方向と、が揃わない構成と比べて、接続部の形成を容易にする。
本実施形態では、コア4は、軸線方向に延在している本体部4aと、突出部4bと、を有している。この場合、突出部4bは、本体部4aよりもコア4の軸線方向での端寄りに位置していると共に、本体部4aに比べて主面2aに向かって張り出している。接続部5bは、突出部4b上に位置している。
コイル部品C1は、露出面5cを含む接続部5bの位置決めを容易にする。
本実施形態では、突出部4bは、主面2aと互いに対向していると共に、主面2aからワイヤ5の直径より小さい距離離れている側面4cを含んでいる。接続部5bは、側面4c上に位置している。
コイル部品C1は、露出面5cを含む接続部5bの位置決めを確実に容易にする。
本実施形態では、コア4は樹脂部材によって形成されていている。
コイル部品C1では、コア4が金属によって形成されている場合と比べて、コア4の比透磁率が小さい。
次に、図1~図8を参照して、本実施形態に係るコイル部品C1の製造方法を説明する。図5~図8は、本実施形態に係るコイル部品の製造過程を示す斜視図、又は製造過程の断面構成を示す図である。
最初に、構造体M1が準備される(構造体の準備過程)。構造体M1は、コア4、及びコア4の周りに位置している螺旋状のワイヤ5を含む。図4に示されるように、コア4は、本体部4a及び突出部4bを有している。本実施形態では、図5に示されるように、ワイヤ5はコア4に巻回される。この結果、構造体M1が準備される。図5及び図6に示されるように、本体部4aの回りにワイヤ5を巻回すことによって、コイル部5aが形成される。コイル部5aは、本体部4aの周りに位置する。次に、ワイヤ5の端5dが、側面4cに接するように方向D2に曲げられる。端5dが曲げられる際に、側面4cは、端5dをガイドする。
次に、成形体M2が得られる(成形体の成形過程)。成形体M2は、樹脂で覆われた構造体M1である。成形体M2は、外装体2、外装体2の内部に配置されているコア4、及び外装体2の内部に配置されているワイヤ5を含む。図7及び図8に示されるように、一例として、成形体M2は直方体状を呈している。本実施形態では、構造体M1は、樹脂成形によって樹脂に覆われる。たとえば、直方体状の金型に構造体M1が配置された後に、当該金型に樹脂が充填される。この結果、成形体M2が得られる。
端5dは、成形体M2を通る仮想平面Pを含み、かつ仮想平面Pに沿って延在するように配置される。すなわち、端5dは、仮想平面Pの位置に応じて、配置される。本実施形態では、仮想平面Pは、方向D1及び方向D2に延在している平面である。端5dは、仮想平面Pの面内方向に沿って延びるように配置される。一例として、図8に示されるように、端5dは、仮想平面Pに、端5dにおけるワイヤ5の中心軸が含まれるように配置される。方向D3での仮想平面Pと側面4cとの間隔は、ワイヤ5の直径より小さい。
次に、成形体M2の樹脂が除去される(樹脂の除去過程)。図2及び図3は、樹脂の除去過程の後の成形体M2を示す。なお、上述のように、図2及び図3では、樹脂(外装体2)は、省略して示されている。成形体M2の樹脂は、成形体M2を通る仮想平面Pまで除去される。樹脂が除去された成形体M2では、ワイヤ5の端5dは、樹脂の表面に露出する。仮想平面Pの位置までの樹脂の一部と端5dの一部とが成形体M2から除去される。一部が除去された樹脂の表面と一部が除去された端5dの表面とは、仮想平面Pの位置で成形体M2上に露出する。方向D3での仮想平面Pと側面4cとの間隔は、側面4cと主面2aとの間の距離を規定する。
図3及び図8に示されるように、樹脂の除去過程の後に、仮想平面Pは、一方の主面2aを含んでいる。換言すると、一方の主面2aは、仮想平面P上に位置する。一方の主面2aは、樹脂の除去過程によって成形体M2に形成される。一方の主面2aは、樹脂の残部の表面である。図2に示されるように、一方の主面2a(樹脂の残部の表面)には、露出面5cが露出している。ワイヤ5の端5dは、接続部5bである。露出面5cは、端5dの残部の表面である。本実施形態では、仮想平面Pの位置までの樹脂の一部と端5dの一部とは、たとえば、研削によって除去される。
最後に、ワイヤ5に接続される端子電極3が形成される(端子電極の形成過程)。端子電極3は、露出面5c(端5dの残部の表面)と物理的かつ電気的に接続するように、一方の主面2a(樹脂の残部の表面)に形成される。本実施形態では、たとえば、導電性ペーストを露出面5cに塗布した後に乾燥させることによって、端子電極3が形成される。本実施形態では、以上により、コイル部品C1が製造される。図1は、本実施例によって製造されたコイル部品C1である。
本実施形態により得られるコイル部品C1では、端子電極3とワイヤ5とは、ワイヤ5の表面(露出面5c)において接続されている。ワイヤ5の表面(露出面5c)は、樹脂の表面(主面2a)に沿って延在しているので、ワイヤ5の表面(露出面5c)の面積は、ワイヤ5をワイヤ5の中心軸に直交する方向で切断したときの断面の面積より大きい。したがって、線径が太いワイヤが用いられない場合でも、ワイヤ5の表面(露出面5c)と端子電極3との接続面積が増加しやすい。この結果、本実施形態は、特性を低下させがたく、かつ、ワイヤ5と端子電極3との接続強度を向上するコイル部品C1を実現する。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
図9及び図10を参照して、本実施形態の変形例に係るコイル部品C2の構成を説明する。図9は、本実施形態の変形例に係るコイル部品C2を示す斜視図である。図10は、本実施形態の変形例に係るコイル部品C2の断面構成を示す図である。本変形例は、コア4の構成に関して、上述した本実施形態と相違する。以下、上述した本実施形態と本変形例との相違点を主として説明する。
コア4は、一対の突出部4dを有している。突出部4dは、傾斜面4eを含んでいる。傾斜面4eは、軸線方向でのコア4の端までの距離が小さくなるにつれて主面2aまでの距離が小さくなるように傾斜している。傾斜面4eは、主面2aまでの距離がワイヤ5の直径より小さい領域を含む。接続部5bは、傾斜面4eの当該領域上に位置している。本実施形態では、接続部5bは、傾斜面4eの当該領域に接していると共に、方向D2に沿って延在している。
コイル部品C2は、露出面5cを含む接続部5bの位置決めを確実に容易にする。
図11及び図12を参照して、本実施形態の変形例に係るコイル部品C3の構成を説明する。図11は、本実施形態の変形例に係るコイル部品C3を示す斜視図である。図12は、本実施形態の変形例に係るコイル部品C3の断面構成を示す図である。本変形例は、コア4の構成に関して、上述した本実施形態と相違する。以下、上述した本実施形態と本変形例との相違点を主として説明する。
コア4は、一対の鍔部4fを有している。鍔部4fは、突出部4bよりもコア4の軸線方向での端寄りに位置している。鍔部4fは、突出部4bに比べて主面2aに向かって張り出している。本実施形態では、鍔部4fは、方向D1において、ワイヤ5を挟んで互いに対向している側面4gを含んでいる。たとえば、コイル部5aは、側面4gと接している。たとえば、接続部5bは、側面4gと接している。
コイル部品C3は、露出面5cを含む接続部5bの位置決めをより一層確実に容易にする。
図示は省略するが、コイル部品C2が備えるコア4も、鍔部4fを有していてもよい。コイル部品C2が備えるコア4が鍔部を有する構成でも、鍔部4fは、突出部4dに比べて主面2aに向かって張り出している。すなわち、鍔部4fは、傾斜面4eを含む突出部4dにおいて主面2aに最も張り出した位置よりも、主面2aに張り出している。
コイル部品C3は、露出面5cを含む接続部5bの位置決めをより一層確実に容易にする。
C1,C2,C3…コイル部品、M1…構造体、M2…成形体、P…仮想平面、2…外装体、2a…主面、2b,2c…側面、3…端子電極、4…コア、4a…本体部、4b,4d…突出部、4c…側面、4e…傾斜面、4f…鍔部、4g…側面、5…ワイヤ、5a…コイル部、5b…接続部、5c…露出面、5d…端。

Claims (9)

  1. 樹脂からなり、実装面を構成するように配置される主面を有している外装体と、
    前記主面に配置されている端子電極と、
    前記外装体の内部に配置されているコアと、
    前記端子電極に接続されている接続部と、前記コアの周りに位置している螺旋状のコイル部と、を有していると共に、前記外装体の内部に配置されているワイヤと、を備え、
    前記接続部は、前記主面から露出していると共に、前記主面に沿って延在している露出面を含んでおり、
    前記端子電極は、前記露出面において前記接続部と接続されている、コイル部品。
  2. 前記コアは、前記コアの軸線方向と前記主面とが交差しないように配置されている、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記主面と直交する方向から見て、前記露出面は、前記軸線方向と交差する方向に沿って延在している、請求項2に記載のコイル部品。
  4. 前記コアは、
    前記軸線方向に延在している本体部と、
    前記本体部よりも前記コアの前記軸線方向での端寄りに位置していると共に、前記本体部に比べて前記主面に向かって張り出している突出部と、を有しており、
    前記接続部は、前記突出部上に位置している、請求項2又は3に記載のコイル部品。
  5. 前記突出部は、前記主面と互いに対向していると共に、前記主面から前記ワイヤの直径より小さい距離離れている側面を含んでおり、
    前記接続部は、前記側面上に位置している、請求項4に記載のコイル部品。
  6. 前記突出部は、前記軸線方向での前記コアの前記端までの距離が小さくなるにつれて前記主面までの距離が小さくなるように傾斜している傾斜面を含んでおり、
    前記傾斜面は、前記主面までの前記距離が前記ワイヤの直径より小さい領域を含み、
    前記接続部は、前記傾斜面の前記領域上に位置している、請求項4に記載のコイル部品。
  7. 前記コアは、前記突出部よりも前記コアの前記軸線方向での端寄りに位置していると共に、前記突出部に比べて前記主面に向かって張り出している鍔部を有している、請求項4~6のいずれか一項に記載のコイル部品。
  8. 前記コアは樹脂部材によって形成されている、請求項1に記載のコイル部品。
  9. コアの周りに螺旋状のワイヤが位置している構造体を準備する準備工程と、
    前記構造体が樹脂で覆われている成形体を得る成形工程と、
    前記成形体から、前記成形体を通る仮想平面まで前記樹脂を除去して、前記ワイヤの端を前記樹脂の表面に露出させる除去工程と、
    前記ワイヤに接続される端子電極を形成する形成工程と、
    を含み、
    前記成形工程では、前記成形体を通る前記仮想平面を含み、かつ、当該仮想平面に沿って延在するように、前記端を配置し、
    前記除去工程では、前記仮想平面の位置までの前記樹脂の一部と前記端の一部とを除去し、前記仮想平面の位置で、前記樹脂の残部の表面と前記端の残部の表面とを露出させ、
    前記形成工程では、前記端の残部の表面と接続されるように、前記端子電極を前記樹脂の残部の表面に形成する、コイル部品の製造方法。
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