JP2020038961A - コイル部品及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】破損を抑制すること。【解決手段】磁性粒子を含有する樹脂で形成された第1樹脂部と、前記第1樹脂部の表面に接合され、フィラーを含有する樹脂で形成され、前記第1樹脂部よりも樹脂含有率が大きい第2樹脂部と、を有する基体部と、少なくとも前記第1樹脂部の一部に埋め込まれ、絶縁被膜を有する導体で形成されたコイルと、前記導体で形成され、前記コイルから前記第2樹脂部に引き出される引出部と、前記引出部と電気的に接続され、前記第2樹脂部に設けられた端子部と、を備える、コイル部品【選択図】図2

Description

本発明は、コイル部品及び電子機器に関する。
コイル部品に振動又は落下などによって外部からの力が加わることがある。例えば、コイル部品が自動車に搭載される場合、コイル部品に振動による力が加わり易い。外部からの力がコイル部品に加わった場合でも、コイル部品に破損が生じないことが望まれる。例えば、振動に対する信頼性を向上させるために、基体部の側面に引き出した引出部に金属板を接合し、これらを基体部の側面から下面に延在するように折曲加工したコイル部品が知られている(例えば、特許文献1)。
また、コイルが基体部(樹脂成形体)に埋設され、端子部の表面が基体部の裏面から露出するとともに厚みの少なくとも一部が基体部に埋設されたコイル部品が知られている(例えば、特許文献2)。また、コイルが形成されたドラムコア及びリングコアが熱硬化性接着剤で樹脂ベースに接着されたコイル部品が知られている(例えば、特許文献3)。
特開2005−310812号公報 特開2009−200435号公報 特開2017−183678号公報
特許文献1に記載のコイル部品では、引出部及び金属板からなる端子部と基体部との間に隙間があり、端子部は基体部に固定されていない。このため、外部からの力が端子部に加わった場合に、引出部のうちの基体部の側面から基体部の外部に引き出された部位に力が集中して破損することがある。また、特許文献2に記載のコイル部品では、コイル特性を考慮して基体部に含まれる磁性粒子の割合を増やした場合に、端子部に加わった外部からの力が基体部で吸収しきれずに基体部が破損することがある。いずれの場合でも、コイル部品に掛かる衝撃は、端子部を介して基体部に伝わるものであり、端子部の機械的強度を高くする必要がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、基体部の破損を抑制することを目的とする。
本発明は、磁性粒子を含有する樹脂で形成された第1樹脂部と、前記第1樹脂部の表面に接合され、フィラーを含有する樹脂で形成され、前記第1樹脂部よりも樹脂含有率が大きい第2樹脂部と、を有する基体部と、少なくとも前記第1樹脂部の一部に埋め込まれ、絶縁被膜を有する導体で形成されたコイルと、前記導体で形成され、前記コイルから前記第2樹脂部に引き出される引出部と、前記引出部と電気的に接続され、前記第2樹脂部に設けられた端子部と、を備える、コイル部品である。
上記構成において、前記第2樹脂部の樹脂含有率は、25vol%以上且つ90vol%未満である構成とすることができる。
上記構成において、前記第1樹脂部の樹脂含有率は、25vol%未満である構成とすることができる。
上記構成において、前記端子部と前記第1樹脂部との間には前記第2樹脂部が介在している構成とすることができる。
上記構成において、前記第2樹脂部に含まれる複数の前記フィラーの平均粒径は、前記第1樹脂部に含まれる複数の前記磁性粒子の平均粒径よりも小さい構成とすることができる。
上記構成において、前記第2樹脂部の熱膨張率は、前記第1樹脂部の熱膨張率の100%以上且つ120%以下の範囲内である構成とすることができる。
上記構成において、前記基体部は、前記第2樹脂部が前記第1樹脂部の表面のうちの少なくとも2つの面に接合されている構成とすることができる。
上記構成において、前記基体部は、前記第1樹脂部と前記第2樹脂部が一体成形で形成されている構成とすることができる。
上記構成において、前記第1樹脂部を形成する前記樹脂と前記第2樹脂部を形成する前記樹脂とは、同じ樹脂材料からなる構成とすることができる。
上記構成において、前記端子部は、前記引出部のうちの前記絶縁被膜で被覆されていない非被覆部と前記非被覆部に接合された金属部材とからなる構成とすることができる。
上記構成において、前記端子部は、前記引出部のうちの前記絶縁被膜で被覆されていない非被覆部からなる構成とすることができる。
上記構成において、前記端子部の表面と前記第2樹脂部の表面とは略同一面となっている構成とすることができる。
本発明は、上記記載のコイル部品と、前記コイル部品が実装された回路基板と、を備える電子機器である。
本発明によれば、基体部の破損を抑制することができる。
図1(a)は、実施例1に係るコイル部品の上面図、図1(b)は、下面図である。 図2(a)及び図2(b)は、実施例1に係るコイル部品の内部透視側面図、図2(c)は、断面図である。 図3(a)及び図3(b)は、実施例1に係るコイル部品の製造方法を示す図(その1)である。 図4(a)から図4(c)は、実施例1に係るコイル部品の製造方法を示す図(その2)である。 図5(a)は、比較例1に係るコイル部品の内部透視側面図、図5(b)は、比較例1に係るコイル部品が回路基板に実装された場合の内部透視側面図である。 図6(a)及び図6(b)は、比較例2に係るコイル部品の内部透視側面図、図6(c)は、断面図である。 図7(a)及び図7(b)は、実施例1の変形例1に係るコイル部品の内部透視側面図である。 図8(a)及び図8(b)は、実施例2に係るコイル部品の内部透視側面図である。 図9(a)及び図9(b)は、実施例3に係るコイル部品の内部透視側面図である。 図10(a)及び図10(b)は、実施例4に係るコイル部品の内部透視側面図、図10(c)は、断面図である。 図11(a)及び図11(b)は、実施例4に係るコイル部品の製造方法を示す図(その1)である。 図12(a)及び図12(b)は、実施例4に係るコイル部品の製造方法を示す図(その2)である。 図13(a)及び図13(b)は、実施例4に係るコイル部品の製造方法を示す図(その3)である。 図14は、基体部の側面がテーパ形状をしている場合の断面図である。 図15(a)は、実施例5に係るコイル部品の斜視図、図15(b)は、図15(a)のA−A間の断面図である。 図16(a)は、実施例6に係るコイル部品の内部透視側面図、図16(b)は、断面図である。 図17(a)は、実施例6の変形例1に係るコイル部品の断面図、図17(b)は、図17(a)のA−A間の断面図、図17(c)は、図17(a)のB−B間の断面図である。 図18(a)は、実施例7に係るコイル部品の内部透視側面図、図18(b)は、断面図である。 図19(a)は、実施例7の変形例1に係るコイル部品の断面図、図19(b)は、図19(a)のA−A間の断面図、図19(c)は、図19(a)のB−B間の断面図である。 図20(a)は、実施例7の変形例2に係るコイル部品の断面図、図20(b)は、実施例7の変形例3に係るコイル部品の断面図である。 図21(a)及び図21(b)は、実施例8に係る電子機器の内部透視側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1(a)は、実施例1に係るコイル部品の上面図、図1(b)は、下面図である。図2(a)及び図2(b)は、実施例1に係るコイル部品の内部透視側面図、図2(c)は、断面図である。図2(a)は、図1(a)をA方向から見た内部透視側面図、図2(b)は、図1(a)をB方向から見た内部透視側面図、図2(c)は、図1(a)のC−C間の断面図である。なお、図2(a)及び図2(b)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。
図1(a)、図1(b)、図2(a)から図2(c)のように、実施例1のコイル部品100は、基体部10と、コイル40と、1対の引出線50a及び50bと、1対の端子部60a及び60bと、を備える。
基体部10は、樹脂部12と、樹脂部12よりも樹脂含有率の大きい樹脂部14と、を含んで形成されている。樹脂部12の一部にはコア16を含むことができる。コア16は樹脂部12よりも透磁率を高くすることができる。樹脂部14は、例えば樹脂部12と一体成形で形成されている。すなわち、樹脂部14は、樹脂部12の回路基板に実装される側の面である下面22に直接接合されている。樹脂部14が樹脂部12に直接接合することで接合を強固なものとすることができる。また、後述の実施例4で説明するように、樹脂部14は、樹脂部12の下面22に加えて樹脂部12の上面及び側面にも直接接合することができ、この場合では接合強度を更に高めることができる。樹脂部12と樹脂部14を互いに別個に独立した部材として準備し、樹脂部14を樹脂部12の下面22に接着剤などによって接合してもよいが、この場合、樹脂部12と樹脂部14は一体成形でないことから接合強度が低下してしまう。また、別部材として形成される樹脂部12内の引出線50a及び50bと樹脂部14内の引出線50a及び50bとの接合を基体部10の内部又は外部で行うことになる。このようなことから、樹脂部14を樹脂部12に接着剤で接合することはあまり好ましくない。コア16は、巻軸17と、巻軸17の軸方向の一端に設けられた鍔部18と、を含み、樹脂部12に埋設されている。なお、コア16は、このようなT型コア以外にも、ドラムコア(H型コア)又はI型コアなどの他の形状をしていてもよい。巻軸17は例えば円柱形状をし、鍔部18は例えば巻軸17の軸方向に厚みを有する円盤形状をしている。
樹脂部12は、磁性粒子を含有する樹脂で形成されている。一例として、樹脂部12は、磁性粒子が80vol%、エポキシ樹脂が20vol%の割合で含んで形成され、20ppm/℃〜25ppm/℃の熱膨張率を有する。なお、熱膨張率は、TMA(Thermomechanical Analysis)によって確認することができる。磁性粒子として、例えばNi−Zn系又はMn−Zn系などのフェライト材料、Fe−Si−Cr系、Fe−Si−Al系、又はFe−Si−Cr−Al系などの軟磁性合金材料、Fe又はNiなどの磁性金属材料、アモルファス磁性金属材料、若しくはナノ結晶磁性金属材料などからなる磁性粒子が挙げられる。これら磁性粒子が軟磁性合金材料、磁性金属材料、アモルファス金属材料、又はナノ結晶磁性金属材料である場合、これらの粒子表面に絶縁処理が施されていてもよい。樹脂としては、エポキシ樹脂の他に、例えばシリコン樹脂又はフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、又はポリアミド樹脂、フッ素樹脂などの熱可塑性樹脂を使用することもできる。樹脂部12にはコイル部品の耐熱温度より高い耐熱性を持つ樹脂が選択される。
樹脂部14は、フィラーを含有する樹脂で形成されている。一例として、樹脂部14は、酸化シリコンからなるフィラーが60vol%、エポキシ樹脂が40vol%の割合で含んで形成され、樹脂部12と同程度の熱膨張率を有する。フィラーは、例えば樹脂部14の熱膨張率を樹脂部12の熱膨張率に近づけるために添加されている。フィラーとして、酸化シリコンの他に、例えば酸化アルミニウム、酸化チタン、又は酸化亜鉛などの無機粒子が挙げられる。フィラーは高絶縁の材質である方が好ましい。なお、樹脂部14は、フィラーとして磁性粒子を含んでいてもよいが、絶縁を確保する観点からは、樹脂やフィラーに比べて絶縁の低い磁性粒子を含まない方が好ましく、特に絶縁レベルの低い金属磁性粒子を含まない方がより好ましい。樹脂としては、エポキシ樹脂の他に、例えばシリコン樹脂又はフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、又はポリアミド樹脂、フッ素樹脂などの熱可塑性樹脂を使用することもできる。樹脂部14についても、コイル部品の耐熱温度より高い耐熱性を持つ樹脂が選択される。樹脂部14を形成する樹脂は、樹脂部12を形成する樹脂と同じ樹脂である場合が好ましいが、異なる樹脂であってもよい。
コア16は、磁性材料を含んで形成され、フェライト材料、磁性金属材料、又は磁性材料を含有する樹脂で形成されている。例えば、コア16は、Ni−Zn系又はMn−Zn系のフェライト材料、Fe−Si−Cr系、Fe−Si−Al系、又はFe−Si−Cr−Al系などの軟磁性合金材料、Fe又はNiなどの磁性金属材料、アモルファス磁性金属材料、ナノ結晶磁性金属材料、或いはいずれかの磁性材料を含有する樹脂で形成されている。コア16が軟磁性合金材料、磁性金属材料、アモルファス磁性金属材料、又はナノ結晶磁性金属材料で形成されている場合、これらの粒子表面に絶縁処理が施されていてもよい。なお、コア16は設けられていない場合でもよい。
基体部10は、例えば直方体形状をしている。また、基体部10は、四角錐台などの他の形状であってもよい。基体部10の上面30及び下面32は、一辺の長さが例えば4.0mm程度である。基体部10の高さ(上面30と下面32の間の長さ)は、例えば3.0mm程度である。下面32は回路基板に実装される実装面であり、上面30は下面32と反対側の面である。上面30と下面32とに接続する面が側面34a〜34dである。
コイル40は、金属線を被覆する絶縁被膜を有する導線42が巻回されて形成され、基体部10の樹脂部12に埋設されている。コイル40は、例えば全体が樹脂部12に埋設されているが、少なくとも一部が樹脂部12に埋め込まれている場合でもよい。コイル40は、例えば樹脂部12の外部には露出していない。導線42の両端がコイル40から引き出されて引出線50a及び50bとなっている。引出線50a及び50bは、コイル40から樹脂部12内を通り樹脂部14に連続的に引き出されている。引出線50a及び50bが、樹脂部12から樹脂部14に連続的に引き出されていることにより、樹脂部12及び樹脂部14の内部又は外部に引出線の接合部が形成されない。このため、接合の工数を削減できるとともに、接合部の絶縁対策を行わずに済む。
コイル40は、例えば断面形状が矩形状の平角線からなる導線42がエッジワイズ巻で巻回されることで形成されているが、この場合に限られる訳ではない。コイル40は、導線42がアルファ巻きなどの他の巻き方で巻回されている場合でもよい。また、導線42は、平角線からなる場合に限られず、例えば断面形状が円形状の丸線など、その他の形状をしていてもよい。
導線42は、金属線が絶縁被膜で被覆された被覆部と、絶縁被膜で被覆されていない非被覆部と、を有する。引出線50aの先端部分52a及び引出線50bの先端部分52bは、絶縁被膜で被覆されずに金属線が露出した非被覆部44a及び44bとなっている。導線42は、引出線50a及び50bの先端部分52a及び52b以外の部分では、金属線が絶縁被膜で被覆された被覆部46となっている。したがって、コイル40は、導線42のうちの被覆部46の部分が巻回されて形成されている。金属線の材料として、例えば銅、銅合金、銀、又はパラジウムなどが挙げられるが、その他の金属材料であってもよい。絶縁被膜の材料として、例えばポリエステルイミド又はポリアミドなどの樹脂材料が挙げられるが、その他の絶縁材料であってもよい。
引出線50a及び50bは、樹脂部12から樹脂部14内に引き出されている。一例では、引出線50a及び50bは、基体部10の下面32近傍で下面32に平行となるように折り曲げられているが、必ずしも折り曲げられている必要はない。引出線50a及び50bが折り曲げられていることにより部品全体の高さを低くすることができる。引出線50a及び50bは、金属線が絶縁被膜で被覆された被覆部46で樹脂部12と樹脂部14との境界を貫通している。したがって、引出線50a及び50bのうちの被覆部46の一部は樹脂部14に埋め込まれている。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bである先端部分52a及び52bは、樹脂部14に埋め込まれ、一例では基体部10の下面32に平行となって下面32に沿って延びている。なお、平行とは、引出線50a及び50bの先端部分52a及び52bと基体部10の下面32とが完全に平行な場合に限られない。製造誤差程度に平行からずれている場合、例えば基体部10の下面32に対して引出線50a及び50bの先端部分52a及び52bが10°以下で傾いている略平行の場合も含む。
引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bは、一例では、樹脂部14に全体が埋め込まれていて、樹脂部14の外部に露出していない。このため、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bは、樹脂部12に接していない。樹脂部12には、導線42のうちの被覆部46が接している。
端子部60aは、一例では、引出線50aの非被覆部44aと非被覆部44aに接合された金属部材62aとからなり、樹脂部14に埋設されている。この例では、金属部材62aは、樹脂部14内で引出線50aの非被覆部44aに接合されている。端子部60bは、一例では、引出線50bの非被覆部44bと非被覆部44bに接合された金属部材62bとからなり、樹脂部14に埋設されている。この例では、金属部材62bは、樹脂部14内で引出線50bの非被覆部44bに接合されている。端子部60a及び60bは引出線50a及び50bに電気的に接続されている。引出線50a及び50bが基体部10の下面32近傍で折り曲げられていることによって、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと金属部材62a及び62bとの接合部分を大きくすることができ、接合を確実なものとすることができる。金属部材62a及び62bは、高い電気伝導率及び高い機械的剛性を有する材料で形成されている場合が好ましく、例えば厚さが0.05mm〜0.2mm程度の銅板又は銅合金板などの金属板である場合が好ましい。金属部材62a及び62bと引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bとの接合は、一般的に知られている金属間の接合方法、例えば半田接合、レーザ溶接、圧着、又は超音波接合などを用いることができる。
金属部材62a及び62bは、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bに対して樹脂部12とは反対側に位置し、底面が基体部10の下面32から露出して樹脂部14に埋め込まれている。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bは樹脂部12に接していないことから、金属部材62a及び62bも樹脂部12に接していない。すなわち、引出線50aの非被覆部44a及び金属部材62aからなる端子部60aと樹脂部12との間には樹脂部14が介在し、引出線50bの非被覆部44b及び金属部材62bからなる端子部60bと樹脂部12との間には樹脂部14が介在している。なお、端子部60a及び60bは、金属部材62a及び62bの底面が基体部10の下面32から露出していれば、全てが基体部10の樹脂部14に埋め込まれていてもよいし、厚さの一部分が樹脂部14に埋め込まれている場合でもよい。金属部材62a及び62bの底面と基体部10の下面32とは、例えば同一面となっていてもよい。
次に、実施例1のコイル部品100の製造方法について説明する。図3(a)から図4(c)は、実施例1に係るコイル部品の製造方法を示す図である。なお、図の明瞭化のために、図3(a)及び図3(b)では、導線42のうちの金属線が絶縁被膜で被覆された被覆部46にハッチングを付し、図4(a)から図4(c)では、各部材にハッチングを付している。図3(a)及び図3(b)のように、まず、平角線からなる導線42をエッジワイズ方式で巻回してコイル40を形成するとともに、コイル40から直線状の略平行な2本の引出線50a及び50bを適切な長さで引き出す。次いで、引出線50aの先端部分52a及び引出線50bの先端部分52bでの絶縁被膜を剥離して金属線が露出した非被覆部44a及び44bとする。絶縁被膜は、レーザ光の照射、カッター、又は化学薬剤などによって剥離することができる。
次いで、引出線50a及び50bを折り曲げるフォーミング加工を行い、引出線50a及び50bの先端部分52a及び52bがコイル40に対して同じ側に位置して互いに略平行となるようにする。次いで、金属部材62aを引出線50aの非被覆部44aに接合し、金属部材62bを引出線50bの非被覆部44bに接合する。金属部材62a及び62bの接合は、例えば半田接合、レーザ溶接、圧着、又は超音波接合などによって行うことができる。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと非被覆部44a及び44bに接合された金属部材62a及び62bとが、端子部60a及び60bとなる。次いで、巻軸17と鍔部18を有するコア16を、コイル40の空芯部に巻軸17が挿入されるようにコイル40に搭載する。
図4(a)のように、コア16を搭載したコイル40を金型70内にセットする。そして、金型70内に樹脂部14を形成するためのフィラーを含有する液状の樹脂をディスペンサなどによって注入する。この際、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bが完全に埋め込まれるまでフィラーを含有する液状の樹脂を注入する。その後、金型70内に充填したフィラーを含有する液状の樹脂に対して仮硬化を行う。仮硬化は、樹脂部14を形成するための液状の樹脂に熱硬化性樹脂を使用した場合では、例えば150℃を5分間維持する条件で行うことができる。これにより、樹脂部14を形成するためのフィラーを含有する液状の樹脂が形状保持された樹脂層72が形成される。なお、仮硬化を行う前に、金型70に充填したフィラーを含有する液状の樹脂から気泡を取り除くための脱泡工程を行ってもよい。
図4(b)のように、金型70内に樹脂部12を形成するための磁性粒子を含有する液状の樹脂をディスペンサなどによって注入する。この際、コア16が完全に埋め込まれるまで磁性粒子を含有する液状の樹脂を注入する。その後、金型70内に充填した磁性粒子を含有する液状の樹脂に対して仮硬化を行う。仮硬化は、樹脂部12を形成するための磁性粒子を含有する液状の樹脂に熱硬化性樹脂を使用した場合では、例えば150℃を5分間維持する条件で行うことができる。これにより、金型70に充填した磁性粒子を含有する液状の樹脂が形状保持された樹脂層74が形成される。
図4(c)のように、成形体を金型70から取り出し、必要な面を研磨して樹脂層72及び74のうちの余分な部分を取り除いた後、樹脂層72及び74に対して本硬化を行う。本硬化は、樹脂層72及び74が熱硬化性樹脂の場合では、仮硬化よりも高い温度且つ長い時間の条件で行うことができ、例えば180℃を2時間維持する条件で行うことができる。これにより、コア16及びコイル40が埋設された樹脂部12と、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと金属部材62a及び62bとからなる端子部60a及び60bが埋設された樹脂部14と、が一体成形された基体部10を備えるコイル部品100が形成される。樹脂層72及び74を一体成形する場合、熱伝導性の高いフィラーを用いることで、硬化部位の熱伝導を良くすることができる。これにより、樹脂層72及び74のフィラーの添加量の異なる基体部10の樹脂の硬化過程においても、全体の温度を均一にし易く、硬化速度をそろえることとなり、より強固に一体成形することができる。
なお、樹脂層72及び74に熱可塑性樹脂を用いる場合では、樹脂部14を形成するための液状の樹脂を加熱して注入を行い、その後にある程度冷却させることで(例えば50℃冷却させることで)、樹脂部14を形成するための液状の樹脂を仮硬化させて樹脂層72を形成する。その後に注入する樹脂部12を形成するための磁性粒子を含有する液状の樹脂は、樹脂部14を形成するための液状の樹脂のときよりも高い温度で加熱して注入し、樹脂層72の樹脂部12を形成するための磁性粒子を含有する液状の樹脂との境界部分を流動化させた上で冷却を行うことで、樹脂層72と一体硬化させる。熱可塑性樹脂を用いる場合、各々の樹脂部の硬化温度をそろえておくと、同時に樹脂を硬化させることができ、それによって一体成形をさらに強固とできる。
なお、樹脂層72及び74は、共に熱硬化性樹脂を用いる場合、又は、共に熱可塑性樹脂を用いる場合に限られる訳ではない。樹脂層72及び74の一方に熱硬化性樹脂を用い、他方に熱可塑性樹脂を用いる場合でもよい。また、樹脂層72及び74はこの順に形成される場合に限られるわけではない。金型の開口部を下側、横側、又は上側などの任意の位置に設定する工夫などによって、又は、開口部ではなく一部の面を開閉可能な金型を用いることで、樹脂層72及び74を任意の順で形成することができる。
実施例1のコイル部品100の効果を説明するにあたり、比較例1及び比較例2のコイル部品について説明する。図5(a)は、比較例1に係るコイル部品の内部透視側面図、図5(b)は、比較例1に係るコイル部品が回路基板に実装された場合の内部透視側面図である。なお、図5(a)及び図5(b)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。図5(a)のように、比較例1のコイル部品1000では、基体部90は樹脂部12のみで形成されている。引出線50a及び50bは、基体部90の側面から基体部90の外部に引き出されている。基体部90と引出線50aとの間に位置する板状の金属部材62aが引出線50aの非被覆部44aに接合されて端子部60aが形成されている。基体部90と引出線50bとの間に位置する板状の金属部材62bが引出線50bの非被覆部44bに接合されて端子部60bが形成されている。端子部60a及び60bは、基体部90の外部で側面から下面に沿って延在するように折曲加工されている。端子部60a及び60bと基体部90との間には隙間が形成されていて、端子部60a及び60bは基体部90に固定されていない。端子部60a及び60bが基体部90に固定されていないのは、固定に使用する接着剤の耐熱性を考慮する必要をなくすとともに、基体部90と金属部材62a及び62bと接着剤とからなる3層の熱膨張係数の違いによる影響を考慮したものである。
図5(b)のように、比較例1のコイル部品1000の端子部60a及び60bが回路基板80の電極82に半田84で接合されることで、コイル部品1000が回路基板80に実装されている。この場合、コイル部品1000は、端子部60a及び60bが基体部90に固定されていないため、引出線50a及び50bの基体部90から引き出された部位92a及び92bを支点として吊られた状態となる。よって、コイル部品1000に振動などによる外部からの力が加わると、引出線50a及び50bの基体部10から引き出された部位92a及び92bに力が集中して掛かるようになり、部位92a及び92bで断線などの破損が生じることがある。例えば、コイル部品1000が自動車などに搭載される場合、コイル部品1000は振動し易いため、引出線50a及び50bの部位92a及び92bに大きな力が掛かり破損し易い。さらに、コイル部品1000は、引出線50a及び50bの部位92a及び92bを支点として吊られた状態にあるため、振動に対して一定の共振周波数を有する。自動車用途などで求められる耐振動試験では、様々な振動周波数での試験が実施され、試験時には高調波成分も含まれる。このため、コイル部品1000では、振動試験時に共振が発生することがあり、この場合には、引出線50a及び50bの部位92a及び92bには更に大きな力が掛かって破損が生じ易くなる。
図6(a)及び図6(b)は、比較例2に係るコイル部品の内部透視側面図、図6(c)は、断面図である。なお、図6(a)及び図6(b)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。図6(a)から図6(c)のように、比較例2のコイル部品1100においても、比較例1のコイル部品100と同様に、基体部90は樹脂部12のみで形成されている。引出線50a及び50bは、樹脂部12内を引き回されている。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと非被覆部44a及び44bに接合された金属部材62a及び62bとからなる端子部60a及び60bは樹脂部12に埋設されている。
比較例2では、端子部60a及び60bは、樹脂部12に埋め込まれている。このため、端子部60a及び60bに外部から力が加わった場合、端子部60a及び60bに加わった力は樹脂部12に分散されるようになり、端子部60a及び60b並びに引出線50a及び50bに破損が生じることが抑制される。しかしながら、コイル特性の向上を目的として、樹脂部12に含まれる磁性粒子の含有量を増やすと、樹脂部12の樹脂含有量が低下することになる。樹脂部12の樹脂含有量が低下すると、端子部60a及び60bに加わった力が樹脂部12で吸収しきれず、基体部90(例えば端子部60a及び60bと基体部90との境界部)にクラックなどの破損が発生することがある。
一方、実施例1によれば、図2(a)から図2(c)のように、端子部60a及び60bは少なくとも一部が樹脂部14に埋め込まれ、且つ、端子部60a及び60bと樹脂部12との間に樹脂部14が介在している。樹脂部14は、樹脂部12よりも樹脂含有率が大きい。このため、端子部60a及び60bに外部から力が加わった場合、端子部60a及び60bに加わった力が樹脂部14で吸収され易くなり、樹脂部12に伝わり難くなる。よって、基体部10にクラックなどの破損が生じることを抑制できる。また、樹脂部14の樹脂含有率は、コイル40が埋め込まれた樹脂部12とは別個に調整することができるため、樹脂部12はコイル特性を考慮して磁性粒子の含有量を増やしつつ、樹脂部14は樹脂含有率を大きくすることができる。したがって、良好なコイル特性を実現しつつ、基体部10に破損が生じることを抑制できる。
樹脂部14の樹脂含有率は、端子部60a及び60bに加わった力が樹脂部14で吸収され易くなる点から、25vol%以上である場合が好ましく、40vol%以上である場合がより好ましく、50vol%以上である場合が更に好ましい。一方、樹脂部14の樹脂含有率が高くなり過ぎると、樹脂部12の熱膨張率と樹脂部14の熱膨張率との差が大きくなり、温度変化に伴う膨張及び収縮によって基体部10にクラックなどの破損が発生することがある。したがって、樹脂部14の樹脂含有率は、90vol%未満である場合が好ましく、80vol%未満である場合がより好ましく、70vol%未満である場合が更に好ましい。ここで、樹脂部14の体積は、磁性粒子及びフィラー以外は樹脂が占める体積となっている。
コイル40が樹脂部12に埋設されていることから、コイル特性を考慮すると、樹脂部12の磁性粒子の含有量は多いことが好ましい。したがって、樹脂部12の樹脂含有率は、25vol%未満である場合が好ましく、20vol%未満である場合がより好ましく、15vol%未満である場合が更に好ましい。この場合、樹脂部12は外部からの力が加わることで破損し易いが、端子部60a及び60bと樹脂部12との間に樹脂部14が介在することで、樹脂部12に外部からの力が伝わり難くなり、樹脂部12に破損が生じることを抑制できる。また、コイル特性を考慮すると、樹脂部12は、軟磁性合金材料、磁性金属材料、アモルファス磁性金属材料、又はナノ結晶磁性金属材料などからなる磁性金属粒子を含有する樹脂で形成される場合が好ましい。ここで、樹脂部12の体積は、磁性粒子以外は樹脂が占める体積となっている。
樹脂部14に含まれる複数のフィラーの平均粒径は、樹脂部12に含まれる複数の磁性粒子の平均粒径よりも小さいことが好ましい。例えば、樹脂部14に含まれる複数のフィラーの平均粒径は、樹脂部12に含まれる複数の磁性粒子の平均粒径の1/2以下である場合が好ましい。例えば、樹脂部14に含まれる複数のフィラーの平均粒径は、5μm以下である場合が好ましく、3μm以下である場合がより好ましい。樹脂部14の熱膨張率を樹脂部12の熱膨張率に近づけるために樹脂部14に含まれるフィラーの含有量を調整した場合において、フィラーの粒径が小さいと粒径が大きい場合に比べて、樹脂に接触するフィラーの表面積が大きくなる。これにより、端子部60a及び60bに加わった力を樹脂部14で吸収し易くなるため、基体部10に破損が生じることを抑制できる。なお、平均粒径は、樹脂部12及び14の断面を研磨した研磨面に現れる複数の磁性粒子及び複数のフィラーの直径の平均値とすることができる。
樹脂部14に含まれるフィラーの含有量の調整などによって、樹脂部14の熱膨張率は、樹脂部12の熱膨張率の100%以上且つ120%以下の範囲内である場合が好ましく、100%以上且つ115%以下の範囲内である場合がより好ましく、100%以上且つ110%以下の範囲内である場合が更に好ましい。これにより、温度変化に伴って樹脂部12及び14が膨張及び収縮した場合でも、基体部10にクラックなどの破損が生じることを抑制できる。
樹脂部12及び14を構成する樹脂の線膨張係数が樹脂部12及び14に含まれる磁性粒子及びフィラーよりも大きい場合、樹脂部14に含まれるフィラーの線膨張係数は樹脂部12に含まれる磁性粒子の線膨張係数よりも小さいことが好ましい。これにより、樹脂部14のフィラーの含有量を抑えつつ、樹脂部14の熱膨張率を樹脂部12の熱膨張率に近づけることができる。言い換えると、樹脂部14の熱膨張率を樹脂部12の熱膨張率に近づけつつ、樹脂部14の樹脂含有率を大きくすることができる。なお、樹脂部14に含まれるフィラーの線膨張係数は、樹脂部12に含まれる磁性粒子の線膨張係数の70%以下が好ましく、60%以下がより好ましく、50%以下が更に好ましい。例えば、樹脂部12に含まれる磁性粒子の線膨張係数が10ppm/℃〜20ppm/℃である場合、樹脂部14に含まれるフィラーの線膨張係数は、10ppm/℃以下の場合が好ましく、7ppm/℃以下の場合がより好ましく、5ppm/℃以下の場合が更に好ましい。フィラーとしてシリカ(酸化シリコン)を用いる場合、線膨張係数が15ppm/℃程度の結晶性シリカを用いてもよいが、線膨張係数が0.5ppm/℃程度の溶融シリカを用いることが好ましい。
樹脂部14に含まれるフィラーの形状は、好適には、略球状、真球状、又は無定形の粒状である。これらの場合、フィラーが樹脂に均一に分散され易くなるため、端子部60a及び60bに加わった力を樹脂部14で吸収し易くなる。また、フィラーが球状に近づくほど、異方性が出難くなるために応力集中が起き難くなり、その結果、端子部60a及び60bに加わった力が樹脂部14で吸収され易くなる。さらに、フィラーが球状に近づくほど、樹脂部14が熱膨張した場合でも歪が生じ難くなる。
図2(a)から図2(c)のように、好適には、端子部60a及び60bの表面と樹脂部14の表面とは略同一面となっている。これにより、端子部60a及び60bと樹脂部14との接触面積が大きくなるため、端子部60a及び60bに加わった力を樹脂部14に効果的に分散させることができる。なお、略同一面とは、端子部60a及び60bの表面と樹脂部14の表面とが完全な同一面の場合に限らず、製造誤差程度の段差(例えば30μm以下程度の段差)が生じている場合も含むものである。
図2(a)から図2(c)のように、好適には、引出線50a及び50bは、絶縁被膜で被覆された被覆部46で樹脂部12と樹脂部14との境界を貫通する。これにより、引出線50a及び50bが基体部10の外部に引き出されている場合に比べて信頼性を向上させることができる。
図4(a)から図4(c)のように、好適には、基体部10は、樹脂部12と樹脂部14とが一体成形で形成されている。これにより、樹脂部12と樹脂部14の接合強度を大きくすることができる。よって、端子部60a及び60bに外部から力が加わった場合でも、樹脂部12と樹脂部14の界面で剥がれることを抑制できる。樹脂部12と樹脂部14の接合強度を大きくする点から、樹脂部12を形成する樹脂と樹脂部14を形成する樹脂とは同じ樹脂材料からなる場合が好ましい。
図2(a)及び図2(b)のように、好適には、引出線50aは、コイル40の巻き終わりの位置から基体部10の下面32に向かって基体部10の下面32に略垂直となって引き出される。これにより、コイル部品100の小型化が図れるとともに、引出線50aの長さを短くできるために電気抵抗を低く抑えることができる。なお、引出線50bが長い場合には、引出線50aと同様に、コイル40の巻き終わりの位置から基体部10の下面32に向かって基体部10の下面32に略垂直となって引き出されることが好ましい。
図7(a)及び図7(b)は、実施例1の変形例1に係るコイル部品の内部透視側面図である。なお、図7(a)及び図7(b)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。図7(a)及び図7(b)のように、実施例1の変形例1のコイル部品110では、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bである先端部分52a及び52bは、基体部10の下面32に沿って延在していない。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bである先端部分52a及び52bは、実施例1のように、基体部10の下面32に沿って延在して金属部材62a及び62bに接合していてもよいし、実施例1の変形例1のように、基体部10の下面32に沿って延在せずに金属部材62a及び62bに接合していてもよい。
図8(a)及び図8(b)は、実施例2に係るコイル部品の内部透視側面図である。なお、図8(a)及び図8(b)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。図8(a)及び図8(b)のように、実施例2のコイル部品200では、金属部材62aは、引出線50aの非被覆部44aである先端部分52aと基体部10の下面32に交差する方向(例えば垂直方向)で重なる位置に開口66aを有する。開口66aでは引出線50aの非被覆部44aが露出している。金属部材62bは、引出線50bの非被覆部44bである先端部分52bと基体部10の下面32に交差する方向(例えば垂直方向)で重なる位置に開口66bを有する。開口66bでは引出線50bの非被覆部44bが露出している。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例2によれば、金属部材62a及び62bは、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと重なる位置に開口66a及び66bを有する。これにより、コイル部品200を回路基板に半田を用いて実装する際、実装用の半田が引出線50a及び50bに直接接合するようになるため、引出線50a及び50bと回路基板との接続信頼性を向上させることができる。
図9(a)及び図9(b)は、実施例3に係るコイル部品の内部透視側面図である。なお、図9(a)及び図9(b)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。図9(a)及び図9(b)のように、実施例3のコイル部品300では、金属部材62a及び62bが設けられてなく、端子部60a及び60bは、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bからなる。引出線50a及び50bの先端部分52a及び52bが基体部10の下面32で折り曲げられていることで、端子部60a及び60bを、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bである先端部分52a及び52bで構成することができる。
引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bは、樹脂部14に埋め込まれ、樹脂部12との間に樹脂部14が介在している。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bは、基体部10の下面32側の面が基体部10の下面32から露出して、樹脂部14に埋め込まれている。すなわち、非被覆部44a及び44bの端子面として機能する部分以外の部分は樹脂部14に全体が埋め込まれていて樹脂部14の外部に露出していない。なお、非被覆部44a及び44bは、基体部10の下面32側の面が基体部10の下面32から露出していれば、基体部10の下面32側の面以外の全てが樹脂部14に埋め込まれていてもよいし、厚さの一部分が樹脂部14に埋め込まれている場合でもよい。非被覆部44a及び44bの基体部10の下面32側の面と、基体部10の下面32とは、例えば同一面となっていてもよい。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例3に係るコイル部品300は、実施例1の図3(a)及び図3(b)において、引出線50a及び50bを折り曲げるフォーミング加工時に、端子部60a及び60bの位置となるような引出線50a及び50bの折り曲げ加工を行う。以降の工程は、実施例1の図4(a)から図4(c)で説明した工程と同様の方法で形成することができる。
実施例3のように、端子部60a及び60bは、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bからなる場合でもよい。この場合、コイル部品300を回路基板に半田を用いて実装する際、実装用の半田が引出線50a及び50bに直接接合するようになるため、引出線50a及び50bと回路基板との接続信頼性を向上させることができる。
図10(a)及び図10(b)は、実施例4に係るコイル部品の内部透視側面図、図10(c)は、断面図である。なお、図10(a)及び図10(b)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。図10(a)から図10(c)のように、実施例4のコイル部品400では、樹脂部14は、樹脂部12の上面20、下面22、及び側面24a〜24dの全ての面に接合されている。引出線50a及び50bを樹脂部12から引き出す位置は、樹脂部14が接合されている面であれば任意の位置から引き出し可能であり、実施例4では、引出線50a及び50bは、樹脂部12の側面24cから樹脂部14に引き出されている場合としている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。なお、実施例4では、端子部60a及び60bは、実施例1の端子部60a及び60bと同じ構成である場合を示しているが、実施例2又は実施例3の端子部60a及び60bと同じ構成をしていてもよい。
図11(a)から図13(b)は、実施例4に係るコイル部品の製造方法を示す図である。なお、図の明瞭化のために、図11(a)及び図11(b)では、導線42のうちの金属線が絶縁被膜で被覆された被覆部46にハッチングを付し、図12(a)から図13(b)では、各部材にハッチングを付している。図11(a)及び図11(b)のように、平角線からなる導線42をエッジワイズ方式で巻回してコイル40を形成するとともに、コイル40から直線状の略平行な2本の引出線50a及び50bを適切な長さで引き出す。次いで、引出線50a及び50bを折り曲げるフォーミング加工を行う。次いで、巻軸17と鍔部18を有するコア16を、コイル40の空芯部に巻軸17が挿入されるようにコイル40に搭載する。
図12(a)のように、コア16を搭載したコイル40を金型76内にセットする。そして、金型76内に樹脂部12を形成するための磁性粒子を含有する液状の樹脂をディスペンサなどによって注入する。この際、コア16が完全に埋め込まれるまで磁性粒子を含有する液状の樹脂を注入する。その後、金型76内に充填した磁性粒子を含有する液状の樹脂に対して仮硬化を行う。仮硬化は、例えば150℃を5分間維持する条件で行うことができる。これにより、金型76に充填した磁性粒子を含有する液状の樹脂が形状保持された樹脂層74が形成される。
図12(b)のように、樹脂層74で覆われたコイル40を金型76から取り出した後、引出線50a及び50bの先端部分52a及び52bでの絶縁被膜を剥離して金属線が露出した非被覆部44a及び44bとする。次いで、引出線50a及び50bを折り曲げるフォーミング加工を行った後、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bである先端部分52a及び52bに金属部材62a及び62bを接合する。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと非被覆部44a及び44bに接合された金属部材62a及び62bとが端子部60a及び60bとなる。
図13(a)のように、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bに金属部材62a及び62bが接合されたコイル40を金型78内にセットする。そして、金型78内に樹脂部14を形成するためのフィラーを含有する液状の樹脂をディスペンサなどによって注入する。この際、樹脂層74が埋め込まれるまでフィラーを含有する液状の樹脂を注入する。その後、金型78内に充填したフィラーを含有する液状の樹脂に対して仮硬化を行う。仮硬化は、例えば150℃を5分間維持する条件で行うことができる。これにより、金型78に充填したフィラーを含有する液状の樹脂が形状保持された樹脂層72が形成される。
図13(b)のように、成形体を金型78から取り出した後、樹脂層72及び74に対して本硬化を行う。本硬化は、仮硬化よりも高い温度且つ長い時間の条件で行うことができ、例えば180℃を2時間維持する条件で行うことができる。これにより、コア16及びコイル40が埋設された樹脂部12と、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと金属部材62a及び62bとからなる端子部60a及び60bが埋設された樹脂部14と、が一体成形された基体部10を備えるコイル部品400が形成される。なお、ここに記載した製造方法は、熱硬化性樹脂を用いた製造方法であるが、実施例4においても、実施例1と同様の製造方法によって熱可塑性樹脂を用いることもできる。
実施例4によれば、図10(a)から図10(c)のように、樹脂部14は、樹脂部12の上面20、下面22、及び側面24a〜24cに接合されている。これにより、樹脂部12と樹脂部14の接合面積が大きくなり、接合強度を大きくすることができる。また、樹脂部12の全体が樹脂部14で覆われていることで、コイル部品400にどの方向から力が加わったとして、樹脂部14で加わった力を吸収でき、基体部10に破損が生じることを抑制できる。なお、接合強度及び破損抑制の点から、樹脂部14は、樹脂部12の上面20、下面22、及び側面24a〜24cの全てに接合されていることが最も好ましいが、少なくとも2つの面に接合されている場合でもよく、下面22と側面24a〜24cとに接合されている場合でもよい。
なお、実施例1から実施例4では、引出線50a及び50bは基体部10の内部を引き回されているが、基体部10の外部を引き回されていてもよい。また、基体部10の側面は、垂直になっている場合に限られず、上面30から下面32に向かって広がるようなテーパ形状となっていてもよい。図14は、基体部10の側面がテーパ形状をしている場合の断面図である。テーパ形状となることで、隣接したコイル部品100の側面どうしが接することによる破壊が、少なくなることで機械的な強度を強くできる。また、テーパ形状となることで、テーパの広い側に開口部を設けた金型、若しくは、テーパの広い側が開閉できる金型を用いた場合に、成形体を金型70から取り出し易くなる。
図15(a)は、実施例5に係るコイル部品の斜視図、図15(b)は、図15(a)のA−A間の断面図である。図15(a)及び図15(b)のように、実施例5のコイル部品500は、樹脂部12の上面20、下面22、及び側面24a〜24dの全てに樹脂部14が接合されて基体部10が形成されている。樹脂部12にはコア16は埋設されていない。引出線50a及び50bは、コイル40から基体部10の下面32に向かって引き出されている。引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bである先端部分52a及び52bは、基体部10の下面32で樹脂部14から露出している。樹脂部14から露出した引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bには金属部材62a及び62bが接合され、端子部60a及び60bが形成されている。
端子部60aは、基体部10の下面32から側面34aを経由して上面30に延在し且つ側面34b及び34dの一部を覆っている。端子部60bは、基体部10の下面32から側面34cを経由して上面30に延在し且つ側面34b及び34dの一部を覆っている。すなわち、端子部60a及び60bは、基体部10の5面を覆っている。なお、端子部60a及び60bは、基体部10の下面32から側面34a又は34cを経由して上面30まで延在し、基体部10の3面を覆っている場合でもよい。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例5のコイル部品500においても、基体部10にクラックなどの破損が生じることを抑制できる。
図16(a)は、実施例6に係るコイル部品の内部透視側面図、図16(b)は、断面図である。なお、図16(a)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。図16(a)及び図16(b)のように、実施例6のコイル部品600は、巻軸17の軸方向の両端に鍔部18a及び18bが設けられたドラムコアであるコア16aを用いている点が、実施例1のコイル部品100と異なる。その他の構成は、実施例1のコイル部品100と同じであるため説明を省略する。実施例6のコイル部品600は、ドラムコアであるコア16aにコイル40を巻いた構造を予め作製しておくことで、他は実施例1のコイル部品100と同様の製造方法を用いて作製できる。
図16(a)及び図16(b)では、樹脂部12と樹脂部14がコア16aの鍔部18bの底面以外の部分で接合され、鍔部18bの底面と樹脂部14が接合された場合を例に示したが、この場合に限られない。樹脂部12が鍔部18bの底面全面を覆って設けられ、樹脂部14は樹脂部12のみと接合する場合でもよい。また、図16(a)のように、引出線50aの先端がコア16aの側面よりも外側にあることで、引出線50aの先端部分52aと金属部材62aとの安定した接続を確保することができる。また、図16(a)及び図16(b)では、鍔部18aと鍔部18bの大きさが同じである場合を例に示しているが、異なる場合でもよい。例えば、鍔部18aを鍔部18bよりも小さくすることで、樹脂封入時の樹脂の流路を広く確保でき、空隙の少ない樹脂部を容易に形成できる。
図17(a)は、実施例6の変形例1に係るコイル部品の断面図、図17(b)は、図17(a)のA−A間の断面図、図17(c)は、図17(a)のB−B間の断面図である。図17(a)から図17(c)のように、実施例6の変形例1のコイル部品610は、実施例6のコイル部品600と比べて、コア16aが90°傾いている点が異なる。樹脂部12と樹脂部14は、鍔部18a及び18bの側面以外の部分で接合され、鍔部18a及び18bの側面と樹脂部14が接合されている。なお、樹脂部12が鍔部18a及び18bの側面全面を覆い、樹脂部14は樹脂部12のみと接合する場合でもよい。また、実施例6及び実施例6の変形例1において、実施例2又は実施例3に示した電極構造としてもよい。
図18(a)は、実施例7に係るコイル部品の内部透視側面図、図18(b)は、断面図である。なお、図18(a)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。図18(a)及び図18(b)のように、実施例7のコイル部品700は、巻軸17の軸方向の両端に鍔部18a及び18bが設けられたドラムコアであるコア16aを用いている点が、実施例4のコイル部品400と異なる。その他の構成は、実施例4のコイル部品400と同じであるため説明を省略する。実施例7のコイル部品700は、ドラムコアであるコア16aにコイル40を巻いた構造を予め作製しておくことで、他は実施例4のコイル部品400と同様の製造方法を用いて作製できる。
図19(a)は、実施例7の変形例1に係るコイル部品の断面図、図19(b)は、図19(a)のA−A間の断面図、図19(c)は、図19(a)のB−B間の断面図である。図19(a)から図19(c)のように、実施例7の変形例1のコイル部品710は、実施例7のコイル部品700と比べて、コア16aが90°傾き、金属部材62aと金属部材62bが樹脂部14の両側の側面に分かれて設けられている点が異なる。
図20(a)は、実施例7の変形例2に係るコイル部品の断面図、図20(b)は、実施例7の変形例3に係るコイル部品の断面図である。図20(a)のように、実施例7の変形例2のコイル部品720は、コア16aの巻軸17が短く、巻軸17にコイル40が1層だけ巻回されている点が、実施例7のコイル部品700と異なる。図20(b)のように、実施例7の変形例3のコイル部品730は、コア16aの巻軸17が短く、巻軸17にコイル40が1層だけ巻回され、金属部材62aと金属部材62bが樹脂部14の両側の側面に分かれて設けられている点が、実施例7のコイル部品700と異なる。
図21(a)及び図21(b)は、実施例8に係る電子機器の内部透視側面図である。なお、図21(a)及び図21(b)において、図の明瞭化のために、各部材にハッチングを付している。図21(a)及び図21(b)のように、実施例8の電子機器800は、回路基板80と回路基板80に実装された実施例1のコイル部品100と、を備える。コイル部品100は、引出線50a及び50bの非被覆部44a及び44bと非被覆部44a及び44bに接合された金属部材62a及び62bとからなる端子部60a及び60bが半田84によって回路基板80の電極82に接合されることで、回路基板80に実装されている。
実施例8の電子機器800によれば、回路基板80に実施例1のコイル部品100が実装されている。これにより、破損が生じ難いコイル部品100を有する電子機器800を得ることができる。なお、実施例8では、回路基板80に実施例1のコイル部品100が実装されている場合を例に示したが、実施例1の変形例1から実施例7の変形例3のコイル部品が実装される場合でもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、他の実施例としては、コイルをめっきで形成し、平面コイルとする場合や、各樹脂部を印刷やシート成形により層状に形成するなど、特に薄型のコイル部品を作ることができる。
10 基体部
12 樹脂部
14 樹脂部
16、16a コア
17 巻軸
18、18a、18b 鍔部
20 上面
22 下面
24a〜24d 側面
30 上面
32 下面
34a〜34d 側面
40 コイル
42 導線
44a、44b 非被覆部
46 被覆部
50a、50b 引出線
52a、52b 先端部分
60a、60b 端子部
62a、62b 金属部材
66a、66b 開口
70、76、78 金型
72、74 樹脂層
80 回路基板
82 電極
84 半田
90 基体部
92a、92b 部位
100〜730 コイル部品
800 電子機器
1000、1100 コイル部品

Claims (13)

  1. 磁性粒子を含有する樹脂で形成された第1樹脂部と、前記第1樹脂部の表面に接合され、フィラーを含有する樹脂で形成され、前記第1樹脂部よりも樹脂含有率が大きい第2樹脂部と、を有する基体部と、
    少なくとも前記第1樹脂部の一部に埋め込まれ、絶縁被膜を有する導体で形成されたコイルと、
    前記導体で形成され、前記コイルから前記第2樹脂部に引き出される引出部と、
    前記引出部と電気的に接続され、前記第2樹脂部に設けられた端子部と、
    を備える、コイル部品。
  2. 前記第2樹脂部の樹脂含有率は、25vol%以上且つ90vol%未満である、請求項1記載のコイル部品。
  3. 前記第1樹脂部の樹脂含有率は、25vol%未満である、請求項1または2記載のコイル部品。
  4. 前記端子部と前記第1樹脂部との間には前記第2樹脂部が介在している、請求項1から3のいずれか一項記載のコイル部品。
  5. 前記第2樹脂部に含まれる複数の前記フィラーの平均粒径は、前記第1樹脂部に含まれる複数の前記磁性粒子の平均粒径よりも小さい、請求項1から4のいずれか一項記載のコイル部品。
  6. 前記第2樹脂部の熱膨張率は、前記第1樹脂部の熱膨張率の100%以上且つ120%以下の範囲内である、請求項1から5のいずれか一項記載のコイル部品。
  7. 前記基体部は、前記第2樹脂部が前記第1樹脂部の表面のうちの少なくとも2つの面に接合されている、請求項1から6のいずれか一項記載のコイル部品。
  8. 前記基体部は、前記第1樹脂部と前記第2樹脂部が一体成形で形成されている、請求項1から7のいずれか一項記載のコイル部品。
  9. 前記第1樹脂部を形成する前記樹脂と前記第2樹脂部を形成する前記樹脂とは、同じ樹脂材料からなる、請求項8記載のコイル部品。
  10. 前記端子部は、前記引出部のうちの前記絶縁被膜で被覆されていない非被覆部と前記非被覆部に接合された金属部材とからなる、請求項1から9のいずれか一項記載のコイル部品。
  11. 前記端子部は、前記引出部のうちの前記絶縁被膜で被覆されていない非被覆部からなる、請求項1から9のいずれか一項記載のコイル部品。
  12. 前記端子部の表面と前記第2樹脂部の表面とは略同一面となっている、請求項1から11のいずれか一項記載のコイル部品。
  13. 請求項1から12のいずれか一項記載のコイル部品と、
    前記コイル部品が実装された回路基板と、を備える電子機器。
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